JP6845652B2 - 日焼け止め化粧料 - Google Patents

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Description

本発明は、無機顔料の分散(安定)性に優れ、特に日焼け止め化粧料に用いた場合、良好な使用感と伸びの良い塗付感を示す日焼け止め化粧料に関する。
無機顔料は、周知のように化粧料、塗料、樹脂、インク、ゴム、ペンシル類等に常用されている。例えば、化粧料においては、製品に展性、付着性、被膜力等の特性を付与、製品の剤型の保持、あるいは着色を目的として無機顔料が配合される。上記のような目的に無機顔料を用いる場合、無機顔料を組成物中に均一に分散させ、色等のむらが無く、分散安定性の高い組成物とすることが要求される。しかしながら、無機顔料は油になじみにくい性質をもつため、組成物中の油性原料の影響により良好な分散状態を得ることが難しい。例えば、化粧料においては、ラノリン、ミリスチン酸イソプロピル、脂肪酸高級アルコールエステル等の比較的極性の高い油性原料を用いた場合でも満足のいく分散性を得ることは困難である。
このように油性原料と無機顔料を配合する組成物においては無機顔料を分散させるのに比較的大量の油性原料を加える必要があり、例えば化粧料に用いる場合に、油性原料特有の不快な油性感やべたつき感により、使用感が著しく低下するという問題点があった。
一方で、近年、より効果の高い日焼け止め化粧料が求められており、無機顔料の配合量が高くなっている。紫外線は、波長が320〜400nmの長波長紫外線(UVA)、290〜320nmの中波長紫外線(UVB)及び290nm以下の短波長紫外線(UVC)に分類される。これらのうち、UVA及びUVBは、オゾン層により吸収・散乱されることなく地上に到達し、様々な悪影響を及ぼす。UVBは、紅斑や水疱等を引き起こすことが知られており、UVAは、被爆後数分以内に起こる皮膚の黒化である即時型黒化を引き起こすことが知られている(特許文献1)。
日焼け止め化粧料には、紫外線散乱剤や紫外線吸収剤が配合されている(特許文献2)。紫外線散乱剤は、酸化チタン、酸化亜鉛といった金属酸化物が用いられており、これら金属酸化物のバンドギャップに相当するUVA領域の波長より短い波長を遮蔽する性質を持つためUVAのみでなくUVBも遮蔽する効果を持つことが知られている(特許文献3)。しかしながら、金属酸化物は配合量を増やした際に伸びが重くなる、肌の上に白さが残る白浮きなどが問題となる。白浮きは紫外線散乱剤である金属酸化物が凝集塊を形成していることが要因の一つと考えられ、白浮き抑制のために表面処理を施して酸化チタンを微粒子化する方法(特許文献4)や金属酸化物に鉄成分を含有させる方法(特許文献5)、無機紛体表面に有機色素による着色層を形成させて白浮きを低減する方法(特許文献6)が知られている。一方、このような無機顔料の表面処理による方法に寄らず、特定のアシルアミノ酸エステルを用いることで無機顔料の分散(安定)性に優れ、特に化粧料に用いた場合、良好な使用感を示す日焼け止め化粧料が開示されている(特許文献7)。しかしながら十分な分散安定性とべたつきの無い良好な使用感と塗付感を両立した油性原料は見いだせていない。
特開2007−77050 特開2016−098178 特開平10−120543 特許第3567335号 特開平7−69636 特許第3654748号 特許第4214611号
前項記載の従来技術の背景下に、本発明の目的は、無機顔料の分散(安定)性に優れ、特に日焼け止め化粧料に用いた場合、良好な使用感と伸びの良い塗付感を示す日焼け止め化粧料を提供することにある。
本発明者は、前項記載の目的を達成すべく鋭意研究の結果、無機顔料を化粧料等に配合する場合に、特定の有機性値、無機性値を持った脂肪酸アルカノールアミド誘導体を併用することで前記問題点の解消され得ることを見出し、このような知見に基づいて本発明を完成するに至った。
即ち本発明は、
無機顔料並びに一般式(1)の構造で示される脂肪酸アルカノールアミド誘導体を含有することを特徴とする日焼け止め化粧料に関する。
Figure 0006845652
[但し、式(1)中 Rは炭素数7〜21の炭化水素鎖を示し、
は水素原子、乃至は一般式(2)の置換基を示すが、分子中少なくとも1つのRは水素原子ではない。
Aは水素原子、メチル基、又は −CHCHO−R基を示す。]
Figure 0006845652
但し、式(2)中 Rは炭素数7〜21の炭化水素鎖を示し、
はメチル基を示し、
pは0乃至は1の整数を示す。]
一般式(1)の物質は、脂肪酸アルカノールアミドとアシルアミノ酸を加熱脱水させることで容易に得ることができる。使用する脂肪酸アルカノールアミドとアシルアミノ酸との組み合わせとしては、
脂肪酸ジエタノールアミドとアシルメチルβアラニン、
脂肪酸モノエタノールアミドとアシルメチルβアラニン、
脂肪酸メチルエタノールアミドとアシルメチルβアラニン、
脂肪酸ジエタノールアミドとアシルヒドロキシエチルβアラニン、
脂肪酸モノエタノールアミドとアシルヒドロキシエチルβアラニン、
脂肪酸メチルエタノールアミドとアシルヒドロキシエチルβアラニン、
脂肪酸ジエタノールアミドとアシルメチルグリシン、
脂肪酸モノエタノールアミドとアシルメチルグリシン、
脂肪酸メチルエタノールアミドとアシルメチルグリシンの組み合わせが例示され、脂肪酸アルカノールアミドの当量以上のN−アシルアミノ酸を加熱脱水させることにより一般式(1)で示される脂肪酸アルカノールアミド誘導体を得ることができる。
脂肪酸アルカノールアミドとしては、ラウリン酸ジエタノールアミド、ラウリン酸ミリスチン酸ジエタノールアミド、ステアリン酸ジエタノールアミド、オレイン酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸N−メチルエタノールアミド、パーム核油脂肪酸ジエタノールアミド、モディファイドヤシ油脂肪ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ステアリン酸モノエタノールアミド、ラウリン酸モノイソプロパノールアミド、ラウリン酸N−メチルエタノールアミドが挙げられ、より好ましい化合物はジエタノールアミン誘導体でありラウリン酸ジエタノールアミド、ラウリン酸ミリスチン酸ジエタノールアミド、ステアリン酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、パーム核油脂肪酸ジエタノールアミドが挙げられ、特にラウリン酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミドが好ましい。
脂肪酸ジエタノールアミンとアシルアミノ酸とのモル比率は、脂肪酸ジエタノールアミン1モルに対して、アシルアミノ酸を1〜2モルの間で選択可能であるが、1.25〜1.80モルのアシルアミノ酸を用いるのが無機顔料の分散性能の面で好ましい。
ミネラルオイル等の油性成分への無機顔料の分散性に優れ、化粧料としての塗布した際に良好な使用感と伸びの良い塗布感を与える日焼け止め化粧料を提供することが出来る。
以下、本発明の実施形態について説明する。
先ず、本発明の日焼け止め化粧料の成分の一つである粉体無機顔料について説明する。化粧料に用いられる無機顔料としては、例えば、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄(ベンガラ)、チタン酸鉄、γ−酸化鉄、黄酸化鉄、黄土、黒酸化鉄、カーボンブラック、低次酸化チタン、マンゴバイオレット、パルトバイオレット、酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸コバルト、群青、紺青、酸化チタン被膜マイカ、酸化チタン被膜オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被膜タルク、着色酸化チタン被膜マイカ、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔、アルミニウム粉、銅粉、金粉、マイカ、タルク、カオリン、絹雲母(セリサイト)、白雲母、金雲母、合成雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母、パーミキュライト、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、シリカ、ゼオライト、硫酸バリウム、焼成硫酸カルシウム(焼きセッコウ)、リン酸カルシウム、フッ素アパタイト、ヒドロキシアパタイト、セラミックパウダー、金属石鹸(ミリスチン酸亜鉛、パルミチン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウムなど)、窒化ホウ素、ホトクロミック顔料等が挙げられる。
また、表面改質剤等で表面処理した無機顔料であってもよい。例としては、Nε−ラウロイルリジン、パーフルオロアルキルリン酸ジエタノールアミン、メタリン酸ナトリウム、アミノ酸、アシル化コラーゲン、レシチン、金属石鹸、アシルアミノ酸塩、メチルハイドロジェンポリシロキサン等のシリコン、ポリアクリル酸、キトサン、ナイロンパウダー、着色顔料等で被覆した無機顔料等が挙げられる。表面処理により分散性が改善された無機顔料であっても、本発明における脂肪酸アルカノールアミド誘導体を併用する化粧料において、更に分散性を向上させることができる。これらの無機顔料は、使用する目的に応じて各々単独で用いてもよく、2種以上を併用して用いてもよい。
無機顔料を化粧品に配合する場合には、これらの顔料を組み合わせ、それに化粧品用の油性原料、水溶性原料、界面活性剤や香料、薬剤などが添加、分散される。化粧品における無機顔料の役割は大きく、着色顔料は製品の色調を調整し、白色顔料は色調のほかに隠蔽力をコントロールする。体質顔料は希釈剤として色調を調整するとともに、製品の使用性(伸展性、付着性)や光沢などを調整する。また、体質顔料は製品の剤形を保つためにも用いられる。真珠光沢顔料は製品に光輝性を与える。特殊機能性顔料は製品に配合して使用性や、メーキャップ効果を高めたり、紫外線散乱効果などを高めたりするために比較的最近開発された顔料である。
本発明の日焼け止め化粧料に含まれる粉体無機顔料のサイズ(粒度)には特別の制限はなく、それぞれの組成物に適するサイズとする。適当なサイズとするにも特別な制限はなく、組成物として配合される前に(事前に)サイズの調整を行っても、また上記着色顔料の調製に見られるように、目的とする組成物の原材料を加えてから混練をする際にサイズの調整を行うこともできる。もちろん事前にある程度調整をしておき、原材料の混練時にも必要に応じて更なる調整を行うこともできる。
次に、本発明の日焼け止め化粧料の必須成分である脂肪酸アルカノールアミド誘導体について説明する。
本発明の必須成分である脂肪酸アルカノールアミド誘導体は、一般式(1)で示される構造の化合物である。
Figure 0006845652
[但し、式(1)中 Rは炭素数7〜21の炭化水素鎖を示し、
は水素原子、乃至は一般式(2)の置換基を示すが、分子中少なくとも1つのRは水素原子ではない。
Aは水素原子、メチル基、又は −CHCHO−R基を示す。]
Figure 0006845652
[但し、式(2)中 Rは炭素数7〜21の炭化水素鎖を示し、
はメチル基を示し、
pは0乃至は1の整数を示す。]
本発明の脂肪酸アルカノールアミド誘導体の疎水基はR乃至はRで示されるが、その疎水基長は炭素数7〜21の間であれば、単一組成でも良いし、分岐鎖、不飽和結合を含有して良い複数の疎水基で構成されても良い。
本発明の脂肪酸アルカノールアミド誘導体は、構造中に2つ以上の疎水基とそれらを連結する2つ以上のアミド連結基、1つ以上のエステル連結基を導入する事で、多鎖型でありながら高い極性を有する事を特徴とする。これらの条件を満たすために、好ましくは一般式(1)で示される構造中において、Aがアミド連結基を有する場合それがアシルアミノ酸残基であることが望ましい。
一般式(1)の物質は、脂肪酸アルカノールアミドとアシルアミノ酸を加熱脱水させることで容易に得ることができる。使用する脂肪酸アルカノールアミドとアシルアミノ酸との組み合わせとしては、
脂肪酸ジエタノールアミドとアシルメチルβアラニン、
脂肪酸モノエタノールアミドとアシルメチルβアラニン、
脂肪酸メチルエタノールアミドとアシルメチルβアラニン、
脂肪酸ジエタノールアミドとアシルヒドロキシエチルβアラニン、
脂肪酸モノエタノールアミドとアシルヒドロキシエチルβアラニン、
脂肪酸メチルエタノールアミドとアシルヒドロキシエチルβアラニン、
脂肪酸ジエタノールアミドとアシルメチルグリシン、
脂肪酸モノエタノールアミドとアシルメチルグリシン、
脂肪酸メチルエタノールアミドとアシルメチルグリシンの組み合わせが例示され、脂肪酸アルカノールアミドの当量以上のN−アシルアミノ酸を加熱脱水させることにより一般式(1)で示される脂肪酸アルカノールアミド誘導体を得ることができる。
脂肪酸アルカノールアミドとしては、ラウリン酸ジエタノールアミド、ラウリン酸ミリスチン酸ジエタノールアミド、ステアリン酸ジエタノールアミド、オレイン酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸N−メチルエタノールアミド、パーム核油脂肪酸ジエタノールアミド、モディファイドヤシ油脂肪ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ステアリン酸モノエタノールアミド、ラウリン酸モノイソプロパノールアミド、ラウリン酸N−メチルエタノールアミドが挙げられ、より好ましい化合物はジエタノールアミン誘導体でありラウリン酸ジエタノールアミド、ラウリン酸ミリスチン酸ジエタノールアミド、ステアリン酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、パーム核油脂肪酸ジエタノールアミドが挙げられ、特にラウリン酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミドが好ましい。
脂肪酸ジエタノールアミンとアシルアミノ酸とのモル比率は、脂肪酸ジエタノールアミン1モルに対して、アシルアミノ酸を1〜2モルの間で選択可能であるが、1.25〜1.80モルのアシルアミノ酸を用いるのが無機顔料の分散性能の面で好ましい。1モル以下のアシルアミノ酸を用いた場合は原料である脂肪酸ジエタノールアミンが残存し無顔料分散性が低下してしまい、アシルアミノ酸が2モル以上の場合には、カルボン酸型のアシルアミノ酸が残存し不溶物となり析出し外観上の問題を生じることに加えて顔料分散性が低下する。
この脂肪酸アルカノールアミド誘導体の脂肪酸アルカノールアミドとアシルアミノ酸との組み合わせに関して、有機概念図を用いた解析を行なった(表1)。脂肪酸アルカノールアミドとアシルアミノ酸との縮合物について有機概念図における有機性値、無機性値、IOB、角度、距離、更に有機性値と無機性値から計算したHLB値を表に示した。この表には、日焼け止め化粧料で用いられているエモリエント性を持ち、分散性が良好であるといわれているエステル油としてトリエチルヘキサノイン、エチルヘキサン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、また既知のエモリエント剤の中でアシルアミノ酸の誘導体であるラウロイルサルコシンイソプロピル、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、ミリストイルメチルアミノプロピオン酸ヘキシルデシルの値を示した。
本発明で用いる脂肪酸アルカノールアミドとアシルアミノ酸とを縮合した化合物は、既存のエステル油やアシルアミノ酸誘導体と比べ無機性値が465以上と高い値である。一方、有機性値の値は580〜960であり表に示したエステル油やエモリエント剤と比べて特段高い値ではないが、有機性値と無機性値から計算される角度が40°付近の高い値を示している。また、角度の値は、表中の既存のエモリエント剤であるラウロイルサルコシンイソプロピルが36.6°と40°に近い値である。また距離の値が740〜1200と大きいことも特徴である。これらの有機概念図におけるパラメーターの中で、無機性値は主に電気的親和力の程度を示すと言われており、高い無機性値を示すことから無機化合物である酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄などの無機顔料との親和性が高く分散性に大きく寄与しているものと推察される。
本発明で用いられる無機顔料の分散性が高く、化粧料に配合した際の指すべり性や肌馴染みが良いなど使用感にも優れた化粧料を得ることが出来る脂肪酸アルカノールアミド誘導体としての特徴を有機概念図におけるパラメーターで特徴づけることができ、無機性値が460〜730であることが好ましく、より好ましくは560〜730であり、有機性値は580〜960であることが好ましく、より好ましくは640〜960である。また有機概念図における距離の値は、740〜1210であることが好ましく、より好ましくは850〜1210の値である。
Figure 0006845652
*注1ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド1.0モルとN−ヤシ油脂肪酸−N−メチル−グリシン1.0モルの反応物
*注2ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド1.0モルとN−ヤシ油脂肪酸−N−メチル−グリシン2.0モルの反応物
*注3ラウリン酸モノエタノールアミド1.0モルとN−ヤシ油脂肪酸−N−メチル−グリシン1.0モルの反応物
これらの脂肪酸アルカノールアミド誘導体は、皮膚や粘膜に対する刺激性が低く、また皮膚へののびのよさ、なじみのよさ、なめらかさといった使用感にも優れることから特に化粧料用の油性原料として用いるのに優れたものである。特に、脂肪酸アルカノールアミド誘導体は、化粧料でこれまで用いられていた油性原料に特有の不快な油性感、べたつき感がなく、さっぱりあるいはさらさらした軽い感触に優れており、化粧料に用いる上で好ましい。
本発明の日焼け止め化粧料の最も単純な実施形態は、上記無機顔料と上記脂肪酸アルカノールアミド誘導体とからなる混合物である。
このような混合物を調製するには特別の制限も困難もなく、適宜公知の方法に準ずることができる。この態様における混合物中の粉体無機顔料の配合量は、目的の用途によって適宜決定される。
このような単なる混合物とする代わりに、無機顔料の(粒子)表面に脂肪酸アルカノールアミド誘導体をコーティング(被膜)して、本発明の日焼け止め化粧料とすることもできる。コーティングする場合、その方法としては、特に制限はされないが、例えば本発明に係わる脂肪酸アルカノールアミド誘導体をエタノール等の溶媒に溶解させ、そこに顔料を分散させた後、ろ過する方法によることができる。コーティングして本発明の組成物とする場合、脂肪酸アルカノールアミド誘導体の量は特に制限されないが、通常、無機顔料に対して1〜30質量%、好ましくは1〜25質量%、さらに好ましくは1〜20質量%となるように調整すればよい。1質量%以下の添加量では、コーティングした無機顔料を配合した化粧料を塗布した際の伸びが悪くなり使用感を損なうだけで無く無機顔料の分散性を向上する効果が十分に得られない。30質量%を超える添加量では、コーティングした無機顔料を配合した化粧料を塗布した際の肌馴染み性が悪く使用感を損なってしまう。
本発明の日焼け止め化粧料は(A)〜(D)の成分を含有する。
(A)請求項1に記載の脂肪酸アルカノールアミド誘導体の含有量が1〜30質量%
(B)紫外線防御剤の含有量が5〜45質量%
(C)エステル、炭化水素化合物、シリコンオイル等の油剤の含有量が1〜40質量%
(D)非イオン性界面活性剤の含有量が0.1〜10%
前記(B)の紫外線防御剤が紫外線散乱剤及び/又は紫外線吸収剤であり、前記紫外線散乱剤は酸化亜鉛又は酸化チタンである。
(A)脂肪酸アルカノールアミド誘導体
本発明では、上に記述した脂肪酸アルカノールアミド誘導体を油性基剤の一部或いは全部として使用することにより、酸化チタンや酸化亜鉛、酸化鉄といった無機顔料の分散性を向上させると共に化粧料の伸びや肌馴染み性に優れるという点でそれを含有する化粧料の性能に優れた効果を示す。
添加している脂肪酸アルカノールアミド誘導体は、顔料分散性の向上といった効果のみならず水分の蒸発抑制作用などのエモリエント効果のほか、使用感触の向上、顔料の皮膚への展着性を与え化粧効果を上げる性能を有している。
化粧料中への添加量は使用目的用途により適宜選択できるが、例えば日焼け止めでは化粧料全体に対して1〜30質量%使用しても良く、好ましくは1〜25質量%、さらに好ましくは1〜20質量%使用され、ファンデーションのようなメイクアップ化粧料では化粧料全体に対して1〜30質量%使用しても良く、好ましくは1〜25質量%、さらに好ましくは1〜20質量%使用される。1質量%以下の添加量では、塗布時の伸びが悪くなり使用感を損なうだけで無く無機顔料の分散性が低下してしまう。30質量%を超える添加量では、肌馴染み性が悪く使用感を損なってしまう。
(B)紫外線防御剤
本発明の日焼け止め化粧料の処方において、本発明の効果を損なわない範囲において、紫外線防御剤を配合することができる。紫外線防御剤は好ましくは紫外線散乱剤及び/又は紫外線吸収剤であり、さらに好ましくは紫外線散乱剤は酸化亜鉛又は酸化チタンである。
日焼け止め化粧料中の紫外線防御剤の含有量は5〜45質量%、好ましくは5〜40質量%、さらに好ましくは5〜35質量%である。
(C)油剤
本発明の日焼け止め化粧料の処方において、他の油剤を本発明の効果を損なわない範囲において任意に配合することができる。このようなものには、例えば、飽和または不飽和脂肪酸およびこれから得られる高級アルコール類、スクアラン、ヒマシ油およびその誘導体、ミツロウ、液状および精製ラノリンをふくむラノリン類およびその誘導体、コレステロールおよびその誘導体、マカデミアナッツ油、ホホバ油、カルナバロウ、ゴマ油、カカオ油、パーム油、ミンク油、木ロウ、キャンデリラロウ、鯨ロウ等の動植物由来の油相原料、パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、流動パラフィン、ワセリン、セレシン等石油および鉱物由来の油相原料をはじめ、メチルポリシロキサン、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン、ポリオキシプロピレン・メチルポリオキシシロキサン、ポリ(オキシエチレン、オキシプロピレン)・メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、脂肪酸変性ポリシロキサン、脂肪族アルコール変性ポリシロキサン、アミノ酸変性ポリシロキサンなどのシリコーンポリマー等のシリコン類、樹脂酸、脂肪酸エステル、ケトン類等が挙げられる。
日焼け止め化粧料中の油剤の含有量は1〜40質量%、好ましくは1〜35質量%、さらに好ましくは1〜30質量%である。
(D)非イオン性界面活性剤
また、本発明の日焼け止め化粧料には、本発明の効果を損なわない範囲において、界面活性剤として、N−長鎖アシル酸性アミノ酸塩やN−長鎖アシル酸性アミノ酸塩などのN−長鎖アシルアミノ酸塩、N−長鎖脂肪酸アシル−N−メチルタウリン塩、アルキルサルフェートおよびそのアルキレンオキシド付加物、脂肪酸アミドエーテルサルフェート、脂肪酸の金属塩および弱塩基塩、スルホコハク酸系界面活性剤、アルキルフォスフェートおよびそのアルキレンオキシド付加物、アルキルエーテルカルボン酸、等のアニオン界面活性剤;
(D)成分として、グリセリンエーテルおよびそのアルキレンオキシド付加物などのエーテル型界面活性剤、グリセリンエステルおよびそのアルキレンオキシド付加物などのエステル型界面活性剤、ソルビタンエステルおよびそのアルキレンオキシド付加物などのエーテルエステル型界面活性剤、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、グリセリンエステル、脂肪酸ポリグリセリンエステル、ソルビタンエステル、ショ糖脂肪酸エステルなどのエステル型界面活性剤、アルキルグルコシド類、硬化ヒマシ油ピログルタミン酸ジエステルおよびそのエチレンオキシド付加物、ならびに脂肪酸アルカノールアミドなどの含窒素型の非イオン性界面活性剤、等の非イオン性界面活性剤;
アルキルアンモニウムクロライド、ジアルキルアンモニウムクロライドなどの脂肪族アミン塩、それらの4級アンモニウム塩、ベンザルコニウム塩などの芳香族4級アンモニウム塩、脂肪酸アシルアルギニンエステル、等のカチオン界面活性剤;並びにカルボキシベタインなどのベタイン型界面活性剤、アミノカルボン酸型界面活性剤、イミダゾリン型界面活性剤、等の両性界面活性剤等の各種の界面活性剤も添加することができる。
日焼け止め化粧料中の非イオン性界面活性剤の含有量は0.1〜10質量%、好ましくは0.2〜10質量%、さらに好ましくは0.5〜10質量%である。
さらにまた、本発明の日焼け止め化粧料には、上記の成分の他にも、本発明の効果を阻害しない範囲で、化粧料に通常使用されている各種添加剤を添加することができる。例えば、グリシン、アラニン、セリン、スレオニン、アルギニン、グルタミン酸、アスパラギン酸、ロイシン、バリンなどのアミノ酸類;グリセリン、エチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、イソプレングリコールなどの多価アルコール;ポリグルタミン酸、ポリアスパラギン酸を含むポリアミノ酸およびその塩、ポリエチレングリコール、アラビアゴム類、アルギン酸塩、キサンタンガム、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸塩、キチン、キトサン、水溶性キチン、カルボキシビニルポリマー、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライド、ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジウム、ポリビニルピロリドン誘導体四級アンモニウム、カチオン化プロテイン、コラーゲン分解物およびその誘導体、アシル化タンパク、ポリグリセリン、アミノ酸ポリグリセリンエステル、などの水溶性高分子;マンニトールなどの糖アルコールおよびそのアルキレンオキシド付加物;並びにエタノール、プロパノールなどの低級アルコール等の他、動植物抽出物、核酸、ビタミン、酵素、抗炎症剤、殺菌剤、防腐剤、抗酸化剤、紫外線吸収剤、キレート剤、制汗剤、顔料、色素、酸化染料、有機及び無機粉体、pH調整剤、パール化剤、湿潤剤等を配合することができる。
本発明の日焼け止め化粧料の剤型には特別の制限がなく、乳化系、溶液系、可溶化系、粉末分散系、水−油二層系、水−油−粉末三層系等、どのような剤型であっても構わない。
本発明の効果に関して以下の実施例によりさらに詳細に説明する。
合成例1〜13に従って、各種本発明の脂肪酸アルカノールアミド誘導体と、比較合成例1、2に従って本発明に該当しない脂肪酸アルカノールアミド誘導体を製造し、それらをサンプルとして表2及び表3に記載の評価試験を実施した。
合成例1(CDE−1.5ACA)
フラスコ中でヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド(川研ファインケミカル株式会社アミゾールCDE−G) 28.65g(95.3mmol)と、川研ファインケミカル株式会社アラノンACEを酸析して得たN−ヤシ油脂肪酸−N−メチル−β−アラニン 42.69g(143mmol, 1.5equiv.)とを130℃に加熱し、減圧下で7時間脱水反応させることでエステル化反応を行なった。理論量の水が留出し、このエステル化物であるヤシ油脂肪酸ジエタノールアミドのO,O’−ビス(N−ヤシ油脂肪酸−N−メチル−β−アラニン)エステル体とO−(N−ヤシ油脂肪酸−N−メチル−β−アラニン)エステル体の混合物61.64gを得た。1H NMRより構造を決定した。1H NMR ケミカルシフト:0.9ppm (7.5H m), 1.3ppm (42H m), 1.6ppm (5H m) , 2.28〜2.30ppm (5H t), 2.7ppm (2.5H t), 3.05ppm (4.5H t), 3.6ppm (7.5H m), 3.8ppm (1H m) , 4.2ppm (4H t).
合成例2(CDE−1.0ACA)
フラスコ中でヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 90.00g(300mmol)とN−ヤシ油脂肪酸−N−メチル−β−アラニン 93.90g(315mmol, 1.05equiv.)を130℃に加熱し、減圧下で7時間脱水反応させることでエステル化反応を行なった。理論量の水が留出し、モノエステル化物であるヤシ油脂肪酸ジエタノールアミドのO−(N−ヤシ油脂肪酸−N−メチル−β−アラニン)エステル体165.65gを得た。1H NMRより構造を決定した。1H NMR ケミカルシフト:0.9ppm (6H m), 1.3ppm (33H m), 1.6ppm (4H m) , 2.28〜2.30ppm (4H t), 2.6−2.7ppm (2H t), 3.05ppm (2H t), 3.6ppm (6H m), 3.8ppm (2H m), 4.2ppm (2H t).
合成例3(CDE−2.0ACA)
フラスコ中でヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 90.00g(300mmol)とN−ヤシ油脂肪酸−N−メチル−β−アラニン 183.36g(615mmol, 2.05equiv.)を130℃に加熱し、減圧下で12時間脱水反応させることでエステル化反応を行なった。理論量の水が留出し、このジエステル化物であるヤシ油脂肪酸ジエタノールアミドのO,O’−ビス(N−ヤシ油脂肪酸−N−メチル−β−アラニン)エステル体256.70gを得た。1H NMRより構造を決定した。1H NMR ケミカルシフト:0.9ppm (9H m), 1.3ppm (55H m), 1.6ppm (6H m) , 2.25〜2.35ppm (6H t), 2.6−2.7ppm (4H t), 3.05ppm (8H t), 3.6ppm (8H m), 4.2ppm (4H t).
合成例4(LDE−1.5ALA)
フラスコ中でラウリン酸ジエタノールアミド(川研ファインケミカル株式会社アミゾールLDE−G)30.05g(100mmol)とN−ラウロイル−N−メチル−β−アラニン(川研ファインケミカル株式会社アラノンALA)42.81g(150mmol, 1.50equiv.)とを2kPaに減圧し、125〜130℃で9時間加熱した。理論量の水が留出し、この縮合物であるラウリン酸ジエタノールアミドのO,O’−ビス(N−ラウロイル−N−メチル−β−アラニン)エステル体とO−(N−ラウロイル−N−メチル−β−アラニン)エステル体の混合物63.41gを取り上げた。放冷後、生成物の構造を1H−NMRより構造を決定した。1H NMR ケミカルシフト: 0.9ppm (7.5H, m), 1.3ppm (41H, m), 1.6ppm (5H, m), 2.3−2.4ppm (5H, m), 2.6−2.7ppm (2.5H, m), 2.9−3.1ppm (3H, m), 3.6ppm (7.5H, m), 4.2ppm (2H m).
合成例5(LME−1.0ALA)
フラスコ中でラウリン酸モノエタノールアミド(川研ファインケミカル株式会社アミゾールLME)24.35g(100mmol)とN−ラウロイル−N−メチル−β−アラニン29.97g(105mmol, 1.05equiv.)とを2kPaに減圧し、130℃で6時間加熱した。理論量の水が留出し、この縮合物であるラウリン酸モノエタノールアミドのO−(N−ラウロイル−N−メチル−β−アラニン)エステル体51.5gを取り上げた。1H−NMRより構造を決定した。1H NMR ケミカルシフト: 0.9ppm (6H, m), 1.3ppm (32H, m), 1.5ppm (4H. m),2.1ppm (2H, t), 2.3ppm (2H, t), 2.7ppm (2H, t), 3.3ppm (2H, t), 3.5ppm (3H, s),3.6ppm (2H, t), 4.1ppm (2H, t).
合成例6(ラウリン酸−N−メチルエタノールアミド−1.0ALA)
フラスコ中でラウリン酸クロライドとN−メチルエタノールアミンから誘導したラウリン酸メチルエタノールアミド25.74g(100mmol)とN−ラウロイル−N−メチル−β−アラニン28.55g(100mmol, 1.0equiv.)とを2kPaに減圧し、130℃で7時間加熱した。理論量の水が留出し、この縮合物であるラウリン酸メチルエタノールアミドのO−(N−ラウロイル−N−メチル−β−アラニン)エステル体48.31gを取り上げた。1H−NMRより構造を決定した。1H NMR ケミカルシフト: 0.9ppm (6H, m), 1.3ppm (32H, m), 1.5ppm (4H, m),2.3ppm (4H, m), 2.7ppm (2H, t), 3.5ppm (8H, m), 3.6ppm (2H, t), 4.5ppm (2H, t).
合成例7(LDE−2.0SLA)
フラスコ中でラウリン酸ジエタノールアミド28.74g(100mmol)とN−ラウロイル−N−メチル−グリシン(川研ファインケミカル株式会社ソイポンSLA)54.22g(200mmol, 2.0equiv.)とを2kPaに減圧し、130℃で10時間加熱した。理論量の水が留出し、この縮合物であるラウリン酸ジエタノールアミドのO,O’−ビス(N−ラウロイル−N−メチル−グリシン)エステル体68.54gを取り上げた。1H−NMRより構造を決定した。1H NMR ケミカルシフト: 0.9ppm (9H, m), 1.3ppm (48H, m), 1.5ppm (6H, m),2.3ppm (6H, m), 3.5ppm (8H, m), 4.5ppm (4H, m), 4.9ppm (4H, s).
合成例8(LME−1.0SLA)
フラスコ中でラウリン酸モノエタノールアミド24.34g(100mmol)とN−ラウロイル−N−メチル−グリシン27.15g(100mmol, 1.0equiv.)とを2kPaに減圧し、120℃で5時間加熱した。理論量の水が留出し、この縮合物であるラウリン酸モノエタノールアミドのO−(N−ラウロイル−N−メチル−グリシン)エステル体46.68gを取り上げた。1H−NMRより構造を決定した。1H NMR ケミカルシフト:0.9ppm (6H, m), 1.3ppm (32H, m), 1.5ppm (4H, m),2.1ppm (2H, t), 2.3ppm (2H, t), 3.3ppm (2H, t), 3.5ppm (3H, s), 4.1ppm (2H, t),4.9ppm (2H, s).
合成例9(CDE−1.5ALA)
フラスコ中でヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド30.05g(100mmol)とN−ラウロイル−N−メチル−β−アラニン42.80g(150mmol, 1.5equiv.)とを2kPaに減圧し、135℃で7時間加熱した。理論量の水が留出し、エステル化物であるヤシ油脂肪酸ジエタノールアミドのO,O’−ビス(N−ラウロイル−N−メチル−β−アラニン)エステル体とO−(N−ラウロイル−N−メチル−β−アラニン)エステル体の混合物64.53gを取り上げた。1H−NMRより構造を決定した。1H NMR ケミカルシフト: 0.9ppm (7.5H, m), 1.3ppm (42H, m), 1.6ppm (5H, m),2.3ppm (5H, m), 3.5ppm (10H, m), 4.5ppm (5H, m), 4.9ppm (5H, s).
合成例10(CDE−1.5SLA)
フラスコ中でヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド30.05g(100mmol)とN−ラウロイル−N−メチル−グリシン40.70g(150mmol, 1.5equiv.)とを2kPaに減圧し、130℃で9時間加熱した。理論量の水が留出し、この縮合物であるヤシ油脂肪酸ジエタノールアミドのO,O’−ビス(N−ラウロイル−N−メチル−グリシン)エステル体とO −(N−ラウロイル−N−メチル−グリシン)エステル体の混合物65.15gを取り上げた。1H−NMRより構造を決定した。1H NMR ケミカルシフト: 0.9ppm (7.5H, m), 1.3ppm (41H, m), 1.6ppm (5H, m),2.3ppm (5H, m), 3.5ppm (10H, m), 4.5ppm (5H, m), 4.9ppm (5H, s).
合成例11(CDE−1.5SCA)
フラスコ中でヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド30.05g(100mmol)と、川研ファインケミカル株式会社ソイポンSCEを酸析して得たN−ヤシ油脂肪酸−N−メチル−グリシン42.62g(150mmol, 1.5equiv.)とを2kPaに減圧し、130℃で9時間加熱した。理論量の水が留出し、この縮合物であるヤシ油脂肪酸ジエタノールアミドのO,O’−ビス(N−ヤシ油脂肪酸−N−メチル−グリシン)エステル体とO−(N−ヤシ油脂肪酸−N−メチル−グリシン)エステル体の混合物63.70gを取り上げた。1H−NMRより構造を決定した。1H NMR ケミカルシフト: 0.9ppm (7.5H, m), 1.3ppm (43H, m), 1.6ppm (5H, m),2.3ppm (5H, m), 3.5ppm (10H, m), 4.5ppm (5H, m), 4.9ppm (5H, s).
合成例12(CDE−1.25ACE)
フラスコ中でヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 30.50g(100mmol)とN−ヤシ油脂肪酸−N−メチル−β−アラニン 37.29g(125mmol, 1.25equiv.)とを130℃に加熱し、減圧下で5時間脱水反応させることでエステル化反応を行なった。理論量の水が留出し、このエステル化物であるヤシ油脂肪酸ジエタノールアミドのO,O‘−ビス(N−ヤシ油脂肪酸−N−メチル−β−アラニン)エステル体とO−(N−ヤシ油脂肪酸−N−メチル−β−アラニン)エステル体の混合物60.25gを得た。1H NMRより構造を決定した。1H NMR ケミカルシフト:0.9ppm (6.7H m), 1.3ppm (40H m), 1.6ppm (4.5H m), 2.28〜2.30ppm (4.5H t), 2.7ppm (2H t), 3.05ppm (3.7H t),3.6ppm (6.5H m), 3.8ppm (6.5H m), 4.2ppm (4H t).
合成例13(CDE−1.8ACA)
フラスコ中でヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 45.81g(152mmol)とN−ヤシ油脂肪酸−N−メチル−β−アラニン 81.68g(274mmol, 1.8equiv.)を130℃に加熱し、減圧下で10時間脱水反応させることでエステル化反応を行なった。理論量の水が留出し、このエステル化物であるヤシ油脂肪酸ジエタノールアミドのO,O‘−ビス(N−ヤシ油脂肪酸−N−メチル−β−アラニン)エステル体とO−(N−ヤシ油脂肪酸−N−メチル−β−アラニン)エステル体の混合物115.13gを得た。1H NMRより構造を決定した。1H NMR ケミカルシフト:0.9ppm (8.1H m), 1.3ppm (50H m), 1.6ppm (5.5H m), 2.28〜2.30ppm (5.5H t), 2.6−2.7ppm (3.5H t), 3.05ppm (5H t), 3.6ppm (7.5H m), 3.8ppm (6.5H m), 4.2ppm (4H t).
比較合成例1(CDE−0.9ACA)
フラスコ中でヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 30.50g(100mmol)とN−ヤシ油脂肪酸−N−メチル−β−アラニン 26.82g(90mmol, 0.9equiv.)とを130℃に加熱し、減圧下で5時間脱水反応させることでエステル化反応を行なった。理論量の水が留出し、このモノエステル化物であるO−(N−ヤシ油脂肪酸−N−メチル−β−アラニン)エステル体とヤシ油脂肪酸ジエタノールアミドの混合物52.98gを得た。1H NMRより構造を決定した。1H NMR ケミカルシフト:0.9ppm (5.8H m), 1.3ppm (33H m), 1.6ppm (3.5H m), 2.28〜2.30ppm (3.8H t), 2.7ppm (1.8H t), 3.05ppm (2.7H t), 3.6ppm (5.5H m), 3.8ppm (5.8H m), 4.2ppm (4H t).
比較合成例2(CDE−2.1ACA)
フラスコ中でヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 30.51g(100mmol)とN−ヤシ油脂肪酸−N−メチル−β−アラニン 62.63g(210mmol,2.1equiv.)を130℃に加熱し、減圧下で10時間脱水反応させることでエステル化反応を行なった。理論量の水が留出し、このエステル化物であるヤシ油脂肪酸ジエタノールアミドのO,O‘−ビス(N−ヤシ油脂肪酸−N−メチル−β−アラニン)エステル体とN−ヤシ油脂肪酸メチルβアラニンの混合物91gを得た。この生成物には、白色の不溶物が析出していた。1H NMRより構造を決定した。1H NMR ケミカルシフト:0.9ppm (9H m), 1.3ppm (56H m), 1.6ppm (6H m), 2.25〜2.35ppm (6H t), 2.6−2.7ppm (4H t), 3.05ppm (8H t), 3.6ppm (8H m), 4.2ppm (4H t).
<酸化チタンの分散性能の目視評価>
表2に記載の実施例1〜13及び比較例1〜4の処方に従い酸化チタンの分散液を調製した。表中の数値は質量%を示す。すなわち、処方成分を室温条件下で、マグネチックスターラーでよく混和して分散液を得た。これら分散液を1時間静置した後に酸化チタンの沈降具合を目視にて確認した。
目視確認は、専門パネル12名により実施し、各試料について、<分散性の評価基準>を、比較例1を基準として、調製した分散液の沈殿物を含まない上層の白濁度合いが比較例1より薄いもの:−1、比較例1と同程度:0、比較例1よりも濃い白色のものを○:1、沈殿部分との境界が確認できないもの:2とし、この評価基準によるパネリストの評価の平均値を算出した。平均値が1.0〜2.0の場合を◎、0.0〜1.0未満の場合を○、0.0未満の場合を△とした。
この結果、実施例1〜13は、比較例1〜4を上回る分散性を示しており、特に実施例1、4、9〜13が優れていた。実施例1〜13の脂肪酸アルカノールアミド誘導体の顔料分散性が優れていることが確認できた。
Figure 0006845652
Figure 0006845652
<酸化チタンの分散性能>
表3に記載の実施例14、15及び比較例5〜7の処方に従い酸化チタンの分散液を調製した。表中の数値は質量%を示す。すなわち、処方成分を室温条件下でマグネチックスターラーを用いてよく混和して分散液を得た。これら分散液をスライドガラスに取りカバーガラスで覆った後、光学顕微鏡(オリンパス製CX31、正立顕微鏡、400倍)を用いて観察した。光学顕微鏡の写真を図1に示した。写真中のスケールバーは、Burker−Turk血球計算盤の目盛線を用いて測定したもので50μmの長さを示している。表3に記載した凝集塊の平均サイズは、各々の顕微鏡写真の凝集塊50個の最大長を測定した平均値を求めたものである。
比較例5は、流動パラフィンのみを媒体として酸化チタンを分散させたものであり酸化チタンの凝集塊がみられる。これに対して実施例14は合成例1の化合物を2重量部添加したものであり、凝集塊のサイズが10μm以下にまで微細化していることが確認できた。更に実施例15は合成例1の化合物を5重量部配合しており凝集塊が3μmと微細化していることが確認された。一方、比較例6はラウロイルサルコシンイソプロピルを2重量部配合したものであり、凝集塊のサイズが20μmと比較例6よりもサイズが小さくなっている。また比較例7はラウロイルサルコシンイソプロピルを5重量部配合したものであるが、凝集塊のサイズが9.5μmと分散性の向上が見られたが、実施例14及び実施例15で配合している合成例1の化合物による凝集塊の微細化の効果には及ばない。これらの結果より、合成例1の化合物は酸化チタンの分散性能に優れていることが確認できた。
Figure 0006845652
(図1)
Figure 0006845652
スケールバー:50μm
<酸化亜鉛の分散性能>
表4に記載の実施例16、17及び比較例8〜10の処方に従い酸化亜鉛の分散液を調製した。表中の数値は質量%を示す。すなわち、処方成分を室温条件下でマグネチックスターラーを用いてよく混和して分散液を得た。これら分散液をスライドガラスに取りカバーガラスで覆った光学顕微鏡(オリンパス製CX31、正立顕微鏡、400倍)を用いて観察した。光学顕微鏡の写真を図2に示した。写真中のスケールバーは、Burker−Turk血球計算盤の目盛線を用いて測定したもので50μmの長さを示している。表4に記載した凝集塊の平均サイズは、各々の顕微鏡写真の凝集塊50個の最大長を測定した平均値を求めたものである。比較例8は、流動パラフィンのみを媒体として酸化亜鉛を分散させたものであるが酸化亜鉛の凝集塊がみられる。これに対して実施例16は、合成例1の化合物を2重量部添加したものであるが、この添加量でも凝集塊のサイズが小さくなった。実施例17では合成例1の化合物を5重量部配合したものであるが、凝集塊が確認できなかった。このことから実施例17の凝集塊のサイズは、光学顕微鏡で確認可能な1μm以下と推測される。一方、比較例9はラウロイルサルコシンイソプロピルを2重量部、比較例10はラウロイルサルコシンイソプロピルを5重量部配合したものである。2重量部を配合した比較例9では凝集塊のサイズにほぼ変化はなく、5重量部配合した比較例10では流動パラフィンのみの比較例8よりも凝集塊が小さくなっているものの、実施例17と比較するとその効果は小さい。合成例1の化合物は、酸化亜鉛の分散にも有効であることが確認できた。
Figure 0006845652
(図2)
Figure 0006845652
スケールバー:50μm
<無機顔料のコーティング性>
合成例1の化合物あるいはアシル脂肪酸のエステルを用いた無機顔料表面へのコーティング性能を試験した。方法は、エタノール溶媒中に無機顔料と合成例1の化合物あるいはラウロイルサルコシンイソプロピルを量り取った後、マグネチックスターラーで一晩撹拌した。撹拌後に無機顔料をロ過、50℃の温浴上で2時間の真空乾燥を行なった後に重量を測定した。コート量は、(コート量)=(ロ過後重量)−(処理前の無機顔料重量)の式により計算した。
表5に無機紛体及びエタノール及び合成例1の化合物又はラウロイルサルコシンイソプロピルの仕込み量とロ過後の無機顔料の重量、無機顔料へのコート量を示した。
酸化チタン、酸化亜鉛共にロ過後の重量が増加しており、合成例1の化合物及び比較例のアシルアミノ酸のエステルの両方ともが無機顔料表面をコーティングした結果と考えられる。ただしそのコート量は、実験例1及び2に示した合成例1の化合物で処理した場合の方が大きく、無機顔料に対する親和性に優れていることを表す結果であった。
酸化チタンを合成例1の化合物で処理した実験例1とラウロイルサルコシンイソプロピルで処理した比較実験例1のコート量を比較すると、実験例1は比較実験例1の9倍量であり、酸化亜鉛をコーティング処理した実験例2と比較実験例2を比較すると、実験例2のコート量は比較実験例2の6倍であった。
この様に合成例1の化合物は、既存の分散性に寄与すると言われている化合物よりも無機顔料表面に対する親和性が高く、コーティングにより無機顔料表面が疎水化され油性成と馴染みやすい性質を付与しうることを示しており、これら無機顔料の油剤に対する分散性が向上することが期待できる。
Figure 0006845652
<ファンデーションの使用感評価>
実施例20以降及び比較例13以降では化粧料への配合例を示す。各処方に従い化粧料を調製、使用感の評価を実施しているが、これに先立ち化粧料の評価方法について述べる。
[伸びの良さ]
専門パネル12名により、各試料について、肌に塗布する際の伸びの良さについて使用テストを行ない、アンケートの結果から下記の基準に従って判定した。
(評価基準)
◎:12名中、10名以上が良好と回答した
○:12名中、7〜9名が良好と回答した
△:12名中、4〜6名が良好と回答した
×:12名中、3名以下が良好と回答した
[肌馴染みの良さ]
専門パネル12名により、各試料について、肌に塗布した後の肌馴染みについて使用テストを行ない、アンケートの結果から下記の基準に従って判定した。
(評価基準)
◎:12名中、10名以上が良好と回答した
○:12名中、7〜9名が良好と回答した
△:12名中、4〜6名が良好と回答した
×:12名中、3名以下が良好と回答した
表6に示す処方に従ってファンデーションを調製した。表中の数値は質量%を示す。即ち表6に記載の成分(3)を高速ミキサーにて混合し、これに成分(1)及び(2)を加えてさらに混合した。この混合物をふるいにかけ粒度をそろえた後、成型した。各処方の化粧料を先述した評価方法により塗布時の指すべり性、塗布後の肌馴染み性について使用感の評価を行なった。
Figure 0006845652
実施例18のパウダーファンデーションは、顔料の分散性に優れ、しかも適度な付着性となめらかさのある、軽い感じの製品であった。比較例11、比較例12は塗布する際の特に肌馴染みが悪かった。
<UVクリームの使用感評価>
表7に示す処方に従ってUVクリームを調製した。表中の数値は質量%を示す。調製方法は、油相成分を加熱溶解させてディスパーで均一にする。メチルパラベンをエタノールに溶解後に他の水相成分を加える。油相に水相を添加して室温まで冷却しUVクリームを得た。各処方の化粧料を先述した評価方法により塗布時の指すべり性、塗布後の肌馴染み性について使用感の評価を行なった。
Figure 0006845652
実施例19のUVクリームは、顔料の分散性が良好であり、塗布時の伸びの良さも良好な製品であった。比較例13は、塗布時の伸びが良くなく、比較例14は肌馴染みの悪い製品であり両比較例ともに使用感が劣っていた。
<日焼け止め化粧料の使用感評価>
表8に示す処方に従って日焼け止め化粧料を調製した。表中の数値は質量%を示す。調製方法は、油相を加熱しながら良く混合し、ディスパーにより撹拌しながら水相を加えた。十分に混合した後に冷却して日焼け止め化粧料を得た。各処方の化粧料を先述した評価方法により塗布時の指すべり性、塗布後の肌馴染み性について使用感の評価を行なった。
Figure 0006845652
実施例20のUVクリームは、顔料の分散性が良好であり、塗布時の伸びの良さも良好な製品であった。比較例15は、塗布する際の伸びが良くなく、比較例16は、特に肌馴染みが悪かった。
実施例21 日焼け止め化粧料1
表9に示す処方に従って日焼け止め化粧料を調製した。表中の数値は質量%を示す。調製方法は、油相を加熱しながら良く混合しながら水相を加えた。十分に混合した後に冷却して日焼け止め化粧料を得た。得られた日焼け止め化粧料は、顔料の分散性が良好であり、塗布時の伸びの良さも良好な製品であった。
Figure 0006845652
実施例22 日焼け止め化粧料2
表10に示す処方に従って日焼け止め化粧料を調製した。表中の数値は質量%を示す。調製方法は、油相を加熱しながら良く混合し、ディスパーにより撹拌しながら水相を加えた。十分に混合した後に冷却して日焼け止め化粧料を得た。得られた日焼け止め化粧料は、顔料の分散性が良好であり、塗布時の伸びの良さも良好な製品であった。
Figure 0006845652
無機顔料の分散(安定)性に優れ、特に日焼け止め化粧料に用いた場合、良好な使用感と伸びの良い塗付感を示す日焼け止め化粧料を提供する。

Claims (5)

  1. 無機顔料並びに一般式(1)で示される脂肪酸アルカノールアミド誘導体を含有することを特徴とする日焼け止め化粧料。
    Figure 0006845652

    [但し、式(1)中は炭素数7〜21の炭化水素鎖を示し、
    は水素原子、乃至は一般式(2)の置換基を示すが、分子中少なくとも1つのRは水素原子ではない。
    Aは水素原子、メチル基、又は −CHCHO−R基を示す。]
    Figure 0006845652

    [但し、式(2)中は炭素数7〜21の炭化水素鎖を示し、
    はメチル基を示し、
    pは0乃至は1の整数を示す。]
  2. 前記一般式(1)で示される脂肪酸アルカノールアミド誘導体が、一般式(3)で示される脂肪酸アルカノールアミド誘導体である請求項1記載の日焼け止め化粧料。
    Figure 0006845652

    [但し、R5は炭素数7〜21の炭化水素鎖を示し、
    は水素原子、乃至は一般式(2)の置換基を示し、
    、水素原子又は一般式(2)の置換基を示し、
    及びRが同時に水素原子である場合は除き、式(3)1当量に対してR、Rに導入される式(2)の置換基の導入が1.25当量から1.80当量の間である。]
  3. 脂肪酸アルカノールアミド誘導体がヤシ油脂肪酸ジエタノールアミドのO,O‘−ビス(N−ヤシ油脂肪酸−N−メチル−β−アラニン)エステル体とO−(N−ヤシ油脂肪酸−N−メチル−β−アラニン)エステル体の混合物であることを特徴とする請求項1に記載の日焼け止め化粧料。
  4. 脂肪酸アルカノールアミド誘導体がヤシ油脂肪酸ジエタノールアミドのO,O‘−ビス(N−ヤシ油脂肪酸−N−メチル−β−アラニン)エステル体若しくはO−(N−ヤシ油脂肪酸−N−メチル−β−アラニン)エステル体であることを特徴とする請求項1に記載の日焼け止め化粧料。
  5. 無機顔料の表面に前記一般式(1)で示される脂肪酸アルカノールアミド誘導体がコーティングされていることを特徴とする請求項1に記載の日焼け止め化粧料。
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