JP2018052218A - サイドフレームアッシー、走行体およびクレーンの組立方法 - Google Patents

サイドフレームアッシー、走行体およびクレーンの組立方法 Download PDF

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Abstract

【課題】延長ビームに干渉するシュー垂れ止め用ラグを不要とすると共に、安価にすることができるサイドフレームアッシーを提供する。
【解決手段】サイドフレームアッシー120は、一端152がサイドフレーム109の底部側フランジ142の上面に載置され、他端153がクローラベルト110を形成するシュー130を支持可能に設けられた一対のシュー垂れ止め部材150と、一対のシュー垂れ止め部材150を連結する連結部材161とを備える。
【選択図】図10

Description

本発明は、サイドフレームアッシー、走行体およびクレーンの組立方法に関する。
クレーンは、下部走行体と、下部走行体に旋回可能に装着された上部旋回体とを備えている。下部走行体は、一方および他方の側部のそれぞれ設けられた一対のアクスルを有するカーボディと、一対のアクスルのそれぞれに取付けられたサイドフレームアッシーとを備えている。下部走行体は、運搬時には一対のサイドフレーム間の距離を小さくしたリトラクト状態にする。リトラクト状態では、各アクスルの先端に揺動可能に軸支されて延長ビームをサイドフレームに設けられた貫通孔に貫通させ、サイドフレームの外側の側面に密着するように回動させる。
リトラクト状態にするには、カーボディの下部に装着した4つのジャッキアップ装置によりサイドフレームアッシーを上昇する。サイドフレームアッシーが上昇された状態では、各サイドフレームの外周に捲回されたクローラベルトが、自重により下方に垂れる。クローラベルトは複数のシューを連結して構成されており、クローラベルトが垂れて地面に擦ると、サイドフレームの外周に取付けられたローラとの相対的位置がずれる。このため、この状態でサイドフレームを下降すると、サイドフレームやローラ等が、シューに形成された案内用突起に当接し、サイドフレーム、シューまたはローラ等が損傷する虞がある。
このようなシューの垂れに起因不具合を防止するため、シューの垂れ止め構造を採用することが知られている。シューの垂れ止め構造として、サイドフレームの内外両側面にラグを取り付け、シューの幅方向の端部とラグとをチェーンにより連結する方法がある。しかし、サイドフレームにラグを取り付けると、リトラクト状態にする際に、延長ビームとの干渉が生じる。
サイドフレームにラグを取り付けずに、シューの垂れ止めを行う方法として、フレームの上部に収納部を設け、該収納部内に押上げ装置を設ける構造が知られている。押上げ装置は、シリンダと、複数のリンクを有するリンク機構と、押上げブラケットとを有する。シリンダによりリンク機構を上昇させ、押上げブラケットにより上部側のシューを上方に押し上げる。これにより、フレームと上部側のシューとの間に隙間が形成されると共に、下部側のシューの自重による下方への垂れ下がりが防止される(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−20591号公報
上記特許文献に記載されたシューの垂れ止めは、構造が複雑であり、高価となる。
本発明の一態様によるサイドフレームアッシーは、長手方向に延在するサイドフレーム、サイドフレームの上下のローラ設置面に所定の間隔で配設された上ローラと下ローラ、および上下ローラに沿って巻き付けられ、複数のシューが連結されて形成されたクローラベルトを有するサイドフレームアッシーである。このサイドフレームアッシーは、一対のシュー垂れ止め部材と、一対のシュー垂れ止め部材を連結する連結部材とを備える。一対のシュー垂れ止め部材はそれぞれ、サイドフレームの両側の側方にそれぞれ配置され、一端には、サイドフレームの長手方向に設けた保持部材の上面に載置される載置部が、他端には、クローラベルトを構成するシューを支持する保持部が設けられた一対のシュー垂れ止め部材と、一対のシュー垂れ止め部材を連結する連結部材とを備える。
本発明によれば、延長ビームに干渉するシュー垂れ止め用ラグを不要とすると共に、安価にすることができる。
本発明が適用されるクローラクレーンの外観側面図である。 下部走行体の構造を示す斜視図である。 図2に示す下部走行体のリトラクト状態を示す斜視図である。 サイドフレームアッシーの吊上げを説明するための側面図である。 サイドフレームアッシーの側面図である。 (A)〜(C)は、シューの構造を示し、(A)は上面図であり、(B)は側面図であり、(C)は右側面図である。 (A)は下部ローラのサイドフレームへの取付状態を示し、下方側から観た斜視図であり、(B)は、クローラシューの取付状態を示す断面図である。 図5の領域VIIIの拡大図である。 図8のIX−IX線断面図である。 図9の領域Xの拡大図である。 図10を上方から観た図である。 シュー垂れ止め装置の斜視図である。 図12に図示されたシュー垂れ止め部材を示し、(A)は、図12のシュー垂れ止め部材を後方から見た正面図であり(B)は(A)の左側面図であり、(C)は(A)の右側面図である。 シューの傾きとシュー垂れ止め装置との関係を説明するための図である。
以下、図面を参照して、本発明のサイドフレームアッシー、走行体およびクレーンの組立方法の一実施の形態を説明する。
図1は本発明が適用されるクローラクレーンの一実施の形態を示す外観側面図である。
クローラクレーン(以下、単に「クレーン」とする)10は、下部走行体1と、旋回輪2を介して下部走行体1上に旋回可能に設けられた上部旋回体3と、上部旋回体3に回動可能に軸支されたブーム4とを有する。上部旋回体3には巻き上げ用のウインチドラムである巻上ドラム5と、起伏用のウインチドラムである起伏ドラム6が搭載されている。巻上ドラム5には巻上ロープ5aが巻回され、巻上ドラム5の駆動により巻上ロープ5aが巻き取りまたは繰り出され、フック7が昇降する。起伏ドラム6には起伏ロープ6aが巻回され、起伏ドラム6の駆動により起伏ロープ6aが巻き取りまたは繰り出され、ブーム4が起伏する。
図2は、下部走行体1の構造を示す斜視図であり、図3は、図2に示す下部走行体のリトラクト状態を示す斜視図である。
下部走行体1は、カーボディ106と、一対のサイドフレームアッシー120とを備えている。カーボディ106は、左右方向に延在する合計4本のアクスル105を有する。各アクスル105の先端には、延長ビーム117(図3参照)が揺動可能に軸支されている。
なお、以下の説明では、前後方向、左右方向および上下方向を図示の通りとする。
右側前部および右側後部のアクスル105と、左側前部および左側後部のアクスル105には、それぞれ、サイドフレームアッシー120が取付けられている。サイドフレームアッシー120は、図1に図示されるように、サイドフレーム109と、走行用駆動装置114と、従動輪111と、上部ローラ112と、下部ローラ113と、クローラベルト110とを有する。クローラベルト110は、走行用駆動装置114、従動輪111と、上部ローラ112と、下部ローラ113との外周に掛け回されている。
カーボディ106の前部および後部には、下部走行体1を上昇および下降するためのジャッキアップ装置104が設けられている。カーボディ106の側面には、サイドフレームアッシー120の間隔を拡張および縮小させるためのクローラ伸縮装置107が設けられている。
各サイドフレーム109には、アクスル105を嵌挿させる嵌め込み部109a(図2参照)が2箇所設けられている。
クレーン10を、図2に示す作業状態から、図3に示すリトラクト状態にするには、4つのジャッキアップ装置を上昇して、カーボディ106と共に一対のサイドフレームアッシー120を上昇する。次に、クローラ伸縮装置107を駆動して、サイドフレーム109の嵌め込み部109aにアクスル105の延長ビーム117を挿通させた状態で、各サイドフレームアッシー120を内方に移動させる。この場合、予め、延長ビーム117はアクスル105が延在する方向に向けておく。各延長ビーム117がサイドフレーム109の嵌め込み部109aを貫通した位置で、各延長ビーム117を、サイドフレーム109の外側面に密着する方向に回動する。そして、この状態で、不図示の連結ピンにより、延長ビーム117とサイドフレーム109とを連結する。
図4は、サイドフレームアッシーの吊上げを説明するための側面図であり、図5は、サイドフレームアッシーの側面図である。
クレーン10を分解または組立てる際には、サイドフレームアッシー120を、別のクレーンまたは自立着脱機構により吊上げる。
例えば、サイドフレームアッシー120のサイドフレーム109の前後方向(長手方向)の重心を通る鉛直線上の上部、および該鉛直線を中心とする左右対称の位置には、ブラケットやラグ等のチェーン取付部材116が取付けられている。各チェーン取付部材116に吊上げ用ロープ71を引っ掛けて、他のクレーンのフックを上昇してサイドフレームアッシー120を吊上げる。
サイドフレームアッシー120を吊上げた状態では、クローラベルト110を構成するクローラシュー(以下、単に「シュー」とする)130(図6も参照)が、自重により下方に垂れ下がる。そこで、本一実施の形態のサイドフレームアッシー120は、着脱可能なシュー垂れ止め装置160を備えている。サイドフレームアッシー120を吊上げる前にシュー垂れ止め装置160を取付けることにより、シュー130の垂れ止めがなされる。詳細は後述するが、本一実施の形態のシュー垂れ止め装置160は、シュー130の前後方向における位置に関係なく、つまり、クレーン10を停止した状態で、各シューがどのような位置であっても、サイドフレームアッシー120に取付け可能となっており、簡素な構造と共に、作業性に優れている。
図6(A)〜(C)は、シューの構造を示し、図6(A)は上面図であり、図6(B)は側面図であり、図6(C)は右側面図である。
シュー130は、地上に接面する接地面を有する本体部131と、下部ローラ113の転動面を有する天井部132が一体に形成されたボックスタイプである。本体部131と天井部132との間には、空間部138が形成されている。天井部132には、案内用突起133が形成されている。案内用突起133の左右に、下部ローラ113の一対のローラ本体113a(図7参照)が配置される。案内用突起133の左側面根元部には、左側に配置されたローラ本体113aの右側面が接触し、案内用突起133の右側面根元部には、右側に配置されたローラ本体113aの左側面が接触する(図10等参照)。
シュー130の前方側端には3つの突出部134と、該突出部134間に設けられた2つの凹部135が形成されている。各突出部134には、左右方向に貫通するピン孔134aが設けられている。また、シュー130の後方側端には、4つの突出部136と、該突出部136間に設けられた3つの凹部137が設けられている。各突部136には、左右方向に貫通するピン孔136aが形成されている。後方の3つ凹部137は、それぞれ、前方の3つの突出部134に対向する位置に、突出部134より左右方向の長さが大きく形成されている。従って、シュー130は、後方に隣接して配置されたシュー130の前方の突出部134を、当該シュー130の凹部137に配置した状態で、ピン145(図5参照)を、当該シューの突出部136のピン孔136aと、後方に隣接するシュー130の突出部134のピン孔134aに挿通することにより連結される。
シュー130は、このように連結されることによりクローラベルト110を構成し、各シュー130の案内用突起133が、左右両側の下部ローラ113により案内されて、サイドフレーム109の外周を周動する。
図7(A)は下部ローラ113のサイドフレーム109への取付状態を示し、下方側から観た斜視図であり、図7(B)は、クローラシュー130の取付状態を示す断面図である。
サイドフレーム109は、一対の側板141を有する。各側板141の底部には、側板141の側面から外方に突き出すフランジ142が形成されている。フランジ142は、側板141と一体に形成されている。
下部ローラ113は、ローラ本体113aが支軸113bに回転可能に軸支された構造を有する。下部ローラ113は、ローラ本体113aが一対の側板141の間に配置された状態で、側板141のフランジ142の下面に取付けられている。下部ローラ113の支軸113bは、フランジ142上にねじ等の締結部材143により固定されたカラー144により固定されている。一対の側板141間の中心を通る線に対して、線対称に一対のローラ本体113aが配置されており、側板141の延在方向である前後方向に沿って、複数の下部ローラ113が配列されている。
図8は、図5の領域VIIIの拡大図であり、図9は、図8のIX−IX線断面図である。図10は、図9の領域Xの拡大図であり、図11は、図10を上方から観た図である。図12は、シュー垂れ止め装置の斜視図であり、図13は、図12に図示されたシュー垂れ止め部材を示し、図13(A)は、図12のシュー垂れ止め部材150Bを後方から見た正面図であり、図13(B)は(A)の左側面図であり、図13(C)は(A)の右側面図である。
上述したように、本一実施の形態のサイドフレームアッシー120は、着脱可能なシュー垂れ止め装置160を備えている。
図12に図示されるように、シュー垂れ止め装置160は、一対のシュー垂れ止め部材150A、150Bと、連結部材161と、シュー垂れ止め部材150A、150Bのそれぞれに取付けられた連結用締結部材168とを備えている。
シュー垂れ止め部材150Aとシュー垂れ止め部材150Bとは、同一の部材であり、左右を反転した状態で組付けられる。このため、以下の説明では、両部材を代表して、シュー垂れ止め部材150ということもある。
シュー垂れ止め部材150は、前後方向に離間して配置された2つのシュー垂れ止め片151と、保持部材154、155とを有する。各シュー垂れ止め片151は、上下方向の両端に、左右方向に屈曲された一端152および他端153を有するコの字形状に形成れている。前後方向に離間して配置された2つのシュー垂れ止め片151は、保持部材154および155により固定されている。一方の保持部材154は、各シュー垂れ止め片151の左右方向の側面に配置されている。もう一方の保持部材155は、各シュー垂れ止め片151の一端152の下面に配置されている。
保持部材154、155により固定された一対のシュー垂れ止め片151には、上下方向のほぼ中央において、ボルトおよびナット等の連結用締結部材168が取付けられている。
シュー垂れ止め部材150Aとシュー垂れ止め部材150Bとは、一端152同士および他端153同士を対向させて左右に配置され、連結部材161により連結されている。連結部材161は、ロープ等のフレキシブルな部材により形成されており、両端に、各シュー垂れ止め部材150に取付けられた連結用締結部材168の軸部の外周を囲む環状部を有している。連結部材161は、後述するように、左右に配置されたシュー垂れ止め部材150が左右方向に移動するのを防止するものである。
なお、図12に図示されたシュー垂れ止め装置160は、サイドフレームアッシー120への取付けが完了した状態を示している。しかし、シュー垂れ止め装置160は、図12に示す状態のまま、サイドフレームアッシー120に取付けられるものではない。シュー垂れ止め装置160の組付方法については、後述する。
図10に図示されるように、シュー垂れ止め片151は、サイドフレーム109の側板141の底部に設けられたフランジ142の上面に載置され、シュー130の垂れ下がりを規制する。各シュー垂れ止め片151の一端152は、保持部材155を介してフランジ142の上面に載置される。また、各シュー垂れ止め片151の他端153は、シュー130の本体部131と天井部132との間の空間部138内に配置される。各シュー垂れ止め片151の他端153の先端側は、シュー130の天井部132の左右方向の側端より内側に配置され、該天井部132の下面を支持可能となっている。図10に示すようにシュー130が垂れ下がっていないとき、各シュー垂れ止め片151の他端153は天井部132との間に空隙をもって配置される。
シュー垂れ止め部材150A、150Bは、それぞれ、サイドフレーム109の左右の側面側に配置されており、シュー垂れ止め部材150Aとシュー垂れ止め部材150Bとは、連結部材161により連結される。シュー130が自重により下方に降下すると、シュー130の天井部132の下面がシュー垂れ止め片151の他端153に当接する。これにより、シュー130の自重による垂れ下がりが規制される。
また、サイドフレーム109の左右両側に配置されたシュー垂れ止め部材150A、150Bは、連結部材161により、離間する方向、すなわち、外側への移動が規制される。
図14は、シューの傾きとシュー垂れ止め装置との関係を説明するための図である。
各シュー垂れ止め片151の他端153は、上下方向において、シュー130の本体部131の上面および天井部132の下面との間にクリアランスを有している。
クレーン10の傾斜地接地時には、シュー130は、例えば、左右方向の一端Sを支点として、二点鎖線で示すように傾動する。このようにシュー130が傾動した場合でも、シュー垂れ止め片151の他端153がシュー130の本体部131の上面に当接するのを回避する必要がある。本一実施の形態では、シュー130が所定の角度θ(例えば、2度程度)傾斜した状態でも、シュー垂れ止め片151の他端153がシュー130の本体部131の上面に当接しないよう、シュー垂れ止め片151の他端153とシュー130の本体部131の上面との間に、所定のクリアランスCが形成されるように設定されている。クリアランスCは、例えば、シュー130が2度傾斜した状態で、5〜10mm程度である。
なお、本一実施の形態では、図14に図示されるように、シュー垂れ止め片151の一端152とフランジ142とが接触する部位(点)xと、シュー垂れ止め片151の他端153とシュー130の天井部132とが接触する部位(点)yとが、サイドフレームの長手方向から見たときに、点xを通過する鉛直線g上に位置するように設定されている。このため、シュー垂れ止め片151にシュー130の荷重が作用しても、シュー垂れ止め部材150A、150Bに左右水平方向の分力が作用するのを防止することができ、これにより、シュー垂れ止め装置160が、サイドフレームアッシー120から左右方向に外れるのを防止することができる。
シュー垂れ止め装置160は、クローラベルト110の前後方向のほぼ中央部に取付けることが好ましい。これは、シュー垂れ止め装置160がクローラベルト110の前後方向中心から前後方向にずれて設置されると、中央部に設置された場合に比べて、クローラベルト110の最大垂れ下がり量が大きくなるからである。
たとえば、シュー垂れ止め装置160をサイドフレームの長手方向中央部に固定すればよい。この場合、シュー垂れ止め部材150のシュー垂れ止め片151の一端152をサイドフレーム109の側板141に固定する構造とすることが考えられる。
しかし、クレーン10を走行して停止すると、各シュー130は、前後方向の任意の位置となる。図6に図示されるように、シュー130の前方側および後方側には、隣接するシュー130との連結をするためのピン145(図5参照)が挿通される連結部位となっている。従って、シュー垂れ止め装置160を固定した状態に設置してしまうと、シュー垂れ止め片151の他端153がピン145と干渉して、他端153がシュー130の連結部位(ピン145)間の空間部138に挿入されなくなる。
換言すると、シュー130の連結部位(ピン145)間の位置は、前後方向における任意の位置に移動する。つまり、シュー垂れ止め部材150のシュー垂れ止め片151の他端153の位置が、シュー130の連結部位(ピン145)間に対応するとは限らない。シュー垂れ止め部材150のシュー垂れ止め片151の他端153の位置がシュー130の連結部位(ピン145)間に対応しない場合には、シュー130の連結部位(ピン145)間に対応する位置になるように下部走行体1を駆動する必要がある。
このため、シュー垂れ止め部材150のシュー垂れ止め片151の一端152をサイドフレーム109の側板141に固定する構造とすると、シュー垂れ止め装置160の組付け作業を能率的に行うことができない。
本一実施の形態では、サイドフレーム109に取付けられる一対のシュー垂れ止め装置160は、連結部材161により連結されることにより、サイドフレーム109からの離脱防止が図られている。このため、各シュー垂れ止め部材150A、150Bをサイドフレーム109に固定する必要は無い。また、サイドフレーム109の側板141に設けられたフランジ142は、側板141と共に前後方向に延在されており、該フランジ142の上面は、平坦に形成されている。このため、シュー垂れ止め片151の一端152は、前後方向の如何なる位置においてもフランジ142の上面に載置することができる。従って、シュー130の連結部位が前後方向の如何なる位置に移動しても、シュー垂れ止め部材150A、150Bを前後方向に移動して、サイドフレームアッシー120に組付けることが可能であり、組付け作業を能率的に行うことができる。
次に、シュー垂れ止め装置160をサイドフレームアッシー120に組付ける方法を説明する。
サイドフレーム109の左右方向から、シュー垂れ止め部材150A、150Bを取り付ける。これには、シュー垂れ止め部材150の各シュー垂れ止め片151の他端153を、シュー130の連結部位(ピン145)間における、本体部131と天井部132との間の空間部138に挿入する。これと共に、シュー垂れ止め部材150の各シュー垂れ止め片151の一端152に設けられた保持部材155の下面を、サイドフレーム109のフランジ142の上面に載置する。これにより、サイドフレーム109の左右両側にシュー垂れ止め部材150A、150Bが取付けられる。
一方のシュー垂れ止め部材150Aの一対のシュー垂れ止め片151間に連結部材161を配置し、ボルトを、一方のシュー垂れ止め片151の貫通孔から挿通し、連結部材161の一方の環状部内を挿通して他方のシュー垂れ止め片151の貫通孔を挿通する。次に、ボルトの先端部にナットを螺合し、ボルトとナットからなる連結用締結部材168をシュー垂れ止め部材150Aに固定する。
同様に、他方のシュー垂れ止め部材150Bの一対のシュー垂れ止め片151間に連結部材161を配置し、ボルトを、一方のシュー垂れ止め片151の貫通孔から挿通し、連結部材161の他方の環状部内を挿通して他方のシュー垂れ止め片151の貫通孔を挿通する。次に、ボルトの先端部にナットを螺合し、ボルトとナットからなる連結用締結部材168をシュー垂れ止め部材150Bに固定する。
これにより、シュー垂れ止め装置160がサイドフレームアッシー120に組付けられる。
なお、シュー垂れ止め部材150A、150Bのうちの一方(例えば、シュー垂れ止め部材150A)に、予め、連結部材161の一方の環状部内を挿通するように連結用締結部材168を組付けておいてもよい。この方法では、この後、シュー垂れ止め部材150A、150Bのうち、連結用締結部材168が組付けられていない他方(この場合には、シュー垂れ止め部材150B)に、連結部材161の他方の環状部内を挿通するように連結用締結部材168を組付ければよい。
上記一実施の形態によれば、下記の効果を得ることができる。
(1)サイドフレームアッシー120は、一端152がサイドフレーム109のフランジ142(保持部)の上面に係止され、他端153がクローラベルト110を形成するシュー130を保持可能に設けられた一対のシュー垂れ止め部材150と、一対のシュー垂れ止め部材150を連結する連結部材161とを備える。この構造により、一対のシュー垂れ止め部材150により、シュー130の自重による垂れ下がりを規制することができる。このため、アクスル105の延長ビーム117を回動してサイドフレーム109の密着する際、その障害となるシューの垂れ止めをするためのチェーン取付用ラグをサイドフレーム109に設ける必要が無くなる。また、シュー垂れ止め装置160は、一対のシュー垂れ止め部材150と連結部材161により構成される簡単な構造であるため、安価にすることができる。
なお、サイドフレーム109にシューの垂れ止めをするためのチェーン取付用ラグを設ける構造では、延長ビーム117との干渉を防止するため、サイドフレーム109のラグ取付部に凹部を設けて、ラグを側面から突出しないようにする必要がある。しかし、このようにサイドフレーム109に凹部を形成する構造では、上部旋回体3を旋回する等の作業時にサイドフレーム109に作用する捩じり荷重に対する剛性が小さくなってしまう。
これに対し、本一実施の形態では、垂れ止めをするためのチェーン取付用ラグをサイドフレーム109に設ける必要が無い。このため、サイドフレーム109に、延長ビームとのチェーン取付用ラグを設ける構造に比し、捩じり荷重に対する剛性を大きくすることができる。また、延長ビーム117の配置の自由度が大きくなるばかりでなく、延長ビーム117の長さを大きくしたり、断面積、すなわち剛性の大きい延長ビーム117としたりすることができる。
(2)シュー垂れ止め部材150の一端152とサイドフレーム109のフランジ142との接触点xと、シュー垂れ止め部材150の他端153とシュー130との接触点yとは、サイドフレーム長手方向から見たとき、接触点xを通る鉛直線上に配置されている。このため、シュー垂れ止め部材150にシュー130の荷重が作用しても、シュー垂れ止め部材150A、150Bに左右水平方向の分力が作用するのを防止することができる。これにより、シュー垂れ止め装置160が、サイドフレームアッシー120から外れるのを防止することができる。
また、シュー垂れ止め装置160は、シュー垂れ止め部材150が、長手方向の任意の位置でシュー130に取付け可能な構造となっている。つまり、シュー130の連結部位間の位置(ピン145の位置)が前後方向の如何なる位置に移動した場合であっても、シュー垂れ止め装置160を前後方向に移動して、サイドフレームアッシー120に組付けることが可能である。従って、シュー垂れ止め装置160の組付け作業を能率的に行うことができる。
(3)シュー130は、下部ローラ113が転動する天井部132と、接地面を有する本体部131と、本体部131と天井部132との間に形成され、シュー垂れ止め部材150の他端153が配置される空間部138とを有する。このため、シュー垂れ止め部材150の他端153をシュー130の空間部138内に挿入して、天井部132を支持可能とすることができる。
(4)クレーン10は、一対のサイドフレームアッシー120のそれぞれに一対のシュー垂れ止め防止部材150A、150Bを取付ける工程と、サイドフレームアッシー120に取付けられた一対のシュー垂れ止め部材150A、150Bのそれぞれを連結部材161により連結する工程とにより組み立てることができる。このように、簡単な工程により組み立てることができるため、組立を能率的に行うことができる。
なお、上記一実施の形態では、シュー垂れ止め片151の一端152が載置されるフランジ142は、側板141の底部に、側板141と一体に設けられている構造として例示した。しかし、フランジ142は、側板141の底部ではなく、側板141の上下方向における中間部に設けてもよい。また、側板141と一体に成型するのではなく、フランジ142と同様なサイドフレーム長手方向に延在する帯状の保持部材を、溶接や締結により、側板141に取付けるようにしてもよい。この例では、保持部材は、サイドフレーム109の長手方向中央部にのみ、所定長さに渡って設置してもよい。
上記一実施の形態では、シュー垂れ止め部材150は、サイドフレーム109の左右方向にそれぞれ2つのシュー垂れ止め片151を有する構造として例示した。しかし、シュー垂れ止め部材150を構成するシュー垂れ止め片151の員数は、3つ以上としてもよい。あるいは、シュー垂れ止め部材150を1つのシュー垂れ止め片151により構成してもよい。
上記一実施の形態では、シュー垂れ止め部材150A、150Bを構成する2つのシュー垂れ止め片151の一端152は、保持部材155を介してフランジ142の上面に載置する構造として例示した。しかし、保持部材155を設けず、シュー垂れ止め片151の一端152を、直接、フランジ142の上面に載置する構造としてもよい。
上記実施形態では、シュー130として、本体部131と、天井部132と、本体部131と天井部132との間設けられた空間部138とを有するボックスタイプとして例示した。しかし、本発明は、ボックスタイプ以外の、例えば、リンクタイプシューに適用することもできる。この例では、リンクタイプのシューにシュー垂れ止め部材で保持される構造を設ける。
上記では、種々の実施の形態および変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
したがって、拡縮しないタイプのサイドフレームを含むサイドフレームアッシーも本体に含まれる。
1 下部走行体(走行体)
3 上部旋回体(旋回体)
10 クローラクレーン(クレーン)
105 アクスル
106 カーボディ
109 サイドフレーム
110 クローラベルト
113 下部ローラ(ローラ)
120 サイドフレームアッシー
130 クローラシュー(シュー)
131 本体部
132 天井部
133 案内用突起
138 空間部
142 フランジ(保持部)
150、150A、150B シュー垂れ止め部材
152 一端
153 他端
161 連結部材

Claims (5)

  1. 長手方向に延在するサイドフレーム、前記サイドフレームの上下のローラ設置面に所定の間隔で配設された上ローラと下ローラ、および前記上下ローラに沿って巻き付けられ、複数のシューが連結されて形成されたクローラベルトを有するサイドフレームアッシーにおいて、
    前記サイドフレームの両側の側方にそれぞれ配置され、一端には、前記サイドフレームの前記長手方向に設けた保持部材の上面に載置される載置部が、他端には、前記クローラベルトを構成する前記シューを支持する保持部が設けられた一対のシュー垂れ止め部材と、
    前記一対のシュー垂れ止め部材を連結する連結部材とを備えることを特徴とするサイドフレームアッシー。
  2. 請求項1に記載のサイドフレームアッシーにおいて、
    前記シュー垂れ止め部材の前記一端の前記載置部が前記サイドフレームの前記保持部材の前記上面に載置される載置点と、前記シュー垂れ止め部材の前記他端の前記保持部が前記シューを保持する保持点とは、前記サイドフレームの長手方向から観て同一鉛直線上に配置されていることを特徴とするサイドフレームアッシー。
  3. 請求項1に記載のサイドフレームアッシーにおいて、
    前記シューは、前記下ローラが転動する天井部と、接地面を有する本体部と、前記本体部と前記天井部との間に形成され、前記シュー垂れ止め部材の前記他端が配置される空間部とを有することを特徴とするサイドフレームアッシー。
  4. 請求項1に記載された一対の前記サイドフレームアッシーと、
    前記サイドフレームアッシーが取付けられたカーボディとを備え、
    前記カーボディは、一方および他方の側部のそれぞれに配置された一対のアクスルを有し、
    前記サイドフレームアッシーは、前記一方および他方の側部に配置された一対のアクスルにそれぞれ取付けられていることを特徴とする走行体。
  5. 請求項4に記載された走行体と、
    前記走行体に旋回可能に設置された旋回体とを備えたクレーンの組立方法であって、
    前記一対のサイドフレームアッシーのそれぞれに前記一対のシュー垂れ止め防止部材を取付ける工程と、
    前記サイドフレームアッシーに取付けられた前記一対のシュー垂れ止め部材のそれぞれ
    を前記連結部材により連結する工程とを含むことを特徴とするクレーンの組立方法。
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