JP2018051212A - カードホルダー - Google Patents

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Tsutomu Shiihara
務 椎原
樹一郎 有川
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樹一郎 有川
大輔 安岡
Daisuke Yasuoka
大輔 安岡
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Kengo Tokuchi
賢吾 得地
裕一 宗野
Yuichi Muneno
裕一 宗野
正 須藤
Tadashi Sudo
正 須藤
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Abstract

【課題】無線通信機を内蔵し、手で触っただけでカードが表面になっているか否かを確認できるようにしたカードホルダーを提供する。【解決手段】カードホルダーは、無線通信機を内蔵し、カードを保持する保持手段を有し、前記保持手段の前記カードを提示する面に対して裏側の面を布地で覆っている。【選択図】図1

Description

本発明は、カードホルダーに関する。
特許文献1には、ウエアへの取り付けおよび取り外しが容易でありながら、二輪車による走行中もウエアに良好な姿勢で確実に保持されるカードホルダーおよびカードホルダー付きウエアを提供することを課題とし、カードホルダーは、ICカードを収容するカードケースおよびリールクリップを主要な構成とし、リールクリップのワイヤの先端にカードケースが連結され、リールクリップの裏面にはクリップが設けられ、ワイヤの先端にはフラップバンドが装着されており、カードケースのカード出入口には防水ジッパーが設けられており、カードケースの一方の主面の下縁部に沿って、マジックテープ(登録商標)の一方側結合子が固着されていることが開示されている。
特許文献2には、IDカードにおいて表示部に表示される情報を容易に変更できるようにすることを課題とし、カード本体と、本体に内蔵され、ID認証情報を記憶する保護領域および書き換え可能な開放領域を有するメモリと、本体に設けられ、開放領域に記憶された情報を表示する表示手段とからIDカードを構成することが開示されている。
特許文献3には、より確実に許可証を管理してセキュリティを向上させることのできるデータ管理システム、データ管理方法、データ管理プログラム及び許可証を提供することを課題とし、社員証には、メモリを備えたICチップと、リライタブル表示領域とが設けられており、メモリには、社員識別子、所属識別子、アプリケーション及び有効期限等に関するデータが記録されており、プリンタは、社員証を発行する場合には、社員データ記憶部に記憶されたデータを記録形式データ記憶部に基づいて、リライタブル表示領域に表示する表示項目かメモリに記憶する記憶項目かを特定した上で取得し、社員証に記録し、これにより、使用済みの社員証のリライタブル表示領域の情報を書き換えて、新たな社員の社員証とできることが開示されている。
特許文献4には、身体に下げたカードの表示非表示を容易に選択可能な下げ具を提供することを課題とし、情報を記したカードをユーザの身体に下げる下げ具であって、身体に取り付くことで下げ具を身体に取り付ける取り付け部と、カードを挟持する挟持部と、カードを下げる方向に対して取り付け部と挟持部とを相対的に回転可能に連結することで、挟持部が挟持するカードの向きを表側に向けた表示モードと裏側に向けた非表示モードとにユーザの操作で選択可能にする連結部と、を備え、取り付け部は、身体に対する自身の向きが反転しないように身体に取り付き、連結部は、挟持部と取り付け部とが相対的に遊転することを止めることで、カードの向きを表示モードまたは非表示モードの状態に保持することが開示されている。
特許文献5には、必要なときにのみIDカードに画像等の情報を表示できるようにすることを課題とし、カード本体と、本体に内蔵され、ID認証情報を含む各種情報を記憶するメモリと、本体に設けられ、メモリに記憶された情報を表示する表示手段と、本体のカードホルダーへの装着時に表示手段への表示をオンとし、非装着時に表示手段への表示をオフとするスイッチ手段からIDカードを構成することが開示されている。
特開2005−177064号公報 特開2008−217286号公報 特開2007−079834号公報 特開2009−058878号公報 特開2008−217287号公報
カードを提示するために、カードホルダーが用いられている。
カードホルダーは、首にかけるものであるため、カードが表面になっているか否かを確かめる必要がある。表面も裏面も樹脂であると、手で触っただけで確認することができず、目視で確認する必要がある。
本発明は、無線通信機を内蔵し、手で触っただけでカードが表面になっているか否かを確認できるようにしたカードホルダーを提供することを目的としている。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
請求項1の発明は、無線通信機を内蔵し、カードを保持する保持手段を有し、前記保持手段の前記カードを提示する面に対して裏側の面を布地で覆うカードホルダーである。
請求項2の発明は、前記保持手段は、前記カードを挟むように配置された蓋部と設置部からなる請求項1に記載のカードホルダーである。
請求項3の発明は、前記設置部は、前記カードに対して、前記蓋部の開口部に対する位置を決める位置決め部を有する請求項2に記載のカードホルダーである。
請求項4の発明は、前記位置決め部は、前記蓋部が前記設置部上を移動する場合に案内する案内部を利用することで形成される請求項3に記載のカードホルダーである。
請求項5の発明は、前記位置決め部は、前記カードの出し入れを補助する傾斜部を有する請求項3に記載のカードホルダーである。
請求項6の発明は、前記カードホルダーをユーザに括りつけるストラップ部を有する 請求項1から5のいずれか一項に記載のカードホルダーである。
請求項7の発明は、前記ストラップ部を前記保持手段から離間させることで前記カードを出し入れする請求項6に記載のカードホルダーである。
請求項8の発明は、前記布地は、樹脂でコーティングされたものである請求項1に記載のカードホルダーである。
請求項9の発明は、前記布地の面は湾曲している請求項1から8のいずれか一項に記載のカードホルダーである。
請求項10の発明は、前記布地の湾曲面の内側に湾曲した枠体を設けている請求項9に記載のカードホルダーである。
請求項11の発明は、前記無線通信機のカバー面を覆うように前記カードの前記位置決め部を有する請求項1から10のいずれか一項に記載のカードホルダーである。
請求項12の発明は、前記無線通信機は、裏面側の上部に配置している請求項1から11のいずれか一項に記載のカードホルダーである。
請求項13の発明は、前記無線通信機は、画像形成装置又はサイネージ機を利用するユーザの認証のための通信を行う請求項1から12のいずれか一項に記載のカードホルダーである。
請求項14の発明は、前記無線通信機は、本カードホルダーに保持されている前記カードとユーザ識別の通信を行い、そのユーザ識別結果を画像形成装置又はサイネージ機の前記ユーザ認証の通信に利用する請求項13に記載のカードホルダーである。
請求項1のカードホルダーによれば、無線通信機を内蔵し、手で触っただけでカードが表面になっているか否かを確認できる。
請求項2のカードホルダーによれば、蓋部と設置部によってカードが挟まれる。
請求項3のカードホルダーによれば、設置部の位置決め部によって、カードに対して、蓋部の開口部に対する位置が決められる。
請求項4のカードホルダーによれば、蓋部が設置部上を移動する場合に案内する案内部を利用することで位置決め部が形成される。
請求項5のカードホルダーによれば、位置決め部の傾斜部は、カードの出し入れを補助する。
請求項6のカードホルダーによれば、カードホルダーをユーザに括りつけることができる。
請求項7のカードホルダーによれば、ストラップ部を保持手段から離間させて、カードを出し入れすることができる。
請求項8のカードホルダーによれば、カードホルダーと服等との摩擦による毛羽立ちを抑制することができる。
請求項9のカードホルダーによれば、カードホルダーが持ちやすくなる。
請求項10のカードホルダーによれば、湾曲した枠体によって、布地を湾曲できる。
請求項11のカードホルダーによれば、無線通信機をカードの裏面側に内蔵させることができる。
請求項12のカードホルダーによれば、無線通信による送受信の信頼性を高めることができる。
請求項13のカードホルダーによれば、画像形成装置又はサイネージ機を利用するユーザの認証のための通信ができるようになる。
請求項14のカードホルダーによれば、無線通信機は、カードとユーザ識別の通信を行い、そのユーザ識別結果を画像形成装置又はサイネージ機のユーザ認証の通信に利用することができる。
第1の実施の形態の構成例についての説明図である。 第1の実施の形態のカード取り出しに関する使用例についての説明図である。 第1の実施の形態のカード取り出しに関する使用例についての説明図である。 第1の実施の形態の電池交換に関する使用例についての説明図である。 第1の実施の形態の構成例についての説明図である。 第1の実施の形態の構成例についての説明図である。 第1の実施の形態の構成例についての説明図である。 第1の実施の形態の構成例についての説明図である。 第1の実施の形態の構成例についての説明図である。 第1の実施の形態の構成例(変形例1)についての説明図である。 第1の実施の形態の構成例(変形例1)についての説明図である。 第1の実施の形態の構成例(変形例1)についての説明図である。 第1の実施の形態の構成例(変形例1)についての説明図である。 第1の実施の形態の構成例(変形例1)についての説明図である。 第1の実施の形態の構成例(変形例2)についての説明図である。 第1の実施の形態の構成例(変形例3)についての説明図である。 第1の実施の形態の構成例(変形例4)についての説明図である。 第1の実施の形態の構成例(変形例5)についての説明図である。 第1の実施の形態の構成例(変形例6)についての説明図である。 第2の実施の形態に係る情報表示システムの全体構成例及びブロック構成例を示した図である。 第2の実施の形態における画像形成装置のハードウェア構成例の説明図である。 第2の実施の形態における情報提供装置を形成するコンピュータのハードウェア構成例の説明図である。 第2の実施の形態において、画像形成装置と情報提供装置との設置位置の関係例を示した概念図である。 第2の実施の形態における近接ユーザ情報記憶部に記憶される近接ユーザ情報のデータ構成の一例を示した図である。 第2の実施の形態におけるユーザ検出時処理例を示したフローチャートである。 第2の実施の形態において、画像形成装置と情報提供装置の検知された利用者の有無と操作パネルへの表示内容との関係例を示した図であって、画像形成装置側のみに利用者が検知された場合の例を示した図である。 第2の実施の形態において、画像形成装置と情報提供装置の検知された利用者の有無と操作パネルへの表示内容との関係例を示した図であって、情報提供装置側のみに利用者が検知された場合の例を示した図である。 第2の実施の形態において、画像形成装置と情報提供装置の検知された利用者の有無と操作パネルへの表示内容との関係例を示した図であって、画像形成装置側に利用者が検知されているときに情報提供装置側に利用者が検知される場合の例を示した図である。 第2の実施の形態において、画像形成装置と情報提供装置の検知された利用者の有無と操作パネルへの表示内容との関係例を示した図であって、情報提供装置側に利用者が検知されているときに画像形成装置側に利用者が検知される場合の例を示した図である。 第2の実施の形態において、画像形成装置と情報提供装置の検知された利用者の有無と操作パネルへの表示内容との関係例を示した図であって、画像形成装置及び情報提供装置の両方に利用者が検知されてから所定時間経過した場合の例を示した図である。
以下、図面に基づき本発明を実現するにあたっての好適な各種の実施の形態の例を説明する。
<第1の実施の形態>
図1は、第1の実施の形態の構成例についての説明図を示している。
第1の実施の形態であるカードホルダー100は、カード190を保持するものである。そして、カードホルダー100は、無線通信機900を裏面側に内蔵している。したがって、このカードホルダー100によって無線通信を行うことができるようになる。図1に示す例では、上方斜め方向からのカードホルダー100の前面を主に示す斜視図である。一般的に、カードホルダー100には、提げ紐としてのストラップが付けられている。利用者は、首にそのストラップをかけ、カードホルダー100を胸の位置程度に吊して利用するものである。
カードホルダー100の前面には、カード190を提示するための窓を有したフロントカバー110がある。この窓部分は、カード190を提示するために、カード190と同程度の大きさである。そして、この窓部分は、カード190が落下しないように、カード190よりも小さいことが望ましい。ただし、カード190をカードホルダー100に固定する手段を有している場合は、この窓部分はカード190よりも大きくてもよい。固定する手段として、例えば、カード190の周囲に枠を設けること、フロントカバー110とカード190の間に透明なシート部材等を挟むこと、カード190を着脱可能な接着剤で固定すること等としてもよい。
また、フロントカバー110には、LED部120(フロントカバー110に設けてもよいが、カードホルダー100(リアカバー150部等)にLED部120を配置し、フロントカバー110にLEDの光を通すような孔部を設けるようにしてもよい。)を有しているが、後述する無線通信機900の状態を光で示すものである。無線通信機900の状態として、例えば、電源ONであること、通信可能状態であること、通信不可状態であること、通信中であること等がある。これらを光の色、点滅(又はその間隔)等で示す。
そして、カード190を保持するリアカバー150をフロントカバー110の裏面側に有している。なお、カードホルダー100の裏面については、図5〜8を用いて後述する。
なお、カード190は、主に、身分証明書としての機能を有するカードであって、具体的には、社員証、学生証、IDカード等があるが、カードホルダー100に保持できるカードであればよく、ICカード、磁気カード、又は、磁気テープやICを含まないカード等であってもよい。
図2は、カードホルダー100からカード190を取り出す際の使用例についての説明図である。
フロントカバー110の裏面には突起があり、リアカバー150の表面(フロントカバー110の裏面と接する面)にあるレール(又は溝)に沿って、フロントカバー110をスライド方向220に移動できるようにしている。カードホルダー100は、カード190を保持するのに、カード190を挟むように配置された蓋部と設置部によって構成されているカード保持手段を有している。ここで、フロントカバー110は蓋部の一例であり、リアカバー150は設置部の一例である。
また、リアカバー150に突起152を設けている。この突起152は、カード190が、カードホルダー100の所定の位置(カードはめ込み部140)からずれないようにするためのものである。なお、所定の位置とは、フロントカバー110の窓からカード190がユーザから見えたとき最適な位置であったり、フロントカバーの窓からカード190を抜き差しするときにアクセスし易い(カードに触りやすい)位置のことを意味する。構造を簡易にするために、カード190をガイドする機能を有するレール部分(レール部154A、レール部154B)とカード190を支える突起152、突起156を兼用するようにしてカードはめ込み部140を形成するようにしてもよい。レール部154A、レール部154Bは、カード190を上下に挟む位置にある。そして、突起156、突起152は、カード190を左右に挟む位置にある。つまり、リアカバー150の位置決め部(具体的には、レール部154A、レール部154B、突起156、突起152)が、カード190に対して、フロントカバー110の開口部である窓に対する位置を決めている。カードはめ込み部140は、位置決め部の一例である。前述した通り、カードはめ込み部140は、フロントカバー110がリアカバー150上を移動する場合に案内する案内部(レール部154A、レール部154B)を利用することで形成されている。レール部分と突起152、突起156は、案内部の一例である。さらに、カードはめ込み部140は、カード190の出し入れを補助する傾斜部を有していてもよい。具体的には、図2の例では、右側のカード出し入れ口の方向(突起152)に向かって高くなる(リアカバー150前面の底面がフロントカバー110側に近くなる)ように傾斜を設ける。これによって、カード190を指で右側に移動させた場合、カード190がせり上がるように移動することになる。
ただし、図2の例のようにフロントカバー110をスライドさせた状態では、カード190を前方向(フロントカバー110側)にたわませることにより、突起152の高さを越えて取り出せるようにしている。例えば、突起152の高さは、カード190の厚さの半分程度の高さからカード190の厚さ程度の高さであってもよい。
また、突起152の長さは、必ずしもカード190の縦の長さである必要はなく、より長く、又は、より短くとしてもよい。また、1本の突起152でなく、縦に並べた複数本の突起152であってもよい。
図3は、カードホルダー100からカード190を取り出す際の使用例についての説明図である。図2の例に示す状態から、前述したように、カード190を前方向にたわませ、カード190をスライド方向320に移動させて、カードホルダー100(リアカバー150のカードはめ込み部140)からカード190を取り出す。なお、リアカバー150の前面の中央部には、カバー310が設けられており、カード190を取り出すことにより、カバー310が露出する。なお、フロントカバー110が不用意に完全にリアカバー150から外れてばらばらにならないように、レール部(154A、154B)の一定量をスライドしてからストッパーなどにより移動が規制されるようにしてもよい。その場合、フロントカバー110、カードホルダー100、リアカバー150をメンテナンスしたい場合、ストッパー前までスライドに要した力より強い力で押すことで、ストッパーを解除できる。それにより、フロントカバー110をリアカバー150から外すことができる。なおストッパーの機構は、掛合部を設けたり弾性部材を利用することで形成する。なお、リアカバー150の位置決め部は、カバー310を囲うような位置にある。逆に言うと、カバー310は、リアカバー150の位置決め部に囲まれた位置にある。
なお、カードホルダー100にカード190をセットする場合は、逆の操作を行えばよい。つまり、図3の例に示すスライド方向320とは逆方向にカード190をリアカバー150とフロントカバー110の間(リアカバー150のカードはめ込み部140)に挿入し、奥まで挿入したならば、フロントカバー110を図2の例に示すスライド方向220とは逆方向に移動させて、図1の例に示す状態となる。
図4は、第1の実施の形態の電池交換に関する使用例についての説明図である。図3の例に示す状態から、カバー310を取り外した場合の状態を示している。なお、カード190をリアカバー150のカードはめ込み部140に配置しているときは、カード190がカバー310へのアクセスを制限するようになっており、不要にカバー310が開閉されないようになっている。カバー310は、無線通信機900の電池交換等のために取り外されることがある。カバー310の裏側には、無線通信機収納部410があり、無線通信機900が格納されている。つまり、カードホルダー100に無線通信機900を搭載して、一体型となっている。なお、図4の例では、無線通信機900はなく、無線通信機収納部410だけを示している。また、無線通信機収納部410は、後述するテキスタイル部カバー160に設けられていてもよい。
図5は、第1の実施の形態の構成例についての説明図である。図5に示す例では、上方斜め方向からのカードホルダー100の裏面を主に示す斜視図である。
カードホルダー100は、フロントカバー110、リアカバー150、テキスタイル部カバー160によって構成されている。フロントカバー110は、主にカード190を提示する機能、カード190を前面から保持する機能を有している。リアカバー150は、主にカード190を側面(上下左右)から保持する機能を有している。テキスタイル部カバー160は、主に無線通信機900を格納する機能を有しており、外側の面は布地510としている。つまり、カードホルダー100の裏面(カード190を提示する面に対して裏側の面)は、布地510としている。布地510は、布(フェルト、テキスタイル、ファブリック等ともいわれる)であればよい。材質は問わず(綿等の自然素材、化学繊維等)、織物、編物、不織布等であってもよい。特に、クッション性がある材質のものが好ましい。
カードホルダー内に、無線通信機能を付与しようとした場合、カードホルダー内に基板、電池等のモジュールを構成する必要がある。そのため、厚みが従来のカードホルダーに比べて厚くなり、重量が従来のカードホルダーと比べて重くなる。
従来のカードホルダーに、単に無線通信機器を付加した場合(以下、構成Aという)に比べて、布地510を有しているカードホルダー100は、以下のような効果を有している。
(1)カードタッチ時の操作性、静音性
構成Aは、厚みが増えるためタッチ操作がしづらくなる。そして、構成Aでは、カードホルダーを握りにくくなり、カード読み取り機に対するタッチ時に大きな音がしてしまうこととなる。カードホルダー100では、布地510があるので、持ちやすくなり、布地510の面でカード読み取り機にタッチすれば、大きな音がしてしまうことを防止することができる。
(2)装着時の装着感、静音性
首から吊り下げた場合、構成Aでは、従来より歩行による振動でカードホルダーから受ける負荷が大きくなるため、装着感が悪く、衣服のボタンやその他の装着物と干渉した際の音が大きくなる。例えば、カードホルダーと携帯電話を首から吊り下げていた場合、その携帯電話と衝突して音(例えば、ガチャガチャ音)が発生する。カードホルダー100では、布地510があるので、衣服のボタンやその他の装着物と干渉した際の音が大きくなるのを防止することができる。
(3)カードホルダーの収納性(バッグ等への収納性)
構成Aでは、カードホルダーの厚みがあり、基板等を保護するためプラスチック程度の固さがある外装カバーとなるため、バッグへ入れて持ち運ぶ際に、バッグ内や内容物を傷つけてしまう。特に、バックの内容物が容量に対して多い場合(満杯になっている場合)に、傷つけてしまう可能性が高い。カードホルダー100では、布地510があるので、他との接触が柔らかくなり、他の物の損傷を防止することができる。
(4)耐衝撃性
構成Aでは、カードホルダーの重量増加により、落下時の衝撃が増加する。また、カード読み取り機に対してのタッチ操作時においても、同様の衝撃が加わる可能性があるため、誤動作のおそれがある。カードホルダー100では、布地510があるので、落下時の衝撃を吸収することができる。そして、カード読み取り機に対してのタッチ操作時においても、布地510が衝撃を吸収するので、それが原因での誤動作を防止することができる。
(5)電池交換の操作性
無線規格として、例えば、BluetoothLowEnergyを採用する際には、電池を搭載することになる。そのために、電池交換を実施する必要がある。しかし、構成Aでは、交換作業時の電池搭載部へのアクセスが行いにくいため、落下のおそれがあり、そのために破壊する可能性がある。カードホルダー100では、布地510があるので、落下した際の衝撃を吸収することができ、破壊の可能性を低減することができる。なお、カードホルダー100では、前述したように前面にカバー310を有しているので、電池交換を行いやすい。
また、カードホルダーの利用者であるオフィスワーカーにとっては、数少ない装飾品としての価値を有している。布地510を有しているカードホルダー100は、装飾性もあり、個性をアピールすることができるものである。
また、布地510は、樹脂でコーティングされたものであってもよい。コーティングすることによって、布地510と服等との摩擦によって発生する毛羽立ち(毛羽立ちは、布地510又は使用者の服に発生する)を防ぐことができる。また、コーティングすることによって、布地510の表面に耐水性の皮膜が生成されるので、湿気からカードホルダー100(ひいてはカード190、無線通信機900)を保護することができる。また、伝導、帯電防止用の樹脂を用いることによって、静電気防止になり、カード190、無線通信機900を保護することができる。
図6は、第1の実施の形態の構成例についての説明図である。カードホルダー100におけるフロントカバー110、リアカバー150、テキスタイル部カバー160、布地510の関係を示している。カード190を保持できるようにフロントカバー110とリアカバー150を嵌め合わせ、テキスタイル部カバー160の裏面を布地510で覆い、リアカバー150と嵌め合わせることによってカードホルダー100を形成する。
図7は、第1の実施の形態の構成例についての説明図である。各部を嵌め合わせたカードホルダー100の断面例の図である。リアカバー150の前面には、カード190を上下に固定するためのレール部154A、レール部154Bがあり、一方、フロントカバー110の裏面には、レール部154A、レール部154Bに対応する溝があり、これを嵌め合わせることによって、フロントカバー110とリアカバー150を組み合わせる。
布地510は、テキスタイル部カバー160の裏面よりも大きな面接を有している。つまり、テキスタイル部カバー160の裏面を覆いつくし、さらに、布地510の四辺(又は、上下若しくは左右の二辺)をリアカバー150とテキスタイル部カバー160との嵌め合わせ部に巻き込ませるだけの面積を有している。リアカバー150とテキスタイル部カバー160との嵌め合わせ部に布地510の辺を巻き込ませる(挟み込む)ことによって、布地510をテキスタイル部カバー160に固定している。
またテキスタイル部カバー160の裏面(布地510が固定される側)は、湾曲している。テキスタイル部カバー160は、布地510の湾曲面の内側に湾曲した枠体を設けている。したがって、布地510の面も湾曲している。具体的には、カードホルダー100の背面の中心部から端部にかけてR形状としている。これによって、無線通信機900の収納スペースを確保しつつ、カードホルダー100を持ちやすくしている。さらに、カードホルダー100のデザイン性も高めている、具体的には、カードホルダー100が裏返ってしまった場合には、裏面が見えることになり、湾曲という形状、布地510の模様、色彩等のデザインから、カードホルダー100全体の意匠性も高まる。
図8は、図7の例で示した断面例の上部を拡大したものである。布地510をリアカバー150とテキスタイル部カバー160の間に3重に巻き込ませている。これによって、布地510を強固に固定している。なお、布地510をテキスタイル部カバー160に固定することができればよく、巻き込は、2重であってもよいし、1重であってもよいし、さらに、4重以上に巻き込ませてもよい。また、布地510をテキスタイル部カバー160に接着剤で貼り付けるようにしてもよい。
図9は、第1の実施の形態の構成例についての説明図である。これは、テキスタイル部カバー160の前面(図9(a))と図7の例で示した断面例(図9(b))との関係を示したものである。
テキスタイル部カバー160に無線通信機収納部410を有しており、その位置は、テキスタイル部カバー160の中央より上の位置である。これによって、カード190の裏面側に無線通信機900を内蔵させて、カードホルダー100と一体型にしている。そして、その無線通信機900が、カードホルダー100の裏面側の上部に配置できるようにしている。
図10は、第1の実施の形態の構成例(変形例1)についての説明図である。カードホルダー100の表面(図10(a))と裏面(図10(b))の例を示している。カードホルダー100に、吊り下げ孔1035を設け、フラップバンド1030を取り付けたものである。フラップバンド1030に提げ紐が取り付けられ、首からカードホルダー100を吊り下げることができるようにする。つまり、フラップバンド1030と提げ紐は、カードホルダー100をユーザである利用者に括りつけるものである。
図11、図12に示す例は、フロントカバー110、リアカバー150、テキスタイル部カバー160の関係を示したものである。図11に示す例は、フィルム1210がなく、カード190の表面が露出している。したがって、カード190の取り出し等が行いやすくなる。図12に示す例は、フロントカバー110とリアカバー150の間にフィルム1210を設け、カード190の表面が露出しないようにしている。フィルム1210によってカード190の保護している。
図13に示す例は、カードホルダー100の裏面のテキスタイル部カバー160の形状を示している。テキスタイル部カバー160の裏面は、湾曲しており、図13(a)に示す例では、その湾曲は急なカーブ(中心部の高さが図13(b)の例より高いカーブ)を形成している例を示しており、図13(b)に示す例では、その湾曲は緩やかなカーブを形成している例を示している。いずれであってもよく、さらに、異なる曲率であってもよい。また、利用者が選択できるように、各種の曲率のテキスタイル部カバー160を用意してもよい。
図14は、第1の実施の形態の構成例(変形例1)についての説明図である。図14(a)の例は、フロントカバー110をずらしたカードホルダー100の前面を示しており、リアカバー150にカード入れ部1410がある。カード入れ部1410は、カード190を保持するための切り欠き部であり、その周囲には、突起部を設けて、カード190を固定している。図14(b)の例は、カードホルダー100の右側面を示しており、フロントカバー110とリアカバー150の間には隙間はない。図14(c)の例は、フロントカバー110をずらしたカードホルダー100の裏面を示している。図14(d)の例は、カードホルダー100の上側面を示しており、フロントカバー110とリアカバー150の間には隙間はない。なお、図14(b)、(d)では、フラップバンド1030を省略している。
図15は、第1の実施の形態の構成例(変形例2)についての説明図である。この変形例2では、フロントカバー110とリアカバー150を一体に構成したものであり、カード190を右側から出し入れするようにしたものである。図15(a)の例は、カードホルダー100の前面を示している。図15(b)の例は、カードホルダー100の右側面を示しており、フロントカバー110とリアカバー150の間にはカード差し込み口1510がある。図15(c)の例は、カードホルダー100の裏面を示している。なお、図15(b)では、フラップバンド1030を省略している。
フロントカバー110とリアカバー150の間に、フィルム1210はなく、フロントカバー110の窓部分からカード190を指で右方向にスライドさせることによって、カード190を取り出す。
なお、図15の例では、カード190を右側から出し入れしているが、左側から出し入れするようにしてもよい。
図16は、第1の実施の形態の構成例(変形例3)についての説明図である。この変形例3では、フロントカバー110とリアカバー150を一体に構成したものであり、カード190を上側から出し入れするようにしたものである。図16(a)の例は、カードホルダー100の前面を示している。図16(b)の例は、カードホルダー100の右側面を示しており、フロントカバー110とリアカバー150の間には隙間はない。図16(c)の例は、カードホルダー100の裏面を示している。図16(d)の例は、カードホルダー100の上側面を示しており、フロントカバー110とリアカバー150の間にはカード差し込み口1610がある。なお、図16(b)、(d)では、フラップバンド1030を省略している。
フロントカバー110とリアカバー150の間に、フィルム1210はなく、フロントカバー110の窓部分からカード190を指で上方向にスライドさせることによって、カード190を取り出す。上方向には、フラップバンド1030があるため、上斜め方向に取り出せるようにする。そのために、リアカバー150内のカード入れ部1410そのものを傾斜をつけて取り付けてもよい。また、リアカバー150内のカード入れ部1410は垂直とするが、カード差し込み口1610の通路に傾斜を付けてもよい。その場合は、取り出し時には、カード190をたわませることになる。
なお、図16の例では、カード190を上側から出し入れしているが、下側から出し入れするようにしてもよい。その場合、カード190が落下しないように、下側のカード差し込み口に蓋機構を設けるようにしてもよい。
図17は、第1の実施の形態の構成例(変形例4)についての説明図である。この変形例4では、フロントカバー110とリアカバー150を一体に構成したものであるが、カードホルダー上部1710とカードホルダー下部1720に分離できるようにしたものであり、カード190を上側から出し入れするようにしたものである。図17(a)の例は、カードホルダー100の前面を示している。図17(b)の例は、カードホルダー100の右側面を示しており、フロントカバー110とリアカバー150の間には隙間はない。図17(c)の例は、カードホルダー100の裏面を示している。図17(d)の例は、カードホルダー上部1710とカードホルダー下部1720に分離したカードホルダー100の表面を示している。なお、図17(b)では、フラップバンド1030を省略している。
フロントカバー110とリアカバー150の間に、フィルム1210はなく、カードホルダー上部1710を取り外し、フロントカバー110の窓部分からカード190を指で上方向にスライドさせることによって、カード190を取り出す。ストラップ部の一例であるカードホルダー上部1710を、カード190を保持しているカードホルダー下部1720から、物理的に分離させることによって、カード190を出し入れさせるようにしている。
図18は、第1の実施の形態の構成例(変形例5)についての説明図である。この変形例5では、フロントカバー110とリアカバー150を一体に構成したものであり、カード190を右側から出し入れするようにしたものである。図18(a)の例は、カードホルダー100の前面を示している。図18(b)の例は、カードホルダー100の右側面を示しており、フロントカバー110とリアカバー150の間にはカード差し込み口1510がある。図18(c)の例は、カードホルダー100の裏面を示している。図18(d)の例は、カードホルダー100の上側面を示している。溝1820があり、その溝1820内に左右に移動可能にカードスライドスイッチ1810がある。利用者がカードスライドスイッチ1810を左方向に移動させることによって、カード190を保持している部品が、それにつれて移動し、カード190をカード差し込み口1510から押し出す。なお、図18(b)、(d)では、フラップバンド1030を省略している。
フロントカバー110とリアカバー150の間に、フィルム1210を設けている。カードホルダー100の上側面にあるカードスライドスイッチ1810を左方向に移動させることによって、カード190を取り出す。
なお、図18の例では、カード190を右側から出し入れしているが、左側から出し入れするようにしてもよい。
図19は、第1の実施の形態の構成例(変形例6)についての説明図である。この変形例6では、図15の例に示した変形例2を基本としており、吊り下げ孔1035をフロントカバー110とリアカバー150に設け、テキスタイル部カバー160の縦を短くし、吊り下げ孔1035よりも下に取り付けるようにしたものである。そして、フロントカバー110とリアカバー150を一体に構成したものであり、カード190を右側から出し入れするようにしたものである。図19(a)の例は、カードホルダー100の前面を示している。図19(b)の例は、カードホルダー100の右側面を示しており、フロントカバー110とリアカバー150の間にはカード差し込み口1510がある。図19(c)の例は、カードホルダー100の裏面を示している。なお、図19(b)では、フラップバンド1030を省略している。
フロントカバー110とリアカバー150の間に、フィルム1210はなく、フロントカバー110の窓部分からカード190を指で右方向にスライドさせることによって、カード190を取り出す。
なお、図19の例では、カード190を右側から出し入れしているが、左側から出し入れするようにしてもよい。また、変形例2だけでなく、他の変形例についても同様の変形が可能である。
無線通信機900を有するカードホルダー100によって、オフィスワーカーの装飾品であるカードホルダーに無線通信機能を付与することができる。無線通信機900は、本カードホルダー100に保持されているカード190との通信を行い、外部装置との通信を行うようにしてもよい。無線通信機900は、例えば、Bluetooth(登録商標)等の近接無線機能を有している。これによって、複合機(スキャナ、プリンタ、複写機、ファックス等のいずれか2つ以上の機能を有している画像処理装置)等のオフィス機器のログインの簡易化、モバイル機器とカードホルダー100の連携によるアプリケーションサービス、社員の動態分析等のオフィス内IoT(Internet of Things)ソリューション等への適用が容易になる。例えば、無線通信機900を有するカードホルダー100を導入する企業は、無線機能を活用して社員の位置情報、会議室利用ログ、対象物への接近情報等を自動で抽出でき、それらのデータを活用した新たなサービスを提供することが可能となり、また、社員はそのサービスを受けることが可能になる。
さらに、無線通信機900は、通信の履歴を取得するようにしてもよい。履歴として、例えば、カード190(又は無線通信機900そのもの)が通信を行った日時、回数、通信相手、通信内容等を記憶しておき、予め定められた装置(ユーザが所持しているパソコン、携帯端末等)に送信してもよい。
<第2の実施の形態>
近年、デジタルサイネージ(電子看板)が注目されており、デジタルサイネージを利用した様々なサービスが提供されている。例えば、複合機の上方(利用者の正面)にデジタルサイネージを設置して複合機とデジタルサイネージサービスとを連携させ、複合機の利用者に対してチケット情報や天気情報等様々な情報を提供するオンデマンド出力サービスが開発されている。例えば、特開2014−174883号公報、特開2013−161360号公報、特開2013−239148号公報、特開2014−026040号公報等に記載の技術がある。
第2の実施の形態は、画像形成装置等の情報処理装置のユーザと異なるユーザがデジタルサイネージ等の情報提供装置(以下、サイネージ機ともいう)の使用を開始する場合でも、情報処理装置のユーザと関連性のある情報を継続して情報提供装置に表示させるようにすることを目的とする。
以下の説明では、無線通信機900を有するカードホルダー100の応用例を示す。なお、カード190又は無線通信機900を有するカードホルダー100の具体例として、ICカード(又は社員カード)を示している。そして、無線通信機900を有するカードホルダー100の具体例として、社員カードケースを示している。特に、カードホルダー100の無線通信機900は、画像形成装置又はサイネージ機を利用するユーザの認証のための通信を行う。また、無線通信機900は、カードホルダー100に保持されているカード190との通信を行い、画像形成装置又はサイネージ機との通信を行う。具体的には、無線通信機900は、本カードホルダー100に保持されているカード190とユーザ識別の通信を行い、そのユーザ識別結果を画像形成装置又はサイネージ機のユーザ認証の通信に利用する。例えば、カード190に記憶されているユーザーID等を無線通信で受信し、それを画像形成装置又はサイネージ機のユーザ認証の通信において、送信するようにしてもよい。これによって、カードホルダー100をカード読み取り機にタッチさせることなく、ユーザ認証を行うことができるようになる。
また、前述した履歴を用いて、過去にユーザ認証が成功した画像形成装置又はサイネージ機と同じ画像形成装置又はサイネージ機であれば、2回目以降のユーザ認証の通信にあっては、カード190においてユーザ認証が成功したことを示す情報を、その画像形成装置又はサイネージ機に送信するようにしてもよい。なお、履歴の画像形成装置又はサイネージ機と同じか否かは、通信によって取得した画像形成装置又はサイネージ機の識別情報(ID:IDentification)を用いればよい。
図20は、第2の実施の形態に係る情報表示システムの全体構成例及びブロック構成例を示した図である。図20には、画像形成装置10、情報提供装置20及びクラウド30が示されている。第2の実施の形態では、画像形成装置10及び情報提供装置20を事業所内の所定の位置に設置して利用する場合を想定している。クラウド30は、画像形成装置10及び情報提供装置20それぞれと、インターネットやLAN等のネットワークで通信可能に接続されている。通信可能に接続されていればよく、通信ネットワーク環境は特に限定しない。第2の実施の形態の場合、画像形成装置10と情報提供装置20とは、情報の授受を直接行わないので通信可能に接続する必要はないが、クラウド30を利用せずに後述する機能を実現する場合には、通信可能となるよう接続する必要がある。
図21は、第2の実施の形態における画像形成装置10のハードウェア構成例の説明図である。画像形成装置10は、コピー機能、スキャナ機能等各種機能を搭載した複合機であり、コンピュータ(情報処理装置)を内蔵した装置である。図21において、CPU41は、ROM49に格納されたプログラムにしたがってスキャナ44やプリンタエンジン46等本装置に搭載された各種機構の動作制御を行う。アドレスデータバス42は、CPU41の制御対象となる各種機構と接続してデータの通信を行う。操作パネル43は、ユーザからの指示の受け付け、情報の表示を行う第1表示手段である。スキャナ44は、ユーザがセットした原稿を読み取り、電子データとしてHDD(Hard Disk Drive)45等に蓄積する。HDD45は、スキャナ44を使用して読み取った電子文書などを格納する。プリンタエンジン46は、CPU41で実行される制御プログラムからの指示に従い出力用紙上に画像を印字する。ネットワークインタフェース(IF)47は、クラウド30との間のネットワーク通信を行う通信手段である。RAM48は、プログラム実行時のワークメモリや電子データ送受信時の通信バッファとして利用される。ROM49は、本装置の制御等を行う各種プログラムが格納されている。各種プログラムが実行されることで後述する各構成要素が所定の処理機能を発揮する。第2の実施の形態において画像形成装置10及び情報提供装置20を利用するユーザは、近接無線通信機能が搭載された社員証等のICカードをユーザ識別カードとして携帯しているが、近接無線モジュール4は、ICカードの検出によりユーザが近付いたことを検知する。近接無線モジュール4以外の構成は、従前からある複合機と同様に構成してもよい。なお、第2の実施の形態では、情報処理装置を画像形成装置10で実現することを例にして説明するが、画像形成処理機能を搭載しない機器で実現してもよい。
図22は、第2の実施の形態における情報提供装置20を形成するコンピュータのハードウェア構成例の説明図である。第2の実施の形態において情報提供装置20を形成するコンピュータは、従前から存在する汎用的なハードウェア構成で実現できる。第2の実施の形態では、タブレットPCで実現することを想定しているが、これに限定する必要はない。第2の実施の形態では、デジタルサイネージとして情報提供装置20を利用する。コンピュータは、図22に示したようにCPU51、ROM52、RAM53、ユーザからの指示の受け付け、情報の表示を行う第2表示手段である操作パネル54、クラウド30との間のネットワーク通信を行う通信手段としてのネットワークインタフェース(IF)55及び近接無線モジュール56を内部バス57に接続して構成される。
図23は、画像形成装置10と情報提供装置20との設置位置の関係例を示した概念図である。画像形成装置10は、従前から事業所内の所定の場所に設定されているものとすると、情報提供装置20は、その横に設置される。第2の実施の形態では、情報提供装置20をタブレットPCという画像形成装置10ほど大きくない筐体で形成されていることを想定しているので、シェルフ6等の上に設置する。情報提供装置20は、操作パネル54の表示画面が画像形成装置10の前に立つユーザから見えるようにシェルフ6の上に設置される。近接無線モジュール4は、前に立つユーザが携帯するICカードを検出しやすいように画像形成装置10の前面パネルに配置される。情報提供装置20の近接無線モジュール56も同様にシェルフ6の前面パネルに配置される。なお、第2の実施の形態では、近接無線モジュール56を情報提供装置20に設けるように説明したが、情報提供装置20にシェルフ6に組み込まれている近接無線モジュール56を接続するようにしてもよい。情報提供装置20は、いずれにしても情報提供装置20(シェルフ6)に近付いて前に立つユーザを検知できればよい。
図20に戻り、画像形成装置10は、ユーザインタフェース(UI)部11、ユーザ検知部12、通信処理部13、機能処理実行部14、及び制御部15を有している。なお、図20では、第2の実施の形態の説明の構成要素を示しており、説明に用いない構成要素については省略している。ユーザインタフェース部11は、操作パネル43への情報の表示、操作パネル43に対するユーザ操作の受付等を行うユーザインタフェース手段である。ユーザ検知部12は、近接無線モジュール4と連携して、ICカードを携帯しているユーザが画像形成装置10に近付いたことを検知する。通信処理部13は、クラウド30との間でネットワークを介してデータ通信を行う。画像形成装置10は、前述したようにコピー機能等の各種機能をユーザに提供するが、機能処理実行部14は、印刷制御手段として機能するなど各種機能処理を実行する。制御部15は、各構成要素11〜14と連係動作し、画像形成装置全体における動作の制御を行う。特に、第2の実施の形態における制御部15は、表示制御部34と連携して、第2の実施の形態において特徴的な情報表示の制御を行う。
画像形成装置10における各構成要素11〜16は、画像形成装置10に搭載されたコンピュータと、コンピュータに搭載されたCPU41で動作するプログラムとの協調動作により実現される。
情報提供装置20は、ユーザインタフェース(UI)部21、ユーザ検知部22、通信処理部23及び制御部24を有している。なお、図20には、第2の実施の形態の説明の構成要素を示しており、説明に用いない既存の構成要素については省略している。ユーザインタフェース部21は、操作パネル54への情報の表示、操作パネル54に対するユーザ操作の受付等を行うユーザインタフェース手段である。ユーザ検知部22は、近接無線モジュール56と連携して、ICカードを携帯しているユーザが情報提供装置20に近付いたことを検知する。通信処理部23は、クラウド30との間でネットワークを介してデータ通信を行う。制御部24は、各構成要素21〜23と連係動作し、情報提供装置全体の動作の制御を行う。特に、第2の実施の形態における制御部24は、表示制御部34と連携して、第2の実施の形態において特徴的な情報表示の制御を行う。
情報提供装置20における各構成要素21〜24は、情報提供装置20に搭載されたコンピュータと、コンピュータに搭載されたCPU51で動作するプログラムとの協調動作により実現される。
クラウド30は、1又は複数のコンピュータによって構築されたクラウドコンピューティングであり、第2の実施の形態では、画像形成装置10及び情報提供装置20に対して以下に説明するクラウドサービスを提供する。第2の実施の形態におけるクラウド30は、通信処理部31、近接ユーザ管理部32、表示情報取得部33、表示制御部34、ユーザ情報記憶部35、情報データベース(DB)36及び近接ユーザ情報記憶部37を有している。通信処理部31は、画像形成装置10及び情報提供装置20との間でネットワークを介してデータ通信を行う。近接ユーザ管理部32は、ユーザ情報記憶部35を用いて画像形成装置10及び情報提供装置20それぞれに近付いたユーザの有無などのユーザ管理を行う。表示情報取得部33は、画像形成装置10及び情報提供装置20それぞれの操作パネル43,54に表示する情報を情報データベース36から取得する。もちろん、情報の入手先は、情報データベース36に限定することなく、画像形成装置10や情報提供装置20、あるいは他のクラウドなどクラウド30の外部から情報を取得するようにしてもよい。表示制御部34は、画像形成装置10及び情報提供装置20の各制御部15,24と連携して、表示情報取得部33により取得された情報、あるいは所定の画面を各操作パネル43,54に表示させる。本発明に係る表示制御手段が提供する機能は、例えば、表示制御部34、制御部15及び制御部24の連係動作により実現される。
ユーザ情報記憶部35には、画像形成装置10または情報提供装置20を利用するユーザの属性情報を含む個人情報が蓄積されている。属性情報は、各ユーザを識別するユーザIDに対応させて設定されており、例えば所属部署等の業務に関連する情報に限らず個人の特性情報や趣味など嗜好に関する情報等を含んでいる。
情報データベース(DB)36には、各ユーザの個人情報、各ユーザに共通する業務情報、厚生福利情報等ユーザに提供しうる膨大な情報が蓄積されている。
図24は、第2の実施の形態における近接ユーザ情報記憶部37に記憶される近接ユーザ情報のデータ構成の一例を示した図である。近接ユーザ情報は、近接ユーザ情報管理テーブルにて管理される。近接ユーザ情報には、表示制御対象となる装置と各装置に近付いたと検知されたユーザのユーザIDとが対応付けして設定される。図24の「情報提供装置」に例示したように、ユーザが検知されていない場合には、ユーザIDが設定されずに、近付いたユーザがいないことを示す“−”等の記号が設定される。
クラウド30における各構成要素31〜34は、クラウド30を構成するコンピュータと、コンピュータに搭載されたCPUで動作するプログラムとの協調動作により実現される。また、各記憶部35〜37は、クラウド30を構成するコンピュータに搭載されたHDDあるいはRAMにて実現される。
また、第2の実施の形態で用いるプログラムは、通信手段により提供することはもちろん、CD−ROMやUSBメモリ等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して提供することも可能である。通信手段や記録媒体から提供されたプログラムはコンピュータにインストールされ、コンピュータのCPUがプログラムを順次実行することで各種処理が実現される。
ところで、デジタルサイネージと連携させた複合機を事業所内に設置して従業員等の特定の者に利用させる場合、複合機を利用する従業員を特定し、その特定した従業員と関連性のある情報を取り出してデジタルサイネージに表示できるようにすることは、望まれるサービスの一形態であると考えられる。これは、例えば近接無線機能付きの社員カードを携帯したユーザが使用のために複合機に近付くと、複合機は、社員カードを検知することで近付いたユーザを特定し、その特定したユーザと関連性のある情報をいずれかの情報データベースから取り出してきてデジタルサイネージに表示させるようにすればよい。
ただ、従来のように複合機の上方にデジタルサイネージを設置すると、ユーザがデジタルサイネージに表示された情報等を閲覧し続けていると、他の従業員による複合機の利用を邪魔することになりかねない。従って、このような事態を回避するために、デジタルサイネージを複合機の横に設置することによって、ユーザに情報を継続して提供すると共に、他の従業員が複合機を利用できるようにすることが考えられる。
一方、デジタルサイネージは、それ自体が種々の情報を提供する機能を有している。従って、前述したようにデジタルサイネージ側に使用のために近付いたユーザの検知機能を搭載し、デジタルサイネージに近付いたユーザを検知すると、そのユーザと関連性のある情報をいずれかの情報データベースから取り出してきてデジタルサイネージに表示させるようにするのが好適であると考えられる。
しかしながら、デジタルサイネージが複合機の利用者(例えば、「ユーザ1」)に対して情報を提供しているときに、ユーザ1とは異なる者(例えば、「ユーザ2」)がデジタルサイネージに近付くと、デジタルサイネージは、表示中の情報をユーザ1が閲覧しているにもかかわらず、検知したユーザ2と関連性のある情報に表示内容を切り替えてしまうことになる。このようなデジタルサイネージの表示制御を行うと、表示中の情報を閲覧していたユーザ1からしてみれば、好ましい表示制御ではない。
そこで、第2の実施の形態においては、複合機(画像形成装置10)の利用者と関連性のある情報がデジタルサイネージ(情報提供装置20)に表示されているときに、情報提供装置20に近付いた利用者が検知された場合、情報提供装置20の操作パネル54の表示画面を画面分割し、分割した画面の一方に情報提供装置20に近付いたユーザと関連性のある情報を、分割した画面の他方に表示中であった画像形成装置10の利用者と関連性のある情報を、それぞれ表示するよう制御するようにした。
次に、第2の実施の形態において、画像形成装置10及び/又は情報提供装置20にユーザが近付き検知されたときに実施されるユーザ検知時処理について図25に示したフローチャート及び図26〜図30を用いて説明する。図26〜図30には、画像形成装置10及び情報提供装置20で検知されるユーザの有無、検知される順番が異なる各ケースが示されているが、ここでは、ケース毎に第2の実施の形態における動作について説明する。なお、説明の便宜上、画像形成装置10に近付くユーザを“ユーザ1”、情報提供装置20に近付くユーザを“ユーザ2”として説明する。
まず、図26には、画像形成装置10及び情報提供装置20のいずれにもユーザが検知されていない状態において画像形成装置10にユーザ1が近付いたときの画像形成装置10及び情報提供装置20の各操作パネル43,54の表示例が示されている。画像形成装置10及び情報提供装置20のいずれにもユーザが検知されていないとき、操作パネル43には、スリープ状態であって何も表示されてない。一方、操作パネル54には、ユーザを特定していない場合に表示すると予め決められている情報(ユーザ非特定時の情報)が表示される。例えば、広告情報などが表示される。このような表示状態のときに、ユーザ1が画像形成装置10に近付いたとする。ユーザ検知部12は、ユーザ1が携帯しているICカードを検出することでユーザを検知する(ステップ101)。このとき、ユーザ検知部12は、検出したICカードに記録されているユーザ1のユーザIDを読み出すが、制御部15は、その読み出されたユーザIDを、通信処理部13を介してクラウド30へ送信する。クラウド30の近接ユーザ管理部32は、画像形成装置10からユーザIDが送信されてくると、受信したユーザIDを近接ユーザ情報管理テーブルのユーザID送信元である「画像形成装置」に対応させて登録する。図24には、この登録されたときの設定内容が例示されている。
画像形成装置10側にユーザが検知されると(ステップ102でY)、制御部15は、表示制御部34と連携して、通常のICカードが検知されたときと同様に画像形成装置10が有している表示画面(例えば、ログイン画面等)をユーザ1用ログイン前画面としてユーザインタフェース部11に表示させる(ステップ103)。そして、表示制御部34は、近接ユーザ情報管理テーブルを参照することにより、ユーザが検知された他方の情報提供装置20側にユーザが検知されているかどうかを確認する。ここでは、ユーザが検知されていないので(ステップ104でN)、表示制御部34は、表示情報取得部33に、ユーザ1と関連性のある情報(ユーザ1に向けての情報)を取得させる。そして、その取得された情報を情報提供装置20へ送信する。制御部24は、クラウド30から送信されてきたユーザ1に向けての情報をユーザインタフェース部21に表示させる(ステップ105)。なお、情報提供装置20側にユーザが検知されている場合(ステップ104でY)、表示制御部34は、現在の表示を維持させるためにユーザ1に向けての情報を情報提供装置20へ送信しない。なお、ここでは説明の便宜上、ユーザ1に向けての情報を情報提供装置20へ送信しないとしたが、ユーザ1に向けての情報であれば、例えば所定の時間間隔で表示内容を更新させるために、例えば、ユーザ1のスケジュール情報から福利厚生情報に変更するために送信するようにしてもよい。
なお、第2の実施の形態では、画像形成装置10を利用させる際にユーザ認証を行うことを前提としているため、操作パネル43にログイン画面を表示することを想定しているが、ユーザ1に対して最初に提供すべき情報(画面)を表示すればよく、必ずしもログイン画面に限定する必要はない。また、画像形成装置10における制御部15は、通常通りにユーザ1に向けてログイン画面を表示したが、表示制御部34による制御のもと、表示情報取得部33により取得されたユーザ1と関連性のある情報をユーザ1用ログイン前画面としてユーザインタフェース部11に表示させるようにしてもよい。いずれにしても画像形成装置10の操作パネル43には、ユーザ1に対して提示する画面であってユーザ1と関連性のある情報が表示される。
以上説明したように、第2の実施の形態によれば、画像形成装置10にユーザ1が近付くと、操作パネル43には本来表示すべき画面を表示する一方、情報提供装置20の操作パネル54にはユーザ1に向けての情報を別途表示することで、ユーザ1の便宜を図るようにした。
次に、図27を用いて第2の実施の形態の動作例について説明する。図27には、画像形成装置10及び情報提供装置20のいずれにもユーザが検知されていない状態において情報提供装置20にユーザ2が近付いたときの画像形成装置10及び情報提供装置20の各操作パネル43,54の表示例が示されている。画像形成装置10及び情報提供装置20のいずれにもユーザが検知されていないとき、図26にて説明したように操作パネル43には何も表示されておらず、操作パネル54にはユーザ非特定時の情報が表示されている。このような表示状態の時に、ユーザ2が情報提供装置20に近付いたとする。ユーザ検知部22は、ユーザ2が携帯しているICカードを検出することでユーザを検知する(ステップ101)。このとき、ユーザ検知部22は、検出したICカードに記録されているユーザ2のユーザIDを読み出すが、制御部24は、その読み出されたユーザIDを、通信処理部23を介してクラウド30へ送信する。クラウド30の近接ユーザ管理部32は、情報提供装置20からユーザIDが送信されてくると、受信したユーザIDを近接ユーザ情報管理テーブルのユーザID送信元である「情報提供装置」に対応させて登録する。
情報提供装置20側にユーザが検知されると(ステップ102でN)、制御部24は、表示制御部34と連携して、ユーザインタフェース部21に、操作パネル54の表示画面を画面分割させ、その分割した画面の一方(図27の例では上側画面)に、現在表示中であったユーザ非特定時の情報を表示させる。また、制御部24は、分割した画面の他方(図27の例では下側画面)に、通常のICカードが検知されたときと同様に情報提供装置20が有している表示画面(例えば、ログイン画面等)をユーザ2用ログイン前画面として表示させる(ステップ106)。なお、表示する情報は、逆の分割画面に表示してもよい。また、第2の実施の形態では、画面を上下分割したが、左右分割してもよい。
なお、第2の実施の形態では、情報提供装置20を利用させる際にユーザ認証を行うことを前提としているため、操作パネル54にログイン画面を表示することを想定しているが、ユーザ2に対して最初に提供すべき情報(画面)を表示すればよく、必ずしもログイン画面に限定する必要はない。また、情報提供装置20における制御部24は、通常通りにユーザ2に向けてログイン画面を表示したが、表示制御部34による制御のもと、表示情報取得部33により取得されたユーザ2と関連性のある情報をユーザ2用ログイン前画面としてユーザインタフェース部21に表示させるようにしてもよい。いずれにしても情報提供装置20の操作パネル54には、ユーザ2に対して提示する画面であってユーザ2と関連性のある情報が分割画面の一方に表示される。
第2の実施の形態によれば、以上のようにして情報提供装置20をデジタルサイネージとして独立して表示制御する。
次に、図28を用いて第2の実施の形態の動作例について説明する。図28には、画像形成装置10側にはユーザ1が検知されているが、情報提供装置20側にはユーザが検知されていない状態において情報提供装置20にユーザ2が近付いたときの画像形成装置10及び情報提供装置20の各操作パネル43,54の表示例が示されている。画像形成装置10側のみにユーザ1が検知されているとき、操作パネル43には、ログインしたユーザ1が画像形成装置10を操作するための操作画面(ユーザ1の操作画面)が表示されている。これは、例えば図26に示したログイン画面からユーザ1がログインしたことで表示される画面である。一方、操作パネル54には、図26を用いて説明したようにユーザ1に向けての情報が表示されている。このような表示状態のときに、ユーザ2が情報提供装置20に近付いたとする。この場合、図27を用いて既に説明したので詳細な説明は省略するが、ユーザ2が検知されると(ステップ101)、クラウド30のユーザ情報管理テーブルの「情報提供装置」にはユーザ2のユーザIDが対応して登録される。これにより、ユーザ情報管理テーブルの「画像形成装置」及び「情報提供装置」の両方ともユーザIDが設定されている状態になる。
情報提供装置20側にユーザが検知されると(ステップ102でN)、図27を用いて既に説明したので詳細な説明は省略するが、制御部24は、ユーザインタフェース部21に、操作パネル54の表示画面を画面分割させ、分割した画面の一方(図28の例では上側画面)に、現在表示中であったユーザ1に向けての情報を表示させ、分割した画面の他方(図28の例では下側画面)に、ログイン画面をユーザ2用ログイン前画面として、それぞれ表示させる(ステップ106)。なお、表示する情報は、逆の画面に表示してもよい。また、第2の実施の形態では、画面を上下分割したが、左右分割してもよい。第2の実施の形態では、図23に例示したように画像形成装置10の左横に情報提供装置20を設置しているので、ユーザ1から見やすいように操作パネル54を左右に分割し、その分割画面のうちユーザ1の立ち位置に近い右画面側にユーザ1に向けての情報を表示するのが好適である。
第2の実施の形態によれば、ユーザ2が情報提供装置20に近付いたときに情報提供装置20の表示全体をユーザ2用の画面に切り替えるのではなく、表示中であったユーザ1(画像形成装置10を現時点で利用しているユーザ)に提供していた情報を継続して表示するようにした。このため、ユーザ1は、ユーザ2が情報提供装置20に接近しても、自分用に表示されていた情報を継続して閲覧できるようになる。
次に、図29を用いて第2の実施の形態の動作例について説明する。図29には、情報提供装置20側にはユーザ2が検知されているが、画像形成装置10側にはユーザが検知されていない状態において画像形成装置10にユーザ1が近付いたときの画像形成装置10及び情報提供装置20の各操作パネル43,54の表示例が示されている。情報提供装置20側のみにユーザ2が検知されているとき、操作パネル43には何も表示されない。一方、操作パネル54には、ログインしたユーザ2が情報提供装置20を操作するための操作画面(ユーザ2の操作画面)が表示されている。これは、例えば図28に示したログイン画面からユーザ2がログインした後、ユーザ1が画像形成装置10の前から去った場合や所定に時間が経過した場合等ユーザ1に向けての情報の表示の必要性が無い場合の画面である。このような表示状態のときに、ユーザ1が画像形成装置10に近付いたとする。この場合、図26を用いて既に説明したので詳細な説明は省略するが、ユーザ1が検知されると(ステップ101)、クラウド30のユーザ情報管理テーブルの「画像形成装置」にはユーザ1のユーザIDが対応して登録される。これにより、ユーザ情報管理テーブルの「画像形成装置」及び「情報提供装置」の両方ともユーザIDが設定されている状態になる。そして、操作パネル43には、ユーザ1用ログイン前画面が表示される(ステップ102でY,103)。なお、近接ユーザ情報管理テーブルを参照すれば明らかなように情報提供装置20側にもユーザ2が検知されているので(ステップ104でY)、表示制御部34は、操作パネル54に対して表示すべき情報を送信しない。
最後に、図30を用いて第2の実施の形態の動作例について説明する。図30には、画像形成装置10側にも情報提供装置20側にもユーザが検知されている状態における画像形成装置10及び情報提供装置20の各操作パネル43,54の表示例が示されている。画像形成装置10及び情報提供装置20両方でユーザが検知されているとき、操作パネル43にはユーザ1の操作画面が表示され、操作パネル54にもユーザ2の操作画面が表示されている。これは、例えば図28に示した操作パネル54の表示状態から所定期間が経過したことで、表示制御部34は、ユーザ1に向けての情報を操作パネル54にこれ以上表示させなくてよいと判断してユーザ2のための画面のみが表示されることになった場合の表示状態である。あるいは、図29に示した表示状態からユーザ1が画像形成装置10にログインした場合の表示状態である。
このような表示状態のときに、表示情報取得部33は、表示制御部34からの指示に従い、ユーザ情報管理テーブルを参照して各装置10,20に接近している各ユーザ1及びユーザ2を特定し、ユーザ情報記憶部35を参照して各ユーザ1,2に共通する属性情報を抽出する。そして、共通した属性情報の属性値に基づき情報データベース36を検索することで、各ユーザ1,2に共通する情報を特定する。第2の実施の形態では、共通する情報そのもの(実体)ではなく、共通する情報の格納先情報(URI)を共通情報として取得する。もちろん、情報そのものを取得するようにしてもよい。表示制御部34は、このようにして取得された共通情報を画像形成装置10及び情報提供装置20の両方へ送信する。
画像形成装置10における制御部15は、クラウド30から共通情報が送信されてくると、ユーザインタフェース部11に、操作パネル43の表示画面を画面分割させ、その分割した画面の一方(図30の例では上側画面)に、現在表示中であったユーザ1の操作画面を表示させ、分割した画面の他方(図30の例では下側画面)に、クラウド30から取得した共通情報を共通情報表示用リンクとして、それぞれ表示させる。もちろん、リンク情報ではなくユーザに操作させずに情報そのものを表示させるようにしてもよい。
情報提供装置20における制御部24も制御部15と同様に、ユーザインタフェース部21に、現在表示中であったユーザ1の操作画面及び共通情報を、それぞれ分割した画面に表示させる。なお、表示する情報は、逆の画面に表示してもよい。また、第2の実施の形態では、画面を上下分割したが、左右分割してもよい。また、画像形成装置10は上下分割、情報提供装置20は左右分割というように分割方法を一致させる必要はない。
各ユーザは、隣に立っているユーザと共通する情報に関心を持てば、画面表示されている共通情報表示用リンクを選択することで表示させればよい。お互い知らない人同士でも、共通情報に他方のユーザを勧誘する内容が含まれていれば、他方のユーザに対する関心度合いが高くなり、コミュニケーションが容易に行えるようになる可能性がある。このように、第2の実施の形態によれば、並んで立っているユーザ1とユーザ2に共通した情報を提供するようにしてもよい。
また、各ユーザ1,2に共通する情報が複数存在する場合には、複数の情報を各操作パネル43,54にリスト表示して、各ユーザ1,2に選択させるようにしてもよい。
また、機能処理実行部14は、操作パネル43へのユーザ1による所定の操作指示に応じてプリンタエンジン46を動作させて共通情報を印刷させるようにしてもよい。機能処理実行部14は、用紙などの印刷媒体に共通情報を単独で印刷させるようにしてもよいが、ユーザ1からの印刷指示により生成した印刷ジョブを実行することで用紙などの印刷媒体にその印刷ジョブの実行結果を印刷する場合、印刷媒体の印字領域以外の余白又は裏面に共通情報を印刷させるよう制御してもよい。
なお、ユーザ1からの印刷指示ではなく、画像形成装置10と情報提供装置20とが直接あるいはクラウド30を介して連携して、情報提供装置20は、ユーザ2による操作パネル54への所定の操作指示に応じて共通情報を画像形成装置10から印刷できるようにしてもよい。
第2の実施の形態によれば、以上のように各装置10,20に近付いたユーザと関連性のある情報を各操作パネル43,54に表示させるようにした。特に、画像形成装置10のユーザ1と関連性のある情報が情報提供装置20の操作パネル54に表示されている状態のときに情報提供装置20にユーザ2が近付いた場合でも、ユーザ1の便宜のためにユーザ1と関連性のある情報を操作パネル54に継続して表示させるようにした。
なお、画像形成装置10からユーザ1が立ち去ると、ユーザ検知部12は、これを検知する。クラウド30における近接ユーザ管理部32は、その旨を画像形成装置10から受け取ると、「画像形成装置」に対応して設定していたユーザIDを近接ユーザ情報管理テーブルから消去する。情報提供装置20に対しても同様に処理する。
ところで、前述したように、第2の実施の形態では、クラウド30に設けたユーザ情報記憶部35に各ユーザのユーザ情報をまとめて保存するようにしたが、このような構成に限らず、例えば各ユーザが携帯する社員カード(ICカード)又は社員カードケースに、当該ユーザのユーザ情報を記憶する記憶手段を内蔵するように構成してもよい。社員カードケースは、携帯するときに社員カードを収納する収納手段であり、紐付きで首にかけられたり、クリップ付きで胸ポケット等に付けられたりする形態が一般的である。この場合、画像形成装置10において無線通信手段である近接無線モジュール4は、近付いたユーザ1が携帯する社員カードからユーザ1のユーザ情報を読み出す。この読み出されたユーザ情報は、クラウド30へ送信される。情報提供装置20においても同様に動作することで、ユーザ2のユーザ情報は、クラウド30へ送信される。これにより、クラウド30における表示情報取得部33は、ユーザ情報記憶部35ではなく画像形成装置10及び情報提供装置20それぞれから送信されてきたユーザ情報を参照することによって、上記と同様に各ユーザ1,2に共通する情報を特定する。
なお、第2の実施の形態では、情報提供装置20を画像形成装置10に隣接配置したが、情報提供装置20の操作パネル54の表示画面が少なくとも画像形成装置10の前に立つユーザから見えればよいので、情報提供装置20の設置位置はこれに限るものではない。
また、情報提供装置20は、ユーザ1又はユーザ2に情報を単に提供するだけでなく、操作パネル54をユーザに操作させて画像形成装置10に処理を指示するようにしてもよい。例えば、ユーザが操作パネル54を操作してさせてチケットを購入した場合、そのチケットを画像形成装置10に印刷させる。
また、第2の実施の形態では、クラウド30を利用して前述した各操作パネル43,54の表示制御を行うようにしたが、クラウド30を利用せずに構成してもよい。すなわち、前述したクラウド30の機能を画像形成装置10又は情報提供装置20のいずれかに搭載し、あるいは適宜振り分けて搭載し、画像形成装置10と情報提供装置20とで連携させて表示制御を行うように構成してもよい。特に、本発明に係る表示制御手段は、前述したように表示制御部34、制御部15,24が連携することで実現されるが、クラウド30を利用しない場合、例えば、表示制御部34が行っていた表示制御を、制御部15又は制御部24が行うように構成すればよい。
なお、説明したプログラムについては、記録媒体に格納して提供してもよく、また、そのプログラムを通信手段によって提供してもよい。その場合、例えば、前記説明したプログラムについて、「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」の発明として捉えてもよい。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通等のために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)等、ブルーレイ・ディスク(Blu−ray(登録商標) Disc)、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM(登録商標))、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、SD(Secure Digital)メモリーカード等が含まれる。
そして、前記のプログラムの全体又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、又は無線通信ネットワーク、さらにこれらの組み合わせ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分若しくは全部であってもよく、又は別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化等、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。
第2の実施の形態は以下のように把握してもよい。そして、第1の実施の形態と組み合わせてもよい。具体的には、[A5]において、「ユーザ識別カード又は当該ユーザ識別カードの収納手段」を、無線通信機900を有するカードホルダー100としてもよい。また、カードホルダー100に保持されているカード190から情報を無線通信機900が読み取って、無線通信機900がその情報を情報表示システムに送信するようにしてもよい。
[A1] 第1表示手段を有する情報処理装置と、
表示画面が前記情報処理装置の第1ユーザによって見える位置に設置された第2表示手段を有する情報提供装置と、
前記情報処理装置に近付いた前記第1ユーザが検知されているときに前記情報提供装置に第2ユーザがいない場合、前記第1ユーザと関連性のある第1ユーザ用情報を前記第2表示手段に表示するよう制御する表示制御手段と、
を有し、
前記表示制御手段は、前記第1ユーザ用情報の前記第2表示手段への表示中に前記情報提供装置に近付いた前記第2ユーザが検知された場合、前記第2表示手段を画面分割し、分割した画面の一方に前記第2ユーザと関連性のある第2ユーザ用情報を、分割した画面の他方に前記第1ユーザ用情報を、それぞれ表示するよう制御することを特徴とする情報表示システム。
[A2] 前記表示制御手段は、前記第1ユーザ用情報を、前記第2表示手段の分割画面のうち前記第1ユーザの近い分割画面に表示するよう制御することを特徴とする[A1]に記載の情報表示システム。
[A3] 前記表示制御手段は、前記情報処理装置及び前記情報提供装置にユーザが近付かない場合、予め設定された広告情報を前記第2表示手段に表示するよう制御することを特徴とする[A1]に記載の情報表示システム。
[A4] ユーザの属性情報を含むユーザ情報を記憶する記憶手段と、
前記情報処理装置及び前記情報提供装置が異なるユーザにより使用されている場合、前記ユーザ情報を参照して当該各ユーザに共通する情報を共通情報として取得する取得手段と、
を有し、
前記表示制御手段は、前記共通情報を前記第1表示手段及び前記第2表示手段の双方に表示するよう制御することを特徴とする[A1]に記載の情報表示システム。
[A5] 各ユーザの前記ユーザ情報は、当該各ユーザが携帯するユーザ識別カード又は当該ユーザ識別カードの収納手段それぞれに内蔵された前記記憶手段に記憶されており、
前記取得手段は、当該各ユーザが携帯する前記ユーザ識別カードから無線通信手段を介して当該各ユーザの前記ユーザ情報を取得することを特徴とする[A4]に記載の情報表示システム。
[A6] 前記表示制御手段は、前記第1表示手段及び前記第2表示手段それぞれを画面分割し、分割した画面の一方に表示中の情報を、分割した画面の他方に前記共通情報を、それぞれ表示するよう制御することを特徴とする[A4]に記載の情報表示システム。
[A7] 前記共通情報には、他方のユーザを勧誘する内容が含まれていることを特徴とする[A4]に記載の情報表示システム。
[A8] 前記情報処理装置は、前記共通情報を印刷させるよう制御する印刷制御手段を有することを特徴とする[A4]に記載の情報表示システム。
[A9] 前記印刷制御手段は、前記情報処理装置による印刷ジョブの実行により出力される印刷媒体の印字領域以外の余白又は裏面に前記共通情報を印刷させるよう制御することを特徴とする[A8]に記載の情報表示システム。
[A10] コンピュータを、
第1表示手段を有する情報処理装置に近付いた第1ユーザが検知されているときに、表示画面が前記第1ユーザによって見える位置に設置された表示手段を有する情報提供装置に第2ユーザがいない場合、前記第1ユーザと関連性のある第1ユーザ用情報を前記表示手段に表示するよう制御する表示制御手段として機能させ、
前記表示制御手段は、前記第1ユーザ用情報の前記表示手段への表示中に前記情報提供装置に近付いた前記第2ユーザが検知された場合、前記表示手段を画面分割し、分割した画面の一方に前記第2ユーザと関連性のある第2ユーザ用情報を、分割した画面の他方に前記第1ユーザ用情報を、それぞれ表示するよう制御することを特徴とするプログラム。
[A11] 表示画面が情報処理装置の第1ユーザによって見える位置に設置された表示手段と、
前記情報処理装置に近付いた前記第1ユーザが検知されているときに自装置に第2ユーザがいない場合、前記第1ユーザと関連性のある第1ユーザ用情報を前記表示手段に表示するよう制御する表示制御手段と、
を有し、
前記表示制御手段は、前記第1ユーザ用情報の前記表示手段への表示中に自装置に近付いた前記第2ユーザが検知された場合、前記表示手段を画面分割し、分割した画面の一方に前記第2ユーザと関連性のある第2ユーザ用情報を、分割した画面の他方に前記第1ユーザ用情報を、それぞれ表示するよう制御することを特徴とする情報提供装置。
[A12] 前記表示制御手段は、自装置及び前記情報処理装置が異なるユーザにより使用されている場合、当該各ユーザに共通する情報を前記表示手段及び前記情報処理装置が有する表示手段に表示するよう制御することを特徴とする[A11]に記載の情報提供装置。
[A13] 表示画面が情報処理装置の第1ユーザによって見える位置に設置された表示手段を有するコンピュータを、
前記情報処理装置に近付いた前記第1ユーザが検知されているときに前記コンピュータに第2ユーザがいない場合、前記第1ユーザと関連性のある第1ユーザ用情報を前記表示手段に表示するよう制御する表示制御手段として機能させ、
前記表示制御手段は、前記第1ユーザ用情報の前記表示手段への表示中に前記コンピュータに近付いた前記第2ユーザが検知された場合、前記表示手段を画面分割し、分割した画面の一方に前記第2ユーザと関連性のある第2ユーザ用情報を、分割した画面の他方に前記第1ユーザ用情報を、それぞれ表示するよう制御することを特徴とするプログラム。
[A14] 自装置に近付いた第1ユーザが検知されているときに、表示画面が前記第1ユーザによって見える位置に設置された第2表示手段を有する情報提供装置に第2ユーザがいない場合、前記第1ユーザと関連性のある第1ユーザ用情報を前記第2表示手段に表示するよう制御する表示制御手段を有し、
前記表示制御手段は、前記第1ユーザ用情報の前記第2表示手段への表示中に前記情報提供装置に近付いた前記第2ユーザが検知された場合、前記第2表示手段を画面分割し、分割した画面の一方に前記第2ユーザと関連性のある第2ユーザ用情報を、分割した画面の他方に前記第1ユーザ用情報を、それぞれ表示するよう制御することを特徴とする情報処理装置。
[A15] 第1表示手段を有し、
前記表示制御手段は、自装置及び前記情報提供装置が異なるユーザにより使用されている場合、当該各ユーザに共通する情報を、前記第1表示手段及び前記第2表示手段の双方に表示するよう制御することを特徴とする[A14]に記載の情報処理装置。
[A16] コンピュータを、
前記コンピュータに近付いた第1ユーザが検知されているときに、表示画面が前記第1ユーザの利用者によって見える位置に設置された表示手段を有する情報提供装置に第2ユーザがいない場合、前記第1ユーザと関連性のある第1ユーザ用情報を前記表示手段に表示するよう制御する表示制御手段として機能させ、
前記表示制御手段は、前記第1ユーザ用情報の前記表示手段への表示中に前記情報提供装置に近付いた前記第2ユーザが検知された場合、前記表示手段を画面分割し、分割した画面の一方に前記第2ユーザと関連性のある第2ユーザ用情報を、分割した画面の他方に前記第1ユーザ用情報を、それぞれ表示するよう制御することを特徴とするプログラム。
そして、前述の技術は、以下の効果を有する。
[A1]に記載の技術によれば、情報処理装置のユーザと異なるユーザが情報提供装置の使用を開始する場合でも、情報処理装置のユーザと関連性のある情報を継続して情報提供装置に表示させるようにすることができる。
[A2]に記載の技術によれば、各ユーザ用情報を各ユーザの見やすい位置に表示させることができる。
[A3]に記載の技術によれば、情報処理装置及び情報提供装置が共に利用されていない場合、広告情報を情報提供装置に表示することができる。
[A4]に記載の技術によれば、情報処理装置のユーザと情報提供装置のユーザに共通した情報を各装置それぞれに表示させることができる。
[A5]に記載の技術によれば、ユーザ情報を当該ユーザが携帯するユーザ識別カード又は収納手段から取得することができる。
[A6]に記載の技術によれば、情報処理装置のユーザと情報提供装置のユーザに共通した情報を、現在表示中の情報を表示させたまま各装置それぞれに表示させることができる。
[A7]に記載の技術によれば、お互いを詳しく知らない人同士のコミュニケーションが容易に行えるようにすることができる。
[A8]に記載の技術によれば、共通情報を印刷媒体に印刷することができる。
[A9]に記載の技術によれば、印刷媒体の余白を有効利用して共通情報を印刷することができる。
[A10]に記載の技術によれば、情報処理装置のユーザと異なるユーザが情報提供装置の使用を開始する場合でも、情報処理装置のユーザと関連性のある情報を継続して情報提供装置に表示させるようにすることができる。
[A11]に記載の技術によれば、情報処理装置のユーザと異なるユーザが情報提供装置の使用を開始する場合でも、情報処理装置のユーザと関連性のある情報を継続して情報提供装置に表示させるようにすることができる。
[A12]に記載の技術によれば、情報処理装置のユーザと情報提供装置のユーザに共通した情報を各装置それぞれに表示させることができる。
[A13]に記載の技術によれば、情報処理装置のユーザと異なるユーザが情報提供装置の使用を開始する場合でも、情報処理装置のユーザと関連性のある情報を継続して情報提供装置に表示させるようにすることができる。
[A14]に記載の技術によれば、情報処理装置のユーザと異なるユーザが情報提供装置の使用を開始する場合でも、情報処理装置のユーザと関連性のある情報を継続して情報提供装置に表示させるようにすることができる。
[A15]に記載の技術によれば、情報処理装置のユーザと情報提供装置のユーザに共通した情報を各装置それぞれに表示させることができる。
[A16]に記載の技術によれば、情報処理装置のユーザと異なるユーザが情報提供装置の使用を開始する場合でも、情報処理装置のユーザと関連性のある情報を継続して情報提供装置に表示させるようにすることができる。
100…カードホルダー
110…フロントカバー
120…LED部
140…カードはめ込み部
150…リアカバー
152…突起
154…レール部
156…突起
160…テキスタイル部カバー
190…カード
220…スライド方向
310…カバー
320…スライド方向
410…無線通信機収納部
510…布地
900…無線通信機
1030…フラップバンド
1035…吊り下げ孔
1210…フィルム
1410…カード入れ部
1420…切り欠き部
1510…カード差し込み口
1610…カード差し込み口
1710…カードホルダー上部
1720…カードホルダー下部
1810…カードスライドスイッチ
1820…溝
1920…切り欠き部
4…近接無線モジュール
6…シェルフ
10…画像形成装置
11…ユーザインタフェース(UI)部
12…ユーザ検知部
13…通信処理部
14…機能処理実行部
15…制御部
20…情報提供装置
21…ユーザインタフェース(UI)部
22…ユーザ検知部
23…通信処理部
24…制御部
30…クラウド
31…通信処理部
32…近接ユーザ管理部
33…表示情報取得部
34…表示制御部
35…ユーザ情報記憶部
36…情報データベース(DB)
37…近接ユーザ情報記憶部
41…CPU
42…アドレスデータバス
51…CPU
43…操作パネル
54…操作パネル
44…スキャナ
45…ハードディスクドライブ(HDD)
46…プリンタエンジン
47…ネットワークインタフェース(IF)
48…RAM
49…ROM
52…ROM
53…RAM
55…ネットワークインタフェース(IF)
56…近接無線モジュール
57…内部バス

Claims (14)

  1. 無線通信機を内蔵し、カードを保持する保持手段
    を有し、
    前記保持手段の前記カードを提示する面に対して裏側の面を布地で覆うカードホルダー。
  2. 前記保持手段は、前記カードを挟むように配置された蓋部と設置部からなる
    請求項1に記載のカードホルダー。
  3. 前記設置部は、前記カードに対して、前記蓋部の開口部に対する位置を決める位置決め部を有する
    請求項2に記載のカードホルダー。
  4. 前記位置決め部は、前記蓋部が前記設置部上を移動する場合に案内する案内部を利用することで形成される
    請求項3に記載のカードホルダー。
  5. 前記位置決め部は、前記カードの出し入れを補助する傾斜部を有する
    請求項3に記載のカードホルダー。
  6. 前記カードホルダーをユーザに括りつけるストラップ部を有する
    請求項1から5のいずれか一項に記載のカードホルダー。
  7. 前記ストラップ部を前記保持手段から離間させることで前記カードを出し入れする
    請求項6に記載のカードホルダー。
  8. 前記布地は、樹脂でコーティングされたものである
    請求項1に記載のカードホルダー。
  9. 前記布地の面は湾曲している
    請求項1から8のいずれか一項に記載のカードホルダー。
  10. 前記布地の湾曲面の内側に湾曲した枠体を設けている
    請求項9に記載のカードホルダー。
  11. 前記無線通信機のカバー面を覆うように前記カードの前記位置決め部を有する
    請求項1から10のいずれか一項に記載のカードホルダー。
  12. 前記無線通信機は、裏面側の上部に配置している
    請求項1から11のいずれか一項に記載のカードホルダー。
  13. 前記無線通信機は、画像形成装置又はサイネージ機を利用するユーザの認証のための通信を行う
    請求項1から12のいずれか一項に記載のカードホルダー。
  14. 前記無線通信機は、本カードホルダーに保持されている前記カードとユーザ識別の通信を行い、そのユーザ識別結果を画像形成装置又はサイネージ機の前記ユーザ認証の通信に利用する
    請求項13に記載のカードホルダー。
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