JP2018048591A - 内燃機関のピストン温度状態監視システム及び内燃機関のピストン温度監視方法 - Google Patents
内燃機関のピストン温度状態監視システム及び内燃機関のピストン温度監視方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2018048591A JP2018048591A JP2016184530A JP2016184530A JP2018048591A JP 2018048591 A JP2018048591 A JP 2018048591A JP 2016184530 A JP2016184530 A JP 2016184530A JP 2016184530 A JP2016184530 A JP 2016184530A JP 2018048591 A JP2018048591 A JP 2018048591A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- temperature
- piston
- piston temperature
- count
- internal combustion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02D—CONTROLLING COMBUSTION ENGINES
- F02D35/00—Controlling engines, dependent on conditions exterior or interior to engines, not otherwise provided for
- F02D35/02—Controlling engines, dependent on conditions exterior or interior to engines, not otherwise provided for on interior conditions
- F02D35/025—Controlling engines, dependent on conditions exterior or interior to engines, not otherwise provided for on interior conditions by determining temperatures inside the cylinder, e.g. combustion temperatures
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02D—CONTROLLING COMBUSTION ENGINES
- F02D35/00—Controlling engines, dependent on conditions exterior or interior to engines, not otherwise provided for
- F02D35/02—Controlling engines, dependent on conditions exterior or interior to engines, not otherwise provided for on interior conditions
- F02D35/025—Controlling engines, dependent on conditions exterior or interior to engines, not otherwise provided for on interior conditions by determining temperatures inside the cylinder, e.g. combustion temperatures
- F02D35/026—Controlling engines, dependent on conditions exterior or interior to engines, not otherwise provided for on interior conditions by determining temperatures inside the cylinder, e.g. combustion temperatures using an estimation
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02D—CONTROLLING COMBUSTION ENGINES
- F02D41/00—Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
- F02D41/02—Circuit arrangements for generating control signals
- F02D41/04—Introducing corrections for particular operating conditions
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02D—CONTROLLING COMBUSTION ENGINES
- F02D41/00—Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
- F02D41/22—Safety or indicating devices for abnormal conditions
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02D—CONTROLLING COMBUSTION ENGINES
- F02D41/00—Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
- F02D41/30—Controlling fuel injection
- F02D41/38—Controlling fuel injection of the high pressure type
- F02D41/40—Controlling fuel injection of the high pressure type with means for controlling injection timing or duration
- F02D41/401—Controlling injection timing
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02D—CONTROLLING COMBUSTION ENGINES
- F02D43/00—Conjoint electrical control of two or more functions, e.g. ignition, fuel-air mixture, recirculation, supercharging or exhaust-gas treatment
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02D—CONTROLLING COMBUSTION ENGINES
- F02D45/00—Electrical control not provided for in groups F02D41/00 - F02D43/00
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/40—Engine management systems
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
【課題】内燃機関の運転中にピストンが熱的なダメージを受けるような高温状態にどの程度なったかというピストン温度の履歴の適切な管理ができる内燃機関のピストン温度状態監視システム及び内燃機関のピストン温度監視方法を提供することにある。【解決手段】カウント出力システムM13が、ピストン温度抑制制御の回数をカウントする際に、最大制限温度Tmaxとピストン温度Tpの差である温度差ΔTと、最大制限温度Tmaxと制御開始温度Tcの差であるマージン幅ΔTmとの比μが、予め設定又は算出されるカウント閾値比μc以下である場合にカウント信号Csを出力する。【選択図】図3
Description
本発明は、内燃機関のピストンが高温になった時の頻度を適切に把握できる内燃機関のピストン温度状態監視システム及び内燃機関のピストン温度監視方法に関する。
車両に備わるディーゼルエンジン等の内燃機関では、燃料を燃焼させることでピストンを往復運動させて、回転力を得ている。このピストンは繰り返し高温の燃焼ガスに曝されるため、ピストンに大きな熱負荷が繰り返し加わることになる。そのため、ピストンの耐久性に大きな影響を及ぼすようなピストンの過剰な昇温は要注意であり、ピストン温度が上昇し過ぎないように燃料噴射時期を変化させている。
例えば、筒内直接噴射火花点火式内燃機関ではあるが、ピストン温度が温度閾値以下の場合にインジェクタによる燃料噴射時期を吸気下死点近傍に設定し、ピストン温度が温度閾値よりも高いときはインジェクタによる燃料噴射時期を吸気上死点近傍に設定する内燃機関の制御システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、ピストンは内燃機関の運転中に繰り返し高温に曝されるため、ピストンの耐久性の低下を推定する場合には、ピストン温度の過剰な昇温を回避するだけでなく、ピストンが熱的なダメージを受けるような高温状態にどの位なったかというピストン温度の履歴の適切な管理が重要な課題となってきている。
本発明の目的は、内燃機関の運転中にピストンが熱的なダメージを受けるような高温状態にどの程度なったかというピストン温度の履歴の適切な管理ができる内燃機関のピストン温度状態監視システム及び内燃機関のピストン温度監視方法を提供することにある。
上記の目的を達成するための本発明の内燃機関のピストン温度状態監視システムは、 内燃機関のピストンが予め設定又は算出した監視用設定温度以上になった頻度を監視する内燃機関のピストン温度状態監視システムにおいて、ピストン温度算出システムとピストン温度抑制制御システムとカウント出力システムとを備え、前記ピストン温度算出システムがピストン温度を計測又は推定し、前記ピストン温度抑制制御システムが前記ピストン温度を入力して、このピストン温度が予め設定された最大制限温度と、この最大制限温度よりも低い値であり、かつ、予め設定又は時々刻々に算出される制御開始温度とに基づいて、前記ピストン温度が前記制御開始温度以上のときにシリンダ内への燃料噴射を制御してピストン温度の上昇を抑えるピストン温度抑制制御を行い、前記カウント出力システムが、前記ピストン温度抑制制御の回数をカウントする際に、前記最大制限温度と前記ピストン温度の差である温度差と、前記最大制限温度と前記制御開始温度の差であるマージン幅との比が、予め設定又は算出されるカウント閾値比以下である場合にカウント信号を出力するように構成される。
また、上記の目的を達成するための本発明の内燃機関のピストン温度状態監視方法は、内燃機関のピストンが予め設定又は算出した監視用設定温度以上になった頻度を監視する内燃機関のピストン温度状態監視方法において、ピストン温度算出システムでピストン温度を計測又は推定し、ピストン温度抑制制御システムで、前記ピストン温度を入力して、このピストン温度が予め設定された最大制限温度と、この最大制限温度よりも低い値であり、かつ、予め設定又は時々刻々に算出される制御開始温度とに基づいて、前記ピストン温度が前記制御開始温度以上のときにシリンダ内への燃料噴射を制御してピストン温度の上昇を抑えるピストン温度抑制制御を行い、カウント出力システムで、前記ピストン温度抑制制御の回数をカウントする際に、前記最大制限温度と前記ピストン温度の差である温度差と、前記最大制限温度と前記制御開始温度の差であるマージン幅との比が、予め設定又は算出されるカウント閾値比以下である場合にカウント信号を出力する方法である。
本発明のピストン温度状態監視システム及び内燃機関のピストン温度監視方法によれば、内燃機関の運転中にピストンが熱的なダメージを受けるような高温状態にどの程度なったかというピストン温度の履歴の適切な管理ができる。
以下、本発明に係る実施形態の内燃機関のピストン温度状態監視システム及び内燃機関のピストン温度監視方法について、図面を参照しながら説明する。
本発明の内燃機関のピストン温度状態監視システムは、内燃機関のピストンが予め設定又は算出した監視用設定温度以上になった頻度を監視するシステムであり、図1及び図2に示すように、内燃機関のピストン温度状態監視システムM10は、ピストン温度算出システムM11とピストン温度抑制制御システムM12とカウント出力システムM13とを備えて構成される。
そして、このピストン温度算出システムM11は、ピストン温度Tpを計測又は推定するシステムである。このピストン温度Tpは、ピストンの温度を直接計測してもよく、予め設定したマップデータを参照してエンジン回転数や燃料噴射量に基づいて推定してもよく、他の実験統計モデルに基づいて推定してもよい。ここでは周知の技術を適用してピストン温度Tpを求められれば良い。
また、図2に示すように、ピストン温度抑制制御システムM12は、ピストン温度算出システムM11で算出されたピストン温度Tpを入力して、このピストン温度Tpが予め設定された最大制限温度Tmaxと、この最大制限温度Tmaxよりも低い値であり、かつ、予め設定又は時々刻々に算出される制御開始温度Tcとに基づいて、ピストン温度Tpが制御開始温度Tc以上のときにシリンダ内への燃料噴射、特に燃料噴射時期を制御してピストン温度Tpの上昇を抑えるピストン温度抑制制御を行う。
この最大制限温度Tmaxは実験等により予め設定されている値である。また、制御開始温度Tcも、実験等により予め設定されている値を採用してもよいが、最大制限温度Tmaxよりも予め設定された所定温度ΔTsだけ低い温度としたり、エンジン回転数や燃料噴射量などによって時々刻々で算出される値としたりしてもよい。つまり、エンジン回転数や燃料噴射量の影響を受ける値としてもよい。例えば、エンジンの運転状態を表すエンジン回転数や燃料噴射量に対して、予め実験等により設定されているマップデータなどを参照して算出してもよい。
そして、ピストン温度抑制制御は、ピストン温度抑制制御システムM12により、主に燃料噴射時期を制御する。つまり、ピストンが高温になるにつれて、気筒内での燃焼反応により発生する熱量によりピストンが過剰に昇温され、ピストンの耐久性の劣化量が大きくなる虞がある。そのため、ピストン温度Tpが高温である場合は、燃料の噴射開始時期制御値Scを通常の標準噴射開始時期Snより遅延させて、気筒内の燃焼状態を変化させて気筒内の燃焼温度を低下させることで、ピストンの過剰な昇温を抑制する。
このピストン温度抑制制御の一例について説明すると、例えば、ピストン温度Tpが制御開始温度Tc以下である場合は、噴射開始時期制御値Scを標準噴射開始時期Snに設定し、ピストン温度Tpが最大制限温度Tmax以上である場合は、噴射開始時期制御値Scを最大遅延噴射開始時期Smaxに設定する。また、ピストン温度Tpが制御開始温度Tcより大きく、かつ、最大制限温度Tmax未満である場合は、噴射開始時期制御値Scを最大遅延噴射開始時期Smaxと標準噴射開始時期Snの間で線形近似して得られる噴射開始時期Skに設定する。なお、このピストン温度抑制制御についても、周知の技術を適用してピストン温度Tpの過剰な昇温を抑えることができれば良い。
そして、本発明の中心となるカウント出力システムは、ピストン温度抑制制御の実行回数をカウントする際に、最大制限温度Tmaxとピストン温度Tpの差である温度差ΔT(=Tmax−Tp)と、最大制限温度Tmaxと制御開始温度Tcの差であるマージン幅ΔTm(=Tamax−Tc)との比(μ=ΔT/ΔTm)が、予め設定又は算出されるカウント閾値比μc以下である場合にカウント信号Csを出力するように構成される。
つまり、ピストン温度Tpが制御開始温度Tc以下のときは、「μ≧1」となり、ピストン温度Tpが制御開始温度Tcより大きく最大制限温度Tmax未満のときは、「1>μ>0」となり、ピストン温度Tpが最大制限温度Tmax以上のときは、「0≧μ」となる。
このカウント閾値比μcは、0.0より大きく1.0より小さい値、例えば、0.3以上0.7以下、より好ましくは0.4以上0.6以下の範囲内の値に設定されるが、実験等により、ピストン温度抑制制御が確実に行われるタイミングでカウント信号Csを送信することができる最適な値に設定することが好ましい。
このカウント閾値比μcを「1」にした場合は、ピストン温度抑制制御が開始されるタイミングでのカウントとなり、ピストン温度抑制制御の効果でピストン温度Tpがすぐに制御開始温度Tcより小さくなったような比較的ダメージの少ない場合もカウント信号Csを出してしまうことになる。
また、このカウント閾値比μcを「0」にした場合は、ピストン温度Tpが最大制限温度Tmaxに達するタイミングでのカウントとなり、ピストン温度抑制制御を開始しても、ピストン温度抑制制御の効果でピストン温度Tpが最大制限温度Tmaxより小さくなって、ピストン温度Tpが最大制限温度Tmax以上にならない場合はカウント信号Csが出されず、比較的ダメージが大きい場合でもカウント信号Csが出ないことになる。
これらに対して、適切なカウント閾値比μc、例えば「μc=0.5」を用いることで、ピストン温度抑制制御が実行されている最中でのカウントとなり、ピストン温度Tpが比較的な大きな温度範囲に到達してダメージを受けている場合のみにおいて、カウント信号Csを出力するので、これにより、ピストンがダメージを受けるような高温状態の頻度を適切に送信できる。
また、カウント出力システムM13は、カウント信号Csを出力する際に、カウント信号Csを出力した後は、比μの値がカウント閾値比μc以下であっても、予め設定された若しくは算出されるカウント待機期間toを経過するまで次のカウント信号Csの出力をしないように構成される。このカウント待機期間toは、予め実験等により一定値に設定する。例えば、200秒以上400秒以下、好ましくは、250秒以上350秒以下程度に設定される。しかし、このカウント待機期間toをエンジン回転数と燃料噴射量によって変化させてもよい。例えば、エンジンの運転状態が高負荷時はピストン温度が高くなり易いので、カウント待機期間toを比較的短くし、また、エンジンの運転状態が低負荷時はピストン温度が高くなり難いので、カウント待機期間toを比較的長くする。
この場合に、ピストン温度抑制制御の制御期間はエンジン運転状態によって異なるので、このカウント待機時間toを、エンジン運転状態を示すエンジン回転数と燃料噴射量に基づいて設定することで、より適切なカウント待機期間toとすることができる。
この構成により、一度カウント信号Csを送った後は、カウント待機期間toの間はカウント信号Csを送らないことにして、連続して何度も信号を送らないようにする。これにより、ピストン温度抑制制御を行ったとの通知であるカウント信号Csを、より適切な頻度で送信することができるようになる。つまり、連続してカウント信号Csを出力するとダメージが分からなくなるので、離散して見ることにし、ピストン温度抑制制御の出入りを1回のカウントとする。
さらに、カウント出力システムM13は、カウント信号Csを出力するときにエンジン回転数と燃料噴射量、さらには、内燃機関を搭載した車両の走行時の環境データ(大気温、車速、冷却水温等)等をカウント信号Csに加えて出力することが好ましい。これにより、どのような状況で、内燃機関の運転中にピストンが熱的なダメージを受けるような高温状態になって、ピストン温度抑制制御が行われるのか、設計者や技術者がより詳細に把握できるようになり、この情報を基に市場での内燃機関のピストン絡みの不具合や故障の原因を追究することができるようになる。
このカウント信号Csの受け手としては、車内の全体を監視するシステム、つまり、エンジン制御ユニット(ECU)等のコントローラからの情報をデータ蓄積する情報処理システムや統合データ蓄積システム、さらには、車外の情報データセンターへの通報も考えられる。
次に、本発明の実施の形態の内燃機関のピストン温度状態監視方法について説明する。この内燃機関のピストン温度状態監視方法は、内燃機関のピストンが予め設定又は算出した監視用設定温度以上になった頻度を監視する内燃機関のピストン温度状態監視方法である。
この内燃機関のピストン温度状態監視方法は、図3に示すような制御フローで行われる。この図3の制御フローは、内燃機関が運転を開始すると、上級の制御フローから呼ばれて、実施され、内燃機関が運転を停止すると、割り込みにより制御が中断されて上級の制御フローに戻り、上級の制御フローと共に終了する制御フローとして示してある。
この図3の制御フローがスタートすると、ステップS11で、最大制限温度Tmaxなどを入力し、それと共に、カウント後経過時間tをリセットしてゼロにする。このカウント後経過時間tはこの制御フローの制御の間はカウントを継続され、ステップS34でリセットされてはカウントを継続される。次のステップS12で、エンジン運転状態を表すエンジン回転数と燃料噴射量を入力する。次のステップS13で、ピストン温度Tpと制御開始温度Tcとカウント待機期間toとを算出する。
次のステップS14で、ピストン温度Tpが制御開始温度Tc以上であるか否かを判定する。このステップS14の判定で、ピストン温度Tpが制御開始温度Tc以上でない場合は(NO)、ステップS12に戻る。また、このステップS14の判定で、ピストン温度Tpが制御開始温度Tc以上である場合は(YES)、ステップS21とステップS31に行く。このステップS21では、ピストン温度抑制制御を行い、ピストン温度抑制制御が終了したら、ステップS12に戻る。
一方、ステップS31は、ステップS14で分岐して、ステップS21と並行して、最大制限温度Tmaxとピストン温度Tpの差である温度差ΔTと、最大制限温度Tmaxと制御開始温度Tcの差であるマージン幅ΔTmとの比μを算出する。
次のステップS32で、この比μが、カウント閾値比μc以下であるか否かを判定する。このステップS32の判定で、比μがカウント閾値比μc以下でない場合は(NO)ステップS12に戻る。このステップS32の判定で、比μがカウント閾値比μc以下である場合は(YES)ステップS33に行く。
このステップS33では、カウント後経過時間tが、カウント待機時間to以上であるか否かを判定する。このステップS33の判定で、カウント後経過時間tが、カウント待機時間to以上でない場合は(NO)ステップS12に戻る。このステップS33の判定で、カウント後経過時間tが、カウント待機時間to以上である場合は(YES)ステップS34に行く。このステップS34では、カウント信号Csを出力する。それと共に、カウント後経過時間tをリセットしてゼロにする。その後、ステップS12に戻る。これにより、比μがカウント閾値比μcより大きい場合と、比μがカウント閾値比μc以下であっても、前回のカウント信号Csの出力からカウント待機時間toを経過しない場合には、カウント信号Csの出力を行わない。
これにより、ステップS12から各系路を選択しながら繰り返して実施され、必要に応じて、ピストン温度抑制制御やカウント信号Csの出力を行う。そして、内燃機関が運転を停止すると、割り込みにより制御が中断されて上級の制御フローに戻り、上級の制御フローと共に終了する。
これにより、以下の方法を実施できる。つまり、この内燃機関のピストン温度状態監視方法において、ピストン温度算出システムM11でピストン温度Tpを計測又は推定する。次に、ピストン温度抑制制御システムM12で、ピストン温度Tpを入力して、このピストン温度Tpが予め設定された最大制限温度Tmaxと、最大制限温度Tmaxよりも低い値であり、かつ、予め設定又は時々刻々に算出される制御開始温度Tcとに基づいて、ピストン温度Tpが制御開始温度Tc以上のときにシリンダ内への燃料噴射を制御してピストン温度の上昇を抑えるピストン温度抑制制御を行う。また、カウント出力システムM13で、ピストン温度抑制制御の回数をカウントする際に、最大制限温度Tmaxとピストン温度Tpの差である温度差ΔTと、最大制限温度Tmaxと制御開始温度Tcの差であるマージン幅ΔTmとの比μが、予め設定又は算出されるカウント閾値比μc以下である場合にカウント信号Csを出力する。
従って、上記の実施の形態のピストン温度状態監視システム及び内燃機関のピストン温度監視方法によれば、ダメージを受けるような高温状態でカウント信号Csを適切に送信でき、内燃機関の運転中にピストンが熱的なダメージを受けるような高温状態にどの程度なったかというピストン温度の履歴の適切な管理ができる。
また、どのような状況でピストン温度抑制制御が行われるのかを、設計者や技術者が把握できるようになり、この情報をもとに市場でのピストン絡みの不具合や故障の原因を追究することができるようになる
Cs カウント信号
M10 内燃機関のピストン温度状態監視システム
M11 ピストン温度算出システム
M12 ピストン温度抑制制御システム
M13 カウント出力システム
Tc 制御開始温度
Tp ピストン温度
Tmax 最大制限温度
t カウント信号の出力後の経過時間
to カウント待機時間
μ 比
μc カウント閾値比
ΔT 温度差
ΔTm マージン幅
M10 内燃機関のピストン温度状態監視システム
M11 ピストン温度算出システム
M12 ピストン温度抑制制御システム
M13 カウント出力システム
Tc 制御開始温度
Tp ピストン温度
Tmax 最大制限温度
t カウント信号の出力後の経過時間
to カウント待機時間
μ 比
μc カウント閾値比
ΔT 温度差
ΔTm マージン幅
Claims (5)
- 内燃機関のピストンが予め設定又は算出した監視用設定温度以上になった頻度を監視する内燃機関のピストン温度状態監視システムにおいて、
ピストン温度算出システムとピストン温度抑制制御システムとカウント出力システムとを備え、
前記ピストン温度算出システムがピストン温度を計測又は推定し、
前記ピストン温度抑制制御システムが前記ピストン温度を入力して、このピストン温度が予め設定された最大制限温度と、この最大制限温度よりも低い値であり、かつ、予め設定又は時々刻々に算出される制御開始温度とに基づいて、前記ピストン温度が前記制御開始温度以上のときにシリンダ内への燃料噴射を制御してピストン温度の上昇を抑えるピストン温度抑制制御を行い、
前記カウント出力システムが、前記ピストン温度抑制制御の回数をカウントする際に、前記最大制限温度と前記ピストン温度の差である温度差と、前記最大制限温度と前記制御開始温度の差であるマージン幅との比が、予め設定又は算出されるカウント閾値比以下である場合にカウント信号を出力することを特徴とするピストン温度状態監視システム。 - 前記カウント出力システムが、カウント信号を出力する際に、カウント信号を出力した後は、予め設定された若しくは算出されるカウント待機期間を経過するまで次のカウント信号の出力をしないことを特徴とする請求項1に記載のピストン温度状態監視システム。
- 前記カウント出力システムが、前記カウント待機期間をエンジン回転数と燃料噴射量に基づいて設定することを特徴とする請求項2に記載のピストン温度状態監視システム。
- 前記カウント出力システムが、カウント信号を出力するときにエンジン回転数と燃料噴射量をカウントの時系列に加えて出力することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のピストン温度状態監視システム。
- 内燃機関のピストンが予め設定又は算出した監視用設定温度以上になった頻度を監視する内燃機関のピストン温度状態監視方法において、
ピストン温度算出システムでピストン温度を計測又は推定し、
ピストン温度抑制制御システムで、前記ピストン温度を入力して、このピストン温度が予め設定された最大制限温度と、この最大制限温度よりも低い値であり、かつ、予め設定又は時々刻々に算出される制御開始温度とに基づいて、前記ピストン温度が前記制御開始温度以上のときにシリンダ内への燃料噴射を制御してピストン温度の上昇を抑えるピストン温度抑制制御を行い、
カウント出力システムで、前記ピストン温度抑制制御の回数をカウントする際に、前記最大制限温度と前記ピストン温度の差である温度差と、前記最大制限温度と前記制御開始温度の差であるマージン幅との比が、予め設定又は算出されるカウント閾値比以下である場合にカウント信号を出力することを特徴とするピストン温度状態監視方法。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016184530A JP2018048591A (ja) | 2016-09-21 | 2016-09-21 | 内燃機関のピストン温度状態監視システム及び内燃機関のピストン温度監視方法 |
PCT/JP2017/034086 WO2018056354A1 (ja) | 2016-09-21 | 2017-09-21 | 内燃機関のピストン温度状態監視システム及び内燃機関のピストン温度監視方法 |
CN201780058053.0A CN109790790B (zh) | 2016-09-21 | 2017-09-21 | 内燃机的活塞温度状态监视系统及监视方法 |
EP17853123.2A EP3517761B1 (en) | 2016-09-21 | 2017-09-21 | Piston temperature state monitoring system for internal combustion engine and piston temperature monitoring method for internal combustion engine |
US16/334,960 US10648410B2 (en) | 2016-09-21 | 2017-09-21 | Piston temperature state monitoring system for internal combustion engine and piston temperature monitoring method for internal combustion engine |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016184530A JP2018048591A (ja) | 2016-09-21 | 2016-09-21 | 内燃機関のピストン温度状態監視システム及び内燃機関のピストン温度監視方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018048591A true JP2018048591A (ja) | 2018-03-29 |
Family
ID=61690416
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016184530A Pending JP2018048591A (ja) | 2016-09-21 | 2016-09-21 | 内燃機関のピストン温度状態監視システム及び内燃機関のピストン温度監視方法 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US10648410B2 (ja) |
EP (1) | EP3517761B1 (ja) |
JP (1) | JP2018048591A (ja) |
CN (1) | CN109790790B (ja) |
WO (1) | WO2018056354A1 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11542884B2 (en) * | 2019-12-23 | 2023-01-03 | GM Global Technology Operations LLC | System and method of heat flow calculation in a physics-based piston temperature model |
CN111045410B (zh) * | 2019-12-31 | 2021-06-08 | 界首市迅立达电梯有限公司 | 一种基于大数据的生产设备管理规划系统 |
US11028772B1 (en) * | 2020-01-27 | 2021-06-08 | Caterpillar Inc. | Method and system for estimating damage in an internal combustion engine |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0610749A (ja) * | 1992-06-26 | 1994-01-18 | Komatsu Ltd | デイーゼルエンジンの異常検出装置 |
JP2009103106A (ja) * | 2007-10-25 | 2009-05-14 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の制御システム |
JP2011153535A (ja) * | 2010-01-26 | 2011-08-11 | Denso Corp | 筒内噴射式内燃機関の制御装置 |
JP2013029040A (ja) * | 2011-07-27 | 2013-02-07 | Denso Corp | 排気再循環システムの制御装置 |
JP2016102471A (ja) * | 2014-11-28 | 2016-06-02 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関の制御装置 |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2905733B1 (fr) * | 2006-09-08 | 2008-12-05 | Peugeot Citroen Automobiles Sa | Procede de modulation de performances d'un moteur thermique base sur une estimation de la temperature de piston |
FR2942270B1 (fr) * | 2009-02-13 | 2011-07-22 | Peugeot Citroen Automobiles Sa | Procede de determination de la temperature d'un piston |
US7900601B2 (en) * | 2009-05-13 | 2011-03-08 | Gm Global Technology Operations, Inc. | Injection advancement for piston cooling in spark ignition direct injection engines |
US9458774B2 (en) * | 2011-07-11 | 2016-10-04 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Abnormal combustion suppression control apparatus for internal combustion engine |
US8989989B2 (en) * | 2012-09-13 | 2015-03-24 | GM Global Technology Operations LLC | System and method for controlling fuel injection in an engine based on piston temperature |
CN204783308U (zh) * | 2015-06-30 | 2015-11-18 | 山东滨州渤海活塞股份有限公司 | 一种具有两进一出逆向循环冷却油腔的活塞 |
US10060828B2 (en) * | 2016-03-31 | 2018-08-28 | Caterpillar Inc. | Control system having piston rim damage counting |
US9816454B1 (en) * | 2016-06-30 | 2017-11-14 | GM Global Technology Operations LLC | System and method for controlling an engine based on piston temperature deviation |
JP2018059464A (ja) * | 2016-10-06 | 2018-04-12 | いすゞ自動車株式会社 | 温度変化によるダメージ状態監視システム及び温度変化によるダメージ状態監視方法 |
JP2018059463A (ja) * | 2016-10-06 | 2018-04-12 | いすゞ自動車株式会社 | 温度変化によるダメージ状態監視システム及び温度変化によるダメージ状態監視方法 |
-
2016
- 2016-09-21 JP JP2016184530A patent/JP2018048591A/ja active Pending
-
2017
- 2017-09-21 EP EP17853123.2A patent/EP3517761B1/en active Active
- 2017-09-21 US US16/334,960 patent/US10648410B2/en active Active
- 2017-09-21 WO PCT/JP2017/034086 patent/WO2018056354A1/ja unknown
- 2017-09-21 CN CN201780058053.0A patent/CN109790790B/zh active Active
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0610749A (ja) * | 1992-06-26 | 1994-01-18 | Komatsu Ltd | デイーゼルエンジンの異常検出装置 |
JP2009103106A (ja) * | 2007-10-25 | 2009-05-14 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の制御システム |
JP2011153535A (ja) * | 2010-01-26 | 2011-08-11 | Denso Corp | 筒内噴射式内燃機関の制御装置 |
JP2013029040A (ja) * | 2011-07-27 | 2013-02-07 | Denso Corp | 排気再循環システムの制御装置 |
JP2016102471A (ja) * | 2014-11-28 | 2016-06-02 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関の制御装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20200025116A1 (en) | 2020-01-23 |
EP3517761B1 (en) | 2020-12-30 |
EP3517761A1 (en) | 2019-07-31 |
EP3517761A4 (en) | 2019-10-09 |
CN109790790A (zh) | 2019-05-21 |
US10648410B2 (en) | 2020-05-12 |
WO2018056354A1 (ja) | 2018-03-29 |
CN109790790B (zh) | 2021-12-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9599004B2 (en) | Abnormality diagnostic device for a particulate filter | |
WO2018056354A1 (ja) | 内燃機関のピストン温度状態監視システム及び内燃機関のピストン温度監視方法 | |
RU2556030C1 (ru) | Устройство управления для двигателя внутреннего сгорания | |
US20080269955A1 (en) | Electronic control system for controlling plant temperature | |
JP2009162185A (ja) | 内燃機関の制御装置 | |
JP6410788B2 (ja) | エンジンのサイクル毎の変動を低減する方法 | |
US9920705B2 (en) | Fuel injection system and method | |
JP2010096020A (ja) | 電動ウォーターポンプの制御装置 | |
US9869223B2 (en) | Flexible engine metal warming system and method for an internal combustion engine | |
JP5552406B2 (ja) | 内燃機関の排気浄化装置 | |
JP2017145757A (ja) | 内燃機関の制御装置 | |
WO2018084276A1 (ja) | 内燃機関の燃料噴射制御システム及び内燃機関の燃料噴射制御方法 | |
JP5349195B2 (ja) | グロープラグ通電制御装置 | |
JP2012172608A (ja) | 水冷式エンジンの制御装置 | |
JP6095413B2 (ja) | 火花点火式内燃機関の制御装置 | |
WO2023062921A1 (ja) | 制御装置 | |
US20180135553A1 (en) | Internal-combustion engine | |
JP6496613B2 (ja) | 点火プラグの碍子先端温度推定システム | |
JP6364943B2 (ja) | 内燃機関の制御装置 | |
JP2015132216A (ja) | 内燃機関の制御装置 | |
JP2018091305A (ja) | エンジンの摩擦異常検出装置 | |
JP5051163B2 (ja) | 内燃機関の暖機制御装置 | |
JP6838367B2 (ja) | 内燃機関用部品の温度推定システム及び内燃機関用部品の温度推定方法 | |
JP2013044257A (ja) | 内燃機関のアイドリングストップの制御方法及びアイドリングストップシステム | |
JP6536793B2 (ja) | エンジンの制御装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190828 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200602 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20201124 |