JP2018059463A - 温度変化によるダメージ状態監視システム及び温度変化によるダメージ状態監視方法 - Google Patents

温度変化によるダメージ状態監視システム及び温度変化によるダメージ状態監視方法 Download PDF

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Abstract

【課題】内燃機関のピストン等の温度の変化によりダメージを受ける被ダメージ物において、運転の1トリップ毎の離散的ではなく、運転中のリアルタイムで連続的に、温度の変化によって蓄積するダメージ度合いを逐次的に把握できる、温度変化によるダメージ状態監視システム及び温度変化によるダメージ状態監視を提供する。【解決手段】ピストンの温度Tをリアルタイムで計測又は算出し、このリアルタイムの温度Tの時系列データT(t)から、ピーク値Tp(i)を逐次抽出して、この抽出したピーク値Tp(i)と直前に抽出されている一つ若しくは複数のピーク値Tp(i−1)、Tp(i−2)との間の振幅値Tiとカウント値Ciを算出し、これらのデータから被ダメージ物の総ダメージ量Dを推定する。【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関のピストン等の部品において、温度の変化によって蓄積するダメージ度合いを把握するための温度変化によるダメージ状態監視システム及び温度変化によるダメージ状態監視方法に関する。
車両に備わるディーゼルエンジン等の内燃機関では、燃料を燃焼させることでピストンを往復運動させて、回転力を得ている。このピストンは繰り返し高温の燃焼ガスに曝されるため、ピストンに大きな熱負荷が繰り返し加わることになる。このピストンの温度変化はピストンの耐久性に大きな影響を及ぼすので、このピストン温度の変化によって蓄積するダメージを推定する方法が望まれている。
これに関連して、排気浄化触媒に関してではあるが、内燃機関から熱負荷を受ける部品の温度を推定し、この部品に印加された熱負荷の時系列に基づいてサイクルカウントを行って、熱負荷振幅とその頻度を抽出して、これらの熱負荷振幅とその頻度に基づいて累積損傷則により被害度を演算する内燃機関の燃料噴射制御装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−7289号公報
この内燃機関の燃料噴射制御装置では、熱負荷の時系列データとしては、イグニッションスイッチONで運転を開始した後イグニッションスイッチOFFで運転を終える迄の機関である1トリップ毎にトリップ中の推定温度の経過を記録したものを採用して、レインフロー法(雨だれ法)などで熱負荷振幅とその頻度を抽出している。また、この方法では、トリップ毎の時系列データから得られる熱負荷振幅の頻度を累積して、修正マイナー則又はマイナー則等の累積損傷則で被害度を演算している。
上記の方法では、トリップ毎の時系列データを用いており、イグニッションスイッチONで運転を開始した後の被害度の変化に関しては、イグニッションスイッチOFFで運転を終える迄は演算されず、運転中においてリアルタイムで被害度を推定できず、その被害程度に応じてリアルタイムで対応することができないという問題がある。
本発明の目的は、内燃機関のピストン等の温度の変化によりダメージを受ける被ダメージ物において、運転の1トリップ毎の離散的ではなく、運転中のリアルタイムで連続的に、温度の変化によって蓄積するダメージ度合いを逐次的に把握できる、温度変化によるダメージ状態監視システム及び温度変化によるダメージ状態監視方法を提供することにある。
上記の目的を達成するための本発明の温度変化によるダメージ状態監視システムは、 温度の変化を受けてダメージを蓄積する被ダメージ物の温度変化によるダメージ状態を監視する温度変化によるダメージ監視システムにおいて、前記被ダメージ物の温度をリアルタイムで計測又は算出する温度検出部と、この温度検出部で得られたリアルタイムの温度の時系列データから、ピーク値を逐次抽出するピーク値抽出部と、このピーク値抽出部で抽出したピーク値と直前に抽出されている一つ若しくは複数のピーク値との間の振幅値とカウント値を算出する振幅カウント部と、この振幅カウント部で算出されたデータから前記被ダメージ物の総ダメージ量を推定するダメージ量算出部とを備えて構成されている。
上記の温度変化によるダメージ状態監視システムにおいて、前記ダメージ量算出部は、前記振幅カウント部で算出された振幅値を予め設定された振幅範囲に割り当てて、この振幅カウント部で算出されたカウント値で、その振幅範囲の頻度の数を増加して振幅の頻度分布を更新する頻度分布更新部と、この頻度分布更新部で更新された頻度分布に基づいて前記被ダメージ物の総ダメージ量を推定するダメージ量推定部とを備えて構成されている。
あるいは、上記の温度変化によるダメージ状態監視システムにおいて、前記ダメージ量算出部は、前記振幅カウント部で算出された振幅値、ピーク値、カウント値を用いて、振幅値とピーク値を引数とするダメージマップから、線形補間によりダメージ量を逐次求めて、このダメージ量を積算してこの積算値を総ダメージ量とすることで前記被ダメージ物の総ダメージ量を推定する直接ダメージ量推定部を備えて構成されている。
また、上記の目的を達成するための本発明の温度変化によるダメージ状態監視方法は、温度の変化を受けてダメージを蓄積する被ダメージ物の温度変化によるダメージ状態を監視する温度変化によるダメージ監視方法において、温度検出部により前記被ダメージ物の温度をリアルタイムで計測又は算出し、ピーク値抽出部で、前記温度検出部で得られたリアルタイムの温度の時系列データから、ピーク値を逐次抽出し、振幅カウント部で、前記ピーク値抽出部で抽出したピーク値と直前に抽出されている一つ若しくは複数のピーク値との間の振幅値とカウント値を算出し、ダメージ量算出部で、前記振幅カウント部で算出されたデータから前記被ダメージ物の総ダメージ量を推定する方法である。
上記の温度変化によるダメージ状態監視方法において、ダメージ量算出部では、頻度分布更新部で、前記振幅カウント部で算出された振幅値を予め設定された振幅範囲に割り当てて、この振幅カウント部で算出されたカウント値で、その振幅範囲の頻度の数を増加して振幅の頻度分布を更新し、ダメージ量推定部で、前記頻度分布更新部で更新された頻度分布に基づいて前記被ダメージ物の総ダメージ量を推定する。
あるいは、上記の温度変化によるダメージ状態監視方法において、ダメージ量算出部では、直接ダメージ量推定部で、前記振幅カウント部で算出された振幅値、ピーク値、カウント値を用いて、振幅値とピーク値を引数とするダメージマップから、線形補間によりダメージ量を逐次求めて、このダメージ量を積算してこの積算値を総ダメージ量とすることで前記被ダメージ物の総ダメージ量を推定する。
本発明の温度変化によるダメージ状態監視システム及び温度変化によるダメージ状態監視方法によれば、内燃機関のピストン等の温度の変化によりダメージを受ける被ダメージ物において、運転の1トリップ毎の離散的ではなく、運転中のリアルタイムで連続的に、温度の変化によって蓄積するダメージ度合いを逐次的に把握できる。
本発明に係る第1の実施の形態の温度変化によるダメージ監視システムの構成を示す図である。 図1の温度変化によるダメージ監視システムにおける演算を示す図である。 本発明に係る第1の実施の形態の温度変化によるダメージ監視方法の制御フローの一例を示す図である。 本発明に係る第2の実施の形態の温度変化によるダメージ監視システムの構成を示す図である。 図4の温度変化によるダメージ監視システムにおける演算を示す図である。 本発明に係る第2の実施の形態の温度変化によるダメージ監視方法の制御フローの一例を示す図である。 レインフロー法のフローの一例を示す図である。 レインフロー法の説明のための第1温度差と第2温度差の一例を示す図である レインフロー法の説明のための時系列における計算の一例の第1段階を示す図である。 レインフロー法の説明のための時系列における計算の一例の第2段階を示す図である。 レインフロー法の説明のための時系列における計算の一例の第3段階を示す図である。 レインフロー法の説明のための時系列における計算の一例の第4段階を示す図である。 レインフロー法の説明のための時系列における計算の一例の第5段階を示す図である。 レインフロー法の説明のための時系列における計算の一例の第6段階を示す図である。 レインフロー法の説明のための時系列における計算の一例におけるレンジとカウント値を示す図である。
以下、本発明に係る実施形態の温度変化によるダメージ監視システム及び温度変化によるダメージ監視方法について、図面を参照しながら説明する。ここでは、温度の変化を受けてダメージを蓄積する被ダメージ物の例として内燃機関のピストンを例にしているが、必ずしも、本発明は、内燃機関のピストンに限定されず、この内燃機関のピストン以外でも、温度の変化を受けてダメージを蓄積する部品や装置であってもよい。
図1及び図2に示すように、本発明に係る第1の実施の形態の温度変化によるダメージ監視システムM10は、温度の変化を受けてダメージを蓄積する被ダメージ物(この実施の形態では内燃機関のピストン)の温度変化によるダメージ状態を監視するシステムである。この温度変化によるダメージ監視システムM10は、温度検出部M11、ピーク値抽出部M12、振幅カウント部M13、ダメージ量算出部M14、及び、警報発生部M15等を備えて構成されている。ダメージ量算出部M14は第1の実施の形態では頻度分布更新部M14aとダメージ量推定部M14bを備えている。なお、図2では、警報発生部M15を省いて、総ダメージ量の推定までを示している。
この温度検出部M11は、ピストンの温度をリアルタイムで計測又は算出する手段や機能や装置であり、このピストンの温度Tは、ピストンの温度Tを直接計測してもよく、予め設定したマップデータを参照してエンジン回転数や燃料噴射量に基づいて推定してもよく、他の実験統計モデルに基づいて推定してもよい。ここでは周知の技術を適用してピストン温度Tを求める。
また、ピーク値抽出部M12は、温度検出部M11で得られたリアルタイムのピストンの温度Tの時系列データT(t)から、ピーク値(山谷点)Tp(i)を抽出する手段や機能や装置である。この時系列データT(t)からピーク値Tp(i)を抽出する際には、この温度検出部M11で求められるピストンの温度Tの時系列T(t)は必ずしも滑らかな温度変化になっているとは限らないので、ローパスフィルタ等を通過させて高周波成分を除いておくことが好ましい。
そして、この時系列データT(t)からピーク値Tp(i)を抽出する方法としては、直近の3点のデータを比べて、減少から増加又は増加から減少に転じていないか否かを判定し、転じていなければピーク値Tp(i)は無いとし、転じていれば、直近の3点のうちの中央にある点の値をピーク値Tp(i)とする。
また、振幅カウント部M13は、ピーク値抽出部M12で抽出したピーク値Tp(i)と直前に抽出されている一つ若しくは複数のピーク値Tp(i−1)、ピーク値Tp(i−2)との間の振幅値Tiとカウント値Ciを算出する手段や機能や装置であり、この振幅値Tiとカウント値Ciを算出するサイクルカウント法として、レインフロー法を採用した場合には、次のようなフローで計算される。
なお、このサイクルカウント法は、一般的には、変動する荷重下にある応力やひずみなどの時系列データから疲労度合を推定するのに採用される方法であり、周知の方法である。このサイクルカウント法には、下記で説明するレインフロー法以外にもピークカウント法、レベルクロッシングカウント法、ミーンクロッシングカウント法、レンジカウント法、レンジペアカウント法などが周知である。
ここでは、材料のヒステリシス曲線との対応を十分に考慮できる、疲労寿命予測の標準的なサイクルカウント法であるレインフロー法について、図7に示す制御フローを参照しながら簡単に説明する。このレインフロー法における演算では、時系列データT(t)からのピーク値Tp(i)の抽出は、図8に示すように、今回の振幅値の算出の対象となるレンジをXとし、Xと隣接した直前のレンジをYとし、開始点をSとすると、図7に示すように、ステップS11で、次の山または谷の値として読めるデータ(ピーク値Tp(i))があるか否かを判定し、読めるデータが無い場合は、ステップS19に行く。ステップS19では、未だカウントされていないそれぞれのレンジX、Yを0.5サイクルとしてカウントする(カウント値Ciを「0.5」にして出力する)。このステップS19は読むべきデータが無い場合の処置であるので、ステップS19の終了後はステップS20に行き最終処理を行う。
ステップS11で読めるデータがあれば、ステップS12で読み込む。次のステップS13で、ステップS12で読み込んだピーク値Tp(i)の数Npが3個未満であるか否かを判定し、3個未満であれば、ステップS11に戻る。ステップS13の判定で、3個以上であれば、ステップS14で、直近の未消去の山又は谷のデータ3点を用いて、図8に示すように、第1点と第2点の第1温度差Yと第2点と第3点の第2温度差Xを求める。次のステップS15では、第2温度差Xの絶対値と第1温度差Yの絶対値を比較して、第2温度差Xの絶対値が第1温度差Yの絶対値未満であれば、ステップS11に戻る。第2温度差Xの絶対値が第1温度差Yの絶対値以上であれば、ステップS16に行く。
ステップS16で第1温度差Yに開始点Sが含まれていなければ、ステップS17に行き、第1温度差Yを1サイクルとしてカウントする(カウント値Ciを「1.0」にして出力する)。そして、Yの山と谷のデータを消去し、ステップS13に行く。ステップS16で第1温度差Yに開始点Sが含まれていれば、ステップS18に行く。
ステップS18では、Yを0.5サイクルとしてカウントし(カウント値Ciを「0.5」にして出力し)、Yの最初の点(山か谷)を消去する。それとともに、開始点SをYの2番目に移動させて、ステップS13に行く。
このレインフロー法の説明のための時系列における計算の一例を図9〜図17に示し、その結果としてのレンジとカウント値を図15に示す。図9のデータは説明を分かり易くするための既にピーク値Pa〜Piが得られているとして示しているが、本発明においては、リアルタイムでピーク値Pa〜Piが順次加えられてくることになる。
図9の第1段階では、S=Pa、Y=Pa−Pb、X=Pb−Pcで、│X│>│Y│で、かつYがSを含んでいるので、│Y│=│Pa−Pb│をカウント値0.5とし、Paを消去する。また、S=Pbとする。これにより、図10の第2段階となる。
図10の第2段階では、Y=Pb−Pc、X=Pc−Pdで、│X│>│Y│で、かつYがSを含んでいるので、│Y│=│Pb−Pc│をカウント値0.5とし、Pbを消去する。また、S=Pcとする。これにより、図11の第3段階となる。
図11の第3段階では、Y=Pc−Pd、X=Pd−Peで、│X│<│Y│で,次に進み、Y=Pd−Pe、X=Pe−Pfで、│X│<│Y│で、さらに次に進む。ここでは、Y=Pe−Pf、X=Pf−Pgで、│X│>│Y│であるので、│Y│=│Pe−Pf│をカウント値1.0とし、PeとPfを消去する(図12参照)。なお、Pc−PdとPf−Pgとなる。
図12の第4段階では、Y=Pe−Pf、X=Pd−Pgで、│X│>│Y│で,YはSを含むので、│Y│=│Pc−Pd│をカウント値0.5とし、Pcを消去する。また、S=Pdとする。
図13の第5段階では、Y=Pd−Pg、X=Pg−Phで、│X│<│Y│で,次に進み、Y=Pg−Ph、X=Ph−Piで、│X│<│Y│で、データの終了であるので、ここでは、│Pd−Pg│と、│Pg−Ph│と、│Ph−Pi│をそれぞれカウント値0.5とする。上記の作業により、図15のレンジとカウント値となる。
そして、ダメージ量算出部M14の頻度分布更新部M14aは、振幅カウント部M13で算出された振幅値Ti(=X、Y)を予め設定された振幅範囲に割り当てて、振幅カウント部M13で算出されたカウント値Ci(「0.5」又は「1」)で、その振幅範囲の頻度の数Cnを増加して振幅の頻度分布を更新する手段や機能や装置である。
また、ダメージ量算出部M14のダメージ量推定部M14bは、頻度分布更新部M14aで更新された頻度分布に基づいてピストンの総ダメージ量Dを推定する手段や機能や装置である。この頻度分布(Tn、Cn)から総ダメージ量Dを推定する方法としては、周知の累積疲労損傷則を用いることができる。通常、この累積疲労損傷則は、応力波形を示す部材の疲労寿命を評価する際に用いられるが、ここでは、応力波形の代わりに温度の時系列T(t)の波形を採用し、寿命の推定の際の損傷度を総ダメージ量Dと考える。S−N曲線を用いて疲労限度以下の応力振幅を無視するマイナー則や、疲労限度以下の応力振幅についても損傷としてカウントするように修正を加えた修正マイナー則を用いることができる。
このダメージ量推定部M14bにおける総ダメージ量Dの推定の一例を挙げてみると、振幅の頻度分布(Tn、Cn)において、温度Tの振幅の区分nの中央値をTnとし、その中央値Tnが繰り返されてダメージの発生する限界の限界頻度数をCnmaxとし、実際の頻度数(カウント)をCnとしたときに、実際の頻度数Cnと限界頻度数Cnmaxの比(Cn/Cnmax)を振幅の区分(n=1〜N)で積算した積算値D(=Σ(Cn/Cnmax):n=1〜N)を総ダメージ量Dとして、この総ダメージ量Dが1.0を超えたときにダメージのために損傷を発生するとする。この場合には、予め行った実験の結果等で限界頻度数Cnmaxを設定する。
また、警報発生部M15は、ダメージ量算出部M14で推定された総ダメージ量Dが1.0になる前に交換を促す手段や機能や装置である。予め実験結果等により、「1.0」より小さい値に設定された警報量Dcを超えたときに、警報ランプの点灯や点滅等の光的な警報や、ブザーや音声メッセージなどによる警報を発生する。これにより、ユーザーに工場での点検やメンテナンスやピストン部品の交換を促す。
そして、時系列データT(t)とピーク値Tp(i)を記憶する記憶部分を、順次新しいデータの入力に伴って古いデータを削除していくリングバッファで構成する。つまり、温度検出部M11、ピーク値抽出部M12、振幅カウント部M13におけるデータの記憶部をリングバッファで構成して、順次古いデータを消去して新しいデータを記憶し続けるように構成する。これにより、比較的少ない記憶容量で、連続的にサイクルカウントして総ダメージ量Dを推定し続けることができるようになる。
また、ダメージ量推定部M14bの演算の速度をピーク値抽出部M12の演算の速度よりも早くなるように構成する。言い換えれば、ダメージ量推定部M14bにおけるデータ入力から演算結果を出力するまでの時間を、ピーク値抽出部M12におけるデータ入力から演算結果を出力するまでの時間よりも短くしておくことにより、ピーク値抽出部M12からのデータが、ダメージ量推定部M14bで待機や滞留させられることが無くなり、リアルタイムでの総ダメージ量の推定を円滑に行うことができるようになる。
次に、本発明の第1の実施の形態の温度変化によるダメージ監視方法について説明する。この温度変化によるダメージ監視方法は、温度の変化を受けてダメージを蓄積する被ダメージ物(ここではピストン)の温度変化によるダメージ状態を監視する。
この温度変化によるダメージ監視方法は、図3に示すような制御フローで行われる。この図3の制御フローは、内燃機関が運転を開始すると、上級の制御フローから呼ばれて、実施され、内燃機関が運転を停止すると、割り込みにより制御が中断されて上級の制御フローに戻り、上級の制御フローと共に終了する制御フローとして示してある。
この図3の制御フローがスタートすると、ステップS1で、温度検出部M11によりピストンの温度Tをリアルタイムで計測又は算出する。次のステップS2では、ピーク値抽出部M12で、温度検出部M11で得られたリアルタイムの温度Tの時系列データT(t)から、ピーク値Tp(i)を抽出する。
そして、次のステップS3では、振幅カウント部M13で、ピーク値抽出部M12で抽出したピーク値Tp(i)と直前に抽出されている一つ若しくは複数のピーク値Tp(i−1)、Tp(i−2)との間の振幅値(X、Y)とカウント値Ci(「0.5」又は「1.0」)を算出する。
また、次のステップS4では、ダメージ量算出部M14の頻度分布更新部M14aで、振幅カウント部M13で算出された振幅値(X、Y)を予め設定された振幅範囲に割り当てて、この振幅カウント部M13で算出されたカウント値Ci(「0.5」又は「1.0」)で、その振幅範囲の頻度の数Cnを増加して振幅の頻度分布を更新する。
また、ダメージ量算出部M14のダメージ量推定部M14bで、頻度分布更新部M14aで更新された頻度分布に基づいてピストンの総ダメージ量Dを推定する。次のステップS5では、この総ダメージ量Dを警報発生部M15に送る。この警報発生部M15では、警報量Dcと比べて、総ダメージ量Dが警報量Dcより大きくなったときのみ、警報を発生する。
そして、このステップS1〜S5を繰り替えし実行して、内燃機関が運転を停止すると、割り込みによって、ステップS6の終了処理に行き、必要な終了処理を行って、上級の制御フローに戻り、上級の制御フローと共に終了する。
これにより、以下の方法を実施できる。つまり、この温度変化によるダメージ監視方法において、温度検出部M11によりピストンの温度Tをリアルタイムで計測又は算出し、ピーク値抽出部M12で、温度検出部M11で得られたリアルタイムの温度Tの時系列データT(t)から、ピーク値Tp(i)を抽出する。そして、振幅カウント部M13で、ピーク値抽出部M12で抽出したピーク値Tp(i)と直前に抽出されている一つ若しくは複数のピーク値Tp(i−1)、ピーク値Tp(i−2)との間の振幅値(X、Y)とカウント値(「0.5」又は「1.0」)を算出し、ダメージ量算出部M14の頻度分布更新部M14aで、振幅カウント部M13で算出された振幅値(X、Y)を予め設定された振幅範囲に割り当てて、この振幅カウント部M13で算出されたカウント値(「0.5」又は「1.0」)で、その振幅範囲の頻度の数Cnを増加して振幅の頻度分布を更新し、ダメージ量推定部M14bで、頻度分布更新部M14aで更新された頻度分布に基づいてピストンの総ダメージ量Dを推定することができる。
次に、本発明に係る第2の実施の形態の温度変化によるダメージ監視システムM10Aについて説明する。この温度変化によるダメージ監視システムM10Aは、図4及び図5に示すように、本発明に係る第1の実施の形態の温度変化によるダメージ監視システムM10とは、ダメージ量算出部M14Aが頻度分布更新部M14aとダメージ量推定部M14bの替りに直接ダメージ量推定部M14Aaを備えて構成されている点が異なる。この直接ダメージ量推定部M14Aaでは、振幅カウント部M13で算出された振幅値(X、Y)、ピーク値Tp(i)、カウント値Ciを用いて、振幅値(X、Y)とピーク値Tp(i)を引数とするダメージマップから、線形補間によりダメージ量Dmを逐次求めて、このダメージ量Dmを積算してこの積算値ΣDmを総ダメージ量Dとすることで被ダメージ物の総ダメージ量Dを推定する。
次に、本発明に係る第2の実施の形態の温度変化によるダメージ監視方法について説明する。この第2の実施の形態の温度変化によるダメージ監視方法は、図6に示すような制御フローで行われる。この第2の実施の形態の温度変化によるダメージ監視方法では、ステップS4Aで、振幅カウント部M13で算出された振幅値(X、Y)、ピーク値Tp(i)、カウント値Ciを用いて、振幅値(X、Y)とピーク値Tp(i)を引数とするダメージマップから、線形補間によりダメージ量Dmを逐次求めて、このダメージ量Dmを積算してこの積算値ΣDmを総ダメージ量Dとすることで被ダメージ物の総ダメージ量Dを推定する点が、第1の実施の形態の温度変化によるダメージ監視方法のズテップS4と異なるだけでは他の点は同じである。
従って、上記の第1及び第2の実施の形態の本発明の温度変化によるダメージ状態監視システム及び温度変化によるダメージ状態監視方法によれば、内燃機関のピストン等の温度Tの変化によりダメージを受ける被ダメージ物において、運転の1トリップ毎の離散的ではなく、運転中のリアルタイムで連続的に、温度Tの変化によって蓄積する総ダメージ量Dを逐次的に把握できる。
Ci カウント値
Cn 頻度数
Cnmax 限界頻度数
D 総ダメージ量(積算値)
Dc 警報量
M10 温度変化によるダメージ監視システム
M11 温度検出部
M12 ピーク値抽出部
M13 振幅カウント部
M14、M14A ダメージ量算出部
M14a 頻度分布更新部
M14b ダメージ量推定部
M14Aa 直接ダメージ量推定部
M15 警報発生部
Np ピーク値の数
S 開始点
T ピストンの温度
T(t) ピストンの温度の時系列データ
Ti 振幅値
Tn 温度の振幅の区分の中央値
Tp(i)、Tp(i−1)、Tp(i−2) ピーク値
X レンジ(振幅幅:第2温度差)
Y レンジ(振幅幅:第1温度差)

Claims (10)

  1. 温度の変化を受けてダメージを蓄積する被ダメージ物の温度変化によるダメージ状態を監視する温度変化によるダメージ監視システムにおいて、
    前記被ダメージ物の温度をリアルタイムで計測又は算出する温度検出部と、
    この温度検出部で得られたリアルタイムの温度の時系列データから、ピーク値を逐次抽出するピーク値抽出部と、
    このピーク値抽出部で抽出したピーク値と直前に抽出されている一つ若しくは複数のピーク値との間の振幅値とカウント値を算出する振幅カウント部と、
    この振幅カウント部で算出されたデータから前記被ダメージ物の総ダメージ量を推定するダメージ量算出部とを備えて構成されていることを特徴とする温度変化によるダメージ状態監視システム。
  2. 前記ダメージ量算出部は、前記振幅カウント部で算出された振幅値を予め設定された振幅範囲に割り当てて、この振幅カウント部で算出されたカウント値で、その振幅範囲の頻度の数を増加して振幅の頻度分布を更新する頻度分布更新部と、この頻度分布更新部で更新された頻度分布に基づいて前記被ダメージ物の総ダメージ量を推定するダメージ量推定部とを備えて構成されていることを特徴とする請求項1に記載の温度変化によるダメージ状態監視システム。
  3. 前記ダメージ量算出部は、前記振幅カウント部で算出された振幅値、ピーク値、カウント値を用いて、振幅値とピーク値を引数とするダメージマップから、線形補間によりダメージ量を逐次求めて、このダメージ量を積算してこの積算値を総ダメージ量とすることで前記被ダメージ物の総ダメージ量を推定する直接ダメージ量推定部を備えて構成されていることを特徴とする請求項1に記載の温度変化によるダメージ状態監視システム。
  4. 前記時系列データと前記ピーク値と前記振幅値を記憶する記憶部分を、順次新しいデータの入力に伴って古いデータを削除していくリングバッファで構成していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の温度変化によるダメージ状態監視システム。
  5. 前記ピーク値抽出部と前記振幅カウント部と前記頻度分布更新部における演算をレインフロー演算方法に従って行うことを特徴とする請求項2に記載の温度変化によるダメージ状態監視システム。
  6. 前記ダメージ量推定部の演算の速度を前記ピーク値抽出部の演算の速度よりも早くしていることを特徴とする請求項2に記載の温度変化によるダメージ状態監視システム。
  7. 前記被ダメージ物が内燃機関のピストンであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の温度変化によるダメージ状態監視システム。
  8. 温度の変化を受けてダメージを蓄積する被ダメージ物の温度変化によるダメージ状態を監視する温度変化によるダメージ監視方法において、
    温度検出部により前記被ダメージ物の温度をリアルタイムで計測又は算出し、ピーク値抽出部で、前記温度検出部で得られたリアルタイムの温度の時系列データから、ピーク値を逐次抽出し、振幅カウント部で、前記ピーク値抽出部で抽出したピーク値と直前に抽出されている一つ若しくは複数のピーク値との間の振幅値とカウント値を算出し、ダメージ量算出部で、前記振幅カウント部で算出されたデータから前記被ダメージ物の総ダメージ量を推定することを特徴とする温度変化によるダメージ状態監視方法。
  9. 前記ダメージ量算出部では、頻度分布更新部で、前記振幅カウント部で算出された振幅値を予め設定された振幅範囲に割り当てて、この振幅カウント部で算出されたカウント値で、その振幅範囲の頻度の数を増加して振幅の頻度分布を更新し、ダメージ量推定部で、前記頻度分布更新部で更新された頻度分布に基づいて前記被ダメージ物の総ダメージ量を推定することを特徴とする請求項8に記載の温度変化によるダメージ状態監視方法。
  10. 前記ダメージ量算出部では、直接ダメージ量推定部で、前記振幅カウント部で算出された振幅値、ピーク値、カウント値を用いて、振幅値とピーク値を引数とするダメージマップから、線形補間によりダメージ量を逐次求めて、このダメージ量を積算してこの積算値を総ダメージ量とすることで前記被ダメージ物の総ダメージ量を推定することを特徴とする請求項8に記載の温度変化によるダメージ状態監視方法。
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