JP2018047136A - キッチン部材の製造方法 - Google Patents

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清史 守田
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Abstract

【課題】防汚性の向上がより一層簡便に実現され、また、防汚性の経時的な低下が抑制され、さらに、高温状態にある調理機器を直置きしても、調理機器の底部の裏面からの伝熱による調理機器の跡が表面に目立ちにくいキッチン部材を製造することができるキッチン部材の製造方法を提供すること。【解決手段】熱硬化性樹脂に繊維状の補強材が配合され、かつ少なくとも充填材が添加された繊維強化プラスチックの成形品を成形用の金型19のキャビティ38内に仕込んだ後、プレス成型してキッチン部材1を製造するに当たり、金型の成形面31の断面は、三角波状に凹凸した山部31bと谷部31aを有し、谷部は、輪郭線32が成形面の内側に膨らむ曲線状の形状を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、いわゆる人工大理石と呼ばれる樹脂成型品によるキッチン部材の製造方法に関する。
天然の大理石の風合い、たとえば、柄、艶やかさなどの高級感を醸し出す前記人工大理石が、たとえば、キッチンに設置される厨房装置の天板などの部材(以下、キッチン部材と記す)に採用されている。前記人工大理石は、主剤となる熱硬化性樹脂に、無機充填材、低収縮剤、顔料などが配合され、注型成形などによって所定の形状に成形され、キッチン部材を形成する。このような人工大理石によるキッチン部材は、樹脂成形品であることから、天然の大理石に比べ、比較的安価であり、加工性、施工性、耐温水性、強度、耐候性などにおいて優れた物性を有している。
本出願人も、たとえば、後記特許文献1において、前記人工大理石とこれを用いたキッチンカウンターを提案している。具体的には、特許文献1に記載された人工大理石は、樹脂成分と無機充填材を含み、成形加工した表面に、一端に−CF3基を有し、他端にクロロシリル基またはアルコキシシリル基を有するシラン系界面活性剤が化学結合したものである。また、特許文献1に記載された人工大理石は、その表面に粗さが500μmを超えない微細な凹凸を形成したものでもある。
特許文献1に記載された人工大理石によれば、前記表面に露出するフッ化炭素基がもたらす表面自由エネルギーの低下と、前記表面に形成された微細な前記凹凸との相乗効果により撥水性が向上する。このため、汚れ成分に対して前記人工大理石は低活性となり、防汚性が向上し、汚れ成分の前記人工大理石の前記表面への付着が低減される。その結果、汚れ成分を餌とする細菌やカビの繁殖を抑制することができる。
特開2001−190344号公報
特許文献1に記載された人工大理石は、注型成形して得た樹脂成形品の前記表面を主にサンドブラスト法によって研磨して前記凹凸を形成した後、化学吸着液に浸漬して前記シラン系界面活性剤を前記表面に化学結合させて製造される。このため、特許文献1に形成された人工大理石の製造方法は、注型成形後に研磨およびコーティングという表面加工を必要としており、製造方法として必ずしも簡便であるとは言い切れない。
また、特許文献1に記載された人工大理石は、前記熱硬化性樹脂を主剤とするものである。前記熱硬化性樹脂には、キッチン部材に要求される強度を実現するために、ガラス繊維、炭素繊維、樹脂繊維などの繊維状の補強材が配合された繊維強化プラスチックを適用することができる。特許文献1に記載された人工大理石の表面に化学結合した前記シラン系界面活性剤は、経時的な劣化や摩耗などによる消失が全く起こり得ないとは断言することはできない。また、特許文献1に記載された人工大理石では、前述のとおり、その表面の微細な前記凹凸は前記研磨によって形成される。このため、前記研磨によって、前記熱硬化性樹脂に配合された繊維状の前記補強材が、前記コーティング以前の成型品の前記表面に露出している場合もあると考えられる。したがって、前記シラン系界面活性剤が消失することを想定すると、樹脂成型品の前記表面の露出によって、その表面に露出する繊維状の前記補強材に汚れ成分が付着する可能性があり、防汚性の経時的な低下が懸念される。
さらに、特許文献1に記載された人工大理石は、前述のとおり、耐温水性をある程度は有する。しかしながら、キッチン部材として適用する場合、加熱調理器で使用したフライパン、鍋などの調理器具を高温状態のままキッチン部材に直置きすることはできにくい。キッチン部材において前記調理器具の底面と接触する部分は、前記調理器具からの伝熱によって変性などし、焼け焦げなどとなってキッチン部材の前記表面に跡がついてしまうのが通常であった。このため、キッチン部材の上に熱い前記調理器具を置くときには、鍋敷きなどの前記調理器具からの伝熱を抑制する補助用具をキッチン部材の表面に下敷きするのが賢明であった。
本発明は、以上のとおりの事情に鑑みてなされたものであり、防汚性の向上がより一層簡便に実現され、また、防汚性の経時的な低下が抑制され、さらに、高温状態にある調理機器を直置きしても、調理機器の底部の裏面からの伝熱による調理機器の跡が表面に目立ちにくいキッチン部材を製造することができるキッチン部材の製造方法を提供することを課題としている。
前記課題を解決するために、本発明のキッチン部材の製造方法は、熱硬化性樹脂に繊維状の補強材が配合され、かつ少なくとも充填材が添加された繊維強化プラスチックの成形品を成形用の金型のキャビティ内に仕込んだ後、プレス成型してキッチン部材を製造するキッチン部材の製造方法であって、前記金型の成形面の断面は、三角波状に凹凸した山部と谷部を有し、前記谷部は、その輪郭線が前記成形面の内側に膨らむ曲線状の形状を有することを特徴としている。
本発明のキッチン部材によれば、防汚性の向上がより一層簡便に実現され、また、防汚性の経時的な低下が抑制され、さらに、高温状態にある調理機器を直置きしても、調理機器の底部の裏面からの伝熱による調理機器の跡が表面に目立ちにくいキッチン部材を製造することができる。
(a)(b)は、それぞれ、本発明のキッチン部材の製造方法の一実施形態を示した概略断面図、成形用の金型の一部を模式的に示した要部断面図である。 (a)(b)は、それぞれ、図1(b)に示した成形用の金型を作製するプロセスを模式的に示した要部工程断面図である。 図1(a)(b)に示したキッチン部材の製造方法によって製造される、キッチンカウンターを含むキッチン部材を示した要部断面図である。 図1(b)および図2(b)に示した成形用の金型の一部を変更した場合に製造されるキッチン部材を示した要部断面図である。 本発明のキッチン部材の製造方法によって製造される、キッチン部材としてのキッチンカウンターを示した斜視図である。
図1(a)(b)は、それぞれ、本発明のキッチン部材の製造方法の一実施形態を示した概略断面図、成形用の金型の一部を模式的に示した要部断面図である。
図1(a)(b)に示したキッチン部材の製造方法では、熱硬化性樹脂に繊維状の補強材が配合され、かつ少なくとも充填材が添加された繊維強化プラスチックの成形品を成形用の金型19のキャビティ38内に仕込んだ後、プレス成型してキッチン部材を製造する。そして、成形用の金型19の成形面31の断面は、三角波状に凹凸した山部31bと谷部31aを有し、谷部31aは、輪郭線32が成形面31の内側に膨らむ曲線状の形状を有する。
このようなキッチン部材の製造方法では、成形面31の前記断面における最高位36と最低位37の高低差Δhは50μm以上400μm以下の範囲内であることが好ましい。
また、山部31bでは、輪郭線33が、成形面31の内側に膨らむ曲線状であることが好ましい。
さらに、山部31bと谷部31aのそれぞれ一つを一組とした場合、この組が、前記成形面において、5cm角の中に500組以上2000組以下の範囲内にあることが好ましい。
さらにまた、前記熱硬化性樹脂に撥水撥油剤が添加されることが好ましい。
そして、前記熱硬化性樹脂に顔料が添加され、前記キッチン部材の色が濃厚色であることが好ましい。
具体的には、前記キッチン部材を形成する繊維強化プラスチックの主剤となる前記熱硬化性樹脂としては、特に制限はなく、公知の各種単量体やこの単量体と重合体の混合物などから適宜選択することができる。たとえば、不飽和ポリエステルなどのポリエステル系の樹脂をはじめ、メラミン(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、メチル(メタ)アクリレートなどのアクリル系樹脂が例示される。なお、(メタ)アクリルとの表記は、アクリルまたはメタアクリルを意味する。また、(メタ)アクリル系の単量体の具体的な例としては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。この他、前記熱硬化性樹脂には、ビニルエステル系樹脂や、エポキシ系樹脂もその候補として挙げることができる。
また、前記熱硬化性樹脂に配合される繊維状の前記補強材としては、ガラス繊維、炭素繊維、樹脂繊維などが例示される。また、前記補強材には、一般に、径が50μm以上200μm以下の範囲内、長さが0.2mm以上0.8mm以下の範囲内にある、いわゆる短繊維と呼ばれるものが用いられる。
前記熱硬化性樹脂に添加される前記充填材としては、一般に無機充填材が例示される。具体的には、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、粉末タルク、粉末石英、シリカ、珪藻土、石膏、粉末ガラス、大理石、石灰岩、ケイ酸アルミニウム、珪酸カルシウムまたはホウ砂が挙げられる。特にシリカは、キッチン部材1の表面2付近の硬度の向上に有効である。また、亜硫酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化ケイ素、方解石、酸化チタン、三酸化アンチモン、炭酸カルシウム、ニッケル粉、鉄粉、亜鉛粉、銅粉または酸化鉄も無機充填材の候補として挙げられる。さらに、ガラスビーズ、ガラス繊維またはシリカゲルも挙げられる。これらの無機充填材は、一種ばかりでなく、二種以上の混合物として熱硬化性樹脂に添加することができる。前記繊維強化プラスチックにおける前記充填材の添加割合は、一般には40質量%以上80質量%以下の範囲が例示される。前記補強材としてのガラス繊維と前記充填材としてのガラス繊維とは、たとえばサイズなどが異なり、それぞれ別々の機能、すなわち、充填または補強という機能を果たす。
また、前記熱硬化性樹脂には、前記補強材および前記充填材の他、キッチン部材に要求される物性などに応じて、撥水撥油剤、硬化促進剤、抗菌剤、柄材、顔料などの各種成分の添加も可能である。
前記撥水撥油剤としては、各種のポリフルオロアルキル基を有するフッ素化合物、たとえば、含フッ素ウレタン化合物や含フッ素ポリマーなどを溶媒に、溶解した溶液または分散したエマルションが例示される。また、炭素数が4であるのR基とスルホニル基を有する含フッ素アルコールとポリイソシアネートとの反応生成物である含フッ素ウレタン化合物が例示される。さらに、炭素数が4以下であるR基と、その末端に水酸基を有する含フッ素アクリルオリゴマーとポリイソシアネートを反応させたウレタン化合物が例示される。さらにまた、炭素数が6以下であるポリフルオロアルキル部分を含有するフッ素モノオールおよび炭素数が18以上であるアルカンモノオールを含むイソシアネート基と反応性を有する化合物と、以下に示す化合物(1)との反応生成物が例示される。
化合物(1)は、ジフェニルメタンジイソシアネートまたはポリメチレンポリフェニルイソシアネートのいずれか一種または二種である。
前記熱硬化性樹脂における前記撥水撥油剤の添加割合は、一般には0.1質量%以上10質量以下の範囲が例示される。
図1(a)(b)に示した成形用の金型19は、下側に凹部20を有する上型21と、上側に凹部22を有する下型23とから形成される。上型21は、その外周部に下方に突出する縁部24を有し、下型23も、その外周部に上方に突出する縁部25を有している。凹部20は縁部24の内側に、また、凹部22は縁部25の内側に形成されている。上型21は、上下方向に昇降可能とされ、降下して縁部24が下型23の縁部25と重なり合うようになっている。縁部24の下面と縁部25の上面が重なり合うとき、凹部20、22は、前記繊維強化プラスチックの仕込みを可能とするキャビティ38を形成する。
また、成形用の金型19では、上型21および下型23の両方とも、縁部24、25を除いた部分に、キャビティ38内に仕込まれた前記繊維強化プラスチックを硬化させる温水や熱水などの熱源を流通させる配管26を内蔵している。熱源は、温水や熱水などの流体ばかりでなく、通電により発熱する電気ヒーターなども適用可能であり、前記電気ヒーターを使用する場合には、配管26に替え、電熱線を配線することができる。
また、下型23では、縁部25の一部に切欠部27が形成されている。切欠部27は、縁部24、25が重なり合うときに、キャビティ38内への前記繊維強化プラスチックの仕込みを注入により行うための注入口として機能する。
このような成形用の金型19では、上型21の凹部20の上面28に成形面29が、また、下型23の凹部22の下面30に成形面31が形成されている。キッチン部材の表面を成形する成形面が成形面31である。したがって、成形面31は、キッチン部材の表面に対応する形状に形成される。すなわち、図1(b)に示したように、成形面31は、その断面において三角波状に凹凸した形状を有している。
すなわち、成形面31の前記断面は、三角波状に凹凸した山部31bと谷部31aを有し、谷部31aは、輪郭線32が成形面31の内側に膨らむ曲線状の形状を有する。成形面31の前記断面における最高位と最低位の高低差Δhは50μm以上400μm以下の範囲内とすることができる。また、成形面31の山部31bでは、輪郭線33を成形面31の外側に膨らむ曲線状の形状とすることができる。さらに、谷部31bと山部31aのそれぞれ一つを一組とした場合、この組が、成形面31において、5cm角の中に500組以上2000組以下の範囲内にあるようにすることができる。
このような成形用の金型19を形成する上型21および下型23の材質はともに、たとえばSCM440などの鋼とすることができる。
図2(a)(b)は、それぞれ、図1(b)に示した成形用の金型を作製するプロセスを模式的に示した要部工程断面図である。図2(a)(b)の図中において、図1(b)に付した符号と同一の符号が付されている部位は、図1(b)に示した下型23と同じ部位である。したがって、以下の説明では、同一符号を付した部位についての説明を省略する。
図1(b)に示した下型23を作製する場合には、図2(a)に示したように、下型23の凹部22における加工前のフラットな上面部に対して、たとえばフォトエッチングなどのエッチング加工を施す。このエッチング加工によって、図1(b)に示した谷部31aに対応する部分が凹部34となる凹凸パターンが形成される。形成された凹凸パターンは、図1(b)に示した成形面31と異なり、その断面は、曲線状ではなく、直線状であり、成形面31は角張った部分35を有する。
前記エッチング加工後、図1(b)に示した成形面31となるように、すなわち、成形面31の前記断面における谷部31aの輪郭線32が成形面31の内側に膨らむ曲線状となり、山部31bの輪郭線33が成形面31の外側に膨らむ曲線状となるように化学研磨を施す。この化学研磨は、一般に化学研磨液によって行うことができる。使用可能な化学研磨液は、下型23の材質によって適宜なものを選択することができる。前記化学研磨によって、図2(b)に示したように、成形面31に谷部31aおよび山部31bが形成され、角張った部分35が曲面状とされて図1(b)に示した下型23が作製される。
キッチン部材を製造する際には、図1(a)に示したように、成形用の金型19において、上型21を下型23に向けて降下させ、縁部24の前記下面と縁部25の前記上面とを重ね合わせる。そして、上型21の凹部20と下型23の凹部22とによってキャビティ38を形成し、切欠部27による注入口から前記繊維強化プラスチックを注入する。または、上型21の降下前に、下型23の成形面31の山部31bの上に前記繊維強化プラスチックの成形品を配置し、この後、上型21を下型23に向けて降下させ、縁部24の前記下面と縁部25の前記上面とを重ね合わせる。いずれの場合にも、前記繊維強化プラスチックはキャビティ38内に仕込まれる。後者の場合、前記繊維強化プラスチックの成形品の形状は、シート状、板状、粉状や粒状のものが一塊となった形状とすることができる。前記繊維強化プラスチックの前記成形品としては、SMC(Sheet Molding Compound)またはBMC(Bulk Molding Compound)を使用することができる。次いで、上型21および下型23に内蔵された配管26に温水、熱水などの熱源を流通させ、キャビティ38内に仕込まれた前記繊維強化プラスチックを加熱し、かつ上型21および下型23によって前記繊維強化プラスチックを圧締してプレス成型する。所定時間が経過し、前記繊維強化プラスチックが硬化した後に、上型21を上昇させ、下型23と分離し、下型23に残った成型品を取り出す。取り出された成型品がキッチン部材である。プレス成型の条件、すなわち、温度、圧力および時間は、キャビティ38内に仕込んだ前記繊維強化プラスチックの化学成分組成などによって適当なものを選定する。一般には、120℃以上170℃以下の範囲、5MPa以上12MPa以下の範囲、3分以上15分以下の範囲が例示される。
このように、キッチン部材の製造方法は、注型成形によって、前記断面が三角波状に凹凸した前記表面を有する前記キッチン部材を形成するものであり、成型品の表面を研磨によって凹凸を形成する方法とは本質的に異なる。成型品を研磨によって凹凸した表面を形成する場合、その表面において繊維強化プラスチックが一部除去されるため、前記熱硬化性樹脂に配合した繊維状の前記補強材や前記充填材などと前記熱硬化性樹脂との界面が、前記成型品の前記表面に露出しやすくなる。その結果、前記界面からの汚れ成分が入り込み、防汚性が低下しやすくなる。また、前記樹脂組成物に配合されたガラス繊維などの前記補強材が露出し、前記補強材に汚れ成分が付着することがある。
しかしながら、図1(a)(b)に示した成形用の金型19を用いるキッチン部材の製造方法では、前記キッチン部材の前記表面は、前記繊維強化プラスチックのみから形成される。また、前記キッチン部材の前記表面の前記断面は、下型23の成形面31の三角波状に凹凸した山部31bと谷部31aに対応した谷部と山部を有する三角波状に凹凸した形状となる。さらに、前記撥水撥油剤が前記樹脂組成物に添加される場合もある。このため、前述のとおりのコーティングは不要であり、前記谷部に汚れ成分が貯留することがあっても、防汚性がより一層向上したキッチン部材の製造がより一層容易に実現される。しかも、前記キッチン部材の凹凸した前記表面は、前記断面において三角波状に凹凸するものであり、この凹凸は、前記樹脂組成物に配合した繊維状の前記補強材や添加した前記充填材などにより自然発生するものではない。このため、前記表面の性状は、前記キッチン部材の前記表面の全体においてほぼ等しい。したがって、品質に優れたキッチン部材を安定して製造することも可能となる。防汚性を確保するために抗菌剤などを前記成型品の前記表面にコーティングする手間が省ける。
また、前述のとおり、従来のキッチン部材では、前記表面が、摩耗などによるコーティングの経時的な変化にともない、研磨によって形成された前記表面において、前記熱硬化性樹脂に配合されたガラス繊維などの前記補強材が露出することもあり得る。この場合、露出した前記補強材に汚れ成分が付着する可能性がある。しかしながら、図1(a)(b)に示したキッチン部材の製造方法は、前記キッチン部材の前記表面を、注型成形によって前記繊維強化プラスチックのみから形成する。このため、前記補強材の露出を抑制することができ、前記補強材の露出にともなう汚れ成分の前記補強材への付着が抑制される。このように、図1(a)(b)に示したキッチン部材の製造方法は、キッチン部材1の防汚性の経時的な低下も抑制することができる。
図3は、図1(a)(b)に示したキッチン部材の製造方法によって製造される、キッチンカウンターを含むキッチン部材を示した要部断面図である。
図3に示したように、図1(a)(b)に示したキッチン部材の製造方法によって製造される、キッチンカウンター1aを含むキッチン部材1では、図1(b)および図2(b)に示した下型23の成形面31における谷部31bに対応する部分が山部2aとなり、山部31aに対応する部分が谷部2bとなる。このため、キッチン部材1の表面2の断面は、三角波状に凹凸している。谷部31aは、輪郭線32が成形面31の内側に膨らむ曲線状の形状を有している。山部2aは、輪郭線3が表面2の外側に膨らむ曲線状の形状を有している。成形面31の山部31bが、輪郭線33が成形面31の外側に膨らむ曲線状とする場合、ことができる。表面2の前記断面における最高位4と最低位5の高低差Δhは、下型23の成形面31の高低差Δhが50μm以上400μm以下の範囲内である場合、50μm以上400μm以下の範囲内とすることができる。
また、キッチン部材1では、表面2が、前記熱硬化性樹脂に繊維状の前記補強材が配合され、かつ少なくとも前記充填材が添加された前記繊維強化プラスチックのみから形成されている。このため、表面2は、前記特許文献1に記載された前記研磨により形成されたものではなく、コーティングは施されていない。したがって、キッチン部材1の製造方法により製造されるキッチン部材1では、表面2の経時的な変化にともなう前記補強材の露出は抑制され、防汚性の経時的な低下が抑制される。キッチン部材1の防汚性は、より簡便に実現される。
また、キッチン部材の製造方法によって製造されるキッチン部材1では、高温状態にあるフライパン、鍋などの調理器具(図示なし)が表面2の上に置かれても、前記調理器具の底部の裏面を、図3に示した表面2の前記断面における山部2aのみで受けることができる。しかも、山部2aは、前記断面において表面2の外側に膨らむ曲線状の形状を有しているため、前記調理器具の前記底部の前記裏面との接触は点接触か点接触に近いものとなる。したがって、前記調理器具からの熱負荷は表面2の全面に達することはない。前記調理器具の前記底部の前記裏面とキッチン部材1の表面2の前記断面における谷部2bとの間には空気層が形成され、この空気層が断熱層として機能する。このため、高温状態にある前記調理機器を直置きしても、前記調理機器からの輻射熱は、表面2の前記断面における谷部2bの底部12までは達しにくく、前記調理機器の前記底部の前記裏面からの伝熱による前記調理機器の跡が表面2に目立ちにくくなる。キッチン部材1の全体としての外観に与える影響は少ない。また、山部2aの前記形状により、直置きされる前記調理器具の前記底部の前記裏面が傷つくのも抑制される。
前記効果は、山部2aと谷部2bのそれぞれ一つを一組とした場合、この組が、表面2において、5cm角の中に500組以上2000組以下の範囲内にあるとより有効となる。
さらに、キッチン部材の製造方法によって製造されるキッチン部材1は、前記調理器具以外の鋭利なものでないものによって表面2が傷付けられたとしても、鋭利でないものも山部2aのみで受けることができる。このため、キッチン部材1の全体として外観上に与える影響は少ない。なお、鋭利なものとの接触による傷は、表面2が前述のとおりに凹凸しているため、三角波状の形状に紛れやすく、付いた傷を傷として認識しにくい。したがって、傷が目立つということはあまりない。特に、前記繊維強化プラスチックが、前記充填材としてシリカを添加したものである場合、表面2の付近の硬度を鉛筆硬度で9Hまで高めることができ、キッチン部材1はそもそも傷の付きにくいものとなる。
さらにまた、表面2の前記断面における最高位3と最低位4の高低差Δhが50μm以上400μm以下の範囲内である場合、表面2に直置きした前記調理器具からの輻射熱は、表面2の谷部2bの底部12までより達しにくくなる。したがって、キッチン部材1は耐熱性を確保することができる。また、高低差Δhが前記数値範囲内にあれば、谷部2bに汚れ成分がたまりにくくなり、キッチン部材1、ひいてはキッチンカウンター1aは手入れのしやすいものとなる。
さらにまた、図3に示したように、前記熱硬化性樹脂に顔料が添加され、キッチン部材1の色が前記濃厚色であると、前述のとおり、表面2の前記凹凸の高低差、すなわち、最高位4と最低位5の高低差Δhが50μm以上400μm以下の範囲内である場合、キッチン部材1は耐熱性に優れる。一般に、キッチンカウンター1aなどのキッチン部材1が前記濃厚色のものであると、高温状態にある前記調理器具の直置きにともなう輻射熱を受け、表面2は、白化や艶変化などの外観上の問題となる跡が目立ちやすい。このことを考慮し、あらかじめ前記熱硬化性樹脂への顔料の添加によって、キッチン部材1の色が前記濃厚色となるようにしておくことができる。この場合、前述のとおり、キッチン部材1は耐熱性に優れていることに加え、前記濃厚色を呈しているため、表面2にそのような跡は付きにくい。したがって、キッチン部材1の色が前記濃厚色であればある程、跡が付きにくいという効果が顕在化する。もちろん、以上から明らかなように、キッチン部材1の色は淡白色であってもよい。
さらにまた、キッチン部材の製造方法によって製造されるキッチン部材1では、前記熱硬化性樹脂に前記撥水撥油剤を添加しておくと、谷部2bに汚れ成分が貯留することがあっても、キッチン部材1の防汚性は、より一層効果的に実現される。
そして、キッチン部材1は、前述のとおりの表面2によって、石目調に類似する外観を呈し、天然石が有する高級感のある風合いを実現することができる。
なお、キッチン部材1の表面2断面における谷部2bの輪郭線14は、前述のとおり、表面2の内側に膨らむ曲線状とすることができる。この場合、表面2の断面である三角波状の前記凹凸は、正弦波または正弦波に近い形状となる。したがって、直線部分がないため、キッチン部材1の表面2の肌触りは、高低差Δhの大きさと相俟って滑らかなものとなりやすい。
図4は、図1(b)および図2(b)に示した成形用の金型の一部を変更した場合に製造されるキッチン部材を示した要部断面図である。図4図中において図3に付した符号と同一の符号が付されている部位は、キッチンカウンター1aを含むキッチン部材1と同じ部位である。したがって、以下の説明では、同一符号を付した部位についての説明を省略する。
図4に示した、キッチンカウンター1aを含むキッチン部材1では、表面15が図3に示した表面2と若干相違している。相違点は、山部2aの断面における輪郭線16が、山部2aの頂上部を除いて直線状になっていること、谷部2bの断面における輪郭線17が直線状になっていること、および谷部2bの底部18が鋭角状の形状を有していることである。
このような表面15を有するキッチン部材1も、図4に示したキッチン部材1と同様な効果を奏する。図4に示したキッチン部材1は、図3に示したキッチン部材1と比較すると、底部18に若干汚れ成分が溜まりやすくなりがちではある。しかしながら、キッチン部材1は、前述のとおり、表面15は前記繊維強化プラスチックのみから形成されているため、汚れ成分がたまったとしても、防汚性は、キッチン部材1と同程度となる。
また、図4に示したキッチン部材1の表面15の肌触りは、図3示したキッチン部材1の肌触りとやや異なる。ただし、表面15の肌触りは、キッチン部材1を使用する使用者の感覚によるものであり、個人差があるので、図4に示したような表面15であっても肌触りは、図3に示した表面2と遜色ないと感じる使用者もいると推測される。
図4に示したキッチン部材1の製造方法は、図1(a)(b)に示したキッチン部材の製造方法と基本的に同様とすることができる。図4に示したキッチン部材1を製造する場合は、図1(a)(b)に示した成形用の金型19において、下型23の成形面31をキッチン部材1の表面2に対応した形状に変更するのみでよい。
図5は、本発明のキッチン部材の製造方法によって製造される、キッチン部材としてのキッチンカウンターを示した斜視図である。
図5に示したキッチン部材1としてのキッチンカウンター1aは、住宅などのキッチンに設置される厨房装置の天板を形成するものであり、横長の部材である。キッチンカウンター1aの主体6は、平面視において長方形形状を有する平板部7から形成されている。平板部7には、表面2から裏面(図示なし)に貫通する第1の開口8と第2の開口9が形成されている。第1の開口8は、シンク(図示なし)が取り付けられる部位であり、第2の開口9は、ガス調理器や電磁調理器などの加熱調理器(図示なし)が取り付けられる部位である。
また、平板部7の長手方向の一端7aには、キッチンカウンター1aの表面2から垂直に立ち上がって延びるバックガード10が設けられている。一端7aに対向して位置する平板部7の他の長手方向の一端7bには、キッチンカウンター1aの表面2から裏面側に向かって垂直に延びる幕板部11が設けられている。
また、図5に示したキッチンカウンター1aは、前記顔料が添加された前記繊維強化プラスチックの成型品であり、前記濃厚色を呈している。
なお、前記断面は、たとえば、図5に示したキッチンカウンター1aのA−A矢視断面として例示される。
本発明は、以上の実施形態に限定されない。キッチン部材の注型成形に用いる成形用の金型の形状、大きさ、構造などは適宜変更可能である。さらに、成形条件は樹脂組成物の配合成分に応じて適宜決めることができる。
1 キッチン部材
19 成形用の金型
31 成形面
31a 谷部
31b 山部
32 輪郭線
33 輪郭線
36 最高位
37 最低位
38 キャビティ
Δh 高低差

Claims (6)

  1. 熱硬化性樹脂に繊維状の補強材が配合され、かつ少なくとも充填材が添加された繊維強化プラスチックの成形品を成形用の金型のキャビティ内に仕込んだ後、プレス成型してキッチン部材を製造するキッチン部材の製造方法であって、
    前記金型の成形面の断面は、三角波状に凹凸した山部と谷部を有し、前記谷部は、その輪郭線が前記成形面の内側に膨らむ曲線状の形状を有することを特徴とするキッチン部材の製造方法。
  2. 前記成形面の前記断面における最高位と最低位の高低差が50μm以上400μm以下の範囲内であることを特徴とする請求項1に記載のキッチン部材の製造方法。
  3. 前記山部では、その輪郭線が、前記成形面の外側に膨らむ曲線状であることを特徴とする請求項1または2に記載のキッチン部材の製造方法。
  4. 前記山部と前記谷部のそれぞれ一つを一組とした場合、この組が、前記成形面において、5cm角の中に500組以上2000組以下の範囲内にあることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のキッチン部材の製造方法。
  5. 前記熱硬化性樹脂に撥水撥油剤が添加されることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のキッチン部材の製造方法。
  6. 前記熱硬化性樹脂に顔料が添加され、前記キッチン部材の色が濃厚色であることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のキッチン部材の製造方法。
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