JP2018046870A - 組成物及び食料品 - Google Patents

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Abstract

【課題】飲料及び他の食品のための許容可能な味覚プロファイルに寄与できる新規の組成物を提供する。【解決手段】D‐プシコース/エリスリトール組成物は、1つ又は複数の他の可食成分と共にD‐プシコース及びエリスリトールを甘味料として組み合わせて含む。新規のD‐プシコース/エリスリトール組成物を含む、飲料製品及び他の食品製品を含む食料品を提供する。D‐プシコース及びエリスリトールはそれぞれ、他方とは独立して組成物に知覚可能な甘味を付与するのに十分な濃度で存在する。追加の甘味料構成成分及び他の成分を配合中に含んでよい。【選択図】なし

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2013年5月14日出願の米国特許出願第13/894,216号の優先権を主張するものであり、本出願は参照によってその全体を援用する。
本発明は、新規の可食組成物並びに上記新規の組成物を含む飲料及び他の食品等の新規の食料品に関する。本開示は例えば:ダイエットコーラのような、ダイエット炭酸ソフトドリンク(「CSD」);乳飲料及び電解質が添加された水分補給用飲料のような、無炭酸飲料;並びに乾燥シリアル、スナックバー等のような、穀物製品を含む。
栄養特性、風味、貯蔵期間及び/又は他の市場における需要を含む目標のうちの1つ又は複数の組み合わせを十分に満たすことができる、新規の食品及び飲料の配合が必要とされている。特に、良好な味覚プロファイルと共により低いカロリー量を有する製品に対して、市場の需要が存在する。
代替甘味料、風味材料、風味増強剤等を利用する、新規の配合、例えばダイエットタイプの又はその他の低カロリー甘味飲料のための新規の配合の開発は、砂糖と同様の甘味を達成すること、及び代替甘味料又は上記配合中の他の成分が引き起こす、関連する異味に対処することにおいて、課題を提示している。従って例えば、良好な風味及び甘味プロファイルを有する炭酸ダイエットコーラ飲料のような甘味飲料のための、新規のダイエットタイプ(即ち1食分8オンス(226.8グラム)あたり5カロリー未満)又はカロリーオフ配合の開発は、壁にぶつかっている。特許文献1は、サッカリン又はステビア抽出物とアスパルテームとの混合物を含有する炭酸飲料が、砂糖を含有する炭酸飲料よりも、感覚器官的に満足度が低い傾向にあることを示唆している。多くの代替甘味料は、甘味を提供することに加えて、多くの食品配合において、許容できないほど低い初期の甘味、及び/又は持続性の若しくは他の異味を呈するため、完全に満足できるものではないことが分かっている。
米国特許第4,956,191号明細書
本開示の一態様の目的は、飲料及び他の食品のための許容可能な味覚プロファイルに寄与できる新規の組成物を提供することである。他の態様の目的は、例えば無栄養性の強力な甘味料を少なくとも部分的に用いて甘味を付与された飲料及び他の食品を含む飲料及び他の食品等の、新規の甘味食料品を提供することである。本発明のいくつかの実施形態(即ち本発明の必ずしも全ての実施形態ではない)の目的は、例えばダイエットコーラ飲料といった、ダイエットタイプ及び低カロリーの炭酸ソフトドリンク、並びに望ましい味覚特性及び砂糖を用いて甘味を付与した同等の飲料よりも低いカロリー量を有するこのような飲料を製造するためのシロップを提供することである。本発明の少なくとも特定の実施形態の目的は、良好な味覚プロファイルを有する、甘味を付与された有機及び/又は完全天然飲料並びに他の甘味食品製品を提供することである。本発明の又は本発明の特定の実施形態のこれらの及び他の目的、特徴及び利点は、以下の例示的実施形態の開示及び説明から当業者には明らかであろう。
第1の態様によると、1つ又は複数の他の可食成分と共にD‐プシコース及びエリスリトールを組み合わせて含む、組成物が開示される。D‐プシコース及びエリスリトールの組合せは、飲料及び他の食品において驚くべき味覚的改善を提供することが分かっている。通常は望ましくない持続性の苦味を引き起こすレバウジオシドAを用いて甘味を付与された飲料等の、天然の強力な甘味料を用いて甘味を付与された飲料及び他の食品において、D‐プシコース及びエリスリトールを共に飲料に組み込むと、改善された初期の甘味及び低減された(例えばマスキングされた)持続性の苦味が提供されることが分かっている。これらの味覚的改善は、例えばダイエットタイプ又は低カロリー飲料及び他の食品といった飲料及び他の食品における許容可能な味覚プロファイルの達成に相乗的に寄与することが分かっている。本開示のこの第1の態様による組成物の特定の実施形態は、市販の食品製造において使用するために、バルク状態で梱包及び販売してよい。例えば、D‐プシコース及びエリスリトールを含み、強力な甘味料成分を有する又は有しない特定の実施形態は、調理において使用するため、又は消費者が飲料若しくは他の食品に添加するために好適である、消費者用卓上甘味料として提供してよい。このような甘味料組成物は、バルク状態で梱包及び販売できる。あるいは特定の実施形態では、甘味料組成物を、消費者が使用時に開封する1食分のパックに梱包する。特定の実施形態による甘味料組成物の少なくとも1つの他の可食成分は例えば、甘味料構成成分(例えば、知覚閾値未満の、知覚閾値の若しくは知覚閾値より僅かに高い濃度の、若しくは消費者が容易に知覚可能な量の風味材料)、流動化剤、着色剤、及び/又は他の好適な1つ若しくは複数の成分、又はこれらのうちの任意の2つ以上の組み合わせであってよい。このような組成物は、食品調製過程において又は消費時に、消費者が開封して飲料又は他の食品に添加する、別個の1食分のサイズに梱包してよい。本開示によるD‐プシコース及びエリスリトールを含む組成物を、以下では、D‐プシコース/エリスリトール組成物と呼ぶ場合がある。
特定の例示的実施形態では、甘味料を、D‐プシコース及びエリスリトールと併用し、必要に応じて組成物中の1つ又は複数の他の可食成分とも組成物中で併用する。以下で更に議論するように、好適な甘味料は例えば、強力な甘味料及び/又は栄養性甘味料、例えば甘味を付与できる量の1つ又は複数のレバウジオシド類を含む。消費者が飲料又は他の食品に添加するための甘味料又は味覚改質剤として使用するのに好適な、本出願で開示されるD‐プシコース/エリスリトール組成物の特定の実施形態では、上述の少なくとも1つの他の可食成分は例えば嵩高剤であってよい。
別の態様によると、少なくとも1つの他の食品成分と共にD‐プシコース及びエリスリトールを組み合わせて含む、食料品が開示される。本出願で使用される場合、用語「食品成分(food ingredient)」は、風味、栄養、色、嵩、テクスチャ若しくは他の食感、安定性、酸味、濃厚さ又は固化防止性等、又はこれらのうちの任意の2つ以上の組み合わせを提供するのに適切な任意の食用物質を意味する。本出願における、D‐プシコース及びエリスリトールを共に飲料又は他の食品に組み込むことに対する言及は、上記2つの成分を同時に、又は事前に混合された組合せとして添加することを必要としないが、特定の実施形態では上記2つの成分は他の成分に添加される前に混合してよいことを理解されたい。本出願で開示される、改善された飲料及び他の食品の特定の実施形態では、D‐プシコース及びエリスリトールはそれぞれ、甘味を付与できる量で存在する。即ちD‐プシコース及びエリスリトールはそれぞれ、他方とは独立して組成物に知覚可能な甘味を付与するのに十分な濃度で存在する。
特定の実施形態では、食料品中の少なくとも1つの食品成分は、消化可能な栄養を提供する。本出願で開示される新規の食料品のうち少なくとも特定のものにおいて(栄養成分として、又は配合中のそのような成分に追加して)使用するために好適である例示的な食品成分には、穀物構成成分、炭酸又は無炭酸水、例えば甘味を付与できる量の少なくとも1つの甘味料及び/又は甘味を付与できる量の強力な(即ち無栄養性の)甘味料である甘味料、風味材料、酸味料、着色料、嵩高剤等が含まれる。特定の例示的実施形態では、本出願で開示される食料品は、1食分のサイズ、即ち1人の消費者が1回で消費するのに好適なポーションサイズで梱包される。このような1食分のサイズの食料品の例は、スナックバー、インスタント又はスピード調理タイプのオートミール又は他の穀物製品のパック等を含む。D‐プシコース及びエリスリトールは強力でない(non‐potent)甘味料であり、本開示の食料品の少なくとも特定の実施形態では、それぞれが甘味を付与できる量で存在してよい。即ちこのような実施形態では、D‐プシコース及びエリスリトールはそれぞれ、他方とは独立して食料品に知覚可能な甘味を付与するのに十分な濃度で存在してよい。
本出願で開示される食料品の特定の実施形態は、例えば固形食品、ゲル、飲料等を含む食品製品である。飲料は例えば、ジュース飲料(例えば1つ若しくは複数の果汁及び/又は1つ若しくは複数の野菜汁を含む飲料)、水分補給用飲料、炭酸ソフトドリンク(CSD)、フローズン飲料、フローズン炭酸飲料、ダイエットタイプ又は他のカロリーオフ飲料等を含む。これらのカテゴリ間には重複が存在することは、当業者には理解されるだろう。本出願で開示される飲料の特定の実施形態は、レディ・トゥ・ドリンク(「RTD」)飲料であり、例えば:例えばダイエットコーラといった、ダイエット炭酸ソフトドリンク(「CSD」);例えば乳飲料又は電解質が添加された水分補給用飲料といった、無炭酸飲料である。本出願で開示される食料品の特定の実施形態は、RTD飲料を製造するための濃縮物又はシロップであり、例えば、炭酸水で希釈することによってCSDを製造できるシロップである。本出願で開示される食料品の特定の実施形態は、ゲル又は穀物製品であり、例えばレディ・トゥ・イート甘味乾燥シリアル、スナックバー、コーンチップス等である。
少なくとも1つの他の食品成分と共にD‐プシコース及びエリスリトールを組み合わせて含む、本出願で開示される食料品の特定の例示的実施形態は、(D‐プシコース及びエリスリトールに加えて)例えば強力な天然甘味料である甘味料を含む、ダイエットコーラCSDである。いくつかの実施形態では、以下で更に議論するように、上記追加の甘味料は、甘味料としての(即ちダイエットコーラCSDに知覚可能な甘味付与を提供するために十分な量の)1つ又は複数のレバウジオシド類、例えばMoritaらによる米国特許出願公開第2011/0183056号明細書(米国特許出願第13/122,232号明細書)に開示されている甘味レバウジオシド類のうちのいずれかを含む。好適なレバウジオシドとしては例えば、レバウジオシドA、レバウジオシドB、レバウジオシドC、レバウジオシドD、レバウジオシドE、レバウジオシドM及びこれらのうちの任意の2つ以上の組合せが挙げられる。このようなダイエットコーラCSDの特定の実施形態は、追加の甘味料として、1つ若しくは複数の他のレバウジオシド甘味料及び/又は他の強力な及び/又は栄養甘味料と共にレバウジオシドMを含む、甘味付与構成成分を含む。このようなダイエットコーラCSDの特定の実施形態は、(ここでもまたD‐プシコース/エリスリトール組成物に加えて)追加の甘味料としての(即ちダイエットコーラCSDに知覚可能な甘味付与を提供するために十分な量の)レバウジオシドA、レバウジオシドD及びレバウジオシドMを含む、又はレバウジオシドA、レバウジオシドD及びレバウジオシドMからなる(若しくは実質的になる)、甘味付与構成成分を含む。当業者は本開示から、本出願で開示されるダイエットコーラCSDのための追加の甘味料構成成分中、及び本開示の他の食料品中に、代替又は追加の甘味料を必要に応じて使用してよいことを理解するだろう。
当業者は、D‐プシコース/エリスリトール組成物及びD‐プシコース/エリスリトール組成物を含む食料品に関する以上の開示及び以下の更なる説明を利用して、本発明の少なくとも特定の実施形態が、望ましい味覚プロファイル、栄養特性等を提供するために好適な改善された又は代替的な配合を有することを理解するだろう。当業者は、例示的実施形態に関する以下の説明から、本発明の又は本発明の特定の実施形態のこれらの及び他の態様、特徴及び利点を更に理解するだろう。
上で開示したように、味覚プロファイルの改善のために、必要に応じて他の甘味料成分と共に、D‐プシコース及びエリスリトールを食品製品中で組み合わせて使用できることが予想外に発見された。以下で更に議論するように、D‐プシコース甘味料とエリスリトール甘味料との組合せは、食品において有利な感覚器官的特性を提供するように相乗的に作用することが分かっている。例えば以下で更に議論するように、D‐プシコース/エリスリトール組成物は、飲料製品における良好な初期の甘味及び食感を含む、望ましい甘味プロファイル及び味覚を提供することが分かっている。甘味料としてレバウジオシドA(単独で又は例えばレバウジオシドDのような更に他の甘味料と共に)と組み合わせたレバウジオシドMを用いて甘味を付与された飲料又は他の食品中にエリスリトール及びD‐プシコースを含む、特定の実施形態では、エリスリトールは、苦味マスキング又は低減剤として作用することが分かっており、D‐プシコースは配合の初期の甘味を改善することが分かっている。
本出願で開示される飲料製品は、レディ・トゥ・ドリンク液体配合、飲料濃縮物等を含む。本出願で使用される場合、用語「レディ・トゥ・ドリンク(ready‐to‐drink)」は、そのままの状態で摂取されるよう配合された飲料を指す。即ちレディ・トゥ・ドリンク飲料は、消費者が摂取する前に希釈又は添加を行う必要が無い。レディ・トゥ・ドリンク飲料製品は例えば、炭酸及び無炭酸ソフトドリンク、ソーダファウンテン用飲料、炭酸及び無炭酸フローズンレディ・トゥ・ドリンク飲料(例えばダイエットフローズン炭酸飲料)、コーヒー飲料、茶飲料、乳飲料、粉末ソフトドリンク、並びに液体濃縮物、フレーバーウォーター、機能性強化水、果汁及び果汁風味のドリンク、スポーツドリンク並びにアルコール製品を含む。
必要に応じて1つ又は複数の追加の甘味料と共に、本開示によるD‐プシコース/エリスリトール組成物は、ダイエットコーラCSDのようなCSDにおいて望ましい甘味プロファイル及び味覚を提供することが分かっている。これに関して、本出願で使用される場合、「味覚(taste)」は以下のうちのいずれか、又は以下のうちのいくつか若しくは全ての組み合わせを含む:甘味の知覚;甘味の知覚の時間的効果、即ち開始及び持続期間;異味、例えば苦味及び金属味;残留知覚(後味)及び触覚、例えばコク及び厚さ等。風味付与剤及び甘味付与剤の知覚は、特定の配合中の要素の相互関係にある程度左右され得る。例えば、風味付与剤を大量に使用した場合、少量の甘味付与剤は容易に知覚できる場合があり、その逆の場合もある。従って、風味付与剤と甘味付与剤との間の、口内における及び嗅覚に関する相互作用は、複数の要素の相互関係に関連し得る。風味及び甘味は、別個に知覚される場合もある。本開示の飲料実施形態について議論及び比較を行う際に本出願で使用される場合、用語「砂糖を用いて甘味を付与した同等の飲料(comparable beverage sweetened with sugar)」は、本開示によるD‐プシコース/エリスリトール組成物の全て又は一部が、砂糖、又は他の栄養性の強力でない甘味料に置換されていることを除いて(即ち、それ以外は)、同一の配合(又は商業上合理的に実施可能である程度に同一の配合)を有する飲料を意味する。
本出願で開示される発明的主題の様々な実施例及び実施形態が可能であり、またこれらは、本開示を利用すれば当業者には明らかであろう。本開示において使用される場合、用語「特定の実施形態(certain embodiments)」、「特定の例示的実施形態(certain exemplary embodiments)」、「例示的実施形態(exemplary embodiments)」及び同様の用語は、これらの実施形態が、発明的主題の単なる非限定的な例であること、及び代替実施形態又は異なる実施形態が排除されていないことを意味する。以下の実施形態及び実施例並びに上述の発明の概要中の、代替要素又は特徴は、そうでないことが明示されていない限り、又はこれらが説明されている文脈からそうでないことが明らかでない限り、互いに相互交換可能である。即ち、ある実施例又は実施形態において説明されている要素は、別の実施例において説明されている1つ又は複数の対応する要素と相互交換又は置換してよい。同様に、特定の実施形態又は実施例に関連して開示される任意の又は本質的でない特徴は、開示されている主題の任意の他の実施形態において使用するために開示されているものとして理解されるべきである。より一般には、実施例及び例示的実施形態の要素は、概して、本出願で開示されるデバイス及び方法の他の態様、実施形態及び実施例と共に使用するために開示されているものとして理解されるべきである。ある構成成分又は成分が有効である、即ち1つ又は複数の機能、タスク及び/又は動作等を実施できるという言及は、上記構成成分又は成分が、少なくとも特定の実施形態において、明示的に列挙されている1つ又は複数の機能、タスク及び/又は動作を実施できること、並びに1つ又は複数の他の機能、タスク及び/又は動作も実施できるよう大いに有効であり得ることを意味することを意図したものである。本開示は、現時点で好ましい様式又は実施形態を含む具体的な実施例を含むが、当業者は、添付の請求項に記載されている本発明の精神及び範囲内に多数の変更例及び修正例が存在することを理解するだろう。請求項で使用される各単語及び用語は、本開示中での使用法並びに/又はいずれの関連技術領域での技術的及び産業的使用法と矛盾しない、その全ての辞書的な意味を含むことを意図したものである。用語「約(about)」は、本開示及び添付の請求項全体を通して、製品製造中の測定、試験等における通常の誤差及び可変性を説明するために使用されていることが理解されるべきである。
文脈が許容する場合、本出願において用語「量(amount)」は、「濃度(concentration)」と相互交換可能なものとして使用されることを理解するべきである。本出願で使用される場合、これらの用語は、そうでないことが言明されていない限り、配合全体の質量パーセントとしての、問題となっている成分の量を意味することを理解するべきである。成分は配合中に必ずしも溶解しないが、全体に亘って分散するか又はそれ以外の様式で(均一に若しくは不均一に)分布してよい。本開示において使用される場合、そうでないことが言明されていない限り、用語「添加される、追加される(added)」又は「組み合わされる(combined)」及び同様の用語は、言及されている複数の成分又は構成成分(例えば油、乳化剤、保存料等)が、撹拌等を行って又は行わずに、加熱を行って又は行わずに、等の条件で、任意の方法及び任意の順序で組み合わされることを意味している。例えば1つ又は複数の成分は、1つ若しくは複数の他の成分中に溶解させることができ、又は1つ若しくは複数の他の成分と共に噴霧すること等もできる。本出願で使用される場合、溶液は真正溶液、スラリー、懸濁液、又は他の形態の液体若しくは流動性材料であってよい。特定の実施形態では、例えば、複数の材料を組み合わせて均一の溶液を形成する、と言う場合がある。本出願で使用される場合、用語「混合する(mixing)」は、叩解、調合(blending)、撹拌、高剪断力撹拌、低剪断力撹拌、泡立て、かき混ぜ(folding in)、音波処理、篩過、裏漉し等を含んでよいがこれらに限定されない。
便宜上、特定の場合には、本出願において(「本出願において(here)」は添付の請求項を含むことを理解されたい)、いくつかの成分について、製品に対する産業分野での名称、又は飲料若しくは他の食品製品の配合又は製造に使用される原初形態を参照して、言及又は説明することを当業者は理解するだろう。このような成分の原初形態は、完成品の飲料製品中に見られる上記成分の形態とは異なり得る。例えば上記成分は、溶解若しくは分離形態といった、完成品の食品製品中で上記成分が有する形態によって、又は反応生成物若しくは完成品の食品製品中の1つ若しくは複数の他の成分(若しくは完成品の食品製品の製造過程における中間産物)との複合体として、ではなく、食品製品の製造中に添加される原初形態において言及され得る。従って例えば、本開示による飲料製品の特定の例示的実施形態では、スクロース及び液体スクロースは典型的には食料品製品中に均一に溶解及び分散されることになる。同様に、固体、濃縮物(例えば果汁/野菜汁濃縮物)等として識別される他の成分は典型的には、その原初形態のままではなく、飲料全体に又は飲料濃縮物全体に均一に分散されることになる。別の例としては、塩として説明される成分は飲料中に溶解形態で存在してよい。従って、飲料製品配合の成分の形態に関する言及は、飲料製品中の上記成分の形態に対する限定として解釈されるべきではなく、上記成分を上記製品配合の別個の構成成分として説明する便利な手段として解釈されるべきである。
D‐プシコース(CAS No.23140‐52‐5)は、単糖、D‐フルクトースのC‐3エピマーであり、また、食品医薬品局のAgency Response Letter Gras Notice No.GRN000400において議論されているように、D‐プシコースはGRASであり、即ち、例えば最高2.1質量%の飲料濃度までは安全に消費できるものとして一般に認識される。D‐プシコースは、D‐アルロース、D‐リボ‐2‐ヘクスロースエリスロヘクスロース、又はプソイドフルクトースと呼ばれることもあり、式C12を有する。その構造を以下に示す。
D‐プシコースは、超低エネルギ単糖類であり、農産物及び市販用に調製された炭水化物複合体中に少量存在する。これは0.6Xの甘味度を有することが分かっており、即ちこれは水中の同一質量の砂糖の甘味度の0.6倍(つまりおよそ半分超)の甘味度を有する。D‐プシコースは、本出願で開示される食料品の少なくとも特定の実施形態において、ゼロから僅か0.2cal/gまでの代謝エネルギ、即ち同等の甘味を付加できる量のスクロースの代謝エネルギの最高5.0%の代謝エネルギしかもたらさないと考えられる。また少なくとも特定の実施形態では、D‐プシコースは、人体へのフルクトースの取り込みを阻害するという利点を提供する点で効果的であるとも考えられる。D‐プシコースは、抗生物質プシコフラニンから単離されたものであり、商業的には酵素エピマー化によってフルクトースから製造される。D‐プシコースは、例えばC.J.Cheildong Inc.(韓国)から、及びSigma‐Aldrich,Inc.(米国)から市販されている。
D‐プシコース及びエリスリトールは、本出願で開示されるD‐プシコース/エリスリトール組成物中で、及びこれに対応して本出願で開示される食料品中で、ある相対量の範囲内で使用できる。従って特定の例示的実施形態では、D‐プシコース及びエリスリトールは、99:1〜1:99の質量パーセント比、例えば3:1〜1:3の質量パーセント比で存在する。D‐プシコース/エリスリトール組成物中では、例えば、組成物の残部は、1つ又は複数の他の可食成分、例えばいずれの嵩高剤、保存料、希釈剤、更なる甘味料構成成分等からなる。本開示による特定の例示的実施形態では、D‐プシコース及びエリスリトールは、組成物中で99:1〜1:99の質量比、例えば90:10〜10:90の質量比、例えば75:25〜25:75の質量比、60:40〜40:60の質量比等、例えば等しい質量で使用される。本開示によるD‐プシコース/エリスリトール組成物又は食料品組成物中のD‐プシコース又はエリスリトールの質量パーセントは、組成物中のD‐プシコース又はエリスリトールの質量を、組成物の全質量で除算し、得られた値を百分率値に変換することによって決定されることが理解されるべきである。従って例えば、ある食料品中のD‐プシコース又はエリスリトールの質量パーセントは、上記食料品中のD‐プシコース又はエリスリトールの質量を、食料品配合全体の質量で除算し、得られた値を百分率値に変換することによって決定される。上で開示したように、D‐プシコース及びエリスリトールはそれぞれ、本出願で開示される食料品に対する甘味付与を提供するのに十分な量で存在してよく、D‐プシコース/エリスリトール組成物は、改善された初期の甘味と、D‐プシコース/エリスリトール組成物を使用しない場合に食品配合中で使用される例えばレバウジオシドAである何らかの強力な甘味料によって引き起こされる、持続性の苦味の低減とを提供し、結果として飲料又は他の食品製品の味覚プロファイルの相乗的改善が得られることが重要である。
D‐プシコース及びエリスリトールは、所望の味覚及び甘味度並びに配合中に含まれる他の成分に対して好適な濃度範囲で、本出願で開示される食料品中で使用できる。食料品の特定の例示的実施形態では、D‐プシコースは0.1質量%〜6.0質量%の量又は濃度、例えば0.5質量%〜2.1質量%の量で存在し、エリスリトールは0.1質量%〜5.0質量%の量、例えば0.5質量%〜3.5質量%の量で存在する。本出願で開示されるD‐プシコース/エリスリトール組成物中のD‐プシコース及びエリスリトールを合わせた質量パーセントは、15.0質量%未満、例えば5.7質量%未満である。甘味を付与された食料品の残部は、上記食料品の配合中に含まれる1つ又は複数の他の食品成分からなる。食料品が飲料である場合、1つ又は複数の他の成分は例えば、水、追加の甘味料構成成分、風味材料、追加の甘味料構成成分、着色料、酸味料、保存料、ビタミン、ミネラル、電解質、消化性又は非消化性食物繊維、マイクロカプセル化された栄養、混濁剤、CO(炭酸)、緩衝塩等の、任意の1つの成分又は2つ以上の成分の組み合わせであってよい。食料品が固体食品、例えばレディ・トゥ・イートスナックバー、シリアル、塩味チップス等の穀物系製品である実施形態では、上記1つ又は複数の他の成分は例えば、任意の1つ又は複数のタイプの穀物又は穀物構成成分、追加の甘味料構成成分、風味材料、追加の甘味料構成成分、着色料、保存料、ビタミン、ミネラル、電解質、消化性又は非消化性食物繊維、マイクロカプセル化された栄養、ピーナッツバター、チーズ、他の乳製品構成成分等であってよい。
本出願で開示されるD‐プシコース/エリスリトール組成物、配合及び製品の特定の実施形態は更に、追加の甘味料構成成分を含む。本出願で使用される場合、用語「追加の甘味料構成成分(additional sweetener component)」は、1つの追加の甘味料又は2つ以上の甘味料の組み合わせを含むか又はこれらからなる(若しくはから実質的になる)構成成分を意味する。「甘味料(sweetener)」は、問題となっている組成物又は配合又は製品に知覚可能な甘味を添加する構成成分又は成分である。追加の甘味料は、問題となっている組成物又は配合に好適な任意の形態を有してよい。追加の甘味料構成成分又は追加の甘味料構成成分の一部としての使用に好適な成分は、例えば栄養性及び無栄養性の、天然及び人工又は合成の甘味料を含む。追加の甘味料又は追加の甘味料の組み合わせは、所望の栄養特性、飲料に関する味覚プロファイル、食感及び他の感覚器官的因子に関して選択してよい。少なくとも特定の例示的実施形態に好適な無栄養又は強力な甘味料は、例えば:ペプチド系甘味料、例えばアスパルテーム、ネオテーム及びアリテーム;並びに非ペプチド系甘味料、例えば、サッカリンナトリウム、サッカリンカルシウム、アセスルファムカリウム、シクラミン酸ナトリウム、シクラミン酸カルシウム、ネオヘスペリジンジヒドロカルコン、スクラロース、ソルビトール、マンニトール、キシリトール、グリチルリチン、D‐タガトース、マルチトール、マルトース、ラクトース、フラクトオリゴ糖、羅漢果(例えばモグロシド、羅漢果粉末又は羅漢果汁濃縮物)、キシロース、アラビノース、イソマルト、ラクチトール、マルチトール、トレハロース及びリボース;並びに例えばモナチン、タウマチン、モネリン、ブラゼイン、L‐アラニン及びグリシン等のタンパク質甘味料;並びにステビオールグリコシド甘味料、例えば上述のMoritaらの米国特許出願公開第2011/0183056号明細書において同定されている、レバウジオシドA、レバウジオシドB、レバウジオシドC、レバウジオシドD、レバウジオシドE及びレバウジオシドMといったレバウジオシド類並びにこれらの追加の甘味料のうちの任意の2つ以上の混合物を含むがこれらに限定されない。少なくとも特定の例示的実施形態では、追加の甘味料構成成分は、リンゴ、チコリ、蜂蜜等の天然源由来のスクロース、液体スクロース、フルクトース、液体フルクトース、グルコース、液体グルコース、グルコース‐フルクトースシロップ、例えば高フルクトースコーンシロップ、転化糖、メープルシロップ、メープルシュガー、蜂蜜、ブラウンシュガー、糖蜜(例えば一番糖蜜、二番糖蜜、廃糖蜜等のサトウキビ糖蜜及び甜菜糖蜜)、モロコシシロップ、羅漢果汁濃縮物、モグロシド並びに/又はその他といった、栄養性天然の結晶質又は液体甘味料を含むことができる。このような甘味料は、本出願で開示される食料品の特定の非ダイエットタイプ実施形態中に、所望の甘味レベルに応じて、食料品の約0.1質量%〜約20質量%、例えば飲料の約6質量%〜約16質量%存在する。所望の均一性、テクスチャ及び味覚を達成するために、本出願で開示される天然飲料製品の特定の例示的実施形態では、食品産業界で一般に使用されているような標準化された液糖を使用できる。典型的なこのような標準化された甘味料は、飲料製品の風味、色又は粘度に悪影響を与え得る、ごく少量の砂糖ではない固体も含まない。
例えば特定の実施形態において、飲料製品(例えばコーラ飲料製品)中の甘味付与構成成分の甘味付与成分(即ちD‐プシコース及びエリスリトール以外の甘味料)は、レバウジオシドM及び1つ又は複数の他の高強度甘味料の両方からなり、上記高強度甘味料は、例えばレバウジオシドA、レバウジオシドB、レバウジオシドC、レバウジオシドD、レバウジオシドE、モナチン、タウマチン、モネリン、ブラゼイン、L‐アラニン、グリシン、羅漢果若しくはモグロシド(例えば羅漢果汁濃縮物)、ヘルナンズルチン、フィロズルチン、トリロバチン、又はこれらのうちの任意の2つ以上の組み合わせである。このような実施形態では、甘味付与成分は、20質量%〜99.9質量%のレバウジオシドM、及び0.1質量%〜80質量%(累計)の他の高強度甘味料からなってよい。他の実施形態では、甘味付与成分は、50質量%〜99.9質量%のレバウジオシドM、及び0.1質量%〜50質量%の他の高強度甘味料又は80質量%〜99.9質量%のレバウジオシドM、及び0.1質量%〜20質量%の他の高強度甘味料からなってよい。更に、レバウジオシドMと他の高強度甘味料との比は、特定の実施形態では、レバウジオシドM:他の高強度甘味料の累計=1:5〜99:1のいずれの調合を含んでよい。例えばレディ・トゥ・ドリンクダイエットコーラ飲料を含む、本出願で開示されるレディ・トゥ・ドリンク飲料の特定の例示的実施形態では、飲料製品は少なくとも約50ppmのレバウジオシドMを含む。本出願で開示されるレディ・トゥ・ドリンク飲料の特定の例示的実施形態は、約50ppm〜約600ppmのレバウジオシドM、例えば約100ppm、約200ppm、約300ppm、約400ppm、約500ppmのレバウジオシドMを含む。これに対応して、飲料濃縮物又はシロップ中で、より高い濃度のレバウジオシドMを、例えば約100ppm〜500ppm又は配合中のレバウジオシドMの可溶限界まで使用する。
1つ又は複数の特定の追加の甘味料、例えば追加の甘味料としての1つ又は複数のレバウジオシドをD‐プシコース及びエリスリトールと共に用いて、ある組成物又は製品に甘味付与することに関する、本開示中のこの箇所及びその他の箇所における説明及び言及は、上記組成物又は製品が、甘味付与特性を有する1つ又は複数の他の成分を含有しないことを必ずしも意味しないことが理解される。例えば、そうでないことが言明されていない限り、ステビア抽出物中に典型的に見られる化合物のうちの他の1つ又は複数、例えば他のステビオールグリコシド、ズルコシド等が、甘味を付与できない量で存在してよい。同様に、追加の甘味付与構成成分が、1つ又は複数の特に名称を挙げた甘味料化合物又は成分からなる(又はから実質的になる)と言われている場合(この場合は、上記追加の甘味付与構成成分は、他の甘味を付与できる量の甘味料を有しない)を除いて、1つ又は複数の他の甘味料が、甘味を付与できる量で存在してよい。本出願で開示されるD‐プシコース/エリスリトール、配合及び製品中において、追加の甘味付与の所望の度合い、特定の組成物、配合又は製品の特徴、及び他の所望の感覚器官的効果に応じて、任意の追加の甘味料構成成分を任意の好適な濃度で使用してよい。例えばレディ・トゥ・ドリンク(「RTD」)飲料において、強力な甘味料構成成分は例えば、飲料の約0.01質量%〜0.1質量%の量で使用してよい。RTD飲料を製造するための希釈のためのシロップ中では、濃度はそれに対応して更に高くなる。例えば、水を用いた1+5杯(又は1×5杯)の希釈に好適なシロップ中では、追加の甘味料(及びシロップの他の成分)の濃度は、完成品の飲料中の濃度の6倍高くなる。本出願で開示されるダイエットコーラレディ・トゥ・ドリンク炭酸ソフトドリンクの特定の実施形態では、任意の追加の甘味料構成成分は、主に追加の甘味料の甘味付与効力、及び追加される甘味付与の所望のレベルに応じて、飲料の約0.01質量%〜約0.08質量%、例えば約0.03質量%〜約0.06質量%の量で存在する強力な天然甘味料である。これに従って、このようなダイエットコーラレディ・トゥ・ドリンク炭酸ソフトドリンクのためのシロップ製品は、更に高い濃度の追加の甘味料構成成分を有する。
D‐プシコース及びエリスリトールを含む、本出願で開示される飲料製品及び他の食料品の特定の実施形態は、Su Zhou Jing Hong Biotech Co.,Ltd.(Wujiang, Jiangsu Province,中華人民共和国)が2012年12月10日に出願した国際特許出願第104002121号明細書、及びこれに対応する2011年12月22日に出願された米国仮特許出願第61/579,016号明細書に示されているレバウジオシドのうちの任意の1つ若しくは複数を含む、又は上記レバウジオシドのうちの任意の1つ若しくは複数からなる(若しくはから実質的になる)、追加の甘味料構成成分を更に含み、上記文献の全ての内容は参照により本出願に援用される。このようなレバウジオシドは例えば、レバウジオシドA、レバウジオシドB、レバウジオシドC、レバウジオシドD、レバウジオシドE、レバウジオシドMを含む。このような飲料製品は、例えばオーガニック及び/又は天然レディ・トゥ・ドリンク飲料(即ち実質的にオーガニック成分のみ及び/又は天然成分のみで製造された飲料製品)、ダイエットコーラ及び他の炭酸ソフトドリンク、水分補給用飲料、並びに他のレディ・トゥ・ドリンク飲料を含む。このような飲料製品はまた、飲料シロップ、即ちこのようなレディ・トゥ・ドリンク飲料を製造するために炭酸水若しくは非炭酸水(即ちスティルウォーター(still water))で希釈される濃縮物を含む。例えば特定の実施形態は、単独で、又は1つ若しくは複数の他のレバウジオシドと組み合わせて、追加の甘味料としてレバウジオシドMを含む(即ちレバウジオシドMを、飲料製品に知覚可能な甘味を付与するために十分な濃度で含有する)。レバウジオシドMは、Stevia rebaudiana植物の葉からの抽出、及びそれに続く、純粋なレバウジオシドMを得るための又はレバウジオシドMの濃度を抽出物の他の構成成分に対して上昇させるための精製によって製造できる、強力な甘味料である。レバウジオシドMは酵素反応又は合成によって製造することもできる。ステビア及びステビオールグリコシド甘味料に関する主要な文献、「Stevia, The genus Stevia」(A.Douglas Kinghorn編集、2002年)は、レバウジオシドMの存在を認識していないか又はレバウジオシドMの存在について言及していない。レバウジオシドMの分子式はC569033であり、分子量は1291.3である。レバウジオシドMはCAS No.1220616‐44‐3を有し、純粋な形態(例えば98質量%以上の純度)におけるその外観は白色粉末である。レバウジオシドMは、Jin Tan Natural Product MFR Co. Ltd.(City of Industry,カリフォルニア州)から入手できる。レバウジオシドMは、Moritaらによる米国特許出願公開第2011/0183056号明細書(米国特許出願第13/122,232号明細書)中に挙げられており、ここではレバウジオシドMは以下の構造:
を有すると言われており、ここで部分R及び部分Rはそれぞれ以下の構造:
を有する。
本開示の利点及び当該技術分野で公知の技術を利用すれば、Stevia rebaudiana抽出物を精製して、本開示の食料品実施形態において使用するための、例えばレバウジオシドMを含む、レバウジオシドのうちの1つ若しくは複数若しくは抽出物の他のステビオールグリコシド構成成分を選択的に単離すること、又はこのような使用のために抽出物中の1つ若しくは複数の特定のレバウジオシドの質量パーセンテージを上昇させることは、当業者の能力の範囲内であろう。例えばカラムクロマトグラフィを用いて、生の抽出物中の他のステビオールグリコシドからレバウジオシドMを単離してよい。クロマトグラフィ分離に続いて、レバウジオシドM及び/又は1つ若しくは複数の他の構成成分を任意に少なくとも1回又は複数回再結晶化して、所望のレベルの純度を有するステビア抽出物を得てよい。本発明の特定の実施形態では、任意の追加の甘味付与構成成分として(単独で又は他のレバウジオシド及び/又は他の甘味付与成分と共に)使用される精製されたステビア抽出物は、93質量%以上、又は少なくとも94質量%、又は少なくとも95質量%、又は少なくとも96質量%、又は少なくとも97質量%、又は少なくとも98質量%、又は少なくとも99質量%の純度のレバウジオシドMを有する。特定の例示的実施形態では、レバウジオシドM甘味料は、天然で比較的高いレバウジオシドMの含有量を有するステビアの栽培品種からの抽出物の精製によって得られる。同様に、特定の例示的実施形態では、レバウジオシドA甘味料は、天然で比較的高いレバウジオシドAの含有量を有するステビアの栽培品種からの抽出物の精製によって得られる。同様に、特定の例示的実施形態では、レバウジオシドD甘味料は、天然で比較的高いレバウジオシドDの含有量を有するステビアの栽培品種からの抽出物の精製によって得られる。レバウジオシドDは、例えばPureCircle Ltd.から市販されている。
例えばレバウジオシドD及びレバウジオシドM及びその他を含む特定のレバウジオシドの調製のためのプロセスは、Su Zhou Jing Hong Biotech Co., Ltd. (Wujiang, Jiangsu Province,中華人民共和国)が2011年12月9日に出願した中国特許出願第201110408176.7号明細書、及びこれに対応する2011年12月22日に出願された米国仮特許出願第61/579,016号明細書に示されており、上記文献の全ての内容は参照により本出願に援用される。本出願で開示される飲料及び他の食品製品の様々な代替実施形態によると、甘味を付与できる量の、上述の特許文献に示されているレバウジオシドのいずれか1つは、これらのうちの2つ以上の任意の組み合わせで、他の甘味料と共に又は他の甘味料を用いずに、レバウジオシドMと共に任意に使用してよい。
レバウジオシドMは、上述のようにD‐プシコース及びエリスリトールを含む本開示の組成物のうちの少なくともいくつかの特定のものにおいて、レバウジオシドAよりも有意に高い甘味強度を有することが分かっている。レバウジオシドMはまた、D‐プシコース及びエリスリトールを含む、本出願で開示される食料品、例えば飲料及び他の食品製品に、望ましい甘味味覚プロファイルを提供することが分かっている。D‐プシコース及びエリスリトール甘味料を含む、本出願で開示される食料品の特定の実施形態は、唯一の追加の甘味料として、レバウジオシドMからなる(又はから実質的になる)追加の甘味料を含む。レバウジオシドMからなる(又はから実質的になる)追加の甘味料構成成分を有する、特定のこのような飲料製品実施形態(これは例えばレディ・トゥ・ドリンク飲料である)は、最高0.06質量%(例えば0.03質量%〜0.05質量%)のレバウジオシドMを有する。これに対応して、水での希釈によってこのような飲料製品実施形態を製造するためのシロップ、例えば炭酸水を用いた1+5杯の希釈によってRTDダイエットCSDを製造するために好適なシロップは、このようなレバウジオシドを更に高い濃度で有する。特定の例示的実施形態では、水及び本出願で開示されるようなレバウジオシドMを含むレディ・トゥ・ドリンク飲料製品(例えばコーラ飲料製品)が提供され、ここでレバウジオシドMは、50ppm〜600ppmの量(即ち濃度)で飲料中に存在する。
例えば、上述のようにD‐プシコース及びエリスリトールを含む、特定のダイエットコーラ飲料製品実施形態、例えばレディ・トゥ・ドリンクダイエットコーラCSD及びこのようなダイエットコーラCSDを製造するためのシロップは、レバウジオシドM又はレバウジオシドMと1つ若しくは複数の他のレバウジオシド類(例えばMoritaらによる米国特許出願公開第2011/0183056号明細書に示されている甘味付与レバウジオシド類のうちの任意の1つ若しくは複数)との組み合わせからなる(又はから本質的になる)追加の甘味料構成成分を更に含む。特定のこのようなダイエットコーラ飲料製品実施形態は例えば、レバウジオシドA及びレバウジオシドDと共に、レバウジオシドMを含む又はレバウジオシドMからなる(若しくはから実質的になる)追加の甘味料構成成分を更に含む。このようなダイエットコーラ飲料製品実施形態は、砂糖又はHFCS等の栄養性甘味料を用いて甘味を付与された従来のコーラCSDの味覚プロファイルに近い優れた味覚プロファイルを有するように配合できる。これは、2008年のFDAによるレバウジオシドAのGRAS認可、並びにレバウジオシドAの良好な市場入手可能性及び様々な異なる市販の飲料タイプにおけるその使用にも関わらず、飲料業界が十分に良好な味のダイエット炭酸ソフトドリンクを開発すること及び流通させることができていないため、有利である。レバウジオシドAを用いて甘味を付与されたダイエットCSDは重大な問題に直面している。レバウジオシドAは強力な甘味を有するものの、これはCSDに苦い後味や、リコリスの味を含む何らかの他の異味も付与する。これは、COによる炭酸化及び(存在する場合は)カフェインを含む他の源からの、様々なCSDにおいて多数の消費者が知覚する苦味への寄与を悪化させる。更にレバウジオシドAは、ダイエットコーラCSD等の多数のCSD配合に関して、初期の甘味が十分ではない。レバウジオシドAのみを用いて甘味を付与されたダイエットコーラCSD配合は例えば、初めに過剰な酸味、それに続いて甘味、そして異味及び苦い後味を感じることが分かっている。このような初期の甘味の欠如等は、飲料の味覚プロファイルにとって有害であり、消費者の満足度を低下させる。しかしながら驚くべきことに、本開示によるD‐プシコース及びエリスリトールによる甘味付与と共に、レバウジオシドMを用いて又はレバウジオシドMをレバウジオシドA及びレバウジオシドDによる甘味付与と共に用いて甘味を付与された、上記ダイエットCSD及び他の飲料製品並びにD‐プシコース/エリスリトール組成物及び他の食品製品は、レバウジオシドAを単独で用いて甘味を付与した場合よりも良好な味覚プロファイルを呈することが発見された。
上述のような有益な味覚プロファイルを達成する、特定のRTDダイエットコーラ飲料製品実施形態及び他のRTDダイエットCSDは、レバウジオシドA、レバウジオシドD及びレバウジオシドM、例えば最高0.05質量%(即ち0.0質量%〜0.05質量%)のレバウジオシドA及び最高0.05質量%のレバウジオシドD並びに最高0.06質量%(例えば0.005質量%〜0.05質量%)のレバウジオシドMを含む、追加の甘味料構成成分を有する。特定の実施形態によると、レバウジオシドMは、本開示によるコーラ飲料製品、例えばダイエットコーラシロップ、レディ・トゥ・ドリンクダイエットコーラ飲料、別の飲料製品又は別の食品製品の全体的な甘味付与の少なくとも10%を提供する。特定の実施形態によると、レバウジオシドMは、全体的な甘味付与の少なくとも20%、又は全体的な甘味付与の少なくとも30%、又は全体的な甘味付与の少なくとも40%、又は全体的な甘味付与の少なくとも半分、又は全体的な甘味付与の少なくとも60%、又は全体的な甘味付与の少なくとも70%、又は全体的な甘味付与の少なくとも80%、又は全体的な甘味付与の少なくとも90%を提供する。本出願で使用される場合、用語「飲料製品の全体的な甘味付与(total sweetening of the beverage product)」は、任意の及び全ての甘味付与成分が寄与する飲料製品の甘味を含む。「甘味付与成分(sweetening ingredient)」は、この用語が本出願で使用される場合、それ自体が甘く、かつそれ自体が、(上述のような)官能パネルが知覚可能な飲料製品中の甘味に寄与するような成分である。従って本出願で使用される場合、特定の飲料又は他の食品中で特定の甘味料成分が寄与する全体的な甘味付与のパーセントは、問題となっている飲料又は他の食品中の、上記特定の甘味料の濃度及び効力、並びに甘味付与成分全ての累計の対応する値に基づいて、上記特定の飲料又は他の食品中の甘味料間で発生し得るいずれの相乗効果を無視して、及び上記特定の配合中に含まれ得るいずれの甘味増強剤等の効果を無視して決定される。従って特定の甘味料の濃度×効力が分子となり、配合中の甘味料成分全てに関するこのような値(濃度×効力)の累計が分母となる。パーセンテージで表される、結果として得られる値は、問題となっている特定の飲料又は他の食品中で、問題となっている特定の甘味料によって提供される、全体的な甘味付与のパーセント又はパーセンテージである。
本出願で開示される飲料製品及び他の食品製品の特定の実施形態では、レバウジオシドM甘味料は、場合によっては微量の他のステビオールグリコシド又は他の化合物を有する、約70質量%のレバウジオシドD、及び30質量%のレバウジオシドAを含むレバウジオシド類の組み合わせ(任意に、可溶性レバウジオシドD、又は可溶性RebDと呼ばれる)と共に使用される。可溶性RebDは、Pure Circle Limitedから市販されている。D‐プシコース/エリスリトール組成物を含む、本出願で開示される組成物及び食品製品中の、可溶性RebDと組み合わせられたレバウジオシドMは、望ましい味覚プロファイルを有するコスト効率の高い甘味付与を達成することが分かっている。驚くべきことに、このような実施形態において、上記組み合わせのレバウジオシドA構成成分から、レバウジオシドA甘味料の使用に典型的に関連する望ましくない持続性の又は苦い後味を生じることなく、有意な甘味付与が得られる。例えば3.0〜3.5のpHを有する特定のRTDダイエットコーラ飲料製品実施形態は、0.01質量%〜0.03質量%のレバウジオシドA及び0.01質量%〜0.03質量%のレバウジオシドD、並びに0.02質量%〜0.06質量%のレバウジオシドMを含んでよい。このようなRTDダイエットコーラ飲料製品実施形態のためのシロップは、これに対応して更に高い濃度を有する。炭酸水を用いた1+5杯の希釈に好適なこのようなRTDダイエットコーラのためのシロップは、上述のレディ・トゥ・ドリンク飲料実施形態に関して上に示した濃度より6倍高い濃度の甘味料を含んでよい。このようなダイエットコーラ製品は、良好な初期の甘味、及びRebA単独で同等に甘味を付与された同一のダイエットコーラ配合よりも有意に少ない苦い後味を含む、望ましい甘味味覚プロファイルを有することが分かっている。レバウジオシドA、レバウジオシドD及びレバウジオシドMを有する追加の甘味料構成成分を有する、特定のRTDダイエットコーラCSD飲料実施形態では、D‐プシコースは飲料の0.5質量%〜2.1質量%の量で存在し、エリスリトールは0.5質量%〜3.5質量%の量で存在し、レバウジオシドAは0.01質量%〜0.05質量%の量で存在し、レバウジオシドDは0.01質量%〜0.05質量%の量で存在し、及びレバウジオシドMは0.02質量%〜0.06質量%の量で存在する。
上述のように、本出願で開示される食料品は、例えばレディ・トゥ・イートシリアル、スナックバー、チップス及び1つ若しくは複数の穀物成分を含有する他の食品といった、乾燥食品であり、又はゲル等である。本出願で使用される場合、用語「穀物成分(grain constituent)」は、全粒のいずれの構成成分、例えば全粒穀粒、胚、ふすま、胚乳及びこれらの任意の組み合わせを含むことを意図している。全粒は典型的には穀物の胚、ふすま及び胚乳を指し、粉砕される等してよく、粉砕されていなくてもよい。精製した穀粒は、典型的には穀物製品と呼ばれ、ふすま及び胚の大半又は全てが除去され、主に又は完全に胚乳しか残っていない。「穀物成分(grain constituent)」は、例えば、細粉に挽かれた、様々なサイズの片に切断された、又はそのまま使用された、穀物の1つ又は複数の構成成分の任意の組み合わせであってよい。本出願で使用される場合、用語「レディ・トゥ・イートシリアル(ready‐to‐eat cereal)」は、例えば牛乳、牛乳代用品、ジュース等の液体の任意追加の他に更なる調製を必要とせずに食べることができる穀物製品を指す。本出願で使用される場合、用語「スナック(snack)」は、任意に更なる調製を行うことなく、梱包又はコンテナから消費できる穀物製品を含む。スナック穀物製品は例えば、穀物バー、朝食バー、グラノーラバー(例えばクランチタイプ及び/又はソフトタイプ)、栄養バー、ダイエットバー等のスナックバーを含む。本出願に記載のレディ・トゥ・イート穀物製品及び/又はスナック穀物製品は、例えばパフ、フレーク、シュレッド、クラスタ、シート及びこれらの任意の組み合わせ等の様々な物理的形態とすることができる。
本出願で開示される飲料製品は例えば、レディ・トゥ・ドリンク液体配合、飲料濃縮物又はシロップ等を含む。本出願で使用される場合、用語「レディ・トゥ・ドリンク(ready‐to‐drink)」は、そのままの状態で摂取又は消費できる飲料を指す。即ちレディ・トゥ・ドリンク飲料は、消費者が摂取する前に希釈又は添加を行う必要が無い。本発明のレディ・トゥ・ドリンク飲料製品は例えば、炭酸及び無炭酸ソフトドリンク、ソーダファウンテン用飲料、炭酸及び無炭酸フローズンレディ・トゥ・ドリンク飲料、コーヒー飲料、茶飲料、乳飲料、粉末ソフトドリンク、並びに液体濃縮物、風味が付与された水、機能性強化水、果汁及び果汁風味のドリンク、スポーツドリンク並びにアルコール製品を含む。本開示の一態様によるレディ・トゥ・ドリンクダイエット又は低カロリーフローズン飲料は、直接又は濃縮シロップから調製できる。任意に、配合は風味材料を含んでよく、甘味料構成成分は1つ又は複数の甘味料、保存料及び/又は他の好適な成分を含んでよい。
少なくともいくつかの特定のダイエット又は低カロリーフローズン飲料の実施形態を、濃縮シロップから調製するために、事前に製造したシロップを例えば水を用いて1+5杯の飲料混合物を製造できる。飲料混合物をフローズン飲料ユニット(例えばTaylor428若しくは430フローズン飲料ユニット、又はUltra I若しくはUltra IIフローズン飲料ユニット)のホッパに注入して、フローズン飲料を生成及び吐出できる。あるいは、水及びシロップを吐出時点で組み合わせることができる。必要に応じて、フローズン飲料を、風味付与されたシロップを添加することによって吐出後に風味付与できる。本開示の一態様によるフローズン炭酸飲料実施形態、例えば低カロリー実施形態及びダイエットタイプ実施形態は、レディ・トゥ・ドリンク飲料として、又はフローズン炭酸飲料用機械(本出願では任意に「FCBディスペンサ」とも呼ばれる)内に保持されるシロップとして、直接調製でき、上記フローズン炭酸飲料用機械は、シロップを低温に保持し、消費時に炭酸水をシロップに添加してレディ・トゥ・ドリンクフローズン炭酸飲料を吐出するよう構成される。好適なFCBディスペンサは当業者には公知であり、例えばIMI plcの子会社であるIMI Cornelius,Inc.から入手可能なCorneliusV3モデル及び更に新しいバージョンを含む。例えばフローズン炭酸飲料用の飲料シロップは、CSD風味ベースの成分を他の成分と組み合わせることによって調製できる。例えばエリスリトール(例えば完成品の飲料の最高3.5質量%)及びD‐プシコース(例えば完成品の飲料の最高2.1質量%)を、水、風味材料、保存料等を含有する甘味を付与された若しくは甘味を付与されていないCSDベース(例えばコーラCSDベース若しくはレモンライムCSDベース)又は他の飲料ベースに、撹拌しながら添加して、ある程度の又は完全な溶解を達成できる。例えば可溶性RebD等の他の甘味料を有する又は有しない甘味料構成成分、例えばレバウジオシドM(例えば完成品の飲料の100ppm〜600ppm)を、部分的な又は完全な溶解のために撹拌しながら、任意の好適な時点において、例えば上述の他の成分の添加前又は後に添加できる。完成品の飲料の所望の特徴にとって好適な、本開示のどこかで議論されているもののうちのいずれか等の他の成分を添加できる。完成品のレディ・トゥ・ドリンクダイエットフローズン炭酸飲料の1食分を吐出する前、又は吐出する際に、シロップに炭酸水を添加するよう構成されたフローズン炭酸飲料用機械(「FCBディスペンサ」)に、シロップを投入できる。完成品のフローズン炭酸飲料のレディ・トゥ・ドリンク状態の1食分は、良好な二酸化炭素オーバラン、なめらかでクリーミーな食感、及び良好な味覚プロファイルを有するべきである。必要に応じて、フローズン炭酸飲料シロップは、FCBディスペンサを連続的に通過して、完成品のフローズン炭酸飲料の、一貫して高品質なレディ・トゥ・ドリンク状態の供給を達成できる。
上述のように、「甘味料(sweetener)」(及び「甘味付与成分(sweetening ingredient)」等の代替用語)は、官能試験パネルが知覚可能な、完全に配合された食料品製品に甘味を付与するような成分である。従って本出願で使用される場合、配合中に含まれる任意の追加の甘味付与構成成分中に含まれる甘味料等の甘味付与成分、例えば1つ又は複数のレバウジオシドは、官能試験パネルが知覚可能な甘味に寄与できる十分な量で存在する場合、「甘味を付与できる量で存在(present in a sweetening amount)」する。即ち本出願で使用される場合、上記用語(及び「甘味を付与できる量の(sweetening amount of)」等の任意の代替的な同様の用語)は、官能試験パネルが知覚可能な甘味付与を引き起こす、問題となっている食料品配合中の量又は濃度を意味する。レディ・トゥ・イート食料品を製造するために希釈される濃縮物の場合、濃縮物中の甘味を付与できる量は、官能試験パネルが知覚できる、レディ・トゥ・イート製品における甘味付与をもたらす量である。例えば、(例えばレディ・トゥ・ドリンク炭酸CSDを製造するための炭酸水での希釈によって)レディ・トゥ・ドリンク飲料を製造するためのシロップの場合、シロップ中の任意の成分の甘味を付与できる量は、レディ・トゥ・ドリンク飲料の知覚可能な甘味付与をもたらす、シロップ中の量又は濃度である。この文脈におけるこのようなパネルは、試料を初めに口中に入れてから、試料を吐き出して3秒後までの複数の時点において、甘味料の知覚を評価して甘味を測定するために訓練された、8〜12人の個人を含むものとする。精確性のために、各評価者は、各試料の試験を例えば2回以上、例えば1つの試料につき3〜約5回反復してよく、各反復の間にはすすぎ及び休憩期間(例えば5分)を設け、また新しい試料と過去の試料との間には休憩期間を設ける。結果は、(i)問題となっている成分を有する各特定の配合に関する試験試料の結果と(ii)同一の配合であるが問題となっている成分を有しない対照試験試料との比較に関する統計的分析を用いて決定してよい。問題となっている成分を有しない試料においてある程度の甘味が検知された場合、知覚可能な甘味付与は、例えば1つ又は複数の対照試料において甘味の上昇が検出されなかった時点において、問題となっている成分を含有する1つ又は複数の試験試料における甘味の、検出された上昇として発生し得る。評価者のパネルは、当業者には公知の手順を用いて、例えばSpectrum(商標)DescriptiveAnalysisMethod(Meilgaardら、SensoryEvaluationTechniques,3rd edition,Chapter11)によって訓練される。
本開示によるD‐プシコース/エリスリトール組成物並びに飲料及び他の食品製品は、多数の異なる具体的配合又は構成のうちのいずれを有してもよいことを理解されたい。配合は、製品が目標とする市場区画、配合の所望の栄養特性、風味プロファイル等の因子に応じて変化し得る。本発明の特定の実施形態は、上述のようにD‐プシコース及びエリスリトールを含むのに加えて、例えば任意の1つ若しくは複数の保存料、味覚改質剤若しくはマスキング剤、風味剤、溶媒、安定剤、嵩高剤、白濁剤、ビタミン、ミネラル、電解質、固化防止剤、配合中に使用される抽出物(例えばステビア抽出物等の、配合物中で風味材料、甘味料として使用される抽出物)に都合よく若しくは不可避的に含まれる成分、若しくはこれらのうちの任意の組み合わせ、及び/又は消費に好適な他の成分である、1つ又は複数の他の好適な成分を更に含む。嵩高剤は例えば、マルトデキストリン、ポリデキストロース、デキストリン、イヌリン、オリゴ糖、β‐グルカン、難消化性デンプン、親水コロイド及び固形コーンシロップであってよい。親水コロイドは例えば、アラビアガム、ペクチン、グアーガム、アルギン酸塩、カラギーナン、キサンタンガム、セルロースガム又はこれらのうちの任意の2つ以上の組み合わせであってよい。本開示を利用して、当業者は追加の及び代替的な好適な成分を認識するだろう。飲料製品実施形態の場合、例えば任意にこの飲料製品は、水、並びに飲料中での使用が公知である任意の1つ又は複数の成分、例えば酸味料、果汁及び/又は野菜汁、果肉、風味付与剤、着色料、保存料、ビタミン、ミネラル、電解質、D‐タガトース、グリセリン並びに二酸化炭素を更に含む。特定の例示的実施形態によると、飲料製品は、ダイエット飲料製品又はカロリーオフ飲料製品等のレディ・トゥ・ドリンク飲料であり、例えば1食分のコンテナに梱包されたレディ・トゥ・ドリンク飲料である。他の特定の例示的実施形態によると、飲料製品は飲料濃縮物、即ちレディ・トゥ・ドリンク飲料を形成するために希釈されるシロップである。
用語「飲料濃縮物(beverage concentrate)」、「投入飲料シロップ(throw beverage syrup)」及び「シロップ(syrup)」は、本開示全体を通して相互交換可能に使用される。本出願で開示される飲料濃縮物の少なくとも特定の実施形態は、初期体積の水を用いて調製され、この水には追加の成分が添加される。原濃度飲料組成物(即ちレディ・トゥ・ドリンク状態の濃度の飲料組成物)は、飲料濃縮物又はシロップから、濃縮物に更なる体積の水を添加して濃縮物を1倍まで希釈することによって形成してよい。典型的には例えば、例えばダイエットコーラ飲料製品を含む原濃度飲料は、濃縮物から、約1部の濃縮物を3〜7部以上の水と組み合わせることによって調製し得る。例えば本開示による、いくつかの所謂スーパーファウンテンシロップの実施形態は、32部もの炭酸水を用いて希釈されるように配合してよい。特定の例示的実施形態では、原濃度飲料は、1部の濃縮物を5部の水と組み合わせることによって調製される。特定の他の実施形態では、原濃度飲料は、濃縮物の形成及びそれに続く希釈を行うことなく直接調製される。
本出願で開示される食料品の特定の実施形態は、場合によってはその源に関係なくいずれの着色添加剤も含まない、人工又は合成物を含有しないという点で、天然のものである。本出願で使用される場合、例えば「天然の(natural)」飲料組成物は、以下のガイドラインに従って定義される:天然成分の原材料は天然に存在するか又は由来する。発酵及び酵素を伴う生物学的合成を採用できるが、化学試薬との合成は利用されない。人工着色、防腐剤及び風味料は天然成分とは見做されない。成分は、少なくとも以下を含む特定の指定された技術によって加工又は精製してよい:物理的プロセス、発酵、及び酵素分解。適切なプロセス及び精製技術は少なくとも以下を含む:吸収、吸着、凝集、遠心分離、チョッピング、調理(焼き、揚げ、茹で、焙煎)、冷却、切断、クロマトグラフィ、コーティング、結晶化、消化、乾燥(噴霧、凍結乾燥、真空)、蒸発、蒸留、電気泳動、乳化、カプセル化、抽出、押出、濾過、発酵、粉砕、注入、浸軟、微生物学的なもの(レンネット、酵素)、混合、剥離、パーコレーション、冷蔵/凍結、圧搾、浸漬、洗浄、加熱、混合、イオン交換、凍結乾燥、浸透、析出、塩析、昇華、超音波処理、濃縮、凝集、均質化、再構成及び(天然に見られる酵素を用いた)酵素分解。清澄剤、触媒、凝集剤、濾過助剤及び結晶化阻害剤等を含む、(現在、食品構成成分の魅力又は有用性を高めるための製造助剤として使用される物質として定義される)加工助剤は、偶発的な添加剤と見做され、適切に除去されるならば、天然の飲料又は他の天然の食料品の製造に使用できる。連邦行政規則集第21巻170章3(o)(24)を参照のこと。本出願で開示される飲料製品の実質的に透明な実施形態は、この飲料が実質的に濁りを有さず、また実質的に色を有しないという点で実質的に透明である。
水は、例えばコーラ飲料製品を含む、本出願で開示される製品の基本成分であり、典型的には媒質又は主要液体部分であり、その中でレバウジオシドMが提供され、かつ飲料製品の残りの成分が溶解、乳化、懸濁又は分散されている。本出願で開示される飲料製品の特定の実施形態の製造において精製水を使用でき、また飲料の味覚、臭気又は外観に悪影響を与えないように、標準的な飲料品質の水を採用できる。水は典型的には透明であり、無色であり、不快なミネラル、味覚及び臭気を含まず、有機物質を含まず、低アルカリ性であり、その飲料の製造時点で適用可能な工業及び行政規格に基づいて許容可能な微生物学的品質を有するものとする。飲料製品の特定の典型的な実施形態では、水は飲料の約80質量%〜約99.9質量%のレベルで存在する。少なくとも特定の実施形態では、本出願で開示される飲料及び濃縮物中で使用される水は「処理済みの水(treated water)」であり、これは、例えば米国特許第7,052,725号明細書に開示されているようなカルシウムによる任意の補給の前に、水に溶解した固体の総量を低減するための処理を施された水を指す。処理済みの水を製造する方法は当業者には公知であり、これは特に脱イオン化、蒸留、濾過及び逆浸透圧法(「r‐o」)を含む。用語「処理済みの水」、「精製水(purified water)」、「脱塩水(demineralized water)」、「蒸留水(distilled water)」及び「r‐o水」は、本開示では概ね同義として理解され、略全てのミネラル含有量が除去され、典型的には約500ppm以下の溶解固体総量、例えば250ppmの溶解固体総量を含有する水を指す。
本出願で使用される場合、「完全カロリー(full‐calorie)」飲料配合は、栄養性甘味料を用いて完全に甘味を付与した飲料配合である。用語「栄養性甘味料(nutritive sweetener)」は一般に、典型的な使用量において有意なカロリー含有量、例えば飲料1食分8オンス(226.8グラム)あたり約5カロリー超を提供する甘味料を指す。本出願で使用される場合、「強力な甘味料(potent sweetener)」は、砂糖の少なくとも2倍甘い甘味料、即ち同等の甘味を達成するために質量ベースで砂糖の質量の半分以下しか必要としない甘味料を意味する。例えば強力な甘味料は、砂糖を用いてBrix値10度まで甘味を付与した飲料中と同等の甘味を達成するために、砂糖の質量の1/2未満を必要とし得る。本出願で開示される天然飲料製品及び他の天然食料品に関しては、天然の強力な甘味料しか採用されない。特定の配合では特定の甘味料は、問題となっている配合中でその甘味知覚閾値未満の量で使用した場合、味物質、マスキング剤等として作用することになることも理解されたい。本出願で使用される場合、「無栄養性甘味料(non‐nutritive sweetener)」は、典型的な使用量では有意なカロリー含有量を提供しない甘味料、即ち砂糖のBrix値10度と同等の甘味を達成するために、飲料1食分8オンス(226.8グラム)あたり5カロリー未満を付与する甘味料である。本出願で使用される場合、「カロリーオフ飲料(reduced calorie beverage)」は、完全カロリーバージョン、典型的には過去に市販されている完全カロリーバージョンと比較して、飲料1食分8オンス(226.8グラム)あたりのカロリーが少なくとも25%低減された飲料を意味する。少なくとも特定の実施形態では、低カロリー飲料は、完全カロリーバージョンと比較して、1食分8オンス(226.8グラム)あたりのカロリーが約50%低減されている。本出願で使用される場合、「低カロリー飲料(low‐calorie beverage)」は飲料1食分8オンス(226.8グラム)あたり40カロリー未満である。本出願で使用される場合、「0カロリー(zero‐calorie)」又は「ダイエット(diet)」は、飲料1食分、例えば8オンス(226.8グラム)当たり5カロリー未満であることを意味する。
少なくとも1つの可食酸を含む酸味料を、本出願で開示される食料品の特定の実施形態において使用する。例えば本出願で開示される特定の飲料製品、例えばコーラ飲料では、酸味料は、飲料の味覚に酸味を付与する、嗜好性を高める、喉の渇きをいやす効果を増大させる、甘味を修正する、及び保存料として作用するといった複数の機能のうちの任意の1つ又は複数の機能を果たしてよい。本出願で使用される場合、用語「低pH(low pH)」は、約1〜約6の範囲等、pH6未満の酸性pHを指す。本出願で開示される飲料の特定の例示的実施形態(例えばレディ・トゥ・ドリンクダイエットコーラ飲料製品)は、約2.0〜5.0の範囲、又は約2.5〜4.0の範囲、又は約2.8〜3.3の範囲、又は約3.0〜3.2の範囲のpHを有する。本出願で開示される飲料の少なくとも特定の実施形態のpHは、約2.0〜5.0、約2.5〜4.0、約2.8〜3.3又は約3.0〜3.2の範囲内、例えば3.1の値を有してよい。特定の例示的実施形態において、酸は飲料の風味を増強する。酸が多すぎると、飲料の風味が損なわれる場合があり、酸味又は他の異味が発生する場合があるが、酸が少なすぎると、飲料の味覚が単調なものとなり得る。本出願で使用される場合、用語「高pH(high pH)は、約7(例えば約6.0〜8.0又は約6.5〜約7.5の範囲)のpHを指す。本出願で開示される飲料の特定の例示的実施形態は高pHを有し、例えば約pH8〜14の範囲のpHを有する。本出願で開示される飲料製品の特定の例示的実施形態は、中性のpH、例えば約pH6〜pH8の範囲、又は約pH6.5〜7.5の範囲のpHを有する。
選択される特定の1つ又は複数の酸及び使用される量は、他の成分、配合の所望の貯蔵期間、並びにpH、滴定酸度及び味覚に対する所望の効果に部分的に左右されることになる。本開示による特定の飲料製品実施形態の場合、例えば、酸味料の1つ又は複数の酸は、飲料製品(例えばコーラ飲料製品)の所望のpH、使用される他の成分等に応じて、合計で飲料の約0.01質量%〜約1.0質量%、例えば約0.01質量%〜約0.5質量%、約0.05質量%〜約0.5質量%、約0.05質量%〜約0.25質量%、約0.1質量%〜約0.25質量%の量で使用してよい。好適な酸は公知であり、本開示を利用すれば当業者には明らかであろう。本出願で開示される飲料製品のいくつかの又は全ての実施形態における使用に好適な例示的な酸は、リン酸、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸、フマル酸、アスコルビン酸、グルコン酸、コハク酸、マレイン酸、アジピン酸、桂皮酸、グルタル酸及びこれらのうちのいずれの混合物を含む。典型的には、上記酸はリン酸、クエン酸、リンゴ酸又はこれらのうちの任意の組み合わせ、例えばリン酸及びクエン酸である。天然飲料製品(例えば天然コーラ飲料製品)を含む実施形態では、上記酸は例えば、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、ギ酸、グルコン酸、乳酸、フマル酸、アジピン酸、コハク酸、マレイン酸、桂皮酸、グルタル酸及びこれらのうちの任意の混合物からなる群より選択できる。例えば特定の実施形態では、上記酸は乳酸、酒石酸及びクエン酸を含むか又はこれらから本質的になり、また特定の実施形態では、上記酸は乳酸並びに酒石酸及びクエン酸のうちの少なくとも1つを含むか又はこれらから本質的になる。
滴定酸度は、飲料製品の全体としての酸度の指標である。滴定酸度は、所定の体積の飲料の酸を中和するために必要なアルカリの量を測定する。滴定酸度は、飲料100mlをポテンショメータを用いた終点pH8.75まで滴定するために必要な0.1N NaOHのミリリットルとして測定できる。本出願で開示される飲料製品(例えばダイエットコーラ飲料製品)の特定の実施形態の滴定酸度は典型的には、約8.75〜約12.5、又は約9〜約11である。好適な滴定酸度は例えば約9、9.25、9.5、9.75、10、10.25又は10.9を含む。
本開示を利用すれば、当業者は、例えば本開示のレディ・トゥ・ドリンクダイエットコーラ飲料製品実施形態等の、上述のようにD‐プシコース及びエリスリトールを含み、かつアスパルテーム等のペプチド系人工甘味料を含む追加の甘味付与構成成分を更に含有する、飲料製品のpH/安定性は、正規分布曲線に従っており、pH約4.2は一般に、人工甘味料の甘味付与効果を保持するための最良の安定性を提供することを理解するだろう。本開示によるカルシウム補給飲料実施形態の形成において、1つ又は複数のカルシウム塩の存在は、上記塩の溶解を補助すること、及び人工甘味料の安定性のための望ましいpHを維持することの両方のために、追加の酸を必要とし得る。飲料組成物中の上記追加の酸の存在は、組成物の滴定酸度を上昇させ、更なる酸味をもたらす。好適な酸又は酸の組み合わせ、及び本出願で開示される飲料製品の任意の特定の実施形態の酸味料構成成分のための上記酸の量の選択は、本開示を利用すれば当業者の能力の範囲内となる。
例えばコーラ飲料製品を含む本出願で開示される食料品の特定の例示的実施形態では、例えばpHの調整又は他の目的のために、少量のアルカリ化剤も含有してよい。このようなアルカリ化剤は例えば、クエン酸カリウム及びクエン酸ナトリウムを含む。例えば上記アルカリ化剤である水酸化カリウムは、(飲料の質量に対して)約0.005質量%〜約0.02質量%の量で使用してよく、特定の飲料に関しては約0.01質量%の量が典型的である。この量は当然のことながら、アルカリ化剤のタイプ、及びpHが調整されることになる度合いに左右される。
本出願で開示される食料品は任意に風味構成成分又は風味材料を含有し、これは単一の風味成分又は多成分風味組成物であってよい。例えば特定の実施形態では、風味構成成分は、天然及び/又は合成果物風味、植物風味、香辛料風味、他の風味及びこれらのうちの任意の混合物の1つ又は2つ以上の組み合わせを含んでよく、又はこれらからなってよい(若しくはこれらから実質的になってよい)。風味構成成分は更に、上述の風味のうちの複数の調合物を含んでよい。本発明の飲料製品に風味特性を付与するために使用できる風味構成成分の特定の量は、選択された1つ又は複数の風味、所望の風味の効果、及び風味構成成分の形態によって左右される。本開示を利用すれば、当業者は、所望の風味の効果を達成するために使用される任意の特定の1つ又は複数の構成成分の量を容易に決定できるだろう。
本出願で使用される場合、用語「果物風味(fruit flavor)」は一般に、種子植物の可食生殖部に由来する風味を指す。バナナ、トマト、クランベリー等の、甘い果肉が種と関連しているもの、及び小さい多肉質の液果を有するものの両方が含まれる。例示的な果物風味は、例えばオレンジ、レモン、ライム、グレープフルーツ、タンジェリン、ミカン、タンジェロ及びザボンといった柑橘類風味、並びにリンゴ、ブドウ、サクランボ、パイナップル風味等といった風味、並びにこれらの混合物を含む。用語「液果(berry)」は、集合果、即ち「真の(true)」液果ではないが一般に液果として受容されているものも含んで使用される。用語「果物風味」には、天然源由来の果物風味をシミュレートするために作製された、合成的に調製された風味も含まれる。好適な果物又は液果源の例は、完全な状態の液果又はその一部分、液果汁、液果汁濃縮物、液果ピューレ及びその調合物、乾燥液果粉末、乾燥液果汁粉末等を含む。特定の例示的実施形態では、食料品、例えば飲料濃縮物又は他の飲料製品は、例えばジュース濃縮物又はジュースといった果物風味構成成分を含む。例えばダイエットコーラ飲料製品を含む飲料製品を例えば含む、本出願で開示される食料品の少なくとも特定の例示的実施形態における使用に好適なジュースは、例えば果物汁、野菜汁及び液果汁を含む。ジュースは本発明において、濃縮物、ピューレ、原濃度ジュース又は他の好適な形態といった形態で利用してよい。本出願で使用される場合、用語「ジュース、汁(juice)」は、原濃度の果物、液果又は野菜汁、並びに濃縮物、ピューレ、ミルク及び他の形態を含む。色が薄い特定のこのようなジュースは、飲料の色を暗くすることなく風味を調整するため及び/又は飲料のジュース含有量を増加させるために、特定の例示的実施形態の配合に含まれる場合がある。このようなジュースの例は、リンゴ、ナシ、パイナップル、モモ、レモン、ライム、オレンジ、アンズ、グレープフルーツ、タンジェリン、ルバーブ、カシス、マルメロ、パッションフルーツ、パパイヤ、マンゴー、グアバ、ライチ、キウイ、ミカン、ココナッツ及びバナナを含む。必要に応じて、脱風味及び脱色ジュースを利用してよい。複数の異なる果物、野菜及び/又は液果汁を、任意で他の風味付与剤と共に組み合わせて、所望の風味を有する飲料を生成してよい。好適なジュース源の例は、プラム、プルーン、ナツメヤシ、フサスグリ、イチジク、ブドウ、レーズン、クランベリー、パイナップル、モモ、バナナ、リンゴ、ナシ、グアバ、アンズ、サスカトゥーンベリー、ブルーベリー、プレーンズベリー、プレーリーベリー、クワ、ニワトコ、バルバドスチェリー(アセロラチェリー)、チョークチェリー、ナツメヤシ、ココナツ、オリーブ、ラズベリー、イチゴ、ハックルベリー、ローガンベリー、フサスグリ、デューベリー、ボイセンベリー、キウイ、サクランボ、ブラックベリー、マルメロ、クロウメモドキ、パッションフルーツ、アメリカスモモ、ナナカマド、スグリ、カシューアップル、ザクロ、カキ、マンゴー、ルバーブ、パパイヤ、ライチ、レモン、オレンジ、ライム、タンジェリン、マンダリン及びグレープフルーツ等を含む。少なくとも特定の実施形態における使用に好適な多数の追加の及び代替的なジュースは、本開示を利用すれば当業者には明らかであろう。ジュースを利用する本発明の飲料において、ジュースは例えば飲料の少なくとも約0.2質量%のレベルで使用してよい。特定の例示的実施形態では、ジュースは飲料の約0.2質量%〜約40質量%のレベルで利用される。典型的にはジュースは少なくとも、約1質量%〜約20質量%の量で使用してよい。
本出願で使用される場合、用語「植物風味(botanical flavor)」は、果物でない植物の部分に由来する風味を指す。従って植物風味は、堅果、樹皮、根及び葉の精油及び抽出物に由来する風味を含んでよい。用語「植物風味」には、天然源由来の植物風味をシミュレートするために作製された、合成的に調製された風味も含まれる。このような風味の例は、コーラ風味、茶風味等及びこれらの混合物を含む。
本出願で開示される飲料製品の少なくとも特定の例示的実施形態における使用に好適な他の風味付与剤は、例えばカッシア、クローブ、シナモン、トウガラシ、ショウガ、バニラ香辛料風味付与剤、カルダモン、コリアンダー、ルートビア、ササフラス、朝鮮人参及びその他等の香辛料風味付与剤を含む。少なくとも特定の例示的実施形態における使用に好適な多数の追加の及び代替的な風味付与剤は、本開示を利用すれば当業者には明らかであろう。風味付与剤は、抽出物、含油樹脂、ジュース濃縮物、ボトラーズベース(bottler’s base)又は当該技術分野で公知の他の形態であってよい。少なくとも特定の例示的実施形態では、このような香辛料又は他の風味は、ジュース又はジュースの組み合わせの風味を補足する。
本出願で開示される食料品の特定の実施形態では、配合中に含まれる風味組成物の1つ又は複数の構成成分は、エマルジョンの形態で使用してよい。風味付与エマルジョンは、風味付与剤のうちのいくつか又は全てを、任意に飲料の他の成分及び乳化剤と共に混合することによって調製してよい。特定の例示的実施形態では、乳化剤は水溶性である。例示的な好適な乳化剤は、アラビアガム、変性デンプン、カルボキシメチルセルロース、トラガカントガム、ガティガム及び他の好適なガムを含む。更なる好適な乳化剤は、本開示を利用すれば、飲料配合の分野における技術を有する者には明らかであろう。例示的実施形態中の乳化剤は、風味付与剤及び乳化剤の混合物の約3%超を含む。特定の例示的実施形態では、乳化剤は上記混合物の約5%〜約30%である。
二酸化炭素は、例えばレディ・トゥ・ドリンクダイエットコーラ飲料を含む、本出願で開示される飲料の特定の例示的実施形態に、発泡を提供するために使用される。飲料を炭酸化するための当該技術分野で公知の技術及び炭酸化設備のいずれを利用してよい。二酸化炭素は飲料の味覚及び外観を増強でき、また不都合な微生物を阻害及び破壊することによって飲料の清潔さを保護する助けとなり得る。特定の実施形態では、例えば飲料は、最高約4.0ボリュームの二酸化炭素というCOレベルを有する。典型的な実施形態は例えば、約0.5〜5.0ボリュームの二酸化炭素を有してよい。本出願及び独立請求項で使用される場合、1ボリュームの二酸化炭素は、60°F(16℃)、1気圧において任意の所定の量の液体、例えば水に吸収される二酸化炭素の量として定義される。ガスのボリュームは、このガスが溶解される液体と同一の空間を占有する。二酸化炭素含有量は、当業者によって、所望の発泡レベル、及び飲料の味覚又は食感に対する二酸化炭素の影響に基づいて選択され得る。炭酸は天然由来又は合成由来であってよい。
必要に応じて、例えばダイエットコーラ飲料製品を含む、本出願で開示される飲料製品及び他の食料品の様々な実施形態に、カフェインを添加してよい。添加されるカフェインの量は、所望の飲料特性、その飲料が市場流通する国の任意の適用可能な規制規定等によって決定される。特定の例示的実施形態では、カフェインは飲料の0.02質量%以下のレベルで含まれる。カフェインは、食品及び飲料中での使用に関して許容できる純度を有するものでなければならない。カフェインは天然由来又は合成由来であってよい。
例えばコーラ飲料製品を含む、本開示の飲料濃縮物及び他の飲料製品実施形態は、D‐プシコース及びエリスリトールに対する適合性を有する、概して食料品配合中に典型的に見られる成分のいずれかを含む追加の成分を含有してよい。このような追加の成分の例は、カラメル及び他の着色剤又は染料、消泡剤、ガム、乳化剤、茶固形物、混濁構成成分並びにミネラル及び非ミネラル栄養補給成分を含むがこれらに限定されない。非ミネラル栄養補給成分の例は、当業者には公知であり、例えば抗酸化剤及びビタミン(ビタミンA、D、E(トコフェロール)、C(アスコルビン酸)、B(チアミン)、B(リボフラビン)、B、B12、及びK、ナイアシン、葉酸、ビオチン、並びにこれらの任意の組合せを含む)を含む。任意の非ミネラル栄養補給成分は典型的には、良好な製造の実施において一般に許容される量で存在する。例示的な量は、RDV(recommended daily value:1日あたりの推奨値)が確立されている場合、約1%〜約100%RDVである。特定の例示的実施形態では、1つ又は複数の非ミネラル栄養補給成分は、RDVが確立されている場合、約5%〜約20%RDVの量で存在する。
本出願で開示される飲料製品及び他の食料品の少なくとも特定の実施形態において、(単一成分保存料及び所謂保存システムを含む)保存料を使用してよい。保存料を使用する場合、保存料は製造中の任意の好適な時点で配合に添加してよい。本出願で使用される場合、用語「保存システム(preservation system)」及び「保存料(preservative)」は、例えば安息香酸(例えば安息香酸ナトリウム、カルシウム及びカリウム)、ソルビン酸(例えばソルビン酸ナトリウム、カルシウム及びカリウム)、クエン酸(例えばクエン酸ナトリウム、カルシウム及びカリウム)、ポリリン酸(例えばヘキサメタリン酸ナトリウム(SHMP))並びにこれらの混合物、並びにアスコルビン酸EDTA、BHA、BHT、TBHQ、デヒドロ酢酸、ジメチルジカルボネート、エトキシキン、ヘプチルパラベン及びこれらの任意の組合せといった抗酸化剤を含む、食品及び飲料組成物中での使用が認可されている任意のものを含む。保存料は、適用可能な法律及び規制の下で命令された最大レベル、典型的には約0.05質量%を超えない量で使用してよい。典型的に使用される保存料のレベルは、計画された最終製品のpH及び配合の微生物性腐敗可能性を含む、特定の配合に従って調整される。本開示を利用すれば、本開示による飲料のための好適な保存料又は保存料の組合せの選択は、当業者の能力の範囲内であろう。
少なくとも特定の例示的実施形態に好適な保存の他の方法は、例えば無菌梱包並びに/又は熱間充填及びトンネル・パストライゼーション(tunnel pasteurization)等の熱処理若しくは熱加工ステップを含む。このようなステップを用いて、製品中の酵母、糸状菌及び微生物の成長を減少させることができる。例えばBraunらによる米国特許第4,830,862号明細書は、果汁飲料の製造におけるパストライゼーションの使用及び炭酸飲料中の好適な保存料の使用を開示している。Kastinによる米国特許第4,925,686号明細書は、安息香酸ナトリウム及びソルビン酸カリウムを含有する、加熱パストライゼーションを施された凍結可能な果汁組成物を開示している。一般に、熱処理は、短時間に亘る高温、例えば10秒間に亘って約190°F(約87.8℃)を典型的には使用する熱間充填法、より長い時間に亘る比較的低温、例えば10〜15分間に亘って約160°F(約71.1℃)を典型的には使用するトンネル・パストライゼーション法、及び例えば昇圧下、即ち1気圧超の圧力下において3〜5分間に亘って約250°F(約121.1℃)を典型的には使用する、レトルト法を含む。
実施例1
本出願で開示される飲料のレディ・トゥ・ドリンクダイエットコーラ実施形態の試料及び比較対照用飲料試料の定量的記述評価を、10人の訓練された味覚試験パネリストのパネルによって実施し、各飲料試料に関して各パネリストが2回の評価を行った。採点は0〜15のスケール上で行われ、15が最高又は最速であった。以下で更に説明するように、この試験により、本開示の一実施形態による、D‐プシコース及びエリスリトールによって甘味を付与されたダイエットコーラ飲料配合は、どちらかと言えば強い甘味初期風味、より迅速な甘味の開始、より強いコーラ及び柑橘類風味、より少ない酸味風味及びより「普通の(regular)」全体的な味覚印象を有することが分かった。D‐プシコース及びエリスリトールによって甘味を付与されたダイエットコーラ飲料配合の味覚的利点は、「調合度(Blended)」風味属性において統計的に有意であった。この属性は、試料の複数の風味が個別に顕著であるか又は個別に区別できる状態に対して、試料の複数の風味が調合されて個別に区別できない度合いとして定義される。以下の表1は、(i)レバウジオシドA及びレバウジオシドDを用いて甘味を付与したレディ・トゥ・ドリンクダイエットコーラ対照飲料配合を作製するためのシロップ、並びに(ii)レバウジオシドA及びレバウジオシドDに加えて、示されている量のD‐プシコース及びエリスリトールによって甘味を付与された、本開示によるレディ・トゥ・ドリンクダイエットコーラ飲料配合を作製するためのシロップの配合を示す。レバウジオシドA及びレバウジオシドDは、3.0gの可溶性RebD(即ちレバウジオシドDとレバウジオシドAとの質量比が7:3)として提供され、これは0.9gのレバウジオシドA及び2.1gのレバウジオシドDを意味する。これら配合は、本開示によるダイエットコーラ飲料実施形態中のD‐プシコース及びエリスリトール甘味料以外は同一であることが確認できる。
表1のシロップを、炭酸水を用いて1+5杯に希釈して(即ち元の濃縮物の1/6まで希釈して)、D‐プシコース及びエリスリトールを有するレディ・トゥ・ドリンクダイエットコーラ飲料試料(比較対照試料)又は2.0質量%のD‐プシコース及びエリスリトールを有するレディ・トゥ・ドリンクダイエットコーラ飲料試料(本開示による飲料実施形態)を形成した。これらの飲料試料を上述のように試験し、重要な味覚属性に関する官能結果を以下の表2に示す。表2では、酸味風味以外の全ての特性に関して、値が高いほど良好である。特徴「調合度(Blended)」に関する表2における異なる文字指定(即ちD‐プシコース及びエリスリトールを有するダイエットコーラ飲料に対して「a」、及びダイエットコーラ対照飲料に対して「b」)によって指示されるように、D‐プシコース及びエリスリトールを有するダイエットコーラ飲料に関する、「調合度」特性に関する値は、ダイエットコーラ対照飲料に関するこの値より統計的に有意に良好である。更に、初期の甘味(即ち「甘味初期風味(sweetness initial flavor)」)に関する値は統計的に有意な差があるものとして示されていないが、どちらかと言えばD‐プシコース及びエリスリトールを有するダイエットコーラ飲料に関して良好であることが示されている。
実施例2、パートA
ダイエットコーラ飲料のレバウジオシドM‐甘味付与配合の味覚品質は、エリスリトール、D‐タガトース、D‐プシコース又はこれらの組合せを添加することによって改善された。完成品のレディ・トゥ・ドリンクコーラ飲料の試料を、6つの異なるこのような配合それぞれに関して調製した。これら配合は、500ppmのレバウジオシドMによって甘味を付与されたレディ・トゥ・ドリンクダイエットコーラ飲料であり、表3に示す低カロリーの低強度甘味料成分である嵩高剤以外は同一であった。表3に示すように、これら6つの変形例はそれぞれエリスリトール、D‐タガトース及び/又はD‐プシコースを含有していた。これら6つの変形例それぞれの試料を、コーラ飲料及びコーラ飲料の味覚試験に精通している5人によって評価した。具体的には、6つの配合の変形例の試料を試験し、互いに、及び上記低カロリーの低強度甘味料成分である嵩高剤を有しないことを除いて同一である対照試料と、比較した。
実施例2、パートB
ダイエットコーラ飲料の味覚試験を含むコーラ飲料の味覚試験に精通した5人による、6つの変形例の試料の味覚試験の結果。味覚試験は、D‐プシコース及びエリスリトールの添加によって、他の変形例に対して試料の食感が増進されたことを示した。予期せぬことに、D‐プシコースを有する変形例は初期の甘味が改善されたことが分かった。初期の甘味は一般に、ステビオールグリコシドによって甘味を付与された飲料には欠けており、変形例3、変形例5及び変形例6におけるこの追加の有利な効果は、予期せぬ現象であった。変形例5及び変形例6は、全ての変形例の中で最良であると判定された。変形例6は、アスパルテーム又は他の人工甘味料を用いて甘味を付与された、現在市販されているダイエットコーラの味覚に近い味覚を有するものの、有意に良好な食感を有するものとして知覚された。
実施例3、パートA
完成品のレディ・トゥ・ドリンクダイエットコーラ飲料の試料を、2つの配合変形例それぞれから調製した。これら配合は、レバウジオシドMによって甘味を付与されたレディ・トゥ・ドリンクダイエットコーラ飲料であった。以下の表4に示すように、変形例1は低強度甘味料成分を有さず、変形例2はD‐プシコース及びエリスリトールを有していた。両方の変形例の試料を、コーラ飲料及びコーラ飲料の味覚試験に精通している2人によって評価した。
実施例3、パートB
ダイエットコーラ飲料の味覚試験を含むコーラ飲料の味覚試験に精通している2人は、変形例1及び変形例2の試料を試飲した。これらはそれぞれ良好な甘味味覚プロファイル及び食感を有するものの、変形例2が変形例1よりも良好な甘味味覚プロファイル及び食感を有することが分かった。
実施例4、パートA
レバウジオシドMによって甘味を付与された完成品のレディ・トゥ・ドリンクダイエットコーラ飲料の試料を、2つの配合変形例それぞれに関して調製した。これら2つの変形例はそれぞれ、1.5gの可溶性RebD(即ちレバウジオシドDとレバウジオシドAとの質量比が7:3)と共に1.5gのレバウジオシドMを用いて甘味を付与された。以下の表5に示すように、変形例1はD‐プシコース又はエリスリトールを有さず、変形例2はD‐プシコース及びエリスリトールを有していた。両方の変形例の試料を、ダイエットコーラ飲料の味覚試験を含むコーラ飲料の味覚試験に精通している2人によって評価した。
実施例4、パートB
ダイエットコーラ飲料の味覚試験を含むコーラ飲料の味覚試験に精通している2人は、変形例1及び変形例2の試料を試飲した。これらはそれぞれ良好な甘味味覚プロファイル及び食感を有するものの、変形例2が変形例1よりも有意に良好な甘味品質及び食感を有することが分かった。
実施例5、パートA
完成品のレディ・トゥ・ドリンクダイエットコーラ飲料の試料を、2つの配合変形例それぞれから調製した。これら配合は、レバウジオシドMによって甘味を付与されたレディ・トゥ・ドリンクダイエットコーラ飲料であった。以下の表6に示すように、変形例1はD‐プシコース及びエリスリトールを有さず、変形例2はD‐プシコース及びエリスリトールを有していた。両方の変形例の試料を、ダイエットコーラ飲料の味覚試験を含むコーラ飲料の味覚試験に精通している2人によって評価した。
実施例5、パートB
ダイエットコーラ飲料の味覚試験を含むコーラ飲料の味覚試験に精通している6人は、変形例1及び変形例2の試料を試飲した。これらはそれぞれ良好な甘味味覚プロファイル及び食感を有するものの、変形例2が変形例1よりも良好な甘味味覚プロファイル及び食感を有することが分かった。
実施例6、パートA
完成品のレディ・トゥ・ドリンクダイエットコーラ飲料の試料を、2つの配合変形例それぞれから調製した。これら配合は、レバウジオシドMによって甘味を付与されたレディ・トゥ・ドリンクダイエットコーラ飲料であった。以下の表7に示すように、変形例1はD‐プシコース及びエリスリトールを有さず、変形例2はD‐プシコース及びエリスリトールを有していた。両方の変形例の試料を、ダイエットコーラ飲料の味覚試験を含むコーラ飲料の味覚試験に精通している2人によって評価した。
実施例6、パートB
ダイエットコーラ飲料の味覚試験を含むコーラ飲料の味覚試験に精通している2人は、変形例1及び変形例2の試料を試飲した。変形例2は、変形例1よりも良好な甘味味覚プロファイル及び食感を有することが分かった。
実施例7、パートA
完成品のレディ・トゥ・ドリンクダイエットコーラ飲料の試料を、2つの配合変形例それぞれから調製した。これら配合は、レバウジオシドM及び可溶性RebDによって甘味を付与されたレディ・トゥ・ドリンクダイエットコーラ飲料であった。以下の表8に示すように、変形例1はD‐プシコース及びエリスリトールを有さず、変形例2はD‐プシコース及びエリスリトールを有していた。両方の変形例の試料を、ダイエットコーラ飲料の味覚試験を含むコーラ飲料の味覚試験に精通している2人によって評価した。
実施例7、パートB
ダイエットコーラ飲料の味覚試験を含むコーラ飲料の味覚試験に精通している2人は、変形例1及び変形例2の試料を試飲した。変形例2は、変形例1よりも良好な甘味味覚プロファイル及び食感を有することが分かった。
実施例8
本開示の発明の一態様による、D‐プシコース及びエリスリトールを含有するレディ・トゥ・ドリンク低カロリーフローズン飲料を、以下の表9に示す濃縮シロップから調製する。表9の濃縮シロップを水で1+5杯に希釈して、飲料混合物を製造する。続いてこの飲料混合物をフローズン飲料ユニットのホッパに注入してフローズン飲料を生成し、このフローズン飲料は吐出され、風味付きシロップを添加することによって更に風味を付与される。
実施例9
本開示の発明の一態様によるD‐プシコース及びエリスリトールを含む、食品調製にあたってバルク状態で、又は卓上甘味料として使用するのに好適な甘味料組成物を、以下の表10に示す配合を用いて調製する。表10の甘味料組成物は、調理中の成分としての、又は即時消費用の水若しくは他の液体に若しくは他の食品に添加するための使用に好適である。甘味料組成物はバルク状態で、又は提案された1食分サイズをそれぞれ含有するパックに梱包できる。任意に、表10に示す配合に微量の風味付与剤(例えば0.01g以下)又はより高い濃度の風味付与剤を添加できる。
実施例10
ダイエットフローズン炭酸飲料を、本開示の発明の一態様に従って調製する。フローズン炭酸飲料のための飲料シロップは、甘味が付与されていないレモン‐ライムCSDベース(例えばダイエットマウンテンデュー(登録商標)ベース又は他のレモン‐ライムCSDベース)1.0ガロン(3785.4ミリリットル)に、エリスリトール(完成品の飲料の3.5質量%)及びD‐プシコース(完成品のドリンクの2.1質量%)を添加することによって調製される。完全な溶解が起こるまでこの溶液を撹拌する。レバウジオシドM(完成品の飲料の500ppm)を添加し、完全な溶解が達成されるまでこの溶液を再び撹拌する。このようにして調製されたシロップを、完成品のフローズン炭酸飲料のレディ・トゥ・ドリンク状態の1食分を吐出する際にシロップに炭酸水を添加するよう構成されたフローズン炭酸飲料用機械(「FCBディスペンサ」)に投入する。得られた完成品のフローズン炭酸飲料のレディ・トゥ・ドリンク状態の1食分は、良好な二酸化炭素オーバラン、なめらかでクリーミーな口当たり、及び優れた味覚を有している。続いてシロップを、FCBディスペンサに連続的に通過させて、完成品のフローズン炭酸飲料の、高品質なレディ・トゥ・ドリンク状態の供給を安定して達成できる。
例示的実施形態の以上の開示及び説明を利用すれば、当業者には、本出願で開示される発明の一般原理を守ったまま、多数の代替実施形態及び異なる実施形態が可能であることが理解されるだろう。当業者は、このような様々な修正例及び代替実施形態の全てが、本発明の正確な範囲及び精神の内にあると認識するだろう。添付の請求項はこのような修正例及び代替実施形態の全てを包含することを意図したものである。本開示及び以下の請求項中の、単数を表す不定冠詞又は定冠詞(例えば「a」、「an」、「the」等)は、ある特定の場合において、この用語が上記特定の場合には具体的に1つ及び1つのみを意味することを意図していることが文脈から明らかでない限り、特許における従来の使用法、即ち「少なくとも1つ(at least one)」を意味する使用法に従うものであることを理解されたい。同様に、従来の使用法に従い、用語「…を備える(comprising)」はここでは非限定的な意味で使用されており、即ち追加の項目、特徴、構成成分等を排除しないが、用語「…からなる(consisting of)」は限定的な意味であり、追加の項目、特徴、構成成分等を排除するものである。同様に、これもまた従来の使用法に従って、用語「…から本質的になる(consisting essentially of)」は、列挙されている1つ若しくは複数の材料又は1つ若しくは複数のステップへの限定を行うものであるが、請求されている発明の1つ又は複数の基本的かつ新規の特徴に実質的に影響しない1つ若しくは複数の材料又は1つ若しくは複数のステップを任意に含むこともできる。
他の実施態様
1.D‐プシコース及びエリスリトールを少なくとも1つの他の可食成分と共に含む、食料品。
2.前記食料品は、無炭酸飲料、炭酸飲料、フローズン飲料、ソーダファウンテン用飲料又は乳飲料である、実施態様1に記載の食料品。
3.前記食料品は、レバウジオシドM並びにレバウジオシドA及びレバウジオシドDのうちの少なくとも1つを更に含む、レディ・トゥ・ドリンクダイエット炭酸ソフトドリンクである、実施態様1に記載の食料品。
4.前記食料品は、フローズン炭酸飲料である、実施態様2に記載の食料品。
5.前記食料品は、炭酸水を用いた1+5杯の希釈によってレディ・トゥ・ドリンク炭酸飲料を製造するために好適なシロップである、実施態様1に記載の食料品。
6.前記食料品は、複数の1食分のパックに梱包された甘味付与組成物である、実施態様1に記載の食料品。
7.レバウジオシドA、レバウジオシドB、レバウジオシドC、レバウジオシドD、レバウジオシドE、レバウジオシドM、スクロース、モナチン、タウマチン、モネリン、ブラゼイン、L‐アラニン、グリシン、羅漢果、モグロシド、ヘルナンズルチン、フィロズルチン、トリロバチン、及びこれらのうちの任意の2つ以上の組合せからなる群より選択される、甘味を付与できる量の少なくとも1つの追加の甘味料を更に含む、実施態様1〜6のいずれか1項に記載の食料品。
8.・水;
・D‐プシコース;
・エリスリトール;
・少なくとも1つの酸を含む酸味料;
・風味付与剤;及び
・甘味料構成成分
を含む、飲料製品。
9.前記甘味料構成成分は、甘味を付与できる量のレバウジオシドMを含む、実施態様8に記載の飲料製品。
10.前記甘味料構成成分は、少なくとも1つの追加の甘味料を更に含む、実施態様9に記載の飲料製品。
11.前記甘味料構成成分は、甘味を付与できる量のレバウジオシドA及び甘味を付与できる量のレバウジオシドDを更に含む、実施態様9に記載の飲料製品。
12.前記飲料製品は、3.0より高く3.5より低いpHを有するレディ・トゥ・ドリンク飲料である、実施態様11に記載の飲料製品。
13.前記飲料製品は、炭酸水を用いた1+5杯の希釈によって、3.0より高く3.5より低いpHを有するレディ・トゥ・ドリンク炭酸飲料を製造するために好適なシロップであり、前記レバウジオシドMは300〜3600ppmの濃度で存在する、実施態様11に記載の飲料製品。
14.果汁、野菜汁、果肉、着色料、ビタミン、ミネラル、電解質、D‐タガトース及びグリセリンからなる群より選択される、少なくとも1つの追加の成分を更に含む、実施態様8〜13のいずれか1項に記載の飲料製品。
15.D‐プシコース及びエリスリトールを少なくとも1つの他の可食成分と共に含む、食料品。
16.・炭酸水;
・2.1質量%以下の量のD‐プシコース;
・3.5質量%以下のエリスリトール;
・少なくとも1つの酸を含む酸味料;
・コーラ風味付与剤;並びに
・50ppm〜600ppmの濃度の甘味を付与できる量のレバウジオシドM、甘味を付与できる量のレバウジオシドA、及び甘味を付与できる量のレバウジオシドDを含む甘味料構成成分、を含む、レディ・トゥ・ドリンクダイエットコーラ飲料製品であって、
前記飲料製品のpHは3.0〜3.5である、レディ・トゥ・ドリンクダイエットコーラ飲料製品。
17.炭酸水を用いた1+5杯の希釈によってレディ・トゥ・ドリンク炭酸飲料を製造するために好適な、飲料シロップであって、
前記シロップは:
・2.1質量%以下の量のD‐プシコース;
・3.5質量%以下のエリスリトール;
・前記飲料シロップの1+5杯の希釈によって製造されるレディ・トゥ・ドリンクダイエット炭酸コーラ飲料において、3.0より高く3.5より低いpHをもたらすのに十分な量の酸味料;
・コーラ風味付与剤;並びに
・300ppm〜3600ppmの濃度の甘味を付与できる量のレバウジオシドM、甘味を付与できる量のレバウジオシドA、及び甘味を付与できる量のレバウジオシドDを含む甘味料構成成分
を含み、
前記飲料製品のpHは3.0〜3.5である、飲料シロップ。

Claims (17)

  1. D‐プシコース及びエリスリトールを少なくとも1つの他の可食成分と共に含む、食料品。
  2. 前記食料品は、無炭酸飲料、炭酸飲料、フローズン飲料、ソーダファウンテン用飲料、又は乳飲料である、請求項1に記載の食料品。
  3. 前記食料品は、レバウジオシドMとレバウジオシドA及びレバウジオシドDのうちの少なくとも1つとを更に含むレディ・トゥ・ドリンクダイエット炭酸ソフトドリンクである、請求項1に記載の食料品。
  4. 前記食料品は、フローズン炭酸飲料である、請求項2に記載の食料品。
  5. 前記食料品は、炭酸水を用いた1+5杯の希釈によってレディ・トゥ・ドリンク炭酸飲料を製造するために好適なシロップである、請求項1に記載の食料品。
  6. 前記食料品は、複数の1食分のパックに梱包された甘味付与組成物である、請求項1に記載の食料品。
  7. レバウジオシドA、レバウジオシドB、レバウジオシドC、レバウジオシドD、レバウジオシドE、レバウジオシドM、スクロース、モナチン、タウマチン、モネリン、ブラゼイン、L‐アラニン、グリシン、羅漢果、モグロシド、ヘルナンズルチン、フィロズルチン、トリロバチン、及びこれらのうちの任意の2つ以上の組合せからなる群より選択される、甘味を付与できる量の少なくとも1つの追加の甘味料を更に含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載の食料品。
  8. ・水;
    ・D‐プシコース;
    ・エリスリトール;
    ・少なくとも1つの酸を含む酸味料;
    ・風味付与剤;及び
    ・甘味料構成成分
    を含む、飲料製品。
  9. 前記甘味料構成成分は、甘味を付与できる量のレバウジオシドMを含む、請求項8に記載の飲料製品。
  10. 前記甘味料構成成分は、少なくとも1つの追加の甘味料を更に含む、請求項9に記載の飲料製品。
  11. 前記甘味料構成成分は、甘味を付与できる量のレバウジオシドA及び甘味を付与できる量のレバウジオシドDを更に含む、請求項9に記載の飲料製品。
  12. 前記飲料製品は、3.0より高く3.5より低いpHを有するレディ・トゥ・ドリンク飲料である、請求項11に記載の飲料製品。
  13. 前記飲料製品は、炭酸水を用いた1+5杯の希釈によって、3.0より高く3.5より低いpHを有するレディ・トゥ・ドリンク炭酸飲料を製造するために好適なシロップであり、
    前記レバウジオシドMは300〜3600ppmの濃度で存在する、請求項11に記載の飲料製品。
  14. 果汁、野菜汁、果肉、着色料、ビタミン、ミネラル、電解質、D‐タガトース及びグリセリンからなる群より選択される、少なくとも1つの追加の成分を更に含む、請求項8〜13のいずれか1項に記載の飲料製品。
  15. D‐プシコース及びエリスリトールを少なくとも1つの他の可食成分と共に含む、食料品。
  16. レディ・トゥ・ドリンクダイエットコーラ飲料製品であって、
    ・炭酸水;
    ・2.1質量%以下の量のD‐プシコース;
    ・3.5質量%以下のエリスリトール;
    ・少なくとも1つの酸を含む酸味料;
    ・コーラ風味付与剤;並びに
    ・50ppm〜600ppmの濃度の甘味を付与できる量のレバウジオシドM、甘味を付与できる量のレバウジオシドA、及び甘味を付与できる量のレバウジオシドDを含む甘味料構成成分
    を含み、該飲料製品のpHは3.0〜3.5である、レディ・トゥ・ドリンクダイエットコーラ飲料製品。
  17. 炭酸水を用いた1+5杯の希釈によってレディ・トゥ・ドリンク炭酸飲料を製造するために好適な飲料シロップであって、
    前記シロップは:
    ・2.1質量%以下の量のD‐プシコース;
    ・3.5質量%以下のエリスリトール;
    ・前記飲料シロップの1+5杯の希釈によって製造されるレディ・トゥ・ドリンクダイエット炭酸コーラ飲料において、3.0より高く3.5より低いpHをもたらすのに十分な量の酸味料;
    ・コーラ風味付与剤;並びに
    ・300ppm〜3600ppmの濃度の甘味を付与できる量のレバウジオシドM、甘味を付与できる量のレバウジオシドA、及び甘味を付与できる量のレバウジオシドDを含む甘味料構成成分
    を含み、前記飲料製品のpHは3.0〜3.5である、飲料シロップ。
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