JP2018044780A - 形状測定機 - Google Patents

形状測定機 Download PDF

Info

Publication number
JP2018044780A
JP2018044780A JP2016177639A JP2016177639A JP2018044780A JP 2018044780 A JP2018044780 A JP 2018044780A JP 2016177639 A JP2016177639 A JP 2016177639A JP 2016177639 A JP2016177639 A JP 2016177639A JP 2018044780 A JP2018044780 A JP 2018044780A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
measurement
drive shaft
main body
detection switch
traction nut
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016177639A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6820093B2 (ja
Inventor
洋平 小野寺
Yohei Onodera
洋平 小野寺
直樹 和泉
Naoki Izumi
直樹 和泉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitutoyo Corp
Mitsutoyo Kiko Co Ltd
Original Assignee
Mitutoyo Corp
Mitsutoyo Kiko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitutoyo Corp, Mitsutoyo Kiko Co Ltd filed Critical Mitutoyo Corp
Priority to JP2016177639A priority Critical patent/JP6820093B2/ja
Publication of JP2018044780A publication Critical patent/JP2018044780A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6820093B2 publication Critical patent/JP6820093B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • A Measuring Device Byusing Mechanical Method (AREA)

Abstract

【課題】測定作業の効率化が図れる形状測定機を提供する。【解決手段】形状測定機は、支柱と、支柱に沿ってスライド移動可能であって、測定本体部が取り付けられたスライド部材と、スライド部材の移動を支柱の途中の規制位置で規制するように取り付けられるストッパと、スライド部材がストッパによる規制位置に達したことを検知する第1センサと、を備える。スライド部材が規制位置に達したことを第1センサが検知すると、測定本体部は測定動作を開始する。【選択図】図1

Description

本発明は、形状測定機に関する。
スタイラス(触針)を測定対象物の表面に接触させながら移動させ、そのときのスタイラスの変位から測定対象物の形状データを得る形状測定機がある(特許文献1、2)。
測定にあたって、オペレータは、測定対象物の測定開始点の直上にスタイラスがくるように形状測定機の高さを調整し、それから、形状測定機に設けられている「測定開始ボタン」を押して測定をスタートさせる。
なお、手で「測定開始ボタン」を押すのが面倒である場合には、オペレータの足元に置いたフットスイッチに「測定開始ボタン」の役割を割り当てることもある。
特許2539998号 特開2015−64240号公報
製造ラインに次々に流れてくる半製品を検品するような場合、同じ形状の測定対象物を次々に測定していくことになる。このとき、形状測定機を毎回同じ高さに合わせ、それから毎回「測定開始ボタン」を押すことになる。この一連の繰り返し作業をもっと効率化できれば、製造効率の向上に繋がるし、オペレータの負担軽減にもなる。
もちろん、測定手順をパートプログラムとして組み込み、すべての測定動作を高速自動化できる高機能の形状測定機も存在するが、このような形状測定機は極めて高価である。手動で高さ調整をおこなうような低価格帯でありながらも測定作業の効率化が図れる形状測定機が求められている。
本発明の目的は、測定作業の効率化が図れる形状測定機を提供することにある。
本発明の形状測定機は、
測定対象物の表面上で触針を倣い移動させて前記測定対象物の表面形状を測定する測定本体部と、
支柱と、
前記支柱に沿ってスライド移動可能であって、前記測定本体部が取り付けられたスライド部材と、
前記スライド部材の移動を前記支柱の途中の規制位置で規制するように取り付けられるストッパと、
前記スライド部材が前記ストッパによる前記規制位置に達したことを検知する第1センサと、を備え、
前記スライド部材が前記規制位置に達したことを前記第1センサが検知すると、前記測定本体部は測定動作を開始する
ことを特徴とする。
本発明では、さらに、
前記支柱に平行に設けられたドライブシャフトと、
前記測定本体部と前記ドライブシャフトとの間に介在配置され、前記ドライブシャフトに摩擦接触する摩擦接触状態と前記ドライブシャフトから離間する離間状態を切り替え可能であるトラクションナット部と、
前記トラクションナット部の前記摩擦接触状態と前記離間状態とを切り替え操作するための開閉レバーと、
前記開閉レバーが前記トラクションナット部を前記摩擦接触状態にする位置にあることを検出する第2センサと、を備え、
前記第1センサが前記ストッパと前記スライド部材との接触を検知し、かつ、前記第2センサが前記トラクションナット部の前記摩擦接触状態を検知したとき、前記測定本体部は測定動作を開始する
ことが好ましい。
本発明の形状測定機は、
測定対象物の表面上で触針を倣い移動させて前記測定対象物の表面形状を測定する測定本体部と、
支柱と、
前記支柱に沿ってスライド移動可能であって、前記測定本体部が取り付けられたスライド部材と、
前記支柱に平行に設けられたドライブシャフトと、
前記測定本体部と前記ドライブシャフトとの間に介在配置され、前記ドライブシャフトに摩擦接触する摩擦接触状態と前記ドライブシャフトから離間する離間状態を切り替え可能であるトラクションナット部と、
前記トラクションナット部の前記摩擦接触状態と前記離間状態とを切り替え操作するための開閉レバーと、
前記開閉レバーが前記トラクションナット部を前記摩擦接触状態にする位置にあることを検出する第2センサと、を備え、
前記第2センサが前記トラクションナット部の前記摩擦接触状態を検知したとき、前記測定本体部は測定動作を開始する
ことを特徴とする。
第1実施形態に係る形状測定機の斜視図である。 第2実施形態に係る形状測定機を示す図である。 形状測定機を斜め後ろから見た斜視図である。 ドライブシャフトの軸線に沿って送り機構部を見た図である。 送り機構部の分解斜視図である。 固定片を−Y側からみた端面図である。 可動片を+Y側からみた端面図である。 ドライブシャフトとツイストローラとだけを抜き出してドライブシャフトの軸方向から見た図である。 ドライブシャフトとツイストローラとだけを抜き出して側方視した図である。 ハンドルと開閉レバーとを握っている様子を示す図である。 レバー位置検出スイッチを例示する図である。 レバー位置検出スイッチをフォトセンサで構成した例を示す図である。 オートスタートスイッチユニットの回路図である。
本発明の実施形態を図示するとともに図中の各要素に付した符号を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る形状測定機の斜視図である。
形状測定機90は、基台1と支柱2と、昇降部材(スライド部材)3と、測定本体部10と、ストップリング(ストッパ)40と、オートスタートスイッチ45と、を備えている。
基台1に支柱2が立設されている。
支柱2には送りネジが回転可能に内装されており、送りネジの上端には操作ハンドル2Aが設けられている。(なお、図1中では、送りネジは支柱2の中に隠れていて見えない。)支柱2には昇降部材3が上下動可能に設けられている。
昇降部材3に固定されたナットが送りネジに螺合しており、送りネジの回転によってナットおよび昇降部材3がネジ送りによって上下動する。(なお、図1中では、ナットは昇降部材3のなかに隠れていて見えない。)
測定本体部10は、傾動支持部4を介して昇降部材3に取り付けられている。
傾動支持部4は、支柱2の軸線に対して直交する軸線を傾動軸として角度調整可能となっている。
測定本体部10は、測定アーム12を揺動自在に支持しているとともに測定アーム12の揺動量を電気的に検出する。測定アーム12の先端には、測定対象物の表面を倣い走査するスタイラス13が鉛直下向きに取り付けられている。
測定本体部10の測定動作を簡単に紹介しておく。
測定動作が開始になると、測定アーム12が回転してスタイラス13が測定対象物の表面(測定対象面)に接触する。スタイラス13が測定対象面に接触した状態のまま、測定本体部10は内蔵の小型アクチュエーター(不図示)により測定アーム12を横方向に移動させる。このときの測定アーム12のわずかな角度変化を検出することによって測定本体部10は測定対象物の表面形状を測定する。
ストップリング40は、リング状部材であって、支柱2の側面に外嵌している。ストップリング40の径は支柱2の径と同じか支柱2の径よりも若干小さめであり、ストップリング40は支柱2を強めにホールドしていて、やや強めの力を掛けないと動かないようになっている。
オートスタートスイッチ45は、ストップリング40の上面に設けられており、接触を検知するいわゆるリミットスイッチである。オートスタートスイッチ45は「測定開始ボタン」の役割になっており、オートスタートスイッチ45がオンになると自動的に測定本体部10が測定動作を開始するようになっている。
このような構成を備える本実施形態の形状測定機90の操作手順を簡単に説明する。
まず、支柱2に沿ってストップリング40をスライドさせてストップリング40の高さ(規制位置)を適切に調整しておく。
同じ形状の測定対象物を次々に測定していく場合、測定対象物の設計図から測定対象物の高さはおおよそ分かっている。そこで、測定対象物の測定対象面とほぼ同じ高さか、測定対象面よりもわずかに高い位置にストップリング40をセットしておく。(要は、昇降部材3がストップリング40に当たったときにスタイラス13が測定対象面よりもわずかに高い位置にくるようにストップリング40の高さを調整すればよい。)
そして、操作ハンドル2Aを回して昇降部材3を引き上げ、測定本体部10を上に持ち上げておく。
あとは、測定対象物を基台1にセットし、操作ハンドル2Aを回して測定本体部10を降下させる。
測定本体部10が降下していくと、昇降部材3がストップリング40に当たり、このとき、オートスタートスイッチ45がオンになる。すると、自動的に測定本体部10が測定動作を開始する。すなわち、オペレータが意図的に測定開始ボタンを押さなくても、測定開始の高さになったら測定本体部10が自動的に測定動作を開始する。
一の測定対象物の測定が終了したら、オペレータは操作ハンドル2Aを回して測定本体部10を持ち上げ、次の測定対象物を基台1にセットする。そして、先ほどと同じように操作ハンドル2Aを回して測定本体部10を下降させれば、決まった位置になったときに自動的に測定動作が開始される。あとはこの一連の作業の繰り返しとなる。
次々に数十コ、数百コの測定対象物を連続で測定していくことを考えると、一々操作ハンドル2Aから手を離して「測定開始ボタン」を押すという作業は面倒であり、時間のロスでもある。この点、本実施形態の形状測定機90であれば、一方の手(例えば右手)は操作ハンドル2Aをつまんだままでいいのであり、測定作業が楽になり、測定効率も向上する。
(第2実施形態)
次に本発明の第2実施形態を説明する。
図2は、第2実施形態に係る形状測定機を示す図である。
図3は、形状測定機を斜め後ろから見た斜視図である。
なお、説明が分かりやすくなるように、図2、図3のようにX軸、Y軸、Z軸方向をとることとする。すなわち、高さ方向をZ軸方向とし、図2中の右から左方向をX軸方向とし、図2中の奥から手前の方向をY軸方向とする。
形状測定機100は、基台(ベース)1と、支柱2と、昇降部材3と、測定本体部10と、送り機構部300と、ストップリング40と、オートスタートスイッチユニット50(例えば図13参照)と、を備えている。
第1実施形態の要素と略等価な要素には同じ符号を付し、重複した説明を割愛する。
ただし、支柱2には送りネジが内設されておらず、また、昇降部材3にナットが付設されているわけでもない。測定本体部10の上下動は、送り機構部300の機能による。
送り機構部300は、測定本体部10の上下方向位置を調整する機能を有している。
図4は、ドライブシャフト310を断面して、ドライブシャフト310の軸線に沿って送り機構部300を見た図である。また、図5は、送り機構部300の分解斜視図である。
送り機構部300は、ドライブシャフト310と、トラクションナット部400と、を備える。
ドライブシャフト310は支柱2と平行になるように基台1に立設されている。ドライブシャフト310は、その上端に設けられたつまみ部311によって回転操作できるようになっている。
トラクションナット部400は、ドライブシャフト310に対して緊緩可能に設けられている。すなわち、トラクションナット部400は、通常はドライブシャフト310に対して摩擦係合しているが、オペレータによるレバー操作によって弛緩してドライブシャフト310から離脱する。
トラクションナット部400は、摩擦接触機構と称される場合がある。
トラクションナット部400は、固定片410と、可動片420と、ヒンジ片430と、バネ440と、六つのツイストローラ451−456と、開閉レバー460と、ハンドル470と、を備える。
図4と図10とを参照してわかるように、固定片410と可動片420とによりドライブシャフト310を緊緩可能に挟持する。
Z軸方向に立設されるドライブシャフト310に対し、固定片410および可動片420はX軸方向に長手を有する部材である。そして、固定片410は+Y側から、可動片420は−Y側からドライブシャフト310を挟む。
固定片410と可動片420とは+X側の端面がヒンジ片430によって連結されている。ヒンジ片430は薄板であってある程度の弾性を有している。これにより固定片410と可動片420とは蝶番のごとくわずかに開閉可能となっている。
固定片410にはブラケット411が取り付けられ、さらに、ブラケット411が昇降部材3に連結される。したがって、固定片410は、ブラケット411を介して昇降部材3と一体的になる。
固定片410においてヒンジ片430と反対側の端部には溝412が設けられている。この溝412は、固定片410において可動片420と対向する面側にあり、X軸方向に所定の長さを有する。この溝412は、開閉レバー460を取り付けるための溝である。
トラクションナット部400において、ドライブシャフト310を間にしてヒンジ片430とは反対側の端部にはバネ440が設けられている。
ここではコイルバネであるが、付勢力を生む弾性体であればよい。
バネ440は、−Yの側、すなわち、固定片410とは反対側から可動片420に押し付けられている。バネ440および可動片420を挿通するようにネジ441が設けられ、ネジ441の先端が固定片410に螺合している。したがって、可動片420はバネ440の付勢力によって固定片410側に押しつけられている。
ここでは、可動片420を固定片410に向けて押し付ける構成を採用しているが、可動片420を固定片410に向けて引っ張るようにしてもよいことはもちろんである。
ツイストローラ451−456が6つ設けられている。
6つのツイストローラ451−456のうち4つのツイストローラ451−454は固定片410に支持され、残る2つのツイストローラ455、456が可動片420にて支持されている。固定片410側の4つのツイストローラ451−454のうち2つのツイストローラ451、452は固定片410の上側面に設けられ、2つのツイストローラ453、454は固定片410の下側面に設けられている。これら4つのツイストローラ451−454はネジピン413によって回転可能に固定片410に支持されている。このとき、図6を見てわかるように、固定片410のネジ穴414の軸が傾いている。図6は、固定片410を−Y側からみた端面図である。
同じく、2つのツイストローラ455、456がネジピン421によって可動片420に支持されるが、可動片420のネジ穴422の軸が傾いている。
図7を参照されたい。
図7は、可動片420を+Y側からみた端面図である。
これにより、図8、図9に示すように、ツイストローラ451−456は、ドライブシャフト310に対して所定角度の傾斜を持つ。図8は、ドライブシャフト310とツイストローラ451、452、455とだけを抜き出してドライブシャフト310の軸方向から見た図である。図9は、ドライブシャフト310とツイストローラ451−465とだけを抜き出して側方視した図である。
なお、固定片410側のツイストローラ451−454と可動片420側のツイストローラ455、456とでは傾きの方向が反対になっている。
このツイストローラ451−456の傾斜がリードを生む。回転軸が傾いたツイストローラ451−456とドライブシャフト310とが接触した状態でドライブシャフト310が回転すると、トラクションナット部400がドライブシャフト310の軸方向に進退する。
開閉レバー460は、X軸方向に長手の部材であって、その先端部が固定片410の溝412に遊挿され、心棒461によって揺動可能に軸支されている。
なお、心棒461はZ軸方向であり、したがって、開閉レバー460はXY面内にあってY軸方向に揺動可能となっている。
開閉レバー460の先端には、押しピン462が突起している。押しピン462は、固定片410から可動片420の方向に突起している。可動片420はバネ440によって固定片410側に押されているので、通常、この押しピン462は可動片420によって固定片410側に押されている。
ここで、開閉レバー460の基端を+Y側に揺動させた際には、押しピン462は−Y側に移動する。すなわち、開閉レバー460の揺動によって可動片420を固定片410から離間する側に押すことができる。
可動片420が固定片410から離間すれば、それに伴ってツイストローラ451−456がドライブシャフト310から離間する。
図10はハンドル470と開閉レバー460とを握っている様子を示す図である。この状態であれば、トラクションナット部400とドライブシャフト310とは離れているわけであるから、トラクションナット部400はフリーで移動可能となる。
ハンドル470は、図2〜図5を見て判るように、X軸方向に長手を有する。そして、ハンドル470は固定片410に固定されている。ハンドル470は、その軸線に沿った溝条471を有する。この溝条471は、開閉レバー460を受け入れられる程度の幅を有する。
ハンドル470と開閉レバー460との位置関係としては、両者はほぼ平行であり、オペレータがハンドル470を握ろうとすれば自然と開閉レバー460も握り込んでしまうように配設されている。ハンドル470とともに開閉レバー460が握り込まれた際には、開閉レバー460はハンドル470の溝条471に受け入れられるようになっている。これにより、開閉レバー460の揺動が許容されるとともに、開閉レバー460とハンドル470とを同時に握り込み易くなっている。
つまり、オペレータがハンドル470を握ると開閉レバー460も合わせて握られる。
このとき、開閉レバー460の押しピン462が可動片420を押す。すると、トラクションナット部400はドライブシャフト310から離れてフリーになる。オペレータにとってみれば、特段意識しなくてもハンドル470を握れば自動的にトラクションナット部400はフリーになっている。したがって、ハンドル470を持って昇降部材3とともに測定本体部10をZ軸方向に移動させればよい。
一方、オペレータがハンドル470を離すと、開閉レバー460もオペレータの手から離れる。
このとき、可動片420はバネ440の付勢力によって固定片410側に接近する。すると、ツイストローラ451−456がドライブシャフト310に接触し、トラクションナット部400とドライブシャフト310との間に摩擦が働くようになる。したがって、オペレータがハンドル470から手を離せば、トラクションナット部400の位置、すなわち、昇降部材3および測定本体部10の高さ位置は固定される。
ツイストローラ451−456は、ドライブシャフト310に摩擦接触する摩擦接触部である。
ここで、オペレータがハンドル470と開閉レバー460とを合わせて握り、ツイストローラ451−456がドライブシャフト310から離間した状態を粗動可能状態と称することにする。また、オペレータがハンドル470から手を離し(あるいは握力を緩め)、ツイストローラ451−456がドライブシャフト310に接触した状態を粗動不可状態と称することにする。
ストップリング40は、ドライブシャフト310に外嵌するように設けられている。ストップリング40の径はドライブシャフト310の径と同じかドライブシャフト310の径よりも若干小さめであり、ストップリング40はドライブシャフト310を強めにホールドしていて、やや強めの力を掛けないと動かないようになっている。
オートスタートスイッチユニット50について説明する。
オートスタートスイッチユニット50は、高さ検出スイッチ51(第1センサ)(図3)と、レバー位置検出スイッチ53(第2センサ)(図11)と、スタート判定回路55(図13)と、を備える。
高さ検出スイッチ51は、第1実施形態のオートスタートスイッチ45と同じであって、ストップリング40の上面に設けられた接触検知スイッチである。
なお、第2実施形態では、ストップリング40は支柱2ではなくドライブシャフト310に嵌められている。
オペレータが開閉レバー460とハンドル470を握って送り機構部300を下降させていくと、送り機構部300がストップリング40に当たり、高さ検出スイッチ51がオン(ON)になる。あるいは、オペレータがハンドル操作ではなく、ドライブシャフト310を回転させてツイストローラ451−456の働きで送り機構部300を下降させていくと、同様に送り機構部300がストップリング40に当たり、高さ検出スイッチ51がオン(ON)になる。
一方、レバー位置検出スイッチ53は、開閉レバー460の位置を検出するように設けられている。レバー位置検出スイッチ53からの出力信号は、トラクションナット部400の状態が粗動可能状態なのか粗動不可状態なのかを示す信号となる。
図11は、レバー位置検出スイッチ53を例示する図である。
レバー位置検出スイッチ53は、例えば、ハンドル470の溝条471に設けられたリミットスイッチである。
オペレータがハンドル470と開閉レバー460とを合わせて握ると、開閉レバー460に押されてレバー位置検出スイッチ53が押し下げられる。
オペレータがハンドル470および開閉レバー460から手を離すと(あるいは握力を緩めると)、レバー位置検出スイッチ53が元の位置に復帰する。すなわち、レバー位置検出スイッチ53が押されているかどうかでトラクションナット部400が粗動可能状態なのか粗動不可状態なのかが区別される。
ここでは、レバー位置検出スイッチ53は、押されたときにオフ(OFF)になり、押されていないときにオン(ON)信号を出力するとする。言い換えると、トラクションナット部400が粗動可能状態のときにはレバー位置検出スイッチ53はオフ(OFF)になり、トラクションナット部400が粗動不可状態のときにレバー位置検出スイッチ53はオン(ON)信号を出力するとする。
なお、レバー位置検出スイッチ53は、開閉レバー460に設けられてもよい。
また、図12は、レバー位置検出スイッチ53の変形例として、レバー位置検出スイッチ53をフォトセンサで構成した例である。
レバー位置検出スイッチ53は、発光部53aと、受光部53bと、遮蔽板53cと、を備えている。
発光部53aと受光部53bは、ハンドル470の溝条471に設けられ、フォトセンサを構成している。遮蔽板53cは、開閉レバー460に設けられている。
オペレータがハンドル470と開閉レバー460とを合わせて握ると、発光部53aから受光部53bに向かって出射された光が遮蔽板53cによって遮られ、受光部53bに入射しなくなる。オペレータがハンドル470および開閉レバー460から手を離すと、受光部53bは発光部53aからの光を検知する。したがって、受光部53bからの受光信号により、トラクションナット部400が粗動可能状態なのか粗動不可状態なのか区別される。
図13は、オートスタートスイッチユニット50の回路図である。
スタート判定回路55は、ここではアンド回路であり、高さ検出スイッチ51とレバー位置検出スイッチ53との両方からオン(ON)信号を受けたときに測定開始指令を出力する。
このような第2実施形態の形状測定機の動作を説明する。
まず、ドライブシャフト310に沿ってストップリング40をスライドさせてストップリング40の高さを適切に調整しておく。同じ形状の測定対象物を次々に測定していく場合、測定対象物の設計図から測定対象物の高さはおおよそ分かっているので、測定対象物の測定対象面とほぼ同じかわずかに高い位置にストップリング40をセットしておく。そして、開閉レバー460とハンドル470を握って粗動可能状態にして、送り機構部300ごと測定本体部10を上に持ち上げておく。
さて、オペレータが測定対象物を基台1にセットし、開閉レバー460とハンドル470を握って粗動可能状態にする。
このとき、レバー位置検出スイッチ53は押し下げられてオフ(OFF)になる。
オペレータが開閉レバー460とハンドル470を握って送り機構部300ごと測定本体部10を下に下降させていく。送り機構部300がストップリング40に当たり、その位置で止まる。このとき、送り機構部300が高さ検出スイッチ51に当たり、高さ検出スイッチ51がオンになる。
オペレータは、ストップリング40で測定本体部10の高さが決まったことを手応えで感じ、そこで開閉レバー460とハンドル470とから手を離す。すると、レバー位置検出スイッチ53が復帰し、レバー位置検出スイッチ53もオン信号を出力する。
高さ検出スイッチ51とレバー位置検出スイッチ53との両方がオン信号を出力するので、スタート判定回路55が測定開始指令を出力する。すると、自動的に測定本体部10が測定動作を開始する。すなわち、オペレータが意図的に測定開始ボタンを押さなくても、測定本体部10が測定開始の高さになったら自動的に測定動作が開始される。
この第2実施形態では、高さ検出スイッチ51が押されただけではなく、レバー位置検出スイッチ53もオンにならないと測定開始にならない。オペレータとしてみれば、「ハンドルから手を離す」という意図的な操作が測定開始の合図になってなり、測定開始のタイミングを自分の意志で決めることができる。また、オペレータが形状測定機100から手を離したときに測定が開始になるというのも形状測定機100の動作としては直観的に自然であり、オペレータにより自然な操作感を提供できると期待できる。
なお、先の例は、測定本体部10の上下動をハンドル操作による粗動で行う場合であったが、ドライブシャフト310を回転させる微動で測定本体部10の高さ調整してもよい。
オペレータが測定対象物を基台1にセットし、つまみ部311によってドライブシャフト310を回して測定本体部10を下降させるとする。
このとき、開閉レバー460とハンドル470が握られていないので、レバー位置検出スイッチ53はオン信号を出力したままである。そして、送り機構部300がストップリング40に当たったとき、高さ検出スイッチ51がオンになる。高さ検出スイッチ51とレバー位置検出スイッチ53との両方がオン信号を出力するので、スタート判定回路55が測定開始指令を出力する。
このように、測定本体部10が測定開始の高さになったら自動的に測定動作が開始される。
(変形例1)
上記第2実施形態では、レバー位置検出スイッチ53と高さ検出スイッチ51との2つのスイッチを利用したが、レバー位置検出スイッチ53を削除してしまってもよい。この場合、高さ検出スイッチ51だけになるが、これは第1実施形態のオートスタートスイッチ45と同じことであるから、第1実施形態で説明した作用効果と同等のものが得られる。
(なお、スイッチが1つだけになるのであるから、スタート判定回路55のような回路は不要である。)
(変形例2)
また、上記第2実施形態ではレバー位置検出スイッチ53と高さ検出スイッチ51との2つのスイッチを利用したが、高さ検出スイッチ51を削除してもよい。
この場合、レバー位置検出スイッチ53だけになる。すなわち、オペレータが開閉レバー460とハンドル470から手を離すと、レバー位置検出スイッチ53がオン信号を出力し、測定開始になるようにしておく。
オペレータは測定対象物を段取り替えするときには一方の手で開閉レバー460とハンドル470を握ったままにしておく。そして、開閉レバー460とハンドル470を握ったまま送り機構部300を下降させ、所望の高さで開閉レバー460とハンドル470から手を離せばよい。すると、レバー位置検出スイッチ53がオン信号を出力し、測定開始になる。
なお、ストップリング40があれば、ストップリング40に突き当たったところで開閉レバー460とハンドル470から手を離せばよい。仮にストップリング40がなくても、オペレータは自分の判断により、所望の高さでハンドルから手を離せばよい。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
第1実施形態において、ストップリングを支柱に嵌めるようにしたが、ストッパはリング状でなくてもよいのだし、支柱に直接取り付ける必要もない。例えば、支柱の隣にもう一本平行にシャフトを設置して、このシャフトに規制部材となるストッパを取り付けられるようにしてもよい。第2実施形態では支柱の隣にあるドライブシャフトにストップリング(ストッパ)が取り付けられているわけである。
オートスタートスイッチ(第1センサ)をストップリングに直接設けなくても、例えば、昇降部材や送り機構部にオートスタートスイッチを配設するようにしてもよい。
立設された支柱に沿って昇降部材が昇降する例を例示したが、支柱が横向き(水平)に設けられ、スライド部材が横方向(水平方向)にスライドするようになっていてもよい。
オートスタートスイッチ(高さ検出スイッチ)、レバー位置検出スイッチの構成は限定されないのであり、リミットスイッチやフォトセンサの他各種のセンサを採用できる。
1…基台、2…支柱、2A…操作ハンドル、
3…昇降部材(スライド部材)、4…傾動支持部、
10…測定本体部、
12…測定アーム、13…スタイラス、
40…ストップリング(ストッパ)、
45…オートスタートスイッチ(第1センサ)、
50…オートスタートスイッチユニット、
51…高さ検出スイッチ(第1センサ)、
53…レバー位置検出スイッチ(第2センサ)、53a…発光部、53b…受光部、53c…遮蔽板、
55…スタート判定回路、
90…形状測定機、100…形状測定機、
300…送り機構部、
310…ドライブシャフト、311…つまみ部、400…トラクションナット部、410…固定片、411…ブラケット、412…溝、413…ネジピン、414…ネジ穴、420…可動片、421…ネジピン、422…ネジ穴、430…ヒンジ片、440…バネ、441…ネジ、451−456…ツイストローラ、460…開閉レバー、461…心棒、462…ピン、470…ハンドル、471…溝条。

Claims (3)

  1. 測定対象物の表面上で触針を倣い移動させて前記測定対象物の表面形状を測定する測定本体部と、
    支柱と、
    前記支柱に沿ってスライド移動可能であって、前記測定本体部が取り付けられたスライド部材と、
    前記スライド部材の移動を前記支柱の途中の規制位置で規制するように取り付けられるストッパと、
    前記スライド部材が前記ストッパによる前記規制位置に達したことを検知する第1センサと、を備え、
    前記スライド部材が前記規制位置に達したことを前記第1センサが検知すると、前記測定本体部は測定動作を開始する
    ことを特徴とする形状測定機。
  2. 請求項1に記載の形状測定機において、さらに、
    前記支柱に平行に設けられたドライブシャフトと、
    前記測定本体部と前記ドライブシャフトとの間に介在配置され、前記ドライブシャフトに摩擦接触する摩擦接触状態と前記ドライブシャフトから離間する離間状態を切り替え可能であるトラクションナット部と、
    前記トラクションナット部の前記摩擦接触状態と前記離間状態とを切り替え操作するための開閉レバーと、
    前記開閉レバーが前記トラクションナット部を前記摩擦接触状態にする位置にあることを検出する第2センサと、を備え、
    前記第1センサが前記ストッパと前記スライド部材との接触を検知し、かつ、前記第2センサが前記トラクションナット部の前記摩擦接触状態を検知したとき、前記測定本体部は測定動作を開始する
    ことを特徴とする形状測定機。
  3. 測定対象物の表面上で触針を倣い移動させて前記測定対象物の表面形状を測定する測定本体部と、
    支柱と、
    前記支柱に沿ってスライド移動可能であって、前記測定本体部が取り付けられたスライド部材と、
    前記支柱に平行に設けられたドライブシャフトと、
    前記測定本体部と前記ドライブシャフトとの間に介在配置され、前記ドライブシャフトに摩擦接触する摩擦接触状態と前記ドライブシャフトから離間する離間状態を切り替え可能であるトラクションナット部と、
    前記トラクションナット部の前記摩擦接触状態と前記離間状態とを切り替え操作するための開閉レバーと、
    前記開閉レバーが前記トラクションナット部を前記摩擦接触状態にする位置にあることを検出する第2センサと、を備え、
    前記第2センサが前記トラクションナット部の前記摩擦接触状態を検知したとき、前記測定本体部は測定動作を開始する
    ことを特徴とする形状測定機。
JP2016177639A 2016-09-12 2016-09-12 形状測定機 Active JP6820093B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016177639A JP6820093B2 (ja) 2016-09-12 2016-09-12 形状測定機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016177639A JP6820093B2 (ja) 2016-09-12 2016-09-12 形状測定機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018044780A true JP2018044780A (ja) 2018-03-22
JP6820093B2 JP6820093B2 (ja) 2021-01-27

Family

ID=61693687

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016177639A Active JP6820093B2 (ja) 2016-09-12 2016-09-12 形状測定機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6820093B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019203746A (ja) * 2018-05-22 2019-11-28 西川株式会社 高さ測定装置及び高さ測定方法
JP2021042999A (ja) * 2019-09-06 2021-03-18 株式会社ミツトヨ 粗さ測定機

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019203746A (ja) * 2018-05-22 2019-11-28 西川株式会社 高さ測定装置及び高さ測定方法
JP7216392B2 (ja) 2018-05-22 2023-02-01 西川株式会社 高さ測定装置及び高さ測定方法
JP2021042999A (ja) * 2019-09-06 2021-03-18 株式会社ミツトヨ 粗さ測定機
JP7448323B2 (ja) 2019-09-06 2024-03-12 株式会社ミツトヨ 粗さ測定機

Also Published As

Publication number Publication date
JP6820093B2 (ja) 2021-01-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1287326B1 (en) Volume adjustable manual pipette with quick set volume adjustment
JP5288694B2 (ja) 測定器を保持するための測定スタンド
JP6168946B2 (ja) 送り機構、形状測定機
JP3206937B2 (ja) 眼科装置用ジョイスティック機構
EP1255220A2 (en) Input device including a wheel assembly for scrolling an image in multiple directions
JP2004003944A (ja) 眼鏡枠形状測定装置
GB2169408A (en) Height gauge
JP2018044780A (ja) 形状測定機
US10029382B2 (en) Cutting apparatus
TWM414614U (en) Inner-sensor based pointing device
US11022418B2 (en) Form measuring apparatus
JP5331645B2 (ja) 検出器、及び測定機
TWI250369B (en) Adjustment mechanism and electronic device utilizing the same
JP2017129461A (ja) 形状測定機
WO2019146344A1 (ja) 下糸巻装置
JP6250443B2 (ja) 形状測定機及びその位置調整方法
JP2539998B2 (ja) 形状測定機
JP2015045539A (ja) フェルール同心度測定装置
JP5293296B2 (ja) ミシン
US3482072A (en) Control for adjustable chair
JP2007017281A (ja) ミクロトーム
JP5176419B2 (ja) 画像形成装置
JPH03162890A (ja) 自動ボタン縫着装置におけるボタン検知装置
JP2014113199A (ja) 医療用バランシングスタンドの自動バランス調整構造
JP2003050669A (ja) ペン型入力装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190806

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200717

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200812

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201008

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201208

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201229

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6820093

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250