JP5293296B2 - ミシン - Google Patents
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Description
本発明は、縫い速度を調整するスライドボリウムを備えたミシンに関する。
ミシンの縫い速度は、フットコントローラの踏み込み量、あるいは、フットコントローラの無いミシンではミシン本体の前面に取付けたスライドボリウムの調節つまみの位置により調節されるのが一般的である。また、フットコントローラとスライドボリウムの両方を備えたミシンも有るが、特に日本では、椅子に腰掛けず座って縫製作業を行うことが多いため、スライドボリウムにより縫い速度を調整する場合が多い。
従来技術のスライドボリウムを備えたミシンとして、図3に示すように、ミシン前面上部に配置した表示パネル51の図3における左下、即ちアーム部52の前面の略中央に速度調節ボリウム53の調節つまみ53aを設けたミシン50が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。この調節つまみ53aを図3における左右へスライドすることにより縫い速度が調整される。
また、ベッド部と、ベッド部の右端部から立設した脚柱部と、脚柱部の上端からベッド部に対面するように延在するアーム部を有するミシンにおいて、アーム部の前面中央近傍に加工布の搬送速度(縫い速度)を調節するスピードボリウム(スライドボリウム)の操作部を設けたミシンが開示されている(例えば、特許文献2照。)。
ミシンの縫製作業において、縫い速度が速い、遅いなどの判断はユーザの個人的感覚に委ねられており、フットコントローラにより、縫い速度を調節する場合では、遅すぎると感じれば更に踏み込み、速すぎると感じれば踏み込み量を減らすことにより瞬時に縫い速度を調節できる。
一方、ミシン本体の前面に取付けた調節つまみにより、縫い速度を調節する場合は、ユーザがスライドボリウムの大まかな目盛りを頼りに縫い速度を設定する。この場合、ユーザの記憶違いや、スライドボリウムのヒステリシス、あるいはミシンの個体差等により、いざスタートスイッチを操作して縫製を開始してみると、想定していた縫い速度とは異なる場合があり、慌てて調節つまみを操作することが頻繁に起こる。
しかしながら、特許文献1および2によれば、スライドボリウムの調節つまみは、縫製前に縫い速度を調節し、縫製開始後は速度を変更しない前提として、ミシン本体前面のアーム部に設置されている。このため、縫製中、縫い速度を変更する場合、ユーザは調節つまみを探すために針先から目を離さなければならず、縫い操作がし難い問題がある。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、縫い速度を調節するスライドボリウムを備えたミシンであって、縫い速度を調節する際、針先を見ながらでも、縫い速度を容易に調節できるミシンを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、ベッド部と、ベッド部の端部から立設する脚柱部と、脚柱部の上端からベッド部に対面して延在するとともに縫い速度調節手段を有するアーム部と、を備えたミシンにおいて、縫い速度調節手段は、前記アーム部の下部に設けられるとともに、スライドして縫い速度を調整する調整部、及び該調整部をスライドさせる操作部とを有し、操作部は、調整部に布の送り方向へ回動自在に吊り下げられるとともに、布の送り方向に対して直交方向にスライドする構成とした。
また、請求項2に記載の発明は、操作部は、前記アーム部の外面に当接するまで回動自在である構成とした。
請求項1に記載の発明では、縫い速度調節手段の調節部に吊りさげられた操作部は、アーム部の下部に設けられているので、縫い速度を調節するために操作部を操作する際、布を押さえている手の移動量は少なくて済む。従って、縫製しながらでもフットコントローラと同じように容易に縫い速度を調節できる。
縫い速度調節手段の調節部に吊りさげられた操作部は、アーム部の下部に設けられている。従って、針先を凝視しながらでも操作部を捕捉し易く、縫い作業をしながら縫い速度を容易に調節できると共に、調節部をアーム部の前面に設けた従来技術のミシンに比べて作業がし易くなる。
調節部に吊りさげられた操作部は、布の送り方向へ回動自在で、操作部は布の送り方向(回動方向)に対して直交方向、即ちアーム部の長手方向へスライド可能である。これにより、操作部に作用する力は布の送り方向へは伝わらずフリーで、布の送り方向に対して直交方向へ伝わる。従って、縫製作業中に縫製位置付近の布の塊が送られて操作部に当たっても操作部が布の送り方向へ回動するので、調節部の速度設定位置は維持される。また、上記同じ理由により、例えば、布押さえを設けたアーム部の背面の布押さえレバーを操作する時に、手が操作部にあたっても操作部は布の送り方向へ回動するので、調節部の速度設定位置は維持される。以上により、縫い速度は正常に維持され、出来映えの良い縫製ができる。
また、請求項2に記載の発明では、操作部はアーム部の外面に当接するまで布の送り方向へ回動できる可倒式である。これにより、操作部が回動される際、ベッド部の上面と回動される操作部との間の布が移動できる空間は広くなる。また、操作部は、布の送り方向へ回動自在で、操作部は回動方向に対して直交方向へスライド可能であるので、操作部に作用する力は布の送り方向へは伝わらずフリーで、布の送り方向に対して直交方向へ伝わる。以上により、縫製作業中に縫製位置付近の布の塊が送られて操作部にあたった場合、あるいは、布押さえレバーを操作する時に手が操作部にあたった場合でも、調節部の速度設定位置は維持され、出来映えの良い縫製ができる。
以下に本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例に係るミシン1の正面図である。図1に示すように、ミシン1は、ベッド部2と、ベッド部2の図1における右端から立設する脚柱部3と、脚柱部3の上端側からベッド部2の上面2aに対面して延在するアーム部4とを備える。アーム部4の頭部5の図1における前面左下には、縫製作業の起動と停止を指令するスタート/ストップスイッチ6が設けられ、頭部5の下面5aからは縫い針22を取付けた針棒21と、布押さえ23が突出している。頭部5の背面には、布押さえ23を上下に移動させる布押さえレバー24が設けられている。また、アーム部4の前面には、選択モード表示LED&選択スイッチ7と、模様番号等選択スイッチ8と、及び主軸回転数、模様番号などを表示する7セグメントLED9が設けられている。
図2は、アーム部4の下部に設けた縫い速度を調節するスライドボリウム10(縫い速度調節手段)の拡大斜視図である。図1及び図2に示すように、スライドボリウム10は、帯状の電気抵抗体(図示せず)を内蔵したボリウム部11と、電気抵抗体の表面をスライドするスライダー12(調節部)と、スライダー12を指で摘んでスライドさせる調節つまみ13(操作部)と、ピン14とから構成さる。ボリウム部11は、アーム部4の下部の内部に設置される。
スライダー12は蒲鉾形状の雄側ヒンジ12aを備え、雄側ヒンジ12aにはピン14が貫通されるピン孔が開口される。このピン孔の直径は、ピン14の直径より僅か大きい。調節つまみ13は、略U字形状の溝13bを形成する雌側ヒンジ13a、13aを備え、雌側ヒンジ13a、13aにはピン14が挿入固定されるピン孔が開口される。このピン孔の直径は、ピン14の直径より僅かに小さい。
そして、スライダー12の雄側ヒンジ12aに調節つまみ13の溝13bが狭入され、雄側ヒンジ12aと雌側ヒンジ13aのそれぞれに設けたピン孔にピン14を挿入する。これにより調節つまみ13は、布の送り方向、即ち矢印Y1、Y2方向(図2)へのみ自在に回動可能に吊下られ、雄側ヒンジ12aに連結される。また、調節つまみ13は、アーム部4の下面4aより下に指で摘める程度突出しており、アーム部4の表面に当接するまで自在に回動できると共に、回動方向に直交する矢印X1、X2方向(図2)、即ち、アーム部4の長手方向にスライドできる。従って、調節つまみ13に作用する力は、布の送り方向Y1、Y2には力は伝わらず、アーム部4の長手方向X1、X2へ伝わる。
ユーザが、スタート/ストップスイッチ6を押して縫製作業を開始する。そして、想定していた縫い速度と異なっている場合は、ユーザは調節つまみ13を矢印X1あるいはX2方向へスライドさせて、縫い速度に調節する。
以上により、スライドボリウム10の調節つまみ13は、スライダー12の雄側ヒンジ12aに吊下げられ、アーム部4の下面4aより下に指で摘まんで操作できる程度突出した状態で取付けられている。従って、縫い速度を調節するために調節つまみ13を操作する際、布を押さえている手の移動量は少なくて済む。結果、縫製しながらでもフットコントローラと同じように容易に縫い速度を調節できる。
また、調節つまみ13は、アーム部4の下面4aより下に指で摘まんで操作できる程度突出した状態で取付けられている。従って、ユーザは、縫い針22を凝視しながらでも、調節つまみ13を容易に捕捉できる。結果、縫い作業をしながら縫い速度を容易に調節できると共に、図3に示す速度調節ボリウム53の調節つまみ53aをアーム部52の前面に設けた従来技術のミシン50に比べて作業がし易い。
また、調節つまみ13は、布の送り方向Y1、Y2方向へ回動自在に吊り下げられ、回動方向に対して直交する矢印X1方向あるいは矢印X2方向(アーム部の長手方向)へスライド可能である。これにより、調節つまみ13に作用する力は矢印Y1、Y2方向へは伝わらずフリーで、回動方向に対して直交する矢印X1方向あるいは矢印X2方向へのみ伝わる。従って、縫製作業中に縫製位置付近の布の塊が送られて調節つまみ13に当たっても、スライダー12の速度設定位置は維持される。また、例えば、アーム部4の頭部5の背面に設けた布押さえレバー24を操作する時に、手が調節つまみ13に当たってもスライダー12の速度設定位置は維持される。以上により、縫い速度は正常に維持され、出来映えの良い縫製ができる。
さらに、調節つまみ13はアーム部4の外面に当接するまで布の送り方向Y1、Y2へ回動できる可倒式である。これにより、調節つまみ13が回動される際、ベッド部2の上面2aと調節つまみ13との間の布が移動できる空間は広くなる。従って、縫製作業中に縫製位置付近の布の塊が送られて調節つまみ13にあたった場合、あるいは、布押さえレバー24を操作する時に手が調節つまみ13にあたった場合でも、スライダー12の速度設定位置は維持され、出来映えの良い縫製ができる。
1 ミシン
2 ベッド部
3 脚柱部
4 アーム部
10 スライドボリウム(縫い速度調節手段)
12 スライダー(調節部)
13 調節つまみ(操作部)
2 ベッド部
3 脚柱部
4 アーム部
10 スライドボリウム(縫い速度調節手段)
12 スライダー(調節部)
13 調節つまみ(操作部)
Claims (2)
- ベッド部と、前記ベッド部の端部から立設する脚柱部と、前記脚柱部の上端から前記ベッド部に対面して延在すると共に縫い速度調節手段を有するアーム部と、を備えたミシンにおいて、
前記縫い速度調節手段は、前記アーム部の下部に設けられるとともに、スライドして縫い速度を調整する調整部、及び該調整部をスライドさせる操作部とを有し、
前記操作部は、前記調整部に布の送り方向へ回動自在に吊り下げられるとともに、前記布の送り方向に対して直交方向にスライドする、ことを特徴とするミシン。 - 前記操作部は、前記アーム部の外面に当接するまで回動自在である、ことを特徴とする請求項1に記載のミシン。
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