JP2018044287A - 補助治具 - Google Patents

補助治具 Download PDF

Info

Publication number
JP2018044287A
JP2018044287A JP2016177499A JP2016177499A JP2018044287A JP 2018044287 A JP2018044287 A JP 2018044287A JP 2016177499 A JP2016177499 A JP 2016177499A JP 2016177499 A JP2016177499 A JP 2016177499A JP 2018044287 A JP2018044287 A JP 2018044287A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fixed
drill
screw member
base
auxiliary jig
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016177499A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6864337B2 (ja
Inventor
野元 裕正
Hiromasa Nomoto
裕正 野元
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Architectural Yamade Corp
Original Assignee
Architectural Yamade Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Architectural Yamade Corp filed Critical Architectural Yamade Corp
Priority to JP2016177499A priority Critical patent/JP6864337B2/ja
Publication of JP2018044287A publication Critical patent/JP2018044287A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6864337B2 publication Critical patent/JP6864337B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Connection Of Plates (AREA)

Abstract

【課題】誰もが、他物固定物を充分な固定力で金属下地に取り付られるようにする。【解決手段】金属下地1A上の断熱板1B上に他物固定物Pを載置した状態でドリルDによってネジ部材3を他物固定物P側から螺進させて他物固定物Pを金属下地1Aに固定するにあたり、ネジ部材3の過締付けを防止する補助治具であって、施工時に、断熱板1Bに接地し、平面視で他物固定物Pの外周部に対応する位置に位置するベース部10と、ベース部10から立設された脚部11と、ベース部10の設置面と上下方向に間隔を空けた状態で脚部11に位置固定され、施工時に断熱板1Bと対向するデッキ部12と、ドリルDのドリル刃Daにおける軸芯X方向中間部の所望の位置に固定可能なフランジ体13と、を備え、デッキ部12に、ドリル刃Daの外径寸法DAよりも大径であり、かつ、フランジ体13の外径寸法13Aよりも小径である挿通孔12aが設けられている。【選択図】図6

Description

本発明は、金属下地(例えば、折板やデッキプレート等)上に敷設した断熱板上に他物固定物(例えば、上面に防水シートを接着固定する接着部を備えた防水シート固定用金属製円板等)を載置した状態でドリルによってネジ部材を前記他物固定物側から螺進させて前記他物固定物を前記金属下地に固定するにあたり、前記ネジ部材の過締付けを防止する補助治具に関する。
従来、断熱板の上から金属下地に他物固定物を固定するには、上述のように、断熱板上に他物固定物を載置し、その上から、他物固定物と断熱板とを貫通する状態にネジ部材を螺進させ、金属下地にねじ込んで固定している(例えば、特許文献1参照)。
金属下地へのネジ部材の締付け強さのコントロールは、電気ドリルを操作する作業者の勘に頼って実施していた。
特開2015−110888号公報(段落番号〔0004〕)
前記金属下地が、例えば、折板やデッキプレート等の薄板で構成されている場合、ネジ部材は、その薄い金属下地におけるネジ穴周囲部分に食い込むことで固定される。
従って、ネジ部材を締め過ぎると、金属下地のネジ穴周囲部分は容易に変形し、ネジ穴周囲が盛り上がったり、ネジ穴そのものが拡径し、ネジ嵌合力の低下によって他物固定物の固定が不完全になることが懸念される。
このように、金属下地に対するネジ部材の螺進操作は、微妙なコントロールが要求され、誰もが同じように簡単且つ適切に実施できるものではなかった。
また、この様な問題点を解消するのに、例えば、トルクリミッタ機構をドリルに組み込み、ネジ部材の回転トルクが設定値を超えると回転力を伝えないようにすることが考えられる。しかし、この場合でも、金属下地が薄いがゆえに、ネジ部材との嵌合の度合いが各ネジ穴毎に異なっている虞があり、ネジ部材の回転トルクと金属下地の変形との関係が、各ネジ穴ごとに一定とならない問題があり、他物固定物の固定が不完全になることが懸念される。
従って、本発明の目的は、上記問題点を解消し、誰が操作しても、他物固定物を充分な固定力で金属下地に取り付けることができる補助治具を提供するところにある。
本発明の特徴は、金属下地上に敷設した断熱板上に他物固定物を載置した状態でドリルによってネジ部材を前記他物固定物側から螺進させて前記他物固定物を前記金属下地に固定するにあたり、前記ネジ部材の過締付けを防止する補助治具であって、
施工時に、前記断熱板に接地し、平面視で前記他物固定物の外周部に対応する位置に位置するベース部と、
前記ベース部から立設された脚部と、
前記ベース部の設置面と上下方向に間隔を空けた状態で前記脚部に位置固定され、施工時に前記断熱板と対向するデッキ部と、
前記ドリルのドリル刃における軸芯方向中間部の所望の位置に固定可能なフランジ体と、を備え、
前記デッキ部に、前記ドリル刃の外径寸法よりも大径であり、かつ、前記フランジ体の外径寸法よりも小径である挿通孔が設けられているところにある。
本発明によれば、ベース部と脚部とデッキ部との一体物を、ベース部が断熱板上における他物固定物の外周部に対応した箇所に位置するようにセットできる。
そして、ドリル刃における軸芯方向中間部の所望の位置にフランジ体を固定した状態で、デッキ部の挿通孔にドリル刃を挿通させてネジ部材を螺進させ、他物固定物及び断熱板を貫通させて金属下地に螺着することができる。
また、ネジ部材の螺着操作にあたっては、ドリル刃に固定したフランジ体が、デッキ部の上面に当接することで、ドリル刃は、回転は許容された状態でそれ以上金属下地側に進行することが規制される。
よって、ドリル刃に対するフランジ体の固定位置を、適切な位置に設定するだけで、金属下地に対するネジ部材の進入度合いを適切に且つ一定に保つことが可能となる。
その結果、誰が螺着操作をしても、ネジ部材を締め込み過ぎることが無くなり、他物固定物を金属下地に対して十分な固定力で取り付けることが可能となる。
因みに、ドリル刃に対するフランジ体の適切な固定位置とは、ドリル刃がデッキ部から必要以上に下方へ突出しない位置を指している。具体例としては、断熱板上に載置してある他物固定物をネジ部材で金属下地に固定した状態で、金属下地のネジ穴周囲が引き上げ方向に変形したり、ネジ穴周囲部分のネジが潰れたりすることが発生しない範囲で、ネジ部材をしっかり金属下地に固定できるように設定されるのが好適である。
本発明においては、前記デッキ部の下面に、前記他物固定物をセットするセット部が設けられ、
前記デッキ部と前記脚部とによって、施工時に前記他物固定物が前記セット部から離間して前記ドリル刃と共に前記金属下地側に向かって下降可能な通過領域が形成されていると好適である。
本構成によれば、セット部によって他物固定物をデッキ部の下面にセットすることができるから、そのセット状態のまま、挿通孔を通してドリルでネジ部材を螺進させて、他物固定物を金属下地側へ移動させながら固定することが可能となり、迅速に固定操作を実施できる。
また、その際、他物固定物は、ドリル刃の移動と共にセット部から前記通過領域を金属下地側に向って移動していくから、ネジ部材の先端の位置決め時や、螺進操作の初期段階においては、断熱板の表面におけるネジ部材穿孔予定部近傍を目視で確認できるように開放状態にしておける。つまり、断熱板上の穿孔位置の位置決めや、ネジ部材の螺進状況を目視確認しながら実施でき、他物固定物を精度よく確実に固定することができる。
本発明においては、前記セット部に、前記他物固定物を仮保持する保持部が設けられていると好適である。
本構成によれば、他物固定物をセット部にセットする際、保持部によって仮保持できるから、他物固定物を手で支えておく手間が不要となり、他の操作(例えば、ドリルの駆動操作)に集中力を注いで効率的に作業を進めることが可能となる。
その結果、他物固定物を支える作業者と、ドリルを駆動させる作業者とを、それぞれ用意する必要が無く、一人の作業者で効率的に作業を進めることができ、施工コストの低減を図ることができる。
本発明においては、前記ベース部は、前記他物固定物の外周部に沿って、間隔をあけて複数設けてあると好適である。
本構成によれば、ベース部が他物固定物の外周部に沿って間隔をあけた複数個所に設けてあるから、当該補助治具を複数のベース部で接地させることができ、安定した状態に設置できる。
また、複数のベース部の間の空間を通して、断熱板上の状況を確認し易くなり、ネジ部材の螺進作業を含む他物固定物の設置作業を、より確実に実施できるようになる。
シート固定具の設置状況を示す一部切欠き斜視図である。 補助治具の平面図である。 補助治具の側面図である。 シート固定具の設置手順を示す側面視断面図である。 シート固定具の設置手順を示す側面視断面図である。 シート固定具の設置手順を示す側面視断面図である。 防水シートの設置状況を示す断面図である。 補助治具の斜視図である。 ドリルとネジ部材との関係を示す要部の斜視図である。 ドリルとネジ部材との関係を示す要部の断面図である。
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の補助治具の一実施形態品(以後、単に補助治具という)H(図8参照)を使用して屋根下地1の上に設置されたシート固定具(他物固定物の一例)Pに、防水シート2が固定されている状況を示している。
屋根下地1は、金属下地1A(例えば、折板屋根やデッキプレートや瓦棒屋根等)の上に断熱板1B(例えば、発泡樹脂製)を敷設して構成されている。
金属下地1Aへの断熱板1Bの固定は、シート固定具Pと、シート固定具Pを金属下地1Aに固定するネジ部材3とによって実施されている(図7参照)。
シート固定具Pは、図7、図8に示すように、外形形状が円形に形成された板状部材P1と、板状部材P1の中央に形成された嵌合穴4に嵌合する筒状部材P2とを備えている。
板状部材P1は、板金製で、外縁部5と内縁部7との間の中間部6が、外縁部5と内縁部7より一段高い扁平面となった膨出形状に形成してある。
内縁部7は、嵌合穴4に前記筒状部材P2を内嵌させた状態で筒状部材P2の上縁の鍔状部8Aを受ける座繰り部として構成されている。
中間部6は、上面にホットメルト接着層6aを備えてあり、シート固定具Pを屋根下地1に固定した後に、上に防水シート2を被せた状態で電磁誘導によって加熱することでホットメルト接着層6aを溶かして、板状部材P1に防水シート2を接着固定することができる。
因みに、防水シート2は、当該実施形態においては、例えば、塩化ビニル系等の合成樹脂製シートを例に挙げて説明しているが、材質の異なる他の防水シートを使用することもできる。
筒状部材P2は、合成樹脂製で、下端部側が尖った外径形状に形成してある。また、上縁部には、前述のように鍔状部8Aが一体に形成してある。
筒状部材P2の胴部分8Bの外径は、前記嵌合穴4の内径寸法より若干小さく形成してあり、嵌合穴4に胴部分8Bをスムーズに挿入できるようになっている。
また、筒状部材P2の胴部分の前記鍔状部8Aに近い箇所には、小さな突起8Baが形成してある。板状部材P1と筒状部材P2とを嵌合させることで、突起8Baを内縁部7が乗り越え、逆方向への移動時には突起8Baが内縁部7の下面に当接し、外れ止めを図ることができる。
胴部分8Bの内径寸法は、ネジ部材3の拡径頭部3aより若干大きく設定してあり、ネジ部材3を筒内空部Vに進入させることができるように形成してある。また、胴部分8Bの下端の底部8Bbは、内径寸法を、ネジ部材3のネジ部3bより若干大きく設定してあり、筒内空部Vに挿入したネジ部材3は、胴部分8Bの底部8Bbで保持される。
次に、補助治具Hについて説明する。
補助治具Hは、図6に示すように、屋根下地1上にシート固定具Pを配置した状態でドリルDによってネジ部材3をシート固定具P側から金属下地1Aに向けて螺進させて、シート固定具Pを金属下地1Aに固定するにあたり、ネジ部材3の過締付けを防止するのに使用される。
補助治具Hは、金属によって形成してあり、施工時に、断熱板1Bに接地し、平面視でシート固定具Pの外周部の対向する二箇所に対応する箇所に位置する一対のベース部10と、各ベース部10からそれぞれ立設された一対の脚部11と、断熱板1Bの上方に離間して断熱板1Bと対向するように四つの脚部11の上端部にわたって取り付けられたデッキ部12と、ドリルDのドリル刃Daにおける軸芯X方向中間部の所望の位置に固定可能なフランジ体13と、を備えて構成してある。
ベース部10は、図2、図3に示すように、平面視形状が、シート固定具Pの外周部に沿って外側に位置するように円弧形状に形成してある。
ベース部10の平面視における両端部には、前記脚部11がそれぞれ立設状態に固定されている。
尚、ベース部10の下面は、前記断熱板1Bに面接触させ易いように平坦面として形成されている。
脚部11は、当該実施形態においては、倒立状態のボルト11Aを備えて構成してある。
ボルト11Aは、皿ネジで構成してあり、ベース部10の下方から上方に向けて挿通したボルト11Aにナット11Bを螺合させて、ベース部10を拡径頭部とナット11Bとで挟持して一体化が図られている。
また、脚部11の上端におけるデッキ部12との一体化についても、同様に、一対のナット11Cでデッキ部12を挟持して一体化が図られている。
従って、ナット11Cの螺合位置を変更することで、デッキ12の高さを調整することができる。
デッキ部12は、平面視で略長方形(短辺が円弧形状)に形成してあり、短辺の長さ寸法12Aは、シート固定具Pの外径PAより小さく設定してあり、長辺の長さ寸法12Bは、シート固定具Pの外径PAより大きく設定してある。長辺の寸法12Bは、具体的には、シート固定具Pの外径PAに、シート固定具Pに両側に位置するベース部10の幅寸法10Aを加算した値に設定してある(図2参照)。
よって、デッキ部12の下面には、シート固定具Pを沿わせてセットすることができる。デッキ部12の下面をセット部Sという。
また、デッキ部12と四本の脚部11とによって囲まれた領域は、施工時にシート固定具Pがセット部Sから離間してドリル刃Daと共に金属下地1A側に向かって下降可能な通過領域Tとなる。
デッキ部12の中央部には、ドリル刃Daの外径寸法DAよりも大径であり、かつ、フランジ体13の外径寸法13Aよりも小径である挿通孔12aが設けてある(図5、図6参照)。
従って、フランジ体13を装着したドリル刃Daを、挿通孔12aに挿通させた場合、フランジ体13の下面が、デッキ部12の挿通孔12a周囲の上面に当接することで、それ以後の下降が規制され、ドリル刃Daの下限位置を規定することができる。
また、デッキ部12における挿通孔12aを挟んで長辺方向での両側の位置には、磁石(保持部の一例)Gをそれぞれ埋設してある。磁石Gは、デッキ部12の厚み内に納まる状態に設けられている。
従って、デッキ部12のセット部Sにシート固定具Pをセットすると、磁石Gの吸着力でシート固定具Pをセット部Sに仮保持することが可能となる(図4参照)。
ドリルDは、図9、図10に示すように、ドリル刃Daのドリル先端部Dbが、前記ネジ部材3の拡径頭部3aに備えている刃嵌合穴3cに嵌合することで、軸芯X周りの回転駆動力をネジ部材3に伝達して、ネジ部材3を金属下地1Aにねじ込めるように構成されている。
本実施形態においては、刃嵌合穴3cは、平面視で四角形の角穴として形成してある。角穴の開口縁部は、面取り部3dとして形成してある。
また、ドリル先端部Dbは、刃嵌合穴3cに対応した四角柱形状に形成されている。
また、ドリル刃Daの軸芯X方向中間部に設けられているフランジ体13は、図5、図6、図8に示すように、ドリル刃Daに対して軸芯X方向に移動自在な状態に外嵌させてあり、任意の位置に移動させて固定できるように構成されている。
ドリル刃Daに対する固定構造は、フランジ体13の外周側から内周側に貫通するストッパボルト13aが設けてあり、このストッパボルト13aの基端部を、フランジ体13の外周側から螺進操作することで、先端部が、内周側のドリル刃Daの外周面に食い込み、フランジ体13の位置が固定されるように構成してある。
従って、図5に示すように、刃嵌合穴3cの奥深くまでドリル先端部Dbが嵌合している状態では、ドリルDからネジ部材3に対して、押込み力と回転駆動力が伝わる。
また、図6に示すように、ドリルDによる螺進を進めて、フランジ体13がデッキ部12に当接してドリル刃Daが下限位置に達する状態になると、押込み力は、デッキ部12から脚部11を経由してベース部10に伝わり、補助治具Hによって支持されるようになるから、ネジ部材3に対しては、回転駆動力のみが伝わる。
その結果、回転駆動力を受けるネジ部材3は、金属下地1Aへの螺進によってネジ部3bの螺旋に沿ってネジ切りされたネジ穴縁部1Aaの螺旋に誘導されて螺進を継続する。この螺進状態においては、ドリル刃Daは、下降せずにネジ部材3のみが下降していくから、刃嵌合穴3cとドリル先端部Dbとの嵌合深さが浅くなっていき、遂には嵌合が解除される。
刃嵌合穴3cとドリル先端部Dbとの嵌合が外れるまでネジ部材3が下降すると、ドリルDの回転駆動力はネジ部材3に伝わらなくなり(ドリルDの空回り状態)、ネジ部材3の螺進が停止する(図6参照)。
因みに、刃嵌合穴3cの開口縁部に面取り部3dを設けてあることで、刃嵌合穴3cとドリル先端部Dbとの嵌合が外れる際に引っ掛かり難くなり、スムーズに嵌合解除がなされる(図10参照)。
このように、誰がドリルDを操作しても、ネジ部材3の螺進深度が一定となるように螺進させることが可能となる。
因みに、当該実施形態においては、ドリル刃Daに対するフランジ体13の取付位置は、図6に示すように、ドリル先端部Dbからフランジ体13の下面までの寸法L0は、補助治具Hの高さ寸法L1(ベース部10下面とデッキ部12上面との離間距離)と、断熱板1Bに対するネジ部材3の所望する深度L2(断熱板1Bに対するシート固定具Pの適切な設置状態において筒状部材P2の底部分に拡径頭部3aが納まった状態でのネジ部材3上端の深度)を加算した値に設定してある。
補助治具Hを使用したシート固定具Pの設置手順について説明する。
[1] 準備作業として、図4に示すように、シート固定具Pの板状部材P1に筒状部材P2を嵌合させると共に、筒状部材P2にネジ部材3を挿通させておく。
また、その状態のシート固定具Pを、補助治具Hのセット部Sに磁石Gの吸着力で仮保持させておく。
また、ドリルDにおいては、ドリル刃Daの適切な位置(上述のL0を満たす箇所)にフランジ体13を固定しておく。
[2] 断熱板1B上において、シート固定具Pの設置予定位置を跨ぐ状態に補助治具Hを設置する。
その際、筒状部材P2の下端から突出しているネジ部3bの先端を、断熱板1B上のマーキングポイントに合わせることで、補助治具Hの平面的な位置合わせを正確に行うことができる。
[3] デッキ部12の挿通孔12aにドリル刃Daを挿入し、ネジ部材3の刃嵌合穴3cにドリル先端部Dbを嵌合させてからドリルDを回転駆動してネジ部材3を螺進させる。
ネジ部材3の拡径頭部3aが筒状部材P2の底部8Bbに当接するまでは、シート固定具Pは、デッキ部12による保持状態が継続され、ネジ部材3のみが筒内空部Vを下降する。
[4] 拡径頭部3aが底部8Bbに当接すると、ドリルの押込み力が、筒状部材P2から板状部材P1にも伝わり、シート固定具Pをデッキ部12から引き離す。
このまま螺進を進めることで、図5に示すように、シート固定具Pは、通過領域Tを金属下地1A側に向けて下降する。そして、更に螺進を進めるに伴って、ネジ部材3が金属下地1Aに食い込みながらシート固定具P全体を金属下地1A側に下降させる。
筒状部材P2は、ネジ部材3の螺進に伴って、底部8Bbから断熱板1B内に貫入していく。
[5] フランジ体13がデッキ部12に当接するまで螺進を進め、更に、回転駆動を継続させると、図6に示すように、所定の深度までネジ部材3が下降した状態でドリル先端部Dbと刃嵌合穴3cとの嵌合が解除され、ネジ部材3から金属下地1Aに過度な力や変形が作用しない状態でシート固定具Pをしっかり固定することができる(図7参照)。
当該実施形態の補助治具Hによれば、ドリル刃Daに対するフランジ体13の固定位置を、適切な位置に設定するだけで、金属下地1Aに対するネジ部材3の進入度合いを適切に且つ一定に保つことが可能となる。
その結果、誰が螺着操作をしても、ネジ部材3を締め込み過ぎることが無くなり、シート固定具Pを金属下地1Aに対して十分な固定力で取り付けることが可能となる。
また、断熱板1Bどうしの継ぎ目に固定具Pを設置するような場合には、継ぎ目部分で断熱板1Bどうしに多少の段差が生じていても、補助治具Hのベース部10で押圧することで段差を矯正でき、フラットな状態に固定具Pを設置することができる。
〔別実施形態〕
〈1〉 固定対象となる他物固定物Pは、先の実施形態で説明した板状部材P1と筒状部材P2との組み合わせによるものに限らず、板状部材P1のみによる構成や、板状部材P1と筒状部材P2とが一体に形成された構成であってもよい。
また、他物固定物Pの形状は、円板形状に限るものではなく、例えば、楕円板形状や、多角形板形状や、帯板形状であってもよい。
また、他物固定物Pによって固定する他物は防水シート2に限るものではなく、他のシート材や、形鋼材等であってもよい。
また、他物固定物Pへの他物の固定は、先の実施形態で説明したホットメルト接着層6aによって実施されることに限らず、他の接着材や、ネジ部材や、溶接等を用いた固定法を採用してもよい。
それらを含めて他物固定物Pと総称する。
〈2〉 金属下地1Aは、先の実施形態で説明した陸屋根を構成するものに限るものではなく、多少の勾配を備えた傾斜屋根や、壁等を構成する金属下地であってもよい。
〈3〉 補助治具Hは、先の実施形態で説明した部品構成や素材に限るものではなく、適宜、変更が可能である。
例えば、ベース部10は、平面視における他物固定物Pの両側方に位置させる一対のベース部10に限らず、三つ以上の複数のベース部10や、平面視における他物固定物Pの周囲を取り囲む環状のベース部10であってもよい。
また、脚部11は、一つのベース部10に対して一対の脚部11で構成することに限らず、例えば、一つのベース部10に一つの脚部11や、一つのベース部10に三つ以上の複数の脚部11を備えてあってもよい。
また、デッキ部12に備えた保持部Gは、磁石に替えて、例えば、弾性変形自在な係止片をデッキ部12に設けて構成したり、デッキ部12の下面に両面テープを貼着して構成してもよい。
〈4〉 補助治具Hは、先の実施形態で説明したように、デッキ部12にセット部Sや保持部Gを備えたものに限らず、セット部Sや保持部Gを備えないものであってもよい。
また、その場合、ベース部10の少なくとも一部(例えば、内周縁部)が、断熱板1B上に沿わせて配置した板状部材P1の外周縁部上に重なって仮保持できるように構成してあってもよい。
尚、上述のように、図面との対照を便利にするために符号を記したが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
当該補助治具は、防水シート固定用の他物固定物に替えて他のシート材や形鋼材の固定用の他物固定物を対象としても利用できる。
1A 金属下地
1B 断熱板
3 ネジ部材
10 ベース部
11 脚部
12 デッキ部
12a 挿通孔
13 フランジ体
13A 外径寸法
D ドリル
DA 外径寸法
Da ドリル刃
G 磁石(保持部の一例)
P シート固定具(他物固定物の一例)
S セット部
T 通過領域
X 軸芯

Claims (4)

  1. 金属下地上に敷設した断熱板上に他物固定物を載置した状態でドリルによってネジ部材を前記他物固定物側から螺進させて前記他物固定物を前記金属下地に固定するにあたり、前記ネジ部材の過締付けを防止する補助治具であって、
    施工時に、前記断熱板に接地し、平面視で前記他物固定物の外周部に対応する位置に位置するベース部と、
    前記ベース部から立設された脚部と、
    前記ベース部の設置面と上下方向に間隔を空けた状態で前記脚部に位置固定され、施工時に前記断熱板と対向するデッキ部と、
    前記ドリルのドリル刃における軸芯方向中間部の所望の位置に固定可能なフランジ体と、を備え、
    前記デッキ部に、前記ドリル刃の外径寸法よりも大径であり、かつ、前記フランジ体の外径寸法よりも小径である挿通孔が設けられている補助治具。
  2. 前記デッキ部の下面に、前記他物固定物をセットするセット部が設けられ、
    前記デッキ部と前記脚部とによって、施工時に前記他物固定物が前記セット部から離間して前記ドリル刃と共に前記金属下地側に向かって下降可能な通過領域が形成されている請求項1に記載の補助治具。
  3. 前記セット部に、前記他物固定物を仮保持する保持部が設けられている請求項2に記載の補助治具。
  4. 前記ベース部は、前記他物固定物の外周部に沿って、間隔をあけて複数設けてある請求項1から3の何れか一項に記載の補助治具。
JP2016177499A 2016-09-12 2016-09-12 補助治具 Active JP6864337B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016177499A JP6864337B2 (ja) 2016-09-12 2016-09-12 補助治具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016177499A JP6864337B2 (ja) 2016-09-12 2016-09-12 補助治具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018044287A true JP2018044287A (ja) 2018-03-22
JP6864337B2 JP6864337B2 (ja) 2021-04-28

Family

ID=61693642

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016177499A Active JP6864337B2 (ja) 2016-09-12 2016-09-12 補助治具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6864337B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102100132B1 (ko) * 2019-02-12 2020-05-26 이광하 어스앵커 어셈블리

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102100132B1 (ko) * 2019-02-12 2020-05-26 이광하 어스앵커 어셈블리

Also Published As

Publication number Publication date
JP6864337B2 (ja) 2021-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4427081B2 (ja) 特に環状コンクリート壁内に摺動型枠によって建造した構造に垂直な組込部品を導入する方法、及び該方法を実行する装置
JP2018197474A (ja) 壁部材と基礎の接合構造
KR20120071399A (ko) 마루판 고정장치
JP2018044287A (ja) 補助治具
JP5313832B2 (ja) 防水層改修方法及び防水構造
JP2015218528A (ja) 標識柱の設置構造
US6944994B2 (en) Anchoring bracket
JP4669725B2 (ja) 仮柱構造、仮柱付き建物ユニット及びユニット建物の施工方法
JP2017082546A (ja) 防水シート固定具、防水シート固定構造及び板状部材
JP5360482B2 (ja) 石膏ボード用アンカー構造、およびその施工方法
KR20210156395A (ko) 단열기능과 천공관을 포함하는 건축물 외장재 고정장치 및 시공방법
JP2011202382A (ja) 長尺床材の固定金具
JP4039352B2 (ja) 壁面の下地処理工法
KR20230037699A (ko) 고정 방법 및 고정 시스템
TW201441463A (zh) 磁磚安裝構造及磁磚安裝具
US20180156259A1 (en) Micro-Standoff for Blind Holes
JP2016079556A (ja) 防水シート敷設方法、及び、防水システム
JP2012141061A (ja) 自在固定装置
JP3072067B2 (ja) 固定具打込み用治具
JP7109778B2 (ja) シート固定ユニット
JP2017078303A (ja) 縦樋
KR20160133638A (ko) 그라운드 리벳 구조 및 그 시공방법
JPH041203Y2 (ja)
JP2009216218A (ja) ブラケットの取り付け部材
JP2006314565A (ja) 支柱取付構造体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190909

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200630

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200818

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201009

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210309

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210326

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6864337

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250