JP2016079556A - 防水シート敷設方法、及び、防水システム - Google Patents

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Abstract

【課題】防水下地に対する防水シート固定具の定着を、より確実に行えるようにする。
【解決手段】防水下地1の上に敷設した板状断熱部材Fの上に防水シート固定具3を介して防水シートSを敷設するにあたり、防水下地1の上に断熱部材Fを敷設する工程と、断熱部材Fの上方から、断熱部材Fを貫通する第1穴4Aを穿孔する工程と、断熱部材Fの上方から、第1穴4Aよりも小径であって第1穴4Aと連続する第2穴4Bを防水下地1に穿孔する工程と、断熱部材Fの上方から、第1穴4Aを介して、第2穴4Bに接着材Vを注入する工程と、断熱部材Fの上方から、第1穴4Aを通して第2穴4BにアンカープラグPを挿入固定する工程と、断熱部材Fの上に防水シート固定具3を配置すると共に、ネジ部材2を、防水シート固定具3を挿通した状態でアンカープラグPに締め込む工程と、防水シート固定具3に防水シートSを固定する工程と、を備えている。
【選択図】図6

Description

本発明は、セメントを含む防水下地の上に板状の断熱部材を敷設し、前記断熱部材の上に防水シート固定具を介して防水シートを敷設する防水シート敷設方法、及び、防水システムに関する。
従来、この種の防水シート敷設方法や防水システム等の防水シート敷設技術としては、コンクリートやモルタルからなる防水下地の上に断熱部材を敷設する工程と、断熱部材の上方から、断熱部材と防水下地とにわたる同径のアンカー穴を穿孔する工程と、断熱部材の上方から、アンカー穴に、接着材を注入してアンカープラグを挿入固定する工程と、断熱部材の上に配置され、挿通させたネジ部材をアンカープラグに締め込むことで固定された防水シート固定具で、防水シートを固定する工程と、を備えたものがあった(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−151574号公報(段落番号〔0003〕、図12)
上述した従来の防水シート敷設技術によれば、アンカー穴は、アンカープラグを挿入できる程度の小さな外径で、断熱部材と防水下地とにわたる同径の穴として形成されているから、アンカー穴の開口側から、穴内の状況を観察することは困難なものである。更には、穿孔に伴って発生する削り屑を除去し難いから穴内に残る虞がある。
そんな状況下で、接着材の注入やアンカープラグの挿入が実施されるから、接着材やアンカープラグが所定の位置(防水下地)に達していないことがあり、防水下地に対する防水シート固定具の定着力が充分に得られない虞がある。
従って、本発明の目的は、防水下地に対する防水シート固定具の定着を、より確実に実施できる防水シート敷設技術を提供するところにある。
本発明の特徴は、セメントを含む防水下地の上に板状の断熱部材を敷設し、前記断熱部材の上に防水シート固定具を介して防水シートを敷設する防水シート敷設方法であって、前記防水下地の上に前記断熱部材を敷設する工程と、前記断熱部材の上方から、前記断熱部材を貫通する第1穴を穿孔する工程と、前記断熱部材の上方から、前記第1穴よりも小径であって前記第1穴と連続する第2穴を前記防水下地に穿孔する工程と、前記断熱部材の上方から、前記第1穴を介して、前記第2穴に接着材を注入する工程と、前記断熱部材の上方から、前記第1穴を通して前記第2穴にアンカープラグを挿入固定する工程と、前記断熱部材の上に前記防水シート固定具を配置すると共に、ネジ部材を、前記防水シート固定具を挿通した状態で前記アンカープラグに締め込む工程と、前記防水シート固定具に前記防水シートを固定する工程と、を備えたところにある。
本発明によれば、第2穴は、アンカープラグが挿入できる程度の穴径とし、それより上に位置する断熱部材の第1穴は、第2穴よりも大径に形成することになるから、第1穴の開口部を通して、第2穴の開口位置や状況を目視によって確認することが可能となる。
従って、接着材を第2穴に注入する工程において、接着材が第2穴内に注入されている状況を確認しながら注入作業を実施することができ、防水下地の第2穴に対して確実に接着材を注入することができる。
このような作用効果は、第2穴へのアンカープラグの挿入についても同様に発揮され、アンカープラグが第2穴の中に確実に挿入されている状況を、第1穴の上から目視によって確認することができるようになる。よって、アンカープラグが穴内に入りきらずに定着不足となるのを防止できる。
更には、第1穴や第2穴を穿孔する際に生じる削り屑を、例えば、吹き飛ばす等の方法で穴内から除去するにあたっても、穴の開口側に位置する第1穴が大径に形成されているから除去し易くなる。特に、防水下地の第2穴の内部に削り屑が残り難くなると、接着材が穴の奥まで入り易くなると共に、接着材の中に空気が混入し難くなり、良好な接着性が得られるようになる。
以上の結果、防水下地へのアンカープラグの固定が確実なものとなり、そのアンカープラグにネジ部材を使用して防水シート固定具を固定するから、防水下地に対する防水シート固定具の定着を、より確実に実施できる。
そして、その防水シート固定具に防水シートを固定するから、防水下地に対する防水シートの敷設も、より確実に実施できるようになる。
本発明においては、前記接着材を注入する工程において、前記接着材を前記第2穴から溢れ出るまで注入すると好適である。
本構成によれば、接着材が第2穴から溢れ出るのを目視によって確認できるから、第2穴内への接着材の充填をより確実なものにできる。
更に、第2穴の開口の周囲部にも接着材が位置することで、アンカープラグの上方をも接着材で覆って、充分な定着状態をつくることができる。
また、2次的には、防水下地と断熱部材との境界部にも接着材が進入することが可能となり、その場合は、防水下地に対する断熱部材の固定度を向上させることができる。
本発明においては、前記接着材を注入する工程と前記アンカープラグを挿入固定する工程との間に、前記第1穴に前記断熱部材の上下にわたる筒部材を挿入する工程を備えていると好適である。
本構成によれば、接着材やアンカープラグを第2穴に注入するときは、筒部材をまだ挿入していないので、第1穴内を広く使って効率的に作業できると共に、筒部材を第1穴に挿入した後は、その筒部材によって第1穴の孔壁の安定を図ることができる。
従って、例えば、第1穴の近傍を踏んで断熱部材が押圧されても、第1穴の変形を筒部材によって抑制できる。
また、筒部材は、断熱部材の上下にわたる長さのものであるから、防水シート固定具を支持することができ、防水シート固定具をネジ部材で防水下地に固定する際に、必要以上に防水シート固定具が沈み込むのを防止でき、適切な高さに設置することができる。
その結果、防水シート固定具の設置箇所の上で防水シート層が窪んで水溜りになるのを防止できる。
また、第1穴への筒部材の挿入のタイミングとして、前記第2穴に注入した接着材が固まる前に行えば、防水下地上に溢れ出た接着材で、筒部材の固定をも果たすことができる。
本発明においては、前記第1穴を穿孔する工程と前記第2穴を穿孔する工程とは、先端側の小径ドリル部と基端側の大径ドリル部とを備えた一体の穿孔具で一度に行うと好適である。
本構成によれば、第1穴は大径ドリル部で、第2穴は小径ドリル部でそれぞれ一度に穿孔するから、穴開け作業を、より効率的に実施できる。
また、第1穴と第2穴とを同一軸芯上に配置することも簡単に実施できる。
本発明においては、セメントを含むと共に、板状の断熱部材が敷設された防水下地を、防水シートによって防水する防水システムであって、前記断熱部材を貫通するように穿孔された第1穴と、前記第1穴よりも小径となるように前記防水下地に穿孔された第2穴と、前記第2穴に注入された接着材によって前記防水下地に固定されたアンカープラグと、前記断熱部材の上に配置された状態で、前記第1穴を通してネジ部材を前記アンカープラグに締め込むことで前記防水下地に固定され、前記防水シートを固定する防水シート固定具と、を備え、前記接着材の注入レベルが、前記防水下地の上面よりも上方に設定されていると好適である。
本構成によれば、防水下地の上に敷設された断熱部材に設けられている第1穴は、防水下地に設けられている第2穴よりも大径に形成してあるから、開口側ほど大径となり、両穴の穿孔時に生じた削り屑は、例えば、吹き飛ばす等の方法で穴内から除去する際、よりスムーズに除去することができる。更には、その第2穴への接着材の注入や、アンカープラグの挿入の際に、大径の第1穴の開口部を通して、第2穴の開口位置や状況を目視によって確認しながら実施でき、防水下地に対するアンカープラグの定着を、より確実に実施できる。
そして、前記接着材の注入レベルが、防水下地の上面よりも上方に設定されているから、盛り上がっている接着材の重量で第2穴内の隅々まで接着材を押し込む作用を期待でき、第2穴内への接着材の充填性が向上する。更には、防水下地に固定されたアンカープラグの上を前記上部接着材層で覆うことができるから、接着固定性能のみならず、固定部周辺のシーリング性能も向上する。
以上の結果、防水下地へのアンカープラグの固定が確実なものとなることで、そのアンカープラグにネジ部材を使用して固定する防水シート固定具も、より確実な状態に設置することができる。従って、より確実な状態で防水下地に固定された防水シート固定具に固定する防水シートも、より確実な状態で防水下地に敷設できるようになる。
防水シートの敷設状況を示す斜視図である。 固定ネジ部材設置方法を示す断面図である。 固定ネジ部材設置方法を示す断面図である。 固定ネジ部材設置方法を示す断面図である。 固定ネジ部材設置方法を示す断面図である。 防水シートの敷設状況を示す断面図である。 別実施形態の固定ネジ部材設置方法を示す断面図である。 別実施形態の防水シートの敷設状況を示す断面図である。
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1、図6は、本発明の防水シート敷設方法の一実施形態によって、防水シートSが設置してある陸屋根R部分を示している。
陸屋根Rは、セメントを含む防水下地1の上に板状の断熱ボード(断熱部材の一例)Fを敷設し、断熱ボードFの上に円盤状の固定金具(防水シート固定具に相当)3を介して防水シートSを敷設して構成されている。
前記防水シートSは、防水性を有する合成樹脂製シート(例えば、軟質塩化ビニル)によって構成してあり、防水下地1の上に点在する状態に設置された前記固定金具3を使用して固定されている。
詳しくは、固定金具3は、ビス(ネジ部材の一例)2で、防水下地1に固定してあり、その固定金具3の上面に、防水シートSは接着されている。
前記固定金具3は、円板形状の薄い金属板を凹凸のある断面形状にプレス成形することで、軽量でありながら強度の高いものに構成してあり、中央部には、ビス2を挿通するネジ挿通孔3aが形成してあり、その周りには、ビス2の拡径頭部2aが納まる座繰り部3bが形成してある。従って、固定金具3をビス2で防水下地1に固定した状態では、拡径頭部2aが固定金具3の上面より上方へ突出しないように構成されている。
前記防水下地1は、コンクリート製で、ビス2を固定できる強度を備えている。
前記断熱ボードFは、例えば、イソシアネートのフォーム材で形成してあり、適度な強度と耐熱性と防水性とを備えている。無数の独立気泡が内在していることによって、高い防水性能と断熱性能とを発揮できるように構成してある。
前記ビス2は、金属製であり、防水下地1への固定は、予め防水下地1に設置されたアンカープラグPに螺着することで実施される。
また、アンカープラグPの設置は、断熱ボードF、及び、防水下地1における固定金具3の取付対象部に、予め、挿通穴4を設置しておき、その挿通穴4内の下端部に接着材Vを注入して、防水下地1にアンカープラグPを固定するものである(図6参照)。
前記ビス2は、拡径頭部2aが丸皿形状に形成してあり、拡径頭部2aから下端部にかけてネジ部2bが形成してある(図6参照)。ネジ部2bの下端側をアンカープラグPに螺合させることで、防水下地1に固定することができる。
前記アンカープラグPは、合成樹脂製の筒状体で構成してあり、外周面の全般を細かな凹凸を備えた粗面仕上げにしてある。粗面仕上げにすることで、挿通穴4内に充填されている接着材Vや、挿通穴4の内周壁との付着強度を向上できるように構成されている。
また、内周部は、前記ビス2のネジ部2bが螺合自在に形成されている。
前記接着材Vは、例えば、エポキシ系の合成樹脂で構成してあり、前記ビス2を防水下地1に対して充分な強度をもって定着固定できる物性を備えている。
前記挿通穴4は、図6に示すように、断熱ボードFの部分と防水下地1の部分とでその内径を異ならせてある。
具体的には、断熱ボードFに形成されている第1穴4Aは、防水下地1に形成されている第2穴4Bより大径に形成してある。また、第1穴4Aには、合成樹脂製の筒部材Tを内嵌させてある。当該実施形態においては、筒部材Tの内径寸法も、第2穴4Bの内径寸法より大きく設定されている。
次に、固定金具3の固定から防水シートSの設置に至る一連の工程について説明する。
[1] 図2に示すように、断熱ボードFの上から、例えば、ドリル等の穿孔具5によって防水下地1にわたる挿入穴4を穿孔し、穴内の穿孔滓を除去する。
その際、穿孔具5のドリル部は、先端側の小径ドリル部5bと基端側の大径ドリル部5aとを同一軸芯上に一体的に連設したものを用いる。この穿孔具によれば、一工程の穿孔によって、第1穴4Aと第2穴4Bとを穿孔することができる。
尚、第2穴4Bの内径は、アンカープラグPの外径より若干大きな寸法に設定してある。
また、穿孔滓の除去は、例えば、空気を挿通穴4に吹き付けて穿孔滓を吹き飛ばす方法や、空気の吸引によって穿孔滓を吸い込む方法等によって実施できるが、何れの方法においても、第1穴4Aが第2穴4Bより大径に形成してあるから、挿通穴4の開口側が広い形状となっており、穿孔滓を挿通穴4から効率よく除去できる。
[2] 図3に示すように、挿入穴4内に、接着材Vを充填した後、アンカープラグPを挿入して、接着材Vの硬化によってアンカープラグPの定着を図る。
アンカープラグPの挿入は、アンカープラグPの筒内空部に、金属製の仮支持用ボルト7を螺合させた状態で、その仮支持用ボルト7とアンカープラグPとを挿入穴4内に挿入する。この仮支持用ボルト7は、アンカープラグPが所定の深度にセットできたら撤去する。
また、接着材Vの充填量は、後から挿入穴4にアンカープラグPを挿入した状態で、第2穴4Bから溢れ出る接着材Vを含めて、接着材Vの上面が、防水下地1の上面より僅かに高くなる程度に設定するのが好ましい。
より好ましくは、挿入穴4にアンカープラグPを挿入する前の段階で、接着材Vの上面が、防水下地1の上面と同じ、又は、防水下地1の上面より僅かに高くなる程度に設定するのが好ましい。
当該実施形態においては、アンカープラグPを挿入する前の状態で、既に、接着材Vの上面が、防水下地1の上面よりも僅かに上方に位置するように充填量を設定している。
[3] 図4に示すように、挿通穴4の内、第1穴4Aに対して筒部材Tを挿入する。筒部材Tの長さ寸法は、断熱ボードFの厚み寸法と同じ寸法に揃えてある。
[4] 前記アンカープラグPと筒部材Tとの設置が完了したら、図5に示すように、挿入穴4の上に、固定金具3を配置すると共に、ネジ挿通孔3aにビス2を挿入して、アンカープラグPに螺着させる。この状態で、拡径頭部2aが固定金具3の座繰り部3bに納まる状態となり、固定金具3を防水下地1に固定することができる。
[5] 後は、図6に示すように、断熱ボードFや固定金具3を覆う状態に防水シートSを配置して、固定金具3の上面に接着することで、防水下地1上に防水シートSを敷設することができる。
本実施形態の防水シート設置方法によれば、挿入穴4内への接着材Vの注入やアンカープラグPの挿入にあたり、第1穴4Aの広い開口を通して穴内の状況を確認しながら作業を実施しできるので、良好な定着状態でアンカープラグPを設置できるようになる。
また、挿入穴4内への接着材Vの充填量を適切に管理できるので、接着固定性能のみならず、固定部周辺のシーリング性能も向上させることができる。
従って、アンカープラグPを介して防水下地1への充分な支持力を確保した状態に固定金具3を設置でき、且つ、その固定金具3に接着する防水シートAの敷設も、より確実に安定した状態に実施できるようになる。
更には、固定金具3は、第1穴4Aに挿入した筒部材Tによって下方側を支持されるから、過度の沈み込みが防止でき、適切な設置高さを維持することができる。
〔別実施形態〕
以下に他の実施の形態を説明する。
〈1〉 防水下地1は、セメントを含む素材で構成してあればよく、現場内コンクリートや、プレキャストコンクリート板や、気泡コンクリート板、軽量コンクリート板等、各種のものが採用可能である。それらを含めて防水下地1と総称する。
〈2〉 挿通穴4の穿孔方法は、先の実施形態で説明したように第1穴4Aと第2穴4Bとを、大径ドリル部5aと小径ドリル部5bとを備えた一つの穿孔具5を用いて、一工程で穿孔することに限るものではなく、別々の工程で穿孔するものであってもよい。
〈3〉 ネジ部材2は、先の実施形態で説明したビスに限るものではなく、アンカープラグPの内周面に予め雌ネジが形成してある場合には、その雌ネジに螺合自在なボルトで構成してあってもよい。
また、先の実施形態では、アンカープラグPの挿入時に、仮支持用ボルト7を使用したが、この仮支持用ボルト7に替えて本固定用のネジ部材2を使用するものであってもよい。
また、仮支持用ボルト7に替えて、図7に示すような仮支持工具8を使用するものであってもよい。
この仮支持工具8は、円柱形状の本体部8Aと、本体部8Aに対して長手方向に位置変更自在に固定された鍔状部8Bとを備えて構成してある。
本体部8Aは、下端部を先細り形状に形成してあり、その先端側にアンカープラグPの支持部9が形成してある。本体部8Aの胴部分は、外径寸法を、第1穴4Aの内径寸法とほぼ同じ寸法に形成してある。従って、第1穴4Aに本体部8Aを挿入するだけで、支持部9を第2穴4Bに芯合わせすることができる。また、本体部8Aを先細り形状にしてあることで、第1穴4Aに挿入する際に、引っ掛かることなくスムーズに挿入できる。
また、鍔状部8Bは、仮支持工具8を第1穴4Aに挿入する際に、断熱部材Fの表面に当接することで、第1穴4A内への挿入深度を規制することができる。そして、対象となる断熱部材Fの厚み寸法に合わせて本体部8Aに対する鍔状部8Bの取付位置を変更することができる。
〈4〉 筒部材Tは、先の実施形態で説明した合成樹脂製のものに限らず、例えば、金属製であってもよい。また、筒部材Tの使用を省略するものであってもよい。
また、筒部材Tの内径寸法は、必ずしも第2穴4Bの内径寸法より大きくなくてもよく、例えば、第2穴4Bの内径寸法と同じ、又は、未満であってもよい。
〈5〉 防水シート固定具3は、先の実施形態で説明したように、断熱部材Fの上面に当接する状態に配置することに限らず、例えば、図8に示すように、断熱部材Fの上面に沿って設置した防水シートSの上に載置した状態でネジ部材2で固定するものであってもよい。この場合は、防水シート固定具3の上から、平面視で一回り大きな寸法のパッチ状の防水シートSで覆い、そのパッチの外周部を下側の防水シートSに接着することで防水性を確保することができる。その際、防水シート固定具3の上面に、パッチ状の防水シートSを接着するのが好ましい。
〈6〉 第1穴4Aを対象として、例えば、ネジ部材2の設置段階に充填材を充填することも可能である。第1穴4Aに充填材を充填することで、例えば、防水シートSの下方に発生する結露水が第1穴4A内に溜まるのを防止できる。
また、充填材として断熱性を発揮できるものを用いることで、第1穴4Aが断面欠損となるのを緩和することができる。
尚、上述のように、図面との対照を便利にするために符号を記したが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
当該防水シート敷設方法は、陸屋根を対象にしたものに替えて、傾斜屋根や壁にも利用することができる。
1 防水下地
2 ビス(ネジ部材の一例)
3 固定金具(防水シート固定具に相当)
4A 第1穴
4B 第2穴
5 穿孔具
5a 大径ドリル部
5b 小径ドリル部
F 断熱ボード(断熱部材の一例)
P アンカープラグ
S 防水シート
T 筒部材
V 接着材

Claims (5)

  1. セメントを含む防水下地の上に板状の断熱部材を敷設し、前記断熱部材の上に防水シート固定具を介して防水シートを敷設する防水シート敷設方法であって、
    前記防水下地の上に前記断熱部材を敷設する工程と、
    前記断熱部材の上方から、前記断熱部材を貫通する第1穴を穿孔する工程と、
    前記断熱部材の上方から、前記第1穴よりも小径であって前記第1穴と連続する第2穴を前記防水下地に穿孔する工程と、
    前記断熱部材の上方から、前記第1穴を介して、前記第2穴に接着材を注入する工程と、
    前記断熱部材の上方から、前記第1穴を通して前記第2穴にアンカープラグを挿入固定する工程と、
    前記断熱部材の上に前記防水シート固定具を配置すると共に、ネジ部材を、前記防水シート固定具を挿通した状態で前記アンカープラグに締め込む工程と、
    前記防水シート固定具に前記防水シートを固定する工程と、を備えた防水シート敷設方法。
  2. 前記接着材を注入する工程において、前記接着材を前記第2穴から溢れ出るまで注入する請求項1に記載の防水シート敷設方法。
  3. 前記接着材を注入する工程と前記アンカープラグを挿入固定する工程との間に、前記第1穴に前記断熱部材の上下にわたる筒部材を挿入する工程を備えた請求項1又は2に記載の防水シート敷設方法。
  4. 前記第1穴を穿孔する工程と前記第2穴を穿孔する工程とは、先端側の小径ドリル部と基端側の大径ドリル部とを備えた一体の穿孔具で一度に行う請求項1〜3の何れか一項に記載の防水シート敷設方法。
  5. セメントを含むと共に、板状の断熱部材が敷設された防水下地を、防水シートによって防水する防水システムであって、
    前記断熱部材を貫通するように穿孔された第1穴と、
    前記第1穴よりも小径となるように前記防水下地に穿孔された第2穴と、
    前記第2穴に注入された接着材によって前記防水下地に固定されたアンカープラグと、
    前記断熱部材の上に配置された状態で、前記第1穴を通してネジ部材を前記アンカープラグに締め込むことで前記防水下地に固定され、前記防水シートを固定する防水シート固定具と、を備え、
    前記接着材の注入レベルが、前記防水下地の上面よりも上方に設定されている防水システム。
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