JP2018042530A - トラクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】ドラフト制御と自動耕深制御とを行える機械式連係ユニットを提供する。【解決手段】トラクタは、油圧式の昇降駆動ユニット17と、牽引負荷の変化量又は耕深の変化量を昇降操作量に変換して昇降駆動ユニット17に伝える自動昇降用の機械式連係ユニット18とを備え、機械式連係ユニット18の変化量変換機構33は、第1変換状態と第2変換状態とに切り替え可能で、牽引負荷に応じて揺動する負荷検出部材36と、耕深に応じて揺動する揺動部材38とを備え、変化量変換機構33が第1変換状態に切り替えられると、変化量変換機構33は、負荷検出部材36の前後揺動で得られる牽引負荷の変化量を昇降操作量に変換可能であり、変化量変換機構33が第2変換状態に切り替えられると、変化量変換機構33は、揺動部材38の揺動で得られる耕深の変化量を昇降操作量に変換可能である。【選択図】図3

Description

本発明は、耕耘装置を取り付けて作業可能なトラクタに関し、詳しくは、車体の後部に上下揺動可能に連結され、前記耕耘装置を取り付け可能な3点リンク機構と、前記3点リンク機構を昇降駆動する油圧式の昇降駆動ユニットと、牽引負荷の変化量又は耕深の変化量を昇降操作量に変換して前記昇降駆動ユニットに伝える自動昇降用の機械式連係ユニットとを備えたトラクタに関する。
上記のようなトラクタにおいては、牽引式の耕耘装置の一例であるプラウが3点リンク機構に取り付けられた耕耘作業時に、牽引負荷の変化量を昇降操作量に変換して昇降駆動ユニット(油圧昇降装置)に伝えるドラフト制御用の機械式連係ユニット(ドラフトフィードバックリンク機構)を備えたものがある(例えば特許文献1参照)。
又、上記のようなトラクタにおいては、牽引式の耕耘装置の一例であるロータリ耕耘装置が3点リンク機構に取り付けられた耕耘作業時に、ロータリ耕耘装置に上下揺動可能に備えられた後カバーの揺動変位で得られる耕深の変化量を昇降操作量に変換して昇降駆動ユニット(制御用油圧回路)に伝える自動耕深制御用の機械式連係ユニット(揺動リンク、連動リンク、センサワイヤ)を備えたものがある(例えば特許文献2参照)。
特許文献1に記載のトラクタは、ドラフト制御用の機械式連係ユニットを備えることから、プラウによる耕耘作業を行う場合には、牽引負荷に応じてプラウが自動的に昇降するドラフト制御を行える。これにより、このトラクタにおいては、牽引負荷を一定に維持することができ、牽引負荷の上昇に起因したエンジンストールの発生を回避することができる。
特許文献2に記載のトラクタは、自動耕深制御用の機械式連係ユニットを備えることから、ロータリ耕耘装置による耕耘作業を行う場合には、耕深に応じた後カバーの上下揺動に連動してロータリ耕耘装置が自動的に昇降する自動耕深制御を行える。これにより、このトラクタにおいては、耕深が一定に維持された精度の高い耕耘作業を行える。
特開2006−109802号公報(段落番号0017〜0029、図1〜7) 特開2005−198665号公報(段落番号0038〜0045、図1〜7)
特許文献1に記載のトラクタは、自動耕深制御用の機械式連係ユニットを備えていないことから、ロータリ耕耘装置による耕耘作業を行う場合には、前述した自動耕深制御を行うことができず、よって、耕深が一定に維持された精度の高い耕耘作業を行うことが難しくなる。
特許文献2に記載のトラクタは、ドラフト制御用の機械式連係ユニットを備えていないことから、プラウによる耕耘作業を行う場合には、前述したドラフト制御を行うことができず、よって、牽引負荷の上昇に起因したエンジンストールを招く虞がある。
つまり、プラウなどによる耕耘作業に適したドラフト制御とロータリ耕耘装置による耕耘作業に適した自動耕深制御とを行える機械式連係ユニットの開発が望まれている。
上記の課題を解決するための手段として、
本発明に係るトラクタは、耕耘装置を取り付けて作業可能なトラクタであって、
車体の後部に上下揺動可能に連結され、前記耕耘装置を取り付け可能な3点リンク機構と、前記3点リンク機構を昇降駆動する油圧式の昇降駆動ユニットと、牽引負荷の変化量及び耕深の変化量のいずれか一方を選択的に昇降操作量に変換して前記昇降駆動ユニットに伝える自動昇降用の機械式連係ユニットとを備え、
前記機械式連係ユニットは、第1変換状態と第2変換状態とに切り替え可能な変化量変換機構と、前記変化量変換機構と前記昇降駆動ユニットとを連動連結するリンク機構と、前記変化量変換機構を前記第1変換状態と前記第2変換状態とに切り替える操作具とを備え、
前記変化量変換機構は、前記3点リンク機構のトップリンクを介して伝わる牽引負荷に応じて前後揺動する負荷検出部材と、前記耕耘装置の耕深に応じて揺動する揺動部材とを備え、
前記変化量変換機構が前記第1変換状態に切り替えられると、前記変化量変換機構は、前記負荷検出部材の前後揺動で得られる前記牽引負荷の変化量を前記昇降操作量に変換可能であり、
前記変化量変換機構が前記第2変換状態に切り替えられると、前記変化量変換機構は、前記揺動部材の揺動で得られる前記耕深の変化量を前記昇降操作量に変換可能である。
この手段によると、プラウやサブソイラなどによる耕耘作業を行う場合は、3点リンク機構にプラウやサブソイラなどが取り付けられることにより、機械式連係ユニットがドラフト制御状態になる。そして、このドラフト制御状態においては、作業者が、操作具を操作して、変化量変換機構を第1変換状態に切り替えておくと、耕耘作業時に、牽引負荷に応じてプラウやサブソイラなどが自動的に昇降するドラフト制御が行われる。その結果、牽引負荷の上昇に起因したエンジンストールの発生を回避することができる。
又、ロータリ耕耘装置などによる耕耘作業を行う場合は、3点リンク機構にロータリ耕耘装置などが取り付けられることにより、機械式連係ユニットが自動耕深制御状態になる。そして、この自動耕深制御状態においては、作業者が、操作具を操作して、変化量変換機構を第2変換状態に切り替えておくと、耕耘作業時に、耕深に応じてロータリ耕耘装置などが自動的に昇降する自動耕深制御が行われる。その結果、耕深が一定に維持された精度の高い耕耘作業を行える。
つまり、このトラクタにおいては、前述した構成の機械式連係ユニットを備えることにより、プラウやサブソイラなどによる耕耘作業を行う場合は前述したドラフト制御を行うことができ、又、ロータリ耕耘装置などによる耕耘作業を行う場合は前述した自動耕深制御を行うことができる。
本発明をより好適にするための手段の一つとして、
前記揺動部材は、前記負荷検出部材に揺動可能に支持され、
前記操作具は、前記負荷検出部材に接触して前記負荷検出部材の前後揺動を阻止する接触位置と、前記負荷検出部材に接触せずに前記負荷検出部材の前後揺動を許容する非接触位置とにわたって移動する接触部材を備え、
前記接触部材が前記非接触位置のとき、前記負荷検出部材が前後揺動することで前記牽引負荷の変化量が前記昇降操作量として前記昇降駆動ユニットに伝えられ、
前記接触部材が前記接触位置のとき、前記負荷検出部材が前後揺動しない状態で前記揺動部材が独立揺動することで前記耕深の変化量が前記昇降操作量として前記昇降駆動ユニットに伝えられる。
この手段によると、接触部材が非接触位置のときに、変化量変換機構が前述した第1変換状態になり、接触部材が接触位置のときに、変化量変換機構が前述した第2変換状態になる。
これにより、ロータリ耕耘装置などによる耕耘作業時の自動耕深制御において、負荷検出部材が、トップリンクを介して伝わる牽引負荷に応じて前後揺動することがなくなり、よって、負荷検出部材の前後揺動に起因して、変化量変換機構に牽引負荷の変化量が入力される虞がなくなる。
その結果、耕深の変化量に基づく自動耕深制御において、牽引負荷の変化量が変化量変換機構に入力されることに起因して作業精度が低下する虞を回避することができる。
本発明をより好適にするための手段の一つとして、
前記第1変換状態として標準変換状態と増幅変換状態とを備え、
前記変化量変換機構は、前記操作具の操作によって前記標準変換状態と前記増幅変換状態とに切り替え可能であり、かつ、前記負荷検出部材に対して前記揺動部材を所定姿勢に付勢する保持機構を備え、
前記変化量変換機構が前記標準変換状態のとき、前記保持機構の保持作用によって前記負荷検出部材と前記揺動部材とが一体揺動し、前記負荷検出部材の前後揺動で得られる前記牽引負荷の変化量が増幅されずに前記昇降操作量として前記昇降駆動ユニットに伝えられ、
前記変化量変換機構が前記増幅変換状態のとき、前記保持機構の保持作用に抗した前記負荷検出部材と前記揺動部材との相対揺動が許容され、前記負荷検出部材の前後揺動で得られる前記牽引負荷の変化量が増幅されて前記昇降操作量として前記昇降駆動ユニットに伝えられる。
この手段によると、例えば、土の硬さなどから牽引負荷が大きくなり難く牽引負荷の変動が激しくなり難い標準的な圃場においてプラウやサブソイラなどによる耕耘作業を行う場合、作業者が、操作具を操作して、変化量変換機構を標準変換状態に切り替えておくと、プラウやサブソイラなどを、この圃場に適した標準的な速度で牽引負荷に応じて昇降させることができる。その結果、耕深の変化が穏やかなドラフト制御を行いながら、牽引負荷の上昇に起因したエンジンストールの発生を回避することができる。
又、例えば、土の硬さなどから牽引負荷が大きくなり易く牽引負荷の変動が激しくなり易い圃場においてプラウやサブソイラなどによる耕耘作業を行う場合、作業者が、操作具を操作して、変化量変換機構を増幅変換状態に切り替えておくと、プラウやサブソイラなどを、この圃場に適した速い速度で牽引負荷に応じて昇降させることができる。その結果、牽引負荷の急激な上昇に起因したエンジンストールの発生を回避することができる。
本発明をより好適にするための手段の一つとして、
前記保持機構は、前記負荷検出部材に対して前記揺動部材が前記3点リンク機構を下降させる方向に揺動するのを制限するストッパと、前記ストッパに向けて前記揺動部材を揺動付勢するバネとを備えている。
この手段によると、ストッパとバネとを備えるだけの簡単な構成で、標準変換状態のときには負荷検出部材と揺動部材とを一体揺動させることができる。又、増幅変換状態のときには負荷検出部材と揺動部材との相対揺動を許容することができる。
その結果、構成の簡素化を図りながら、変化量変換機構の標準変換状態と増幅変換状態との切り替えを好適に行える。
本発明をより好適にするための手段の一つとして、
前記変化量変換機構は、車体における運転座席の後方箇所に前記運転座席に隣接して配置されている。
この手段によると、作業者は、運転座席に着座した状態のまま、運転座席の後方箇所を目視することにより、変化量変換機構の変換状態を容易に確認することができる。
又、運転座席の後方箇所は、その上方がカバーなどで覆われていないことから、変化量変換機構に対するメンテナンスが行い易くなる。
本発明をより好適にするための手段の一つとして、
前記操作具は、車体における運転座席の後方箇所に前記運転座席に隣接して配置されている。
この手段によると、作業者は、運転座席に着座した状態のまま、運転座席の後方箇所に向けて手を伸ばすことにより、操作具の操作が可能になり、変化量変換機構の変換状態を容易に切り替えることができる。
本発明をより好適にするための手段の一つとして、
前記負荷検出部材は、長いトップリンクが連結される第1連結部と、短いトップリンクを支持するブラケットが連結される第2連結部とを備えている。
この手段によると、例えば、ロータリ耕耘装置による耕耘作業を行う場合、3点リンク機構の仕様を、長いトップリンクと左右のロアリンクとを備える標準リンク仕様と、短いトップリンクと左右のロアリンクとを備える特殊リンク仕様とに簡単に変更することができる。
そして、3点リンク機構の仕様が標準リンク仕様から特殊リンク仕様に変更された場合、昇降駆動ユニットの昇降操作量に対するロータリ耕耘装置の昇降駆動量が大きくなり、ロータリ耕耘装置の最上昇位置が高くなる。
その結果、例えば、高い畦を備える作業地においてロータリ耕耘装置による耕耘作業を行う場合は、3点リンク機構の仕様を、標準リンク仕様から特殊リンク仕様に変更しておくことにより、畦越え走行や畦際旋回などを行うときに、ロータリ耕耘装置が高い畦に接触する虞を回避し易くなる。
プラウが3点リンク機構に取り付けられたトラクタの右側面図である。 ロータリ耕耘装置が3点リンク機構に取り付けられたトラクタの右側面図である。 昇降駆動ユニット及び機械式連係ユニットの構成を示す要部の縦断右側面図である。 昇降駆動ユニット及び機械式連係ユニットの構成を示す要部の平面図である。 昇降駆動ユニット及び機械式連係ユニットの構成を示す要部の分解斜視図である。 高さ設定レバーの低位設定側での位置保持で耕耘装置が昇降停止しているときの昇降駆動ユニットの作動状態を示す要部の縦断展開右側面図である。 高さ設定レバーの高位設定方向への揺動操作に連動して耕耘装置が上昇しているときの昇降駆動ユニットの作動状態を示す要部の縦断展開右側面図である。 高さ設定レバーの高位設定側での位置保持で耕耘装置が昇降停止しているときの昇降駆動ユニットの作動状態を示す要部の縦断展開右側面図である。 変化量変換機構などの構成を示す要部の分解斜視図である。 変化量変換機構などの構成を示す要部の背面図である。 図4におけるXI−XI断面図である。 変化量変換機構の標準変換状態において牽引負荷が設定値を超えていないときの機械式連係ユニット及び昇降駆動ユニットの作動状態を示す要部の縦断右側面図である。 変化量変換機構の標準変換状態において牽引負荷が設定値を超えたときの機械式連係ユニット及び昇降駆動ユニットの作動状態を示す要部の縦断右側面図である。 変化量変換機構の増幅変換状態において牽引負荷が設定値を超えていないときの機械式連係ユニット及び昇降駆動ユニットの作動状態を示す要部の縦断右側面図である。 変化量変換機構の増幅変換状態において牽引負荷が設定値を超えたときの機械式連係ユニット及び昇降駆動ユニットの作動状態を示す要部の縦断右側面図である。 変化量変換機構の第2変換状態において耕深が設定耕深に達したときの機械式連係ユニット及び昇降駆動ユニットの作動状態を示す要部の縦断右側面図である。 変化量変換機構の第2変換状態において耕深が設定耕深よりも深いときの機械式連係ユニット及び昇降駆動ユニットの作動状態を示す要部の縦断右側面図である。
以下、本発明を実施するための形態の一例を図面に基づいて説明する。
尚、図1に記載した符号Fの矢印が指し示す方向がトラクタの前側であり、符号Uの矢印が指し示す方向がトラクタの上側である。
図1〜2に示すように、本実施形態で例示するトラクタは、車体の前部に配置された前部フレーム1、前部フレーム1の後部に連結されたエンジン2、エンジン2の後端下部に連結されたクラッチハウジング3、クラッチハウジング3の後端部に連結された中間フレーム4、中間フレーム4の後端部に連結された後部フレーム兼用のトランスミッションケース(以下、T/Mケースと称する)5、前部フレーム1の左右に配置された左右の前輪6、T/Mケース5の左右に配置された左右の後輪7、左右の後輪7を覆う左右のリアフェンダ8、及び、車体の後部に配置された搭乗式の運転部9、などを備えている。
図示は省略するが、エンジン2からの動力は、クラッチハウジング3に内蔵された主クラッチ、及び、中間フレーム4で覆われた伝動軸、などを介して、T/Mケース5に内蔵された主変速装置に伝達される。そして、主変速装置による変速後の動力が、T/Mケース5に内蔵された副変速装置などを介して、左右の前輪6及び左右の後輪7に伝達される。
図1〜2に示すように、運転部9は、前輪操舵用のステアリングホイール10、及び、左右のリアフェンダ8の間に配置された運転座席11、などを備えている。
T/Mケース5の後部には、作業装置の取り付けを可能にする3点リンク機構12が上下揺動可能に連結されている。3点リンク機構12は、単一のトップリンク13、及び、左右のロアリンク14、などを備えている。これにより、このトラクタで耕耘作業を行う場合は、3点リンク機構12に作業装置の一例である牽引式の耕耘装置15を取り付けることができる。
尚、この実施形態では、牽引式の耕耘装置15の一例であるプラウ15Aが3点リンク機構12に取り付けられた状態(図1参照)と、牽引式の耕耘装置15の一例であるロータリ耕耘装置15Bが3点リンク機構12に取り付けられた状態(図2参照)とを例示しているが、3点リンク機構12には、ディスクハロー、カルチベータ、及び、サブソイラ、などの牽引式の耕耘装置15を取り付けることができる。
図1〜8に示すように、トラクタは、機械連係式の油圧式昇降装置16を備えている。油圧式昇降装置16は、3点リンク機構12とともに耕耘装置15を昇降駆動する油圧式の昇降駆動ユニット17、及び、牽引負荷の変化量及び耕深の変化量のいずれか一方を選択的に昇降操作量に変換して昇降駆動ユニット17に伝える自動昇降用の機械式連係ユニット18、を備えている。
昇降駆動ユニット17は、左右の支持部材19を介して左右のロアリンク14を吊り下げ支持する左右のリフトアーム20、左右のリフトアーム20を上下方向に揺動駆動する油圧シリンダ21、油圧シリンダ21の作動を制御する制御バルブ22、耕耘装置15の制御目標高さを設定する高さ設定レバー23、高さ設定レバー23を任意の操作位置に保持する摩擦式の保持機構24、制御バルブ22のスプール22Aを高さ設定レバー23に連動させる第1リンク機構25、及び、スプール22Aを左右のリフトアーム20に連動させるフィードバックリンク機構26、などを備えている。制御バルブ22は、スプール22Aを車体前方側の下降位置に復帰付勢する付勢手段(図示せず)を内部に備えている。
第1リンク機構25は、高さ設定レバー23に対して車体後側(高さ設定レバー23の高位設定側)から接触する第1揺動アーム27、制御バルブ22のスプール22Aに前後揺動可能に支持された天秤アーム28、及び、第1揺動アーム27の揺動中心から天秤アーム28の上端部にわたる第1クランク軸29、などを備えている。第1リンク機構25は、高さ設定レバー23が高位設定方向(車体後方向)に揺動操作されると、その操作に連動して、制御バルブ22のスプール22Aを、付勢手段の作用に抗して中立位置から上昇位置に移動させる。第1リンク機構25は、高さ設定レバー23が低位設定方向(車体前方向)に揺動操作されると、その操作に連動して、制御バルブ22のスプール22Aが付勢手段の作用で中立位置から下降位置に移動することを許容する。
フィードバックリンク機構26は、右側のリフトアーム20から車体前側に延出する連係ロッド30、連係ロッド30を介して左右のリフトアーム20と連動する第2揺動アーム31、及び、第2揺動アーム31の揺動中心から天秤アーム28の下端部にわたる第2クランク軸32、などを備えている。フィードバックリンク機構26は、耕耘装置15が制御目標高さに到達すると、その到達に連動して、制御バルブ22のスプール22Aを上昇位置又は下降位置から中立位置に移動させる。
上記の構成により、作業者が、高さ設定レバー23を操作して耕耘装置15の制御目標高さを高くすると、この操作に伴って、第1リンク機構25が、制御バルブ22のスプール22Aを中立位置から上昇位置に移動させる(図7参照)。これにより、左右のリフトアーム20とともに耕耘装置15が上昇する。そして、この上昇で耕耘装置15が制御目標高さに到達すると、これに連動して、フィードバックリンク機構26が制御バルブ22のスプール22Aを上昇位置から中立位置に移動させる(図8参照)。これにより、左右のリフトアーム20とともに耕耘装置15が上昇を停止する。
又、作業者が、高さ設定レバー23を操作して耕耘装置15の制御目標高さを低くすると、この操作に伴って、第1リンク機構25が、スプール22Aの中立位置から下降位置への移動を許容し、スプール22Aが付勢手段の作用で中立位置から下降位置に移動する。これにより、左右のリフトアーム20とともに耕耘装置15が下降する。そして、この下降で耕耘装置15が制御目標高さに到達すると、これに連動して、フィードバックリンク機構26が制御バルブ22のスプール22Aを下降位置から中立位置に移動させる。これにより、左右のリフトアーム20とともに耕耘装置15が下降を停止する。
つまり、このトラクタにおいては、前述した昇降駆動ユニット17を備えることにより、高さ設定レバー23の操作で設定される任意の制御目標高さに耕耘装置15を昇降変位させるポジション制御を良好に行うことができる。そして、このポジション制御により、耕耘作業時の耕深を任意の深さに設定することができる。
図1〜5、図9〜17に示すように、機械式連係ユニット18は、第1変換状態と第2変換状態とに切り替え可能な変化量変換機構33、変化量変換機構33と昇降駆動ユニット17とを連動連結する第2リンク機構34、及び、変化量変換機構33を第1変換状態と第2変換状態とに切り替える操作具35、などを備えている。変化量変換機構33は、トップリンク13を介して伝わる牽引負荷に応じて前後揺動する負荷検出部材36、及び、耕耘装置15の耕深を検出する接地体37(図2、図16〜17参照)に連動連結されることで耕耘装置15の耕深に応じて揺動する揺動部材38、などを備えている。
3点リンク機構12に連結可能な各種の耕耘装置15のうち、プラウ15A(図1参照)やサブソイラなどは接地体37を備えていない。ロータリ耕耘装置15B(図2参照)は、接地体37として機能する後部カバーを上下揺動可能に備えている。そのため、3点リンク機構12にプラウ15Aが取り付けられた状態では、機械式連係ユニット18は、揺動部材38と接地体37との連動連結が解除されたドラフト制御状態になる(図1、図3〜5、図9〜15参照)。又、3点リンク機構12にロータリ耕耘装置15Bが取り付けられた状態では、機械式連係ユニット18は、揺動部材38と接地体37とが第3リンク機構39を介して連動連結された自動耕深制御状態になる(図2、図16〜17参照)。
機械式連係ユニット18のドラフト制御状態において、変化量変換機構33が前述した第1変換状態に切り替えられると、変化量変換機構33は、負荷検出部材36の前後揺動で得られる牽引負荷の変化量を昇降操作量に変換することが可能になる(図1、図3〜5、図9〜15参照)。
機械式連係ユニット18の自動耕深制御状態において、変化量変換機構33が前述した第2変換状態に切り替えられると、変化量変換機構33は、揺動部材38の揺動で得られる耕深の変化量を昇降操作量に変換することが可能になる(図2、図16〜17参照)。
これにより、このトラクタにおいてプラウ15Aによる耕耘作業を行う場合は、3点リンク機構12にプラウ15Aが取り付けられることにより、機械式連係ユニット18がドラフト制御状態になる。そして、このドラフト制御状態においては、作業者が、操作具35を操作して、変化量変換機構33を第1変換状態に切り替えておくと、耕耘作業時に、牽引負荷に応じてプラウ15Aが自動的に昇降するドラフト制御が行われる。その結果、牽引負荷の上昇に起因したエンジンストールの発生を回避することができる。
又、このトラクタにおいてロータリ耕耘装置15Bによる耕耘作業を行う場合は、3点リンク機構12にロータリ耕耘装置15Bが取り付けられ、揺動部材38と接地体37とが、第3リンク機構39を介して連動連結されることにより、機械式連係ユニット18が自動耕深制御状態になる。そして、この自動耕深制御状態においては、作業者が、操作具35を操作して、変化量変換機構33を第2変換状態に切り替えておくと、耕耘作業時に、耕深に応じた接地体(後部カバー)37の上下揺動に連動してロータリ耕耘装置15Bが自動的に昇降する自動耕深制御が行われる。その結果、耕深が一定に維持された精度の高い耕耘作業を行える。
つまり、このトラクタにおいては、前述した構成の機械式連係ユニット18を備えることにより、プラウ15Aによる耕耘作業を行う場合は前述したドラフト制御を行うことができる。又、ロータリ耕耘装置15Bによる耕耘作業を行う場合は前述した自動耕深制御を行うことができる。
図3〜5、図9〜10、図12〜17に示すように、揺動部材38は、負荷検出部材36に揺動可能に支持されている。操作具35は、負荷検出部材36に接触して負荷検出部材36の前後揺動を阻止する接触位置と、負荷検出部材36に接触せずに負荷検出部材36の前後揺動を許容する非接触位置とにわたって移動する接触部材40を備えている。そして、接触部材40が非接触位置のとき、負荷検出部材36が前後揺動することで牽引負荷の変化量が昇降操作量として昇降駆動ユニット17に伝えられる。又、接触部材40が接触位置のとき、負荷検出部材36が前後揺動しない状態で揺動部材38が独立揺動することで耕深の変化量が昇降操作量として昇降駆動ユニット17に伝えられる。
つまり、接触部材40が非接触位置のときに、変化量変換機構33が前述した第1変換状態になり、接触部材40が接触位置のときに、変化量変換機構33が前述した第2変換状態になる。
これにより、ロータリ耕耘装置15Bによる耕耘作業時の自動耕深制御において、負荷検出部材36が、トップリンク13を介して伝わる牽引負荷に応じて前後揺動することがなくなり、よって、負荷検出部材36の前後揺動に起因して、変化量変換機構33に牽引負荷の変化量が入力される虞がなくなる。
その結果、耕深の変化量に基づく自動耕深制御において、牽引負荷の変化量が変化量変換機構33に入力されることに起因して作業精度が低下する虞を回避することができる。
図2、図16〜17に示すように、ロータリ耕耘装置15Bの接地体37は、下降方向(接地方向)にバネ付勢されている。第3リンク機構39は、ロータリ耕耘装置15Bに支持された反転アーム41、接地体37と反転アーム41とにわたる連係ロッド42、及び、反転アーム41と揺動部材38とにわたるコントロールケーブル43、などを備えている。そして、コントロールケーブル43の一端部が、揺動部材38における揺動支点よりも上側の部位に着脱可能にピン連結される。
揺動部材38の上部側には、コントロールケーブル用の複数の連結孔38Aが形成されている。これにより、揺動部材38に対するコントロールケーブル43の連結位置を変更することができ、この変更により、接地体37の揺動変位量に対する揺動部材38の揺動変位量を変更することができる。その結果、自動耕深制御において、耕深に応じた接地体37の上下揺動に連動してロータリ耕耘装置15Bが昇降するときの応答性を調節することができる。
尚、本実施形態においては、複数の連結孔38Aとして2つの連結孔38Aが揺動部材38に形成された形態を例示しているが、3つ以上の連結孔38Aが揺動部材38に形成されていてもよい。
図1、図3〜5、図10〜15に示すように、プラウ15Aが取り付けられる3点リンク機構12は、トップリンク13の前端部が、負荷検出部材36に第1連結ピン44を介して連結されている。又、左右のロアリンク14の前端部が、T/Mケース5の後端部に備えた左右のブラケット45に左右の第2連結ピン46を介して連結されている。この連結構造により、耕耘作業時の牽引負荷は、トップリンク13を介して負荷検出部材36に作用する。
図3〜5、図9〜17に示すように、負荷検出部材36は、T/Mケース5の後端に固定された支持部材47に、第1支軸48を介して前後方向に揺動変位可能に支持されている。機械式連係ユニット18は、負荷検出部材36にかかる牽引負荷に抗する方向(車体後方向)に負荷検出部材36を揺動付勢する付勢機構49、及び、負荷検出部材36の前後揺動範囲を制限する制限機構50、を備えている。負荷検出部材36は、付勢機構49及び制限機構50の作用により、第1支軸48から上方に垂直に延びる基準姿勢で保持されている。そして、負荷検出部材36は、牽引負荷が設定値を超えた場合に、牽引負荷の上昇に連動して、付勢機構49の作用に抗して基準姿勢から車体前側に揺動変位し、かつ、牽引負荷の低下に連動して、付勢機構49の作用で車体後側に揺動変位して基準姿勢に復帰する。負荷検出部材36の遊端部には、揺動部材38を揺動可能に支持する第2支軸51が備えられている。
図3〜10、図12〜17に示すように、変化量変換機構33は、負荷検出部材36に対して揺動部材38を所定姿勢に復帰付勢する保持機構52を備えている。揺動部材38は、接地体37に連動連結された状態では、揺動部材38の所定姿勢が接地体37の最下降位置に対応するように連結設定されている。揺動部材38は、揺動部材38の揺動支点よりも下側の部位に前述した第2リンク機構34がピン連結されている。第2リンク機構34は、第1揺動アーム27の連係部27Aに前後揺動可能に支持された操作アーム53、操作方向を反転させる反転アーム54、操作アーム53と反転アーム54の一端部とにわたる第1連係部材55、及び、反転アーム54の他端部と揺動部材38とにわたる第2連係部材56、などを備えている。第1揺動アーム27の連係部27Aは平面視U字状に形成されている。操作アーム53は、車体後方向(高さ設定レバー23の高位設定方向)に揺動することで、車体前側(高さ設定レバー23の低位設定側)から第1揺動アーム27の連係部27Aに接触する。
この構成により、機械式連係ユニット18のドラフト制御状態において変化量変換機構33が第1変換状態に切り替えられた場合、牽引負荷が上昇すると、この上昇に連動して、保持機構52の保持作用によって負荷検出部材36と揺動部材38とが車体前側に一体揺動する。又、牽引負荷が低下すると、この低下に連動して、保持機構52の保持作用によって負荷検出部材36と揺動部材38とが車体後側に一体揺動する。
そして、負荷検出部材36と揺動部材38とが車体前側に一体揺動した場合、この一体揺動に連動して操作アーム53が車体後方向に揺動し、この揺動で操作アーム53が第1揺動アーム27の連係部27Aを車体後方向に押圧する。これにより、第1揺動アーム27が車体後方向に揺動し、第1揺動アーム27に連係された制御バルブ22のスプール22Aが、付勢手段の作用に抗して中立位置から上昇位置に移動する(図13参照)。その結果、左右のリフトアーム20とともにプラウ15Aが上昇する。
又、負荷検出部材36と揺動部材38とが車体後側に一体揺動した場合、その一体揺動に連動して操作アーム53が車体前方向に揺動し、この揺動で操作アーム53が第1揺動アーム27の連係部27Aから車体前方向に離れる。これにより、第1揺動アーム27の車体前方向への揺動が許容され、制御バルブ22のスプール22Aが、付勢手段の作用によって中立位置から下降位置に移動する。その結果、左右のリフトアーム20とともにプラウ15Aが下降する。
一方、機械式連係ユニット18の自動耕深制御状態において変化量変換機構33が第2変換状態に切り替えられた場合、耕深が深くなって接地体37が上昇すると、この上昇に連動して、揺動部材38が、保持機構52の付勢に抗して、負荷検出部材36に対して後傾方向に独立揺動する。又、耕深が浅くなって接地体37が下降すると、この下降に連動して、揺動部材38が、保持機構52の付勢によって、負荷検出部材36に対して前傾方向に独立揺動する。
そして、揺動部材38が後傾方向に独立揺動した場合、この独立揺動に連動して操作アーム53が車体後方向に揺動し、この揺動で操作アーム53が第1揺動アーム27の連係部27Aを車体後方向に押圧する。これにより、第1揺動アーム27が車体後方向に揺動し、第1揺動アーム27に連係された制御バルブ22のスプール22Aが、付勢手段の作用に抗して中立位置から上昇位置に移動する(図17参照)。その結果、左右のリフトアーム20とともにロータリ耕耘装置15Bが上昇する。
又、揺動部材38が前傾方向に独立揺動した場合、この独立揺動に連動して操作アーム53が車体前方向に揺動し、この揺動で操作アーム53が第1揺動アーム27の連係部27Aから車体前方向に離れる。これにより、第1揺動アーム27の車体前方向への揺動が許容され、制御バルブ22のスプール22Aが、付勢手段の作用によって中立位置から下降位置に移動する。その結果、左右のリフトアーム20とともにロータリ耕耘装置15Bが下降する。
フィードバックリンク機構26は、前述した機械式連係ユニット18のドラフト制御状態において、プラウ15Aの上昇又は下降によって牽引負荷に応じた負荷検出部材36と揺動部材38との一体揺動が停止すると、この揺動停止に連動して、制御バルブ22のスプール22Aを上昇位置又は下降位置から中立位置に移動させる。これにより、左右のリフトアーム20とともにプラウ15Aが上昇又は下降を停止する。
フィードバックリンク機構26は、前述した機械式連係ユニット18の自動耕深制御状態において、ロータリ耕耘装置15Bの上昇又は下降によって耕深に応じた揺動部材38の独立揺動が停止すると、この揺動停止に連動して、制御バルブ22のスプール22Aを上昇位置又は下降位置から中立位置に移動させる。これにより、左右のリフトアーム20とともにロータリ耕耘装置15Bが上昇又は下降を停止する。
上記の構成により、このトラクタにおいては、前述した構成の機械式連係ユニット18を備えることにより、プラウ15Aによる耕耘作業を行う場合は前述したドラフト制御を良好に行うことができる。又、ロータリ耕耘装置15Bによる耕耘作業を行う場合は前述した自動耕深制御を良好に行うことができる。
図3〜5、図9〜10、図12〜17に示すように、保持機構52は、負荷検出部材36に対して揺動部材38が3点リンク機構12を下降させる方向に揺動するのを制限するストッパ57、及び、ストッパ57に向けて揺動部材38を揺動付勢するバネ58、を備えている。
つまり、ストッパ57とバネ58とを備えるだけの簡単な構成で、変化量変換機構33が第1変換状態のときは、負荷検出部材36と揺動部材38とを一体揺動させることができ、変化量変換機構33が第2変換状態のときは、負荷検出部材36に対して揺動部材38を独立揺動させることができる。
その結果、構成の簡素化を図りながら、変化量変換機構33の第1変換状態と第2変換状態との切り替えを好適に行える。
ストッパ57は、負荷検出部材36に支持されている。バネ58は、負荷検出部材36と第2連係部材56とにわたって架設されている。
図3〜5、図9〜10、図12〜15に示すように、変化量変換機構33は、第1変換状態として標準変換状態(図12〜13参照)と増幅変換状態(図14〜15参照)とを備えている。変化量変換機構33は、前述した操作具35の操作によって標準変換状態と増幅変換状態とに切り替えられる。
そして、変化量変換機構33が標準変換状態のとき、保持機構52の保持作用によって負荷検出部材36と揺動部材38とが一体揺動し、この一体揺動により、負荷検出部材36の前後揺動で得られる牽引負荷の変化量が増幅されずに昇降操作量として昇降駆動ユニット17に伝えられる(図12〜13参照)。
又、変化量変換機構33が増幅変換状態のとき、保持機構52の保持作用に抗した負荷検出部材36と揺動部材38との相対揺動が許容され、この相対揺動により、負荷検出部材36の前後揺動で得られる牽引負荷の変化量が増幅されて昇降操作量として昇降駆動ユニット17に伝えられる(図14〜15参照)。
これにより、例えば、土の硬さなどから牽引負荷が大きくなり難く牽引負荷の変動が激しくなり難い標準的な圃場においてプラウ15Aによる耕耘作業を行う場合、作業者が、操作具35を操作して、変化量変換機構33を標準変換状態に切り替えておくと、プラウ15Aを、この圃場に適した標準的な速度で牽引負荷に応じて昇降させることができる。その結果、耕深の変化が穏やかなドラフト制御を行いながら、牽引負荷の上昇に起因したエンジンストールの発生を回避することができる。
又、例えば、土の硬さなどから牽引負荷が大きくなり易く牽引負荷の変動が激しくなり易い圃場においてプラウ15Aによる耕耘作業を行う場合、作業者は、操作具35を操作して、変化量変換機構33を増幅変換状態に切り替えておくことにより、プラウ15Aを、この圃場に適した速い速度で牽引負荷に応じて昇降させることができる。その結果、牽引負荷の急激な上昇に起因したエンジンストールの発生を回避することができる。
図3〜5、図9〜10、図12〜17に示すように、操作具35は、非受け止め位置と受け止め位置とにわたって移動する受止部材59を備えている。そして、受止部材59が非受け止め位置に位置するとき、受止部材59が揺動部材38の揺動領域から外れることで、保持機構52の保持作用によって負荷検出部材36と揺動部材38とが一体揺動する。又、受止部材59が受け止め位置に位置するとき、受止部材59が揺動部材38の揺動領域内に位置し、揺動部材38が受止部材59で受け止められていない間は保持機構52の保持作用によって負荷検出部材36と揺動部材38とが一体揺動し、かつ、揺動部材38が受止部材59で受け止められている間は保持機構52の保持作用に抗した負荷検出部材36と揺動部材38との相対揺動が許容される。
つまり、前述した保持機構52に加えて、操作具35に受止部材59を備えるだけの構成で、受止部材59が非受け止め位置のときは、負荷検出部材36と揺動部材38とが一体揺動する変化量変換機構33の標準変換状態を得ることができる。又、受止部材59が受け止め位置のときは、負荷検出部材36と揺動部材38との相対揺動が許容される変化量変換機構33の増幅変換状態を得ることができる。
その結果、構成の簡素化を図りながら、変化量変換機構33の標準変換状態と増幅変換状態との切り替えを良好に行える。
変化量変換機構33の増幅変換状態において、負荷検出部材36が基準姿勢のときは、揺動部材38と受止部材59との間に隙間が確保されている。そのため、牽引負荷に基づく負荷検出部材36の基準姿勢からの揺動変位量が、揺動部材38が受止部材59に接触する所定量に達するまでの間は、受止部材59が揺動部材38を受け止めないことで負荷検出部材36と揺動部材38とが一体揺動する。そして、負荷検出部材36の基準姿勢からの揺動変位量が所定量以上になると、受止部材59が揺動部材38を受け止めることで負荷検出部材36と揺動部材38とが相対揺動する。
これにより、牽引負荷が設定値を少し上回るだけでエンジンストールを招く虞がない作業状況においては、変化量変換機構33が増幅変換状態であっても、プラウ15Aは牽引負荷に応じて標準的な速度で昇降駆動される。
その結果、牽引負荷が設定値を少しだけ上回るような作業状況においてもプラウ15Aを牽引負荷に応じて速い速度で昇降させることに起因して、昇降駆動ユニット17の耐久性が低下する虞を回避することができる。
変化量変換機構33の増幅変換状態において、負荷検出部材36と揺動部材38との相対揺動が許容された場合、牽引負荷が上昇すると、この上昇に連動して、負荷検出部材36が車体前側に揺動するとともに、揺動部材38が、保持機構52の付勢に抗して後傾方向に相対揺動する。又、牽引負荷が低下すると、この低下に連動して、負荷検出部材36が車体後側に揺動するとともに、揺動部材38が、保持機構52の付勢によって前傾方向に相対揺動する。
そして、負荷検出部材36が車体前側に揺動するとともに揺動部材38が後傾方向に相対揺動した場合、この相対揺動に連動して操作アーム53が車体後方向に揺動し、この揺動で操作アーム53が第1揺動アーム27の連係部27Aを車体後方向に押圧する。これにより、第1揺動アーム27が車体後方向に揺動し、第1揺動アーム27に連係された制御バルブ22のスプール22Aが、付勢手段の作用に抗して中立位置から上昇位置に移動する(図15参照)。その結果、左右のリフトアーム20とともにプラウ15Aが上昇する。
又、負荷検出部材36が車体後側に揺動するとともに揺動部材38が前傾方向に相対揺動した場合、この相対揺動に連動して操作アーム53が車体前方向に揺動し、この揺動で操作アーム53が第1揺動アーム27の連係部27Aから車体前方向に離れる。これにより、第1揺動アーム27の車体前方向への揺動が許容され、制御バルブ22のスプール22Aが、付勢手段の作用によって中立位置から下降位置に移動する。その結果、左右のリフトアーム20とともにプラウ15Aが下降する。
フィードバックリンク機構26は、前述した変化量変換機構33の増幅変換状態において、プラウ15Aの上昇又は下降によって牽引負荷に応じた負荷検出部材36と揺動部材38との相対揺動が停止すると、この揺動停止に連動して、制御バルブ22のスプール22Aを上昇位置又は下降位置から中立位置に操作する。これにより、左右のリフトアーム20とともにプラウ15Aが上昇又は下降を停止する。
上記の構成により、このトラクタにおいては、前述した構成の機械式連係ユニット18を備えることにより、圃場ごとに異なる土の硬さなどを考慮したドラフト制御を選択することができる。その結果、圃場ごとに異なる土の硬さなどにかかわらず、プラウ15Aによる耕耘作業を良好に行うことができる。
受止部材59における揺動部材38の受け止め箇所には、揺動部材38の揺動軸心と平行な軸心まわりに回転可能なローラ60が備えられている。
この構成により、変化量変換機構33の増幅変換状態において、負荷検出部材36と揺動部材38との相対揺動で揺動部材38が受止部材59に対して摺動するときは、その摺動に伴ってローラ60が摺動方向に回転する。
これにより、受止部材59に対して揺動部材38が円滑に摺動し、負荷検出部材36と揺動部材38とが円滑に相対揺動する。
その結果、変化量変換機構33の増幅変換状態でのドラフト制御を円滑に行わせることができる。
図1〜2に示すように、変化量変換機構33は、車体における運転座席11の後方箇所に運転座席11に隣接して配置されている。これにより、作業者は、運転座席11に着座した状態のまま、運転座席11の後方箇所を目視することにより、変化量変換機構33の変換状態を容易に確認することができる。
又、運転座席11の後方箇所は、その上方がカバーなどで覆われていないことから、変化量変換機構33に対するメンテナンスが行い易くなる。
操作具35は、車体における運転座席11の後方箇所に運転座席11に隣接して配置されている。これにより、作業者は、運転座席11に着座した状態のまま、運転座席11の後方箇所に向けて手を伸ばすことにより、操作具35の操作が可能になり、変化量変換機構33を標準変換状態と増幅変換状態と第2変換状態とに容易に切り替えることができる。
図3〜5、図9〜10、図12〜17に示すように、操作具35は、前述した支持部材47に左右方向に揺動可能に支持された揺動板61、及び、揺動板61から前方に延出する操作ハンドル62、を備えている。そして、揺動板61の左側部位に板状の接触部材40が備えられ、揺動板61の右側部位に受止部材59が備えられている。操作具35は、前後方向に延びる軸心Xまわりに左右方向に揺動する。操作具35は、支持部材47と揺動板61とにわたって備えられたデテント機構63により、第1操作位置と第2操作位置と第3操作位置とのいずれかに択一的に位置保持される。
操作具35は、右側の第1操作位置に位置保持されると、接触部材40が非接触位置に位置し、受止部材59が非受け止め位置に位置する。これにより、変化量変換機構33は、ドラフト制御用の標準変換状態になる。
操作具35は、左右中間の第2操作位置に位置保持されると、接触部材40が非接触位置に位置し、受止部材59が受け止め位置に位置する。これにより、変化量変換機構33は、ドラフト制御用の増幅変換状態になる。
操作具35は、左側の第3操作位置に位置保持されると、接触部材40が接触位置に位置し、受止部材59が非受け止め位置に位置する。これにより、変化量変換機構33は、自動耕深制御用の第2変換状態になる。
つまり、作業者は、操作具35の操作位置を切り換えることにより、変化量変換機構33を、ドラフト制御用の標準変換状態と、ドラフト制御用の増幅変換状態と、自動耕深制御用の第2変換状態とに簡単に切り替えることができる。
図3、図5、図9〜17に示すように、負荷検出部材36は、対向する貫通孔36aを有する左右の側壁部36Aを備えている。支持部材47は、車体の後部に連結される縦壁部47A、及び、縦壁部47Aから後方に延出して左右の側壁部36Aの間に入り込む平面視U字状の連係部47B、を備えている。連係部47Bは、各側壁部36Aの貫通孔36aとの対向箇所に、前後方向に長い左右の長孔47aが形成されている。そして、前述した制限機構50は、負荷検出部材36の各貫通孔36a、支持部材47の各長孔47a、及び、各貫通孔36aと各長孔47aとに挿入される連係ピン64、などによって構成されている。
つまり、負荷検出部材36の前後揺動範囲は、支持部材47に形成された各長孔47aの前後長さによって制限設定されている。
制限機構50は、支持部材47の縦壁部47Aと連係部47Bとの間の空間に嵌め込まれるゴムブロック65を備えている。ゴムブロック65は、支持部材47の長孔47aとの対向箇所に、支持部材47の長孔47aよりも前後長さが短い長孔65aが形成されている。そして、この長孔65aに連係ピン64が挿入されている。
これにより、制限機構50が負荷検出部材36の前後揺動を制限するときは、制限機構50の連係ピン64がゴムブロック65に衝突することから、連係ピン64が支持部材47の連係部47Bに衝突することによる騒音の発生を防止することができる。
図3〜6、図12〜17に示すように、機械式連係ユニット18は、昇降駆動ユニット17が揺動部材38と連動するときの作動感度を調節する感度調節機構66を備えている。感度調節機構66は、運転部9において任意の操作位置に位置保持可能に配置された感度調節レバー67、感度調節レバー67から反転アーム54の支軸68にわたる連係部材69、及び、反転アーム54の支軸68を前後方向に変位可能に支持する支持部材70、などを備えている。感度調節機構66は、感度調節レバー67の前後方向への揺動操作によって、支持部材70による支軸68の支持位置が前後方向に変更されると、この変更に連動して、第1揺動アーム27の連係部27Aと操作アーム53との隙間71が変更される。これにより、昇降駆動ユニット17が揺動部材38と連動するときの作動感度を調節することができる。
感度調節機構66は、前述した隙間71が小さくなるほど、昇降駆動ユニット17が揺動部材38と連動するときの作動感度が敏感になり、牽引負荷が設定値を超えてプラウ15Aが上昇するときの応答性が良くなる。
感度調節機構66は、前述した隙間71が大きくなるほど、昇降駆動ユニット17が揺動部材38と連動するときの作動感度が鈍感になり、牽引負荷が設定値を超えてプラウ15Aが上昇するときの応答性が悪くなる。
その結果、例えば、圃場の起伏が激しいなどの圃場条件に起因して、牽引負荷の変化が激しくなるほど、前述した作動感度を鈍感にすることにより、プラウ15Aが頻繁に昇降してハンチングすることに起因した耕耘作業精度の低下を防止することができる。
図1〜3、図5、図9、図11〜17に示すように、負荷検出部材36は、長いトップリンク13A(図1、図3、図5、図9、図11〜15参照)が連結される第1連結部36B、及び、短いトップリンク13Bを支持するブラケット72(図2、図16〜17参照)が連結される第2連結部36C、を備えている。
これにより、例えば、ロータリ耕耘装置15Bによる耕耘作業を行う場合、3点リンク機構12の仕様を、長いトップリンク13Aと左右のロアリンク14とを備える標準リンク仕様と、短いトップリンク13Bと左右のロアリンク14とを備える特殊リンク仕様とに簡単に変更することができる。
そして、3点リンク機構12の仕様が標準リンク仕様から特殊リンク仕様に変更された場合、昇降駆動ユニット17の昇降操作量に対するロータリ耕耘装置15Bの昇降駆動量が大きくなり、ロータリ耕耘装置15Bの最上昇位置が高くなる。
その結果、例えば、高い畦を備える作業地においてロータリ耕耘装置15Bによる耕耘作業を行う場合は、3点リンク機構12の仕様を、標準リンク仕様から特殊リンク仕様に変更しておくことにより、畦越え走行や畦際旋回などを行うときに、ロータリ耕耘装置15Bが高い畦に接触する虞を回避し易くなる。
負荷検出部材36は、第1連結部36Bとして、長いトップリンク13Aのピン連結を可能にする単一の連結孔を備えている。又、負荷検出部材36は、第2連結部36Cとして、ブラケット72のピン連結を可能にする上下2つの連結孔を備えている。
〔別実施形態〕
本発明は、上記の実施形態で例示した構成に限定されるものではなく、以下、本発明に関する代表的な別実施形態を例示する。
〔1〕トラクタの構成は種々の変更が可能である。
例えば、トラクタは、左右の後輪7に代えて左右のクローラを備えるセミクローラ仕様に構成されていてもよい。
例えば、トラクタは、左右の前輪6及び左右の後輪7に代えて左右のクローラを備えるフルクローラ仕様に構成されていてもよい。
例えば、トラクタは、エンジン2の代わりに電動モータを備える電動仕様に構成されていてもよい。
例えば、トラクタは、エンジン2と電動モータとを備えるハイブリッド仕様に構成されていてもよい。
〔2〕3点リンク機構12に取り付けられる作業装置は、耕耘装置以外のモーア又は播種機などであってもよい。
そして、モーア又は播種機などが3点リンク機構12に取り付けられた作業走行時においては、作業者が、操作具35を第3操作位置に位置させて変化量変換機構33を第2変換状態に切り替えておくと、牽引負荷に応じた負荷検出部材36の前後揺動を阻止することができ、作業中の牽引負荷によってモーア又は播種機などが昇降する虞を回避することができる。
〔3〕昇降駆動ユニット17の構成は種々の変更が可能である。
例えば、昇降駆動ユニット17は、油圧シリンダ21の代わりに油圧モータなどを備える構成であってもよい。
例えば、昇降駆動ユニット17は、制御バルブ22のスプール22Aを下降位置に復帰付勢する付勢手段を、制御バルブ22の外部に備える構成であってもよい。
〔4〕機械式連係ユニット18は、例えば、揺動部材38として、負荷検出部材36に揺動可能に支持されたドラフト制御用の揺動部材38と、支持部材47に揺動可能に支持された自動耕深制御用の揺動部材38とを備え、又、リンク機構34として、ドラフト制御用の揺動部材38を昇降駆動ユニット17に連動連結するドラフト制御用のリンク機構34と、自動耕深制御用の揺動部材38を昇降駆動ユニット17に連動連結する自動耕深制御用のリンク機構34とを備え、操作具35の操作で、負荷検出部材36とドラフト制御用の揺動部材38との一体揺動を許容するとともに自動耕深制御用の揺動部材38の揺動を阻止する標準変換状態と、負荷検出部材36とドラフト制御用の揺動部材38との相対揺動を許容するとともに自動耕深制御用の揺動部材38の揺動を阻止する増幅変換状態と、負荷検出部材36及びドラフト制御用の揺動部材38の揺動を阻止するとともに自動耕深制御用の揺動部材38の揺動を許容する第2変換状態とに切り替わる構成であってもよい。
〔5〕変化量変換機構33の構成は種々の変更が可能である。
例えば、変化量変換機構33は、第1変換状態として標準変換状態のみを備える構成であってもよい。
例えば、変化量変換機構33は、負荷検出部材36を支持する支持部材47に揺動部材38が揺動可能に支持され、操作具35の操作で、負荷検出部材36がリンク機構34に連結される第1変換状態と、揺動部材38がリンク機構34に連結される第2変換状態とに切り替わる構成であってもよい。
例えば、変化量変換機構33は、揺動部材38として、負荷検出部材36に揺動可能に支持されたドラフト制御用の揺動部材38と、支持部材47に揺動可能に支持された自動耕深制御用の揺動部材38とを備え、操作具35の操作で、ドラフト制御用の揺動部材38がリンク機構34に連結される第1変換状態と、自動耕深制御用の揺動部材38がリンク機構34が連結される第2変換状態とに切り替わる構成であってもよい。この構成では、第1変換状態として標準変換状態と増幅変換状態とを備えることができる。
〔6〕負荷検出部材36の構成は種々の変更が可能である。
例えば、負荷検出部材36は、その上端部が第1支軸48を介して支持部材47に支持される構成であってもよい。
例えば、負荷検出部材36は、上下に長い第1支軸48を介して支持部材37に前後揺動可能に支持される構成であってもよい。
〔7〕保持機構52は、例えば、所定姿勢の揺動部材38と第2支軸51の軸心方向で対向する位置に固定されたバネ受け部材と、揺動部材38を所定姿勢に揺動付勢する捩りバネとから構成されていてもよい。この構成において、捩りバネは、捩りバネのコイル部が第2支軸51に外嵌され、かつ、捩りバネの両端側が、バネ受け部材と所定姿勢の揺動部材38とを挟持する状態で組み付けられる。
本発明は、耕耘装置の取り付けが可能な3点リンク機構を昇降駆動する油圧式の昇降駆動ユニットと、自動昇降用の機械式連係ユニットとを備えたトラクタに適用することができる。
11 運転座席
12 3点リンク機構
13 トップリンク
13A 長いトップリンク
13B 短いトップリンク
15 耕耘装置
17 昇降駆動ユニット
18 機械式連係ユニット
33 変化量変換機構
34 リンク機構
35 操作具
36 負荷検出部材
36B 第1連結部
36C 第2連結部
38 揺動部材
40 接触部材
52 保持機構
57 ストッパ
58 バネ
72 ブラケット

Claims (7)

  1. 耕耘装置を取り付けて作業可能なトラクタであって、
    車体の後部に上下揺動可能に連結され、前記耕耘装置を取り付け可能な3点リンク機構と、前記3点リンク機構を昇降駆動する油圧式の昇降駆動ユニットと、牽引負荷の変化量及び耕深の変化量のいずれか一方を選択的に昇降操作量に変換して前記昇降駆動ユニットに伝える自動昇降用の機械式連係ユニットとを備え、
    前記機械式連係ユニットは、第1変換状態と第2変換状態とに切り替え可能な変化量変換機構と、前記変化量変換機構と前記昇降駆動ユニットとを連動連結するリンク機構と、前記変化量変換機構を前記第1変換状態と前記第2変換状態とに切り替える操作具とを備え、
    前記変化量変換機構は、前記3点リンク機構のトップリンクを介して伝わる牽引負荷に応じて前後揺動する負荷検出部材と、前記耕耘装置の耕深に応じて揺動する揺動部材とを備え、
    前記変化量変換機構が前記第1変換状態に切り替えられると、前記変化量変換機構は、前記負荷検出部材の前後揺動で得られる前記牽引負荷の変化量を前記昇降操作量に変換可能であり、
    前記変化量変換機構が前記第2変換状態に切り替えられると、前記変化量変換機構は、前記揺動部材の揺動で得られる前記耕深の変化量を前記昇降操作量に変換可能であるトラクタ。
  2. 前記揺動部材は、前記負荷検出部材に揺動可能に支持され、
    前記操作具は、前記負荷検出部材に接触して前記負荷検出部材の前後揺動を阻止する接触位置と、前記負荷検出部材に接触せずに前記負荷検出部材の前後揺動を許容する非接触位置とにわたって移動する接触部材を備え、
    前記接触部材が前記非接触位置のとき、前記負荷検出部材が前後揺動することで前記牽引負荷の変化量が前記昇降操作量として前記昇降駆動ユニットに伝えられ、
    前記接触部材が前記接触位置のとき、前記負荷検出部材が前後揺動しない状態で前記揺動部材が独立揺動することで前記耕深の変化量が前記昇降操作量として前記昇降駆動ユニットに伝えられる請求項1に記載のトラクタ。
  3. 前記第1変換状態として標準変換状態と増幅変換状態とを備え、
    前記変化量変換機構は、前記操作具の操作によって前記標準変換状態と前記増幅変換状態とに切り替え可能であり、かつ、前記負荷検出部材に対して前記揺動部材を所定姿勢に付勢する保持機構を備え、
    前記変化量変換機構が前記標準変換状態のとき、前記保持機構の保持作用によって前記負荷検出部材と前記揺動部材とが一体揺動し、前記負荷検出部材の前後揺動で得られる前記牽引負荷の変化量が増幅されずに前記昇降操作量として前記昇降駆動ユニットに伝えられ、
    前記変化量変換機構が前記増幅変換状態のとき、前記保持機構の保持作用に抗した前記負荷検出部材と前記揺動部材との相対揺動が許容され、前記負荷検出部材の前後揺動で得られる前記牽引負荷の変化量が増幅されて前記昇降操作量として前記昇降駆動ユニットに伝えられる請求項2に記載のトラクタ。
  4. 前記保持機構は、前記負荷検出部材に対して前記揺動部材が前記3点リンク機構を下降させる方向に揺動するのを制限するストッパと、前記ストッパに向けて前記揺動部材を揺動付勢するバネとを備えている請求項3に記載のトラクタ。
  5. 前記変化量変換機構は、車体における運転座席の後方箇所に前記運転座席に隣接して配置されている請求項1〜4のいずれか一項に記載のトラクタ。
  6. 前記操作具は、車体における運転座席の後方箇所に前記運転座席に隣接して配置されている請求項1〜5のいずれか一項に記載のトラクタ。
  7. 前記負荷検出部材は、長いトップリンクが連結される第1連結部と、短いトップリンクを支持するブラケットが連結される第2連結部とを備えている請求項1〜6のいずれか一項に記載のトラクタ。
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