JP2018040379A - 駆動力伝達装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来よりも簡素な構造で弾性体の弾性エネルギーを出力軸に伝達可能な、駆動力伝達装置を提供する。
【解決手段】駆動力伝達装置10は、第1軸(入力軸12)と、第2軸(クランクシャフト14、クランク円板72、中間シャフト122)と、を備える。第2軸は、所定の回転方向および当該回転方向とは反対の方向に向かって、回転に伴い大きさが変動する力が加えられる。また、第1軸は、第2軸と接続されており、第1軸の駆動力を第2軸へ伝えることが可能となっている。
【選択図】図8

Description

本発明は、入力軸の駆動力を間欠的に出力軸に伝達する、いわゆるパルスドライブ式の駆動力伝達装置に関する。
従来から、入力軸の駆動力を、角速度やトルクを変化させて間欠的に出力軸に伝達させる駆動力伝達装置が用いられている。例えば特許文献1では、いわゆるパルスドライブ式の駆動力伝達装置が開示されている。
当該伝達装置では、出力軸の周廻りに弾性部材が配置される。弾性部材の一端は出力軸に連結され、他端には錘(マス)となる振動子が連結される。振動子は弾性部材の伸縮に伴って、出力軸の周廻りを自由運動(振動)する。所定のタイミング、例えば振動子の角速度が入力軸の回転速度と等しくなるタイミングで、振動子は電磁クラッチやワンウェイクラッチ等のクラッチ手段により入力軸と係合される。この係合期間に弾性部材が伸ばされて(または縮められて)弾性エネルギーが蓄積される。その後入力軸との係合が解かれた振動子は自由運動(振動)し、その後所定のタイミング、例えば振動子の角速度がゼロになるタイミングで電磁ブレーキ等のブレーキ手段によって固定される。このとき、弾性部材が出力軸を付勢することで、出力軸にトルクが伝達される。このように、弾性エネルギーを介して入力軸から出力軸にトルクが伝達される。
また、特許文献2、3では、電動機に接続されたクランク軸と、当該クランク軸の回転に伴って伸縮するバネを備える駆動機構が開示されている。
特開2015−135179号公報 特開平10−18958号公報 特開2013−53649号公報
ところで、従来のパルスドライブ式の駆動力伝達装置は、弾性体の弾性エネルギーを出力軸に伝達するに当たり、振動子を制動させるブレーキを制御する必要があり、制動制御回路や制動制御プログラム等の、何らかの制動手段が必要となる。そこで本発明は、従来よりも簡素な構造で弾性体の弾性エネルギーを出力軸に伝達可能な、駆動力伝達装置を提供することを目的とする。
本発明は、駆動力伝達装置に関する。当該装置は、第1軸と、第2軸と、を備える。第2軸は、所定の回転方向および当該回転方向とは反対の方向に向かって、回転に伴い大きさが変動する力が加えられる。第1軸は、第2軸と接続されている。このような構成において、第1軸の駆動力を第2軸へ伝えることが可能となっている。
また、上記発明において、制御ユニットと、要求値取得ユニットと、を備えてもよい。この場合に、制御ユニットは、要求値取得ユニットにより取得した要求値に基づき、第2軸に加えられる力の変動幅を制御してもよい。
また、上記発明において、弾性体を備えてもよい。この場合、第1軸は第2軸と接続され、弾性体の一端は第2軸の周に接続され、弾性体の他端は固定部材に固定されてもよい。
また、上記発明において、第2軸はクランクシャフトであってもよい。この場合において、クランクシャフトのメインジャーナルは第1軸と同軸上に接続され、弾性体の一端は、クランクシャフトのクランクピンに摺動可能に接続されてもよい。
また、上記発明において、第1軸と第2軸とは、第1ワンウェイクラッチを介して接続されてもよい。この場合、第1ワンウェイクラッチは、第2軸が第1軸と等速以下のときに係合状態となり、第2軸が第1軸の回転速度を超過するときに解放状態になってよい。
また、上記発明において、第2軸と接続される第3軸を備えてもよい。この場合、第3軸は、第2ワンウェイクラッチを介して第2軸に接続され、第2ワンウェイクラッチは、第2軸が第3軸の回転速度未満であるときに解放状態になり、第2軸が第3軸の回転速度以上になるときに係合状態になるようにしてもよい。
また、上記発明において、第1軸の回転速度は、第3軸の回転速度未満であってよい。
また、上記発明において、第1ワンウェイクラッチが、第2軸が第1軸と等速以下のときに係合状態となることで、第1軸の回転に伴い第2軸が回転され、当該第2軸の回転に伴い弾性体が引き伸ばされて弾性エネルギーが蓄積されるようにしてもよい。この場合、固定部材とクランクピンとが最も離間し弾性体が最も引き伸ばされる最上点からさらにクランクピンが回転するときに弾性体の縮みに伴い第2軸が回転され、当該縮みに伴う第2軸の回転速度が第1軸の回転速度を超過するときに第1ワンウェイクラッチが係合状態から解放状態に切り替わる。さらに弾性体の縮みに伴う第2軸の回転速度が第3軸の回転速度と等速になると、第2ワンウェイクラッチが係合状態となり、第3軸が付勢される。
また、上記発明において、制御ユニットは、要求値取得ユニットにより取得した要求値に基づき、弾性体のばね剛性を制御してもよい。
また、上記発明において、制御装置は、固定部材とクランクピンとの相対距離を変更可能な移動機構を備えてもよい。この場合、制御ユニットは、要求値取得ユニットにより取得した、第1軸に対する第3軸の変速比である要求値に基づいて、移動機構を駆動制御してもよい。
また、上記発明において、弾性体を備えてもよい。この場合、弾性体の一端は第1軸の周に接続され、弾性体の他端は第2軸の周に接続されていてよい。
また、上記発明において、第1軸と第2軸はともに、同軸上に回転するメインシャフトと、メインシャフトから外れた軸外ピンを備えてもよい。この場合、弾性体の一端は第1軸の軸外ピンに接続され、弾性体の他端は第2軸の軸外ピンに接続されていてよい。
また、上記発明において、第2軸と接続される第3軸を備えてもよい。この場合、第2軸は、第3軸に対して一方向への回転のみ許容されていてよい。
また、上記発明において、第2軸が第3軸と同一方向の回転時に解放状態となり、第2軸が第3軸と逆方向の回転時に係合状態となって第2軸を固定する逆転防止機構を備えてもよい。
また、上記発明において、第2軸と第3軸とは、ワンウェイクラッチを介して接続されてもよい。この場合、ワンウェイクラッチは、第2軸が第3軸の回転速度未満であるときに解放状態になり、第2軸が第3軸の回転速度以上になるときに係合状態になるようにしてもよい。
また、上記発明において、第1軸の回転速度は、第3軸の回転速度を超過するものであってよい。
また、上記発明において、第1軸と、ワンウェイクラッチを介して第3軸に係合された第2軸との回転速度差に基づき、弾性体が引き伸ばされて弾性エネルギーが蓄積されるとともに、弾性体を介して第1軸から第2軸、及び第3軸に駆動力が伝達されてもよい。この場合、第1軸の軸外ピンと第2軸の軸外ピンとの相対位相差が180°以上となったときに、弾性体の縮みに伴って逆回転方向に付勢される第2軸を止めるように逆転防止機構が係合状態になる。加えて、逆転防止機構が係合状態になる期間に第1軸が回転して第1軸の軸外ピンと第2軸の軸外ピンとの相対位相差が0°となる。
また、上記発明において、第1軸と第3軸との回転方向が互いに逆方向であってよい。
また、上記発明において、第1軸から弾性体を介して第3軸とは逆方向に付勢される第2軸を止めるように逆転防止機構が係合状態になるようにしてもよい。この場合、逆転防止機構が係合状態になる期間に第1軸が回転して弾性体が引き延ばされて弾性エネルギーが蓄積される。加えて、第1軸の軸外ピンと第2軸の軸外ピンとの相対位相差が180°以上となったときに、弾性体の縮みに伴って第3軸と同回転方向に付勢される第2軸に対して、逆転防止機構が解放状態となる。さらに第2軸の回転速度が第3軸と等速になると、ワンウェイクラッチが係合状態となり、第3軸が付勢される。
また、上記発明において、制御ユニットは、要求値取得ユニットにより取得した要求値に基づき、弾性体のばね剛性を制御するようにしてもよい。
また、上記発明において、制御装置は、第1軸の軸外ピンと第2軸の軸外ピンの相対距離を変更可能な移動機構を備えてもよい。この場合、制御ユニットは、要求値取得ユニットにより取得した、第1軸に対する第3軸の変速比である要求値に基づいて、移動機構を駆動制御してもよい。
また、上記発明において、第1の磁石及び第2の磁石を備えてもよい。この場合、第1軸は第2軸と接続され、第1の磁石は第2軸の周に設けられ、第2の磁石は、固定部材に設けられるようにしてもよい。さらに第1の磁石は、第2の磁石と反発するように配置されてよい。
また、上記発明において、第1の磁石及び第2の磁石を備えてもよい。この場合、第1の磁石は、第1軸の周に設けられ、第2の磁石は、第2軸の周に設けられ、第1の磁石は、第2の磁石と反発するように配置されてもよい。
また、上記発明において、制御ユニットは、要求値取得ユニットにより取得した要求値に基づき、第1の磁石または第2の磁石の磁力を制御してもよい。
本発明によれば、弾性体の弾性エネルギーを出力軸に伝達する際に、ブレーキの制動制御回路等の制御手段が不要となり、従来よりも簡素な構造の駆動力伝達装置が提供可能となる。
第1実施形態に係る駆動力伝達装置を例示する斜視図である。 制御部のハード構成及び機能ブロックを例示する図である。 第1実施形態に係る駆動力伝達装置の動作(クランク位相=0°)を説明する図である。 第1実施形態に係る駆動力伝達装置の動作(クランク位相=90°)を説明する図である。 第1実施形態に係る駆動力伝達装置の動作(クランク位相=180°)を説明する図である。 第1実施形態に係る駆動力伝達装置の動作(クランク位相=270°)を説明する図である。 第1実施形態に係る駆動力伝達装置のタイムチャートを例示する図である。 第2実施形態に係る駆動力伝達装置を例示する斜視図である。 第2実施形態に係る駆動力伝達装置の動作(クランク位相=0°)を説明する図である。 第2実施形態に係る駆動力伝達装置の動作(クランク位相=90°)を説明する図である。 第2実施形態に係る駆動力伝達装置の動作(クランク位相=180°)を説明する図である。 第2実施形態に係る駆動力伝達装置の動作(クランク位相=270°)を説明する図である。 第2実施形態に係る駆動力伝達装置のタイムチャート(変速比=2.0)を例示する図である。 第2実施形態に係る駆動力伝達装置のタイムチャート(変速比=4.0)を例示する図である。 第2実施形態に係る駆動力伝達装置の変形例を例示する図である。 第3実施形態に係る駆動力伝達装置を例示する斜視図である。 制御部のハード構成及び機能ブロックを例示する図である。 第3実施形態に係る駆動力伝達装置の動作(減速、軸外ピン位相差=0°)を説明する図である。 第3実施形態に係る駆動力伝達装置の動作(減速、軸外ピン位相差=90°)を説明する図である。 第3実施形態に係る駆動力伝達装置の動作(減速、軸外ピン位相差=180°)を説明する図である。 位相差が180°を超過したときの動作を説明する図である。 第3実施形態に係る駆動力伝達装置の動作(減速、軸外ピン位相差=180°超過)を説明する図である。 第3実施形態に係る駆動力伝達装置のタイムチャート(変速比=0.5)を例示する図である。 第3実施形態に係る駆動力伝達装置のタイムチャート(変速比=0.25)を例示する図である。 第3実施形態に係る駆動力伝達装置の動作(リバース、軸外ピン位相差=0°超過)を説明する図である。 第3実施形態に係る駆動力伝達装置の動作(リバース、軸外ピン位相差=180°)を説明する図である。 第3実施形態に係る駆動力伝達装置の動作(リバース、軸外ピン位相差=180°超過)を説明する図である。 第3実施形態に係る駆動力伝達装置のタイムチャート(変速比=−2.0)を例示する図である。 第3実施形態に係る駆動力伝達装置の変形例を例示する図である。 第3実施形態に係る駆動力伝達装置に複数の弾性体を設ける場合の、設置位相に応じたトルク変化を比較するグラフである。 第2実施形態に係る駆動力伝達装置の変形例を例示する図である。 第2実施形態に係る駆動力伝達装置の変形例の動作を説明する図である。
<第1実施形態>
図1には、第1実施形態に係る駆動力伝達装置10Aが例示されている。駆動力伝達装置10Aは、入力軸12(第1軸)、クランクシャフト14(第2軸)、出力軸16(第3軸)、弾性体18、ワンウェイクラッチ20(第1ワンウェイクラッチ)、錘22、ステージ装置24、及び制御部26を含んで構成される。
なお、図示を簡略化するために、いずれの実施形態においても、第1軸、第2軸、第3軸等を回動可能に支持する軸受け等の図示は適宜省略する。
駆動力伝達装置10Aは、クランクシャフト14(及びこれに接続される弾性体18)を介して、入力軸12から出力軸16に駆動力を伝達する。さらに出力軸16に接続された負荷28に駆動力が伝達される。
入力軸12(第1軸)は、図示しない駆動源により回転駆動される。ワンウェイクラッチ20は、入力軸12とクランクシャフト14との間に設けられ、両者を接続する。ワンウェイクラッチ20は、例えばオーバーランニングクラッチから構成される。例えば、ワンウェイクラッチ20の内輪にクランクシャフト14の入力側メインジャーナル30及び入力軸12の一方が連結固定され、ワンウェイクラッチ20の外輪に他方が連結固定される。
ワンウェイクラッチ20は、クランクシャフト14の回転速度RMIDが入力軸12の回転速度RIN以下であるとき(RIN≧RMID)に係合状態(噛み合い状態)となり、クランクシャフト14の回転速度RMIDが入力軸12の回転速度RINを超過するとき(RIN<RMID)に解放状態(空転状態)となるように係合機構が構築される。係合状態のとき、入力軸12の駆動力がクランクシャフト14に伝達される。また、解放状態のとき、入力軸12からクランクシャフト14への駆動力の伝達が遮断される。
クランクシャフト14(第2軸)は、後述するように、弾性体18やシャフト側磁石124及び固定側磁石128によって、所定の回転方向及び当該回転方向とは反対の方向に向かって、回転に伴い大きさが変動する力が加えられる。例えば、弾性体18を引き伸ばすときにはクランクシャフト14には、その引き伸ばしに抗するような力が加わり、弾性体18が最も引き伸ばされる最上点を超過すると、弾性体18の縮む力によってクランクシャフト14が回転付勢される。
クランクシャフト14は、入力側メインジャーナル30、出力側メインジャーナル32、クランクアーム34、及びクランクピン36を備える。入力側メインジャーナル30及び出力側メインジャーナル32は、クランクシャフト14の主軸部材であり、いずれも入力軸12(第1軸)と同軸上に設けられる。クランクピン36は、入力側メインジャーナル30及び出力側メインジャーナル32の軸外、つまり径方向外側に配置され、入力軸12の軸周りに回転する。入力側メインジャーナル30及び出力側メインジャーナル32とクランクピン36とはクランクアーム34で連結される。
弾性体18は、その一端がクランクピン36に接続される。例えば弾性体18の接続端はリング状に形成され、クランクピン36(第2軸)の外周に、摺動可能に巻き回されている。弾性体18の他端はステージ装置24の固定部材38(ステージ板)に固定される。弾性体18は、例えばつる巻きばね等のばね部材から構成される。
錘22はクランクシャフト14の出力側メインジャーナル32の末端部に連結固定される。錘22は振動子または回転子の機能を備える質量部である。錘22はさらに出力軸16に連結固定される。
出力軸16(第3軸)は、入力軸12(第1軸)、ならびに、クランクシャフト14(第2軸)の入力側メインジャーナル30及び出力側メインジャーナル32と同軸上に配置される。上述したように、出力軸16の軸方向一端(入力側)は錘22が連結固定され、対向する他端は負荷28に連結固定される。
ステージ装置24は、固定部材38及び移動機構40を備える。固定部材38(ステージ板)には、弾性体18の一端が接続される。移動機構40はクランクピン36と固定部材38との相対距離を変更可能となっている。例えばステージ装置24はZステージであってよく、移動機構40はZリフタ42及びモータ44を備える。モータ44を駆動制御することで、Zリフタ42が鉛直方向(図1のZ軸方向)に沿って固定部材38を移動(昇降)させる。
固定部材38の移動に伴い弾性体18が伸縮し、これに伴い弾性体18のばね剛性が変化する。後述するように、ばね剛性を変化させることで、入力軸12(第1軸)に対する出力軸16(第3軸)の変速比に追従可能となる。
制御部26は、ステージ装置24を制御して弾性体18のばね剛性を調整する。図2上段には、制御部26のハード構成が例示され、図2下段には制御部26の機能ブロック図が例示されている。
制御部26は、例えばコンピュータから構成される。図2上段のハード構成図に例示されるように、制御部26は、CPU46(Central Processing Unit)、メモリ48、ハードディスクドライブ50(HDD)、キーボードやマウス等の入力部52、ディスプレイ等の表示装置である出力部54、及び入出力インターフェース56を備え、これらの機器がシステムバスを介してそれぞれ接続される。
ハードディスクドライブ50は、後述する変速制御を実行するためのプログラムが記憶された、コンピュータ読み取り可能な非一過性の記憶媒体である。当該プログラムがCPU46によって実行されることで、制御部26を構成するコンピュータは、図2下段に例示する各機能部(後述する)として機能する。
制御部26は、入力軸回転速度センサ58Aから入力軸12(第1軸)の回転速度RINを取得する。また、出力軸回転速度センサ58Bから出力軸16(第3軸)の回転速度ROUTを取得する。なお、図示は省略しているが、クランクシャフト14の回転速度RMID(変化)を検出するクランクシャフト回転速度センサを設け、制御部26が回転速度RMIDを取得するようにしてもよい。
制御部26は、入力軸12(第1軸)の回転速度RIN及び出力軸16(第3軸)の回転速度ROUTから求められる変速比(要求値)に基づいて、弾性体18のばね剛性、言い換えると、クランクシャフト14(第2軸)に加えられる力の変動幅を制御する。図2下段に示すように、制御部26は、変速比算出ユニット60(要求値取得ユニット)、固定部材位置算出ユニット62、及び、モータ制御ユニット64(制御ユニット)を備える。
変速比算出ユニット60(要求値取得ユニット)は、入力軸回転速度センサ58Aから入力軸12(第1軸)の回転速度RINを取得するとともに、出力軸回転速度センサ58Bから出力軸16(第3軸)の回転速度ROUTを取得する。変速比算出ユニット60は、入力軸12(第1軸)の回転速度RINに対する出力軸16(第3軸)の回転速度ROUTの比である変速比ROUT/RIN(要求値)を求める。
変速比は変速比算出ユニット60から固定部材位置算出ユニット62に送られる。固定部材位置算出ユニット62には、変速比受信時に設定されている(現在時の)変速比が記憶されており、固定部材位置算出ユニット62は、この現在時の変速比と、変速比算出ユニット60から受信した変速比との差分を求める。
上記差分が所定の閾値範囲に含まれる場合、例えば両者の比が0.95以上1.05以下である場合、ばね剛性を変える必要はないと判定して、ステージ移動量0をモータ制御ユニット64に送信する。一方、上記差分が所定の閾値範囲を超過する場合、固定部材位置算出ユニット62は、変速比の差分に基づくステージ移動量を求め、これをモータ制御ユニット64に送信する。
モータ制御ユニット64では、ステージ移動量に基づいてステージ装置24のモータ44の駆動量を算出する。例えば、ステージ移動量に応じたモータ44のパルス信号をモータ44に出力する。
このように、入力軸12(第1軸)及び出力軸16(第3軸)の速度変化に基づいて弾性体18のばね剛性を変化させることで、言い換えると、弾性体18からクランクシャフト14(第2軸)に加えられる力の変動幅を制御することで、入力軸12から出力軸16に駆動力を円滑に伝達可能となる。
図3〜図6には、本実施形態(第1実施形態)に係る駆動力伝達装置10Aの動作の概要が例示されている。なお、図3〜図6において、ワンウェイクラッチ20にハッチングが施されているときは係合状態を示し、ハッチングが施されていない場合は解放状態を示す。また、本動作説明との関連が低い機器については適宜図示を省略する。
また、図7には、駆動力伝達装置10Aの駆動に伴う速度変化等の時間変化が例示されている。具体的に図7には、上段から、入力軸12(第1軸)の速度(回転速度)、出力軸16(第3軸)の速度(回転速度)、入力軸12のトルク変化、弾性体18のトルク変化、出力軸16のトルク変化、クランクシャフト14の角度[rad]変化、及び、ワンウェイクラッチ20の係合タイミングの時間変化が示されている。
なお、クランクシャフト14の角度について、図3のように、クランクピン36が固定部材38に最も近接した角度位置を0°(0[rad])とし、図5のようにクランクピン36が固定部材38から最も離間した角度位置を180°(π[rad])とする。また、係合時間グラフにおけるoffは解放状態(空転状態)を示し、onは係合状態(噛み合い状態)を示す。
また、本実施形態では図7の入力軸速度及び出力軸速度との比較に見られるように、出力軸速度が入力軸速度以上となるいわゆる増速駆動における駆動力の伝達を行うものとする。
図7の出力軸速度の時刻t1のときにクランクシャフト14の位相は0°となり、その後、時刻t2のときに、出力軸16(第3軸)が入力軸12(第1軸)と等速になる(等速になる理由は後述する)。出力軸16に連結固定されているクランクシャフト14(第2軸)もまた、入力軸12と等速になる。このとき、ワンウェイクラッチ20が解放状態から係合状態に切り替わり、入力軸12によってクランクシャフト14が入力軸12と同回転方向に付勢される。
クランクシャフト14の回転に伴い、図4 → 図5のように、弾性体18が引き伸ばされ、弾性エネルギーが蓄積される(蓄エネ)。図5のように、クランクピン36が固定部材38と最も離間して、角度が180°(π)、つまり弾性体18が最も引き伸ばされる最上点を通過すると、弾性体18が縮み始める。図6のように、この縮みの過程で弾性体18がクランクシャフト14を回転付勢させる(放エネ)。
図7の時刻t3に見られるように、クランクシャフト14及び出力軸16の回転速度RMIDが入力軸12の回転速度RINを超過すると、ワンウェイクラッチ20が係合状態から解放状態に切り替わる。
時刻t3以降、弾性体18の付勢により出力軸16の回転速度が山なりに変化する。弾性体18の角度が0°(2π、時刻t4)のときに出力軸16が最大速度となり、その後は徐々に減少する。出力軸16が入力軸12と等速になると、ワンウェイクラッチ20が再び解放状態から係合状態に切り替わる。以下、図3から順次図6の動作が繰り返される。
このように本実施形態では、弾性体18の伸縮に応じて、ワンウェイクラッチ20の解放/係合が機械的に切り替わるので、弾性体18の蓄エネ過程及び放エネ過程でクランクシャフト14等を制動させる制動制御回路やプログラム等の演算手段を備える必要がない。
<第2実施形態>
図8には、第2実施形態に係る駆動力伝達装置10Bが例示されている。図1の実施形態と異なる点は、入力軸12(第1軸)とクランクシャフト14(第2軸)とがワンウェイクラッチ20を介して接続されているのに加えて、クランクシャフト14(第2軸)と出力軸16(第3軸)もワンウェイクラッチ20を介して接続されている点にある。なお、以降では、入力側のワンウェイクラッチ20を入力側ワンウェイクラッチ20A(第1ワンウェイクラッチ)とし、出力側のワンウェイクラッチ20を出力側ワンウェイクラッチ20B(第2ワンウェイクラッチ)とする。
また、図1の実施形態との差異として、クランクシャフト14の出力側メインジャーナル32を貫通するようにして錘22が設けられている点が挙げられる。例えば錘22は中心開口を備えた円盤形状であって、この開口に出力側メインジャーナル32が差し込まれて嵌合固定される。さらに出力側メインジャーナル32の末端が出力側ワンウェイクラッチ20Bに接続される。
入力側ワンウェイクラッチ20A及び出力側ワンウェイクラッチ20Bは、第1実施形態のワンウェイクラッチ20と同様に、オーバーランニングクラッチから構成される。例えば、入力側ワンウェイクラッチ20Aの内輪にクランクシャフト14の入力側メインジャーナル30及び入力軸12の一方が連結固定され、入力側ワンウェイクラッチ20Aの外輪に他方が連結固定される。同様にして、出力側ワンウェイクラッチ20Bの内輪にクランクシャフト14の出力側メインジャーナル32及び出力軸16の一方が連結固定され、出力側ワンウェイクラッチ20Bの外輪に他方が連結固定される。入力軸12、入力側メインジャーナル30及び出力側メインジャーナル32、ならびに、出力軸16は同軸上に配置される。
入力側ワンウェイクラッチ20Aは、クランクシャフト14(第2軸)の回転速度RMIDが入力軸12(第1軸)の回転速度RIN以下であるとき(RIN≧RMID)に係合状態(噛み合い状態)となり、クランクシャフト14の回転速度RMIDが入力軸12の回転速度RINを超過するとき(RIN<RMID)に解放状態(空転状態)となるように係合機構が構築される。例えば、上記の係合状態及び解放状態に適合するように外輪と内輪の間のスプラグやローラー等の係合部材の噛み合い方向が設定される。
出力側ワンウェイクラッチ20Bは、クランクシャフト14(第2軸)の回転速度RMIDが出力軸16(第3軸)の回転速度ROUT未満であるとき(RMID<ROUT)に解放状態(空転状態)となり、クランクシャフト14の回転速度RMIDが出力軸16の回転速度ROUT以上となるとき(RMID≧ROUT)に係合状態(噛み合い状態)となるように係合機構(係合部材の噛み合い方向等)が構築される。
なお、入力側ワンウェイクラッチ20Aと出力側ワンウェイクラッチ20Bが同時に係合状態となることを防ぐために、入力軸12(第1軸)の回転速度RINは出力軸16(第3軸)の回転速度ROUT未満(RIN<ROUT)とする。上述したように、RMID≦RIN(係合条件1)で入力側ワンウェイクラッチ20Aが係合状態となり、RMID≧ROUT(係合条件2)で出力側ワンウェイクラッチ20Bが係合状態となる。入力軸12と出力軸16の回転速度をRIN<ROUT(増速条件)とすることで、入力側ワンウェイクラッチ20Aと出力側ワンウェイクラッチ20Bの係合条件が同時に成立することが避けられる。
例えば、係合条件1と増速条件を組み合わせると、RMID≦RIN<ROUTとなり、係合条件2(RMID≧ROUT)は成立しない。また、係合条件2と増速条件と組み合わせるとRMID≧ROUT>RINとなり、係合条件1(RMID≦RIN)は成立しない。このように、本実施形態(第2実施形態)に係る駆動力伝達装置10Bは、入力側ワンウェイクラッチ20Aと出力側ワンウェイクラッチ20Bの同時係合を避けるために、いわゆる増速駆動を主に行う。
また、制御部26のハード構成及び機能ブロック図は、図2の実施形態と同一であることから、第2実施形態に係る制御部26の説明に当たり、適宜図2を用いる。
図9〜図12には、本実施形態に係る駆動力伝達装置10Bの動作の概要が例示されている。なお、図9〜図12において、入力側ワンウェイクラッチ20A及び出力側ワンウェイクラッチ20Bにハッチングが施されているときは係合状態を示し、ハッチングが施されていない場合は解放状態を示す。また、本動作説明との関連が低い機器については適宜図示を省略する。
また、図13には、駆動力伝達装置10Bの駆動に伴う速度変化等の時間変化が例示されている。具体的に図13には、上段から、入力軸12(第1軸)の速度(回転速度)、クランクシャフト14(第2軸)の速度(回転速度)、出力軸16(第3軸)の速度(回転速度)、入力軸12のトルク変化、弾性体18のトルク変化、出力軸16のトルク変化、クランクシャフト14の角度[rad]変化、入力側ワンウェイクラッチ20Aの係合タイミング、及び、出力側ワンウェイクラッチ20Bの係合タイミングの時間変化が示されている。
なお、クランクシャフト14の角度は、第1実施形態と同様に、クランクピン36が固定部材38に最も近接した角度位置(図9)を0°(0[rad])とし、クランクピン36が固定部材38から最も離間した角度位置(図11)を180°(π[rad])とする。また、係合時間グラフにおけるoffは解放状態(空転状態)を示し、onは係合状態(噛み合い状態)を示す。
また、上述したように、本実施形態では、出力軸速度が入力軸速度を超過するいわゆる増速駆動における駆動力の伝達を行うものとする。具体的には、入力軸速度RINを5[rad/sec]とし、出力軸速度ROUTを10[rad/sec]とする。変速比(増速比)は2.0となる。
図13の時刻t1にて、クランクシャフト14(第2軸)が入力軸12(第1軸)と等速になる。このとき、入力側ワンウェイクラッチ20Aが解放状態から係合状態に切り替わり、入力軸12によってクランクシャフト14が入力軸12と同回転方向に付勢される。
クランクシャフト14の回転に伴い、図10 → 図11のように、弾性体18が引き伸ばされ、弾性エネルギーが蓄積される(蓄エネ)。なお、このとき、弾性体18の伸びによる遅れを無視すると、クランクシャフト14(第2軸)は入力軸12(第1軸)とほぼ等しい回転速度で回転し、出力側ワンウェイクラッチ20Bは解放状態(空転状態)となる。
図11のように、クランクピン36が固定部材38と最も離間して、クランクシャフト14の角度が180°(π)、つまり弾性体18が最も引き伸ばされる最上点を通過すると、弾性体18が縮み始める。図12に示すように、この縮みの過程で弾性体18がクランクシャフト14を回転付勢させる(放エネ)。
図13の時刻t2において、クランクシャフト14の回転速度RMIDが入力軸12の回転速度RINを超過すると、入力側ワンウェイクラッチ20Aが係合状態から解放状態に切り替わる。
さらに図13の時刻t3において、クランクシャフト14(第2軸)の回転速度RMINが出力軸16(第3軸)と等速になると、出力側ワンウェイクラッチ20Bが解放状態から係合状態に切り替わる。これに伴い出力軸16はクランクシャフト14(及び弾性体18)によって回転付勢される(放エネ)。
時刻t4にてクランクシャフト14の速度が出力軸16の速度未満となると、出力側ワンウェイクラッチ20Bは係合状態から解放状態に切り替わる。さらにクランクシャフト14の速度が入力軸12と等速になるまで減速すると、時刻t1と同様に入力側ワンウェイクラッチ20Aが解放状態から係合状態に切り替わる。以下図9から順次図12までの動作が繰り返される。
このように本実施形態においても、弾性体18の伸縮に応じて、入力側ワンウェイクラッチ20A及び出力側ワンウェイクラッチ20Bの解放/係合が機械的に切り替わるので、弾性体18の蓄エネ過程及び放エネ過程でクランクシャフト14等を制動させる制動制御回路等を備える必要がない。
図14は、変速比(増速比)を4.0とした例が示されている。具体的には、入力軸速度RINを5[rad/sec]とし、出力軸速度ROUTを20[rad/sec]としている。
このとき、変速制御として、制御部26の変速比算出ユニット60(図2参照)は、入力軸回転速度センサ58A及び出力軸回転速度センサ58Bからそれぞれ入力軸速度RIN及び出力軸速度ROUTを取得して変速比を求める。さらに固定部材位置算出ユニット62は、現在時の変速比と受信した変速比との差分を求める。例えば変速比が2.0から4.0に引き上げられると、その差分は2.0となる。固定部材位置算出ユニット62は、変速比差分2.0に対応する固定部材38のステージ移動量をモータ制御ユニット64に送信する。モータ制御ユニット64は受信したステージ移動量に応じたモータ制御量(パルス数)を含む制御信号をモータ44(図8)に送信する。
図14には、変速比4.0に対応する駆動力伝達装置10Bの動作例が示されている。変速比(増速比)の増加に伴って、固定部材38とクランクピン36との相対距離は変速比2.0のときと比較して拡げられ、弾性体18よって回転付勢されるクランクピン36の回転速度が出力軸16と少なくとも等速となるまで引き上げられる。これにより、出力側ワンウェイクラッチ20Bが解放状態から係合状態に切り替わり、弾性体18の弾性エネルギーが出力軸16に伝達される(放エネ)。
なお、変速比の変更が生じた場合であっても、変更前の弾性体18(及びクランクピン36)の最高速度が出力軸16と等速であれば、原理的にはクランクピン36と固定部材38との相対距離を拡げなくてもよい。ただし、出力側ワンウェイクラッチ20Bの機械的な誤差(公差)や出力軸回転速度センサ58Bの測定精度等を考慮して、クランクピン36の最高速度に所定のマージン(例えば0.8)を掛けた値を閾値として、出力軸16の回転速度ROUTがこの閾値未満であるときに、固定部材38を移動させるようにしてもよい。
ここで、弾性体18により、クランクシャフト14に撓みが生じるおそれがある。例えば図11において、弾性体18によってクランクシャフト14が図示Z軸方向下方に撓められる。撓みによってクランクシャフト14の軸心(入力側メインジャーナル30及び出力側メインジャーナル32)が撓み、入力側ワンウェイクラッチ20A及び出力側ワンウェイクラッチ20Bの摺動面等にストレスが掛かるおそれがある。
そこで、クランクシャフト14を図15に示すような水平対向のものに代えてもよい。図15に示すクランクシャフト14は、2つのクランクピン36A,36Bがクランクシャフト14の回転位相を基準にして180°ずれるように対向して設けられている。このようなクランクピン36A,36Bにそれぞれ弾性体18A,18Bを摺動可能に接続させることで、各弾性体18A,18Bの、クランクシャフト14を撓ませる力が打ち消し合う。
<第3実施形態>
図16には、第3実施形態に掛かる駆動力伝達装置10Cが例示されている。駆動力伝達装置10Cは、入力軸70(第1軸)、クランク円板72(第2軸)、出力軸74(第3軸)、弾性体76、バックストッパ78(逆転防止機構)、ワンウェイクラッチ80、移動機構82、及び制御部84を備える。駆動力伝達装置10Cは、クランク円板72及びこれに接続される弾性体76を介して、入力軸70から出力軸74に駆動力を伝達する。
なお、後述するように、駆動力伝達装置10Cでは、その駆動伝達プロセスに基づいて、主に、入力軸70(第1軸)の回転速度RINが出力軸74(第3軸)の回転速度ROUTを超過する(RIN>ROUT)減速駆動か、入力軸70(第1軸)が出力軸74(第3軸)とは逆方向に回転するリバース駆動が実行される。
入力軸70(第1軸)は、図示しない駆動源により回転駆動される。入力軸70は、例えばクランク円板形状であって、中心軸となるメインシャフト86、メインシャフト86の軸外に設けられた軸外ピン88、及び両者を連結する円板プレート90を備える。
軸外ピン88はメインシャフト86と軸心が平行となるように設けられてよい。入力軸70のクランク半径、すなわち、メインシャフト86の軸心と軸外ピン88の軸心との距離は、例えば、クランク円板72(第2軸)のクランク半径、すなわち、メインシャフト92の軸心と軸外ピン94の軸心との距離よりも短くなるように入力軸70が形成される。なお、入力軸70はクランク円板72とは離間しており、より詳細には軸外ピン88は円板プレート90とは離間している。例えば軸外ピン88の軸方向末端は、クランク円板72の円板プレート96とは離間されている。
クランク円板72(第2軸)は、第1、第2実施形態と同様に、弾性体76やシャフト側磁石124及び固定側磁石128によって、所定の回転方向及び当該回転方向とは反対の方向に向かって、回転に伴い大きさが変動する力が加えられる。
クランク円板72は、中心軸となるメインシャフト92、メインシャフト92の軸外に設けられた軸外ピン94、及び両者を連結する円板プレート96を備える。円板プレート96には、円板プレート96の径方向に延びる溝98が形成され、この溝98に軸外ピン94が設けられる。軸外ピン94の軸心は、例えばメインシャフト92の軸心と平行に設けられる。後述するように、移動機構82によって、軸外ピン94は円板プレート96の径方向に移動可能となり、これによってクランク半径が可変となる。クランク半径を可変とすることで、弾性体76の伸縮幅、言い換えるとばね剛性を変化させることができる。
クランク円板72のメインシャフト92は、入力軸70の同軸上に設けられる。さらにメインシャフト92はバックストッパ78に接続されるとともに、その末端がワンウェイクラッチ80に接続される。
弾性体76は、その一端が入力軸70(第1軸)の軸外ピン88に接続され、他端はクランク円板72(第2軸)の軸外ピン94に接続される。例えば弾性体76の両端部はリング状に形成され、軸外ピン88,94の外周に、周廻りに摺動可能に巻き回されている。弾性体76は、例えばつる巻きばね等のばね部材から構成される。
バックストッパ78(逆回転防止機構)は、クランク円板72のメインシャフト92に接続され、メインシャフト92の逆回転を防止する。バックストッパ78は、例えばワンウェイクラッチから構成され、内輪がメインシャフト92に連結固定され、外輪が図示しないケース等の固定部材に固定される。バックストッパ78は、メインシャフト92が出力軸74(第3軸)と同一の回転方向であるときに解放状態(空転状態)となり、逆方向に回転すると係合状態(噛み合い状態)となり、要するにメインシャフト92に逆回転を防止(ロック)するように、係合機構(係合部材の噛み合い方向等)が構築される。
ワンウェイクラッチ80は、クランク円板72(第2軸)のメインシャフト92と出力軸74との間に設けられ、両者を接続する。メインシャフト92と出力軸74とは同軸上に配置される。
ワンウェイクラッチ80は、例えばオーバーランニングクラッチから構成される。例えば、ワンウェイクラッチ80の内輪にクランク円板72のメインシャフト92が連結固定され、ワンウェイクラッチ80の外輪に出力軸74が連結固定される。
ワンウェイクラッチ80は、クランク円板72(第2軸)の回転速度RMIDが出力軸74(第3軸)の回転速度ROUT以上であるとき(RMID≧ROUT)に係合状態(噛み合い状態)となり、クランク円板72の回転速度RMIDが出力軸74の回転速度ROUT未満のとき(RMID<ROUT)に解放状態(空転状態)となるように、係合機構(係合部材の噛み合い方向等)が構築される。
移動機構82は、クランク円板72の軸外ピン94をクランク円板72の径方向に沿って移動可能とする。移動機構82は、例えば溝98に形成された図示しないラックと、軸外ピン94に連結された図示しないピニオンと、当該ピニオンを回転させるモータ100を備える。
制御部84は、移動機構82を制御して弾性体76のばね剛性を調整する。図17上段には、制御部84のハード構成が例示され、図17下段には制御部84の機能ブロック図が例示されている。
制御部84は、図2と同様に、コンピュータから構成され、CPU102、メモリ104、ハードディスクドライブ106、キーボードやマウス等の入力部108、ディスプレイ等の表示装置である出力部110、及び入出力インターフェース112を備え、これらの機器がシステムバスを介してそれぞれ接続される。
ハードディスクドライブ106は、後述する変速制御を実行するためのプログラムが記憶された、コンピュータ読み取り可能な非一過性の記憶媒体である。当該プログラムがCPU102によって実行されることで、制御部84を構成するコンピュータは、図17下段に例示するような、変速制御を実行する各機能部(後述する)として機能する。
制御部84は、入力軸回転速度センサ114Aから入力軸70(第1軸)の回転速度RINを取得する。また、出力軸回転速度センサ114Bから出力軸74(第3軸)の回転速度ROUTを取得する。なお、図示は省略しているが、クランク円板72(第2軸)の回転速度RMIDを検出するクランク円板回転速度センサを設け、制御部84が回転速度RMIDを取得するようにしてもよい。
制御部84は、入力軸70(第1軸)の回転速度RIN及び出力軸74(第3軸)の回転速度ROUTから求められる変速比(要求値)に基づいて、弾性体76のばね剛性、言い換えると、クランク円板72(第2軸)に加えられる力の変動幅を制御する。図17下段に示すように、制御部84は、変速比算出ユニット116(要求値取得ユニット)、ピン間隔算出ユニット118、及び、モータ制御ユニット120(制御ユニット)を備える。
変速比算出ユニット116(要求値取得ユニット)は、入力軸回転速度センサ114Aから入力軸70(第1軸)の回転速度RINを取得するとともに、出力軸回転速度センサ114Bから出力軸74(第3軸)の回転速度ROUTを取得する。変速比算出ユニット116は、入力軸70(第1軸)の回転速度RINに対する出力軸74(第3軸)の回転速度ROUTの比である変速比ROUT/RIN(要求値)を求める。
変速比は変速比算出ユニット116からピン間隔算出ユニット118に送られる。ピン間隔算出ユニット118には、変速比の受信時に設定されている(現在時の)変速比が記憶されており、ピン間隔算出ユニット118は、この現在時の変速比と、変速比算出ユニット116から受信した変速比との差分を求める。
上記差分が所定の閾値範囲に含まれる場合、例えば両者の比が0.95以上1.05以下である場合ばね剛性を変える必要はないと判定して、ピン移動量0をモータ制御ユニット120に送信する。一方、上記差分が所定の閾値範囲を超過する場合、ピン間隔算出ユニット118は、変速比の差分に基づくピン移動量を求め、これをモータ制御ユニット120に送信する。
または、入力軸70と出力軸74とのトルク収支に基づいて、ピン移動量を求めてもよい。例えば、後述するように、入力軸70(第1軸)と出力軸74(第3軸)の速度差に応じて、入力軸70から、弾性体76及びクランク円板72を介して出力軸74に伝達されるトルク(入力トルク)が、弾性体76の縮みに基づく放エネにより入力軸70に戻されるトルク未満である場合に、軸外ピン94を径方向外側に移動させ、入力トルクの増加を図ってもよい。
モータ制御ユニット120では、ピン移動量に基づいて移動機構82のモータ100の駆動量を算出する。例えば、ピン移動量に応じたパルス信号等の制御信号をモータ100に出力する。移動機構82はクランク円板72とともに回転しているため、制御信号は無線にて送信してよい。またはスリップリング等を介して信号線(有線)にて送信してもよい。
このように、入力軸70(第1軸)及び出力軸74(第3軸)の速度変化に基づいて弾性体76のばね剛性を変化させることで、言い換えると、弾性体76からクランク円板72(第2軸)に加えられる力の変動幅を制御することで、入力軸70から出力軸74に駆動力を円滑に伝達可能となる。
図18〜図22には、本実施形態(第3実施形態)に係る駆動力伝達装置10Cの動作の概要が例示されている。なお、図18〜図22において、バックストッパ78にハッチングが施されている場合は係合状態(ロック状態)を示し、ハッチングが施されていない場合は解放状態(空転状態)を示す。同様にして、ワンウェイクラッチ80にハッチングが施されているときは係合状態を示し、ハッチングが施されていない場合は解放状態を示す。また、本動作説明との関連が低い機器については適宜図示を省略する。
また、図23には、駆動力伝達装置10Cの駆動に伴う速度変化等の時間変化が例示されている。具体的に図23には、上段から、入力軸70(第1軸)の速度[rad/sec]、クランク円板72(第2軸)の速度[rad/sec]、出力軸74(第3軸)の速度[rad/sec]、入力軸70のトルク変化、出力軸74のトルク変化、入力軸70の軸外ピン88とクランク円板72の軸外ピン94との位相差[rad]、バックストッパ78の係合タイミング、及び、ワンウェイクラッチ80の係合タイミングの時間変化が示されている。
なお、軸外ピン88及び軸外ピン94の位相差とは、例えば図19左上に示すように、クランク円板72及び入力軸70の軸心を中心にして、軸外ピン88と軸外ピン94とのなす角を表すものとする。係合時間グラフにおけるoffは解放状態(空転状態)を示し、onは係合状態(噛み合い状態)を示す。
なお、図18〜図23では、入力軸70(第1軸)の回転速度RINが、出力軸74(第3軸)の回転速度ROUTを超過する(RIN>ROUT)減速駆動時の例が示されている。具体的には、図23に示されているように、変速比0.5(減速比2.0)となるように、入力軸70の回転速度RIN及び出力軸74の回転速度ROUTが設定される。
図23の時刻t0において、図18に示すように軸外ピン88と軸外ピン94との位相差が0となる。図18の左上の図で、軸外ピン88が破線で図示されているのは、正面視したときに軸外ピン88が円板プレート90で隠されることを表している。
このとき、後述するようにバックストッパ78は係合状態(ロック状態)から解放状態に切り替わる。また、ワンウェイクラッチ80は解放状態である。このとき、入力軸70の軸外ピン88と軸外ピン94の回転速度差によって弾性体76が引き伸ばされる。
加えて、弾性体76により軸外ピン94が引っ張られて回転される。この回転速度が出力軸74(第3軸)と等速になると、図23の時刻t1及び図19に示すようにワンウェイクラッチ80が解放状態から係合状態に切り替わる。その結果、弾性体76及びクランク円板72を介して、入力軸70から出力軸74に駆動力が伝達される。
さらに、入力軸70(第1軸)と出力軸74(第3軸)の回転速度差に基づいて、軸外ピン88と軸外ピン94の位相差が拡がると、弾性体76は引き伸ばされて弾性エネルギーが蓄積される(蓄エネ)。さらに図23の時刻t2に示すように、位相差が180°(π)に至ると、図20に示すように弾性体76が最も引き伸ばされる最上点に至る。
位相差が180°以上となって、軸外ピン88と軸外ピン94の位相差が拡がると、図21下段に示すように、弾性体76の縮み(放エネ)により、軸外ピン94が入力軸70(及び出力軸74)とは逆方向に回転付勢される。
このとき、図23の時刻t3及び図22に示すように、バックストッパ78が解放状態から係合状態(ロック状態)に切り替わってクランク円板72の逆回転を防止(ロック)する。
クランク円板72がロックされた状態となる期間、入力軸70は回転を続け、軸外ピン88と軸外ピン94との位相差は0°となる。以下時刻t0から順次t4まで、つまり図18、図19、図20、図22の動作が順次行われる。
図23の入力軸トルクグラフには、入力トルクの平均値Tin=15.6が示されている。また、出力側トルクグラフには、出力トルクの平均値Tout=31.2が示されている。この図に示されているように、変速比0.5に応じてトルクが2倍に引き上げられている。
このように本実施形態では、弾性体76の伸縮に応じて、バックストッパ78及びワンウェイクラッチ80の解放/係合が機械的に切り替わるので、弾性体76の蓄エネ過程及び放エネ過程でクランク円板72等を制動させる制動制御回路等を備える必要がない。
また、図24には、入力軸70(第1軸)と出力軸74(第3軸)の変速比が0.25(減速比4.0)であるときの例が示されている。このとき、入力軸トルクグラフには、入力トルクの平均値Tin=6.2が示されている。また、出力側トルクグラフには、出力トルクの平均値Tout=25.0が示されている。この図に示されているように、変速比0.25に応じてトルクが約4倍に引き上げられている。
図25〜図27には、本実施形態(第3実施形態)に係る駆動力伝達装置10Cの動作のうち、リバース駆動の概要が例示されている。また、図28には、リバース駆動に伴う速度変化等の時間変化が例示されている。図28の各グラフの順序等は、図23と同様である。
図28の入力軸速度及び出力時速度に示されているように、入力軸70(第1軸)の回転速度は負に、出力軸74(第3軸)の回転速度は正となっている。駆動力伝達装置10Cは、入力軸70の逆回転方向のトルクを、出力軸74の正回転方向のトルクに変換する。
図28の時刻t0において、軸外ピン88と軸外ピン94との位相差が0となる。このとき、後述するようにワンウェイクラッチ80は係合状態(ロック状態)から解放状態に切り替わる。また、バックストッパ78は解放状態である。このとき、入力軸70の軸外ピン88と軸外ピン94の回転速度差によって弾性体76が出力軸74の回転方向とは逆方向に引き伸ばされる。
弾性体76の伸長に伴い、軸外ピン94及びクランク円板72(第2軸)が弾性体76に引っ張られて出力軸74とは逆方向に回転付勢される。このとき、図28の時刻t1及び図25に示すようにバックストッパ78が解放状態から係合状態に切り替わる。その結果、クランク円板72の逆回転が防止(ロック)される。
クランク円板72がロックされた状態になる期間、入力軸70は逆回転を続け、その結果、軸外ピン88と軸外ピン94との位相差は拡がり、弾性体76に弾性エネルギーが蓄積される。さらに図28の時刻t2及び図26に示すように軸外ピン88と軸外ピン94との位相差は180°となる。このとき、弾性体76が最も引き伸ばされる最上点に至る。
位相差が180°以上になると、図28の時刻t2〜t3及び図27に示すように、弾性体76の縮み(放エネ)により、軸外ピン94が入力軸70とは逆方向、出力軸74と正方向に回転付勢される。
このとき、バックストッパ78が係合状態から解放状態に切り替わる。さらに弾性体76の縮みによって加速されたクランク円板72が出力軸74と等速になると、図28の時刻t3に示すように、ワンウェイクラッチ80が解放状態から係合状態に切り替わる。その結果、弾性体76の弾性エネルギーが出力軸74に伝達される(出力軸74が付勢される。)。
さらに弾性体76の縮みが進行して、クランク円板72の回転速度が出力軸74未満に至ると、図28の時刻t4に示すように、あるいは時刻t0と同様にして、ワンウェイクラッチ80が係合状態から解放状態に切り替わる。以降、時刻t1、t2、t3の動作が順次行われる。
なお、弾性体76により、入力軸70またはクランク円板72に撓みが生じるおそれがある。そこで、図29に示すように、入力軸70を水平対向のものに代えてもよい。すなわち、2つの軸外ピン88A,88Bを、入力軸70回転位相を基準にして180°ずれるように対向して設ける。このような軸外ピン88A,88Bにそれぞれ弾性体76A,76Bを摺動可能に接続させることで、各弾性体76A,76Bの、入力軸70を撓ませる力が打ち消し合う。
ここで、図29では入力軸70を水平対向型に変形した例を示したが、クランク円板72を水平対向型に変形してもよい。
さらに、複数の軸外ピン88を、円板プレート90上に位相差をもって配置させ、また、これに対応して、複数の軸外ピン94を、円板プレート96上に位相差をもって配置させることで、伝達トルクの変動を平滑化することが可能となる。
例えば図23において、トルクを伝達できるのは軸外ピン88と軸外ピン94の位相差が0.2πからπまでの間に限られている。これを踏まえて、複数の軸外ピン88(及びこれに対応する複数の軸外ピン94)を位相差をもって配置することで、トルク伝達の変動を平滑化させる。
図30には、円板プレート90上における軸外ピン88の位相差が0の場合、つまり軸外ピンが1本の場合と、円板プレート90上における2つの軸外ピン88の位相差がπ/2の場合、及び、円板プレート90上における2つの軸外ピン88の位相差がπの場合の、トルク変化のシミュレーション結果が示されている。
<第4実施形態>
第1実施形態から第3実施形態までは、クランクシャフト14またはクランク円板72(第2軸)の回転に伴って変動する力を加える手段として、弾性体18,76が用いられていたが、これに代えて、またはこれに加えて、磁石を用いてもよい。
図31には、図8(第2実施形態)で示した駆動力伝達装置10Bの変形例として、第4実施形態に係る駆動力伝達装置10Dが例示されている。駆動力伝達装置10Bと駆動力伝達装置10Dとの差異は、クランクシャフト14に代えて中間シャフト122(第2軸)を設けた点にある。その他にも、中間シャフト122の外周面にシャフト側磁石124が設けられている。さらに、シャフト側磁石124から径方向に間隔を空けて円筒形状の固定部材126が設けられ、その内周面には固定側磁石128が設けられている。
なお、入力軸12、中間シャフト122、出力軸16は同軸上に配置されている。また、入力軸12と中間シャフト122とは、入力側ワンウェイクラッチ20Aを介して接続されており、中間シャフト122と出力軸16とは、出力側ワンウェイクラッチ20Bを介して接続されている。
図32には、駆動力伝達装置10Dの動作例が示されている。なお、図32の下段は入力軸12から中間シャフト122に加えられるトルクの変化を表している。図32に示すように、シャフト側磁石124は、固定部材126側に露出する磁極が、周方向に沿って交互に反転するように配置されている。同様にして、固定側磁石128も、中間シャフト122側に露出する磁極が、周方向に沿って交互に反転するように配置されている。
図32の(1)に示すように、複数のシャフト側磁石124A〜124Dと複数の固定側磁石128A〜128Dとがいずれも反発しあう。このとき、入力側ワンウェイクラッチ20Aが係合状態であって、入力軸12によって中間シャフト122が回転付勢される。
次に図32の(2)に示すように、中間シャフト122の回転に伴い、複数のシャフト側磁石124A〜124Dと複数の固定側磁石128A〜128Dとの位相がずれる。このとき、シャフト側磁石124Aと固定側磁石128B、シャフト側磁石124Bと固定側磁石128C、シャフト側磁石124Cと固定側磁石128D、シャフト側磁石124Dと固定側磁石128Aの反発に抗して、入力軸12によって中間シャフト122が回転付勢される。
次に図32の(3)に示すように、(1)と同様にして、シャフト側磁石124A〜124Dと固定側磁石128A〜128Dとが対向し、いずれも反発しあう。
さらに図32の(4)に示すように、中間シャフト122の回転に伴い、シャフト側磁石124Aが固定側磁石128Bと反発し、また固定側磁石128Cと吸引し合う。同様にして、シャフト側磁石124Bが固定側磁石128Cと反発し、また固定側磁石128Dと吸引し合う。シャフト側磁石124Cは、固定側磁石128Dと反発し、また固定側磁石128Aと吸引し合う。シャフト側磁石124Dは、固定側磁石128Aと反発し、また固定側磁石128Bと吸引し合う。
このとき、中間シャフト122はシャフト側磁石124A〜124Dと固定側磁石128A〜128Dとの反発及び吸引によって回転させられる(放エネ)。その後、図32の(1)に戻り、順次(2)から(4)の動作が繰り返される。
また、図31では第2実施形態(図8)の変形例として、弾性体18の代わりに磁石を用いたが、第3実施形態(図16)の変形例として、弾性体76の代わりに磁石を用いてもよい。具体的には、入力軸70(第1軸)の軸外ピン88の外周面に磁石を配置し、また、クランク円板(第2軸)の軸外ピン94の外周面にも磁石を配置する。これら磁石の反発や吸引により、クランク円板72を回転付勢させる。
さらに、本実施形態における磁石を永久磁石とする代わりに、磁力を調整可能な電磁石としてもよい。この場合、制御部26,84の変速比算出ユニット60,116(要求値取得ユニット)は、入力軸12,70(第1軸)に対する出力軸16,74(第3軸)の変速比(要求値)を求める。この変速比は、図示しない磁力算出ユニットに送信されて磁力増減量が求められる。求められた磁力増減量に基づいて、図示しない制御ユニットによって、シャフト側磁石124A〜124Dと複数の固定側磁石128A〜128Dとの磁力が増減される。
10 駆動力伝達装置、12,70 入力軸(第1軸)、14 クランクシャフト(第2軸)、16,74 出力軸(第3軸)、18,76 弾性体、20A 入力側ワンウェイクラッチ(第1ワンウェイクラッチ)、20B 出力側ワンウェイクラッチ(第2ワンウェイクラッチ)、24 ステージ装置、26,84 制御部、38 固定部材、40 移動機構、58A 入力軸回転速度センサ、58B 出力軸回転速度センサ、60,116 変速比算出ユニット(要求値取得ユニット)、62 固定部材位置算出ユニット、64,120 モータ制御ユニット(制御ユニット)、72 クランク円板(第2軸)、78 バックストッパ(逆転防止機構)、80 ワンウェイクラッチ、82 移動機構、88 入力軸の軸外ピン、94 クランク円板の軸外ピン、114A 入力軸回転速度センサ、114B 出力軸回転速度センサ、118 ピン間隔算出ユニット、122 中間シャフト(第2軸)、124A〜124D シャフト側磁石、126 固定部材、128A〜128D 固定側磁石。

Claims (24)

  1. 第1軸と、
    第2軸と、
    を備え、
    第2軸は、所定の回転方向および当該回転方向とは反対の方向に向かって、回転に伴い大きさが変動する力が加えられ、
    第1軸は、第2軸と接続されており、
    第1軸の駆動力を第2軸へ伝えることが可能な、
    駆動力伝達装置。
  2. 請求項1記載の駆動力伝達装置であって、
    制御ユニットと、
    要求値取得ユニットと、
    を備え、
    制御ユニットは、要求値取得ユニットにより取得した要求値に基づき、第2軸に加えられる力の変動幅を制御する、
    駆動力伝達装置。
  3. 請求項2に記載の駆動力伝達装置であって、
    弾性体を備え、
    第1軸は、第2軸と接続されており、
    弾性体の一端は、第2軸の周に接続されており、
    弾性体の他端は、固定部材に固定されている、
    駆動力伝達装置。
  4. 請求項3に記載の駆動力伝達装置であって、
    第2軸はクランクシャフトであって、
    クランクシャフトのメインジャーナルは第1軸と同軸上に接続され、
    弾性体の一端は、クランクシャフトのクランクピンに摺動可能に接続されている、
    駆動力伝達装置。
  5. 請求項4に記載の駆動力伝達装置であって、
    第1軸と第2軸とは、第1ワンウェイクラッチを介して接続され、
    第1ワンウェイクラッチは、第2軸が第1軸と等速以下のときに係合状態となり、第2軸が第1軸の回転速度を超過するときに解放状態になる、
    駆動力伝達装置。
  6. 請求項5に記載の駆動力伝達装置であって、
    第2軸と接続される第3軸を備え、
    第3軸は、第2ワンウェイクラッチを介して第2軸に接続され、
    第2ワンウェイクラッチは、第2軸が第3軸の回転速度未満であるときに解放状態になり、第2軸が第3軸の回転速度以上になるときに係合状態になる、
    駆動力伝達装置。
  7. 請求項6に記載の駆動力伝達装置であって、
    第1軸の回転速度は、第3軸の回転速度未満である、
    駆動力伝達装置。
  8. 請求項7に記載の駆動力伝達装置であって、
    第1ワンウェイクラッチが、第2軸が第1軸と等速以下のときに係合状態となることで、第1軸の回転に伴い第2軸が回転され、第2軸の回転に伴い弾性体が引き伸ばされて弾性エネルギーが蓄積され、
    固定部材とクランクピンとが最も離間し弾性体が最も引き伸ばされる最上点からさらにクランクピンが回転するときに弾性体の縮みに伴い第2軸が回転され、当該縮みに伴う第2軸の回転速度が第1軸の回転速度を超過するときに第1ワンウェイクラッチが係合状態から解放状態に切り替わり、
    さらに弾性体の縮みに伴う第2軸の回転速度が第3軸の回転速度と等速になると、第2ワンウェイクラッチが係合状態となり、第3軸が付勢される、
    駆動力伝達装置。
  9. 請求項8に記載の駆動力伝達装置であって、
    制御ユニットは、要求値取得ユニットにより取得した要求値に基づき、弾性体のばね剛性を制御する、
    駆動力伝達装置。
  10. 請求項9に記載の駆動力伝達装置であって、
    固定部材とクランクピンとの相対距離を変更可能な移動機構を備え、
    制御ユニットは、要求値取得ユニットにより取得した、第1軸に対する第3軸の変速比である要求値に基づいて、移動機構を駆動制御する、
    駆動力伝達装置。
  11. 請求項2に記載の駆動力伝達装置であって、
    弾性体を備え、
    弾性体の一端は、第1軸の周に接続されており、
    弾性体の他端は、第2軸の周に接続されている、
    駆動力伝達装置。
  12. 請求項11に記載の駆動力伝達装置であって、
    第1軸と第2軸はともに、同軸上に回転するメインシャフトと、メインシャフトから外れた軸外ピンを備え、
    弾性体の一端は、第1軸の軸外ピンに接続されており、
    弾性体の他端は、第2軸の軸外ピンに接続されている、
    駆動力伝達装置。
  13. 請求項12に記載の駆動力伝達装置であって、
    第2軸と接続される第3軸を備え、
    第2軸は、第3軸に対して一方向への回転のみ許容されている、
    駆動力伝達装置。
  14. 請求項13に記載の駆動力伝達装置であって、
    第2軸が第3軸と同一方向の回転時に解放状態となり、第2軸が第3軸と逆方向の回転時に係合状態となって第2軸を固定する逆転防止機構を備える、
    駆動力伝達装置。
  15. 請求項14に記載の駆動力伝達装置であって、
    第2軸と第3軸とは、ワンウェイクラッチを介して接続され、
    ワンウェイクラッチは、第2軸が第3軸の回転速度未満であるときに解放状態になり、第2軸が第3軸の回転速度以上になるときに係合状態になる、
    駆動力伝達装置。
  16. 請求項15に記載の駆動力伝達装置であって、
    第1軸の回転速度は、第3軸の回転速度を超過する、
    駆動力伝達装置。
  17. 請求項16に記載の駆動力伝達装置であって、
    第1軸と、ワンウェイクラッチを介して第3軸に係合された第2軸との回転速度差に基づき、弾性体が引き伸ばされて弾性エネルギーが蓄積されるとともに、弾性体を介して第1軸から第2軸、及び第3軸に駆動力が伝達され、
    第1軸の軸外ピンと第2軸の軸外ピンとの相対位相差が180°以上となったときに、弾性体の縮みに伴って逆回転方向に付勢される第2軸を止めるように逆転防止機構が係合状態になり、
    逆転防止機構が係合状態になる期間に第1軸が回転して第1軸の軸外ピンと第2軸の軸外ピンとの相対位相差が0°となる、
    駆動力伝達装置。
  18. 請求項15に記載の駆動力伝達装置であって、
    第1軸と第3軸との回転方向が互いに逆方向である、
    駆動力伝達装置。
  19. 請求項18に記載の駆動力伝達装置であって、
    第1軸から弾性体を介して第3軸とは逆方向に付勢される第2軸を止めるように逆転防止機構が係合状態になり、
    逆転防止機構が係合状態になる期間に第1軸が回転して弾性体が引き延ばされて弾性エネルギーが蓄積され、
    第1軸の軸外ピンと第2軸の軸外ピンとの相対位相差が180°以上となったときに、弾性体の縮みに伴って第3軸と同回転方向に付勢される第2軸に対して、逆転防止機構が解放状態となり、
    さらに第2軸の回転速度が第3軸と等速になると、ワンウェイクラッチが係合状態となり、第3軸が付勢される、
    駆動力伝達装置。
  20. 請求項11〜19のいずれか一つに記載の駆動力伝達装置であって、
    制御ユニットは、要求値取得ユニットにより取得した要求値に基づき、弾性体のばね剛性を制御する、
    駆動力伝達装置。
  21. 請求項13〜19のいずれか一つに従属する請求項20に記載の駆動力伝達装置であって、
    第1軸の軸外ピンと第2軸の軸外ピンの相対距離を変更可能な移動機構を備え、
    制御ユニットは、要求値取得ユニットにより取得した、第1軸に対する第3軸の変速比である要求値に基づいて、移動機構を駆動制御する、
    駆動力伝達装置。
  22. 請求項1または2に記載の駆動力伝達装置であって、
    第1の磁石及び第2の磁石を備え、
    第1軸は、第2軸と連結されており、
    第1の磁石は、第2軸の周に設けられており、
    第2の磁石は、固定部材に設けられ、
    第1の磁石は、第2の磁石と反発するように配置された、
    駆動力伝達装置。
  23. 請求項1または2のいずれか記載の駆動力伝達装置であって、
    第1の磁石及び第2の磁石を備え、
    第1の磁石は、第1軸の周に設けられており、
    第2の磁石は、第2軸の周に設けられており、
    第1の磁石は、第2の磁石と反発するように配置された、
    駆動力伝達装置。
  24. 請求項2に従属する請求項22または23に記載の駆動力伝達装置であって、
    制御ユニットは、要求値取得ユニットにより取得した要求値に基づき、第1の磁石または第2の磁石の磁力を制御する、
    駆動力伝達装置。
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