JP6311735B2 - 駆動力伝達装置、駆動力伝達装置の制御方法及びプログラム - Google Patents

駆動力伝達装置、駆動力伝達装置の制御方法及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6311735B2
JP6311735B2 JP2016055074A JP2016055074A JP6311735B2 JP 6311735 B2 JP6311735 B2 JP 6311735B2 JP 2016055074 A JP2016055074 A JP 2016055074A JP 2016055074 A JP2016055074 A JP 2016055074A JP 6311735 B2 JP6311735 B2 JP 6311735B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phase
amplitude
vibrator
driving force
input shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2016055074A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017166675A (ja
Inventor
友博 宮部
友博 宮部
英滋 土屋
英滋 土屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Toyota Central R&D Labs Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Central R&D Labs Inc filed Critical Toyota Central R&D Labs Inc
Priority to JP2016055074A priority Critical patent/JP6311735B2/ja
Publication of JP2017166675A publication Critical patent/JP2017166675A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6311735B2 publication Critical patent/JP6311735B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Transmission Devices (AREA)

Description

本発明は、入力軸の駆動力を間欠的に出力軸に伝達する、いわゆるパルスドライブ式の駆動力伝達装置、その制御方法及びプログラムに関する。
従来から、入力軸の駆動を、角速度やトルクを変化させて間欠的に出力軸に伝達させる駆動力伝達装置が用いられている。例えば特許文献1では、いわゆるパルスドライブ式の駆動力伝達装置が開示されている。
当該伝達装置では、出力軸の周廻りに弾性部材が配置されている。弾性部材の一端は出力軸に連結され、他端には錘(マス)となる振動子が連結される。振動子は弾性部材の伸縮に伴って、出力軸の周廻りを自由運動(振動)する。所定のタイミング、例えば振動子の角速度が入力軸の回転速度と等しくなるタイミングで、振動子はクラッチにより入力軸と係合される。この係合期間に弾性部材が伸ばされて(または縮められて)弾性エネルギが蓄積される。その後入力軸との係合が解かれた振動子は、さらに所定のタイミング、例えば振動子の角速度がゼロになるタイミングでブレーキによって固定される。このとき、弾性部材が出力軸を付勢することで、出力軸にトルクが伝達される。このように、弾性エネルギを介して入力軸から出力軸にトルクが伝達される。
特開2015−135179号公報
本発明は、特許文献1に開示されたパルスドライブ式の駆動力伝達装置のトルク制御を可能とする手段を提供することを目的とする。
本発明は、駆動力伝達装置に関する。当該装置は、駆動源により回転駆動させられる入力シャフトと、前記入力シャフトと同軸上に設けられた出力シャフトと、一端が前記出力シャフトに連結され当該出力シャフトの軸周方向に配置された弾性部材と、前記弾性部材の他端に連結され、当該弾性部材の伸縮に伴って前記出力シャフトの軸周方向に振動させられる振動子と、前記振動子と前記入力シャフトの角速度が所定値以下のときに両者を係合させるクラッチ部材と、前記振動子の角速度がゼロのときに前記振動子を固定部に係合させるブレーキ部材と、前記クラッチ部材及び前記ブレーキ部材の係合及び解放タイミングを制御することで、前記弾性部材を介して前記入力シャフト及び出力シャフト間で伝達される伝達トルクを制御する制御部と、を備える。前記制御部は、前記振動子の動作が、前記クラッチ部材及び前記ブレーキ部材のいずれからも解放され振動する第1フェーズ、前記クラッチ部材により前記入力シャフトと係合される第2フェーズ、前記第2フェーズ後に前記クラッチ部材及び前記ブレーキ部材のいずれからも解放され振動する第3フェーズ、及び、前記ブレーキ部材により前記固定部と係合される第4フェーズの4フェーズが繰り返されるように、前記クラッチ部材及びブレーキ部材を制御する。また前記制御部は、前記第1フェーズにおける前記振動子の振幅である第1フェーズ振幅及び前記第3フェーズにおける前記振動子の振幅である第3フェーズ振幅から求められる、前記第2フェーズにおいて前記弾性部材に蓄積される弾性エネルギと、前記入力シャフト及び出力シャフトの角速度差とから、前記伝達トルクを求める。さらに前記制御部は、求められた前記伝達トルクに応じた前記第1フェーズ振幅及び第3フェーズ振幅に基づいて、前記クラッチ部材及びブレーキ部材の係合及び解放タイミングを定める。
また、上記発明において好適には、前記制御部は、前記第1フェーズ及び第3フェーズの複数の候補値に対応する複数の前記伝達トルクを求め、求められた複数の前記伝達トルクのうち、目標伝達トルクとの差異が最小の前記伝達トルクに応じた前記第1フェーズ振幅及び第3フェーズ振幅となるように、前記クラッチ部材及びブレーキ部材の係合及び解放タイミングを定める。
また、上記発明において好適には、前記制御部は、目標伝達トルクとの差異が最小となる前記伝達トルクに応じた前記第1フェーズ振幅及び第3フェーズ振幅の候補値の組が複数得られたときに、前記入力シャフト及び出力シャフトの角速度差から求められる最小振幅と、前記弾性部材の強度から求められる最大振幅との両者から相対的に離間した候補値の組に基づいて、前記クラッチ部材及びブレーキ部材の係合及び解放タイミングを定める。
また、上記発明において好適には、前記制御部は、前記目標伝達トルクとの差異が最小となる前記伝達トルクに応じた前記第1フェーズ振幅及び第3フェーズ振幅の候補値の組が複数得られたときに、前記第1フェーズ振幅と第3フェーズ振幅の差異が相対的に大きい候補値の組に基づいて、前記クラッチ部材及びブレーキ部材の係合及び解放タイミングを定める。
また、上記発明において好適には、前記第1フェーズ振幅及び第3フェーズ振幅の一方は固定値に設定され、前記制御部は、前記固定値と、前記第1フェーズ振幅及び第3フェーズ振幅の他方の複数の候補値とに対応する、複数の前記伝達トルクを求め、前記第1フェーズ振幅及び第3フェーズ振幅の他方が、求められた複数の前記伝達トルクのうち前記目標伝達トルクとの差異が最小の前記伝達トルクに応じた振幅となるように、前記クラッチ部材及びブレーキ部材の係合及び解放タイミングを定める。
また、本発明は、プログラムに関する。当該プログラムは、コンピュータを、上記発明に記載の前記制御部として機能させる。
また、本発明は、駆動力伝達装置の制御方法に関する。駆動力伝達装置は、駆動源により回転駆動させられる入力シャフトと、前記入力シャフトと同軸上に設けられた出力シャフトと、一端が前記出力シャフトに連結され当該出力シャフトの軸周方向に配置された弾性部材と、前記弾性部材の他端に連結され、当該弾性部材の伸縮に伴って前記出力シャフトの軸周方向に往復運動させられる振動子と、前記振動子と前記入力シャフトの角速度が所定値以下のときに両者を係合させるクラッチ部材と、前記振動子の角速度がゼロのときに前記振動子を固定部に係合させるブレーキ部材と、前記クラッチ部材及び前記ブレーキ部材の係合及び解放タイミングを制御することで、前記弾性部材を介して前記入力シャフト及び出力シャフト間で伝達される伝達トルクを制御する制御部と、を備える。このような駆動力伝達装置の制御方法として、前記振動子の動作が、前記クラッチ部材及び前記ブレーキ部材のいずれからも解放され振動する第1フェーズ、前記クラッチ部材により前記入力シャフトと係合される第2フェーズ、前記第2フェーズ後に前記クラッチ部材及び前記ブレーキ部材のいずれからも解放され振動する第3フェーズ、及び、前記ブレーキ部材により前記固定部と係合される第4フェーズの4フェーズが繰り返されるように、前記クラッチ部材及びブレーキ部材が制御される。また、前記第1フェーズにおける前記振動子の振幅である第1フェーズ振幅及び前記第3フェーズにおける前記振動子の振幅である第3フェーズ振幅から求められる、前記第2フェーズにおいて前記弾性部材に蓄積される弾性エネルギと、前記入力シャフト及び出力シャフトの角速度差とから、前記伝達トルクが求められる。さらに、求められた前記伝達トルクに応じた前記第1フェーズ振幅及び第3フェーズ振幅に基づいて、前記クラッチ部材及びブレーキ部材の係合及び解放タイミングが定められる。
本発明によれば、駆動力伝達装置のトルク制御が可能となる。
本実施形態に係る駆動力伝達装置の構成を示す模式図である。 本実施形態に係る駆動力伝達装置の具体的な構成を例示する斜視断面図である。 本実施形態に係る駆動力伝達装置の動作(フェーズ1)を説明する図である。 本実施形態に係る駆動力伝達装置の動作(フェーズ2)を説明する図である。 本実施形態に係る駆動力伝達装置の動作(フェーズ4)を説明する図である。 本実施形態に係る駆動力伝達装置の1周期分の動作を説明する図である。 本実施形態に係る駆動力伝達装置の1周期分の動作をトルク変動とともに説明する図である。 本実施形態に係る駆動力伝達装置の動作を説明する線図である。 本実施形態に係る駆動力伝達装置の動作を説明する線図である。 振幅候補値を抽出するためのメッシュグラフを例示する図である。 振幅候補値の抽出及び本実施形態に係る駆動力伝達装置の制御フローを例示するフローチャートである。 本実施形態に係る駆動力伝達装置の動作を説明する線図である。 振幅候補値を抽出するためのメッシュグラフを例示する図である。 振幅候補値の抽出及び本実施形態に係る駆動力伝達装置の制御フローの別例を示すフローチャートである。 振幅候補値の抽出及び本実施形態に係る駆動力伝達装置の制御フローの別例を示すフローチャートである。 振幅候補値の抽出及び本実施形態に係る駆動力伝達装置の制御フローの別例を示すフローチャートである。 振幅候補値を抽出するためのメッシュグラフを例示する図である。
<全体構成>
図1に、本実施形態に係る駆動力伝達装置10の模式図を示す。駆動力伝達装置10は、入力シャフト12、出力シャフト14、伝達部材16、制御部19、及び速度センサ21A,21B,21Cを備える。駆動力伝達装置10は、例えば、車両の内燃機関等の駆動源から、駆動輪に駆動力を伝達する際の変速手段として用いられる。
クラッチ部材22によって入力シャフト12と振動子20とが係合される。このとき、入力シャフト12によって振動子20に連結された弾性部材18が縮められる、または伸ばされる。つまり、入力シャフト12の運動エネルギが弾性部材18の弾性エネルギに変換される。
クラッチ部材22の解放後、ブレーキ部材24によって振動子20がケーシング等の固定部17に係合される。このとき、弾性部材18の伸縮に応じて出力シャフト14が付勢される。例えば出力シャフト14が自然長より伸びていればこれが縮む過程で出力シャフト14が回転させられる。また出力シャフト14が自然長より縮んでいればこれが伸びる過程で出力シャフト14が押し回される。このようにして弾性部材18の弾性エネルギを介して、入力シャフト12と出力シャフト14との間で運動エネルギまたはトルクが伝達される。
<各構成の詳細>
入力シャフト12は、図示しない駆動源により回転駆動させられる。出力シャフト14は、入力シャフト12と離間するようにして設けられるとともに、当該入力シャフト12と同軸上に設けられる。出力シャフト14は、例えば図1に示すように中空形状であって、その内部に入力シャフト12が配置されるものであってもよいし、後述する図2のように、入力シャフト12と同軸上に並んで配置されるものであってもよい。
伝達部材16は、入力シャフト12の駆動力を、弾性部材18を介して出力シャフト14に伝達する。なお、図1では、伝達部材16が出力シャフト14上に2つ設けられているが、この形態に限らない。例えば伝達部材16は一つであってもよい。また、径方向のバランスを取るために(カウンタウェイトとして)、軸対象に複数の伝達部材16を設けてもよい。伝達部材16は、弾性部材18、振動子20、クラッチ部材22及びブレーキ部材24を備える。
弾性部材18は、出力シャフト14に一端が連結されるとともに、他端に振動子20が連結される。弾性部材18は、出力シャフト14の軸心から外れた位置に、軸周回りに配置される。例えば図2に示すように、出力シャフト14の軸方向端面に、円環状のスロット(リングスロット)を形成するとともに、このスロット内に弾性部材18を配置する。スロットがガイドとなって、弾性部材18は出力シャフト14の軸周に沿って伸縮(弾性振動)させられる。弾性部材18は、例えばコイルばねから構成されてよい。
弾性部材18の振動周期は、駆動源の最大回転周期よりも短くなるように形成されていることが好適である。例えば、駆動源を内燃機関として、その最大回転数(最大許容回転数)が6000rpm(=100Hz)であった場合、100Hzより高い固有振動数ωを備える弾性部材18を備えることが好適である。このようにすることで、後述するように、入力シャフト12の一回転中に、複数回に亘って、出力シャフト14に駆動力を伝達することが可能となる。
振動子20は、弾性部材18に連結されており、弾性部材18の伸縮に伴って出力シャフト14の軸周方向に沿って振動(往復運動)させられる。振動子20は、例えば金属等の剛性材料からなり、弾性部材18とともにスロットに沿って往復移動するような錘(マス)から構成されてもよい。また、図2のように、出力シャフト14と同軸上に配置されるとともに、弾性部材18の伸縮に伴って軸周りに回動する伝達シャフト26であってもよい。
クラッチ部材22は、振動子20と入力シャフト12とを係合させる係合手段である。後述するように、クラッチ部材22は、振動子20と入力シャフト12の角速度が所定値以下、好適には等しいときに両者を係合可能となっている。このような係合タイミングとすることで、係合時のすべり損失を抑制可能となる。なお、角速度が等しいとは、振動子20と入力シャフト12の角速度が完全に一致する場合に限らずに、実質的に等しい範囲も含まれる。例えば振動子20と入力シャフト12との係合により発生する滑り損失が、当該係合によって伝達される運動エネルギの10%以下であるような範囲を、角速度が等しい範囲としてもよい。
クラッチ部材22は、振動子20と入力シャフト12との係合/解放を高速に行えるものから構成される。例えば、弾性部材18(及び振動子20)の振動数よりも短いサイクルで係合/解放を行えるものであることが好適である。また、制御部19の制御信号に応じて速やかに係合/解放を行えるものであることが好適である。このことから、クラッチ部材22は、例えば、係合/解放の動作を電磁石への電力の断続をもって行う、電磁クラッチであってよい。
ブレーキ部材24は、振動子20をケーシングなどの固定部17(非回転部材)に係合させる。後述するように、ブレーキ部材24は、振動子20の角速度がゼロであるときに、振動子20を固定部17に係合可能となっている。このような係合タイミングとすることで、係合時のすべり損失を抑制可能となる。
なお、角速度がゼロであるとは、実質的にゼロと認められる範囲も含まれる。例えば振動子20と固定部17との係合により発生する滑り損失が、当該係合によって弾性部材18から出力シャフト14に伝達される運動エネルギの10%以下であるような範囲を、角速度がゼロを認められる範囲としてもよい。
クラッチ部材22と同様に、ブレーキ部材24も、振動子20の固定/解放を高速に行えるものから構成されることが好適である。加えて、制御部19の制御信号に応じて速やかに係合/解放を行えるものであることが好適である。このことから、ブレーキ部材24は、例えば、係合/解放の動作を、電磁石への電力の断続をもって行う、電磁ブレーキから構成される。
速度センサ21Aは、入力シャフト12の角速度(回転速度)を測定する。速度センサ21Bは、振動子20の角速度を測定する。速度センサ21Cは、出力シャフト14の角速度を測定する。これらの速度センサ21A〜21Cは、それぞれの測定値を制御部19に送信する。
制御部19は、入力シャフト12、振動子20、及び出力シャフト14の角速度に応じて、クラッチ部材22及びブレーキ部材24の動作を制御する。制御部19は、CPU等の演算回路やハードディスク等の記憶手段を備えたコンピュータであってよい。当該コンピュータは、クラッチ部材22及びブレーキ部材24の係合/解放タイミングを制御する制御プログラムが記憶されたコンピュータや、組み込みコンピュータであってよい。制御プログラムの実行により、コンピュータは、駆動伝達装置の制御部19として機能する。また、制御部19は、速度センサ21Aから入力シャフト12の角速度が入力され、速度センサ21Bから振動子20の角速度が入力され、また速度センサ21Cから出力シャフト14の角速度が入力される、入力インターフェイスを備える。
制御部19は、係合及び解放信号を出力することにより、クラッチ部材22及びブレーキ部材24の係合及び解放タイミングを制御する。例えば、電磁クラッチ及び電磁ブレーキの電磁石の導通及び遮断を係合信号及び解放信号によって制御する。後述するように、クラッチ部材22およびブレーキ部材24の係合及び解放タイミングを制御することで、弾性部材18を介して入力シャフト12と出力シャフト14との間で伝達される伝達トルクが制御される。
<駆動力伝達装置の具体的な構成例>
図2に、駆動力伝達装置10の具体的な構成を例示する。入力シャフト12、伝達シャフト26、及び出力シャフト14が同軸上に並んで配置されている。入力シャフト12及び伝達シャフト26は、軸受28を介してベース30に回転可能に支持されている。
入力シャフト12には、径方向に張り出すようにして、フランジ32が形成されている。このフランジ32を挟むようにして、クラッチ部材22が設けられる。クラッチ部材22は、可動部22Aと励磁部22Bを備える。
励磁部22Bは、図示しない電源から励磁電流が送られ、これにより磁束を生じさせる。励磁部22Bは、円環状の部材であって、入力シャフト12や伝達シャフト26とは離間するようにして、ベース30に固定される。
可動部22Aは、金属等の磁性材料から構成された円環状の部材であって、励磁部22Bから生じた磁束に応じて移動可能となっている。可動部22Aは、軸方向に当該可動部22Aに螺入する締結部34を介して、伝達シャフト26に連結されている。締結部34の軸部36の長さは、伝達シャフト26の入力側フランジ38の軸方向厚さよりも長く形成されている。このような構造を備えることで、可動部22Aは、伝達シャフト26に対して軸周方向には固定され、また、軸方向には移動可能となっている。励磁部22Bに磁束が生じると、可動部22Aが軸方向に引き寄せられて、入力シャフト12のフランジ32と係合する。
伝達シャフト26は、入力側フランジ38、中間フランジ40、及び出力側フランジ42を備える。これらのフランジは、入力シャフト12から出力シャフト14に向かって、軸方向に沿ってそれぞれ伝達シャフト26に形成されている。入力側フランジ38に設けられたクラッチ部材22の可動部22Aが入力シャフト12と係合すると、伝達シャフト26は入力シャフト12と同期回転する。
出力側フランジ42には、弾性部材18が連結されている。弾性部材18は、出力シャフト14の軸周りに設けられた円環状のスロット44に配置されており、スロット44の延設方向に沿った一端が出力側フランジ42と連結され、他端が出力シャフト14に連結されている。伝達シャフト26が入力シャフト12と係合されているとき、伝達シャフト26は弾性部材18を縮めるように付勢する。
中間フランジ40には、ブレーキ部材24が設けられる。ブレーキ部材24は、クラッチ部材22と同様に、中間フランジ40を挟むようにして、可動部24A及び励磁部24Bを備える。可動部24Aは、ベース30に対して軸方向にのみ移動可能となっている。励磁部24Bに磁束が生じると、可動部24Aが軸方向に引き寄せられて、伝達シャフト26と係合する。これにより、伝達シャフト26の回転が止められる。
入力シャフト12から出力シャフト14への駆動力の伝達は、以下のようにして行われる。まず、クラッチ部材22によって入力シャフト12と伝達シャフト26を係合させることで、両者が同期回転する。この同期回転によって、伝達シャフト26に連結された弾性部材18が縮められる。さらにクラッチ部材22を解放してブレーキ部材24により伝達シャフト26を固定することで、弾性部材18は出力シャフト14に弾性エネルギを伝達する。その結果、入力シャフト12から出力シャフト14に駆動力が伝達される。
<駆動力伝達装置の動作の詳細>
次に、図3〜図5を用いて、駆動力伝達装置10による駆動力の伝達について説明する。なお、以下では、入力シャフト12の回転速度は、出力シャフト14の回転速度よりも速いものとする。図3に示すように、弾性部材18は予め軸周回りに付勢されており、その弾性により、出力シャフト14の軸周方向に沿って伸縮させられる。これに伴って振動子20も出力シャフト14の軸周方向に沿って振動(往復移動)させられる。
なお、駆動力の伝達時に、弾性部材18を振動状態とするために、伝達前の段階(待機段階)で、弾性部材18を付勢状態にしておくことが好適である。例えば、後述する図5の破線で示すように、弾性部材18を縮めた状態で、振動子20及び出力シャフト14を固定させておく。
図4に示すように、クラッチ部材22は、振動子20の往復運動の周期(振動周期)と同期して、入力シャフト12と振動子20とを係合させる。言い換えると、弾性部材18の振動周期と同期して、入力シャフト12の駆動力を出力シャフト14に伝達する。
弾性部材18の振動周期と同期させて駆動力の伝達を行うことで、入力シャフト12の回転周期に依存しない駆動力の伝達を行うことができる。さらに、振動周期(例えば弾性部材18の固有振動数)が駆動源の最大回転周期よりも短い弾性部材18を用いることで、入力シャフト12の1回転中に複数回に亘り、駆動力の伝達を行うことが可能となる。加えて、駆動力の伝達は間欠的に行われるが、この間欠的な伝達が高速(高周波数)で行われることで、例えばPWM制御のような、滑らかな駆動力の伝達が可能となる。
また上述したように、上記係合は、振動子20の角速度と入力シャフト12の角速度が所定値以下、好適には等しいときに行われる。振動子20の角速度は、弾性部材18の弾性エネルギに応じて変化し、振動子20が振動する一周期のうち、角速度の極値を除いて2回、入力シャフト12と振動子20の角速度が等しくなる。この2回のうちのいずれかのタイミングで、クラッチ部材22は入力シャフト12と振動子20とを係合させる。角速度の等しいときに係合を行うことで、すべりによる損失の発生を防止できる。
クラッチ部材22によって入力シャフト12と振動子20とが係合されると、図4上段から下段に示すように、入力シャフト12と出力シャフト14の速度差(入力シャフト角速度>出力シャフト角速度)に応じて、弾性部材18が縮められて、当該弾性部材18の弾性エネルギが蓄積される。すなわち、入力シャフト12の運動エネルギが、弾性部材18の弾性エネルギに変換される。
さらに図5に示すように、クラッチ部材22を解放するとともに、ブレーキ部材24によって振動子20を固定する。このとき、弾性部材18は、蓄積した弾性エネルギを出力シャフト14に伝達する。言い換えると、振動子20の固定に伴い、縮められた弾性部材18は、自然長に伸張するために、出力シャフト14を回転させる(押し回す)。以上のようにして、入力シャフト12から出力シャフト14に駆動力が伝達される。
また、ブレーキ部材24による係合は、振動子20の角速度がゼロであるときに行われる。このようにすることで、ブレーキ部材24を介した振動子20と固定部17との係合時におけるすべり損失の発生を抑制できる。
弾性部材18を介した、入力シャフト12から出力シャフト14への駆動力の伝達は、以下のように数値で表すことができる。例えば、入力シャフト12の角速度と出力シャフト14の角速度との比が5:3である場合、クラッチ部材22の係合中の差動分である2/5の入力エネルギは、弾性エネルギとして弾性部材18に保存され、残りの3/5のエネルギが出力シャフト14に伝達される。
図6には、上述した駆動伝達に伴う、入力シャフト12、振動子20、及び出力シャフト14の速度変化が例示されている。また、図7には、図6のタイムチャートに加えて、これと同期した、弾性部材18の変位、クラッチ部材22の係合によるトルク(LU1トルク)、ブレーキ部材24の係合によるトルク(LU2トルク)、及び弾性部材18によるばね伝達トルクのタイムチャートが示されている。
図6,7の第1フェーズ(phase1)で示すように、振動子20はクラッチ部材22及びブレーキ部材24から解放され、出力シャフト14の軸周方向に沿って往復運動(単振動)する。このとき、振動子20の最大角速度は、入力シャフト12の角速度よりも大きくなる。
図6,7の第2フェーズ(phase2)で示すように、振動子20の角速度と入力シャフト12の角速度が所定値以下、好適には等しいときに、クラッチ部材22によって入力シャフト12と振動子20が係合される。係合中は振動子20と入力シャフト12とが等速度となる。
図6,7の第3フェーズ(phase3)で示すように、弾性部材18に弾性エネルギを蓄積させた(縮めた)のち、クラッチ部材22による係合を解放する。クラッチ部材22及びブレーキ部材24に解放され振動する第3フェーズにて振動子20の角速度がゼロになったときに、図6,7の第4フェーズ(phase4)で示すように、ブレーキ部材24によって振動子20が固定部17に係合される。弾性部材18の弾性エネルギが出力シャフト14に伝達された後に、ブレーキ部材24が解放され振動子20は再び往復運動する(第1フェーズ)。以降、第1〜第4フェーズが順次繰り返される。
図8には、第1〜第4フェーズの角速度や振幅の変化を説明する線図が示されている。この線図では、横軸が角速度、縦軸が弾性部材18の変位を表している。なお、横軸の角速度は標準化処理されている。すなわち、横軸の値は、振動子20の角速度から(当該振動子20が連結されている)出力シャフト14の角速度dθ/dtを引いた後、弾性部材18の固有振動数ωで割った値が示されている。したがって図8では、出力シャフト14の角速度dθ/dtは0に変換され、また固定部17(速度=0)は−dθ/dt×1/ωの座標にプロットされる。
なお、以下では、明細書の記載規格であるJIS規格X0208−1983との兼ね合いから、数式及び図と、明細書中の説明とで記号の表記を下記のように書き分ける。これらは同一のものを指すものとする。
Figure 0006311735
図8の線図において、半径は振動子20の振幅を表す。最小振幅Aminは振動子20の角速度dθ/dtが入力シャフト12及び出力シャフト14の角速度の大きい方と等速度となるための限界条件であり、図8に示す線図では入力シャフト12の角速度dθ/dtと等しくなるように設定されている。上述したように、図8の線図では横軸の単位は標準化されているから、これを考慮すると最小振幅Aminは、下記数式(A)のように入力シャフト12及び出力シャフト14の角速度差及び弾性部材18の固有振動数ωから求められる。
Figure 0006311735
最大振幅Amaxは弾性部材18の強度限界を示すものであり、これ以上弾性部材18が伸張されると破損に至る境界値を表している。この最大振幅Amaxは弾性部材18の強度に関する仕様等により予め得ることができる。
図8について、フェーズ1にて振動子20が振幅Aにて振動する。振動子20の角速度dθ/dtが入力シャフト12の角速度dθ/dt(標準化のもとでは(dθ/dt−dθ/dt)×1/ω)と等しくなるとクラッチ部材22により振動子20が入力シャフト12と係合される。この係合期間(=フェーズ2の時間)はtCLで表される。この係合により振動子20は角速度dθ/dt(標準化のもとでは(dθ/dt−dθ/dt)×1/ω)のまま振幅がAに増加する。さらにフェーズ3にて係合が解放され、振動子20が振動してその角速度dθ/dtがゼロ(標準化のもとでは−dθ/dt×1/ω)になると(固定部17を示す縦線に一致すると)ブレーキ部材24により振動子20が固定部17と係合される。この係合期間(=フェーズ4の時間)はtBRで表される。この係合により振動子20の振幅はAに戻される。
<駆動力伝達装置の動作を表すモデル式>
制御部19の記憶部には、上述の第1から第4フェーズのモデル式が記憶されている。このモデル式では、駆動力伝達装置の動作時の摩擦による損失を無視して、振動子20及び弾性部材18の運動をばね・マス系の運動と捉える。まず第1フェーズ(時刻tからt)について、振動子20の変位θ(t)及び角速度dθ(t)/dtは、下記数式(1)及び数式(2)のように表すことができる。
Figure 0006311735
Figure 0006311735
ここで、dθ/dtは出力シャフト14の角速度、tは時刻、Aは第1フェーズにおける弾性部材18(及び振動子20)の振幅(第1フェーズ振幅)、αは初期位相を表している。
ここで、第1フェーズ振幅Aについて、厳密には振動子20の運動によって第1フェーズ期間内で振幅Aは減衰する。この減衰を考慮すると、第1フェーズ振幅Aは第1フェーズ開始時点の振幅といってもよい。しかしながら、第1フェーズの期間が十分に短い場合、当該期間内の減衰は実質的に無視できる。そこで以下では、第1フェーズ期間中の振幅をAで表すものとする。
引き続き、数式(1),(2)のパラメータにつき、ωは振動子20の慣性Iと弾性部材18の捩り剛性kを用いた下記数式(B)で求められる固有角振動数である。
Figure 0006311735
次に、第2フェーズ(時刻tからt)では、クラッチ部材22による係合のため、入力シャフト12と振動子20は同期しながら回転する。このことから、下記数式(3)及び数式(4)が導かれる。
Figure 0006311735
Figure 0006311735
第3フェーズ(時刻tからt)では、振動子20はクラッチ部材22及びブレーキ部材24から解放されるため、第1フェーズと同様に単振動する。このことから、下記数式(5)及び数式(6)が導かれる。
Figure 0006311735
Figure 0006311735
ここで、Aは第3フェーズにおける振動子20(及び弾性部材18)の振幅(第3フェーズ振幅)、αは第3フェーズにおける初期位相を表している。
第4フェーズ(時刻tからt)では、ブレーキ部材24により振動子20が固定されることから、下記数式(7)及び数式(8)が導かれる。
Figure 0006311735
Figure 0006311735
次に、各フェーズの終了時点(次のフェーズに移行する直前)における弾性部材18(及び振動子20)の変位ε(i=1,…,4)に関し(図8参照)、数式(1),(2),(4)からεについて下記数式(9)が導き出される。
Figure 0006311735
次に、数式(4),(5),(6)より、下記数式(10)が導き出される。
Figure 0006311735
次に、数式(4),(5),(8)より、下記数式(11)が導き出される。
Figure 0006311735
最後に、数式(1),(2),(7)より、フェーズ4からフェーズ1に復帰すると仮定すると、下記数式(12)が導き出される。
Figure 0006311735
上記のうち、フェーズ1、3での弾性部材18(及び振動子20)の変位の変化量をβ(i=1,3)とおくと、以下の数式(13),(14)が得られる。
Figure 0006311735
以上から、各フェーズの時間は以下の数式(15)〜(18)によって表される。
Figure 0006311735
次に、本実施形態に係る駆動力伝達装置10の1周期(第1フェーズから第4フェーズまでの期間)に入力シャフト12と出力シャフト14との間で伝達されるエネルギE及びトルクについて説明する。入力シャフト12及び出力シャフト14に掛かるトルクの平均値をそれぞれT,Tとすると、エネルギEとの関係は以下の数式(19)で表される。
Figure 0006311735
数式(19)から、下記数式(20),(21)が導き出される。
Figure 0006311735
また、フェーズ2、つまりクラッチ部材22の係合中に弾性部材18に蓄積されるエネルギΔEは、数式(9),(10)、及びばね定数kを用いて、下記数式(22)のように表される。
Figure 0006311735
数式(22)から、クラッチ部材22の係合中に弾性部材18に蓄積されるエネルギΔEは、図9のハッチングで示すように、第1フェーズ振幅A及び第3フェーズ振幅Aに囲まれた面積で表すことができる。
フェーズ2、つまりクラッチ部材22の係合中に、駆動源から駆動力伝達装置10に投入されるエネルギは、下記数式(23)のように表すことができる。
Figure 0006311735
上記数式(22),(23)は同じエネルギを表すため、数式(19),(22),(23)から、下記数式(24)が導き出される。
Figure 0006311735
数式(24)では、入力シャフト12から出力シャフト14への駆動力(エネルギ)の伝達は、一部が弾性エネルギΔEとして弾性部材18に保存され、残りが入力シャフト12と出力シャフト14との角速度差(dθ/dt−dθ/dt)に応じて出力シャフト14に直接伝達されることが示されている。このように、本実施形態では、弾性エネルギと、入力シャフト12及び出力シャフト14の角速度差とから、入力シャフト12と出力シャフト14との間で伝達される伝達トルクを求めている。
以上説明した数式のうち、数式(22)から、任意の第1フェーズ振幅A及び第1フェーズ振幅Aを代入すると、これに対応して弾性部材18に蓄積されるエネルギΔEが求められる。さらに入力シャフト12及び出力シャフト14の速度dθ/dt,dθ/dtはそれぞれ速度センサ21A,21Cから既知であることから、dθ/dt,dθ/dt,及びΔEを数式(24)に代入すると、これに対応する伝達エネルギE(入力シャフト12から出力シャフト14に伝達されるエネルギ)が求められる。
さらに第1フェーズ振幅A、入力シャフト12の角速度dθ/dt、出力シャフト14の角速度dθ/dt、及び既知である弾性部材18の固有振動数ωを数式(9)に代入することで、フェーズ1における弾性部材18の変位εが求められる。また数式(12)から、フェーズ4における弾性部材18の変位εが求められる。さらに数式(13)から、フェーズ1における弾性部材18の変位の変化量βが求められる。
また、第3フェーズ振幅A、入力シャフト12の角速度dθ/dt、出力シャフト14の角速度dθ/dt、及び弾性部材18の固有振動数ωを数式(10)に代入することで、フェーズ2における弾性部材18の変位εが求められる。また数式(11)から、フェーズ3における弾性部材18の変位εが求められる。さらに数式(14)から、フェーズ3における弾性部材18の変位の変化量βが求められる。
各フェーズの弾性部材18の変位ε〜ε、及びフェーズ1、3の弾性部材18の変位の変化量β,βが求められることで、数式(15)〜(18)にてそれぞれ各フェーズの時間(期間)t−t(第1フェーズの時間),t−t(第2フェーズの時間),t−t(第3フェーズの時間),t−t(第4フェーズの時間)が求められる。さらにこれらを連立することで、各時刻t,t,t,tが求められる。
数式(24)にて求めた伝達エネルギEと、上記に求めた時刻t,t、及び速度センサ21Cから既知である出力シャフト14の角速度dθ/dtを数式(21)に代入することで、入力シャフト12と出力シャフト14との間で伝達される伝達トルクである出力トルクTが求められる。
<駆動力伝達装置の制御>
以上説明したように、本実施形態では、第1フェーズ振幅A及び第3フェーズ振幅A、ならびに、速度センサ21A,21Cからそれぞれ既知である入力シャフト12の角速度dθ/dt及び出力シャフト14の角速度dθ/dtから、伝達トルクである出力トルクTを求めることができる。制御部19は、求められた出力トルクTに対応する第1フェーズ振幅A及び第3フェーズ振幅Aに基づいて、クラッチ部材22及びブレーキ部材24の係合及び解放タイミングを定める。具体的には、第1フェーズ振幅A及び第3フェーズ振幅Aに対応する時刻tでクラッチ部材22を係合状態にし、時刻tで解放状態に切り替える。また時刻tでブレーキ部材24を係合状態にし、時刻tで解放状態に切り替える。
制御部19は、第1フェーズ振幅A及び第3フェーズ振幅Aに対してそれぞれ複数の候補値を上記数式に代入してそれぞれの候補値の組に対する出力トルクT(伝達トルク)を得る。さらに制御部19は、これらの出力トルクTのうち、予め与えられた目標伝達トルクTrefとの差異が最小となる出力トルクTO_aを求め、これに対応する第1フェーズ振幅A及び第3フェーズ振幅Aに基づいてクラッチ部材22及びブレーキ部材24の係合及び解放タイミングを定める。このようにすることで、駆動力伝達装置10のトルク制御が可能となる。
図10には、第1フェーズ振幅A及び第3フェーズ振幅Aの候補値を求めるためのメッシュグラフが例示されている。横軸は第3フェーズ振幅Aの候補値を示し、横軸は第1フェーズ振幅Aの候補値が示される。また、メッシュの粗さはクラッチ部材22、ブレーキ部材24の応答速度や弾性部材18のばね特性等に応じて適宜定められる。
本実施形態においては、出力シャフトの角速度dθ/dtが入力シャフト12の角速度dθ/dtよりも遅い減速伝達を例に採っているので、図10のメッシュグラフでは、振幅A=Aとなるラインよりも図面右下側の領域が候補値の領域となる。さらにこの領域に最大振幅Amax及び最小振幅Aminを設けると、最終的に、第1フェーズ振幅A及び第3フェーズ振幅Aの候補値は図10のハッチングの領域(候補領域)内から抽出される。
具体的には図11に示すフローチャートに沿って、制御部19による第1フェーズ振幅A及び第3フェーズ振幅Aの抽出及び駆動力伝達装置10の制御が行われる。制御部19は、図10の候補領域から任意の第1フェーズ振幅A及び第3フェーズ振幅Aの候補値を抽出する(S10)。さらに上述した数式に基づいて、抽出した振幅候補値A,Aに対応する出力トルクTを求める(S12)。さらに制御部19は、候補領域から全ての振幅候補値A,Aの組が抽出されたか否かを判定する(S14)。候補領域に未抽出の振幅候補値A,Aの組がある場合には新しい振幅候補値A,Aを抽出して(S16)、再びステップS12に戻る。
ステップS14にて候補領域から全ての振幅候補値A,Aの組が抽出された場合には、制御部19は、算出された各出力トルクTと目標伝達トルクTrefとの差異が最小となる出力トルクTO_aを求める(S18)。さらに制御部19は求めた出力トルクTO_aに応じた振幅A,A及び時刻t,t,t,tに基づいて、クラッチ部材22及びブレーキ部材24の係合及び解放タイミングを制御する(S20)。さらに次回の制御周期まで待機して(S22)、その後ステップS10に戻る。
なお、図9に示したように、第1フェーズ振幅A及び第3フェーズ振幅Aで囲まれる面積が弾性エネルギΔEを表す。このとき、図12の第1フェーズ振幅A1_1及び第3フェーズ振幅A2_1の組、ならびに第1フェーズ振幅A1_2及び第3フェーズ振幅A2_2の組のように、所定の弾性エネルギΔEを満たす第1フェーズ振幅A及び第3フェーズ振幅Aの組み合わせが複数成立する可能性がある。つまり、目標伝達トルクTrefとの差異が最小となる出力トルクTO_aが複数成立する可能性がある。すなわち、図10のメッシュグラフを用いて説明すると、例えば図13の目標伝達トルクライン上のS1〜S4のように、振幅候補値のメッシュグラフに目標伝達トルクを満たす第1フェーズ振幅A及び第3フェーズ振幅Aの組が複数成立する可能性がある。
制御部19は、これらの振幅候補値の組の中から、適切なものを抽出する。例えば、現在設定されている第1フェーズ振幅A及び第3フェーズ振幅Aからの変化量が最も少ないものを抽出する。
また制御部19は、最小振幅Amin及び最大振幅Amaxから相対的に離間された振幅候補値の組を抽出してもよい。上述したように、振動子20の振動の過程でその振幅が減衰する。したがって振動子20の振幅を最小振幅Aminに設定すると、減衰により入力シャフト12との同期が取れなくなるおそれがある。
また、上述したように、最大振幅Amaxは弾性部材18の強度から求められる限界値であり、仮にクラッチ部材22に応答遅れ等が生じると弾性部材18の振幅が最大振幅Amaxを超過して破損に至るおそれがある。
そこで制御部19は、最小振幅Amin及び最大振幅Amaxから相対的に離間された振幅候補値の組を抽出する。図13に示すメッシュグラフでは、S3で示す組がこの要求に最も適ったものとなる。
具体的には、図14に示すフローチャートに沿って、制御部19は振幅候補値の組の抽出及び駆動力伝達装置10の制御を行う。図14のフローチャートは、図11のフローチャートに対して、ステップS18とステップS20の間にステップS24及びS26が挿入されたものである。以下の説明では、図11にて既に説明したステップについては適宜説明を省略する。
ステップS18にて目標伝達トルクTrefとの差異が最小となる出力トルクTO_aが求められると、制御部19は出力トルクTO_aとなる振幅候補値A,Aの組が複数抽出されたか否かを判定する(S24)。単一の振幅候補値A,Aの組しか抽出されていない場合はステップS20に進む。
出力トルクTO_aとなる振幅候補値A,Aの組が複数抽出された場合には、制御部19は、下記数式(25)に基づいて、最小振幅Amin及び最大振幅Amaxから相対的に離間された振幅候補値A,Aの組を抽出する(S26)。抽出後、ステップS20に進む。
Figure 0006311735
また制御部19は、出力トルクTO_aとなる振幅候補値A,Aの組が複数抽出された場合、第1フェーズ振幅Aと第3フェーズ振幅Aの差異が相対的に大きい候補値の組を抽出してもよい。
第1フェーズ振幅Aと第3フェーズ振幅Aが近接するほど、第1フェーズ振幅Aから第3フェーズ振幅Aへの移行期間が短くなる。当該移行期間ではクラッチ部材22が係合動作及び解放動作を行っており、これら係合動作及び解放動作に係る時間よりも移行期間が短くなると、クラッチ部材22の応答不全に繋がるおそれがある。
そこで制御部19は、第1フェーズ振幅Aと第3フェーズ振幅Aの差異が相対的に大きい振幅候補値の組を抽出する。図13に示すメッシュグラフでは、S4で示す組がこの要求に最も適ったものとなる。
具体的には、図15に示すフローチャートに沿って、制御部19は振幅候補値の組の抽出及び駆動力伝達装置10の制御を行う。図15のフローチャートは、図14のフローチャートについて、ステップS26をステップS28に置き換えたものである。以下の説明では、図11,14にて既に説明したステップについては適宜説明を省略する。
ステップS18にて目標伝達トルクTrefとの差異が最小となる出力トルクTO_aに対応する振幅候補値A,Aの組が複数抽出された場合には、制御部19は、下記数式(26)に基づいて、第1フェーズ振幅Aと第3フェーズ振幅Aの差異が相対的に大きい振幅候補値の組を抽出する(S28)。抽出後、ステップS20に進む。
Figure 0006311735
また、最小振幅Amin及び最大振幅Amaxから相対的に離間されているもの、第1フェーズ振幅Aと第3フェーズ振幅Aの差異が相対的に大きいもの、という2つの抽出基準を総合的に判断して、振幅候補値の組を抽出してもよい。例えば数式(25),(26)に代えて、下記数式(27)に基づいて、振幅候補値の組を抽出してもよい。
Figure 0006311735
ここで、数式(27)中、wは重み係数であり、最小振幅Amin及び最大振幅Amaxから離間させるとの条件と、第1フェーズ振幅Aと第3フェーズ振幅Aの差異を広げるとの条件のどちらを優先させるかを適宜変更することができる。
また、第1フェーズ振幅A及び第3フェーズ振幅Aの一方が固定値として設定されている場合は、その固定値及び目標伝達トルクTrefに基づいて、第1フェーズ振幅A及び第3フェーズ振幅Aの他方の値を求めてもよい。例えば制御の安定性を図るために、第1フェーズの振幅Aは固定値に設定されるような場合に、このような抽出が有効となる。
具体的には図16に示すフローチャートに沿って、制御部19による第1フェーズ振幅A及び第3フェーズ振幅Aの抽出及び駆動力伝達装置10の制御が行われる。なお、図16に示すフローチャートのうち、図11のフローチャートと同一の符号が付されたステップについては、適宜説明を省略する。
制御部19は、第1フェーズ振幅A及び第3フェーズ振幅Aの候補値のうち、固定値に設定されていない振幅Aの候補を、図17の候補領域から抽出する(S30)。
なお、図17では、固定値に設定された振幅候補値Aを第1フェーズ振幅A1_kとし、固定値に設定されていない振幅候補値Aを第3フェーズ振幅Aとしている。また、図17に示されているように、第1フェーズ振幅A及び第3フェーズ振幅Aの候補値のうち一方を固定すると、目標伝達トルクラインとの交点は一点(S4)のみとなる。このことから、図16のフローチャートでは、図14及び図15のように出力トルクTO_aを満たす振幅候補値A,Aの組が複数生じることは理論的には生じない。
ステップS30の後、制御部19は、上述した数式に基づいて、固定値A(=A1_k)と抽出した振幅候補値Aに対応する出力トルクTを求める(S32)。さらに制御部19は、候補領域から全ての振幅候補値Aが抽出されたか否かを判定する(S34)。候補領域に未抽出の振幅候補値Aの組がある場合には新しい振幅候補値Aを抽出して(S16)、再びステップS32に戻る。
ステップS34にて候補領域から全ての振幅候補値Aが抽出された場合には、制御部19は、算出された各出力トルクTと目標伝達トルクTrefとの差異が最小となる出力トルクTO_aを求める(S18)。さらに制御部19は求めた出力トルクTO_aに応じた振幅A,A及び時刻t,t,t,tに基づいて、クラッチ部材22及びブレーキ部材24の係合及び解放タイミングを制御する(S20)。さらに次回の制御周期まで待機して(S22)、その後ステップS30に戻る。
10 駆動力伝達装置、12 入力シャフト、14 出力シャフト、16 伝達部材、17 固定部、18 弾性部材、19 制御部、20 振動子、21A,21B,21C 速度センサ、22 クラッチ部材、24 ブレーキ部材。

Claims (7)

  1. 駆動源により回転駆動させられる入力シャフトと、
    前記入力シャフトと同軸上に設けられた出力シャフトと、
    一端が前記出力シャフトに連結され当該出力シャフトの軸周方向に配置された弾性部材と、
    前記弾性部材の他端に連結され、当該弾性部材の伸縮に伴って前記出力シャフトの軸周方向に振動させられる振動子と、
    前記振動子と前記入力シャフトの角速度が所定値以下のときに両者を係合させるクラッチ部材と、
    前記振動子の角速度がゼロのときに前記振動子を固定部に係合させるブレーキ部材と、
    前記クラッチ部材及び前記ブレーキ部材の係合及び解放タイミングを制御することで、前記弾性部材を介して前記入力シャフト及び出力シャフト間で伝達される伝達トルクを制御する制御部と、
    を備えた駆動力伝達装置であって、
    前記制御部は、
    前記振動子の動作が、前記クラッチ部材及び前記ブレーキ部材のいずれからも解放され振動する第1フェーズ、前記クラッチ部材により前記入力シャフトと係合される第2フェーズ、前記第2フェーズ後に前記クラッチ部材及び前記ブレーキ部材のいずれからも解放され振動する第3フェーズ、及び、前記ブレーキ部材により前記固定部と係合される第4フェーズの4フェーズが繰り返されるように、前記クラッチ部材及びブレーキ部材を制御し、
    前記第1フェーズにおける前記振動子の振幅である第1フェーズ振幅及び前記第3フェーズにおける前記振動子の振幅である第3フェーズ振幅から求められる、前記第2フェーズにおいて前記弾性部材に蓄積される弾性エネルギと、前記入力シャフト及び出力シャフトの角速度差とから、前記伝達トルクを求め、
    求められた前記伝達トルクに応じた前記第1フェーズ振幅及び第3フェーズ振幅に基づいて、前記クラッチ部材及びブレーキ部材の係合及び解放タイミングを定める、
    ことを特徴とする、駆動力伝達装置。
  2. 請求項1に記載の駆動力伝達装置であって、
    前記制御部は、
    前記第1フェーズ及び第3フェーズの複数の候補値に対応する複数の前記伝達トルクを求め、
    求められた複数の前記伝達トルクのうち、目標伝達トルクとの差異が最小の前記伝達トルクに応じた前記第1フェーズ振幅及び第3フェーズ振幅となるように、前記クラッチ部材及びブレーキ部材の係合及び解放タイミングを定める、
    ことを特徴とする、駆動力伝達装置。
  3. 請求項2に記載の駆動力伝達装置であって、
    前記制御部は、
    目標伝達トルクとの差異が最小となる前記伝達トルクに応じた前記第1フェーズ振幅及び第3フェーズ振幅の候補値の組が複数得られたときに、前記入力シャフト及び出力シャフトの角速度差から求められる最小振幅と、前記弾性部材の強度から求められる最大振幅との両者から相対的に離間した候補値の組に基づいて、前記クラッチ部材及びブレーキ部材の係合及び解放タイミングを定める、
    ことを特徴とする、駆動力伝達装置。
  4. 請求項2または3に記載の駆動力伝達装置であって、
    前記制御部は、前記目標伝達トルクとの差異が最小となる前記伝達トルクに応じた前記第1フェーズ振幅及び第3フェーズ振幅の候補値の組が複数得られたときに、前記第1フェーズ振幅と第3フェーズ振幅の差異が相対的に大きい候補値の組に基づいて、前記クラッチ部材及びブレーキ部材の係合及び解放タイミングを定める、
    ことを特徴とする、駆動力伝達装置。
  5. 請求項2に記載の駆動力伝達装置であって、
    前記第1フェーズ振幅及び第3フェーズ振幅の一方は固定値に設定され、
    前記制御部は、
    前記固定値と、前記第1フェーズ振幅及び第3フェーズ振幅の他方の複数の候補値とに対応する、複数の前記伝達トルクを求め、
    前記第1フェーズ振幅及び第3フェーズ振幅の他方が、求められた複数の前記伝達トルクのうち前記目標伝達トルクとの差異が最小の前記伝達トルクに応じた振幅となるように、前記クラッチ部材及びブレーキ部材の係合及び解放タイミングを定める、
    ことを特徴とする、駆動力伝達装置。
  6. コンピュータを、請求項1から5のいずれか1に記載の前記制御部として機能させることを特徴とするプログラム。
  7. 駆動源により回転駆動させられる入力シャフトと、
    前記入力シャフトと同軸上に設けられた出力シャフトと、
    一端が前記出力シャフトに連結され当該出力シャフトの軸周方向に配置された弾性部材と、
    前記弾性部材の他端に連結され、当該弾性部材の伸縮に伴って前記出力シャフトの軸周方向に往復運動させられる振動子と、
    前記振動子と前記入力シャフトの角速度が所定値以下のときに両者を係合させるクラッチ部材と、
    前記振動子の角速度がゼロのときに前記振動子を固定部に係合させるブレーキ部材と、
    前記クラッチ部材及び前記ブレーキ部材の係合及び解放タイミングを制御することで、前記弾性部材を介して前記入力シャフト及び出力シャフト間で伝達される伝達トルクを制御する制御部と、
    を備えた駆動力伝達装置の制御方法であって、
    前記振動子の動作が、前記クラッチ部材及び前記ブレーキ部材のいずれからも解放され振動する第1フェーズ、前記クラッチ部材により前記入力シャフトと係合される第2フェーズ、前記第2フェーズ後に前記クラッチ部材及び前記ブレーキ部材のいずれからも解放され振動する第3フェーズ、及び、前記ブレーキ部材により前記固定部と係合される第4フェーズの4フェーズが繰り返されるように、前記クラッチ部材及びブレーキ部材を制御し、
    前記第1フェーズにおける前記振動子の振幅である第1フェーズ振幅及び前記第3フェーズにおける前記振動子の振幅である第3フェーズ振幅から求められる、前記第2フェーズにおいて前記弾性部材に蓄積される弾性エネルギと、前記入力シャフト及び出力シャフトの角速度差とから、前記伝達トルクを求め、
    求められた前記伝達トルクに応じた前記第1フェーズ振幅及び第3フェーズ振幅に基づいて、前記クラッチ部材及びブレーキ部材の係合及び解放タイミングを定める、
    ことを特徴とする、駆動力伝達装置の制御方法。
JP2016055074A 2016-03-18 2016-03-18 駆動力伝達装置、駆動力伝達装置の制御方法及びプログラム Expired - Fee Related JP6311735B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016055074A JP6311735B2 (ja) 2016-03-18 2016-03-18 駆動力伝達装置、駆動力伝達装置の制御方法及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016055074A JP6311735B2 (ja) 2016-03-18 2016-03-18 駆動力伝達装置、駆動力伝達装置の制御方法及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017166675A JP2017166675A (ja) 2017-09-21
JP6311735B2 true JP6311735B2 (ja) 2018-04-18

Family

ID=59908817

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016055074A Expired - Fee Related JP6311735B2 (ja) 2016-03-18 2016-03-18 駆動力伝達装置、駆動力伝達装置の制御方法及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6311735B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7326925B2 (ja) * 2019-06-27 2023-08-16 株式会社豊田中央研究所 動力分配システム

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000234631A (ja) * 1999-02-16 2000-08-29 Land Computer:Kk パルス変調方式トルクコンバーター
NO20006654D0 (no) * 2000-12-22 2000-12-22 Trygve R S Holmsen Fremgangsmåte for trinnlös giroverföring samt trinnlös giroverföring
JP6183337B2 (ja) * 2013-12-20 2017-08-23 株式会社豊田中央研究所 駆動力伝達装置及びその制御用プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017166675A (ja) 2017-09-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6183337B2 (ja) 駆動力伝達装置及びその制御用プログラム
JP6477634B2 (ja) 駆動力伝達装置
KR102037290B1 (ko) 압축기 진동 저감 장치 및 그 제어방법
JP2017509843A (ja) デュアルクラッチトランスミッションのフルクラッチスリップパワーシフト
JPWO2011004784A1 (ja) 能動型防振支持装置及びその防振制御方法
KR20130122796A (ko) 엔진 시험 장치 및 엔진 시험 방법
JP6311735B2 (ja) 駆動力伝達装置、駆動力伝達装置の制御方法及びプログラム
US10408315B2 (en) Drive power transmission device and control program therefor
WO2015093055A2 (en) Drive power transmission device and control program therefor
JP6327097B2 (ja) 駆動力伝達装置の制御装置、制御方法及びプログラム
JP6319063B2 (ja) 駆動力伝達装置及びその制御用プログラム
JP2013023141A (ja) 車両のクラッチ制御装置
JP6830729B2 (ja) 回転慣性質量ダンパの制御装置
JP6682939B2 (ja) 駆動力伝達装置
JP2019218962A (ja) 駆動力伝達装置
JP6252428B2 (ja) トーショナルダンパ
JP2019211315A (ja) 装置、制振制御システム、波形データ生成方法、制振制御方法及びプログラム
JP2008172895A (ja) ステップモータ駆動装置
Liu et al. Rotating bouncing disks, tossing pizza dough, and the behavior of ultrasonic motors
JP6361017B2 (ja) モータ駆動装置の指令生成方法
JP6346482B2 (ja) 制振装置
JP6922455B2 (ja) 振子ダンパシステム
JP6256409B2 (ja) 駆動力伝達装置及びその制御用プログラム
JP6266283B2 (ja) エンジン支持装置
JP2021148780A (ja) 磁気的システムを備えるエスケープを備える計時器用ムーブメント

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180215

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180220

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180305

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6311735

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees