JP2008172895A - ステップモータ駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】動力伝搬機構の動力が伝搬する先方の部分が固着した場合に、当該固着された部分の固着を解消するようにステップモータを駆動するステップモータ駆動装置を提供する。
【解決手段】ステップモータ駆動装置は、モータ軸に連結されるとともに動力が伝搬する途中に遊びが含まれる動力伝搬機構に動力を供給するステップモータを駆動するステップモータ駆動装置において、上記動力伝搬機構の動力の伝搬する先方の動きが拘束されることにより上記モータ軸の回転が微小な角度範囲内に制限されたとき、上記ステップモータの磁気ばね特性および上記モータ軸から上記遊びまでの上記動力伝搬機構の部分の慣性から求まる固有振動数と同じ、または固有振動数の2倍から4倍の間のいずれかの駆動周波数の駆動パルスに従って駆動信号を供給して上記ステップモータを駆動する。
【選択図】図3

Description

この発明は、動力伝搬機構の動力を供給するステップモータを駆動するステップモータ駆動装置に関するものであり、特に、動力伝搬機構の先方が固着されたときに、固着を解消するステップモータ駆動装置に関するものである。
従来のステップモータ駆動装置は、駆動周波数がステップモータの共振周波数と一致することを避けることによりステップモータの脱調を回避している。例えば、スロットルの開度を調整するためにステップモータに指令パルスを送るが、このとき、パルスの時間間隔がステップモータの共振周波数に近い範囲においては、パルス時間間隔を短縮して共振を避けている(例えば、特許文献1参照)。
特開平05−312077号公報
しかし、従来のステップモータ駆動装置では、通常回転中におけるステップモータの共振現象に起因する脱調を回避するものであり、旋回軸が固着した場合にこれを除去する動作ができないという問題がある。
この発明の目的は、動力伝搬機構の動力が伝搬する先方の部分が固着した場合に、当該固着された部分の固着を解消するようにステップモータを駆動するステップモータ駆動装置を提供することである。
この発明に係わるステップモータ駆動装置は、モータ軸に連結されるとともに動力が伝搬する途中に遊びが含まれる動力伝搬機構に動力を供給するステップモータを駆動するステップモータ駆動装置において、上記動力伝搬機構の動力の伝搬する先方の動きが拘束されることにより上記モータ軸の回転が微小な角度範囲内に制限されたとき、上記ステップモータの磁気ばね特性および上記モータ軸から上記遊びまでの上記動力伝搬機構の部分の慣性から求まる固有振動数と同じ、または固有振動数の2倍から4倍の間のいずれかの駆動周波数の駆動パルスに従って駆動信号を供給して上記ステップモータを駆動する。
この発明に係わるステップモータ駆動装置の効果は、動力の伝搬の途中で動きが拘束されることによりモータ軸の回転可能範囲が微小な角度範囲内に制限されたとき、モータ軸が微小な角度範囲で振動するときのステップモータの磁気ばね特性およびモータ軸から上記遊びまでの上記動力伝搬機構の部分の慣性から求められる固有振動数と同じ駆動周波数でステップモータを駆動することによりモータ軸が大きな加速度で振動するので、動力の伝搬の途中の拘束を解消することができる。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係わるステップモータ駆動装置により駆動されるステップモータから動力が供給される動力伝搬機構の構成図である。図2は、この発明の実施の形態1に係わるステップモータ駆動装置の機能ブロック図である。
この発明に係わる実施の形態1に係わるステップモータ駆動装置1は、図1に示すように、動力伝搬機構15に動力を供給するステップモータ2を駆動する。そして、動力伝搬機構15は、図示しないカメラを旋回操作する。なお、動力伝搬機構15は、以下の説明する例に限るものではなく、動力を伝搬する機構の中に機構の一部が拘束されたとき、遊びを有する箇所が含まれていれば良い。
動力伝搬機構15は、ステップモータ2のモータ軸3、モータ軸3に取り付けられたプーリA4、プーリA4に巻き付けられたタイミングベルト5、タイミングベルト5で駆動されるプーリB6、プーリB6を取り付けたウォーム軸7、ウォーム軸7で回転駆動されるウォーム8、ウォーム8と嵌合して、ウォーム8の回転を減速して回転伝達するウォームホイール9、ウォームホイール9を回転支持するウォームホイール軸10、ステップモータ2の脱調を検出する角度センサ11である。
このウォームホイール軸10にカメラが支持されている。
ステップモータ駆動装置1は、任意周期のパルスを発振するクロックパルスジェネレータ21、クロックパルスジェネレータ21の発振周期を変化する周波数可変部22、ステップモータ2の回転方向を切り換える回転方向切換部23、ステップモータ2の起動と停止を切り換える起動・停止部24、ステップモータ2の励磁コイルに駆動信号を分配する励磁相制御部25を有する。なお、ステップモータ2を通常駆動するときには、ステップモータ駆動装置1を公知のシーケンスで動作するので、説明は省略する。また、ステップモータ駆動装置1は、CPU、ROM、RAM、インターフェース回路を有するコンピュータから構成されている。
一方、ステップモータ駆動装置1は、ステップモータ2が脱調したとき、例えば、動力伝搬機構15のウォームホイール9とウォームホイール軸10が拘束されたとき、脱調を解消するためにステップモータ2を駆動する。
周波数可変部22は、ステップモータ2の脱調が検出されたとき、クロックパルスジェネレータ21が発振するパルスの周波数(以下、ステップモータ2を駆動するパルスの周波数であるので、駆動周波数と称す)が、ウォーム8がウォームホイール9に当接することによりモータ軸3が微小な角度範囲で振動するときのステップモータ2の磁気ばね特性およびモータ軸3の非減速段の慣性から求められるステップモータ固有振動数と同じ、またはステップモータ固有振動数の2倍から4倍の間のいずれかの周波数になるように変化する。
励磁相制御部25は、ステップモータ2の脱調が検出されたとき、ステップモータ固有振動数と同じまたはステップモータ固有振動数の2倍から4倍の間のいずれかの周波数のパルスに従って励磁コイルに駆動信号を分配する。
また、励磁相制御部25は、少なくとも駆動周波数の駆動パルス4個以上に従って駆動信号を励磁コイルに分配する。
次に、モータ軸3の回転可能範囲が微小な角度範囲内に制限されているときのステップモータ固有振動数について説明する。
モータ軸3の回転可能範囲が微小な角度範囲内に制限されることは、以下のような場合に発生する。例えば、カメラが屋外の氷雪で固着したとき、ウォームホイール軸10ならびにウォームホイール9の回転は拘束される。しかし、ウォームホイール9とウォーム8の間には遊びがあるため、ウォーム8およびウォーム軸7はこの遊びの範囲内で回転できる。そして、ウォームホイール9が拘束されているときにステップモータ2を駆動すると、ウォーム軸7にプーリB5、タイミングベルト5およびプーリA3を介して連結されたモータ軸3の回転範囲が制限されているため、ステップモータ2は脱調するが、駆動を継続するとウォームホイール9とウォーム8の間の遊びの範囲内で振動する。
ステップモータ2を2相励磁して保持し、この保持状態での微小な角度範囲内におけるステップモータ固有振動数fは式(1)で表される。なお、λはステップ角(ラジアン)、Iは定格電流(A)、Jはロータ慣性モーメント(g・cm)、Kはトルク定数(Nm/A)である。
Figure 2008172895
例えば、表1に示すステップモータの諸元のとき、ステップモータ固有振動数fは、203Hzとなる。
Figure 2008172895
次に、実施の形態1に係わるステップモータ駆動装置1でステップモータ2を駆動したときの軸方向加速度および接線方向加速度について説明する。このときのステップモータ固有振動数fは、プーリA3、タイミングベルト5、プーリB5、ウォーム軸7、ウォーム8の慣性モーメントを考慮すると148Hzとなる。
ステップモータ2の駆動条件は、回転方向として時計方向(CW)と反時計方向(CCW)の2通りであり、駆動周波数としてf、2f、3f、4fである。このような駆動条件で駆動するステップモータ2に、加速度計をウォーム8の軸方向に取り付けて軸方向加速度および加速度計をウォーム8の回転の接線方向に取り付けて接線方向加速度を測定した。
図3から図6は、ステップモータ2をCW方向に、図7から図10は、ステップモータ2をCCW方向に駆動したときの軸方向加速度(a)および接線方向加速度(b)である。なお、図3、4、5、6は、それぞれ駆動周波数がf、2f、3f、4fで駆動したときの計測結果であり、図7、8、9、10は、それぞれ駆動周波数がf、2f、3f、4fで駆動したときの計測結果である。
図3は、駆動周波数fをステップモータ固有振動数fと等しい148Hzにして駆動したときの加速度波形である。このときの連続する駆動パルス4個の周期は、1/37=27msとなる。図3から分かるように、27msの周期で軸方向、接線方向ともに加速度が大きくなっている。
図4は、駆動周波数fをステップモータ固有振動数fの2倍の296Hzにして駆動したときの加速度波形である。このときの連続する駆動パルス4個の周期は、1/74=13msとなる。図4から分かるように、接線方向加速度は、0.011秒、0.026秒、0.038秒、0.053秒で加速度が大きくなっている。また、軸方向加速度は、0.026秒、0.053秒で大きくなっており、周期が接線方向加速度が大きくなる周期の2倍となっている。
図5は、駆動周波数fをステップモータ固有振動数fの3倍の444Hzにして駆動したときの加速度波形である。このときの連続する駆動パルス4個の周期は、1/111=9msとなる。図5から、接線方向加速度の負側の大きな振幅の時点を読み取ると、0.005秒、0.016秒、0.023秒、0.032秒、0.042秒、0.05秒、0.059秒、0.069秒、0.078秒となり、周期は9msに近いことが分かる。しかし、詳細な波形を見ると加速度が大きくなる時点に規則性が見当たらない。
図6は、駆動周波数fをステップモータ固有振動数fの4倍の592Hzにして駆動したときの加速度波形である。このときの連続する駆動パルス4個の周期は、1/148=6.8msとなる。図6から分かるように、接線方向加速度は、6.8msの周期で大きくなっている。
図7は、駆動周波数fをステップモータ固有振動数fと等しい148Hzにして駆動したときの加速度波形である。このときの連続する駆動パルス4個の周期は、1/37=27msとなる。図7から分かるように、27msの周期で軸方向、接線方向ともに加速度が大きくなっている。
図8は、駆動周波数fをステップモータ固有振動数fの2倍の296Hzにして駆動したときの加速度波形である。このときの連続する駆動パルス4個の周期は、1/74=13msとなる。図8から分かるように、加速度が大きくなる時点に規則性が見当たらない。
図9は、駆動周波数fをステップモータ固有振動数fの3倍の444Hzにして駆動したときの加速度波形である。このときの連続する駆動パルス4個の周期は、1/111=9msとなる。図9から分かるように、加速度が大きくなる時点に規則性が見当たらない。
図10は、駆動周波数fをステップモータ固有振動数fの4倍の592Hzにして駆動したときの加速度波形である。このときの連続する駆動パルス4個の周期は、1/148=6.8msとなる。図10から分かるように、接線方向加速度が大きくなる時点に規則性が見当たらないが、軸方向加速度の周期は約21msとなっている。
このように、ステップモータ固有振動数fと同じ駆動周波数fの駆動パルスに従って励磁コイルに駆動信号を供給することにより、駆動パルス4個の周期でモータ軸3が大きな加速度で振動するので、ウォームホイール9とウォームホイール軸10の拘束を解消することができる。
また、ステップモータ2を時計方向に回転するとき、ステップモータ固有振動数fの2倍または4倍の駆動周波数fの駆動パルスに従って励磁コイルに駆動信号を供給することにより、モータ軸3が大きな加速度で振動するので、ウォームホイール9とウォームホイール軸10の拘束を解消することができる。
また、ステップモータ2を反時計方向に回転するとき、ステップモータ固有振動数fの4倍の駆動周波数fの駆動パルスに従って励磁コイルに駆動信号を供給することにより、モータ軸3が大きな加速度で振動するので、ウォームホイール9とウォームホイール軸10の拘束を解消することができる。
また、駆動周波数に対する軸方向加速度(片振幅値)をプロットすると、図11のグラフが得られる。この図11から分かるように、駆動周波数fがステップモータ固有振動数fの2倍のときに最も大きな加速度が得られる。
次に、ステップモータ固有振動数と同じ、またはステップモータ固有振動数の2倍から4倍の間のいずれかの駆動周波数の駆動パルスに従って励磁コイルに駆動信号を供給することにより、ウォームホイール9とウォームホイール軸10の拘束を解消することができる技術的意味について説明する。
先ず、参考として衝突がない通常駆動の条件でステップモータ2を駆動したときのトルクの挙動について説明する。図12は、衝突がない通常駆動の条件でステップモータ2を駆動したときのトルクの変化の様子を示す図である。なお、縦軸はトルクを示し、横軸はロータの位置φを示すが、ロータの位置φはステップ角で正規化した値であるので、一定の駆動周波数で駆動されているときは横軸を時間とみなすことができる。図12から分かるように、通常駆動しているときは、トルクが駆動周波数と一致して変動している。
次に、回転範囲を拘束されたときのステップモータ2の挙動について説明する。図13は、モータ軸が拘束されたときのステップモータの静的トルクの変動を示す図である。なお、拘束位置φは、0、0.25、0.5の3種類について示している。
ウォームホイール軸10が固定されているとき、ウォーム8はウォームホイール9とのバックラシュすきまで衝突振動する。
これらの拘束位置で発生するトルクは、記号○△□◇で示した4回の励磁切換えを一周期として変化する。トルクは、駆動ステップ時間tで正規化して時間軸上に描けばハッチングで示す矩形波となる。そして、拘束位置φによってトルク波形は変化するが、その変動周期は駆動ステップ時間の4倍4tであることがわかる。
次に、衝突振動中のトルク波形をシミュレーションで求めた結果を説明する。図14は、モータ軸3が微小な角度範囲で衝突振動しているときのトルク波形を拘束位置φとして0、0.25、0.5の3種類にしてシミュレーションしたときのものである。
図14に示すトルク波形は、図13に示すトルク波形よりも複雑な波形になるが、図13に示す静的トルクと類似の波形となっており、トルク変動の周期が駆動ステップ時間の4倍4tであることが確認できる。
次に、衝突速度と駆動周波数の関係について説明する。図15は、シミュレーションで求めた衝突速度と駆動周波数の関係を示すグラフである。なお、ステップモータ固有振動数は、式(1)の固有振動数を算出した平衡点のモータ軸角度から離れるに従って低下するが、衝突振動中の等価な固有角振動数ωeをシミュレーションで求め、この等価固有振動数と駆動周波数fの関係をまとめた結果を図16に示す。図15と図16の横軸は駆動周波数fをステップモータ固有振動数fで正規化した正規化駆動周波数νである。
衝突速度は、図15から分かるように、いずれの拘束位置φにおいても、正規化駆動周波数ν=2〜3で大きくなることがわかる。これに対応して、図16に示した衝突振動中の固有角振動数ωeは、傾きが正規化駆動周波数νの1/4の直線上に正規化駆動周波数ν=2〜3で一致している。正規化駆動周波数ν=2〜3において衝突速度が増す現象は、衝突中のステップモータ固有振動数とトルク変動周波数ν/4が共振して生じると言える。
この実施の形態1に係わるステップモータ駆動装置1は、動力の伝搬の途中で動きが拘束されることによりモータ軸3の回転可能範囲が微小な角度範囲に制約されたとき、モータ軸3が微小な角度範囲で振動するときのステップモータ2の磁気ばね特性およびモータ軸3の非減速段の慣性から求められるステップモータ固有振動数と同じ駆動周波数でステップモータ2を駆動することによりモータ軸3が大きな加速度で振動するので、動力の伝搬の途中の拘束を解消することができる。
また、ステップモータ固有振動数の2倍から4倍の間のいずれかの駆動周波数でステップモータ2を駆動することによりモータ軸3が大きな加速度で振動するので、動力の伝搬の途中の拘束を解消することができる。
また、ステップモータ固有振動数と同じ駆動周波数、またはステップモータ固有振動数の2倍から4倍の間のいずれかの駆動周波数の駆動パルスを4個以上ステップモータ2に供給することによりモータ軸3が大きな加速度で振動するので、動力の伝搬の途中の拘束を解消することができる。
また、ステップモータ2の回転方向を変えて、且つ駆動周波数を変えることによりモータ軸3が大きな加速度で振動するので、動力の伝搬の途中の拘束を解消することができる。
実施の形態2.
図17は、この発明の実施の形態2に係わるステップモータ駆動装置でのステップモータを起動する起動ルーチンの手順を示すフローチャートである。
この発明の実施の形態2に係わるステップモータ駆動装置1は、実施の形態1に係わるステップモータ駆動装置1と同様であり、実施の形態2ではステップモータ駆動装置1でのステップモータを起動する起動ルーチンを説明する。
ステップS10で、ステップモータ2を起動する。
ステップS12で、角度センサ11の信号から回転角度を算出する。
ステップS14で、算出した回転角度が起動で与えた指令から定まる所定の回転角度に達しているか否かを判断し、達しているとき脱調していないと判断し起動ルーチンを終了して通常駆動に移行する。達していないとき脱調していると判断しステップS16に進む。
ステップS16で、回転方向切換部23により回転方向をCWに設定する。
ステップS18で、係数nを0にセットする。
ステップS20で、係数nに1を加算して値を新たな係数nとする。
ステップS22で、ステップモータ固有振動数fのn倍を駆動周波数fとし、20ステップの駆動信号をステップモータ2に供給する。
ステップS24で、角度センサ11の信号から回転角度を算出する。
ステップS26で、算出した回転角度が20ステップ駆動したときに達している回転角度に達しているか否かを判断し、達しているとき脱調が解消したと判断し起動ルーチンを終了して通常駆動に移行する。達していないとき脱調が解消していないと判断しステップS28に進む。
ステップS28で、ステップモータ固有振動数fのn倍を駆動周波数fとし、20ステップの駆動信号をステップモータ2に供給する。
ステップS30で、角度センサ11の信号から回転角度を算出する。
ステップS32で、算出した回転角度が20ステップ駆動したときに達している回転角度に達しているか否かを判断し、達しているとき脱調が解消したと判断し起動ルーチンを終了して通常駆動に移行する。達していないとき脱調が解消していないと判断しステップS34に進む。
ステップS34で、ステップモータ2を起動してからの経過時間が所定の時間内か否かを判断し、経過時間が所定の時間内のときステップS36に進む。逆に経過時間が所定の時間を超えているときステップモータ起動を終了する。
ステップS36で、係数nが所定の閾値N未満か否かを判断し、係数nが閾値N未満のときステップS20に戻り、係数nが閾値N以上のときステップS38に進む。
ステップS38で、回転方向切換部23により回転方向をCWからCCWに設定してステップS18に戻る。
この実施の形態2に係わるステップモータ駆動装置は、角度センサ11からの信号から算出した回転角度が所望の角度に達していないとき、ステップモータ固有振動数fと同じ駆動周波数から順次整数倍の駆動周波数でステップモータ2を駆動することにより、大きな加速度でモータ軸が振動し拘束部に大きな衝撃力を与えることができるので、拘束を解消することができる。
この発明の実施の形態1に係わるステップモータ駆動装置により駆動されるステップモータから動力が供給される動力伝搬機構の構成図である。 この発明の実施の形態1に係わるステップモータ駆動装置の機能ブロック図である。 この発明の実施の形態1に係わるステップモータ駆動装置がステップモータを回転方向CWでステップモータ固有振動数と同じ駆動周波数で駆動したときに測定されたウォーム軸の加速度波形である。 この発明の実施の形態1に係わるステップモータ駆動装置がステップモータを回転方向CWでステップモータ固有振動数の2倍の駆動周波数で駆動したときに測定されたウォーム軸の加速度波形である。 この発明の実施の形態1に係わるステップモータ駆動装置がステップモータを回転方向CWでステップモータ固有振動数の3倍の駆動周波数で駆動したときに測定されたウォーム軸の加速度波形である。 この発明の実施の形態1に係わるステップモータ駆動装置がステップモータを回転方向CWでステップモータ固有振動数の4倍の駆動周波数で駆動したときに測定されたウォーム軸の加速度波形である。 この発明の実施の形態1に係わるステップモータ駆動装置がステップモータを回転方向CCWでステップモータ固有振動数と同じ駆動周波数で駆動したときに測定されたウォーム軸の加速度波形である。 この発明の実施の形態1に係わるステップモータ駆動装置がステップモータを回転方向CCWでステップモータ固有振動数の2倍の駆動周波数で駆動したときに測定されたウォーム軸の加速度波形である。 この発明の実施の形態1に係わるステップモータ駆動装置がステップモータを回転方向CCWでステップモータ固有振動数の3倍の駆動周波数で駆動したときに測定されたウォーム軸の加速度波形である。 この発明の実施の形態1に係わるステップモータ駆動装置がステップモータを回転方向CCWでステップモータ固有振動数の4倍の駆動周波数で駆動したときに測定されたウォーム軸の加速度波形である。 駆動周波数に対する軸方向加速度(片振幅値)がプロットされたグラフである。 衝突がない通常駆動の条件でステップモータを駆動したときのトルクの変化の様子を示す図である。 モータ軸が拘束されたときのステップモータの静的トルクの変動を示す図である。 モータ軸が微小な角度範囲で衝突振動しているときのトルク波形を拘束位置をパラメータとしてシミュレーションしたときのものである。 シミュレーションで求めた衝突速度と駆動周波数の関係を示すグラフである。 シミュレーションで求めた等価固有振動数と駆動周波数の関係を示すグラフである。 この発明の実施の形態2に係わるステップモータ駆動装置でのステップモータを起動する起動ルーチンの手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 ステップモータ駆動装置、2 ステップモータ、3 モータ軸、4 プーリA、5 タイミングベルト、6 プーリB、7 ウォーム軸、8 ウォーム、9 ウォームホイール、10 ウォームホイール軸、11 角度センサ、15 動力伝搬機構、21 クロックパルスジェネレータ、22 周波数可変部、23 回転方向切換部、24 起動・停止部、25 励磁相制御部。

Claims (4)

  1. モータ軸に連結されるとともに動力が伝搬する途中に遊びが含まれる動力伝搬機構に動力を供給するステップモータを駆動するステップモータ駆動装置において、
    上記動力伝搬機構の動力の伝搬する先方の動きが拘束されることにより上記モータ軸の回転が微小な角度範囲内に制限されたとき、上記ステップモータの磁気ばね特性および上記モータ軸から上記遊びまでの上記動力伝搬機構の部分の慣性から求まる固有振動数と同じ、または固有振動数の2倍から4倍の間のいずれかの駆動周波数の駆動パルスに従って駆動信号を供給して上記ステップモータを駆動することを特徴とするステップモータ駆動装置。
  2. 上記駆動周波数の4個以上の駆動パルスに従って駆動信号を供給することを特徴とする請求項1に記載のステップモータ駆動装置。
  3. 回転方向に従って上記駆動周波数を変えることを特徴とする請求項1または2に記載のステップモータ駆動装置。
  4. 角度センサから入力される回転角度に基づき上記モータ軸の回転が微小な角度範囲内に制限されていると判別することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のステップモータ駆動装置。
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