JP5403947B2 - 駆動装置及び駆動装置の制御方法 - Google Patents

駆動装置及び駆動装置の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、駆動源として振動型モータを用いる駆動装置及び駆動装置の制御方法に関する。
振動型モータを駆動源する駆動装置において、停止位置の高精度化が求められるものがある。例えば半導体の露光装置を駆動する駆動装置では、0.1ナノメータ単位の停止精度が要求される。また、20倍のズームレンズが搭載されたパンチルトカメラでは、カメラをズーム側で使用した場合、パン方向(水平方向)の回転量が0.5°ずれても目標物から30cm程度ずれてしまう。このため、カメラのパンチルト機構を駆動する駆動装置には、0.1°以下の停止精度が要求される。
このような事情から、振動型モータ単体として、停止位置精度の向上と共に停止位置を細かく設定できるように、高分解能のニーズが高まっている。
そこで、エンコーダからの出力情報を基に振動型モータの停止位置精度を向上させる技術が提案されている(特許文献1、特許文献2、特許文献3)。また、振動型モータの分解能を電気的に向上させるための電気分割回路を備えたエンコーダや、スケールピッチ及び受光素子ピッチを細かくすることなく、振動型モータの分解能を向上させるエンコーダが提案されている(特許文献4、特許文献5)。
特開昭63−167681号公報 特開平5−268777号公報 特許第2970877号公報 特開2003−161645号公報 特開2004−271192号公報
上記特許文献1〜3では、振動型モータの停止位置の精度はエンコーダの分解能で決まってしまうため、停止位置のより高精度化が必要な場合はエンコーダの分解能を上げなければならない。
しかし、例えば反射型のエンコーダを使用した場合、エンコーダ板のスリット間隔をより細かくするか、又は円板状のエンコーダ板の場合は外径を大きくし、スリット数を増やす等の対策が必要になるため、駆動装置のコスト増や大型化を招くことになる。
また、上記特許文献4及び5では、受光素子から出力されたアナログ信号を処理する必要があるため、上記同様に、駆動装置のコスト増を招くことになる。
そこで、本発明は、コスト増や大型化を招くことなく、振動型モータの停止位置のより高精度な位置決めが可能な駆動装置及び駆動装置の制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の駆動装置は、振動型モータと、該振動型モータの駆動状態を検出するエンコーダと、該エンコーダにより検出される前記振動型モータの駆動情報に基づいて該振動型モータの停止位置を制御する制御手段と、を備える駆動装置であって、前記制御手段は、予め定められた前記振動型モータの目標停止位置から前記エンコーダの複数のパルス信号分手前における該パルス信号の切替わり検出位置から前記複数のパルス信号の最後のパルス信号の切替わり検出位置までパルス信号の切替わりを検出するごとに前記振動型モータの駆動を一時停止する間欠駆動制御と、前記目標停止位置までの残りの距離が前記エンコーダの最小分解能分に満たない場合に、前記間欠駆動制御において前記振動型モータを1パルス信号分回転させるのに要した複数の駆動時間の平均値に基づいて、前記目標停止位置までの前記振動型モータの駆動時間を算出し、算出された駆動時間だけ前記振動型モータを駆動することで、前記振動型モータを該目標停止位置で停止させる停止位置制御と、を実行する、ことを特徴とする。
本発明の駆動装置の制御方法は、振動型モータと、該振動型モータの駆動状態を検出するエンコーダとを備え、該エンコーダにより検出される前記振動型モータの駆動情報に基づいて該振動型モータの停止位置を制御する駆動装置の制御方法であって、予め定められた前記振動型モータの目標停止位置から前記エンコーダの複数のパルス信号分手前における該パルス信号の切替わり検出位置から前記複数のパルス信号の最後のパルス信号の切替わり検出位置までパルス信号の切替わりを検出するごとに前記振動型モータの駆動を一時停止する間欠駆動制御ステップと、前記目標停止位置までの残りの距離が前記エンコーダの最小分解能分に満たない場合に、該間欠駆動制御ステップにおいて前記振動型モータを1パルス信号分回転させるのに要した複数の駆動時間の平均値に基づいて、前記目標停止位置までの前記振動型モータの駆動時間を算出し、算出された駆動時間だけ前記振動型モータを駆動することで、前記振動型モータを該目標停止位置で停止させる停止位置制御ステップと、を有する、ことを特徴とする。
本発明によれば、コスト増や大型化を招くことなく、エンコーダの分解能以上の細かな停止位置を設定することができるので、振動型モータの停止位置のより高精度な位置決めが可能となる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態である駆動装置を説明するためのブロック図である。
図1に示すように、本実施形態の駆動装置2は、制御ユニット3及び駆動ユニット4を有しており、制御ユニット3に接続されたマイクロコンピュータ5からの指令により制御される。
駆動ユニット4には、被駆動部6、振動型モータ1及びホームポジションセンサ8が設けられ、被駆動部6は、振動型モータ1により駆動される。振動型モータ1は、不図示の電気−機械エネルギ変換素子に駆動信号が供給されることにより不図示の弾性体に振動が励起されて、該弾性体に加圧接触する不図示の移動体が移動する。
振動型モータ1には、該振動型モータ1の回転駆動状態を検出するエンコーダ7が内蔵されており、エンコーダ7は、振動型モータ1の回転駆動情報を制御ユニット3へ送信する。なお、エンコーダ7は、必ずしも振動型モータ1に内蔵する必要はなく、被駆動部6の動きがリニアに検出できる位置ならば配置箇所は特に限定されない。ホームポジションセンサ8は、被駆動部6の初期位置を検出し、その位置情報を制御ユニット3へ送信する。
制御ユニット3には、CPU16、V−F変換器14、モータドライバ15、カウンタ11、タイマ10、メモリ12が搭載されている。V−F変換機14は、CPU16の指令により振動型モータ1を駆動させるための高周波の駆動周波信号を生成し、モータドライバ15を介して高周波の駆動電圧が振動型モータ1に出力され、これにより、振動型モータ1が回転する。
振動型モータ1の回転によりエンコーダ7からパルス信号が出力されると、カウンタ11によりパルス信号をカウントすると共にタイマ10によりパルス信号の周期を計測し、それらの情報を基にCPU16は振動型モータ1の回転速度や回転角度を算出する。メモリ12は、マイクロコンピュータ5から送信された情報やCPU16により演算されたデータ等を保存する。メモリ12に保存されたデータ等は、マイクロコンピュータ5やCPU16の要求によりマイクロコンピュータ5やCPU16に送信される。
次に、制御ユニット3のCPU16により被駆動部6の位置情報を管理する例について説明する。
ホームポジションセンサ8により被駆動部6の初期位置を検出した後、振動型モータ1が回転した場合には、CPU16は、上述したように、エンコーダ7からのパルス信号を基に振動型モータ1の回転角度を算出する。そして、CPU16は、被駆動部6の初期位置に算出した回転角度を積算することにより、被駆動部6の相対位置を算出し、算出した被駆動部6の位置情報をメモリ12に記憶する。その後、振動型モータ1が回転した場合には、CPU16は、上記同様にして回転角度を算出し、該回転角度にメモリ12に記憶された被駆動部6の位置情報を積算することで、被駆動部6の移動位置を算出する。
次に、図2を参照して、振動型モータ1の特性について説明する。
図2は、無負荷状態の振動型モータ1に供給される駆動電圧の周波数と回転速度との関係を示すグラフ図である。
図2に示すように、振動型モータ1は、駆動電圧の周波数が高いf0のときには回転せず、駆動電圧の周波数がfs以下になると回転を開始し、さらに周波数を下げていくと回転速度は徐々上昇する。そして、駆動電圧の周波数が共振周波数であるfMを周波数掃引方向に超えた領域で駆動電圧の周波数を下げると、振動型モータ1の回転速度が急激に低下する。そのため、振動型モータ1の回転速度制御に使用する周波数帯は、fMよりも少し高い周波数fE程度に制限し、f0−fE間の周波数を使用する。
そして、目標とする回転速度よりも振動型モータ1の回転速度が遅い場合には、駆動電圧の周波数を下げ、目標とする回転速度より振動型モータ1の回転速度が速い場合には、駆動電圧の周波数を上げる。また、緩やかな加速により振動型モータ1の回転速度を徐々に上げたい場合には、駆動電圧の周波数の下げ幅を小さくし、急激な加速により振動型モータ1の回転速度を一気に上げたい場合には、駆動電圧の周波数の下げ幅を大きくする。このように、振動型モータ1の駆動制御は、駆動電圧の周波数を変化させる事により行なう。
図3は、振動型モータ1の回転速度と時間との関係を示すグラフ図である。
図3において、加速領域G1では、振動型モータ1は、目標回転速度までほぼ等加速度で回転速度を上げている。定速領域G2では、振動型モータ1は、目標回転速度に到達後、減速開始位置G7まで設定された速度で定速度駆動される。
減速領域G3では、振動型モータ1は、ほぼ等加速度で予め設定された低速領域G4の回転速度まで減速する。低速領域G4では、振動型モータ1は、減速領域G3の減速領域終了位置から、間欠駆動開始位置G8まで定速度駆動され、該間欠駆動開始位置G8で一旦停止するように制御される。
間欠駆動領域G5では、振動型モータ1は、エンコーダ7のON−OFF信号の1パルス信号分ごとに回転−停止を繰返し、最後の間欠駆動分はエンコーダ7のパルス信号とは無関係に駆動周波信号を振動型モータ1へ所定時間供給する。なお、間欠駆動領域G5の制御に関しては後述する。
次に、図4を参照して、振動型モータ1の回転開始から停止までの動作を説明する。なお、図4での各処理は、ROMやハードディスク等に格納された制御プログラムがRAMにロードされて、制御ユニット3のCPU16により実行される。本実施形態では、エンコーダ7から連続して出力される2つのパルス信号の中間となる位置を、振動型モータ1の目標停止位置として設定しているものとする。
ステップS1では、CPU16は、マイクロコンピュータ5からの開始命令を受け付けると、ステップS2に進む。
ステップS2では、CPU16は、マイクロコンピュータ5から送信された振動型モータ1の目標停止位置及び目標回転速度を受信し、ステップS3に進む。
ステップS3では、CPU16は、ステップS2で受信した振動型モータ1の目標停止位置及び目標回転速度の情報を基に振動型モータ1の速度カーブ(図3参照)を算出し、ステップS4に進む。
ステップS4では、CPU16は、V−F変換機14を制御して所定の駆動周波信号を生成し、モータドライバ15を介して振動型モータ1へ駆動周波電圧を供給して、ステップS5に進む。
ステップS5では、CPU16は、振動型モータ1をステップS3で算出した速度カーブに沿うように回転させ、ステップS6に進む。
ステップS6では、CPU16は、ステップS3で算出した速度カーブでの減速開始位置とエンコーダ7からのパルス信号を基に算出される振動型モータ1の回転量とを比較する。そして、CPU16は、振動型モータ1の回転量が減速開始位置に到達していなければステップS7へ進み、到達していればステップS11に進む。
ステップS7では、CPU16は、ステップS3で算出された速度カーブによる目標回転速度とエンコーダ7からのパルス信号を基に算出される振動型モータ1の回転速度Rとを比較する。そして、CPU16は、振動型モータ1の回転速度Rが目標回転速度に達していなければステップS8に進み、該回転速度Rが目標回転速度と同等であればステップS9に進み、該回転速度Rが目標回転速度に達していればステップS10に進む。
ステップS8では、CPU16は、振動型モータ1を増速駆動するように振動型モータ1に供給する駆動電圧の周波数を下げ、ステップS6に戻る。ステップS9では、CPU16は、振動型モータ1の回転速度を保持するように振動型モータ1に供給する駆動電圧の周波数を保持し、ステップS6へ戻る。ステップS10では、CPU16は、振動型モータ1の回転速度を落とすように振動型モータ1に供給する駆動電圧の周波数を上げ、ステップS6へ戻る。
一方、ステップS6で振動型モータ1の回転量が減速開始位置に到達していた場合、ステップS11に進む。ステップS11では、CPU16は、振動型モータ1に供給する駆動電圧の周波数を上げて、ステップS3で算出された速度カーブに沿うような減速駆動を開始し、ステップS12に進む。
ステップS12では、CPU16は、エンコーダ7からのパルス信号のカウント値から振動型モータ1の回転量がステップS3で算出した速度カーブでの間欠駆動開始位置に到達したかどうかを判断する。そして、到達していない場合はステップS11に戻り、到達している場合はステップS13に進む。上述したように、本実施形態では、エンコーダ7から連続して出力される2つのパルス信号の中間となる位置を、振動型モータ1の目標停止位置として設定している。これに対し、間欠駆動開始位置は、目標停止位置の直前でエンコーダ7からパルス信号が出力される位置から、5パルス信号分だけ手前の位置に設定されている。つまり、間欠駆動開始位置は、目標停止位置の5.5パルス信号分だけ手前の位置に設定されていることになる。
ステップS13では、CPU16は、振動型モータ1の回転を一時停止した後、ステップS14に進む。
ステップS14では、CPU16は、目標停止位置までのエンコーダ7の残りのパルス数Pの確認を行い、ステップS15に進む。本実施形態では、目標停止位置に対して、エンコーダ7のON−OFF信号の5.5パルス信号分手前の位置に、間欠駆動開始位置を設定しているが、間欠駆動開始前の停止位置は高精度な停止位置制御を行っていないため±1パルス程度ずれる場合がある。例えば、CPU16が間欠駆動開始位置に到達したことを示すエンコーダ7からのパルス信号を検出した直後に、振動型モータ1への駆動周波信号の供給を停止させても、慣性力の影響によって振動型モータ1が1パルス分程度オーバーランしてしまう場合がある。そのため、ステップS14で、振動型モータ1を目標停止位置まで何パルス間欠駆動が必要であるかを確認し、必要に応じて修正する。
ステップS15では、CPU16は、振動型モータ1の間欠駆動制御を開始し、ステップS16に進む。この間欠駆動制御では、CPU16は、振動型モータ1をエンコーダ7のON−OFF信号の5パルス信号分駆動するまでは、パルス信号が変化するたびに振動型モータ1への駆動周波信号の供給を停止する動作を繰り返す。
ステップS16では、CPU16は、振動型モータ1へ供給する駆動電圧の周波数を一定量下げ、ステップS17に進む。尚、駆動電圧の周波数の下げ幅は、振動型モータ1の通常の駆動時に比べ、間欠駆動制御時は小さく設定している。
ステップS17では、CPU16は、エンコーダ7のパルス信号が変化したかどうか確認する。そして、CPU16は、エンコーダ7のパルス信号の変化がない場合はステップS16に戻ってさらに駆動電圧の周波数を下げ、エンコーダ7のパルス信号に変化があった場合はステップS18へ進む。
ステップS18では、CPU16は、振動型モータ1への駆動電圧の供給を中止し、振動型モータ1の回転を一時停止させ、さらに、目標停止位置までのエンコーダ7の残りのパルス数Pの値から1を減算し、その値を新たにPとしてステップS19に進む。
ここで、図5を参照して、ステップS13からステップS18の振動型モータ1の間欠駆動制御について詳細に説明する。
図5は、振動型モータ1の間欠駆動制御が開始されてから停止するまでの、駆動周波数の変化とエンコーダ7におけるA相,B相の出力波形との関係を示すグラフ図である。
図5において、K1は初期駆動周波数を示しており、K1の値から徐々に駆動周波数を下げて行く。駆動周波数がK1のとき、エンコーダ7のA相とB相の信号は共にONになっている。そして、K1の位置から駆動周波数を下げて行くと、振動型モータ1は回転を開始するが微小な回転のためエンコーダ7の信号はA相,B相ともに変化しない。そのまま駆動周波数を下げて行くと、K2の位置でA相の信号がOFFに切り替わる。このエンコーダ7のパルス信号の切り替わりの検出時、図4のステップS18により振動型モータ1への駆動周波信号の供給が一時停止され、振動型モータ1の回転が停止する。
なお、このときの振動型モータ1の回転速度は非常に遅いため、被駆動部6等の慣性力は非常に小さく、駆動周波信号の供給停止とほぼ同時に被駆動部6が停止する。したがって、振動型モータ1はオーバーランすることなく、エンコーダ7のON,OFF信号切替わり検出位置で精度良く停止することができる。
図4に戻って、ステップS19では、CPU16は、ステップS18で新たに設定されたPの値が1を超えるか若しくはPの値が1未満か、またはPの値が1かを判断する。そして、CPU16は、Pの値が1を超える場合はステップS15に戻り、再び間欠駆動を開始し、Pの値が1の場合はステップS20に進み、Pの値が1未満の場合はステップS25に進む。
ステップS19において、Pの値が1の場合は、振動型モータ1は、あと1パルス信号分の回転で目標停止位置に達することができるので、次のエンコーダ7のON、OFF信号の切替わり検出位置で停止することができる。そのため、ステップS15からステップS17と同様な制御となるが、ステップS17でのエンコーダ7の信号変化後の処理が異なるため、ステップS20以降の新たなステップとなる。
そこで、Pの値が1の場合は、CPU16は、ステップS20において、振動型モータ1の間欠駆動制御を開始し、ステップS21で振動型モータ1に供給する駆動電圧の周波数を一定量下げ、ステップS23に進む。
ステップS23では、CPU16は、エンコーダ7のパルス信号変化の有無を確認し、変化がない場合は、ステップS21戻って、再び振動型モータ1に供給する駆動電圧の周波数を下げ、エンコーダ7のパルス信号に変化があった場合は、ステップS27に進む。
ステップS27では、CPU16は、振動型モータ1への駆動電圧の供給を止めて、振動型モータ1を目標停止位置で停止させ、処理を終了する。
また、ステップS19において、Pの値が1未満の場合は、エンコーダ7のON、OFF信号の切替わり検出位置の手前で振動型モータ1を停止させなければならない。本実施形態では、振動型モータ1の目標停止位置を0.5パルス単位で設定しているので、最後の送り量を0.5パルス分となるように振動型モータ1を制御する必要がある。ここでの0.5パルス分とは、目標停止位置までの距離をR、エンコーダ7の最小分解能分を移動させるために必要な振動型モータ1の移動距離をSとした場合に、R/Sに相当する。
そこで、Pの値が1未満の場合は、CPU16は、ステップS25において、間欠駆動制御での振動型モータ1の駆動状態を基に、目標停止位置までの駆動条件、即ち、振動型モータ1を0.5パルス信号分回転させるための駆動電圧の供給時間を算出する。なお、供給時間の算出方法に関しては後述する。
次に、ステップS26では、CPU16は、ステップS25で算出された供給時間だけ振動型モータ1に駆動電圧を供給して該振動型モータ1を駆動させて、ステップS27で振動型モータ1を目標停止位置で停止させる停止位置制御を行い、処理を終了する。
次に、図5を参照して、振動型モータ1を0.5パルス信号分回転させるための駆動電圧の供給時間を算出する方法を説明する。
図5に示すように、振動型モータ1の間欠駆動制御では、最初の1パルス分の駆動に要する時間はa、次の1パルス分の駆動に要する時間はb、その次の1パルス分の駆動に要する時間はc…となる。従って、1パルス回転ごとの振動型モータ1の駆動に要する時間が異なる。
振動型モータ1の間欠駆動制御時において、1パルス分の駆動に要する時間が毎回異なる理由は2つある。
第1には、被駆動部6の負荷変動があるため、負荷が大きい位置と負荷が小さい位置とでは、振動型モータ1に同じ駆動周波信号を供給しても、同じ回転速度にはならず、負荷が大きい位置の方が負荷が小さい位置より駆動時間が長くなってしまう。
第2に、振動型モータ1では、振動子の進行波をステータの摩擦力により回転子に伝えているため、ステータと回転子の表面状態が場所により僅かに異なるため、摩擦係数も僅かに異なる。したがって、駆動周波信号が同じでも同じ回転速度は得られない。
そこで、本実施形態では、図5を参照して、間欠駆動制御時に振動型モータ1が1パルス信号分駆動するのに要する時間a,b,c,d,eから振動型モータ1を0.5パルス信号分回転させるための駆動電圧の供給時間を算出する。
振動型モータ1を0.5パルス分回転させるための駆動電圧の供給時間は、振動型モータ1へ初めに供給する駆動周波数(初期駆動周波数)や、駆動周波数を下げる時の下げ幅等(周波数掃引レート:図2参照)により異なる。このため、事前にデータを集め、どのように処理をすれば良いか決めておく必要がある。
本実施形態では、次式を用いて振動型モータ1を0.5パルス分回転させるための駆動電圧の供給時間(駆動時間)Tを算出する。
駆動時間T=(a+b+c+d+e)/5×0.5×1.2
即ち、振動型モータ1の間欠駆動制御時の1パルス信号分回転させるのに要した複数の駆動時間a,b,c,d,eの平均値Aを算出する。そして、該平均値Aに対して、回転角度のパルス数0.5と予め実験等により定めた定数C=1.2とを乗じた時間を振動型モータ1を0.5パルス信号分回転させるための駆動時間Tとする。
以上説明したように、本実施形態では、コスト増や大型化を招くことなく、エンコーダ7の分解能以上の細かな停止位置を設定することができるので、振動型モータ1ひいては被駆動部6の停止位置のより高精度な位置決めが可能となる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態である駆動装置について説明する。なお、本実施形態の駆動装置の装置構成は、上記第1の実施形態と同様であるので、図及び符号を流用して説明する。
上記第1の実施形態では、振動型モータ1を0.5パルス信号分回転させるための駆動時間Tを算出する際、振動型モータ1の間欠駆動制御の5回分の駆動時間a,b,c,d,eを用いているが、本実施形態では、最初の間欠駆動制御の駆動時間aを省略している。
図3において、振動型モータ1は、間欠駆動領域G5の前では低速駆動領域G4で低速駆動されている。低速駆動のため、被駆動部6等の慣性の影響は小さいと思われるが、間欠駆動に比べると慣性は大きく、間欠駆動開始位置G8で停止した時のオーバーランの量が間欠駆動時に比べ大きくなることも考えられる。オーバーランの量が多くなると、次のエンコーダ信号の切替わりを検出するまでの振動型モータ1の移動距離が僅かに短くなり、駆動に要する時間も短くなってしまう。
そこで、本実施形態では、最初の間欠駆動に要した駆動時間は無視し、2回目以降の間欠駆動に要した時間を用い、次式により振動型モータ1を0.5パルス信号分回転させるための駆動電圧の供給時間(駆動時間)Tを算出する。
駆動時間T=(b+c+d+e)/4×0.5×1.2
その他の構成及び作用効果は、上記第1の実施形態と同様である。
(第3の実施形態)
次に、図6を参照して、本発明の第3の実施形態である駆動装置について説明する。なお、本実施形態の駆動装置の装置構成は、上記第1の実施形態と同様であるので、図及び符号を流用して説明する。
上記第1の実施形態では、振動型モータ1の目標停止位置がエンコーダ7のパルス信号切替わり検出位置の場合でも間欠駆動制御後に振動型モータ1を目標停止位置で停止させていた(図4のステップS20,ステップS21,ステップS23,ステップS27)。
これに対し、本実施形態では、振動型モータ1の目標停止位置がエンコーダ7のパルス信号切替わり検出位置の場合には、図6に示すように、間欠駆動制御を行なわずに振動型モータ1を目標停止位置で停止させる。
そして、振動型モータ1の目標停止位置がエンコーダ7のパルス信号切替わり検出位置でない場合のみ、図3に示すように、間欠駆動制御後に振動型モータ1を目標停止位置で停止させる停止位置制御を実行する。その他の構成及び作用効果は、上記第1の実施形態と同様である。
(第4の実施形態)
次に、図7を参照して、本発明の第4の実施形態である駆動装置について説明する。なお、本実施形態の駆動装置の装置構成は、上記第1の実施形態と同様であるので、図及び符号を流用して説明する。
上記第3の実施形態では、振動型モータ1の目標停止位置がエンコーダ7のパルス信号切替わり検出位置の場合は、間欠駆動を行なわずに振動型モータ1を目標停止位置で停止させている。これに対して、本実施形態では、振動型モータ1の目標停止位置がエンコーダ7のパルス信号切替わり検出位置の場合は、図7に示すように、少なくとも1パルス分の間欠駆動制御を実行した後に振動型モータ1を停止させる制御を実行する。
そして、振動型モータ1の目標停止位置がエンコーダ7のパルス信号切替わり検出位置でない場合のみ、図3に示すように、間欠駆動制御後に振動型モータ1を目標停止位置で停止させる停止位置制御を実行する。その他の構成及び作用効果は、上記第1の実施形態と同様である。
なお、本発明は上記各実施形態に例示したものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
本発明の第1の実施形態である駆動装置を説明するためのブロック図である。 無負荷状態の振動型モータに供給される駆動電圧の周波数と回転速度との関係を示すグラフ図である。 振動型モータの回転速度と時間との関係を示すグラフ図である。 振動型モータの回転開始から停止までの動作を説明するためのフローチャート図である。 振動型モータの間欠駆動が開始されてから停止するまでの、駆動周波数の変化とエンコーダにおけるA相,B相の出力波形との関係を示すグラフ図である。 本発明の第3の実施形態である駆動装置を説明するためのグラフ図である。 本発明の第4の実施形態である駆動装置を説明するためのグラフ図である。
符号の説明
1 振動型モータ
2 駆動装置
3 制御ユニット
4 駆動ユニット
5 マイクロコンピュータ
6 被駆動部
7 エンコーダ
8 ホームポジションセンサ
10 タイマ
11 カウンタ
12 メモリ
14 V−F変換機
15 モータドライバ
16 CPU

Claims (10)

  1. 振動型モータと、該振動型モータの駆動状態を検出するエンコーダと、該エンコーダにより検出される前記振動型モータの駆動情報に基づいて該振動型モータの停止位置を制御する制御手段と、を備える駆動装置であって、
    前記制御手段は、予め定められた前記振動型モータの目標停止位置から前記エンコーダの複数のパルス信号分手前における該パルス信号の切替わり検出位置から前記複数のパルス信号の最後のパルス信号の切替わり検出位置までパルス信号の切替わりを検出するごとに前記振動型モータの駆動を一時停止する間欠駆動制御と、
    前記目標停止位置までの残りの距離が前記エンコーダの最小分解能分に満たない場合に、前記間欠駆動制御において前記振動型モータを1パルス信号分回転させるのに要した複数の駆動時間の平均値に基づいて、前記目標停止位置までの前記振動型モータの駆動時間を算出し、算出された駆動時間だけ前記振動型モータを駆動することで、前記振動型モータを該目標停止位置で停止させる停止位置制御と、を実行する、ことを特徴とする駆動装置。
  2. 前記制御手段は、前記目標停止位置が前記エンコーダのパルス信号の切替わり検出位置にない場合に、前記間欠駆動制御及び前記停止位置制御を実行する、ことを特徴とする請求項1に記載の駆動装置。
  3. 前記間欠駆動制御時において前記振動型モータを1パルス信号分回転させるのに要した複数の駆動時間の平均値をA、前記目標停止位置までの距離をR、前記エンコーダの最小分解能分を移動させるために必要な前記振動型モータの移動距離をS、定数をCとした場合、前記停止位置制御での前記目標停止位置までの前記振動型モータの駆動時間Tが、T=A×(R÷S)×Cである、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の駆動装置。
  4. 前記制御手段は、前記目標停止位置が前記エンコーダのパルス信号の切替わり検出位置である場合、前記間欠駆動制御を行なわずに、前記目標停止位置で前記振動型モータを停止させる、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の駆動装置。
  5. 前記制御手段は、前記振動型モータの目標停止位置が前記エンコーダのパルス信号切替わり検出位置の場合は、少なくとも1パルス信号分の前記間欠駆動制御を実行した後に該振動型モータを停止させる制御を実行する、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の駆動装置。
  6. 振動型モータと、該振動型モータの駆動状態を検出するエンコーダとを備え、該エンコーダにより検出される前記振動型モータの駆動情報に基づいて該振動型モータの停止位置を制御する駆動装置の制御方法であって、
    予め定められた前記振動型モータの目標停止位置から前記エンコーダの複数のパルス信号分手前における該パルス信号の切替わり検出位置から前記複数のパルス信号の最後のパルス信号の切替わり検出位置までパルス信号の切替わりを検出するごとに前記振動型モータの駆動を一時停止する間欠駆動制御ステップと、
    前記目標停止位置までの残りの距離が前記エンコーダの最小分解能分に満たない場合に、該間欠駆動制御ステップにおいて前記振動型モータを1パルス信号分回転させるのに要した複数の駆動時間の平均値に基づいて、前記目標停止位置までの前記振動型モータの駆動時間を算出し、算出された駆動時間だけ前記振動型モータを駆動することで、前記振動型モータを該目標停止位置で停止させる停止位置制御ステップと、を有する、ことを特徴とする駆動装置の制御方法。
  7. 前記目標停止位置が前記エンコーダのパルス信号の切替わり検出位置にない場合に、前記間欠駆動制御ステップ及び前記停止位置制御ステップを実行する、ことを特徴とする請求項6に記載の駆動装置の制御方法。
  8. 前記間欠駆動制御ステップにおいて前記振動型モータを1パルス信号分回転させるのに要した複数の駆動時間の平均値をA、前記目標停止位置までの距離をR、前記エンコーダの最小分解能分を移動させるために必要な前記振動型モータの移動距離をS、定数をCとした場合、前記停止位置制御ステップでの前記目標停止位置までの前記振動型モータの駆動時間Tが、T=A×(R÷S)×Cである、ことを特徴とする請求項6又は7に記載の駆動装置の制御方法。
  9. 前記目標停止位置が前記エンコーダのパルス信号の切替わり検出位置である場合、前記間欠駆動制御ステップを行なわずに、前記目標停止位置で前記振動型モータを停止させる、ことを特徴とする請求項6〜8のいずれか一項に記載の駆動装置の制御方法。
  10. 前記振動型モータの目標停止位置が前記エンコーダのパルス信号切替わり検出位置の場合は、少なくとも1パルス信号分の前記間欠駆動制御ステップを実行した後に該振動型モータを停止させる、ことを特徴とする請求項6〜8のいずれか一項に記載の駆動装置の制御方法。
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