JP2002130180A - Dcポンプ装置 - Google Patents

Dcポンプ装置

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JP2002130180A
JP2002130180A JP2000319024A JP2000319024A JP2002130180A JP 2002130180 A JP2002130180 A JP 2002130180A JP 2000319024 A JP2000319024 A JP 2000319024A JP 2000319024 A JP2000319024 A JP 2000319024A JP 2002130180 A JP2002130180 A JP 2002130180A
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Haruhiko Kono
治彦 河野
Naoki Matsuo
直樹 松尾
Noriyoshi Nagase
徳美 永瀬
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の不凍液を用いるポンプ装置の水中すべ
り軸受においては、軸−軸受間にわずかに存在する不凍
液中でその化合物が析出し、軸受が固着し羽根車がロッ
クした状態となるので、モータ構成により羽根車を動か
そうとしてもポンプが起動できなくなるという課題があ
った。そして小型のDCポンプ装置では羽根車の回転部
の固着解除機構を構成する空間的・コスト面での余裕も
なく、羽根車の回転部の固着の解除は課題となってい
た。 【解決手段】 シールレス構造で、かつ、水中すべり軸
受を用いるDCポンプであって、羽根車1のロック状態
を検知する手段を設け、ロックを検知した場合は、羽根
車1の軸周りの共振周波数の1/nで駆動力を羽根車1
に与える期間を起動プロセスに設けた構成とし、DCポ
ンプにおける軸2の固着を簡単に解除できるようにす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シールレス構造を
有し、水中すべり軸受を用いる構成のDCポンプ装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の循環水用DCポンプには、コスト
および寿命に優れることから水中すべり軸受が採用され
ている。また、寒冷な環境下でもポンプの使用を可能と
するため、循環水としてエチレングリコールなどを水と
混合した不凍液が使われる。
【0003】図5に示すように従来のDCポンプ装置
は、流体に運動エネルギーを与える羽根車101と、羽
根車101と一体に形成された環状のロータ105と、
羽根車101に結合し羽根車101を回転自在に支持す
るための軸102と、軸102が嵌挿されて軸102周
りにすべり摩擦状態で係合されるとともにロータ105
に固定された軸受103と、ロータ105の内側に結合
した磁石104と、磁石104の内側に対応するように
配置され磁石104とともにモータを構成するステータ
106と、羽根車101を内部に収納し併せて羽根車1
01から吐出される流体を捕集して昇圧するボリュート
107と、ボリュート107を備え昇圧した後にポンプ
吐出口へ導く構造を有するケーシング108と、モータ
を内部と外部に分け、ボリュート107とともにポンプ
室を構成する隔壁109と、ボリュート107と隔壁1
09およびケーシング108からの漏水を防ぐOリング
110と、ステータ106の反羽根側に配置されモータ
の制御回路が構成された制御基板111を備え、軸10
2は隔壁109に一端を固定され他端をボリュート10
7に支持された構成となっている。
【0004】つぎに、上記のように構成された従来のD
Cポンプ装置のポンプ動作と作用について説明する。
【0005】ステータ106、磁石104からなるモー
タに制御基板111から電力が供給されると磁石104
に回転トルクが作用し、ロータ105によりこの磁石1
04と一体に結合されている羽根車101が回転する。
このとき、ロータ105に固定された軸受103は、隔
壁109に一端を固定され他端をボリュート107に支
持された軸102周りにすべり摩擦状態で係合されてい
るので、摩擦損失が少ない状態で回転状態が実現されて
いる。このすべり摩擦状態では厳密には軸受103と軸
102の固体接触ではなく、その間に流体が浸透した状
態となっており、流体が潤滑剤となってはじめて低摩擦
損失での回転を実現できる。
【0006】さて、回転する羽根車101に入った流体
はその羽根車101中の羽根により運動エネルギをう
け、遠心力により羽根車101より吐出する。吐出した
流体はボリュート107にて捕集・昇圧される。このよ
うに昇圧されることでポンプ室内全体が高圧の流体で満
たされてもOリング110によりポンプ外部に漏水する
ことはなく、流体はケーシング108に導かれポンプ外
へ吐出口を通して吐出することとなる。
【0007】このように、モータを隔壁109で内部と
外部に分け、ポンプ室とその外部をOリング110のよ
うな静的なシールで隔絶し、モータの回転を羽根車に伝
える軸を伝っての漏水を防止する軸シール構造を有す
る、いわゆるシールレスポンプは、基本的にメンテナン
スが必要となる防水軸構造がないため、信頼性が高く、
広く採用されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のシ
ールレスポンプにおいては、軸受構造は流体中に軸10
2と軸受103の接触面を持つ水中すべり軸受の構造を
用いるのが普通である。そして、温水を床面下に設置し
た管路に暖められた流体を循環させて暖房を行ういわゆ
る床暖房用等のDCポンプ装置においては、その循環流
体はエチレングリコールを主成分とする溶液を水に混ぜ
た不凍液を用いる。このDCポンプ装置を長期間不使用
の状態で置いておくと、不凍液の主成分であるエチレン
グリコール等と、水に元々含まれていたり管路から溶出
するその他微量の化学物質が反応する。そして、すべり
軸受の軸−軸受間にわずかに存在する不凍液中でこの化
合物が析出し、軸102に対し軸受103がこの析出物
を介して接着されたのに近い状態となることがある。つ
まり、軸受103が固着し羽根車101がロックした状
態となるので、モータにより羽根車101を動かそうと
してもポンプが起動できなくなるという課題があった。
【0009】この課題に対し、軸(もしくは軸受)を外
部から強制的に動かす特許出願例(特開平3−1119
2号公報など)があるが、この場合、軸支持部を外部か
らの力に応じ可動とするための機構などが別途必要とな
り、また、軸支持部の剛性低下による振動騒音の増大が
懸念されるなどの問題があった。さらに、小型のDCポ
ンプ装置では、このような固着解除機構を構成する空間
的・コスト面での余裕もなく、軸受固着の解除は課題と
なっていた。
【0010】そこで本発明は、簡単な構成で、かつ、安
価に軸受の固着を解除し、DCポンプ装置の高信頼性化
を実現することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、羽根車のロック状態を検知し、羽根車に対す
る駆動トルクを制御して軸の固着を解除する手段、ま
た、固着解除動作により羽根車が破損することを防止す
る手段、さらに、固着解除が失敗に終わってもそれを外
部に通知してメンテナンスを要請する手段を有するDC
ポンプ装置とする。
【0012】ほんな発明によれば、簡単な構成で軸受の
固着を解除し、DCポンプ装置の高信頼性化を実現する
ことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載された発
明は、シールレス構造を有し、水中すべり軸受を用いる
DCポンプ装置において、起動時の羽根車のロックを検
知する手段を構成し、ロックを検知した場合は羽根車の
軸周りのねじり共振周波数の1/n(n=1,2,3,
…)で駆動力を羽根車に与える期間を起動プロセスに設
けたDCポンプ装置であり、DCポンプ装置の信頼性を
向上することができる。
【0014】本発明の請求項2に記載された発明は、シ
ールレス構造を有し、水中すべり軸受を用いるDCポン
プ装置において、起動プロセスに羽根車の軸周りのねじ
り共振周波数の1/n(n=1,2,3,…)で駆動力
を羽根車に与える期間を設けたDCポンプ装置であり、
DCポンプ装置の信頼性の向上を簡単、かつ、安価に実
現することができる。
【0015】本発明の請求項3に記載された発明は、請
求項1に記載のDCポンプ装置において、ロック検知と
羽根車の軸周りのねじり共振周波数の1/n(n=1,
2,3,…)で駆動力を羽根車に与える期間の組み合わ
せを一定回数繰り返し、それでもロックが解除できない
場合、起動プロセスを中止するようにしたものであり、
同じくDCポンプの装置の信頼性を向上することができ
る。
【0016】本発明の請求項4に記載された発明は、請
求項3に記載のDCポンプ装置において、起動プロセス
の中止を外部に通知する手段をもつ構成としたものであ
り、同じくDCポンプの装置の信頼性を向上することが
できる。
【0017】(実施の形態1)以下、本発明の実施の形
態1のDCポンプ装置について図面を参照して説明す
る。
【0018】図1は、本発明の実施の形態1のDCポン
プ装置の断面図である。
【0019】図1に示すように本発明の実施の形態1の
DCポンプ装置は、流体に運動エネルギーを与える羽根
車1と、羽根車1と一体に形成された環状のロータ5
と、羽根車1に結合し羽根車1を回転自在に支持するた
めの軸2と、軸2が嵌挿されて軸2周りにすべり摩擦状
態で係合されるとともにロータ5に固定された軸受3
と、ロータ5の内側に結合した磁石4と、磁石4の内側
に対応するように配置され磁石4とともにモータを構成
するステータ6と、羽根車1を内部に収納し併せて羽根
車1から吐出される流体を捕集して昇圧するボリュート
7と、ボリュート7を備え昇圧した後にポンプ吐出口へ
導く構造を有するケーシング8と、モータを内部と外部
に分け、ボリュート7とともにポンプ室を構成する隔壁
9と、ボリュート7と隔壁9およびケーシング8からの
漏水を防ぐOリング10と、ステータ6の反羽根側に配
置されモータの制御回路が構成された制御基板11を備
え、軸2は隔壁9に一端を固定され他端をボリュート7
に支持された構成となっている。そして前記制御基板1
1のモータの制御回路は、駆動電流をモニターしてある
一定値を超過するようであれば、軸2と軸受3よりなる
回転部のロック状態と判断する判断回路を有している。
【0020】なお、この本発明の実施の形態1のDCポ
ンプ装置としての構成については、図5で記載した従来
のターボ型ポンプと基本的に同様であり、動作、構成に
ついての詳細な説明は従来の技術の説明に譲って、以下
に本実施の形態1の特徴部分のみについて説明する。
【0021】図1に示すように、本実施の形態1ではロ
ータ5に羽根車1と磁石4が一体に構成されたポンプ形
式が前提となる。ただし、軸2と軸受3の関係は図1の
場合とは逆の軸受側が固定、軸側が回転する場合にも適
応可能である。
【0022】さて、本実施の形態1のDCポンプ装置に
おけるポンプ始動のプロセスについて説明する。まず、
制御基板11上に構成される制御回路は通常の起動法に
沿ってステータ6のコイルに電流を流し、起動を試み
る。もしここで羽根車1が軸2と軸受3の固着によりロ
ックした状態であれば駆動電流は通常の駆動電流を遙か
に超過した状態となる。つまり、この駆動電流をモニタ
ーし、ある一定値を超過するようであれば軸2と軸受3
よりなる回転部のロック状態と判断することができる。
【0023】なお、このような判断回路およびロジック
はある程度のインテリジェント化された回路が必要とさ
れるDCポンプの駆動回路においては、わずかな構成を
付加するのみで実現可能である。また、この軸2と軸受
3よりなる回転部のロック検知はDCポンプの駆動に必
要な磁石4の位置検出センサのパルス出力をモニタする
こと等によっても可能である。
【0024】つぎに、軸2と軸受3よりなる回転部のロ
ック状態を検知した場合の軸2と軸受3の固着解除動作
について説明する。
【0025】図2(A)は、本発明の実施の形態1のD
Cポンプ装置の回転部分の模式図、図2(B)は、同D
Cポンプ装置の模式回転部分の断面図である。
【0026】図中の12は磁石4の質量と外形をもった
輪部、13はロータ5に相当する円盤部、14は軸受3
およびロータ5の軸受収納部に相当する垂直部、15は
固定部である。
【0027】いま、簡単のため円盤部13は質量をもた
ずかつ完全な剛体で、垂直部14も質量はないがねじり
方向のバネ定数(ねじり剛性)がkであるとする。垂直
部14の下端は固定部15に完全固定されており、これ
が軸2と軸受3の固着に相当する。
【0028】さて、この系では輪部12の内径をr、外
径をR、質量をMとした場合、ねじり共振周波数fは、
【0029】
【数1】
【0030】と表される。ここでもしこの(数1)で表
される周波数もしくはこの周波数の整数倍(n=1,
2,3,…)で輪部12に回転トルクが加わると、輪部
12は共振周波数で振動する。回転トルクが小さなもの
であっても共振周波数で駆動し続けることで、やがては
その振幅は垂直部14での内部応力・減衰などと均衡が
とれるまで大きくなる。このとき、垂直部14と固定部
15の接合部にはその振幅に対応したねじり応力がかか
ることとなる。この垂直部14と固定部15の接合部、
すなわち図1における軸2と軸受3の固着部にかかるね
じり応力により前記の固着部の析出物が破壊されるとと
もに取り除かれ、新たに周囲の流体が軸2と軸受3の間
に浸透して水中すべり軸受構成が復活する。
【0031】ただし、この共振で発生する内部応力が材
質の強度をこえると部品が破壊されることとなるので、
その場合は共振周波数で駆動する時間を制限して破壊に
いたらぬようにする必要がある。
【0032】なお、ねじり共振周波数は回転部各部品の
質量・寸法およびねじり剛性により影響を受けるが、各
部品を型成型品としてさらに一体成型品とすればこれら
によるばらつきは抑えられ、実用上問題は生じない。ま
た、駆動回転トルクを発生させる周波数を単一のもとは
せず、共振周波数の平均値を中心としたある一定範囲の
周波数でスイープさせても同様の効果を得ることができ
る。
【0033】(実施の形態2)つぎに、本発明の実施の
形態2のDCポンプ装置の説明をする。
【0034】本実施の形態2のDCポンプ装置の特徴と
するところは、先の実施の形態1に対し、軸2と軸受3
よりなる回転部のロック検知のプロセスを省いて、回転
トルクを前述のねじり固有振動周波数もしくはこの周波
数の整数倍(n=1,2,3,…)で加えたことにあ
る。
【0035】これにより、固着の有無に関わらず、DC
ポンプ装置の起動時には必ずねじり固有振動数で羽根車
1、軸受3、磁石4、ロータ5が振動することになる。
つまり、回転部のねじりに対する耐久性に余裕があれ
ば、実施の形態1で必要となる軸2と軸受3よりなる回
転部のロック検知のための付加部品は全く必要が無く、
DCポンプ装置のコストアップなしで軸2と軸受3の固
着に対する信頼性の向上を実現することができる。
【0036】(実施の形態3)図3は、本発明の実施の
形態3のDCポンプ装置の起動シーケンス説明図であ
る。なお、DCポンプ装置の基本的構成は実施の形態1
と同様である。
【0037】以下、図3を参照して実施の形態3におけ
るDCポンプ装置起動時のシーケンスを説明する。
【0038】制御回路は、まず、軸2と軸受3よりなる
回転部のロックを想定しない起動方法に則りステータに
駆動電流を流し始める。この状態で前述のロック検知を
行い、ロックの有無を判定する。この判定でロックして
いると判定された場合、あらかじめ指定された期間、前
述の固着の解除のためのねじり共振周波数でモータを駆
動して停止する。つぎに、ここまでのプロセスが開始し
てから何回目かを規定回数と比較して、もし、規定回数
より多ければその状態で起動シーケンスを中止する。も
し、規定回数より少なければ、前記のロックを想定しな
い起動方法に則りステータに駆動電流を流し、ロック検
知を行い、ねじり共振周波数でのモータ駆動により固着
が解除されていれば起動シーケンス成功でそのまま通常
の運転に移る。なお、繰り返しの規定回数は、羽根車1
やロータ5などの単体および接着や一体成型で結合され
た結合部品の強度等によりねじり共振に耐えられる様決
められるのはいうまでもない。
【0039】このように本実施の形態3では一回の軸2
と軸受3の固着解除動作ではなく、有限回の固着解除動
作では解除できないほど固着が強固で固着の解除に失敗
した場合、それでDCポンプ装置の起動シーケンスを中
止するため、不必要に長時間ねじり共振状態にさらすこ
とがないので、羽根車1やロータ5の破壊や、磁石4の
ロータ5からの分離を防ぐことができる。つまり、軸2
と軸受3の固着が解除できずDCポンプ装置の修理を行
うことになっても、羽根車1等を新規に交換する必要が
無く、ある程度分解し、羽根車1等に対し直接外力を加
えて軸2と軸受3の固着を解除し、元通り組み付けるだ
けで修理は完了する。よって、本実施の形態3では軸2
と軸受3の固着解除動作を物理的な付加構成なしで行
い、DCポンプ装置の信頼性を高めるとともに、軸2と
軸受3の固着が固着解除動作で解除できないような強固
な場合でも羽根車1等を壊すことなく、簡単な修理でD
Cポンプ装置の機能を復活させることができ、その信頼
性を向上させるとともに、メンテナンスのコストを下げ
ることできる。
【0040】(実施の形態4)図4は、本発明の実施の
形態4におけるDCポンプ装置の起動シーケンス説明図
である。
【0041】この実施の形態4におけるDCポンプ装置
の基本的構成は、実施の形態1に外部への通知手段が付
加されていることに特徴を有する。なお、外部への通知
手段は、DCポンプ装置から引き出された信号線の電気
的状態の変化や、ランプの点灯・消灯、ブザーによる
音、無線通信手段などが考えられる。
【0042】この実施の形態4におけるDCポンプ装置
は、その起動シーケンス中止までの流れは実施の形態3
と同じであるので説明は割愛するが、外部通知手段での
通知処理で前記の通知手段により装置が起動ができない
ことを外部に通知してメンテナンスを施すことで、DC
ポンプ装置の機能を迅速に復活させることができ、装置
全体としての信頼性を向上することができる。
【0043】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
はシールレス構造を有し、水中すべり軸受を用いるDC
ポンプ装置において、起動時の羽根車のロックを検知す
る手段を構成し、ロックを検知した場合は羽根車の軸周
りのねじり共振周波数の1/n(n=1,2,3,…)
で駆動力を羽根車に与える期間を起動プロセスに設けた
構成としたので、軸受と軸の間の固着を解除してDCポ
ンプ装置を起動することができ、DCポンプ装置の信頼
性を向上することができる。
【0044】また、本発明はシールレス構造を有し、水
中すべり軸受を用いるDCポンプ装置において、起動プ
ロセスに羽根車の軸周りのねじり共振周波数の1/n
(n=1,2,3,…)で駆動力を羽根車に与える期間
を設けた構成としたので、軸受と軸の間の固着を解除し
てDCポンプ装置を起動することができるので、DCポ
ンプ装置の信頼性の向上を、簡単かつ安価に実現するこ
とができる。
【0045】また、本発明は前記のDCポンプ装置にお
いて、ロック検知と羽根車の軸周りのねじり共振周波数
の1/n(n=1,2,3,…)で駆動力を羽根車に与
える期間の組み合わせを一定回数繰り返し、それでもロ
ックが解除できない場合、起動プロセスを中止するよう
にし、あるいは起動プロセスの中止を外部に通知する手
段をもつ構成として、共振駆動の連続による羽根車の破
壊を防止したり、共振駆動の連続による羽根車の破壊を
防止するとともに、分解修理などのメンテナンスを外部
に要請することができ、信頼性を向上することができる
ものであり、その効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のDCポンプ装置の断面
【図2】(A)同DCポンプ装置の回転部分の模式図 (B)同DCポンプ装置の模式回転部分の断面図
【図3】本発明の実施の形態3のDCポンプ装置の起動
シーケンス説明図
【図4】本発明の実施の形態4のDCポンプ装置の起動
シーケンス説明図
【図5】従来のDCポンプ装置の断面図
【符号の説明】
1 羽根車 2 軸 3 軸受 4 磁石 5 ロータ 6 ステータ 7 ボリュート 8 ケーシング 9 隔壁 10 Oリング 11 制御基板 12 輪部 13 円盤部 14 垂直部 15 固定部
フロントページの続き (72)発明者 永瀬 徳美 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3H020 AA01 AA08 BA02 BA22 CA08 DA04 EA07 5H605 BB05 BB10 BB14 CC04 EB06 GG04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シールレス構造を有し、水中すべり軸受を
    用いるDCポンプ装置において、起動時の羽根車のロッ
    クを検知する手段を構成し、ロックを検知した場合は羽
    根車の軸周りのねじり共振周波数の1/n(n=1,
    2,3,…)で駆動力を羽根車に与える期間を起動プロ
    セスに設けたことを特徴とするDCポンプ装置。
  2. 【請求項2】シールレス構造を有し、水中すべり軸受を
    用いるDCポンプ装置において、起動プロセスに羽根車
    の軸周りのねじり共振周波数の1/n(n=1,2,
    3,…)で駆動力を羽根車に与える期間を設けることを
    特徴とするDCポンプ装置。
  3. 【請求項3】ロック検知と羽根車の軸周りのねじり共振
    周波数の1/n(n=1,2,3,…)で駆動力を羽根
    車に与える期間の組み合わせを一定回数繰り返し、それ
    でもロックが解除できない場合、起動プロセスを中止す
    ることを特徴とする請求項1記載のDCポンプ装置。
  4. 【請求項4】起動プロセスの中止を外部に通知する手段
    をもつことを特徴とする請求項3記載のDCポンプ装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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