JP2004116335A - 深井戸用水中ポンプ - Google Patents
深井戸用水中ポンプ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004116335A JP2004116335A JP2002278405A JP2002278405A JP2004116335A JP 2004116335 A JP2004116335 A JP 2004116335A JP 2002278405 A JP2002278405 A JP 2002278405A JP 2002278405 A JP2002278405 A JP 2002278405A JP 2004116335 A JP2004116335 A JP 2004116335A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- motor
- impeller
- pump
- magnet
- water
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Synchronous Machinery (AREA)
- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
- Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
Abstract
【課題】本発明は、スイッチドリラクタンスモータを深井戸用水中ポンプに使用する上での問題点である、スイッチドラクタンスモータ部分の気密性を維持しつつ、深井戸用水中ポンプの信頼性の向上を図ることを課題とする。
【解決手段】気密性が維持されたスイッチドリラクタンスモータ12aで構成され、スイッチドリラクタンスモータ12aの回転子20が主軸14に連結された電動機部12と、複数の翼42aが回転軸38に対して渦巻き状に配置されたインペラ42で構成され、水を回転軸38に対して垂直方向に加圧するポンプ部30と、電動機部12の主軸14と、ポンプ部30の回転軸38とを連結するための軸継手部56とを含む構成を採用することにより課題を解決している。
【選択図】 図1
【解決手段】気密性が維持されたスイッチドリラクタンスモータ12aで構成され、スイッチドリラクタンスモータ12aの回転子20が主軸14に連結された電動機部12と、複数の翼42aが回転軸38に対して渦巻き状に配置されたインペラ42で構成され、水を回転軸38に対して垂直方向に加圧するポンプ部30と、電動機部12の主軸14と、ポンプ部30の回転軸38とを連結するための軸継手部56とを含む構成を採用することにより課題を解決している。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水中深く沈められる深井戸用水中ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】
深い井戸の水を地上に汲み揚げる深井戸用水中ポンプは、電動機の回転を複数段設けられたインペラに伝達し、この複数段のインペラで水を加圧することで、地上に水を汲み揚げるために必要な圧力を得ている(例えば、特許文献1参照)。また、この電動機としては、通常、誘導電動機、永久磁石回転式電動機等が用いられるが、これらの電動機は構造上の問題から高速回転が難しく、また、高速で回転したとしても効率が低下するなどの欠点を有している。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−054590公報
【0004】
従来の深井戸用水中ポンプはインペラが複数段設けられることにより、深井戸用水中ポンプの全長が長くなり、重量が重くなる。よってポンプを井戸に施設する際に取り扱いが悪かった。また、インペラを複数段設けることは、部品数が多くなる。この部品数が多いことは、製品の製造コストが高くなることや、故障の原因にもなっている。
【0005】
また、深井戸用水中ポンプは、その製品の特性上、他の水中ポンプに比べ高い信頼性が要求される。これは、水中ポンプを深い井戸の底部に施設するため、容易に保守点検を行うことが出来ないからである。
【0006】
モータの一種に、原理的に回転子に永久磁石や巻線がなく、モータ構造が簡単、安価、機械的に堅牢、回転子の高速回転が可能なことで知られるスイッチドリラクタンスモータ(以下、SRモータと略す)がある。しかし、このSRモータは、上記のような利点があるが、その構造による特性上、運転中の騒音と振動が激しく、製品として使用されるケースは少なかった。
【0007】
このSRモータを、深井戸用水中ポンプを駆動させる電動機として使用した場合、高速運転が可能なため、インペラの段数を削減でき、水中ポンプの全長を短くすることができる。さらに、深井戸用水中ポンプを駆動させる電動機としてSRモータを使用した場合、構造がシンプルなことから故障が発生しにくい。また、深井戸用水中ポンプは地下深く沈められることから、騒音や振動に関して、必要以上に考慮する必要がない。
【0008】
しかし、深井戸用水中ポンプの電動機としてSRモータを用いるためには、SRモータとしての効率を落とさず、SRモータの気密性を維持する必要がある。従来の水中ポンプに用いられているキャンドモータのように、ステータギャップ面を金属の円筒で覆うならば、SRモータの場合は、ロータとステータとのギャップが大きくなるため、SRモータの効率が低下する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、SRモータを深井戸用水中ポンプに使用する上での問題点である、スイッチトラクタンスモータ部分の気密性を維持しつつ、深井戸用水中ポンプの信頼性の向上を図ることを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は水中に沈められる深井戸用水中ポンプであって、気密性が維持されたSRモータの回転子が主軸に連結された電動機部と、主軸に回転可能な方向が一致した回転軸に対して、複数の翼が渦巻き状に配置されたインペラで構成され、水を回転軸に対して垂直方向に加圧する加圧手段と、電動機部の主軸と、ポンプ部の回転軸とを連結するためのマグネットカップリングとを含む構成を採用することにより課題を解決している。この構成を採用することにより、SRモータの気密性が維持された深井戸用水中ポンプを提供することができる。
【0011】
また、本発明は、上述の加圧手段が、複数の翼が回転軸に対して渦巻き状に配置されたインペラと、該インペラにより加圧された水を回転軸に対して垂直方向に導くため、該インペラに相対して配置されたガイドベーンとで構成され、水を回転軸に対して垂直方向に加圧するポンプ部を含む構成を採用している。この構成を採用することにより、SRモータを電動機に使用した深井戸用水中ポンプを提供することができる。
【0012】
また、本発明は、上述のマグネットカップリングが、駆動マグネットが配置された駆動マグネットフォルダと、従動マグネットが配置された従動マグネットフォルダと、駆動マグネットフォルダと従動マグネットフォルダとの間に隙間を空けて配置された内部ケーシングとを含む構成を採用することにより課題を解決している。この構成を採用することにより、SRモータ部分の気密性を維持することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、図を用いて説明する。図1は本発明による深井戸用水中ポンプ10の断面図である。本発明による深井戸用水中ポンプ10は、電動機部12とポンプ部30とマグネットカップリング56とにより構成される。
【0014】
電動機部12は図2に示すように、気密性が維持されたSRモータ12aで構成されている。また、ポンプ部30は図5に示すように、複数の翼42aが回転軸38に対して渦巻き状に配置されたインペラ42と、このインペラ42により加圧された水を回転軸38に対して垂直方向に導くため、このインペラ42と同軸に縦方向に相対して配置されたガイドベーン48により構成されている。また、マグネットカップリング56は図8に示すように、マグネットカップリング56の一方には、電動機部12の主軸14が連結され、他方にはポンプ部30の回転軸38が連結されている。本実施の形態においては、固定子のことをステータコア18、回転子のことをロータコア20と表現する。
【0015】
電動機部12を構成するSRモータ12aは、図2、図3で示すように有底筒状の外部ケーシング16の内側に、6極の凸状の突起を有するステータコア18が配置され、ステータコア18の内側に4極の凸状の突起を有するロータコア20が配置されている。このスタータコア18とロータコア20は共に向かい合う突極歯構造をなしている。ステータコア18及びロータコア20はケイ素銅板を打ち抜き、軸方向に積み重ねることで形成されている。このステータコア18の各極にはそれぞれ独立した相巻線22が巻かれている。各々の巻線方向はステータコア18の向かい合う2つの磁極のうち一方がN極、他方がS極となるように逆方向に巻かれている。ロータコア20に電動機部12の主軸14が連結されている。
【0016】
このSRモータ12aの主軸14は、図2に示すように、両端がボールベアリング24によって軸支されている。このボールベアリング24はブラケット74を介して外部ケーシング16に固定されている。このボールベアリング24を用いることにより、SRモータ12aの耐久性を向上させることができる。また、汎用性の高いボールベアリング24を用いることにより、SRモータ12a自体の製品コストを低下させることができる。
【0017】
また、図2、図3に示すように、このSRモータ12aのロータコア20における各突極の間には熱硬化性の樹脂26が充填されている。これにより、ロータコア20における各突極間の隙間が埋められる。よって、ロータコア20が高速に回転することによる風損や騒音を低減させることができる。
【0018】
また、ステータコア18、巻線22等にも樹脂26がほどこされている。これは、ステータコア18等の強度を向上させるためであると共に、SRモータ12aの内部に水が浸入した場合であっても、電気的に短絡させないためである。
【0019】
また、SRモータ12aを構成するロータコア20の形状は図3で示した形状に限定されない。例えば、図4に示すように、各突極の間に楔形状の凹部28を設けてもよい。これにより、ロータコア20が高速で回転する遠心力により、樹脂26がロータコア20から剥離することを防止することができる。
【0020】
図5に示すようにポンプ部30は、ハウジング32により形成されるポンプ室40を有する。このポンプ室40は、井戸の水を取込む吸引室40aと、水を加圧する加圧室40bと、水を排出する吐出室40cにより構成される。
【0021】
この吸引室40aには、この吸引室40aを形成するハウジング32の一部を矩形に切り欠くことで形成された吸込み口34が設けられている。また、ポンプ室40の軸中心には、このポンプ室40に回転自在に軸支された回転軸38が設けられている。また、この回転軸38にはインペラ42が固定されている。インペラ42に相対した位置には、軸中心に回転軸38が回転自在に結合されたガイドベーン48が配置されている。吐出室400cには、水を外部に放出するための吐出し口36が設けられている。
【0022】
回転軸38は、吸引室40aを形成するハウジング32に、滑り軸受52を介して軸支されている。吸込み口34は、このハウジング32の側面に3箇所設けられている。吐出し口36は吐出室40cにおける回転軸38方向に設けられている。吸込み口34から吸引室40a内に入り込んだ水が、インペラ42の回転により加圧され、ガイドベーン48を介して吐出し口36から外部に放出される。
【0023】
ポンプ部30を構成するインペラ42は、図6に示すように、6枚の翼42aが回転軸38を中心に渦巻き状に配置されている。インペラ42の軸中心に回転軸38が連結されている。インペラ42における回転軸38の近傍には、水の導入口44が設けられている。また、インペラ42における外周側には水の排出口46が設けられている。インペラ42が図6において回転軸38を中心に右に回転することにより、吸引室40a内部の水が導入口44からインペラ42内部に入り、インペラ42が回転することによる遠心力により水が加圧され、排出口46から水が加圧室40bに放出される。
【0024】
ポンプ部30を構成するガイドベーン48は、このガイドベーン48の軸中心が回転軸38に対して回転自在に軸支されている。このガイドベーン48は、インペラ42と相対して加圧室40bの内壁に固定されている。このガイドベーン48には、図7に示すように7枚の略くの字型の翼48aが回転軸38を中心に放射状に配置されている。インペラ42から加圧室40b内に放出された水が、ガイドベーン48の外周側から7枚の翼48aによってガイドベーン48の内側に導かれ、吐出室40cに放出される。
【0025】
インペラ42によって加圧される前の吸引室40a内における水の圧力と、インペラ42によって加圧された加圧室40b内の水の圧力とは相当異なる。そこで、図5に示すように、インペラ42で加圧された加圧室40b内の水を、再び吸引室40a内に逆流させないために、インペラ42における回転軸38近傍と加圧室40bの内壁との間に、ゴム製のシール50が設けられている。
【0026】
ポンプ室40の軸中心に回転軸38を軸支するために用いられている滑り軸受52には、潤滑液に水を使用するため、軸方向に溝54が設けられている。これにより、回転軸38を高速で回転させることによる、滑り軸受52の磨耗を防いでいる。
【0027】
図8に示すように、マグネットカップリング56は、筒状のマグネットケース58の内側に、有底円筒状の駆動マグネットフォルダ60が配置され、駆動マグネットフォルダ60の内側に、内部ケーシング68を介して従動マグネットフォルダ64が配置される構成を採用している。
【0028】
駆動マグネットフォルダ60は軸中心において電動機部12の主軸14に連結されている。駆動マグネットフォルダ60の内周面には、駆動マグネット62が環状に配置されている。駆動マグネットフォルダ60の内側には、この駆動マグネットフォルダ60の内側に隙間を空けて嵌り込む有底筒状の内部ケーシング68が設けられている。この内部ケーシング68とマグネットケース58が気密接合され、このマグネットケース58とSRモータ12aの外周を覆う外部ケーシング16とが気密接合されることでSRモータ12aの気密性が維持されている。
【0029】
内部ケーシング68の内側には、軸心に突起したボスを有する有底円筒形状の従動マグネットフォルダ64が、内部ケーシング68と隙間を空けて配置されている。従動マグネットフォルダ64のボス部70にマグネットヨーク72が接合されており、このマグネットヨーク72の外周面と従動マグネットフォルダ64の内周面との間に、駆動マグネット62と対向した従動マグネット66が環状に配置されている。この駆動マグネット62と対向する従動マグネット66は、互いに引き合う磁極が配置されている。この従動マグネットフォルダ64の軸中心にポンプ部30の回転軸38が連結されている。
【0030】
このマグネットカップリング56は、駆動マグネット62が回転すると、内部ケーシング68によって隔たれた従動マグネット66が追従回転する。つまり、駆動マグネット62と従動マグネット66が物理的に接触していなくても、駆動マグネット62と従動マグネット66が引き合うことにより、電動機部12の主軸14の回転力をポンプ部30の回転軸38に伝えることができる。
【0031】
また、このマグネットカップリング56の作用により、電動機部12の主軸14とポンプ部30の回転軸38とが物理的に接触しないことになる。よって、インペラ42に砂等が挟まり、インペラ42の回転が停止した場合であっても、主軸14は回転を続けている。よって、SRモータ12aの巻線22に大きな電流が流れすぎないので、SRモータ12aの焼付きを未然に防止することができる。
【0032】
また、滑り軸受52に設けられた溝54により、マグネットカップリング56における従動マグネットフォルダ64部分にも、水が浸入する。しかし、マグネットカップリング56に設けられた内部ケーシング68により、駆動マグネットフォルダ60側の気密性が維持されている。よって、SRモータ12aの気密性を維持することができる。
【0033】
SRモータ12aにおけるモータ制御装置は、ステータコア18及びロータコア20を形成する各磁極にパルス電圧をかけ、ステータコア18とロータコア20を形成する各磁極のリアクタンス値を検出することにより、ロータコア20の各磁極の角度位置を検出している。
【0034】
また、モータ制御装置には、SRモータ12aに流れる電流が規定の値になったとき、モータの回転を停止させる装置が設けられている。これは、インペラ42に砂等が挟まった場合に、マグネットカップリング56の作用により、SRモータ12aが空転し、SRモータ12aが無駄な電力を消費させないためである。
【0035】
SRモータ12aを回転させる電源には3相の電源が用いられている。SRモータ12aを構成するステータコア18における6極のうち、対向した位置の2極ずつに、3相のうち、1相の電源が供給されている。ステータコア18の各極に流す電流のタイミングを、検出された各磁極の角度位置のデータを元にして変化させることで、SRモータ12aを回転させている。
【0036】
これにより、ロータコア20の角度位置を測定するセンサを使うことなく、ロータコア20の角度位置を検出し、SRモータ12aを回転させることができる。よって、SRモータ12aを構成する部品の数を減少させることができる。
【0037】
この深井戸用水中ポンプ10のコントロールは、地上に置かれた制御盤によって行われている。モータ制御装置は、地上に置かれた制御盤に組み込まれている。つまり、SRモータ12aのモータ制御装置自体は、深井戸用水中ポンプ10の筐体に組み込まれない。よって、厳密なロータコア20の角度位置検出の演算処理を行う精密機器で構成されたモータ制御装置が、過酷な条件の下におかれる深井戸用水中ポンプ10の筐体に組み込まれていないので、モータ制御装置が故障する可能性が低くなり、延いては、深井戸用水中ポンプ10の信頼性を向上させることができる。
【0038】
本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づき種々なる改良、修正、変形を加えた態様で実施できるものである。
【0039】
SRモータ12aを形成するステータコア18、及びロータコア20の極数は実施の形態で説明した極数に限定されない。例えば、ステータコア18の極数を12極とし、ロータコア20の極数を8極とすることも可能である。
【0040】
インペラ42、及びガイドベーン48の形状は実施の形態で説明した形状に限定されない。例えば、インペラ42を形成する翼42aの枚数は6枚に限定されない。同様に、ガイドベーン48を形成する翼48aの枚数は7枚に限定されない。
【0041】
【発明の効果】
本発明における深井戸用水中ポンプにおいては、電動機にSRモータを使用することにより、電動機に接続されたインペラを高速に回転させることができるので、インペラの個数を削減することができ、深井戸用水中ポンプの全長を短くしたり重量を軽くしたりすることができる。よって、井戸に水中ポンプを施設する際の取り扱いが容易になる。
【0042】
また、電動機部の主軸とポンプ部の回転軸とをマグネットカップリングを用いて接続することにより、電動機部の気密性を維持することができる。また、水中ポンプで一般的に用いられている気密維持の方法であるキャンド方式を採用しないことから、SRモータにおけるステータコアとロータコアとのギャップを短くすることができる。よって、SRモータの性能を向上させることができる。
【0043】
また、SRモータにおけるロータコアの磁極の位置を、位置センサを用いず、磁極のインダクタンスを測定することにより検知しているので、SRモータを構成する部品の数を削減することができる。よって、部品の数が減少することにより、SRモータが故障する可能性が低くなり、延いては深井戸用水中ポンプの信頼性を向上させることができる。
【0044】
また、マグネットカップリングを使用することにより、主軸と回転軸とを物理的に接合させずに、電動機部における主軸の回転力を回転軸に伝達することができる。よって、インペラに砂等が挟まり、回転軸が動かなくなった場合であっても、SRモータのみが空転することになる。よって、電動機部の主軸に大きな力が働かず、SRモータに過大な電流が流れない。したがってSRモータの故障を未然に防ぐことができる。
【0045】
また、モータ制御装置に、SRモータに流れる電流が規定の値になったとき、モータの回転を停止させる装置を設けることにより、インペラに砂等が挟まった場合に、SRモータが空転しても、モータの回転を停止させる装置によって、モータの回転を停止させることができる。よって、SRモータが空転することによる無駄な電力の消費を無くすことができる。
【0046】
更に、本来、騒音や振動が激しいことから実用に適さないとされていたSRモータを、深井戸用水中ポンプの電動機として使用することにより、それらの欠点を感じさせずに、SRモータの長所(構造が簡単なことから、悪い環境の中でも使用可能なこと等)を生かすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による深井戸用水中ポンプの断面図である。
【図2】深井戸用水中ポンプの電動機部の断面図である。
【図3】電動機部の断面図である。(図2の断面と直角の方向の断面)
【図4】回転子の他の形状を示す平面図である。
【図5】深井戸用水中ポンプのポンプ部の断面図である。
【図6】ポンプ部を構成するインペラの翼の形状を示す平面図である。
【図7】ポンプ部を構成するガイドベーンの翼の形状を示す平面図である。
【図8】深井戸用水中ポンプのマグネットカップリングを示す断面図である。
【符号の説明】
10:深井戸用水中ポンプ
12:電動機部
12a:スイッチドリラクタンスモータ(SRモータ)
14:主軸
16:外部ケーシング
18:ステータコア
20:ロータコア
22:巻線
24:ボールベアリング
26:樹脂
28:凹部
30:ポンプ部
32:ハウジング
34:吸込み口
36:吐出し口
38:回転軸
40:ポンプ室
40a:吸引室
40b:加圧室
40c:吐出室
42:インペラ
42a:インペラの翼
44:導入口
46:排出口
48:ガイドベーン
48a:ガイドベーンの翼
50:シール
52:滑り軸受
54:溝
56:マグネットカップリング
58:マグネットケース
60:駆動マグネットフォルダ
62:駆動マグネット
64:従動マグネットフォルダ
66:従動マグネット
68:内部ケーシング
70:ボス部
72:マグネットヨーク
74:ブラケット
【発明の属する技術分野】
本発明は、水中深く沈められる深井戸用水中ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】
深い井戸の水を地上に汲み揚げる深井戸用水中ポンプは、電動機の回転を複数段設けられたインペラに伝達し、この複数段のインペラで水を加圧することで、地上に水を汲み揚げるために必要な圧力を得ている(例えば、特許文献1参照)。また、この電動機としては、通常、誘導電動機、永久磁石回転式電動機等が用いられるが、これらの電動機は構造上の問題から高速回転が難しく、また、高速で回転したとしても効率が低下するなどの欠点を有している。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−054590公報
【0004】
従来の深井戸用水中ポンプはインペラが複数段設けられることにより、深井戸用水中ポンプの全長が長くなり、重量が重くなる。よってポンプを井戸に施設する際に取り扱いが悪かった。また、インペラを複数段設けることは、部品数が多くなる。この部品数が多いことは、製品の製造コストが高くなることや、故障の原因にもなっている。
【0005】
また、深井戸用水中ポンプは、その製品の特性上、他の水中ポンプに比べ高い信頼性が要求される。これは、水中ポンプを深い井戸の底部に施設するため、容易に保守点検を行うことが出来ないからである。
【0006】
モータの一種に、原理的に回転子に永久磁石や巻線がなく、モータ構造が簡単、安価、機械的に堅牢、回転子の高速回転が可能なことで知られるスイッチドリラクタンスモータ(以下、SRモータと略す)がある。しかし、このSRモータは、上記のような利点があるが、その構造による特性上、運転中の騒音と振動が激しく、製品として使用されるケースは少なかった。
【0007】
このSRモータを、深井戸用水中ポンプを駆動させる電動機として使用した場合、高速運転が可能なため、インペラの段数を削減でき、水中ポンプの全長を短くすることができる。さらに、深井戸用水中ポンプを駆動させる電動機としてSRモータを使用した場合、構造がシンプルなことから故障が発生しにくい。また、深井戸用水中ポンプは地下深く沈められることから、騒音や振動に関して、必要以上に考慮する必要がない。
【0008】
しかし、深井戸用水中ポンプの電動機としてSRモータを用いるためには、SRモータとしての効率を落とさず、SRモータの気密性を維持する必要がある。従来の水中ポンプに用いられているキャンドモータのように、ステータギャップ面を金属の円筒で覆うならば、SRモータの場合は、ロータとステータとのギャップが大きくなるため、SRモータの効率が低下する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、SRモータを深井戸用水中ポンプに使用する上での問題点である、スイッチトラクタンスモータ部分の気密性を維持しつつ、深井戸用水中ポンプの信頼性の向上を図ることを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は水中に沈められる深井戸用水中ポンプであって、気密性が維持されたSRモータの回転子が主軸に連結された電動機部と、主軸に回転可能な方向が一致した回転軸に対して、複数の翼が渦巻き状に配置されたインペラで構成され、水を回転軸に対して垂直方向に加圧する加圧手段と、電動機部の主軸と、ポンプ部の回転軸とを連結するためのマグネットカップリングとを含む構成を採用することにより課題を解決している。この構成を採用することにより、SRモータの気密性が維持された深井戸用水中ポンプを提供することができる。
【0011】
また、本発明は、上述の加圧手段が、複数の翼が回転軸に対して渦巻き状に配置されたインペラと、該インペラにより加圧された水を回転軸に対して垂直方向に導くため、該インペラに相対して配置されたガイドベーンとで構成され、水を回転軸に対して垂直方向に加圧するポンプ部を含む構成を採用している。この構成を採用することにより、SRモータを電動機に使用した深井戸用水中ポンプを提供することができる。
【0012】
また、本発明は、上述のマグネットカップリングが、駆動マグネットが配置された駆動マグネットフォルダと、従動マグネットが配置された従動マグネットフォルダと、駆動マグネットフォルダと従動マグネットフォルダとの間に隙間を空けて配置された内部ケーシングとを含む構成を採用することにより課題を解決している。この構成を採用することにより、SRモータ部分の気密性を維持することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、図を用いて説明する。図1は本発明による深井戸用水中ポンプ10の断面図である。本発明による深井戸用水中ポンプ10は、電動機部12とポンプ部30とマグネットカップリング56とにより構成される。
【0014】
電動機部12は図2に示すように、気密性が維持されたSRモータ12aで構成されている。また、ポンプ部30は図5に示すように、複数の翼42aが回転軸38に対して渦巻き状に配置されたインペラ42と、このインペラ42により加圧された水を回転軸38に対して垂直方向に導くため、このインペラ42と同軸に縦方向に相対して配置されたガイドベーン48により構成されている。また、マグネットカップリング56は図8に示すように、マグネットカップリング56の一方には、電動機部12の主軸14が連結され、他方にはポンプ部30の回転軸38が連結されている。本実施の形態においては、固定子のことをステータコア18、回転子のことをロータコア20と表現する。
【0015】
電動機部12を構成するSRモータ12aは、図2、図3で示すように有底筒状の外部ケーシング16の内側に、6極の凸状の突起を有するステータコア18が配置され、ステータコア18の内側に4極の凸状の突起を有するロータコア20が配置されている。このスタータコア18とロータコア20は共に向かい合う突極歯構造をなしている。ステータコア18及びロータコア20はケイ素銅板を打ち抜き、軸方向に積み重ねることで形成されている。このステータコア18の各極にはそれぞれ独立した相巻線22が巻かれている。各々の巻線方向はステータコア18の向かい合う2つの磁極のうち一方がN極、他方がS極となるように逆方向に巻かれている。ロータコア20に電動機部12の主軸14が連結されている。
【0016】
このSRモータ12aの主軸14は、図2に示すように、両端がボールベアリング24によって軸支されている。このボールベアリング24はブラケット74を介して外部ケーシング16に固定されている。このボールベアリング24を用いることにより、SRモータ12aの耐久性を向上させることができる。また、汎用性の高いボールベアリング24を用いることにより、SRモータ12a自体の製品コストを低下させることができる。
【0017】
また、図2、図3に示すように、このSRモータ12aのロータコア20における各突極の間には熱硬化性の樹脂26が充填されている。これにより、ロータコア20における各突極間の隙間が埋められる。よって、ロータコア20が高速に回転することによる風損や騒音を低減させることができる。
【0018】
また、ステータコア18、巻線22等にも樹脂26がほどこされている。これは、ステータコア18等の強度を向上させるためであると共に、SRモータ12aの内部に水が浸入した場合であっても、電気的に短絡させないためである。
【0019】
また、SRモータ12aを構成するロータコア20の形状は図3で示した形状に限定されない。例えば、図4に示すように、各突極の間に楔形状の凹部28を設けてもよい。これにより、ロータコア20が高速で回転する遠心力により、樹脂26がロータコア20から剥離することを防止することができる。
【0020】
図5に示すようにポンプ部30は、ハウジング32により形成されるポンプ室40を有する。このポンプ室40は、井戸の水を取込む吸引室40aと、水を加圧する加圧室40bと、水を排出する吐出室40cにより構成される。
【0021】
この吸引室40aには、この吸引室40aを形成するハウジング32の一部を矩形に切り欠くことで形成された吸込み口34が設けられている。また、ポンプ室40の軸中心には、このポンプ室40に回転自在に軸支された回転軸38が設けられている。また、この回転軸38にはインペラ42が固定されている。インペラ42に相対した位置には、軸中心に回転軸38が回転自在に結合されたガイドベーン48が配置されている。吐出室400cには、水を外部に放出するための吐出し口36が設けられている。
【0022】
回転軸38は、吸引室40aを形成するハウジング32に、滑り軸受52を介して軸支されている。吸込み口34は、このハウジング32の側面に3箇所設けられている。吐出し口36は吐出室40cにおける回転軸38方向に設けられている。吸込み口34から吸引室40a内に入り込んだ水が、インペラ42の回転により加圧され、ガイドベーン48を介して吐出し口36から外部に放出される。
【0023】
ポンプ部30を構成するインペラ42は、図6に示すように、6枚の翼42aが回転軸38を中心に渦巻き状に配置されている。インペラ42の軸中心に回転軸38が連結されている。インペラ42における回転軸38の近傍には、水の導入口44が設けられている。また、インペラ42における外周側には水の排出口46が設けられている。インペラ42が図6において回転軸38を中心に右に回転することにより、吸引室40a内部の水が導入口44からインペラ42内部に入り、インペラ42が回転することによる遠心力により水が加圧され、排出口46から水が加圧室40bに放出される。
【0024】
ポンプ部30を構成するガイドベーン48は、このガイドベーン48の軸中心が回転軸38に対して回転自在に軸支されている。このガイドベーン48は、インペラ42と相対して加圧室40bの内壁に固定されている。このガイドベーン48には、図7に示すように7枚の略くの字型の翼48aが回転軸38を中心に放射状に配置されている。インペラ42から加圧室40b内に放出された水が、ガイドベーン48の外周側から7枚の翼48aによってガイドベーン48の内側に導かれ、吐出室40cに放出される。
【0025】
インペラ42によって加圧される前の吸引室40a内における水の圧力と、インペラ42によって加圧された加圧室40b内の水の圧力とは相当異なる。そこで、図5に示すように、インペラ42で加圧された加圧室40b内の水を、再び吸引室40a内に逆流させないために、インペラ42における回転軸38近傍と加圧室40bの内壁との間に、ゴム製のシール50が設けられている。
【0026】
ポンプ室40の軸中心に回転軸38を軸支するために用いられている滑り軸受52には、潤滑液に水を使用するため、軸方向に溝54が設けられている。これにより、回転軸38を高速で回転させることによる、滑り軸受52の磨耗を防いでいる。
【0027】
図8に示すように、マグネットカップリング56は、筒状のマグネットケース58の内側に、有底円筒状の駆動マグネットフォルダ60が配置され、駆動マグネットフォルダ60の内側に、内部ケーシング68を介して従動マグネットフォルダ64が配置される構成を採用している。
【0028】
駆動マグネットフォルダ60は軸中心において電動機部12の主軸14に連結されている。駆動マグネットフォルダ60の内周面には、駆動マグネット62が環状に配置されている。駆動マグネットフォルダ60の内側には、この駆動マグネットフォルダ60の内側に隙間を空けて嵌り込む有底筒状の内部ケーシング68が設けられている。この内部ケーシング68とマグネットケース58が気密接合され、このマグネットケース58とSRモータ12aの外周を覆う外部ケーシング16とが気密接合されることでSRモータ12aの気密性が維持されている。
【0029】
内部ケーシング68の内側には、軸心に突起したボスを有する有底円筒形状の従動マグネットフォルダ64が、内部ケーシング68と隙間を空けて配置されている。従動マグネットフォルダ64のボス部70にマグネットヨーク72が接合されており、このマグネットヨーク72の外周面と従動マグネットフォルダ64の内周面との間に、駆動マグネット62と対向した従動マグネット66が環状に配置されている。この駆動マグネット62と対向する従動マグネット66は、互いに引き合う磁極が配置されている。この従動マグネットフォルダ64の軸中心にポンプ部30の回転軸38が連結されている。
【0030】
このマグネットカップリング56は、駆動マグネット62が回転すると、内部ケーシング68によって隔たれた従動マグネット66が追従回転する。つまり、駆動マグネット62と従動マグネット66が物理的に接触していなくても、駆動マグネット62と従動マグネット66が引き合うことにより、電動機部12の主軸14の回転力をポンプ部30の回転軸38に伝えることができる。
【0031】
また、このマグネットカップリング56の作用により、電動機部12の主軸14とポンプ部30の回転軸38とが物理的に接触しないことになる。よって、インペラ42に砂等が挟まり、インペラ42の回転が停止した場合であっても、主軸14は回転を続けている。よって、SRモータ12aの巻線22に大きな電流が流れすぎないので、SRモータ12aの焼付きを未然に防止することができる。
【0032】
また、滑り軸受52に設けられた溝54により、マグネットカップリング56における従動マグネットフォルダ64部分にも、水が浸入する。しかし、マグネットカップリング56に設けられた内部ケーシング68により、駆動マグネットフォルダ60側の気密性が維持されている。よって、SRモータ12aの気密性を維持することができる。
【0033】
SRモータ12aにおけるモータ制御装置は、ステータコア18及びロータコア20を形成する各磁極にパルス電圧をかけ、ステータコア18とロータコア20を形成する各磁極のリアクタンス値を検出することにより、ロータコア20の各磁極の角度位置を検出している。
【0034】
また、モータ制御装置には、SRモータ12aに流れる電流が規定の値になったとき、モータの回転を停止させる装置が設けられている。これは、インペラ42に砂等が挟まった場合に、マグネットカップリング56の作用により、SRモータ12aが空転し、SRモータ12aが無駄な電力を消費させないためである。
【0035】
SRモータ12aを回転させる電源には3相の電源が用いられている。SRモータ12aを構成するステータコア18における6極のうち、対向した位置の2極ずつに、3相のうち、1相の電源が供給されている。ステータコア18の各極に流す電流のタイミングを、検出された各磁極の角度位置のデータを元にして変化させることで、SRモータ12aを回転させている。
【0036】
これにより、ロータコア20の角度位置を測定するセンサを使うことなく、ロータコア20の角度位置を検出し、SRモータ12aを回転させることができる。よって、SRモータ12aを構成する部品の数を減少させることができる。
【0037】
この深井戸用水中ポンプ10のコントロールは、地上に置かれた制御盤によって行われている。モータ制御装置は、地上に置かれた制御盤に組み込まれている。つまり、SRモータ12aのモータ制御装置自体は、深井戸用水中ポンプ10の筐体に組み込まれない。よって、厳密なロータコア20の角度位置検出の演算処理を行う精密機器で構成されたモータ制御装置が、過酷な条件の下におかれる深井戸用水中ポンプ10の筐体に組み込まれていないので、モータ制御装置が故障する可能性が低くなり、延いては、深井戸用水中ポンプ10の信頼性を向上させることができる。
【0038】
本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づき種々なる改良、修正、変形を加えた態様で実施できるものである。
【0039】
SRモータ12aを形成するステータコア18、及びロータコア20の極数は実施の形態で説明した極数に限定されない。例えば、ステータコア18の極数を12極とし、ロータコア20の極数を8極とすることも可能である。
【0040】
インペラ42、及びガイドベーン48の形状は実施の形態で説明した形状に限定されない。例えば、インペラ42を形成する翼42aの枚数は6枚に限定されない。同様に、ガイドベーン48を形成する翼48aの枚数は7枚に限定されない。
【0041】
【発明の効果】
本発明における深井戸用水中ポンプにおいては、電動機にSRモータを使用することにより、電動機に接続されたインペラを高速に回転させることができるので、インペラの個数を削減することができ、深井戸用水中ポンプの全長を短くしたり重量を軽くしたりすることができる。よって、井戸に水中ポンプを施設する際の取り扱いが容易になる。
【0042】
また、電動機部の主軸とポンプ部の回転軸とをマグネットカップリングを用いて接続することにより、電動機部の気密性を維持することができる。また、水中ポンプで一般的に用いられている気密維持の方法であるキャンド方式を採用しないことから、SRモータにおけるステータコアとロータコアとのギャップを短くすることができる。よって、SRモータの性能を向上させることができる。
【0043】
また、SRモータにおけるロータコアの磁極の位置を、位置センサを用いず、磁極のインダクタンスを測定することにより検知しているので、SRモータを構成する部品の数を削減することができる。よって、部品の数が減少することにより、SRモータが故障する可能性が低くなり、延いては深井戸用水中ポンプの信頼性を向上させることができる。
【0044】
また、マグネットカップリングを使用することにより、主軸と回転軸とを物理的に接合させずに、電動機部における主軸の回転力を回転軸に伝達することができる。よって、インペラに砂等が挟まり、回転軸が動かなくなった場合であっても、SRモータのみが空転することになる。よって、電動機部の主軸に大きな力が働かず、SRモータに過大な電流が流れない。したがってSRモータの故障を未然に防ぐことができる。
【0045】
また、モータ制御装置に、SRモータに流れる電流が規定の値になったとき、モータの回転を停止させる装置を設けることにより、インペラに砂等が挟まった場合に、SRモータが空転しても、モータの回転を停止させる装置によって、モータの回転を停止させることができる。よって、SRモータが空転することによる無駄な電力の消費を無くすことができる。
【0046】
更に、本来、騒音や振動が激しいことから実用に適さないとされていたSRモータを、深井戸用水中ポンプの電動機として使用することにより、それらの欠点を感じさせずに、SRモータの長所(構造が簡単なことから、悪い環境の中でも使用可能なこと等)を生かすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による深井戸用水中ポンプの断面図である。
【図2】深井戸用水中ポンプの電動機部の断面図である。
【図3】電動機部の断面図である。(図2の断面と直角の方向の断面)
【図4】回転子の他の形状を示す平面図である。
【図5】深井戸用水中ポンプのポンプ部の断面図である。
【図6】ポンプ部を構成するインペラの翼の形状を示す平面図である。
【図7】ポンプ部を構成するガイドベーンの翼の形状を示す平面図である。
【図8】深井戸用水中ポンプのマグネットカップリングを示す断面図である。
【符号の説明】
10:深井戸用水中ポンプ
12:電動機部
12a:スイッチドリラクタンスモータ(SRモータ)
14:主軸
16:外部ケーシング
18:ステータコア
20:ロータコア
22:巻線
24:ボールベアリング
26:樹脂
28:凹部
30:ポンプ部
32:ハウジング
34:吸込み口
36:吐出し口
38:回転軸
40:ポンプ室
40a:吸引室
40b:加圧室
40c:吐出室
42:インペラ
42a:インペラの翼
44:導入口
46:排出口
48:ガイドベーン
48a:ガイドベーンの翼
50:シール
52:滑り軸受
54:溝
56:マグネットカップリング
58:マグネットケース
60:駆動マグネットフォルダ
62:駆動マグネット
64:従動マグネットフォルダ
66:従動マグネット
68:内部ケーシング
70:ボス部
72:マグネットヨーク
74:ブラケット
Claims (3)
- 水中に沈められる深井戸用水中ポンプであって、
気密性が維持されたスイッチドリラクタンスモータの回転子が主軸に連結された電動機部と、
前記主軸に回転可能な方向が一致した回転軸に対して、複数の翼が渦巻き状に配置されたインペラで構成され、水を前記回転軸に対して遠心方向に加圧する加圧手段と、
前記電動機部の主軸と、前記ポンプ部の回転軸とを連結するためのマグネットカップリングと、
を含む深井戸用水中ポンプ。 - 前記加圧手段が、
複数の翼が回転軸に対して渦巻き状に配置されたインペラと、該インペラにより加圧された水を回転軸に対して垂直方向に導くため、該インペラに相対して配置されたガイドベーンとで構成され、水を回転軸に対して垂直方向に加圧するポンプ部を含む請求項1に記載の深井戸用水中ポンプ。 - 前記マグネットカップリングが、
駆動マグネットが配置された駆動マグネットフォルダと、
従動マグネットが配置された従動マグネットフォルダと、
前記駆動マグネットフォルダと従動マグネットフォルダとの間に隙間を空けて配置された内部ケーシングと、
を含む請求項1又は請求項2に記載の深井戸用水中ポンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002278405A JP2004116335A (ja) | 2002-09-25 | 2002-09-25 | 深井戸用水中ポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002278405A JP2004116335A (ja) | 2002-09-25 | 2002-09-25 | 深井戸用水中ポンプ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004116335A true JP2004116335A (ja) | 2004-04-15 |
Family
ID=32273683
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002278405A Pending JP2004116335A (ja) | 2002-09-25 | 2002-09-25 | 深井戸用水中ポンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004116335A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010036714A2 (en) * | 2008-09-26 | 2010-04-01 | Baker Hughes Incorporated | Electrical submersible pump with equally loaded thrust bearings |
US8342821B2 (en) | 2010-10-21 | 2013-01-01 | Baker Hughes Incorporated | Tuned bearing |
CN105317699A (zh) * | 2014-07-18 | 2016-02-10 | 合肥盛亚电机电泵有限公司 | 开关磁阻电机驱动调速节能型污水潜水电泵 |
CN107747547A (zh) * | 2017-11-24 | 2018-03-02 | 山西晋海制泵科技有限公司 | 水力悬浮式防泄漏潜水泵 |
KR102171097B1 (ko) * | 2019-07-15 | 2020-10-28 | 안재권 | 심정펌프 타입 고양정 배수용 펌프 |
-
2002
- 2002-09-25 JP JP2002278405A patent/JP2004116335A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010036714A2 (en) * | 2008-09-26 | 2010-04-01 | Baker Hughes Incorporated | Electrical submersible pump with equally loaded thrust bearings |
WO2010036714A3 (en) * | 2008-09-26 | 2010-07-08 | Baker Hughes Incorporated | Electrical submersible pump with equally loaded thrust bearings |
US7987913B2 (en) | 2008-09-26 | 2011-08-02 | Baker Hughes Incorporated | Electrical submersible pump with equally loaded thrust bearings and method of pumping subterranean fluid |
US8342821B2 (en) | 2010-10-21 | 2013-01-01 | Baker Hughes Incorporated | Tuned bearing |
CN105317699A (zh) * | 2014-07-18 | 2016-02-10 | 合肥盛亚电机电泵有限公司 | 开关磁阻电机驱动调速节能型污水潜水电泵 |
CN107747547A (zh) * | 2017-11-24 | 2018-03-02 | 山西晋海制泵科技有限公司 | 水力悬浮式防泄漏潜水泵 |
KR102171097B1 (ko) * | 2019-07-15 | 2020-10-28 | 안재권 | 심정펌프 타입 고양정 배수용 펌프 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5649811A (en) | Combination motor and pump assembly | |
US7021905B2 (en) | Fluid pump/generator with integrated motor and related stator and rotor and method of pumping fluid | |
JP3475174B2 (ja) | 電動ポンプ | |
JP3400924B2 (ja) | 電動ポンプ | |
WO2006118600A3 (en) | Multiple rotor, wide blade, axial flow pump | |
JP2007071201A (ja) | 一体化された電気−液圧動力ユニットの改良された構造 | |
US20160169232A1 (en) | Pump And Cleaning Apparatus | |
JP2003129966A (ja) | 電動オイルポンプ | |
EP4102075A1 (en) | Magnetic drive, seal-less pump | |
US10250090B2 (en) | Rotor, motor, pump and cleaning apparatus | |
JP3530910B2 (ja) | 遠心モータポンプ | |
US6296458B1 (en) | Electric fuel pump | |
JP2004116335A (ja) | 深井戸用水中ポンプ | |
US20180245596A1 (en) | Integrated electric motor and pump assembly | |
US10626871B2 (en) | Centrifugal pump with integrated axial flux permanent magnet motor | |
JP4630123B2 (ja) | 流体ポンプ | |
CN115539400A (zh) | 一种盘式磁阻电机集成叶轮离心式双吸泵 | |
US10294959B2 (en) | Synchronous motor, motor stator, pump and cleaning apparatus | |
US10389187B2 (en) | Motor, pump and cleaning apparatus | |
CN220325355U (zh) | 一种深井泵用同步磁阻电机 | |
CN114337120B (zh) | 增压泵用无刷直流电机及增压泵 | |
KR200393376Y1 (ko) | 수중펌프 | |
JP2000337287A (ja) | 外部駆動形dcラインポンプ | |
RU67769U1 (ru) | Аксиальный безваловый двигатель-насос | |
WO1996018817A1 (en) | Impeller |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20050901 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20090205 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090210 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20090609 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |