JP4298353B2 - 位置制御方法、位置制御システム、画像形成装置およびコンピュータプログラム - Google Patents

位置制御方法、位置制御システム、画像形成装置およびコンピュータプログラム Download PDF

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    • G05B2219/43074Control speed, acceleration so as to follow desired speed profile

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、駆動源の駆動力を動力伝達機構を介して被駆動部材に伝達する駆動系に用いられる位置制御方法、位置制御システム、位置制御方法を実行するためのプログラム関するものであり、例えば被駆動部材の慣性が大きい画像形成装置の現像器の位置制御に適切なものである。
【0002】
【従来の技術】
駆動源と被駆動部材との間には動力伝達機構が設けられていることが多く、特に、プリンター等の多色画像形成装置の現像器切り替え器のように、比較的大きな慣性をもつ被駆動部材(負荷)を位置制御する場合、駆動源であるモータの効率、配置等を考えて、モータと負荷の間をギア列等の動力伝達機構で結合する場合が多い。また、駆動源が直流モータの場合には、高速駆動している場合に効率が良いのでこの傾向が強い。
【0003】
ところで、動力伝達機構にはギア列のバックラッシやガタ等のいわゆる機械的な不感帯(以下、遊びという)が必ず存在するが、ロータリエンコーダなどの位置検出器を負荷に直接結合すると、ギア列等の遊びにより制御系が不安定になりやすく、また必要な解像度を得るのに高パルスのエンコーダが必要であり、コスト高になる。したがって、位置検出器をモータ軸に結合する場合が多く、これはいわゆるセミクローズ制御系と称される。
【0004】
また、高精度かつ静粛に位置制御するために、速度テーブルによってモータを制御する方法がよく行われている。例えば、騒音等を考慮して、図12に示すように、できるだけ滑らかな速度テーブルを用いるのが普通である(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開昭57−132797号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように動力伝達機構には遊びが存在するが、例えば、多色画像形成装置の現像器切り替え器のように比較的大きな慣性をもつ負荷を駆動する場合、減速比を大きくとるので、遊びも大きくなる。
【0007】
このような系を上述したセミクローズ系で位置制御する場合、初期状態によって制御結果が大きく異なってしまうことがある。
【0008】
例えば、図12に示すように、滑らかな速度テーブルに従って加速しようとすると、動力伝達機構の初期状態が進行方向に対する遊びがない場合は、最初から負荷側とモータ側との慣性負荷が一体となっているため、加速カーブが適切に設計されていれば、図13に点線で示すように、指令速度に追従して負荷側およびモータ側が一体的に滑らかな加速をする。
【0009】
一方、動力伝達機構の初期状態が進行方向に対する遊びがある場合は、最初、モータ側の慣性負荷のみが駆動されるので位置検出器で検出される位置は指令速度に対して追従するが、負荷側は動かない。
【0010】
動力伝達機構の遊びが詰められると、まずギア列が弾性変形を開始し、この後、2つの慣性(モータと負荷)が一体的に運動を開始するまでは、図14に示すように、負荷を加速することができない。ここで、図14において、モータ側の動きを点線で、負荷側の動きを一点鎖線で示している。
【0011】
そして、このときに、負荷のモータに対する大きな位置遅れを生じ、これをすぐに回復することができないため、図15に示すように、目標位置付近で大きなオーバーシュートを起こしてしまうことがある。
【0012】
そこで、本発明は、動力伝達機構には遊びが存在し、駆動源の駆動位置を検出して被駆動部材の位置制御を行う場合でも、被駆動部材を正確に位置制御することができるようにした位置制御方法や位置制御システムを提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本願第1の発明は、動力伝達機構を介して被駆動部材を駆動する駆動源と、前記駆動源の駆動位置を検出する位置検出手段とを備え、前記駆動源に速度指令を出して速度制御を行う駆動装置に適用され、前記位置検出手段による検出位置が目標位置に到達するように制御を行う位置制御方法であって、前記動力伝達機構の最大の機械的不感帯量に相当する駆動量だけ、前記駆動源を加速駆動させるよう前記速度指令を加速側に変化させる第1速度制御ステップと、前記第1速度制御ステップの後、前記被駆動部材の駆動速度が前記駆動源の速度と前記動力伝達機構の設計上の変速比に応じた速度となるのに必要な駆動量だけ、前記駆動源が駆動される間、前記速度指令を一定とするか、又は、前記第1速度制御ステップよりも小さい変化率で前記速度指令を加速側に変化させる第2速度制御ステップと、前記第2速度制御ステップの後、前記速度指令を加速側に変化させる第3速度制御ステップとを有することを特徴とする。
【0015】
本願第2の発明は、駆動源と、前記駆動源の出力を被駆動部材に伝達する動力伝達機構と、前記駆動源の駆動位置を検出する位置検出手段と、記駆動源に対して速度指令を出して前記位置検出手段によって検出された検出位置が目標位置に到達するように前記駆動源の駆動を制御する駆動制御手段とを有する位置制御システムであって、前記駆動制御手段は、前記動力伝達機構の最大の機械的不感帯量に相当する駆動量だけ、前記駆動源を加速駆動させるよう前記速度指令を加速側に変化させる第1の速度制御を行い、前記第1の速度制御の後、前記被駆動部材の駆動速度が前記駆動源の速度と前記動力伝達機構の設計上の変速比に応じた速度となるのに必要な駆動量だけ、前記駆動源が駆動される間、前記速度指令を一定とするか、又は、前記第1の速度制御よりも小さい変化率で前記速度指令を加速側に変化させる第2の速度制御を行い、前記第2の速度制御の後、前記速度指令を加速側に変化させる第3の速度制御を行うことを特徴とする。
【0017】
本願第3の発明である画像形成装置は、上述した位置制御システムを備え、駆動源の駆動力により画像形成に関わる被駆動部材を駆動することを特徴とする。
【0018】
本願第4の発明は、動力伝達機構を介して被駆動部材を駆動する駆動源と、前記駆動源の駆動位置を検出する位置検出手段とを備え、前記駆動源に速度指令を出して速度制御を行う駆動装置のコンピュータに、前記位置検出手段による検出位置が目標位置に到達するように制御を行わせるコンピュータプログラムであって、少なくとも前記動力伝達機構の最大の機械的不感帯量に相当する駆動量だけ、前記駆動源を加速駆動させるよう前記速度指令を加速側に変化させる第1速度制御ルーチンと、前記第1速度制御ルーチンの後、前記被駆動部材の駆動速度が前記駆動源の速度と前記動力伝達機構の設計上の変速比に応じた速度となるのに必要な駆動量だけ、前記駆動源が駆動される間、前記速度指令を一定とするか、又は、前記第1速度制御ルーチンよりも小さい変化率で前記速度指令を加速側に変化させる第2速度制御ルーチンと、前記第2速度制御ルーチンの後、前記速度指令を加速側に変化させる第3速度制御ルーチンとを有することを特徴とする。
【0020】
これらの発明によれば、駆動源の駆動位置を検出して被駆動部材の位置制御を行う場合であっても、機械的不感帯(遊び)が存在する動力伝達機構の初期条件にかかわらず、しかも特別な機構や部品を用いることなく、安定して正確な被駆動部材の位置制御を行うことが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1は、本発明の実施形態の一つである位置制御システムにおけるモータの指令速度(速度指令値)の変化パターンを示す速度テーブルを示した図であり、図2は、本実施形態の位置制御システムにおけるブロック図である。
【0022】
図2では、各構成要素の電気的な接続を点線で、機械的な接続を実線で示す。ここで、位置センサであるロータリエンコーダ(位置検出手段)2は、直流モータ(以下、モータ)4の軸に伝達機構を介さずに直接取り付けられている。ロータリエンコーダ2は回転方向の情報を含むパルス信号を出していて、このパルス信号を位置カウンタ1でアップダウンカウントすることによって、モータ4の駆動位置(回転量)情報を得ることができる。
【0023】
動力伝達機構であるギア列(単数のギア列からなるものも含む)5は、モータ4にて発生した回転を減速するとともにトルクを増大させる。また、ギア列5には機械的な不感帯としての遊びが存在し、その量は予め計測することによりほぼ正確に知ることができる。
【0024】
記憶回路7には、負荷としての被駆動部材6を位置制御する際の速度テーブルおよび制御の諸パラメータが記憶されていて、マイコン(駆動制御手段)3の要求に応じて、それらをマイコン3に出力する。また、マイコン3は記憶回路7又は別の記憶媒体に記録されたプログラムを読み出して実行することによって、本実施形態における処理を行う。
【0025】
マイコン3は記憶回路7から読み出した速度テーブルを積分して得られる指令位置と、位置カウンタ1から得られた現在の駆動位置とを比較して、位置偏差に対して比例、積分、微分演算などを行い、モータ4に与える駆動信号のパルス幅(デューティー比)を増減制御することによって、モータ4を加減速テーブルの速度指令値に追従させる。このとき、従来のように滑らかな変化の速度テーブルに基づいて加減速制御を行った場合、図14、15に示すように、遊びの初期条件によって負荷が急激に変化すると、モータの実際の駆動速度が指令速度に追従できず、被駆動部材には大きなオーバーシュートが生じていた。これに対して、本実施形態では、図1に示すような速度テーブルによって制御を行う。以下、図1の速度テーブルにおける各領域について説明する。
【0026】
▲1▼第1加速領域(第1速度制御ステップ)
この領域では、モータの構成要素であるロータや出力軸といったモータ自体の負荷のみを駆動する場合に、モータ4が十分追従可能な加速度が得られるような第1の変化率で指令速度を増加させる。
【0027】
▲2▼第1定速領域(第2速度制御ステップ)
この領域では、動力伝達機構であるギア列5の弾性変形が平衡状態に達するまで、具体的にはモータ4、ギア列5、および、被駆動部材6がほぼ一体的に運動するようになり、モータ4の速度とモータ4からの駆動力伝達が開始された被駆動部材6の速度とがほぼ動力伝達機構の減速比に応じた関係に達するまで、指令速度を一定(加速度を0)とする。
【0028】
▲3▼第2加速領域(第3速度制御ステップ)
この領域では、モータ4が最大速度に達するまで、モータ4と被駆動部材6の2つの慣性が十分追従可能な加速度が得られるように、第1の変化率よりも小さい変化率で指令速度を増加させる。なお、被駆動部材6の移動距離が短い(モータ4を駆動させる前に上述の位置カウンタ1から得られた駆動位置と指令位置との距離が十分に離れていない)のであれば、モータ4がその距離に見合った速度に達するまで指令速度を増加させる。
【0029】
▲4▼第2定速領域
この領域では、減速開始位置までモータ4を最大速度で駆動するために一定の指令速度とする。なお、被駆動部材6の移動距離が短いと、この領域は0secとなる場合もある。
【0030】
▲5▼第1減速領域(第4速度制御ステップ)
この領域では、モータ自体の負荷のみを駆動する場合に、モータ4が十分追従可能なマイナスの加速度が得られるように、第2の変化率で指令速度を減少させる。
【0031】
▲6▼第3定速領域加(第5速度制御ステップ)
この領域では、動力伝達機構であるギア列5の弾性変形が平衡状態に達するまで、具体的には、先に減速されたモータ4と被駆動部材6とが分離された状態になった後、再びほぼ一体的に運動するようになり、かつ被駆動部材6の速度がモータ4の速度に対してほぼ動力伝達機構の減速比に応じた速度に減速するまで、指令速度を一定(マイナスの加速度を0)とする。
【0032】
▲7▼第2減速領域(第6速度制御ステップ)
モータ4の速度が0に達するまで(位置カウンタ1によるカウント値が目標位置に対応するカウント値に達するまで)、モータ4と被駆動部材6の両者の慣性が十分追従可能なマイナスの加速度が得られるように指令速度を第2の変化率より小さい変化率で減少させる。
【0033】
▲8▼サーボロック領域
目標位置での外乱によってモータ4(および被駆動部材6)の位置が変動しないようサーボロックをする。
【0034】
各速度制御領域▲1▼〜▲8▼について詳しく説明する。
【0035】
第1加速領域▲1▼は、モータ4の起動から動力伝達機構であるギア列5の遊びが詰まるのに必要なモータ駆動量である。機械的不感帯である遊びはギア列5の内部のほかにも、モータ4とギア列5の間や、ギア列5と被駆動部材6との間にも存在する。この第1加速領域▲1▼では、これらの遊びの総和が最大である場合であっても、これらの遊びが全て詰まるために必要な量、モータ4を駆動する。図1は速度のグラフなので、この第1加速領域▲1▼の部分の積分値が遊び量となる。なお、このモータ駆動量はエンコーダ換算値である。
【0036】
第1定速領域▲2▼では、動力伝達機構であるギア列5の遊びが詰まり、機械的不感帯がなくなることで、分離していたモータ4および被駆動部材6の慣性が動力伝達機構を介して係合してから、これら両者の慣性が平衡状態に達して一体的に運動を始めるまでの時間が設定されている。
【0037】
この時間は、モータ4と被駆動部材6の両者の慣性、ギア列5の弾性定数、摩擦等により決定される。この時間は、計算や実測で求め、予め設定しておくことができる。なお、第1定速領域▲2▼の代わりに、第1加速領域▲1▼および第2加速領域▲3▼よりゆるい(第1の変化率よりも小さい変化率の)加速領域を設けてもよい。この第1定速領域▲2▼の時間は、第1加速領域▲1▼の最終位置で両者の慣性が平衡状態に達した(つまり駆動前のギア列5による遊びが最大であった)場合を基に設定されている。
【0038】
上記の第2加速領域▲3▼は、モータ側と被駆動部材側との慣性が一体となって運動している領域である。第1加速領域▲1▼ではモータ4の慣性だけを考慮すればよいが、この第2加速領域▲3▼ではモータ4の慣性と被駆動部材6の慣性を考慮する必要がある。したがって、第1加速領域▲1▼よりもモータ4に大きな負荷がかかる第2加速領域▲3▼でのモータ4の加速度は、第1加速領域▲1▼でのモータ4の加速度よりも小さく設定されている。
【0039】
なお、DCモータでは、高回転になると逆起電力でトルクが小さくなるので、最高速付近では加速を緩やかにするとよい場合もある。
【0040】
第2定速領域▲4▼は、最高速度で減速開始位置(残り距離が減速領域の速度カーブの積分値と同じ位置)になるまで運行される領域である。この領域での指令速度は、モータ4やそのドライバの絶対定格、加減速距離、騒音等を考慮して決定される。また、この領域は必ず必要というわけではない。すなわち、被駆動部材6の移動距離が短いときには、上記第2加速領域▲3▼の後、すぐに第1減速領域▲5▼に移行する。
【0041】
第1減速領域▲5▼では、被駆動部材6は慣性によって速度を維持しようとするのに対して、モータ4には制動が働くため、再びモータ4と被駆動部材6の両者の慣性が分離し、動力伝達機構であるギア列5には再度遊びが生じ、遊びが生じることによりギア列5の弾性変形が回復する。そして、第1加速領域▲1▼と同様にギア列5による遊びをなくすため、ギア列5による遊びが第1加速領域▲1▼とは逆向きに詰まるまでモータ4を減速しながら駆動する。
【0042】
なお、モータ4と被駆動部材6の慣性が分離するため、減速の加速度はモータ4自体の慣性のみが追従できるような値とする。第1減速領域▲5▼では第1加速領域▲1▼に比べて速度が大きいので、時間的には第1加速領域▲1▼よりも短くなる(移動距離は同じである)。
【0043】
第3定速領域▲6▼では、動力伝達機構であるギア列5の遊びが逆向きに詰まり、機械的不感帯がなくなることで、分離していたモータ4および被駆動部材6の慣性が動力伝達機構を介して係合してから、これら両者の慣性が平衡状態に達して一体的に運動を始めるまでの時間が設定されている。
【0044】
この時間は、第1定速領域▲2▼と同様にモータ4と被駆動部材6の両者の慣性、ギア列5の弾性定数、摩擦等により決定される。なお、第3定速領域▲6▼の代わりに、第1減速領域▲5▼および第2減速領域▲7▼よりゆるい(第2の変化率よりも小さい変化率の)加速領域を設けてもよい。
【0045】
この第3定速領域▲6▼の時間は、第1減速領域▲5▼の最終位置で両者の慣性が平衡状態に達した(つまり駆動前のギア列5による遊びが最大であった)場合を基に設定されている点では第1定速領域▲2▼と同じであるが、第1定速領域▲2▼では、被駆動部材6が静止摩擦で停止しているのに対して、この第3定速領域▲6▼では両者の慣性が動いているので、第3定速領域▲6▼は第1定速領域▲2▼と比較して短い時間で済む。
【0046】
第2減速領域▲7▼では、第2加速領域▲3▼と同様にして2つの慣性が一体的に運動することを想定して、マイナスの加速度は、両者の慣性が無理なく減速できる値に設定される。なお、減速領域側では、軸やギア列の摩擦力が減速方向に優位に作用するため、加速領域よりも変化率を大きくとっている。
【0047】
サーボロック領域▲8▼では、モータ4および被駆動部材6が目標位置から変動しないようにサーボロックをかけるが、設計した速度カーブにより直前に十分減速されていれば、図15に示したようなハンチングを起こすことなく静かに停止する。
【0048】
ここで、本実施形態によれば、初期条件にかかわらず、図15のような目標位置でのハンチングを起こさないことについて説明する。
【0049】
まず、初期条件で、駆動力伝達機構の進行方向の遊びが最大である場合の指令速度とモータ4および被駆動部材6の速度(加速時の追従速度)との関係を模式的に示したのが図3である。なお、実線は指令速度を、点線はモータ4の動きを、一点鎖線は被駆動部材6の動きをそれぞれ示している。但し、被駆動部材6の動きは、モータ軸に換算した値(実際の被駆動部材6の速度を動力伝達機構の減速比で割ったものに相当する値)として示している。
【0050】
第1加速領域▲1▼では、モータ側の慣性にのみ駆動力が伝達されるので、指令速度と検出されたモータ速度はほぼ一致する。この第1加速領域▲1▼の最終位置まではギア列5による遊びが存在するため、被駆動部材6には駆動力がほとんど伝達されない。
【0051】
第1定速領域▲2▼の直前で、モータ側と被駆動部材側とが動力伝達機構を介して係合し、第1定速領域▲2▼ではモータ4の駆動によって動力伝達機構のギア列5が弾性変形してから、ギア列5および被駆動部材6が徐々に駆動を開始し、モータ4、ギア列5、および、被駆動部材6までの駆動系が一体的に運動する。なお、第1定速領域▲2▼は、予め求めたこれらの変化に要する時間を設定しているため、第2加速領域▲3▼に入る時にはモータ4、ギア列5、及び、被駆動部材6までの駆動系が一体的に運動できるようになっている。
【0052】
第2加速領域▲3▼では、モータ4と被駆動部材6の両者の慣性を加速する指令速度になっている(第1加速領域▲1▼より加速がゆるい)ため、モータ4と被駆動部材6は指令速度を十分に追従することができる。また、減速時にも同様のことが言える。
【0053】
以上より本実施形態によれば、初期条件で動力伝達機構に遊びがあった場合でも、図15に示したような大きなオーバーシュートやハンチングは生じず、図5に示すように、モータ4をほぼ目標位置に停止させることができることがわかる。図5では被駆動部材6の動き(追従速度)は記載されていないが、第2加速領域▲3▼、第2定速領域▲2▼、第2減速領域▲7▼での被駆動部材6の動きはモータ4の動きとほぼ同じであり、目標位置付近でオーバーシュートを起こさないことがわかる。
【0054】
次に、初期条件で、動力伝達機構の進行方向の遊びがないの場合の加速時の指令速度とモータ4および被駆動部材6の実際の速度との関係を図4に示す。なお、実線は指令速度を、点線はモータ4および被駆動部材6の実際の動き(追従速度)をそれぞれ示している。
【0055】
第1加速領域▲1▼がモータ4自体の負荷、つまりモータ4の慣性のみの加速を想定しているので、モータ4の慣性と被駆動部材6の慣性を同時に駆動しなければならない本条件では、加速初期においてはモータ4の速度が指令速度よりも遅れてしまう。
【0056】
しかし、駆動開始から動力伝達機構のギア列5の弾性変形が開始され、第1定速領域▲2▼の早い段階でモータ4の検出された速度が指令速度に追いつくことができる。
【0057】
第2加速領域▲3▼に入る頃には、遊びがある場合と同じ状態となり、あとは上述したように安定してモータ4および被駆動部材6を目標位置に停止させることが可能となる。
【0058】
また、初期条件での遊びの量によってモータ4の慣性と被駆動部材6の慣性が一体的に運動するためにかかる時間、駆動量は異なるが、いずれの場合であっても、第1定速領域▲2▼の終了する時点ではモータ4の慣性と被駆動部材6の慣性が一体的に運動することになる。
【0059】
また、第1加速領域1、第1速領域2等で設定する時間は、計算や実測によって予め定ることができ、ここでセミクローズ系の制御を行う必要はない。
【0060】
図6には、動力伝達機構の遊び量検出の一例であるシーケンスを表すフローチャートを示している。このフローチャートの動作は、位置制御システムの初期化時等に必要に応じて、所定の移動開始位置の個所だけ行えばよい。なお、図ではステップをSと略している。
【0061】
ステップ1では、マイコン3はモータ4を微速で通常の進行方向と逆方向に駆動、すなわち後退させる。
【0062】
ステップ2では、モータ4が負荷側に突き当たることにより速度が0、又は、突き当たる衝撃でバウンドして速度が正(通常の進行方向)となる位置を検出する。このとき、負荷側を駆動せずにモータ4のみを駆動可能なように、モータのトルクは小さく設定されている。この位置の検出ができた場合はステップ3及びステップ4に進み、位置の検出ができなければステップ1を繰り返す。
【0063】
ステップ3では、ステップ2で検出した位置をP0として記憶回路7に記憶させる。このP0は動力伝達機構による遊びが最大のときの遊びの一端の位置を示している。
【0064】
ステップ4では、モータ4と被駆動部材6を駆動するために必要なトルクを得るために十分なステップ状の駆動指令を与えて、モータ4を通常の進行方向に駆動する。このときのモータ4の速度変化を示したのが図7である。
【0065】
ステップ5では、モータ4が負荷側に突き当たって動力伝達機構が弾性変形を開始するため、モータ4の加速度が正から負へと変化する位置を検出する。この位置の検出ができた場合はステップ6及びステップ7に進み、位置の検出ができなければステップ4を繰り返す。
【0066】
ステップ6では、ステップ5で検出した位置をP1として記憶回路7に記憶させる。このP1は動力伝達機構による遊びが最大のときの遊びの他端の位置を示している。また、モータ4の速度は位置P1のときの速度と比較して一旦は減少するが、その後、再び増加を開始してP1のときと同じ速度まで回復する。
【0067】
このとき、モータ4の慣性と被駆動部材6の慣性は一体的に運動するようになる。モータ4の速度が位置P1での速度から一旦減少し、再び位置P1での速度に回復するまでの時間Δtを計測し、このΔtを記憶回路7に記憶させる。このΔtより第1定速領域▲2▼と第3定速領域▲6▼での駆動時間を求めることができる。
【0068】
ステップ7では、P1−P0を計算して、動力伝達機構の最大遊び量を求める。
【0069】
ステップ8では、予め記憶回路7に記憶されている仮速度テーブルを読み出し、求めたΔt、および、動力伝達機構の最大遊び量を用いて仮速度テーブルの修正を行い、正式な速度テーブルを作成する。この速度テーブルは、次回からの位置制御に使用することができる。
【0070】
ステップ9では、正式な速度テーブルを記憶回路7に記憶させる。
【0071】
なお、被駆動部材6をロック保持する固定機構がある場合には、予め被駆動部材6を固定しておくことによって、被駆動部材6を駆動することなく最大遊び量を検出することができる。ただし、この場合、Δtは予めギア列5の弾性定数等から計算又は別途測定しておく必要がある。
【0072】
なお、本実施形態では、駆動源として直流モータを用いる場合について説明したが、ギア列等の動力伝達機構を介して被駆動部材を駆動し、駆動源の出力部の駆動位置を位置センサより取得した位置に基づいて駆動源のフィードバック制御を行う駆動系であれば、どのような駆動源を用いてもよい。
【0073】
例えば、図8には、振動型モータを用いた、カメラ等のレンズ鏡筒の駆動ユニットを示している。ここで、10はペンシル型の振動型モータ、12、13がギア列ユニット(動力伝達機構)、15はパルス板、16はこのパルス板15とともに位置検出器を構成するフォトインタラプタ等からなるエンコーダである。14は被駆動部材(負荷)としてのレンズ鏡筒の構成部品であり、例えば、ズームレンズを光軸方向に駆動するカムリング等である。
【0074】
なお、振動型モータ10は、弾性体10aと、弾性体10aの下部に設けられた圧電素子10bと、弾性体10aの上面にバネ力により圧接しているロータ10cとから構成されており、圧電素子10bへの通電によって弾性体10aに振動を励起し、この弾性体10aに圧接しているロータ10cが回転駆動されるものである。そして、ロータ10cの回転は、ロータ10cと一体回転するギア10dからギアユニット12、13を介してレンズ鏡筒の構成部材14に伝達される。
【0075】
この例では振動型モータを使っているが、ギア列によりトルクを伝達しているため本実施形態と同様の制御方法が有効である。この場合、パルス幅でも速度を制御できるが、よりダイナミックレンジの広い駆動周波数による速度の制御がよく用いられる。
【0076】
(第2実施形態)
図9には、上記第1実施形態にて説明した位置制御システムを備えた多色画像形成装置18の構成を示している。20は表面にレーザー光等を受けて感光し、潜像を形成する感光ドラム、23は感光ドラム20に形成された潜像に順に各色の感光剤を付加することによって可視像を現出させる回転型現像器、19は回転型現像器23によって現像された単色の可視画像を記録シートに転写し、各色の可視画像を重ね合わせることによってカラー画像を形成する中間転写ドラムである。
【0077】
被駆動部材の慣性が大きく、また動力伝達機構の遊びが大きい系に対して上述した第1実施形態の位置制御システムは有効である。図9でいえば、中間転写ドラム19、感光ドラム20および回転型現像器23が被駆動部材にあたる。
【0078】
図10は、図9に示した回転型現像器23の部分拡大図である。駆動源である直流モータ24には、ロータリエンコーダ26が直結されていて、直流モータ24の位置を検出できるようになっている。
【0079】
モータ駆動力は、ギア25、27(動力伝達機構)によって被駆動部材である回転型現像器23に導かれている。
【0080】
回転型現像器23は、各色の現像剤を含むカートリッジを保持するような機構となっていて、決められた色順となるよう現像位置に配置されている。
【0081】
図11は、図9に示した感光ドラム20および中間転写ドラム19の部分拡大図である。感光ドラム20および中間転写ドラム19には、それぞれギア28〜32、34、35を介してモータ33から駆動力が導かれる。
【0082】
ギア31は段ギアとなっていて、感光ドラム20と中間転写ドラム19の2つの負荷に動力を分配している。
【0083】
回転型現像器23が大きな慣性モーメントを持っていて、さらにギア列の段数が多く、その減速比も大きいため、ロータリエンコーダ26から見た被駆動部材の遊び量は大きな値となる。
【0084】
したがって、頭出し等のためにこれらの駆動系を位置出しする場合、上述した位置制御方法は非常に有効な手段となる。
【0085】
なお、上記実施形態では、レンズ鏡筒や画像形成装置の駆動系に本発明の実施形態にかかる位置制御方法を適用した場合について説明したが、これらに限らず、駆動源の駆動力を動力伝達機構を介して被駆動部材に伝達する駆動系を有した各種機器に適用することができる。
【0086】
また、上述した実施形態における動作(位置制御動作)を実行するためのプログラム、及び、このプログラムを格納した記憶媒体についても同様に適用することができるものである。
【0087】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、駆動源の駆動位置を検出して被駆動部材の位置制御を行う場合であっても、不感帯(遊び)が存在する動力伝達機構の初期条件にかかわらず、特別な機構や部品を用いることなく、安定して正確な被駆動部材の位置制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の一つである位置制御システムが用いる指令速度のパターンを示す図。
【図2】位置制御システムの構成を示すブロック図。
【図3】位置制御システムにおいて、進行方向の遊びが大きい場合の加速時における指令速度と実際のモータおよび被駆動部材の速度(追従速度)との関係を示す図。
【図4】位置制御システムにおいて、進行方向の遊びがない場合の加速時における指令速度と実際のモータおよび被駆動部材の速度(追従速度)との関係を示す図。
【図5】位置制御システムにおいて、進行方向の遊びが大きい場合の加速時から減速・停止時までの指令速度と実際のモータの速度(追従速度)との関係を示す図。
【図6】位置制御システムにおける遊び量の検出フローチャート。
【図7】位置制御システムにおける遊び量の検出方法の説明図。
【図8】位置制御システムを適用するレンズ鏡筒の駆動ユニットの断面図。
【図9】位置制御システムを適用する多色画像形成装置の断面図。
【図10】多色画像形成装置の回転型現像器を示す図。
【図11】多色画像形成装置の感光ドラムと中間転写ドラムを示す図。
【図12】従来の位置制御システムの速度パターンを示す図。
【図13】従来の位置制御システムにおいて、進行方向の遊びがないときの指令速度とモータおよび被駆動部材の実際の追従速度との関係を示す図。
【図14】従来の位置制御システムにおいて、進行方向の遊びが大きいときの指令速度とモータおよび被駆動部材の実際の追従速度との関係を示す図。
【図15】従来の位置制御システムを用いた場合の目標位置に対するオーバーシュートの様子を示す図。
【符号の説明】
1 位置カウンタ
2 ロータリエンコーダ
3 マイコン
4、24、33 直流モータ
5 ギア列
10d ギア
12、13 ギアユニット
25、27、28〜32、34、35 ギア
6 被駆動部材
7 記憶回路
10 振動型モータ
14 レンズ鏡筒の構成部品
15 パルス板
16 エンコーダ
18 多色画像形成装置
19 中間転写ドラム
20 感光ドラム
23 回転型現像器
26 ロータリエンコーダ

Claims (12)

  1. 動力伝達機構を介して被駆動部材を駆動する駆動源と、前記駆動源の駆動位置を検出する位置検出手段とを備え、前記駆動源に速度指令を出して速度制御を行う駆動装置に適用され、前記位置検出手段による検出位置が目標位置に到達するように制御を行う位置制御方法であって、
    前記動力伝達機構の最大の機械的不感帯量に相当する駆動量だけ、前記駆動源を加速駆動させるよう前記速度指令を加速側に変化させる第1速度制御ステップと、
    前記第1速度制御ステップの後、前記被駆動部材の駆動速度が前記駆動源の速度と前記動力伝達機構の設計上の変速比に応じた速度となるのに必要な駆動量だけ、前記駆動源が駆動される間、前記速度指令を一定とするか、又は、前記第1速度制御ステップよりも小さい変化率で前記速度指令を加速側に変化させる第2速度制御ステップと、
    前記第2速度制御ステップの後、前記速度指令を加速側に変化させる第3速度制御ステップとを有することを特徴とする位置制御方法。
  2. 前記第3速度制御ステップの後、前記動力伝達機構の最大の機械的不感帯量に相当する駆動量だけ、前記駆動源を減速駆動させるよう前記速度指令を減速側に変化させる第4速度制御ステップと、
    前記第4速度制御ステップの後、前記被駆動部材の駆動速度が前記駆動源の速度と前記動力伝達機構の設計上の変速比に応じた速度となるのに必要な駆動量だけ、前記駆動源が駆動される間、前記速度指令を一定とするか、又は、前記第4速度制御ステップよりも小さい変化率で前記速度指令を減速側に変化させる第5速度制御ステップと、
    前記第5速度制御ステップの後、前記速度指令を減速側に変化させて、前記駆動源を前記目標位置で停止させる第6速度制御ステップとを有することを特徴とする請求項1に記載の位置制御方法。
  3. 前記動力伝達機構の最大の機械的不感帯量に相当する駆動量は、位置制御を行う前に予め求められた値であることを特徴とする請求項1又は2に記載の位置制御方法。
  4. 前記第2速度制御ステップにおける前記被駆動部材の駆動速度が前記駆動源の速度と前記動力伝達機構の設計上の変速比に応じた速度となるのに必要な駆動量は、位置制御を行う前に予め求められた値であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の位置制御方法。
  5. 前記第3速度制御ステップでは、前記第1速度制御ステップよりも小さい変化率であって、前記第2速度制御ステップよりも大きい変化率で前記速度指令を加速側に変化させることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の位置制御方法。
  6. 前記第6速度制御ステップでは、前記第4速度制御ステップよりも小さい変化率で前記速度指令を減速側に変化させることを特徴とする請求項2に記載の位置制御方法。
  7. 前記動力伝達機構は1つ又は複数のギアから構成され、前記機械的不感帯量とはバックラッシ又はガタであることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の位置制御方法。
  8. 駆動源と、前記駆動源の出力を被駆動部材に伝達する動力伝達機構と、前記駆動源の駆動位置を検出する位置検出手段と、前記駆動源に対して速度指令を出して前記位置検出手段によって検出された検出位置が目標位置に到達するように前記駆動源の駆動を制御する駆動制御手段とを有する位置制御システムであって、
    前記駆動制御手段は、前記動力伝達機構の最大の機械的不感帯量に相当する駆動量だけ、前記駆動源を加速駆動させるよう前記速度指令を加速側に変化させる第1の速度制御を行い、
    前記第1の速度制御の後、前記被駆動部材の駆動速度が前記駆動源の速度と前記動力伝達機構の設計上の変速比に応じた速度となるのに必要な駆動量だけ、前記駆動源が駆動される間、前記速度指令を一定とするか、又は、前記第1の速度制御よりも小さい変化率で前記速度指令を加速側に変化させる第2の速度制御を行い、
    前記第2の速度制御の後、前記速度指令を加速側に変化させる第3の速度制御を行うことを特徴とする位置制御システム。
  9. 前記第3の速度制御の後、前記動力伝達機構の最大の機械的不感帯量に相当する駆動量だけ、前記駆動源を減速駆動させるよう前記速度指令を減速側に変化させる第4の速度制御を行い、
    前記第4の速度制御の後、前記被駆動部材の駆動速度が前記駆動源の速度と前記動力伝達機構の設計上の変速比に応じた速度となるのに必要な駆動量だけ、前記駆動源が駆動される間、前記速度指令を一定とするか、又は、前記第4の速度制御よりも小さい変化率で前記速度指令を減速側に変化させる第5の速度制御を行い、
    前記第5の速度制御の後、前記速度指令を減速側に変化させて、前記駆動源を前記目標位置で停止させる第6の速度制御を行うことを特徴とする請求項8に記載の位置制御システム
  10. 請求項8又は9に記載の位置制御システムを備え、前記駆動源の駆動力により画像形成に関わる被駆動部材を駆動することを特徴とする画像形成装置。
  11. 動力伝達機構を介して被駆動部材を駆動する駆動源と、前記駆動源の駆動位置を検出する位置検出手段とを備え、前記駆動源に速度指令を出して速度制御を行う駆動装置のコンピュータに、前記位置検出手段による検出位置が目標位置に到達するように制御を行わせるコンピュータプログラムであって、
    少なくとも前記動力伝達機構の最大の機械的不感帯量に相当する駆動量だけ、前記駆動源を加速駆動させるよう前記速度指令を加速側に変化させる第1速度制御ルーチンと、
    前記第1速度制御ルーチンの後、前記被駆動部材の駆動速度が前記駆動源の速度と前記動力伝達機構の設計上の変速比に応じた速度となるのに必要な駆動量だけ、前記駆動源が駆動される間、前記速度指令を一定とするか、又は、前記第1速度制御ルーチンよりも小さい変化率で前記速度指令を加速側に変化させる第2速度制御ルーチンと、
    前記第2速度制御ルーチンの後、前記速度指令を加速側に変化させる第3速度制御ルーチンとを有することを特徴とするコンピュータプログラム。
  12. 前記第3速度制御ルーチンの後、少なくとも前記動力伝達機構の最大の機械的不感帯量に相当する駆動量だけ、前記駆動源を減速駆動させるよう前記速度指令を減速側に変化させる第4速度制御ルーチンと、
    前記第4速度制御ルーチンの後、前記被駆動部材の駆動速度が前記駆動源の速度と前記動力伝達機構の設計上の変速比に応じた速度となるのに必要な駆動量だけ、前記駆動源が駆動される間、前記速度指令を一定とするか、又は、前記第4速度制御ルーチンよりも小さい変化率で前記速度指令を減速側に変化させる第5速度制御ルーチンと、
    前記第5速度制御ルーチンの後、前記速度指令を減速側に変化させて、前記駆動源を前記目標位置で停止させる第6速度制御ルーチンとを有することを特徴とする請求項11に記載のコンピュータプログラム
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