JP2018039091A - 研磨方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】被加工物の矩形側面を短時間で効率よく研磨することができる研磨方法を提供すること。【解決手段】保持手段の保持面に保持された矩形ワークW2の矩形形状の矩形側面W2aを研磨する研磨方法である。矩形ワークW2は、矩形側面W2aが保持手段外周縁から突出して保持面に保持される。研磨ホイール523は、円環状の研磨面524aを有する研磨砥石524を備え、研磨砥石524は、矩形ワークW2の矩形側面W2a全面を収容する内径に形成される。矩形側面W2aを研磨するときに、研磨ホイール523が矩形側面W2aの上辺側から垂直方向に移動され、矩形側面W2a全面が研磨砥石524の内径に収容される位置まで移動して研磨する。【選択図】図7

Description

本発明は、円環状の研磨砥石を回転して被加工物の矩形側面を研磨する研磨方法に関する。
試験片となるチップとしては、例えばウエーハ形状に形成されたアルチック(アルミナ・チタン・カーバイト複合セラミックス)基板を所定寸法に切断分割したものが用いられる。かかるアルチック基板は、その硬度がビッカース硬度で略2000と高いため、ダイヤモンド砥粒をボンド剤で固めた切削ブレードによって所定寸法のチップに切断加工される。切断加工されたチップを試験片として利用する場合、切断加工によって形成された側面の面粗さを数十nm以下の面精度にするよう要求される場合がある。このような面精度を実現するため、例えば特許文献1に開示されるように、チップを被加工物として切断面となる側面を研磨する加工方法が提案されている。
特許文献1の加工方法では、スピンドルに回転可能に装着された環状の研磨ホイールが用いられている。特許文献1では、回転する研磨ホイールの研磨面をチップの側面に作用させて研磨している。この研磨においては、研磨ホイールとチップとの相対移動方向が、チップの幅方向、言い換えると、チップにおける側面の形成縁のうち厚さ方向に直交する方向に設定されている。
特開2001−277110号公報
しかしながら、特許文献1の加工方法では、チップの幅方向寸法が大きくなると、研磨時の研磨ホイールとチップとの相対移動量も大きくなり、チップの側面を研磨する時間が長くなる、という問題があった。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、被加工物の矩形側面を効率よく研磨することができる研磨方法を提供することを目的とする。
本発明の研磨方法は、被加工物を保持する水平な保持面を有する保持手段と、先端に加工工具を保持面に平行な回転軸心で回転可能に装着するスピンドルを備えた加工手段と、保持手段と加工手段とを相対的に接近及び離間する方向に移動させる移動手段と、を備える加工装置を用い、スピンドルに研磨工具を装着して保持手段の保持面に保持された被加工物の矩形形状の矩形側面を研磨する研磨方法であって、被加工物は、保持手段の保持面に矩形側面が保持手段外周縁から突出して保持され、研磨工具は、回転軸心を中心とした所定の円周上に円環状の研磨面を有する研磨砥石を備え、円環状の研磨砥石は、被加工物の矩形側面全面を収容する内径に形成されており、研磨工具は、回転軸心を保持手段の保持面に対して垂直方向に且つ、被加工物の矩形側面の上辺側から矩形側面全面が研磨砥石の内径に収容される位置に相対的に移動して、矩形側面を研磨することを特徴とする。
この構成によれば、円環状となる研磨砥石の内側に被加工物の矩形側面全面が収容されるよう研磨するので、保持手段の保持面に対し垂直となる被加工物の厚さ方向に、研磨工具を相対移動して矩形側面を研磨することができる。これにより、従来のように被加工物の矩形側面の幅方向に相対移動して研磨する場合に比べ、相対移動量を小さくでき、研磨時間の短縮化を図ることができる。
本発明によれば、被加工物の厚さ方向に研磨工具を相対移動して被加工物の矩形側面を研磨できるので、矩形側面を短時間で効率よく研磨することができる。
本実施の形態に係る加工装置の概略斜視図である。 加工装置の要部概略斜視図である。 保持手段の要部概略斜視図である。 複合工具をスピンドルに装着した状態を示す概略斜視図である。 本実施の形態の切断工程を示す説明図である。 本実施の形態の研磨工程を示す説明図である。 本実施の形態の研磨工程を示す説明図である。 比較例における研磨方法を示す説明図である。 変形例の研磨工程を示す説明図である。
以下、添付図面を参照して、本実施の形態の研磨方法に用いられる加工装置について説明する。図1は、本実施の形態に係る加工装置の概略斜視図である。図2は、本実施の形態に係る加工装置の要部概略斜視図である。なお、本実施の形態に係る加工装置は、図1乃至図4に示す構成に限定されない。加工装置は、後述するように被加工物の側面を研磨可能であれば、構成を変更してもよい。
図1に示すように、加工装置10は、加工工具として切削工具と研磨工具とを兼ね備えた複合工具52が装着されてチャックテーブル31上に保持された被加工物を加工するように構成されている。ここで、被加工物としては、ウエーハ形状に形成されたビッカース硬度が略2000のアルチック円盤基板W1及びアルチック円盤基板W1から形成される矩形ワークW2を例示できる。アルチック円盤基板W1には複数の切断ライン(不図示)が形成される。加工装置10は、フレームFにテープTによって装着されたアルチック円盤基板W1を切断ラインに沿って切断して矩形形状の矩形ワークW2を形成し、矩形ワークW2の側面を研磨する。
加工装置10は、略直方体状のハウジング11を具備している。ハウジング11には、図2に示す基台2、チャックテーブル31、チャックテーブル移動機構4、加工手段5、加工手段移動機構(移動手段)6が設けられている。
チャックテーブル31は保持手段3を構成するものであり、チャックテーブル31の上面には、ポーラスセラミックス材により吸着面311が水平に形成されている。吸着面311は、チャックテーブル31内の流路を通じて吸引源(不図示)に接続されており、吸着面311上に生じる負圧によってアルチック円盤基板W1が吸着保持される。
図3は、保持手段の要部概略斜視図である。図3に示すように、保持手段3は、チャックテーブル31上に着脱可能な被加工物保持部32(図1及び図2では不図示)を更に備えている。被加工物保持部32は、基板321と、基板321上に配設された第1固定部材322及び第2固定部材323とを具備している。基板321は、チャックテーブル31に吸着保持或いは不図示の固定手段を介して装着される。なお、基板321の形状は、特に限定されるものでなく、矩形状とする他、円形に形成してチャックテーブル31と同一形状にしてもよい。
第1固定部材322は直方体状に形成され、その上面に矩形ワークW2の下面を吸着保持する水平な保持面322aを有している。保持面322aには、吸引口(不図示)が開口するよう設けられ、この吸引口は吸着面311或いは図示しない吸引手段に接続され、保持面322aに生じる負圧によって矩形ワークW2が吸着保持される。
第2固定部材323は直方体状に形成され、不図示のエアシリンダ等からなる移動手段を介して第1固定部材322と相対移動可能に設けられている。第2固定部材323は、第1固定部材322と並んで配置された状態で、第1固定部材322に吸着保持された矩形ワークW2の側面を吸着保持する保持面323aを側面に有している。保持面323aには、吸引口(不図示)が開口するよう設けられ、この吸引口も吸着面311或いは図示しない吸引手段に接続され、保持面323aに生じる負圧によって矩形ワークW2が吸着保持される。
図2に戻り、チャックテーブル移動機構4は、基台2上に設けられてチャックテーブル31をX方向に移動する。チャックテーブル移動機構4は、基台2上に配置されたX方向に平行な一対のガイドレール41と、一対のガイドレール41にスライド可能に設置されたモータ駆動のX軸テーブル42とを有している。X軸テーブル42の上部には、θテーブル43を介してチャックテーブル31が回転可能に設けられている。X軸テーブル42の背面側には、図示しないナット部が形成され、このナット部にボールネジ44が螺合されている。そして、ボールネジ44の一端部に連結された駆動モータ45が回転駆動されることで、チャックテーブル31がガイドレール41に沿ってX方向に移動される。
加工手段5は、スピンドル51の先端に複合工具52を装着して構成される。スピンドル51は、Y方向に延在するスピンドルハウジング53内にて、図示しない回転駆動機構によって回転駆動されて複合工具52を回転させる。スピンドル51の回転軸心は、Y方向に向けられており、上述した水平な保持面322a(図3参照)と平行となっている。
次に、複合工具52について、図4を参照して説明する。図4は、複合工具をスピンドルに装着した状態を示す斜視図である。複合工具52は、円筒状の基台(ハブ)521と、基台521の片側面外周部に設けられた環状の切断ブレード522と、基台521の他側面に設けられた環状の研磨ホイール(研磨工具)523とからなっている。このように構成された複合工具52は、スピンドル51に取り付けられたマウンター54に基台521を嵌合し、マウンター54の端部外周面に形成されたネジに締付ナット55を螺合することにより、スピンドル51に装着される。切削ブレード522としては、例えば、ダイヤモンド砥粒を電鋳ボンドで固めて円形にした電鋳ブレードが選択される。
研磨ホイール523は、円環状に配設された多数の研削砥石524を備え、研削砥石524としては、例えば、ダイヤモンド砥粒をレジンボンドで結合したレジンボンド砥石等が用いられる。研削砥石524は、その先端側にてスピンドル51の回転軸心を中心とした円周上に円環状の研磨面524aを有する。ここで、図7に示すように円環状の研磨砥石524の内径寸法Dは、被加工物となる矩形ワークW2の矩形側面W2aの幅より大きく形成されている。従って、研磨砥石524は矩形側面W2a全面を収容する内径に形成される。
図2に戻り、加工手段移動機構6は、基台2上に設けられて加工手段5をチャックテーブル31の上方でY方向及びZ方向に移動させ、チャックテーブル31と加工手段5とを相対的に接近及び離間する方向に移動させる。加工手段移動機構6は、基台2上に配置されたY方向に平行な一対のガイドレール61と、一対のガイドレール61にスライド可能に設置されたモータ駆動のY軸テーブル62とを有している。Y軸テーブル62は上面視矩形状に形成されており、このY軸テーブル62の上面には側壁部63が立設されている。
また、切削手段移動機構6は、側壁部63の壁面に設置されたZ方向に平行な一対のガイドレール64(1つのみ図示)と、一対のガイドレール64にスライド可能に設置されたZ軸テーブル65とを有している。Y軸テーブル62、Z軸テーブル65の背面側には、それぞれ図示しないナット部が形成され、これらナット部にボールネジ66、67が螺合されている。そして、ボールネジ66、67の一端部に連結された駆動モータ68、69が回転駆動されることで、加工手段5がガイドレール61、64に沿ってY方向及びZ方向に移動される。
図1に戻り、加工装置10は、アルチック円盤基板W1を切断する際に、アルチック円盤基板W1をストックするカセット12と、被加工物搬出手段13と、被加工物搬送手段14と、洗浄手段15と、洗浄搬送手段16と、顕微鏡やCCDカメラ等で構成されるアライメント手段17とを具備している。なお、アルチック円盤基板W1は、フレームFに装着された状態でカセット12に収容される。また、カセット12は、図示しない昇降手段によって上下に移動可能に配設されたカセットテーブル121上に載置される。
次に、本実施の形態における加工装置10によって、アルチック円盤基板W1から矩形ワークW2に切断する加工処理動作について説明する。ここでは、フレームFに装着された状態のアルチック円盤基板W1(以下、フレームFに装着された状態のアルチック円盤基板W1を単にアルチック円盤基板W1という)はカセット12の所定位置に収容される。収容されたアルチック円盤基板W1は、被加工物搬出手段13及び被加工物搬送手段14を介してチャックテーブル31上に搬送されて吸引保持される。その後、チャックテーブル31がアライメント手段17の直下に位置付けられ、アライメント手段17によってアルチック円盤基板W1に形成されている切断ラインが検出されて位置合わせされる。
かかる位置合わせ後に、複合工具52の切断ブレード522は割り出し方向であるY方向及び切り込み方向であるZ方向に移動調整されて位置決めされ、複合工具52が回転駆動される。この状態で、チャックテーブル31が切削送り方向であるX方向に移動され、チャックテーブル31に保持されたアルチック円盤基板W1が複合工具52の切断ブレード522によって所定の切断ラインに沿って切断される。上記のように切断ラインに沿って切断する毎に、複合工具52がY方向に割り出し送りして切断が繰り返され、アルチック円盤基板W1にてX方向に延びる切断ライン全てが切断されたら、チャックテーブル31が90°回転される。この回転後、X方向に延びるそれぞれの切断ラインに沿って上記と同様に切断が行われ、アルチック円盤基板W1から複数の矩形ワークW2(図3参照)が分割して形成される。分割された矩形ワークW2は、テープTの作用によってバラバラにはならず、フレームFに装着されたアルチック円盤基板W1の状態が維持される。
アルチック円盤基板W1の切断が終了した後、アルチック円盤基板W1が洗浄搬送手段16によって洗浄手段15に搬送されて洗浄される。そして、洗浄後、被加工物搬出手段13及び被加工物搬送手段14を介してアルチック円盤基板W1が搬送されてカセット12の所定位置に収納される。その後、フレームFに装着されたテープTから矩形ワークW2を取り剥がすことによって矩形ワークW2が得られる。
続いて、本実施の形態における加工装置10によって、矩形ワークW2における矩形形状をなす矩形側面W2a(図5参照)を研磨する研磨方法について説明する。
先ず、図3に示すように、矩形ワークW2を保持手段3にて保持させる保持工程が実施される。この保持工程では、チャックテーブル31に被加工物保持部32の基板321が装着される。この装着によってチャックテーブル31の吸着面311と、第1固定部材322の保持面322a及び第2固定部材323の保持面323aとが連通し、各保持面322a、323aにて負圧が生じるようになる。続いて、矩形ワークW2の下面が第1固定部材322の保持面322aに載置されて吸着保持されつつ、矩形ワークW2の図3中左側の側面が第2固定部材323の保持面323aに接触して吸着保持される。このとき、第1固定部材322の外周縁から矩形ワークW2が図3中左側に突出して保持されるようになる。
図5は、本実施の形態における切断工程の説明図である。図5に示すように、保持工程の後には切断工程が実施される。切断工程では、複合工具52の切断ブレード522がY方向及びZ方向に移動調整されて矩形ワークW2の切断位置に位置決めされ、複合工具52が回転駆動される。この状態で、チャックテーブル31上で各固定部材322、323を介して保持された矩形ワークW2がX方向に移動される。これにより、各固定部材322、323に保持された矩形ワークW2における第1固定部材322の外縁から突出した部分が複合工具52の切断ブレード522によって切断される。
この切断にて、切断ブレード522の図5中右側に位置する切断面が矩形形状をなす矩形側面W2aとして形成される。また、切断工程での切断により矩形ワークW2において第2固定部材323側に切り離された部分は棒状部分W3となり、棒状部分W3は、第2固定部材323に吸着されたまま第2固定部材323と共に第1固定部材322から離れた位置に移動して退避される。
図6及び図7は、本実施の形態における研磨工程の説明図である。図6に示すように、切断工程の後に実施される研磨工程では、複合工具52が矩形ワークW2の上方に位置するようにZ方向に位置付けられる。また、Y方向にて、研磨砥石524の研磨面524aが矩形ワークW2の矩形側面W2aに作用するように矩形ワークW2が移動されて位置付けられる。更に、図7に示すように、X方向にて、円環状の研磨ホイール523の中心位置O1に対し、矩形ワークW2における矩形側面W2aの幅方向(X方向)中心位置O2が一致するよう位置付けられる。
このように位置付けた状態で、第1固定部材322の保持面322aに対して垂直方向(Z方向)に複合工具52を下降し、研磨砥石524を矩形ワークW2に対して相対的に移動させる。すると、研磨砥石524が矩形ワークW2の矩形側面W2aの上辺側から、矩形側面W2a全面が図7中二点鎖線で示す研磨砥石524の内径に収容される位置に移動される。この移動中に矩形側面W2aが回転する研磨面524aに接触しながら通過して研磨される。この研磨によって矩形側面W2aの面粗さが所定の精度になり、矩形側面W2a全面が研磨砥石524の内側に収まった状態で複合工具52の下降が停止される。
このように研磨した後、矩形ワークW2から研磨砥石524を離すようにY方向に移動させてから、研磨ホイール523を上方に移動させた後、第1固定部材322による吸着が解除されて矩形ワークW2が得られるようになる。
本実施の形態の研磨工程において、矩形側面W2aを研磨する直前から研磨完了直後までの研磨砥石524の移動量は、図7に示す移動量L1となり、研磨砥石524の内周半径より小さくなる。ここで、本実施の形態の移動量L1を比較して説明するために、比較例として図8に示す研磨方法を検討する。
図8は、比較例における研磨方法の説明図である。図8にて、上記実施の形態と同一となる構成については、便宜上同じ符号を付している。比較例においては、上記実施の形態に対し、矩形側面W2aを研磨するときの研磨砥石524の移動方向を変更している。比較例での研磨砥石524の移動方向は、矩形側面W2aの幅方向、言い換えると、矩形側面W2aにて厚さ方向に直交する辺が延出する方向(X方向)に設定されている。また、研磨時において、研磨砥石524のZ方向の位置は、矩形側面W2aの下面より研磨砥石524の内周最下部が若干高くなる位置に設定されている。このとき、矩形側面W2aを研磨する直前から研磨完了直後までの研磨砥石524の移動量は、図8に示す移動量L2となり、研磨砥石524の外周直径より大きくなる。
以上のように、本実施の形態と比較例とを比べると、本実施の形態の方が矩形側面W2aを研磨するための研磨砥石524の移動量が小さくなることが理解できる。従って、実施の形態のように矩形ワークW2の厚さ方向に研磨砥石524を移動して研磨した方が研磨時間を短縮でき、効率よく研磨工程を実施することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状、方向などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
例えば、上記実施の形態では複合工具52を用いた場合を説明したが、これに代えて、研磨ホイール523だけを備えた研磨工具を用いて研磨を実施してもよい。
また、研磨加工時に、矩形ワークW2に対して研磨砥石524を移動する方向は上方向としてもよい。この場合、図7中二点鎖線で示すX方向及びZ方向の位置に研磨砥石524が位置付けられてから、Y方向にて、研磨砥石524の研磨面524aが矩形ワークW2の矩形側面W2aに作用するように矩形ワークW2が移動されて位置付けられる。この状態から、図7の実線で示す位置まで研磨砥石524を上方に移動することで、矩形側面W2aが研磨される。
また、上記実施の形態では、研磨する被加工物を矩形ワークW2としたが、これに代えて棒状部分W3(図5参照)を被加工物とし、棒状部分W3の切断面を矩形形状となる矩形側面として研磨してもよい。この場合、棒状部分W3は、図9A及び図9Bに示すように保持して研磨される。図9は、変形例における研磨工程の説明図であり、図9Aは研磨中、図9Bは研磨直後の状態を示す。変形例では、棒状部分W3は、矩形側面W3aの反対側の面がワックス等の接着剤によって板状の治具35に接着される。そして、棒状部分W3が接着された治具35の下面が第1固定部材322の保持面322aに載置されて吸着保持され、第1固定部材322の外縁から棒状部分W3が突出するよう保持される。変形例においても、保持面322aに垂直となるZ方向の方向に研磨砥石524を移動することで、上記実施の形態と同様に矩形側面W3aを研磨することができる。
以上説明したように、本発明は、被加工物の矩形側面を短時間で効率よく研磨することができるという効果を有し、特に、難削材等の硬度が高い被加工物の側面を良好な面精度に研磨する研磨方法に有用である。
10 加工装置
3 保持手段
31 チャックテーブル
322a 保持面
5 加工手段
51 スピンドル
52 複合工具(加工工具)
523 研磨ホイール(研磨工具)
524 研削砥石
524a 研磨面
6 加工手段移動機構(移動手段)
W2 矩形ワーク(被加工物)
W2a 矩形側面
W3 棒状部分(被加工物)
W3a 矩形側面

Claims (1)

  1. 被加工物を保持する水平な保持面を有する保持手段と、先端に加工工具を該保持面に平行な回転軸心で回転可能に装着するスピンドルを備えた加工手段と、該保持手段と該加工手段とを相対的に接近及び離間する方向に移動させる移動手段と、を備える加工装置を用い、該スピンドルに研磨工具を装着して該保持手段の該保持面に保持された被加工物の矩形形状の矩形側面を研磨する研磨方法であって、
    被加工物は、該保持手段の該保持面に該矩形側面が該保持手段外周縁から突出して保持され、
    該研磨工具は、該回転軸心を中心とした所定の円周上に円環状の研磨面を有する研磨砥石を備え、該円環状の研磨砥石は、被加工物の該矩形側面全面を収容する内径に形成されており、
    該研磨工具は、該回転軸心を該保持手段の該保持面に対して垂直方向に且つ、被加工物の該矩形側面の上辺側から該矩形側面全面が該研磨砥石の内径に収容される位置に相対的に移動して、該矩形側面を研磨することを特徴とする研磨方法。
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