JP2018036287A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】像担持体に対して、基材に被覆層が形成された清掃部材を用いる画像形成装置において、初期のクリーニング性を確保しつつ、像担持体における傷の発生を防ぐ。【解決手段】トナー像を担持搬送する中間転写ベルト174と、トナー像が用紙上に転写された後の中間転写ベルト174に対して当接され、中間転写ベルト174の表面に付着したトナーを除去する板状の剛性ブレード201と、中間転写ベルト174に対する剛性ブレード201の当接力を調整するアクチュエーター206と、を備える画像形成装置において、剛性ブレード201は、ゴムよりも弾性変形しない基材と、当該基材の中間転写ベルト174に対する当接部を含む領域に形成された被覆層と、を有し、剛性ブレード201の使用量に基づいて、初期状態より所定の使用量に達した後の方が、当接力が小さくなるように、アクチュエーター206を制御する。【選択図】図3

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
従来、電子写真方式の画像形成装置には、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)及びK(黒)の各色のトナー像を別々の感光体ドラム上に形成し、各感光体ドラム上に形成されたYMCK各色のトナー像を、回転している中間転写ベルトに重ね合わせて1次転写した後、中間転写ベルト上に多重転写された各色トナー像を用紙上に2次転写する中間転写方式のものがある。
転写後の中間転写ベルト上に残されたトナーを除去するための手段として、例えば、ポリウレタンゴム等の弾性体からなる平板状のクリーニングブレードを中間転写ベルトの表面に当接させ、これにより中間転写ベルト上の残留トナーを除去するゴムブレードクリーニング方式のクリーニング装置が知られている。
また、ポリウレタンの発泡スポンジローラーを中間転写ベルトに当接させ、バイアス電圧をかけながら中間転写ベルトを回転させてトナーを電気的に回収するバイアス回収クリーニング方式のクリーニング装置も知られている。
これらのクリーニング方式では、中間転写ベルトと清掃部材との摩擦力が大きいため、ベルトを駆動する駆動ローラーにおけるトルクの増大が問題となっていた。特に、高温高湿環境下等では、中間転写ベルトと清掃部材との間の摩擦力が大きくなりやすい。トルクが大きくなると、中間転写ベルトの駆動が不安定となって駆動ムラが生じ、それが画像のムラに繋がったり、駆動ローラーとベルトとの間でスリップが起こってベルトが回転しなくなったりするといった不具合が発生する。
これに対し、ゴムよりも弾性変形しない金属等の材料から構成された薄板状の清掃部材(以下、剛性ブレードという。)を用いる剛性ブレードクリーニング方式が考案されている。剛性ブレードを用いることで、中間転写ベルトとの間の摩擦力が軽減され、中間転写ベルトの駆動ローラーにおけるトルクの増大が抑制される。
ところが、剛性ブレードクリーニング方式では、ブレードと中間転写ベルトの当接面(ブレードニップ)への金属ブレードの摩耗粉等の噛み込みによる中間転写ベルトの傷が問題になる。図14(a)は、中間転写ベルト301に対して当接される剛性ブレード302のエッジ303が摩耗していない状態を示す図であり、図14(b)は、中間転写ベルト401に対して当接される剛性ブレード402のエッジ403の摩耗が進んだ状態を示す図である。図14(c)に、図14(a)に示す剛性ブレード302を用いた場合(摩耗なし)と、図14(b)に示す剛性ブレード402を用いた場合(摩耗あり)の印刷枚数に対するベルト傷の数を示す。図14(a)に示すように、剛性ブレード302のエッジ303があまり摩耗しておらず、ブレードニップ内の面圧が高い初期状態では、中間転写ベルト301に傷が発生しやすい。一方、図14(b)に示すように、剛性ブレード402のエッジ403の摩耗がある程度進んで摩耗面ができ、ブレードニップ内の面圧が下がる長期使用後には、中間転写ベルト401に傷ができにくくなる。
そこで、ベルト傷の原因となる基材金属の摩耗粉の発生を抑え、摩耗粉のニップ内における噛み込みや滞留を防ぐために、ブレード基材に被覆層を施したクリーニング装置が用いられている。
例えば、中間転写ベルトを清掃するクリーニング部材として、金属製のベース基材にビッカース硬度が1500Hv以上のコーティングを施したものが利用されている(特許文献1参照)。コーティングの種類としては、ダイヤモンドライクカーボン膜(DLC膜)、炭化珪素膜(SiC膜)、タングステンカーボン膜(W−C膜)、窒化クロム膜(CrN膜)等が挙げられている。
また、中間転写体を含む被クリーニング部材に対する清掃手段として、DLC等のコーティングを施した金属スクレーパ(剛性ブレード)を用い、スクレーパの被クリーニング部材に接触する部分が面の形状(より好ましくは、被クリーニング部材の形状に沿った面の形状)であるものが開示されている(特許文献2参照)。
図15に、コーティングされていない剛性ブレードと、コーティングされた剛性ブレード(Crメッキ、DLC)と、を用いた場合の印刷枚数に対するベルト傷の数を示す。コーティングされていない剛性ブレードでは、ベルト傷が増えていくのに対し、コーティングされた剛性ブレードでは、ブレードが摩耗する前(初期状態)からベルト傷はほとんど発生せず、実質的に問題にならないレベルに抑えられる。
特開2005−274952号公報 特開2008−46365号公報
しかしながら、剛性ブレードにコーティングを施す場合、ブレードエッジにコーティング物質が集中して、エッジにアール形状が形成されてしまう。エッジにアール形状が形成されている初期状態では、トナー突入力によってトナーがブレードを押し上げようとする力が大きいので、クリーニング性を確保するためには、より大きいブレードの当接力(単位幅当たりの当接圧、すなわち線圧)が必要となるという問題があった。
図16(a)は、中間転写ベルト501に対して当接される剛性ブレード502に被覆層がなく、エッジにアール形状が形成されていない状態を示す図であり、図16(b)は、中間転写ベルト601に対して当接される剛性ブレード602において、基材603に被覆層604が施され、エッジにアール形状が形成されている状態を示す図である。図16(a)に示す状態では、トナーTにより剛性ブレード502にかかる力F1の方向と中間転写ベルト501の回転方向とのなす角度θ1は、比較的小さいため、力F1を中間転写ベルト501の回転方向に沿った力F2とこれと直交する力F3とに分解すると、剛性ブレード502を押し上げようとする力F3は小さく抑えられる。一方、図16(b)に示す状態では、トナーTにより剛性ブレード602にかかる力F11の方向と中間転写ベルト601の回転方向とのなす角度θ2が、被覆層604のアール形状の影響で大きくなるため(θ2>θ1)、力F11を中間転写ベルト601の回転方向に沿った力F12とこれと直交する力F13とに分解すると、図16(a)及び(b)でトナー突入力が一定の場合(F2=F12)、剛性ブレード602を押し上げようとする力F13は、図16(a)に示す力F3より大きくなり、より大きな当接力(押圧力)が必要となる。
その後、剛性ブレードの被覆層のアール形状部分の摩耗が進み、被覆層が摩滅して基材金属の一部が中間転写ベルトに直接接触し始めると、中間転写ベルトに傷が発生しやすくなる。特に、被覆層は比較的薄く(数μm〜10μm程度)、基材金属が露出し始めたばかりの時期は、摩耗が進んでいるとはいえ、まだ十分な摩耗幅が形成されていない。そのため、中間転写ベルトに対する剛性ブレードの当接力が大きいと、当接ニップ面の圧力(面圧)は比較的高いままであり、ベルト傷発生の可能性が高い。
中間転写ベルトの傷を回避するためには、剛性ブレードのエッジのアール形状部分が摩滅して基材の金属が中間転写ベルトに直接接触し始めるタイミングにおいて、当接力を小さくすることが望ましい。
本発明は、上記の従来技術における問題に鑑みてなされたものであって、中間転写ベルト等の像担持体に対して、基材に被覆層が形成された清掃部材を用いる画像形成装置において、初期のクリーニング性を確保しつつ、像担持体における傷の発生を防ぐことを課題とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、トナー像を担持搬送する像担持体と、前記像担持体上に形成されたトナー像が記録媒体上に転写された後の前記像担持体に対して当接され、前記像担持体の表面に付着したトナーを除去する板状の清掃部材と、前記像担持体に対する前記清掃部材の当接力を調整する調整手段と、を備え、前記清掃部材は、ゴムよりも弾性変形しない基材と、当該基材の前記像担持体に対する当接部を含む領域に形成された被覆層と、を有し、前記清掃部材の使用量に基づいて、初期状態より所定の使用量に達した後の方が、前記当接力が小さくなるように、前記調整手段を制御する制御手段を備えることを特徴とする画像形成装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記所定の使用量は、前記清掃部材の前記被覆層が摩滅し、前記基材の一部が前記像担持体に直接接触し始めるタイミングに相当する使用量であることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の画像形成装置において、前記制御手段は、前記基材の一部が前記像担持体に直接接触し始めるタイミングまでに、前記初期状態より前記当接力を小さくし、当該タイミングより後は、前記当接力を当該タイミングにおける当接力以上の値にするよう、前記調整手段を制御することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記像担持体上に形成されたトナー像に対応する画像データに基づいて、当該トナー像のドット数を積算する積算手段を備え、前記所定の使用量は、前記積算手段により得られた積算値が所定の値になるタイミングに相当する使用量であることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の画像形成装置において、前記積算手段は、前記画像データに基づいて、前記トナー像の主走査方向における各部のドット数を積算し、前記所定の使用量は、前記積算手段により得られた前記主走査方向における各部の積算値の最大値が前記所定の値になるタイミングに相当する使用量であることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の画像形成装置において、前記被覆層は、前記基材より硬い材質で構成されることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載の画像形成装置において、前記被覆層は、アモルファスカーボンを含む硬質炭素膜であることを特徴とする。
本発明によれば、像担持体に対して、基材に被覆層が形成された清掃部材を用いる画像形成装置において、初期のクリーニング性を確保しつつ、像担持体における傷の発生を防ぐことができる。
本発明の第1の実施の形態における画像形成装置の概略構成を示す図である。 画像形成装置の主要な機能構成を示すブロック図である。 クリーニング部の構成を示す模式図である。 初期状態から基材が中間転写ベルトに直接接触する程度まで被覆層が摩耗していく過程を示す模式図である。 中間転写ベルトに対する剛性ブレードの当接力の制御パターンの一例を示す図である。 第1の実施の形態の画像形成装置における第1の当接力制御処理を示すフローチャートである。 中間転写ベルトに対する剛性ブレードの当接力の制御パターンの他の例を示す図である。 中間転写ベルトに対する剛性ブレードの当接力の制御パターンの他の例を示す図である。 実施例及び比較例の各条件において、クリーニング性とベルト傷を評価した結果を示す図である。 本発明の第2の実施の形態における画像形成装置により形成される画像印字率が異なる画像パターンの例である。 中間転写ベルトに対する剛性ブレードの当接力の制御パターンの一例を示す図である。 第2の実施の形態の画像形成装置における第2の当接力制御処理を示すフローチャートである。 変形例におけるカムを用いたクリーニング部の構成を示す模式図である。 (a)は、剛性ブレードのエッジが摩耗していない状態を示す図である。(b)は、剛性ブレードのエッジの摩耗が進んだ状態を示す図である。(c)は、各剛性ブレードを用いた場合の印刷枚数に対するベルト傷の数を示すグラフである。 コーティングされていない剛性ブレードと、コーティングされた剛性ブレードと、を用いた場合の印刷枚数に対するベルト傷の数を示すグラフである。 (a)は、被覆層がない剛性ブレードを示す図である。(b)は、基材に被覆層が施された剛性ブレードにおいて、エッジにアール形状が形成されている状態を示す図である。
[第1の実施の形態]
(画像形成装置の構成)
まず、本発明に係る画像形成装置の第1の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、第1の実施の形態における画像形成装置1の概略構成を示す図である。図2は、画像形成装置1の主要な機能構成を示すブロック図である。
画像形成装置1は、CPU(Central Processing Unit)101、RAM(Random Access Memory)102及びROM(Read Only Memory)103を有する制御部10、記憶部11、操作部12、表示部13、インターフェース14、スキャナー15、画像処理部16、画像形成部17、定着部18、搬送部19、クリーニング部20等を備える。制御部10は、バス21を介して記憶部11、操作部12、表示部13、インターフェース14、スキャナー15、画像処理部16、画像形成部17、定着部18、搬送部19及びクリーニング部20と接続されている。
CPU101は、ROM103又は記憶部11に記憶されている制御用プログラムを読み出して実行し、各種演算処理を行う。
RAM102は、CPU101に作業用のメモリー空間を提供し、一時データを記憶する。
ROM103は、CPU101により実行される各種制御用プログラムや設定データ等を格納する。なお、ROM103に代えてEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)やフラッシュメモリー等の書き換え可能な不揮発性メモリーが用いられてもよい。
これらのCPU101、RAM102及びROM103を備える制御部10は、上述の各種制御用プログラムに従って画像形成装置1の各部を統括制御する。例えば、制御部10は、画像処理部16に画像データに対する所定の画像処理を行わせて記憶部11に記憶させる。また、制御部10は、搬送部19に用紙を搬送させ、記憶部11に記憶された画像データに基づいて画像形成部17により用紙に画像を形成させる。
記憶部11は、半導体メモリーであるDRAM(Dynamic Random Access Memory)やHDD(Hard Disk Drive)等の記憶手段により構成され、各種データを記憶する。記憶部11には、スキャナー15により取得された画像データや、インターフェース14を介して外部から入力された画像データ等が記憶される。なお、これらの画像データ等はRAM102に記憶されてもよい。
また、記憶部11には、印刷枚数をカウントする印刷枚数カウンターが記憶されている。
操作部12は、操作キーや表示部13の画面に重ねられて配置されたタッチパネル等の入力デバイスを備え、これらの入力デバイスに対する入力操作を操作信号に変換して制御部10に出力する。
表示部13は、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示装置を備え、画像形成装置1の状態や、タッチパネルへの入力操作の内容を示す操作画面等を表示する。
インターフェース14は、外部のコンピューター、他の画像形成装置等との間でデータの送受信を行う手段であり、例えば、各種シリアルインターフェースのいずれかにより構成される。
スキャナー15は、用紙に形成された画像を読み取り、R(赤)、G(緑)及びB(青)の色成分毎の単色画像データを含む画像データを生成して記憶部11に記憶させる。
画像処理部16は、ラスタライズ処理部、色変換部、階調補正部、ハーフトーン処理部等を備え、記憶部11に記憶された画像データに各種画像処理を施して記憶部11に記憶させる。
画像形成部17は、記憶部11に記憶された画像データに基づき、用紙に画像を形成する。画像形成部17は、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)及びK(黒)の色成分に各々対応する4組の露光部171、感光体ドラム172及び現像部173を備える。また、画像形成部17は、中間転写ベルト174及び2次転写ローラー175を備える。
露光部171は、発光素子としてのLD(Laser Diode)を備える。露光部171は、画像データに基づいてLDを駆動し、帯電された感光体ドラム172上にレーザー光を照射して、感光体ドラム172上に静電潜像を形成する。現像部173は、露光された感光体ドラム172上に現像ローラーにより所定の色(Y、M、C及びKのいずれか)のトナー(色材)を供給して、感光体ドラム172上に形成された静電潜像を現像する。
Y、M、C及びKに対応する4つの感光体ドラム172上に各々Y、M、C及びKのトナーで形成された画像(単色トナー像)は、各感光体ドラム172から中間転写ベルト174上に順次重ねられて転写される(1次転写)。これにより、中間転写ベルト174上にY、M、C及びKを色成分とするカラー画像(カラートナー像)が形成される。
中間転写ベルト174は、複数の転写体搬送ローラーに巻き回された無端ベルトであり、各転写体搬送ローラーの回転に従って回転する。中間転写ベルト174は、トナー像を担持搬送する像担持体である。
中間転写ベルト174としては、例えば、ポリイミド、ポリアミド等の樹脂製のベルトを用いることができる。また、エンボス紙等、表面に凹凸のある記録媒体を用いた場合の転写性を向上させるために、少なくとも記録媒体との接触表面にゴム等の弾性層を設けたベルトを用いてもよい。
なお、実際には、ベルトに適度な導電性を持たせるため、上記の樹脂中にカーボンブラックやイオン導電剤等の導電剤を適当量含有させたものが用いられる。中間転写ベルト174の体積抵抗率は、10^6〜10^14Ω・cmとなるように構成されており、中間転写ベルト174の厚さは、例えば、0.1mm程度である。
2次転写ローラー175は、中間転写ベルト174上のトナー像を、給紙トレイ又は外部に設けられる給紙装置から給紙された記録媒体としての用紙上に転写する。詳しくは、2次転写ローラー175に所定の転写電圧が印加されることにより、中間転写ベルト174上に形成されているトナー像が用紙側に引き寄せられて用紙に転写される(2次転写)。
定着部18は、定着ローラー181及び加圧ローラー182を備え、トナー像が転写された用紙を定着ニップで挟持して搬送方向に搬送しながら用紙を加熱及び加圧して、トナーを用紙に定着させる。
定着ローラー181は、その回転軸方向に延在するハロゲンランプヒーターを備え、制御部10による制御下で通電することにより発熱する。また、定着ローラー181は、制御部10による制御下で図示しないモーター等の回転駆動手段により駆動されて回転する。
加圧ローラー182は、図示しない弾性部材により定着ローラー181に近づく方向に付勢されて定着ローラー181に圧着され、定着ローラー181との間に定着ニップを形成しながら定着ローラー181の回転に伴って回転する。
なお、加圧ローラー182は、制御部10による制御下で図示しないモーター等の回転駆動手段により駆動されて回転するものとしてもよい。
搬送部19は、用紙を挟持した状態で回転する用紙搬送ローラーを複数備え、所定の搬送経路で用紙を搬送し、定着処理後の用紙を外部に排出する。また、搬送部19は、定着処理が行われた用紙の表裏を反転させて2次転写ローラー175へ搬送する反転機構191を備える。
クリーニング部20は、中間転写ベルト174に当接される金属等の剛性ブレード201(図3参照)を有し、当該剛性ブレード201を用いて中間転写ベルト174の表面に付着したトナー等の異物を除去する。クリーニング部20は、2次転写において用紙に転写されなかった転写残トナー等、中間転写ベルト174の外周面に付着しているトナーを回収する。
図3は、クリーニング部20の構成を示す模式図である。クリーニング部20は、剛性ブレード201、対向ローラー202、ブレード保持部203、回転支点204、付勢バネ205、アクチュエーター206等を備える。
剛性ブレード201は、用紙の搬送方向と直交する方向に延在する板状の清掃部材である。剛性ブレード201は、中間転写ベルト174上に形成されたトナー像が用紙上に転写された後の中間転写ベルト174に対して当接され、中間転写ベルト174の表面に付着したトナーを除去する。
剛性ブレード201は、図4(a)に示すように、ゴムよりも弾性変形しない基材201Aと、基材201Aの中間転写ベルト174に対する当接部を含む領域に形成された被覆層201Bと、を有する。基材201Aは、数十〜数百μm程度の厚さの鉄やステンレス等の金属の薄板で構成されている。被覆層201Bは、基材201Aより硬い材質で構成される。例えば、被覆層201Bは、アモルファスカーボン(ダイヤモンドライクカーボン等)を含む硬質炭素膜、シリコンカーバイト(SiC)膜、金属メッキ等で構成されている。剛性ブレード201の被覆層201Bのエッジには、アール形状201Cが形成されている。
被覆層201Bの種類としては、剛性ブレード201と中間転写ベルト174の当接ニップ面への金属摩耗粉の噛み込みが生じないものであればよい。大径の摩耗粉が発生しにくい高硬度のコーティングや、逆にベルトを傷つけるような硬い摩耗粉が発生しない樹脂のコーティング等を採用することができる。
剛性ブレード201の一端は、中間転写ベルト174の回転方向(図1、図3に示す矢印X方向)に対してカウンター方向に当接される。また、剛性ブレード201と中間転写ベルト174とが当接する部分であって、中間転写ベルト174の裏側には対向ローラー202が設けられ、剛性ブレード201と対向ローラー202とにより、中間転写ベルト174が挟持される。
剛性ブレード201の他端は、ブレード保持部203により保持されている。ブレード保持部203は、回転支点204を中心に回動可能となっている。また、ブレード保持部203の剛性ブレード201と反対側は付勢バネ205の一端と接続され、付勢バネ205の他端はアクチュエーター206と接続される。
付勢バネ205の力によって中間転写ベルト174に対する剛性ブレード201の当接力(剛性ブレード201の長手方向における単位幅当たりの当接圧、すなわち線圧)が得られるように構成されている。付勢バネ205は引っ張りバネであり、付勢バネ205によってブレード保持部203と剛性ブレード201は反時計回りに回転する力を与えられ、剛性ブレード201が中間転写ベルト174に圧接される。
アクチュエーター206は、付勢バネ205に係合されており、付勢バネ205の伸び長を変化させることで、ブレード保持部203の回動角を変化させ、中間転写ベルト174に対する剛性ブレード201の当接力を調整する調整手段である。
剛性ブレード201によって中間転写ベルト174から回収された廃トナーは、クリーニング部20のケーシング内に堆積され、図示しない搬送部材によってクリーニング部20から排出される。
制御部10は、アクチュエーター206を制御して、中間転写ベルト174に対する剛性ブレード201の当接力を調整させる。制御部10は、剛性ブレード201の使用量に基づいて、初期状態より所定の使用量に達した後の方が、当接力が小さくなるように、アクチュエーター206を制御する。
剛性ブレード201の使用量とは、画像形成装置1において新しい剛性ブレード201に交換してからの使用の度合いを示す指標であれば、どのような値であってもよい。例えば、剛性ブレード201の使用量として、画像形成装置1における印刷枚数、中間転写ベルト174の駆動距離又は駆動時間、トナー消費量、中間転写ベルト174上に形成されたトナー像のドット数等を用いることができる。第1の実施の形態では、剛性ブレード201の使用量として、印刷枚数を用いる。
また、第1の実施の形態では、所定の使用量は、剛性ブレード201の被覆層201Bが摩滅し、基材201Aの一部が中間転写ベルト174に直接接触し始めるタイミングに相当する使用量である。
具体的には、制御部10は、剛性ブレード201の初期の当接力を、コーティングにより剛性ブレード201のエッジにアール形状201Cが形成されていてもクリーニング性を確保できる下限値以上の大きさに調整する。また、制御部10は、被覆層201Bが摩滅し、基材201Aの一部が中間転写ベルト174に直接接触し始めるタイミングまでに、初期状態より当接力を小さくし、当該タイミングより後は、当接力を、当該タイミングにおける当接力以上の値にするよう、アクチュエーター206を制御する。ここでは、被覆層201Bが摩滅し、基材201Aの一部が中間転写ベルト174に直接接触し始めるタイミングより後の当接力を一定とする。
図4(a)〜(c)は、初期状態から基材201Aが中間転写ベルト174に直接接触する程度まで被覆層201Bが摩耗していく過程を示す模式図である。図4(a)及び(b)では、基材201Aが中間転写ベルト174に直接接触しておらず、中間転写ベルト174に対する剛性ブレード201の当接力Fが大きくても中間転写ベルト174に傷が発生することはない。図4(c)は、被覆層201Bの摩耗が進み、基材201Aの一部が中間転写ベルト174に直接接触している状態である。この状態では、当接力Fが大きいと、当接ニップ面の圧力(面圧)が高くなり、中間転写ベルト174に傷が発生するため、図4(a)及び(b)に示した場合よりも当接力Fを小さくする必要がある。
図5に、中間転写ベルト174に対する剛性ブレード201の当接力の制御パターンの一例を示す。横軸は、剛性ブレード201を交換してからの通算の印刷枚数であり、縦軸は、当接力(線圧)である。初期状態では、剛性ブレード201のエッジにアール形状201Cが残っているため、初期クリーニング性を確保するための下限当接力は大きく、初期の当接力はそれ以上に設定されている。剛性ブレード201の使用が進み、被覆層201Bが摩滅し、基材201Aの一部が中間転写ベルト174に直接接触し始めるタイミングでは、エッジのアール形状201Cは消滅しているため、クリーニング性を確保するための下限当接力は初期に比べかなり小さくなっている。一方で、被覆層201Bの摩滅時(基材201Aの一部が中間転写ベルト174に直接接触し始めるタイミング)には、中間転写ベルト174に傷を発生させないよう、剛性ブレード201と中間転写ベルト174とのニップ幅に応じて中間転写ベルト174の傷を回避するための上限当接力以下に当接力を調整する必要がある。図5に示す制御パターンの例では、初期のクリーニング性確保のための当接力設定(比較的大きい値)から、被覆層201Bの摩滅時のベルト傷回避のための当接力設定(比較的小さい値)まで、剛性ブレード201の使用に応じて徐々に当接力を小さくし、クリーニング性の確保とベルト傷の回避を両立させている。被覆層201Bの摩滅後は、摩滅時点よりもニップ幅は広がっていくため、同じ当接力であれば当接ニップ面の面圧は低下していく。そのため、被覆層201Bの摩滅時点の当接力を維持することで、その後も中間転写ベルト174の傷を回避することができる。
(画像形成装置の動作)
次に、画像形成装置1の動作について説明する。
図6は、第1の当接力制御処理を示すフローチャートである。本処理は、操作部12から電源オンの操作指示があったことを契機として、開始される。
まず、制御部10は、画像形成待機ループに入る(ステップS1,S2)。画像形成待機ループでは、制御部10は、操作部12から電源オフの操作指示があったか否かを判断する(ステップS1)。電源オフの操作指示がないと判断した場合には(ステップS1;NO)、制御部10は、操作部12から画像形成スタートの操作指示があったか否かを判断する(ステップS2)。画像形成スタートの操作指示がないと判断した場合には(ステップS2;NO)、ステップS1に戻り、処理を繰り返す。
ステップS2において、画像形成スタートの操作指示があったと判断した場合には(ステップS2;YES)、制御部10は、画像形成を開始させ、中間転写ベルト174から用紙への転写動作(2次転写)の検知を行う(ステップS3)。用紙1枚分の転写動作を検知した後、制御部10は、記憶部11に記憶されている印刷枚数カウンターを1だけインクリメントする(ステップS4)。
次に、制御部10は、当接力を変更するか否かを判断する(ステップS5)。具体的には、制御部10は、図5に示した制御パターンに従って、印刷枚数カウンターのカウント値が当接力を変更すべき枚数であるか否かを判断する。
当接力を変更すると判断した場合には(ステップS5;YES)、制御部10は、印刷枚数に応じた制御値を記憶部11から読み出す(ステップS6)。印刷枚数に応じた制御値は、制御パターンに従って決められたアクチュエーター206の変位量の制御値であり、予め記憶部11に記憶されている。
次に、制御部10は、読み出した制御値に基づいて、アクチュエーター206を制御し、中間転写ベルト174に対する剛性ブレード201の当接力を変更させる(ステップS7)。
ステップS7の後、又は、ステップS5において、当接力を変更しないと判断した場合には(ステップS5;NO)、制御部10は、ブレード交換タイミングであるか否かを判断する(ステップS8)。具体的には、制御部10は、予め設定されたブレード寿命枚数と印刷枚数カウンターのカウント値とを比較し、印刷枚数カウンターのカウント値がブレード寿命枚数以上であれば、ブレード交換タイミングであると判断し、印刷枚数カウンターのカウント値がブレード寿命枚数未満であれば、ブレード交換タイミングでないと判断する。
ブレード交換タイミングであると判断した場合には(ステップS8;YES)、制御部10は、画像形成を停止させ(ステップS9)、剛性ブレード201の交換を促すメッセージを表示部13に表示させる。ユーザーが剛性ブレード201を交換した後(ステップS10)、制御部10は、記憶部11に記憶されている印刷枚数カウンターをリセット(0に設定)する(ステップS11)。
ステップS11の後、又は、ステップS8において、ブレード交換タイミングでないと判断した場合には(ステップS8;NO)、制御部10は、設定されたジョブが終了したか否かを判断する(ステップS12)。
ジョブが残っていると判断した場合には(ステップS12;NO)、ステップS3に戻り、処理を繰り返す。
ステップS12において、ジョブが終了したと判断した場合には(ステップS12;YES)、ステップS1(画像形成待機ループ)に戻り、次のジョブの画像形成開始を待つ。
ステップS1において、電源オフの操作指示があったと判断した場合には(ステップS1;YES)、制御部10は、終了処理に進み(ステップS13)、電源をオフして、第1の当接力制御処理を終了する。
以上説明したように、第1の実施の形態によれば、中間転写ベルト174に対して、基材201Aに被覆層201Bが形成された剛性ブレード201を用いる画像形成装置1において、剛性ブレード201の中間転写ベルト174に対する当接部の被覆層201Bにアール形状201Cが形成されている初期状態では、剛性ブレード201の中間転写ベルト174に対する当接力を、クリーニング性を確保するために十分な大きさの当接力とし、剛性ブレード201の使用量が所定の使用量に達した後には、当接力を初期状態より小さくするので、初期のクリーニング性を確保しつつ、中間転写ベルト174における傷の発生を防ぐことができる。
また、クリーニング性を確保するために大きい当接力の必要がないときに、当接力を小さくすることは、剛性ブレード201の長寿命化、中間転写ベルト174へのトナー等のフィルミング防止等の観点からも望ましい。
また、剛性ブレード201の被覆層201Bが摩滅し、基材201Aの一部が中間転写ベルト174に直接接触し始めるタイミングには、当接力を初期状態より小さくするので、被覆層201Bが摩滅した後の剛性ブレード201により、中間転写ベルト174に傷が発生することを防ぐことができる。
また、被覆層201Bが摩滅し、基材201Aの一部が中間転写ベルト174に直接接触し始めるタイミングまでに、初期状態より当接力を小さくし、当該タイミングより後は、当接力を、当該タイミングにおける当接力以上の値にするので、初期のクリーニング性を確保しつつ、中間転写ベルト174における傷の発生を防ぐことができる。
また、被覆層201Bは、基材201Aより硬い材質で構成されているので、金属単体のブレードを用いた場合と比較して、新しい剛性ブレード201を使い始めたときの摩耗粉の発生を抑え、中間転写ベルト174における傷の発生を防ぐことができる。
特に、被覆層201Bとして、アモルファスカーボンを含む硬質炭素膜を用いることにより、剛性ブレード201の摩耗を低減させ、剛性ブレード201の長寿命化を図ることができる。
なお、当接力の変更方法については、図5に示した制御パターンに限定されず、初期状態では、クリーニング性を確保するために十分な大きさの当接力とし、剛性ブレード201のエッジの被覆層201Bが摩滅し、基材201Aの一部が中間転写ベルト174に直接接触し始めるタイミングまでに当接力を低下させるものであればよい。
例えば、図7に示すように、初期状態から被覆層201Bの摩滅前までは、初期クリーニング性を確保するための下限当接力以上の一定の当接力を維持し、被覆層201Bの摩滅までに、摩滅時における中間転写ベルト174の傷を回避するための上限当接力以下、かつ、摩滅時におけるクリーニング性を確保するための下限当接力以上の当接力に切り替えるような制御を行うこととしてもよい。
また、図8に示す制御パターンを用いてもよい。剛性ブレード201のエッジの被覆層201Bが摩滅し、基材201Aの一部が中間転写ベルト174に直接接触し始めるまでの当接力の制御は、図5に示した制御パターンと同様であるが、被覆層201Bの摩滅後の制御が異なっている。上述したように、被覆層201Bの摩滅後は摩滅時よりもニップ幅が拡大していくため、同じ当接力であれば当接ニップ面の面圧は低下していく。言い換えると、同じ面圧を維持するための当接力は上がっていく。図8の例では、中間転写ベルト174の傷を回避するための上限当接力の上昇を反映して、被覆層201Bの摩滅後の当接力を逆に上げていく。
(実験結果)
第1の実施の形態における画像形成装置1を用いて、印刷動作を継続した場合のクリーニング性と中間転写ベルト174の傷を評価した。
剛性ブレード201としては、100μm厚のSUS(ステンレス)の板状の基材201Aのエッジ部分に、厚さ3μmのダイヤモンドライクカーボン膜(被覆層201B)をコーティングしたものを用いた。
本発明の実施例として、中間転写ベルト174に対する剛性ブレード201の初期の当接力を線圧で25N/mとし、剛性ブレード201の被覆層201Bが摩滅し、基材201Aの一部が中間転写ベルト174に直接接触し始めると予想される8万枚までに15N/mまで徐々に低下させ、8万枚以降は15N/mのまま一定とする制御を行いながら印刷動作を行った(図5参照)。
比較例としては、中間転写ベルト174に対する剛性ブレード201の当接力を初期から一定のままとして印刷動作を継続した。比較例1では、剛性ブレード201の当接力(線圧)を、比較的低めの15N/mに設定したまま印刷動作を行った。比較例2では、剛性ブレード201の当接力を、比較的高めの25N/mに設定したまま印刷動作を行った。
図9に、実施例及び比較例の各条件において、クリーニング性とベルト傷を評価した結果を示す。
画像パターンとしては、平均印字率が各色5%となるように作成された画像チャートを用い、約20万枚まで繰り返し印刷動作を行った。印刷動作の途中でクリーニング性評価とベルト傷評価を行った。
クリーニング性の評価方法としては、0枚、5万枚、10万枚、20万枚の各タイミングからのそれぞれ100枚を目視評価し、クリーニング不良による拭き残しが1枚以上発生したものを×、発生しなかったものを○とした。
ベルト傷の評価方法としては、上記と同じタイミングで画像形成を一旦停止し、中間転写ベルト174を取り外して表面の傷を目視観察でカウントし、再びセットして画像形成を500枚行った後に再度中間転写ベルト174を取り外し、傷の数が増加していたものを×、増加していなかったものを○とした。
当接力(線圧)を低圧に設定した比較例1では、初期の当接力が不足していたため、少なくとも0〜5万枚の間でクリーニング不良が発生していた。一方、高圧に設定した比較例2では、初期のクリーニング不良は回避できていたが、10万枚以降、ベルト傷の発生が確認された。なお、5万枚、10万枚の停止時に、顕微鏡で剛性ブレード201のベルト当接部のニップ観察を行ったところ、5万枚では被覆層201Bは摩滅しておらず、10万枚では被覆層201Bが摩滅し、ステンレス(基材201A)の露出が確認できた。このことから、比較例2では、被覆層201Bが摩滅した後にベルト傷が発生し始めたと考えられる。
これに対し、実施例では、20万枚までの使用を通じてクリーニング不良、ベルト傷とも確認されなかった。
図9の結果から明らかなように、剛性ブレード201の当接力を一定にした比較例1,2では、当接力が高過ぎても低過ぎても問題が発生した。一方、本発明の当接力制御を行った実施例では、クリーニング不良やベルト傷の問題は生じず、良好な印刷を継続することができた。
[第2の実施の形態]
次に、本発明を適用した第2の実施の形態について説明する。
第2の実施の形態における画像形成装置は、第1の実施の形態に示した画像形成装置1と同様の構成であるため、図1〜図4を援用し、その構成については図示及び説明を省略する。以下、第2の実施の形態に特徴的な構成及び処理について説明する。
(画像形成装置の構成)
第2の実施の形態では、画像形成装置によって形成される画像パターンに応じて、中間転写ベルト174に対する剛性ブレード201の当接力を制御する場合について説明する。
剛性ブレード201の摩耗は、主に、剛性ブレード201によって清掃されるトナーから離脱したSi等の外添剤が、剛性ブレード201と中間転写ベルト174との当接ニップを通過することによって引き起こされる。つまり、外添剤の粒子がニップを通過する際に研磨粒子として働き、剛性ブレード201の摩耗が進行する。外添剤の通過量は突入してくるトナー量に比例するため、画像印字率(カバレッジ)が高いと剛性ブレード201の摩耗が速く進み、逆に画像印字率が低いと剛性ブレード201の摩耗が遅くなる。そのため、被覆層201Bが摩滅するタイミングは、中間転写ベルト174上に形成される画像のドット数によって変化する。
制御部10は、中間転写ベルト174上に形成されたトナー像に対応する画像データに基づいて、剛性ブレード201の使用初期からの当該トナー像のドット数を積算する。すなわち、制御部10は、積算手段として機能する。具体的には、制御部10は、画像データに基づいて、トナー像の主走査方向(剛性ブレード201の長手方向)における各部のドット数を積算する。制御部10は、主走査方向における各部についてのドット数の積算値を記憶部11に記憶させておく。主走査方向における各部は、略等間隔に分割されていればよく、分割単位については、特に限定されない。
制御部10は、剛性ブレード201の使用量に基づいて、初期状態より所定の使用量に達した後の方が、当接力が小さくなるように、アクチュエーター206を制御する。第2の実施の形態では、剛性ブレード201の使用量として、中間転写ベルト174上に形成されたトナー像のドット数(中間転写ベルト174から除去されるトナー量に相当する。)を用いる。
また、第2の実施の形態では、所定の使用量は、ドット数の積算値が所定の値になるタイミングに相当する使用量である。より詳細には、所定の使用量は、主走査方向における各部の積算値の最大値が所定の値になるタイミングに相当する使用量である。所定の値は、予め記憶部11に記憶されている。
つまり、制御部10は、ドット数の積算値が最大となる位置での摩耗レベルを予測し、摩耗レベルに応じて当接力を下げる速度を制御する。このような制御により、より確実に剛性ブレード201の使い始めにおけるクリーニング不良と、中間転写ベルト174における傷の発生を回避することができる。
図10(a)〜(c)に、それぞれ、画像印字率が異なる画像パターンの例を示す。
図10(a)に示す画像パターンを連続印刷する場合、主走査方向における各位置の中で、剛性ブレード201の摩耗が最も速く進むのは、画像印字率が略100%の中央部であるため、中央部におけるドット数の積算値に応じて、当接力を小さくしていく。
図10(b)に示す画像パターンを連続印刷する場合、主走査方向における各位置の中で、剛性ブレード201の摩耗が最も速く進むのは、画像印字率が略50%の中央部である。中央部におけるドット数の積算値に応じて、当接力を小さくしていくが、図10(a)に示す画像パターンを印刷した場合よりゆっくりと当接力を変化させることになる。
図10(c)に示す画像パターンを連続印刷する場合、主走査方向における各位置の中で、剛性ブレード201の摩耗が最も速く進むのは、画像印字率が略3%の中央部である。中央部におけるドット数の積算値に応じて、当接力を小さくしていくが、図10(b)に示す画像パターンを印刷した場合よりもさらにゆっくりと当接力を変化させることになる。
図11に、中間転写ベルト174に対する剛性ブレード201の当接力の制御パターンの一例を示す。横軸は、剛性ブレード201を交換してからのドット数積算値であり、縦軸は、当接力(線圧)である。被覆層201Bが摩滅し、基材201Aの一部が中間転写ベルト174に直接接触し始めるタイミングに相当するドット数積算値(所定の値)は、予め求められている。初期のクリーニング性確保のための当接力設定(比較的大きい値)から、被覆層201Bの摩滅時のベルト傷回避のための当接力設定(比較的小さい値)まで、剛性ブレード201の使用に応じて徐々に当接力を小さくし、クリーニング性の確保とベルト傷の回避を両立させている。
(画像形成装置の動作)
次に、第2の実施の形態の画像形成装置の動作について説明する。
図12は、第2の当接力制御処理を示すフローチャートである。本処理は、操作部12から電源オンの操作指示があったことを契機として、開始される。
ステップS21〜ステップS23の処理は、図6に示したステップS1〜ステップS3の処理と同様であるため、説明を省略する。
ステップS23の後、制御部10は、転写されたトナー像に対応する画像データに基づいて、画像の主走査方向における各部のドット数を積算する(ステップS24)。例えば、主走査方向における画素毎に、ドットが形成された画素の数を前回までの積算値に加算し、新たな積算値とする。制御部10は、主走査方向における各部の積算値を記憶部11に記憶させる。
次に、制御部10は、当接力を変更するか否かを判断する(ステップS25)。具体的には、制御部10は、図11に示した制御パターンに従って、主走査方向における各部の積算値の最大値が当接力を変更すべき値であるか否かを判断する。
当接力を変更すると判断した場合には(ステップS25;YES)、制御部10は、ドット数の積算値の最大値に応じた制御値を記憶部11から読み出す(ステップS26)。ドット数の積算値の最大値に応じた制御値は、制御パターンに従って決められたアクチュエーター206の変位量の制御値であり、予め記憶部11に記憶されている。
次に、制御部10は、読み出した制御値に基づいて、アクチュエーター206を制御し、中間転写ベルト174に対する剛性ブレード201の当接力を変更させる(ステップS27)。
ステップS27の後、又は、ステップS25において、当接力を変更しないと判断した場合には(ステップS25;NO)、制御部10は、ブレード交換タイミングであるか否かを判断する(ステップS28)。具体的には、制御部10は、予め設定されたブレードの寿命に相当する限界値と主走査方向における各部の積算値の最大値とを比較し、積算値の最大値が限界値以上であれば、ブレード交換タイミングであると判断し、積算値の最大値が限界値未満であれば、ブレード交換タイミングでないと判断する。
ブレード交換タイミングであると判断した場合には(ステップS28;YES)、制御部10は、画像形成を停止させ(ステップS29)、剛性ブレード201の交換を促すメッセージを表示部13に表示させる。制御部10は、ユーザーが剛性ブレード201を交換した後(ステップS30)、主走査方向における各部の積算値をリセット(0に設定)する(ステップS31)。
ステップS31の後、又は、ステップS28において、ブレード交換タイミングでないと判断した場合には(ステップS28;NO)、制御部10は、設定されたジョブが終了したか否かを判断する(ステップS32)。
ジョブが残っていると判断した場合には(ステップS32;NO)、ステップS23に戻り、処理を繰り返す。
ステップS32において、ジョブが終了したと判断した場合には(ステップS32;YES)、ステップS21(画像形成待機ループ)に戻り、次のジョブの画像形成開始を待つ。
ステップS21において、電源オフの操作指示があったと判断した場合には(ステップS21;YES)、制御部10は、終了処理に進み(ステップS33)、電源をオフして、第2の当接力制御処理を終了する。
以上説明したように、第2の実施の形態によれば、中間転写ベルト174に対して、基材201Aに被覆層201Bが形成された剛性ブレード201を用いる画像形成装置において、剛性ブレード201の中間転写ベルト174に対する当接部の被覆層201Bにアール形状201Cが形成されている初期状態では、剛性ブレード201の中間転写ベルト174に対する当接力を、クリーニング性を確保するために十分な大きさの当接力とし、剛性ブレード201の使用量が所定の使用量に達した後には、当接力を初期状態より小さくするので、初期のクリーニング性を確保しつつ、中間転写ベルト174における傷の発生を防ぐことができる。
また、中間転写ベルト174上に形成されたトナー像のドット数の積算値が所定の値になるタイミングには、当接力を初期状態より小さくするので、中間転写ベルト174に傷が発生することを防ぐことができる。
特に、主走査方向における各部のドット数を積算し、各部の積算値の最大値が所定の値になるタイミングには、当接力を初期状態より小さくすることで、主走査方向において摩耗レベルが最大と予測される位置でのドット数積算値に基づいて、当接力を制御することができる。
また、被覆層201Bは、基材201Aより硬い材質で構成されているので、金属単体のブレードを用いた場合と比較して、新しい剛性ブレード201を使い始めたときの摩耗粉の発生を抑え、中間転写ベルト174における傷の発生を防ぐことができる。
特に、被覆層201Bとして、アモルファスカーボンを含む硬質炭素膜を用いることにより、剛性ブレード201の摩耗を低減させ、剛性ブレード201の長寿命化を図ることができる。
なお、画像形成装置の露光部171において多階調を表現可能な場合には、ドット数を積算する際に、階調値に基づいてドット数に重み付けをすることとしてもよい。
また、制御パターンについては、図11に示したものに限定されない。第2の実施の形態においても、初期状態からドット数積算値が所定の値となる前までは、初期クリーニング性を確保するための下限当接力以上の一定の当接力を維持し、ドット数積算値が所定の値となるまでに、摩滅時における中間転写ベルト174の傷を回避するための上限当接力以下、かつ、摩滅時におけるクリーニング性を確保するための下限当接力以上の当接力に切り替えるような制御を行うこととしてもよい(図7に対応する制御パターン)。
また、ドット数積算値が所定の値に達した後、当接力を上げていく制御パターンを用いることとしてもよい(図8に対応する制御パターン)。
[変形例]
上記各実施の形態では、アクチュエーター206により、付勢バネ205の伸び長を変化させて、剛性ブレード201の中間転写ベルト174に対する当接力を調整する場合について説明したが、カムを用いて付勢バネ205の伸び長を変化させることとしてもよい。
図13は、調整手段としてカムを用いたクリーニング部20Aの構成を示す模式図である。クリーニング部20Aは、剛性ブレード201、対向ローラー202、ブレード保持部203、回転支点204、付勢バネ205、カム207等を備える。クリーニング部20Aにおいて、図3に示したクリーニング部20と同様の構成については、同一の符号を付し、説明を省略する。
カム207は、付勢バネ205のブレード保持部203と反対側の端部に係合されている。制御部10の制御により、図示しないモーターに連結されたカム207を支点を中心に回動させることで、付勢バネ205の伸び長を変化させ、剛性ブレード201の中間転写ベルト174に対する当接力を調整することができる。
なお、上記各実施の形態及び変形例における記述は、本発明に係る画像形成装置の例であり、これに限定されるものではない。装置を構成する各部の細部構成及び細部動作に関しても本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
1 画像形成装置
10 制御部
11 記憶部
17 画像形成部
20 クリーニング部
20A クリーニング部
174 中間転写ベルト
175 2次転写ローラー
201 剛性ブレード
201A 基材
201B 被覆層
201C アール形状
202 対向ローラー
203 ブレード保持部
204 回転支点
205 付勢バネ
206 アクチュエーター
207 カム

Claims (7)

  1. トナー像を担持搬送する像担持体と、
    前記像担持体上に形成されたトナー像が記録媒体上に転写された後の前記像担持体に対して当接され、前記像担持体の表面に付着したトナーを除去する板状の清掃部材と、
    前記像担持体に対する前記清掃部材の当接力を調整する調整手段と、
    を備え、
    前記清掃部材は、ゴムよりも弾性変形しない基材と、当該基材の前記像担持体に対する当接部を含む領域に形成された被覆層と、を有し、
    前記清掃部材の使用量に基づいて、初期状態より所定の使用量に達した後の方が、前記当接力が小さくなるように、前記調整手段を制御する制御手段を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記所定の使用量は、前記清掃部材の前記被覆層が摩滅し、前記基材の一部が前記像担持体に直接接触し始めるタイミングに相当する使用量であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、前記基材の一部が前記像担持体に直接接触し始めるタイミングまでに、前記初期状態より前記当接力を小さくし、当該タイミングより後は、前記当接力を当該タイミングにおける当接力以上の値にするよう、前記調整手段を制御することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記像担持体上に形成されたトナー像に対応する画像データに基づいて、当該トナー像のドット数を積算する積算手段を備え、
    前記所定の使用量は、前記積算手段により得られた積算値が所定の値になるタイミングに相当する使用量であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記積算手段は、前記画像データに基づいて、前記トナー像の主走査方向における各部のドット数を積算し、
    前記所定の使用量は、前記積算手段により得られた前記主走査方向における各部の積算値の最大値が前記所定の値になるタイミングに相当する使用量であることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記被覆層は、前記基材より硬い材質で構成されることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  7. 前記被覆層は、アモルファスカーボンを含む硬質炭素膜であることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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