JP5375176B2 - クリーニング装置および画像形成装置 - Google Patents
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Description
クリーニングのための構成としてよく知られているのは、ブレードを感光体に対してトレーリング接触(感光体の移動方向に沿ってなびく状態に接触する方式)あるいはカウンタ接触(感光体の回転方向に対向する状態でブレード先端を接触させる方式)させる構成、あるいは、感光体表面に接触しながら回転するクリーニングローラを設けた構成がある(例えば、特許文献1)。
(1)像担持体から記録媒体に画像を転写した後、該像担持体上の残留トナーを除去するクリーニング装置において、
前記像担持体の移動方向に沿って2箇所に設けられた第1,第2のクリーニングブレードを備え、
前記クリーニングブレードの一方は、前記像担持体の移動方向と直角な方向に相当する前記記録媒体の幅方向に沿って前記像担持体表面に当接する複数のエッジ部が形成され、該エッジ部が前記記録媒体の幅方向に沿って往復動可能に設けられ、
前記エッジ部は、前記往復動時に慣性移動を生じさせて前記像担持体表面に付着している残留トナーを掃き飛ばすことが可能であることを特徴とするクリーニング装置。
(2)前記第1のクリーニングブレードは、前記像担持体の移動方向上流側に、そして前記第2のクリーニングブレードは、前記像担持体の移動方向において前記第1のクリーニングブレードよりも下流側にそれぞれ配置され、該第2のクリーニングブレードに前記エッジ部が設けられていることを特徴とする(1)に記載のクリーニング装置。
(3)前記エッジ部が凹凸により構成されていることを特徴とする(1)または(2)に記載のクリーニング装置。
(4)前記エッジ部が前記クリーニングブレードに切り込みを入れることで構成されていることを特徴とする(1)または(2)に記載のクリーニング装置。
(5)前記エッジ部における前記記録媒体の幅方向に平行する凹部の幅寸法をaとし、該幅方向における凸部の幅寸法をbとし、凹凸部の段差をcとしたとき、幅寸法a,bは、0.5mm以下とされ、段差cは、1.0mm以下に設定されていることを特徴とする(3)に記載のクリーニング装置。
(6)前記エッジ部における前記記録媒体の幅方向に平行する切り込み間隔の幅寸法をLとし、切り込み深さをHとしたとき、幅寸法Lは、0.5mm以下とされ、切り込み深さHは、1.0mm以下に設定されていることを特徴とする(4)に記載のクリーニング装置。
(7)前記エッジ部の往復動量が凹部の幅寸法以上であることを特徴とする(3)または(5)のいずれかに記載のクリーニング装置。
(8)前記エッジを備えたクリーニングブレードは、ゴムを材質として用いられ、該ゴムの硬度として、65度以上85度以下(アスカーゴム硬度計C型による測定値において)であることを特徴とする(1)乃至(7)のいずれかに記載のクリーニング装置。
(9)(1)乃至(8)のいずれかに記載のクリーニング装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
作像部101には、回転可能な像担持体としての感光体ドラム1が配置されており、感光体ドラム1の周囲には、回転方向に沿って画像形成処理を行うための帯電装置2、書込装置3(便宜上、光軸のみを示す)、現像装置4、転写装置5およびクリーニング装置6が配置されている。
図3においてクリーニング装置6は、感光体ドラム1の移動方向に相当する回転方向に沿って2箇所に設けられた第1のクリーニングブレード6Aと第2のクリーニングブレード6Bとを備えている。
上述したゴム硬度は、65度以下の場合に摩耗の進行が早く、また、85度以上の場合に後述するエッジ部6B1の欠損が顕著となることを考慮した値である。
加圧ホルダにおける往復動カム20Aと対向する端面がベアリングを介して往復動カム20Aの回転と独立してそのカムプロフィールに応じて往復移動できるようになっている。
感光体ドラム1の回転方向上流側に位置する第1のクリーニングブレード6Aは、常時感光体ドラム1に当接していることで転写残トナーなどの固着していない異物が除去され、また、感光体ドラム1の回転方向において第1のクリーニングブレード6Aの下流側に位置する第2のクリーニングブレード6Bによって感光体ドラム1の表面に固着しているトナーや外添剤が除去される。
このときに、エッジ部6B1の凸部は、感光体ドラム1の回転方向に倣った方向に当接して感光体ドラム1の表面に固着しているトナーや外添剤を掻き取ると共に、図5において実線および二点鎖線で示すように、往復移動によってエッジ部6B1が、なびきながら移動することで感光体ドラム1の表面に固着しているトナーや外添剤(図5のおいて符号Pで示す)を払い落とすことになる。
特に、往復移動の移動方向切換時にはエッジ部6B1の凸部が慣性移動してトナーや外添剤を掃き飛ばす状態で感光体ドラム1の周面に接触しているので、その慣性移動の作用によって固着しているトナーや外添剤が容易に除去されることになる。
(実施例1)
以下に、エッジ部6B1に形成されている凹凸部の寸法とメダカ画像の発生状態とを実験した結果を示す。
この実験は、特許文献1に開示されている構成において、ブレードに研磨剤を含ませた構成が開示されており、研磨剤が存在する部分に凹凸があったり、ブレードを切断する際に生じる凹凸によってエッジ表面が粗くなっていることを想定したものであり、研磨剤が含まれていない状態を第2のクリーニングブレード6Bに当てはめて複数の凹凸で構成されたエッジ部6B1が形成されている場合と凹凸がない場合とを比較した結果である。
メダカ画像の発生頻度ランク(図6ではメダカランクと表示してある)を1〜5の5段階で表している。最悪が1で最高が5であり、3以上が許されるランクである。この場合の許されるランク、いわゆる許容ランクは、画像欠損などが生じない状態の画像が得られる状態を指す。
このことからブレードエッジにおける凹凸、感光体ドラム1の軸方向に沿って複数の凹凸で構成されたエッジ部6B1がトナー固着解消に効果があることがわかった。また研磨剤を使用しないため、感光体の磨耗を軽減できるという効果も得られた。
(実施例2)
次に、エッジ部を設けた場合の凹凸の幅寸法とメダカ画像などの異常画像の発生状態(ランク)との関係を実験した結果を図7に示す。
本実施形態は、上述したエッジ部の構成として、凹凸に代えて切り込み(便宜上、符号6B1’で示す)入れた構成としたものである。
図13は、エッジ部の構成として、凹凸や切り込みに代えて、エッジ部が存在する形状の一つである山形状(便宜上、符号6B2で示す)のものとすることも可能である。この場合の頂点の配置間隔や谷の深さに関しては、先に説明した実施形態に順じることもちろんである。
1 感光体ドラム
6 クリーニング装置
6A 第1のクリーニングブレード
6B 第2のクリーニングブレード
6B1,6B1’ エッジ部
a 凸部の幅
b 凹部の幅
c 段差
L 切り込み間隔幅
H 切り込み深さ
Claims (9)
- 像担持体から記録媒体に画像を転写した後、該像担持体上の残留トナーを除去するクリーニング装置において、
前記像担持体の移動方向に沿って2箇所に設けられた第1,第2のクリーニングブレードを備え、
前記クリーニングブレードの一方は、前記像担持体の移動方向と直角な方向に相当する前記記録媒体の幅方向に沿って前記像担持体表面に当接する複数のエッジ部が形成され、該エッジ部が前記記録媒体の幅方向に沿って往復動可能に設けられ、
前記エッジ部は、前記往復動時に慣性移動を生じさせて前記像担持体表面に付着している残留トナーを掃き飛ばすことが可能であることを特徴とするクリーニング装置。 - 前記第1のクリーニングブレードは、前記像担持体の移動方向上流側に、そして前記第2のクリーニングブレードは、前記像担持体の移動方向において前記第1のクリーニングブレードよりも下流側にそれぞれ配置され、該第2のクリーニングブレードに前記エッジ部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のクリーニング装置。
- 前記エッジ部が凹凸により構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のクリーニング装置。
- 前記エッジ部が前記クリーニングブレードに切り込みを入れることで構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のクリーニング装置。
- 前記エッジ部における前記記録媒体の幅方向に平行する凹部の幅寸法をaとし、該幅方向における凸部の幅寸法をbとし、凹凸部の段差をcとしたとき、幅寸法a,bは、0.5mm以下とされ、段差cは、1.0mm以下に設定されていることを特徴とする請求項3に記載のクリーニング装置。
- 前記エッジ部における前記記録媒体の幅方向に平行する切り込み間隔の幅寸法をLとし、切り込み深さをHとしたとき、幅寸法Lは、0.5mm以下とされ、切り込み深さHは、1.0mm以下に設定されていることを特徴とする請求項4に記載のクリーニング装置。
- 前記エッジ部の往復動量が凹部の幅寸法以上であることを特徴とする請求項3または5のいずれかに記載のクリーニング装置。
- 前記エッジを備えたクリーニングブレードは、ゴムを材質として用いられ、該ゴムの硬度として、65度以上85度以下(アスカーゴム硬度計C型による測定値において)であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のクリーニング装置。
- 請求項1乃至8のいずれかに記載のクリーニング装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
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