JP2021113841A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】クリーニングブレードのエッジ部に滞留しているトナーが溶融する前に滞留トナーを入れ替える動作を適切に行うことができる画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置の制御部は、中間転写ベルトに当接するクリーニングブレードの当接部の温度情報を取得し、クリーニングブレードに送られるトナー量の情報を取得すし、取得したクリーニングブレードの当接部の温度及びクリーニングブレードに送られるトナー量に応じてクリーニングブレードのエッジ部に滞留するトナーを入れ替えるためのトナー入れ替え動作の実施を制御する。その際、制御部は、クリーニングブレードに送られるトナー量が少ないほどトナー入れ替え動作の実施頻度が高くなるように制御する。【選択図】図4

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
従来、帯電、露光、現像の各手段を周囲に有する感光体上にトナー像を形成し、トナー像を直接転写材に転写する構成、或いは、複数の感光体上のトナー像を一旦中間転写体に一次転写した後、中間転写体上のトナー像を転写材に二次転写する構成の画像形成装置においては、転写後の感光体又は中間転写体(代表して、像担持体という)の残留トナーを除去するために、転写位置に対して像担持体の回転方向下流側に、ウレタンゴム等からなる弾性状ブレード(以降、クリーニングブレードという)を当接させて、クリーニングするブレードクリーニング法が知られている。
ブレードクリーニング法において、クリーニングブレードにより掻き取られたトナー等の異物は、クリーニングブレードのエッジ部において像担持体との間に溜まって滞留しやすい。そこで、これらの異物を取り除くための技術が提案されている。
例えば、特許文献1には、低い温度でもトナーを記録材に定着させるべく、低い温度で溶け出すタイプのワックスを含有したトナーを用いる場合において、両面印刷時に環境温度が所定温度以上である場合、ジョブ後に中間転写ベルトを逆回転させて中間転写ベルト上に堆積されたワックスをブラシローラーによって削り取ることが記載されている。
また、特許文献2には、クリーニングブレードは低温度時に反発弾性が小さくなり、振動が小さくなるため、当接部位に異物が噛みこまれてクリーニングブレードをすり抜けてしまうことに着目し、黒ベタ画像を形成することによって劣化トナーが強制排出された場合に、温度検知手段よる検知温度が所定温度未満であればクリーニングブレードが劣化トナーを除去する迄に像担持体を第1の方向とは反対の第2の方向に一時的に逆転駆動させ、検知温度が所定温度以上であれば逆転駆動をさせない制御を実行することが記載されている。
また、特許文献3には、クリーニングブレードに多量のトナーが送られた場合に回転停止時の像担持体の逆回転転量を多くすること、機内温度と動作時間に応じてトナーをクリーニングブレードに送ること、が記載されている。
特開2016−206314号公報 特開2009−103987号公報 特開2015−219345号公報
ここで、図11に、クリーニングブレードのエッジ部付近でのトナーの様子を示す。図11に示すように、クリーニングブレード21のエッジ部(特に、図11において一点鎖線71で囲んで示す静止層付近)では、トナーは入れ替わりが遅いか、又は入れ替わらず、滞留しやすい。滞留したトナーが長時間クリーニングブレード21からの圧力と外部からの熱にさらされ続けると、トナーは溶融して溶け出し、さらに像担持体(中間転写ベルト17)が回転を停止してトナーが冷えることでクリーニングブレード21が当接している像担持体部分(図11において一点鎖線72で囲んで示す)に固着し、画像ノイズが発生したりブレードを傷つけたりする。本願発明者は、滞留トナーはクリーニングブレード当接部の温度、圧力が高いほど溶融しやすくなること、クリーニングブレードに送られるトナー量が少ないほど滞留しやすくなること、を実験により確認している。
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、両面印刷時に定着により溶け出すワックスの付着を防止するもので、両面印刷時以外には中間転写ベルトの逆回転が行われない。また、逆回転はジョブ終了後に行われる。そのため、トナーが長時間滞留して溶融してしまい、トナーの溶融・固着を適切に防止できない場合がある。
また、特許文献2に記載の技術は、当接部位に異物が噛みこまれてクリーニングブレードをすり抜けてしまうことを防止しているが、クリーニングブレードのエッジ部にトナーが滞留することを防止するものではない。
また、特許文献3の技術は、クリーニングブレードに多量のトナーが送られた場合に回転停止時の像担持体の逆回転量を多くすることが記載されているが、トナーが大量に送られた場合にはクリーニングブレードのエッジ部のトナーは入れ替わるため、逆回転量を増やす必要はない。この場合に逆回転量を増やすと、生産性が低下してしまうため、適切ではない。
本発明の課題は、クリーニングブレードのエッジ部に滞留しているトナーが溶融する前に滞留トナーを入れ替える動作を適切に行うことができる画像形成装置を提供することである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
回転する像担持体に当接するクリーニングブレードを有し、前記クリーニングブレードにより前記像担持体に残留したトナーを除去するクリーニング機構を備える画像形成装置において、
前記クリーニングブレードの当接部の温度情報を取得する温度取得部と、
前記クリーニングブレードに送られるトナー量の情報を取得するトナー量取得部と、
前記クリーニングブレードの当接部の温度及び前記クリーニングブレードに送られるトナー量に応じて前記クリーニングブレードのエッジ部に滞留するトナーを入れ替えるためのトナー入れ替え動作の実施を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記クリーニングブレードに送られるトナー量が予め定められた閾値より少ない場合に前記トナー入れ替え動作の実施頻度を上げる制御を行う。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
回転する像担持体に当接するクリーニングブレードを有し、前記クリーニングブレードにより前記像担持体に残留したトナーを除去するクリーニング機構を備える画像形成装置において、
前記クリーニングブレードの当接部の圧力の情報を取得する圧力取得部と、
前記クリーニングブレードの当接部の圧力に応じて前記クリーニングブレードのエッジ部に滞留するトナーを入れ替えるトナー入れ替え動作の実施を制御する制御部と、
を備える。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、
前記クリーニングブレードの当接部の温度情報を取得する温度取得部及び/又は前記クリーニングブレードに送られるトナー量の情報を取得するトナー量取得部を備え、
前記制御部は、前記クリーニングブレードの当接部の圧力に加えて、前記クリーニングブレードの当接部の温度及び/又は前記クリーニングブレードに送られるトナー量に応じて前記トナー入れ替え動作の実施を制御する。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の発明において、
前記制御部は、前記クリーニングブレードの当接部の圧力が予め定められた閾値より高い場合に前記トナー入れ替え動作の実施頻度を上げる制御を行う。
請求項5に記載の発明は、請求項1又は3に記載の発明において、
前記制御部は、前記クリーニングブレードの当接部の温度が予め定められた閾値より高い場合に前記トナー入れ替え動作の実施頻度を上げる制御を行う。
請求項6に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、
前記制御部は、前記クリーニングブレードに送られるトナー量が予め定められた閾値より少ない場合に前記トナー入れ替え動作の実施頻度を上げる制御を行う。
請求項7に記載の発明は、請求項1又は3に記載の発明において、
前記温度取得部は、前記クリーニングブレードの当接部近傍に設置された温度センサーから前記クリーニングブレードの当接部の温度情報を取得する。
請求項8に記載の発明は、請求項1又は3に記載の発明において、
前記温度取得部は、外気温センサーから外気温の情報を取得し、取得した外気温の情報から前記クリーニングブレードの当接部の温度を推測する。
請求項9に記載の発明は、請求項1又は3に記載の発明において、
前記トナー量取得部は、前記画像形成装置において印刷された画像のカバレッジ情報を前記トナー量の情報として取得する。
請求項10に記載の発明は、請求項2又は3に記載の発明において、
前記圧力取得部は、前記像担持体の駆動トルクの情報を取得し、取得した前記駆動トルクの情報を前記圧力の情報として取得する。
請求項11に記載の発明は、請求項1〜10のいずれか一項に記載の発明において、
前記制御部は、さらに、プリント終了時に前記トナー入れ替え動作を実施するよう制御する。
請求項12に記載の発明は、請求項1〜11のいずれか一項に記載の発明において、
前記制御部は、前記トナー入れ替え動作として、前記像担持体をプリント時の回転方向に対して逆転させる動作を実施させる。
請求項13に記載の発明は、請求項12に記載の発明において、
前記回転方向にみて前記クリーニングブレードが前記像担持体に当接する位置の上流において前記像担持体に当接し、トナーを貯留する貯留ローラーを備え、
前記制御部は、前記クリーニングブレードのエッジ部に滞留していたトナーが前記回転方向にみて前記貯留ローラーのニップ部より上流にくるまで前記像担持体を前記回転方向に対して逆転させる。
請求項14に記載の発明は、請求項12に記載の発明において、
前記回転方向にみて前記クリーニングブレードが前記像担持体に当接する位置の上流において前記像担持体に当接し、トナーを貯留する貯留ローラーを備え、
前記制御部は、前記像担持体を前記回転方向に対して逆転させることにより前記クリーニングブレードのエッジ部に滞留していたトナーを前記貯留ローラーのニップ部まで戻し、前記貯留ローラーを回転させる。
請求項15に記載の発明は、請求項1〜11のいずれか一項に記載の発明において、
前記制御部は、前記トナー入れ替え動作として、前記像担持体上にトナー像を形成する動作を実施させる。
請求項16に記載の発明は、請求項1〜11のいずれか一項に記載の発明において、
前記制御部は、前記トナー入れ替え動作として、前記クリーニングブレードの前記像担持体への圧接を解除する動作を実施させる。
請求項17に記載の発明は、請求項16に記載の発明において、
前記制御部は、前記回転方向にみて前記クリーニングブレードの下流側に、補助クリーニング機構を備え、
前記制御部は、前記クリーニングブレードの前記像担持体への圧接を解除することで、前記クリーニングブレードのエッジ部に滞留していたトナーを前記補助クリーニング機構に送る。
本発明によれば、クリーニングブレードのエッジ部に滞留しているトナーが溶融する前に滞留トナーを入れ替える動作を適切に行うことができる画像形成装置を提供することができる。
本発明の実施の形態における画像形成装置の概略構成図である。 画像形成装置の制御構成を示すブロック図である。 クリーニング機構の構成を示す模式図である。 トナー入れ替え制御処理Aの流れを示すフローチャートである。 トナー入れ替え頻度決定テーブルの一例を示す図である。 トナー入れ替え動作における中間転写ベルトの逆転量を説明するための図である。 補助クリーニング機構を示す図である。 トナー入れ替え頻度決定テーブルの一例を示す図である。 トナー入れ替え制御処理Bの流れを示すフローチャートである。 トナー入れ替え頻度決定テーブルの一例を示す図である。 クリーニングブレードのエッジ部付近でのトナーの様子を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
<第1の実施形態>
[画像形成装置の構成]
まず、本発明の第1の実施形態における画像形成装置の構成について説明する。
図1は、画像形成装置100の概略構成図である。図2は、画像形成装置100の制御構成を示すブロック図である。
図1、2に示すように、画像形成装置100は、画像形成部10、クリーニング機構200、給紙部50、制御部61、操作部62、表示部63、記憶部64、通信部65、走行距離カウンター66等を備えて構成され、各部はバスにより接続されている。
画像形成部10は、入力された画像データに基づいて給紙部50から給紙される用紙Pに画像を形成(プリント)する。
画像形成部10は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色に対応する感光体ドラム11Y,11M,11C,11K、帯電部12Y,12M,12C,12K、露光部13Y,13M,13C,13K、現像部14Y,14M,14C,14K、一次転写部としての一次転写ローラー15Y,15M,15C,15K、感光体クリーニング部16Y,16M,16C,16Kと、像担持体としての中間転写ベルト17と、二次転写部としての二次転写ローラー対18と、定着部19と、を備える。
帯電部12Y,12M,12C,12Kは、感光体ドラム11Y,11M,11C,11Kを一様に帯電させる。
露光部13Y,13M,13C,13Kは、レーザー光源、ポリゴンミラー、レンズ等から構成され、各色の画像データに基づいて感光体ドラム11Y,11M,11C,11Kの表面をレーザービームにより走査露光して静電潜像を形成する。
現像部14Y,14M,14C,14Kは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色に対応する現像剤をそれぞれ収容し、感光体ドラム11Y,11M,11C,11K上の静電潜像に各色のトナーを付着させ、現像を行う。
現像剤としては、例えば、トナーとキャリアとからなる二成分現像剤が用いられる。二成分現像剤を構成するトナーには、当該トナーに対する流動性の付与、および、帯電性、現像性、転写性並びにクリーニング性の向上などを目的として、例えば、粒径10〜1000nmのシリカ、チタニア、アルミナ等からなる外添剤が添加されている。
一次転写ローラー15Y,15M,15C,15Kは、感光体ドラム11Y,11M,11C,11K上に形成された各色のトナー像を中間転写ベルト17上に逐次転写させる(一次転写)。
感光体クリーニング部16Y,16M,16C,16Kは、転写後の感光体ドラム11Y,11M,11C,11Kの周面上に残ったトナーを除去する。
中間転写ベルト17は、無端状ベルトであり、複数のローラー(駆動ローラー171、従動ローラーなど)により張架される。中間転写ベルト17は、駆動モーター171aの駆動による駆動ローラー171の回転により図1の矢印Aで示す方向に周回駆動される。
二次転写ローラー対18は、中間転写ベルト17上に形成されたカラートナー像を、給紙部50から供給された被転写体としての用紙Pの一方の面上に一括して転写させる(二次転写)。
定着部19は、用紙P上に転写されたトナーを、加熱・加圧により用紙P上に定着させる。
クリーニング機構200は、二次転写ローラー対18により用紙Pにカラートナー像が転写された後の中間転写ベルト17から、用紙Pに転写されずに残ったトナーや紙粉等を除去し、中間転写ベルト17をクリーニングする機構である。かかるクリーニング機構200の構成の詳細については後述する。
給紙部50は、画像形成装置100の下部に備えられ、着脱可能な給紙カセット51を備えている。給紙カセット51に収容された用紙Pは、その最上部のものより1枚ずつ給紙ローラー52によって搬送経路に送り出されるようになっている。
制御部61は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、
RAM(Random Access Memory)等により構成され、画像形成装置100の各部の処理動作を統括的に制御する。CPUは、ROMに記憶されている各種処理プログラムを読み出してRAMに展開し、展開されたプログラムに従って、各種処理を実行する。
操作部62は、表示部63の表示画面上を覆うように形成されたタッチパネルや、数字ボタン、スタートボタン等の各種操作ボタンを備え、ユーザーの操作に基づく操作信号を制御部61に出力する。
表示部63は、LCD(Liquid Crystal Display)により構成され、制御部61から入力される表示信号の指示に従って、各種画面を表示する。
記憶部64は、不揮発性の半導体メモリーやハードディスク等の記憶装置からなり、各種処理に関するデータ等を記憶する。例えば、記憶部64には、トナー入れ替え頻度決定テーブル641(図5参照)が記憶されている。
通信部65は、LAN(Local Area Network)等のネットワークに接続された外部装置との間でデータの送受信を行う。
走行距離カウンター66は、画像形成装置100の走行距離をカウントする。
[クリーニング機構の構成]
次に、クリーニング機構200の構成について説明する。
図3は、クリーニング機構200の構成を示す模式図である。
なお、クリーニング機構200を構成する各部は、中間転写ベルト17の幅方向に沿って長尺状である。
図3に示すように、クリーニング機構200は、ケーシングCAと、ケーシングCA内に設けられたクリーニング部20と、ケーシングCA内でクリーニング部20の下方に設けられた貯留部30と、を備えている。
ケーシングCAは、クリーニング部20及び貯留部30を構成する各部材を覆う筐体である。
クリーニング部20は、クリーニングブレード(クリーニング部材)21、クリーニングブレード21を保持するブレードホルダー22、ブレードホルダー22の基端部に連結された押圧バネ23、クリーニングブレード21を中間転写ベルト17に対して接離させる駆動部24、温度検知部25等を備える。
クリーニングブレード21は、例えば、長さ10mm程度、厚さ2mm程度のウレタンゴム等の弾性体からなる板体である。
クリーニングブレード21は、その先端が周回している中間転写ベルト17に接触し、これにより中間転写ベルト17上に残留している、例えば、トナーや紙粉等を掻き取って、中間転写ベルト17をクリーニングする。
具体的に、クリーニングブレード21は、その基端がブレードホルダー22に固定され、その先端が、中間転写ベルト17の回転方向と反対方向(カウンター方向)に向いた状態で、中間転写ベルト17に接触する。
ブレードホルダー22は、ケーシングCAに設けられた支持軸Gに回動自在に取り付けられており、クリーニングブレード21を保持している。
押圧バネ23は、ブレードホルダー22が支持軸Gの周りに反時計方向に回動するように付勢し、クリーニングブレード21の先端が、カウンター方向に向いた状態で、バックアップローラー80にバックアップされた中間転写ベルト17に圧接位置Cで圧接するように配設されている。この構成により、中間転写ベルト17が回転すると、クリーニングブレード21は、中間転写ベルト17上のトナーを掻き取って除去することができる。
駆動部24は、ブレードホルダー22を回転させる駆動モーターであり、制御部61の制御により、ブレードホルダー22を支持軸Gを中心に時計方向に回転させる。
これにより、クリーニングブレード21の先端が中間転写ベルト17から離間し、クリーニングブレード21のエッジ部に滞留したトナーを中間転写ベルト17の回転方向下流に送ることができる。
なお、ブレードホルダー22、及びクリーニングブレード21は、押圧バネ23の収縮力により、元の位置に戻ることができる。
温度検知部25は、クリーニングブレード21が中間転写ベルト17に当接する当接部(クリーニングブレード21の当接部と呼ぶ)の近傍に設けられた温度センサーであり、クリーニングブレード21の当接部の温度を検知して制御部61に出力する。
貯留部30は、クリーニング部20で掻き取ったトナーを貯留する。
貯留部30は、クリーニングブレード21の下方に設置された貯留ローラー31、規制部材としての貯留シート32、貯留シート32を保持する保持部材33、及び貯留ローラー31の更に下方に設置された飛散防止シート34等を備える。
貯留ローラー31は、例えば、直径17mm程度の発砲ウレタン等からなるローラー部材であり、中間転写ベルト17の回転方向にみてクリーニングブレード21と中間転写ベルト17との圧接位置Cよりも上流側で、中間転写ベルト17に当接するように配設されている。貯留ローラー31の中間転写ベルト17への食い込み量は1mm程度に設定されている。なお、以下の説明において、上流、下流とは、中間転写ベルト17の回転方向(図1のAの方向)にみて上流、下流を意味するものとする。
この貯留ローラー31は、図示しない駆動手段により、中間転写ベルト17との当接位置において、中間転写ベルト17の回転方向に対してウィズ方向(中間転写ベルト17の回転方向に沿った方向)に回転するように構成されている。
貯留シート32は、例えば、厚み0.1mm程度の、PET(ポリエチレンテレフタレート)シート等からなる板体である。
貯留シート32の一端は、貯留ローラー31の表面に、貯留ローラー31と中間転写ベルト17との当接位置と反対側の位置で当接し、他端は、貯留ローラー31の上方に設けられた保持部材33に固定されており、クリーニングブレード21により掻き取られたトナーが貯留空間35の外部へ排出されるのを規制する。
保持部材33は、ケーシングCA内部の突起部にネジ等により固定され、貯留シート32を保持している。
上述の構成により、中間転写ベルト17、貯留ローラー31、及び貯留シート32に囲まれた空間が形成される。この空間は、クリーニングブレード21により中間転写ベルト17の表面から掻き取られたトナーを貯留する貯留空間35を形成している。
貯留空間35に貯留されるトナーは一定量が維持されており、規定量を超えた場合には、貯留シート32の一端が貯留ローラー31の表面から離間し、貯留空間35の外部へ排出されることとなる。
飛散防止シート34は、例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)シート等からなる板体である。飛散防止シート34の一端は、中間転写ベルト17に対向するケーシングCAの底部に接着され、他端は、中間転写ベルト17に軽く接触するように設置され、ケーシングCA内部のトナーが下方に落下することを防止する。
[滞留トナーの入れ替え動作]
次に、本実施の形態の画像形成装置100における、クリーニングブレード21のエッジ部における滞留トナーの入れ替え動作について説明する。
前提として、本実施の形態の画像形成装置100においては、プリント中、クリーニング部20のクリーニングブレード21により、中間転写ベルト17から用紙Pに転写されずに残ったトナーが掻き取られ、掻き取られたトナーが貯留部30の貯留空間35に貯留されている。貯留された貯留トナーは、中間転写ベルト17の周回に伴って、常時、所定量が圧接位置Cまで搬送される。
しかし、上述のように、クリーニングブレード21のエッジ部では、トナーは入れ替わりが遅いか、又は入れ替わらず、滞留しやすい。滞留したトナーが長時間クリーニングブレード21からの圧力と外部からの熱にさらされ続けると、トナーは溶融して溶け出し、さらに中間転写ベルト17の回転が停止してトナーが冷えることでクリーニングブレード21が当接している中間転写ベルト17に固着し、画像ノイズが発生したりクリーニングブレード21を傷つけたりする。滞留トナーはクリーニングブレード21の当接部の温度、圧力が高いほど溶融しやすい。また、クリーニングブレード21に送られるトナー量が少ないほど滞留しやすい。
そこで、画像形成装置100において、制御部61は、上述のトナーの滞留や溶融に係るパラメーターに基づいて、クリーニングブレード21のエッジ部に滞留しているトナーの入れ替え動作の実施頻度を制御する。具体的には、ジョブに基づくプリント中において、クリーニングブレード21の当接部の温度が高いほど、圧力が高いほど、クリーニングブレード21へ送られるトナー量が少ないほど、トナーの入れ替え動作の実施頻度を上げることによって、滞留トナーが溶融する前にクリーニングブレード21のエッジ部のトナーを入れ替え、トナーが固着しないようにする。
本実施形態では、クリーニングブレード21の当接部の温度及びトナー量に基づいて、クリーニングブレード21のエッジ部に滞留しているトナーの入れ替え動作の実施頻度を制御する例について説明する。
図4は、画像形成装置100におけるプリント時に実行されるトナー入れ替え制御処理Aを示すフローチャートである。トナー入れ替え制御処理Aは、例えば、操作部62や通信部65を介してプリント動作のスタートが指示された際に、制御部61と記憶部64に記憶されているプログラムとの協働により実行される。
まず、制御部61は、直近100m通紙中のクリーニングブレード21の当接部の温度情報及びクリーニングブレード21に送られるトナー量の情報を取得する(ステップS1)。
ここで、制御部61は、プリント中に所定時間間隔で温度検知部25から出力される温度を取得して、少なくとも直近100m通紙中(プリント中)に検知された温度を記憶部64に記憶している。また、画像形成部10によるプリントの対象となる画像データから、カバレッジ(1ページ当たりの印字面積率)を算出して、少なくとも直近100m通紙中(プリント中)に印刷された画像のカバレッジを記憶部64に記憶している。ここで、カバレッジ情報は、クリーニングブレード21に送られるトナー量に相関する値である。
そこで、ステップS1において、制御部61は、記憶部64から直近100m通紙中(プリント中)に検知された温度を取得してその平均温度を算出して温度情報として取得するとともに、記憶部64から直近100m通紙中に印刷された画像のカバレッジを取得してその平均カバレッジを算出し、クリーニングブレード21に送られるトナー量の情報として取得する。
次いで、制御部61は、記憶部64に記憶されているトナー入れ替え頻度決定テーブル641を参照し、取得した温度情報及びトナー量の情報に応じて、トナー入れ替え動作の実施頻度を決定する(ステップS2)。
図5に、トナー入れ替え頻度決定テーブル641の一例を示す。図5に示すように、トナー入れ替え頻度決定テーブル641には、クリーニングブレード21の当接部の温度とカバレッジ情報の組み合わせに対応付けてトナー入れ替え動作の実施頻度が記憶されている。このトナー入れ替え頻度決定テーブル641は、実験的に求めたテーブルである。なお、図5に示すトナー入れ替え頻度決定テーブル641では、トナー入れ替え動作の実施頻度を画像形成装置100の走行距離で示している。
図5に示すように、トナー入れ替え頻度決定テーブル641では、クリーニングブレード21の当接部の温度が予め定められた閾値(40℃、50℃)より高い場合に、その閾値より低い場合よりもトナー入れ替え動作の実施頻度が上がるように設定されている。同様に、クリーニングブレード21に送られるトナー量(カバレッジ)が予め定められた閾値(例えば、5%、15%)より低い場合に、その閾値より高い場合よりもトナー入れ替え動作の実施頻度が上がるように実施頻度が設定されている。
次いで、制御部61は、給紙部50、画像形成部10等を制御してプリント動作を実施させる(ステップS3)。ここで、プリント中、中間転写ベルト17は、矢印Aの方向に回転し、中間転写ベルト17から用紙Pに転写されずに残ったトナーがクリーニングブレード21により掻き取られる。
次いで、制御部61は、全ページのプリントが終了したか否かを判断する(ステップS4)。全ページのプリントが終了していないと判断した場合(ステップS4;NO)、制御部61は、走行距離カウンター66の値がトナー入れ替え動作を実施する距離以上となったか否かを判断する(ステップS5)。
走行距離カウンター66の値がトナー入れ替え動作を実施する距離以上となっていないと判断した場合(ステップS5;NO)、制御部61は、ステップS3に戻る。
走行距離カウンター66の値がトナー入れ替え動作を実施する距離以上となったと判断した場合(ステップS5;YES)、制御部61は、トナー入れ替え動作を実施する(ステップS6)。
トナー入れ替え動作は、上述のように、クリーニングブレード21のエッジ部に滞留しているトナーを入れ替える動作である。トナー入れ替え動作としては、例えば、下記の(1)〜(3)により実施することができる。
(1)中間転写ベルト17を逆転させる。
例えば、制御部61は、駆動モーター171aを制御して、中間転写ベルト17を回転させるローラー群を逆転駆動させて、中間転写ベルト17をプリント時の回転方向(図1の矢印Aの方向)に対して逆転させる。
逆転量は、図6に示すように、クリーニングブレード21のエッジ部に滞留している滞留トナー(図6においてToで示す)が貯留ローラー31のニップ部Nより上流にくるまで中間転写ベルト17を逆転させるのが望ましい。ニップ部Nの下流で逆転が止まると、正転した際に滞留トナーToが再びクリーニングブレード21のエッジ部に戻る可能性がある。滞留トナーToがニップ部Nより上流にくるまで逆転することで、ニップ部Nから新しいトナーがクリーニングブレード21に供給され、滞留トナーToがクリーニングブレード21のエッジ部に戻りにくくなる。
なお、制御部61は、駆動モーター171aを制御して、滞留トナーToを貯留ローラー31のニップ部Nまで戻し、その状態で貯留ローラー31を回転させてもよい。これにより、固着しかけていた滞留トナーToが貯留ローラー31の回転により中間転写ベルト17から剥がされるため、再びクリーニングブレード21のエッジ部に戻りにくくなる。
(2)入れ替え用のトナーを供給する。
トナーをクリーニングブレード21のエッジ部に供給することでエッジ部のトナーの入れ替えを促進することができる。供給するトナーが多いほど入れ替えが促進されるが、一度に大量のトナーを送るとトナーがクリーニングブレード21をすり抜けてしまう。
そこで、制御部61は、画像形成部10に、例えば、主走査最大幅320mm×副走査幅40mmのベタ画像(トナー帯)をY→M→C→Kの順番で50mmの間隔を空けて中間転写ベルト17上に形成させる。これにより、トナーがクリーニングブレード21をすり抜けない程度のトナーをクリーニングブレード21のエッジ部に供給することができる。
(3)クリーニングブレード21の圧接を解除する。
例えば、制御部61は、駆動部24を制御してクリーニングブレード21の中間転写ベルト17への圧接を解除することで、エッジ部に滞留しているトナーをクリーニングブレード21の下流に送りトナーの入れ替えを行う。
なお、クリーニングブレード21の下流にSUSスクレーパーによる補助クリーニング機構200Aを設置し、クリーニングブレード21の圧接解除により吐き出された滞留トナーを補助クリーニング機構200Aに送ることで、滞留トナーを回収することが望ましい。補助クリーニング機構200Aは、例えば、図7に示すように、上述のクリーニング部20の構成におけるクリーニングブレード21をSUSスクレーパー26とし、貯留部30の貯留ローラー31、貯留シート32、保持部材33等を除いた構成とすることができる。
トナー入れ替え動作が終了すると、制御部61は、走行距離カウンター66をリセットし(ステップS7)、ステップS1に戻る。
一方、ステップS4において、全ページのプリントが終了したと判断した場合(ステップS4;YES)、制御部61は、トナー入れ替え動作を実施し(ステップS8)、走行距離カウンター66をリセットし(ステップS9)、トナー入れ替え制御処理Aを終了する。プリント終了後は、トナー入れ替え動作を行っても生産性には影響しないため、トナー入れ替え動作を実施することが好ましい。
このように、第1の実施形態では、プリント中に、クリーニングブレード21の当接部の温度情報及びクリーニングブレード21に送られるトナー量の情報に応じて、クリーニングブレード21のエッジ部のトナーの入れ替え動作を行うので、クリーニングブレードのエッジ部に滞留しているトナーが溶融する前に滞留トナーを入れ替える動作を適切に行うことができ、中間転写ベルト17へのトナーの固着を防止することができる。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
第1の実施形態では、クリーニングブレード21の当接部の温度及びクリーニングブレード21に送られるトナー量に基づいて、クリーニングブレード21のエッジ部に滞留しているトナーの入れ替え動作の実施頻度を制御する例について説明したが、本実施形態では、クリーニングブレード21の当接部の圧力に応じて、クリーニングブレード21のエッジ部に滞留しているトナーの入れ替え動作の実施頻度を制御する例について説明する。
第2の実施形態において、記憶部64には、図8に示すトナー入れ替え頻度決定テーブル642が設けられている。トナー入れ替え頻度決定テーブル642には、中間転写ベルト17の駆動トルクに対応付けてトナー入れ替え動作の実施頻度が記憶されている。このトナー入れ替え頻度決定テーブル642は、実験的に求めたテーブルである。
第2の実施形態の構成は、第1の実施形態で説明した画像形成装置100と同様であるので各部の符号及び説明を援用し、以下、第2の実施形態におけるトナー入れ替え動作について説明する。
図9は、画像形成装置100におけるプリント時に実行されるトナー入れ替え制御処理Bを示すフローチャートである。トナー入れ替え制御処理Bは、例えば、操作部62や通信部65を介してプリント動作のスタートが指示された際に、制御部61と記憶部64に記憶されているプログラムとの協働により実行される。
まず、制御部61は、直近100m通紙中のクリーニングブレード21の当接部の圧力の情報を取得する(ステップS11)。
中間転写ベルト17の駆動トルクは、クリーニングブレード21の当接部の圧力(当接圧力)に相関する値であり、本実施形態では、中間転写ベルト17の駆動トルクの情報を当接圧力を表す情報として用いる。
ここで、駆動モーター171aには、その駆動電流を読み取るモーター駆動電流読取部(図示せず)が設けられており、制御部61は、プリント中に所定時間間隔でモーター駆動電流読取部から読み取られるモーター駆動電流を記憶部64に記憶している。ステップS11において、制御部61は、記憶部64から直近100m通紙中(プリント中)に読み取られた電流値を取得してその平均値を算出し、算出した値を、予め実験に基づいて求められた、駆動モーター171aの駆動電流の電流値と駆動トルクの関係式から駆動トルクに変換し、直近100m通紙中の中間転写ベルト17の駆動トルクの平均を求め、求めた値をクリーニングブレード21の当接部の圧力の情報として取得する。
次いで、制御部61は、記憶部64に記憶されているトナー入れ替え頻度決定テーブル642を参照し、取得した圧力の情報に応じて、トナー入れ替え動作の実施頻度を決定する(ステップS12)。
ここで、トナー入れ替え頻度決定テーブル642には、図8に示すように、クリーニングブレード21の当接部の圧力が予め定められた閾値(図8では5N・cm、20N・cm)より高い場合に、その閾値より低い場合よりもトナー入れ替え動作の実施頻度が上がるように、実施頻度が設定されている。
次いで、制御部61は、給紙部50、画像形成部10等を制御してプリント動作を実施させる(ステップS13)。ここで、プリント中、中間転写ベルト17は、矢印Aの方向に回転し、中間転写ベルト17から用紙Pに転写されずに残ったトナーがクリーニングブレード21により掻き取られる。
次いで、制御部61は、全ページのプリントが終了したか否かを判断する(ステップS14)。全ページのプリントが終了していないと判断した場合(ステップS14;NO)、制御部61は、走行距離カウンター66の値がトナー入れ替え動作を実施する距離以上となったか否かを判断する(ステップS15)。
走行距離カウンター66の値がトナー入れ替え動作を実施する距離以上となっていないと判断した場合(ステップS15;NO)、制御部61は、ステップS13に戻る。
走行距離カウンター66の値がトナー入れ替え動作を実施する距離以上となったと判断した場合(ステップS15;YES)、制御部61は、トナー入れ替え動作を実施する(ステップS16)。
トナー入れ替え動作は、図4のステップS6で説明したものと同様であるので説明を援用する。
トナー入れ替え動作が終了すると、制御部61は、走行距離カウンター66をリセットし(ステップS17)、ステップS11に戻る。
一方、ステップS14において、全ページのプリントが終了したと判断した場合(ステップS14;YES)、制御部61は、トナー入れ替え動作を実施し(ステップS18)、走行距離カウンター66をリセットし(ステップS19)、トナー入れ替え制御処理Bを終了する。
このように、第2の実施形態では、プリント中に、クリーニングブレード21の当接部の圧力の情報に応じて、クリーニングブレード21のエッジ部のトナーの入れ替え動作を行うので、クリーニングブレードのエッジ部に滞留しているトナーが溶融する前に滞留トナーを入れ替える動作を適切に行うことができ、中間転写ベルト17へのトナーの固着を防止することができる。
<変形例>
第1の実施形態においては、クリーニングブレード21の当接部の温度及びトナー量に基づいて、クリーニングブレード21のエッジ部に滞留しているトナーの入れ替え動作の実施頻度を決定する例について説明し、第2の実施形態では、クリーニングブレード21の当接部の圧力に基づいて、クリーニングブレード21のエッジ部に滞留しているトナーの入れ替え動作の実施頻度を決定する例について説明したが、入れ替え動作の実施頻度の決定に用いるパラメーターは、これらに限定されるものではない。
例えば、クリーニングブレード21の当接部の温度及び圧力に基づいて、クリーニングブレード21のエッジ部に滞留しているトナーの入れ替え動作の実施頻度を決定することとしてもよい。この場合、例えば、クリーニングブレード21の当接部の温度情報及び当接部の圧力の情報としての上述の駆動トルクの情報との組み合わせとトナー入れ替え動作の実施頻度とを対応付けたトナー入れ替え頻度決定テーブル643(図10参照)を記憶部64に記憶しておき、プリント中に、制御部61は、直近100m通紙中の温度情報及び駆動トルクの情報を取得し、トナー入れ替え頻度決定テーブル643を参照して、取得した温度情報及び駆動トルク情報に基づいてトナー入れ替え動作の実施頻度を決定する。
また、例えば、クリーニングブレード21の当接部の圧力及びクリーニングブレード21に送られるトナー量に基づいて、クリーニングブレード21のエッジ部に滞留しているトナーの入れ替え動作の実施頻度を決定することとしてもよい。この場合、例えば、当接部の圧力の情報としての上述の駆動トルク情報及びクリーニングブレード21に送られるトナー量の情報としてのカバレッジ情報の組み合わせとトナー入れ替え動作の実施頻度とを対応付けたトナー入れ替え頻度決定テーブル(図示せず)を記憶部64に記憶しておき、プリント中に、制御部61は、直近100m通紙中の平均駆動トルク及び平均カバレッジを取得し、記憶部64に記憶されたトナー入れ替え頻度決定テーブルを参照して、取得した駆動トルクの情報及びカバレッジの情報に基づいてトナー入れ替え動作の実施頻度を決定する。
また、例えば、クリーニングブレード21の当接部の温度、圧力及びトナー量に基づいて、クリーニングブレード21のエッジ部に滞留しているトナーの入れ替え動作の実施頻度を決定することとしてもよい。この場合、例えば、上述の温度、駆動トルク情報及びカバレッジ情報の組み合わせとトナー入れ替え動作の実施頻度とを対応付けたトナー入れ替え頻度決定テーブルを記憶部64に記憶しておき、プリント中は、制御部61は、直近100m通紙中の平均の温度、平均の駆動トルク及び平均カバレッジを取得し、記憶部64に記憶されたトナー入れ替え頻度決定テーブルを参照して、取得した温度情報、駆動トルクの情報及びカバレッジの情報に基づいてトナー入れ替え動作の実施頻度を決定する。
なお、上述のトナー入れ替え頻度決定テーブルは、当接部の温度を含むいずれのテーブルにおいても、クリーニングブレード21の当接部の温度が予め定められた閾値(例えば、図5では40℃、50℃)より高い場合に、その閾値より低い場合よりもトナー入れ替え動作の実施頻度が上がるように実施頻度が設定されている。すなわち、制御部61は、クリーニングブレード21の当接部の温度が予め定められた閾値より高い場合に、その閾値より低い場合よりもトナー入れ替え動作の実施頻度を上げる制御を行う。
また、上述のトナー入れ替え頻度決定テーブルは、当接部の圧力を含むいずれのテーブルにおいても、クリーニングブレード21の当接部の圧力が予め定められた閾値(例えば、図8では5N・cm、20N・cm)より高い場合に、その閾値より低い場合よりもトナー入れ替え動作の実施頻度が上がるように実施頻度が設定されている。すなわち、制御部61は、クリーニングブレード21の当接部の圧力が予め定められた閾値より高い場合に、その閾値より低い場合よりもトナー入れ替え動作の実施頻度を上げる制御を行う。
また、上述のトナー入れ替え頻度決定テーブルは、クリーニングブレード21に送られるトナー量を含むいずれのテーブルにおいても、クリーニングブレード21に送られるトナー量が予め定められた閾値(例えば、図5では5%、15%)より低い場合に、その閾値より高い場合よりもトナー入れ替え動作の実施頻度が上がるように実施頻度が設定されている。すなわち、制御部61は、クリーニングブレード21に送られるトナー量が予め定められた閾値より低い場合に、その閾値より高い場合よりもトナー入れ替え動作の実施頻度を上げる制御を行う。
また、上記第1及び第2の実施形態においては、クリーニングブレード21の当接部に温度検知部25を設けてクリーニングブレード21の当接部の温度を取得することとしたが、画像形成装置100に外気温を検知する外気温検知センサーを設け、制御部61は、検知された外気温からクリーニングブレード21の当接部の温度を推測して取得することとしてもよい。例えば、実験により外気温と当接部の温度との関係を求めて、外気温に対する当接部の温度をテーブル化して記憶部64に記憶しておき、当接部の温度を求める際には、記憶されたテーブルを参照し、外気温センサーから取得した値に基づいて当接部の温度を推測する。また、当接部の温度は、プリント動作が連続すると高くなる傾向にあるため、外気温と連続プリント動作時間に対する当接部の温度(例えば、外気温10℃のとき、連続プリント動作時間が30分なら+5℃、1時間なら+15℃等)を実験的に求めてテーブル化して記憶部64に記憶しておき、記憶したテーブルに基づいて、当接部の温度を推測してもよい。
また、上記実施形態では、画像形成装置100の走行距離によって、トナー入れ替え頻度を規定したが、プリント動作時間やプリント数を用いてトナー入れ替え頻度を規定することとしてもよい。
また、上記実施形態では、一例として、直近100m通紙中のクリーニングブレード21の当接部の温度、圧力、トナー量の情報に応じて、トナー入れ替え動作の実施頻度を決定することとしたが、トナー入れ替え動作の実施頻度を決定するタイミングは、これに限定されるものではない。
また、上記実施形態では、クリーニングブレード21に送られるトナー量の情報としてカバレッジ情報を、クリーニングブレード21の当接部の圧力の情報として駆動トルクの情報を用いたが、特にこれらの情報に限定されない。例えば、中間転写ベルト17上のトナー付着量を検知するセンサーを設け、このセンサーの出力に基づいて、クリーニングブレード21に送られるトナー量の情報を求めることとしてもよい。
また、上記実施形態では、本発明を、中間転写ベルトの残留トナーをクリーニングするクリーニング部におけるクリーニングブレードのエッジ部に滞留するトナー像の入れ替えを例にとり説明したが、感光体ドラムの残留トナーをクリーニングするクリーニング部におけるクリーニングブレードのエッジ部に滞留するトナー像の入れ替えに本発明を適用してもよい。
その他、画像形成装置を構成する各部の細部構成及び細部動作に関しても本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
10 画像形成部
17 中間転写ベルト
18 二次転写ローラー対
20 クリーニング部
21 クリーニングブレード
22 ブレードホルダー
23 押圧バネ
24 駆動部
30 貯留部
31 貯留ローラー
32 貯留シート
33 保持部材
34 飛散防止シート
35 貯留空間
50 給紙部
61 制御部
62 操作部
63 表示部
64 記憶部
65 通信部
100 画像形成装置
200 クリーニング機構
P 用紙

Claims (17)

  1. 回転する像担持体に当接するクリーニングブレードを有し、前記クリーニングブレードにより前記像担持体に残留したトナーを除去するクリーニング機構を備える画像形成装置において、
    前記クリーニングブレードの当接部の温度情報を取得する温度取得部と、
    前記クリーニングブレードに送られるトナー量の情報を取得するトナー量取得部と、
    前記クリーニングブレードの当接部の温度及び前記クリーニングブレードに送られるトナー量に応じて前記クリーニングブレードのエッジ部に滞留するトナーを入れ替えるためのトナー入れ替え動作の実施を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記クリーニングブレードに送られるトナー量が予め定められた閾値より少ない場合に前記トナー入れ替え動作の実施頻度を上げる制御を行う画像形成装置。
  2. 回転する像担持体に当接するクリーニングブレードを有し、前記クリーニングブレードにより前記像担持体に残留したトナーを除去するクリーニング機構を備える画像形成装置において、
    前記クリーニングブレードの当接部の圧力の情報を取得する圧力取得部と、
    前記クリーニングブレードの当接部の圧力に応じて前記クリーニングブレードのエッジ部に滞留するトナーを入れ替えるトナー入れ替え動作の実施を制御する制御部と、
    を備える画像形成装置。
  3. 前記クリーニングブレードの当接部の温度情報を取得する温度取得部及び/又は前記クリーニングブレードに送られるトナー量の情報を取得するトナー量取得部を備え、
    前記制御部は、前記クリーニングブレードの当接部の圧力に加えて、前記クリーニングブレードの当接部の温度及び/又は前記クリーニングブレードに送られるトナー量に応じて前記トナー入れ替え動作の実施を制御する請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、前記クリーニングブレードの当接部の圧力が予め定められた閾値より高い場合に前記トナー入れ替え動作の実施頻度を上げる制御を行う請求項2又は3に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、前記クリーニングブレードの当接部の温度が予め定められた閾値より高い場合に前記トナー入れ替え動作の実施頻度を上げる制御を行う請求項1又は3に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御部は、前記クリーニングブレードに送られるトナー量が予め定められた閾値より少ない場合に前記トナー入れ替え動作の実施頻度を上げる制御を行う請求項3に記載の画像形成装置。
  7. 前記温度取得部は、前記クリーニングブレードの当接部近傍に設置された温度センサーから前記クリーニングブレードの当接部の温度情報を取得する請求項1又は3に記載の画像形成装置。
  8. 前記温度取得部は、外気温センサーから外気温の情報を取得し、取得した外気温の情報から前記クリーニングブレードの当接部の温度を推測する請求項1又は3に記載の画像形成装置。
  9. 前記トナー量取得部は、前記画像形成装置において印刷された画像のカバレッジ情報を前記トナー量の情報として取得する請求項1又は3に記載の画像形成装置。
  10. 前記圧力取得部は、前記像担持体の駆動トルクの情報を取得し、取得した前記駆動トルクの情報を前記圧力の情報として取得する請求項2又は3に記載の画像形成装置。
  11. 前記制御部は、さらに、プリント終了時に前記トナー入れ替え動作を実施するよう制御する請求項1〜10のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  12. 前記制御部は、前記トナー入れ替え動作として、前記像担持体をプリント時の回転方向に対して逆転させる動作を実施させる請求項1〜11のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  13. 前記回転方向にみて前記クリーニングブレードが前記像担持体に当接する位置の上流において前記像担持体に当接し、トナーを貯留する貯留ローラーを備え、
    前記制御部は、前記クリーニングブレードのエッジ部に滞留していたトナーが前記回転方向にみて前記貯留ローラーのニップ部より上流にくるまで前記像担持体を前記回転方向に対して逆転させる請求項12に記載の画像形成装置。
  14. 前記回転方向にみて前記クリーニングブレードが前記像担持体に当接する位置の上流において前記像担持体に当接し、トナーを貯留する貯留ローラーを備え、
    前記制御部は、前記像担持体を前記回転方向に対して逆転させることにより前記クリーニングブレードのエッジ部に滞留していたトナーを前記貯留ローラーのニップ部まで戻し、前記貯留ローラーを回転させる請求項12に記載の画像形成装置。
  15. 前記制御部は、前記トナー入れ替え動作として、前記像担持体上にトナー像を形成する動作を実施させる請求項1〜11のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  16. 前記制御部は、前記トナー入れ替え動作として、前記クリーニングブレードの前記像担持体への圧接を解除する動作を実施させる請求項1〜11のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  17. 前記制御部は、前記回転方向にみて前記クリーニングブレードの下流側に、補助クリーニング機構を備え、
    前記制御部は、前記クリーニングブレードの前記像担持体への圧接を解除することで、前記クリーニングブレードのエッジ部に滞留していたトナーを前記補助クリーニング機構に送る請求項16に記載の画像形成装置。
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