JP7225789B2 - 画像形成装置、清掃方法および清掃プログラム - Google Patents

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Description

この発明は、画像形成装置、清掃方法および清掃プログラムに関し、特に、トナーを用いて画像を形成する画像形成装置、その画像形成装置で実行される清掃方法およびコンピューターにその清掃方法を実行させる清掃プログラムに関する。
MFP(Multi Function Peripheral)で代表される画像形成装置は、トナー像を感光体ドラム等の像担持体に形成し、像担持体から用紙等の記録媒体にトナー像を転写することにより用紙に画像を形成する。このため、像担持体は、トナーおよび用紙が接触するため、像担持体にトナーの外添剤や用紙の填料が付着物として付着する場合がある。MFPは、像担持体を清掃するクリーニング部材を備えているが、クリーニング部材をすり抜けて像担持体に残る場合がある。また、像担持体に残った付着物は、クリーニング部材により擦りつけられることで像担持体との結合力が強くなり、クリーニング部材では除去できなくなる場合がある。このため、本来の寿命まで到達する前に像担持体を交換しなければならない場合がある。
さらに、像担持体に担持されたトナー像を用紙に転写するための転写部材が転写部材と記録媒体とに接触するので、記録媒体から直接付着物が付着したり、像担持体に付着した付着物が転写部材に移動して付着したりする場合がある。また、転写部材は、発泡性の素材で構成されるために空洞のセルを有する。このセルの内部に付着物が入り込む場合は、付着物の除去が困難となる。
像担持体に付着した付着物を除去する技術として、特開平10-260621号公報には、帯電した表面を露光して静電潜像を形成し、その静電潜像を現像剤で顕像化して現像剤像を形成し、その現像剤像を複写紙に転写するための像担持体を備えた画像形成装置において、前記像担持体の周速と前記複写紙の搬送速度とを相対的に速度差をもたせ又は前記複写紙の搬送を停止する速度制御手段と、前記像担持体の表面に前記複写紙を圧接する圧接手段とを設け、前記像担持体に前記複写紙を圧接した状態で前記速度制御手段を介して前記像担持体を回転させることにより該像担持体の表面を前記複写紙で研磨する構成とした画像形成装置が記載されている。
しかしながら、転写部材に付着した付着物を除去することが求められ、また、像担持体に付着した付着物をより効率的に除去することが求められる。
特開平10-260621号公報
この発明の目的の1つは、転写部材の付着物を除去することが可能な画像形成装置を提供することである。
この発明の他の目的は、像担持体の付着物を効率的に除去することが可能な画像形成装置を提供することである。
この発明のさらに他の目的は、転写部材の付着物を除去することが可能な清掃方法を提供することである。
この発明のさらに他の目的は、像担持体の付着物を効率的に除去することが可能な清掃方法を提供することである。
この発明のさらに他の目的は、転写部材の付着物を除去することが可能な清掃プログラムを提供することである。
この発明のさらに他の目的は、像担持体の付着物を効率的に除去することが可能な清掃プログラムを提供することである。
この発明のある局面によれば、画像形成装置は、トナーで構成されるトナー像を担持する像担持体と、像担持体に対向して配置される転写部材を有し、像担持体により担持されるトナー像を記録媒体に転写する転写手段と、転写部材と像担持体との間に記録媒体が存在する状態で、転写部材の周速を記録媒体の搬送速度よりも速くする速度制御手段と、を備え、転写部材は、像担持体の回転に従動して回転し、速度制御手段は、転写部材の周速を制御するために転写部材を像担持体に付勢する付勢力を調整する。
この局面に従えば、転写部材と像担持体との間に記録媒体が存在する状態で、転写部材の周速を記録媒体の搬送速度よりも速くするので、転写部材が記録媒体によって研磨される。その結果、転写部材の付着物を除去することが可能な画像形成装置を提供することができる。
また、転写部材を像担持体に付勢する付勢力が調整されるので、像担持体の周速が記録媒体の搬送速度よりも速い状態において、像担持体との摩擦力と記録媒体との摩擦力とが調整される。このため、像担持体の回転に従動して回転する転写部材の周速を制御することができる。
好ましくは、付勢力は転写部材の硬度に基づいて決定される。
この局面に従えば、転写部材の硬度に基づいて付勢力が決定されるので、転写部材の周速を記録媒体の搬送速度よりも速くすることができる。
好ましくは、通常モードと通常モードと異なる清掃モードとのいずれかに動作モードを切り換えるモード切換手段を、さらに備え、速度制御手段は、清掃モードに切り換えられている間に転写部材の周速を記録媒体の搬送速度よりも速くする。
この局面に従えば、清掃モードに切り換えられている間に転写部材の周速が記録媒体の搬送速度よりも速くなるので、転写部材の付着物を除去する期間とそうでない期間とを区別することができる。
好ましくは、像担持体に付着した付着物を検出する検出手段を、さらに備え、モード切換手段は、通常モードに切り換えられている間に検出手段により所定量の付着物が検出されることに応じて、清掃モードに切り換える。
この局面に従えば、像担持体に所定量の付着物が検出されることに応じて、清掃モードに切り換えるので、清掃モードに適切なタイミングで切り換えることができる。
好ましくは、モード切換手段は、画像形成の対象となる画像データのカバレッジに基づいて、清掃モードに切り換えるタイミングを決定する。
この局面に従えば、清掃モードに適切なタイミングで切り換えることができる。
好ましくは、モード切換手段は、過去に画像が形成された記録媒体の紙種に基づいて、清掃モードに切り換えるタイミングを決定する。
この局面に従えば、清掃モードに適切なタイミングで切り換えることができる。
好ましくは、速度制御手段は、記録媒体の搬送を停止させる。
この局面に従えば、像担持体の周速の制御が容易になる。
この発明のさらに他の局面によれば、清掃方法は、画像形成装置で実行される清掃方法であって、画像形成装置は、トナーで構成されるトナー像を担持する像担持体と、像担持体に対向して配置される転写部材を有し、像担持体により担持されるトナー像を記録媒体に転写する転写手段と、を備え、転写部材は、像担持体の回転に従動して回転し、転写部材と像担持体との間に記録媒体が存在する状態で、転写部材の周速を記録媒体の搬送速度よりも速くする速度制御ステップを、含み、速度制御ステップは、転写部材の周速を制御するために転写部材を像担持体に付勢する付勢力を調整するステップを含む。
この局面に従えば、転写部材の付着物を除去することが可能な清掃方法を提供することができる。
この発明のさらに他の局面によれば、清掃プログラムは、画像形成装置を制御するコンピューターで実行される清掃プログラムであって、画像形成装置は、トナーで構成されるトナー像を担持する像担持体と、像担持体に対向して配置される転写部材を有し、像担持体により担持されるトナー像を記録媒体に転写する転写手段と、を備え、転写部材は、像担持体の回転に従動して回転し、転写部材と像担持体との間に記録媒体が存在する状態で、転写部材の周速を記録媒体の搬送速度よりも速くする速度制御ステップを、コンピューターに実行させ、速度制御ステップは、転写部材の周速を制御するために転写部材を像担持体に付勢する付勢力を調整するステップを含む
この局面に従えば、転写部材の付着物を除去することが可能な清掃プログラムを提供することができる。
本発明の第1の実施の形態におけるMFPの外観を示す斜視図である。 MFPのハードウェア構成の概要を示すブロック図である。 MFPの内部構成を示す模式的断面図である。 MFPの内部構成の一部を拡大して示す図である。 中間転写ベルトと2次転写ローラーの位置関係を示す図である。 第1の実施の形態におけるMFPが備えるCPUの機能の一例を示すブロック図である。 動作モード切換処理の流れの一例を示すフローチャートである。 第1の実施の形態における清掃処理の流れの一例を示すフローチャートである。 第2の実施の形態におけるMFPが備えるCPUの機能の一例を示すブロック図である。 第2の実施の形態における清掃処理の流れの一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。以下の説明では同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるMFPの外観を示す斜視図である。図2は、MFPのハードウェア構成の概要を示すブロック図である。図1および図2を参照して、MFP(Multi Function Peripheral)100は、画像処理装置の一例であり、メイン回路110と、原稿を読み取る原稿読取部130と、原稿を原稿読取部130に搬送する自動原稿搬送装置120と、画像データに基づいて用紙に画像を形成する画像形成部140と、画像形成部140に用紙を供給する給紙部150と、ユーザーインターフェースとしての操作パネル160とを含む。
自動原稿搬送装置120は、原稿トレイ上にセットされた複数枚の原稿を1枚ずつ自動的に原稿読取部130の原稿読み取り位置まで搬送し、原稿読取部130により原稿に形成された画像が読み取られた原稿を原稿排紙トレイ上に排出する。
画像形成部140は、給紙部150により搬送される用紙に、周知の電子写真方式により画像を形成する。本実施の形態では、画像形成部140は、画像データと、用紙の媒体種別に対応する画像形成条件で、給紙部150により搬送される用紙に画像を形成する。画像が形成された用紙は排紙トレイ159に排出される。
メイン回路110は、MFP100の全体を制御するCPU(中央演算処理装置)111と、通信インターフェース(I/F)部112と、ROM(Read Only Memory)113と、RAM(Random Access Memory)114と、大容量記憶装置としてのハードディスクドライブ(HDD)115と、ファクシミリ部116と、外部記憶装置118と、を含む。CPU111は、プログラムを実行するコンピューターの一例である。CPU111は、プログラムを実行することにより、自動原稿搬送装置120、原稿読取部130、画像形成部140、給紙部150および操作パネル160と接続され、MFP100の全体を制御する。
ROM113は、CPU111が実行するプログラム、またはそのプログラムを実行するために必要なデータを記憶する。RAM114は、CPU111がプログラムを実行する際の作業領域として用いられる。また、RAM114は、原稿読取部130から連続的に送られてくる画像データを一時的に記憶する。
操作パネル160は、MFP100の上部に設けられる。操作パネル160は、表示部161と操作部163とを含む。表示部161は、例えば、液晶表示装置(LCD)であり、ユーザーに対する指示メニューや取得した画像データに関する情報等を表示する。なお、LCDに代えて、画像を表示する装置であれば、例えば、有機EL(electroluminescence)ディスプレイを用いることができる。
操作部163は、タッチパネル165と、ハードキー部167とを含む。タッチパネル165は、静電容量方式である。なお、タッチパネル165は、静電容量方式に限らず、例えば、抵抗膜方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式等の他の方式を用いることができる。ハードキー部167は、複数のハードキーを含む。ハードキーは、例えば接点スイッチである。
通信I/F部112は、ネットワークにMFP100を接続するためのインターフェースである。通信I/F部112は、TCP(Transmission Control Protocol)またはFTP(File Transfer Protocol)等の通信プロトコルで、ネットワークに接続された他のコンピューターまたはデータ処理装置と通信する。通信I/F部112が接続されるネットワークは、ローカルエリアネットワーク(LAN)であり、接続形態は有線または無線を問わない。また、ネットワークは、LANに限らず、ワイドエリアネットワーク(WAN)、公衆交換電話網(PSTN)、インターネット等であってもよい。
ファクシミリ部116は、公衆交換電話網(PSTN)に接続され、PSTNにファクシミリデータを送信する、またはPSTNからファクシミリデータを受信する。ファクシミリ部116は、受信したファクシミリデータを、HDD115に記憶するとともに、画像形成部140でプリント可能なプリントデータに変換して、画像形成部140に出力する。これにより、画像形成部140は、ファクシミリ部116により受信されたファクシミリデータの画像を用紙に形成する。また、ファクシミリ部116は、HDD115に記憶されたデータをファクシミリデータに変換して、PSTNに接続されたファクシミリ装置に送信する。
外部記憶装置118は、CPU111により制御され、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)118A、または半導体メモリが装着される。本実施の形態においては、CPU111は、ROM113に記憶されたプログラムを実行する例を説明するが、CPU111は、外部記憶装置118を制御して、CD-ROM118AからCPU111が実行するためのプログラムを読出し、読み出したプログラムをRAM114に記憶し、実行するようにしてもよい。
CPU111は、画像形成部140を制御し、用紙などの記録媒体に画像データの画像を形成させる。CPU111が画像形成部140に出力する画像データは、原稿読取部130から入力される画像データの他、外部から受信されるプリントデータ等の画像データを含む。
なお、CPU111が実行するためのプログラムを記憶する記録媒体としては、CD-ROM118Aに限られず、フレキシブルディスク、カセットテープ、光ディスク(MO(Magnetic Optical Disc)/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disc))、ICカード、光カード、マスクROM、EPROM(Erasable Programmable ROM)などの半導体メモリ等の媒体でもよい。さらに、CPU111がネットワークに接続されたコンピューターからプログラムをダウンロードしてHDD115に記憶する、または、ネットワークに接続されたコンピューターがプログラムをHDD115に書込みするようにして、HDD115に記憶されたプログラムをRAM114にロードしてCPU111で実行するようにしてもよい。ここでいうプログラムは、CPU111により直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
図3は、MFPの内部構成を示す模式的断面図である。図3を参照して、自動原稿搬送装置120は、原稿トレイに載置された1以上の原稿をさばいて、1枚ずつ原稿読取部130に搬送する。原稿読取部130は、自動原稿搬送装置120により原稿ガラス11上にセットされた原稿の画像を、その下方を移動するスライダー12に取付けられた露光ランプ13で露光する。原稿からの反射光は、ミラー14と2枚の反射ミラー15,15Aによりレンズ16に導かれ、CCD(Charge Coupled Devices)センサー18に結像する。
CCDセンサー18に結像した反射光は、CCDセンサー18内で電気信号としての画像データに変換される。画像データは、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の印字用データに変換されて、画像形成部140に出力される。
画像形成部140は、イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックそれぞれの画像形成ユニット20Y,20M,20C,20Kを備える。ここで、“Y”、“M”、“C”および“K”は、それぞれイエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックを表す。画像形成ユニット20Y,20M,20C,20Kの少なくとも1つが駆動されることにより、画像が形成される。画像形成ユニット20Y,20M,20C,20Kのすべてが駆動されると、フルカラーの画像を形成する。画像形成ユニット20Y,20M,20C,20Kには、イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの印字用データがそれぞれ入力される。画像形成ユニット20Y,20M,20C,20Kは、取扱うトナーの色彩が異なるのみなので、ここでは、イエローの画像を形成するための画像形成ユニット20Yについて説明する。
画像形成ユニット20Yは、イエローの印字用データが入力される露光装置21Yと、像担持体である感光体ドラム23Yと、感光体ドラム23Yの表面を一様に帯電するための帯電ローラー22Yと、現像器24Yと、感光体ドラム23Y上に形成されたトナー像を電界力の作用で像担持体である中間転写ベルト30上に転写するための1次転写ローラー25Yと、感光体ドラム23Y上の転写残トナーを除去するためドラム清掃ブレード27Yと、トナーボトル41Yと、トナーホッパー42Yと、を備える。
トナーボトル41Yは、イエローのトナーを収容する。トナーボトル41Yは、トナーボトルモーターを駆動源として回転し、トナーを外部に排出する。トナーボトル41Yから排出されたトナーは、トナーホッパー42Yに供給される。トナーホッパー42Yは、現像器24Yに収容されたトナーの残量が予め定められた下限値以下になることに応じて現像器24Yにトナーを供給する。
感光体ドラム23Yの周辺に、帯電ローラー22Y、露光装置21Y、現像器24Y、1次転写ローラー25Y、ドラム清掃ブレード27Yが、感光体ドラム23Yの回転方向に沿って順に配置される。
感光体ドラム23Yは、帯電ローラー22Yによって帯電された後、露光装置21Yが発光するレーザー光が照射される。露光装置21Yは、感光体ドラム23Yの表面の画像対応部を露光して静電潜像を形成する。これにより、感光体ドラム23Yに静電潜像が形成される。続いて、現像器24Yが、感光体ドラム23Yに形成された静電潜像を帯電したトナーで現像する。具体的には、感光体ドラム23Yに形成された静電潜像上に電界力の作用でトナーが載せられることにより、トナー像が感光体ドラム23Yに形成される。感光体ドラム23Y上に形成されたトナー像は、像担持体である中間転写ベルト30上に1次転写ローラー25Yにより電界力の作用で転写される。感光体ドラム23Y上で転写されずに残ったトナーは、ドラム清掃ブレード27Yにより感光体ドラム23Yから除去される。
一方、中間転写ベルト30は、駆動ローラー33と従動ローラー34とにより弛まないように懸架されている。駆動ローラー33が図3中で反時計回りに回転すると、中間転写ベルト30が所定の速度で図中反時計回りに回転する。中間転写ベルト30の回転に伴って、従動ローラー34が、反時計回りに回転する。
これにより、画像形成ユニット20Y,20M,20C,20Kが、順に中間転写ベルト30上にトナー像を転写する。画像形成ユニット20Y,20M,20C,20Kそれぞれが、中間転写ベルト30上にトナー像を転写するタイミングは、中間転写ベルト30に付された基準マークを検出することにより、調整される。これにより、イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックのトナー像が中間転写ベルト30上に重畳される。
中間転写ベルト30に形成されたトナー像は、転写部材である2次転写ローラー42によって電界力の作用で用紙に転写される。用紙は、タイミングローラー31により搬送される中間転写ベルト30と2次転写ローラー42とが接するニップ部に搬送される。トナー像が転写された用紙は、定着ローラー32に搬送され、定着ローラー32により加熱および加圧される。これにより、トナーが溶かされて用紙に定着する。その後、用紙は排紙トレイ39に排出される。
中間転写ベルト30の画像形成ユニット20Yの上流に、ベルト清掃ブレード28が設けられている。ベルト清掃ブレード28は、中間転写ベルト30上で用紙に転写されずに残ったトナーを除去する。
給紙カセット35,35A,35Bには、それぞれサイズの異なる用紙がセットされている。給紙カセット35,35A,35Bそれぞれに収容された用紙は、給紙カセット35,35A,35Bにそれぞれ取付けられている取出ローラー36,36A,36Bにより、搬送経路へ供給され、給紙ローラー37によりタイミングローラー31へ送られる。
MFP100は、フルカラーの画像を形成する場合、画像形成ユニット20Y,20M,20C,20Kのすべてを駆動するが、モノクロの画像を形成する場合、画像形成ユニット20Y,20M,20C,20Kのいずれか1つを駆動する。また、画像形成ユニット20Y,20M,20C,20Kの2以上を組み合わせて画像を形成することもできる。なお、ここでは、MFP100は、用紙に4色のトナーそれぞれを形成する画像形成ユニット20Y,20M,20C,20Kを備えたタンデム方式を採用する例について説明するが、1つの感光体ドラムで4色のトナーを順に用紙に転写する4サイクル方式を採用してもよい。
図4は、MFPの内部構成の一部を拡大して示す図である。図4では、2次転写ローラー42の近傍の構成を示している。用紙の搬送経路に沿って、搬送経路の上流側から下流側に向かう方向に、タイミングローラー31、2次転写ローラー42および定着ローラー32がこの順で間隔をおいて配置されている。タイミングローラー31はタイミング従動ローラー31Aと対になる。タイミング従動ローラー31Aは、タイミングローラー31に従動して回転する。2次転写ローラー42は駆動ローラー33に対向する位置に配置される。2次転写ローラー42は、駆動ローラー33の周囲に配置される中間転写ベルト30の動きに従動して回転する。定着ローラー32は定着従動ローラー32Aと対になる。
給紙部150から給紙ローラー37により搬送される用紙はタイミングローラー31へ送られる。タイミングローラー31は、中間転写ベルト30に形成されたトナー像が2次転写ローラー42に到達するタイミングで用紙が2次転写ローラー42に到達するように決定された開始時刻に回転を開始し、用紙を搬送する。タイミングローラー31により搬送される用紙は、2次転写ローラー42により中間転写ベルト30に押し当てられ、中間転写ベルト30上に重畳して形成されたイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックそれぞれのトナー像が用紙に転写される。2次転写ローラー42には、電圧制御回路45によって電圧が印加されて帯電する。2次転写ローラー42の帯電量は、用紙の坪量に適した値となるように、電圧制御回路45により制御され、2次転写ローラー42に印加される電圧が調整される。
トナー像が転写された用紙は、定着ローラー32に搬送され、定着ローラー32により加熱および加圧される。これにより、トナーが溶かされて用紙に定着する。その後、画像が形成された用紙は排紙トレイ39に排出される。定着ローラー32の温度は、用紙の坪量に適した値となるように、CPU111によって制御される。
転写部40は、中間転写ベルト30に形成されるトナー像を用紙に転写する。転写部40は、2次転写ローラー42、スプリング43A,43B、カム44A,44Bおよび電圧制御回路45を含む。2次転写ローラー42の回転軸の両端は、駆動ローラー33に向かう方向に移動可能に本体ケースに軸支される。また、スプリング43A,43Bは、その一端が2次転写ローラー42の回転軸の両端それぞれに当接し、他端はカム44A,44Bと当接する。スプリング43A,43Bは、2次転写ローラー42の回転軸を駆動ローラー33に向かう方向に付勢するように配置される。また、カム44A,44Bが回転することによって、スプリング43A,43Bの付勢力が変化するので、カム44A,44B、スプリング43A,43Bによって、2次転写ローラー42を駆動ローラー33に向かう方向に付勢する付勢力が調整される。カム44A,44Bの回転は、CPU111によって制御される。
画像形成ユニット20Kと2次転写ローラー42との間に、中間転写ベルト30に転写されたトナー像を読み取るためのトナー検出センサー46が設けられている。トナー検出センサー46は、中間転写ベルト30に向かって光を射出する投光部と、中間転写ベルト30で反射した光を受光する受光部とを含み、受光部が受光した光の量を示す信号を出力する。トナー検出センサー46は、画像形成ユニット20Kと2次転写ローラー42との間に設けられるため、画像形成ユニット20Y,20M,20C,20Kそれぞれによって中間転写ベルト30に形成されたトナー像を読み取ることが可能である。トナー検出センサー46の出力値は、例えば、画像形成ユニット20Y,20M,20C,20Kそれぞれが中間転写ベルト30にトナー像を転写する位置を調整するために用いられる。具体的には、トナー検出センサー46の出力値に基づいて、画像形成ユニット20Y,20M,20C,20Kそれぞれによって中間転写ベルト30に転写されたトナー像の位置を検出し、それらのトナー像の位置が一致するように画像形成ユニット20Y,20M,20C,20Kそれぞれが中間転写ベルト30にトナー像を転写するタイミングが調整される。
また、トナー検出センサー46は、中間転写ベルト30にトナー像が形成されていない状態で、中間転写ベルト30の表面の状態を検出する。具体的には、トナー検出センサー46は、中間転写ベルト30の表面に付着した付着物を検出する。付着物は、トナーの外添剤、用紙の墳料等である。
図5は、中間転写ベルトと2次転写ローラーの位置関係を示す図である。図5は、図4の矢印方向から見た図である。図5を参照して、2次転写ローラー42の回転軸方向の長さは、中間転写ベルト30の幅よりも長い。中間転写ベルト30の幅は、駆動ローラー33の回転軸と平行な方向の長さである。用紙Sの幅は、中間転写ベルト30の幅よりも短い。用紙の幅は、搬送方向に直角に交わる方向の長さである。用紙は、中間転写ベルト30の中間を通るように搬送される。
中間転写ベルト30と2次転写ローラー42との間に用紙Sが存在しない場合は、中間転写ベルト30と2次転写ローラー42とが接触する領域において2次転写ローラー42の回転軸方向の長さは、中間転写ベルト30の幅方向の長さと同じになる。2次転写ローラー42が回転する回転力は、中間転写ベルト30と2次転写ローラー42とで定まる摩擦係数μ1により定まる。
中間転写ベルト30と2次転写ローラー42との間に用紙Sが存在する場合は、中間転写ベルト30と2次転写ローラー42とは用紙Sを挟んだ2つの領域で接触する。
本実施の形態において、用紙にトナー像を転写する場合に、用紙Sが中間転写ベルト30と2次転写ローラー42以外から受ける力をなくすように、タイミングローラー31と転写ローラー42との間に存在する用紙の搬送方向の長さがタイミングローラー31と転写ローラー42との間の長さよりも長くなるように制御している。このため、中間転写ベルト30の周速はタイミングローラー31の周速以下となる。
したがって、用紙にトナー像を転写する場合に、中間転写ベルト30と2次転写ローラー42との間において、中間転写ベルト30と用紙Sとが滑らないように、かつ、2次転写ローラー42と用紙Sとが滑らないように2次転写ローラー42を中間転写ベルト30に付勢する付勢力が調整される。
ここで、中間転写ベルト30と2次転写ローラー42との間に用紙Sが存在する状態で、駆動ローラー33が回転を継続し、用紙Sの搬送を停止する場合を考える。タイミングローラー31が停止すると、用紙Sの搬送が停止する。中間転写ベルト30と2次転写ローラー42との間の摩擦力をF1、2次転写ローラー42と用紙Sとの間の摩擦力をF2とすれば、F1がF2より大きければ2次転写ローラー42は回転し、F1がF2より小さければ2次転写ローラー42は回転しない。
中間転写ベルト30と2次転写ローラー42との間の摩擦力F1は、スプリング43A,43Bおよびカム33A,44Bによって2次転写ローラー42が付勢される付勢力によって変動する。したがって、カム44A,44Bの位置によって、2次転写ローラー42の周速が定まる。
また、中間転写ベルト30と2次転写ローラー42との間の摩擦力F1は、中間転写ベルト30と2次転写ローラー42とで定まる摩擦係数によって定まる。このため、2次転写ローラー42の周速は2次転写ローラー42の硬度に基づいて決定される。
図6は、第1の実施の形態におけるMFPが備えるCPUの機能の一例を示すブロック図である。図6に示すCPU111の機能は、MFP100が備えるCPU111が、ROM113、HDD115またはCD-ROM118Aに記憶された清掃プログラムを実行することにより、CPU111により実現される機能である。図6を参照して、CPU111は、モード切換部51と、画像形成制御部53と、履歴記憶部55と、検出部57と、を含む。
モード切換部51は、MFP100の動作モードを通常モードと通常モードと異なる清掃モードとのいずれかに切り換える。モード切換部51は、動作モードを画像形成制御部53に出力する。
画像形成制御部53は、画像形成部140を制御する。画像形成制御部53は、モード切換部51によって動作モードが清掃モードに切り換えられている間に2次転写ローラー42を清掃する。画像形成制御部53は、動作モードが清掃モードに切り換えられている間は、感光体ドラム23Y,23M,23C,23Kを中間転写ベルト30から離間した位置に移動させる。これにより、感光体ドラム23Y,23M,23C,23Kが中間転写ベルト30との摩擦で摩耗しないようにする。
画像形成制御部53は、速度制御部61と、調整部63と、を含む。速度制御部61は、モード切換部51によって動作モードが清掃モードに切り換えられている間に、中間転写ベルト30と2次転写ローラー42との間に用紙Sが存在する状態で、2次転写ローラー42の周速を用紙Sの搬送速度よりも速くする。具体的には、速度制御部61は、駆動ローラー33を回転させた状態で、タイミングローラー31を停止させる。この場合、用紙Sは、タイミングローラー31とタイミング従動ローラー31Aとにより保持されるので、用紙Sは停止する。換言すれば、速度制御部61は、タイミングローラー31が停止すると、用紙Sの搬送速度はゼロになる。
調整部63は、2次転写ローラー42の周速を制御するために2次転写ローラー42を中間転写ベルト30に付勢する付勢力を決定し、決定された付勢力で2次転写ローラー42を中間転写ベルト30に付勢する。具体的には、調整部63は、カム44A,44Bの位置を変更することによって、付勢力を調整する。2次転写ローラー42と中間転写ベルト30との間の摩擦係数と2次転写ローラー42の硬度との関係が予め定められており、2次転写ローラー42と用紙Sとの間の摩擦係数と2次転写ローラー42の硬度との関係が予め定められている。このため、2次転写ローラー42の硬度から2次転写ローラー42と中間転写ベルト30との間の摩擦係数と、2次転写ローラー42と用紙Sとの間の摩擦係数とが定まる。調整部63は、中間転写ベルト30と2次転写ローラー42との間の摩擦力F1が、2次転写ローラー42と用紙Sとの間の摩擦力F2より大きくなる付勢力を決定する。そして、調整部63は、決定された付勢力以上となるカム44A,44Bの位置を決定し、カム44A,44Bを回転させる。
中間転写ベルト30と2次転写ローラー42との間の摩擦力F1が、2次転写ローラー42と用紙Sとの間の摩擦力F2よりもわずかに大きい場合、中間転写ベルト30と2次転写ローラー42とが滑る状態となる場合がある。2次転写ローラー42と用紙Sとの間の動摩擦係数とを決定する。2次転写ローラー42と中間転写ベルト30との間の動摩擦係数と2次転写ローラー42の硬度との関係が予め定められており、2次転写ローラー42と用紙Sとの間の動摩擦係数と2次転写ローラー42の硬度との関係が予め定められている。
調整部63は、2次転写ローラー42の硬度に基づいて2次転写ローラー42と中間転写ベルト30との間の動摩擦係数と、2次転写ローラー42と用紙Sとの間の動摩擦係数とを決定する。さらに、調整部63は、決定された2つの動摩擦係数を用いて中間転写ベルト30と2次転写ローラー42との間の摩擦力F1が、2次転写ローラー42と用紙Sとの間の摩擦力F2より大きくなる付勢力を決定する。そして、調整部63は、中間転写ベルト30と2次転写ローラー42とが滑る状態となった後に、決定された付勢力以上となるカム44A,44Bの位置を決定し、カム44A,44Bを回転させる。このように、調整部63は、付勢力を調整することによって、2次転写ローラー42の周速を、中間転写ベルト30の周速と異なる周速にする。
調整部63は、付勢力を所定の値以上とする。2次転写ローラー42は、発泡性の素材で構成されるため、空間を形成する複数のセルを有する。このため、複数のセルのいずれかに付着物が入り込む場合がある。調整部63が2次転写ローラー42を中間転写ベルト30に向かう方向に付勢する付勢力を所定の値以上としている間、2次転写ローラー42が中間転写ベルト30と接する部分で2次転写ローラー42が有する複数のセルの形状が変形する。セルの形状が変形することにより、セルに入り込んだ付着物が用紙Sによってセルの外側に掃きだされる場合がある。したがって、2次転写ローラー42を効率よく清掃することができる。
さらに、調整部63は、付勢力を所定の値以上とする期間とは別の期間に、2次転写ローラー42の周速が一定となるように制御する。調整部63は、付勢力を調整することによって2次転写ローラー42の周速を制御する。具体的には、調整部63は、2次転写ローラー42の回転数を検出するセンサーによって2次転写ローラー42の周速が目標の周速よりも小さくなることが検出されることに応じて付勢力を増加させ、センサーによって2次転写ローラー42の周速が目標の周速よりも大きくなることが検出されることに応じて付勢力を低下させる。
2次転写ローラー42の周速を、中間転写ベルト30が1回転する間に、2次転写ローラー42が1回転する値に決定するのが好ましい。これにより、2次転写ローラー42が1回転する間に、中間転写ベルト30の全面を清掃することができるので、2次転写ローラー42を清掃する間に中間転写ベルト30を清掃することができる。
検出部57は、トナー検出センサー46の出力値に基づいて、中間転写ベルト30の表面の状態を検出する。本実施の形態においては、中間転写ベルト30は黒色である。また、トナーの外添剤および用紙の填料は白色が多い。具体的には、検出部57は、中間転写ベルト30にトナー像が形成されていない状態で、トナー検出センサー46が出力する検出値を、中間転写ベルト30の表面の状態として検出する。検出部57は、中間転写ベルト30の表面の状態をモード切換部51に出力する。
履歴記憶部55は、MFP100が画像を形成した動作の履歴を、HDD115に記憶する。履歴は、画像形成の対象となる画像データのカバレッジと、画像が形成された用紙の紙種と、を含む。画像データのカバレッジは、画像データの画像中でトナーが形成される領域の割合を示す。中間転写ベルト30でトナーを担持する頻度の少ない部分は、トナーの外添剤によりクリーニングされる頻度が低下するため、トナーの外添剤が付着する確率が高くなる。したがって、画像データのカバレッジが小さいほど、トナーの外添剤が付着する確率の高い領域の面積が大きくなる。
また、履歴記憶部55は、所定の紙種の用紙に画像が形成された回数を記憶する。所定の紙種の用紙は、墳量が剥離しやすい用紙として、その紙種を予め定めておけばよい。
モード切換部51は、動作モードを通常モードと清掃モードとのいずれかに切り換える。モード切換部51は、MFP100に電源が投入された時点で動作モードを通常モードに切り換える。モード切換部51は、検出部57から入力される中間転写ベルト30の表面の状態が、付着物が付着している状態の場合、動作モードを通常モードから清掃モードに切り換える。具体的には、モード切換部51は、検出部57から入力される中間転写ベルト30の表面の状態を示すトナー検出センサー46の出力値がしきい値である所定の明度以上となる場合に中間転写ベルト30の表面の状態を付着物が付着している状態と判断する。2次転写ローラー42に付着する付着物は、中間転写ベルト30から移動する。したがって、中間転写ベルト30の付着物が多ければ、2次転写ローラー42の付着物も多いと考えられる。したがって、モード切換部51は、2次転写ローラー42を清掃するタイミングを、中間転写ベルト30の表面の状態に基づいて決定するので、2次転写ローラー42を適切なタイミングで清掃することができる。
また、モード切換部51は、履歴記憶部55により記憶されるカバレッジが所定の値以下の画像データに基づいて画像を形成した回数が第1のしきい値以上になると、動作モードを清掃モードに切り換える。なお、モード切換部51は、カバレッジが所定の値以下の画像データに基づいて画像を形成した回数の全画像形成回数に占める割合が所定の割合以上となる場合に、動作モードを清掃モードに切り換えてもよい。また、モード切換部51は、カバレッジが所定の値以下の画像データに基づいて画像を連続して形成した回数が所定のしきい値以上になる場合に、動作モードを清掃モードに切り換えてもよい。
また、モード切換部51は、履歴記憶部55により記憶される所定の紙種の用紙に画像が形成された回数が第2のしきい値以上になると、動作モードを通常モードから清掃モードに切り換える。また、紙種ごとに墳量が剥離する量を実験で計測したデータを予め準備する場合、モード切換部51は、用紙から剥離した墳量の累計が所定のしきい値以上となる場合に動作モードを通常モードから清掃モードに切り換えてもよい。
また、モード切換部51は、ユーザーが操作部163に所定の操作を入力する場合に、動作モードを通常モードから清掃モードに切り換える。所定の操作は、例えば、表示部161に表示される予め定められたボタンをユーザーが指示する操作である。
モード切換部51が動作モードを清掃モードに切り換える場合、画像形成制御部53によって2次転写ローラー42が清掃される。モード切換部51は、画像形成制御部53による2次転写ローラー42の清掃が完了すると、動作モードを清掃モードから通常モードに切り換える。
図7は、動作モード切換処理の流れの一例を示すフローチャートである。動作モード切換処理は、MFP100が備えるCPU111が、ROM113、HDD115またはCD-ROM118Aに記憶された清掃プログラムを実行することにより、CPU111により実行される処理である。図7を参照して、CPU111は、動作モードによって処理を分岐する(ステップS01)。動作モードが通常モードならば処理はステップS02に進み、動作モードが清掃モードならば処理はステップS06に進む。
ステップS02において、中間転写ベルト30の汚れが検出されたか否かを判断する。中間転写ベルト30の汚れが検出されたならば処理はステップS03に進み、そうでなければ処理はステップS04に進む。CPU111は、中間転写ベルト30にトナー像が形成されていない状態で、画像形成部140を駆動させ、トナー検出センサー46が出力する検出値を取得する。そして、トナー検出センサー46が出力する検出値がしきい値である所定の明度と比較される。トナー検出センサー46が出力する検出値が所定の明度以上ならば中間転写ベルト30の汚れを検出する。駆動ローラー33を中間転写ベルト30が1回転するだけの期間駆動し、その間にトナー検出センサー46が出力する検出値の少なくとも一部でも所定の明度以上ならば中間転写ベルト30の汚れを検出する。なお、中間転写ベルト30が1回転する間にトナー検出センサー46が出力する検出値の平均を所定の明度と比較してもよい。
ステップS03においては、動作モードが清掃モードに切り換えられ、処理はステップS01に戻る。
ステップS04においては、カバレッジ累計数が第1しきい値以上か否かを判断する。カバレッジ累計数は、所定のカバレッジの画像データの画像が形成された回数の累計数である。カバレッジ累計数が第1しきい値以上ならば処理はステップS03に進み、そうでなければ処理はステップS05に進む。
ステップS05においては、紙種累計が第2しきい値以上か否かが判断される。紙種累計は、所定の紙種の用紙に画像を形成した回数である。紙種累計が第2しきい値以上ならば処理はステップS03に進むが、そうでなければ処理はステップS01に戻る。
処理がステップS06に進む場合、動作モードは清掃モードである。清掃モードにおいては、後述する清掃処理が実行される。ステップS06においては、清掃処理が実行されて清掃処理が終了したか否かが判断される。清掃処理が終了したならば処理はステップS07に進むが、そうでなければ処理はステップS01に戻る。ステップS07においては、動作モードが通常モードに切り換えられ、処理はステップS01に戻る。
図8は、第1の実施の形態における清掃処理の流れの一例を示すフローチャートである。清掃処理は、MFP100が備えるCPU111が、ROM113、HDD115またはCD-ROM118Aに記憶された清掃プログラムを実行することにより、CPU111により実行される処理である。図8を参照して、CPU111は、動作モードが通常モードから清掃モードに切り換えられたか否を判断する(ステップS11)。動作モードが清掃モードに切り換えられるまで待機状態となり(ステップS11でNO)、動作モードが清掃モードに切り換えられたならば(ステップS11でYES)、処理はステップS12に進む。
ステップS12においては、転写ローラー42を中間転写ベルト30に付勢する付勢力が決定される。具体的には、CPU111は、2次転写ローラー42の硬度に対して定まる2次転写ローラー42と中間転写ベルト30との間の摩擦係数および2次転写ローラー42と用紙Sとの間の摩擦係数を用いて、中間転写ベルト30と2次転写ローラー42との間の摩擦力F1および2次転写ローラー42と用紙Sとの間の摩擦力F2とを決定し、摩擦力F1が摩擦力F2より大きくなる付勢力を決定する。
次のステップS13においては、転写ローラー42を中間転写ベルト30に付勢する付勢力が調整される。CPU111は、ステップS12において決定された付勢力となる位置に、カム44A,44Bを回転させる。
次のステップS14においては、用紙の搬送が開始され、処理はステップS15に進む。ステップS15においては、用紙の先端がタイミングローラー31に到達したか否かを判断する。タイミングローラー31の搬送経路の上流に設けられた光学センサーで用紙を検出する場合に、用紙がタイミングローラー31に到達したと判断する。
ステップS16においては、CPU111は、駆動ローラー33を回転させ、処理をステップS17に進める。CPU111は、駆動ローラー33を回転させる前に、感光体ドラム23Y,23M,23C,23Kを、中間転写ベルト30と接しないように、中間転写ベルト30から離間した位置に移動させる。感光体ドラム23Y,23M,23C,23Kが摩耗しないようにする。
ステップS17においては、用紙がタイミングローラー31に到達してから所定時間経過したか否かを判断する。用紙がタイミングローラー31に到達してから所定時間が経過するまで待機状態となり(ステップS17でNO)、用紙がタイミングローラー31に到達してから所定時間が経過動したならば(ステップS17でYES)、処理はステップS18に進む。所定時間は、タイミングローラー31と転写ローラー42との間の距離を、用紙の搬送速度で除算した値以上の時間である。所定時間経過した段階で、用紙の先端が2次転写ローラー42よりも搬送方向の下流側に到達した状態となる。
ステップS18においては、CPU111は、タイミングローラーを停止させ、処理をステップS19に進める。この段階で、駆動ローラー33は回転しているので、中間転写ベルト30が回転するとともに、2次転写ローラー42が回転する。このため、2次転写ローラー42が用紙に擦り付けられる。
ステップS19においては、CPU111は、タイミングローラーを停止させてから清掃時間が経過したか否かを判断する。タイミングローラーを停止させてから清掃時間が経過するまで待機状態となり(ステップS19でNO)、タイミングローラーを停止させてから清掃時間が経過したならば(ステップS19でYES)、処理はステップS20に進む。清掃時間は、予め定められた期間であればよい。清掃時間は、少なくとも2次転写ローラー42が1回転する時間以上であることが好ましい。また、清掃時間は、中間転写ベルト30が1回転する時間としてもよい。
ステップS20においては、CPU111は、タイミングローラー31を停止させるのを終了し、処理をステップS21に進める。これにより、用紙の搬送が再開される。次のステップS21においては、用紙が排紙されたか否かが判断される。用紙が排紙されるまで待機状態となり(ステップS21でNO)、用紙が排紙されたならば(ステップS21でYES)、処理はステップS22に進む。
ステップS22においては、清掃完了が表示され、処理は終了する。表示部161に、清掃が完了したことを示すメッセージが表示される。これにより、ユーザーに、転写ローラー42が清掃されたことを通知することができる。
<第1の変形例>
第1の実施の形態においては、MFP100は、2次転写ローラー42を直接駆動する駆動源を備えておらず、2次転写ローラー42が駆動ローラー33によって回転する中間転写ベルト30に従動して回転する。第1の変形例におけるMFP100は、2次転写ローラー42をモーターで直接駆動する。このため、速度制御部61は、2次転写ローラー42を任意の周速で回転させることができる。
以上説明したように第1の実施の形態におけるMFP100は、画像形成装置として機能し、トナーで構成されるトナー像を担持する中間転写ベルト30に対向して配置される2次転写ローラー42と中間転写ベルト30との間に用紙Sが存在する状態で、2次転写ローラー42の周速を用紙Sの搬送速度よりも速くする。このため、2次転写ローラー42が用紙Sによって研磨され、2次転写ローラー42の付着物を除去することができる。
また、MFP100は、動作モードが清掃モードにおいて、中間転写ベルト30の回転に従動して回転する2次転写ローラー42の周速を制御するために2次転写ローラー42を中間転写ベルト30に付勢する付勢力を調整するので、中間転写ベルト30の周速が用紙Sの搬送速度よりも速い状態において2次転写ローラー42の周速を制御することができる。
また、付勢力は2次転写ローラー42の硬度に基づいて決定されるので、2次転写ローラー42の周速を用紙Sの搬送速度よりも速くすることができる。
また、MFP100は、動作モードが清掃モードに切り換えられている間に2次転写ローラー42の周速を用紙Sの搬送速度よりも速くするので、2次転写ローラー42の付着物を除去する期間とそうでない期間とを区別することができる。
また、MFP100は、通常モードに切り換えられている間にトナー検出センサー46により所定量の付着物が検出されることに応じて、清掃モードに切り換えるので、清掃モードに適切なタイミングで切り換えることができる。
また、MFP100は、過去に画像が形成された画像データのカバレッジに基づいて、清掃モードに切り換えるタイミングを決定するので、清掃モードに適切なタイミングで切り換えることができる。
また、MFP100は、過去に画像が形成された用紙の紙種に基づいて、清掃モードに切り換えるタイミングを決定するので、清掃モードに適切なタイミングで切り換えることができる。
<第2の実施の形態>
第2の実施の形態におけるMFP100の外観は図1に示した斜視図と同じである。第2の実施の形態におけるMFP100のハードウェア構成は、図2に示したブロック図と同じである。第2の実施の形態におけるMFP100の内部構成は、図3に示した模式的断面図と同じである。第2の実施の形態におけるMFP100の中間転写ベルトと2次転写ローラーの位置関係は、図4に示した図で示される。
第2の実施の形態におけるMFP100は、トナー像を担持する像担持体である中間転写ベルト30にトナー像を担持させた状態で、中間転写ベルト30を清掃する。
図9は、第2の実施の形態におけるMFPが備えるCPUの機能の一例を示すブロック図である。図9に示すCPU111の機能は、MFP100が備えるCPU111が、ROM113、HDD115またはCD-ROM118Aに記憶された清掃プログラムを実行することにより、CPU111により実現される機能である。図9を参照して、図6に示した機能と異なる点は、画像形成制御部53が画像形成制御部53Aに変更された点である。その他の機能は、図6に示した機能と同じなので、ここでは説明を繰り返さない。
画像形成制御部53Aは、画像形成部140を制御する。画像形成制御部53Aは、モード切換部51によって動作モードが清掃モードに切り換えられている間に中間転写ベルト30を清掃する。画像形成制御部53Aは、動作モードが清掃モードに切り換えられている間は、画像形成ユニット20Y,20M,20C,20Kの少なくとも1つを駆動し、予め定められた画像データに基づいて、トナー像を中間転写ベルト30に担持させる。ここでは、画像形成ユニット20Yがトナー像を中間転写ベルト30に転写する場合を例に説明する。予め定められた画像データは、特に限定するものではないが、中間転写ベルト30が用紙Sと接する領域にトナー像が形成される画像データであるのが好ましい。好ましくは、予め定められた画像データは、用紙Sの搬送方向と垂直な方向の長さのトナー像を形成するための画像データである。また、予め定められた画像データは、中間転写ベルト30に形成されるトナー像に含まれるトナーが所定の量以下となる画像データであるのが好ましい。トナーの量を制限することにより、中間転写ベルト30からトナーが飛散してMFP100の内部が汚れるのを防止することができる。
画像形成制御部53Aは、画像形成ユニット20Yを制御する場合、現像器24Yに印加する現像バイアスを、動作モードが通常モードに切り換えられている間の値よりも高い値に設定する。所定の値以上の現像バイアスを現像器24Yに印加して感光体ドラム23Yにトナー像を形成すると、感光体ドラム23Yに形成されるトナー像に含まれるトナーは外添剤が比較的多く含まれることが知られている。このため、動作モードが清掃モードに切り換えられている間に所定の値以上の現像バイアスを現像器24Yに印加することにより、感光体ドラム23Yから中間転写ベルト30に転写されるトナー像に含まれるトナーの外添剤の量を、動作モードが通常モードに切り換えられている間よりもよりも多くすることができる。トナーの外添剤は研磨成分を含むので、中間転写ベルト30と用紙Sとの間にトナーの研磨成分が入り込み、中間転写ベルト30を効率的に研磨することができる。
画像形成制御部53Aは、画像形成ユニット20Y,20M,20C,20Kのうち駆動しない画像形成ユニット20M,20C,20Kに対して、感光体ドラム23M,23C,23Kを中間転写ベルト30から離間した位置に移動させる。感光体ドラム23M,23C,23Kが中間転写ベルト30との摩擦で摩耗しないようにする。
画像形成制御部53Aは、速度制御部61Aと、調整部63Aと、速度差決定部65と、電圧制御部67と、を含む。速度差決定部65は、モード切換部51によって動作モードが清掃モードに切り換えられることに応じて、中間転写ベルト30と用紙Sとの速度差を決定する。速度制御部61Aは、検出部57から入力される中間転写ベルト30の表面の状態を示すトナー検出センサー46の出力値に基づいて、中間転写ベルト30の周速と用紙Sの搬送速度との速度差を決定する。速度差決定部65は、中間転写ベルト30の周速からタイミングローラー31の周速を減算した値を、中間転写ベルト30の周速と用紙Sの搬送速度との速度差に決定する。速度差決定部65は、中間転写ベルト30の周速を用紙Sの搬送速度よりも速くなるように速度差を決定する。トナー検出センサー46の出力値は、明度を示し、中間転写ベルト30の表面に付着物が多いほど大きな値となる。速度差決定部65は、トナー検出センサー46の出力値が大きいほど大きな速度差に決定する。速度差決定部65は、速度差を速度制御部61Aに出力する。
速度制御部61Aは、モード切換部51によって動作モードが清掃モードに切り換えられている間は、中間転写ベルト30と2次転写ローラー42との間に用紙Sが存在する状態で、速度差決定部65から入力される速度差となるように駆動ローラー33およびタイミングローラー31を回転させる。中間転写ベルト30は駆動ローラー33が回転することにより回転するので、中間転写ベルト30の周速は、駆動ローラー33と接する部分の周速である。具体的には、速度制御部61は、駆動ローラー33を回転させた状態で、タイミングローラー31を停止させる。この場合、用紙Sは、タイミングローラー31とタイミング従動ローラー31Aとにより保持されるので、用紙Sは停止する。したがって、速度制御部61Aは、中間転写ベルト30の周速が速度差決定部65から入力される速度差となるように駆動ローラー33を回転させる。
調整部63Aは、検出部57から入力される中間転写ベルト30の表面の状態を示すトナー検出センサー46の出力値に基づいて、付勢力を決定し、決定された付勢力で2次転写ローラー42を中間転写ベルト30に付勢する。具体的には、調整部63Aは、カム44A,44Bの位置を変更することによって、付勢力を調整する。付勢力が大きいほど中間転写ベルト30と用紙Sとの間の摩擦力が大きくなり、中間転写ベルト30を研磨する能力が大きくなる。一方、摩擦力が所定の値を超えると、中間転写ベルト30が回転しなくなるかまたはタイミングローラー31が回転してしまう。このため、調整部63Aは、タイミングローラー31を停止させた状態で、中間転写ベルト30が回転するのに適した付勢力を付勢させる。トナー検出センサー46の出力値と付勢力との関係を定めたテーブルを準備しておき、調整部63Aは、そのテーブルを参照して、トナー検出センサー46の出力値に対応する付勢力で、2次転写ローラー42を中間転写ベルト30に付勢させる。
また、トナー検出センサー46の出力値と、速度差決定部65により決定された速度差と、付勢力との関係を定めたテーブルが予め準備される場合、調整部63Aは、そのテーブルを参照して、トナー検出センサー46の出力値と速度差決定部65により決定された速度差とに対応する付勢力を決定してもよい。
電圧制御部67は、電圧制御回路45を制御して、動作モードが通常モードの場合に転写ローラー42に印加する電圧と異なる電圧を、転写ローラー42に印加する。具体的には、電圧制御部67は、動作モードが通常モードの場合に転写ローラー42に印加する電圧よりも絶対値が大きな電圧を、転写ローラー42に印加する。これにより、帯電した付着物を大きな電界力で除去できる。電圧制御部67は、2次転写ローラー42に交流の電圧を印加してもよい。また、電圧制御部67は、2次転写ローラー42に直流の電圧を印加する場合、所定時間間隔で電流の方向を切り換えるのが好ましい。これにより、プラスに帯電した付着物とマイナスに帯電した付着物とを中間転写ベルト30から除去できる。
画像形成制御部53Aは、動作モードが清掃モードに切り換えられている間に、現像器24Yに感光体ドラム23Yに所定の画像データに基づいてトナー像を形成させ、タイミングローラー31を停止させ、駆動ローラー33を、中間転写ベルト30の周速がトナー検出センサー46の出力値で定まる速度となるように回転させる。このため、中間転写ベルト30が用紙Sで研磨される。さらに、中間転写ベルト30に形成されたトナー像が用紙Sと中間転写ベルト30との間に入り込むので、トナーの外添剤の一部である研磨成分によって中間転写ベルト30が研磨される。したがって、中間転写ベルト30に付着した付着物が中間転写ベルト30から取り除かれる場合がある。
第2の実施の形態におけるMFP100が備えるCPU111において、図7に示した動作モード切換処理が実行される。
図10は、第2の実施の形態における清掃処理の流れの一例を示すフローチャートである。図10を参照して、第2の実施の形態における清掃処理が、図7に示した第1の実施の形態における清掃処理と異なる点は、ステップS12およびステップS16がステップS12AおよびステップS16Aにそれぞれ変更された点、ステップS13とステップS14との間にステップS13Aが追加された点、ステップS15とステップS16Aとの間にステップS15Aが追加された点、である。その他の処理は、図7に示した処理と同じなので、ここでは説明を繰り返さない。
ステップS12Aにおいて、CPU111は、転写ローラー42を中間転写ベルト30に付勢する付勢力を決定する。具体的には、CPU111は、トナー検出センサー46の出力値に基づいて、2次転写ローラー42を中間転写ベルト30に付勢する付勢力を決定する。付勢力が大きいほど、中間転写ベルト30と用紙Sとの間の摩擦力が大きくなる。このため、CPU111は、タイミングローラー31を停止させた状態で、中間転写ベルト30が回転するのに適した付勢力を付勢させる。トナー検出センサー46の出力値と付勢力との関係を定めたテーブルを準備しておき、CPU111は、そのテーブルを参照して、トナー検出センサー46の出力値に対応する付勢力を決定する。
ステップS13Aにおいては、CPU111は、所定のトナー像の形成を開始する。CPU111は、現像器24Yを制御して、予め定められた画像データを用いて、その画像データの画像に対応するトナー像を感光体ドラム23Yに形成させ、感光体ドラム23Yに形成されたトナー像を中間転写ベルト30に転写させる。この際に、CPU111は、現像器24Yに、通常モードにおいて現像器24Yに印加される現像バイアス電圧よりも大きな現像バイアス電圧を印加する。これにより、外添剤を多く含むトナーで、感光体ドラム23Yにトナー像が現像され、さらに、そのトナー像が中間転写ベルトに転写される。
ステップS15において、用紙の先端がタイミングローラー31に到達したと判断される場合、ステップS15Aおいて、速度差が決定される。CPU111は、トナー検出センサー46の出力値に基づいて、速度差を決定する。CPU111は、中間転写ベルト30の周速を用紙Sの搬送速度よりも速くなるように速度差を決定する。トナー検出センサー46の出力値は、明度を示し、中間転写ベルト30の表面に付着物が多いほど大きな値となる。CPU111は、トナー検出センサー46の出力値が大きいほど大きな速度差に決定する。
次のステップS16Aにおいては、駆動ローラー33を、中間転写ベルト30の周速が、ステップS15Aで決定された速度差となる回転数で回転させ、処理をステップS17に進める。
<第2の変形例>
第2の実施の形態におけるMFP100は、第1の実施の形態におけるMFP100と組み合わされてもよい。これにより、動作モードが通常モードに切りあけられている間に、中間転写ベルト30および2次転写ローラー42を清掃することができる。
以上説明したように第2の実施の形態におけるMFP100は、中間転写ベルト30にトナー像を形成し、2次転写ローラー42により中間転写ベルト30に用紙Sが圧接された状態で、中間転写ベルト30の周速を用紙Sの搬送速度よりも速くするので、中間転写ベルト30が用紙Sおよびトナーにより研磨される。このため、中間転写ベルト30に付着した付着物を効率的に除去することができる。
また、MFP100は、2次転写ローラー42が中間転写ベルト30に用紙Sを圧接させるので、中間転写ベルト30に用紙Sに均一に当接するので、中間転写ベルト30を均一に研磨することができる。
また、MFP100は、清掃モードの間は通常モードの間に2次転写ローラー42に印加する電圧と異なる電圧を2次転写ローラー42に印加するので、中間転写ベルト30に付着した付着物を除去する力を大きくすることができる。
また、MFP100は、清掃モードの間は通常モードの間に2次転写ローラー42を中間転写ベルト30に付勢する付勢力と異なる付勢力で2次転写ローラー42を中間転写ベルト30に付勢させるので、中間転写ベルト30と用紙Sとの間の摩擦力を大きくして、中間転写ベルト30に付着した付着物を除去する力を大きくすることができる。
MFP100は、清掃モードの間は通常モードの間における現像バイアス電圧よりも高い現像バイアス電圧で現像器24Yにトナー像を生成させるので、中間転写ベルト30により担持されるトナー像のトナーが外添剤を多く含む割合が大きくなる。外添剤は、研磨材を含むので、中間転写ベルト30に付着した付着物を効率的に除去することができる。
また、MFP100は、中間転写ベルト30に付着した付着物を検出するトナー検出センサー46により検出された付着物の量に基づいて、中間転写ベルト30の周速を決定するので、中間転写ベルト30に付着した付着物の量に応じて、研磨する量を定めることができる。
また、MFP100は、清掃モードに切り換えられている間に中間転写ベルト30を用紙Sで研磨するので、中間転写ベルト30に付着した付着物を除去する期間とそうでない期間とを区別することができる。
また、MFP100は、通常モードに切り換えられている間にトナー検出センサー46により所定量の付着物が検出されることに応じて、清掃モードに切り換えるので、適切なタイミングで動作モードを清掃モードに切り換えることができる。
また、MFP100は、画像データのカバレッジに基づいて、清掃モードに切り換えるので、適切なタイミングで動作モードを清掃モードに切り換えることができる。
また、MFP100は、過去に画像が形成された用紙Sの紙種に基づいて、清掃モードに切り換えるので、適切なタイミングで動作モードを清掃モードに切り換えることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
<付記>
(1)前記電圧制御手段は、前記速度制御手段が前記像担持体の周速を前記記録媒体の搬送速度より速くしている間は、正または負のいずれかの電圧を印加する、請求項8に記載の画像形成装置。
(2)前記電圧制御手段は、前記速度制御手段が前記像担持体の周速を前記記録媒体の搬送速度より速くしている間は、交流の電圧を印加する、請求項8に記載の画像形成装置。
(3) 前記像担持体は、静電潜像が形成され、前記静電潜像に前記トナーが付与されることにより前記トナー像が形成される感光体ドラムである、請求項1または5に記載の画像形成装置。
(4) 前記像担持体は、静電潜像が形成され、前記静電潜像に前記トナーが付与されることにより前記トナー像が形成される感光体ドラムと、前記感光体ドラムに形成された前記トナー像が転写されることにより前記トナー像を担持する中間転写体と、を含み、
前記転写部材は前記中間転写体に圧接される、請求項1または6に記載の画像形成装置。
(5) 前記モード切換手段は、所定期間間隔で前記通常モードから前記清掃モードに切り換える、請求項4または12に記載の画像形成装置。
(6) 前記記録媒体を搬送するタイミングローラーをさらに備え、
前記速度制御手段は、前記タイミングローラーの速度を制御する、請求項1~16のいずれかに記載の画像形成装置。
(7) 前記記録媒体は、前記清掃モードに切り換えられている間に用いるために予め定められた紙種である、請求項4または12に記載の画像形成装置。
(8) 前記モード切換手段は、前記清掃モードに切り換えてから前記像担持体が1回転以上するまで前記通常モードに切り換えない、請求項12に記載の画像形成装置。
(9) 前記トナーを収容し、収容された前記トナーで前記トナー像を生成する現像手段を、さらに備え、
前記現像手段は、前記清掃モードに切り換えられている間は、前記像担持体と離間する、請求項4に記載の画像形成装置。
(10) 通常モードと前記通常モードと異なる清掃モードとのいずれかに動作モードを切り換えるモード切換手段を、さらに備え、
前記モード切換手段は、前記清掃モードに切り換えられてから前記転写部材が1回転以上するまで前記通常モードに切り換えない、請求項6に記載の画像形成装置。
100 MFP、20Y,20M,20C,20K 画像形成ユニット、21Y,21M,21C,21K 露光装置、22Y,22M,22C,22K 帯電ローラー、23Y,23M,23C,23K 感光体ドラム、24Y,24M,24C,24K 現像器、25Y,25M,25C,25K 1次転写ローラー、27Y,27M,27C,27K ドラム清掃ブレード、28 ベルト清掃ブレード、30 中間転写ベルト、31 タイミングローラー、31A タイミング従動ローラー、32 定着ローラー、32A 定着従動ローラー、33 駆動ローラー、34 従動ローラー、35,35A,35B 給紙カセット、36,36A,36B 取出ローラー、37 給紙ローラー、39 排紙トレイ、40 転写部、41Y トナーボトル、42 2次転写ローラー、42Y トナーホッパー、43A,43B スプリング、44A,44B カム、45 電圧制御回路、46 トナー検出センサー、51 モード切換部、53,53A 画像形成制御部、55 履歴記憶部、57 検出部、61,61A 速度制御部、63,63A 調整部、65 速度差決定部、67 電圧制御部、110 メイン回路、111 CPU、112 通信I/F部、113 ROM、114 RAM、115 HDD、116 ファクシミリ部、118 外部記憶装置、118A CD-ROM、120 自動原稿搬送装置、130 原稿読取部、140 画像形成部、150 給紙部、160 操作パネル、161 表示部、163 操作部。

Claims (9)

  1. トナーで構成されるトナー像を担持する像担持体と、
    前記像担持体に対向して配置される転写部材を有し、前記像担持体により担持される前記トナー像を記録媒体に転写する転写手段と、
    前記転写部材と前記像担持体との間に前記記録媒体が存在する状態で、前記転写部材の周速を前記記録媒体の搬送速度よりも速くする速度制御手段と、を備え、
    前記転写部材は、前記像担持体の回転に従動して回転し、
    前記速度制御手段は、前記転写部材の周速を制御するために前記転写部材を前記像担持体に付勢する付勢力を調整する、画像形成装置。
  2. 前記付勢力は前記転写部材の硬度に基づいて決定される、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 通常モードと前記通常モードと異なる清掃モードとのいずれかに動作モードを切り換えるモード切換手段を、さらに備え、
    前記速度制御手段は、前記清掃モードに切り換えられている間に前記転写部材の周速を前記記録媒体の搬送速度よりも速くする、請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記像担持体に付着した付着物を検出する検出手段を、さらに備え、
    前記モード切換手段は、前記通常モードに切り換えられている間に前記検出手段により所定量の付着物が検出されることに応じて、前記清掃モードに切り換える、請求項に記載の画像形成装置。
  5. 前記モード切換手段は、画像形成の対象となる画像データのカバレッジに基づいて、前記清掃モードに切り換えるタイミングを決定する、請求項3または4に記載の画像形成装置。
  6. 前記モード切換手段は、過去に画像が形成された前記記録媒体の紙種に基づいて、前記清掃モードに切り換えるタイミングを決定する、請求項3~5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記速度制御手段は、前記記録媒体の搬送を停止させる、請求項1~のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 画像形成装置で実行される清掃方法であって、
    前記画像形成装置は、トナーで構成されるトナー像を担持する像担持体と、
    前記像担持体に対向して配置される転写部材を有し、前記像担持体により担持される前記トナー像を記録媒体に転写する転写手段と、を備え、
    前記転写部材は、前記像担持体の回転に従動して回転し、
    前記転写部材と前記像担持体との間に前記記録媒体が存在する状態で、前記転写部材の周速を前記記録媒体の搬送速度よりも速くする速度制御ステップを、含み、
    前記速度制御ステップは、前記転写部材の周速を制御するために前記転写部材を前記像担持体に付勢する付勢力を調整するステップを含む清掃方法。
  9. 画像形成装置を制御するコンピューターで実行される清掃プログラムであって、
    前記画像形成装置は、トナーで構成されるトナー像を担持する像担持体と、
    前記像担持体に対向して配置される転写部材を有し、前記像担持体により担持される前記トナー像を記録媒体に転写する転写手段と、を備え、
    前記転写部材は、前記像担持体の回転に従動して回転し、
    前記転写部材と前記像担持体との間に前記記録媒体が存在する状態で、前記転写部材の周速を前記記録媒体の搬送速度よりも速くする速度制御ステップを、前記コンピューターに実行させ、
    前記速度制御ステップは、前記転写部材の周速を制御するために前記転写部材を前記像担持体に付勢する付勢力を調整するステップを含む清掃プログラム。
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