JP2001255762A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2001255762A
JP2001255762A JP2000070156A JP2000070156A JP2001255762A JP 2001255762 A JP2001255762 A JP 2001255762A JP 2000070156 A JP2000070156 A JP 2000070156A JP 2000070156 A JP2000070156 A JP 2000070156A JP 2001255762 A JP2001255762 A JP 2001255762A
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JP2000070156A
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Takeshi Noguchi
武史 野口
Mamoru Kido
衛 城戸
Kiichiro Iijima
喜一郎 飯島
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 出力画像の位置ずれや濃度むらなどを低減し
た高品位な画像を簡易な構成により得ることができる画
像形成装置を提供する。 【解決手段】 画像が形成され得る記録シートを所定間
隔で連続的に搬送する搬送手段と、その搬送手段により
搬送される記録シートを所定ニップ幅で狭持して回転す
る一対の回転体とを備える画像形成装置において、当該
搬送手段は、各記録シートの間隔Lがニップ幅Nよりも
狭い状態で記録シートを当該一対の回転体へと搬送す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、ファクシミリ、これらの複合機等の画像形成装置に
関し、より詳しくは、その画像形成装置による画像の更
なる高画質化技術に係る。
【0002】
【従来の技術】従来から、複写機などの画像形成装置に
おいては、互いに対峙して回転する中間転写体と転写ロ
ールとのニップ部分に記録シートを通過させ、記録シー
ト上にトナー像を転写させることが広く行われている。
ここで、記録シートの搬送方向先端がそのニップ部分に
突入する際、及び記録シートの搬送方向後端がそのニッ
プ部分を脱する際、いずれの際にも記録シート自身の厚
み(段差)により中間転写体の回転が微妙に乱されてし
まう。
【0003】図11(a)は、中間転写ドラムと転写ロ
ールとのニップ部分に記録シートの搬送方向先端が突入
する場合を説明するものである。図11(b)は、中間
転写ドラムの回転速度の時間変化を示すグラフであり、
横軸を時間軸とし、縦軸を回転速度としている。図11
(a)に示すように、中間転写ドラムが記録シートの先
端に乗り上げる際に、記録シートによるブレーキ作用に
より中間転写ドラムの回転が減速又は場合によっては一
瞬停止する(図11(b)B部分参照)。さらに、中間
転写ドラムが記録シートの先端部に乗り上げた後は、急
激にブレーキから開放されるため、反動で中間転写ドラ
ムの回転は加速し(図11(b)A部分参照)、その後
加速減速を繰り返しながら回転速度が略一定値に収束す
る。このように中間転写ドラムの回転が乱されることに
より、出力画像に画像位置ずれや濃度むらなどの画像欠
陥が生じるおそれがある。
【0004】このような問題を解決するために様々な技
術が従来から提案されている。例えば、特開平6−95
536号公報には、潜画像担持体及び転写ロールが記録
媒体を介して対向配置されるとともに、記録媒体の搬送
方向に沿って転写ロールが潜画像担持体より下流側に配
設される技術が提案されている。また、特開平11−8
4800号公報には、画像担持体と搬送転写手段の当接
部へ転写材が突入したことを検知する転写材突入検知手
段と、転写材突入検知手段からの信号によって、次回の
画像形成時に画像形成ユニットを制御して画像担持体に
対する像書込み時期を決定する像書込み時期決定手段
と、それらの決定結果から画像形成動作を制御する画像
形成制御手段を備える技術が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平6−9
5536号公報に提案されている技術でも、記録媒体が
潜画像担持体及び転写ロールとのニップ部分を通過する
点では従来のものと相違ないため、中間転写ドラムの回
転の乱れを完全に防止することは非常に困難である。ま
た、特開平11−84800号公報に提案されている技
術では、特別な検知手段を設置してその検知手段からの
信号に基づいて書き込み時期を制御するため、画像形成
装置の大型化、複雑化、高コスト化が避けられない。
【0006】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、出力画像の位置ずれや濃度
むらなどを低減した高品位な画像を簡易な構成により得
ることができる画像形成装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、画像
が形成され得る記録シートを所定間隔で連続的に搬送す
る搬送手段と、その搬送手段により搬送される記録シー
トを所定ニップ幅で狭持して回転する一対の回転体とを
備える画像形成装置において、当該搬送手段は、各記録
シートの間隔Lが前記所定ニップ幅Nよりも狭い状態で
記録シートを当該一対の回転体へと搬送するものである
(請求項1)。
【0008】図1は、本発明の概念を説明するものであ
る。画像形成装置をこのように構成することで、連続的
に搬送される記録シートS(1、2、…、n)のうち、
ある記録シートS(i−1)の搬送方向後端が一対の回
転体のニップを脱するまでに、次の記録シートS(i)
の搬送方向先端がそのニップに達する。よって、記録シ
ートS(i−1)と記録シートS(i)間において、記
録シート自身の厚み(段差)が、回転体の回転にほとん
ど影響を与えない。その結果、出力画像の位置ずれや濃
度むらなどを低減した高品位な画像を得ることができ
る。
【0009】ここで、上記一対の回転体としては、その
一方は画像担持体であり、他方は転写ロールであるもの
でもよい(請求項2)。またこれに限らず、一方が画像
担持体であり、他方はシート搬送体や、両方が定着回転
体であってもよい。画像担持体としては、感光体の他、
中間転写体も含まれる。これら、画像担持体、定着回転
体やシート搬送体の形状としては、ドラム状(円筒状)
のものの他、無端ベルト状のものも含まれる。
【0010】またニップ幅Nとは、回転体同士が接触す
る面のうち、搬送される記録シートがニップされる部分
の搬送方向長さをいう。そして本発明では、記録シート
の間隔Lをこのニップ幅Nよりも狭い状態で記録シート
を当該一対の回転体へと搬送するもの、つまりニップ部
分に先行する記録シートS(i−1)の後端と後続の記
録シートS(i)の先端とが存在するものであるが、あ
まりに狭すぎては前後する記録シート同士が衝突してし
まうおそれが高まる。一方、この間隔Lがあまりに広す
ぎては記録シート自身の厚み(段差)が、回転体の回転
に影響を与えてしまうおそれが高まる。これらの点に鑑
みて、記録シートの間隔Lは、ニップ幅Nに対して、
(1/10)N≦L≦(3/8)Nであることが好まし
く(請求項3)、さらにN/4≦L≦N/3であること
が好ましい。
【0011】ところで本発明では、連続的に搬送される
記録シートと記録シートとの間隔に生じる段差の影響を
回転体に与えないようにするものであるが、連続して搬
送される記録シート群のうち、最初に搬送される一の記
録シートの搬送方向先端、最後に搬送される一の記録シ
ートの搬送方向後端ではその段差の影響を回転体に与え
得る。図2は、連続的に搬送される記録シートを模式的
に示したものである。同図では、全体で7枚の記録シー
トS(1)〜(7)が搬送方向(図中のX矢印方向)に
連続的に搬送されている状態を示している。またこれら
の記録シートS(1)〜(7)の搬送方向下流側には、
一対の回転体が設けられている。
【0012】各記録シート間の間隔L(1)〜(6)
は、いずれもニップ幅Nよりも狭い状態で一対の回転体
対に搬送されるため、一枚目の記録シートS(1)の搬
送方向後端から7枚目の記録シートS(7)の搬送方向
先端にかけては、その段差が回転体の回転に実質的に影
響を与えることはない。しかし、一枚目の記録シートS
(1)の搬送方向先端においては一対の回転体がこの記
録シートS(1)に乗り上げる際、7枚目の記録シート
S(7)の搬送方向後端においては一対の回転体がこの
記録シートS(7)から乗り下げる際、それらの段差に
より影響を受けてしまう場合がある。
【0013】ここで、すべての記録シート(S(1)〜
(7))に画像を形成してもよいが、一部の記録シート
には画像を形成しないようにしてもよい。後者のような
構成を採る画像形成装置としては、連続的に搬送される
複数枚の記録シートのうち搬送方向先端側及び/又は搬
送方向後端側の一部の記録シートに対しては画像が形成
されないように制御する画像形成制御手段を有するもの
が挙げられる(請求項4)。画像が形成されない記録シ
ートは、搬送方向の先端側の一部でも、後端側の一部で
も、さらに先端側及び後端側の一部でもよい。但し、段
差による回転体への影響が画像欠陥として顕在化する可
能性を考慮すると、先端側の一部には画像を形成しない
方が好ましい。また、画像が形成されない記録シートの
枚数は省資源的観点からは1枚ないし2枚程度に留める
ことが好ましい。
【0014】またこのような画像が形成されない記録シ
ートには、画像形成装置内の画像担持体のクリーニング
作用を担わせることが好ましい。画像が形成されない記
録シートに積極的に画像担持体のクリーニングを行わせ
るものとして、トナー像を担持する画像担持体と、所定
の転写バイアスにより画像担持体から記録シートへとト
ナー像を転写する転写手段とを備え、画像が形成されな
い記録シートに対応する転写工程では画像が形成される
記録シートに対応する転写工程よりもより大きな転写バ
イアスにより転写を行う転写制御手段を有するものが挙
げられる(請求項5)。
【0015】この他にも、トナー像を担持する感光体
と、所定の転写バイアスにより画像担持体から中間転写
体へとトナー像を転写する転写手段とを備え、画像が形
成されない記録シートに対応する転写工程では画像が形
成される記録シートに対応する転写工程よりもより大き
な転写バイアスにより転写を行う転写制御手段を有する
ものでもよい。さらに、トナー像を担持する第一及び第
二画像担持体と、所定の転写バイアスにより第一画像担
持体から第二画像担持体へとトナー像を転写する転写手
段とを備え、画像が形成されない記録シートに対応する
転写工程では画像が形成される記録シートに対応する転
写工程よりもより大きな転写バイアスにより転写を行う
転写制御手段を有するものでもよい。
【0016】このように画像が形成されない記録シート
により積極的にクリーニングを行う構成は、画像担持体
に接触してその表面をクリーニングするブレードなどの
クリーニング手段を持たない(省スペース性を重視し
た)画像形成装置において特に有用である。またその際
の記録シートの搬送方向長さは、画像担持体に付着する
異物を隈なく除去する観点から、画像担持体の回転方向
長さよりも長いことが好ましい。
【0017】また画像が形成されない記録シートに対し
ては、定着を行う必要もないことから、画像形成装置
を、記録シート上に担持されるトナー像を熱と圧力との
作用により記録シート上に定着する定着手段を備え、画
像が形成されない記録シートに対応する定着工程では画
像が形成される記録シートに対応する定着工程よりもよ
り低い温度により定着を行う定着制御手段を有するよう
に構成してもよい(請求項6)。
【0018】ところで、画像が形成される記録シートと
形成されない記録シートは、同一種類のものでもよい
が、種々の事情を考慮して異なる種類のものでもよい。
後者のような構成を採る画像形成装置としては、それぞ
れ異なる種類の記録シートを格納する複数の記録シート
トレイを備え、画像が形成されない記録シートの種類を
画像が形成される記録シートの種類と異なるように選択
するシート選択手段を有するものが挙げられる(請求項
7)。
【0019】具体的なシート選択手段による記録シート
の選択方法の一としては、省資源的観点から、画像が形
成されない記録シートとして画像が形成される記録シー
トよりも小さいものを選択することが好ましい。一方
で、画像欠陥を確実に防止する観点からは記録シートの
回転体軸方向(図2のY矢印方向)の長さを確保するこ
とが必要であり、画像が形成されない記録シートとして
その回転体軸方向長さが画像が形成される記録シートの
回転体軸方向長さ以上のものを選択することがこのまし
い。例えばこれらの両要望を満足する選択方法として、
図2に示す複数の記録シートS(1)〜(7)のうち、
記録シートS(1)、S(7)に画像を形成しないとし
て、記録シートS(2)〜(6)をA3サイズの縦送り
とし、記録シートS(1)、S(7)をA4サイズ原稿
の横送りとする方法が挙げられる。
【0020】シート選択手段による記録シートの選択方
法の他の一としては、省資源的観点から、画像が形成さ
れない記録シートとして画像が形成される記録シートよ
りも秤量の軽いものを選択することが好ましい。一方
で、画像欠陥を確実に防止する観点からは搬送される各
記録シートの厚みを揃える(均一にする)ことが好まし
い。例えばこれらの両要望を満足する方法として、図2
に示す複数の記録シートS(1)〜(7)のうち、記録
シートS(1)(2)(6)(7)に画像を形成しない
として、記録シートS(3)〜(5)を厚紙のA3サイ
ズの縦送りとし、記録シートS(1)(2)(6)
(7)をA4サイズ原稿の横送りとし、それらのうち記
録シートS(1)(7)を薄紙とする一方、記録シート
S(2)(6)を厚紙とする方法が挙げられる。
【0021】なお本発明において、画像を形成しない記
録シートの有無、その位置(搬送方向先端側及び/又は
後端側)、数の選択(請求項4参照)、画像が形成され
ない記録シートの種類の選択(請求項7参照)は、予め
画像形成装置に設定しておいてもよいが、ユーザがその
時々に応じて改めて指定することができる構成が好まし
い。
【0022】
【発明の実施による態様】以下、実施例1〜3により本
発明の実施による態様を説明する。
【0023】◎実施例1 図3は、本発明を適用した複写機(画像形成装置)10
0の断面概略図である。この複写機100の構成を、画
像入力系、画像形成系、シート搬送系に分けてそれぞれ
説明する。
【0024】画像入力系として、原稿載置台70、原稿
読取装置71、画像処理装置72を備えている。画像形
成系として、ブラック、イエロー、マゼンタ、サイアン
の各色に対応する露光装置1K、Y、M、C、同じく各
色に対応する画像形成ステーション10K、Y、M、C
(図中点線で囲む部分)、二つの第一中間転写ドラム2
0a、b、第二中間転写ドラム30などを備えている。
また各画像形成ステーション10には、感光体ドラム1
1、帯電装置12、現像装置13、ベルト駆動装置14
などをそれぞれ備えている。シート搬送系として、シー
トトレイ40、ピックアップロール41、レジストロー
ル対42、(三次)転写ロール43、定着ロール対44
などを備えている。なお、各感光体ドラム11(K、
Y、M、C)と第一中間転写ドラム20a、bとが対峙
する部分には図示しない(一次)転写装置が、第一中間
転写ドラム20a、bと第二中間転写ドラム30とが対
峙する部分には図示しない(二次)転写装置がそれぞれ
設けられている。
【0025】次に、このような複写機100の基本的な
フルカラー複写動作について説明する。まず、ユーザが
原稿載置台70の上に読み取り原稿を載せ、図示しない
ユーザインタフェイスにより複写指示をおこなうと、画
像読取装置71が走査しつつ原稿を光学的に読み取り、
電気信号(画像データI)に変換する。その画像データ
Iは、画像処理主装置72において、ブラック、イエロ
ー、マゼンタ、サイアンの各色に色分解され、それら各
色の画像データI(K、Y、M、C)に、マーキングデ
バイス/プロセスの特性を考慮した所定の重み係数を付
与する等の画像処理が施される。
【0026】一方、各画像形成ステーション10内の感
光体ドラム11は、ベルト駆動装置14により図中矢印
の方向へ回転駆動されている。この感光体ドラム11の
表面は、帯電装置12により一様な所定電位に帯電され
る。そして、各露光装置1K、Y、M、C、がそれぞれ
画像データI(K、Y、M、C)に対応した露光光を所
定タイミングで各感光体ドラム11(K、Y、M、C)
表面に照射することにより、各感光体ドラム11(K、
Y、M、C)表面には電位差による潜像が形成される。
その潜像は、各現像装置13(K、Y、M、C)により
トナーが静電的に付着され、トナー画像T(K、Y、
M、C)となる。
【0027】他方、第一中間転写ドラム20a、b、第
二中間転写ドラム30は、図示しない駆動装置により図
中矢印の方向へ回転駆動されている。そして、このトナ
ー画像T(K、Y)は、図示しない一次転写装置により
感光体ドラム11(K、Y、)から第一中間転写ドラム
20aへ、トナー画像T(M、C)は、感光体ドラム1
1(M、C)から第一中間転写体ドラム20bへと静電
的に(一次)転写される。この際、トナー画像T(K)
とトナー画像T(Y)は第一中間転写ドラム20a表面
で重ね合わされ、トナー画像T(M)とトナー画像T
(C)は第一中間転写ドラム20b表面で重ね合わされ
る。
【0028】さらに、第一中間転写ドラム20a上で重
ねあわされたトナー画象T(KY)は、図示しない二次
転写装置により第二中間転写ドラム30へ、同じく中間
転写ドラム20b上で重ねあわされたトナー画象T(M
C)も第二中間転写ドラム30へと静電的に(二次)転
写される。この際、トナー画象T(KY)とトナー画象
T(MC)とは第二中間転写ドラム30表面で重ね合わ
され、フルカラーのトナー画像T(KYMC)が形成さ
れる。
【0029】このようにトナー画像T(KYMC)が形
成される間、シート搬送系においては、シートトレイ4
0内の普通紙(記録シート)Sがピックアップロール4
1により一枚取り出され、レジストロール対42へと搬
送される。レジストロール対42が停止状態から所定タ
イミングで回転を開始することにより、第二中間転写ド
ラム30上のフルカラートナー画像T(KYMC)が転
写ロール43とのニップ部分に達するタイミングと、普
通紙Sがそのニップ部分に達するタイミングとを一致さ
せ、転写ロール43により第二中間転写ドラム30上の
フルカラートナー画像T(KYMC)が普通紙Sに静電
的に転写される。
【0030】その後、表面にフルカラートナー画像T
(KYMC)を静電的に保持する普通紙Sは、定着ロー
ル対44のニップ部分を通過する際に、各定着ロールか
らの熱と圧力との作用によりそのフルカラートナー画像
T(KYMC)を表面に定着させ、複写機100外部へ
と排出される。このような複写工程を一サイクルとし、
これを連続的に行うことにより、次々にフルカラー画像
を複写することができる。
【0031】ところでこの複写機100においては、第
二中間転写ドラム30と転写ロール43とのニップ部分
に普通紙Sの搬送方向先端が達する際、後端が脱する際
の衝撃により生じる出力画像の位置ずれや濃度むらなど
を簡易な構成により低減するために、次のような構成を
備え、次のような画像形成動作を行う。
【0032】図4は、出力画像の位置ずれや濃度むらな
どを防止するための複写機100の制御系の構成を機能
ブロック図により説明するものである。同図に示すよう
に、この複写機100では、ユーザからの指示を受ける
ユーザインタフェイス60、ユーザインタフェイス60
から送信されるユーザの指示情報に基づいて各装置の制
御を行う制御部50、制御部50により制御される装置
として、ピックアップロール41、レジストロール対4
2、露光装置1K、Y、M、C、定着ロール対44、一
次転写装置21、二次転写装置31、転写ロール43、
さらに制御部50からの制御信号を受信しこれらの装置
を操作するドライバとして、ピックアップロールドライ
バ41D、レジストロールドライバ42D、露光装置ド
ライバ1KD、YD、MD、CD、ヒータドライバ44
D、一次転写バイアスドライバ21D、二次転写バイア
スドライバ31D、三次転写バイアスドライバ43Dを
備えている。
【0033】さらに制御部50内には、所定の制御手順
として通常モードシーケンス及び高画質モードシーケン
スとが予め記憶されている。なお、一次転写装置21は
各感光体ドラム11K、Y、M、Cと一次中間転写ドラ
ム20a、bとの対峙部分に設けられるため、実際には
合計4つ設けられている。同様に、二次転写装置31は
各一次中間転写ドラム20a、bと二次中間転写ドラム
30との対峙部分に設けられているため、実際には合計
2つ設けられている。
【0034】次に、このような制御系により実際にどの
ように画像形成が行われるかを、A3サイズの原稿を等
倍角で3枚普通紙に複写する場合を例にとり、それぞれ
通常モード、高画質モードの順に説明する。
【0035】○通常モード ユーザインタフェイス60からの送信されるユーザの指
示情報に基づいて、制御部50は通常モードシーケンス
を選択し、次のような制御を行う。
【0036】まず、一枚目のA3サイズ縦送り普通紙S
(1)に対応する露光を行うために制御部50は、それ
ぞれ適切なタイミングで露光装置ドライバ1KD、Y
D、MD、CDに制御信号を送信する。その制御信号を
受信した露光装置ドライバ1KD、YD、MD、CD
は、所定のタイミングで感光体ドラム11K、Y、M、
C表面が露光されるようにそれぞれ露光装置1K、Y、
M、Cの駆動を制御する。
【0037】また、普通紙S(1)に対応する一次〜三
次転写を適切に行うために制御部50は、それぞれ適切
な一次転写バイアスV1、二次転写バイアスV2、三次転
写バイアスV3となるように一次転写バイアスドライバ
21D、二次転写バイアスドライバ31D、三次転写バ
イアスドライバ43Dに制御信号を送信する。その制御
信号を受信した一次転写バイアスドライバ21D、二次
転写バイアスドライバ31D、三次転写バイアスドライ
バ43Dは転写バイアスV1、V2、V3がそれぞれ一次
転写装置21、二次転写装置31、転写ロール43に印
加されるように電圧を制御する。
【0038】また、普通紙S(1)に対応する適切な定
着を行うために制御部50は、普通紙S(1)が定着ロ
ール対44のニップ部分を通過する際に定着ロールが適
切な定着温度Tとなるようにヒータドライバ44Dに制
御信号を送信する。その制御信号を受信したヒータドラ
イバ44Dは、普通紙S(1)が定着温度Tで定着され
るように定着ロール内のヒータに供給する電力を制御す
る。
【0039】また、普通紙S(1)を適切なタイミング
で搬送するために制御部50は、第二中間転写ドラム3
0上のフルカラートナー画像T(KYMC)が転写ロー
ル43とのニップ部分に達するタイミングで普通紙S
(1)がそのニップ部分に搬送されるようにピックアッ
プロールドライバ41D、レジストロールドライバ42
Dに制御信号を送信する。その制御信号を受信したピッ
クアップロールドライバ41D、レジストロールドライ
バ42Dは、シートトレイ40に収容されている普通紙
S(1)を取り出し、さらにレジストロール対42の回
転開始タイミングを図ることで、フルカラートナー画像
T(KYMC)が転写ロール43とのニップ部分に達す
るタイミングで普通紙S(1)がそのニップ部分に搬送
されるようにピックアップロール41、レジストロール
対42の回転駆動を制御する。
【0040】次に、二枚目のA3サイズ縦送り普通紙S
(2)に対応する各種制御は、適切な転写や、適切な定
着を行うための制御については普通紙S(1)の場合と
同様であるが、感光体ドラム11K、Y、M、Cへの露
光タイミング及び普通紙S(2)の搬送タイミングにつ
いては、普通紙S(1)の際の制御に加えて、普通紙S
(1)の搬送方向後端と普通紙S(2)の搬送方向先端
との距離Lが、第二中間転写ドラム30と転写ロール4
3とのニップ部分において0.5〜1.0〔mm〕程度
となるように制御される。なお、第二中間転写ドラム3
0と転写ロール43とのニップ部分のニップ幅Nは、本
実施例では4.0〜5.0〔mm〕程度である。
【0041】つまり、普通紙S(2)をこのようなタイ
ミングで搬送するために制御部50は、第二中間転写ド
ラム30上のフルカラートナー画像T(KYMC)が転
写ロール43とのニップ部分に達するタイミングで普通
紙S(2)がそのニップ部分に搬送されるように、さら
にそのニップ部分において普通紙S(1)の後端と普通
紙S(2)の先端との間隔Lが0.5〜1.0〔mm〕
程度となるようにピックアップロールドライバ41D、
レジストロールドライバ42Dに制御信号を送信する。
その制御信号を受信したピックアップロールドライバ4
1D、レジストロールドライバ42Dは、シートトレイ
40に収容されている普通紙S(2)を取り出し、さら
にレジストロール対42の回転開始タイミングを図るこ
とで、フルカラートナー画像T(KYMC)が転写ロー
ル43とのニップ部分に達するタイミングで普通紙S
(1)がそのニップ部分に搬送され、かつ、そのニップ
部分において普通紙S(1)の後端と普通紙S(2)の
先端との間隔Lが0.5〜1.0〔mm〕程度となるよ
うにピックアップロール41、レジストロール対42の
回転駆動を制御する。
【0042】また、普通紙S(2)に対応する露光を行
うために制御部50は、ニップ部分において普通紙S
(1)の後端と普通紙S(2)の先端との間隔Lが0.
5〜1.0〔mm〕程度となるように対応した適切なタ
イミングで露光装置ドライバ1KD、YD、MD、CD
に予め制御信号を送信する。その制御信号を受信した露
光装置ドライバ1KD、YD、MD、CDは、間隔Lに
対応した所定のタイミングで感光体ドラム11K、Y、
M、C表面が露光されるようにそれぞれ露光装置1K、
Y、M、Cの駆動を制御する。
【0043】最後に、三枚目のA3サイズ縦送り普通紙
S(3)に対応する各種制御は、適切な転写、適切な定
着、感光体ドラム11K、Y、M、Cへの露光タイミン
グ、普通紙S(3)の搬送タイミングについては普通紙
S(2)の場合と同様である。
【0044】図5は、通常モードにおける各種制御をま
とめたものである。同図に示すように、普通紙S(1)
とS(2)との間隔L、普通紙S(2)と普通紙S
(3)との間隔Lはいずれも第二中間転写ドラム30と
転写ロール43とのニップ部分において0.5〜1.0
〔mm〕程度であり、そのニップ部分のニップ幅N
(4.0〜5.0〔mm〕程度)よりも狭い。このよう
な制御により各普通紙間の段差により僅かな画像欠陥が
生じるのを防止することができる。また、各普通紙S
(1)〜(3)にはいずれも斜線で示すように画像が形
成されている。また、各普通紙S(1)〜(3)の一次
〜三次転写バイアスはそれぞれ適切な値であるV1
2、V3である。さらに、各普通紙S(1)〜(3)の
定着温度はそれぞれ適切な値であるTである。
【0045】○高画質モード ユーザインタフェイス60からの送信されるユーザの指
示情報に基づいて、制御部50は高画質モードシーケン
スを選択し、次のような制御を行う。
【0046】まず、一枚目のA3サイズ縦送り普通紙S
(1)に対応する露光は行わない。また、普通紙S
(1)に対応するクリーニング一次〜三次転写を行うた
めに制御部50は、それぞれ一次転写バイアスV1+Δ
1、二次転写バイアスV2+ΔV2、三次転写バイアス
3+ΔV3となるように一次転写バイアスドライバ21
D、二次転写バイアスドライバ31D、三次転写バイア
スドライバ43Dに制御信号を送信する。その制御信号
を受信した一次転写バイアスドライバ21D、二次転写
バイアスドライバ31D、三次転写バイアスドライバ4
3Dは転写バイアスV 1+ΔV1、V2+ΔV2、V3+Δ
3がそれぞれ一次転写装置21、二次転写装置31、
転写ロール43に印加されるように電圧を制御する。
【0047】また、普通紙S(1)に対しては適切な定
着温度制御はなされない。したがって、結果的に定着ロ
ールの温度が適切な定着温度Tに達する前、定着ロール
の温度がT−ΔTの状態で定着される。また、普通紙S
(1)に対しては三次転写タイミングとの関係で搬送タ
イミングが決定されることはない。
【0048】次に、二枚目〜四枚目のA3サイズ縦送り
普通紙S(2)〜S(4)に対応する適切な転写、適切
な定着、各感光体ドラム11K、Y、M、Cへの露光タ
イミング、普通紙S(3)の搬送タイミングの各制御
は、通常モードの二枚目の普通紙S(2)に対する制御
と同一である。
【0049】最後に、五枚目のA3サイズ縦送り普通紙
S(5)に対応する露光は行わない。また、普通紙S
(5)に対応するクリーニング一次〜三次転写を行うた
めに制御部50は、それぞれ一次転写バイアスV1+Δ
1、二次転写バイアスV2+ΔV2、三次転写バイアス
3+ΔV3となるように一次転写バイアスドライバ21
D、二次転写バイアスドライバ31D、三次転写バイア
スドライバ43Dに制御信号を送信する。その制御信号
を受信した一次転写バイアスドライバ21D、二次転写
バイアスドライバ31D、三次転写バイアスドライバ4
3Dは転写バイアスV1+ΔV1、V2+ΔV2、V3+Δ
3がそれぞれ一次転写装置21、二次転写装置31、
転写ロール43に印加されるように電圧を制御する。
【0050】また、普通紙S(5)に対しては適切な定
着温度制御はなされない。したがって、結果的に定着ロ
ールの温度が適切な定着温度Tから低下し、定着ロール
の温度がT−ΔT'の状態で定着される。また、普通紙
S(5)に対しては三次転写タイミングとの関係で搬送
タイミングが決定されることはないが、ニップ部分にお
いて先行する普通紙S(4)の後端と普通紙S(5)の
先端との間隔Lが0.5〜1.0〔mm〕程度となるよ
うに搬送タイミングが制御される。
【0051】図6は、高画質モードにおける各種制御を
まとめたものである。同図に示すように、連続する普通
紙Sの間隔Lはいずれも第二中間転写ドラム30と転写
ロール43とのニップ部分において0.5〜1.0〔m
m〕程度であり、そのニップ部分のニップ幅N(4.0
〜5.0〔mm〕程度)よりも狭い。また、普通紙S
(2)〜(4)にはいずれも斜線で示すように画像が形
成されているが、普通紙S(1)(5)には画像が形成
されていない。したがって、普通紙S(1)の先端、S
(5)の後端の段差により第二中間転写ドラム30に回
転の乱れが生じても、その影響が画像が形成される普通
紙S(2)〜(4)には及ばない。
【0052】また、普通紙(2)〜(4)に対応する一
次〜三次転写バイアスはそれぞれ適切な値であるV1
2、V3であるが、普通紙S(1)(5)に対応する一
次〜三次転写バイアスはそれぞれV1+ΔV1、V2+Δ
2、V3+ΔV3である。したがって、普通紙S(1)
(5)には感光体ドラム11K、Y、M、C、第一中間
転写ドラム20a、b、第二中間転写ドラム30表面の
異物をより多く付着させることができ、クリーニング効
果が期待される。
【0053】さらに、各普通紙S(1)〜(3)に対応
する定着温度はそれぞれ適切な値であるTであるが、普
通紙S(1)(5)に対応する定着温度はそれぞれT−
ΔT、 T−ΔT'である。したがって、画像が形成され
ない普通紙S(1)(5)に対応する定着時の消費電力
を軽減することができる。
【0054】◎変形例 本変形例に係る複写機101は、実施例1に係る複写機
100の変形であり、A3サイズの普通紙を収容するシ
ートトレイ40aと、A4サイズの普通紙を収容するシ
ートトレイ40bとを備えている。本変形例101に係
る複写機101において、実施例1に係る複写機100
と同一の構成や動作はその説明を省略する。
【0055】図7は、出力画像の位置ずれや濃度むらな
どを防止するための複写機101の制御系の構成を機能
ブロック図により説明するものである。同図に示すよう
に、この複写機101では、制御部50により制御され
る装置として、シートトレイ40aに対応するピックア
ップロール41a、シートトレイ40bに対応するピッ
クアップロール41bを備え、これらの装置を操作する
ドライバとして、それぞれピックアップロールドライバ
41aD、ピックアップロールドライバ41aDを備え
ている。
【0056】このような制御系により実際にどのように
画像形成が行われるかを、A3サイズの原稿を等倍角で
3枚普通紙に高画質モードで複写する場合を例にとり説
明する。なお、通常モードでの動作は実施例1に係る複
写機100と同様である。
【0057】○高画質モード ユーザインタフェイス60からの送信されるユーザの指
示情報に基づいて、制御部50は高画質モードシーケン
スを選択し、次のような制御を行う。
【0058】まず、制御部50は一枚目の普通紙S
(1)としてA4サイズの普通紙を選択するようにピッ
クアップロールドライバ41bDに制御信号を送信す
る。その制御信号を受信したピックアップロールドライ
バ41bDは、シートトレイ40bに収容されているA
4サイズの普通紙S(1)を取り出す。その他の制御は
実施例1のものと同様である。
【0059】次に、二枚目〜四枚目の普通紙S(1)〜
(4)としてA3サイズの普通紙を選択するようにピッ
クアップロールドライバ41aDに制御信号を送信す
る。その制御信号を受信したピックアップロールドライ
バ41aDは、シートトレイ40aに収容されているA
3サイズの普通紙S(1)を取り出す。その他の制御は
実施例1のものと同様である。
【0060】最後に、制御部50は一枚目の普通紙S
(1)としてA4サイズの普通紙を選択するようにピッ
クアップロールドライバ41bDに制御信号を送信す
る。その制御信号を受信したピックアップロールドライ
バ41bDは、シートトレイ40bに収容されているA
4サイズの普通紙S(1)を取り出す。その他の制御は
実施例1のものと同様である。
【0061】図8は、高画質モードにおける各種制御を
まとめたものである。同図に示すように、連続する普通
紙Sの間隔Lはいずれも第二中間転写ドラム30と転写
ロール43とのニップ部分において0.5〜1.0〔m
m〕程度であり、そのニップ部分のニップ幅N(4.0
〜5.0〔mm〕程度)よりも狭い。また、普通紙S
(2)〜(4)にはいずれも斜線で示すように画像が形
成されているが、普通紙S(1)(5)には画像が形成
されていない。したがって、普通紙S(1)の先端、S
(5)の後端の段差により第二中間転写ドラム30に回
転の乱れが生じても、その影響が画像が形成される普通
紙S(2)〜(4)には及ばない。
【0062】また、普通紙(2)〜(4)に対応する一
次〜三次転写バイアスはそれぞれ適切な値であるV1
2、V3であるが、普通紙S(1)(5)に対応する一
次〜三次転写バイアスはそれぞれV1+ΔV1、V2+Δ
2、V3+ΔV3である。したがって、普通紙S(1)
(5)には感光体ドラム11K、Y、M、C、第一中間
転写ドラム20a、b、第二中間転写ドラム30表面の
異物をより多く付着させることができ、クリーニング効
果が期待される。
【0063】また、各普通紙S(1)〜(3)に対応す
る定着温度はそれぞれ適切な値であるTであるが、普通
紙S(1)(5)に対応する定着温度はそれぞれT−Δ
T、T−ΔT'である。したがって、画像が形成されな
い普通紙S(1)(5)に対応する定着時の消費電力を
軽減することができる。
【0064】さらに、画像が形成されない普通紙S
(1)(5)は画像が形成される普通紙S(2)〜
(4)に比べて小さく、紙資源の節約に資する。一方、
普通紙S(1)(5)と普通紙S(2)〜(4)とは、
その搬送方向に直交するエッジ長さが等しいため、小さ
い普通紙S(1)(5)であっても充分に画像欠陥を防
止することはできる。
【0065】◎実施例2 図9は、本発明を適用した他の実施例に係る複写機(画
像形成装置)200の断面概略図である。この複写機2
00の構成を、画像入力系、画像形成系、シート搬送系
に分けてそれぞれ説明する。
【0066】画像入力系として、原稿載置台70、原稿
読取装置71、画像処理装置72を備えている。画像形
成系として、ブラック、イエロー、マゼンタ、サイアン
の各色に対応する露光装置1K、Y、M、C、同じく各
色に対応する画像形成ステーション10K、Y、M、C
(図中点線で囲む部分)、中間転写ベルト20などを備
えている。また各画像形成ステーション10には、感光
体ドラム11、帯電装置12、現像装置13、ベルト駆
動装置14、感光体クリーニング装置15、(一次)転
写ロール22などをそれぞれ備えている。シート搬送系
として、レジストロール対42、(二次)転写ロール4
3、定着ロール対44などを備えている。また、中間転
写ベルト20の周囲には、ドライブロール23、張架ロ
ール24a〜c、バックアップロール25、ベルトクリ
ーニング装置26、ベルト除電装置27などがそれぞれ
設けられている。
【0067】次に、このような複写機200の基本的な
フルカラー複写動作について説明する。まず、ユーザが
原稿載置台70の上に読み取り原稿を載せ、図示しない
ユーザインタフェイスにより複写指示をおこなうと、画
像読取装置71が走査しつつ原稿を光学的に読み取り、
電気信号(画像データI)に変換する。その画像データ
Iは、画像処理主装置72において、ブラック、イエロ
ー、マゼンタ、サイアンの各色に色分解され、それら各
色の画像データI(K、Y、M、C)に、マーキングデ
バイス/プロセスの特性を考慮した所定の重み係数を付
与する等の画像処理が施される。
【0068】一方、各画像形成ステーション10内の感
光体ドラム11は、ベルト駆動装置14により図中矢印
の方向へ回転駆動されている。この感光体ドラム11の
表面は、帯電装置12により一様な所定電位に帯電され
る。そして、各露光装置1K、Y、M、C、がそれぞれ
画像データI(K、Y、M、C)に対応した露光光を所
定タイミングで各感光体ドラム11K、Y、M、C表面
に照射することにより、各感光体ドラム11K、Y、
M、C表面には電位差による潜像が形成される。その潜
像は、各現像装置13K、Y、M、Cによりトナーが静
電的に付着され、トナー画像T(K、Y、M、C)とな
る。
【0069】他方、中間転写ベルト20は、図示しない
駆動装置により図中矢印の方向へ回転駆動されている。
そして、このトナー画像T(K、Y、M、C)は、一次
転写ロール22K、Y、M、Cにより各感光体ドラム1
1K、Y、M、Cから中間転写ベルト20へと順次静電
的に(一次)転写される。この際、中間転写ベルト20
表面のトナー画像T(K)の上にトナー画像T(Y)
が、その上にトナー画像T(M)が、さらにその上にト
ナー画像T(C)が順に重ね合わされ、結果としてフル
カラーのトナー画像T(KYMC)が形成される。な
お、一次転写後に各感光体ドラム11K、Y、M、C表
面に残存する一部のトナーなどの異物は、感光体クリー
ニング装置15K、Y、M、Cにより除去される。
【0070】このようにトナー画像(KYMC)が形成
される間、シート搬送系においては、シートトレイ(図
示せず)内の普通紙(記録シート)Sがピックアップロ
ール(図示せず)により一枚取り出され、レジストロー
ル対42へと搬送される。レジストロール対42が停止
状態から所定タイミングで回転を開始することにより、
中間転写ベルト20上のフルカラートナー画像T(KY
MC)が二次転写ロール43と中間転写ベルト20との
ニップ部分に達するタイミングと、普通紙Sがそのニッ
プ部分に達するタイミングとを一致させ、転写ロール4
3により中間転写ベルト20上のフルカラートナー画像
T(KYMC)が普通紙Sに静電的に転写される。な
お、二次転写後に中間転写ベルト20表面に残存する一
部のトナーなどの異物はベルトクリーニング装置26に
より除去される。さらに、中間転写ベルト20に残存す
る電位履歴はベルト除電装置27により除去される。
【0071】その後、表面にフルカラートナー画像T
(KYMC)を静電的に保持する普通紙Sは、定着ロー
ル対44のニップ部分を通過する際に、各定着ロールか
らの熱と圧力との作用によりそのフルカラートナー画像
T(KYMC)を表面に定着させ、複写機200外部へ
と排出される。このような複写工程を一サイクルとし、
これを連続的に行うことにより、次々にフルカラー画像
を複写することができる。
【0072】このような複写機200においても、実施
例1と同様の構成を採用し、実施例1と同様の動作を行
えば、中間転写ベルト20と転写ロール43とのニップ
部分に普通紙Sの搬送方向先端が達する際、後端が脱す
る際の衝撃により生じる出力画像の位置ずれや濃度むら
などを簡易な構成により低減することができる。
【0073】つまり、連続的に搬送される普通紙Sの間
隔Lをいずれも中間転写ベルト20と転写ロール43と
のニップ部分において0.5〜1.0〔mm〕程度と
し、そのニップ部分のニップ幅N(4.0〜5.0〔m
m〕程度)よりも狭く制御する。また、画像形成の有無
を制御してもよい(実施例1の通常モードと高画質モー
ド参照)。さらに、一次、二次転写バイアスや定着温度
を制御してもよいし(実施例1の高画質モード参照)、
搬送する記録シートの種類を制御してもよい(実施例1
の変形例参照)。
【0074】◎実施例3 図10は、本発明を適用した他の実施例に係る複写機
(画像形成装置)300の断面概略図である。この複写
機300の構成を、画像入力系、画像形成系、シート搬
送系に分けてそれぞれ説明する。
【0075】画像入力系として、原稿載置台70、原稿
読取装置71、画像処理装置72を備えている。画像形
成系として、ブラック、イエロー、マゼンタ、サイアン
の各色に対応する露光装置1K、Y、M、C、同じく各
色に対応する画像形成ステーション10K、Y、M、C
(図中点線で囲む部分)などを備えている。また各画像
形成ステーション10には、感光体ドラム11、帯電装
置12、現像装置13、ベルト駆動装置14、感光体ク
リーニング装置15、転写ロール22K、Y、M、Cな
どをそれぞれ備えている。シート搬送系として、レジス
トロール対42、シート搬送ベルト20'、定着ロール
対44などを備えている。また、シート搬送ベルト2
0'の周囲には、ドライブロール23、張架ロール24
a〜d、ベルトクリーニング装置26、ベルト除電装置
27、吸着用帯電装置28、剥離用帯電装置29などが
それぞれ設けられている。
【0076】次に、このような複写機300の基本的な
フルカラー複写動作について説明する。まず、ユーザが
原稿載置台70の上に読み取り原稿を載せ、図示しない
ユーザインタフェイスにより複写指示をおこなうと、画
像読取装置71が走査しつつ原稿を光学的に読み取り、
電気信号(画像データI)に変換する。その画像データ
Iは、画像処理主装置72において、ブラック、イエロ
ー、マゼンタ、サイアンの各色に色分解され、それら各
色の画像データI(K、Y、M、C)に、マーキングデ
バイス/プロセスの特性を考慮した所定の重み係数を付
与する等の画像処理が施される。
【0077】一方、各画像形成ステーション10内の感
光体ドラム11は、ベルト駆動装置14により図中矢印
の方向へ回転駆動されている。この感光体ドラム11の
表面は、帯電装置12により一様な所定電位に帯電され
る。そして、各露光装置1K、Y、M、C、がそれぞれ
画像データI(K、Y、M、C)に対応した露光光を所
定タイミングで各感光体ドラム11K、Y、M、C表面
に照射することにより、各感光体ドラム11K、Y、
M、C表面には電位差による潜像が形成される。その潜
像は、各現像装置13K、Y、M、Cによりトナーが静
電的に付着され、トナー画像T(K、Y、M、C)とな
る。
【0078】このようにトナー画像(K、Y、M、C)
が形成される間、シート搬送系においては、シートトレ
イ(図示せず)内の普通紙(記録シート)Sがピックア
ップロール(図示せず)により一枚取り出され、レジス
トロール対42へと搬送される。レジストロール対42
が停止状態から所定タイミングで回転を開始することに
より、図示しない駆動装置により図中矢印の方向へ回転
駆動されているシート搬送ベルト20'へ普通紙Sが引
き渡される。なお、このレジストロール対42からシー
ト搬送ベルト20'へと普通紙Sが引き渡される際に、
吸着用帯電装置28により普通紙Sへシート搬送ベルト
20'に吸着するような電荷が与えられる。
【0079】そして、この各感光体ドラム11K、Y、
M、C上のトナー画像T(K、Y、M、C)は、転写ロ
ール22K、Y、M、Cにより各感光体ドラム11K、
Y、M、Cからシート搬送ベルト20'上の普通紙Sへ
と順次静電的に転写される。この際、普通紙Sにはまず
トナー画像T(K)が一次転写され、のトナー画像T
(K)の上にトナー画像T(Y)が、その上にトナー画
像T(M)が、さらにその上にトナー画像T(C)が順
に重ね合わされ、結果としてフルカラーのトナー画像T
(KYMC)が形成される。
【0080】なお、一次転写後に各感光体ドラム11
K、Y、M、C表面に残存する一部のトナーなどの異物
は、感光体クリーニング装置15K、Y、M、Cにより
除去される。また、シート搬送ベルト20'表面に残存
する一部のトナーなどの異物は、ベルトクリーニング装
置26により除去される。さらに、シート搬送ベルト2
0'に残存する電位履歴は、ベルト除電装置27により
除去される。
【0081】その後、表面にフルカラートナー画像T
(KYMC)を静電的に保持する普通紙Sは、定着ロー
ル対44のニップ部分を通過する際に、各定着ロールか
らの熱と圧力との作用によりそのフルカラートナー画像
T(KYMC)を表面に定着させ、複写機200外部へ
と排出される。なお、シート搬送ベルト20'から定着
ロール対44へと普通紙Sが引き渡される際に、剥離用
帯電装置29により普通紙Sへシート搬送ベルト20'
から剥がれるような電荷が与えられる。このような複写
工程を一サイクルとし、これを連続的に行うことによ
り、次々にフルカラー画像を複写することができる。
【0082】このような複写機300においても、実施
例1と同様の構成を採用し、実施例1と同様の動作を行
えば、各感光体ドラム11K、Y、M、Cとシート搬送
ベルト20'とのニップ部分に普通紙Sの搬送方向先端
が達する際、後端が脱する際の衝撃により生じる出力画
像の位置ずれや濃度むらなどを簡易な構成により低減す
ることができる。
【0083】つまり、連続的に搬送される普通紙Sの間
隔Lをいずれも各感光体ドラム11K、Y、M、Cとシ
ート搬送ベルト20'とのニップ部分ニップ部分におい
て0.5〜1.0〔mm〕程度とし、そのニップ部分の
ニップ幅N(4.0〜5.0〔mm〕程度)よりも狭く
制御する。また、画像形成の有無を制御してもよい(実
施例1の通常モードと高画質モード参照)。さらに、一
次、二次転写バイアスや定着温度を制御してもよいし
(実施例1の高画質モード参照)、搬送する記録シート
の種類を制御してもよい(実施例1の変形例参照)。
【0084】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、出力画像の位置ずれや濃度むらなどを低減した高
品位な画像を簡易な構成により得ることができる画像形
成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の概念を説明するものである。
【図2】図2は、本発明に係る画像形成装置の動作を説
明するものである。
【図3】図3は、実施例1に係る複写装置の断面概略図
である。
【図4】図4は、実施例1に係る複写装置の制御系をブ
ロック図を用いて説明するものである。
【図5】図5は、実施例1に係る複写装置の通常モード
における画像形成結果を模式的に示すものである。
【図6】図6は、実施例1に係る複写装置の高画質モー
ドにおける画像形成結果を模式的に示すものである。
【図7】図7は、実施例1の変形例に係る複写装置の制
御系をブロック図を用いて説明するものである。
【図8】図8は、実施例1の変形例に係る複写装置の高
画質モードにおける画像形成結果を模式的に示すもので
ある。
【図9】図9は、実施例2に係る複写装置の断面概略図
である。
【図10】図10は、実施例3に係る複写装置の断面概
略図である。
【図11】図11は、
【符号の説明】
100…複写機(実施例1)、1…露光装置、11…感
光体ドラム、20a、b…第一中間転写ドラム、21…
一次転写装置、30…第二中間転写ドラム、31…二次
転写装置、41…ピックアップロール、42…レジスト
ロール対、43…転写ロール、44…定着ロール対、2
00…複写機(実施例2)、20…中間転写ベルト、3
00…複写機(実施例3)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯島 喜一郎 神奈川県足柄上郡中井町境430グリーンテ クなかい、富士ゼロックス株式会社内 Fターム(参考) 2H032 AA05 BA08 BA11 BA16 BA21 CA02 CA13 CA15 2H033 BA08 BA24 BA30 BA59 BB01 BB17 BB28 BB34 CA02 CA27 CA30 2H072 AB08 AB20 CA01 3F049 DA12 EA23 LA02 LA05 LA07 LB03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像が形成され得る記録シートを所定間
    隔で連続的に搬送する搬送手段と、その搬送手段により
    搬送される記録シートを所定ニップ幅で狭持して回転す
    る一対の回転体とを備える画像形成装置において、 当該搬送手段は、各記録シートの間隔Lが前記所定ニッ
    プ幅Nよりも狭い状態で記録シートを当該一対の回転体
    へと搬送することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 上記一対の回転体の一方は画像担持体で
    あり、他方は転写ロールである請求項1に記載の画像形
    成装置。
  3. 【請求項3】 記録シートの間隔Lは、ニップ幅Nに対
    して、(1/10)N≦L≦(3/8)Nである請求項
    1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 連続的に搬送される複数枚の記録シート
    のうち搬送方向先端側及び/又は搬送方向後端側の一部
    の記録シートに対しては画像が形成されないように制御
    する画像形成制御手段を有する請求項1〜3のいずれか
    に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 トナー像を担持する画像担持体と、所定
    の転写バイアスにより画像担持体から記録シートへとト
    ナー像を転写する転写手段とを備え、画像が形成されな
    い記録シートに対応する転写工程では画像が形成される
    記録シートに対応する転写工程よりもより大きな転写バ
    イアスにより転写を行う転写制御手段を有する請求項4
    に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 記録シート上に担持されるトナー像を熱
    と圧力との作用により記録シート上に定着する定着手段
    を備え、画像が形成されない記録シートに対応する定着
    工程では画像が形成される記録シートに対応する定着工
    程よりもより低い温度により定着を行う定着制御手段を
    有する請求項4又は5に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 それぞれ異なる種類の記録シートを格納
    する複数の記録シートトレイを備え、画像が形成されな
    い記録シートの種類を画像が形成される記録シートの種
    類と異なるように選択するシート選択手段を有する請求
    項4〜6のいずれかに記載の画像形成装置。
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