JP2018035918A - 歯車変速機の変速機構 - Google Patents

歯車変速機の変速機構 Download PDF

Info

Publication number
JP2018035918A
JP2018035918A JP2016171697A JP2016171697A JP2018035918A JP 2018035918 A JP2018035918 A JP 2018035918A JP 2016171697 A JP2016171697 A JP 2016171697A JP 2016171697 A JP2016171697 A JP 2016171697A JP 2018035918 A JP2018035918 A JP 2018035918A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shift
guide groove
shape
gear transmission
radius
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016171697A
Other languages
English (en)
Inventor
和彦 横山
Kazuhiko Yokoyama
和彦 横山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JATCO Ltd
Original Assignee
JATCO Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JATCO Ltd filed Critical JATCO Ltd
Priority to JP2016171697A priority Critical patent/JP2018035918A/ja
Publication of JP2018035918A publication Critical patent/JP2018035918A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】シフトドラムの回転によりシフトフォークを摺動させて変速を実行する歯車変速機の変速機構において、シフトフォークの駆動抵抗を軽減する。【解決手段】シフターピン10の外面12の形状と案内溝の側面14の形状を、シフトドラムの案内溝とシフトフォークのシフタービンとを2点B1,B2で接触するよう形成することにより、シフトフォークのガイドロッドやシフトドラムに対する傾き(倒れ)を抑制し、片当たりや噛み込みによる抵抗の増加を抑制した。【選択図】図2

Description

本発明は、車両に搭載される歯車変速機の変速機構に関するものである。
従来より、外周面に案内溝が形成された円柱状のシフトドラムと、前記案内溝に摺動自在に嵌合されるシフターピンが形成されると共にガイドロッドに摺動可能に支持されたシフトフォークとを備え、前記シフトドラムをシフト操作機構で軸心を中心に回転させることにより前記シフトフォークを前記ガイドロッドの軸方向に摺動させて変速を実行する歯車変速機の変速機構が知られている。(特許文献1)
特開2005−127368号公報
このような変速機構では、二股に分岐されたシフトフォークの本体先端部が、変速機の回転軸と等速回転するクラッチハブ(クラッチスリーブとも言う)又は歯車ボス部の外周に形成された環状溝に常時嵌合している。
そのため、シフトフォークにはクラッチハブの回転により、シフトフォークをクラッチハブの半径方向に偏移させようとする力が作用しており、特に変速の開始時においてはシフトフォークの先端がクラッチハブの環状溝により強い力で押し付けられるため、シフトフォークを半径方向へ偏移させるのに要する力が増加し、シフトフォークに倒れや傾き等が発生する。
その結果、シフトフォークとガイドロッドとの嵌合部における芯ずれや、シフターピンと案内溝の側面との間のこじれ、噛み込み等が発生して変速機構全体の摺動抵抗が増加するため、シフトドラムの操作力により大きな力が必要となり、特にシフトドラムを電動モータ等のアクチュエータで駆動する場合には、装置が大型化してしまう虞がある。
本発明は、上記のような課題を解決するために創案されたもので、シフトドラムを用いた歯車変速機の変速機構において、シフトフォークの傾きや倒れを防止して、変速機構における摺動抵抗の増加を抑制することを目的とするものである。
(1)上記の目的を達成するため、本発明の歯車変速機の変速機構は、外周面に案内溝が形成された円柱状のシフトドラムと、前記案内溝に摺動自在に嵌合されるシフターピンが形成されると共にガイドロッドに摺動可能に支持されたシフトフォークと、を備え、前記シフトドラムをシフト操作機構で軸心を中心に回転させることにより前記シフトフォークを前記ガイドロッドの軸方向に摺動させて変速を実行する歯車変速機の変速機構において、前記シフターピンの外面の形状と前記案内溝の側面の形状を、前記摺動時に前記外面と前記側面とが互いに2点接触するように形成したことを特徴としている。
(2)前記案内溝の前記側面に当接する前記シフタービンの外面の形状を、前記シフトドラムの軸心に沿う断面において、所定の半径R1の半円形状とし、前記案内溝の側面の形状を、前記断面において、前記半径R1より大きい半径R2の円弧で形成することが好ましい。
(3)また、前記断面における前記案内溝の側面形状を、同一の半径R2で中心の位置が異なる2つの円弧で形成し、前記2つの円弧の中心を、前記所定半径R1の中心を通る前記シフトドラムの軸心と略平行な仮想線の上下にそれぞれ偏倚して配置することが好ましい。
(4)さらに、前記2つの円弧の接合部分における前記側面に、前記円弧の半径方向外側へ向かって窪ませた凹部を形成することが好ましい。
本発明によれば、シフトドラムの案内溝の側面において、シフターピンの外面と前記側面とが摺動時に2点接触するように形成したので、シフトフォークの傾きや倒れを防止して、変速機構における摺動抵抗の増加を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る歯車変速機の変速機構の構造を模式的に示す断面図である。 図1のA部を拡大して示す部分断面図である。 本発明の一実施形態の特徴的構成を示す説明図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。以下の実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができるとともに、必要に応じて取捨選択することや適宜組み合わせることが可能である。
図1は本実施形態にかかる変速機構を模式的に示す断面図であり、図1に示すように、外周面に案内溝2が形成された円柱状のシフトドラム4は、図示しない手動のシフト操作機構又は電動モータ等により、軸心Cを中心に回転されるように構成されている。
また、案内溝2には、ガイドロッド5に摺動可能に支持されたシフトフォーク6のボス部8に、一体的に形成されたシフターピン10が摺動自在に嵌合されている。
シフトフォーク6のボス部8には、従来周知の先端が二股に分岐されたシフトフォーク本体(図示せず)が突設されており、このシフトフォーク本体の先端は、これも従来周知の歯車変速機のクラッチハブの外周溝に嵌合されている。
さらに、案内溝2は、シフトドラム4の外周面において部分的に軸心Cに対して傾斜するように(即ち、案内溝2が軸心Cを中心に回転すると溝位置が軸方向に移動するように)形成されており、シフトドラム4が回転されて、シフターピン10が前記傾斜部分を案内摺動されることにより、シフトフォーク6が軸方向に摺動されてクラッチハブを移動し、歯車変速機の変速が実行されるよう構成されている。
歯車変速機の変速を行なう際の上記の摺動時に、互いに接触するシフターピン10の外面12と案内溝2の側面14の形状は、図2に示すように、外面12と側面14とが上下の2点B1,B2で接触(2点接触)するように形成されている。
前記2点接触を達成するために、外面12は、図3(a)に示すように、側面14との当接面が点O1を中心とする半径R1の半円形で構成され、側面14は前記半径R1より大きな半径R2を有し、異なる2つの中心点O2,O3を有する2つの円弧141,142で構成されている。
前記2つの円弧141,142は、図3(b)に示すように、中心点O1を通り軸心Cと略平行な仮想線Tの上下に等距離だけ偏位して配置された中心点O2,O3を中心に描かれる円弧であり、仮想線Tの下方に配置された中心点O2を中心として上方の円弧141が形成され、仮想線Tの上方に配置された中心点O3を中心として上方の円弧142が形成されている。
また、側面14において、前記2つの円弧141,142が接合される部分(仮想線Tと側面14とが交差する部分でもある。)及びその近傍には、側面14の表面から窪んだ(図2の断面図において、円弧141,142の半径方向R2外方へ突出する)凹部16が形成されている。
上記形状とすることにより、大きい半径R2の円弧141,142で形成された側面14を有する案内溝2に、外面12が小さな半径R1の半円で形成されたシフターピン10を嵌合させたとき、外面12と側面14とが2点B1,B2で接触する2点接触の構成となる。
また、凹部16を設けることにより、外面12の頂点(外面12と仮想線Tとの交差部分)が側面14に接触することが回避できる。
さらに、シフターピン10において、半径R1の曲線の外面12から直線に変化する部分(図3中、D1,D2で示す部分)は、曲率1/R1から曲率0に向かって滑らかに変化する曲線で形成されており、具体的にはLogR1の曲線で構成するのが好適と考えられる。
この構成により、上記構成にも拘わらず、万が一シフターピン10が案内溝2内で傾斜してしまったときに、外面12の側面14に対する接触面の形状変化を穏やかにして、案内溝2に対する衝撃の変化を穏やかにすることができる。
なお、上記説明では、案内溝2の一方の側面14における構成を説明したが、他方の側面14における構成も同様のものである。
本発明の一実施形態に係る歯車変速機の変速機構は、上述のように構成されるので、以下のような作用及び効果を得ることができる。
変速の際、シフターピン10の外面12が案内溝2の一方の側面(一側面)14に接触して摺動するが、このとき、シフターピン10の外面12を案内溝2の側面14に対して2点接触させることにより、シフトフォーク本体の先端部でクラッチハブから受けるシフトフォークを傾斜させようとする力に抗して、シフトフォーク6の傾きや倒れを阻止するようにシフターピン10を保持することができるので、シフトフォーク6の傾きや倒れによる摺動抵抗の増加を抑制でき、シフト操作力の軽減、シフトアクチュエータの小型化等を実現できる。
また、シフターピン10の外面を半径R1の半円で形成し、案内溝2の側面14を半径R1より大きな半径R2で中心の位置O2,O3が異なる2つの円弧141,142で形成して2点接触を構成したので、自動調心作用が発揮され、シフトフォーク本体の中立を保持してフォーク先端のクラッチハブ環状溝への接触が低減されて、変速機回転軸の回転フリクションを低減できる。
以上、本発明の一実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、上記実施形態を本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して適用することが可能である。
例えば、上記実施形態では、シフターピン10をシフトフォーク6のボス部8に一体的に形成する構成を開示したが、シフターピン10の構成はこれに限られるものではなく、ボス部8に突設した円柱状の軸に前記実施形態と同様の外面12を有するリング状の部材を外嵌して構成することも可能である。
2 案内溝
4 シフトドラム
6 シフトフォーク
10 シフターピン
12 外面
14 側面
16 凹部

Claims (4)

  1. 外周面に案内溝が形成された円柱状のシフトドラムと、
    前記案内溝に摺動自在に嵌合されるシフターピンが形成されると共にガイドロッドに摺動可能に支持されたシフトフォークと、を備え、
    前記シフトドラムをシフト操作機構で軸心を中心に回転させることにより前記シフトフォークを前記ガイドロッドの軸方向に摺動させて変速を実行する歯車変速機の変速機構において、
    前記シフターピンの外面の形状と前記案内溝の側面の形状を、前記摺動時に前記外面と前記側面とが互いに2点接触するように形成した
    ことを特徴とする歯車変速機の変速機構。
  2. 前記案内溝の側面に当接する前記シフタービンの外面の形状を、前記シフトドラムの軸心に沿う断面において、所定の半径R1の半円形状とし、
    前記案内溝の側面の形状を、前記断面において、前記半径R1より大きい半径R2の円弧で形成した
    ことを特徴とする請求項1記載の歯車変速機の変速機構。
  3. 前記断面における前記案内溝の側面形状を、同一の半径R2で中心の位置が異なる2つの円弧で形成し、
    前記2つの円弧の中心を、前記所定半径R1の中心を通る前記シフトドラムの軸心と略平行な仮想線の上下にそれぞれ偏倚して配置した
    ことを特徴とする請求項2に記載の歯車変速機の変速機構。
  4. 前記2つの円弧の接合部分における前記側面に、前記円弧の半径方向外側へ向かって窪ませた凹部を形成した
    ことを特徴とする請求項3に記載の歯車変速機の変速機構。
JP2016171697A 2016-09-02 2016-09-02 歯車変速機の変速機構 Pending JP2018035918A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016171697A JP2018035918A (ja) 2016-09-02 2016-09-02 歯車変速機の変速機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016171697A JP2018035918A (ja) 2016-09-02 2016-09-02 歯車変速機の変速機構

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018035918A true JP2018035918A (ja) 2018-03-08

Family

ID=61565642

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016171697A Pending JP2018035918A (ja) 2016-09-02 2016-09-02 歯車変速機の変速機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018035918A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3822518A1 (en) 2019-11-18 2021-05-19 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Control device for power transmission mechanism

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62179303U (ja) * 1986-05-06 1987-11-14
JPH04505204A (ja) * 1988-11-26 1992-09-10 ハーディ スパイサー リミテッド 定速度比自在継手
JP2005127368A (ja) * 2003-10-21 2005-05-19 Suzuki Motor Corp 車両用変速装置
JP2006002921A (ja) * 2004-06-21 2006-01-05 Kawasaki Heavy Ind Ltd 車輌用チェンジ機構
JP2006044375A (ja) * 2004-08-02 2006-02-16 Nsk Ltd 電動式パワーステアリング装置
JP2010090924A (ja) * 2008-10-03 2010-04-22 Thk Co Ltd ボールねじ

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62179303U (ja) * 1986-05-06 1987-11-14
JPH04505204A (ja) * 1988-11-26 1992-09-10 ハーディ スパイサー リミテッド 定速度比自在継手
JP2005127368A (ja) * 2003-10-21 2005-05-19 Suzuki Motor Corp 車両用変速装置
JP2006002921A (ja) * 2004-06-21 2006-01-05 Kawasaki Heavy Ind Ltd 車輌用チェンジ機構
JP2006044375A (ja) * 2004-08-02 2006-02-16 Nsk Ltd 電動式パワーステアリング装置
JP2010090924A (ja) * 2008-10-03 2010-04-22 Thk Co Ltd ボールねじ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3822518A1 (en) 2019-11-18 2021-05-19 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Control device for power transmission mechanism
US11480220B2 (en) 2019-11-18 2022-10-25 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Control device for power transmission mechanism

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5131353B2 (ja) 無段変速機
JP2015227691A (ja) 無段変速機
JP6540832B2 (ja) 伝達ベルト
JP2017107066A5 (ja)
JP2018500524A (ja) 無段変速機用のプッシュベルトおよびプッシュベルトが設けられた変速機
WO2015111326A1 (ja) 歯車伝動装置
JP2018035918A (ja) 歯車変速機の変速機構
TWI610038B (zh) 無段變速環座驅動機構
JP2019061139A5 (ja)
JP2016061424A (ja) 等速ジョイント
JP5517861B2 (ja) 変速機のシフトアンドセレクトシャフトアッセンブリ
JP2005180640A (ja) 等速自在継手
JP6401689B2 (ja) 魚釣用両軸受型リール
JP2015148276A (ja) 等速ジョイント
JP6217509B2 (ja) 手動変速機
WO2017175255A1 (ja) トロイダル無段変速機
JP2009019676A (ja) 摺動式トリポード形等速ジョイント
JP2019052744A (ja) トリポード型等速自在継手
CN107208759B (zh) 具有增加的速度比覆盖范围的无级变速器和用于这种变速器的速度比控制方法
JP2012229767A (ja) 変速機のシフトフォーク
JP2012013207A (ja) トリポード型等速ジョイント
KR101748955B1 (ko) 트라이포드 등속조인트
JP2009250256A (ja) 等速継手
JP2014190506A (ja) 無段変速装置
JP2018066932A5 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190607

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200303

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200410

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20200929