JP2005127368A - 車両用変速装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】カム溝の内側面とシフトフォークピンとの嵌合部に発生するかじりを防止してシフトフィーリングの向上を図った車両用変速装置を提供するにある。
【解決手段】シフトカム25の軸方向に離間して設けられた複数条のカム溝28を形成し、これらのカム溝28内に摺動自在に嵌合されるシフトフォークピン30を有するシフトフォーク26をシフトフォークシャフト27にその軸方向に摺動可能に設ける一方、シフトフォークピン30を、シフトカム25の回転時に一条以上のカム溝28においてシフトフォーク26の基端部26aをシフトフォークシャフト27の軸方向に摺動させる際、そのカム溝28の傾斜部との係合が点接触状態となるように設定すると共に、他のシフトフォーク26の基端部26aをシフトフォークシャフト27の軸方向に摺動させないカム溝28の直線部との係合を非接触状態もしくは点接触状態のいずれか一方となるように設定したものである。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両用変速装置に関する。
例えば自動二輪車等の小型車両に搭載されるエンジンには変速装置が装備されている。この変速装置は、クラッチ機構を介してクランクシャフトの回転が伝達されるカウンタシャフトと、例えばドライブチェーンを介して駆動輪である駆動輪に回転を伝達するドライブシャフトとを備え、両シャフトに歯数の異なる複数枚のミッションギヤを設けてこれらのミッションギヤの組み合わせを変えることによって変速(一次減速)を行っている。
ミッションギヤは、例えばシャフトと一体に回転し且つシャフト上を軸方向に摺動自在に設けられたギヤを有し、これらのギヤは常時噛合って回転する(常時噛合式変速装置の場合)と共に、各ギヤの側面にはドッグが形成されている。そして、自動二輪車の場合はシフトペダルアームを足操作してシフトカムを回転させ、シフトカムの回転によってシフトフォークを摺動させて所定のギヤのドッグを隣接するギヤのドッグに噛み合わさせて回転一体化することによりミッションギヤの組み合わせを変えている。
具体的には、シフトフォークシャフトに例えばY字形状を有する複数のシフトフォークの基端部が軸方向に摺動自在に軸装され、これらシフトフォークの基端部に突設されたシフトフォークピンがそれぞれシフトカムのカム溝内に摺動自在に嵌合されている。そして、例えばシフトペダルアームのシフト操作によってシフトカムを回動操作すると、シフトフォークがシフトカムのカム溝に合わせてシフトフォークシャフト沿いに摺動し、これによって所定のギヤがシャフトの軸方向に沿って摺動し、隣接するギヤにドッグ結合あるいは切り放されるようになっている(例えば特許文献1参照)。
また、シフトカムCの外径展開図である図5に示すように、シフトカムCの表面にその周方向に延在する複数本のカム溝Mは所定のギヤを所定のギヤポジション時に移動させるよう、周方向に延びる直線部Maと、シフトカムCの軸方向に傾いて延びる傾斜部Mbとから構成されている。なお、図中のシフトカムC表面の数字は、その数字のギヤポジション時におけるシフトフォークピンPの位置を示すものである。さらに、図6(図5のVI−VI線に沿う断面図)に示すように、カム溝Mは互いに平行な内側面を有し、この内側面とシフトフォークピンPとの間の隙間は小さく設定されることにより、シフトフォークピンPがカム溝M内に嵌合する際の両者間のがたつきを小さくしている。
特許第2968275号公報(第3頁および第1図乃至第5図)
しかしながら、シフトカムの表面には複数本のカム溝が存在し、例えば第5速から第6速に変速するときのように、それぞれのカム溝が必ずしも同一方向に延びていないことから、例えば加・減速時等にクラッチ操作のシフトチェンジ操作とのタイミングがずれた場合などは、ギヤのドッグに荷重が残っているため、シフトフォークに傾きが発生してカム溝の内側面とシフトフォークピンとの嵌合部にかじりが発生する虞があり、シフトフィーリングを損なうことになる。
また、二輪車がバンクしながらシフトチェンジ操作を行う時や四輪車が傾いた路面を走行しながらシフトチェンジ操作を行う時、複数本のカム溝のうち直線部に嵌合するシフトフォークがギヤの自重によりカム溝の、傾斜部の内側面とシフトフォークピンとの嵌合部に荷重を発生させ、シフトカムの回転が悪化してシフトフィーリングを損なうことになる。
本発明は上述した事情を考慮してなされたもので、カム溝の内側面とシフトフォークピンとの嵌合部に発生するかじりを防止してシフトフィーリングの向上を図った車両用変速装置を提供することを目的とする。
本発明に係る車両用変速装置は、上述した課題を解決するために、請求項1に記載したように、初動シフト手段のシフト操作に連動して段階的に回動操作されるシフトカムの外周面に略コの字状断面を有してこのシフトカムの周方向に延在する、上記シフトカムの軸方向に離間して設けられた複数条のカム溝を形成し、これらのカム溝内に摺動自在に嵌合されるシフトフォークピンを有するシフトフォークをシフトフォークシャフトにその軸方向に摺動可能に設ける一方、上記シフトフォークピンを、上記シフトカムの回転時に一条以上の上記カム溝において上記シフトフォークの基端部を上記シフトフォークシャフトの軸方向に摺動させる際、そのカム溝の傾斜部との係合が点接触状態となるように設定すると共に、他のシフトフォークの基端部を上記シフトフォークシャフトの軸方向に摺動させないカム溝の直線部との係合を非接触状態もしくは点接触状態のいずれか一方となるように設定したものである。
また、上述した課題を解決するために、請求項2に記載したように、上記シフトフォークピンは略球形状の球状部を有し、上記カム溝における内側面の、上記シフトカムの表面から上記カム溝の底面までのほぼ中間地点を上記球状部の最大径部になるように設定したものである。
さらに、上述した課題を解決するために、請求項3に記載したように、上記シフトカムの、上記カム溝以外の肉厚内の寸法となる深さ位置に上記球状部の最大径部を配置し、上記シフトフォークピンの基部を上記球状部より細径の略円筒状に形成すると共に、上記球状部の先端部を上記カム溝の底面と平行に切除したものである。
本発明に係る車両用変速装置によれば、カム溝の内側面とシフトフォークピンとの嵌合部に発生するかじりが防止可能となり、さまざまな走行状態においてもシフトフィーリングの向上を図ることができる。また、コストの上昇も低く抑えることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る車両用変速装置を備える図示しない自動二輪車用エンジンの、クランクケースの右側面図である。また、図2は図1のII-II線に沿う断面図であり、図3は図1のIII-III線に沿う断面図である。
図1〜図3に示すように、クランクケース1の内部前方にはクランク室2が、後方にはミッション室3がそれぞれ形成される。クランク室2内にはクランクシャフト4が配置される。一方、ミッション室3内には変速装置5が設けられる。この変速装置5にはクランクシャフト4と平行に配置され、クランクシャフト4からの駆動力がクラッチ機構6を介して入力されるカウンタシャフト7と、図示しない駆動輪に駆動力を出力する駆動軸であるドライブシャフト8とが設けられる。
クランクシャフト4の一端、本実施形態においては右端、にはプライマリードライブギヤ9が回転一体に設けられると共に、カウンタシャフト7にはこのプライマリードライブギヤ9に噛合うプライマリードリブンギヤ10がカウンタシャフト7に回転自在に設けられ、プライマリードリブンギヤ10はクラッチ機構6のクラッチ本体11に回転一体に固着されてクランクシャフト4の回転駆動力をクラッチ機構6に伝達する。
また、カウンタシャフト7とドライブシャフト8とには歯数の異なる複数枚のミッションギヤ12a〜12f,13a〜13fが設けられて変速装置5を構成し、これらのミッションギヤ12a〜12f,13a〜13fの組み合わせを変えて変速(一次減速)を行っている。
そして、ドライブシャフト8の一端は例えばミッション室3外に突出しており、この突出したドライブシャフト8の端部にドライブスプロケット14が設けられる。このドライブスプロケット14はドライブチェーン15を介して図示しない駆動輪に設けられた図示しないドリブンスプロケットに連結されており、このチェーン駆動で二次減速を行ってエンジン駆動力を駆動輪に伝達している。
クランクケース1の右側面にはクラッチ室16が形成され、その内部にクラッチ本体11が収納されると共に、クラッチ室16は着脱自在のクラッチカバー17によって塞がれる。
カウンタシャフト7とドライブシャフト8とに設けられたミッションギヤ12a〜12f,13a〜13fの組み合わせを変えることにより変速するように構成された変速装置5は、各シャフト7,8に複数個のミッションギヤ12a〜12f,13a〜13fを備えた例えば六段変速式のものである。また、変速装置5は上述したミッションギヤ12a〜12f,13a〜13fの他にミッションギヤ12a〜12f,13a〜13fの組み合わせを変える手段であるシフト装置18を備える。そして、ミッションギヤ12a〜12f,13a〜13fは各シャフト7,8を軸支する左右一対のベアリング19間にそれぞれ配置される。
ミッションギヤ12a〜12f,13a〜13fのうち、カウンタシャフト7には六個の駆動ミッションギヤ12a〜12fが設けられる。ベアリング19間に配置された駆動ミッションギヤ12a〜12fのうち、最右端の駆動ミッションギヤ12aはカウンタシャフト7と一体に形成される。また、左側二個の駆動ミッションギヤ12bはカウンタシャフト7に回転一体に、12cはカウンタシャフト7に遊転自在に、且つサークリップ20により軸方向に移動不可能にそれぞれ固着される。さらにこの最右端の駆動ミッションギヤ12aに隣接する駆動ミッションギヤ12dもカウンタシャフト7に遊転自在に、且つサークリップ20により軸方向に移動不可能に取り付けられる。そして残りの、中央部の二個の駆動ミッションギヤ12e,12fは結合されて一体化されており、例えばスプライン等によりカウンタシャフト7と回転一体、且つ軸方向に摺動可能に設けられる。
一方、ドライブシャフト8には六個の従動ミッションギヤ13a〜13fが設けられる。ベアリング19間に配置された従動ミッションギヤ13a〜13fのうち、両側部の従動ミッションギヤ13a,13bはドライブシャフト8に遊転自在に、且つサークリップ20により軸方向に移動不可能に取り付けられる。また、中央部の二個の従動ミッションギヤ13c,13dもドライブシャフト8に遊転自在に、且つサークリップ20により軸方向に移動不可能に固着される。さらに、両側部の従動ミッションギヤ13a,13bと中央部の二個の従動ミッションギヤ13c,13dとの間に配置された二個の従動ミッションギヤ13e,13fはそれぞれ例えばスプライン等によりドライブシャフト8と回転一体、且つ軸方向に摺動可能に設けられる。
また、各ミッションギヤ12a〜12f,13a〜13fの軸方向端面には対向するミッションギヤ12a〜12f,13a〜13fの側面に結合可能なドッグ21が形成される。さらに、各シャフト7,8上を軸方向に移動可能な駆動ミッションギヤ12e,12fおよび従動ミッションギヤ13e,13fの略中央部外周面には後述するシフト装置18を構成するシフトフォーク26が係合可能な外周溝22が形成される。
図1に示すように、シフト装置18は主に初動シフト手段であるシフトペダルアーム(図示せず)と、シフトペダルシャフト23と、シフトドライブプレート24と、シフトカム25と、シフトフォーク26と、シフトフォークシャフト27とを有する。
カウンタシャフト7およびドライブシャフト8の下方には、これらのシャフト7,8と平行に配置されたシフトカム25が回動自在に軸支される。このシフトカム25は、例えば中空状に鋳造された円筒カムであり、その外周面に例えば略コの字状断面を有してこのシフトカム25の周方向に延在する、シフトカム25の軸方向に離間して設けられた複数条の、本実施形態においては三条のカム溝28が形成される。
一方、シフトカム25の後方にはシフトペダルシャフト23がカウンタシャフト7やドライブシャフト8と平行に配置される。詳細には図示しないが、シフトペダルシャフト23の左端部は例えばクランクケース1外に突出し、この突出部に足動操作用の図示しないシフトペダルアームの基端部が取り付けられる。また、シフトペダルシャフト23の右端部にはシフトドライブプレート24の基端部が取り付けられる。そして、シフトドライブプレート24の自由端側に設けられた係合部24aがシフトカム25の右端に設けられたピン29に噛合い、シフトペダルアームのシフト操作に連動してシフトカム25が段階的に回動操作される。
シフトカム25とカウンタシャフト7との間およびシフトカム25とドライブシャフト8との間にはそれぞれシフトフォークシャフト27がシフトカム25に近接して配置される。シフトフォークシャフト27は、カウンタシャフト7およびドライブシャフト8と平行に配設される。カウンタシャフト7側に配置されたシフトフォークシャフト27にはY字形状を有する例えば一本のシフトフォーク26の基端部26aが軸方向に摺動自在に軸装されると共に、ドライブシャフト8側に配置されたシフトフォークシャフト27には同様の形状を有する複数の、本実施形態においては二本のシフトフォーク26の基端部26aが軸方向に摺動自在に軸装される。そして、これらシフトフォーク26の基端部26aにはシフトフォークピン30が一体的に突設され、これらのシフトフォークピン30がそれぞれシフトカム25の対応するカム溝28内に摺動自在に遊嵌される。
さらに、シフトフォーク26の自由端部にそれぞれ形成されたフォーク部26bはカウンタシャフト7およびドライブシャフト8上を軸方向に移動可能に設けられた駆動ミッションギヤ12e,12fおよび従動ミッションギヤ13e,13fの外周溝22にそれぞれ係合し、これらのミッションギヤ12a〜12f,13a〜13fを回転自在に把持する。
シフトペダルアームのシフト操作によってシフトカム25が回動すると、シフトフォーク26がシフトカム25のカム溝28に合わせてシフトフォークシャフト27沿いに摺動し、これによって軸方向に移動可能なミッションギヤ12e,12f,13e〜13fがカウンタシャフト7およびドライブシャフト8の軸方向に沿って摺動し、隣接する軸方向に移動不可能なミッションギヤ12c,12d,13a〜13dにドッグ結合あるいは切り放される。
ミッションギヤ12a〜12f,13a〜13f同士がドッグ結合すると、各シャフト7,8に遊転自在に取り付けられたミッションギヤ12b〜12d,13a〜13dがドライブシャフト8に回転一体となるため、そのギヤのギヤ比に応じて変速されたクランクシャフト4の回転がカウンタシャフト7からドライブシャフト8に伝達される。
図4は、カム溝28とシフトフォークピン30との嵌合部の拡大断面図であり、図5はシフトカム25の外径展開図である。なお、図4は図5のIV−IV線に沿う断面図に相当する。
図4及び図5に示すように、カム溝28は互いに平行な内側面を有し、周方向に延びる直線部28aと、シフトカム25の軸方向に傾いて延びる傾斜部28bとから構成される。なお、図中のシフトカム25表面の数字は、その数字のギヤポジション時におけるシフトフォークピン30の位置を示すものである。
シフトフォークピン30は略球形状の球状部30aを有し、この球状部30aはカム溝28に常時遊嵌する。また、カム溝28における内側面の、シフトカム25の表面からカム溝28の底面28cまでのほぼ中間地点がシフトフォークピン30の球状部30aの最大径部30bになるように設定されると共に、中空状シフトカム25の、カム溝28以外の肉厚内の寸法となる深さ位置31に球状部30aの最大径部30bが配置される。さらに、シフトフォークピン30の基部30cは球状部30aより細径の略円筒状に形成されると共に、シフトフォークピン30の球状部30aはその先端部がカム溝28の底面28cと平行に切除される。
すなわち、シフトフォークピン30は、シフトカム25の回転時に一条以上のカム溝28においてシフトフォーク26の基端部26aをシフトフォークシャフト27の軸方向に摺動させる際、そのカム溝28の傾斜部28bとの係合が点接触状態となるように設定される。
また、シフトフォークピン30は、他のシフトフォーク26の基端部26aをシフトフォークシャフト27の軸方向に摺動させないカム溝28の直線部28aとの係合が非接触状態もしくは点接触状態のいずれか一方となるように設定される。
次に、本実施形態の作用について説明する。
シフトフォークピン30とカム溝28との嵌合を非接触状態もしくは点接触状態となるように、すなわちシフトフォークピン30を略球形状の球状部30aとし、カム溝28における内側面の、シフトカム25の表面からカム溝28の底面28cまでのほぼ中間地点をシフトフォークピン30の球状部30aの最大径部30bになるように設定したことにより、シフトフォークピン30とカム溝28との嵌合状態が良好となり、例えば加・減速時等にクラッチ操作のシフトチェンジ操作とのタイミングがずれた場合など、ミッションギヤ12a〜12f,13a〜13fのドッグ21に荷重が残っていてシフトフォーク26に傾きが発生しても、カム溝28の内側面とシフトフォークピン30との嵌合部にかじりが発生せず、シフトフィーリングを損なうことはない。
また、二輪車がバンクしながらシフトチェンジ操作を行う時など、複数本のカム溝28のうち直線部28aに嵌合するシフトフォーク26がギヤの自重によりカム溝28の、傾斜部28bの内側面とシフトフォークピン30との嵌合部に荷重を発生させても、シフトフォークピン30とカム溝28との嵌合は非接触状態もしくは点接触状態であるため、シフトカム25の回転が悪化してシフトフィーリングを損なうようなことはない。
さらに、シフトフォーク26の基端部26aに一体的に突設されたシフトフォークピン30の形状を略球形状に成型するだけでよく、従来の加工方向で対応できるため、新たに別部品を用意することもなく、また従来の部品(シフトフォーク26)をそのまま流用できるため、大きなコストの上昇なくシフトフィーリングの向上を図ることができる。
さらにまた、シフトフォークピン30の基部30cを球状部30aより細径の略円筒状に形成すると共に、シフトフォークピン30の球状部30aの先端部をカム溝28の底面28cと平行に切除し、さらに中空状シフトカム25の、カム溝28以外の肉厚内の寸法となる深さ位置31に球状部30aの最大径部30bを配置したことにより、シフトカム25の形状を、カム溝28を浅くして表面の凹凸を少なくした軽量コンパクトなものとしても、カム溝28側面の高い剛性部分でシフトフォーク26を支持可能になる。
本発明に係る車両用変速装置の一実施形態を示す自動二輪車用エンジンの、クランクケースの右側面図。 図1のII-II線に沿う断面図。 図1のIII-III線に沿う断面図。 カム溝とシフトフォークピンとの嵌合部の拡大断面図(図5のIV−IV線に沿う断面図)。 図5はシフトカムの外径展開図。 従来の、カム溝とシフトフォークピンとの嵌合部の拡大断面図(図5のVI−VI線に沿う断面図)。
符号の説明
5 変速装置
7 カウンタシャフト
8 ドライブシャフト
18 シフト装置
25 シフトカム
26 シフトフォーク
27 シフトフォークシャフト
28 カム溝
28b カム溝の傾斜部
28a カム溝の直線部
28c カム溝の底面
30 シフトフォークピン
30a シフトフォークピンの球状部
30b 球状部の最大径部
30c シフトフォークピンの基部
31 シフトカムの肉厚内の寸法となる深さ位置

Claims (3)

  1. 初動シフト手段のシフト操作に連動して段階的に回動操作されるシフトカムの外周面に略コの字状断面を有してこのシフトカムの周方向に延在する、上記シフトカムの軸方向に離間して設けられた複数条のカム溝を形成し、これらのカム溝内に摺動自在に嵌合されるシフトフォークピンを有するシフトフォークをシフトフォークシャフトにその軸方向に摺動可能に設ける一方、上記シフトフォークピンを、上記シフトカムの回転時に一条以上の上記カム溝において上記シフトフォークの基端部を上記シフトフォークシャフトの軸方向に摺動させる際、そのカム溝の傾斜部との係合が点接触状態となるように設定すると共に、他のシフトフォークの基端部を上記シフトフォークシャフトの軸方向に摺動させないカム溝の直線部との係合を非接触状態もしくは点接触状態のいずれか一方となるように設定したことを特徴とする車両用変速装置。
  2. 上記シフトフォークピンは略球形状の球状部を有し、上記カム溝における内側面の、上記シフトカムの表面から上記カム溝の底面までのほぼ中間地点を上記球状部の最大径部になるように設定した請求項1記載の車両用変速装置。
  3. 上記シフトカムの、上記カム溝以外の肉厚内の寸法となる深さ位置に上記球状部の最大径部を配置し、上記シフトフォークピンの基部を上記球状部より細径の略円筒状に形成すると共に、上記球状部の先端部を上記カム溝の底面と平行に切除した請求項2記載の車両用変速装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007315434A (ja) * 2006-05-23 2007-12-06 Honda Motor Co Ltd 変速装置およびその組立方法
JP2018035918A (ja) * 2016-09-02 2018-03-08 ジヤトコ株式会社 歯車変速機の変速機構

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