JP2011080538A - 自動二輪車用動力伝達装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車幅寸法をコンパクトに保ち、変速段数を増加できる自動二輪車用動力伝達装置を提供。
【解決手段】自動二輪車用変速機は、複数の変速用入力側ギヤからなる入力側ギヤ列を備えた変速用入力軸(5)と、各変速用入力側ギヤにそれぞれ常時噛み合う変速用出力側ギヤからなる出力側ギヤ列を備えた変速用出力軸(6)と、変速用入力軸(5)から変速用出力軸(6)への動力伝達を、所望のギヤを選択して動力伝達可能とするメインシフター(45,46)とを備えている。クランク軸(3)には、低速用クランクギヤ(21)と高速用クランクギヤ(22)とが空転可能に嵌合すると共に、両クランクギヤ(21,22)を選択的にクランク軸(3)に連結するサブシフター(23)が配置されている。クラッチ(35)の動力上流側部材には、各クランクギヤ(21,22)に常時噛み合う低速用クラッチギヤ(28)と高速用クラッチギヤ(29)とが固着されている。
【選択図】図1

Description

本発明は自動二輪車用動力伝達装置に関する。
自動二輪車用動力伝達装置は、通常、エンジンのクランク軸からクラッチ及び変速ケース内の変速機を経て駆動車軸に動力を伝達するようになっており、前記変速機は、クランクケースと一体に形成された変速機ケース(トランスミッションケース)内に配置されている。
図12は従来の自動二輪車用の6段変速式変速機の一例を示しており、変速機ケース(図示せず)内に、変速用入力軸201と変速用出力軸202とを互いに平行に備えている。変速用入力軸201は、第1速用から第6速用の変速用入力側ギヤ211,212,213,214,215,216からなる入力側変速ギヤ列を備えると共に、クラッチ219を介してクランク軸(図示せず)に動力伝達可能に連結している。変速用出力軸2026は、上記各変速用入力側ギヤ211,212,213,214,215,216に常時噛み合う変速用出力側ギヤ221,222,223,224,225,226からなる出力側変速ギヤ列を備えると共に、出力スプロケット(図示せず)を備えている。
各変速ギヤ列のギヤ配列順序は、該従来例では、クラッチ219側から順に、第1速ギヤ211,221,第4速ギヤ214,224、第3速ギヤ213,223、第5速ギヤ215,225、第6速ギヤ216,226及び第2速ギヤ212,222となっている。
シフト機構として、変速用入力軸201上では、軸方向の中央に配置された入力側第3速ギヤ213及び入力側第5速ギヤ215を一体成形して軸方向移動可能に変速用入力軸201にスプライン嵌合し、残りの入力側第1速、第4速、第6速及び第2速ギヤ211,214,216,212を軸方向移動不能に変速用入力軸201に固定している。そして、入力側第4速ギヤ214と入力側第3速ギヤ213との間と、入力側第5速ギヤ215と入力側第6速ギヤ216との間に、それぞれドグ歯式クラッチ機構231,232を設けている。
一方、変速用出力軸202上では、出力側第4速ギヤ224と入力側第6速ギヤ216とが、それぞれ独立に軸方向移動可能に変速用出力軸202にスプライン嵌合し、残りの出力側第1速、第3速、第5速及び第2速ギヤ221,223,215,222を軸方向移動不能に変速用出力軸202に固定している。そして、出力側第4速ギヤ224と出力側第1速ギヤ221との間と、出力側第6速ギヤ226と出力側第2速ギヤ222との間に、それぞれドグ歯式クラッチ機構233,234を設けている。
そして、チェンジドラム及びシフトフォーク等からなるシフト操作機構により、入力側第3速ギヤ213及び第5速ギヤ215と、出力側第4速ギヤ224と、出力側第6速ギヤ226とを、軸方向に移動操作して、各ドグ歯式クラッチ機構231,232,233,234を選択的に噛み合わせることにより、所望の変速段位に変速する。
ところで、レース用あるいはスポーツタイプの自動二輪車では、7段又は8段以上の変速段数が要望されることが多い。しかし、上記のように変速用のギヤ自体を軸方向に移動させることにより変速する構造において、変速段数を増加するために、変速用入力軸201及び変速用出力軸202上のギヤ数を増加段数だけ増設すると、両軸201,202の軸長が長くなり、変速機ケースの軸方向幅、すなわち車幅方向の幅が大きくなり、ライダーの足元空間が制限される。また、軸長が長くなることにより、軸撓みが大きくなり、シフトタッチが低下すると共に、ギヤ間の動力伝達効率も低くなる。
上記のような構造の自動二輪車用の変速機に対し、たとえば、四輪トラクタ用の変速機として、各変速用入力軸及び出力軸上のギヤ数を増設せずに、高低速切換可能な副変速機を増設することにより、変速段数を実質的に倍増させた変速機がある(特許文献1)。
特開平5−346144号公報(図5)。
ところが前記特許文献1のトラクタ用の動力伝達装置は、エンジンのクランク軸と、クラッチを装着したクラッチ軸と、高低速切換可能な副変速機及び変速用入力側ギヤ列を設けた伝動軸(変速用入力軸)とが、同一軸芯上に配置されており、そのため、エンジン及び変速機ケースの軸方向長さが非常に長くなっている。これは、トラクタでは、車輌の前後方向に沿うように各軸を配置しているので、車幅が増加することはないが、車輌の幅方向(左右方向)に沿ってクランク軸及び各変速用の軸を配置している自動二輪車では、車幅が大幅に増加するため、実際に自動二輪車に採用することは困難である。
本発明は、通常、クランク軸が車幅方向に配置されている自動二輪車において、変速用ギヤ数の増加及び変速用入力軸及び出力軸の長さの増加を抑え、車幅寸法をコンパクトに保ちつつ、変速段数を増加させることができる自動二輪車用動力伝達装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するため、本願の第1の発明は、エンジンのクランク軸からクラッチ及び変速ケース内の変速機を経て駆動車軸に動力を伝達する自動二輪車用動力伝達装置において、前記変速機は、複数の変速用入力側ギヤからなる入力側ギヤ列を備えた変速用入力軸と、前記各変速用入力側ギヤにそれぞれ常時噛み合う変速用出力側ギヤからなる出力側ギヤ列を備えた変速用出力軸と、前記変速用入力軸から前記変速用出力軸への動力伝達を、所望の前記ギヤを選択して動力伝達可能とするメインシフト機構と、を備え、前記クランク軸には、低速用クランクギヤと高速用クランクギヤとが空転可能に嵌合すると共に、両クランクギヤを選択的にクランク軸に連結するサブシフト機構が配置され、前記クラッチの動力上流側部材には、前記各クランクギヤに常時噛み合う低速用クラッチギヤと高速用クラッチギヤとが固着されている。
上記第1の発明において、好ましくは、次のような構成を採用することができる。
(a)前記入力側ギヤ列及び前記出力側ギヤ列のうち、一方のギヤ列の各ギヤは、前記変速用入力軸及び変速用出力軸のうち、対応する一方の軸に対し、空転自在かつ軸方向移動不能に嵌合し、他方のギヤ列の各ギヤは、対応する他方の軸に対し、軸方向移動不能かつ回転不能に固定されており、前記メインシフト機構として、前記一方の軸に、軸方向に移動可能にメインシフターをスプライン嵌合している。
(b)前記低速用クランクギヤは、前記高速用クランクギヤよりも、小径で、かつ、前記クランク軸の軸端側に配置されている。
(c)前記クラッチが取り付けられるクラッチ軸は、前記変速用入力軸と略同軸芯に、かつ、一体に形成されている。
本願の第2の発明は、エンジンのクランク軸からクラッチ及び変速ケース内の変速機を経て駆動車軸に動力を伝達する自動二輪車用動力伝達装置において、前記変速機は、複数の変速用入力側ギヤからなる入力側ギヤ列を備えた変速用入力軸と、前記各変速用入力側ギヤにそれぞれ常時噛み合う変速用出力側ギヤからなる出力側ギヤ列を備えた変速用出力軸と、前記変速用入力軸から前記変速用出力軸への動力伝達を、所望の前記ギヤを選択して動力伝達可能とするメインシフト機構と、を備え、前記クラッチが取り付けられるクラッチ軸は、前記クランク軸及び変速用入力軸とは別体に形成されると共に、クランク軸方向に見て、前記クランク軸、前記変速用入力軸及び前記変速用出力軸とは異なる位置に配置され、前記変速用入力軸には、前記入力側ギヤ列とは別に、低速用被駆動ギヤと高速用被駆動ギヤとが空転可能に嵌合すると共に、前記低速用被駆動ギヤと前記高速用被駆動ギヤを選択的に前記変速用入力軸に連結するサブシフト機構が配置され、前記クラッチ軸には、前記低速用被駆動ギヤと前記高速用被駆動ギヤとにそれぞれ常時噛み合う低速用駆動ギヤと高速用駆動ギヤとが固着されている。
上記第2の発明において、好ましくは、次のような構成(d)を採用できる。
(d)前記入力側ギヤ列及び前記出力側ギヤ列のうち、一方のギヤ列の各ギヤは、前記変速用入力軸及び変速用出力軸のうち、対応する一方の軸に対し、空転自在かつ軸方向移動不能に嵌合し、他方のギヤ列の各ギヤは、対応する他方の軸に対し、軸方向移動不能かつ回転不能に固定されており、前記メインシフト機構として、前記変速用入力軸に、軸方向に移動可能にメインシフターをスプライン嵌合している。
(1)第1及び第2の発明によると、クランク軸と変速用入力軸との間の動力伝達経路に、高低速切換用のサブシフト機構を設けているので、変速ギヤ数を増加させることなく、かつ、変速用入力軸及び出力軸の長さを短く保ちつつ、変速段数を増加することができる。たとえば、変速段数が6段に切換可能な変速用ギヤ列を備えた構造において、サブシフト機構を備えることにより、12段に増やすことができる。しかも、上記のように、変速用入力軸及び出力軸の軸長を短く保てることにより、軸径を細く、かつ、軽量にできると共に、運転中の負荷による軸撓みを小さくでき、メインシフト機構のシフトタッチもスムースになる。
(2)また、変速段数を、増加させることなく本発明を採用する場合には、サブシフト機構を設けることにより、変速用ギヤ数を半減させることができ、これにより、変速用入力軸及び出力軸に軸長を短くし、変速機ケースの車幅方向の寸法を短くすることができる。
(3)第1の発明によると、クラッチよりも動力上流側のクランク軸にサブシフト機構を配置しているので、アイドリング時、サブシフト機構を中立状態にしておけば、クラッチは回転せず、アイドリング時の負荷を減少させることができる。これにより、アイドリングを静音化できると共に燃費向上にもなる。
(4)第1の発明の構成(a)によると、入力軸及び出力軸の一方の軸のみに、メインシフト機構を配置しているので、メインシフト機構用の操作機構として、たとえばチェンジドラム及びシフトフォークを用いる場合には、シフト軸を一本にまとめることができると共に、前記一方の軸近くのスペースにチェンジドラム及びシフトフォークをコンパクトに纏めることができる。また、メインシフト機構用の操作機構として、電磁式又は油圧式の操作機構を用いる場合でも、それらの操作機構を一方の軸及びその近傍にコンパクトにまとめることができる。
(5)第1の発明の構成(a)によると、軸方向に摺動するメインシフターの外周面にはギヤ歯は形成されていないので、図12の従来例のように、変速用ギヤの側端面にドグ歯等を形成して、変速ギヤ自体を軸方向に摺動させる構造に比べ、メインシフターの外径を小さくし、軽くすることができる。
(6)第1の発明の構成(a)によると、総ての変速用入力側ギヤ及び変速用出力側ギヤが、軸方向に移動不能に係止されているので、変速用ギヤとしてスラスト力の働くヘリカルギヤを採用することが可能となり、平歯車を用いる場合に比べて騒音を低減できる。
(7)第1の発明の構成(b)によると、高、低速用クラッチギヤを装着したクラッチをクランク軸方向に組み付ける際、クランク軸上の大小の高、低速用クランクギヤに対し、クラッチの大小の高低速用クラッチギヤは、組付途中で大径ギヤ同士が干渉し合うことなく、組み付けることができる。
(8)第1の発明の構成(c)によると、前記クラッチが取り付けられるクラッチ軸は、前記変速用入力軸と略同軸芯に、かつ、一体に形成されているので、部品点数の削減及び製造の容易化が達成できる。
(9)第2の発明によると、クランク軸及び変速用入力軸とは別に、かつ、軸方向に見て異なる位置にクラッチ軸を設けているので、クランク軸と、クラッチ軸と、変速用入力軸と、変速用出力軸と、の4つの軸配置を工夫することにより、エンジの前後方向寸法をコンパクトにすることができる。
(10)第2の発明の構成(d)によると、前記第1の発明の(4)(5)及び(6)と同様の効果を奏する。
本発明の第1の実施の形態に係る自動二輪車用動力伝達装置であって、各軸を通る面で切断した中立状態の断面図である。 低速第1速状態を示す図1と同じ自動二輪車用動力伝達装置の断面図である。 低速第2速状態を示す図1と同じ自動二輪車用動力伝達装置の断面図である。 低速第3速状態を示す図1と同じ自動二輪車用動力伝達装置の断面図である。 高速第2速状態を示す図1と同じ自動二輪車用動力伝達装置の断面図である。 高速第4速状態を示す図1と同じ自動二輪車用動力伝達装置の断面図である。 第1の実施の形態における変速用ギヤの変形例を示す断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る自動二輪車用動力伝達装置であって、各軸を通る面(図9のVIII-VIII断面)で切断した中立状態の断面図である。 図8の自動二輪車用動力伝達装置の軸配列を示す側面略図である。 第3の実施の形態に係る自動二輪車用動力伝達装置であって、各軸を通る面(図11のX-X断面)で切断した中立状態の断面図である。 図10の自動二輪車用動力伝達装置の軸配列を示す側面略図である。 従来の自動二輪車用動力伝達装置の変速機を示す断面図である。
[第1の実施の形態]
図1〜図6は、本発明の第1の実施の形態に係る自動二輪車用動力伝達装置であり、これらの図面に基づいて第1の実施の形態を説明する。各図において、自動二輪車の車幅方向を矢印Wで表示し、車輌前方(進行方向)を矢印Fで表示している。また、乗車したライダーから見た左右方向を、車輌の左右方向として表示している。
図1において、エンジンEは4気筒エンジンであり、クランクケース1の後側に変速機ケース2を一体に備えており、クランクケース1内には、車幅方向Wに延びるクランク軸3が配置され、変速機ケース2内には、変速用入力軸5と変速用出力軸6とが前記クランク軸3と略平行に配置されている。変速用出力軸6は変速用入力軸5の後方に配置されている。
クランク軸3は、左右の軸受10、11及び軸方向中間部の複数のジャーナル軸受12を介してクランクケース1に回転可能に支持されており、クランクケース1内の各クランクピンがそれぞれコンロッドを介して対応する気筒のピストン13に連結されている。
クランク軸3の左端部はジェネレータ室15に突出し、該左側突出端部にはジェネレータ16のロータ16aが固着されている。クランク軸3の右端部はクラッチ室20内に突出し、該右側突出部分には、右側から順に、低速用クランクギヤ21と該低速用クランクギヤ21より大径の高速用クランクギヤ22とが空転可能に嵌合している。両クランクギヤ21,22の軸方向間にはサブシフト機構のサブシフター23が配置され、該サブシフター23は、クランク軸3に軸方向移動可能にスプライン嵌合すると共に、周方向に間隔をおいて複数の係合孔25を有している。一方、前記両クランクギヤ21,22の側端面には、サブシフター23側へ突出して前記係合孔25に係合可能な係合突起26,27がそれぞれ形成されている。前記サブシフター23の軸方向の操作機構(駆動機構)は、図示しないが、チェンジドラム及びシフトフォークを利用した機械式操作機構、電磁ソレノイド等を利用した電磁式操作機構あるいは油圧シリンダ等を利用した油圧式操作機構等が採用される。
図1はサブシフター23が中立位置の状態を示しており、この中立位置から右方の低速位置に移動することにより、サブシフター23の係合孔25が低速用クランクギヤ21の係合突起26に係合し、クランク軸3の動力がサブシフター23から低速用クランクギヤ21に伝達される。反対にサブシフター23を中立位置から左方の高速位置に移動することにより、サブシフター21の係合孔25が高速用クランクギヤ22の係合突起27に係合し、クランク軸3の動力がサブシフター23から高速用クランクギヤ22に伝達される。
変速用入力軸5は、左右両端部と軸方向の中央部とが、軸受30、31、32により変速機ケース2に回転可能に支持されており、右側軸受31と中央軸受32との間の変速用入力軸5部分には、右側から順に変速用入力側第1速ギヤ41及び変速用入力側第2速ギヤ42が空転自在に嵌合し、中央軸受32と左側軸受30との間の変速用入力軸5部分には、右側から順に変速用入力側第3速ギヤ43及び変速用入力側第4速ギヤ44が空転自在に嵌合している。すなわち、変速用入力軸5上には、最も右側に最小径の変速用入力側第1速ギヤ41が配置され、左側へ行くに従い、順次、径の大きくなる変速用入力側第2速ギヤ42、第3速ギヤ43及び第4速ギヤ44が配置されている。
変速用入力側第1速ギヤ41と変速用入力側第2速ギヤ42との軸方向間、並びに変速用入力側第3速ギヤ43と変速用入力側第4速ギヤ44との軸方向間には、それぞれメインシフト機構用の第1メインシフター45及び第2メインシフター46が配置され、各メインシフター45,46は変速用入力軸5に軸方向移動可能にスプライン嵌合すると共に、それぞれ周方向に間隔をおいて複数の係合孔47,48を有している。一方、前記各変速用入力側ギヤ41,42,43,44の側端面には、各メインシフター45,46側へ突出して前記メインシフター45,46の係合孔47,48に係合可能な係合突起50,51,52,53がそれぞれ形成されている。前記各メインシフター45,46の軸方向の操作機構は、図示しないが、前記サブシフター23と同様、チェンジドラム及びシフトフォークを利用した機械式操作機構、電磁ソレノイド等を利用した電磁式操作機構あるいは油圧シリンダ等を利用した油圧式操作機構等が採用される。
変速用入力軸5の右端部はクラッチ室20に突出し、該右側突出部分には、多板式摩擦クラッチ35が設けられると共に、右側から順に低速用クラッチギヤ28及び高速用クラッチギヤ29が空転自在に嵌合しており、該低速用クラッチギヤ28及び高速用クラッチギヤ29はそれぞれ前記低速用クランクギヤ21及び高速用クランクギヤ22に噛み合っている。両クラッチギヤ28,29は連結ボス34により互いに一体回転するように連結されると共に、クラッチ35の入力側アウターケース(クラッチハウジング)36に結合されている。クラッチ35の出力側インナーハブ37は変速用入力軸5に固着されている。アウターケース36とインナーハブ37との間は、周知のように多数の摩擦板を介して断続操作自在に接続される。
変速用出力軸6は、左右両端部と軸方向の中央部とが、軸受56,57、58により変速機ケース2に回転可能に支持されており、右側軸受57と中央軸受58との間の変速用出力軸6部分には、前記変速用入力側第1速ギヤ41及び変速用入力側第2速ギヤ42に噛み合う変速用出力側第1速ギヤ61及び変速用出力側第2速ギヤ62が固着され、中央軸受58と左側軸受56との間の変速用出力軸6部分には、右側から順に前記変速用入力側第3速ギヤ43及び変速用入力側第4速ギヤ44に噛み合う変速用出力側第3速ギヤ63及び変速用出力側第4速ギヤ64が固着されている。
変速用出力軸6の左端部は変速機ケース2外に突出し、該左側突出端部には出力スプロケット66が固着されている。該出力スプロケット66は駆動チェーン67を介して後車軸69のスプロケット68に連結し、後車軸69には後輪70が設けられている。
図1は各メインシフター45,46が中立位置の状態を示しており、第1のメインシフター45を中立位置から右方の第1速位置に移動することにより、第1のメインシフター45の係合孔47が入力側第1速ギヤ41の係合突起50に係合し、変速用入力軸5の動力が第1のメインシフター45から変速用入力側第1速ギヤ41及び変速用出力側第1速ギヤ61を介して変速用出力軸6に伝達される。反対に第1のメインシフター45を中立位置から左方の第2速位置に移動することにより、第1のメインシフター45の係合孔47が入力側第2速ギヤ42の係合突起51に係合し、変速用入力軸5の動力が第1のメインシフター45から変速用入力側第2速ギヤ42及び変速用出力側第2速ギヤ62を介して変速用出力軸6に伝達される。
また、第2のメインシフター46を中立位置から右方の第3速位置に移動することにより、第2のメインシフター46の係合孔48が入力側第3速ギヤ43の係合突起52に係合し、変速用入力軸5の動力が第2のメインシフター46から変速用入力側第3速ギヤ43及び変速用出力側第3速ギヤ63を介して変速用出力軸6に伝達される。反対に第2のメインシフター46を中立位置から左方の第4速位置に移動することにより、第2のメインシフター46の係合孔48が入力側第4速ギヤ44の係合突起53に係合し、変速用入力軸5の動力が第2のメインシフター46から変速用入力側第4速ギヤ44及び変速用出力側第4速ギヤ64を介して変速用出力軸6に伝達される。
(第1の実施の形態の作用)
第1の実施の形態における変速操作は、サブシフター(サブシフト機構)23による高低速切換操作と、二つのメインシフター(メインシフト機構)45,46による4段切換操作とを組み合わせることにより、合計8段変速が可能となっている。減速比の大小関係は各種組み合わせが可能である。たとえば、サブシフター23を低速位置に位置させた時の低速第4速の減速比よりも、サブシフター23を高速位置に位置させた時の高速第1速の減速比を小さくすると、全体として、減速比の大きい順に、低速第1速、低速第2速、低速第3速、低速第4速、高速第1速、高速第2速、高速第3速及び高速第4速となる。別の減速比の組合せとして、高速段位と低速段位とをオーバーラップさせて、減速比の大きい順に、低速第1速、高速第1速、低速第2速、高速第2速、低速第3速、高速第3速、低速第4速及び高速第4速と並ぶようにすることもできる。勿論、その他の減速比の大小関係の設定も可能である。
アイドリング運転(ニュートラル運転)時には、図1に示すように、サブシフター23、第1及び第2のメインシフター45,46を、総て中立位置に位置させる。これにより、クランク軸3、サブシフター23及びジェネレータ16のロータ16aのみがアイドル回転数で回転し、高、低速用クランクギヤ21,22及び高、低速用クラッチギヤ28,29並びにアウターケース36は回転しない。したがって、クランク軸3にかかる負荷が減少し、またクラッチ35で発生する騒音が減少する。
図2は、最も減速比の大きい低速第1速の状態であり、動力が伝達される経路中の部品及び主要な部品のみに符号を附してある。サブシフター23は右方の低速位置に位置し、第1のメインシフター45は右方の第1速位置に位置し、第2のメインシフター46は中立位置に位置している。この場合の動力伝達経路は、クランク軸3→サブシフター23→係合孔25→係合突起26→低速用クランクギヤ21→低速用クラッチギヤ28→アウターケース36→摩擦板→インナーハブ37→変速用入力軸5→第1のメインシフター45→係合孔47→係合突起50→入力側第1速ギヤ41→出力側第1速ギヤ61→変速用出力軸6→出力スプロケット66→駆動チェーン67→スプロケット68→後車軸69→後車輪70となる。
図3は、低速第2速の状態であり、サブシフター23は低速位置に位置し、第1のメインシフター45は左方の第2速位置に位置し、第2のメインシフター46は中立位置に位置している。この場合の動力伝達経路は、クランク軸3→サブシフター23→係合孔25→係合突起26→低速用クランクギヤ21→低速用クラッチギヤ28→アウターケース36→摩擦板→インナーハブ37→変速用入力軸5→第1のメインシフター45→係合孔47→係合突起51→入力側第2速ギヤ42→出力側第2速ギヤ62→変速用出力軸6→出力スプロケット66→駆動チェーン67→スプロケット68→後車軸69→後車輪70となる。
図4は、低速第3速の状態であり、サブシフター23は右方の低速位置に位置し、第1のメインシフター45は中立位置に位置し、第2のメインシフター46は右方の第3速位置に位置している。この場合の動力伝達経路は、クランク軸3→サブシフター23→係合孔25→係合突起26→低速用クランクギヤ21→低速用クラッチギヤ28→アウターケース36→摩擦板→インナーハブ37→変速用入力軸5→第2のメインシフター46→係合孔48→係合突起52→入力側第3速ギヤ43→出力側第3速ギヤ63→変速用出力軸6→出力スプロケット66→駆動チェーン67→スプロケット68→後車軸69→後車輪70となる。
図5は、高速第2速の状態であり、サブシフター23は左方の高速位置に位置し、第1のメインシフター45は左方の第2速位置に位置し、第2のメインシフター46は中立位置に位置している。この場合の動力伝達経路は、クランク軸3→サブシフター23→係合孔25→係合突起27→高速用クランクギヤ22→高速用クラッチギヤ29→アウターケース36→摩擦板→インナーハブ37→変速用入力軸5→第1のメインシフター45→係合孔47→係合突起51→入力側第2速ギヤ42→出力側第2速ギヤ62→変速用出力軸6→出力スプロケット66→駆動チェーン67→スプロケット68→後車軸69→後車輪70となる。
図6は、高速第4速の状態であり、サブシフター23は左方の高速位置に位置し、第1のメインシフター45は中立位置に位置し、第2のメインシフター46は左方の第4速位置に位置している。この場合の動力伝達経路は、クランク軸3→サブシフター23→係合孔25→係合突起27→高速用クランクギヤ22→高速用クラッチギヤ29→アウターケース36→摩擦板→インナーハブ37→変速用入力軸5→第2のメインシフター46→係合孔48→係合突起53→入力側第4速ギヤ44→出力側第4速ギヤ64→変速用出力軸6→出力スプロケット66→駆動チェーン67→スプロケット68→後車軸69→後車輪70となる。
その他の変速段位も、上記同様に、サブシフター23の高、低速位置と第1及び第2のメインシフター45,46の各変速段位の位置を、所望の位置に切り換えるだけであり、説明は省略する。
(1)該第1の実施の形態によると、第1速用から第4速用の入力側及び出力側のギヤ41,42,43,44及び61,62,63,64を備えた構造において、高低速切換用のサブシフト機構(サブシフター23)を設けることにより、8段変速に倍増することができる。すなわち、従来の8段変速の場合よりも変速用ギヤ数を半分に減らし、かつ、変速用入力軸5及び出力軸6の軸長を短くすることができ、これにより、軸径を細く、かつ、軽量にできる。さらに、運転中の負荷による軸撓みを小さくできるので、メインシフター45,46のシフトタッチもスムースになる。
(2)変速用入力軸5上及び出力軸6上の第1速用から第4速用の入力側及び出力側のギヤ41,42,43,44及び61,62,63,64は、いずれもが軸方向に固定されているので、入力軸5及び出力軸6の軸方向中央部を容易に軸受32,58で支承し、回転中における軸撓みをさらに小さくすることができる。これにより、たとえば、チェンジドラム及びシフトフォークでサブシフター23及び第1及び第2のメインシフター45,46を操作する構造の場合は、シフトフォーク爪端部の摩耗対策としてのMo溶射やクロムめっきを廃止することも可能となる。
(3)クランク軸3の端部に一対のクランクギヤ21,22を装着しているので、これらクランクギヤ21,22は、慣性質量の大きいフライホイールとしての役目を果たし、図ジェネレータ16のロータ16aの質量を小さくすることが可能となり、ジェネレータ16を小形化できる。
(4)サブシフター23並びに第1及び第2のメインシフター45,46には、ギヤ歯を形成する必要が無く、そのために径を小さくでき、軽量化を達成できる。
(5)入力軸5上に一対のクラッチギヤ28,29を配置し、両クラッチギヤ28,29を連結ボス34で連結しているので、クラッチギヤ28,29全体の軸方向幅が大きくなり、クラッチギヤ28,29の倒れを小さくでき、騒音を低減できる。
(6)変速用入力軸5上の入力側第1速、第3速及び第4速ギヤ41,42,43,44を、右から小径順に並べて配置しているので、組立時にギヤ配列を間違えるおそれがなく、かつ、組付作業時に、大径ギヤ同士が干渉し合うことなく、容易に組み付けることができる。
(7)総ての変速用のギヤ41,42,43,44,61,62,63,64は、軸方向に固定されているので、図7に示すように変速用ギヤ(たとえば41,61)としてヘリカルギヤを採用することが可能となり、これにより、変速用ギヤの加工精度を上げなくとも、騒音の少ない静かな変速機を提供することができる。
なお、本実施の形態では、サブシフター23、第1及び第2のメインシフター45,46に係合孔25,47,48を形成しているが、サブシフター、第1及び第2のメインシフター23,45,46に係合突起を形成し、クランクギヤ21,22及び各入力側ギヤ41,42,43,44に係合孔を形成する構造とすることも可能である。
[第2の実施の形態]
図8及び図9は、本発明の第2の実施の形態に係る自動二輪車用動力伝達装置であり、クランクケース1,変速機ケース2,クランク軸3,クランク軸3の軸受10,11,12、ピストン13,クラッチ室20,多板式摩擦クラッチ35,変速用入力軸5、変速用出力軸6、出力スプロケット66、駆動チェーン67、スプロケット68、後車軸69及び後車輪70については、基本的な構造は前記第1の実施の形態と同じであるので、同じ符号を附し、重複説明は省略する。また、前記第1の実施の形態と同様、各図において、自動二輪車の車幅方向を矢印Wで表示し、車輌前方(進行方向)を矢印Fで表示している。さらに、乗車したライダーから見た左右方向を、車輌の左右方向として説明する。
図8において、クランク軸3の右端部はクラッチ室20内に突出し、該右側突出部分には、一個のクランクギヤ101が固着されている。クラッチ室20内には、前記変速入力軸5とは別に、クラッチ軸102がクランク軸3と略平行に配置され、該クラッチ軸102に前記多板式摩擦クラッチ35が設けられている。該クラッチ35のアウターケース36は、クラッチギヤ103に結合されると共にクラッチ軸102に空転自在に嵌合し、前記クラッチギヤ103は前記クランクギヤ101に噛み合っている。前記クラッチ35のインナーハブ37は、クラッチ軸102に固着されている。
変速機ケース2の前部の右側には、副変速機ケース部2aが設けられており、該副変速機ケース部2a内には、前記クラッチ軸102の左端部が突出すると共に、変速機ケース2内の変速用入力軸5の右端部が突出している。前記クラッチ軸102は左右の軸受105,106により副変速機ケース部2aに回転可能に支持され、前記変速用入力軸5の右端部は左右の軸受107,108により副変速機ケース部2aに回転自在に支持されている。
副変速機ケース部2a内のクラッチ軸102部分には、右から順に高速用副変速駆動ギヤ111と該高速用副変速駆動ギヤ111より小径の低速用副変速駆動ギヤ112が固着されている。一方、副変速機ケース部2a内の変速用入力軸5部分には、右から順に高速用副変速被駆動ギヤ113と該高速用副変速被駆動ギヤ113より大径の低速用副変速被駆動ギヤ114とが、空転可能に嵌合している。高速用副変速駆動ギヤ111は高速用副変速被駆動ギヤ113に常時噛み合い、低速用副変速駆動ギヤ112は低速用副変速被駆動ギヤ114に常時噛み合っている。
変速入力軸5上の両副変速被駆動ギヤ113,114間にはサブシフト機構のサブシフター123が配置され、該サブシフター123は変速用入力軸5に軸方向移動可能にスプライン嵌合すると共に、周方向に間隔をおいて複数の係合孔125を有している。一方、前記両副変速用被駆動ギヤ113,1114の側端面には、それぞれサブシフター123側へ突出して前記係合孔125に係合可能な係合突起126,127が形成されている。前記サブシフター123の軸方向の操作機構は、図示しないが、チェンジドラム及びシフトフォークを利用した機械式操作機構、電磁ソレノイド等を利用した電磁式操作機構あるいは油圧シリンダ等を利用した油圧式操作機構等が採用される。
図8はサブシフター123が中立位置の状態を示しており、この中立位置から右方の高速位置に移動することにより、サブシフター123の係合孔125が高速用副変速被駆動ギヤ113の係合突起126に係合し、クラッチ軸102の動力が高速用副変速駆動ギヤ111から、高速用副変速被駆動ギヤ113及びサブシフター123を介して変速用入力軸5に伝達される。反対にサブシフター123を中立位置から左方の低速位置に移動することにより、サブシフター123の係合孔125が低速用副変速被駆動ギヤ114の係合突起127に係合し、クラッチ軸102の動力が低速用副変速駆動ギヤ112から低速用副変速被駆動ギヤ114及びサブシフター123を介して変速用入力軸5に伝達される。
変速機ケース2内の変速用入力軸5部分は、前記軸受107と変速機ケース2の左端壁の軸受109により変速機ケース2に回転可能に支持されており、右側から順に変速用入力側第1速ギヤ141、変速用入力側第2速ギヤ142及び変速用入力側第3速ギヤ143が空転自在に嵌合している。すなわち、変速用入力軸5上には、最も右側に最小径の変速用入力側第1速ギヤ141が配置され、左側へ行くに従い、順次、径の大きくなる変速用入力側第2速ギヤ142及び第3速ギヤ143が配置されている。
変速用入力側第1速ギヤ141と変速用入力側第2速ギヤ142との軸方向間、並びに変速用入力側第2速ギヤ142と変速用入力側第3速ギヤ143との軸方向間には、それぞれメインシフト機構用の第1メインシフター145及び第2メインシフター146が配置され、各メインシフター145,146は変速用入力軸5に軸方向移動可能にスプライン嵌合すると共に、それぞれ周方向に間隔をおいて複数の係合孔147,148を有している。一方、前記変速用入力側第1速ギヤ141及び第2速ギヤ141の側端面には、第1のメインシフター145側へ突出して前記第1のメインシフター145の係合孔147に係合可能な係合突起150,151がそれぞれ形成されている。また、前記変速用入力側第3ギヤ143の側端面には、第2のメインシフター146側へ突出して該第2のメインシフター146の係合孔148に係合可能な係合突起152が形成されている。前記各メインシフター145,146の軸方向の操作機構は、図示しないが、前記サブシフター23と同様、チェンジドラム及びシフトフォークを利用した機械式操作機構、電磁ソレノイド等を利用した電磁式操作機構あるいは油圧シリンダ等を利用した油圧式操作機構等が採用される。
変速用出力軸6は、左右両端部が、軸受156,157により変速機ケース2に回転可能に支持されており、前記変速用入力側第1速ギヤ141、変速用入力側第2速ギヤ42及び前記変速用入力側第3速ギヤ143にそれぞれ噛み合う変速用出力側第1速ギヤ161、変速用出力側第2速ギヤ162及び変速用出力側第3速ギヤ163が固着されている。
変速機ケース2の左側には反転ケース部2bが形成されており、該反転ケース部2b内には、前記変速用出力軸6の左端部が突出すると共に前記変速用入力軸5の左端部が突出し、該変速用入力軸5の左端部には軸受170を介して最終出力軸171が回転可能に嵌合している。該最終出力軸171には反転用被駆動ギヤ172が固着され、前記変速用出力軸6の左端部には、前記反転用被駆動ギヤ172に噛み合う反転用駆動ギヤ173が固着されている。
前記最終出力軸171は反転ケース部2bから左方に突出し、該左方突出部分に前記出力スプロケット66が固着されている。
該出力スプロケット66は、前記第1の実施の形態と同様、駆動チェーン67を介して後車軸69のスプロケット68に連結し、後車軸69には後輪70が設けられている。
図8は各メインシフター145,146が中立位置の状態を示しており、第1のメインシフター145を中立位置から右方の第1速位置に移動することにより、第1のメインシフター145の係合孔147が変速用入力側第1速ギヤ141の係合突起150に係合し、変速用入力軸5の動力が第1のメインシフター145から係合孔147,係合突起150、変速用入力側第1速ギヤ141及び変速用出力側第1速ギヤ161を介して変速用出力軸6に伝達される。反対に第1のメインシフター145を中立位置から左方の第2速位置に移動することにより、第1のメインシフター145の係合孔147が入力側第2速ギヤ142係合突起151に係合し、変速用入力軸5の動力が第1のメインシフター145から、係合孔147,係合突起151、変速用入力側第2速ギヤ142及び変速用出力側第2速ギヤ162を介して変速用出力軸6に伝達される。
また、第2のメインシフター146を中立位置から左方の第3速位置に移動することにより、第2のメインシフター146の係合孔148が変速用入力側第3速ギヤ143の係合突起152に係合し、変速用入力軸5の動力が第2のメインシフター146から、係合孔148,係合突起152、変速用入力側第3速ギヤ143及び変速用出力側第3速ギヤ163を介して変速用出力軸6に伝達される。
図9は、図8の変速機を軸方向の右方から見た軸配置図であり、クランク軸3の軸芯O1と、クラッチ軸102の軸芯O4と、変速用出力軸6の軸芯O3とは、略同一平面上に配置されており、変速用入力軸5の軸芯O2は、クラッチ軸3の軸芯O4と変速用出力軸6の軸芯O3との間の上方に配置されている。
該実施の形態のエンジンは、一般的な自動二輪車用エンジンと同様、クランク軸3が矢印R1方向に順回転するエンジンであり、これに伴い、クラッチ軸102、変速用入力軸5及び変速用出力軸6はそれぞれA1,B1,C1方向に回転する。そのため、変速用出力軸6の矢印C1方向の回転を、図8の反転用駆動ギヤ173及び反転用被駆動ギヤ172により反転させて出力スプロケット66に伝達し、出力スプロケット66を変速用入力軸5の回転方向B1と同方向に回転させるように構成されている。
(第2の実施の形態の作用効果)
この実施の形態の基本的な操作は、前記第1の実施の形態と同様、サブシフター123による高、低速切換操作と、二つのメインシフター145,146による3段切換操作とを組み合わせることにより、合計6段変速が可能となっている。減速比の大小関係は各種組み合わせが可能である。たとえば、サブシフター123を低速位置に位置させた時の低速第3速の減速比よりも、サブシフター123を高速位置に位置させた時の高速第1段時の減速比を小さくすることにより、全体として、減速比の大きい順に、低速第1速、低速第2速、低速第3速、高速第1速、高速第2速及び高速第3速となる。または、別の例として、高速段位と低速段位とをオーバーラップさせて、減速比の大きい順に、低速第1速、高速第1速、低速第2速、高速第2速、低速第3速及び高速第3速と並ぶように構成することもできる。勿論、その他の減速比の大小関係の設定も可能である。
アイドリング運転(ニュートラル運転)時には、図8に示すように、サブシフター123、第1及び第2のメインシフター145,146を、総て中立位置に位置させる。これにより、クランク軸3、クランクギヤ101,クラッチギヤ103及びアウターケース36が回転し、変速用入力軸5及び変速用出力軸6は回転しない。
最も減速比の大きい低速第1速に変速する場合には、サブシフター123を左方の低速位置に移動し、第1のメインシフター145を右方の第1速位置に移動する。第2のメインシフター46は中立位置の状態である。この場合の動力伝達経路は、クランク軸3→クランクギヤ101→クラッチギヤ103→アウターケース36→摩擦板→インナーハブ37→クラッチ軸102→低速用副変速駆動ギヤ112→低速用副変速被駆動ギヤ114→係合突起127→係合孔125→サブシフター123→変速用入力軸5→第1のメインシフター145→係合孔147→係合突起150→入力側第1速ギヤ141→出力側第1速ギヤ161→変速用出力軸6→反転用駆動ギヤ173→反転用被駆動ギヤ172→最終出力軸171→出力スプロケット66→駆動チェーン67→スプロケット68→後車軸69→後車輪70となる。
低速第2速に変速する場合には、サブシフター123を左方の低速位置に移動し、第1のメインシフター145を左方の第2速位置に移動する。第2のメインシフター146は中立位置の状態である。この場合の動力伝達経路は、クランク軸3→クランクギヤ101→クラッチギヤ103→アウターケース36→摩擦板→インナーハブ37→クラッチ軸102→低速用副変速駆動ギヤ112→低速用副変速被駆動ギヤ114→係合突起127→係合孔125→サブシフター123→変速用入力軸5→第1のメインシフター145→係合孔147→係合突起151→入力側第2速ギヤ142→出力側第2速ギヤ162→変速用出力軸6→反転用駆動ギヤ173→反転用被駆動ギヤ172→最終出力軸171→出力スプロケット66→駆動チェーン67→スプロケット68→後車軸69→後車輪70となる。
最も変速比の小さい高速第3速に変速する場合には、サブシフター123を右方の高速位置に移動し、第2のメインシフター146を左方の第3速位置に移動する。第1のメインシフター145は中立位置の状態である。この場合の動力伝達経路は、クランク軸3→クランクギヤ101→クラッチギヤ103→アウターケース36→摩擦板→インナーハブ37→クラッチ軸102→高速用副変速駆動ギヤ111→高速用副変速被駆動ギヤ113→係合突起126→係合孔125→サブシフター123→変速用入力軸5→第2のメインシフター146→係合孔148→係合突起152→入力側第3速ギヤ143→出力側第3速ギヤ163→変速用出力軸6→反転用駆動ギヤ173→反転用被駆動ギヤ172→最終出力軸171→出力スプロケット66→駆動チェーン67→スプロケット68→後車軸69→後車輪70となる。
その他の変速段位も、上記同様に、サブシフター123の高低速位置と第1及び第2インシフター145,146の各変速段位の位置を、所望の位置に切り換えるだけであり、説明は省略する。
該実施の形態による効果は、前記第1の実施の形態による効果と重複する内容が多いが、重複部分も含めて説明する。
(1)該実施の形態によると、第1速用から第3速用の入力側及び出力側の変速ギヤ141,142,143及び161,162,163を備えた構造において、サブシフト機構(サブシフター123)を備えることにより、6段変速に倍増することができる。すなわち、従来の6段変速の場合よりも変速ギヤ数を半分に減らし、変速用入力軸5及び出力軸6の軸長を短くすることができ、これにより、軸径を細く、かつ、軽量にできる。さらに、運転中の負荷による軸撓みを小さくできるので、メインシフター145,146のシフトタッチもスムースになる。
(2)変速用入力軸5上及び出力軸6上の変速用のギヤ141,142,143、113,114及び161,162,163は、いずれもが軸方向に固定されているので、回転中における軸撓みをさらに小さくできる。これにより、たとえば、チェンジドラム及びシフトフォークでサブシフター123及び第1及び第2のメインシフター145,146を操作する構造の場合は、シフトフォーク爪端部の摩耗対策としてのMo溶射やクロムめっきを廃止することも可能となる。
(3)総ての変速用ギヤは、軸方向に固定されているので、既に図7で説明したように、変速用ギヤとしてヘリカルギヤを採用することが可能となり、これにより、ギヤの加工精度を上げなくとも、騒音の少ない静かな変速機を提供することができる。
(4)軸方向に移動操作されるサブシフター123,第1のメインシフター145及び第2のメインシフター146を、総て変速用入力軸5上に配置しているので、シフト操作機構としてチェンジドラム及びシフトフォークを設ける場合に、変速用入力軸5の近傍に配置する一本のシフト軸に、総てのシフトフォークを設けることができると共に、チェンジドラムもコンパクトに配置でき、全体としてシフト操作機構をコンパクトにできる。
(5)クランク軸3,変速用入力軸5及び変速用出力軸6とは別に、クラッチ軸102を設け、かつ、このクラッチ軸102の軸芯O4をクランク軸芯O1,変速用入力軸芯O2及び変速用出力軸芯O3とはずれた位置に配置しているので、図9に示すように、各軸の前後方向間の距離を短くして、自動二輪車におけるエンジン全体の前後方向の寸法を短くすることができる。
[第3の実施の形態]
図10及び図11は、本発明の第3の実施の形態に係る自動二輪車用動力伝達装置であり、前記第2の実施の形態と基本的に同様の構造を、図11のようにクランク軸3が矢印R2方向に逆回転するエンジンに適用した例である。前記第2の実施の形態と同じ部品には同じ符号を附してある。
前記第2の実施の形態の構造と比べ、クランク軸3から変速用出力軸6までの動力伝達経路の構造において、図11のように各軸の回転方向が逆になることを除いては同じである。ただし、変速用出力軸6が矢印C2方向に回転することにより、図8のような反転用駆動ギヤ173、反転用被駆動ギヤ172及び最終出力軸171は不要となり、変速用出力軸6に出力スプロケット66が直接固着されている。
クランク軸3を逆回転させる手段としては、各気筒の点火時期及び燃料噴射時期を逆回転用に調節するだけで良く、該第3の実施の形態によると、前記第2の実施の形態と同様の効果を奏するだけでなく、反転機構も省略できるので、部品点数を減らすことができると共に、よりコンパクトにできる。
[その他の実施の形態]
(1)前記各実施の形態では、全8段及び全6段の変速段位を有する構造としているが、全10段、全12段又はそれ以上の段位数に構成することも可能である。勿論、奇数段に構成することも可能である。
(2)本発明は、特許請求の範囲に記載された本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、各種変形及び変更を行うことも可能である。
1 クランクケース
2 変速機ケース
2a 副変速機ケース部
3 クランク軸
5 変速用入力軸
6 変速用出力軸
21,22 クラッチギヤ
23 サブシフター(サブシフト機構)
25 係合孔(サブシフト機構用)
26,27 係合突起(サブシフト機構用)
28,29 クラッチギヤ
35 多板式摩擦クラッチ
41,42,43,44 変速用入力側第1速、第2速、第3速、第4速ギヤ
45,46 第1,第2メインシフター(メインシフト機構)
47,48 係合孔
50,51,52,53 係合突起
61,62,63,64 変速用出力側第1速、第2速、第3速、第4速ギヤ
101 クランクギヤ
102 クラッチ軸
103 クラッチギヤ
111,112 副変速駆動ギヤ
113,114 副変速被駆動ギヤ
123 サブシフター(サブシフト機構)
125 係合孔(サブシフト機構用)
126,127 係合突起(サブシフト機構用)
141,142,143 変速用入力側第1速、第2速、第3速ギヤ
145,146 第1,第2メインシフター(メインシフト機構)
147,148 係合孔
150,151,152 係合突起
161,162,163,164 変速用出力側第1速、第2速、第3速ギヤ
172 反転用被駆動ギヤ
173 反転用駆動ギヤ

Claims (6)

  1. エンジンのクランク軸からクラッチ及び変速ケース内の変速機を経て駆動車軸に動力を伝達する自動二輪車用動力伝達装置において、
    前記変速機は、複数の変速用入力側ギヤからなる入力側ギヤ列を備えた変速用入力軸と、前記各変速用入力側ギヤにそれぞれ常時噛み合う変速用出力側ギヤからなる出力側ギヤ列を備えた変速用出力軸と、前記変速用入力軸から前記変速用出力軸への動力伝達を、所望の前記ギヤを選択して動力伝達可能とするメインシフト機構と、を備え、
    前記クランク軸には、低速用クランクギヤと高速用クランクギヤとが空転可能に嵌合すると共に、両クランクギヤを選択的にクランク軸に連結するサブシフト機構が配置され、
    前記クラッチの動力上流側部材には、前記各クランクギヤに常時噛み合う低速用クラッチギヤと高速用クラッチギヤとが固着されている、ことを特徴とする自動二輪車用動力伝達装置。
  2. 請求項1に記載の自動二輪車用動力伝達装置において、
    前記入力側ギヤ列及び前記出力側ギヤ列のうち、一方のギヤ列の各ギヤは、前記変速用入力軸及び変速用出力軸のうち、対応する一方の軸に対し、空転自在かつ軸方向移動不能に嵌合し、他方のギヤ列の各ギヤは、対応する他方の軸に対し、軸方向移動不能かつ回転不能に固定されており、
    前記メインシフト機構として、前記一方の軸に、軸方向に移動可能にメインシフターをスプライン嵌合している、自動二輪車用動力伝達装置。
  3. 請求項1又は2に記載の自動二輪車用動力伝達装置において、
    前記低速用クランクギヤは、前記高速用クランクギヤよりも、小径で、かつ、前記クランク軸の軸端側に配置されている、自動二輪車用動力伝達装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一つに記載の自動二輪車用動力伝達装置において、
    前記クラッチが取り付けられるクラッチ軸は、前記変速用入力軸と略同軸芯に、かつ、一体に形成されている、自動二輪車用動力伝達装置。
  5. エンジンのクランク軸からクラッチ及び変速ケース内の変速機を経て駆動車軸に動力を伝達する自動二輪車用動力伝達装置において、
    前記変速機は、複数の変速用入力側ギヤからなる入力側ギヤ列を備えた変速用入力軸と、前記各変速用入力側ギヤにそれぞれ常時噛み合う変速用出力側ギヤからなる出力側ギヤ列を備えた変速用出力軸と、前記変速用入力軸から前記変速用出力軸への動力伝達を、所望の前記ギヤを選択して動力伝達可能とするメインシフト機構と、を備え、
    前記クラッチが取り付けられるクラッチ軸は、前記クランク軸及び変速用入力軸とは別体に形成されると共に、クランク軸方向に見て、前記クランク軸、前記変速用入力軸及び前記変速用出力軸とは異なる位置に配置され、
    前記変速用入力軸には、前記入力側ギヤ列とは別に、低速用被駆動ギヤと高速用被駆動ギヤとが空転可能に嵌合すると共に、前記低速用被駆動ギヤと前記高速用被駆動ギヤを選択的に前記変速用入力軸に連結するサブシフト機構が配置され、
    前記クラッチ軸には、前記低速用被駆動ギヤと前記高速用被駆動ギヤとにそれぞれ常時噛み合う低速用駆動ギヤと高速用駆動ギヤとが固着されている、ことを特徴とする自動二輪車用動力伝達装置。
  6. 請求項5に記載の自動二輪車用動力伝達装置において、
    前記入力側ギヤ列及び前記出力側ギヤ列のうち、一方のギヤ列の各ギヤは、前記変速用入力軸及び変速用出力軸のうち、対応する一方の軸に対し、空転自在かつ軸方向移動不能に嵌合し、他方のギヤ列の各ギヤは、対応する他方の軸に対し、軸方向移動不能かつ回転不能に固定されており、
    前記メインシフト機構として、前記変速用入力軸に、軸方向に移動可能にメインシフターをスプライン嵌合している、自動二輪車用動力伝達装置。
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