JP2018035629A - 建具用部品及び建具 - Google Patents

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Abstract

【課題】樹脂材を有する框体に対して容易に且つ高強度に取付可能な建具用部品及び該建具用部品を框体に取り付けた建具を提供する。
【解決手段】補助錠10は、樹脂框材24の表面に配置される表面板部36と、表面板部36の裏面側から突出し、樹脂框材24の表面に形成された取付孔32に挿通可能な本体部38とを有する。本体部38は、取付孔32に係止される係止突起38dと、本体部38を取付孔32に挿通させた状態で金属框材22に形成された位置決め孔34に係合する係合部38bとが設けられている。
【選択図】図3

Description

本発明は、框体に取り付けされる建具用部品及び該建具用部品を框体に取り付けた建具に関する。
例えば引違い窓や片引き窓等の建具では、クレセント錠と共に、ケースからストッパを出没可能とした補助錠を設けてその防犯性を強化したものがある。補助錠は、例えば障子の下框に対してケースを圧入し、或いはビス止めする取付構造が一般的である。また、補助錠を下框の室内側見付け面の端部に形成した切欠き部に対してスライドインする取付構造もある(例えば特許文献1参照)。
特許第3709125号公報
ところで、近年は建具での断熱性能向上のため、框体の全体又は一部を樹脂製とした構成、いわゆる樹脂サッシやアルミ樹脂複合サッシがある。この種の建具では、室内側見付け面に樹脂框材が配置される。このため、補助錠は樹脂框材に取り付ける必要があり、使用時の大きな負荷に対する取付強度の点で問題を生じる可能性がある。また補助錠をビス止めや框体の端面からスライドインする構成は、取付作業が煩雑である。さらに補助錠を圧入固定する構成では、圧入のための大きな力が必要であると共に寸法公差のばらつきによる影響も大きく、樹脂がクリープ変形して補助錠ががたつきや脱落を生じる懸念もあった。そして、このような問題は、補助錠以外、例えば掘込引手等の建具用部品でも同様に起こり得る。
本発明は、上記従来技術の課題を考慮してなされたものであり、樹脂材を有する框体に対して容易に且つ高強度に取付可能な建具用部品及び該建具用部品を框体に取り付けた建具を提供することを目的とする。
本発明に係る建具用部品は、樹脂材と金属材とを連結した框体に取り付けされる建具用部品であって、前記樹脂材の表面に配置される表面板部と、該表面板部の裏面側から突出し、前記樹脂材の表面に形成された取付孔に挿通可能な本体部とを備え、前記本体部は、前記取付孔に係止される係止突起と、前記金属材に形成された位置決め孔に係合する係合部とを有することを特徴とする。
このような構成によれば、建具用部品は、本体部を取付孔に挿通させて係止突起を樹脂材の取付孔に係止させると共に係合部を金属材の位置決め孔に係合させることで、框体にスナップイン方式で取付可能である。このため、建具用部品は、取付作業が容易である。また、建具用部品が使用時に大きな負荷を受けた場合であっても、この負荷は高強度の金属材で受け止めることができる。このように、建具用部品は、樹脂材を有する框体に対して容易に且つ高強度に取付可能である。しかも建具用部品は、その固定にビス等も不要であるため、低コスト且つ外観品質も優れる。
本発明に係る建具用部品において、前記表面板部の裏面又は前記本体部の側面には、前記取付孔に圧入される圧入突起が設けられた構成であってもよい。そうすると、圧入突起が取付孔との間で摩擦抵抗を発生させるため、建具用部品のがたつきの発生を抑制できる。
本発明に係る建具用部品において、前記係合部は、前記本体部の側面に形成された係合凹部又は係合凸部を有し、前記位置決め孔には、前記係合凹部又は係合凸部に係合可能な被係合凸部又は被係合凹部が形成された構成であってもよい。そうすると、建具用部品を金属材に対して確実に係合させて位置決めすることでき、取付強度が向上すると共にがたつきも抑制できる。
本発明に係る建具用部品において、当該建具用部品は、前記表面板部と前記本体部とを有するケース内から出没可能なストッパを有する補助錠であってもよい。そうすると、補助錠を框体に対して容易に取付固定することができると共に、使用時の大きな負荷を金属材で確実に受け止めることができる。
本発明に係る建具用部品において、当該建具用部品は、前記表面板部に手掛り部を設けた掘込引手であってもよい。そうすると、掘込引手を框体に対して容易に取付固定することができると共に、使用時の大きな負荷を金属材で確実に受け止めることができる。
本発明に係る建具は、上記構成の建具用部品と、該建具用部品を前記框体の横框に取り付けた障子と、該障子を開閉可能に支持する開口枠とを備えることを特徴とする。このような構成によれば、建具用部品を容易に且つ強固に框体に取り付けることができ、建具全体としての低コスト化と外観品質の向上とを図ることができる。
本発明に係る建具において、前記樹脂材は、樹脂框材であり、前記金属材は、前記樹脂框材と連結された金属框材、又は、前記樹脂框材を補強する補強材で構成されてもよい。そうすると、樹脂框材を有する框体に対して建具用部品を容易に且つ高強度に取り付けすることができる。
本発明に係る建具において、前記取付孔と前記本体部との間には、少なくとも前記框体の長手方向に沿うクリアランスが設けられた構成であってもよい。そうすると、樹脂材が外気温の影響等によって熱伸びを生じた場合であっても、この熱伸びをクリアランスによって吸収でき、建具用部品に影響が及ぶことを防止することができる。
本発明によれば、樹脂材を有する框体に対して容易に且つ高強度に取付可能な建具が得られる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る建具用部品である補助錠を備えた建具を室内側から見た正面図である。 図2は、図1に示す建具12の要部拡大図であり、図2(A)は、補助錠の周辺を拡大した正面図であり、図2(B)は、補助錠の周辺を拡大した底面図である。 図3は、補助錠の取付動作を示す斜視図であり、図3(A)は、補助錠を下框に取り付ける直前の状態を示す図であり、図3(B)は、図3(A)に示す状態から補助錠の本体部を取付孔に挿入した状態を示す図であり、図3(C)は、図3(B)に示す状態から本体部をさらに取付孔に押し込んで補助錠の取り付けを完了した状態を示す図である。 図4は、補助錠の構成図であり、図4(A)は、底面図であり、図4(B)は、背面図であり、図4(C)は、ストッパの動作を示す底面図である。 図5は、取付孔及び位置決め孔と補助錠との関係を示す図であり、図5(A)は、下框に形成された取付孔及び位置決め孔の正面図であり、図5(B)は、図5(A)に示す取付孔及び位置決め孔に補助錠を取り付けた状態での背面図である。 図6は、補助錠を下框に取り付けた状態での底面断面図である。 図7は、本発明の第2の実施形態に係る建具用部品である掘込引手の取付動作を示す斜視図であり、図7(A)は、掘込引手を戸先框に取り付ける直前の状態を示す図であり、図7(B)は、図7(A)に示す状態から掘込引手の本体部を取付孔に挿入した状態を示す図であり、図7(C)は、図7(B)に示す状態から本体部をさらに取付孔に押し込んで掘込引手の取り付けを完了した状態を示す図である。 図8は、取付孔及び位置決め孔と掘込引手との関係を示す図であり、図8(A)は、戸先框に形成された取付孔及び位置決め孔の正面図であり、図8(B)は、図8(A)に示す取付孔及び位置決め孔に掘込引手を取り付けた状態を室外側から見た背面図である。 図9は、掘込引手を戸先框に取り付けた状態での底面断面図である。 図10は、補助錠を樹脂框材と補強材とに取り付けた状態を示す底面断面図である。
以下、本発明に係る建具用部品について、この部品を取り付けた建具との関係で好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る建具用部品である補助錠10を備えた建具12を室内側から見た正面図である。図2(A)は、補助錠10の周辺を拡大した正面図であり、図2(B)は、補助錠10の周辺を拡大した底面図である。図3(A)〜図3(C)は、補助錠10の取付動作を示す斜視図である。
図1に示すように、建具12は、建物躯体の開口部に固定される開口枠14と、開口枠14にスライド可能に配設された左右2枚の障子16,17とを備える。本実施形態では、障子16,17をそれぞれスライドさせることで開口枠14の内側開口部を開閉可能な引違い窓の建具12を例示する。障子16,17は一方が開口枠14にはめ殺されて他方のみがスライドする片引き窓等であってもよく、障子の設置枚数は3枚以上であってもよい。
外障子である障子16は、上框18a、下框18b、戸先框18c及び召合せ框18dを四周框組みした框体18を備える。框体18の矩形の開口部にはガラス板等の面材20が支持される。本実施形態の場合、下框18bに補助錠10を設けているが、補助錠10は上框18a等に設けられてもよい。内障子である障子17についても障子16と略同様な構成でよい。すなわち、障子17は、上框18a、下框18b、戸先框18c及び召合せ框18dで面材20を框組みした構成である。
本出願において、見込み方向とは建具12の室内外方向(図中に矢印Zで示す方向)をいい、見込み面とは見込み方向に沿って延在する面をいう。見付け方向とは見込み方向に直交する方向であり、上下方向に長尺な戸先框18c及び召合せ框18d等の場合はその長手方向である上下方向(図中に矢印Yで示す方向)をいい、左右方向に長尺な上框18a及び下框18b等の場合はその長手方向である左右方向(図中に矢印Xで示す方向)をいう。見付け面とは見付け方向に沿った面をいう。また、框体18の内側(内周)とは面材20が配置される框体18の開口部側の部分をいい、框体18の外側(外周)とは框体18の開口部側とは反対側の部分をいう。なお、補助錠10についても框体18への取付状態を基準として上下左右方向等の説明を行う。
図3(A)〜図3(C)に示すように、下框18bは、室外側に配設される金属框材(金属材)22の室内側に樹脂框材(樹脂材)24を装着した複合構造である。金属框材22は、アルミニウム等の金属の押出形材である。樹脂框材24は、塩化ビニル樹脂(PVC)等の樹脂の押出形材である。
樹脂框材24と金属框材22との間には中空部26が形成されている。中空部26は、樹脂框材24の見付け壁部24aと、金属框材22の室内側にある見付け壁部22aとで囲まれた部分である。樹脂框材24の見付け壁部24aの室内側面が下框18bの室内側見付け面24bを構成する。
金属框材22の見込み面には、下方に向かって開口した断面略コ字状の開口溝22bが形成されている。開口溝22bの長手方向端部付近には、開口枠14の下枠から起立したレールを転動する戸車装置28が配設される(図2(B)参照)。
上框18a、戸先框18c及び召合せ框18dは、下框18bと同様な構成でよく、金属框材22と樹脂框材24との複合構造である。
本実施形態の場合、框体18はいわゆる縦勝ち框構造であり、横框である上框18a及び下框18bの端部が縦框である戸先框18c及び召合せ框18dの内側に挿入されて両者が連結されている(図2A及び図2B参照)。
図4(A)は、補助錠10の底面図であり、図4(B)は、背面図であり、図4(C)は、ストッパ30の動作を示す底面図である。図5(A)は、下框18bに形成された補助錠10の取付孔32及び位置決め孔34の正面図であり、図5(B)は、図5(A)に示す取付孔32及び位置決め孔34に補助錠10を取り付けた状態での背面図である。図6は、補助錠10を下框18bに取り付けた状態での底面断面図である。
図3(A)、図5(A)及び図5(B)に示すように、取付孔32は、大部分が矩形に形成された長孔である。取付孔32は、樹脂框材24の見付け壁部24aに貫通形成されて中空部26に連通している。取付孔32の一端部には、他の部分よりも幅狭な突起状孔部32aが形成されている。突起状孔部32aは、下框18bの召合せ框18d側の端部付近に形成され、召合せ框18dで覆われる部分にある。取付孔32の他端部付近には、下框18bの上下方向(Y方向)で互いに対向する一対の被係合凸部32bが形成されている。
図3(A)、図5(A)及び図5(B)に示すように、金属框材22の見付け壁部22aには、取付孔32と同形状の位置決め孔34が形成されている。つまり位置決め孔34は、突起状孔部32a及び一対の被係合凸部32bと同形状の突起状孔部34a及び一対の被係合凸部34bを有する。位置決め孔34は、下框18bの正面視で取付孔32と重なる投影位置に形成されている。位置決め孔34は、金属框材22の見付け壁部22aに貫通形成されて開口溝22bに連通している。
図2(A)及び図4(A)〜図4(C)に示すように、補助錠10は、表面板部36及び本体部38を有するケース40と、ケース40から出没可能なストッパ30とを備える。
表面板部36は、樹脂框材24の表面となる室内側見付け面24bに重なるように配置される矩形の板状部である。表面板部36は、突起状孔部32aを除く取付孔32を覆う部分である。表面板部36は、取付孔32の突起状孔部32aを除く部分よりも大きな外形を有する。
本体部38は、表面板部36の裏面側から突出した箱状部である。図4(B)に示すように、本体部38は、底面視で表面板部36よりも小さな外形を有し、取付孔32に挿通可能である。本体部38の一端部側面には、幅狭な突起部38aが設けられている。突起部38aは、取付孔32の突起状孔部32aに挿入配置される部分である(図3(B)及び図5(B)参照)。
本体部38の他端部には、表面板部36からの突出長が他の部分よりも大きなブロック状の係合部38bが設けられている。係合部38bは、表面板部36との間に見付け壁部24aを挿入可能な隙間を有する(図6参照)。本体部38は、係合部38bのみが金属框材22の位置決め孔34を挿通するように形成され、他の部分は位置決め孔34を挿通して開口溝22b内に進入しない。すなわち開口溝22bに配設される戸車装置28との干渉を避けるため、本体部38は係合部38b以外は位置決め孔34を挿通しない構成となっている。戸車装置28との干渉を考慮する必要がない場合、本体部38はその全体を位置決め孔34に挿通させて開口溝22bまで到達する構成としてもよい。
係合部38bの上下方向側面には、互いに対向する一対の係合凹部38cがそれぞれ形成されている。各係合凹部38cは、取付孔32の被係合凸部32bを挿通した後、位置決め孔34の被係合凸部34bに係合される(図5(B)参照)。これにより、補助錠10は、金属框材22に対してその見付け方向(X方向)に位置決め係止される。
本体部38の長手方向略中央の両側面(上下側面)には、それぞれ係止突起38dが形成されている。係止突起38dは、本体部38の長手方向に延びた断面略三角形状の突起である。係止突起38dは、表面板部36からの本体部38の突出方向(室内側から室外側に向かう方向)で本体部38の側面からの突出長が次第に小さくなる断面形状を有する。係止突起38dは、本体部38が取付孔32に挿通された状態で、該取付孔32の縁部内面に係止されて本体部38を取付孔32から抜け止めする部分である。
係止突起38dを設けた本体部38の両側面には、係止突起38dを跨ぐように一対の圧入突起38eがそれぞれ設けられている。圧入突起38eは、本体部38の側面から円弧状の膨らんだ形状を有する。圧入突起38eは、表面板部36の裏面に形成されていてもよい。圧入突起38eは、本体部38が取付孔32に挿通された状態で、該取付孔32の内周面との摩擦抵抗によって本体部38の取付孔32内での位置ずれを防止する部分である。
ストッパ30は、表面板部36の表面に開口するように形成されたケース40の収納凹部40a内に収納されている。ストッパ30は、収納凹部40a内で上下方向(Y方向)に沿う揺動軸41によって軸支される。ストッパ30は、揺動軸41を揺動中心とし、召合せ框18d側の先端部が収納凹部40aから出没可能である。ストッパ30は、収納凹部40aから突出させた先端部(図4(C)中の2点鎖線参照)が他方の障子17の召合せ框18dの見込み面に引っ掛かることで、障子16,17の開閉を阻止できる。
次に、補助錠10の框体18への取付手順を説明する。
先ず、図3(A)に示すように、金属框材22と樹脂框材24を連結した下框18bの室内側見付け面24bに開口する取付孔32に対して補助錠10を位置合わせする。すなわち補助錠10は、突起部38aを突起状孔部32aに合わせ、係合凹部38cを被係合凸部32bに合わせた状態で本体部38が取付孔32に向けて配置される。
続いて、図3(B)に示すように、下框18bの見込み方向に本体部38を取付孔32に挿通させる。
図3(C)に示すように、本体部38を取付孔32にさらに押し込む。そうすると、金属框材22の位置決め孔34に係合凹部38cが係合する(図5(B)参照)。同時に係止突起38dが樹脂製の取付孔32を押し開いてこれを通過し、樹脂框材24の見付け壁部24aの裏面に係止される(図6参照)。
この状態で補助錠10は、図6に示すように、圧入突起38eが取付孔32に圧入された状態で、表面板部36が下框18bの室内側見付け面24b上に載置される。その結果、補助錠10は、取付孔32の突起状孔部32aを除く部分を塞いだ状態で下框18bに取付固定され、突起部38aは召合せ框18dで蓋された状態となる。このように、補助錠10は、框体18に対してその室内側見付け面24b側からスナップイン方式で取付可能である。
なお、補助錠10は、下框18bと召合せ框18dとを予め連結した構成の框体18に対しても取付可能である。この場合は、補助錠10の取付時に取付孔32の突起状孔部32aが召合せ框18dによって塞がれている。そこで、補助錠10は、突起部38aを召合せ框18dの裏面から突起状孔部32aに対して斜めに挿入した後、係合凹部38cを被係合凸部32bに挿通させればよい。
図7(A)〜図7(C)は、本発明の第2の実施形態に係る建具用部品である掘込引手10Aの取付動作を示す斜視図である。第2の実施形態に係る掘込引手10Aにおいて、上記第1の実施形態に係る補助錠10と同一又は同様な機能及び効果を奏する要素には同一の参照符号を付し、詳細な説明を省略する。
図7(A)〜図7(C)に示すように、本実施形態の掘込引手10Aは、表面板部36の表面に凹状の手掛り部50を設けた取手である。上記第1の実施形態の補助錠10は、内障子となる障子16の下框18bに取り付けられるものであった。これに対し、本実施形態の掘込引手10Aは、各障子16,17の戸先框18cの室内側見付け面24bに上下方向(Y方向)に沿って取り付けられる。
図8(A)は、戸先框18cに形成された掘込引手10Aの取付孔52及び位置決め孔54の正面図であり、図8(B)は、図8(A)に示す取付孔52及び位置決め孔54に掘込引手10Aを取り付けた状態を室外側から見た背面図である。図9は、掘込引手10Aを戸先框18cに取り付けた状態での底面断面図である。
図7(A)、図8(A)及び図8(B)に示すように、取付孔52は、矩形の長孔である。取付孔52は、樹脂框材24の見付け壁部24aに貫通形成されて中空部26に連通している。取付孔52の長手方向両端部付近には、戸先框18cの幅方向(X方向)で互いに対向する一対の被係合凸部32bがそれぞれ形成されている。
金属框材22の見付け壁部22aには、取付孔52と同形状且つ同位置の位置決め孔54が形成されている。位置決め孔54は、戸先框18cの正面視で取付孔52と重なる投影位置に形成されている。位置決め孔54は、金属框材22の見付け壁部22aに貫通形成されて開口溝22bに連通している。
図7(A)〜図7(C)に示すように、掘込引手10Aは、表面板部36と、本体部56と、手掛り部50とを備える。
表面板部36は、取付孔52の全体を覆う部分である。表面板部36は、取付孔52よりも大きな外形を有する。
本体部56は、表面板部36の裏面側から突出した箱状部である。本体部56は、底面視で表面板部36よりも小さな外形を有し、取付孔52に挿通可能である。本体部56の長手方向両端部には、表面板部36からの突出長が他の部分よりも大きなブロック状の係合部38bがそれぞれ設けられている。各係合部38bは、表面板部36との間に見付け壁部24aを挿入可能な隙間を有する(図9参照)。
各係合部38bの幅方向側面には、互いに対向する一対の係合凹部38cがそれぞれ形成されている。各係合凹部38cは、取付孔52の被係合凸部32bを挿通した後、位置決め孔54の被係合凸部34bに係合される(図8(B)参照)。これにより、掘込引手10Aは、金属框材22に対してその見付け方向(Y方向)に位置決め係止される。掘込引手10Aは、障子16,17のスライド方向(X方向)に負荷を受ける。そこで、図8(B)中に2点鎖線で示すように、被係合凸部32b,34bと係合凹部38cとをY方向に沿う凹凸形状とし、掘込引手10Aを金属框材22に対してその幅方向(X方向)に位置決めしてもよい。
本体部56の長手方向略中央の両側面(左右側面)には、係止突起38d及び一対の圧入突起38eがそれぞれ設けられている。
次に、掘込引手10Aの框体18への取付手順を説明する。
先ず、図7(A)に示すように、金属框材22と樹脂框材24を連結した戸先框18cの室内側見付け面24bに開口する取付孔52に対して掘込引手10Aを位置合わせする。すなわち掘込引手10Aは、各係合凹部38cを各被係合凸部32bに合わせた状態で本体部56が取付孔52に向けて配置される。
続いて、図7(B)に示すように、係合凹部38cを被係合凸部32bに挿通させつつ、本体部56を取付孔52に挿通させる。これにより、本体部56が取付孔52を挿通する。
図7(C)に示すように、本体部56を取付孔52にさらに押し込む。そうすると、金属框材22の位置決め孔54に係合凹部38cが係合する(図8(B)参照)。さらに係止突起38dが樹脂製の取付孔52を押し開いてこれを通過し、樹脂框材24の見付け壁部24aの裏面に係止される(図9参照)。
この状態で掘込引手10Aは、図9に示すように、圧入突起38eが取付孔52に圧入された状態で、表面板部36が戸先框18cの室内側見付け面24b上に載置される。その結果、掘込引手10Aは、取付孔52を塞いだ状態で戸先框18cに取付固定される。このように、掘込引手10Aは、框体18に対してその室内側見付け面24b側からスナップイン方式で取付可能である。
以上のように、上記第1(第2)の実施形態に係る建具用部品である補助錠10(掘込引手10A)は、樹脂框材24の表面に配置される表面板部36と、表面板部36の裏面側から突出し、樹脂框材24の表面に形成された取付孔32(52)に挿通可能な本体部38(56)とを有する。本体部38(56)は、取付孔32(52)に挿通された場合に、取付孔32(52)の縁部に係止される係止突起38dと、本体部38(56)を取付孔32(52)に挿通させた状態で金属框材22に形成された位置決め孔34(54)に係合する係合部38bとが設けられている。
従って、補助錠10(掘込引手10A)は、本体部38(56)を取付孔32(52)に挿通させて係止突起38dを取付孔32(54)に係止させると共に係合部38bを位置決め孔34(54)に係合させることで、框体18にスナップイン方式で取付可能である。この際、補助錠10(掘込引手10A)は、係合部38bが金属框材22の位置決め孔34(54)に係合して位置決めされる。このため、補助錠10(掘込引手10A)は框体18に対する取付作業が容易であり、人の力でも容易に取り付けすることができる。また、補助錠10や掘込引手10Aには、その使用時に大きな負荷を受ける。ところが、この負荷は高強度の金属框材22で受け止めることができる。すなわち、補助錠10(掘込引手10A)は、高い取付強度で框体18に取り付けることができる。このように、補助錠10(掘込引手10A)は、樹脂框材24を有する框体18に対して容易に且つ高強度で取付可能である。しかも補助錠10(掘込引手10A)の固定にビス等も不要であるため、低コスト且つ外観品質も優れる。
ところで、補助錠10(掘込引手10A)は、取付孔32(52)と本体部38(56)との間に下框18b(戸先框18c)の長手方向に沿うクリアランスCが設けられている(図5(B)、図8(B)参照)。樹脂框材24は、外気温の影響等によってその長手方向に大きな熱伸びを生じることがある。この点、補助錠10(掘込引手10A)はクリアランスCを介して樹脂框材24の取付孔32(52)に挿入されている。このため、樹脂框材24がその長手方向に熱伸びを生じた場合であっても、この熱伸びをクリアランスCで吸収でき、補助錠10(掘込引手10A)に影響が及ぶことがない。
他方、このようなクリアランスCを設けているため、補助錠10(掘込引手10A)は下框18b(戸先框18c)の長手方向にがたつきを生じる懸念がある。この点、補助錠10(掘込引手10A)は係合部38bが金属框材22の位置決め孔34(54)に係合して位置決めされている。このため、補助錠10(掘込引手10A)のがたつきの発生が抑制される。しかも補助錠10(掘込引手10A)は、取付孔32(52)との間で摩擦抵抗を発生させる圧入突起38eを有する。このため、補助錠10(掘込引手10A)はがたつきの発生が一層抑制される。
取付孔32(位置決め孔34)は、下框18bの召合せ框18dとの連結端部側に突起状孔部32aを有する。これにより、下框18bは、召合せ框18dとの連結端部側で取付孔32(位置決め孔34)が幅広になることがなく、その強度低下が回避されている。
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
位置決め孔34(54)を形成する金属材は、樹脂框材24と連結された金属框材22以外でもよい。例えば図10に示すように、金属框材を持たずに框体18を樹脂框材24のみで構成して中空部26を形成した構成としてもよい。このような構成では、内側の樹脂框材24の室外側に設けられる中空部等にスチール或いはステンレス等の補強材60が挿入されることがある。そこで、この場合は、補強材60の見付け壁部60aに位置決め孔34(54)を形成し、ここに補助錠10(掘込引手10A)を取付固定すればよい。
上記では、係合部38bが係合凹部38cを有し、位置決め孔34(54)の縁部に被係合凸部34bを設けた構成を例示した。しかしながら、係合部38bが係合凸部を有し、位置決め孔34(54)の縁部に被係合凹部を設けた構成としてもよい。
上記では、位置決め孔34を取付孔32と同形状としたが、両者は異なる形状であってもよい。但し、位置決め孔34と取付孔32とが同形状であると、両者を一度に形成することができ、低コスト且つ製造効率が高い。
10 補助錠、10A 掘込引手、12 建具、14 開口枠、16,17 障子、18a 上框、18b 下框、18c 戸先框、18d 召合せ框、20 面材、22 金属框材、22a,24a,60a 見付け壁部、24b 室内側見付け面、24 樹脂框材、30 ストッパ、32,52 取付孔、32a,34a 突起状孔部、32b,34b 被係合凸部、34,54 位置決め孔、36 表面板部、38,56 本体部、38a 突起部、38b 係合部、38c 係合凹部、38d 係止突起、38e 圧入突起、40 ケース、50 手掛り部、60 補強材

Claims (8)

  1. 樹脂材と金属材とを連結した框体に取り付けされる建具用部品であって、
    前記樹脂材の表面に配置される表面板部と、該表面板部の裏面側から突出し、前記樹脂材の表面に形成された取付孔に挿通可能な本体部とを備え、
    前記本体部は、前記取付孔に係止される係止突起と、前記金属材に形成された位置決め孔に係合する係合部とを有することを特徴とする建具用部品。
  2. 請求項1記載の建具用部品において、
    前記表面板部の裏面又は前記本体部の側面には、前記取付孔に圧入される圧入突起が設けられていることを特徴とする建具用部品。
  3. 請求項1又は2記載の建具用部品において、
    前記係合部は、前記本体部の側面に形成された係合凹部又は係合凸部を有し、
    前記位置決め孔には、前記係合凹部又は係合凸部に係合可能な被係合凸部又は被係合凹部が形成されていることを特徴とする建具用部品。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の建具用部品において、
    当該建具用部品は、前記表面板部と前記本体部とを有するケース内から出没可能なストッパを有する補助錠であることを特徴とする建具用部品。
  5. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の建具用部品において、
    当該建具用部品は、前記表面板部に手掛り部を設けた掘込引手であることを特徴とする建具用部品。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の建具用部品と、該建具用部品を前記框体の横框に取り付けた障子と、該障子を開閉可能に支持する開口枠とを備えることを特徴とする建具。
  7. 請求項6記載の建具において、
    前記樹脂材は、樹脂框材であり、
    前記金属材は、前記樹脂框材と連結された金属框材、又は、前記樹脂框材を補強する補強材であることを特徴とする建具。
  8. 請求項6又は7記載の建具において、
    前記取付孔と前記本体部との間には、少なくとも前記框体の長手方向に沿うクリアランスが設けられていることを特徴とする建具。
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