JP2018034922A - スラット式コンベア - Google Patents

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Abstract

【課題】ゴミ等がチェーンに落下・侵入せず、また、ゴミ等が搬送用プレート間に挟まることなく、載置部である搬送用プレートの上面をフラットに保ち、耐荷重性と耐久性と保全性を向上させるスラット式コンベアの提供を図る。【解決手段】スプロケットホイールと複数のローラチェーンと搬送用プレート(スラット)とからなるスラット式コンベアであって、搬送用プレートは、所要長さ・幅・厚みを有する上板(第1の長板)と該上板と略同幅であって所要長さ・厚みを有する底板(第2の長板)から成り、該上板及び底板を広面方向に重ねると共に幅方向にずらして固定された形状であり、底板における上板側の広面の露出部は、カス受け部であり、底板は、上板よりもローラチェーンに近く配置されているという構成を採用した。【選択図】図1

Description

本発明は、スラット式コンベアに関し、詳しくは、スラットコンベアやエプロンコンベアといったスラット式コンベアにおいて、運搬物そのものや該運搬物からのゴミ等がスラット間に挟まったり、チェーンに落下・侵入したりすることで、コンベアが停止してしまうことを防止すると共に、運搬物の打痕を軽減し、さらに、コンベアの耐荷重性及び耐久性を向上させる技術に関するものである。
プレスのスクラップや工作機械の切粉・粉状チップ、鍛造品・鋳造品、及びそのバリ等、産業廃棄物などの搬送に使用されるコンベヤとして、スラットコンベアやエプロンコンベアといったスラット式コンベアが一般的に用いられている。その理由は、ベルトコンベアよりも剛性、耐熱性、耐久性等が高いからである。
高温の鍛造品・鋳造品等を搬送する場合には、コンベアの表面の平坦度が重要である。表面に凹凸があると、搬送物がコンベアに乗り移る際、打痕がついてしまう可能性があるからである。
また、工作機械の切粉等を搬送する際は、細かなチップ片が搬送用プレートの隙間から落下しないような構造として、チップ片がローラチェーン等に付着することを防ぐ構造が重要である。
さらに、主に次工程への自動搬送等を目的に、コンベア上で搬送物を一時的に停滞できる構造も必要となる。
ところで、鍛造品・鋳造品等を搬送する際であっても、細かなチップ片が発生することがあり、その際、チップ片が搬送用プレートの間に挟まったり、その隙間から落下したりすることによるチェーンへの噛み込み、チェーン・スプロケットの寿命低下が問題となっていた。
また、鍛造品・鋳造品等の搬送に際しては、より重量のある運搬物も扱える必要もあった。
そのため、ゴミ等がコンベア内部に落下せず、載置部である搬送用プレートの上面をフラットに保ち、且つ、耐荷重性を向上させる構造が求められていた。
このような問題に対して、従来からも様々な技術が提案されている。例えば、エプロンコンベアにおけるエプロン底板の重なり合い部の隙間への搬送物の侵入を抑制する構造(特許文献1参照)が提案され、公知技術となっている。より詳しくは、エプロンの底板の重なり合い部で下側に重なる底板の上面に、重なり合い部に近接してエプロンの幅方向に延び、重なり合い部の上下の隙間よりも高く形成した突条を設けることにより、この突条で隙間の開口を塞いで搬送物を隙間に入り難くし、相対傾動する底板の重なり合い部での搬送物の噛み込みを防止して、エプロンコンベアを円滑に運転できるようにしたものである。
かかる構造によって、ゴミ等のチェーンへの落下を防止することは可能となる。しかしながら、プレートの上面に突起を設けることから、その突起により運搬物に打痕がつき変形のおそれがあり、また、コンベア上に搬送物を停滞させることができないため、前記問題の解決には至っていない。
また、エプロン体及びローラチェーンの交換を容易に行うようにすると共に、安価でしかも交換時に無駄な労力を省くことが出来る構造(特許文献2参照)が提案され、公知技術となっている。より詳しくは、前後両端に、隣接する端部と対応させて、交互に噛合させる軸受環部を設けた単位エプロン体を噛合位置で連結管によって連結させてエプロン帯を成形し、このエプロン帯の左右両側にはローラチェーンを平行に配し、更にローラチェーンの一方側のローラチェーンのブッシュから軸を挿入し、この軸をエプロン帯の各単位エプロン体に設けた噛合する軸受環部の連結管を通して他端側のローラチェーンのブッシュに挿入してローラチェーンをエプロン体の連結管の端部の両端に設けた抜止め防止機構間の軸で保持させた構成ヒンジ構造によって、コンベアのメンテ負担を軽減する構造である。
かかる構造によれば、軸受環部が上面に突出しているため、載置部をフラットに保つことが不可能であると共に、隣接する軸受環部の間からゴミの落下が発生する構造であるため、やはり前記問題の解決には至っていない。
さらに、プレート板の互いの連結状態が簡易な構造で、プレート板の連結箇所に金属チップや油等による目詰まりを生じさせない技術(特許文献3参照)が提案され、公知技術となっている。より詳しくは、各プレート板は、連結方向の一方の断面が凹状の凹部とされ、連結方向の他方の断面が凸状の凸部とされ、任意の一のプレート板とその前のプレート板とは、任意の一のプレート板の一方の凹部の中にその前のプレート板の他方の凸部が回転し得る状態で配されている構造である。
かかる構造によって、プレート板同士の端部を重ね、重ね部分が、スプロケットホイール付近で隙間が出来ない構造となるので、ゴミ等がチェーンに落下・侵入することを防止することが可能となる。しかしながら、プレート板の連結部に凸部をもつことから、載置部をフラットに保つことが出来ず、該凸部により運搬物に打痕がつき変形のおそれがあり、また、コンベア上に搬送物を停滞させることができないため、前記問題の解決には至っていない。
特開2002−284326号公報 実開平6−53526号公報 特開2004−67363号公報
本発明は、上記問題点に鑑み、ゴミ等がプレート間に挟まらないと共にチェーンに落下せず、載置部である搬送用プレートの上面をフラットに保ち、耐荷重性と耐久性と保全性に優れたスラット式コンベアを提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するため、本発明は、一般的なスプロケットホイールと一般的な複数のローラチェーンと搬送用プレート(スラット)とからなるスラット式コンベアであって、搬送用プレートは、所要長さ・幅・厚みを有する上板(第1の長板)と該上板と略同幅であって所要長さ・厚みを有する底板(第2の長板)から成り、該上板及び底板を広面方向に重ねると共に幅方向にずらして固定された形状であり、底板における上板側の広面の露出部は、カス受け部であり、底板は、上板よりもローラチェーンに近く配置されている手段を採る。
また、本発明は、前記上板及び底板が、長手方向の端部から起立した側面部(エプロン部)を持つ手段を採用し得る。
さらに、本発明は、前記上板の幅方向の端面の少なくとも一方に、傾斜部を持つ手段を採用し得る。
またさらに、本発明は、スプロケットホイールの回転によって、前記搬送用プレートがチェーンコンベアの上面側から底面側に移動する際、前記カス受け部は搬送用プレートの上方に位置している手段を採用し得る。
さらにまた、本発明は、前記上板と底板の重ね量は、該上板及び底板の幅の略半分である手段を採用し得る。
そしてまた、本発明は、前記上板と底板がローラチェーンに供締めされている手段を採用し得る。
そしてさらに、本発明は、前記上板の角部の曲率半径は、前記底板の角部の曲率半径よりも大きい手段を採用し得る。
本発明に係るスラット式コンベアによれば、簡単な構造で、載置部である搬送用プレートの上面を平坦に保ちつつ、ゴミの噛み込み・落下・侵入を防ぎ、上板と底板の二重構造を採用して重量のある運搬物を扱えると共に搬送用プレート自体の歪みを抑制し、運搬性能の向上とコンベアのメンテナンス負担の軽減、扱う運搬物の拡大を同時に実現することができる、といった優れた効果を発揮するものである。
また、本発明に係るスラット式コンベアによれば、載置部である搬送用プレートの上面が平坦であるため、コンベア上に運搬物を一時的に停滞させても経時的変形のおそれがなく、次工程への自動搬送等の用途に有用である、といった優れた効果を発揮するものである。
本発明に係るスラット式コンベアの実施形態を示す分解図である。 本発明に係るスラット式コンベアにおける搬送用プレートの実施形態を示す構造図である。 本発明に係るスラット式コンベアの実施形態を示す全体図である。 本発明に係るスラット式コンベアの動作を示す動作説明図である。 本発明に係るスラット式コンベアにおける搬送用プレートの他の実施形態を示す構造図である。 本発明に係るスラット式コンベアの他の実施形態を示す全体部である。 本発明に係るスラット式コンベアにおける搬送用プレートの角の構造を示す説明図である。
本発明に係るスラット式コンベアは、搬送用プレート(スラット)が、所要長さ・幅・厚みを有する上板(第1の長板)と該上板と略同幅であって所要長さ・厚みを有する底板(第2の長板)から成り、該上板及び底板を広面方向に重ねると共に幅方向にずらして固定された形状であり、底板における上板側の広面の露出部は、カス受け部であり、底板は、前記上板よりもローラチェーンに近く配置されている構成を採用することで、ゴミ等がチェーンに落下せず、載置部である搬送用プレートの上面をフラットに保ち、耐荷重性と耐久性と保全性を向上させたことを最大の特徴とする。
以下、本発明に係るスラット式コンベアの実施形態を、図面に基づいて説明する。
なお、本発明に係るスラット式コンベアの全体形状及び各部の形状は、下記に述べる実施例に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内、即ち、同一の作用効果を発揮できる形状や寸法等の範囲内で、適宜変更することができるものである。
図1から図4に従って、本発明を説明する。
図1乃至図4は、本発明に係るスラット式コンベアの実施形態を示しており、図1は分解図、図2は搬送用プレートの構造図、図3は全体図、図4は動作説明図である。
また、図2(a)は搬送用プレートを構成する部品を説明する図、図2(b)は搬送用プレートの斜視図、図2(c)は搬送用プレートの三面図、図2(d)は搬送用プレートをローラチェーンに乗せた際の断面図である。
また、図3(a)乃至(c)は、夫々、本発明に係るスラット式コンベアの側面、上面、正面から見た模式図である。
スラット式コンベア1は、鍛造品・鋳造品等を搬送するコンベアであり、一般にスラットコンベアやエプロンコンベアと言われるものが存在する。その構成態様について、大きくは、搬送用プレート100とローラチェーン200とスプロケットホイール300類から構成されている。
搬送用プレート100(以下、スラットともいう)は、本発明の重要な構成物であり、鍛造品・鋳造品等を載置する部分である。材質は、鉄、アルミ、ステンレス等である。いずれの材質でも、載置するものの重量を十分支えられる厚さが必要である。搬送用プレート100は、上板110(以下、第1の長板ともいう)と底板120(以下、第2の長板ともいう)から構成されている。上板110と底板120は、長板状であり、大きさは、ほぼ同じである。上板110、底板120の長手方向の長さは、概ね、コンベアの幅の寸法である。幅は、概ね、ローラチェーン200のリンクプレート210の長さ程度である。
上板110には、長手方向の両端付近に、座繰り付き孔140が設けられている。上板110をボルト320とその先端部に螺合されるナット330によってローラチェーン200の連結部240と固定するための孔である。上板110の上面を平坦にするために、ボルト320は皿ボルトであり、ナット330にはボルト320に対応するネジが切られている。上板110の孔は、座繰り付き孔140としている。座繰り付き孔140は、通し孔である。
底板120には、長手方向の両端付近に、座繰り付き孔140及び孔150が設けられている。座繰り付き孔140は、底板120をボルト320とその先端部に螺合されるナット330によってローラチェーン200の連結部240と固定するための孔である。孔150は、上板110、底板120をボルト320によってローラチェーン200の連結部240と固定するための孔である。孔150は、上板110、底板120を固定した際、上板110の座繰り付き孔140の直下になる位置に設けられている。座繰り付き孔140、孔150とも通し孔である。座繰り付き孔140、孔150は、上板110、底板120の両端部に1つずつでも良いし、ローラチェーン200の連結部240の構造によっては、複数あっても良い。
上板110と底板120は、幅方向にずらして固定される。固定は、溶接、カシメ、ネジ止め等いずれでも良いが、固定作業の容易さ、経年変化の少なさ等から溶接が好適である。上板110と底板120は、幅方向にずらした状態で固定する(図2(b))。底板120の上板110側の広面の露出部は、カス受け部130である。カス受け部130は、運搬物等から発生したゴミ、チップ等を受け、ローラチェーン200に落ちないようにするものである。
上板110と底板120のずらし量は、概ね、上板110、底板120の幅の半分程度であると好適である。ずらし量が少ないと、カス受け部130の大きさを十分確保できず、逆にずらし量が大きすぎると、上板110と底板120の接触部分が減少し、搬送用プレート100の強度が弱くなるからである。
ローラチェーン200は、一般的なスラット式コンベアで使用されるものである。ローラ220を挟む形でリンクプレート210が配置され、隣接するリンクプレート210をピン230によって回転可能に固定し、環状の構成としたものである。ローラチェーン200は、スラット式コンベア1の幅方向の両側に配置されている。リンクプレート210には、連結部240が配置され、連結部240によって搬送用プレート100と固定される。連結部240にはボルト320の先端部を挿通可能な貫通孔250があり、かかるボルト320の先端部にナット330が螺合されることで、搬送用プレート100がリンクプレート210に固定される。
スプロケットホイール300は、ローラチェーン200の位置を規制し、ローラチェーン200をスラット式コンベア1の長手方向にスムーズに移動させるための歯車である。スプロケットホイール300には、ローラチェーン200のリンクプレート210に対応する歯が構成されており、歯によって、ローラチェーン200を移動させる。軸受310は、スプロケットホイール300を支持するものである。スプロケットホイール300によって、ローラチェーン200が移動、回転する際、チップ片T等が搬送用プレート100から落ち、ローラチェーン200とスプロケットホイール300の間に侵入すると、ローラチェーン200とスプロケットホイール300の接触が均等で無くなり、スプロケットホイール300の負荷が増えたり、ローラチェーン200の移動回転がスムーズで無くなったりして、コンベアが異常停止する。そのため、チップ片T等のコンベア内部への落下・侵入を防ぐ必要がある。
図1と図3に沿って、スラット式コンベア1の構造を説明する。ローラチェーン200は、スラット式コンベア1の幅方向の両側に配置されている。搬送用プレート100は、カス受け部130が同じ方向を向いた形で、配置される。1つの搬送用プレート100は、1つの連結部240に対応する。搬送用プレート100同士は、上板110と隣接する搬送用プレート100の底板120が重なる形で配置される。搬送用プレート100と連結部240は、ボルト320とその先端部に螺合されるナット330により固定される。連結部240の2つの貫通孔250に対して、一方は、底板120のみがねじ止めされ、他方は、上板110と底板120が供締めされる。上板110と底板120を供締めすることによって、上板110・底板120間の強度をより強くすることが出来る。
図1の例では、内側のリンクプレート210のみ連結部240を持つ例を示したが、内側、外側ともリンクプレート210が連結部240を持つ形でもよい。その際は、搬送用プレート100もそれに応じて、座繰り付き孔140が増えることになる。連結部240が増えることによって、ローラチェーン200と搬送用プレート100の固定強度が増し、耐久性を増すことが出来る。
図3に、スラット式コンベア1の模式図を示す。スプロケットホイール300とローラチェーン200と搬送用プレート100の関係を示す(図3(a))。ローラチェーン200はスプロケットホイール300に連動して動き、ローラチェーン200に固定された搬送用プレート100も同様に動く。スプロケットホイール300から離れた位置では、搬送用プレート100同士が、直線的に並ぶため、搬送用プレート100の上面はフラットである。図3(b)及び(c)で、搬送用プレート100とローラチェーン200とスプロケットホイール300、軸受310の関係を示す。搬送用プレート100は、両端でローラチェーン200に固定されるので、載置物に見合う剛性が必要である。
図2(d)と図4に沿って、チップ片Tの落下防止構造について説明する。スラット式コンベア1上で、平坦部分での搬送用プレート100同士のレイアウトを図2(d)に示す。搬送用プレート100同士は、隣接する上板110と底板120が重なりあう構造である。搬送用プレート100の上面をフラットにするためには、搬送用プレート100同士の隙間が無いほうが理想である。しかし、ローラチェーン200の各リンクプレート210間の遊び等によって、搬送用プレート100同士の隙間が生じ、窪みDが発生する。そのため、チップ片Tが窪みDに落ちる。カス受け部130が無かった場合には、そのまま、ローラチェーン200の上に落下することになる。本発明では、カス受け部130があるので、チップ片Tはカス受け部130が受けた状態で、コンベアが動いていく。
図4にチップ片Tの挙動を示す。チップ片Tは、スプロケットホイール300付近に入ると、スプロケットホイール300に沿った回転する動きとなる。搬送用プレート100は徐々に回転し、Bの位置までは、チップ片Tをカス受け部130で保持する。その後、Cの位置で、搬送用プレート100が逆さになるため、チップ片Tは、スラット式コンベア1外に落下する。そのため、チップ片Tがローラチェーン200、スプロケットホイール300内に落下することは無い。
このように、スプロケットホイール300の回転によって、搬送用プレート100がローラチェーン200の上面側から底面側に移動する際、カス受け部130は搬送用プレート100の上方に位置していることによって、カス受け部130の機能をより効果的にすることが出来る。
以上の通り、本発明によれば、簡単な構造で、載置部である搬送用プレートの上面を平坦に保ちつつ、ゴミのコンベア内への落下を防ぎ、重量のある運搬物を扱えるので、運搬性能の向上とコンベアのメンテナンス負担の軽減、扱う運搬物の拡大を同時に実現することができるものである。
他の実施形態について、図2を用いて説明する。上記実施例1と同様の部分は省略する。実施例1において、窪みDにチップ片Tが落ちても、カス受け部130で受けるため、チップ片Tがコンベア内部に落下するのを防止できることを説明した。そこで、搬送用プレート100の回転に合わせて、カス受け部130で受けたチップ片Tを完全且つ有効にスラット式コンベア1外に排除する態様が必要となる。しかしながら、むやみに窪みDを大きくする構造とすると、搬送用プレート100の上面の平坦度が損なわれ、コンベアの性能劣化につながる。
そこで、上板110の幅方向の端面の少なくとも一方に傾斜部160を設けることによって、カス受け部130上のチップ片Tが該傾斜部160を滑落しつつスラット式コンベア1外に安全且つ有効に排除され、プレート間(窪みD)におけるチップ片Tの噛み込み防止が図れることとなる。具体的には、図2(e)又は(f)に示す構造であり、そのうち図2(e)では、上板110の幅方向における進行方向側の端部に、傾斜部160を設ける構造を採用した場合について示している。
これに対し、図2(f)は、上板110の幅方向における進行方向と反対側の端部に、傾斜部160を設ける構造を採用した場合について示している。この構造によって、搬送用プレート100の回転に合わせて、カス受け部130に存するチップ片Tが傾斜部160を滑落しつつスラット式コンベア1外に完全且つ有効に排除され、プレート間(窪みD)におけるチップ片Tの噛み込み防止が図られる、といった効果を発揮し得ることとなる。
なお、図2(e)と(f)に示す傾斜部160を同時に設けることで、チップ片Tの排除効果はさらに高くなる。
このように、傾斜部160を設けることによって、スラット式コンベア1外へのチップ片Tの落下を積極的に排除することが出来、コンベアの性能を向上させることが出来る。
他の実施形態について、図5を用いて説明する。上記実施例1乃至2と同様の部分は省略する。実施例1において、長板状の搬送用プレート100の形状を説明したが、パン構造としても良い。図5は、本発明に係るスラット式コンベア1における搬送用プレート100の他の実施形態を示す構造図である。また図6は、本発明に係る搬送用プレート100の他の実施形態を示す全体図である。
上板110、底板120の長手方向の端部に起立した側面部170(以下、エプロン部ともいう)を設けることで、パン構造とすることが出来る。側面部170の位置は、上板110の側面部170の位置が、底板120の側面部170の位置よりも底板120の厚さ分内側に配置されると、上板110、底板120を固定する際、隙間が生じず、好適である。また、上板110の側面部170の高さは、底板120の側面部170の高さよりも底板120の厚さ分短いと、上板110、底板120を固定する際、側面部170の上端が揃い、溶接等する際に好適である。側面部170を設けた際の斜視図を図5(b)に、三面図を図5(c)に示す。また、ローラチェーン200に固定した際のレイアウトを図5(d)に示す。さらに、側面部170を設けた搬送用プレート100によるスラット式コンベア1の模式図を図6に示す。
このような構造を採ることによって、側面部170が両端に1枚のみの構造に比べて、側面部170及び搬送用プレート100の強度を増すことが出来るので好適である。また、側面についても、隙間が無くなるので、チップ片Tの飛び散りを防ぐことが出来るので好適である。
他の実施形態について、図7を用いて説明する。上記実施例1乃至3と同様の部分は省略する。実施例3において、上板110、底板120の長手方向の端部に起立した側面部170(エプロン部)を設けることで、パン構造とする態様について説明したが、かかる側面部170を設ける際の手法によって、強度上の問題が生じ得る。
すなわち、上板110、底板120の夫々に側面部170を設ける場合において、板厚が大きい場合など、溶接やボルト締め等によって側面部170を起立した状態で接続する方法が考え得るが、かかる方法によれば、該側面部170の強度が落ちるといった問題があった。
そこで、少なくとも上板110について、長手方向の端部に曲げ加工を施すことで起立した側面部170を設ける方法を採ることが望ましい。かかる方法を採用することにより、上記した溶接やボルト締め等による方法に比し、側面部170を含む上板110全体の強度向上に資することとなる。かかる曲げ加工を行うことで、上板角部180は、図7に示すように、自然と曲状に丸みがもたらされる。
このとき、上板角部180の曲率半径が底板角部190の曲率半径より小さいと、上板110と底板120を広面方向に重ねて固定する際に、上板角部180が底板角部190に当接した状態で上板110と底板120の間に隙間が生じてしまい、両者の固定が不可となってしまう。したがって、図7に示すように、上板角部180の曲率半径を大きくして角に丸みを持たせ、底板角部190の曲率半径を小さくして角を急峻に起立させることで、曲げ加工による強度向上を図りつつ、上板110と底板120との固定を確実なものとすることが出来るものである。
本発明に係るスラット式コンベア1は、運搬物からのゴミ等がチェーンに落下・侵入することを防止し、運搬物の打痕を軽減し、コンベアの耐荷重性と耐久性と保全性を向上させる技術であって、用途・運搬物に関係なく、スラットコンベアやエプロンコンベアなどあらゆるスラット式コンベアに採用することができるため、本発明の産業上の利用可能性は大きいと思料される。
1 エプロンコンベア
100 搬送用プレート(スラット)
110 上板(第1の長板)
120 底板(第2の長板)
130 カス受け部
140 座繰り付き孔
150 孔
160 傾斜部
170 側面部(エプロン部)
180 上板角部
190 底板角部
200 ローラチェーン
210 リンクプレート
220 ローラ
230 ピン
240 連結部
250 貫通孔
300 スプロケットホイール
310 軸受
320 ボルト
330 ナット
D 窪み
T チップ片

Claims (7)

  1. スプロケットホイールと複数のローラチェーンと搬送用プレート(スラット)とからなるスラット式コンベアであって、
    前記搬送用プレートは、所要長さ・幅・厚みを有する上板(第1の長板)と該上板と略同幅であって所要長さ・厚みを有する底板(第2の長板)から成り、該上板及び底板を広面方向に重ねると共に幅方向にずらして固定された形状であり、
    前記底板における前記上板側の広面の露出部は、カス受け部であり、
    前記底板は、前記上板よりもローラチェーンに近く配置されていることを特徴とするスラット式コンベア。
  2. 前記上板及び底板は、長手方向の端部から起立した側面部(エプロン部)を持つことを特徴とする請求項1に記載のスラット式コンベア。
  3. 前記上板の幅方向の端面の少なくとも一方に、傾斜部を持つことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスラット式コンベア。
  4. 前記スプロケットホイールの回転によって、前記搬送用プレートが前記チェーンコンベアの上面側から底面側に移動する際、前記カス受け部は前記搬送用プレートの上方に位置していることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のスラット式コンベア。
  5. 前記上板と前記底板の重ね量は、該上板及び底板の幅の略半分であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のスラット式コンベア。
  6. 前記上板と前記底板は前記ローラチェーンに供締めされていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載のスラット式コンベア。
  7. 前記上板の角部の曲率半径は、前記底板の角部の曲率半径よりも大きいことを特徴とする請求項2から請求項6のいずれかに記載のスラット式コンベア。
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