JP2018034481A - タイヤ用モールド - Google Patents

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耕司 新川
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Abstract

【課題】エアーの排出性に優れたモールドの提供。【解決手段】モールドは、タイヤの表面を成形するキャビティ面を備えている。キャビティ面に複数のベントホール24が形成されている。キャビティ面に一のベントホール24と他のベントホール24とを連通する溝26が形成されている。好ましくは、キャビティ面に複数の溝26が形成されている。複数のうちの、一の溝26と他の溝26とが連通している。【選択図】図2

Description

本発明は、タイヤの加硫工程に用いられるモールドに関する。
タイヤは、未加硫のローカバー(生タイヤ)が加硫されて、得られる。この加硫工程では、ローカバーが、モールドに投入されて、加圧及び加熱される。この加硫工程では、モールド内からエアーが排出される。このエアーが残留すると、タイヤの表面にベアー等が発生する。このベアー等の発生は、タイヤの外観を損ねる。
特開2007−38426号公報には、ベントホールが形成されたモールドが記載されている。モールド内のエアーは、このベントホールを通ってモールド外に排出される。このベントホールによって、ベアー等の発生が抑制される。このベントホールは、タイヤの外観品質の向上に寄与する。
特開2007−38426号公報
加硫工程では、ローカバーのゴム組成物がキャビティ内を流動する。ベントホールからエアーが排出されると共に、ベントホールにゴム組成物が流入する。この流入するゴム組成物によって、ベントホールは詰まることがある。詰まったベントホールは、エアーを排出できない。この様なベントホールの周辺で、エアーが残留し易い。このベントホールの周辺でベアー等が発生し易い。
本発明の目的は、エアーの排出性に優れたモールドの提供にある。
本発明に係るモールドは、タイヤの表面を成形するキャビティ面を備えている。上記キャビティ面に複数のベントホールが形成されている。上記キャビティ面に、この複数のうちの、一のベントホールと他のベントホールとを連通する溝が形成されている。
好ましくは、上記キャビティ面に複数の上記溝が形成されている。この複数のうちの、一の溝と他の溝とが連通している。
上記キャビティ面は、底面と、底面から突出して筋山状に延びる複数の凸部とを備えている。好ましくは、上記溝が連通する一のベントホールは複数の凸部の一の凸部に隣接する底面の縁に形成されており、他のベントホールは他の凸部に隣接する底面の縁に形成されている。
本発明に係る加硫装置は、モールド、減圧装置及びエアー流路を備えている。上記モールドは、タイヤの表面を成形するキャビティ面を備えている。上記キャビティ面に複数のベントホールが形成されている。上記キャビティ面に一のベントホールと他のベントホールとを連通する溝が形成されている。上記エアー流路が上記減圧装置と一のベントホール及び他のベントホールとを連通している。
本発明に係るタイヤの製造方法は、ローカバーがモールドで加硫されてタイヤが得られる加硫工程を備えている。上記モールドは、上記タイヤの表面を成形するキャビティ面を備えている。上記キャビティ面に複数のベントホールが形成されている。上記キャビティ面に一のベントホールから他のベントホールまで連通する溝が形成されている。
本発明に係るモールドの製造方法では、モールドはタイヤの表面を成形するキャビティ面を備えている。上記キャビティ面に複数のベントホールが形成されている。上記キャビティ面に一のベントホールと他のベントホールとを連通する溝が形成されている。この製造方法では、上記溝はキャビティ面に直彫りされる。又は、上記溝はキャビティ面に鋳造成形される。
本発明に係るモールドのクリーニング方法では、モールドはタイヤの表面を成形するキャビティ面を備えている。上記キャビティ面に複数のベントホールが形成されている。上記キャビティ面に一のベントホールと他のベントホールとを連通する溝が形成されている。このクリーニング方法では、上記キャビティ面にレーザーが照射される。
本発明に係るモールドでは、溝が形成されているので、詰まったベントホールの周辺のエアーは、他のベントホールから排出されうる。このモールドは、エアーの排出性に優れている。
図1は、本発明の一実施形態に係るタイヤ用モールドの一部を示す断面図である。 図2は、図1のモールドのキャビティ面の一部が示された説明図である。 図3は、図2の線分III−IIIに沿った断面の一部が示された拡大図である。 図4は、本発明の他の実施形態にかかるモールドの部分断面図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1は、本発明に係るモールド2の一部が、タイヤ4及びブラダー6と共に示されている。本発明にかかる加硫装置は、モールド2及びブラダー6を備えている。図示されないが、この加硫装置は、減圧装置、エアー流路としてのエアー配管と、開閉弁とを備えている。この図1において、上下方向はモールド2(タイヤ4)の軸方向であり、左右方向は半径方向であり、紙面に垂直な方向は周方向である。図1の左右方向左向きが半径方向外向きである。図1の一点鎖線CLは、タイヤ4の赤道面を示している。この赤道面は、モールド2の赤道面でもある。
このモールド2は、複数のセグメント8、一対のサイドプレート10及び一対のビードリング12を備えている。円筒状に配列された複数のセグメント8と、一対のサイドプレート10と、一対のビードリング12と、ブラダー6とにより、キャビティ14が形成される。複数のセグメント8と、一対のサイドプレート10と、一対のビードリング12とは、キャビティ14のキャビティ面16を形成している。
図1に示される様に、セグメント8には、多数のベントホール24が形成されている。それぞれのベントホール24は、キャビティ面16からセグメント8の外面まで貫通している。
図示されないが、減圧装置とベントホール24とはエアー配管で接続されている、エアー配管は、エアーの流路を形成している、このエアー配管に、開閉弁が取り付けられている。この開閉弁によって、減圧装置とベントホール24との間のエアー配管は開閉可能にされている。この加硫装置では、減圧装置を作動させ、開閉弁がエアー配管を開くことで、ベントホール24を通して、キャビティ14からエアーが吸引されうる。
図2には、セグメント8のキャビティ面16の部分投影図が示されている。図2は、タイヤ2のキャビティ面16の一部を円筒面に投影した展開図を表している。図2の上下方向がモールド2の軸方向であり、紙面に垂直な方向が半径方向である。
キャビティ面16には、周方向に延びる凸部18a−18dと、この凸部18a−18dに交差する方向に延びる凸部20a−20gとが形成されている。この凸部18a−18d及び凸部20a−20gは、半径方向内向きに筋山状に突出している。キャビティ面16には、この凸部18a−18d及び20a−20gとに区切られて、底面22a−22eが形成されている。
底面22bには、複数のベントホール24aから24dが形成されている。ベントホール24aは、凸部18cと一の凸部20cとに近い底面22bの端部に形成されている。言い換えると、ベントホール24aは、底面22bの縁であって、凸部18cと一の凸部20cとに隣接する縁に形成されている。同様に、ベントホール24bは、底面22bの縁であって、凸部18cと他の凸部20cとに隣接する縁に形成されている。ベントホール24c及び24dは、底面22bの縁であって、凸部18aと一の凸部20dとに隣接する縁に形成されている。ベントホール24c及び24dは、一の凸部20dを間にして形成されている。
底面22dには、ベントホール24e−24jを含む複数のベントホール24が形成されている。ベントホール24eは、底面22dの縁であって、一の凸部20aに隣接する縁に形成されている。ベントホール24fは、底面22dの縁であって、一の凸部20bと凸部18cとに隣接する縁に形成されている。ベントホール24gは、底面22dの縁であって、凸部20bに隣接する縁に、ベントホール24fから軸方向外側に離れた位置に形成されている。ベントホール24hは、底面22dの縁であって、凸部20bに対して軸方向外側に隣接する縁に、ベントホール24f及び24gから離れて形成されている。ベントホール24iは、底面22dの縁であって、他の凸部20aと凸部18cとに隣接する縁に形成されている。ベントホール24jは、底面22dの縁であって、他の凸部20aに隣接する縁に、ベントホール24iから軸方向外側に離れた位置に形成されている。
同様にして、図2に示される様に、底面22aには、ベントホール24k及び24mが形成されている。底面22cには、ベントホール24n、24p、24q及び24rが形成されている。底面22eには、ベントホール24s、24t、24u、24v、24w、24x及び24yを含む多数のベントホールが形成されている。
底面22bには、複数の溝26a及び溝26bが形成されている。溝26aは、ベントホール24aとベントホール24dとを連通している。図2に示される様に、溝26aは、ベントホール24aとベントホール24dとの間を、湾曲して延びている。溝26bは、ベントホール24bとベントホール24cとを連通している。溝26bは、ベントホール24bとベントホール24cとの間を、湾曲して延びている。溝26aと溝26bとは交差して連通している。
底面22dには、複数の溝26c、26d及び26eが形成されている。溝26cは、ベントホール24eとベントホール24fとを連通している。溝26cは、ベントホール24eとベントホール24fとの間を、湾曲して延びている。溝26dは、ベントホール24eとベントホール24gとを連通している。溝26dは、ベントホール24eとベントホール24gとの間を、湾曲して延びている。溝26dは、溝26cから分岐している。この溝26dと溝26cは連通している。溝26eは、ベントホール24hとベントホール24iとを連通している。溝26eは、ベントホール24hとベントホール24iとの間でベントホール24jと連通している。この溝26eは、ベントホール24hとベントホール24iとの間を、湾曲して延びている。
底面22eには、複数の溝26f、26g、26h及び26iが形成されている。溝26fは、ベントホール24sとベントホール24vとを連通している。溝26gは、ベントホール24tとベントホール24uとを連通している。溝26hは、ベントホール24uとベントホール24yとを連通している。溝26iは、ベントホール24wとベントホール24xとを連通している。溝26fと溝26gとは交差して連通している。溝26hと溝24iとは交差して連通している。
図3には、溝26aの断面が示されている。図3は、溝26aの軸線に垂直な断面を表している。両矢印Wは、溝26aの幅を表している。両矢印Dは、溝26aの深さを表している。このモールド2では、溝26bから溝26iも、溝26aと同様の断面形状にさ
れている。
このモールド2の溝26aは、底面22bが直彫りされて形成されている。この溝26aは、セグメント8の鋳造工程において、鋳造成形されてもよい。溝26bから溝26iも、溝26aと同様にして鋳造形成されてもよい。
この加硫装置を用いた、タイヤ4の製造方法が説明される。このタイヤの製造方法は、ローカバー(生タイヤ)が得られる予備成形工程と、このローカバーからタイヤ4が得られる加硫工程を備えている。この加硫工程では、ローカバーがモールド2に投入される。モールド2内で、ローカバーが加硫される。モールド2内のエアーは、ベントホール24を通してモールド2の外へ排出される。この加硫工程を経て、ローカバーからタイヤ4が得られる。
この加硫工程において、ローカバーの外面がモールド2のキャビティ面16に倣って成形される。このセグメント8のキャビティ面16は、タイヤ4のトレッド面を成形する。図1の凸部18aから18dは、トレッド面を周方向に延びる縦溝を形成する。凸部20aから20gは、これらの縦溝と交差して延びる横溝を形成する。底面22aから22eは、路面に接地する接地面を形成する。この縦溝及び横溝によって、トレッド面にトレッドパターンが形成される。
このモールド2では、溝26で連通された一のベントホール24が詰まっても、他のベントホール24からエアーが排出される。例えば、ベントホール24aが詰まっても、ベントホール24dからエアーが排出される。ベントホール24aの周辺のエアーは、溝26aに案内されて、ベントホール24dから排出される。このモールド2は、エアーの排出性に優れている。
このモールド2では、例えば、ベントホール24の断面形状は円形にされている。このベントホール24の直径が大きいモールド2は、エアーの排出性に優れている。この観点から、ベントホール24の直径は、好ましくは0.5mm以上であり、更に好ましくは0.8mm以上である。加硫によって、このベントホール24にゴム組成物が流入する。流入したゴム組成物は、スピューを形成する。ベントホール24の直径が大き過ぎるモールド2では、形成されるスピューの直径が大きい。このモールド2はタイヤ4の外観を損なう。タイヤ4の外観を損なわない観点から、ベントホール24の直径は、好ましくは2.0mm以下であり、更に好ましくは1.5mm以下であり、特に好ましくは1.0mm以下である。
溝26の幅Wが大きいモールド2は、エアーの排出性に優れる。この観点から、幅Wは、好ましくは0.3mm以上である。一方で、幅Wが小さいモールド2は、タイヤ4の外観を損なわない。この観点から、幅Wは、好ましくは0.8mm以下であり、更に好ましくは0.5mm以下である。同様に、溝26の深さDは、好ましくは0.3mm以上である。この深さDは、好ましくは0.8mm以下であり、更に好ましくは0.5mm以下である。
このモールド2では、一の溝26と他の溝26とが連通しているので、一の溝26が連通する2つのベントホール24が詰まっても、他の溝26が連通するベントホール24からエアーが排出される。例えば、溝26aと溝26bとが連通しているので、ベントホール24aとベントホール24dとが詰まっても、ベントホール24bとベントホール2cとからエアーが排出される。ベントホール24aとベントホール24dとベントホール24bとが詰まっても、ベントホール24cとからエアーが排出される。同様に、溝26cと溝26dとが連通しているので、ベントホール24e、24f及び24gのうちの2つが詰まっても、他の一つからエアーが排出される。このモールド2は、エアーの排出性に更に優れている。
モールド2内のエアーは、凸部18及び凸部20に隣接する底面22の縁に残留し易い。このモールド2では、一の凸部18又は凸部20に隣接する底面22の縁に形成されている一のベントホール24と、他の凸部18又は凸部20に隣接する底面の縁に形成されている他のベントホール24とが、溝26によって連通させられている。一の凸部18又は凸部20に隣接する底面22の縁に残留したエアーは、溝26を通って、他の凸部18又は凸部20に隣接する底面の縁に形成されている他のベントホール24から排出しうる。このモールド2は、エアーの排出性に更に優れている。
具体的には、例えば、溝26aは、ベントホール24aと24dとを連通している。このベントホール24aは、凸部18c及び凸部20cに隣接する底面22bの縁に形成されている。ベントホール24dは、凸部18a及び凸部20dに隣接する底面22bの縁に形成されている。これにより、凸部18c及び凸部20cに隣接する底面22bの縁に残留したエアーは、ベントホール24dからも排出しうる。凸部18a及び凸部20dに隣接する底面22bの縁に残留したエアーは、ベントホール24aからも排出しうる。
溝26に、溝26の周辺の底面22の残留エアーが集められる。このモールド2では、溝26はベントホール24の間を湾曲して延びている。湾曲して延びる溝26の全長は、直線で延びるものに比べて長い。これにより、ベントホール24の間を直線で延びるものに比べて、溝26は広い領域の底面22のエアーを集めることができる。
この加硫装置では、減圧装置によって、モールド2のキャビティ14からエアーが吸引される。この加硫装置は、エアーの排出性に優れている。溝26は、キャビティ14からの、エアーの吸引にも寄与する。この加硫装置は、モールド2と減圧装置とを備えることにより、特にエアーの排出性に優れている。
このタイヤ4は、モールド2を用いて加硫されている。このモールド2は、エアーの排出性に優れているので、ベアー等の発生が抑制されている。この製造方法は、外観に優れたタイヤ4を製造しうる。ここでは、トレッド面を形成するセグメント8を例に説明がされたが、ベントホール24及び溝26は、サイドプレート10やビードリング12のキャビティ面に形成されてもよい。このモールド2では、トレッド面の形成に、周方向に分割された複数のセグメント8が用いられたが、軸方向に分割されたリング状のトレッドリングが用いられてもよい。
モールド2は、加硫工程において、繰り返し使用される。繰り返し使用されることで、キャビティ面16に堆積物が生じることがある。この堆積物は、タイヤの外観品質を低下させる。このモールド2がクリーニングされて、キャビティ面16に付着した堆積物等異物が除去される。
このモールド2のクリーニング方法では、キャビティ面16がレーザー洗浄させる。このクリーニング方法では、レーザ照射装置が準備される。このレーザー照射装置に、複数のセグメント8が配置される。このレーザ照射装置は、セグメント8のキャビティ面16にレーザー光を照射する。このレーザー光を照射する位置を移動させて、キャビティ面16の全面をクリーニングする。このレーザー光の照射によって、キャビティ面16に付着した異物が除去される。
このモールド2のクリーニング方法では、キャビティ面16に付着した堆積物等異物がレーザーで除去されている。レーザーは、非接触でキャビティ面16をクリーニングできる。このクリーニング方法は、ショットブラスト等に比べて、キャビティ面16に与えるダメージが小さい。底面22に形成された溝26の摩滅が抑制されうる。レーザー照射によるクリーニング方法は、このモールド2に適している。
このモールド2では、溝26は底面22に、直接に彫られている。例えば、底面22が研削されて、溝26が形成されている。この溝26は、底面22が切削されて形成されてもよい。本発明では、底面22が直接に彫られることを、直彫りと称する。直彫りで形成する溝26は、既存のモールド2に追加工して形成されうる。また、溝26は、鋳造成形されてもよい。鋳造成形することで、溝26は、容易に形成されうる。
図4には、本発明に係る他のモールドの溝28の断面形状が示されている。このモールドは、モールド2の溝26に代えて溝28を備える他は、モールド2と同様に構成されている。モールド2では溝26の断面形状は円弧形状とされたが、この形状に限られない。溝26は、エアーを流動しうる溝であればよい。例えば、溝28の様に、断面形状は、溝底面から溝開口に向かって溝幅が漸増する形状にされてもよい。例示した溝26や溝28は、直彫りや鋳造成形にも適している。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
図1から3に示されたモールドを備える加硫装置が準備された。この加硫装置は減圧装置を備えていた。
[実施例2]
減圧装置を備えない他は、実施例1と同様の加硫装置が準備された。
[比較例]
キャビティ面に溝が形成されていない他は、実施例2と同様の加硫装置が準備された。
[エアー排出効率及びB/T評価]
実施例1及び2では、溝で連通された一方のベントホールが塞がれた。比較例では、実施例1及び2で塞がれたベントホールに対応するベントホールが塞がれた。これらのモールドでエアーの排出効率が評価された。この評価結果は、数値が大きいほどエアーの排出効率に優れている。また、それぞれの加硫装置を用いてローカバーからタイヤが得られた。これらのタイヤのトレッドのベアーの有無が検査された。言い換えると、ベアートレッド(B/T)の発生の有無が検査された。その結果が表1の「B/T」の欄に記載されている。この評価結果では、無はB/Tの発生の無を、有はB/Tの発生の有を表している。
Figure 2018034481
表1に示されるように、実施例の加硫装置では、比較例の加硫装置に比べて評価が高い。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
以上説明されたモールドは、モールドを用いて加硫成型される種々のタイヤの製造に適用されうる。
2・・・モールド
4・・・タイヤ
6・・・ブラダー
8・・・セグメント
10・・・サイドプレート
12・・・ビードリング
14・・・キャビティ
16・・・キャビティ面
18、20・・・凸部
22・・・底面
24・・・ベントホール
26、28・・・溝

Claims (7)

  1. タイヤの表面を成形するキャビティ面を備えており、
    上記キャビティ面に複数のベントホールが形成されており、
    上記キャビティ面に一のベントホールと他のベントホールとを連通する溝が形成されているモールド。
  2. 上記キャビティ面に複数の上記溝が形成されており、
    一の溝と他の溝とが連通している請求項1に記載のモールド。
  3. 上記キャビティ面が底面と底面から突出して筋山状に延びる複数の凸部とを備えており、
    上記溝が連通する一のベントホールが複数の凸部の一の凸部に隣接する底面の縁に形成されており、他のベントホールが他の凸部に隣接する底面の縁に形成されている請求項1又は2に記載のモールド。
  4. モールド及び減圧装置、エアー流路を備えており、
    上記モールドが、タイヤの表面を成形するキャビティ面を備えており、
    上記キャビティ面に複数のベントホールが形成されており、
    上記キャビティ面に一のベントホールと他のベントホールとを連通する溝が形成されており、
    上記エアー流路が上記減圧装置と一のベントホール及び他のベントホールとを連通している加硫装置。
  5. ローカバーがモールドで加硫されてタイヤが得られる加硫工程を備えており、
    上記モールドが、上記タイヤの表面を成形するキャビティ面を備えており、
    上記キャビティ面に複数のベントホールが形成されており、
    上記キャビティ面に一のベントホールから他のベントホールまで連通する溝が形成されているタイヤの製造方法。
  6. モールドがタイヤの表面を成形するキャビティ面を備えており、
    上記キャビティ面に複数のベントホールが形成されており、
    上記キャビティ面に一のベントホールと他のベントホールとを連通する溝が形成されており、
    上記溝がキャビティ面が直彫りされ、又は鋳造成形されるモールドの製造方法。
  7. モールドがタイヤの表面を成形するキャビティ面を備えており、
    上記キャビティ面に複数のベントホールが形成されており、
    上記キャビティ面に一のベントホールと他のベントホールとを連通する溝が形成されており、
    上記キャビティ面にレーザーが照射されるモールドのクリーニング方法。
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