JP2018034180A - タンディッシュ内溶鋼の加熱方法及びタンディッシュプラズマ加熱装置 - Google Patents

タンディッシュ内溶鋼の加熱方法及びタンディッシュプラズマ加熱装置 Download PDF

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Abstract

【課題】溶鋼中へのカーボンピックアップ量を制御でき、プラズマトーチとして黒鉛電極を使用して、溶鋼を効率よく加熱することが可能なタンディッシュ内溶鋼の加熱方法を提供する。【解決手段】タンディッシュ内を通過する溶鋼をプラズマアークによって加熱するタンディッシュ内溶鋼の加熱方法であって、n本の黒鉛電極を前記溶鋼面に近接し、前記溶鋼と前記黒鉛電極との間にアークを発生させて前記溶鋼を加熱する際に、前記タンディッシュ内を通過する前記溶鋼の通過量Q(t/min)、前記黒鉛電極の消耗量δ(g/kWh)、前記溶鋼へのピックアップ係数k、プラズマ印加電力P(kW)、前記溶鋼中へのカーボンピックアップ量〔C〕(ppm)、としたときに、〔C〕=(n・k・δ・P)/(60・Q)上記の式で示す前記溶鋼中へのカーボンピックアップ量〔C〕が所定値以下となるように、溶鋼の通過量Q及びプラズマ印加電力Pを制御する。【選択図】図3

Description

本発明は、タンディッシュ内を通過する溶鋼をプラズマアークによって加熱するタンディッシュ内溶鋼の加熱方法及びタンディッシュプラズマ加熱装置に関するものである。
一般に、鋼の連続鋳造設備においては、取鍋と鋳型との間にタンディシュが配置されており、取鍋内の溶鋼をタンディシュに受け、タンディシュから鋳型内へと供給する構成とされている。ここで、鋳型内へ供給される溶鋼の温度は、操業の安定性や鋳片の品質に大きな影響を与え、連続鋳造において非常に重要な因子である。
鋳型内へ供給される溶鋼の温度としては、通常、タンディッシュ内温度としてスーパーヒートで管理することができる。スーパーヒートは、適正温度域が存在し、それよりも高温域であっても、低温域であっても、操業の安定性や鋳片の品質に問題が生じる。
以下に、スーパーヒートを、図10に示す通り、高温域、適正温度域、低温域に分類して説明する。
図10に示す高温域ではブレークアウトが発生し易いことから、これを防止するためには、スループットを低下させる必要があり、操業性及び生産性が低下する。一方、図10に示す低温域では、浸漬ノズル閉塞や鋳型内で温度不足による皮張り発生、鍋を返送しなければならない等操業、品質上大きな影響がある。
また、タンディッシュ内温度は、加熱しないと、時間経過に従って、溶鋼温度が下がるため、チャージ終了時点でも適正温度域となる様に、チャージ開始時点の温度を適正温度域内で適切に設定する必要がある。例えば、図10の上側の点線で示す様に、チャージ開始時点で、適正温度域の上限に設定できれば、チャージ終了時点でも、適正温度域内とすることができる。
しかし、チャージ開始時点の温度は、鋼種による転炉、二次精錬の操業条件のほか、溶鋼鍋や工程間のマッチングに依存するものであり、溶鋼温度はそれらの操業条件及び要因により常に変動することから、常時、チャージ開始時点の温度を適正温度域内で適切に設定することは困難である。例えば、図10の下側の点線で示す様に、チャージ開始時点で、適正温度域の中程度の温度となった場合は、鋳造時間がZの時点でノズルが閉塞して、鋳造が中止されるという事態になることがある。そこで、上述のタンディシュには、通過する溶鋼を加熱する手段として、プラズマ加熱装置が配設されている。
このようなプラズマ加熱装置は、プラズマトーチを被加熱物に近接させ、被加熱物とプラズマトーチとの間にアークを発生させることによって、被加熱物を加熱する構成とされている。プラズマトーチとしては、黒鉛製の消耗電極(黒鉛電極)や水冷式の金属製トーチが用いられている。
ここで、上述のタンディッシュに配設されるプラズマ加熱装置(タンディッシュプラズマ加熱装置)において、プラズマトーチとして黒鉛電極を用いた場合には、消耗した黒鉛の一部が溶鋼中に混入し、溶鋼の性状が変化してしまうおそれがある。そこで、従来のタンディッシュプラズマ加熱装置においては、例えば特許文献1,2に示すような金属製トーチが用いられていた。
特開2003−266178号公報 特開平07−303970号公報
ところで、金属製のプラズマトーチは、特許文献1,2に開示されているように、発生するプラズマアークからの熱及び溶鋼熱に対して耐熱向上を目的に水冷構造とされている。
このため、実際の操業時には、トーチ先端部(電極)やノズル部の溶損や亀裂により水漏れ等のトラブルが発生し、操業に支障をきたすことが懸念された。特に、高出力操業下では電極やノズル寿命が低下するという問題も発生し、従来は高出力操業は出来なかった。また、トーチを水冷していることから、溶鋼への着熱を効率よく行うことができないといった問題があった。
本発明は、前述した状況に鑑みてなされたものであって、溶鋼へのカーボンのピックアップ量を制御することにより、プラズマトーチとして黒鉛電極を使用して、水漏れ等のトーチのトラブルを発生させること無く、溶鋼を効率よく加熱することが可能なタンディッシュ内溶鋼の加熱方法及びタンディッシュプラズマ加熱装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係るタンディッシュ内溶鋼の加熱方法は、n本の黒鉛電極を前記溶鋼面に近接し、前記溶鋼と前記黒鉛電極との間にアークを発生させて前記溶鋼を加熱する際に、
前記タンディッシュ内を通過する前記溶鋼の通過量Q(t/min)、
前記黒鉛電極の消耗量δ(g/kWh)、
前記溶鋼へのピックアップ係数k、
プラズマ印加電力P(kW)、
前記溶鋼中へのカーボンピックアップ量〔C〕(ppm)、
としたときに、
〔C〕=(n・k・δ・P)/(60・Q)
上記の式で示す前記溶鋼中へのカーボンピックアップ量〔C〕が所定値以下となるように、前記溶鋼の通過量Q及び前記プラズマ印加電力Pを制御することを特徴としている。
また、本発明に係るタンディッシュプラズマ加熱装置は、n本の黒鉛電極と、この黒鉛電極に電力を印加する電源と、前記黒鉛電極へのプラズマ印加電力P及び前記タンディッシュ内を通過する前記溶鋼の通過量Qを制御する制御部と、を有し、前記制御部は、
前記タンディッシュ内を通過する前記溶鋼の通過量Q(t/min)、
前記黒鉛電極の消耗量δ(g/kWh)、
前記溶鋼へのピックアップ係数k、
プラズマ印加電力P(kW)、
前記溶鋼中へのカーボンピックアップ量〔C〕(ppm)、
としたときに、
〔C〕=(n・k・δ・P)/(60・Q)
上記の式で示す前記溶鋼中へのカーボンピックアップ量〔C〕が所定値以下となるように、前記溶鋼の通過量Q及び前記プラズマ印加電力Pを制御する機能を有していることを特徴としている。なお、溶鋼通過量Qは、タンディッシュ内溶鋼量を一定量に保持する制御を行う方法が一般的であるため、タンディッシュから搬出する溶鋼量つまり操業中の鋳造サイズ(厚、幅)と鋳造速度から求めることができる。
この構成のタンディッシュ内溶鋼の加熱方法及びタンディッシュプラズマ加熱装置によれば、タンディッシュ内を通過する溶鋼の通過量Q、黒鉛電極の消耗量δ、溶鋼へのピックアップ係数k、プラズマ印加電力Pから、上述の式を用いて、溶鋼中へのカーボンピックアップ量〔C〕を算出し、このカーボンピックアップ量〔C〕が所定値以下となるように、溶鋼の通過量Q及びプラズマ印加電力Pを制御しているので、プラズマトーチとして黒鉛電極を使用した場合であっても、溶鋼中へのカーボンピックアップ量〔C〕を精度良く制御することができ、品質要求レベルに応じた規格内の鋳片を製造することが可能となる。また、タンディッシュ溶鋼内の温度制御を行うことでバラツキの無い均一な安定した内質を持つ鋳片を製造することが出来る。また、操業的には黒鉛電極を使用する場合、高出力操業が可能なので温度補償量を充分にとるこができ、且つ水冷構造とする必要がないことから、溶鋼への着熱を効率よく行うことができる。
ここで、前記溶鋼への着熱効率η、前記溶鋼の温度上昇量ΔT、前記溶鋼の比熱Cp、としたときに、
ΔT=(60・P・η)/(Cp・Q)
上記の式で示すΔTが所定値となるように、前記溶鋼の通過量Q及び前記プラズマ印加電力Pを制御することが好ましい。
この場合、タンディッシュ内を通過する溶鋼の温度を確実に上昇させることができるとともに、溶鋼中へのカーボンピックアップ量〔C〕も抑制することが可能となる。よって、連続鋳造を安定して行うことができ、均一な高品質の鋳片を製造することが可能となる。
また、前記黒鉛電極と前記溶鋼面との間の距離Lが、100mm≦L≦400mmの範囲内とされていることが好ましい。
前記黒鉛電極と前記溶鋼面との間の距離Lが100mm未満の場合には、溶鋼中へのカーボンピックアップ量〔C〕が増加傾向を示すためである。一方、前記黒鉛電極と前記溶鋼面との間の距離Lが400mmを超えた場合には、プラズマアークが不安定になって溶鋼を十分に加熱することができなくなるおそれがある。
よって、前記黒鉛電極と前記溶鋼面との間の距離Lを100mm≦L≦400mmの範囲内とすることが好ましい。
黒鉛電極と溶鋼が非接触で加熱されている状況では、黒鉛電極の先端が昇華反応で損耗していくため、黒鉛電極と溶鋼面との距離Lを100mm以上とすることで溶鋼中へのカーボンピックアップ量〔C〕を数ppmと小さくすることができる。
さらに、プラズマ印加電流I(A)、前記黒鉛電極断面積S(cm)としたとき、前記黒鉛電極の電流密度I/Sが、10A/cm≦I/S≦40A/cmの範囲内とされていることが好ましい。
上述の電流密度I/Sが10A/cm未満の場合、プラズマアークが不安定になって溶鋼を十分に加熱することができなくなるおそれがある。また、電流密度I/Sが40A/cmを超える場合には、黒鉛電極の温度が上昇し、大気中で酸化してしまい、電極が早期に劣化してしまうおそれがある。
よって、前記黒鉛電極の電流密度I/Sを10A/cm≦I/S≦40A/cmの範囲内とすることが好ましい。
また、前記黒鉛電極は、内部にガス流路を備えており、このガス流路を介して前記黒鉛電極の先端側へと供給される非酸化性ガスの流量Gが、G≧100Nl/min以上とされていることが好ましい。
この場合、黒鉛電極の先端側へと供給される不活性ガスの流量Gが、G≧100Nl/min以上とされているので、プラズマアークが安定して発生しやすくなり、溶鋼を十分に加熱することができる。
上述のように、本発明によれば、溶鋼中へのカーボンピックアップ量を制御することにより、プラズマトーチとして黒鉛電極を使用して、溶鋼を効率よく加熱することが可能なタンディッシュ内溶鋼の加熱方法及びタンディッシュプラズマ加熱装置を提供することができる。
本発明の第一の実施形態であるタンディッシュプラズマ加熱装置を示す説明図である。 本発明の第一の実施形態におけるプラズマ印加電力とカーボンピックアップ量との関係を示すグラフである。 本発明の第一の実施形態におけるプラズマ印加電力と溶鋼の通過量との関係を示すグラフである。 本発明の第一の実施形態における温度上昇量とプラズマ印加電力との関係を示すグラフである。 本発明の第一の実施形態における黒鉛電極と溶鋼面との間の距離とカーボンピックアップ量との関係を示すグラフである。 本発明の第二の実施形態であるタンディッシュプラズマ加熱装置を示す説明図である。 本発明の第二の実施形態におけるプラズマ印加電力と溶鋼の通過量との関係を示すグラフである。 実施例における黒鉛電極と溶鋼面との間の距離とカーボンピックアップ量との関係を示すグラフである。 実施例におけるプラズマ印加電力と溶鋼の通過量との関係を示すグラフである。 鋳造時間とスーパーヒートとの関係を示すグラフである。
以下に、本発明の実施形態であるタンディッシュ内溶鋼の加熱方法及びタンディッシュプラズマ加熱装置について、添付した図面を参照して説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
まず、本発明の実施形態について、図1から図4を用いて説明する。
本実施形態であるタンディッシュ内溶鋼の加熱方法及びタンディッシュプラズマ加熱装置10は、図1に示すように、鋼の連続鋳造設備1において、取鍋2と鋳型3との間に配設されたタンディッシュ5内の溶鋼を加熱するものである。ここで、タンディッシュ5においては、取鍋2から供給された溶鋼を所定の温度にまで加熱し、加熱した溶鋼を鋳型3へと注入する。
このタンディッシュプラズマ加熱装置10は、タンディッシュ5の上部開口部を覆うように配設された蓋部11と、タンディッシュ5内の溶鋼面の上に配設された黒鉛電極15と、タンディッシュ5に設置された固定電極17と、黒鉛電極15及び固定電極17に電力を印加する電源装置18と、黒鉛電極15へのプラズマ印加電力P及びタンディッシュ5内を通過する溶鋼の通過量Qを制御する制御部19と、を備えている。
蓋部11は、下方に向けて延在する側壁部12を備え、この側壁部12の下端部分がタンディッシュ5内の溶鋼中に浸漬されている。これにより、図1に示すように、加熱室13が画成されている。
この加熱室13の上部に、1本の黒鉛電極15が上下動可能に配設されている。黒鉛電極15は、概略円筒状をなしており、Ar、N等の非酸化性ガスが供給されるガス流路16が設けられている。黒鉛電極15の直径は、例えば100mmから200mmの範囲内とされている。
電源装置18は、上述の黒鉛電極15と固定電極17と、の間に配設されている。本実施形態では、図1に示すように、直流電源とされ、黒鉛電極15側が陰極、固定電極17側が陽極とされている。すなわち、本実施形態では、いわゆるシングルトーチ式のプラズマ加熱装置とされている。
そして、制御部19は、タンディッシュ5内を通過する溶鋼の通過量Qと、プラズマ印加電力Pと、を制御する構成とされている。
ここで、本実施形態では、タンディッシュ5内を通過する前記溶鋼の通過量Q(t/min)、黒鉛電極15の消耗量δ(g/kWh)、溶鋼へのピックアップ係数k、プラズマ印加電力P(kW)、溶鋼中へのカーボンピックアップ量〔C〕(ppm)としたときに、
〔C〕=(n・k・δ・P)/(60・Q)
上記の式で示す溶鋼中へのカーボンピックアップ量〔C〕が所定値以下となるように、溶鋼の通過量Q及びプラズマ印加電力Pを制御する構成とされている。ここで、本実施形態では、1本の黒鉛電極15を用いていることから、n=1となる。
なお、溶鋼へのピックアップ係数kは、消耗した黒鉛電極15のうち溶鋼中に混入する割合を規定したものであり、前記黒鉛電極と溶鋼面との間の距離Lに応じて変わることが実験により確認されているため、当該タンディッシュプラズマ加熱装置10を用いて予め設定しておくことが好ましい。
また、制御部19は、さらに、溶鋼への着熱効率η、溶鋼の温度上昇量ΔT、溶鋼の比熱Cpとしたときに、
ΔT=(60・P・η)/(Cp・Q)
上記の式で示すΔTが所定値となるように、溶鋼の通過量Q及びプラズマ印加電力Pを制御する構成とされている。なお、着熱効率ηは、当該タンディッシュプラズマ加熱装置10を用いて溶鋼温度を測定して予め実験で求めた値を使用することが好ましい。
このように、制御部19は、溶鋼中へのカーボンピックアップ量〔C〕と、溶鋼の温度上昇量ΔTとが、それぞれ所望の範囲内となるように、鋼種による操業上の制約条件や設備制約の範囲内で溶鋼の通過量Q及びプラズマ印加電力Pを制御する。
さらに、制御部19は、黒鉛電極15とタンディッシュ5内の溶鋼面との間の距離Lが一定になるように、具体的には、黒鉛電極15とタンディッシュ5内の溶鋼面との間の距離Lが、100mm以上400mm以下の範囲内で一定となるように、黒鉛電極15の上下方向位置を制御する構成とされている。
また、制御部19は、プラズマ印加電流I(A)、黒鉛電極15の断面積S(cm)としたとき、黒鉛電極15の電流密度I/Sが、10A/cm≦I/S≦40A/cmとなるように、電源装置18を制御する構成とされている。
さらに、制御部19は、黒鉛電極15のガス流路16を介して加熱室13内へ供給されるAr、N等の非酸化性ガスの流量Gを、G≧100Nl/minとなるように、制御する構成とされている。
次に、このような構成とされたタンディッシュプラズマ加熱装置10を用いたタンディッシュ内溶鋼の加熱方法について説明する。
まず、黒鉛電極15のガス流路16を介して、加熱室13内に、Ar、N等の非酸化性ガスを導入する。そして、電源装置18から固定電極17及び黒鉛電極15に対して、プラズマ印加電力Pを供給する。すると、タンディッシュ5内の溶鋼と黒鉛電極15との間に、プラズマアークが発生し、タンディッシュ5内の溶鋼が加熱される。
このとき、黒鉛電極15の先端が損耗し、黒鉛の一部が溶鋼内に混入する。本実施形態では、上述のように、制御部19によって、溶鋼中へのカーボンピックアップ量〔C〕が所定値以下となるように、溶鋼の通過量Q及びプラズマ印加電力Pを制御する構成とされている。
ここで、溶鋼中へのカーボンピックアップ量〔C〕が所定値以下となるように、溶鋼の通過量Q及びプラズマ印加電力Pを制御する方法について、図2及び図3を用いて説明する。
上述の式 〔C〕=(n・k・δ・P)/(60・Q)
において、予め定めたn(黒鉛電極本数)、k(ピックアップ係数)、δ(黒鉛電極消耗量g/kWh)を用いて、横軸をプラズマ印加電力P、縦軸を溶鋼中へのカーボンピックアップ量〔C〕として、溶鋼の通過量Qに対するプラズマ印加電力P及びカーボンピックアップ量〔C〕の関係を示したグラフを図2に示す。このグラフから、溶鋼中へのカーボンピックアップ量と溶鋼の通過量Qとを設定することで、プラズマ印加電力Pが決定されることが分かる。
一方、上述の式から、横軸をプラズマ印加電力P、縦軸を溶鋼の通過量Qとして、溶鋼のカーボンピックアップ量〔C〕を区分けしたグラフを図3に示す。
このグラフから、カーボン量の許容幅が例えば10ppm以下の場合には、直線Aの上側の領域となるように、プラズマ印加電力P及び溶鋼の通過量Qが設定される。また、カーボン量の許容幅が例えば30ppm以下の場合には、直線Bの上側の領域となるように、プラズマ印加電力P及び溶鋼の通過量Qが設定される。さらに、カーボン量の許容幅が例えば50ppm以下の場合には、直線Cの上側の領域となるように、プラズマ印加電力P及び溶鋼の通過量Qが設定される。但し、この際、鋼種による操業上の制約条件や連鋳機、プラズマ加熱装置の設備制約を考慮して鋳造速度やプラズマ印加電力Pを決定する。このように、鋼種におけるカーボン量の許容幅から、プラズマ印加電力P及び溶鋼の通過量Qを設定することが可能となる。
なお、図2及び図3を用いて、プラズマ印加電力P及び溶鋼の通過量Qを設定する際には、上述のように、あらかじめ確認して決めておく黒鉛電極本数(n)、ピックアップ係数(k)、電極消耗量(δ)、と鋼種により許容できるカーボンピックアップ量〔C〕を考慮しておく。また所望のΔTを決めるためには、上述で求めたプラズマ印加電力P及び溶鋼の通過量Qの他、溶鋼への着熱効率η、溶鋼の比熱Cpを考慮して算出する。ここで、図4に、着熱効率ηを60%としたときの、溶鋼の通過量Qに対する溶鋼の温度上昇量ΔTとプラズマ印加電力Pとの関係を示す。
この図4から、操業上必要な温度上昇量Δを設定することで、溶鋼の通過量Q及びプラズマ印加電力Pを決定することが可能となる。
また、プラズマアークの発生によって黒鉛電極15の先端が損耗していくことから、制御部19は、上述のように、黒鉛電極15とタンディッシュ5内の溶鋼面との間の距離Lが一定になるように、黒鉛電極15の上下方向位置を制御する。
ここで、図5に、プラズマ印加電力P及び溶鋼の通過量Qを一定とした場合における、黒鉛電極15とタンディッシュ5内の溶鋼面との間の距離Lと、溶鋼中へのカーボンピックアップ量〔C〕との関係を示す。黒鉛電極15とタンディッシュ5内の溶鋼面との間の距離Lが100mm以上では、溶鋼中へのカーボンピックアップ量〔C〕が安定しているが、100mm未満となると、カーボンピックアップ量〔C〕が上昇していることが分かる。すなわち、黒鉛電極15とタンディッシュ5内の溶鋼面との間の距離Lが100mm未満となった場合には、溶鋼へのピックアップ係数kが大きくなる傾向にある。
これは、黒鉛電極と溶鋼が非接触で加熱されている状況では、黒鉛電極の先端が昇華反応で損耗していくが、黒鉛電極15とタンディシュ5の溶鋼面との距離Lを100mm未満になると黒鉛電極から昇華したカーボンの一部が溶鋼へピックアップするためと考えられる。以上により、黒鉛電極を使用する場合、黒鉛電極と溶鋼面との距離Lは100mm以上確保することが望ましい。ただし、製造する鋼種のカーボンレベルによっては、具体的には中〜高炭鋼種に適用する場合、カーボンピックアップ量〔C〕が50ppm以上を許容できる場合は、カーボン黒鉛電極15と溶鋼面との距離Lは100mm未満の適切な値に設定出来る。なお、本条件は基礎実験、実機試験で確認できている。
以上のような構成とされた本実施形態であるタンディッシュ内溶鋼の加熱方法及びタンディッシュプラズマ加熱装置10によれば、タンディッシュ5内を通過する溶鋼の通過量Q、黒鉛電極15の消耗量δ、溶鋼へのピックアップ係数k、プラズマ印加電力Pから、上述の式を用いて、溶鋼中へのカーボンピックアップ量〔C〕を算出し、このカーボンピックアップ量〔C〕が所定値以下となるように、溶鋼の通過量Q及びプラズマ印加電力Pを制御しているので、プラズマトーチとして黒鉛電極15を使用した場合であっても、溶鋼中へのカーボンピックアップ量〔C〕を制御することができる。鋼種毎に要求される成分範囲内を満足し且つ所望の温度で安定操業を実現しつつ高品質な鋳片を製造することが可能となる。また、黒鉛電極15の場合、水冷構造とする必要がないことから、溶鋼への着熱を効率よく行うことができる。
また、本実施形態では、溶鋼への着熱効率η、溶鋼の温度上昇量ΔT、溶鋼の比熱Cpとしたときに、ΔT=(60・P・η)/(Cp・Q)で示すΔTが所定値となるように、溶鋼の通過量Q及び前記プラズマ印加電力Pを制御する構成とされているので、タンディッシュ5内を通過する溶鋼の温度を所望の温度に上昇させることができるとともに、溶鋼中へのカーボンピックアップ量〔C〕も抑制することが可能となる。よって、連続鋳造を安定して行うことができ、高品質な鋳片を製造することが可能となる。
さらに、本実施形態においては、プラズマアークの発生によって黒鉛電極15の先端が損耗しても、黒鉛電極15とタンディッシュ5内の溶鋼面との間の距離Lが一定になるように、黒鉛電極15の上下方向位置を制御する構成とされており、具体的には、黒鉛電極15と溶鋼面との間の距離Lが、100mm≦L≦400mmの範囲内とされているので、溶鋼中へのカーボンピックアップ量〔C〕を安定して制御することができるとともに、プラズマアークを確実に発生させて溶鋼を十分に加熱することができる。すなわち、溶鋼中へのカーボンピックアップ量〔C〕を安定させるためには、Lを100mm以上とすることが望ましい。また、Lが400mmを超えるとプラズマアークが不安定になる傾向であるので、Lは400mm以下とするのが望ましい。
また、本実施形態においては、プラズマ印加電流I(A)、黒鉛電極15断面積S(cm)としたとき、黒鉛電極15の電流密度I/Sが、10A/cm≦I/S≦40A/cmの範囲内とされているので、プラズマアークを確実に発生させて溶鋼を十分に加熱することができるとともに、黒鉛電極15の早期劣化を抑制することができる。
さらに、本実施形態においては、黒鉛電極15内部のガス流路16を介して加熱室13内へ供給されるAr、N等の非酸化性ガスの流量Gを、G≧100Nl/minとしているので、プラズマアークが安定しやすくなり、溶鋼を十分に加熱することができる。
次に、本発明の第二の実施形態であるタンディッシュ内溶鋼の加熱方法及びタンディッシュプラズマ加熱装置110について、図6及び図7を用いて説明する。なお、第一の実施形態と同一の部材には、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図6に示すタンディッシュプラズマ加熱装置110においては、一対の黒鉛電極115A、115Bを備えており、一方の黒鉛電極115Aが陰極とされ、他方の黒鉛電極115Bが陽極とされ、電源装置18に接続されている。そして、一方の黒鉛電極115A及び他方の黒鉛電極115Bがタンディッシュ5内の溶鋼面に近接されることにより、一方の黒鉛電極115Aと溶鋼面の間、他方の黒鉛電極115Bと溶鋼面の間で、それぞれプラズマアークが発生し、溶鋼が加熱されることになる。すなわち、本実施形態では、いわゆるツイントーチ式のプラズマ加熱装置とされている。
この場合、タンディッシュ5内を通過する溶鋼の通過量Q(t/min)、黒鉛電極115A、115Bの消耗量δ(g/kWh)、溶鋼へのピックアップ係数k、プラズマ印加電力P(kW)、溶鋼中へのカーボンピックアップ量〔C〕(ppm)としたときに、
〔C〕=(n・k・δ・P)/(60・Q)
上記の式で示す溶鋼中へのカーボンピックアップ量〔C〕が所定値以下となるように、溶鋼の通過量Q及びプラズマ印加電力Pを制御する構成とされることになる。ここで、本実施形態では、2本の黒鉛電極115A、115Bを用いていることから、n=2となる。
ここで、溶鋼中へのカーボンピックアップ量〔C〕が所定値以下となるように、溶鋼の通過量Q及びプラズマ印加電力Pを制御する方法について、図7を用いて説明する。
上述の式から、横軸をプラズマ印加電力P、縦軸を溶鋼の通過量Qとして、溶鋼のカーボンピックアップ量〔C〕を区分けしたグラフを図7に示す。
このグラフから、カーボン量の許容幅が例えば10ppm以下の場合には、直線Aの上側の領域となるように、プラズマ印加電力P及び溶鋼の通過量Qが設定される。また、カーボン量の許容幅が例えば30ppm以下の場合には、直線Bの上側の領域となるように、プラズマ印加電力P及び溶鋼の通過量Qが設定される。さらに、カーボン量の許容幅が例えば50ppm以下の場合には、直線Cの上側の領域となるように、プラズマ印加電力P及び溶鋼の通過量Qが設定される。このように、鋼種におけるカーボン量の許容幅から、プラズマ印加電力P及び溶鋼の通過量Qを設定することが可能となる。
以上、本発明の実施形態であるタンディッシュ内溶鋼の加熱方法及びタンディッシュプラズマ加熱装置について具体的に説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、その発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本実施形態では、電源装置として直流電源を用いるものとして説明したが、これに限定されることはなく、交流電源を用いてもよい。また、第一の実施形態において直流電源を用いた場合、黒鉛電極側を陽極、固定電極側を陰極としてもよい。
また、本実施形態では、1本又は2本の黒鉛電極を用いたもので説明したが、これに限定されることはなく、黒鉛電極の本数に限定はない。
さらに、タンディッシュや蓋部の構成については、本実施形態で例示したものに限定されることはなく、他の構造のものであってもよい。
以下に、本発明の効果を確認すべく、実施した実験結果について説明する。
図1に示すタンディッシュプラズマ加熱装置を用いて、タンディッシュ内の溶鋼の加熱を実施した。タンディッシュは、容量30tとした。
ここで、黒鉛電極の直径を150mm、ガス流路の内径を10mmとした。ガス流路に供給する非酸化性ガスは、アルゴンとし、流量を400Nl/minとした。
まず、溶鋼の通過量Qを4t/min、プラズマ印加電力Pを1000kWとし、黒鉛電極と溶鋼面との間の距離Lを10mm、50mm、100mm、200mm、250mm、300mm、400mmと変更して、溶鋼中へのカーボンピックアップ量〔C〕を測定した。その結果を、図8に示す。
このグラフから、黒鉛電極と溶鋼面との間の距離Lが100mm以上となると、溶鋼中へのカーボンピックアップ量〔C〕が安定することが確認される。そこで、黒鉛電極と溶鋼面との間の距離Lを300mmとし、下記の式から溶鋼へのピックアップ係数kを算出した。なお、ここで電極損耗量δは広く知られている文献である「工業加熱vol.35 No.6 56頁」を参照して、δ=4g/kWhを使用した。
k=(60・Q)・〔C〕/(n・δ・P)
次に、〔C〕=(n・k・δ・P)/(60・Q)の式を用いて、図9に示すように、プラズマ印加電力と溶鋼の通過量との関係を示すグラフを作成し、溶鋼中へのカーボンピックアップ量〔C〕を10ppm,30ppm,50ppmとなる直線A,B,Cを図示した。
そして、炭素含有量100±20ppmの鋼種の溶鋼を用いて、溶鋼中へのカーボンピックアップ量〔C〕が10ppm以下となるように、溶鋼の通過量Q及びプラズマ印加電力Pを制御したものを○として、図9にプロットした。
また、炭素含有量200ppm±50ppmの鋼種の溶鋼を用いて、溶鋼中へのカーボンピックアップ量〔C〕が30ppm以下となるように、溶鋼の通過量Q及びプラズマ印加電力Pを制御したものを△として、図9にプロットした。
さらに、炭素含有量1000±100ppmの鋼種の溶鋼を用いて、溶鋼中へのカーボンピックアップ量〔C〕が50ppm以下となるように、溶鋼の通過量Q及びプラズマ印加電力Pを制御したものを×として、図9にプロットした。
図9に示すように、〔C〕=(n・k・δ・P)/(60・Q)の式を用いて、溶鋼の通過量Qとプラズマ印加電力Pを制御することにより、溶鋼中へのカーボンピックアップ量〔C〕を調整することができることが確認された。
次に、プラズマ加熱装置への印加電力P=1000kW、スループットQ=4t/min、使用した黒鉛電極は、直径150mm、内径10mmのものを使用し、電極電流密度I/Sは25〜30A/cmの条件で、鋳造を行った。その結果、チャージの開始時点から終了時点まで、スーパーヒートが20℃で維持できた。
これに対し、プラズマ加熱を行わずに、スループットQ=4t/minで、チャージ開始時点のスーパーヒートが20℃で、鋳造を行った。その結果、鋳造途中でノズルが閉塞し、チャージ終了まで完鋳することができなかった。
10、110 タンディッシュプラズマ加熱装置
15、115A、115B 黒鉛電極
19 制御部

Claims (7)

  1. タンディッシュ内を通過する溶鋼をプラズマアークによって加熱するタンディッシュ内溶鋼の加熱方法であって、
    n本の黒鉛電極を前記溶鋼面に近接し、前記溶鋼と前記黒鉛電極との間にアークを発生させて前記溶鋼を加熱する際に、
    前記タンディッシュ内を通過する前記溶鋼の通過量Q(t/min)、
    前記黒鉛電極の消耗量δ(g/kWh)、
    前記溶鋼へのピックアップ係数k、
    プラズマ印加電力P(kW)、
    前記溶鋼中へのカーボンピックアップ量〔C〕(ppm)、
    としたときに、
    〔C〕=(n・k・δ・P)/(60・Q)
    上記の式で示す前記溶鋼中へのカーボンピックアップ量〔C〕が所定値以下となるように、前記溶鋼の通過量Q及び前記プラズマ印加電力Pを制御することを特徴とするタンディッシュ内溶鋼の加熱方法。
  2. 前記溶鋼への着熱効率η、
    前記溶鋼の温度上昇量ΔT、
    前記溶鋼の比熱Cp、
    としたときに、
    ΔT=(60・P・η)/(Cp・Q)
    上記の式で示すΔTが所定値となるように、前記溶鋼の通過量Q及び前記プラズマ印加電力Pを制御することを特徴とする請求項1に記載のタンディッシュ内溶鋼の加熱方法。
  3. 前記黒鉛電極と前記溶鋼面との間の距離Lが、
    100mm≦L≦400mm
    の範囲内とされていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のタンディッシュ内溶鋼の加熱方法。
  4. プラズマ印加電流I(A)、
    前記黒鉛電極断面積S(cm)としたとき、
    前記黒鉛電極の電流密度I/Sが、
    10A/cm≦I/S≦40A/cm
    の範囲内とされていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のタンディッシュ内溶鋼の加熱方法。
  5. 前記黒鉛電極は、内部にガス流路を備えており、このガス流路を介して前記黒鉛電極の先端側へと供給される非酸化性ガスの流量Gが、G≧100Nl/min以上とされていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のタンディッシュ内溶鋼の加熱方法。
  6. タンディッシュ内を通過する溶鋼をプラズマアークによって加熱するタンディッシュプラズマ加熱装置であって、
    n本の黒鉛電極と、この黒鉛電極に電力を印加する電源と、前記黒鉛電極へのプラズマ印加電力P及び前記タンディッシュ内を通過する前記溶鋼の通過量Qを制御する制御部と、を有し、
    前記制御部は、
    前記タンディッシュ内を通過する前記溶鋼の通過量Q(t/min)、
    前記黒鉛電極の消耗量δ(g/kWh)、
    前記溶鋼へのピックアップ係数k、
    プラズマ印加電力P(kW)、
    前記溶鋼中へのカーボンピックアップ量〔C〕(ppm)、
    としたときに、
    〔C〕=(n・k・δ・P)/(60・Q)
    上記の式で示す前記溶鋼中へのカーボンピックアップ量〔C〕が所定値以下となるように、前記溶鋼の通過量Q及び前記プラズマ印加電力Pを制御する機能を有していることを特徴とするタンディッシュプラズマ加熱装置。
  7. 前記制御部は、
    前記溶鋼への着熱効率η、
    前記溶鋼の温度上昇量ΔT、
    前記溶鋼の比熱Cp
    としたときに、
    ΔT=(60・P・η)/(Cp・Q)
    上記の式で示すΔTが所定値となるように、前記溶鋼の通過量Q及び前記プラズマ印加電力Pを制御することを特徴とする請求項6に記載のタンディッシュプラズマ加熱装置。
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