JP2018034145A - 洗浄装置 - Google Patents

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雅治 長田
Masaharu Osada
雅治 長田
田中 幹夫
Mikio Tanaka
幹夫 田中
芳昌 田中
Yoshimasa Tanaka
芳昌 田中
雄彦 伊藤
Katsuhiko Ito
雄彦 伊藤
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Abstract

【課題】表面処理前に表面処理対象物の表面を洗浄可能な洗浄装置の提供を目的とする。【解決手段】本発明の洗浄装置10は、表面処理の前処理に用いられ、表面処理の対象物であるカード80の表面を洗浄する。洗浄装置10は、表面処理装置90へとカード80が搬送される搬送路82と、搬送路82から離れた位置で搬送路82に沿って下流側から順に並べられた送出ローラ52及び巻取ローラ53と、送出ローラ52と巻取ローラ53とに両端部が固定され、送出ローラ52に巻回された状態から送出ローラ52に送り出されて巻取ローラ53に巻き取られる不織布シート51と、送出ローラ52から巻取ローラ53へ向かう途中の不織布シート51を搬送路82に近づけて搬送路82上のカード80の処理面81に接触させる第1中継ローラ56と、送出ローラ52と第1中継ローラ56との間の不織布シート51を洗浄液で濡らす洗浄液付着部60と、を有する。【選択図】図4

Description

本発明は、表面処理装置へと搬送される表面処理対象物の表面を洗浄する洗浄装置に関する。
従来、紙やカードにインクジェット印刷を行う際に、予め印刷面にコロナ放電や紫外線照射などの表面処理を施しておくことが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−159100号公報(段落[0020]、図1,2)
しかしながら、上述した表面処理において、カードや紙といった表面処理対象物の表面にゴミ、埃、油分等の汚物が付着していると、表面処理の効果が低減するという不具合が生じ得た。そして、その結果、表面処理後にインクジェット印刷を行う場合には、濡れ性の低下や汚物上へのインクの滴下等が起こり、印刷不良を招くという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、表面処理前に表面処理対象物の表面を洗浄可能な洗浄装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明は、表面処理装置へと搬送される表面処理対象物の表面を洗浄する洗浄装置であって、前記表面処理対象物が搬送される搬送路と、前記搬送路から離れた位置で前記搬送路に沿って下流側から順に並べられた送出ローラ及び巻取ローラと、前記送出ローラと前記巻取ローラとに両端部が固定され、前記送出ローラに巻回された状態から前記送出ローラに送り出されて前記巻取ローラに巻き取られる不織布シートと、前記送出ローラから前記巻取ローラへ向かう途中の前記不織布シートを前記搬送路に近づけて前記搬送路上の前記表面処理対象物の前記表面に接触させるシート接触部と、前記送出ローラと前記シート接触部との間の前記不織布シートを洗浄液で濡らす洗浄液付着部と、を有する洗浄装置である。
請求項2の発明は、前記送出ローラと前記シート接触部との間の前記不織布シートを前記搬送路に近づけて前記搬送路上の前記表面処理対象物の前記表面に接触させる下流側シート接触部と、前記シート接触部と前記下流側シート接触部との間に配置される前記不織布シートを前記搬送路から遠ざけるシート隔離部と、を有し、前記洗浄液付着部は、前記シート隔離部によって前記搬送路から遠ざけられた前記不織布シートを前記洗浄液で濡らすように構成されている請求項1に記載の洗浄装置である。
請求項3の発明は、前記表面処理対象物を搬送する搬送面を有して前記搬送路を構成する搬送ベルトと、前記搬送ベルトの搬送方向で前記表面処理対象物の長さよりも短い間隔をあけて配置され、前記搬送ベルトとの間で前記表面処理対象物を挟持する1対のグリップ部と、を有し、前記シート接触部及び前記下流側シート接触部は、前記1対のグリップ部の間に差し渡された前記表面処理対象物の前記表面に前記不織布シートを接触させるように配置され、前記搬送ベルトは、搬送方向で、前記1対のグリップ部のうち上流側のグリップ部との間で前記表面処理対象物を挟持する上流側搬送ベルトと、前記1対のグリップ部のうち下流側のグリップ部との間で前記表面処理対象物を挟持する下流側搬送ベルトと、に分割されている請求項2に記載の洗浄装置である。
請求項4の発明は、前記上流側搬送ベルト及び前記下流側搬送ベルトは、前記搬送路に沿って並べられる複数の搬送ローラに架け渡されていて、各前記グリップ部には、前記複数の搬送ローラのうち1対の搬送ローラと対向する1対の押圧ローラと、前記1対の押圧ローラに対して前記1対の搬送ローラと反対側に配置される補助ローラと、前記搬送ベルトを駆動する駆動源からの動力を受けて回転する従動ローラと、前記1対の押圧ローラと前記補助ローラと前記従動ローラとに架け渡され、前記搬送ベルトとの間で前記表面処理対象物を挟む押圧ベルトと、が備えられ、前記押圧ベルトのうち前記搬送ベルトと対向する部分が、前記搬送ベルトと同じ方向且つ同じ速さで移動する請求項3に記載の洗浄装置である。
請求項5の発明は、前記表面処理対象物は、インクジェット印刷が施される印刷面を前記表面として有するカードであって、前記表面処理は、紫外線照射処理である請求項1乃至4のうち何れか1の請求項に記載の洗浄装置である。
[請求項1の発明]
本発明では、表面処理装置へ搬送される表面処理対象物の表面に、洗浄液で濡れた不織布シートが接触するので、表面処理が施される前に表面処理対象物の表面を洗浄することが可能となる。また、本発明では、送出ローラとシート接触部との間の不織布シートを洗浄液で濡らすので、洗浄液で濡れた状態の不織布シートを送出ローラから送り出す場合と比較して、不織布シートが表面処理対象物と接触する前に、不織布シートに付着した洗浄液が乾くことが抑制される。
[請求項2の発明]
本発明では、シート接触部が、洗浄液で濡れた後の不織布シートを表面処理対象物の表面に接触させる一方、シート接触部より下流側に配置される下流側シート接触部が、洗浄液で濡れる前の不織布シートを表面処理対象物の表面に接触させる。本発明の構成によれば、表面処理対象物の表面は、洗浄液で濡れた後の不織布シートで洗浄された後、洗浄液で濡れる前の不織布シートで空拭きされることとなり、表面処理対象物の表面に洗浄液が付着した状態で表面処理が行われることが抑制される。
[請求項3の発明]
本発明では、送出ローラと巻取ローラが搬送路の下流側から並べられるため、不織布シートが搬送路の上流側へ向かって移動することとなり、表面処理対象物の搬送が不安定となり得る。しかしながら、本発明では、搬送ベルトとの間に表面処理対象物を挟持する1対のグリップ部を有し、それら1対のグリップ部の間に差し渡された表面処理対象物に不織布シートを接触させるので、表面処理対象物の搬送の安定化が図られる。また、本発明では、搬送ベルトが、上流側のグリップ部との間で表面処理対象物を挟持する上流側搬送ベルトと、下流側のグリップ部との間で表面処理対象物を挟持する下流側搬送ベルトと、に分割されているので、搬送ベルトからシート接触部及び下流側シート接触部と接触する部分をなくすことが可能となり、搬送ベルトが洗浄液で濡れることが抑制される。
[請求項4の発明]
本発明では、グリップ部が、1対の搬送ローラと対向する1対の押圧ローラと、1対の押圧ローラに対して1対の搬送ローラと反対側に配置される補助ローラと、搬送ベルトを駆動する駆動源からの動力を受けて回転する従動ローラと、1対の押圧ローラと補助ローラと従動ローラとに架け渡された押圧ベルトと、を有していて、押圧ベルトのうち搬送ベルトと対向する部分が、搬送ベルトと同じ方向且つ同じ速さで移動し、搬送ベルトと押圧ベルトとの間に表面処理対象物が挟まれる。本発明によれば、1対の搬送ローラと1対の押圧ローラとの間で表面処理対象物を挟むことが可能となるので、グリップ部による表面処理対象物の挟持の安定化が図られる。また、押圧ベルトは、1対の押圧ローラだけでなく補助ローラにも架け渡されているので、押圧ベルトにかかるテンションの安定化が図られる。
[請求項5の発明]
本発明では、カードのインクジェット印刷面に紫外線照射処理が施される前に、そのインクジェット印刷面を洗浄することが可能となるので、インクジェット印刷面にゴミ、埃、油分等の汚物が付着した状態で紫外線照射処理が施される場合と比較して、紫外線照射処理を効率よく行うことが可能となる。また、本発明によれば、インクジェット印刷面に付着したゴミや埃の上にインクが滴下したり、インクジェット印刷面に付着した油分によってインクの濡れ性が低下したりすることが抑えられるので、良好なインクジェット印刷が可能となる。
本発明の一実施形態に係る洗浄装置の正面図 洗浄装置における搬送路の正面図 搬送機構における動力伝達を説明するための概略図 洗浄機構の正面図 (A)不織布シートの巻き取り初期における洗浄装置の正面図、(B)不織布シートの巻き取り後期における洗浄装置の正面図 (A)不織布シートがセットされる前の巻取ローラ及び駆動ローラの正面図、(B)不織布シートがセットされた後の巻取ローラ及び駆動ローラの正面図 グリップ部の正面図 グリップ用駆動ローラへの動力伝達部分の概略構成図 第2実施形態に係る洗浄機構の正面図 他の実施形態に係る洗浄機構の正面図 他の実施形態に係る洗浄機構の正面図
[第1実施形態]
以下、本実施形態を図1〜図8に基づいて説明する。図1に示すように、本実施形態の洗浄装置10は、表面処理装置90の上流側に配置され、支持ベース11に、表面処理の対象物であるカード80(図4参照。本発明の「表面処理対象物」に相当する。)を表面処理装置90に向けて搬送する搬送機構20と、搬送機構20によって搬送されるカード80のうち表面処理が施される表面81(以下、処理面81という。)を洗浄液61が付着した不織布シート51で洗浄する洗浄機構50(図4参照)と、を備えている。表面処理装置90で表面処理が行われた後のカード80の処理面81には、インクジェット印刷による印刷が行われ、表面処理装置90で行われる表面処理は、処理面81におけるインクの濡れ性向上を目的とした紫外線照射処理(具体的には、エキシマランプによる照射処理)となっている。
図2〜図4に示すように、搬送機構20は、複数のローラ22に架け渡されてカード80の搬送路82を構成する搬送ベルト21と、搬送ベルト21を回転駆動する搬送用モータ30と、を有している。具体的には、搬送ベルト21は、搬送路82の搬送方向で対をなす上流側搬送ベルト21Aと下流側搬送ベルト21Bとで構成されていて、搬送機構20は、上流側搬送ベルト21Aと下流側搬送ベルト21Bのそれぞれに対応して、ローラ22を複数ずつ備えている。そして、搬送路82の上流側に配置された複数のローラ22に上流側搬送ベルト21Aが架け渡されると共に、搬送路82の下流側に配置された複数のローラ22に下流側搬送ベルト21Bが架け渡されている。
図2に示すように、上流側搬送ベルト21Aに対応して備えられた複数のローラ22は、複数の上流側搬送用ローラ23Aと、上流側搬送用駆動ローラ24Aと、上流側支持ローラ25Aと、で構成されている。複数の上流側搬送用ローラ23Aは、水平方向に並べて配置され、上流側搬送用駆動ローラ24A及び上流側支持ローラ25Aは、複数の上流側搬送用ローラ23Aより下方に配置されている。そして、上流側搬送ベルト21Aは、複数の上流側搬送ベルト23Aに架け渡された部分の上面にて、カード80の搬送路82の一部を構成する。
本実施形態の例では、上流側搬送用ローラ23Aは3つ備えられている。ここで、3つの上流側搬送用ローラ23Aを、上流側から順番に、第1搬送用ローラ23A1、第2搬送用ローラ23A2、第3搬送用ローラ23A2と、称して区別することにすると、第1搬送用ローラ23A1と第2搬送用ローラ23A2との間の間隔は、第2搬送用ローラ23A2と第3搬送用ローラ23A3との間の間隔よりも広くなっている。なお、第1搬送用ローラ23A1と第2搬送用ローラ23A2との間には、上流側搬送ベルト21Aを下方から支持するベルト支持部材26が備えられている。
上流側搬送用駆動ローラ24Aは、搬送用モータ30からの動力を受けて回転する。また、上流側支持ローラ25Aは、例えば、上流側搬送用駆動ローラ24Aと第1搬送用ローラ23A1との間に配置されている。本実施形態では、上流側支持ローラ25Aの水平位置を変更する位置調整機構(図示せず)が備えられていて、上流側支持ローラ25Aの水平位置を調整することで、上流側搬送ベルト21Aのテンションを調整可能となっている。
上流側搬送ベルト21Aの場合と同様に、下流側搬送ベルト21Bに対応して備えられた複数のローラ22は、複数の下流側搬送用ローラ23Bと、下流側搬送用駆動ローラ24Bと、下流側支持ローラ25Bと、で構成されている。複数の下流側搬送用ローラ23Bは、上述した複数の上流側搬送ローラ23Aと同じ高さ位置で水平方向に並べて配置され、下流側搬送用駆動ローラ24B及び下流側支持ローラ25Bは、複数の下流側搬送ローラ23Bの下方に配置されている。そして、下流側搬送ベルト21Bは、複数の下流側搬送ベルト23Bに架け渡された部分の上面にて、カード80の搬送路82の一部を構成する。
本実施形態の例では、下流側搬送用ローラ23Bは、3つ備えられていて、3つの下流側搬送用ローラ23Bのうち最も上流側に配置された第1搬送用ローラ23B1と上流側から2番目に配置された第2搬送用ローラ23B2との間の間隔は、その第2搬送用ローラ23B2と最も下流側に配置された第3搬送用ローラ23B3との間の間隔よりも狭くなっている。そして、第2搬送用ローラ23B2と第3搬送用ローラ23B3との間には、下流側搬送ベルト21Bを下方から支持するベルト支持部材26が備えられている。
下流側搬送用駆動ローラ24Bは、搬送用モータ30からの動力を受けて回転する。また、下流側支持ローラ25Bは、例えば、上流側搬送用駆動ローラ24Bと第1搬送用ローラ23B1との間に配置されていて、上流側支持ローラ25Aの場合と同様に、下流側支持ローラ25Bの水平位置を調整することで、下流側搬送ベルト21Bのテンションを調整可能となっている。
次に、搬送用モータ30から上流側搬送用駆動ローラ24A及び下流側搬送用駆動ローラ24Bへの動力伝達について説明する。図3に示すように、搬送機構20には、搬送用モータ30の出力部に取り付けられた駆動ローラ31と、駆動ローラ31、上流側搬送用駆動ローラ24A及び下流側搬送用駆動ローラ24Bに架け渡された動力伝達ベルト35と、が備えられている。搬送用モータ30が駆動されて駆動ローラ31が回転すると、上流側搬送用駆動ローラ24Aと下流側搬送用駆動ローラ24Bとが同方向に回転する。上流側搬送用駆動ローラ24Aと下流側搬送用駆動ローラ24Bとが同方向に回転すると、図3の矢印で示すように、上流側搬送ベルト21Aと下流側搬送ベルト21Bとが、同方向に回転する。これにより、搬送機構20は、上流側搬送ベルト21A及び下流側搬送ベルト21Bの上に載置されたカード80を表面処理装置90(図1参照)へ向けて搬送する。
詳細には、動力伝達ベルト35は、上述した駆動ローラ31、上流側搬送用駆動ローラ24A及び下流側搬送用駆動ローラ24Bのほかに、複数の支持ローラ34と、上流側動力伝達ローラ33Aと、下流側動力伝達ローラ33Bとにも架け渡されている。上流側動力伝達ローラ33A及び下流側動力伝達ローラ33Bの外周部には、歯形状に形成されたギア部(図示せず)が形成されていて、上流側動力伝達ローラ33Aのギア部は、後述する上流側押圧用駆動ローラ43Aの外周部に形成されたギア部(図示せず)と噛合し、下流側動力伝達ローラ33Bのギア部は、後述する下流側押圧用駆動ローラ43Bの外周部に形成されたギア部(図示せず)と噛合する。なお、上流側動力伝達ローラ33A及び下流側動力伝達ローラ33Bのそれぞれにおいて、ギア部は動力伝達ベルト35が架け渡される部分に対して軸方向にずれて配置されている。
図1に示すように、洗浄機構50は、送出ローラ52と、巻取ローラ53と、それら送出ローラ52と巻取ローラ53とに両端部が巻回される不織布シート51と、を備えている。送出ローラ52及び巻取ローラ53は、搬送路82の上方に配置され、搬送路82の下流側から上流側(図1の右側から左側)へ向かって順に並べられている。
送出ローラ52と巻取ローラ53とは、それぞれ、送出側トルクモータ52Tの出力部と巻取側トルクモータ53Tの出力部とに固定されて、逆方向に回転する。詳細には、送出側トルクモータ52T及び巻取側トルクモータ53Tは、支持ベース11の後面に固定して備えられていて、トルクモータ52T,53Tの出力部は、支持ベース11を貫通して支持ベース11の前面から突出している。そして、支持ベース11の前側で送出ローラ52と巻取ローラ53がトルクモータ52T,53Tの各出力部に固定されている。
送出ローラ52と巻取ローラ53との間の不織布シート51は、巻取用駆動源54Kによって回転駆動される駆動ローラ54に架け渡されている。詳細には、巻取用駆動源54Kは、支持ベース11の後面に固定して備えられていて、巻取用駆動源54Kの出力部は、支持ベース11を貫通して支持ベース11の前面から突出している。そして、巻取用駆動源54Kの出力部に駆動ローラ54が固定されている。
駆動ローラ54の近傍には、図示しないバネの付勢力によって駆動ローラ54側に付勢される押えローラ55が備えられていて、不織布シート51は、押えローラ55によって駆動ローラ54に押し付けられている(図6(A)及び図6(B)参照)。そして、巻取用駆動源54Kによって駆動ローラ54が回転することで、不織布シート51が送出ローラ52から巻取ローラ53側へ巻き取られる(図5(A)から図5(B)への変化を参照)。従って、本実施形態では、駆動ローラ54の回転速度によって不織布シート51の巻取速度が決定される。なお、不織布シート51の巻取速度は、例えば、0.08〜0.1m/min程度となっている。
図2及び図4に示すように、洗浄機構50は、送出ローラ52から送り出されて巻取ローラ53で巻き取られる途中の不織布シート51を、カード80の搬送路へ近づけて、搬送路を流れるカード80に接触させる第1中継ローラ56(本発明の「シート接触部」に相当する。)を備えている。具体的には、第1中継ローラ56は、送出ローラ52と巻取ローラ53との間で搬送路82の直上かつ近傍に位置し、この第1中継ローラ56に不織布シート51が架け渡されている。そして、不織布シート51のうち第1中継ローラ56に架け渡された部分が、搬送路82上のカード80と接触する。
図4に示すように、洗浄機構50には、送出ローラ52と第1中継ローラ56との間の不織布シート51を洗浄液61で濡らす洗浄液付着部60が備えられている。洗浄液付着部60は、例えば、点滴装置と同様の構造をなし、洗浄液61を貯留する貯留部(図示せず)と、貯留部内の洗浄液61が滴下されるチャンバー62と、チャンバー62内の洗浄液61を不織布シート51に浸み込ませる洗浄液伝達部63と、を備えている。チャンバー62は、第1中継ローラ56の上方に配置され、洗浄液伝達部63は、送出ローラ52側から第1中継ローラ56側へと向かう途中の不織布シート51に洗浄液61を浸みこませる。これにより、搬送路82上を流れるカード80の処理面81を、洗浄液61が浸された不織布シート51で拭くことが可能となる。なお、洗浄液伝達部63の具体例としては、紙縒り等が挙げられる。
また、図1及び図2に示すように、洗浄機構50には、送出ローラ52から送り出されて第1中継ローラ56へ到達するまでの不織布シート51を搬送路82へ近づけてカード80に接触させる第2中継ローラ57と、第1中継ローラ56と第2中継ローラ57との間に架け渡された不織布シート51を搬送路82から遠ざける第3中継ローラ58と、が設けられている。上述の洗浄液付着部60(図4参照)は、第1中継ローラ56と第3中継ローラ58との間に架け渡された不織布シート51を洗浄液61で濡らす構成となっている。なお、第2中継ローラ57は、本発明の「下流側シート接触部」に相当し、第3中継ローラ58は、本発明の「シート隔離部」に相当する。
具体的には、第1中継ローラ56と第2中継ローラ57は、搬送路82に沿って上流側から順に並べて配置され、第3中継ローラ58は、第1中継ローラ56及び第2中継ローラ57よりも上方に位置している。不織布シート51は、送出ローラ52から下方へ向かって第2中継ローラ57に架け渡されると共に、第2中継ローラ57から上方へ向かって第3中継ローラ58に架け渡され、その第3中継ローラ58から再度下方へ向かって第1中継ローラ56に架け渡される。洗浄液付着部60のチャンバー62と洗浄液伝達部63は、第1中継ローラ56と第3中継ローラ58との間に配置されている。なお、送出ローラ52と第2中継ローラ57との間、第2中継ローラ57と第3中継ローラ58との間、及び、第1中継ローラ56と巻取ローラ53との間には、不織布シート51のテンションを調整するためのテンションローラ59が備えられている。また、搬送機構20には、第1中継ローラ56に下方から対向する第1対向ローラ56Tと、第2中継ローラ57に下方から対向する第2対向ローラ57Tと、が備えられていて、搬送ベルト21によって搬送されるカード80は、第1中継ローラ56と第1中継ローラ56Tとの間に挟まれると共に、第2中継ローラ57と第2対向ローラ57Tとの間に挟まれる。
第1中継ローラ56と第1対向ローラ56Tの間隔、及び、第2中継ローラ57と第2対向ローラ57Tの間隔は、固定されていてもよいし、カード80の厚みに応じて変化ししてもよい。前者の場合、ローラ同士の間隔を調整可能にしてもよい。後者の場合、第1中継ローラ56と第2中継ローラ57が上下動可能に構成されていてもよいし、第1対向ローラ56Tと第2対向ローラ57Tが上下動可能に構成されていてもよい。不織布シート51が架けられた第1中継ローラ56及び第2中継ローラ57を上下動不能とすれば、不織布シート51のテンションの安定化が図られ、不織布シート51の巻き取りの安定化が図られる。なお、上下動可能なローラは、バネ等の付勢手段によってカード80側に付勢されることが好ましい。
本実施形態では、第1中継ローラ56、第2中継ローラ57、第1対向ローラ56T及び第2対向ローラ57Tは、ゴムローラで構成されている。ゴムローラは、例えば、ステンレス等の金属の芯部の外側にウレタンゴム等からなるゴム層を備えてなる。なお、第1中継ローラ56と第1対向ローラ56Tのうち一方又は両方のローラを金属ローラで構成しもよいし、第2中継ローラ57と第2対向ローラ57Tのうち一方又は両方のローラを金属ローラで構成してもよい。
ここで、不織布シート51は、第1中継ローラ56に架けられた部分では、洗浄液61が浸されたウェットな状態でカード80の処理面81を拭き、第2中継ローラ57に架けられた部分では、洗浄液61が浸される前のドライな状態でカード80処理面81を拭く。そして、第2中継ローラ57は、第1中継ローラ56に対して搬送路82の下流側に位置するので、不織布シート51のうち第2中継ローラ57に架けられている部分は、第1中継ローラ56に架けられた部分でカード80の処理面81に付着した洗浄液61を拭き取ることとなる。このように、本実施形態では、処理面81に付着した洗浄液61を自然乾燥させることなく、カード80を表面処理装置90へ搬送することが可能となり、作業工程の効率化が図られる。また、第2中継ローラ57は、第1中継ローラ56へ送られる前の不織布シート51をカード80に接触させて洗浄液61を拭き取るので、洗浄液61を拭き取るための不織布シート51を別に用意する必要がなくなる。
ところで、第1中継ローラ56及び第2中継ローラ57によってカード80と接触する不織布シート51は、搬送路82の下流側から上流側へと移動するため、カード80を表面処理装置90へと搬送するには、不織布シート51がカード80を上流側に押す力に抗してカード80を下流側へと送る必要がある。そこで、本実施形態の洗浄装置10には、図2及び図4に示すように、第1中継ローラ56及び第2中継ローラ57の上流側と下流側に、搬送ベルト21との間でカード80を挟持した状態でカード80を下流側へ送る1対のグリップ部40A,40Bが備えられている。なお、以下では、1対のグリップ部40A,40Bのうち上流側のグリップ部40Aを上流側グリップ部40Aと、下流側のグリップ部40Bを下流側グリップ部40Bと、称して、適宜区別することとし、上流側グリップ部40Aの具体的構成について説明する。
図7に示すように、上流側グリップ部40Aは、1対の押圧ローラ41A,41Aと、グリップ用駆動ローラ43Aと、補助ローラ42と、それら1対の押圧ローラ41A,41A、グリップ用駆動ローラ43A及び補助ローラ42に架け渡された押圧ベルト44Aと、を備えている。1対の押圧ローラ41A,41Aは、上流側搬送用ローラ23Aのうちの第2搬送用ローラ23A2と第3搬送用ローラ23A3とに上方から対向する。補助ローラ42は、1対の押圧ローラ41A,41Aの上方に配置され、各押圧ローラ41Aと補助ローラ42との間の間隔は、1対の押圧ローラ41A,41A同士の間隔と略同じになっている。
詳細には、上流側グリップ部40Aは、支持ベース11(図1参照)の前面と対向する対向プレート45を備えている。対向プレート45は、グリップ用駆動ローラ43Aを支持する駆動ローラ支持部45Sと、駆動ローラ支持部45Sから搬送路82の下流側へ張り出した突片部45Tと、を有し、その突片部45Tに、連結レバー46の基端部が回動可能に支持されている。連結レバー46の先端部には、正三角形状のローラ支持板47が回転可能に連結され、ローラ支持板47における三角形の各頂点部に1対の押圧ローラ41A,41Aと補助ローラ42とが支持されている。なお、連結レバー46は、重力やバネ等によって先端部が上流側搬送ベルト21Aへ近づくように付勢されている。
グリップ用駆動ローラ43Aは、上流側搬送用ローラ23Aを駆動する搬送用モータ30からの動力を受けて回転する。具体的には、図8に示すように、上述した動力伝達ベルト35が架け渡される上流側動力伝達ベルト33Aの外周部には、歯形状に形成されたギア部(図示せず)が形成されていて、上流側動力伝達ローラ33Aのギア部は、グリップ用駆動ローラ43Aの外周部に形成されたギア部(図示せず)と噛合する。そして、搬送用モータ30の駆動により動力伝達ベルト35が回転すると、グリップ用駆動ローラ43Aが上流側伝達ローラ33Aと逆方向に同じ速さで回転する。その結果、上流側グリップ部30Aの押圧ベルト44Aは、上流側搬送用ベルト21Aと同じ速さで上流側搬送用ベルト21Aとは逆方向に回転し(図2及び図8参照)、上流側搬送用ベルト21Aに上側から対向する部分(即ち、1対の押圧ローラ41A,41Aに架け渡された部分)においては、搬送路82の上流側から下流側へと移動する。これにより、上流側グリップ部40Aの押圧ベルト44Aは、上流側搬送ベルト23Aとの間でカード80をグリップして下流側へ送り出すことが可能となっている。なお、グリップ用駆動ローラ43Aにおいて、ギア部は押圧ベルト44Aが架け渡される部分に対して軸方向にずれて配置されている。
以上説明したように、本実施形態では、押圧ベルト44Aのうち上流側搬送ベルト21Aと対向する部分が、上流側搬送ベルト21Aと同じ方向且つ同じ速さで移動し、上流側搬送ベルト21Aと押圧ベルト44Aとの間にカード80が挟まれる。ここで、上流側グリップ部40Aは、1対の上流側搬送用ローラ23A,23A(詳細には、第2搬送用ローラ23A2と第3搬送用ローラ23A3)と対向する1対の押圧ローラ41A,41Aを有していて、押圧ベルト44Aは、1対の押圧ローラ41A,41Aに架け渡されるので、1対の上流側搬送用ローラ23A,23Aと1対の押圧ローラ41A,41Aとの間でカード80を挟むことが可能となり、上流側グリップ部40Aによるカード80の挟持の安定化が図られる。また、押圧ベルト44Aは、1対の押圧ローラ41A,41Aだけでなく、1対の押圧ローラ41A,41Aに対して上流側搬送ベルト21Aと反対側に配置される補助ローラ42にも架け渡されるので、押圧ベルト44Aと上流側搬送ベルト21Aとの間に挟まれるカード80の厚みによって連結レバー46が回動した場合であっても、押圧ベルト44Aにかかるテンションの安定化が図られる。
上流側グリップ部40Aの構成に関する説明は以上である。下流側グリップ部40Bの構成については、上流側グリップ部40Aと同様になっているので、説明を省略する。なお、下流側グリップ部40Bの各部位には、それら各部位に相当する上流側グリップ部40Aの各部位の符号中の「A」を「B」に変更した符号が付されている。
本実施形態の洗浄装置10の構成に関する説明は以上である。次に、洗浄装置10の作用効果について説明する。
本実施形態の洗浄装置10では、表面処理装置90へ搬送されるカード80の処理面81に、洗浄液61で濡れた不織布シート51が接触するので、表面処理が施される前にカード80の処理面81を洗浄することが可能となる。また、洗浄装置10では、送出ローラ52と第1中継ローラ56との間の不織布シート51を洗浄液61で濡らすので、洗浄液61で濡れた状態の不織布シート51を送出ローラ52から送り出す場合と比較して、不織布シート51がカード80と接触する前に、洗浄液61が乾くことが抑制される。
また、本実施形態の洗浄装置10では、第1中継ローラ56が、洗浄液61で濡れた後の不織布シート51をカード80の処理面81に接触させる一方、第1中継ローラ56より下流側に配置される第2中継ローラ57が、洗浄液61で濡れる前の不織布シート51をカード80の処理面81に接触させる。この構成によれば、カード80の処理面81は、洗浄液61で濡れた後の不織布シート51で洗浄された後、洗浄液61で濡れる前の不織布シート51で空拭きされることとなり、カード80の処理面81に洗浄液61が付着した状態で表面処理が行われることが抑制される。しかも、第2中継ローラ57は、第1中継ローラ56へ送られる前の不織布シート51をカード80の処理面81に接触させて洗浄液61を拭き取るので、洗浄液61を拭き取るための不織布シート51を別に用意する必要がなくなる。
また、本実施形態の洗浄装置10では、搬送ベルト21との間にカード80を挟持する1対のグリップ部40A,40Bを有し、それら1対のグリップ部40A,40Bの間に差し渡されたカード80に不織布シート51を接触させるので、カード80の搬送の安定化が図られる。しかも、本実施形態では、搬送ベルト21が、上流側のグリップ部40Aと間でカード80を挟持する上流側搬送ベルト21Aと、下流側のグリップ部40Bとの間でカード80を挟持する下流側搬送ベルト21Bと、に分割されているので、第1中継ローラ56及び第2中継ローラ57の下方位置を避けて搬送ベルト21を配置することが可能となり、搬送ベルト21が洗浄液61で濡れることが抑制される。
また、本実施形態では、カード80の処理面81に紫外線照射処理が施される前に、その処理面81を洗浄することが可能となるので、処理面81にゴミ、埃、油分等の汚物が付着した状態で紫外線照射処理が施される場合と比較して、紫外線照射処理を効率よく行うことが可能となる。その結果、本実施形態では、処理面81に付着したゴミの上にインクが滴下したり、処理面81に付着した油分によってインクの濡れ性が低下したりすることが抑えられるので、良好なインクジェット印刷が可能となる。さらに、本実施形態によれば、処理面81に油分が付着した状態で紫外線照射処理が行われることが抑えられるので、油分を消失させるために紫外線照射処理の時間を長くする必要がなくなる。
また、本実施形態では、不織布シート51とカード80とを挟むローラ同士(即ち、第1中継ローラ56と第1対向ローラ56T、第2中継ローラ57と第2対向ローラ57T)が、両方ともゴムローラとなっているので、少なくとも一方が金属ローラとなっている場合に比べて、カード80の処理面81に凹凸がある場合でもその凹凸をゴムの弾性で吸収して、カード80の処理面81上のゴミ、埃、油分等の汚物を拭き取り易くすることが可能となる。
[第2実施形態]
図9に示されるように、本実施形態の洗浄装置10Vでは、第1中継ローラ56と第2中継ローラ57が、搬送路82の搬送方向に1対ずつ並べられている。不織布シート51は、1対の第1中継ローラ56,56に架けられると共に、1対の第2中継ローラ57,57に架けられる。また、本実施形態では、第1対向ローラ56Tと第2対向ローラ57Tが、第1中継ローラ56と第2中継ローラ57に対応して、搬送路82の搬送方向に1対ずつ並べられている。
本実施形態では、1対の第1中継ローラ56,56に不織布シート51が架けられると共に、1対の第2中継ローラ57,57に不織布シート51が架けられるので、上記第1実施形態に比して、カード80の処理面81への不織布シート51の接触面積を大きくすることが可能となり、処理面81の洗浄効果を高めることが可能となる。
ここで、本実施形態では、不織布シート51におけるカード80との接触部分が搬送路82の搬送方向に広がることに起因して、1対のグリップ部40A,40Bの間隔がカード80の長さよりも広くなる。その結果、カード80が上流側のグリップ部40Aと下流側のグリップ部40Bとの間で差し渡されなくなり、カード80の安定的な搬送が困難になるという問題が生じ得る。この問題を解消すべく、本実施形態の洗浄装置10Vは、中間搬送用ローラ123と、中間グリップ部140と、を有している。
中間搬送用ローラ123は、第1対向ローラ56Tと第2対向ローラ57Tの間に配置されている。中間搬送用ローラ123と上流側搬送用ローラ23Aとの間隔は、カード80の長さ分より狭くなっていて、中間搬送用ローラ123と下流側搬送用ローラ23Bとの間隔も、カード80の長さ分より狭くなっている。中間搬送用ローラ123は、搬送用モータ30からの動力を受けて、上流側搬送用ローラ23A及び下流側搬送用ローラ23Bと同じ方向に回転する。詳細には、中間搬送用ローラ123は、上流側搬送用ローラ23A及び下流側搬送用ローラ23Bと同径であって、上流側搬送用ローラ23A及び下流側搬送用ローラ23Bと同じ速度で回転する。なお、図9の例では、中間搬送用ローラ123が1つだけ設けられているが、搬送方向に複数並べて設けられてもよい。この場合、最上流に位置する中間搬送用ローラ123と上流側搬送用ローラ23Aとの間隔がカード80の長さ分より狭く、最下流に位置する中間搬送用ローラ123と下流側搬送用ローラ23Bとの間隔がカード80の長さ分より狭くなっていればよい。
中間グリップ部140は、中間搬送用ローラ123に上側から対向する中間押圧ローラ141で構成される。中間押圧ローラ141は、搬送用モータ30からの動力を受けて、中間搬送用ローラ123とは逆方向に、中間搬送用ローラ123と同じ速さで、回転する。中間押圧ローラ141は、自重、バネ等によって搬送路82へ近づく側(下側)に付勢され、中間押圧ローラ141と中間搬送用ローラ123との間の間隔は、カード80の厚み分よりも狭くなっている。なお、中間搬送用ローラ123が複数設けられる場合には、各中間搬送用ローラ123に対応して中間押圧ローラ141が設けられればよい。
本実施形態の洗浄装置10Vでは、中間搬送用ローラ123と中間押圧ローラ141は、上流側のグリップ部40Aの押圧ローラ41Aと上流側搬送ベルト21Aとに挟まれた状態で送られてきたカード80の先端部を挟む。このとき、カード80は、上流側のグリップ部40Aと中間グリップ部140とに両端部がグリップされた状態となる。そして、中間搬送用ローラ123と中間押圧ローラ141は、上流側のグリップ部40A及び上流側搬送ベルト21Aからカード80を受け取って下流側へ送り、カード80を挟持した状態で下流側のグリップ40B及び下流側搬送ベルト21Bにカード80を渡す。このとき、カード80は、下流側のグリップ部40Bと中間グリップ部140とに両端部がグリップされた状態となる。そして、下流側のグリップ40Bの押圧ローラ41Bと下流側搬送ベルト21Bが中間グリップ部140及び中間搬送用ローラ123からカード80を受け取ってさらに下流側へと送る。
このように、本実施形態の洗浄装置10Vでは、中間搬送用ローラ123と中間グリップ部140を備えることで、1対の第1中継ローラ56,56によって不織布シート51をカード80に接触させる際に、カード80の両端部を上流側のグリップ部40Aと中間グリップ部140でグリップした状態でカード80を搬送することが可能となり、1対の第2中継ローラ57,57によって不織布シート51をカード80に接触させる際に、カード80の両端部を下流側のグリップ部40Bと中間グリップ部140でグリップした状態でカード80を搬送することが可能となる。これにより、1対のグリップ部40A,40Bの間隔がカード80の長さ分より広くなっても、不織布シート51がカード80を上流側に押す力に抗してカード80を下流側へと搬送することが可能となり、カード80を安定的に搬送することが可能となる。
[他の実施形態]
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では、本発明に係る「表面処理対象物」として、カード80を例示したが、紙や樹脂シートであってもよい。なお、紙は、カット紙であってもロール紙であってもよいし、樹脂シートは、所定のサイズにカットされたカットシートであってもよいし、ロールシートであってもよい。
(2)上記実施形態では、表面処理装置90が行う表面処理として、紫外線照射処理を例示したが、コロナ放電処理やプラズマ放電処理であってもよい。
(3)上記実施形態の洗浄機構50において、第2中継ローラ57及び第3中継ローラ58を備えない構成としてもよい(図10参照)。この場合、カード80の処理面81は、洗浄液61で濡れた状態の不織布シート51によって1回だけ拭き取られることとなる。
(4)上記実施形態において、搬送機構20は、カード80を搬送ベルト21にて搬送する構成であったが、例えば、台車によって搬送する構成であってもよいし、カード80の側部を把持するグリッパーを有して、グリッパーを搬送方向に移動させる構成であってもよい。
(5)上記第2実施形態において、図11に示すように、1対の第1中継ローラ56,56の間、或は、1対の第2中継ローラ57,57の間に、不織布シート51をカード80の処理面81に押し付ける押圧プレート150が設けられていてもよい。押圧プレート150は、例えば、圧縮コイルばね151や自重等によってカード80側に付勢される。本構成によれば、不織布シート51がカード80と接触する面積を大きくしつつ、不織布シート51のカード80への接触の安定化が図られる。
(6)上記第2実施形態において、第1中継ローラ56のみが1対備えられる構成としてもよいし、第2中継ローラ57のみが1対備えられる構成としてもよい。
(7)上記第2実施形態又は上記(6)の構成において、第1中継ローラ56が3つ以上設けられていてもよいし、第2中継ローラ57が3つ以上設けられていてもよい。
(8)上記第2実施形態において、1対のグリップ部40A,40Bの間隔がカード80の長さよりも短い場合には、中間グリップ部140及び中間搬送用ローラ123を備えない構成としてもよい。この場合であっても、不織布シート51とカード80の接触面積を大きくして、洗浄効果の向上を図ることが可能となる。
[参考実施形態]
本発明の技術的範囲には属さないが、上記実施形態を変形した実施形態として、洗浄液付着部60を備えていない構成が考えられる。この構成では、不織布シート51は、第1中継ローラ56に架けられた部分と第2中継ローラ57に架けられた部分の両方において、ドライな状態でカード80の処理面81を拭く。言い換えれば、本構成では、カード80の処理面81の空拭きが2回行われる。本構成によれば、カード80の処理面81を1回だけ空拭きする場合に比べて、清掃効果を向上させることが可能となる。
10,10V 洗浄装置
20 搬送機構
21 搬送ベルト
40A,40B グリップ部
56 第1中継ローラ(シート接触部)
57 第2中継ローラ(下流側シート接触部)
58 第3中継ローラ(シート隔離部)
60 洗浄液付着部
80 カード(表面処理対象物)
81 表面
82 搬送路
90 表面処理装置

Claims (5)

  1. 表面処理装置へと搬送される表面処理対象物の表面を洗浄する洗浄装置であって、
    前記表面処理対象物が搬送される搬送路と、
    前記搬送路から離れた位置で前記搬送路に沿って下流側から順に並べられた送出ローラ及び巻取ローラと、
    前記送出ローラと前記巻取ローラとに両端部が固定され、前記送出ローラに巻回された状態から前記送出ローラに送り出されて前記巻取ローラに巻き取られる不織布シートと、
    前記送出ローラから前記巻取ローラへ向かう途中の前記不織布シートを前記搬送路に近づけて前記搬送路上の前記表面処理対象物の前記表面に接触させるシート接触部と、
    前記送出ローラと前記シート接触部との間の前記不織布シートを洗浄液で濡らす洗浄液付着部と、を有する洗浄装置。
  2. 前記送出ローラと前記シート接触部との間の前記不織布シートを前記搬送路に近づけて前記搬送路上の前記表面処理対象物の前記表面に接触させる下流側シート接触部と、
    前記シート接触部と前記下流側シート接触部との間に配置される前記不織布シートを前記搬送路から遠ざけるシート隔離部と、を有し、
    前記洗浄液付着部は、前記シート隔離部によって前記搬送路から遠ざけられた前記不織布シートを前記洗浄液で濡らすように構成されている請求項1に記載の洗浄装置。
  3. 前記表面処理対象物を搬送する搬送面を有して前記搬送路を構成する搬送ベルトと、
    前記搬送ベルトの搬送方向で前記表面処理対象物の長さよりも短い間隔をあけて配置され、前記搬送ベルトとの間で前記表面処理対象物を挟持する1対のグリップ部と、を有し、
    前記シート接触部及び前記下流側シート接触部は、前記1対のグリップ部の間に差し渡された前記表面処理対象物の前記表面に前記不織布シートを接触させるように配置され、
    前記搬送ベルトは、搬送方向で、前記1対のグリップ部のうち上流側のグリップ部との間で前記表面処理対象物を挟持する上流側搬送ベルトと、前記1対のグリップ部のうち下流側のグリップ部との間で前記表面処理対象物を挟持する下流側搬送ベルトと、に分割されている請求項2に記載の洗浄装置。
  4. 前記上流側搬送ベルト及び前記下流側搬送ベルトは、前記搬送路に沿って並べられる複数の搬送ローラに架け渡されていて、
    各前記グリップ部には、
    前記複数の搬送ローラのうち1対の搬送ローラと対向する1対の押圧ローラと、
    前記1対の押圧ローラに対して前記1対の搬送ローラと反対側に配置される補助ローラと、
    前記搬送ベルトを駆動する駆動源からの動力を受けて回転する従動ローラと、
    前記1対の押圧ローラと前記補助ローラと前記従動ローラとに架け渡され、前記搬送ベルトとの間で前記表面処理対象物を挟む押圧ベルトと、が備えられ、
    前記押圧ベルトのうち前記搬送ベルトと対向する部分が、前記搬送ベルトと同じ方向且つ同じ速さで移動する請求項3に記載の洗浄装置。
  5. 前記表面処理対象物は、インクジェット印刷が施される印刷面を前記表面として有するカードであって、
    前記表面処理は、紫外線照射処理である請求項1乃至4のうち何れか1の請求項に記載の洗浄装置。
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