JP2018030410A - 運転支援制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】目標軌道への追従性を向上させることのできる運転支援制御装置を提供する。【解決手段】舵角制御装置に舵角指令値δを送信する運転支援ECU50は、目標軌道設定部52と、第1制御指令値演算部53と、第2制御指令値演算部55と、加算器56とを備える。目標軌道設定部52は、目標軌道を設定する。第1制御指令値演算部53は、目標軌道上に設定された将来の目標位置に車両の位置を追従させる目標位置追従制御の実行により第1舵角指令値δ1を演算する。第2制御指令値演算部55は、車両の現在位置と目標軌道との横偏差である現在横偏差ΔHに基づく現在位置追従制御の実行により第2舵角指令値δ2を演算する。加算器56は、第1舵角指令値δ1及び第2舵角指令値δ2に基づいて最終的な舵角指令値δを演算する。【選択図】図2

Description

本開示は、運転支援制御装置に関する。
従来、特許文献1に記載の車両の運転支援システムがある。特許文献1に記載の運転支援システムは、車両の挙動を制御する制御部を備えている。制御部は、位置検知部により車両の位置を検知するとともに、検知された車両の位置に基づいて目標地点を設定する。また、制御部は、車両の現在の旋回中心及び目標旋回半径を算出し、目標旋回半径に車両の旋回半径が収束するように制御舵角を算出する。そして、制御部は、制御舵角をアクチュエータに出力することにより、ステアリングを制御する。
特開2015−214284号公報
ところで、例えば位置検知部の取り付け位置のずれに起因して位置検知部にオフセット誤差が発生しているような場合、位置検出部により検出される車両の位置に基づいて目標位置を設定すると、車両の位置を目標位置に追従させることができないおそれがある。
また、車両には、センサ等により検出困難な物理量が発生する場合がある。このような物理量としては、例えば車両の横すべり角や、カント路走行時の車両の姿勢変化、横風等の環境因子がある。また、車両の乗員数や積載量、タイヤの交換に伴うグリップ力の変化、経年劣化による車両諸元や車両特性の変化等も検出困難が物理量である。特許文献1に記載の運転支援システムでは、このような検出困難な物理量が車両に発生している場合、その物理量に対応した制御舵角を設定することが難しいため、結果的に車両の位置を目標位置に追従させることが困難である。
本開示は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、目標軌道への追従性を向上させることのできる運転支援制御装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、移動体のヨーモーメントを制御することの可能なヨーモーメント制御装置に制御指令値を送信することにより、移動体の走行軌跡を目標軌道に追従させる運転支援制御を実行する運転支援制御装置(50)は、目標軌道設定部(52)と、第1制御指令値演算部(53)と、第2制御指令値演算部(55)と、第3制御指令値演算部(56)とを備える。目標軌道設定部は、目標軌道を設定する。第1制御指令値演算部は、目標軌道上に設定された移動体の将来の目標位置に移動体の位置を追従させる目標位置追従制御の実行により第1制御指令値を演算する。第2制御指令値演算部は、移動体の現在位置と目標軌道との横偏差である現在横偏差に基づく現在位置追従制御の実行により第2制御指令値を演算する。第3制御指令値演算部は、前記第1制御指令値及び前記第2制御指令値に基づいて最終的な制御指令値を演算する。
この構成のように、運転支援制御に用いられる制御指令値が第1制御指令値及び第2制御指令値に基づいて設定されることにより、目標位置追従制御だけでなく、現在位置追従制御も実行される。これにより、目標位置追従制御の実行だけでは上記の各種外乱の影響により移動体の走行軌跡を目標軌道に近づけることが難しい場合でも、現在位置追従制御の実行により移動体の走行軌跡を目標軌道に追従させることができる。よって、目標軌道への追従性を向上させることができる。
なお、上記手段、及び特許請求の範囲に記載の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
本開示によれば、目標軌道への追従性を向上させることのできる運転支援制御装置を提供できる。
図1は、第1実施形態の運転支援システムの概略構成を示すブロック図である。 図2は、第1実施形態の運転支援ECUの構成を示すブロック図である。 図3は、第1実施形態の運転支援ECUにより実行される目標位置追従制御の制御内容を説明するための図である。 図4は、第1実施形態の運転支援ECUにより実行される現在位置追従制御で用いられる横偏差を説明するための図である。 図5は、第1実施形態の運転支援ECUにより実行される処理の手順を示すフローチャートである。 図6は、第1実施形態の運転支援制御に基づく車両の動作例を模式的に示す図である。 図7は、第2実施形態の運転支援ECUの構成を示すブロック図である。 図8は、第3実施形態の運転支援ECUの構成を示すブロック図である。
<第1実施形態>
以下、運転支援制御装置の第1実施形態について図面を参照しながら説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。運転支援制御装置は、車両の走行軌跡を目標軌道に追従させる運転支援制御を実行する運転支援システムに用いられている。はじめに、運転支援システムの概要について説明する。
図1に示されるように、本実施形態の車両の運転支援システム10は、走行環境検出部20と、地図データベース30と、車両状態量検出部40と、運転支援ECU(Electronic Control Unit)50と、舵角制御装置60とを備えている。本実施形態では、運転支援ECU50が運転支援制御装置に相当する。
走行環境検出部20は、車両の位置や車両前方の道路形状等を検出する部分である。走行環境検出部20は、GNSS受信機21と、カメラ22とを有している。GNSS受信機21は、全地球航法衛星システム(GNSS)を構成する複数の衛星から送信される航法信号を受信するとともに、受信した航法信号を運転支援ECU50に出力する。カメラ22は、車両前方を撮像することにより得られる画像データに応じた信号を運転支援ECU50に出力する。
地図データベース30は、道路や各種施設の緯度及び経度等の情報がデータベース化されたものである。地図データベース30には、道路形状や道路の車線情報等も登録されている。車線情報には、車線境界線の位置や種類等が含まれている。なお、地図データベース30としては、運転支援システム10専用のものを用いてもよいし、車両のカーナビゲーション装置で用いられているものを流用してもよい。
車両状態量検出部40は、車両の各種状態量を検出する部分である。車両状態量検出部40は、車速センサ41と、ヨーレートセンサ42とを有している。車速センサ41は、車輪の回転速度等に基づいて車両の走行速度を検出するとともに、検出された車速に応じた信号を運転支援ECU50に出力する。ヨーレートセンサ42は、車両のヨー角の時間的な変化速度であるヨーレートを検出するとともに、検出されたヨーレートに応じた信号を運転支援ECU50に出力する。
運転支援ECU50は、CPUやROM、RAMなどを有するマイクロコンピュータを中心に構成されている。CPUは、車両の走行軌跡を目標軌道に追従させる運転支援制御に関する演算処理を実行する。ROMには、運転支援制御に必要なプログラムやデータ等が記憶されている。RAMには、CPUの演算結果等が一時的に記憶される。
運転支援ECU50には、GNSS受信機21及びカメラ22のそれぞれの出力信号が取り込まれている。運転支援ECU50は、GNSS受信機21の出力信号に基づいて、車両の現在の位置に対応する緯度φ及び経度λの情報を取得する。運転支援ECU50は、カメラ22の出力信号に基づいて画像データIを取得する。さらに、運転支援ECU50は、地図データベース30から地図データMを取得する。運転支援ECU50は、これらの取得した情報に基づいて、車両の目標軌道Laを設定する。
また、運転支援ECU50には、車速センサ41及びヨーレートセンサ42のそれぞれの出力信号も取り込まれている。運転支援ECU50は、車速センサ41及びヨーレートセンサ42のそれぞれの出力信号に基づいて、車両の走行速度である車速V及びヨーレートYの情報を取得する。
運転支援ECU50は、設定された目標軌道La、車両のヨーレートY、及び車速V等に基づいて、目標軌道Laに車両の実際の走行軌跡を追従させるための舵角指令値δを演算する。舵角指令値δは、車両の舵角の目標値である。本実施形態では、舵角指令値δが、最終的な制御指令値に相当する。
運転支援ECU50は、車載ネットワーク70を介して舵角制御装置60と通信可能に接続されている。運転支援ECU50は、舵角指令値δの情報を車載ネットワーク70を介して舵角制御装置60に送信することにより、車両の走行軌跡を目標軌道に追従させる運転支援制御を実行する。
舵角制御装置60は、車両の舵角を制御することの可能な装置である。舵角制御装置60としては、例えば車両のステアリングシャフトにモータのアシストトルクを付与することにより運転者のステアリング操作を補助する電動パワーステアリング装置を用いることができる。舵角制御装置60は、運転支援ECU50から車載ネットワーク70を介して送信される舵角指令値δを受信するとともに、受信した舵角指令値δに車両の実際の舵角を追従させる舵角フィードバック制御を実行する。本実施形態では、舵角制御装置60が、車両のヨーモーメントを制御することの可能なヨーモーメント制御装置に相当する。
次に、運転支援ECU50により実行される運転支援制御の内容について詳しく説明する。
図2に示されるように、運転支援ECU50は、現在位置検出部51と、目標軌道設定部52と、第1制御指令値演算部53と、現在横偏差演算部54と、第2制御指令値演算部55と、加算器56とを備えている。
現在位置検出部51には、車両の現在の位置に対応する緯度φ及び経度λ、地図データM、並びに画像データI等の情報が入力される。現在位置検出部51は、これらの入力情報に基づいて車両の現在位置Pcを検出する部分である。具体的には、緯度φ及び経度λは、地図データMにおける車両の絶対位置を示している。現在位置検出部51は、緯度φ及び経度λで示される車両の絶対位置と地図データM上の位置とを車両固定座標系の位置に変換することにより、地図データMに登録されている車線と車両との相対的な位置関係を取得する。また、現在位置検出部51は、画像データIに適宜の画像処理を施して車両前方の車線の位置を検出することにより、車線と車両との相対的な位置関係を取得する。現在位置検出部51は、地図データMから得られる車線と車両との相対的な位置関係、及び画像データIから得られる車線と車両との相対的な位置関係の少なくとも一方を用いることにより、車両の現在位置Pcを検出する。なお、以降の処理は、車両固定座標系を用いて行われる。
目標軌道設定部52には、現在位置検出部51により検出される車両の現在位置Pc、地図データM、及び画像データI等の情報が入力される。目標軌道設定部52は、これらの入力情報に基づいて車両の目標軌道を設定する部分である。例えば、目標軌道設定部52は、地図データM及び画像データIに基づいて、車両の走行している車線を区分する2つの車線境界線の位置を検出するとともに、検出された2つの車線境界線の中央を通るように目標軌道Laを設定する。
第1制御指令値演算部53には、現在位置検出部51により検出される車両の現在位置Pc、目標軌道設定部52により設定される目標軌道La、車速V、及びヨーレートY等の情報が入力される。第1制御指令値演算部53は、これらの入力情報に基づいて、目標軌道La上に設定された将来の目標位置Pc*に車両の位置を追従させる目標位置追従制御を実行することにより、第1舵角指令値δ1を演算する。本実施形態では、この第1舵角指令値δ1が第1制御指令値に相当する。目標位置追従制御としては、例えば上記の「特開2015−214284号公報」に記載されている制御方法を用いることができる。この制御方法は、簡略化すると以下の通りである。
図3に示されるように、カーブ路を走行中の車両が位置Pcに位置しているとき、目標軌道Laが一点鎖線の曲線で示されるように設定されたとする。このとき、第1制御指令値演算部53は、車両の現在位置Pcから所定距離Lだけ離れた目標軌道La上の位置を将来の目標位置Pc*として設定する。所定距離Lは、例えば車両が現在位置Pcから所定時間経過するまで現在の車速Vで走行した際に到達する距離として設定されていてもよい。
また、第1制御指令値演算部53は、現在から所定時間前までの車両の走行軌跡や、現在の車速V、ヨーレートY等に基づいて、現在の車両の旋回中心Orの位置、及びその旋回半径rを演算する。現在から所定時間前までの車両の走行軌跡は、現在から所定時間前までの車両の現在位置Pcの時系列的なデータに基づいて求められる。
さらに、第1制御指令値演算部53は、目標位置Pc*における旋回半径を目標旋回半径r*として演算する。例えば、第1制御指令値演算部53は、目標位置Pc*における旋回中心が現在の車両の旋回中心Orに一致すると仮定することで、旋回中心Orと目標位置Pc*との距離を目標旋回半径r*として演算する。
そして、第1制御指令値演算部53は、演算された車両の現在の旋回半径rと目標旋回半径r*との偏差に基づくフィードバック制御である目標位置追従制御を実行することにより、第1舵角指令値δ1を演算する。この目標位置追従制御では、例えば車両の現在の旋回半径rと目標旋回半径r*との偏差に所定の制御ゲインを乗算することにより第1舵角指令値δ1を演算してもよい。このようなフィードバック制御により、目標軌道La上に設定された将来の目標位置Pc*に車両の位置を追従させることができる。
図2に示されるように、現在横偏差演算部54には、現在位置検出部51により検出される車両の現在位置Pc、及び目標軌道設定部52により設定される目標軌道La等の情報が入力される。現在横偏差演算部54は、これらの入力情報に基づいて、車両の現在位置Pcと目標軌道Laとの偏差である現在横偏差ΔHを演算する。例えば、図4に示されるように、現在横偏差演算部54は、車両の現在位置Pcと、位置Pcに最も近い目標軌道La上の位置La1との距離ΔH1を現在横偏差ΔHとして用いてもよい。あるいは、現在横偏差演算部54は、車両の現在位置Pcから車両の左右方向に延びる軸線m1と目標軌道Laとの交点の位置を「La2」とするとき、車両の現在位置Pcと位置La2との距離ΔH2を現在横偏差ΔHとして用いてもよい。
図2に示されるように、第2制御指令値演算部55には、現在横偏差演算部54により演算される現在横偏差ΔHの情報が入力される。第2制御指令値演算部55は、現在横偏差ΔHに基づいて、車両の現在位置Pcを目標軌道Laに追従させる現在位置追従制御を実行することにより第2舵角指令値δ2を演算する。具体的には、第2制御指令値演算部55は、現在位置追従制御として、現在横偏差ΔHに基づく積分制御を含むフィードバック制御を実行する。第2制御指令値演算部55は、積分制御として、例えば現在横偏差ΔHの積算値に積分ゲインKiを乗算することにより第2舵角指令値δ2を演算する。本実施形態では、第2舵角指令値δ2が第2制御指令値に相当する。
なお、現在位置追従制御として積分制御が実行されることにより、第1制御指令値演算部53により実行される目標位置追従制御の収束時間よりも現在位置追従制御の収束時間の方が長くなっている。また、第1制御指令値演算部により実行される目標位置追従制御の時定数よりも、第2制御指令値演算部55により実行される現在位置追従制御の時定数を大きくすれば、同様に目標位置追従制御の収束時間よりも現在位置追従制御の収束時間を長くすることができる。このような時定数の調整は、例えば第2制御指令値演算部55により実行される積分制御の積分ゲインKiの調整により実現することができる。
加算器56は、第1制御指令値演算部53により演算される第1舵角指令値δ1と、第2制御指令値演算部55により演算される第2舵角指令値δ2とを加算することにより、最終的な舵角指令値δを演算する。運転支援ECU50は、この加算器56により演算される舵角指令値δを舵角制御装置60に送信する。本実施形態では、加算器56が、第3制御指令値演算部に相当する。
次に、図5を参照して、運転支援ECU50により実行される運転支援制御の手順を総括する。
図5に示されるように、運転支援ECU50は、まず、ステップS10として、車両の位置する緯度φ及び経度λ、地図データM、並びに画像データI等の情報に基づいて車両の現在位置Pcを検出する。次に、運転支援ECU50は、ステップS11として、車両の現在位置Pc、地図データM、及び画像データI等の情報に基づいて車両の目標軌道Laを設定する。さらに、運転支援ECU50は、ステップS12として、現在位置検出部51により検出される車両の現在位置Pc、目標軌道設定部52により設定される目標軌道La、車速V、及びヨーレートY等の情報に基づいて目標位置追従制御を実行することにより、第1舵角指令値δ1を演算する。
また、運転支援ECU50は、ステップS13として、現在位置検出部51により検出される車両の現在位置Pc、及び目標軌道設定部52により設定される目標軌道La等に基づいて、現在横偏差ΔHを演算する。次に、運転支援ECU50は、ステップS14として、現在横偏差ΔHに基づいて現在位置追従制御を実行することにより、第2舵角指令値δ2を演算する。
さらに、運転支援ECU50は、ステップS15として、第1舵角指令値δ1と第2舵角指令値δ2とを加算することにより、最終的な舵角指令値δを演算する。次に、運転支援ECU50は、ステップS16として、舵角指令値δを舵角制御装置60に送信する。
次に、図6を参照して、本実施形態の運転支援システム10の動作例について説明する。
車両がカーブ路を走行している際、目標軌道Laが、図6に示される一点鎖線で示されるように設定されたとする。この場合、第1舵角指令値δ1のみに基づいて運転支援制御が行われると、すなわち目標位置追従制御のみが実行されると、各種外乱の影響により、二点鎖線で示されるような軌跡Eで車両が走行する場合がある。すなわち、目標位置追従制御に定常偏差が発生し、車両の実際の走行軌跡Eを目標軌道Laに追従させることができない可能性がある。
この点、本実施形態の運転支援システム10は、現在位置追従制御の実行により、現在横偏差ΔHに基づく第2舵角指令値δ2を更に演算する。この第2舵角指令値δ2に基づく運転支援制御が実行されることにより、すなわち現在位置追従制御が実行されることにより、目標位置追従制御の定常偏差が除去される。そのため、車両の走行軌跡を、図中に実線Fで示されるように、目標軌道Laに追従させることができる。
以上説明した本実施形態の運転支援ECU50によれば、以下の(1)〜(3)に示される作用及び効果を得ることができる。
(1)運転支援ECU50は、第1舵角指令値δ1と第2舵角指令値δ2とに基づいて、運転支援制御の最終的な舵角指令値δを演算する。これにより、第1舵角指令値δ1に基づく目標位置追従制御だけでなく、第2舵角指令値δ2に基づく現在位置追従制御が実行される。そのため、目標位置追従制御の実行だけでは各種外乱の影響により車両の走行軌跡を目標軌道Laに追従させることが難しい場合でも、現在位置追従制御の実行により車両の走行軌跡を目標軌道Laに追従させることができる。よって、目標軌道Laへの追従性を向上させることができる。
(2)第2制御指令値演算部55は、目標位置追従制御の収束時間よりも現在位置追従制御の収束時間の方が長くなるように、第2舵角指令値δ2を設定する。これにより、まずは目標位置追従制御が支配的に実行されるとともに、この目標位置追従制御に定常偏差が生じている場合に、その定常偏差を除去するかたちで現在位置追従制御が実行されるようになる。すなわち、目標位置追従制御と現在位置追従制御との干渉を抑制することができるため、運転者や乗員に違和感を与えることなく目標軌道Laに追従性を向上させることができる。
(3)第2制御指令値演算部55は、現在位置追従制御として、現在横偏差ΔHに基づく積分制御を含むフィードバック制御を実行する。これにより、目標位置追従制御に定常偏差のある状態が長い時間継続するほど、現在位置追従制御の第2舵角指令値δ2がより大きい値に設定されるため、より的確に目標位置追従制御の定常偏差を除去することができる。また、車両の走行軌跡の振動も抑制することができる。よって、目標軌道Laへの追従性を更に向上させることができる。
<第2実施形態>
次に、運転支援ECU50の第2実施形態について説明する。以下、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
図7に示されるように、本実施形態の第2制御指令値演算部55は、道路曲率演算部550と、積分ゲイン演算部551と、制御指令値演算部552とを有している。
道路曲率演算部550は、車両の走行している道路の曲率を演算する。具体的には、道路曲率演算部550には、現在位置検出部51により検出される車両の現在位置Pc、地図データM、及び画像データI等の情報が入力される。道路曲率演算部550は、これらの入力情報に基づいて、車両の走行している車線を区分する車線境界線の形状を検出するとともに、検出された車線境界線の形状に基づいて、車両の走行している道路の曲率ρを演算する。
積分ゲイン演算部551には、道路曲率演算部550により演算される道路曲率ρと、車速V等の情報が入力される。積分ゲイン演算部551は、これらの情報に基づいて積分ゲインKiを演算する。具体的には、積分ゲイン演算部551は、道路曲率ρ、車速V、及び積分ゲインKiの関係を示す三次元マップを有しており、この三次元マップに基づいて道路曲率ρ及び車速Vから積分ゲインKiを演算する。三次元マップでは、道路曲率ρの増大に伴い積分ゲインKiがより大きい値に設定される。また、三次元マップでは、車速Vの増加に伴い積分ゲインKiがより大きい値に設定される。これは以下の理由による。
車両がカーブ路を走行している場合、道路曲率ρの増大に伴い、車両の位置と目標軌道Laとの横偏差が大きくなりやすい。すなわち、目標軌道Laへの追従性が悪化しやすい。これを解消するために、三次元マップでは、道路曲率ρの増大に伴い積分ゲインKiがより大きい値に設定される。
また、車両がカーブ路を走行している場合、車速Vの増加に伴い、車両の位置と目標軌道Laとの横偏差が大きくなりやすい。これを解消するために、三次元マップでは、車速Vの増加に伴い積分ゲインKiがより大きい値に設定される。
制御指令値演算部552には、積分ゲイン演算部551により演算される積分ゲインKiと、現在横偏差演算部54により演算される現在横偏差ΔHとが入力される。制御指令値演算部552は、現在横偏差ΔHに積分ゲインKiを乗算することにより、第2舵角指令値δ2を演算する。
以上説明した本実施形態の運転支援ECU50によれば、以下の(4)〜(8)に示される作用及び効果を更に得ることができる。
(4)第2制御指令値演算部55は、車両の走行している道路の曲率ρに基づいて第2舵角指令値δ2を変化させる。具体的には、第2制御指令値演算部55は、道路曲率ρの増大に伴い、第2舵角指令値δ2をより大きい値に設定する。これにより、車両の位置と目標軌道Laとの横偏差の大きくなりやすいカーブ路を車両が走行している場合でも、目標軌道Laへの追従性を確保することができる。
(5)第2制御指令値演算部55は、道路曲率ρに基づいて積分ゲインKiを変化させることにより、第2舵角指令値δ2を変化させる。具体的には、第2制御指令値演算部55は、道路曲率ρの増大に伴い、積分ゲインKiをより大きい値に設定する。これにより、道路曲率ρに基づいて第2舵角指令値δ2を容易に変化させることができる。
(7)第2制御指令値演算部55は、車速Vに基づいて第2舵角指令値δ2を変化させる。具体的には、第2制御指令値演算部55は、車速Vの増加に伴い、第2舵角指令値δ2をより大きい値に設定する。これにより、車両の位置と目標軌道Laとの横偏差の大きくなりやすい高速域で車両が走行している場合でも、目標軌道Laへの追従性を確保することができる。
(8)第2制御指令値演算部55は、車速Vに基づいて積分ゲインKiを変化させることにより、第2舵角指令値δ2を変化させる。具体的には、第2制御指令値演算部55は、車速Vの増加に伴い、積分ゲインKiをより大きい値に設定する。これにより、車速Vに基づいて第2舵角指令値δ2を容易に変化させることができる。
<第3実施形態>
次に、運転支援ECU50の第3実施形態について説明する。以下、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
図8に示されるように、本実施形態の第2制御指令値演算部55は、積分制御部553と、比例制御部554と、加算器555とを有している。
積分制御部553には、現在横偏差演算部54により演算される現在横偏差ΔHが入力される。積分制御部553は、現在横偏差ΔHに基づく積分制御の実行により舵角指令値δ20を演算する。具体的には、積分制御部553は、現在横偏差ΔHの積算値に積分ゲインKiを乗算することにより舵角指令値δ20を演算する。なお、積分制御部553の構成としては、図7に示される第2実施形態の第2制御指令値演算部55の構成を採用することもできる。
比例制御部554には、現在横偏差演算部54により演算される現在横偏差ΔHが入力される。比例制御部554は、現在横偏差ΔHに基づく比例制御の実行により舵角指令値δ20を演算する。具体的には、積分制御部553は、現在横偏差ΔHに比例ゲインKpを乗算することにより舵角指令値δ21を演算する。
加算器555は、積分制御部553により演算される舵角指令値δ20と、比例制御部554により演算される舵角指令値δ21とを加算することにより、第2舵角指令値δ2を演算する。
以上説明した本実施形態の運転支援ECU50によれば、以下の(9)に示される作用及び効果を更に得ることができる。
(9)第2制御指令値演算部55は、現在位置追従制御として、現在横偏差ΔHに基づく積分制御と、現在横偏差ΔHに基づく比例制御とを含むフィードバック制御を実行する。これにより、積分制御の応答遅れを比例制御により補助することができるため、現在位置追従制御の応答性を向上させることができる。
<他の実施形態>
なお、各実施形態は、以下の形態にて実施することもできる。
・第2実施形態の第2制御指令値演算部55は、道路曲率ρや車速Vに基づいて第2舵角指令値δ2を変化させる方法として、積分ゲインKiを変化させる方法とは別の方法を用いてもよい。例えば、第2制御指令値演算部55は、道路曲率ρや車速Vに基づいて補正値を演算し、この補正値により、積分制御により得られる舵角指令値を補正することで第2舵角指令値δ2を演算してもよい。
・第2実施形態の第2制御指令値演算部55は、道路曲率ρに代えて、道路の曲率半径等、道路曲率ρと相関関係のある各種パラメータに基づいて積分ゲインKiを変化させてもよい。
・第3実施形態の比例制御部554は、道路曲率ρや車速Vに基づいて比例ゲインKpを変化させてもよい。具体的には、比例制御部554は、道路曲率ρの増大に伴い、比例ゲインKpをより大きい値に設定する。また、比例制御部554は、車速Vの増加に伴い、比例ゲインKpをより大きい値に設定する。
・現在位置検出部51による車両の現在位置Pcの検出方法は適宜変更可能である。例えば、現在位置検出部51は、レーザレーダ装置やミリ波レーダにより検出される車線境界線に基づいて、車両の現在位置Pcを検出してもよい。また、現在位置検出部51は、車速センサ41により検出される車速Vや、ヨーレートセンサ42により検出されるヨーレートYに基づくデッドレニコングにより車両の現在位置Pcを推定してもよい。さらに、現在位置検出部51は、画像データI、車速V、ヨーレートY、車両の加速度、車両の舵角、スリップ角などの各種車両状態量を組み合わせることで、車両の現在位置Pcを推定してもよい。
・第1制御指令値演算部53は、車速VやヨーレートYに加え、車両の横加速度や前後加速度等を用いることにより、現在の車両の旋回中心Orの位置や、その旋回半径rを演算してもよい。これにより、旋回中心Orや旋回半径rの演算精度を向上させることができる。
・第1制御指令値演算部53により実行される目標位置追従制御の制御方法は適宜変更可能である。例えば、第1制御指令値演算部53は、前方注視モデルや一次予測モデル、二次予測モデル等の制御モデルを用いて第1舵角指令値δ1を演算してもよい。前方注視モデルは、車両の現在位置Pcから車両の進行方向に所定距離だけ離れた地点を注視点として、この注視点と目標軌道Laとの横偏差に基づく制御方法である。一次予測モデル及び二次予測モデルは、所定時間経過後の車両の予測位置と目標軌道Laとの偏差を将来横偏差とするとき、所定の車両状態量から将来横偏差を演算するとともに、演算された将来横偏差に基づく制御方法である。一次予測モデルでは、将来横偏差と車両状態量との関係を示す演算式として、車両状態量を変数とする一次式が用いられる。二次予測モデルでは、将来横偏差と車両状態量との関係を示す演算式として、車両状態量を変数とする二次式が用いられる。
・第2制御指令値演算部55は、車両の走行状況に応じて第2舵角指令値δ2を変化させてもよい。例えば、第2制御指令値演算部55は、車両が対面通行の道路を走行していると判断した場合には、積分ゲインKiをより大きい値に設定することにより、現在位置追従制御の収束時間をより短くしてもよい。
・第2制御指令値演算部55による第2舵角指令値δ2の演算方法は、適宜変更可能である。要は、目標位置追従制御の収束時間よりも現在位置追従制御の収束時間の方が長くなるように第2制御指令値演算部55が第2舵角指令値δ2を設定すれば、目標位置追従制御と現在位置追従制御との干渉を抑制することが可能である。
・車両にヨーモーメントを発生させて車両の軌道を補正する裝置は、舵角制御装置60のように車両の舵角を変更することで車両にヨーモーメントを発生させる裝置に限らず、例えば車両の各車輪の駆動力や制動力の配分を変更することにより車両にヨーモーメントを発生させる裝置を用いることができる。
・目標軌道設定部52による目標軌道Laの設定方法は適宜変更可能である。例えば、目標軌道設定部52は、車両のレーンチェンジに対応するために、車線境界線を跨ぐように目標軌道Laを設定してもよい。また、目標軌道設定部52は、車両の現在位置Pc、地図データM、及び画像データI等に基づいて、車両の走行にとって障害となる障害物を検出するとともに、この障害物を避けるように目標軌道Laを設定してもよい。さらに、目標軌道設定部52は、目標軌道Laの候補を複数演算するとともに、演算された複数の候補のうちの一つを最終的な目標軌道Laとして選択してもよい。
・運転支援システム10により用いられる地図データベース30は、車両に搭載されているものに限らず、例えばサーバに登録されている地図データベースをダウンロードしたものであってもよい。
・運転支援ECU50は、舵角指令値δに代えて、車両の舵角を制御することの可能な任意の制御指令値を演算してもよい。このような制御指令値としては、例えばモータから車両のステアリングシャフトに付与されるアシストトルクの制御指令値を用いることができる。また、運転支援ECU50により演算される制御指令値の種類に応じて、第1制御指令値演算部53及び第2制御指令値演算部55によりそれぞれ演算される第1制御指令値及び第2制御指令値の種類を変更してもよい。
・運転支援ECU50による車速V及びヨーレートYの検出方法は適宜変更可能である。例えば運転支援ECU50は、GNSS速度計に基づいて車速Vを検出してもよいし、カメラ22の画像データIから得られる対地速度に基づいて車速Vを検出してもよい。また、運転支援ECU50は、車両の左右の車輪の速度差に基づいてヨーレートYを検出してもよい。
・各実施形態の運転支援ECU50の構成は、車両に限らず、例えばオートバイや自転車などの各種移動体の走行を支援するシステムに用いることができる。
・運転支援ECU50が提供する手段及び/又は機能は、実体的な記憶装置に記憶されたソフトウェア及びそれを実行するコンピュータ、ソフトウェアのみ、ハードウェアのみ、あるいはそれらの組み合わせにより提供することができる。例えば運転支援ECU50がハードウェアである電子回路により提供される場合、それは多数の論理回路を含むデジタル回路、またはアナログ回路により提供することができる。
・本開示は上記の具体例に限定されるものではない。上記の具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本開示の特徴を備えている限り、本開示の範囲に包含される。前述した各具体例が備える各要素およびその配置などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。前述した各具体例が備える各要素は、技術的な矛盾が生じない限り、適宜組み合わせを変えることができる。
50:運転支援ECU(運転支援制御装置)
52:目標軌道設定部
53:第1舵角指令値演算部(第1制御指令値演算部)
55:第2舵角指令値演算部(第2制御指令値演算部)
56:加算器(第3制御指令値演算部)
60:舵角制御装置(ヨーモーメント制御装置)

Claims (8)

  1. 移動体のヨーモーメントを制御することの可能なヨーモーメント制御装置(60)に制御指令値を送信することにより、前記移動体の走行軌跡を目標軌道に追従させる運転支援制御を実行する運転支援制御装置(50)であって、
    前記目標軌道を設定する目標軌道設定部(52)と、
    前記目標軌道上に設定された前記移動体の将来の目標位置に前記移動体の位置を追従させる目標位置追従制御の実行により第1制御指令値を演算する第1制御指令値演算部(53)と、
    前記移動体の現在位置と前記目標軌道との横偏差である現在横偏差に基づく現在位置追従制御の実行により第2制御指令値を演算する第2制御指令値演算部(55)と、
    前記第1制御指令値及び前記第2制御指令値に基づいて最終的な制御指令値を演算する第3制御指令値演算部(56)と、を備える
    運転支援制御装置。
  2. 前記第2制御指令値演算部は、前記目標位置追従制御の収束時間よりも前記現在位置追従制御の収束時間の方が長くなるように、前記第2制御指令値を設定する
    請求項1に記載の運転支援制御装置。
  3. 前記第2制御指令値演算部は、前記移動体が走行している道路の曲率に基づいて、前記第2制御指令値を変化させる
    請求項1又は2に記載の運転支援制御装置。
  4. 前記第2制御指令値演算部は、前記移動体の走行速度に基づいて、前記第2制御指令値を変更する
    請求項1又は2に記載の運転支援制御装置。
  5. 前記第2制御指令値演算部は、前記現在位置追従制御として、前記現在横偏差に基づく積分制御を含むフィードバック制御を実行する
    請求項1又は2に記載の運転支援制御装置。
  6. 前記第2制御指令値演算部は、前記移動体が走行している道路の曲率に基づいて、前記積分制御の積分ゲインを変化させる
    請求項5に記載の運転支援制御装置。
  7. 前記第2制御指令値演算部は、前記移動体の速度に基づいて、前記積分制御の積分ゲインを変化させる
    請求項5に記載の運転支援制御装置。
  8. 前記第2制御指令値演算部は、前記現在位置追従制御として、前記積分制御と、前記現在横偏差に基づく比例制御とを含むフィードバック制御を実行する
    請求項5〜7のいずれか一項に記載の運転支援制御装置。
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