JP2018027680A - 容器、液体噴射装置、液体収容体 - Google Patents

容器、液体噴射装置、液体収容体 Download PDF

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Abstract

【課題】液体収容体を容易に着脱できる容器、及び液体噴射装置、容器に対して容易に着脱できる液体収容体を提供する。【解決手段】取っ手部62を有する液体収容体20が取り外し可能に載置される容器13であって、容器13は、液体収容体20に設けられた被案内部72を案内方向に案内する複数の案内部73を有し、取っ手部62の少なくとも一部は、液体収容体20が容器13に載置された状態で少なくとも2つの案内部73を結ぶ線A上に配置される。【選択図】図14

Description

本発明は、液体を収容する液体収容体が載置される容器、容器が装着されて液体収容体から供給された液体を噴射する液体噴射装置、及び液体収容体に関する。
従来から、液体噴射装置の一例として、ヘッド(液体噴射部)からインク(液体)をメディアに噴射することで印刷を行う印刷装置がある(例えば特許文献1)。
この印刷装置は、インクを収容するインク袋ユニット(液体収容体)を着脱可能なトレー(容器)を備えている。そして、インク袋ユニットとトレーとにより構成されるインクカートリッジがスロットに挿入されると、インク袋ユニットから印刷装置にインクが供給されていた。
特開2009−279876号公報
ところで、こうした印刷装置では、インクが消費されたインク袋ユニットはトレーから取り外され、新しいインク袋ユニットに交換される。しかし、インク袋ユニットをトレーに着脱する場合には、インク袋ユニットの姿勢が安定せず、着脱がしにくかった。
なお、こうした課題は、インクを収容するインク袋ユニットを着脱可能なトレー、トレーが装着される印刷装置、及びインク袋ユニットに限らず、液体を収容する液体収容体が載置される容器、容器が装着される液体噴射装置、及び液体収容体においては、概ね共通したものとなっている。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、液体収容体を容易に着脱できる容器、及び液体噴射装置、容器に対して容易に着脱できる液体収容体を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する容器は、取っ手部を有する液体収容体が取り外し可能に載置される容器であって、該容器は、前記液体収容体に設けられた被案内部を案内方向に案内する複数の案内部を有し、前記取っ手部の少なくとも一部は、前記液体収容体が前記容器に載置された状態で少なくとも2つの前記案内部を結ぶ線上に配置される。
この構成によれば、案内部を結ぶ線上に取っ手部が位置するため、取っ手部が把持された状態の液体収容体を案内部によりバランスよく案内できる。したがって、容器に対して液体収容体を容易に着脱できる。
上記課題を解決する液体噴射装置は、上記構成の容器と、該容器が着脱可能に装着される装着部と、前記容器に載置された前記液体収容体から供給される液体を噴射する液体噴射部とを備えることが好ましい。この構成によれば、上記容器と同様の効果を奏し得る。
また、上記課題を解決する液体収容体は、液体噴射装置に着脱可能に装着される容器に載置される液体収容体であって、液体を収容可能な液体収容部と、該液体収容部の前記液体を前記液体噴射装置に供給するための液体供給部と、該液体供給部に設けられる取っ手部とを備え、前記取っ手部の少なくとも一部は、前記液体収容体が前記容器に載置された状態で前記液体供給部よりも高い位置に位置する。
この構成によれば、取っ手部の少なくとも一部は、液体供給部よりも高い位置に位置するため、ユーザーが取っ手部を把持するように誘導しやすい。そして、取っ手部を把持させることにより、容器に対して液体収容体を容易に着脱できる。
上記液体収容体は、前記容器に設けられた案内部に案内される被案内部をさらに備え、前記取っ手部の少なくとも一部は、前記液体収容体が前記容器に載置された状態で前記被案内部よりも高い位置に位置することが好ましい。
この構成によれば、取っ手部の少なくとも一部は、被案内部よりも高い位置に位置するため、取っ手部が把持された状態の液体収容体を、案内部により案内させて容器に着脱できる。
上記液体収容体は、前記被案内部を複数備え、前記取っ手部の少なくとも一部は、少なくとも2つの前記被案内部を結ぶ線上に配置されることが好ましい。
この構成によれば、被案内部を結ぶ線上に取っ手部が位置するため、取っ手部が把持された状態の液体収容体を、案内部によりバランスよく案内させて容器に着脱できる。
上記液体収容体において、前記取っ手部は、前記液体供給部とは別部材で構成され、前記液体供給部に対して移動可能であることが好ましい。
この構成によれば、取っ手部と液体供給部とが別々に構成されるため、取っ手部の形状や移動範囲などの設計自由度を高めることができる。
上記液体収容体において、前記取っ手部は、前記液体供給部と一体で構成され、変位可能であることが好ましい。
この構成によれば、取っ手部と液体供給部とが一体で構成されるため、製造コストを抑えることができる。
上記液体収容体は、前記容器に設けられた案内部により案内方向に案内される被案内部を複数備え、前記取っ手部は、前記液体供給部に設けられた回動軸を中心として回動することにより移動可能であり、前記回動軸は、少なくとも2つの前記被案内部を結ぶ線上に配置されることが好ましい。
この構成によれば、回動軸は、被案内部を結ぶ線上に配置されている。そのため、取っ手部が把持された状態の液体収容体を、案内部によりバランスよく案内させて容器に着脱できる。
また、上記課題を解決する液体収容体は、液体噴射装置に着脱可能に装着される容器に載置される液体収容体であって、液体を収容可能な液体収容部と、該液体収容部の前記液体を前記液体噴射装置に供給するための液体供給部と、該液体供給部に設けられる取っ手部と、前記容器に設けられた案内部に案内される被案内部とを備え、前記取っ手部の少なくとも一部は、前記液体収容体が前記容器に載置された状態で前記被案内部よりも高い位置に移動可能である。
この構成によれば、取っ手部の少なくとも一部は、被案内部よりも高い位置に移動可能である。そのため、取っ手部を把持しやすく、容器に対して液体収容体を容易に着脱できる。
また、上記課題を解決する液体噴射装置は、上記構成の液体収容体が取り外し可能に載置される容器を備える液体噴射装置であって、前記取っ手部の少なくとも一部は、前記液体収容体が前記容器に載置された状態で前記容器の開口から突出することが好ましい。
この構成によれば、取っ手部の少なくとも一部は、容器の開口から突出するため、ユーザーが取っ手部を把持するように誘導しやすい。
一実施形態の液体噴射装置の斜視図。 図1の液体噴射装置が備える装着部の斜視図。 図2の装着部における挿入口の断面図。 図2の装着部が備える接続機構の斜視図。 図2の装着部に装着される第1装着体の斜視図。 図5の第1装着体を構成する第1液体収容体と第1容器の斜視図。 図5の第1装着体の底面図。 図5の第1装着体を別の角度から見た斜視図。 図5の第1装着体と、第1装着体と幅の異なる第2装着体の正面図。 第3装着体の上面図。 第2装着体の底面図。 図11の第2装着体の斜視図。 図11の第2装着体を構成する第2液体収容体と第2容器の斜視図。 図5の第1装着体の上面図。 図11の第2装着体の上面図。 装着体の断面図。 図5の第1装着体の側面図。 図11の第2装着体と図10の第3装着体の側面図。 第2容器に第1液体収容体を載置した上面図。 第1変形例の装着体の斜視図。 第2変形例の装着体の上面図。 第2変形例と第3変形例の装着体の上面図。 第2変形例と第3変形例の装着体の上面図。 第3変形例の装着体の上面図。 第4変形例の装着体の上面図。
以下、液体噴射装置の実施形態について、図を参照して説明する。液体噴射装置は、例えば、用紙などの媒体に液体の一例であるインクを噴射することによって記録(印刷)を行うインクジェット式のプリンターである。
図1に示すように、液体噴射装置11は、略直方体状の外装体12を備える。外装体12の前面部分には、底部側から上に向かって順に、容器13が着脱可能に装着される装着部14を覆う回動可能な前蓋15と、媒体(図示略)を収容可能なカセット16が装着される装着口17とが配置されている。さらに、装着口17の上側には、媒体が排出される排出トレイ18と、液体噴射装置11の操作を行うための操作パネル19とが配置されている。なお、外装体12の前面とは、高さと幅を有し、液体噴射装置11に対する操作を主に行う側面のことをいう。
本実施形態の装着部14には、幅が異なる複数の容器13が幅方向に並ぶ態様で装着可能である。例えば、複数の容器13として、第1容器13Sと、第1容器13Sよりも幅の長さが長い第2容器13Mと、を含む3以上の容器13を装着部14に装着する。そして、これら容器13には、液体収容体20が取り外し可能に載置される。すなわち、液体収容体20は、液体噴射装置11に着脱可能に装着される容器13に載置される。容器13は、液体収容体20を保持しない単体の状態でも装着部14に着脱可能に装着されるもので、液体噴射装置11が備える構成要素である。
また、外装体12内には、ノズルから液体を噴射する液体噴射部21と、液体噴射装置11の幅方向と一致する走査方向に沿って往復移動するキャリッジ22とが設けられている。液体噴射部21は、キャリッジ22と共に移動し、容器13に載置された液体収容体20から供給される液体を媒体に向かって噴射することにより、この媒体に印刷する。
本実施形態では、容器13が装着部14に装着されるときの移動経路と交差(好ましくは直交)する方向が幅方向となり、移動経路が延びる方向が奥行方向となる。また、幅方向と奥行方向は実質的に水平面に沿う。図面では、外装体12が水平面上に置かれているものとして重力の方向をZ軸で示し、容器13が装着部14に装着されるときの移動方向をY軸で示す。移動方向は、装着部14への装着方向または収容空間への挿入方向とも表記することがあり、移動方向の反対方向を取出方向と表記することがある。また、幅方向は、Z軸及びY軸と直交するX軸で示す。すなわち、幅方向、重力方向及び装着方向は相互に交差(好ましくは直交)し、それぞれ幅、高さ及び奥行の長さを表記する場合の方向となる。
図1,図2に示すように、装着部14は、1または複数(本実施形態では4つ)の容器13を収容可能な収容空間を形成する枠体24を有している。枠体24は、前蓋15側となる手前側から収容空間に連通する挿入口25を形成する。さらに、枠体24は、容器13の着脱時の移動を案内するために、奥行方向に延びる1または2以上の凸形状または凹形状からなる線状の案内レール26を複数組有することが好ましい。
そして、容器13は、挿入口25を通じて収容空間に挿入され、奧に向かって延びる移動経路に沿って移動することにより、装着部14に装着される。なお、図2では、枠体24について、挿入口25を形成する前板付近のみ実線で図示している。
図3に示すように、枠体24は、挿入口25における鉛直上方側の面を構成する天井面27が取出方向(奥側から手前側)に向かって下り斜面となるように形成されている。
図2に示すように、収容空間の奥側には、容器13に個別に対応するように1または複数(本実施形態では4つ)の接続機構29が設けられている。さらに、液体噴射装置11は、容器13と共に装着部14に装着された液体収容体20から液体噴射部21に向けて液体を供給する供給流路30と、液体収容体20に収容された液体を供給流路30に送るように構成された供給機構31と、を備えている。
供給流路30は、液体の種類(本実施形態では、色)毎に設けられ、上流端となって液体収容体20が接続される接続部32と、可撓性を有する供給チューブ33と、を含む。接続部32と供給チューブ33の間にはポンプ室(図示略)が設けられる。接続部32の下流端と供給チューブ33の上流端はポンプ室に連通している。ポンプ室は、図示しない変圧室と可撓膜(図示略)を介して区画されている。
供給機構31は、変圧機構34及び変圧機構34の駆動源35と、変圧機構34と上記の変圧室とを繋ぐ変圧流路36と、を備える。そして、駆動源35(例えばモーター)の駆動により変圧機構34が変圧流路36を通じて変圧室を減圧すると、可撓膜が変圧室側に撓み変位することにより、ポンプ室の圧力が下がる。このポンプ室の圧力低下に伴って、液体収容体20に収容された液体が接続部32を通じてポンプ室に吸引される。これを吸引駆動という。その後、変圧機構34が変圧流路36を通じて変圧室の減圧を解除すると、可撓膜がポンプ室側に撓み変位することにより、ポンプ室の圧力が上がる。すると、ポンプ室の圧力上昇に伴って、ポンプ室内の液体が加圧された状態で供給チューブ33に流出する。これを吐出駆動という。そして、供給機構31は、吸引駆動と吐出駆動とを交互に繰り返すことにより、液体収容体20から液体噴射部21に液体を供給する。
次に、接続機構29の構成について詳述する。
図4に示すように、接続機構29は、幅方向において接続部32を挟む両側にそれぞれ第1接続機構29Fと第2接続機構29Sとを有する。第1接続機構29Fは、接続部32より鉛直下方において取出方向に突出するアーム38を備え、そのアーム38の先端には係止部39が設けられる。アーム38は基端側を中心に先端側が回動可能に構成されている。係止部39は、例えばアーム38から鉛直上方に突出するなどして、装着部14(図2参照)に装着されるときの容器13の移動経路上に配置される。
さらに、第1接続機構29Fは、接続部32より鉛直上方に配置されて取出方向に突出する端子部40を備える。端子部40は、フラットケーブル等の電気回線41を介して制御装置42と接続されている。端子部40は、上端が下端よりも取出方向に突出して、斜め下を向くように配置することが好ましい。また、幅方向において端子部40の両側には、幅方向に突出するとともに装着方向に沿って延びる一対の案内凸部40aを配置することが好ましい。
第2接続機構29Sは、接続部32より鉛直上方において取出方向に突出する誤挿入防止用のブロック44を備えることが好ましい。ブロック44は下方に向いて配置される凹凸形状を有し、この凹凸の形状は、接続機構29毎に異なる。
接続機構29は、一対の位置決め突部45,46と、接続部32を囲むように配置される押出機構47と、接続部32の下方で取出方向に突出する液受部48と、を備える。一対の位置決め突部45,46は、それぞれ第1接続機構29Fと第2接続機構29Sとに含まれるように接続部32を挟んで幅方向に並ぶ。位置決め突部45,46は、例えば、互いに平行をなして取出方向に突出する棒状の突部とすることができる。位置決め突部45,46の取出方向への突出長さは接続部32の取出方向への突出長さより長くすることが好ましい。
押出機構47は、接続部32の基端部分を囲む枠部材47aと、枠部材47aから取出方向に突出する押圧部47bと、押圧部47bを介して容器13を取出方向に付勢する付勢部47cと、を備える。付勢部47cは、例えば枠部材47aと押圧部47bの間に介装されたコイルばねとすることができる。
図5に示すように、本実施形態では、略直方体状の外形をなす容器13と、容器13に載置される液体収容体20により装着体50が構成される。装着体50は、装着部14(図2参照)に装着されるときに先に進む方を先端とし、先端の反対側の端を基端とすると、先端部分に接続構造51を備える。接続構造51は、幅方向において供給口52を挟む両側にそれぞれ第1接続構造51Fと第2接続構造51Sとを有する。
第1接続構造51Fは、供給口52より鉛直上方に配置される接続端子53を備える。接続端子53は、例えば回路基板の表面に設けられ、この回路基板は、液体収容体20に関する各種の情報(例えば、液体収容体20の種類や液体の収容量等)を記憶する記憶部を含む。
接続端子53は、上方及び装着方向に開口する態様で設けられた凹部53a内に、斜め上を向く姿勢で配置することが好ましい。また、幅方向において接続端子53の両側には、装着方向に延びる案内凹部53gを配置することが好ましい。
第2接続構造51Sは、供給口52より鉛直上方に配置された誤挿入防止用の識別部54を備えることが好ましい。識別部54は、接続されるように対応づけられた接続機構29のブロック44(図4参照)と嵌合する形状の凹凸を有する。
接続構造51は、一対の位置決め穴55,56と、付勢部47c(図4参照)の付勢力を受ける付勢受部57と、供給口52の下方に延びる挿入部58と、を備える。位置決め穴55,56は、それぞれ第1接続構造51Fと第2接続構造51Sとに含まれるように供給口52を挟んで幅方向に並ぶ。第1接続構造51Fに含まれる第1位置決め穴55は円形の穴とするのに対して、第2接続構造51Sに含まれる第2位置決め穴56は幅方向に長い楕円形状の長穴とすることが好ましい。
図6に示すように、容器13の先端には、液体収容体20の挿入部58と係合する切欠き65aが形成されている。さらに、切欠き65aの幅方向の両側には、第1穴55aと第2穴56aが形成されており、液体収容体20の先端には、第1穴55bと第2穴56bが形成されている。そして、液体収容体20が容器13に載置されると、第1穴55a,55b同士と、第2穴56a,56b同士とがそれぞれ奥行方向に並び、第1穴55a,55bにより第1位置決め穴55が構成され、第2穴56a,56bにより第2位置決め穴56が構成される。
ここで、液体収容体20は、液体を収容可能な液体収容部60と、液体収容部60の液体を液体噴射装置11に供給するための供給口52を有する液体供給部61と、液体供給部61に設けられる取っ手部62とを備えている。取っ手部62は、液体供給部61とは別部材で構成され、液体供給部61に対して移動可能である。具体的には、取っ手部62は、液体供給部61に設けられた回動軸63を中心として回動することにより移動可能である。回動軸63は、幅方向の両側に開口するように形成され、有底の半円筒状の部分が液体供給部61の上面から突出している。
取っ手部62は、ユーザーに把持される把持部62aを有している。把持部62aは、回動軸63に軸支される軸部62bよりも、奥行方向において液体供給部61から離れた基端側に位置している。そして、取っ手部62は、把持部62aと回動軸63とが近い高さに位置する第1姿勢と、把持部62aが回動軸63に対し第1姿勢よりも高い位置に位置する第2姿勢との間で回動可能である。例えば、第1姿勢は、把持部62aと回動軸63とが同じ高さ、把持部62aが回動軸63よりも低い位置、把持部62aが回動軸63よりも若干高い位置であってもよい。
本実施形態の液体収容部60は、長方形状のフィルム材を2枚重ねて、その4辺を接合することによって袋体が形成されるとともに、先端側の短辺に液体供給部61が取り付けられている。
容器13は、先端部分に、液体収容体20の液体供給部61が係合可能な係合受部65を有する。液体収容体20の液体供給部61は、接続端子53、凹部53a、案内凹部53g、識別部54、第1穴55b及び第2穴56bを含む。また、容器13の係合受部65は、付勢受部57、第1穴55a及び第2穴56aを含む。液体供給部61は、係合受部65に係合したときに、容器13の先端部に位置する。
次に、図4と図5を参照して、装着体50が備える接続構造51の接続機構29に対する接続について説明する。
装着体50が収容空間に挿入されて先端が接続機構29に近づくと、まず、取出方向への突出長さが長い位置決め突部45,46の先端が装着体50の位置決め穴55,56に入る態様で係合し、装着体50の幅方向への移動を規制する。第2位置決め穴56は幅方向に延びる楕円形状の長穴なので、円形状の第1位置決め穴55に入る位置決め突部45が位置決めの基準になる。
位置決め突部45,46が位置決め穴55,56に係合した後、さらに装着体50が奧に進むと、付勢受部57が押圧部47bと接触して付勢部47cの付勢力を受け、液体収容体20の供給口52が接続部32に接続される。このように、位置決め突部45,46は、接続部32が供給口52に接続される前に、装着体50の位置決めをすることが好ましい。
装着体50が正しい位置に挿入された場合、識別部54が接続機構29のブロック44と適切に嵌合する。これに対して、装着体50を間違った位置に装着しようとした場合、識別部54がブロック44と嵌合しないので、装着体50はそれ以上奧に進むことができず、誤装着が防止される。
また、装着体50が装着方向に進むと、端子部40が装着体50の凹部53a内に入り、案内凹部53gが案内凸部40aに案内されることで位置が調整されて、接続端子53に接触する。これにより、接続端子53が端子部40と電気的に接続され、回路基板と制御装置42の間で情報の授受が行われる。このように、第1接続構造51Fと第2接続構造51Sのうち、接続端子53を含む第1接続構造51Fの方に位置決めの基準となる第1位置決め穴55を配置することが好ましい。
液体収容体20の供給口52が接続部32に対して液体を供給可能な状態に接続され、接続端子53が端子部40と接触して電気的に接続されたときに、接続構造51の接続機構29に対する接続が完了する。
次に、液体収容体20及び容器13の好ましい構成と、液体収容体20と容器13の係合構造について詳述する。なお、装着体50を装着部14(図2参照)に装着するときの姿勢を装着姿勢とし、液体収容体20については装着姿勢になった容器13の係合受部65に液体供給部61が係合したときの姿勢を装着姿勢とする。液体収容体20が装着姿勢のとき、挿入部58は供給口52より鉛直下方に突出する態様となる。
図6に示すように、容器13は、底面を構成する底板67と、底板67の幅方向の両端から鉛直上方に立設する側板68と、底板67の基端から鉛直上方に立設する前板69と、底板67の先端から鉛直上方に立設する先板70とを備えている。
容器13において、底板67、側板68、前板69及び先板70は、液体収容体20を収納する収納空間を形成する本体部を構成する。容器13は、収納空間に対して液体収容体20を出し入れするための開口13aを有する。本実施形態において、容器13の開口13aは、容器13が装着部14に装着されるときに進む方向(装着方向)と異なる向き(装着姿勢で鉛直上方に向かう向き)に開いている。また、底板67と側板68が交差する容器13の内側部分に、液体収容体20の外縁部分を支える支持凸部13bを設けてもよい。
第1液体収容体20Sの液体供給部61には、装着姿勢において幅方向に開口するように凹設された複数の被案内部72が設けられている。本実施形態では、2つの被案内部72が幅方向に並ぶように形成されている。
また、第1容器13Sの係合受部65には、装着方向と交差する案内方向(装着姿勢では鉛直方向)に延びるとともに、側板68から容器13の内側に向けて突出する複数の案内部73が設けられている。本実施形態では、2つの案内部73が幅方向に並ぶように形成されている。なお、案内方向とは、底板67もしくは開口13aと交差(好ましくは直交)し、側板68に沿う方向である。
容器13に設けられた案内部73は、液体収容部60に設けられた被案内部72を案内方向に案内する。一方、液体収容体20に設けられた被案内部72は、容器13に設けられた案内部73により案内方向に案内される。
本実施形態では、案内部73が略半円柱状をなす凸形状であり、案内方向に沿う案内部73の側面は、先端側に位置する平面状の規制部73aと、規制部73aよりも基端側の曲面部73bとを有している。
そして、被案内部72は、案内部73の形状に沿うように規制部72aと曲面部72bとを有する凹形状に形成されている。規制部72a,73aは、容器13に載置される液体収容体20の逃げや回転を規制する。なお、案内部73と被案内部72の形状は、容器13の案内部73を凹形状にし、液体収容体20の被案内部72を凸形状に変更してもよい。
さらに、液体供給部61の先端面には、少なくとも案内方向の角が面取りされた例えばドーム型の突起部75が形成されている。また、容器13の先板70には、突起部75と係合する係合穴76が形成されている。このようにすると、容器13に液体収容体20が載置されたときに、容器13と液体収容体20との係合が完了した、という感覚または感触(クリック感)をユーザーに与えることができる。本実施形態の突起部75と係合穴76は、液体供給部61の供給口52と容器13の切欠き65aを挟んでそれぞれ幅方向の両側に対をなして並ぶように形成されている。
次に、容器13の装着部14への着脱構造について説明する。
図7,図8に示すように、容器13の底面には、先端から取出方向に向けて延びる係合溝78が凹設されている。係合溝78は接続構造51を構成し、第1接続構造51Fと第2接続構造51Sのうち、位置決めの基準となる第1位置決め穴55と同じ第1接続構造51Fの方に含めることが好ましい。
係合溝78は、例えば、底面の先端から取出方向に向けて延びる第1傾斜溝78aと、第1傾斜溝78aの終端から幅方向に延びる係止溝78bと、係止溝78bの終端から第1傾斜溝78aの始端に向けて延びる第2傾斜溝78cと、を有するハートカム溝とすることができる。そして、容器13が装着部14に装着されるときの移動経路の終端に近づくと、アーム38の先端に突設された係止部39が係合溝78に係合する。
ここで、第1傾斜溝78a、係止溝78b及び第2傾斜溝78cは、それぞれ始端から終端に向けて溝が浅くなるように傾斜することにより、各交差部分に段差が形成されている。そのため、係止部39が第1傾斜溝78aの始端に係合した後、容器13が装着方向に沿って移動すると、係止部39は傾斜に沿って第1傾斜溝78a、係止溝78b、第2傾斜溝78cの順に係合し、係止溝78bから第1傾斜溝78aに戻ったり、第2傾斜溝78cから係止溝78bに戻ったりしないようになっている。
係止溝78bは、始端と終端の間の部分が先端側に向けて屈曲した形状を有し、その屈曲した部分に、係止部39の装着方向奥に位置して係止部39と係合する係合壁部78dを有する。そして、係止部39が係合壁部78dに係合すると、容器13は付勢部47cの付勢力を受けつつも取出方向への移動が規制され、装着部14に装着された状態が維持される。
容器13が係止部39に係止されることにより、容器13の装着部14への装着が完了する。また、容器13に係合している液体収容体20は、容器13が係止部39に係止されることにより、装着部14から外れる取出方向への移動が規制される。
このように、係止部39が係止する対象は容器13であるので、液体収容体20を収容した装着体50としてだけでなく、容器13単体でも装着部14に装着することができる。これに対して、液体収容体20が容器13と係合しない単体の状態で収容空間に挿入された場合、液体収容体20は係止部39に係止されないので、液体供給部61の先端に押圧部47bが接触し付勢部47cの付勢力によって押し返される。そのため、液体収容体20は単体で装着部14に装着することはできない。
また、容器13が液体収容体20と係合せずに、単体で装着部14に装着された場合、接続端子53が端子部40に接続されないので、制御装置42は液体収容体20が接続部32に接続されていないと判断することができる。
ところで、収容空間に挿入された容器13がユーザーによって装着方向に押され、係止部39が係合溝78に係合して第1傾斜溝78aに沿って相対移動しているとき、容器13は付勢部47cの付勢力を受けている。そのため、係止部39が第1傾斜溝78aから係止溝78bに移行した後、係合壁部78dに係合するまでの間に、容器13は付勢部47cの付勢力でわずかに取出方向に移動する。
この取出方向への移動の終端で、係止部39が係合壁部78dに接触するなどして「カチッ」という接触音(クリック音)が生じるようにしておくと、容器13の装着が完了した、という感覚または感触(クリック感)をユーザーに与えることができる。これにより、容器13の挿入不足等に起因する装着不良の発生を抑制することができる。
係止部39が係合壁部78dに係合しているときに、容器13がユーザーによって装着方向に押し込まれると、係止部39は係止溝78bの傾斜に沿って第2傾斜溝78cに移行し、続いて第2傾斜溝78cの傾斜に沿いつつ、付勢部47cの付勢力によって、第2傾斜溝78cの終端に向けて移動し、係合溝78との係合が外れる。すると、付勢部47cの付勢力によって容器13が取出方向に移動し、容器13の基端部分が挿入口25から枠体24及び外装体12の外に出る。
このとき、容器13に液体収容体20が係合していれば、容器13が付勢部47cの付勢力によって取出方向に移動するのに伴って、供給口52が接続部32から離れて液体収容体20の接続が解除されるとともに、接続端子53が端子部40から離れて液体収容体20の装着部14への装着が解除される。
容器13の底部には、案内レール26の凹凸に沿うレール係合部13cを設けることが好ましい。案内レール26により、装着部14に装着されるときの容器13の移動経路を明確にし、1つの収容空間に複数の装着体50または容器13を挿入する場合にも、隣に並ぶ容器13同士を不要に接触させることなく移動させることができる。
案内レール26の幅方向における間隔または構成数は、装着される容器13の幅毎に異なるように構成してもよい。この場合には、幅の同じ容器13ではレール係合部13cの形状を統一することができるので、部材を共通化することができる。あるいは、複数組の案内レール26において、幅方向における間隔または構成数が互いに異なる構成にすると、容器13の誤装着を抑制することができる。
また、容器13の底部には、容器13の姿勢を水平に保つ3つ以上(本実施形態では4つ)の脚部13dを突設することが好ましい。これにより、容器13の鉛直方向における位置決めをすることができるので、液体収容体20と接続部32を適切に接続することができる。また、容器13の姿勢を正しく保持することができるので、液体収容体20と接続部32の接続を適切に維持することができる。
次に、幅の異なる液体収容体20、容器13及び装着体50について説明する。
図9に示すように、本実施形態の装着体50は、幅方向における長さが異なる第1装着体50Sと第2装着体50Mとを含む。また、液体収容体20は、幅方向における長さ及び液体の収容量が異なる第1液体収容体20Sと第2液体収容体20Mとを含む。第1装着体50Sは、第1容器13Sと第1液体収容体20Sとにより構成され、第2装着体50Mは、第2容器13Mと第2液体収容体20Mとにより構成される。
さらに、図10に示すように、液体収容体20としての第3液体収容体20Lを、第3容器13Lと組み合わせて、第3装着体50Lとしてもよい。第3液体収容体20Lは、小容量の第1液体収容体20S及び中容量の第2液体収容体20Mよりも液体の収容量が多い大容量の液体収容体20である。また、第3容器13Lは、小型の第1容器13S及び中型の第2容器13Mよりも幅広い大型の容器13である。なお、第3装着体50Lを装着する場合には、図2に示す装着部14の収容空間全体を使ってもよい。あるいは、別の装着部14を図2に示す装着部14と鉛直方向に重ねる態様で設け、その別の装着部14の幅方向の中央付近に1つの接続部32及び接続機構29を配置して、第3装着体50Lを装着するようにしてもよい。
図9,図10に示すように、第1装着体50S、第2装着体50M、第3装着体50Lは、それぞれ高さ(鉛直方向の長さ)と奥行(装着方向の長さ)が等しい。そして、第1装着体50Sよりも第2装着体50Mの方が幅方向における長さが長く、第2装着体50Mよりも第3装着体50Lの方が幅方向における長さが長い。
3つの第1液体収容体20Sがそれぞれシアン、マゼンダ、イエローのカラーインクを収容し、1つの第2液体収容体20Mがブラックインクを収容する。大容量の第3液体収容体20Lは、例えばブラックインクを収容して、モノクロ印刷に用いることができる。
装着体50において、容器13の幅(幅方向の長さ)が異なっても、供給口52を基準とした場合に、接続構造51を構成する接続端子53、識別部54、位置決め穴55,56及び付勢受部57の配置及び形状、並びに係合溝78の位置は統一されている。さらに、第2装着体50Mと第3装着体50Lの案内部73と被案内部72の配置及び形状は統一されている。そのため、以下の説明では、第2装着体50Mを説明し、図10に同一符号を付すことで第3装着体50Lの説明を省略する。
図11に示すように、第2装着体50Mを構成する第2容器13Mにおいて、係合溝78の形状は、図7に示す第1容器13Sの係合溝78の形状と統一されている。
図12,図13に示すように、第2液体収容体20Mの液体供給部61には、案内方向に貫通形成された略丸穴状の被案内部72が複数(本実施形態では2つ)設けられている。また、第2容器13Mの係合受部65は、底板67から案内方向に突出する略円柱形状の複数(本実施形態では2つ)の案内部73が設けられている。第2容器13Mの案内部73と第2液体収容体20Mの被案内部72は、第1容器13S及び第1液体収容体20Sと同様に規制部72a,73aと曲面部72b,73bとを有している。
図14,図15に示すように、回動軸63は、2つの被案内部72を結ぶ(図では1点鎖線で示す)線A上に配置されている。取っ手部62の少なくとも一部(本実施形態では軸部62b)は、液体収容体20が容器13に載置された状態で少なくとも2つの案内部73を結ぶ線A上に配置される。また、取っ手部62の少なくとも一部は、2つの被案内部72を結ぶ線A上に配置される。2つの案内部73と2つの被案内部72は、案内方向と交差する方向(例えば幅方向)において、回動軸63の少なくとも一部と並ぶ位置に設けられている。なお、線Aの延びる方向は、回動軸63の軸方向と一致するのがより好ましい。
本実施形態の容器13と液体収容体20は、液体収容体20が容器13に載置された状態で、案内部73と被案内部72とが幅方向において取っ手部62もしくは回動軸63の少なくとも一部を挟むように設けられている。
装着姿勢において、回動軸63及び軸部62bは、把持部62aよりも先端側に位置する。そのため、装着部14に装着された装着体50を装着部14から取り出す場合には、回動軸63よりも先に把持部62aが現れる。
案内部73と被案内部72の大きさ(奥行方向もしくは幅方向の長さ)は、第1姿勢の取っ手部62の案内方向、奥行方向、幅方向のうち、少なくとも一方向における取っ手部62の厚みよりも大きいのが好ましい。また、案内部73と被案内部72の大きさは、案内方向、奥行方向、幅方向のうち、少なくとも一方向における回動軸63の大きさよりも大きいのが好ましい。さらに、上面視における案内部73と被案内部72は、先端から見た場合の接続端子53、供給口52、位置決め穴55,56、突起部75、係合穴76のうち少なくとも1つよりも大きいのが好ましい。なお、第1容器13Sの案内部73の大きさは、第2容器13Mの案内部73の大きさの略半分である。
図16に示すように、液体収容部60は、収容された液体が多いほど中央部分がふくらみ、外縁に近くなるほど薄くなる。そのため、液体収容部60は、中央部分が最大高さを有し、中央部分から液体供給部61側に近づくほど高さが低くなる。また、液体供給部61は、液体収容部60の端よりも高さを有し、液体収容部60の中央部分と液体供給部61との間には窪み部80が形成されている。そして、取っ手部62は、把持部62aが液体収容部60の上方に位置するのが好ましく、把持部62aが窪み部80の上方に位置するように設けられているのがより好ましい。これにより、取っ手部62を把持しやすく、容器13に対して液体収容体20を容易に着脱できる。なお、液体収容部60は、収容する液体が減少するのに伴って高さが低くなり、窪み部80も変化する。
図16〜図18に示すように、取っ手部62の少なくとも一部は、液体収容体20が容器13に載置された状態で液体供給部61、被案内部72及び案内部73よりも高い位置に位置し、容器13の開口13aから突出する。なお、高い位置とは、容器13の底面から離れた案内部73の先端側となる位置であり、案内部73が被案内部72の案内を開始する側の位置である。
本実施形態の容器13は、前板69の高さが側板68及び先板70よりも高く、側板68及び先板70の上端が容器13の開口13aの高さとなる。そして、装着姿勢の装着体50は、第1姿勢の取っ手部62の上端と、前板69の上端とが同じ高さになる。さらに、取っ手部62は、少なくとも一部が供給口52、案内部73、被案内部72、接続端子53、識別部54、位置決め穴55,56、突起部75よりも高い位置に位置している(図9も参照)。
図19に示すように、第2容器13Mや第3容器13Lの係合受部65に、第1液体収容体20Sの液体供給部61を係合させて、装着部14(図2参照)に装着することもできる。すなわち、幅の異なる容器13でも、案内部73の幅方向における間隔が略等しく、幅の異なる液体収容体20でも、被案内部72の幅方向における間隔が略等しい。
また、案内部73による案内とは、液体供給部61の案内方向と交差する方向(例えば、幅方向や装着方向)の移動を制限可能であればよく、被案内部72と案内部73との間には、隙間があってもよい。そのため、第2容器13Mの案内部73の幅方向における間隔を、第1容器13Sの案内部73の幅方向における間隔よりも広くしてもよい。もしくは、第1液体収容体20Sの被案内部72の幅方向における間隔を、第2液体収容体20Mの被案内部72の幅方向における間隔よりも狭くしてもよい。
次に、以上のように構成された液体噴射装置11の作用について説明する。
液体噴射部21が噴射する液体を液体噴射装置11に供給するための液体収容体20は、容器13の収納空間に収納された状態で、容器13の移動に伴って装着部14に装着される。
液体収容体20は、収容された液体が少なくなると、基端側が反り上がることがある。そのため、例えば挿入口25の天井面27に段差があると、液体収容体20が引っかかってしまう虞がある。その点、天井面27は斜面とされているので、装着体50は、反り上がった液体収容体20の基端が天井面27に沿うようにして装着部14から取り外される(図3参照)。
容器13は液体収容体20を伴わない単体の状態でも装着部14に装着可能なので、液体収容体20を装着しない時には、容器13を空のまま装着部14に装着しておくことができる。また、幅が異なる液体収容体20と容器13であっても、液体供給部61及び係合受部65の構成を共通化することによって、組み合わせを変更して装着することができる。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)案内部73を結ぶ線A上に取っ手部62が位置するため、取っ手部62が把持された状態の液体収容体20を案内部73によりバランスよく案内できる。したがって、容器13に対して液体収容体20を容易に着脱できる。
(2)取っ手部62の少なくとも一部は、液体供給部61よりも高い位置に位置するため、ユーザーが取っ手部62を把持するように誘導しやすい。そして、取っ手部62を把持させることにより、容器13に対して液体収容体20を容易に着脱できる。
(3)取っ手部62の少なくとも一部は、被案内部72よりも高い位置に位置するため、取っ手部62が把持された状態の液体収容体20を、案内部73により案内させて容器13に着脱できる。
(4)被案内部72を結ぶ線A上に取っ手部62が位置するため、取っ手部62が把持された状態の液体収容体20を、案内部73によりバランスよく案内させて容器13に着脱できる。
(5)取っ手部62と液体供給部61とが別々に構成されるため、取っ手部62の形状や移動範囲などの設計自由度を高めることができる。
(6)回動軸63は、被案内部72を結ぶ線上に配置されている。そのため、取っ手部62が把持された状態の液体収容体20を、案内部73によりバランスよく案内させて容器13に着脱できる。
(7)取っ手部62の少なくとも一部は、容器13の開口13aから突出するため、ユーザーが取っ手部62を把持するように誘導しやすい。
なお、上記実施形態は以下に示す変更例のように変更してもよい。また、上記実施形態の液体噴射装置11を構成する各構成要素と各変更例、さらに、変更例を構成する各構成要素とは、相互に組み合わせてもよい。
・図20に示すように、取っ手部62は、液体供給部61と一体で構成され、変位可能であってもよい(第1変形例)。取っ手部62は、把持部62aに対して厚みが薄く、曲がり易い肉薄部82を有する。そして、取っ手部62は、肉薄部82を回動軸として回動する。この第1変形例によれば、取っ手部62と液体供給部61とが一体で構成されるため、製造コストを抑えることができる。また、案内部73と被案内部72を備えない構成としてもよい。
・図21〜図23に示すように、案内部73と被案内部72は、奥行方向の異なる位置に複数形成されていてもよい(第2変形例)。案内部73と被案内部72は、3つ以上形成してもよい。そして、取っ手部62は、先端側に形成された少なくとも1つの案内部73もしくは被案内部72と、基端側に形成された少なくとも1つの案内部73もしくは被案内部72とを結ぶ線A上に少なくとも一部が位置するように配置されていてもよい。線Aは、複数の案内部73のうち少なくとも2つの案内部73を結ぶ線であり、複数の被案内部72のうち少なくとも2つの被案内部72を結ぶ線でもある。これにより、取っ手部62が把持された状態の液体収容体20を案内部73によりバランスよく案内でき、容器13に対して液体収容体20を容易に着脱できる。
・図22〜図24に示すように、取っ手部62は、回動軸63の軸線と案内部73同士を結ぶ線Aが交差(例えば直交)するように配置してもよい(第3変形例)。
・図25に示すように、液体収容体20は、取っ手部62を複数備えてもよい(第4変形例)。いずれの場合も、取っ手部62が把持された状態の液体収容体20を案内部73によりバランスよく案内でき、容器13に対して液体収容体20を容易に着脱できる。
・取っ手部62は、環状に形成してもよい。また、取っ手部62は、一端が液体供給部61に片持ち支持されてもよい。
・底板67から突出するリブを形成し、案内部73同士をリブで接続してもよい。
・容器13は、液体収容体20を出し入れするための開口13aを開閉するための開閉カバーを備えてもよい。開閉カバーは、開口13aの全体を覆うようにしてもよいし、一部のみを覆うようにしてもよい。容器13が開口13aを開閉する開閉カバーを有する場合、開閉カバーが開いた状態では開口13aを通じて収納空間に液体収容体20を出し入れすることができるし、容器13を装着部14に着脱するときには、開閉カバーを閉じることで開口13aから液体収容体20が飛び出さないようにすることができる。
・容器13が開閉カバーを備える場合には、取っ手部62は、開閉カバーが取り外された状態もしくは、開閉カバーが開口13aの一部のみを覆う状態で回動して第2姿勢になった場合に、開口13aよりも高い位置に位置してもよい。
・案内部73は、略円柱状に限らず、円錐台、角錐台としてもよい。また、案内部73の平面視での形状は、楕円形、半円形、角形、星形、ハート形、花形、十字形、同径もしくは異なる径の円を複数組み合わせた例えば雪だるま形など、任意に変更してもよい。また、被案内部72の形状は、案内部73に案内され得る形状であればよく、案内部73と同じ形状もしくは案内部73とは異なる形状であってもよい。さらに、複数の案内部73と被案内部72は、それぞれ形状が異なっていてもよい。
・取っ手部62を付勢する付勢部材を備えてもよい。例えば、付勢部材は、第1姿勢の取っ手部62を第2姿勢に回動させる方向に付勢してもよい。
・被案内部72は、液体供給部61の底面と上面とに貫通する貫通孔に限らず、底面側から凹んだ凹部でもよい。
・装着体50は、容器13に液体を載置する載置姿勢と、液体噴射装置11の装着部14に装着される装着姿勢とが異なっていてもよい。
・1つの容器13に対して複数の液体収容体20を載置可能としてもよい。
・液体収容体20及び容器13の大きさは、上記のような小型、中型及び大型の三種に限らず、任意の大きさに変更することができる。
・装着部14への挿入口25は、必ずしも外装体12の前面に配置しなくてもよく、例えば外装体12の奥行方向に延びる側面に挿入口25を設けてもよい。すなわち、装着体50の装着方向は外装体12の奥行方向に限らず、外装体12の幅方向が装着体50及び容器13の装着方向になってもよい。この場合、外装体12の奥行方向と装着部14の奥行方向(装着方向)とは異なる方向になる。
・装着姿勢において、被案内部72と案内部73は、開口13aよりも高い位置に位置していてもよい。
・取っ手部62は、液体供給部61に対して紐やチェーンなどの接続部材で接続されて移動可能としてもよい。また、取っ手部62は、液体供給部61に対してスライド移動してもよい。
・取っ手部62は、回動しなくてもよい。すなわち、取っ手部62は、液体供給部61に固定されていてもよい。
・回動軸63は、被案内部72を結ぶ線A上に配置されていなくてもよい。例えば回動軸63は、回動軸63の軸線と、被案内部72を結ぶ線Aが交差もしくは一致するように設けてもよい。
・図16に示す装着姿勢において、取っ手部62は開口13a、案内部73、被案内部72、液体供給部61よりも低い位置に位置し、開口13aから突出しなくてもよい。そして、取っ手部62は、回動軸63を中心に回動して第2姿勢になった場合に、開口13aよりも高い位置に位置してもよい。すなわち、取っ手部62の少なくとも一部は、液体収容体20が容器13に載置された状態で被案内部72や案内部73、さらに開口13aよりも高い位置に移動可能である。このように構成すると、取っ手部62を把持しやすく、容器13に対して液体収容体20を容易に着脱できる。
・取っ手部62は、第2姿勢になった場合に、被案内部72もしくは案内部73を結ぶ線A上に少なくとも一部が位置するように配置してもよい。
・液体噴射部が噴射する液体はインクに限らず、例えば機能材料の粒子が液体に分散又は混合されてなる液状体などであってもよい。例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材(画素材料)などの材料を分散または溶解のかたちで含む液状体を噴射して記録を行う構成にしてもよい。
・媒体は用紙に限らず、プラスチックフィルムや薄い板材などでもよいし、捺染装置などに用いられる布帛であってもよい。また、媒体は所定のサイズに切断された単票でなくてもよく、例えば円筒状に巻かれたロール状の媒体であってもよいし、Tシャツなど、任意の形状の衣類等であってもよいし、食器または文具のような任意の形状の立体物であってもよい。
11…液体噴射装置、12…外装体、13…容器、13a…開口、13b…支持凸部、13c…レール係合部、13d…脚部、13S…第1容器、13M…第2容器、13L…第3容器、14…装着部、15…前蓋、16…カセット、17…装着口、18…排出トレイ、19…操作パネル、20…液体収容体、20S…第1液体収容体、20M…第2液体収容体、20L…第3液体収容体、21…液体噴射部、22…キャリッジ、24…枠体、25…挿入口、26…案内レール、27…天井面、29…接続機構、29F…第1接続機構、29S…第2接続機構、30…供給流路、31…供給機構、32…接続部、33…供給チューブ、34…変圧機構、35…駆動源、36…変圧流路、38…アーム、39…係止部、40…端子部、40a…案内凸部、41…電気回線、42…制御装置、44…ブロック、45…位置決め突部、46…位置決め突部、47…押出機構、47a…枠部材、47b…押圧部、47c…付勢部、48…液受部、50…装着体、50S…第1装着体、50M…第2装着体、50L…第3装着体、51…接続構造、51F…第1接続構造、51S…第2接続構造、52…供給口、53…接続端子、53a…凹部、53g…案内凹部、54…識別部、55…第1位置決め穴、55a…第1穴、55b…第1穴、56…第2位置決め穴、56a…第2穴、56b…第2穴、57…付勢受部、58…挿入部、60…液体収容部、61…液体供給部、62…取っ手部、62a…把持部、62b…軸部、63…回動軸、65…係合受部、65a…切欠き、67…底板、68…側板、69…前板、70…先板、72…被案内部、72a…規制部、72b…曲面部、73…案内部、73a…規制部、73b…曲面部、75…突起部、76…係合穴、78…係合溝、78a…第1傾斜溝、78b…係止溝、78c…第2傾斜溝、78d…係合壁部、80…窪み部、82…肉薄部、A…線。

Claims (10)

  1. 取っ手部を有する液体収容体が取り外し可能に載置される容器であって、
    該容器は、前記液体収容体に設けられた被案内部を案内方向に案内する複数の案内部を有し、
    前記取っ手部の少なくとも一部は、前記液体収容体が前記容器に載置された状態で少なくとも2つの前記案内部を結ぶ線上に配置されることを特徴とする容器。
  2. 請求項1に記載の容器と、
    該容器が着脱可能に装着される装着部と、
    前記容器に載置された前記液体収容体から供給される液体を噴射する液体噴射部と
    を備えることを特徴とする液体噴射装置。
  3. 液体噴射装置に着脱可能に装着される容器に載置される液体収容体であって、
    液体を収容可能な液体収容部と、
    該液体収容部の前記液体を前記液体噴射装置に供給するための液体供給部と、
    該液体供給部に設けられる取っ手部と
    を備え、
    前記取っ手部の少なくとも一部は、前記液体収容体が前記容器に載置された状態で前記液体供給部よりも高い位置に位置することを特徴とする液体収容体。
  4. 前記容器に設けられた案内部に案内される被案内部をさらに備え、
    前記取っ手部の少なくとも一部は、前記液体収容体が前記容器に載置された状態で前記被案内部よりも高い位置に位置することを特徴とする請求項3に記載の液体収容体。
  5. 前記被案内部を複数備え、
    前記取っ手部の少なくとも一部は、少なくとも2つの前記被案内部を結ぶ線上に配置されることを特徴とする請求項4に記載の液体収容体。
  6. 前記取っ手部は、前記液体供給部とは別部材で構成され、前記液体供給部に対して移動可能であることを特徴とする請求項3〜請求項5のうち何れか一項に記載の液体収容体。
  7. 前記取っ手部は、前記液体供給部と一体で構成され、変位可能であることを特徴とする請求項3〜請求項5のうち何れか一項に記載の液体収容体。
  8. 前記容器に設けられた案内部により案内方向に案内される被案内部を複数備え、
    前記取っ手部は、前記液体供給部に設けられた回動軸を中心として回動することにより移動可能であり、
    前記回動軸は、少なくとも2つの前記被案内部を結ぶ線上に配置されることを特徴とする請求項3〜請求項7のうち何れか一項に記載の液体収容体。
  9. 液体噴射装置に着脱可能に装着される容器に載置される液体収容体であって、
    液体を収容可能な液体収容部と、
    該液体収容部の前記液体を前記液体噴射装置に供給するための液体供給部と、
    該液体供給部に設けられる取っ手部と、
    前記容器に設けられた案内部に案内される被案内部と
    を備え、
    前記取っ手部の少なくとも一部は、前記液体収容体が前記容器に載置された状態で前記被案内部よりも高い位置に移動可能であることを特徴とする液体収容体。
  10. 請求項3〜請求項9のうち何れか一項に記載の液体収容体が取り外し可能に載置される容器を備える液体噴射装置であって、
    前記取っ手部の少なくとも一部は、前記液体収容体が前記容器に載置された状態で前記容器の開口から突出することを特徴とする液体噴射装置。
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