JP2018026933A - ワイヤーハーネスの分岐部被覆装置及びワイヤーハーネスの分岐部被覆方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】分岐部の防水性を確保し得るワイヤーハーネスの分岐部被覆装置を提供する。
【解決手段】筒状の熱収縮チューブ1の長手方向両端部に、ワイヤーハーネスの電線及び分岐部を挿通可能とするとともに加熱により溶融する固形接着剤2a,2bを嵌着した。
【選択図】図1
【解決手段】筒状の熱収縮チューブ1の長手方向両端部に、ワイヤーハーネスの電線及び分岐部を挿通可能とするとともに加熱により溶融する固形接着剤2a,2bを嵌着した。
【選択図】図1
Description
本発明は、ワイヤーハーネスを構成する電線の分岐部を被覆して防水する分岐部被覆装置及び分岐部被覆方法に関するものである。
従来、自動車に搭載された機器を電気的に接続するために車室内外に配設されるワイヤーハーネスにおいて、電線を分岐して接続する構成としたものがある。
電線の分岐部では、接続する電線の被覆が剥がされて芯線が露出され、その芯線がかしめ具で圧着固定される。そして、そのかしめ部分を、接着剤を充填した熱収縮チューブで覆い、さらに過熱して熱収縮チューブを収縮させることにより、かしめ部分を防水し、かつ電気的絶縁を確保するようにしている。
電線の分岐部では、接続する電線の被覆が剥がされて芯線が露出され、その芯線がかしめ具で圧着固定される。そして、そのかしめ部分を、接着剤を充填した熱収縮チューブで覆い、さらに過熱して熱収縮チューブを収縮させることにより、かしめ部分を防水し、かつ電気的絶縁を確保するようにしている。
特許文献1には、ワイヤーハーネスを防水する丸チューブが開示されている。
上記のように電線の分岐部を、接着剤を充填した熱収縮チューブで覆う構成では、収縮チューブ内で各電線間への接着剤の充填が不十分となって、各電線間に隙間が生じることがある。
このような場合には、各電線をつたって各電線間に残る隙間に雨水等が侵入するため、防水性が十分ではないという問題点がある。
この発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は分岐部の防水性を確保し得るワイヤーハーネスの分岐部被覆装置を提供することにある。
この発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は分岐部の防水性を確保し得るワイヤーハーネスの分岐部被覆装置を提供することにある。
上記課題を解決するワイヤーハーネスの分岐部被覆装置は、筒状の熱収縮チューブの長手方向両端部に、ワイヤーハーネスの電線及び分岐部を挿通可能とするとともに加熱により溶融する固形接着剤を嵌着したことを特徴とする。
この構成により、熱収縮チューブ内に分岐部を挿通して、熱収縮チューブ及び固形接着剤を加熱すると、熱収縮チューブ内に分岐部が密封される。
また、上記のワイヤーハーネスの分岐部被覆装置において、前記固形接着剤は、対向面で突き合わせた一対の固形接着剤で構成し、前記各固形接着剤の対向面には、前記電線を保持する透孔を形成するための複数の凹条を設けることが好ましい。
また、上記のワイヤーハーネスの分岐部被覆装置において、前記固形接着剤は、対向面で突き合わせた一対の固形接着剤で構成し、前記各固形接着剤の対向面には、前記電線を保持する透孔を形成するための複数の凹条を設けることが好ましい。
この構成により、固形接着剤の対向面間に形成される透孔に電線を保持した状態で、固形接着剤を溶融させると、溶融後の接着剤に電線が隙間なく保持される。
また、上記のワイヤーハーネスの分岐部被覆装置において、前記一対の固形接着剤は、弾性により対向面を離間可能とすることが好ましい。
また、上記のワイヤーハーネスの分岐部被覆装置において、前記一対の固形接着剤は、弾性により対向面を離間可能とすることが好ましい。
この構成により、分岐部及び電線を熱収縮チューブ内に容易に挿通可能となる。
また、上記のワイヤーハーネスの分岐部被覆装置において、前記固形接着剤には、3つの前記透孔を形成する凹条を設けることが好ましい。
また、上記のワイヤーハーネスの分岐部被覆装置において、前記固形接着剤には、3つの前記透孔を形成する凹条を設けることが好ましい。
この構成により、1本の電線が3本の電線に分岐する分岐部を、熱収縮チューブ内に密封することが可能となる。
上記課題を解決するワイヤーハーネスの分岐部被覆方法は、筒状の熱収縮チューブの長手方向両端部に加熱により溶融する固形接着剤を嵌着し、前前記固形接着剤を経て記熱収縮チューブ内に電線及び該電線の分岐部を挿通し、加熱により前記熱収縮チューブを収縮させるとともに前記固形接着剤を溶融させて、前記熱収縮チューブ内に前記分岐部を密封することを特徴とする。
上記課題を解決するワイヤーハーネスの分岐部被覆方法は、筒状の熱収縮チューブの長手方向両端部に加熱により溶融する固形接着剤を嵌着し、前前記固形接着剤を経て記熱収縮チューブ内に電線及び該電線の分岐部を挿通し、加熱により前記熱収縮チューブを収縮させるとともに前記固形接着剤を溶融させて、前記熱収縮チューブ内に前記分岐部を密封することを特徴とする。
この方法により、熱収縮チューブ内に分岐部を挿通して、熱収縮チューブ及び固形接着剤を加熱すると、熱収縮チューブ内に分岐部が密封される。
本発明のワイヤーハーネスの分岐部被覆装置によれば、分岐部の防水性を確保することができる。
以下、ワイヤーハーネスの分岐部被覆装置の一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、ワイヤーハーネスの分岐部を覆うための熱収縮チューブ1は、熱収縮機能を備えたオレフィン系合成樹脂で筒状に形成され、その両端部にはそれぞれ一対の固形接着剤2a,2bが嵌合されている。
図1に示すように、ワイヤーハーネスの分岐部を覆うための熱収縮チューブ1は、熱収縮機能を備えたオレフィン系合成樹脂で筒状に形成され、その両端部にはそれぞれ一対の固形接着剤2a,2bが嵌合されている。
図2に示すように、固形接着剤2a,2bは対向する端面に断面半円状の凹条3が3つ平行に形成されている。そして、対向する端面を突き合わせると、図1に示すように、ワイヤーハーネスの電線を挿通可能となる3つの透孔4が形成されるとともに、突き合わせた固形接着剤2a,2bの外径は熱収縮チューブ1に嵌合可能となる楕円形状となる。
図4に示すように、熱収縮チューブ1内に嵌合された固形接着剤2a,2bは、楕円形の長軸方向外周部を中心方向に向かって押圧すると、弾性により対向する端面が離間して、電線等を容易に挿通可能となっている。
図3に示すワイヤーハーネスの分岐部8は、例えば電線5aに対し分岐する電線5b,5cを接続する構成としたものである。電線5aの所定位置で被覆が剥がされて、芯線6aが露出され、電線5b,5cの端部の被覆が剥がされて芯線6b,6cが露出されている。
そして、芯線6a,6b,6cが接合された状態で、かしめ具7でかしめ固定されている。
次に、上記のように固形接着剤2a,2bを備えた熱収縮チューブ1の作用を説明する。
次に、上記のように固形接着剤2a,2bを備えた熱収縮チューブ1の作用を説明する。
分岐部8を熱収縮チューブ1内に挿通するには、固形接着剤2a,2bの端面を離間させた状態で、例えば電線5aを熱収縮チューブ1に挿通し、さらに分岐部8を熱収縮チューブ1内の固形接着剤2a,2b間に挿通して、電線5aを一方の固形接着剤2a,2bに挿通するとともに、電線5a〜5cを他方の固形接着剤2a,2bに挿通する。
すると、図5に示すように、電線5aが一方の固形接着剤2a,2bの透孔4に挿通され、電線5a〜5cが他方の固形接着剤2a,2bの透孔4に挿通される。
この状態で、熱収縮チューブ1を例えばドライヤー等の加熱装置で加熱すると、熱収縮チューブ1が径方向に収縮するとともに、固形接着剤2a,2bが溶融して一体となり、電線5a〜5cの被覆及び熱収縮チューブ1の内周面に密着する。
この状態で、熱収縮チューブ1を例えばドライヤー等の加熱装置で加熱すると、熱収縮チューブ1が径方向に収縮するとともに、固形接着剤2a,2bが溶融して一体となり、電線5a〜5cの被覆及び熱収縮チューブ1の内周面に密着する。
すると、図6に示すように、分岐部8が熱収縮チューブ1内に密封される。
上記のような熱収縮チューブ1を備えたワイヤーハーネスでは、次に示す効果を得ることができる。
上記のような熱収縮チューブ1を備えたワイヤーハーネスでは、次に示す効果を得ることができる。
(1)電線5a〜5cを挿通した熱収縮チューブ1を加熱すると、熱収縮チューブ1の収縮及び固形接着剤2a,2bの溶融により、熱収縮チューブ1内に分岐部8を密封することができる。
(2)熱収縮チューブ1の端部に嵌合された一対の固形接着剤2a,2bを径方向に押圧して固形接着剤2a,2bの対向面を離間させることにより、電線5a〜5c及び分岐部8を熱収縮チューブ1内に容易に挿通することができる。
(3)固形接着剤2a,2bの対向面に形成された凹条3を突き合わせて形成される透孔4で電線5a〜5cを保持するので、固形接着剤2a,2bの溶融後は、溶融された接着剤を電線5a〜5cの被覆に密着させることができる。従って、熱収縮チューブ1内に分岐部8を密封することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・固形接着剤を突き合わせて形成される透孔を2つ、あるいは4つ以上としてもよい。
・固形接着剤を突き合わせて形成される透孔を2つ、あるいは4つ以上としてもよい。
1…熱収縮チューブ、2a,2b…固形接着剤、3…凹条、4…透孔、5a〜5c…電線、8…分岐部。
Claims (5)
- 筒状の熱収縮チューブの長手方向両端部に、ワイヤーハーネスの電線及び分岐部を挿通可能とするとともに加熱により溶融する固形接着剤を嵌着したことを特徴とするワイヤーハーネスの分岐部被覆装置。
- 請求項1に記載のワイヤーハーネスの分岐部被覆装置において、
前記固形接着剤は、対向面で突き合わせた一対の固形接着剤で構成し、前記各固形接着剤の対向面には、前記電線を保持する透孔を形成するための複数の凹条を設けたことを特徴とするワイヤーハーネスの分岐部被覆装置。 - 請求項2に記載のワイヤーハーネスの分岐部被覆装置において、
前記一対の固形接着剤は、弾性により対向面を離間可能としたことを特徴とするワイヤーハーネスの分岐部被覆装置。 - 請求項2又は3に記載のワイヤーハーネスの分岐部被覆装置において、
前記固形接着剤には、3つの前記透孔を形成する凹条を設けたことを特徴とするワイヤーハーネスの分岐部被覆装置。 - 筒状の熱収縮チューブの長手方向両端部に加熱により溶融する固形接着剤を嵌着し、前前記固形接着剤を経て記熱収縮チューブ内に電線及び該電線の分岐部を挿通し、加熱により前記熱収縮チューブを収縮させるとともに前記固形接着剤を溶融させて、前記熱収縮チューブ内に前記分岐部を密封することを特徴とするワイヤーハーネスの分岐部被覆方法。
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JP2016156561A JP2018026933A (ja) | 2016-08-09 | 2016-08-09 | ワイヤーハーネスの分岐部被覆装置及びワイヤーハーネスの分岐部被覆方法 |
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CN109177137A (zh) * | 2018-07-12 | 2019-01-11 | 芜湖博康机电有限公司 | 一种改进型自动化的线束热缩管的加工生产线 |
CN109671537A (zh) * | 2018-12-21 | 2019-04-23 | 江苏宝杰隆电磁线有限公司 | 一种用于制造大容量耐高频低损耗电磁束线的分线装置 |
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2016
- 2016-08-09 JP JP2016156561A patent/JP2018026933A/ja active Pending
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CN109177137B (zh) * | 2018-07-12 | 2020-06-19 | 芜湖博康机电有限公司 | 一种改进型自动化的线束热缩管的加工生产线 |
CN109671537A (zh) * | 2018-12-21 | 2019-04-23 | 江苏宝杰隆电磁线有限公司 | 一种用于制造大容量耐高频低损耗电磁束线的分线装置 |
CN109671537B (zh) * | 2018-12-21 | 2020-08-11 | 江苏宝杰隆电磁线有限公司 | 一种用于制造大容量耐高频低损耗电磁束线的分线装置 |
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