JP2018025351A - 冷蔵庫 - Google Patents

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愼一 堀井
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亜有子 宮坂
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雅至 中川
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Abstract

【課題】本体設置スペースを大きくすることなく持ちやすい把手を設けた冷蔵庫を提供する。【解決手段】複数の貯蔵室を有する冷蔵庫本体と、冷蔵庫本体の天井部後方に設けた凹部(上機械室21)とを備えた冷蔵庫であって、凹部の両側部に運搬用の把手32を設け、把手32は冷蔵庫本体の天井面より上方に突出させて設けたことにより、把手32は冷蔵庫本体の背面から後方に突出させることなく設けることができ、冷蔵庫本体の高さは高くなるものの奥行き方向のスペース、すなわち設置スペースは現状通りとなり、使用者に不便を与えることなく設置することができる。しかも、冷蔵庫本体天井面との間に手を差し入れる隙間を置いて天井面より上方に突出させても把手32は凹部とともに冷蔵庫本体の後方に位置するので冷蔵庫本体の前方に位置する使用者から見えることがなく、外観を損なうことなく持ちやすい把手とすることもできる。【選択図】図6

Description

本発明は冷蔵庫の運搬用把手構成に関するものである。
一般に冷蔵庫は、圧縮機で冷媒を圧縮し、この冷媒を冷却器で蒸発させて冷気を生成し、当該冷気をファンにより冷蔵室、冷凍室等の貯蔵室に供給して食品を冷却するようになっている。
このような冷蔵庫において、上記貯蔵室の収納容積を増やすべく冷蔵庫本体の天井部後方に機械室を設けて圧縮機を設置し、冷蔵庫本体下部の貯蔵室容積を増やしたものが見られる。そして、このタイプの冷蔵庫では、上記機械室の両側部分を利用して運搬用の把手が設けてある(例えば、特許文献1参照)。
図25は特許文献1に記載された冷蔵庫を示し、この冷蔵庫は複数の貯蔵室(図示せず)を有する冷蔵庫本体101の天井部後方に機械室102を設け、この機械室102に前記複数の貯蔵室を冷却する冷凍サイクルの圧縮機103や凝縮器104等が配置してある。
そして上記冷蔵庫本体101は、前記機械室102の両側部に冷蔵庫運搬用の把手105を設け、冷蔵庫本体101の背面両側部に設けてある面取り部106に位置させて、把手105が冷蔵庫本体背面より後方に突出することがないようにしてある。
特開2015−59700号公報
上記従来の冷蔵庫の構成によれば、冷蔵庫本体101は機械室102を冷蔵庫本体101の天井部後方に設けているので、下部貯蔵室の容積を大きくすることができ使い勝手が向上するとともに、背面板両側部分の面取り部106により生じた窪みを利用して把手105を容易持つこともでき、かつ、把手105が冷蔵庫本体背面より後方に突出することがないので本体設置面積をコンパクトなものにすることができる、という利点がある。
しかしながら、上記従来の冷蔵庫本体101はその背面板部分の両側部を面取りしているため、面取り部分にまで平板状の真空断熱材を配置できない等の事から背面壁厚を厚くせざるをえず、そのため背面壁厚を厚くした分だけ貯蔵室の容積が少なくなるものであった。
そこで出願人は背面板部分の面取り部106をなくして背面全体を平面状とすることにより背面板部分の両側部ほぼ一杯まで真空断熱材を配置して背面壁厚を薄くし貯蔵室容積を増大させることを考えた。
しかしながら、この場合、機械室102の両側部に設けていた冷蔵庫運搬用の把手105を位置させる面取り部106がなくなるため、把手105は手を入れて持ちやすくする寸法分だけ冷蔵庫本体101の背面より後方に突出する形となってしまい、冷蔵庫本体自体は大きくしていないのに本体設置スペースが大きなものとなってしまう、という問題が
生じる。
本発明はこのような点に鑑みてなしたもので、貯蔵室容積を増やしながらも本体設置スペースを大きくすることなく持ちやすい把手を備えた冷蔵庫の提供を目的としたものである。
上記従来の課題を解決するために、本発明の冷蔵庫は、複数の貯蔵室を有する冷蔵庫本体と、前記冷蔵庫本体の天井部後方に設けた凹部とを備えた冷蔵庫であって、前記凹部の両側部に運搬用の把手を設け、前記把手は前記冷蔵庫本体の天井面より上方に突出させて設けたものである。
これにより、把手は冷蔵庫本体の背面から後方に突出させることなく設けることができ、冷蔵庫本体の高さは高くなるものの奥行き方向のスペース、すなわち設置スペースは現状通りとなり、使用者に不便を与えることなく設置することができる。しかも、把手は上方に突出させることによって冷蔵庫本体天井面との間に手を差し入れる隙間を設けることができるので持ちやすい把手とすることができ、しかもこのように上方に突出させて設けた把手であっても当該把手は凹部とともに冷蔵庫本体の後方に位置するので冷蔵庫本体の前方から見えることがなく、外観も現状通り良好なものとすることができる。
本発明は、上記構成により、本体設置スペースを大きくすることなく持ちやすい把手を備えた冷蔵庫とすることができる。
本発明の実施の形態1における冷蔵庫の斜視図 同冷蔵庫を背面側から見た斜視図 同冷蔵庫の縦断面図 同冷蔵庫の冷凍サイクル図 同冷蔵庫の背面図 同冷蔵庫の上機械室部分を背面から見た斜視図 同冷蔵庫の天井部分の断面図 同冷蔵庫の上機械室部分を示す斜視図 同冷蔵庫の上機械室部分の一部を示す斜視図 同冷蔵庫の上機械室部分の一部を更に拡大して示す斜視図 同冷蔵庫の上機械室部分を示す断面図 同冷蔵庫の発泡断熱材注入動作を示す説明図 同冷蔵庫の発泡断熱材注入動作を説明するための分解斜視図 同冷蔵庫の運搬用把手部分を示す斜視図 同冷蔵庫の運搬用把手部分からルーバー体を外した時の斜視図 同冷蔵庫の下機械室部分の斜視図 同冷蔵庫の下機械室部分を底面側から見て示す斜視図 同冷蔵庫の下機械室部分の内部構成を示す正面図 同冷蔵庫の下機械室部分の内部構成を示す斜視図 同冷蔵庫の下機械室部分の横断面図 同冷蔵庫の下機械室部分の要部を示す縦断面図 同冷蔵庫の移動用ローラ設置部分を下方から見て示す斜視図 同冷蔵庫の移動用ローラ設置部分を本体内部側から見て示す斜視図 同冷蔵庫の移動用ローラ設置部分を示す拡大平面図 従来の冷蔵庫の運搬用把手部分を示す斜視図
第1の発明は、複数の貯蔵室を有する冷蔵庫本体と、前記冷蔵庫本体の天井部後方に設けた凹部とを備えた冷蔵庫であって、前記凹部の両側部に運搬用の把手を設け、前記把手は前記冷蔵庫本体の天井面より上方に突出させて設けたものである。
これにより、把手は冷蔵庫本体の背面から後方に突出させることなく設けることができ、冷蔵庫本体の高さは高くなるものの奥行き方向のスペース、すなわち設置スペースは現状通りとなり、使用者に不便を与えることなく設置することができる。しかも、把手は上方に突出させることによって冷蔵庫本体天井面との間に手を差し入れる隙間を設けることができるので持ちやすい把手とすることができ、しかもこのように上方に突出させて設けた把手であっても当該把手は凹部とともに冷蔵庫本体の後方に位置するので冷蔵庫本体の前方から見えることがなく、外観も現状通り良好なものとすることができる。つまり、凹部を冷蔵庫本体の天井部後方に設けて下部貯蔵室の容積を増大させ、かつ、冷蔵庫本体背面両側部分の面取りを無くして壁厚を薄くし貯蔵室容積を増大させた効果を享受しつつ本体設置スペース及び外観意匠の現状維持及び運搬時の把手の持ちやすさを確保することができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記把手の上端は前記凹部の上端と略同一高さとしたものである。
これにより、把手を冷蔵庫本体天井面より上方に突出させて設けて高さが高くなったのを利用して機械室全体を従来よりも上方に設けることができ、その分上部貯蔵室の容積を増大させて使い勝手を向上させることができる。
第3の発明は、第1または第2の発明において、冷蔵庫本体の天井面には制御部を設け、前記制御部の上端は前記把手の上端と略同一高さとしたものである。
これにより、把手を冷蔵庫本体天井面より上方に突出させて設けて高さが高くなったのを利用して冷蔵庫本体天井面に設けた制御部を従来よりも上方に設けることができ、その分制御部から貯蔵室までの壁厚を厚くして制御部からの熱影響を低減することができる。
第4の発明は、第1〜第3の発明において、前記把手は前記凹部を覆うカバー部と把手部とを備え、前記カバー部には通気口を設けたものである。
これにより、カバー部に設けた通気口を介して機械室内の空気を換気することができ、機械室内に設置してある圧縮機等を冷却して貯蔵室への熱影響を低減することができるとともに、通気口が機械室の両側部に位置することになるから、機械室への空気の出入りもスムーズなものとすることができ効率の良い冷却が可能となる。
第5の発明は、第4の発明において、前記カバー部の前記通気口にルーバー体を設けたものである。
これにより機械室両側部に位置するルーバー体のルーバーの向きを変えることによって凹部には前方からの新鮮な空気を取り込み、凹部からの排気は入口側にショートカットすることなく排気するようにすることができ、効果的に凹部を換気することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1〜図6は冷蔵庫の全体及び各部構成を説明する図、図7〜図13は冷蔵庫本体の断熱構成及び発泡断熱材の注入構成を説明する図、図14、図15は冷蔵庫本体の運搬用把手構成を説明する図、図16〜図21は冷蔵庫の除霜水蒸発構成を説明する図、図22〜図24は冷蔵庫本体の移動用ローラ設置構成を説明する図である。
(1.冷蔵庫の全体構成)
まず図1〜図6を用いて冷蔵庫の全体構成を説明する。
図1〜図6において、冷蔵庫本体1は、図3に示すように前方に開口する金属製(例えば鉄板)の外箱2と、硬質樹脂製(例えばABS)の内箱3と、これら外箱2と内箱3との間に充填した硬質ウレタン等の発泡断熱材4とからなる。そして、前記冷蔵庫本体1はその外箱2と内箱3との間の側面、背面、天井面には真空断熱材51(図示せず)、52、53が設置してある。この冷蔵庫本体1の断熱構成と発泡断熱材4の充填構成については後述する。
上記冷蔵庫本体1はその内部に複数の貯蔵室、例えば、冷蔵室6と、冷蔵室6の下に位置する切替室7及び切替室7の横に並設した製氷室8と、切替室7及び製氷室8の下部に位置する冷凍室9と、冷凍室9の下部に位置する野菜室10とを有し、扉11,12,13,14、15によって開閉自在としてある。
また、前記冷蔵庫本体1には冷却室16が設けてあり、冷気を生成する冷却器17と、冷気を各室に供給する冷気循環ファン18とが設けてある。そして、上記冷却器17の下方にはヒータ等の除霜手段19が設けてある。
また、前記冷蔵庫本体1内には冷蔵室6、冷凍室9、野菜室10等に冷気を供給するダクト20が設けてあり、冷凍室9或いは冷蔵室6等に設けた温度検知センサー(図示せず)からの出力に基づきダンパ等(図示せず)を開閉して各室を所定温度に冷却するようになっている。
更に、上記冷蔵庫本体1の天井部後方には凹部としての上機械室21、下部には下機械室22が設けてある。上機械室21には圧縮機23が設置してあり、図4に示すように、圧縮機23、コンデンサ24、放熱用の放熱パイプ25、キャピラリーチューブ26、前記した冷却器17を順次環状に接続して冷凍サイクルを構成し、この冷凍サイクルに冷媒を封入して冷却運転を行うように構成してある。
なお、本実施の形態では、天井部後方の凹部は上機械室21として内部に圧縮機、コンデンサ等を配置するもので一例として説明するが、これに限定されるものではなく、天井部の後方に設けた凹部を備えたものであれば適用することができる。
この実施の形態では、上記放熱パイプ25の一部は三方弁27を介して冷蔵庫本体1の前面開口端に引き回した結露防止用放熱パイプ25aと背面及び側面等に設けたバイパス放熱パイプ25bとに分岐し、そのそれぞれをストレーナ28a、28b(28aは乾燥機能を備えたドライヤー)とキャピラリーチューブ26a、26bを介して合流させたのち冷却器17に接続してあり、冷蔵庫本体1適所に設けた外気温センサと外気湿度センサからの出力に基づき冷媒の流れを切り替えるようにしてある。
具体的には、通常は、結露防止用放熱パイプ25a側に冷媒を流しているが、外気温センサと外気湿度センサからの出力に基づき冷蔵庫本体1の前面開口部に結露が発生しにくい環境条件と判断すればバイパス放熱パイプ25b側に冷媒を流し、前面開口部からの庫
内への吸熱量を低減し、省エネを図っている。
上記結露防止用放熱パイプ25a側のキャピラリーチューブ26aとバイパス放熱パイプ25b側のキャピラリーチューブ26bの抵抗値(減圧量)は、それぞれ単独で構成される冷却システム設計の最適化から設定される。本実施の形態では、結露防止用放熱パイプ25a側のキャピラリーチューブ26aより、バイパス放熱パイプ25b側のキャピラリーチューブ26bの抵抗値を若干大きく設定している。
なお、冷蔵室6または冷凍室9の温度と設定温度との乖離率が大きい時には三方弁27の両側を開放して結露防止用放熱パイプ25a側のキャピラリーチューブ26aとバイパス放熱パイプ25b側のキャピラリーチューブ26bの両側に冷媒を流し、冷媒循環量を増やして冷却能力を高めてもよい。
また、上記冷蔵庫本体1天井部後方の上機械室21前方部分には冷蔵庫の運転を制御する制御部29が組み込んであり、この制御部29からの熱を遮断する様に真空断熱材53を設けて断熱しているが、その断熱構成については前記冷蔵庫本体1の断熱構成の説明とともに後述する。
また、前記した冷蔵庫本体1下部の下機械室22には冷却室16下部の除霜手段19によって除霜された除霜水を溜める蒸発皿30等が設けてあり、この蒸発皿30内の除霜水は除霜用ファン31(図18等参照)によって蒸発させるが、その詳細な構成については後述する。
更にまた、上記冷蔵庫本体1の上機械室21の両側部には冷蔵庫運搬用の把手32(図14参照)が、また下機械室22の両側部には移動用のローラ33(図22参照)がそれぞれ設けてあり、冷蔵庫本体1の運搬や移動を容易に行えるようにしているが、その構成についても後述する。
(2.冷蔵庫本体の断熱構成及び発泡断熱材充填構成)
まず図7〜図13を用いて冷蔵庫本体の断熱構成及び発泡断熱材充填構成について説明する。
冷蔵庫本体1は既述したように外箱2と内箱3との間に発泡断熱材4を充填し、真空断熱材51、52、53を設置して構成してあるが、上記外箱2の背面板34は図2等に示すように両側部の面取り部をなくして平板状としてある。そして、冷蔵庫本体1の天井部後方に設けた上機械室21は、図7に示すように内箱3の機械室形成用段部3aに機械室壁体35(図8、図13等参照)を設置して構成してあり、この機械室壁体35の後方端部に前記背面板34の上部をビス止め等によって固定してある。
上記背面板34は図5等に示すようにその上端両側部に上向きに突出する突片34aを備え、図11に示す如く上記突片34aの前記内箱3の機械室形成用段部3aと機械室壁体35の底面との間の前記後方端コーナ部3bと対向する位置に発泡断熱材を注入する注入孔36が形成してある。また、上記背面板34はその下部両側部にも図5で示すように下部注入孔36aが設けてある。
また、上記本体背面に設置した真空断熱材52は、図2の破線で示すように背面板34の横幅ほぼ一杯の大きさとしてあり、その上端は図11で示すように前記内箱3の機械室形成用段部3aの後方端コーナ部3bの直下まで位置させ、かつ、下部は下部注入孔36aと対向する両側部分を欠如34bした構成としてある。
また、上記冷蔵庫本体1の上機械室21より前方の天井面には冷蔵庫の運転を制御する制御部29が設けてある。この制御部29は図7に示すように外箱2の天面に設けた開口に制御ボックス37を嵌め込み、この制御ボックス37内に制御ブロック38を設けて構成してあり、上部は蓋板39によって覆ってある。
ここで、上記冷蔵庫本体1はその天井面にも真空断熱材53を設置して発泡断熱材4とともに断熱してあるが、上記外箱2の天面が制御ボックス37の嵌め込み等によって凹凸形状となっているため、この天井内面には前記凹凸形状に沿う形状に加工した成形断熱部材としての発泡スチロール板40を設置してある。
なお、本実施の形態では成形断熱部材の一例として発泡スチロール板40を用いたもので説明するが、これに限定されるものではなく、同様の機能を有する成形断熱部材であれば適用できる。
この発泡スチロール板40は前記制御部29側とは反対側の面を略平面状とし、当該略平面状部分に真空断熱材53を設置して前記制御部29を含む天井面を一枚の平板状の真空断熱材53で覆う構成としてある。
また、上記発泡スチロール板40は外箱2の天面に対し傾斜状に設置、この例では冷蔵庫本体1の内箱成型時に生じる内箱天面の後方下り傾斜に沿うような形で傾斜設置してある。
なお、本実施の形態では前記冷蔵庫本体1の外箱天面には放熱パイプ25の一部を敷設してあり、前記発泡スチロール板40は前記制御部29とともにこのバイパス放熱パイプ25bをも覆う形状としてある。
また、上記冷蔵庫本体1はその天井部後方に設けた上機械室21の機械室壁体35と内箱3との間にも真空断熱材54を設置して発泡断熱材4とともに断熱してある。この機械室壁体35の内箱側部分に設けた上記真空断熱材54は機械室壁体35に沿う如く略L字状に折り曲げて設置してあり、その上端部54aは前記発泡スチロール板40の略平面状部分に設置した真空断熱材53の機械室側端部53aと水平投影面でオーバラップする形としてある。
なお、本実施の形態では上記上機械室21は図9、図10に示すように圧縮機23とともに、コンデンサ24や圧縮機冷却用のファン41、及び結露防止用放熱パイプ25aやバイパス放熱パイプ25bのストレーナ28a、28bが配置してあり、これらの間を結ぶパイプは前記ファン41を上機械室21に固定するファン取付けユニット42に固定して振動を抑制する構成としてある。又、冷蔵庫本体1の左右の側板に配設された左右の放熱パイプ25もこの上機械室21内で溶接し接続してある。さらに前記ストレーナ28a、28bは前記ファン41の上流側に位置させてファン41による空気吸引によって冷却されるようにしてある。
(3.除霜水蒸発構成)
次に図16〜図21を用いて除霜手段19で除霜した除霜水の蒸発構成について説明する。
蒸発皿30を設置した下機械室22はその背面側を下機械室カバー43によって覆ってあり、この下機械室カバー43で覆った下機械室22内に前記蒸発皿30とともにこの蒸発皿30の除霜水の水面上に風を供給して蒸発を促進する蒸発ファン31が設けてある。
そして、上記下機械室カバー43には前記蒸発ファン31の回転により外気を吸引する吸気口44と除霜水蒸発後の空気を外部へと排気する排気口45とが設けてある。
上記吸気口44と排気口45は下機械室カバー43の右側と左側に分けて設けてある。そして更に下機械室カバー43の前記吸気口44と排気口45を設けた部分は前方側に向けて窪ませ、この窪み46の横に面する冷蔵庫本体1左右の側板47部分には凹所48を形成して、当該凹所48から前記吸気口44と排気口45につながる空気通路49が形成されるように構成してある。この例では、下機械室カバー43の横方向に窪み46となる凹溝を連続して成型してこの凹溝の左右端部に吸気口44と排気口45を設け、凹溝と対向する側板47の後端縁部分に凹所48を設けて当該凹所48から前記吸気口44と排気口45につながる空気通路49を形成している。
更に、上記下機械室22の底面には図17に示すように補助吸気口56と補助排気口57が設けてあり、冷蔵庫本体底部と床面との間に形成される間隙を介して前方から空気を吸引し、排気することができるようにもしてある。
また、除霜水を蒸発させる蒸発ファン31は図20に示すように蒸発皿30の奥行き方向に対し斜めに配置し、かつ、図21に示すようにその下端が蒸発皿30の上端と略同一高さとなるようにして取り付けてある。この蒸発皿30への蒸発ファン31の取付けは図20に示すようにファン保持板31aを下機械室22内面に取付けることにより行っており、このファン保持板31aの周囲はシールして上流側と下流側のショートサーキットを防止するように配慮してある。そして、上記蒸発ファン31の下流側には蒸発ファン31からの風を蒸発皿30内の除霜水面に向けて流す風向板58が設けてある。
なお、本実施の形態では上記下機械室22に冷凍サイクル回路で説明した結露防止用放熱パイプ25aとバイパス放熱パイプ25bとを切り替える三方弁27が設けてあり、これにより三方弁27と上機械室21に設置してあるストレーナ28a、28bとをつなぐ結露防止用放熱パイプ25aやバイパス放熱パイプ25bの長さを長くすることができ、放熱量を増やして省エネ性を向上させることができる。
また、上記三方弁27は前記蒸発ファン31の上流側に設けてあり、これにより三方弁27内を流れる冷媒の熱で蒸発ファン31が吸引する除霜水蒸発用の空気を予熱して蒸発を促進することができる。更に前記蒸発皿30内には放熱パイプの一部を引き回して除霜水を加熱するようにしてあり、これによって更に除霜水の蒸発効果を高めることができる。
また、上記三方弁27は弁ホルダー(図示せず)を介して下機械室22内に固定してあり、直付けする場合のような三方弁27の振動が下機械室22に伝番するのを抑制する配慮もしてある。
さらに、上記三方弁27と結露防止用放熱パイプ25a及びバイパス放熱パイプ25bとの溶接は、図示しないが、三方弁27の冷媒入口側と放熱パイプの出口側それぞれで上下に位置ずれする位置で行ってある。加えて三方弁27より冷蔵庫本体背面側に配置した本体背面への放熱パイプ出口を前方に折り曲げて三方弁27に接続する構成としてある。つまり、各パイプの接続を三次元配置で確保することにより作業性を向上させるとともに、下機械室22の奥行きを小さなものとすることができるようにしてある。
また、上記三方弁27と蒸発ファン31のコネクタ(図示せず)は冷蔵庫本体1の発泡断熱材4中から引き出した制御部29からの配線のコネクタと下機械室22内で接続する構成とすることにより作業性を向上させてある。
(4.冷蔵庫本体の運搬用把手構成及び移動用ローラ設置構成)
次に図14、図15及び図22〜図24を用いて冷蔵庫本体の運搬用把手構成及び移動用ローラ設置構成について説明する。
まず、図14、図15を用いて冷蔵庫本体1の運搬用把手構成について説明すると、この冷蔵庫運搬用の把手32は上機械室21を覆うカバー部59に把手部60を一体成型して構成してある。
この把手32はABS樹脂等で形成し、これとは別体の金属製機械室カバー61の両側部に連結した状態で機械室壁体35にビス止め固定し、そのカバー部59で凹部としての上機械室21を覆っている。
また、上記把手32の把手部60は図11に明示しているように前記冷蔵庫本体1の天井面より上方に突出させて設けてあり、その上端は前記上機械室21の上端と略同一高さとしてある。この例では更に前記冷蔵庫本体1の天井面に設けた制御部29の上端とも略同一高さとしてある。
更に、上記把手32のカバー部59は図15に示す如くその上面に通気口62が形成してあり、その上部にはルーバー体63が装着してある。このルーバー体63のルーバーは上機械室21の右側と左側でそれぞれ前方向に向けてあり、背面から見て右側の前方から新鮮な空気を吸入して上機械室21内の圧縮機23等を冷却し、左側の前方に排出することで、上機械室21内の排熱効率を高めている。更に、カバー部59の背面部分にも予備通気口64がそれぞれ設けてあり、上機械室21内の排熱効率を高めている。
なお、本実施の形態では、天井部後方の凹部は上機械室21として内部に圧縮機、コンデンサ等を配置するもので一例として説明するが、これに限定されるものではなく、天井部の後方に設けた凹部を備えたものであれば適用することができる。
次に、図22〜図24を用いて冷蔵庫本体移動用のローラ設置構成について説明する。
ローラ33は冷蔵庫本体1の投影面積内であって冷蔵庫本体1後部の両側部に位置する如く軸支して設けてある。
詳述すると、まず冷蔵庫本体1は、図22、図23に示すように、その左右両側の側板47後部を連結梁65によって連結するとともに、前記側板47の下端は補強部材となる補強梁66を装着して補強し、この連結梁65と補強梁66を図24で示すようにビス止め連結して剛性を高めてある。
上記連結梁65の補強梁内縁側部分には開口67が形成してあり、この開口67にローラ支持部材68をビス止め固定してローラ33を軸支してある。これによりローラ33は冷蔵庫本体1の投影面積内に位置する如く軸支して設けた形となる。
ここで、図24に示すように、上記補強梁66の内側端縁を基準線Xとすると、この基準線Xとローラ33の側面との距離Yは本体重量に対する支持強度の面から狭いほど良いが、少なくともローラ33の幅寸法Lの1/2より小さく設定しておくのが好ましく、この例では補強梁66の内側端縁に若干切欠きを設けて前記補強梁66の内側端縁の基準線Xとローラ33の側面との距離Yがゼロ近くなるようにしてある。
また、前記ローラ支持部材68は連結梁65の下面(裏面)側からビス止めする構成と
してあり、その上部投影面上には発泡断熱材4を充填した冷蔵庫本体1の壁体が位置するように構成してある。
以上のように構成した冷蔵庫について、以下、その動作と作用効果を説明する。
まず冷蔵庫の冷却について簡単に説明する。冷蔵庫は、外気からの侵入熱や扉開閉などにより冷蔵室6等の温度が設定温度より高くなると、圧縮機23と冷気循環ファン18を駆動し、冷却器17で生成した冷気を、冷気循環ファン18の下流側に供給する。
冷気循環ファン18の下流側に供給された冷気は、ダクト20を介して冷蔵室6、野菜室10、冷凍室9等の各貯蔵室に供給され、各室を冷却する。そして、前記各室への冷気供給はダンパによって制御し、それぞれを設定温度に冷却する。
ここで、本実施の形態の冷蔵庫本体1は、図2や図5に示すように、その背面板34を面取り部のない平板状として、本体背面部分の真空断熱材52の貼付け面積を背面板34の横幅ほぼ一杯までの広いものとしてあるから、冷蔵庫本体背面の断熱性は面取り部を設けた従来のものに比べ強力なものとなっている。
従って、冷蔵庫本体1内の各室の冷却効果は高いものとなり、各室への外気からの熱侵入を効果的に抑制し省エネ性を高めることができる。
また、上記の如く真空断熱材52を背面板34の横幅ほぼ一杯までの広いものとしたことにより本体背面部分の壁厚も薄いものとすることができるから、冷蔵庫本体1の庫内容積、すなわち、冷蔵室6、野菜室10、冷凍室9等の各貯蔵室の容積を増大させることができる。
特に、本実施の形態のように圧縮機23等を設ける機械室を冷蔵庫本体1の天井部後方に設けた冷蔵庫にあっては、本体下部の貯蔵室となる野菜室10の容積は圧縮機23等を設ける機械室を冷蔵庫本体1の天井部後方に設けたことによる容積増大効果と相まってその容積増大効果が大きく、その収納量を大きく向上させることができる。
また、上記冷蔵庫本体1の背面板34を面取り部のない平板状のものとしていても、本体背面部分の真空断熱材52の上端よりも上方に位置する上機械室21の後方端コーナ部3bと対向する位置に突片34aを設けて発泡断熱材4の注入孔36を設けているから、注入孔36からの発泡断熱材4は真空断熱材52に邪魔されることなく内箱3と外箱2との間に充填し、発泡させることができる。
詳述すると、冷蔵庫本体1への発泡断熱材4の注入は図12に示すように冷蔵庫本体1の開口を下に向けて行うが、上記注入孔36から注入した発泡断熱材4は図13の矢印Aに示すように上機械室21底面の後方端コーナ部3bから開口側に向って流れたのち、矢印B〜Eで示すように周囲に分散して流れ、発泡する。
この時、本体背面部分の真空断熱材52は、図11に示すようにその上端が上機械室21の底面後方端、すなわち内箱3の機械室形成用段部3aより下方に位置していて上機械室21底面の後方端コーナ部3bには位置していないので、前記注入孔36から上機械室21の底面後方端コーナ部3bに注入した発泡断熱材4は前記した図13の矢印Aで示すように流れることができ、スムーズに充填することができるのである。
つまり、冷蔵庫本体1背面の面取りをなくしていても、上機械室21を利用して発泡断熱材4を支障なく注入することができるのである。
したがって、この冷蔵庫では、発泡断熱材4の注入性を損なうことなく冷蔵庫本体背面の断熱性を強化し、かつ、冷蔵庫本体1の庫内容積を増大させることができる。
なお、上記発泡断熱材注入構成は前記した構成に限られるものではなく、次のように構成することもできる。
すなわち、図11の破線Fで示すように冷蔵庫本体1の天井部後方に設けた上機械室21はその底面のうち両側部のみを隆起せ、かつ、冷蔵庫本体1の背面板34はその上端両側部の突片34aを前記上機械室21の底面両側部の隆起部分に対向する位置まで上方に突出させて上機械室21とオーバラップする形とし、この上機械室21とオーバラップした突片34a部分に注入孔36を設ける構成とすることもできる。
この構成によれば、前記と同様、注入孔36より注入した発泡断熱材4は本体背面部分の真空断熱材52に邪魔されることなく冷蔵庫本体1の内・外箱2、3間に充填できる。しかも、この構成の場合、背面板部分に設ける真空断熱材52は前記注入孔36を上方に設けた分だけその上端を上機械室21の底面直下部分21aまで上方に伸ばして設けることができ、真空断熱材52の貼付け面積を更に増大させて、背面部分の断熱性を強化し薄型化を促進し、庫内容積の増大を促進することができる。
また、上記背面板34の注入孔36内側には図11、図12に示すように蓋部材69が設けてあり、発泡断熱材注入パイプ70を引き抜くと背面板34の注入孔36を塞ぐようになっているが、この蓋部材69は上機械室21の機械室壁体底面35aと内箱3の機械室形成用段部3aとの間に位置させた構成としてあるから、発泡断熱材4の流れを阻害することなく良好な注入を可能とすることができる。
すなわち、蓋部材69は上機械室21の機械室壁体底面と内箱3の機械室形成用段部3aの間に位置させたことにより、その上下いずれかを支点として上機械室21の底面と内箱3の機械室形成用段部3aとの間に形成されるスペース側へと回動させることができ、しかもそのスペースは蓋部材69の回動方向に長く形成されているものであるから、注入孔36に差し込んだ発泡断熱材注入パイプ70に沿って完全に開くことができ、発泡断熱材4の流れを阻害することが無くなって良好な注入が可能なるのである。
また、本実施の形態では、前記冷蔵庫本体1はその背面板34の下部にも下部注入孔36aを設け、真空断熱材52の下端部は前記注入孔と対向する部分を欠如34bしてあるから、背面板34の下部からも真空断熱材52に邪魔されることなく発泡断熱材4を注入することができる。しかも真空断熱材52は下部注入孔36aから注入される発泡断熱材4の流れを阻害することなく背面板部分の下方まで設置することができ、本体背面部分の断熱性を強化するとともに薄型化を促進して更に庫内容積の増大を図ることができる。
また、本実施の形態の冷蔵庫は、図7に示すように、その冷蔵庫本体1の天井部に制御部29が設けてあって、この制御部29らの熱を断熱するために真空断熱材53が設けてあるが、この冷蔵庫本体1はその外箱2の天面内側に前記制御部29を設けたことによって凹凸が存在していても、一枚の平板状の真空断熱材53で制御部29を含む外箱天面を覆うことができ、コストアップ等を招くことなく冷蔵庫本体天井面の断熱性を向上させることができる。
すなわち、上記冷蔵庫本体1の外箱天面はその天面内側に前記制御部29を設けたことによって凹凸が生じているが、この凹凸に沿う形状とした発泡スチロール板40を天面内側に配置し、この発泡スチロール板40の反対側面を略平面状として、当該略平面状部分
に真空断熱材53を設置してある。
従って、外箱天面は複数枚の真空断熱材を貼り合わせて断熱することなく一枚の平板状の真空断熱材53で前記制御部29を含む形で断熱することができ、複数枚の真空断熱材を貼り合わせてコストアップ等を招くことなく真空断熱材53による被覆率を上げ、冷蔵庫本体天井面の断熱性を向上させることができる。
また、上記冷蔵庫本体1は外箱天面に放熱パイプ25の一部を敷設してあるので、前記発泡スチロール板40は制御部29とともに前記放熱パイプ25の一部に沿ってこれも覆う形状としてある。
これにより、冷蔵庫本体1の天井面を利用して冷凍サイクルの放熱性能を高めつつその熱影響を制御部29からの熱影響とともに抑制して冷蔵庫本体1の断熱性を高めることができる。
また、上記真空断熱材53は外箱2の天面に対し傾斜状に設置してある。この例では真空断熱材53は冷蔵庫本体1の内箱成型時に生じる内箱天面の後方下り傾斜に沿う方向に傾斜させてある。したがって、真空断熱材53と内箱3の天面との間の発泡断熱材4の流動性を向上させることができ、充填密度の均一化を促進して天井面の断熱性を更に高めることができる。
また、上記冷蔵庫本体1はその天井部後方に設けた上機械室21の内側、すなわち上機械室21の機械室壁体35と内箱3との間に、機械室壁体35に沿う如く折り曲げた形で真空断熱材54を設置してあるので、上機械室21の底面と垂直面を切れ目なく覆うことができて上機械室21の真空断熱材54による被覆率を上げることができる。
従って、上機械室21を天井部後方に設けていても、上機械室21から上部貯蔵室である冷蔵室6内への熱侵入を効率よく防止することができる。
しかも、上記発泡スチロール板40の略平面状部分に設置した真空断熱材53の機械室側端部53aと、上機械室21の機械室壁体35と内箱3との間に設置した真空断熱材54の上端部54aとは、水平投影面でオーバーラップする形とした構成としてあるから、これら両真空断熱材53と54の端部同士の間から外気熱や上機械室21からの熱が侵入するのを確実に防止することができ、さらに断熱性の高い冷蔵庫とすることができる。
また、本実施の形態の冷蔵庫は、図18、図19に示すように、冷蔵庫本体1の下部に下機械室22を設けて蒸発皿30を設置し、この蒸発皿30で除霜手段19により除霜した除霜水を受け止め蒸発させるようにしているが、上記下機械室22の両側部に設けた吸気口44と排気口45は、図16、図17に示すように冷蔵庫本体1の背面より前方側に窪ませて設けるとともに、冷蔵庫本体の側板には前記窪み46を介して吸気口44と排気口45につながる凹所48が形成してある。
これにより、冷蔵庫本体1の背面部分が壁面に近接接設置されても、吸気口44と排気口45は冷蔵庫本体1の側板部分に設けた凹所48を介して吸気と排気を行うことができる。したがって、下機械室22内に設けた蒸発ファン31を駆動することによって前記吸気口44と排気口45から良好に吸排気することができ、下機械室22内に設置した蒸発皿30内の除霜水を効率よく蒸発させることができる。
また、この冷蔵庫では、前記下機械室22の底面に冷蔵庫本体1の前方に連通する吸排気用の補助吸気口56と補助排気口57が設けてあるので、前記背面部分の吸気口44と
排気口45からだけではなく冷蔵庫本体1の前方からも外気を吸引し排気することができ、効率の良い蒸発を実現することができる。特に、上記前方から吸引する外気は冷蔵庫本体1の側板47に埋設してある放熱パイプ等の熱影響を受けていない空気であるからより効率の良い蒸発を実現することができる。
そして、上記蒸発ファン31の下流側には蒸発ファン31からの風を蒸発皿30内の水面に向ける風向板58を設けてあるので、蒸発ファン31からの風を効率よく水面に当てることができ、蒸発効果を更に高めることができる。
また、上記蒸発ファン31は蒸発皿30の奥行き方向に対し斜めに設置してあるから、蒸発皿30はその奥行き寸法を蒸発ファン31の実寸幅よりも小さいものとすることができる。したがって、その分下機械室22の奥行き寸法を小さく、換言すると冷蔵庫本体1内の容積を大きくすることができ、食品等の収納量を増やすことができる。
更に、前記蒸発ファン31はその下端を蒸発皿30の上端と略同一高さに設置してあるから、下機械室22は蒸発皿30と蒸発ファン31を含む高さ方向の寸法も小さなものとすることができ、その分下機械室22の高さ寸法を小さくし、冷蔵庫本体1内の容積を更に大きくして、食品等の収納量を増やすことができる。
また、本実施の形態の冷蔵庫は、図14に示すように、冷蔵庫本体1運搬用の把手32を前記冷蔵庫本体1の天井部後方に設けた上機械室21の両側部に設けてあるが、この把手32は冷蔵庫本体1の天井面より上方に突出させて設けた構成としてある。
これにより、把手32は冷蔵庫本体1の背面から後方に突出させることなく設けることができ、冷蔵庫本体1の高さは高くなるものの奥行き方向のスペース、すなわち設置スペースは現状通りとすることができ、使用者に不便を与えることなく設置することができる。
しかも、把手32は上方に突出させることによって冷蔵庫本体天井面との間に手を差し入れる隙間を設けることができるので、持ちやすい把手とすることができる。
そして更に、上記のように冷蔵庫本体1の天井面より上方に突出させて設けた把手32であっても当該把手32は上機械室21とともに冷蔵庫本体1の天井部後方に位置するので冷蔵庫本体1の前方から見えることがなく、外観も現状通り良好なものとすることができる。
つまり、上機械室21を冷蔵庫本体1の天井部後方に設けて下部貯蔵室の容積を増大させ、かつ、冷蔵庫本体背面両側部分の面取りを無くして壁厚を薄くし貯蔵室容積を増大させた効果を享受しつつ本体設置スペース及び外観意匠の現状維持及び運搬時の把手の持ちやすさを確保することができる。
また、本実施の形態では前記把手32はその上端を上機械室21の上端と略同一高さとしてあるから、把手32を冷蔵庫本体天井面より上方に突出させて設けて高さが高くなったのを利用して上機械室21全体を従来よりも上方に設けることができ、その分上部貯蔵室である冷蔵室6の容積を増大させて使い勝手を向上させることができる。
また、前記把手32はその上端を冷蔵庫本体1の天井部に設けた制御部29の上端と略同一高さともしてあるので、上機械室21の場合と同様、把手32を冷蔵庫本体天井面より上方に突出させて設けて高さが高くなったのを利用して冷蔵庫本体天井面に設けた制御部29も従来より上方に設けることができ、その分制御部29から冷蔵室6までの壁厚を
厚くして制御部29からの熱影響を低減することができる。
一方、前記把手32は上機械室21を覆うカバー部59を備えているから、カバー部59に設けた通気口62を介して上機械室21内の空気を換気することができ、上機械室21内に設置してある圧縮機23等をファン41で冷却して冷蔵室6への熱影響を低減することができる。
しかも上記通気口62は上機械室21の両側部に分かれて位置することになるから、上機械室21への空気の出入りもスムーズなものとすることができ、圧縮機冷却用のファン41による効率の良い冷却が可能となる。
加えて、前記把手32のカバー部59にはその通気口62にルーバー体63が設けてあるから、このルーバー体63のルーバーの向きを変えて、前方から新鮮な空気を取り込み、前方へと排気するようにすることができ、冷蔵庫上部のスペースを有効活用して通気口62の吸入部と排出部のショートカット等を防止でき効率的な排熱をすることができる。
なお、本実施の形態では、通気口62の吸入部と排出部のルーバー体63の向きはそれぞれ前方としたもので説明したが、吸入部と排出部のルーバー体63の向きを異なる方向、例えば、一方を前方、他方を後方としてもよい。この場合、冷蔵庫の後方にスペースがある環境でさらに効率的な排熱をすることができる。
また、本実施の形態の冷蔵庫は、図22に示すように、冷蔵庫本体1移動用のローラ33を前記冷蔵庫本体1の下機械室22の両側部に設けてあるが、このローラ33は冷蔵庫本体1の側板47を連結する連結梁65と前記側板47の下端に装着した補強梁66とを連結した部分に設けてあるから、冷蔵庫本体1の背面板34を面取り部のない平板状のものとしていても冷蔵庫本体1の投影面積内位置させることができる。したがって、冷蔵庫本体1の本体設置スペースを現状通りとすることができる。
また、上記ローラ33を設けた部分は連結梁65と補強梁66とが結合していて強度が高く、かつ、強度メンバーとなっている補強梁66がローラ33に近接して当該ローラ33に掛かる本体重量を支える形となるので、本体重量を受けて変形等することもなく、良好な移動性能を保持することができる。
特に強度に関しては補強部材となる補強梁66の幅を大きくし当該補強梁66に開口67を設けてローラ33を支持する構成とするのが好ましいが、この場合補強梁66の全長に亘って幅が大きくなることにより材料費がかさみコストアップする。又、補強梁66のローラ33支持部分だけその幅を大きくすることも考えられるが、この場合この幅を大きくした内縁側端部が遊端となって当該内縁側端部に掛かる本体重量を片持ちのような形で支持するようになるので変形の恐れが生じる。
しかしながら、本実施の形態では補強梁66に連結梁65を結合することによってローラ支持部分の強度を向上させており、しかも、ローラ33を補強梁66の内縁側に近接配置することにより片持ちのような形での支持要素を少なくしているので、十分な強度が確保でき、良好な移動性能を保持することができる。
つまり、ローラ支持強度を確保して本体変形を防止し良好な移動性能を保持しつつ本体投影面積内にローラ33を配置して本体設置スペースを現状通りとすることができる。
また、上記補強梁66の内側端縁の基準線Xとローラ33の側面と距離Yはローラ33の幅寸法Lの1/2より小さくしてあるから、補強梁66にローラ33を介して掛かる本
体重量の片持ち支持的な重量を低減することができる。したがって、ローラ支持部の変形を長期間に亘ってより確実に防止することができる。
また、上記ローラ支持部材68は連結梁65の下面側に取付けてあり、連結梁65や補強梁66の上部に位置する冷蔵庫本体1に邪魔されることなく取り付けることができ、作業性が向上する。
また、前記ローラ支持部材68の上部投影面積内には発泡断熱材4を充填した冷蔵庫本体1の壁体が位置する形となり、連結梁65と補強梁66の結合に加え冷蔵庫本体1の発泡断熱材4を充填した壁体による強度アップ作用が加わる。したがって、ローラ支持部分の強度は格段に向上し、長期間に亘ってローラ支持部の変形を確実に防止することができる。しかも、冷蔵庫本体1内の下部貯蔵室である野菜室10の奥行き寸法も大きくすることができ、野菜室10の大容量化を実現することができる。
以上、本発明に係る冷蔵庫について、上記実施の形態により種々説明してきたが、本発明は、これに限定されるものではなく、本発明の目的を達成する範囲内で種々変更可能であることは言うまでもない。すなわち、今回開示した実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。つまり、本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
以上のように本発明は、本体設置スペースを大きくすることなく持ちやすい把手を備えた冷蔵庫とすることができる。よって、家庭用冷蔵庫をはじめとして業務用冷蔵庫、自動販売機など他の冷凍冷蔵応用商品にも広く適用できる。
1 冷蔵庫本体
2 外箱
3 内箱
3a 機械室形成用段部
3b 後方端コーナ部
4 発泡断熱材
6 冷蔵室
7 切替室
8 製氷室
9 冷凍室
10 野菜室
11、12、13、14、15 扉
16 冷却室
17 冷却器
18 冷気循環ファン
19 除霜手段
20 ダクト
21 上機械室(凹部)
22 下機械室
23 圧縮機
24 コンデンサ
25 放熱パイプ
25a 結露防止用放熱パイプ
25b バイパス放熱パイプ
26 キャピラリーチューブ
26a、26b キャピラリーチューブ
27 三方弁
28a、28b ストレーナ
29 制御部
30 蒸発皿
31 蒸発ファン
32 把手
33 ローラ
34 背面板
34a 突片
34b 欠如
35 機械室壁体
36 注入孔
36a 下部注入孔
37 制御ボックス
38 制御ブロック
39 蓋板
40 発泡スチロール板(成形断熱部材)
41 ファン
42 ファン取付けユニット
43 下機械室カバー
44 吸気口
45 排気口
46 窪み部
47 側板
48 凹所
49 空気通路
51、52、53、54 真空断熱材
53a 機械室側端部
54a 上端部
56 補助吸気口
57 補助排気口
58 風向板
59 カバー部
60 把手部
61 金属製機械室カバー
62 通気口
63 ルーバー体
64 予備通気口
65 連結梁
66 補強梁
67 開口
68 ローラ支持部材
69 蓋部材
70 発泡断熱材注入パイプ

Claims (5)

  1. 複数の貯蔵室を有する冷蔵庫本体と、前記冷蔵庫本体の天井部後方に設けた凹部とを備えた冷蔵庫であって、前記凹部の両側部に運搬用の把手を設け、前記把手は前記冷蔵庫本体の天井面より上方に突出させて設けた冷蔵庫。
  2. 前記把手の上端は前記凹部の上端と略同一高さとした請求項1記載の冷蔵庫。
  3. 冷蔵庫本体の天井面には制御部を設け、前記制御部の上端は前記把手の上端と略同一高さとした請求項1または2記載の冷蔵庫。
  4. 前記把手は前記凹部を覆うカバー部と把手部とを備え、前記カバー部には通気口を設けた請求項1〜3のいずれか1項記載の冷蔵庫。
  5. 前記カバー部の前記通気口にルーバー体を設けた請求項4記載の冷蔵庫。
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