JP2018025222A - 免震機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンパクト且つ低コストを実現できる合理的な復元ばね装置を備えた免震機構を提供する。【解決手段】免震対象物2と固定端1の間に介装されて、免震対象物2を滑動可能に免震支持する免震支持部3と、固定端1と免震対象物2に接続して設けられ、免震対象物2の過大変位を抑えるとともに、変位した免震対象物2を原位置に復元させるための復元ばね機構Bとを備える。復元ばね機構Bが、免震対象物2側と固定端1側のいずれか一方に固定して設けられるばね本体ケース12と、ばね本体ケース12に収納されたぜんまい4の内外周端部4a、4bがO1軸廻りに回転することで引き出されて免震対象物2側と固定端1側の他方に固定される一対の索体10、11とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、免震機構に関する。
従来、地震が発生した際に精密機器などの免震対象物の被害を低減する手段として、鋼板と滑り材を重ね、その上に載せることにより免震対象物に振動が伝わることを抑止する滑り免震が知られている。この免震機構は、例えば、構成がシンプルで、床段差も小さく、安価に施工できるという長所を有する反面、地震後に大きな残留変位や回転角(鉛直軸まわりの回転)を生じてしまう場合もあり、元の位置に復元できないという点が地震後に継続使用する際の障害となっていた。
これに対し、免震対象物の相対変位や残留変位を小さくする方法として、移動拘束するストッパーを設けたり(例えば、特許文献1参照)、例えば、特許文献1、特許文献2に開示されるように予引張ばねを併用したりする方法が提案、実用化されている。
しかしながら、移動拘束するストッパーを設けて免震対象物の相対変位や残留変位を小さくする方法においては、ストッパー衝突時に大きな加速度を生じてしまうという問題があった。
また、予引張ばねを併用するなどして免震対象物の相対変位や残留変位を小さくする方法においては、バネ剛性によって短周期化して免震性能が低下する問題があった。
さらに、予引張ばねを使用する場合、予引張力を摩擦抵抗力以上に設定すれば残留変位をなくせることが知られているが、この予引張力を大きくすることはすべり出し荷重を増すことになり、摩擦抵抗力(ひいては摩擦係数μ)を増加させた場合と同様に加速度が増大してしまう。
すなわち、一般的にはすべり面より上部にある免震対象物の全重量W(質量MとするとW=Mg、gは重力加速度)、摩擦面の摩擦係数μとしたとき、ばねの予引張力Fは式(1)を満足する(残留変位をなくせる)範囲で小さく設定される。このとき、免震対象物の変位0の加速度は、μg→(μMg+F)/Mと(1+F/μMg)倍に増大する。
Figure 2018025222
また、特許文献2に開示されるような免震機構ではばねの長さが大きくなるという問題がある。さらに、一般的なコイルばねを用いた予引張ばねの場合、ストローク(免震層変位)の3〜5倍程度のばね長さが必要で、引張りのみに抵抗するために例えば2台1組で使用する。これにより、多大な設置スペースが必要になる。
これに対し、復元ばねに「定荷重ばね」を用い、ワイヤーで引張力を付与する仕組みを採用することにより、ばね長さをストローク(免震層変位)以下にする特許文献3がある。
特開2001−108013号公報 特開平09−170355号公報 特開2013−064418号公報
しかしながら、復元ばねに「定荷重ばね」を用い、ワイヤーで引張り力を付与する仕組みを採用して構成した場合においても、定荷重ばねを引張りのみ抵抗させているため、高価な定荷重ばねを2台1組で使用しなくてはならず、優れた性能が得られるものの高コストになるという問題があった。
このため、予引張ばねに「定荷重ばね」より安価な部品を用いつつ、コンパクトで合理的な復元ばね装置が強く求められていた。
本発明は、上記事情に鑑み、コンパクト且つ低コストを実現できる合理的な復元ばね装置を備えた免震機構を提供することを目的とする。
上記の目的を達するために、この発明は以下の手段を提供している。
本発明の免震機構は、免震対象物と固定端の間に介装されて、前記免震対象物を滑動可能に免震支持する免震支持部と、前記固定端と前記免震対象物に接続して設けられ、前記免震対象物の過大変位を抑えるとともに、変位した前記免震対象物を原位置に復元させるための復元ばね機構とを備えており、前記復元ばね機構が、前記免震対象物側と前記固定端側の一方に固定して設けられるばね本体ケースと、ばね本体ケースに収納されたぜんまいの内外周端部が回転することで引き出され前記免震対象物側と前記固定端側の他方に固定される一対の索体とを備えていることを特徴とする。
また、本発明の免震機構においては、前記復元ばね機構が、前記ぜんまいと互いの回動軸を同軸上に配しつつ前記ぜんまいの一端部側を固定して配設される芯材と、前記ぜんまい及び前記芯材と互いの回動軸を同軸上に配しつつ前記ぜんまいを収容するように配設されるとともに、前記ぜんまいの他端部側を固定して配設される外筒と、互いの回動軸を同軸上に配して前記芯材に固設され、一方の索体が巻き回される一方のプーリーと、互いの回動軸を同軸上に配して前記外筒に固設され、他方の索体が巻き回される他方のプーリーとを備え、前記一対の索体をそれぞれ前記プーリーから引き出すと前記ぜんまいが巻かれるように構成されていることが望ましい。
さらに、本発明の免震機構においては、前記復元ばね機構が、前記ぜんまいを収容する本体ケースを備え、前記本体ケースに設けられた一対の挿通孔にそれぞれ挿通し、前記本体ケースの外部に導出された前記一対の索体にそれぞれ取り付けられ、前記ぜんまいの付勢力による前記索体の戻りを前記本体ケースに当接して規制するストッパーを備えていることがより望ましい。
また、本発明の免震機構においては、前記一方のプーリーと前記他方のプーリーのプーリー径が同径であることがさらに望ましい。
さらに、本発明の免震機構においては、前記ストッパーの前記索体への取付位置が調節可能とされていることが望ましい。
本発明の免震機構は、安価なぜんまいを採用し、高価な定荷重ばねに類似した復元力特性をもつ復元ばね機構(復元ばね装置、ばね部材)を実現することができる。また、ぜんまいを採用すると、巻き取りドラムを複数要する定荷重ばねに比べ、1つだけで構成することができるため、コンパクト化が可能になり、設置スペースを小さくすることが可能になる。
また、変位の正負にかかわらず、同じ引張り反力を生じる復元ばね機構(復元ばね装置)となるため、従来、少なくとも2台必要だった装置が1台で済み、設置台数を半減することができる。この点からも、低コスト化、設置スペースの省スペース化を図ることが可能になる。
よって、本発明の免震機構によれば、コンパクト且つ低コストを実現できる合理的な復元ばね機構(復元ばね装置)を備えた免震機構を実現、提供することが可能になる。
本発明の一実施形態に係る免震機構、復元ばね機構を示す図である。 本発明の一実施形態に係る復元ばね機構を示す図であり、(a)が正面図、(b)が(a)のX1−X1線矢視図の側面図である。 本発明の一実施形態に係る復元ばね機構を示す図であり、(a)が正面図、(b)が(a)のX1−X1線矢視図の側面図である。 本発明の一実施形態に係る復元ばね機構を示す図であり、(a)が正面図、(b)が(a)のX1−X1線矢視図の側面図である。 本発明の一実施形態に係る復元ばね機構の作動状況の説明で用いた図である。 本発明の一実施形態に係る免震機構におけるぜんまいのトルクとばねの復元力の関係の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る免震機構、復元ばね機構の復元力特性の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る免震機構、復元ばね機構の復元力特性の一例を示す図である。
以下、図1から図8を参照し、本発明の一実施形態に係る免震機構について説明する。
本実施形態は、例えば固定端に対して水平変位可能に免震対象物を免震支持する機構に関するものである。ここで、固定端は、免震対象物が地表に設置される建物等の構造物の場合は実質的に地面もしくは免震下部構造の床面(免震装置の直下に位置して免震装置を設置する床面)であり、建物内に設置される機器等である場合には実質的にその設置面の床面である。
また、固定端1に対して免震対象物2を免震支持する免震機構Aは、免震対象物が建物等の構造物である場合には免震装置(積層ゴムや滑り支承等)によるものであり、免震対象物が機器等の場合には免震架台や防振架台の類(摩擦係数の小さいリニアレールや滑り支承や転がり支承と復元バネにより構成されているものが一般的である)によるものである(図1参照)。
なお、本実施形態では、以下、免震対象物2が免震架台や防振架台などの架台であるものとして説明を行う。
本実施形態の免震機構Aは、図1に示すように、例えば摺動摩擦を有する滑り支承を想定し、互いに重ねて設けられ、免震対象物2の架台を免震支持するための滑り材3aと鋼板3bからなる免震支持部3を備えている。すなわち、免震対象物2の架台と固定端1の間に滑り材3aと鋼板3bからなる免震支持部3を介装することにより免震対象物2の架台を水平方向に滑動可能に免震支持するように構成されている。
一方、本実施形態の免震機構Aにおいては、地震などの外乱によって水平変位した免震対象物2に対し、外乱がおさまった後に残留変位が生じないようにするための復元ばね機構(復元ばね装置)Bを備えている。
そして、本実施形態の復元ばね機構Bは、図1及び図2に示すように、予引張バネと同様の復元特性を持たせるために、主な構成要素としてぜんまい4を備えている。このぜんまい4(外径D、内径d)は、芯材(巻芯)5に内周端部4aを固定し、ぜんまい4を収容するように設けられ、芯材5と互いの回動軸O1を一致させて相対回動可能に設けられた外筒6に外周端部4bを固定して設けられている。本実施形態では、これらぜんまい4と芯材5と外筒6を備えてぜんまいユニット7が構成されている。
ちなみに、一般的なぜんまいは、このぜんまいユニット7の外筒6または芯材5の片方を固定し、他方を回転させる形式となっている。
さらに、本実施形態のぜんまいユニット7には、図1及び図3(図2)に示すように、芯材5と外筒6のぞれぞれに、ワイヤー巻取り用の一対のプーリー8、9が一体に設けられている。芯材5に固設される一方のプーリー8と、外筒6に固設される他方のプーリー9は、プーリー径が同径とされ、ぜんまい4及び外筒6の両外側(前記回動軸O1方向の両外側)に配されるとともに、ぜんまい4及び外筒6と互いの回動軸O1を同軸上に配して設けられている。
また、これら一対のプーリー8、9にはそれぞれ、ワイヤー(索体)10、11が一端を固定して巻き回されている。これらワイヤー10、11は、その引き出し方向が、プーリー8、9が回転してぜんまい4を巻く(トルクが蓄積される)方向となるように巻き回されている。
そして、このように構成したぜんまいユニット7は、図1及び図4(図2、図3、図5(b))に示すように、本体ケース(ばね本体ケース)12に収容されている。このとき、ぜんまいユニット7は、本体ケース12の互いに対向する一対の一側面に芯材5の両端を回転自在に軸支させ、水平方向に回転軸O1方向を向けて配設されている。また、図5(b)にあるように本体ケース12の互いに対向する一対の他側面にそれぞれ貫通形成された挿通孔16を通じて一対のワイヤー10、11がそれぞれ本体ケース12の外部に延設/導出されている。すなわち、本体ケース12から外部に延設されたワイヤー10、11を引き出すことにより、ぜんまい4からワイヤー10、11にばね力を作用させ、引張力を付与することができる。
また、本実施形態の復元ばね機構Bにおいては、本体ケース12の外側に配されたワイヤー10、11にゴムボールなどのストッパー13、14がその位置を調節可能に取り付けられ、このストッパー13、14が本体ケース12の側面に当接することで、ワイヤー10、11の張力、ぜんまい4の可動を制御できるように構成されている。すなわち、本体ケース12でストッパー反力を処理するように、且つワイヤー引出し量(ストッパー取付位置)を調節することで予引張力を任意に設定できるように構成されている。
なお、本実施形態では、芯材5がその両端側を本体ケース12の穴内に挿通させて軸支され、回転摺動するものとしているが、転がり軸受けを介して接合、軸支するようにしてもよい。この場合には回転摩擦抵抗を好適に低減することができる。
また、本実施形態の免震機構Aは、図1に示すように、エンボス鋼板やテフロン(登録商標)等の滑り材3aを介して滑動自在に免震対象物2の架台が固定端1の床の設置面上に載置され、この免震対象物2の架台に復元ばね機構Bのぜんまい4を取り付けるとともに、一対のワイヤー10、11の他端10a、11a側を固定端1の床に接続して構成されている。なお、滑り材3aは表面処理鋼板やステンレス板などの当接板に当接して配設され、免震対象物2は当接板(鋼板3b)の板面内で滑動するように支持されている。
次に、上記構成からなる本実施形態の復元ばね機構B、免震機構Aによる復元力の発生メカニズムについて説明する。
まず、初期状態について説明する。
図5(a)に示すように、初期状態では、ぜんまい4を数回巻き上げてストッパー13、14で固定し、ぜんまい4に蓄積したトルクによって一対のワイヤー10、11のストッパー13、14までの間に予引張力Fが作用するようにする。また、ストッパー13、14から先(他端側)は一対のワイヤー10、11ともに引張力が作用せず、弛んだ状態となっている。
図5(b)に示すように、初期状態からワイヤー取付端(他端10a、11a側)が右に移動すると、他方のワイヤー11のストッパー14が本体ケース12から離間し、他方のワイヤー11に引張力F≧Fが作用する。これと同時に、一方のワイヤー10のストッパー13から本体ケース12に圧縮力Fが作用する。このとき、一方のワイヤー10のストッパー13から先の部分は弛んだ状態となる。
一方、図5(c)に示すように、初期状態からワイヤー取付端(他端10a、11a側)が左に移動すると、一方のワイヤー10のストッパー13が本体ケース12から離間し、一方のワイヤー10に引張力F≧Fが作用する。これと同時に、他方のワイヤー11のストッパー14から本体ケース12に圧縮力Fが作用する。このとき、他方のワイヤー11のストッパー14から先の部分は弛んだ状態となる。
次に、ぜんまい4のトルクとばねの復元力について説明する。
ここでは、ぜんまい4を利用した復元ばね機構Bの実大試験体を試作し、外筒6を固定(回転拘束)し、一方のワイヤー10を引き出す加力実験を行った結果について説明する。
はじめに、この加力実験では、ぜんまい4として板厚0.8mm、有効長9000mm、材質SUS301−EHのものを使用し、静的加力した。引出しワイヤー径は2mm、プーリー径は40mmとした。ストッパー設置後(初期状態)でのプーリー8、9のワイヤー巻きは1段とした。
例えば、芯材中心からワイヤー芯までの寸法はr=(40+2)/2=21mmとなり、ぜんまい4のトルクTとばね部材の反力(引張力)Fとの関係はF=T/rとなる。また、ぜんまい4の巻回数nとばね部材の変位u(ワイヤーの引き出し量)との関係はu=2πnrとなる。
ここで、芯材中心からワイヤー芯までの寸法r=21mmとし、ぜんまい4を10.5回巻いてストッパー13、14に固定すると、例えば、トルク2100kgf・mmで、ばね反力100kgfの図6のA点となる。
さらにストロー400mmとすると、相当する巻回数増分は3.03となり、巻回数13.53のB点に至る。
その後、変形を減少していくとぜんまいに対して巻き戻しトルクとなり、推移してC点、D点に至る。
巻上げトルクより小さいことは、ばね部材の反力が除荷時にやや減少することを意味している。このため、図6の領域Rを履歴面積としてもつことになる。
この「トルクと巻回数の関係」を上式から「ばね部材の反力と変位の関係」にすると、図7が得られ、この図から、変位の増加に伴い僅かに反力も増加するが、概ね反力が一定の定荷重ばね同等の特性となることが分かる。
また、摩擦係数μ=0.1のすべり免震に重量W=5tonfの免震対象物2を載せ、復元ばねとして1台のぜんまい4を用いると、図8に示す復元力特性が得られる。これは、F≧0.1μWを満足し、この条件を満足することによって残留変位をほぼなくせることを意味する(特願2011−201873、特開2013−064418、特許第5777061参照)。なお、実施する際には捩れを防止するため複数の復元ばねを用いるが、ここでは復元力特性の概要を簡便に説明できるよう復元ばねを1台としている。
したがって、本実施形態の免震機構Aにおいては、安価なぜんまい4を採用することにより、高価な定荷重ばねに類似した復元力特性をもつ復元ばね機構Bが実現できる。また、巻き取りドラムが複数の定荷重ばねに比べ、1つだけのぜんまい4の方がコンパクトになるので、設置スペースを小さくすることが可能になる。
また、一対のワイヤー10、11のプーリー径が同じなので、双方のプーリー8、9から延伸するワイヤー10、11の引張力(反力)を同じにすることができる。すなわち、ぜんまい4のトルクTが双方のプーリー8、9に作用し、プーリー中心からワイヤー芯までの距離rとワイヤー反力Fを乗じたトルクで処理されるため、双方のプーリー8、9から延伸するワイヤー10、11の引張力を同じにすることができる。
さらに、一方のワイヤー10を引き出した際の反力がFのとき、他方のワイヤー11のストッパー14にも反力Fが作用し、復元ばね本体で処理されることから、いわゆる予引張ばねと同じ作用効果を得ることができる。これは、勿論他方のワイヤー11を引き出した際も同様である。
また、変位の正負にかかわらず、同じ引張り反力を生じるばね部材(復元ばね機構B)となるため、従来の引張りばね部材だと2台必要だった装置が1台ですみ、設置台数が半減しコストダウン、設置スペースの省スペース化を図ることが可能になる。
以上、本発明に係る免震機構の一実施形態について説明したが、本発明は上記の一実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本実施形態では、免震対象物2側にぜんまい4、固定端1側にワイヤー10、11の他端10a、11a側を接続するものとして説明を行ったが、固定端1側にぜんまい4、免震対象物2側にワイヤー10、11の他端10a、11a側を接続して構成しても勿論構わない。
1 固定端(床)
2 免震対象物(架台)
3 免震支持部
3a 滑り材
3b 鋼板
4 ぜんまい
4a 一端側
4b 他端側
5 芯材
6 外筒
7 ぜんまいユニット
8 プーリー
9 プーリー
10 ワイヤー(索体)
10a 他端
11 ワイヤー(索体)
11a 他端
12 本体ケース(ばね本体ケース)
13 ストッパー
14 ストッパー
16 挿通孔
A 免震機構
B 復元ばね機構
O1 回動軸

Claims (5)

  1. 免震対象物と固定端の間に介装されて、前記免震対象物を滑動可能に免震支持する免震支持部と、
    前記固定端と前記免震対象物に接続して設けられ、前記免震対象物の過大変位を抑えるとともに、変位した前記免震対象物を原位置に復元させるための復元ばね機構とを備えており、
    前記復元ばね機構が、前記免震対象物側と前記固定端側の一方に固定して設けられるばね本体ケースと、前記ばね本体ケースに収納されたぜんまいの内外周端部が回転することで引き出され前記免震対象物側と前記固定端側の他方に固定される一対の索体とを備えていることを特徴とする免震機構。
  2. 請求項1記載の免震機構において、
    前記復元ばね機構が、前記ぜんまいと互いの回動軸を同軸上に配しつつ前記ぜんまいの一端部側を固定して配設される芯材と、前記ぜんまい及び前記芯材と互いの回動軸を同軸上に配しつつ前記ぜんまいを収容するように配設されるとともに、前記ぜんまいの他端部側を固定して配設される外筒と、互いの回動軸を同軸上に配して前記芯材に固設され、一方の索体が巻き回される一方のプーリーと、互いの回動軸を同軸上に配して前記外筒に固設され、他方の索体が巻き回される他方のプーリーとを備え、
    前記一対の索体をそれぞれ前記プーリーから引き出すと前記ぜんまいが巻かれるように構成されていることを特徴とする免震機構。
  3. 請求項1または請求項2に記載の免震機構において、
    前記復元ばね機構が、前記ぜんまいを収容する本体ケースを備え、
    前記本体ケースに設けられた一対の挿通孔にそれぞれ挿通し、前記本体ケースの外部に導出された前記一対の索体にそれぞれ取り付けられ、前記ぜんまいの付勢力による前記索体の戻りを前記本体ケースに当接して規制するストッパーを備えていることを特徴とする免震機構。
  4. 請求項2または請求項3に記載の免震機構において、
    前記一方のプーリーと前記他方のプーリーのプーリー径が同径であることを特徴とする免震機構。
  5. 請求項3または請求項4に記載の免震機構において、
    前記ストッパーの前記索体への取付位置が調節可能とされていることを特徴とする免震機構。
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