JP2018024620A - 油性化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】外観色が鮮やかで、塗布色に白浮きがなく、塗布色の透明感が高く、塗布色が鮮やかで、塗布後に立体感のある仕上がりが得られる油性化粧料を提供する。【解決手段】次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):(A)一般式(1)(CnH2n+1COO)aTi(OCmH2m+1)b(1)(式中、nは1〜26の整数を示し、mは1〜12の整数を示し、a及びbはそれぞれ1〜3の整数を示し、a+b=4の関係を有する。なお、ここで示されるアルキル基は、直鎖状又は分岐鎖状であって、単一鎖長でも複合鎖長でも良い)で表されるアルコキシチタニウムアルキレートで処理された着色顔料 0.003〜20質量%、(B)融点が61℃以上の炭化水素系ワックス 8〜30質量%、(C)25℃で液状の油成分、(D)デキストリン脂肪酸エステル 0.01〜8質量%を含有する油性化粧料。【選択図】なし

Description

本発明は、油性化粧料に関する。
口唇化粧料においては、その外観や塗布色において、艶や発色が良いことや、利便性が良好で、潤い性能が高いことが求められている。
例えば、特許文献1には、特定針入度の炭化水素系ワックス、炭化水素油と極性油を特定の割合で含む25℃で液状の油性成分、及びデキストリン脂肪酸エステルを含有する口唇化粧料が、高温での保存安定性が良好で、初期の使用時から塗布用具への取れ性に優れ、仕上がりの艶を損なわず、唇が乾きにくく、潤いの性能が高いことが記載されている。
特開2014−34522号公報
本発明者は、炭化水素系ワックス、液状油成分、デキストリン脂肪酸エステル、着色顔料を含有する油性化粧料において、油中で着色顔料が非常に凝集しやすいため、外観色がくすむだけでなく、塗布色にも、濁りやくすみ、白浮きに由来する肌馴染みの悪さがみられ、立体感のある仕上がりが得られず、唇等に鮮やかさを彩ることができないという課題を見出した。
本発明者は、融点が61℃以上の炭化水素系ワックス、25℃で液状の油成分及びデキストリン脂肪酸エステルとともに、アルコキシチタニウムアルキレートで処理された着色顔料を組み合わせて用いることにより、外観色が鮮やかで、塗布色に白浮きがなく、塗布色の透明感が高く、塗布色が鮮やかで、塗布後に立体感のある仕上がりが得られる油性化粧料が得られることを見出した。
本発明は、次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):
(A)一般式(1)
(C2n+1COO)Ti(OC2m+1 (1)
(式中、nは1〜26の整数を示し、mは1〜12の整数を示し、a及びbはそれぞれ1〜3の整数を示し、a+b=4の関係を有する。なお、ここで示されるアルキル基は、直鎖状又は分岐鎖状であって、単一鎖長でも複合鎖長でも良い)
で表されるアルコキシチタニウムアルキレートで処理された着色顔料 0.003〜20質量%、
(B)融点が61℃以上の炭化水素系ワックス 8〜30質量%、
(C)25℃で液状の油成分、
(D)デキストリン脂肪酸エステル 0.01〜8質量%
を含有する油性化粧料に関する。
本発明の油性化粧料は、外観色が鮮やかで、塗布色に白浮きがなく、塗布色の透明感が高く、塗布色が鮮やかで、塗布後に立体感のある仕上がりが得られるものである。
成分(A)の着色顔料は、一般式(1)で表されるアルコキシチタニウムアルキレートで表面処理されたものである。
一般式(1)において、撥水性を付与する点から、nは13〜19の整数が好ましく、mは1〜4の整数が好ましく、a=3及びb=1の整数であるのが好ましい。
一般式(1)で表されるアルコキシチタニウムアルキレートとしては、例えば、イソプロピルトリイソステアロイルチタネート、イソプロピルトリイソミリスチロイルチタネート、メチルトリイソステアロイルチタネート、メチルトリイソミリスチロイルチタネート、エチルトリイソステアロイルチタネート、エチルトリイソミリスチロイルチタネート等が挙げられ、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
これらのうち、着色顔料の油成分中での分散性を向上させ、塗布時の滑らかさを向上させる点から、nが17の整数、mが2〜3の整数、a=3及びb=1の整数であるのが好ましく、イソプロピルトリイソステアロイルチタネートがより好ましい。
尚、この表面処理の際に、一般式(1)で表されるアルコキシチタニウムアルキレートでの表面処理に加え、通常の化粧料用粉体に施されているシリコーン処理、アルキル処理、脂肪酸処理、レシチン処理、N−アシルアミノ酸処理、ラウロイルアスパラギン酸Na処理、金属石鹸処理、フッ素化合物処理等を、本発明の効果を損なわない範囲で1又は2種以上併用して使用することができる。
着色顔料としては、通常の化粧料に用いられるものであればいずれでも良く、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、黄酸化鉄、ベンガラ、黒酸化鉄、紺青、群青、酸化クロム、水酸化クロム等の金属酸化物;マンガンバイオレット、チタン酸コバルト等の金属錯体;カーボンブラック等の無機顔料;赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色227号、赤色228号、赤色230号、赤色401号、赤色405号、赤色505号、橙色203号、橙色204号、橙色205号、黄色4号、青色1号等の合成有機顔料;β−カロチン、カラメル、パプリカ色素等の天然有機色素などが挙げられる。
これらのうち、少なくとも、酸化チタン、酸化鉄及び赤色202号から選ばれる1種又は2種以上が好ましく、酸化チタン、黄酸化鉄、ベンガラ、黒酸化鉄及び赤色202号から選ばれる1種又は2種以上がより好ましい。
表面処理の方法としては、例えば、着色顔料と溶媒をミキサーで撹拌・混合し、これに、一般式(1)で表されるアルコキシチタニウムアルキレートを液滴下又はスプレー噴霧にて加え、その後、一定時間高速強撹拌する。次いで、撹拌を続けながら80〜250℃で溶媒を加熱蒸発除去し、粉砕した後、80〜250℃で加熱熟成させることにより、表面処理された着色顔料を得ることができる。溶媒としては、有機溶剤、水等を用いることができる。有機溶剤としては、揮発性の有機溶剤が好ましく、なかでも揮発性の炭化水素油、炭素数1〜4の低級アルコールがより好ましく、イソプロピルアルコールがさらに好ましい。また、着色顔料に処理剤を直接噴霧することにより、表面処理することもできる。
成分(A)着色顔料中の、一般式(1)で表されるアルコキシチタニウムアルキレートの処理量は、油成分中での着色顔料の分散性を向上させ、外観色及び塗布色の鮮やかさを向上させる点から、0.1〜25質量%が好ましく、0.5〜20質量%がより好ましく、1〜15質量%がさらに好ましく、1.5〜12質量%がよりさらに好ましい。
成分(A)の着色顔料は、1種又は2種以上用いることができ、含有量は、油性化粧料に魅力的な外観色及び塗布色を付与する点から、全組成中に0.003質量%以上であり、0.02質量%以上が好ましく、0.05質量%以上がより好ましく、0.1質量%がよりさらに好ましく、20質量%以下であり、10質量%以下が好ましく、5質量%以下がより好ましい。また、成分(A)の含有量は、全組成中に0.003〜20質量%であり、0.02〜10質量%が好ましく、0.05〜5質量%がより好ましく、0.1〜5質量%がよりさらに好ましい。
本発明で用いる成分(B)の炭化水素系ワックスは、融点が61℃以上のものであり、融点が61℃以上のワックスは、25℃において固体の性状を示す。なかでも、融点が61〜140℃であるのが好ましく、61〜110℃であるのがより好ましい。
本発明において、融点は、化粧品原料基準記載一般試験法の第3法により、測定されるものである。すなわち、試料をかき混ぜながら徐々に90〜92℃まで加熱して融解し、加熱を止め、試料を融点より8〜10℃高い温度まで放冷する。次いで、温度計(日本工業規格B7410に規定するペトロラタム融点用温度計)を5℃に冷却した後、ろ紙で水分をふきとって水銀球の半分を試料中に差し込み、直ちに抜きとり、垂直に保って放冷し、付着した試料が混濁してきたとき、16℃以下の温度の水中に5分間浸す。次に、試験官に温度計を挿入し、温度計の下端と試験管の底との間が15mmになるようにコルクを用いて温度計を固定する。この試験管を、約16℃の水を入れた500mLのビーカー中に試験管の底をビーカーの底との距離を15mmになるように固定し、浴の温度が30℃になるまでは1分間に2℃ずつ上がるように加熱する。次いで、1分間に1℃上がるように加熱を続け、温度計から試料の一滴が離れたときの温度を測定する。この試験を3回行い、測定値の差が1℃未満のときは、その平均値をとり、1℃以上のときは、5回測定してその平均値をとり、融点とする。
かかる炭化水素系ワックスとしては、鉱物系ワックス、石油系ワックス及び合成炭化水素が挙げられ、通常の化粧料に用いられるものであれば制限されず、例えば、オゾケライト、セレシン等の鉱物系ワックス;パラフィン、マイクロクリスタリンワックス等の石油系ワックス;フィッシャー・トロプシュワックス、ポリエチレンワックス等の合成炭化水素が好ましく、油性化粧料に適度な硬さを付与し、塗布時の滑らかさ、唇への密着性、塗布膜の持続性に優れる点から、マイクロクリスタリンワックス、パラフィンワックス、セレシン、ポリエチレンワックスがより好ましい。
成分(B)は、1種又は2種以上を用いることができ、含有量は、油性化粧料に適度な硬さを付与し、塗布時の滑らかさ、唇への密着性、塗布膜の持続性に優れる点から、全組成中に8質量%以上であり、9質量%以上が好ましく、10質量%以上がより好ましく、30質量%以下であり、26質量%以下が好ましく、22質量%以下がより好ましく、19質量%以下がさらに好ましい。また、成分(B)の含有量は、全組成中に8〜30質量%であり、9〜26質量%が好ましく、10〜22質量%がより好ましく、10〜19質量%がさらに好ましい。
本発明で用いる成分(C)の25℃で液状の油成分とは、25℃で流動性を有する油性成分であり、流動性を有する限りペースト状の油性成分も含まれる。
かかる(C)25℃で液状の油成分としては、通常の化粧料に用いられるものであれば良く、例えば、流動パラフィン、軽質イソパラフィン、流動イソパラフィン、ミネラルオイル、ポリブテン、ポリイソブテン、水添ポリデセン、スクワラン、スクワレン等の直鎖又は分岐の炭化水素油;アボガド油、マカデミアナッツ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、小麦胚芽油、アマニ油、綿実油、大豆油、パーム油、ヤシ油、ヒマシ油、ホホバ油、ヒマワリ油、ツバキ油、トウモロコシ油等の植物油;液状ラノリン等の動物油;ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸イソプロピル、イソノナン酸イソノニル、ステアリン酸ブチル、オレイン酸オレイル、イソノナン酸イソトリデシル、ミリスチン酸イソステアリル、リシノレイン酸オクチルドデシル、ヒドロキシステアリン酸オクチル、モノイソステアリン酸ジグリセリル、パルミチン酸エチルヘキシル、エチルヘキサン酸セチル、メトキシケイ皮酸オクチル、酢酸トコフェロール、炭酸プロピレン、リンゴ酸ジイソステアリル、ジカプリル酸プロピレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジエチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、ジイソステアリン酸ジグリセリル、ジイソステアリン酸プロパンジオール、モノイソステアリン酸モノミリスチン酸グリセリル、ジイソステアリン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、ジ(カプリン酸/カプリル酸)プロパンジオール、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリエチルヘキサノイン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラオクタン酸ペンタエリスリチル、テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリット、テトライソステアリン酸ペンタエリスリトール、イソステアリン酸ポリグリセリル−2、ジイソステアリン酸ポリグリセリル−2、トリイソステアリン酸ポリグリセリル−2、テトライソステアリン酸ポリグリセリル−2、オクタカプリル酸ポリグリセリル−6、(イソステアリン酸/セバシン酸)ジトリメチロールプロパンオリゴエステル、トリポリヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)、イソステアリン酸トレハロースエステルズ、テトライソステアリン酸ジペンタエリスリチル、ペンタイソステアリン酸ジペンタエリスリチル、ヒドロキシステアリン酸エチルヘキシル、フィトステロール脂肪酸エステル、コレステロール脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、dl−α−トコフェロール、ニコチン酸dl−α−トコフェロール等の脂肪酸エステル;オクチルドデカノール等の高級アルコール;ジフェニルジメチコン、ジメチルポリシロキサン、メチルシクロポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、高級アルコール変性オルガノポリシロキサン、トリス(トリメチルシロキシ)メチルシラン等のシリコーン油;フルオロポリエーテル、パーフルオロアルキルエーテルシリコーン等のフッ素油;パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、炭酸プロピレン;クリーム状やペースト状として、トリラノリン脂肪酸グリセリル、軟質ラノリン脂肪酸、ワセリン、分岐又はヒドロキシル化した脂肪酸コレステリル、ジペンタエリトリット脂肪酸エステル(ヘキサオキシステアリン酸ジペンタエリトリット等)、イソステアリン酸硬化ヒマシ油、モノヒドロキシステアリン酸硬化ヒマシ油、トリ(カプリル・カプリン・ミリスチン・ステアリン酸)グリセリド、乳酸ミリスチル、ダイマージリノール酸水添ヒマシ油、ダイマージリノール酸(フィトルテリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)、オレイン酸フィトステリル、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)等が挙げられる。
成分(C)としては、塗布色の透明感が高く、塗布後に立体感のある仕上がりが得られる点から、(C1)25℃で液状の炭化水素油を含むのが好ましい。
(C1)25℃で液状の炭化水素油としては、例えば、流動パラフィン、軽質イソパラフィン、流動イソパラフィン、ミネラルオイル、ポリブテン、ポリイソブテン、水添ポリデセン、スクワラン、スクワレン等の直鎖又は分岐の炭化水素油が挙げられる。これらのうち、塗布色の透明感が高く、塗布後に立体感のある仕上がりが得られる点から、ポリイソブテン、流動パラフィンが好ましい。
成分(C1)の平均分子量は、300〜1500が好ましく、400〜1200がより好ましい。
本発明において、成分(C)の含有量は、塗布色の透明感が高く、塗布後に立体感のある仕上がりが得られる点から、全組成中に20質量%以上が好ましく、35質量%以上がより好ましく、45質量%以上がさらに好ましく、85質量%以下が好ましく、78質量%以下がより好ましく、72質量%以下がさらに好ましい。また、成分(C)の含有量は、全組成中に20〜85質量%が好ましく、35〜78質量%がより好ましく、45〜72質量%がさらに好ましい。
本発明において、成分(C1)の含有量は、塗布色の透明感が高く、塗布後に立体感のある仕上がりが得られる点から、全組成中に1質量%以上が好ましく、3質量%以上がより好ましく、10質量%以上がさらに好ましく、85質量%以下が好ましく、78質量%以下がより好ましく、72質量%以下がさらに好ましい。また、成分(C1)の含有量は、全組成中に1〜85質量%が好ましく、3〜78質量%がより好ましく、10〜72質量%がさらに好ましい。
成分(C)に対する成分(C1)の質量割合(C1)/(C)は、塗布色に白浮きがなく、塗布色の透明感が高く、塗布色が鮮やかで、塗布後に立体感のある仕上がりが得られる点から、0.3以上が好ましく、0.5以上がより好ましく、0.7以上がさらに好ましく、1以下が好ましく、0.95以下がより好ましく、0.9以下がさらに好ましい。また、成分(C)に対する成分(C1)の質量割合(C1)/(C)は、0.3〜1が好ましく、0.5〜0.95がより好ましく、0.7〜0.9がさらに好ましい。
本発明において、成分(C1)に対する成分(A)の質量割合(A)/(C1)は、塗布色に白浮きがなく、塗布色の透明感が高く、塗布色が鮮やかな点から、0.0005以上が好ましく、0.001以上がより好ましく、0.002以上がさらに好ましく、2以下が好ましく、1以下がより好ましく、0.3以下がさらに好ましい。また、成分(C1)に対する成分(A)の質量割合(A)/(C1)は、0.0005〜2が好ましく、0.001〜1がより好ましく、0.002〜0.3がさらに好ましい。
本発明で用いる成分(D)のデキストリン脂肪酸エステルは、固形ワックスの結晶化を抑制し、塗布色の透明感を向上させ、塗布後に立体感のある仕上がりとなり、高温での保存安定性を良好にするものである。具体的には、ミリスチン酸デキストリン、パルミチン酸デキストリン、(パルミチン酸/オクタン酸)デキストリン、ステアリン酸デキストリン、オレイン酸デキストリン、ステアリン酸イヌリン等が挙げられる。なかでも、パルミチン酸デキストリンがより好ましい。
デキストリン脂肪酸エステルとしては、例えば、レオパールKL2、レオパールTL2(商品名、千葉製粉社製)等の市販品を用いることができる。
成分(D)は、1種又は2種以上を用いることができ、含有量は、固形ワックスの結晶化を抑制し、塗布色の透明感を向上させ、塗布後に立体感のある仕上がりとなり、高温での保存安定性を良好にする点から、全組成中に0.01質量%以上であり、0.1質量%以上が好ましく、0.5質量%以上がより好ましく、8質量%以下であり、5質量%以下が好ましく、4質量%以下がより好ましい。また、成分(D)の含有量は、全組成中に0.01〜8質量%であり、0.1〜5質量%が好ましく、0.5〜4質量%がより好ましい。
本発明において、成分(D)に対する成分(A)の質量割合(A)/(D)は、外観色が鮮やかで、塗布色に白浮きがなく、塗布色の透明感が高く、塗布色が鮮やかで、塗布後に立体感のある仕上がりが得られる点から、0.005以上が好ましく、0.01以上がより好ましく、0.05以上がさらに好ましく、0.1以上がよりさらに好ましく、40以下が好ましく、10以下がより好ましく、5以下がさらに好ましく、3以下がよりさらに好ましい。また、成分(D)に対する成分(A)の質量割合(A)/(D)は、0.005〜40が好ましく、0.01〜10がより好ましく、0.05〜5がさらに好ましく、0.1〜3がよりさらに好ましい。
本発明の油性化粧料は、前記成分以外に、通常の化粧料に用いられる成分、例えば、前記以外の粉体、前記以外の油性成分、界面活性剤、低級アルコール、多価アルコール、高分子化合物、紫外線吸収剤、酸化防止剤、香料、防腐剤、保湿剤、水等を含有することができる。
本発明の油性化粧料は、通常の方法により、製造することができ、油剤を連続相とする化粧料であり、非固形状のものとするのが好ましい。また、口紅、リップクリーム、リップグロス、リップライナー等の口唇化粧料;マスカラ、アイライナー、アイシャドウ、アイシャドウベース、チークカラー、ファンデーション、化粧下地、コンシーラー等のメイクアップ化粧料;クリーム、乳液、美容液、マッサージ剤、デオドラント、サンスクリーン、育毛剤、ヘアカラー、ヘアワックス、ヘアフォームなどとすることができる。中でも、口紅、リップクリーム、リップグロス、リップライナーから選ばれる口唇化粧料として好適である。
本発明の油性化粧料は、非固形状とした場合、化粧料塗布用具で、取り出す容器に収納された形態であることが好ましく、取り出す容器が、ボトル容器、ジャー容器、チューブ容器がより好ましく、中でも使用時の液だれを抑制する点から、ボトル容器、チューブ容器がさらに好ましい。
本発明の油性化粧料を取り出す化粧料塗布用具は、化粧料を塗布するための塗布面を有し、先端に該塗布部を連結した支持軸を有している。具体的には、チップ、スポンジ、パフ、筆等が挙げられる。なかでも、化粧料を塗布する為の塗布面を有し、かつ扁平体からなる塗布部と、先端に該塗布部を連結した支持軸とを有している化粧料塗布用具が、初期の使用時から塗布用具への取れ性、唇への塗りやすさの点から好ましい。
本発明の油性化粧料は、取り出し用の化粧料塗布用具を備える化粧料容器に収納された形態であることで、初期の使用時から塗布用具への取れ性に優れる。特に、使用後に容器内に残る化粧料の残留が少ない点から、化粧料塗布用具が化粧料にどぶづけしているディッピング容器がより好ましい。
実施例1〜11及び比較例1〜3
表1に示す組成の口紅(非固形状)を製造し、「外観色の鮮やかさ」、「塗布色の白浮きのなさ」、「塗布色の透明感の高さ」、「塗布色の鮮やかさ」及び「塗布後の立体感のある仕上がり」を評価した。結果を表1に併せて示す。
(製造方法)
色材以外の基剤原料を90℃で加熱融解して均一に混合した。次に、これに色材原料を加えて加熱状態でディスパーザーにて均一に分散させ、脱泡した後、ディッピング容器に流し込み、口紅(非固形状)を得た
(評価方法)
10名の専門パネラーが、各口紅(非固形状)について、「外観色の鮮やかさ」、各口紅(非固形状)をチップで唇に塗布したとき、「塗布色の白浮きのなさ」、「塗布色の透明感の高さ」、「塗布色の鮮やかさ」及び「塗布後の立体感のある仕上がり」を、以下の基準で評価した。結果を10名の積算値で示す。
(1)外観色の鮮やかさ:
4;口紅の外観色が鮮やかに見える。
3;口紅の外観色がやや鮮やかに見える。
2;口紅の外観色があまり鮮やかに見えない。
1;口紅の外観色が鮮やかに見えない。
(2)塗布色の白浮きのなさ:
4;塗布色に白浮きがない。
3;塗布色に白浮きがあまりない。
2;塗布色に白浮きがややある。
1;塗布色に白浮きがある。
(3)塗布色の透明感の高さ:
4;塗布後の唇に透明感がある。
3;塗布後の唇にやや透明感がある。
2;塗布後の唇にあまり透明感がない。
1;塗布後の唇に透明感がない。
(4)塗布色の鮮やかさ:
4;口紅の塗布色が鮮やかに見える。
3;口紅の塗布色がやや鮮やかに見える。
2;口紅の塗布色があまり鮮やかに見えない。
1;口紅の塗布色が鮮やかに見えない。
(5)塗布後の立体感のある仕上がり:
4;塗布後の唇に立体感がある。
3;塗布後の唇にやや立体感がある。
2;塗布後の唇にあまり立体感がない。
1;塗布後の唇に立体感がない。
Figure 2018024620
実施例12
表2に示す組成の口紅(成型パレット詰め)を製造した。
得られた口紅は、外観色が鮮やかで、塗布色に白浮きがなく、塗布色の透明感が高く、塗布色が鮮やかで、塗布後に立体感のある仕上がりが得られるものであった。
(製造方法)
色材以外の基剤原料を90℃で加熱融解して均一に混合した。次に、これに色材原料を加えて加熱状態でディスパーザーにて均一に分散させ、脱泡した後、樹脂容器に流し込み、冷却固化し、口紅(成型パレット詰め)を得た。
Figure 2018024620

Claims (6)

  1. 次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):
    (A)一般式(1)
    (C2n+1COO)Ti(OC2m+1 (1)
    (式中、nは1〜26の整数を示し、mは1〜12の整数を示し、a及びbはそれぞれ1〜3の整数を示し、a+b=4の関係を有する。なお、ここで示されるアルキル基は、直鎖状又は分岐鎖状であって、単一鎖長でも複合鎖長でも良い)
    で表されるアルコキシチタニウムアルキレートで処理された着色顔料 0.003〜20質量%、
    (B)融点が61℃以上の炭化水素系ワックス 8〜30質量%、
    (C)25℃で液状の油成分、
    (D)デキストリン脂肪酸エステル 0.01〜8質量%
    を含有する油性化粧料。
  2. 成分(D)に対する成分(A)の質量割合(A)/(D)が、0.005〜40である請求項1記載の油性化粧料。
  3. 成分(A)の着色顔料が、酸化チタン、酸化鉄及び赤色202号から選ばれる1種又は2種以上である請求項1又は2記載の油性化粧料。
  4. 成分(C)が、少なくとも(C1)25℃で液状の炭化水素油を含むものである請求項1〜3のいずれか1項記載の油性化粧料。
  5. 成分(C)に対する成分(C1)の質量割合(C1)/(C)が、0.3〜1である請求項4記載の油性化粧料。
  6. 口唇化粧料である請求項1〜5のいずれか1項記載の油性化粧料。
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