JP2018023010A - 多周波アンテナ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 広帯域特性を有する対数周期アンテナを小型軽量に構成することができ、対数周期アンテナのアンテナユニットを平面形状のカバー内にコンパクトに納めることができる多周波アンテナ装置を提供する。【解決手段】 基端側に幅広部8が形成され、先端側に先細部9が形成された誘電体基板10の両面に素子長が対数周期的に順次長くなるように設定された複数の素子11を配列した4個の対数周期型アンテナ7a〜7dを有する。平面の反射板3上に4個のアンテナ7a〜7dをX字状に並べた状態で配置させている。4個のアンテナ7a〜7dは、それぞれ幅広部8が反射板3に近接し、先細部9側が反射板3から離れるように誘電体基板10を反射板3に対して斜めに傾斜させ、アンテナ7a〜7dの先細部9側を互いに接近させた状態で、誘電体基板10を反射板3に立設する。さらに、4個のアンテナ7a〜7dのそれぞれに導波素子19を設けたものである。【選択図】図1

Description

本発明は、移動体通信システム等における基地局用無指向性アンテナ装置用の多周波アンテナ装置に関する。
現在の移動体通信システムでは、新規周波数割り当てへの対応において、基地局の設置個所を単純に増設するのではなく、既存基地局を有効活用する事が求められている。アンテナに対しては周波数の共用化が要求される。また、トラフィックの増加によりMIMOが必須となっており、2偏波(V/Hもしくは±45°)が使用されている。
複数の偏波、周波数に対応する為、対数周期アンテナにて構成する場合は、対数周期アンテナをベースプレートに対して垂直方向に立設することが一般的である。しかしながら、この場合は、アンテナからの電波の放射方向に対して、対数周期アンテナの長さが長くなる。そのため、対数周期アンテナのアンテナユニットを高さが低いアンテナカバーに納めることは困難である。
特開平5−299936号公報
上記従来構成のように対数周期アンテナをベースプレートに対して垂直方向に立設する構造では対数周期アンテナのアンテナユニットの高さが0.6λL(低域側の波長)以上となる。そのため、小型軽量にアンテナを構成することができない。通常、このアンテナをベースプレートに垂直に立設した状態で固定した場合は、高さが低い、例えば高さ0.48λL以下のアンテナカバーに入れることはできない。
また、同構成では高周波数(対数周期アンテナの帯域の上半分の帯域)ではスタック間隔が広がり、サイドローブが大きくなり、利得低下、指向性劣化などが生じる。そのため、広帯域に均一の指向性が構成できない問題がある。
本発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的は、広帯域特性を有する対数周期アンテナを小型軽量に構成することができ、対数周期アンテナのアンテナユニットを平面形状のカバー内にコンパクトに納めることができる多周波アンテナ装置を提供することにある。
本発明の第1の態様は、基端側に幅広部が形成され、先端側に先細部が形成された誘電体基板の両面に素子長が対数周期的に順次長くなるように設定された複数の素子を配列した4個の対数周期型アンテナを有する。平面のベースプレート上に前記4個の対数周期型アンテナをX字状に並べた状態で配置させている。前記4個の対数周期型アンテナは、それぞれ前記幅広部が前記ベースプレートに近接し、前記先細部側が前記ベースプレートから離れるように前記誘電体基板を前記ベースプレートに対して斜めに傾斜させ、前記対数周期型アンテナの前記先細部側を互いに接近させた状態で、前記誘電体基板を前記ベースプレートに立設する。さらに、前記4個の対数周期型アンテナのそれぞれに導波素子を設けたものである。
本発明の第2の態様は、前記ベースプレートは、反射板によって形成されている。前記対数周期型アンテナは、前記誘電体基板の前記幅広部側に補助基板が対向配置され、前記補助基板に前記導波素子が装着されている。前記4個の対数周期型アンテナは、2個の前記対数周期型アンテナのケーブルを分配器を介して接続した2組のアンテナユニットを有する。外部接続コネクタに接続されたケーブルが前記分配器に接続され、前記分配器に接続された前記2組のアンテナユニットのケーブルが前記反射板の周縁部位に沿って対称に配置されている。
本発明によれば、広帯域特性を有する対数周期アンテナを小型軽量に構成することができ、対数周期アンテナのアンテナユニットを平面形状のカバー内にコンパクトに納めることができる多周波アンテナ装置を提供することができる。
図1は、この発明の第1の実施形態に係る多周波アンテナ装置全体の構成を示す斜視図である。 図2は、図1に示した多周波アンテナ装置の保護カバーを示す斜視図である。 図3は、図1に示した多周波アンテナ装置の具体的な構造を示すもので、(A)は反射板の斜視図、(B)はアンテナ本体を示す斜視図である。 図4は、図1に示した多周波アンテナ装置の反射板の上にアンテナ本体を組み付けた状態を示す斜視図である。 図5は、対数周期型アンテナの第1アンテナの誘電体基板の表面における素子の配列パターンの一例を示す平面図である。 図6は、対数周期型アンテナの第2アンテナの誘電体基板の表面における素子の配列パターンの一例を示す平面図である。 図7は、対数周期型アンテナの第1アンテナの誘電体基板に導波素子が装着された補助基板を組み付けた状態を示す斜視図である。 図8は、対数周期型アンテナの第1アンテナの誘電体基板の裏面に固定台が装着された状態を示す斜視図である。 図9は、対数周期型アンテナの2組のアンテナユニットを示す平面図である。 図10は、隣接する対数周期型アンテナの誘電体基板を連結する連結具を示す斜視図である。 図11は、隣接する対数周期型アンテナの誘電体基板の連結状態を示す斜視図である。 図12は、4個の対数周期型アンテナの連結状態を示す平面図である。 図13は、反射板に対する対数周期型アンテナの取付け角度と、反射板に対する対数周期型アンテナの取付け高さを示す図である。 図14は、この発明の第2の実施形態に係る多周波アンテナ装置全体の構成を示す斜視図である。
図1乃至図13は、本発明の第1の実施形態を示す。図1は、本実施形態に係る多周波アンテナ装置1の全体の構成を示す斜視図である。図2は、図1に示した多周波アンテナ装置1の保護カバー2を示す斜視図である。図3は、図1に示した多周波アンテナ装置1の具体的な構造を示すもので、(A)は反射板3の斜視図、(B)はアンテナ本体4を示す斜視図である。本実施形態の多周波アンテナ装置は、複数の周波数帯(例えば700MHz−3.5GHz)をカバーする。より好ましくは、例えば1.7GHz帯、1.9GHz帯、2.1GHz帯、2.4GHz帯、2.5GHz帯、3.5GHz帯をカバーする。
本実施形態の多周波アンテナ装置1は、図1に示すように平板状のベースプレートである反射板3の上にアンテナ本体4が4角錐状に配設されている。反射板3は、接地された導電材料の矩形板状の金属板からなる。この反射板3は、矩形板の一辺にほぼ垂直に立設された立設部5が設けられている。この立設部の左右の両端部には、外部接続コネクタ6a、6bが装着されている。これらの外部接続コネクタ6a、6bには、図示しない外部の無線ユニットの接続ケーブルが接続される。
また、アンテナ本体4は、4個の対数周期型アンテナ(第1アンテナ7a、第2アンテナ7b、第3アンテナ7c、第4アンテナ7d)を有する。4個の対数周期型アンテナ7a〜7dは、ほぼ同じ構成になっている。そのため、ここでは、第1アンテナ7aの構成を説明し、他の第2〜第4アンテナ7b〜7dは、第1アンテナ7aと同一部分に同一の符号を付してその説明を省略する。
図5に示すように第1アンテナ7aは、基端側に幅広部8が形成され、先端側に先細部9が形成されたほぼ三角形状の誘電体基板10を有する。誘電体基板10の表面および裏面には、素子長が対数周期的に順次長くなるように設計された複数の素子11の配列パターンを形成している。図5は、誘電体基板10の表面に形成された複数の素子11の配列パターンの一例を示す。ここで、誘電体基板10の中心線位置には、図5中で上下方向に延設された直線状の中心パターン12が形成されている。この中心パターン12の両側には、中心パターン12の延設方向と直交する方向に延設された複数の素子11が配列されている。これらの中心パターン12と複数の素子11とは、例えば銅箔によって形成されている。中心パターン12の幅広部8側の端部には給電点12fが設けられる。給電点12fには裏面の中心パターン12に通じるスルーホールがあり、該スルーホールは表面の中心パターン12と絶縁されている。
複数の素子11は、中心パターン12の延設方向に沿って互いに間隔を存して並設されている。さらに、中心パターン12の図5中で左側の素子11の配列パターンと、図5中で右側の素子11の配列パターンとは、中心パターン12の長手方向に沿って交互に互い違いに配置されている。これらの複数の素子11の配列パターンは、先細部9から幅広部8側に向かうにしたがって素子長、素子幅及び素子間隔が対数周期的に順次長くなるように設定されている。なお、誘電体基板10の裏面に形成された複数の素子11の配列パターンは、誘電体基板10を挟んで互い違いに対向するように形成されている。第3アンテナ7cは、第1アンテナ7aと同一形状に形成されている。
また、図6に示すように第2アンテナ7bは、第1アンテナ7aとは、複数の素子11の配列パターンの向きが逆になる状態に形成されている。第4アンテナ7dは、第2アンテナ7bと同一形状に形成されている。
本実施形態では、図7に示すように誘電体基板10の表面には、誘電体基板10の中心パターン12に沿って、接続ケーブル13の一端部側が固定されている。この接続ケーブル13は、中心導体と、外導体とを有する同軸ケーブルである。さらに、接続ケーブル13は、、中心パターン12の給電点付近で、接続ケーブル13の外導体が中心パターン12の銅箔の上にはんだ付け固定されている。また、接続ケーブル13の中心導体の端部にはL字状に屈曲された屈曲部が形成されている。この中心導体の屈曲部は、給電点に形成された図示しないスルーホールを介して誘電体基板10の裏面側に延出され、誘電体基板10の裏面側にはんだ付け固定されている。これにより、4個の対数周期型アンテナ7a〜7dの先端部に給電部がそれぞれ形成されている。
図9に示すように接続ケーブル13の他端部側は、分配器14に接続されている。ここで、第1アンテナ7aと第2アンテナ7bとはそれぞれ接続ケーブル13を介して同じ分配器14に接続されている。同様に、第3アンテナ7cと第4アンテナ7dとはそれぞれ接続ケーブル13を介して同じ分配器14に接続されている。そして、第1アンテナ7aと第2アンテナ7bとによって第1のアンテナユニット15aが形成されている。第3アンテナ7cと第4アンテナ7dとによって第2のアンテナユニット15bが形成されている。これにより、本実施形態のアンテナ本体4は、2組のアンテナユニット15a、15bが形成されている。
第1〜4の各アンテナ7a〜7dには、それぞれ誘電体基板10の幅広部8側の表面に補助基板16が対向配置されている。この補助基板16は、図8に示すようにスペーサ17を介して誘電体基板10と隙間を存して樹脂製の複数のボルトナットなどの固定具18によってねじ止め固定されている。補助基板16には、矩形板状の導波素子19が装着されている。
また、アンテナ本体4の2組のアンテナユニット15a、15bは、反射板3の上に次の通り配設されている。ここで、四角形の反射板3の2つの対角線のうちの一方の対角線上に沿って一方のアンテナユニット15aの第1アンテナ7aと第2アンテナ7bとが誘電体基板10の先細部9を向い合せて近接させた状態で配置されている。また、四角形の反射板3の他方の対角線上に沿って他方のアンテナユニット15bの第3アンテナ7cと第4アンテナ7dとが誘電体基板10の先細部9を向い合せて近接させた状態で配置されている。これにより、第1〜第4アンテナ7a〜7dは、図1に示すように四角形の反射板3の4方向にX字状に並べた状態に配置されている。
また、図8に示すように第1〜第4アンテナ7a〜7dは、誘電体基板10の裏面に樹脂製の固定台20が装着されている。この固定台20は、誘電体基板10の幅広部8側の終端部に樹脂製の複数のボルトナットなどの固定具によって固定されている。この固定台20は、矩形状の角柱21の角部に傾斜面22が形成されている。この傾斜面22に誘電体基板10の幅広部8側の裏面の終端部が接合された状態で固定される。
そして、第1〜第4アンテナ7a〜7dは、それぞれ固定台20の角柱21の底部を反射板3に接合させた状態で樹脂製の複数のボルトナットなどの固定具によって固定台20が反射板3に固定される。
これにより、図13に示すように第1〜第4アンテナ7a〜7dは、それぞれ誘電体基板10の幅広部8が反射板3に近接し、先細部9側が反射板3から離れるように誘電体基板10が反射板3に対して斜めに傾斜される。この誘電体基板10の傾斜角度θは、例えば60°以下の角度に設定されている。この状態で、第1〜第4アンテナ7a〜7dは、それぞれの誘電体基板10の先細部9側を互いに接近させて対向させる状態で、反射板3に立設される。これにより、アンテナ本体4の高さHは、0.48λL(低域側の波長)以下に設定される(低域側の周波数fL:1.7GHz)。
なお、対数周期型アンテナの複数の素子11の端が形作る外郭3角形の先端の開き角を2φとすると、tanφ=cosθを満たすとき、外郭3角形がそのまま四角錐の面としてちょうど閉じる。60°のθに相当する2φは53°であり、それをおおよそ満たすように対数周期型アンテナは設計されるべきである。実際には、誘電体基板10は複数の素子11の配置される広さよりも大きく、外郭3角形の周囲には余白がある。余白が波長換算で一定となるように、誘電体基板10の開き角φPCBは、φよりも大きく選ばれ、略60°程度となる。隣接する異偏波のアンテナ間の結合を制御する目的で、φPCBは意図的に変更されうる。例えば、高周波側の特性が不良な場合は、高周波側のスタック間隔をやや広げるように、やや小さなφPCB(〜φ)を選ぶことができる。
また、図12に示すように第1〜第4アンテナ7a〜7dのうち隣接する2つのアンテナ間は、図10に示す樹脂製のほぼL字状の連結部材23を介して連結されている。連結部材23は、第1固定面23aと第2固定面23bとを有し、これら第1固定面23aと第2固定面23bとの間が適宜の設定角度で屈曲されている。さらに、第1固定面23aには、2つの円孔23a1、23a2、第2固定面23bには、2つの円孔23b1、23b2がそれぞれ形成されている。また、図9に示すように第1〜第4アンテナ7a〜7dの各誘電体基板10には、一側部側に連結用の2つの円孔24a1、24a2がそれぞれ形成され、他側部側に連結用の2つの円孔24b1、24b2がそれぞれ形成されている。
連結部材23の各円孔23a1、23a2、23b1、23b2には、樹脂製の4個のリベット25が挿入される。このリベット25は、軸状の押し棒部材25aと、受け部材25bとを有する。受け部材25bは、押し棒部材25aが挿入される挿入穴と、押し棒部材25aが挿入穴に挿入された状態で外側に押し広げる状態に塑性変形可能な係合脚部とを有する。
そして、例えば、隣接する第1アンテナ7aと第3アンテナ7cとの間に連結部材23が配置され、連結部材23の各円孔23a1、23a2と、第1アンテナ7aの円孔24a1、24a2との間、および連結部材23の各円孔23b1、23b2と、第3アンテナ7cの円孔24b1、24b2との間がそれぞれ位置合わせされる。この状態で、連結部材23の裏側にリベット25の受け部材25bが配置され、連結部材23の表側からこの受け部材25b内に押し棒部材25aが挿入される。このとき、押し棒部材25aは、第1アンテナ7aの円孔24a1、24a2と連結部材23の各円孔23a1、23a2とをそれぞれ介して受け部材25b内に挿入される。同様に、押し棒部材25aは、第3アンテナ7cの円孔24b1、24b2と連結部材23の各円孔23b1、23b2とをそれぞれ介して受け部材25b内に挿入される。この状態で、押し棒部材25aを受け部材25b内に圧入することで、図11に示すように受け部材25bの係合脚部が外側に押し広げる状態に塑性変形される。これにより、隣接する第1アンテナ7aと、第3アンテナ7cとがそれぞれ連結部材23に固定され、第1アンテナ7aと第3アンテナ7cとの間が連結される。
以下、第1アンテナ7aと第3アンテナ7cとの連結作業と同様の作業により、第3アンテナ7cと第2アンテナ7bとの間、第2アンテナ7bと第4アンテナ7dとの間、第4アンテナ7dと第1アンテナ7aとの間がそれぞれ連結される。
また、本実施形態では、外部接続コネクタ6a、6bの内端部には、内部ケーブル26の一端がそれぞれ接続されている。ここで、一方の外部接続コネクタ6aに接続された内部ケーブル26の他端は、第2のアンテナユニット15bの分配器14に接続されている。また、他方の外部接続コネクタ6bに接続された内部ケーブル26の他端は、第1のアンテナユニット15aの分配器14に接続されている。
分配器14は、例えば基板の4隅にねじ挿通孔が形成されている。反射板3には、立設部5とは反対側の端部(図3(A)中で、右端部)に2つの分配器14の取付け部27が設けられている。この取付け部27には、分配器14のねじ挿通孔と対応する部位に分配器14を固定する複数、ここでは4個の樹脂製の脚部(スペーサ)28が立設されている。4個の脚部28には、それぞれ樹脂製の固定ボルトが立設されている。4個の脚部28の上に分配器14を載せた状態で、4個の脚部28の固定ボルトに樹脂製の固定ナットがねじ込み固定されることで分配器14が反射板3の取付け部27に固定される。ここで、分配器14と、反射板3との間には、内部ケーブル26とケーブル13とが通過できる高さの隙間が形成されている。
そして、図4に示すように反射板3の上にアンテナ本体4が組み付けられた状態で、2つの分配器14が反射板3の上に組み付けられる。このとき、分配器14と、反射板3との間の隙間に内部ケーブル26とケーブル13とが挿通され、分配器14に接続された2組のアンテナユニット15a、15bのケーブル13と、内部ケーブル26とが反射板3の周縁部位に沿って対称に配置される。ここで、対称に配置とは、外部接続コネクタ6aに接続された内部ケーブル26と第2のアンテナユニット15bの分配器14に接続されているケーブル13とのケーブルユニットと、外部接続コネクタ6bに接続された内部ケーブル26と第2のアンテナユニット15bの分配器14に接続されているケーブル13とのケーブルユニットとが、図1中で、上下に線対称の関係で配置されている状態である。
また、図1に示すように反射板3の上にアンテナ本体4と分配器14とが組み付けられた状態で、保護カバー2が取り付けられる。この保護カバー2と反射板3との間にアンテナ本体4と分配器14とが収納される。
以上のように構成された本実施形態の多周波アンテナ装置1によれば、以下のような作用効果を奏する。本実施形態の多周波アンテナ装置1は、基端側に幅広部8が形成され、先端側に先細部9が形成された誘電体基板10の両面に素子長が対数周期的に順次長くなるように設定された複数の素子11を配列した4個の対数周期型アンテナ7a〜7dを有する。平面の反射板3上に4個の対数周期型アンテナ7a〜7dをX字状に並べた状態で配置させている。4個の対数周期型アンテナ7a〜7dは、それぞれ幅広部8が反射板3に近接し、先細部9側が反射板3から離れるように誘電体基板10を反射板3に対して斜めに傾斜させ、対数周期型アンテナ7a〜7dの先細部9側を互いに接近させた状態で、誘電体基板10を反射板3に立設する。さらに、4個の対数周期型アンテナ7a〜7dのそれぞれに導波素子19を設けている。
これにより、反射板3の上のアンテナ本体4の高さHは、0.48λL(低域側の波長)以下に設定される(低域側の周波数fL:1.7GHz)。そのため、従来に比べて広帯域特性を有する対数周期アンテナを小型軽量に構成することができるので、対数周期アンテナのアンテナユニットを高さHが低い平面形状の保護カバー2内にコンパクトに納めることができる。
さらに、本実施形態では、誘電体基板10の幅広部8側の表面に対向配置した補助基板16に導波素子19が装着されている。そのため、アンテナ本体4の4個の対数周期型アンテナ7a〜7dをX字状に並べた状態で配置させた場合でも、隣接する対数周期アンテナの影響によりVSWR、偏波間アイソレーションが劣化することを導波素子19によって低減することができる。その結果、特に低周波側のVSWR、偏波間アイソレーションを改善し、指向性のF/S比を改善することが可能となり、アンテナを構成することができる。また、本実施形態のアンテナ本体4では、高周波数の指向性もスタック間隔が波長に対して均一となり、広帯域に均一の利得、指向性を実現可能となる。
図14は、本発明の第2の実施形態に係る多周波アンテナ装置100で用いられる、4個の対数周期型アンテナ107の構成を示す斜視図である。本例の多周波アンテナ装置100は、第1の実施形態の4個の対数周期型アンテナ7a、7b、7c、7dに代えて、構成が異なる4個の対数周期型アンテナ107a、107b、107c、107dを備えた点で第1の実施形態と異なり、その他は第1の実施形態と同一である。
本実施形態の対数周期型アンテナ107a、107b、107c、107dは、接続ケーブル13の上(誘電体基板10と反対側)に、所定幅の帯状の金属板129を新たに備える。金属板129の一端は、接続ケーブル13の給電点側の端部において、その外導体と半田付け等で電気的に接続される。金属板129の他方の端は、導波素子19にまで達し、本例では導波素子19と電気的及び機械的に接続され、一体化される。金属板129は、金属のみで構成されるものに限らず、誘電体基板上に薄膜として形成されたものでもよく、容易に変形或いは位置ずれしないように固設される。
このように金属板129を設けた結果、第1の実施形態では無給電であった導波素子19も、給電線或いは接地と直流的に結合することになるが、導波素子19の作用には特に違いなない。
本例によれば、放射特性やVSWR等を、より高い自由度で調整し最適化することができる。
さらに、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施できることは勿論である。要するにこの発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
1…多周波アンテナ装置、2…保護カバー、3…反射板、4…アンテナ本体、5…立設部、6a…外部接続コネクタ、6b…外部接続コネクタ、7a〜7d…対数周期型アンテナ、7a…第1アンテナ、7b…第2アンテナ、7c…第3アンテナ、7d…第4アンテナ、8…幅広部、9…先細部、10…誘電体基板、11…素子、12…中心パターン、12f…給電点、13…接続ケーブル、14…分配器、15a…第1のアンテナユニット、15b…第2のアンテナユニット、16…補助基板、17…スペーサ、18…固定具、19…導波素子、20…固定台、21…角柱、22…傾斜面、23…連結部材、23a…固定面、23a1…円孔、23a2…円孔、23b…固定面、23b1…円孔、23b2…円孔、24a1…円孔、24a2…円孔、24b1…円孔、24b2…円孔、25…リベット、25a…押し棒部材、25b…受け部材、26…内部ケーブル、27…取付け部、28…脚部。

Claims (2)

  1. 基端側に幅広部が形成され、先端側に先細部が形成された誘電体基板の両面に素子長が対数周期的に順次長くなるように設定された複数の素子を配列した4個の対数周期型アンテナを有し、
    平面のベースプレート上に前記4個の対数周期型アンテナをX字状に並べた状態で配置させ、
    前記4個の対数周期型アンテナは、それぞれ前記幅広部が前記ベースプレートに近接し、前記先細部側が前記ベースプレートから離れるように前記誘電体基板を前記ベースプレートに対して斜めに傾斜させ、前記対数周期型アンテナの前記先細部側を互いに接近させた状態で、前記誘電体基板を前記ベースプレートに立設するとともに、
    前記4個の対数周期型アンテナのそれぞれに導波素子を設けたことを特徴とした多周波アンテナ装置。
  2. 前記ベースプレートは、反射板によって形成され、
    前記対数周期型アンテナは、前記誘電体基板の前記幅広部側に補助基板が対向配置され、前記補助基板に前記導波素子が装着され、
    前記4個の対数周期型アンテナは、2個の前記対数周期型アンテナのケーブルを分配器を介して接続した2組のアンテナユニットを有し、
    外部接続コネクタに接続されたケーブルが前記分配器に接続され、
    前記分配器に接続された前記2組のアンテナユニットのケーブルが前記反射板の周縁部位に沿って対称に配置されていることを特徴とした多周波アンテナ装置。
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