JP2018022097A - 光合成照射構造および光合成照射装置 - Google Patents

光合成照射構造および光合成照射装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 ロッドレンズの低損失性を利用しながら、他方で柔軟性不備の欠点を補いながら光合成を実現する。【解決手段】複数個の光源(13a,13b)からの出力光を合成して照射光として出力するための光合成照射構造(51)において、光の入射面と射出面をそれぞれ長さ方向に有する1個のロッドレンズ(53)と、光の入射面と射出面をそれぞれ長さ方向に有する光ファイバー束(55)と、を有することを特徴とする。両者を組み合わせることにより、ロッドレンズの低損失性を利用しながら、他方で柔軟性不備の欠点を補いながら光合成を実現することができる。【選択図】 図1

Description

本発明は、複数の発光装置(光源)からの出力光を合成して照射するための光合成照射構造およびこの光合成照射構造を備える光合成照射装置に関する。
光を導く光学部品として光ファイバーが知られている。光ファイバーはコアとクラッドからなる円筒形状でかつフレキシブル(柔軟性)な特徴を持ち、一端から光を当てると、コアに入射した光がコアとクラッドの境界で反射しながら他方の端に届き、他端から光が射出されるようになっている。全長の長短、曲げ回数の多寡、曲げ角度の大小などによって異なるが一般的に導光時の損失も少ないので光通信分野などでよく使われている。
大光量の光を導く光学部品としては、多数の光ファイバーを束にして金属等の円筒形状のケースに格納したものがある。前述した光ファイバー単体に比べると光ファイバーの本数を増やして束を太くすることで光が通る断面積を大きくすることができる。これによれば一端に当てた光が光ファイバー束の入射口から漏れづらいので入射効率が良い。また、1本あたりの光ファイバーが受け持つ光エネルギーが分担低減されるので損失による発熱が少なくなる。
光ファイバー束を分割してそれぞれの一端に複数の発光装置のそれぞれの出力光を光学的に接続する。そして光を射出する他端側から束ねられた状態で光を射出すると複数の発光装置の光を合成して得ることが出来る(特許文献1参照)。
上述したような光ファイバの分岐を使った合成方法にも問題はある。光の通過損失である。図13に光ファイバー束の断面を示す。光ファイバー束は複数の光ファイバ−101が束ねられてできている(光ファイバーの束全体を「光ファイバー束101」と呼ぶこともある)。光ファイバ−101の断面は円形であるため束ねると三角形状の隙間(以下、「ファイバー間隙間」という)107が生じる。光ファイバー101に入った光は射出側に運ばれて射出するがファイバー間隙間107に入った光は運ばれずに光ファイバー束101内で損失となる。入射側に入った光が全て射出側から出ることが理想的だが損失があると射出側から出る光が減ってしまう。また、損失が起きるとそのほとんどが熱に変わり光ファイバー束101の温度を上昇させる。温度上昇は光ファイバー束101を光学的および物理強度的に劣化させる。
一方、主に石英ガラス、光学ガラス、樹脂、岩塩などの導光性を有する素材で構成された透明な細長い素子(通常は円柱状もしくは多角柱状)から形成される光学素子およびデバイスとしてロッドレンズ(図示を省略)がある。その製造方法は、たとえば、特許文献2や特許文献3に開示されている。ロッドレンズには、上述したファイバー間隙間がないため、その分の損失が生じない点で同じ断面形状を持つ光ファイバー束より優れている。
特開2004-146793 特開2013-133277 特開2011-64965
上述したようにロッドレンズは、光ファイバー束に比べて損失は少ないのであるが、柔軟性を有しない点で光ファイバーに劣る。このためロッドレンズは、ほとんど光合成には使用されてこなかった。合成した光を取り出すためには、複数の光源からの光を合成してある範囲の一定箇所に導く必要があるが、そのために光ファイバーは使用できても(特許文献1参照)、複数の光源との相対位置との関係から柔軟性のないロッドレンズは使用することができないからである。本発明が解決しようとする課題は、このロッドレンズの低損失性を利用しながら、他方で柔軟性不備の欠点を補いながら光合成を実現しようとすることである。
上記課題を達成するため本発明は、次の特徴を備えている。なお、本欄において行う一の発明の定義等は記載順などにかかわらず、その性質上可能な範囲において他の発明にも適用があるものとする。
(請求項1記載の発明の特徴)
請求項1記載の発明に係る光合成照射構造(以下、「請求項1の構造」という)は、複数個の光源(複数発光体をパッケージした発光アレイや、複数の単独発光体を集合して使っている形態も含まれる。以下、同じ)からの出力光を合成して照射光として出力するための光合成照射構造において、光の入射面と射出面をそれぞれ長さ方向に有する1個のロッドレンズと、光の入射面と射出面をそれぞれ長さ方向に有する光ファイバー束と、を有することを特徴とする。ロッドレンズと光ファイバー束の相対的位置関係に何ら制限はないが、少なくとも射出面側部位においてロッドレンズを囲むように光ファイバー束を配することが推奨される。用途にもよるが、両者を隣接配置する場合に比べ、照射エリア内の光エネルギーのバランスをとりやすいからである。なお、ロッドレンズは、あらゆる断面形状の棒状のレンズであるが、たとえば、長さ方向に渡るテーパーや製造上の誤差なども含まれる。
請求項1の構造によれば、ロッドレンズから照射される光と光ファイバー束から照射される光によって合成光が構成される。ロッドレンズを使用しているので、その分だけ光ファイバー束に比べ損失を少なく抑えることができ、その一方で柔軟性ある光ファイバー束を使用するので光ファイバー束とその光源の相対位置の自由度を確保することができる。このため、ロッドレンズ単体では得られない量的・質的に異なる合成光を得ることができる。
(請求項2記載の発明の特徴)
請求項2の発明に係る光合成照射構造(以下、「請求項2の構造」という)は、請求項1の構造の好ましい態様として、前記ロッドレンズの少なくとも射出面側部位の側面を囲むように前記光ファイバー束が配され、照射光の照射によって前記ロッドレンズの中心軸と直交する面に照射エリアが形成される際に、当該照射エリアの中心を通る当該照射エリア上の任意の直線上にあり、かつ、当該中心を挟んで等距離にある2点における光エネルギー量(ベクトル量及びスカラー量、もしくはいずれか一方)が等しくなるように構成されていることを特徴とする。言い換えると、ある点を中心の回りに回転させたときに照射エリア内にできる軌跡上の光エネルギー量が等しくなるように構成されている。なお、「等しい」と表現したが、光学的な誤差や製造上のバラつきがある場合も含まれる趣旨である。
請求項2の構造によれば、照射エリア内の中心から等距離にある直線上の2点の光エネルギー量が等量となるので、照射エリア内の光エネルギーのバランスが有効に保たれる。したがって、照射エリア内に置かれた被照射体を照射する際に、被照射体に対する照射光周方向の相対位置に無関係に照射を行うことができる。
(請求項3記載の発明の特徴)
請求項3の発明に係る光合成照射構造(以下、「請求項3の構造」という)は、請求項1の構造の好ましい態様として、前記ロッドレンズの少なくとも射出面側部位の側面を囲むように前記光ファイバー束が配され、当該射出面側部位を通り前記ロッドレンズの中心軸と直交する、前記ロッドレンズの断面と前記光ファイバー束の断面が合わさってなる合成断面の形状が、当該中心軸を対称中心とする実質的点対称な図形に形成されていることを特徴とする。なお、点対称な図形とは、対称中心を中心に180度回転させたとき,元の図形と一致する図形を点対称な図形のことをいう。また、「実質的」という表現は、光学的な誤差や製造上のバラつきがある場合も含まれることを意味する。
請求項3の構造によれば、照射エリア内の中心から等距離にある直線上の2点の光エネルギー量が等量となるので、照射エリア内の光エネルギーのバランスが有効に保たれる。したがって、照射エリア内に置かれた被照射体を照射する際に、被照射体に対する照射光周方向の相対位置に無関係に照射を行うことができる。
(請求項4記載の発明の特徴)
請求項4の発明に係る光合成照射構造(以下、「請求項4の構造」という)は、請求項1の構造の好ましい態様として、前記ロッドレンズの少なくとも射出面側部位の側面を囲むように前記光ファイバー束が配され、当該射出面側部位を通り前記ロッドレンズの中心軸と直交する、前記ロッドレンズの断面と前記光ファイバー束それぞれの断面外周形状が、中心を共通にする実質的相似形に形成されていることを特徴とする。ここで「相似形」とは、二つの図形の一方の図形を拡大または縮小したものと他方の図形が等しいことをいう。
また、「実質的」という表現は、光学的な誤差や製造上のバラつきがある場合も含まれることを意味する。
請求項4の構造によれば、照射エリア内の中心から等距離にある直線上の2点の光エネルギー量が等量となるので、照射エリア内の光エネルギーのバランスが有効に保たれる。したがって、照射エリア内に置かれた被照射体を照射する際に、被照射体に対する照射光周方向の相対位置に無関係に照射を行うことができる。
(請求項5記載の発明の特徴)
請求項5の発明に係る光合成照射構造(以下、「請求項5の構造」という)は、請求項2ないし4いずれかの構造の好ましい態様として、前記光ファイバー束は、前記ロッドレンズ側面上に直接載置(両者間にされ、かつ、バインド手段によって載置状態が保持されていることを特徴とする。バインド手段として、たとえば、光ファイバー束とロッドレンズの間に形成される接着層や光ファイバー束の外側に配された締め付けベルトなどを好適に使用することができる。必須ではないが、バインド手段の性質が許せば光ファイバー束に対しロッドレンズを抜き差し可能に構成してもよい。ロッドレンズの交換やメンテナンスを容易に行うことができるからである。
請求項5の構造によれば、載置された光ファイバー束とロッドレンズとの間には空気層が形成されることになるが、二つの媒質中の進行波の伝搬速度と入射角・屈折角の関係を表した法則であるスネルの法則により、ロッドレンズ内を進行する光が外部へ飛び出すことを有効に防止して(内部で反射されて)低損失を実現することができる。空気層(屈折率約1.0)以外の素材を媒質とすることを妨げる趣旨ではないが、空気層であればその屈折率の違いが大きいことから内部反射される可能性を高く保つことができる。
(請求項6記載の発明の特徴)
請求項6の発明に係る光合成照射構造(以下、「請求項6の構造」という)は、請求項2ないし4いずれかの構造の好ましい態様として、少なくとも射出面側部位における前記ロッドレンズと前記光ファイバー束の間に、前記ロッドレンズを抜き差し可能に被覆するパイプが配されていることを特徴とする。
請求項6の構造によれば、光ファイバー束とロッドレンズとの間をパイプが隔離させ、そのパイプに対しロッドレンズを抜き差し可能となっているため、光ファイバーの状態(たとえば、接着層などによって固定されている、また、単に締め付け固定されている)に関わらずロッドレンズの交換やメンテナンスを容易に行うことができる。
(請求項7記載の発明の特徴)
請求項7の発明に係る光合成照射装置(以下、「請求項7の装置」という)は、ロッドレンズ用の光源を少なくとも1個と、光ファイバー束用の光源を少なくとも1個と、請求項1ないし6いずれか記載の光合成照射構造と、を備え、前記ロッドレンズ用の光源が前記ロッドレンズに光学的に結合され、前記光ファイバー束用の光源が前記光ファイバー束に光学的に結合されていることを特徴とする。
請求項7の装置によれば、請求項1ないし6いずれかの光合成照射構造の作用効果を存分に発揮した合成光の照射を行うことができる。
本発明によれば、ロッドレンズの低損失性を利用しながら、他方で柔軟性不備の欠点を補いながら光合成を実現することができる。よって、光損失と発熱が少なく光を合成することができる。
光合成照射装置の概略平面図である。 図1のA−A断面図である。 発光装置の電気的構成を示すブロック図である。 図1の矢印B方向に見たロッドレンズと光ファイバー束の側面図である。 図1の矢印B方向に見たロッドレンズと光ファイバー束の側面図である。 光エネルギーのバランスを説明するためのロッドレンズと光ファイバー束の断面図である。 合成光を被照射体に照射している状態を示す側面図である。 図7に示す光合成照射装置側から見た被照射体の正面図である。 本実施形態の変形例1に係るパイプの配置を示す断面図である。 図1に示す光合成照射装置の変形例を示す概略平面図である。 図1に示す光合成照射装置の変形例を示す概略平面図である。 図1に示す光合成照射装置の変形例を示す概略平面図である。 従来技術を説明するための光ファイバー束の断面図である。
(光合成照射装置の概略構造)
図1及び2に示すように、光合成照射装置1は、発光装置3と光学部品(光合成照射構造)51とから概略構成される。発光装置3は、前面パネル3bを有する矩形のケーシング3aを備えている。前面パネル3bには、ロッドレンズ53のために光を射出する第1発光口5aと光ファイバー束55のために第2発光口5bの2つの発光口が設けられ、さらに、操作者が動作状況を確認するための表示部7と、操作を行うための操作部9が備えられている。第1発光口5aと第2発光口5bはそれぞれリング状の外観を持ち、その中空部にはロッドレンズ53(後述)の一端を覆うロッド用ケース54と光ファイバー束55(後述)の一端を覆うファイバー用ケース56を取り外し可能に差し込み、その上で好ましくはネジ固定できる構造になっている(図2)。これらの差し込みにより、後述する発光装置3の各光源のそれぞれとロッドレンズ53及び光ファイバー束55とが光学的に接続されることになる。
図1乃至3を用いて発光装置3の詳細構成を説明する。ケーシング3a内において、ロッド用発光口5aの奥には第1光学部11aが、ファイバー用発光口5bの奥には第2光学部11bが設けられている。これら2つの光学部は、詳細の図示は省略するが、光を通過や遮断するためのシャッター機構、調光を行う為の絞り機構、スペクトルを変化させるカラーフィルター機構などの光を調整する機能を持っている。2つの光学部は後述する制御部17の制御に従って光を調整する。
第1光学部11aのロッド用発光口5aから見てさらに後ろにはロッドレンズ53用の第1発光部(光源)13aが、第2光学部11bのファイバー用発光口5bから見てさらに後ろには光ファイバー束55用の第2発光部(光源)13bが設けられている。2つの発光部は、本実施形態では半導体光源を採用しており、複数発光体をパッケージした発光アレイや、複数の単独発光体を集合して使っている形態も含まれる。第1発光部13a(第2発光部13b)は、それぞれ半導体光源14aとその周辺部品である放熱器14bを含めて構成されている。半導体光源の代わりに、たとえば図10に符号14´aで示すアーク灯などの放電ランプやハロゲン灯などのフィラメントランプなどの光源とその周辺部品から構成することもできる。すなわち図10に示すように、ランプ14´aとその周辺部品である反射鏡14´bの配置を示している。ランプ14´aは全方向に光を発するので反射鏡14´bを用いて光を集光して光学部の方向に集める。反射鏡14´bは楕円鏡や放物線鏡などが使われることが一般的である。さらに、光ファイバー束55は、図11に示すように、ファイバー用ケース56からロッドレンズ53に至るまでの部位を蛇腹パイプ61などで被覆するとよい。保護と形状維持のために便利だからである。
図2および3に示されるように、第1発光部13aは第1駆動部15aが駆動する。第2発光部13bは第2駆動部15bが駆動する。第1駆動部15a及び第2駆動部15bは、制御部17の制御に従って第1発光部13a及び第2発光部13bを駆動して操作者が希望する光量やスペクトルの発光を行わせる。
操作部9はスイッチやボリュームといった操作者が操作する機構を備え、その操作を制御部17に伝達する機能を持つマンマシンインターフェース機器である。表示部7はディスプレイや表示ランプといった操作者に情報を表示する機構を備え、制御部17からの制御により表示を行う機能を持つマンマシンインターフェース機器である。電源部19は発光装置3を動作させる電源を供給する機能を持つ。
上記構成において操作者は表示部7に表示される情報を見ながら、操作部9を操作することで第1発光部13aと第2発光部13bから射出される光を制御する。制御の内容は光の強度、光のスペクトル、およびそれらの時間的変化などである。操作者は表示部7と操作部9を使って直接制御するに限らず、図示しない通信回線を使って遠隔制御したり、シーケンサーなどの自動制御装置を用いたりしてもよい。
図1に示す発光装置3は2個の発光口を持っているが発光口は2個に限らない。たとえば図12に示すように3個、またはそれ以上の個数の発光口を持っていても良い。図12では、図1で使用する符号と同じ符号を使用してある。また、発光口が1つの発光装置を2台以上使用することで本発明は成り立つことはいうまでもない。
(光学部品の構造)
図1及び4を参照しながら、光学部品について説明する。光学部品はロッドレンズの射出光と光ファイバー束の射出光を合成して照射光とするものであって、ロッドレンズおよび光ファイバー束の断面形状に格別な制限はない。このため、図4(a)に例示するような半円状のロッドレンズ53aと半円状に束ねた光ファイバー束55aを互いに隣接させて締め付けベルト59aで一体化してなる光学部品51a、図4(b)に示すような三角形状のロッドレンズ53bの回りに直接載置された光ファイバー束55bを締め付けベルト59bで外郭を六角形に束ねてなる光学部品51b、さらに角柱状のロッドレンズ53cの回りに光ファイバー束55cを直接載置して締め付けベルト59cで外郭を円形に整えてなる光学部品51cなどが、本発明に係る光学部品の射程圏内である。なお、図1に示す符号57は、ロッドレンズ53の射出面53aの近傍部位である射出面側部位を示す。また、符号55aは、光ファイバー束55の射出面を示す。射出面側部位57を少なくとも含むロッドレンズ53の外周面には、光ファイバー束55の射出面55aの近傍部位が位置することになる。
さらに、ロッドレンズの回りを光ファイバー束が囲むという位置関係を逆にし、たとえば、図5(a)において、角柱状にくり抜いた中空状のロッドレンズ53dの中空部の中に光ファイバー束55dを差し込んでなる光学部品51dや、図5(b)に示すように、断面(射出面)が任意に選択した非幾何学的形状のロッドレンズ53eと同じく非幾何学的形状に束ねられた光ファイバー束55eの組み合わせも本発明の想定内である。特に、ロッドレンズの回りに配したときの光ファイバー束の射出面の形状は非幾何学的になりやすい。なお、たとえば図4に示した光ファイバー束55a,55b,55cの射出面形状に見るように、それが射出面(断面)円形の光ファイバーの束によって構成されるものであるため、外郭形状が凹凸のない直線や曲線になるわけではなく光ファイバー間にV字状の隙間ができることを避けられない。このため、たとえば、図4(a)に示す光ファイバー束55aの外郭を半円形状と、また、図4(b)に示す光ファイバー束55bの外郭を六角形状、さらに、図4(c)に示す光ファイバー束55cの外郭を円形などと呼ばざるを得ないことに留意されたい。
一方、ロッドレンズからの射出光と光ファイバー束からの射出光は、その通過損失や、光が通過する長さや、光ファイバー束であれば曲げ状態により光エネルギーの差が生じる。よって、単にロッドレンズと光ファイバー束を隣接して並べただけの配置では光エネルギーの強い方と弱い方があるバランスの悪い合成光となる場合がある。これを回避して光学部品から照射された照射光の光エネルギーのバランスをとうろとするのであれば、図6に示す光学部品51のような射出面に形成することが好ましい(図4(c)の光学部品51c、図5(a)の光学部品51dも同じ)。以下、その理由を説明する。
すなわち、図6に加え図7に示す光学部品51は、射出面円形(円柱形状)のロッドレンズ53の少なくとも射出面側部位57の回りを囲むように(接着層などを設けず)直接載置された光ファイバー束55をバインド手段である締め付けベルト59によって外郭が円形となるように締め付け固定してなるものである。
射出面側部位57を通り前記ロッドレンズの中心軸L2と直交する、前記ロッドレンズ53の断面と光ファイバー束55の断面が合わさってなる合成断面の形状(図7のたとえばC−C断面、合成断面:図6)が、中心軸L2を対称中心Cとする実質的点対称な図形に形成されている。すなわち、図6の点P1(Q1)を対称中心Cとして180度回転させるとP2(Q2)のあった箇所に位置し、同様にしてP1(Q1)のあった箇所にP2(Q2)が位置することになる。このことを換言すると、対称中心Cを通過する任意の直線L1上にあり、かつ、対称中心Cを挟んで等距離にある2点(P1とP2、Q1とQ2)における照射光の光エネルギー量が等しくなるように構成されている。これによって、対称中心Cを中心に放射方向等距離にある位置の光エネルギーのバランスが保たれることになる。
上記構成に伴い、照射光が形成する照射エリアにおいても、上記同様のことがいえる。これを図7および図8を参照しながら説明する。すなわち、図7に示す状態で照射光の照射を行うと、その照射によってロッドレンズ53の中心軸L2と直交する被照射体111の被照射面111aに照射エリア113が形成される(図8)。もちろん、このときのロッドレンズ53と被照射体111の距離は、照射光が拡散しない程度に十分に近い距離である。この際に、照射エリア113の中心Crを通る照射エリア113上の任意の直線L3上にあり、かつ、中心Crを挟んで等距離にある2点(たとえば図8おいてPr1とPr2、Qr1とQr2、これらの点も中心Crを対称中心とする線対称になる)における光エネルギー量が等しくなることになる。すなわち、中心Crを挟んでバランスのとれた照射を行うことができる。
一方、図6に示す合成断面を別の言い方で表現すると、射出面側部位57を通りロッドレンズの53の中心軸L2(図7)と直交する、ロッドレンズ53の断面(たとえば、図7のC−C断面)と光ファイバー束55それぞれの断面外周形状(すなわち、それぞれの円周)が、対称中心Cを共通にする実質的相似形に形成されていることといえる。ここではいずれの外周形状も円形であるが、上記条件を満たす形状であれば円形である必要はない。
(本実施形態の変形例1)
図9に基づき、本実施形態の変形例1を説明する。変形例1に係る光学部品71は、基本構造とそれによる作用効果を図6に示す光学部品51と共通にする。両者の違いは、光学部品71が有するパイプ73を光学部品51が有しない点である。そこで光学部品71の説明に当たり、ロッドレンズ53(射出面側部位57)と光ファイバー束55については、図6に示す符号と同じ符号を図9で用い、これらの部材の説明を省略する。
パイプ73は、射出面側部位57におけるロッドレンズ53と光ファイバー束55の間に配されている。パイプ73は、たとえば、合成樹脂やステンレスのような金属により構成した文字通り中空状に形成されている。パイプ73の肉厚は、好ましくは0.1mm〜0.3mmの範囲で、より好ましくは0.15mm〜0.25mmの範囲がパイプ73の範囲で適宜設定することができるが、この寸法にこだわらないものの光が透過しないことによる損失を小さくするため製造事情・材料強度などが許す範囲でなるべく薄くすることがよい。また、パイプ73の長さは射出面側部位57の長さと同じかそれ以上とするとよい。
パイプ73の外周には光ファイバー束55を直接載置してもよいが、接着層(図示を省略)を介して固定とすることができる。接着層を用いると、光ファイバー束55をパイプ73に対する固定作業が楽である。一方、パイプ73はロッドレンズ53には固定されず、ロッドレンズ53を長さ方向に抜き差し可能に被覆している。抜き差し可能ということは両者間に空気層が形成され、これは屈折率が高いのでロッドレンズ53内の光が外部に漏れづらくする。また、抜き差し可能であるから、抜いたロッドレンズ53を別のロッドレンズ(図示を省略)に交換したり、抜いたロッドレンズ53を他の用途に転用したりすることができる。すなわち、ロッドレンズのメンテナンス性を高めることができる。
(本実施形態の変形例2)
図12に示す光合成照射装置1Aは、図1に示す光合成照射装置1と基本構造が同じである。図12に示す光合成照射装置1Aが図1に示す光合成照射装置1と異なる点は、後者では分岐していなかった光ファイバー束の入射側が前者では複数(変形例2では2か所の分岐束55Ac、3カ所以上でもよい)に分岐している点である。それぞれの分岐束55Acの入射面には光源となる第2発光部13Abが光学的に接続されている。両分岐束55Acは射出端(射出面55Aa)側に向かうにつれ一つに束ねられロッドレンズ53Aの射出面側部位57Aの側面を囲むように直接配置されている。射出面側部位57Aの回りに配された光ファイバー束55の射出端側部位は締め付けベルト(バインド手段)59Aによって保持されている。以上の構成により、射出面側で第1発光部13Aaからの出力光と複数の第2発光部13Abからの射出光を効率よく、かつ、バランスよく合成することができる。なお、符号13Aaはロッドレンズの入射面に光学的に接続された第1発光部を示す。
1,1A 光合成照射装置
3 発光装置
3a ケーシング
3b 前面パネル
5a 第1発光口(ロッド用発光口)
5b 第2発光口(ファイバー用発光口)
7 表示部
9 操作部
11a 第1光学部
11b 第2光学部
13a,13´a,13Aa 第1発光部(光源)
13b,13´b,13Ab 第2発光部(光源)
14a 半導体光源
14´a ランプ
14b 放熱器
14´b 反射器
15a 第1駆動部
15b 第2駆動部
17 制御部
19 電源部
51 光学部品(光合成照射構造)
51a,51b,51c,51d,51e 光学部品(光合成照射構造)
53,53A ロッドレンズ
53a,53b,53c,53d,53e ロッドレンズ
54 ロッド用ケース
55,55A 光ファイバー束(光ファイバー)
55a,55Aa 光ファイバー束
55Aa 射出面
55Ac 分岐束
55b,55c,55d,55e 光ファイバー束(光ファイバー)
56 ファイバー用ケース
57,57A 射出面側部位
59,59A 締め付けベルト(バインド手段)
59a,59b,59c,59d,59e 締め付けベルト(バインド手段)
61 蛇腹パイプ
71 光学部品(光合成照射構造)
73 パイプ
101 光ファイバー(光ファイバー束)
103 コア
105 クラッド
107 ファイバー間隙間
111 被照射体
111a 被照射面
113 照射エリア

Claims (7)

  1. 複数個の光源からの出力光を合成して照射光として出力するための光合成照射構造において、
    光の入射面と射出面をそれぞれ長さ方向に有する1個のロッドレンズと、光の入射面と射出面をそれぞれ長さ方向に有する光ファイバー束と、を有する
    ことを特徴とする光合成照射構造。
  2. 前記ロッドレンズの少なくとも射出面側部位の側面を囲むように前記光ファイバー束が配され、
    照射光の照射によって前記ロッドレンズの中心軸と直交する面に照射エリアが形成される際に、当該照射エリアの中心を通る当該照射エリア上の任意の直線上にあり、かつ、当該中心を挟んで等距離にある2点における光エネルギー量が等しくなるように構成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の光合成照射構造。
  3. 前記ロッドレンズの少なくとも射出面側部位の側面を囲むように前記光ファイバー束が配され、
    当該射出面側部位を通り前記ロッドレンズの中心軸と直交する、前記ロッドレンズの断面と前記光ファイバー束の断面が合わさってなる合成断面の形状が、当該中心軸を対称中心とする実質的点対称な図形に形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の光合成照射構造。
  4. 前記ロッドレンズの少なくとも射出面側部位の側面を囲むように前記光ファイバー束が配され、
    当該射出面側部位を通り前記ロッドレンズの中心軸と直交する、前記ロッドレンズの断面と前記光ファイバー束それぞれの断面外周形状が、中心を共通にする実質的相似形に形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の光合成照射構造。
  5. 前記光ファイバー束は、前記ロッドレンズ側面上に直接載置され、かつ、
    バインド手段によって載置状態が保持されている
    ことを特徴とする請求項2ないし4いずれか記載の光合成照射構造。
  6. 少なくとも射出面側部位における前記ロッドレンズと前記光ファイバー束の間に、前記ロッドレンズを抜き差し可能に被覆するパイプが配されている
    ことを特徴とする請求項2ないし4いずれか記載の光合成照射構造。
  7. ロッドレンズ用の光源を少なくとも1個と、光ファイバー束用の光源を少なくとも1個と、請求項1ないし6いずれか記載の光合成照射構造と、を備え、
    前記ロッドレンズ用の光源が前記ロッドレンズに光学的に結合され、
    前記光ファイバー束用の光源が前記光ファイバー束に光学的に結合されている
    ことを特徴とする光合成照射装置。
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