JP2018021996A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】加圧部材へ移行したトナーを容易に離脱させることのできる定着装置を提供する。
【解決手段】定着装置6は、加熱される定着部材21と、弾性変形可能な加圧部材23とを備え、前記定着部材21と前記加圧部材23との間に形成される定着ニップNにおいてトナー像を用紙に定着する。前記定着装置6は、前記加圧部材23に圧接して該加圧部材23を弾性変形させる清掃部材24を有する。前記加圧部材23は、前記定着部材21との間に定着ニップNを形成する定着ニップ形成位置と、前記定着部材21から離間して前記清掃部材24に圧接して弾性変形する清掃位置との間を移動可能である。前記加圧部材23は、定着作業終了後の待機時間において、前記加圧部材23の表面温度が所定温度以下に低下すると、前記清掃位置に移動して回転するように設けられている。
【選択図】図3

Description

本発明は、用紙にトナー像を定着させる定着装置及びこの定着装置を備える画像形成装置に関する。
レーザープリンターなどの画像形成装置は、用紙に転写されたトナー像を用紙に定着する定着装置を備えている。定着装置の定着方式としては、加熱される定着ローラー等の定着部材と、加圧ローラー等の加圧部材とを用いる熱定着方式が一般的である。定着部材と加圧部材との間に形成された定着ニップを用紙が通過する際に、用紙上に転写されたトナー像が加熱及び加圧されて用紙に定着される。
このような定着装置においては、用紙上のトナー像が定着部材に移行したオフセットトナーが、定着ニップにおいて加圧部材に移行して付着し、加圧部材に蓄積する場合がある。蓄積したトナーの量が増えた状態で加圧部材が冷却されると、蓄積したトナーが硬化して塊となる。その後に印字作業が開始されて加圧部材が回転すると、硬化した塊が加圧部材から定着部材に移行して、用紙の画像形成面を汚す画像不良が発生するという問題がある。
加圧部材に移行したオフセットトナーが、次に搬送される用紙の裏面に移行した場合は、加圧部材への蓄積は起こらなくなる。しかし、オフセットトナーがこのような挙動をとるには、定着部材及び加圧部材の表面性や温度差に加えて、加圧部材の温度によるオフセットトナーの溶融状態も関与する。例えば、連続印字の場合は、用紙に熱が奪われるので加圧部材の表面温度が上がらず、低い温度が続く。このため、オフセットトナーは溶融せず、粘度が低いままである。つまり、付着力が弱いので、オフセットトナーは加圧部材に蓄積しにくい。また、印字間隔が長い間欠印字の場合も、同様に加圧部材の表面温度が低いので、オフセットトナーが蓄積しにくい。
一方、印字間隔が短い間欠印字時の場合は、加圧部材の表面温度がいったん上がると、下がりにくく、高い温度が続くようになる。すると、オフセットトナーが溶融して、粘度が高くなる。つまり、付着力が高くなり、加圧部材の表面に蓄積しやすくなる。
この現象の対策として、定着部材又は加圧部材の表面にローラーやウェブ等の清掃部材を接触させることが考えられる。しかし、清掃部材を常に接触させると、熱容量がアップして省エネ性能が低下するという問題がある。また、溶融状態で粘度の高いトナーが清掃部材に付着すると、清掃部材の初期の清掃能力を維持できなくなるので、清掃部材の寿命が短くなるという問題もある。さらに、トナーの付着箇所が局所的で凸状態に蓄積すると、清掃部材と加圧部材との接触不良が生じ、均一な清掃が不可能となることもある。これらの問題は、清掃面の表面積が限られるクリーニングローラーを用いた場合に顕著に発生する。清掃面が適宜入れ替えられるウェブを用いた場合は、多少は改善されるものの、完全には解決されず、機構や制御が複雑になってコストアップするという別の問題が発生する。
一方、特許文献1には、加圧部材の温度上昇を抑える放熱部材を、加圧部材の温度に応じて移動させて、放熱部材によって熱を効率的に拡散させるように構成された定着装置が記載されている。特許文献2には、用紙が定着ニップを通過して分離部材で定着部材から剥離される前に、冷却装置によって用紙の表面を冷却して用紙上のトナーの固化を促進することで、定着部材へのトナーの移行を防止した定着装置が記載されている。さらに、特許文献3には、加圧部材に接触する接触部材を介して加圧部材の温度を均一化するように構成された定着装置が記載されている。
特開平08−152804号公報 特開2007−114525号公報 特開2007−192901号公報
しかしながら特許文献1に記載の定着装置のように放熱部材を設けた場合も、硬化して塊となったトナーの定着部材への移行を防止する効果は得られにくい。また、特許文献2や特許文献3に記載された定着装置のように、専用の加熱部材や冷却装置を使用した場合は、構成が大型化すると共に、エネルギー効率が悪くなり、省エネ性能を満足できない虞がある。
本発明は上記事情を考慮し、簡易な構成で、加圧部材へ移行したトナーを離脱させることのできる定着装置及びこの定着装置を備える画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の定着装置は、加熱される定着部材と、弾性変形可能な加圧部材とを備え、前記定着部材と前記加圧部材との間に形成される定着ニップにおいてトナー像を用紙に定着する定着装置であって、前記加圧部材に圧接して該加圧部材を弾性変形させる清掃部材を有し、前記加圧部材は、前記定着部材との間に定着ニップを形成する定着ニップ形成位置と、前記定着部材から離間して前記清掃部材に圧接して弾性変形する清掃位置との間を移動可能であり、定着作業終了後の待機時間において前記加圧部材の表面温度が所定温度以下に低下した場合に、前記清掃位置に移動して回転するように設けられていることを特徴とする。
このような構成を採用することにより、加圧部材に付着したトナーが硬化した場合、硬化したトナーが付着した部分が清掃部材によって弾性変形すると、硬化したトナーは加圧部材の表面の変形に追随せずに離脱するので、トナーの加圧部材への蓄積を防止できる。したがって、硬化したトナーが加圧部材から定着部材に移行しないので、画像不良を防止できる。
本発明の定着装置において、前記所定温度は、前記トナーのガラス転移点であることを特徴としても良い。
このような構成を採用することにより、加圧ローラーに付着したトナーの粘度を十分に低下させて硬化させることができるので、硬化したトナーを加圧部材から確実に離脱させることができる。
本発明の定着装置において、前回の定着作業における用紙の定着枚数と、前回の定着作業時間と、前回の定着作業終了時からの放置時間と、を基にして前記加圧部材の表面温度を予測する表面温度予測手段を備え、該表面温度予測手段が、前記加圧部材の表面温度が前記所定温度以下に低下したことを予測した場合に、前記加圧部材は前記清掃位置に移動して回転することを特徴としても良い。
このような構成を採用することにより、加圧部材の表面温度を検知する温度センサーが不要となるので、低コスト化や構成の簡易化が可能となる。
本発明の定着装置において、前記加圧部材は、該加圧部材の表面温度が前記所定温度よりも高い状態が所定時間以上経過し、且つ、前記加圧部材の表面温度が前記所定温度以下に低下した場合に、前記清掃位置に移動して回転することを特徴としても良い。
このような構成を採用することにより、連続印字後や間隔の長い間欠印字時後の、加圧部材の表面温度が上がらず、画像不良が発生しにくい状況では、加圧部材を清掃部材に圧接させないようにできるので、不必要な動作を抑制できる。
本発明の定着装置において、前記清掃部材を冷却する冷却装置を備え、該冷却装置は、前記加圧部材が前記定着ニップ形成位置に移動して前記定着部材から離間した際に、前記清掃部材を冷却するように構成されていることを特徴としても良い。
このような構成を採用することにより、加圧ローラーに付着したトナーの硬化を促進させることができる。また、加圧部材自体を冷却しないので、不用意なエネルギー消費や加圧部材の定着性能の低下を防ぐことができる。
本発明の画像形成装置は、上記したいずれかの定着装置を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、加圧部材に付着して硬化したトナーを、清掃部材によって加圧部材を弾性変形させて加圧部材の表面から離脱させることで、硬化したトナーが加圧部材から定着部材に移行しないので、画像不良を防止できる。
本発明の一実施形態に係るプリンターの概略を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態に係る定着装置の定着ニップ形成状態を示す側断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る定着装置の加圧ローラー清掃状態を示す側断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る定着装置において、加圧ローラーの表面から硬化したトナーが離脱する状態を説明する側面図であり、図4(A)は加圧ローラーが凹状に弾性変形した場合を示し、図4(B)は加圧ローラーが凸状に弾性変形した状態を示す。 本発明の第1の実施形態に係る定着装置の制御部を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る定着装置の加圧ローラー清掃作業を説明するフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る定着装置を示す側断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る定着装置を示す側断面図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の画像形成装置及び定着装置について説明する。
まず、図1を用いて、画像形成装置としてのプリンターの全体の構成について説明する。図1はプリンター1の概略を模式的に示す図である。以下、図1における紙面手前側をプリンターの正面側(前側)とし、左右の向きはプリンターを正面から見た方向を基準として説明する。
プリンター1の装置本体2には、用紙Sが収容される給紙カセット3と、給紙カセット3から用紙Sを送り出す給紙装置4と、用紙Sにトナー像を形成する画像形成部5と、トナー像を用紙Sに定着する定着装置6と、用紙Sを排紙する排紙装置7と、排紙された用紙Sが受け止められる排紙トレイ8と、が備えられている。さらに、装置本体2には、給紙装置4から、画像形成部5と定着装置6とを通って排紙装置7に向かう用紙Sの搬送経路10が形成されている。
給紙装置4によって給紙カセット3から取り出された用紙Sは、搬送経路10に沿って画像形成部5に搬送され、用紙Sにトナー像が形成される。用紙Sは搬送経路10に沿って定着装置6に送られ、トナー像が用紙Sに定着される。トナー像が定着された用紙Sは排紙装置7から排紙トレイ8に排出される。
次に、図2〜図4を参照して、第1の実施形態に係る定着装置6について説明する。図2は定着ニップ形成時の定着装置を示す側断面図、図3は加圧ローラー清掃時の定着装置を示す。図4は硬化したトナーが離脱する状態を説明する図であり、図4(A)は加圧ローラーが凹状に弾性変形した場合を示し、図4(B)は加圧ローラーが凸状に弾性変形した場合を示す。
定着装置6は、図2に示されるように、定着部材としての円筒状の定着ローラー21と、定着ローラー21の中空部に設けられるハロゲンヒーター22と、定着ローラー21に圧接及び離間可能に設けられる加圧部材としての加圧ローラー23と、定着ローラー21から離間した加圧ローラー23に圧接する清掃部材としての剥離ローラー24と、を備えている。
定着ローラー21は、円筒形状の芯金21aと、芯金21aの外周面に設けられる弾性層21bと、弾性層21bの外周面に設けられる離型層21cと、によって構成されている。芯金21aは、例えばSUSやアルミニウムなどの金属によって形成される。弾性層21bは、例えば、シリコンゴムによって形成される。離型層21cは、例えば、PFA(テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)チューブによって形成される。
ハロゲンヒーター22は、定着ローラー21の中空部に配置されて、定着ローラー21の内周面に向かって熱を放射し、定着ローラー21を加熱する。
加圧ローラー23は、円柱状の芯金23aと、芯金23aの外周面に設けられる弾性層23bと、弾性層23bの外周面に設けられる離型層23cと、によって構成されている。芯金23aは、例えば、SUS等の金属によって形成される。弾性層23b、例えば、シリコンゴムで形成される。離型層23cは、例えば、PFAチューブによって形成されている。また、加圧ローラー23の外周面に対向して、温度センサー26が設けられて、加圧ローラー23の表面温度が計測されるようになっている。
加圧ローラー23は駆動源によって回転可能であると共に、定着ローラー21の下方から定着ローラーに圧接する定着ニップ形成位置(図2参照)と、定着ローラー21から下方に離間した清掃位置(図3参照)と、の間を移動可能に支持されている。定着ニップ形成位置においては、加圧ローラー23が定着ローラー21に圧接されて、定着ローラー21と加圧ローラー23との間に定着ニップNが形成される。加圧ローラー23が定着ローラー21に圧接して回転すると、定着ローラー21は、加圧ローラー23とは反対方向に回転して、用紙が送り出される。
剥離ローラー24は、円筒状の芯金24aと、芯金24aの外周面に設けられる離型層24bと、によって構成されている。芯金24aは、例えば、アルミニウムで形成され、離型層24bは、例えば、PFAチューブによって形成される。
剥離ローラー24は、加圧ローラー23の下方に回転可能に支持されている。剥離ローラー24は、清掃位置に移動した加圧ローラー23に圧接して、加圧ローラー23に局所的な歪を与えて加圧ローラー23を弾性変形させる。
上記構成を有する定着装置6において、画像形成作業(印字作業)によってトナー像が形成された用紙Sが転写ニップNに搬送されると、定着ニップNで加熱及び加圧されることでトナー像が用紙Sに定着される。
この印字作業が連続して行われる場合は、定着ニップNにおいて用紙Sに熱が奪われるので、加圧ローラー23の温度は上がらず、低い温度が維持される。このため、定着ローラー21から加圧ローラー23に移行したオフセットトナーは溶融しない。したがって、オフセットトナーと加圧ローラー23との付着力が弱いので、オフセットトナーは定着ニップNにおいて用紙の裏面に移行し、加圧ローラー23には蓄積しにくい。なお、用紙Sの裏面に移行したトナーは視認不可能なレベルである。
また、印字作業間の間隔が長い間欠印字時は、前回の定着作業後に、自然冷却によって加圧ローラー23の表面温度が低下するので、オフセットトナーの溶融は起こらない。
一方、印字作業間の間隔の短い間欠印字時が続くと、加圧ローラー23が自然冷却する前に定着作業が行われることとなり、加圧ローラー23の表面温度は低下せず、高い状態が維持される。このため、加圧ローラー23に移行したオフセットトナーが溶融して加圧ローラー23に付着し、付着トナーが蓄積されやすくなる。このように溶融したトナーと加圧ローラー23との付着力は高いので、定着ローラー21や用紙には移行し難い。つまり、トナーが溶融して加圧ローラー23に蓄積しても画像不良は発生しにくい。
ただし、加圧ローラー23に蓄積したトナーが冷却されて硬化すると、加圧ローラー23との付着力が弱くなり、定着ローラー21に移行したり用紙Sに付着したりしやすくなる。
そこで、印字作業終了後の待機状態において、加圧ローラー23の表面温度が所定温度Tg以下であることが温度センサー26で検知されると、図3に示されるように、加圧ローラー23を清掃位置に移動させて剥離ローラー24に圧接させ、加圧ローラー23に局所的な歪みを与えて弾性変形させる。所定温度Tgは、トナーが完全に硬化する温度であり、例えば、トナーのガラス転移点である。したがって、加圧ローラー23の表面温度が所定温度以下となると、加圧ローラー23に付着したトナーは、加圧ローラー23の外周面の形状に沿って硬化する。
また、加圧ローラー23を清掃位置に移動させると同時に、加圧ローラー23を回転させる。これにより、剥離ローラー24は加圧ローラー23に従動して回転する。
加圧ローラー23の回転によって、加圧ローラー23に付着して硬化したトナーが剥離ローラー24の手前に達すると、硬化したトナーの先端は、弾性変形した部分に進入する。硬化したトナーは、加圧ローラー23の外周面の形状に沿った形状に硬化しているので、加圧ローラー23の外周面の形状が変化すると、変化した形状に追随できずに外周面から離脱する。図4(A)に示されるように、加圧ローラー23が凹状に弾性変形している場合は、硬化したトナーTの先端部が外周面から徐々に離れて離脱する。図4(B)に示されるように、加圧ローラー23が凸状に弾性変形している場合は、硬化したトナーTは先端部から外周面から反るように浮き上がって離脱する。
このように加圧ローラー23の表面から離脱した硬化したトナーは、自重によって落下し、剥離ローラー24の下方に配置される回収容器(図示省略)に回収される。なお、硬化したトナーの粘度は低いので、剥離ローラー24には付着しにくい。
上記説明したように本発明の定着装置6においては、加圧ローラー23の外周面の形状に沿った形状に硬化したトナーは、加圧ローラー23を弾性変形させて外周面の形状を変化させることで、変化した形状に追随できずに外周面から離脱する。したがって、加圧ローラー23から定着ローラー21への硬化したトナーの移行が防止されるので、画像不良が発生しない。
また、加圧ローラー23の外周面の温度がトナーのガラス転移点以下に低下した場合に加圧ローラー23の清掃行うので、加圧ローラー23の外周面に付着して溶融したトナーは確実に硬化している。したがって、剥離ローラー24によって加圧ローラー23からトナーを容易に離脱させることができる。
次に、上記の加圧ローラー23の清掃作業を行う処理の一例について説明する。清掃作業は、画像形成部や定着装置等の動作を制御する制御部30によって制御される。
図5に示すように、制御部30は、温度判定部31と、時間判定部33と、を備えている。
温度判定部31には、定着装置6に設けられた温度センサー26の出力値が入力されて、加圧ローラー23の温度が算出される。そして、算出された温度が所定温度Tg以上かどうかを判定する。
時間判定部33は、加圧ローラー23の温度が所定温度Tgよりも高い状態である時間(以降の説明では、高温時間とする)を計測する。そして、加圧ローラー23の温度が所定温度Tgよりも高い状態が所定時間以上経過したかどうか、すなわち、計測された高温時間が、所定時間以上かどうかを判定する。
上記清掃作業の処理方法について、図6のフローチャートを参照して説明する。印字作業が終了すると、ステップS1において、時間判定部33が時間のカウントを開始する。印字作業終了時は、加圧ローラー23の温度は所定温度Tgよりも高いので、加圧ローラー23の高温時間のカウントを開始することとなる。
次に、ステップS2において、時間判定部33が、加圧ローラー23の高温時間が、所定時間Pd以上かどうかを判定する。その結果、加圧ローラー23の高温時間が、所定時間Pd以上であると判定されると、ステップS3に進む。時間判定部33は、ステップS2で、加圧ローラー23の高温時間が所定時間Pd以上であると判定されるまで、時間のカウントを続行する。
ステップS3では、温度判定部31が、温度センサー26で計測された加圧ローラー23の温度が所定温度Tg以下かどうかを判定する。その結果、加圧ローラーの温度が所定温度Tg以下と判定されると、ステップS4に進む。一方、加圧ローラー23の温度が所定温度Tgよりも高いと判定されると、ステップS2に戻る。
ステップS4では、制御部30が、加圧ローラー23を清掃位置に移動させて剥離ローラー24に圧接させると共に回転させて、加圧ローラー23の清掃作業を実行する。
以上説明したように、加圧ローラー23の高温時間が所定時間Pdよりも短い場合は、加圧ローラー23の温度に関わらず、加圧ローラー23の清掃作業を行わない。加圧ローラー23の高温時間が所定時間Pdよりも短い場合とは、例えば、連続印字時や間隔の長い間欠印字時であり、前述のように、画像汚れが発生しにくい状態であるので、清掃作業は必ずしも必要ではない。したがって、画像汚れが発生しにくい状態では清掃作業を行わないようにすることで、不必要な作業を抑制できる。
なお、図5のブロック図に二点鎖線で示すように、加圧ローラー23の温度を予測する温度予測部32を設けても良い。温度予測部32には、前回の印字作業時の印字枚数と、前回の印字作業時間と、前回の印字作業が終了してからの経過時間とが入力される。そして、これらの値から、加圧ローラー23の温度を予測する。
一例として、加圧ローラー23の予測温度Tは、前回の印字作業開始時の予測温度T1と、前回の印字作業時の駆動時間Dと、前回の印字作業時の印字枚数Pと、前回の印字作業が終了してからの経過時間tと、を用いて、
T=T1+D/P×A−P/D×B×t
で求めることができる(A、Bは係数)。D/P×Aは、印字作業時の上昇温度を示し、P/D×B×tは、印字作業終了後の下降温度を示す。間欠印字時は、印字枚数当たりの駆動時間(D/P)が長いので、加圧ローラー23の温度上昇は大きく、印字作業終了後も温度が下がりにくい。一方、連続印字時は、印字枚数当たりの駆動時間(D/P)が短いので、加圧ローラー23の温度上昇は小さく、印字作業終了後も温度が下がりやすい。
この場合は、図6のフローチャートのステップS3において、温度予測部32で予測された加圧ローラー23の温度を、温度判定部31で判定する。温度予測部32を設けることで、温度センサー26が不要となり、低コスト化が可能となる。
次に、本発明の第2の実施形態に係る定着装置について、図7を参照して説明する。図7は定着装置の側断面図である。
第2の実施形態においては、剥離ローラー24を冷却する冷却装置としての冷却ファン41が備えられている。冷却ファン41は、加圧ローラー23が定着ニップ形成位置に移動して定着ローラー21から離間した際に駆動されて、剥離ローラー24を冷却する。
剥離ローラー24を冷却することで、加圧ローラー23が清掃位置に移動した際には、加圧ローラー23の表面に付着している溶融トナーの冷却と硬化を促進できる。ただし、加圧ローラー23が清掃位置に移動した際に、冷却ファン41は駆動していないので、加圧ローラー23自体の過度の冷却を抑制できる。なお、冷却ファン41の代わりにヒートパイプやペルチェ素子を使用することもできる。
次に、本発明の第3の実施形態に係る定着装置について、図8を参照して説明する。図8は定着装置の側断面図である。
第3の実施形態においては、剥離ローラー24の表面に、軽く接触あるいは狭い間隔を開けて対向するブレード42が備えられている。
加圧ローラー23の表面の硬化したトナーが落下せずに剥離ローラー24に付着した場合、ブレード42によって掻き取ることができる。硬化したトナーの付着力は弱いので、ブレード42によって容易に掻き取られる。
本発明の実施形態では、プリンター1に本発明の構成を適用した場合について説明したが、他の異なる実施形態では、複写機、ファクシミリ、複合機等のプリンター1以外の画像形成装置に本発明の構成を適用しても良い。
さらに、上記した本発明の実施形態の説明は、本発明に係る画像形成装置における好適な実施の形態を説明しているため、技術的に好ましい種々の限定を付している場合もあるが、本発明の技術範囲は、特に本発明を限定する記載がない限り、これらの態様に限定されるものではない。すなわち、上記した本発明の実施の形態における構成要素は適宜、既存の構成要素等との置き換えが可能であり、かつ、他の既存の構成要素との組合せを含む様々なバリエーションが可能であり、上記した本発明の実施の形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
1 プリンター(画像形成装置)
6 定着装置
21 定着ローラー(定着部材)
23 加圧ローラー(加圧部材)
24 剥離ローラー(清掃部材)
32 温度予測部(予測手段)
41 冷却ファン(冷却装置)

Claims (6)

  1. 加熱される定着部材と、弾性変形可能な加圧部材とを備え、前記定着部材と前記加圧部材との間に形成される定着ニップにおいてトナー像を用紙に定着する定着装置であって、
    前記加圧部材に圧接して該加圧部材を弾性変形させる清掃部材を有し、
    前記加圧部材は、前記定着部材との間に定着ニップを形成する定着ニップ形成位置と、前記定着部材から離間して前記清掃部材に圧接して弾性変形する清掃位置との間を移動可能であり、定着作業終了後の待機時間において前記加圧部材の表面温度が所定温度以下に低下した場合に、前記清掃位置に移動して回転するように設けられていることを特徴とする定着装置。
  2. 前記所定温度は、前記トナーのガラス転移点であることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前回の定着作業における用紙の定着枚数と、前回の定着作業時間と、前回の定着作業終了時からの放置時間と、を基にして前記加圧部材の表面温度を予測する表面温度予測手段を備え、
    該表面温度予測手段が、前記加圧部材の表面温度が前記所定温度以下に低下したことを予測した場合に、前記加圧部材は前記清掃位置に移動して回転することを特徴とする請求項1又は2に記載の定着装置。
  4. 前記加圧部材は、該加圧部材の表面温度が前記所定温度よりも高い状態が所定時間以上経過し、且つ、前記加圧部材の表面温度が前記所定温度以下に低下した場合に、前記清掃位置に移動して回転することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の定着装置。
  5. 前記清掃部材を冷却する冷却装置を備え、
    該冷却装置は、前記加圧部材が前記定着ニップ形成位置に移動して前記定着部材から離間した際に、前記清掃部材を冷却することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の定着装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の定着装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
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