JP2018021358A - 杭の杭孔施工方法、杭孔施工システム及び掘削ロッド - Google Patents

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Abstract

【課題】地盤の深さ方向での地質に関する情報を短時間で取得可能であって、地質に及ぼす影響が小さい地質調査方法を採用した杭の杭孔施工方法を提供する。【解決手段】杭の杭孔施工方法は、掘削ロッドが取り付けられた重機を用いて杭を建て込むための杭孔を掘削する掘削工程と、掘削工程の前に、掘削ロッドが取り付けられた重機を用いて杭孔よりも小径の調査孔を掘削する調査工程とを備え、調査工程は、調査孔を掘削しながら掘削ロッドが取り付けられた重機に作用する地盤からの抵抗に対応する指標を計測する指標計測工程を含む。【選択図】 図1

Description

本開示は、杭の杭孔施工方法、杭孔施工システム及び掘削ロッドに関する。
基礎杭を地盤内に設置する杭工事において、地盤の深さ方向での地質に関する情報を把握することは非常に重要である。このため、杭を設置する前に、地盤調査を数ヶ所で行って、地質、強度等を把握している。
杭の仕様を設計する際に用いられる地質情報を取得するために地質調査業者によって掘削されるボーリングにて地質を把握するとともに、標準貫入試験により強度を把握している。
標準貫入試験とは、重さ63.5kgのハンマーを高さ75cmから自由落下させ、標準貫入試験用サンプラーを30cm打ち込むのに要する打撃回数をN値として表す試験法である。この標準貫入試験により得られた所定深度間隔毎のN値をプロットして標準貫入試験グラフ(ボーリング柱状図)を作成すれば、該標準貫入試験グラフを参照することにより支持層の深度を推測することができ、また、支持力を算定して杭の数や配置を決定することができる(例えば、特許文献1参照)。
一方、杭の施工時には、地盤調査として、施工現場で杭孔を掘削し、ドリルを駆動する電動モータの電流値等により地盤の強度を判断し、加えてドリルに付着した土砂を採取して地質を把握している。
特開2011−122335号公報
ところで、地盤には局所的な地層の傾斜や断層があるため、数ヶ所の地盤調査のみで、施工現場全域に渡って、地盤の深さ方向での地質に関する情報を得ることは困難である。
特許文献1が開示する標準貫入試験では、杭打機のような重機を用いていないので一箇所の試験に長時間を要する。このため、全ての杭設置予定箇所で標準貫入試験を行うのは手間及び時間がかかるため調査期間が長くなる。
また、杭設置予定箇所に杭孔と同径の孔を試掘用や地盤調査用として掘削した場合、一旦当該孔を埋め戻す必要がある。しかし、杭孔の直径は標準貫入試験の孔径よりも大きいので、当該孔を埋め戻したとしても、地盤が緩む可能性がある。このため、杭設置予定箇所で杭孔と同径の孔を試掘用や地質調査用として掘削し、土砂を採取することは一般的に行われていない。
基礎杭の設計は、施主からの依頼に基づいて設計事務所が行う。設計事務所は、設計前に、地質調査業者に地盤の調査を依頼し、得られた結果に基づいて設計を行う。そして、施主又は設計事務所が、杭施工業者に設計通りに基礎杭を施工するよう依頼する。このような状況下では、杭施工業者には、設計通りに杭を施工する能力が求められることは勿論、実際の支持層の深さに応じて杭孔の深さを適宜調整する等の的確な対応が求められる。そのために、杭施工業者は、杭孔を掘削する際、ドリルを駆動する杭打機の電動モータの電流値等に基づいて、地盤の硬さを判断し、支持層にドリルが到達したか否かを判定している。
しかしながら、ドリルで杭孔を掘削しているとき、ドリルには杭孔の壁面との摩擦や掘削された土砂の質量が作用するため、電動モータの電流値は、必ずしも地盤の硬さを正確に表してはいない。このため、電流値に基づいて地盤の硬さを正確に判断することは容易ではなく、ある程度の経験や熟練が必要であるという問題がある。
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態の目的は、杭打機等の重機を使用することで地盤の深さ方向での地質に関する情報を短時間で取得可能であって、地盤に及ぼす影響が小さい地盤調査を含む杭の杭孔施工方法、それに用いられる杭孔施工システム及び掘削ロッドを提供することである。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係る杭の杭孔施工方法は、掘削ロッドが取り付けられた重機を用いて杭を設置するための杭孔を掘削する掘削工程と、前記掘削工程の前に、掘削ロッドが取り付けられた重機を用いて前記杭孔よりも小径の調査孔を掘削する調査工程とを備え、前記調査工程は、前記調査孔を掘削しながら前記掘削ロッドが取り付けられた重機に作用する地盤からの抵抗に対応する指標を計測する指標計測工程を含む。
上記(1)の方法によれば、掘削ロッドが取り付けられた重機を用いて杭孔よりも小径の調査孔を掘削するので、地盤をほとんど緩めることなく、地盤の深さ方向での地質に関する情報を短時間で取得することができる。また、重機を使用する事で一箇所の調査孔を掘削するために必要な時間が短時間で済むために、他の作業と並行して複数の調査孔を設けることが容易となる。これにより、地盤の水平方向での地質に関する情報を取得することができる。即ち、施工現場の地盤の局所的な地層の傾斜や断層を確実に把握することができる。
なお、本明細書中において、調査孔とは、杭孔を掘削する前に杭施工業者によって施工予定現場の地質を判別するために掘削される試掘孔、及び杭の仕様を設計する際に用いられる地質情報を取得するために地質調査業者によって掘削されるボーリング孔を含む。
また、本明細書中において重機とは、土木・建設工事等に使用される杭打機等を含む動力機械をいう。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)の方法において、前記掘削ロッドで掘削された土砂を所望の深度位置で前記掘削ロッドの先端側に設けた土砂採取室に採取する土砂採取工程を更に備える。
従来、ドリルに付着した土砂を採取して地質を確認していたが、ドリルに付着した土砂から所望の深さの土砂を見つけ出すことは困難である。この点、上記(2)の方法によれば、所望の深度位置で掘削ロッドの先端側に設けられた土砂採取室に土砂を採取するので、所望の深さの土砂を容易に入手することができる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(1)又は(2)の方法において、前記調査工程において、前記調査孔を掘削しながら前記掘削ロッドの先端側から前記調査孔の壁面に向けて掘削液を吐出させる。
上記(3)の方法によれば、調査孔を掘削しながら掘削ロッドの先端側から掘削孔の壁面に向けて掘削液が吐出される。これにより、掘削ロッドと掘削した地盤との間に掘削液が供給され、これらの間に生じる摩擦を低減することができる。このように摩擦が低減されることで、重機のドリル駆動モータに作用する調査孔先端地盤からの抵抗に対応する指標のみを正確に計測することができる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(1)から(3)の何れか一つの方法において、前記調査工程において、前記杭孔を掘削する予定位置に前記調査孔を掘削する。
上記(4)の方法によれば、杭孔を掘削する予定位置に調査孔を掘削する。これにより、杭孔を掘削する予定位置において、地盤の緩みを防止し、地盤の深さ方向での地質に関する情報を短時間で取得可能である。また、杭を設置する予定位置の地質情報を正確に把握することができる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(1)から(4)の何れか一つの方法において、前記調査工程の後に、前記掘削ロッドの先端側から前記調査孔にセメントミルクを吐出させるセメントミルク吐出工程を更に備える。
上記(5)の方法によれば、調査孔にセメントミルクが充填され、硬化することで、調査孔が塞がれ、調査孔に地下水が流入することが防止される。この結果として、調査孔周辺の地盤の緩みを防止できる。
(6)本発明の少なくとも一実施形態に係る杭孔施工システムは、重機と、前記重機の回転駆動部に取り付け可能であり、杭孔を掘削可能な掘削ロッドと、前記重機の回転駆動部に取り付け可能であり、前記杭孔よりも小径で地質調査用の調査孔を掘削可能な掘削ロッドと、前記調査孔を掘削しながら前記掘削ロッドが取り付けられた重機に作用する地盤からの抵抗に対応する指標を計測可能な指標計測装置とを備える。
上記(6)の構成によれば、重機の回転駆動部に掘削ロッドが取り付けられ、該掘削ロッドで杭孔よりも小径の調査孔を掘削するので、地盤をほとんど緩めることなく、地盤の深さ方向での地質に関する情報を短時間で取得することができる。
(7)幾つかの実施形態では、上記(6)の構成において、前記掘削ロッドは、前記重機の回転駆動部に連結可能な掘削ロッドであって、円筒形状の平滑な外周面を有するストレートロッドと、前記ストレートロッドに接続されるドリルとを含む。
上記(7)の構成によれば、ストレートロッドが円筒形状の平滑な外周面を有するので、調査孔を掘削する際の掘削抵抗を抑制することができる。これにより、調査孔を掘削しながら重機に作用する地盤からの抵抗に対応する指標を正確に計測することができる。
(8)幾つかの実施形態では、上記(7)の構成において、前記ドリルは、先細り形状で外周に螺旋状の溝又は羽根を有する。
上記(8)の構成によれば、ドリルは、先細り形状を有しているので、地質に関わらず確実に掘削を行うことができる。また、ドリルは、外周に螺旋状の溝又は羽根を有するので、ドリルの先端で掘削された土砂を螺旋状の溝又は羽根に沿って上方へ移動させることができる。
(9)幾つかの実施形態では、上記(7)又は(8)の構成において、前記掘削ロッドは、前記ストレートロッドと前記ドリルとの間にアダプタを更に含み、前記アダプタは、前記ストレートロッド又は前記ドリルの何れか一方に接続可能な外筒と、前記ストレートロッド又は前記ドリルの何れか他方に接続可能であって、前記外筒と摺動可能に嵌合された内筒と、前記ストレートロッドの周方向にて、前記外筒に対する前記内筒の可動範囲の両側で、前記外筒と前記内筒とを係合可能な周方向係合部とを有し、前記内筒の内部には土砂採取室が区画され、前記内筒には、前記土砂採取室と外部とを連通可能であって前記外筒によって開閉可能な採取口が形成され、前記外筒と前記内筒の相対変位に応じて、前記採取口が開かれるように構成されている。
上記(9)の構成によれば、外筒と内筒の相対変位に応じて、採取口を開くことで、ドリルによって掘削された所望の深さの土砂を土砂採取室に確実に採取することができる。一方、外筒と内筒の相対変位に応じて、採取口を閉じることで、不所望の深さの土砂が土砂採取室に浸入することを防止することができる。
(10)幾つかの実施形態では、上記(9)の構成において、前記ドリルは、先細り形状で外周に螺旋状の溝又は羽根を有し、前記採取口は、前記螺旋状の溝の延長線上又は前記螺旋状の羽根の軸線方向に隣り合う部分の中間線の延長線上に位置している。
上記(10)の構成によれば、採取口は、螺旋状の溝の延長線上又は螺旋状の羽根の軸線方向に隣り合う部分の中間線の延長線上に位置しているので、ドリルで掘削され、螺旋状の溝又は螺旋状の羽根に沿って上方へ移動された土砂は採取口を通り、土砂採取室に採取される。これにより、所望の深さの土砂を土砂採取室に確実に採取することができる。
(11)幾つかの実施形態では、上記(9)又は(10)の構成において、前記アダプタは、前記外筒の外周面に開口する吐出口と、前記アダプタの軸線に沿って前記アダプタの内部に設けられ、前記吐出口を通じて前記アダプタの外側と連通可能な内部流路と、前記吐出口を開閉可能であり、前記内部流路を通り前記吐出口に供給された液体の吐出圧で前記吐出口を開くように構成された弁体とを有する。
上記(11)の構成によれば、吐出口から吐出された掘削液が掘削ロッドと調査孔の壁面との間に供給され、調査孔の掘削の際に掘削ロッドと調査孔との間に生じる摩擦を低減することができる。これにより、調査孔を掘削しながら重機に作用する地盤からの抵抗に対応する指標を正確に計測することができる。
また、吐出口から吐出された掘削液は地上側へ移動してドリル側へ移動しないので、採取前の土砂を掘削液で乱すことがない。このため、所望の深さ位置の地質を正確に反映した土砂を採取することができる。
一方、吐出口からセメントミルクを吐出すれば、調査孔から掘削ロッドを抜く際、調査孔にセメントミルクを充填することができる。
(12)幾つかの実施形態では、上記(9)から(11)の何れか一つ構成において、前記掘削ロッドは、前記アダプタと一体に設けられ、前記アダプタよりも大径であって前記ドリルと同径以上の環状のフリクションカット部を更に有し、前記フリクションカット部は、前記ドリルと前記吐出口との間に位置している。
上記(12)の構成によれば、環状のフリクションカット部を有するので、フリクションカット部よりもストレートロッド側の摩擦を低減することができる。
(13)本発明の少なくとも一実施形態に係る掘削ロッドは、上記(6)から(12)の何れか一つの杭孔施工システムに用いられる。
上記(13)の構成によれば、地盤の深さ方向での地質に関する情報を短時間で取得可能であって、地質に及ぼす影響が小さい杭孔施工システムに適用可能な掘削ロッドが提供される。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、地盤の地質情報を短時間で取得可能であって、地盤に及ぼす影響が小さい地質調査方法を採用した杭の杭孔施工方法、それに用いられる杭孔施工システム及び掘削ロッドが提供される。
本発明の一実施形態に係る既製杭の杭孔施工方法を概略的に示す図である。 図1に示した既製杭の杭孔施工方法を概略的に示すフローチャートである。 図2に示した調査工程を概略的に示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る杭孔施工システムを概略的に示す図である。 本発明の一実施形態に係る掘削ロッド及び掘削ロッドを概略的に示す図である。 本発明の一実施形態に係るドリルを概略的に示す図である。 本発明の一実施形態に係る掘削ロッドの要部を概略的に示す図である。 図7に示した周方向係合部及び軸方向係合部を説明するための図である。 図8に示した周方向係合部及び軸方向係合部の動作を説明するための図である。 調査工程における掘削液の吐出を概略的に示す図である。 本発明の一実施形態に係る吐出口及び弁体を概略的に示す図である。 本発明の一実施形態に係る杭孔を掘削する予定位置と調査孔を掘削する掘削位置とを概略的に示す図である。 セメントミルク吐出工程を概略的に示す図である。 本発明の他の一実施形態に係る掘削ロッドの要部を概略的に示す図である。 本発明の他の一実施形態に係る掘削ロッドの要部を概略的に示す図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
図1及び図2に示すように、幾つかの実施形態に係る既製杭の杭孔施工方法は、掘削ロッド3が取り付けられた重機の杭打機(不図示)を用いて既製杭(不図示)を建て込むための杭孔PHを掘削する掘削工程S40と、掘削工程S40の前に、掘削ロッド4が取り付けられた杭打機を用いて杭孔PHよりも小径の調査孔THを掘削する調査工程S10とを備えている。
図3に示すように、調査工程S10は、調査孔THを掘削しながら掘削ロッド4が取り付けられた杭打機に作用する地盤Bからの抵抗に対応する指標を計測する指標計測工程S11を含んでいる。
上記方法によれば、掘削ロッド4が取り付けられた杭打機を用いて杭孔PHよりも小径の調査孔THを掘削するので、地盤Bをほとんど緩めることなく、地盤Bの深さ方向での地質に関する情報を短時間で取得することができる。
また、一箇所の調査孔THを掘削するために必要な時間が短時間で済むために、複数の調査孔THを設けることが容易となる。これにより、地盤Bの水平方向での地質に関する情報を取得することができる。即ち、地盤Bの局所的な地層の傾斜や断層を確実に把握することができる。
上述した既製杭の杭施工方法において、掘削ロッド4が取り付けられる杭打機は、掘削ロッド3が取り付けられる杭打機と同一のものであってもよいし、掘削ロッド3が取り付けられる杭打機と異なる重機であってもよい。
上述した既製杭の杭孔施工方法は、例えば、杭孔施工システム1により実施可能である。
図4に示すように、幾つかの実施形態に係る杭孔施工システム1は、杭打機2、掘削ロッド3(図5参照)、掘削ロッド4、及び指標計測装置5を備えている。
図4に示すように、杭打機2は、地表に立設可能な支柱24と、支柱24に沿って上下動可能な回転駆動部26とを有する。回転駆動部26は例えば電動モータによって構成され、回転駆動部26には、掘削ロッド3及び掘削ロッド4が交換可能に取り付け可能である。杭打機2は、回転駆動部26によって掘削ロッド3又は掘削ロッド4を回転させながら、回転駆動部26を上下動させることによって、地盤Bに対し掘削ロッド3又は掘削ロッド4を上下動させることができる。
掘削ロッド3は、杭打機2の回転駆動部26に取り付け可能であり、杭孔PHを掘削可能である。掘削ロッド3は、施工現場の地盤Bの構造や強度、杭孔PHの形に応じて構造、形状及び径が選択される。例えば、掘削ロッド3は、図5(a)に示すように、先端に螺旋状の羽根が設けられたオーガヘッド31と外周に螺旋状の羽根が設けられたスクリューロッド32で構成され、杭孔PHの深さに応じて適切な数のスクリューロッド32が繋がれる。
図4に示すように、掘削ロッド4は、杭打機2の回転駆動部26に取り付け可能であり、杭孔PHよりも小径の調査孔THを掘削可能である。これにより、掘削ロッド4を用いて掘削する調査孔TH(例えば、Φ150mm)は、掘削ロッド3を用いて掘削する杭孔PH(例えば、Φ1200mm)よりも小径である(図1参照)。
図4に示すように、指標計測装置5は、調査孔THを掘削しながら掘削ロッド4が取り付けられた杭打機2に作用する地盤Bからの抵抗に対応する指標、例えば、回転駆動部26の電流値を計測可能である。
上記構成によれば、杭打機2の回転駆動部26に掘削ロッド4が取り付けられ、該掘削ロッド4で杭孔PHよりも小径の調査孔THを掘削するので、地質に及ぼす影響が小さく、地盤Bの深さ方向での地質に関する情報を短時間で取得することができる。
杭打機2に作用する地盤Bからの抵抗に対応する指標が杭打機2の回転駆動部26の電流値である場合に、指標計測装置5は深度計(不図示)及び電流計(不図示)を含んで構成される。電流計は、杭打機2の回転駆動部26に供給される電流値を計測可能であり、当該電流値は、地盤Bを掘削する際の地盤Bの抵抗値を表す。
指標計測装置5は、例えば杭打機2に配置される。指標計測装置5は、計測された計測データに基づいて報告書用データを出力可能である。指標計測装置5として、コンピュータやペンプロッタを用いることができる。
幾つかの実施形態に係る掘削ロッド4は、杭打機2の回転駆動部26に連結可能な掘削ロッドであって、図5(b)に示すように、円筒形状の平滑な外周面を有するストレートロッド41と、ストレートロッド41に接続されるドリル42とを含む。
上記構成によれば、ストレートロッド41が円筒形状の平滑な外周面を有するので、調査孔THを掘削する際の掘削抵抗を抑制することができる。これにより、調査孔THを掘削しながら杭打機2に作用する地盤Bからの抵抗に対応する指標を正確に計測することができる。
なお、ストレートロッド41は、ストレートロッド41同士を連結するために、両端部が中間部よりも大径に形成されていてもよい。
図6、図14及び図15に示すように、幾つかの実施形態では、ドリル42,62,72は、先細り形状で外周に螺旋状の溝422又は羽根622,722を有する。
上記構成によれば、ドリル42,62,72は、先細り形状を有しているので、地質によらず確実に掘削を行うことができる。また、ドリル42,62,72は、外周に螺旋状の溝422又は羽根622,722を有するので、ドリル42,62,72の先端で掘削された土砂を螺旋状の溝422又は羽根622,722に沿って排出することができる。
図6に示すように、幾つかの実施形態では、ドリル42は、先端421に掘削刃423が設けられている。これにより、地盤Bに含まれる礫等を砕き掘削を進めることができる。
図6に示すように、幾つかの実施形態では、ドリル42は、外周に複数の螺旋状の溝422を有し、一の螺旋状の溝422aと該一の螺旋状の溝422aと隣り合う他の螺旋状の溝422bとの間に螺旋状の稜線424を有する。
上記構成よれば、ドリル42の外周に円錐面(ランド部)がほとんど形成されないので、ドリル42の先端421で掘削された土砂を螺旋状の溝422に沿って効率的に排出することができる。
図6に示すように、幾つかの実施形態では、ドリル42は、スウェーデン式サウンディング試験に用いられるスクリューポイントと相似形である。スウェーデン式サウンディング試験に用いられるスクリューポイントは、本実施形態に係るドリル42と同様に、平滑な円筒面を有するロッドの先端に取り付けられる。スウェーデン式サウンディング試験は、地質調査の方法として普及しており、地盤強度を推定するための試験として確立されている。
上記構成によれば、ドリル42は、スウェーデン式サウンディング試験に用いられるスクリューポイントと相似形であるので、調査孔THの掘削によって得られた地盤Bの抵抗に関する指標が高い信頼性を有する。
図14及び図15に示すように、幾つかの実施形態では、ドリル62,72は、螺旋状の羽根622,722の先端に掘削刃622a,722aを有している。
上記構成によれば、螺旋状の羽根622,722の先端に掘削刃622a,722aを有しているので、螺旋状の羽根622,722の先端に有する掘削刃622a,722aで掘削された土砂を螺旋状の羽根622,722によって掻き上げることができる。
図14及び図15に示す実施形態では、螺旋状の羽根622,722が複数設けられているが、螺旋状の羽根622,722の枚数は図示する数に限られるものではなく、螺旋状の羽根622,722が一枚であってもよいし、図示する枚数よりも多くてもよい。
図1及び図2に示すように、幾つかの実施形態に係る既製杭の杭孔施工方法は、掘削ロッド4で掘削された土砂を掘削ロッド4の先端側に設けた土砂採取室に採取する土砂採取工程S20を更に備える。
従来は、掘削後にドリルを杭孔等から引き上げて、実際にドリルに付着した土砂を採取して地質を確認していたが、ドリルに付着した土砂から所望の深さの土砂を見つけ出すことは困難である。この点、上記方法によれば、掘削ロッド4の先端側に設けられた土砂採取室に土砂を採取するので、所望の深さの土砂を容易に入手することができる。
上述した杭孔施工方法は、例えば、掘削ロッド4により実施可能である。
図7及び図14に示すように、幾つかの実施形態では、掘削ロッド4は、ストレートロッド41とドリル42(62)との間にアダプタ43を更に含む。図8に示すように、アダプタ43は、ストレートロッド41に接続可能な外筒431と、ドリル42(62)に接続可能であって、外筒431と摺動可能に嵌合された内筒432と、ストレートロッド41の周方向にて、外筒431に対する内筒432の可動範囲の両側で、外筒431と内筒432とを係合可能な周方向係合部45とを有する。また、内筒432の内部には土砂採取室436が区画され、内筒432には、土砂採取室436と外部とを連通可能であって外筒431によって開閉可能な採取口437が形成され、外筒431と内筒432の相対変位に応じて、採取口437が開かれるように構成されている。
上記構成によれば、外筒431と内筒432の相対変位に応じて、採取口437を開くことで、ドリル42(62)によって掘削された所望の深さの土砂を土砂採取室436に確実に採取することができる。一方、外筒431と内筒432の相対変位に応じて、採取口437を閉じることで、不所望の深さの土砂が土砂採取室436に浸入することを防止することができる。
図8に示すように、幾つかの実施形態では、アダプタ43は、更に、ストレートロッド41の軸方向にて、外筒431に対する内筒432の可動範囲の両側で、外筒431と内筒432とを解除可能に係合させる軸方向係合部46を有する。
上記構成によれば、軸方向係合部46による係合を解除することで、内筒432に対し外筒431を軸方向に相対変位させ、採取口437を開閉することができる。一方、軸方向係合部46がストレートロッド41の軸方向にて外筒431と内筒432とを係合させることで、外筒431と内筒432との相対変位を規制することができ、採取口437が開いたままの状態、又は、採取口437が閉じたままの状態で、掘削ロッド4を回転させることができる。このように、採取口437が開いたままの状態で掘削ロッド4を回転させることで、土砂採取室436に土砂を確実に採取可能である。
図7及び図14に示すように、幾つかの実施形態では、外筒431は、ストレートロッド41の外径と同一の外径を有し、少なくともドリル42(62)側に内筒432を嵌合可能な筒状の嵌合筒部431aを有している。一方、内筒432は、ドリル42(62)の基端外径と同一又はそれよりも小さな外径を有し、少なくともストレートロッド41側に外筒431に嵌合可能な軸状の嵌合軸部432aを有している。外筒431の嵌合筒部431aは、内筒432の嵌合軸部432aに摺動可能に嵌合されている。
図8に示すように、幾つかの実施形態では、周方向係合部45及び軸方向係合部46はピン47と当該ピン47を相対変位可能に受け入れる溝48によって構成されている。ピン47は、外筒431の嵌合筒部431aの内周面から突出し、溝48は、内筒432の嵌合軸部432aの外周面に設けられている。溝48は、内筒432の軸方向に沿って延びる軸方向溝481と、該軸方向溝481の両側(下側及び上側)から、それぞれ内筒432の周方向に沿って部分的に延びる周方向溝482,483とを有する。
上記構成によれば、ピン47が周方向溝482,483の両端に当接している状態では、ストレートロッド41の周方向にて外筒431と内筒432とが係合させられる。また、ピン47が周方向溝482,483に嵌っている状態では、溝482,482の側縁にピン47が当接することにより、ストレートロッド41の軸方向にて外筒431と内筒432とが係合させられる。一方、ピン47が軸方向溝481に嵌まって移動している状態では、ストレートロッド41の軸方向での外筒431と内筒432の係合が解除される。かくして、外筒431の嵌合筒部431aの内周面から突出するピン47と内筒432の嵌合軸部432aの外周面に設けられた軸方向溝481及び周方向溝482,483によって、簡単な構成にて、周方向係合部45及び軸方向係合部46を構成可能である。
なお、以下の説明では、軸方向溝481の一側(下側)に設けられた周方向溝482を第1の周方向溝482とも称し、軸方向溝481の他側(上側)に設けられた周方向溝483を第2の周方向溝483とも称する。
図14及び図15に示すように、幾つかの実施形態では、ドリル62,72は、先細り形状で外周に螺旋状の羽根622,722を有し、該螺旋状の羽根622,722の先端に掘削刃622a,722aを有するとともに、外筒431は、ドリル62,72側に羽根622,722に連続する螺旋状の羽根63,73を有する。
上記構成によれば、螺旋状の羽根622,722の先端の掘削刃622a,722aで掘削された土砂は螺旋状の羽根622,722に沿って掻き上げることができ、さらに、掻き上げられた土砂を螺旋状の羽根63,73で沿って更に掻き上げることができる。
図7及び図14に示すように、幾つかの実施形態では、ドリル42,62は、先細り形状で外周に螺旋状の溝422又は羽根622を有し、採取口437は、螺旋状の溝422の延長線上又は螺旋状の羽根622の軸線方向に隣り合う部分の中間線CLの延長線上に位置している。
上記構成によれば、採取口437は、螺旋状の溝422の延長線上又は螺旋状の羽根622の螺旋軸の軸線方向に隣り合う部分の中間線CLの延長線上に位置しているので、ドリル42,62で掘削され、螺旋状の溝422又は螺旋状の羽根622の羽根に沿って排出された土砂は採取口437を通り、土砂採取室436に採取される。これにより、所望の深さの土砂を土砂採取室436に確実に採取することができる。
図9(a)に示すように、ピン47が第1の周方向溝482に嵌合している状態では、採取口437が嵌合筒部431aで閉鎖され(図7(a)参照)ている。この状態で、ストレートロッド41がドリル42の掘削方向R1に回転すると、ピン47が第1の周方向溝482の端に当接し、ストレートロッド41、外筒431、ピン47、内筒432、ドリル42の順に動力が伝達される。これにより、ドリル42(46)が掘削方向に回転し、地盤Bがドリル42(62)によって掘削される。
図9(a)に示す状態から、ドリル42の掘削方向R1と反対方向R2にストレートロッド41を回転させると、ストレートロッド41、外筒431、ピン47の順に動力が伝達される。これにより、図9(b)に示すように、ピン47が第1の周方向溝482の反対側の端まで移動し、軸方向溝481に臨む位置まで移動する。これにより、ストレートロッド41の軸方向にて外筒431と内筒432との係合が解除され、ピン47が軸方向溝481を移動可能となる。
図9(b)に示す状態からストレートロッド41を引き上げると、外筒431がストレートロッド41の軸方向にて上方に変位し、図9(c)に示すように、ピン47が軸方向溝481に沿って移動する。この外筒431の移動にしたがって採取口437が徐々に開放される。このとき、ピン47は軸方向溝481の側縁によって挟まれており、ストレートロッド41の周方向での外筒431と内筒432との相対変位が規制される。
図9(c)に示す状態から、更にストレートロッド41を引き上げると、図9(d)に示すように、ピン47が軸方向溝481の上端に到達し、第2の周方向溝483に臨む位置まで移動する。これにより、採取口437が開放され、全開状態となる。
また、ピン47が軸方向溝481の上端に到達すると、掘削方向R1にてピン47が第2の周方向溝483に沿って移動可能となる。
図9(d)に示す状態から、ドリル42の掘削方向R1にストレートロッド41を回転させると、ストレートロッド41、外筒431、ピン47の順に動力が伝達される。これにより、図9(e)に示すように、ピン47が第2の周方向溝483に沿って移動し、周方向溝483の端に当接する。
図9(e)に示すように、ピン47が第2の周方向溝483の端に当接した状態でストレートロッド41がドリル42の掘削方向R1に回転すると、採取口437が全開のまま、ストレートロッド41、外筒431、ピン47、内筒432、ドリル42の順に動力が伝達される(図7(b)参照)。これにより、ドリル42(62)が掘削方向に回転し、地盤Bがドリル42で掘削可能となり、採取口437から土砂採取室436に土砂が採取される。これにより、所望の深さの土砂が土砂採取室436に採取される。
土砂採取室436に土砂を採取後、図9(e)に示す状態から、ドリル42の掘削方向R1と反対方向R2にストレートロッド41を回転させると、ストレートロッド41、外筒431、ピン47の順に動力が伝達される。これにより、図9(d)に示すように、ピン47が第2の周方向溝483の端に移動し、軸方向溝481に臨む位置まで移動する。これにより、ピン47が軸方向溝481に沿って移動可能となる。
図9(d)に示す状態からストレートロッド41を下降させると、図9(c)に示すように、ピン47が軸方向溝481に沿って移動する。これにより、採取口437が徐々に閉鎖される。このとき、ピン47は軸方向溝481の側縁に挟まれており、ストレートロッド41の周方向での外筒431と内筒432との相対変位が規制される。
図9(c)に示す状態から、更にストレートロッド41を下降させると、図9(b)に示すように、ピン47が軸方向溝481の下端まで移動し、第1の周方向溝482に臨む位置まで移動する。これにより、採取口437が完全に閉鎖される。不所望の深さの土砂が土砂採取室436に浸入することを防止することができる。
図15に示すように、幾つかの実施形態では、掘削ロッド4は、ストレートロッド41とドリル72との間にアダプタ9を更に含む。アダプタ9は、ストレートロッド41に接続可能な内筒91と、ドリル72に接続可能であって、内筒91の外周を覆うように設けられた内筒91を摺動可能に嵌合する外筒92と、ストレートロッド41の周方向にて、内筒91に対する外筒92の可動範囲の両側で、内筒91と外筒92とを係合可能な周方向係合部93とを有する。また、内筒91の内部には土砂採取室911が区画され、内筒91には、土砂採取室911と外部とを連通可能であって外筒92によって開閉可能な採取口912が形成され、内筒91と外筒92の相対変位に応じて、採取口912が開かれるように構成されている。
上記構成によれば、内筒91と外筒92の相対変位に応じて、採取口912を開くことで、ドリル72によって掘削された所望の深さの土砂を土砂採取室911に確実に採取することができる。一方、内筒91と外筒92の相対変位に応じて、採取口912を閉じることで、不所望の土砂が土砂採取室911に進入することを防止することができる。
上述した実施形態では、ドリル72を外筒92に接続可能としたが、ドリル72を内筒に接続可能とするものでもよい。
図15に示すように、幾つかの実施形態では、内筒91は、ストレートロッド41の外径と同一の外径を有し、外筒92は、ドリル72の基端外径よりも小さな外径を有し、内筒91が摺動可能に嵌合される大きさの内径を有している。内筒91は外筒92に摺動可能に嵌合されている。
図15に示すように、幾つかの実施形態では、外筒92は、ドリル72側とストレートロッド41側にそれぞれフランジ921,922(以下、ドリル側のフランジを「ドリル側フランジ921」といい、ストレートロッド41側のフランジ922を「ロッド側フランジ922」という)を有している。
ドリル側フランジ921及びロッド側フランジ922は環状であって、ドリル側フランジ921は、ドリル72とドリル72よりも上方の掘削ロッド4の部分との間の境界を成している。外筒92と内筒91との間には周方向係合部93が設けられる。
図15に示すように、幾つかの実施形態では、周方向係合部93は、内筒91の外周面から突出する突起931と該突起931が嵌るようにロッド側フランジ922のストレートロッド41側に設けられる溝932により構成されている。溝932は、ストレートロッド41の周方向に延びている。
上記構成によれば、内筒91の外周面から突出する突起931が外筒92のロッド側フランジ922のストレートロッド41側の面に設けられる溝932に嵌合される。そして、突起931が溝932の両端に当接することによって、ストレートロッド41の周方向にて内筒91と外筒92とが係合する。一方、突起931は溝932に沿って移動可能であり、溝932の長さに応じて、ストレートロッド41の周方向での外筒92と内筒91との相対変位が許容される。
図15に示すように、幾つかの実施形態では、内筒91と外筒92の相対変位に応じて、内筒91の採取口912を開閉可能な外窓913が外筒92に設けられている。
上記構成によれば、ストレートロッド41の周方向での内筒91と外筒92との相対変位に応じて、内筒91の採取口912と外筒92の外窓913が重なると、採取口912が開かれる。一方、外筒92の外窓913が内筒91の採取口912から外れると、採取口912が閉じられる。この結果として、簡単な構成にて、採取口912を開閉することができる。
図15に示すように、幾つかの実施形態では、ドリル72は、先細り形状で外周に螺旋状の羽根722を有し、採取口912は、採取口912が開放されたときに、螺旋状の羽根722の軸線方向に隣り合う部分の中間線CLの延長線上に位置し、外窓913は、螺旋状の羽根73と羽根73の中間線CL2上に位置している。
上記構成によれば、外窓913は、螺旋状の羽根73と羽根73の中間線CL2上に位置しているので、ドリル72で掘削され、螺旋状の羽根73に沿って掻き上げられた土砂は外窓913及び採取口912を通り土砂採取室911に採取される。これにより、所望の深さの土砂を土砂採取室911に確実に採取することができる。
図15(a)に示すように、内筒91と外筒92の相対変位が許容される範囲の一側で、内筒91の外周面から突出する突起931が外筒92のロッド側フランジ922のストレートロッド41側の面に設けられる溝932の端に当接する。この状態では、外窓913は採取口912から外れており、採取口912が外筒92で閉鎖されている。そして、この状態で、ストレートロッド41がドリル72の掘削方向R1に回転すると、ストレートロッド41、内筒91、突起931、外筒92、ドリル72の順に動力が伝達される。これにより、ドリル72が掘削方向R1に回転し、地盤Bがドリル72によって掘削される。
図15(a)に示す状態から、ドリル72の掘削方向R1と反対方向R2にストレートロッド41を回転させると、ストレートロッド41、内筒91、突起931の順に動力が伝達される。これにより、図15(b)に示すように、突起931が溝932に沿って移動する。
そして、内筒91と外筒92の相対変位が許容される範囲の他側で、突起931が溝932の端に当接する。この状態で採取口912と外窓913とが重なり、採取口912が開放される。
図15(b)に示す状態から、ドリル72の掘削方向R1にストレートロッド41を回転させると、ストレートロッド41、内筒91、突起931の順に動力が伝達される。これにより、図15(c)に示すように、突起931が溝932に沿って移動する。
そして、内筒91と外筒92の相対変位が許容される範囲の一側で、突起931が溝932の端に当接する。この状態で採取口912が外筒92で閉鎖され、採取口912が閉鎖される。
上記構成によれば、ストレートロッド41をドリル72の掘削方向R1と掘削方向R1と反対方向R2とに交互に回転させることにより、ドリル72で掘削された土砂が土砂採取室911に採取される。これにより、所望深さの土砂を土砂採取室911に確実に採取することができる。
また、ストレートロッド41をドリル72の掘削方向R1に回転させることにより、採取口912が確実に閉鎖され、不所望の深さの土砂が土砂採取室911に進入することを防止することができる。
図10に示すように、幾つかの実施形態に係る既製杭の杭孔施工方法は、調査工程S10において、調査孔THを掘削しながら掘削ロッド4の先端側から調査孔THの壁面に向けて掘削液DFを吐出させる。掘削液DFは、例えば水やベントナイト水である。
上記方法によれば、調査孔THを掘削しながら掘削ロッド4の先端側から調査孔THの壁面に向けて掘削液DFが吐出される。これにより、掘削ロッド4と地盤Bとの間に掘削液が供給され、これらの間に生じる摩擦を低減することができる。このように摩擦が低減されることで、杭打機2に作用する地盤Bからの抵抗に対応する指標を正確に計測することができる。
また、採取口437よりも上方で掘削液DFを吐出するので掘削液DFは上方へ流れる。このように掘削液DFが上方に流れることで、採取土砂に含まれることが無い。さらに、掘削中の場(ドリル42の周囲)を乱さない。
上述した既製杭の杭孔施工方法は、例えば、掘削ロッド4により実施可能である。
図11に示すように、幾つかの実施形態では、アダプタ43は、外筒431の外周面に開口する吐出口433と、アダプタ43の軸線に沿ってアダプタ43の内部に設けられ、吐出口433を通じてアダプタ43の外側と連通可能な内部流路434と、吐出口433を開閉可能であり、内部流路を通り吐出口433に供給された液体の吐出圧で吐出口433を開くように構成された弁体44とを有している。
上記構成によれば、吐出口433から吐出された掘削液DFが掘削ロッド4と調査孔THの壁面との間に供給され、調査孔THの掘削の際に掘削ロッド4と調査孔THとの間に生じる摩擦を低減することができる。これにより、調査孔THを掘削しながら杭打機2に作用する地盤Bからの抵抗に対応する指標を正確に計測することができる。
図11に示す実施形態では、弁体44は、例えば、ゴム等の可撓性材料で作成され、吐出口433の周りに設けられた座(不図示)にボルト441で固定されている。
なお、上述した掘削ロッド4では、吐出口433をアダプタ43の外筒431の外周面に開口するものとしたが、アダプタ43を省略してドリル42とストレートロッド41を直接連結する場合には、ストレートロッド41の外周面に開口するものとしてもよい。
図10に示すように、幾つかの実施形態では、掘削ロッド4は、アダプタ43と一体に設けられ、アダプタ43よりも大径であってドリル42と同径以上である環状のフリクションカット部435を更に有し、フリクションカット部435は、ドリル42と吐出口433との間に位置している。
上記構成によれば、環状のフリクションカット部435を有するので、フリクションカット部435よりもストレートロッド41側の摩擦を低減することができる。
図12に示すように、幾つかの実施形態に係る既製杭の杭孔施工方法は、調査工程S10において、杭孔PHを掘削する予定位置P1に調査孔TH1を掘削する。
上記方法によれば、杭孔PHを掘削する予定位置P1に調査孔TH1を掘削する。これにより、杭孔PHを掘削する予定位置P1において、地盤Bが緩むことなく地盤Bの深さ方向での地質に関する情報を短時間で取得可能である。
好ましくは、杭孔PHを掘削する全ての予定位置P1において、調査孔TH1を掘削する。一箇所の調査孔TH1を掘削するために必要な時間が短時間で済むために、複数の調査孔TH1を設けることが容易となる。これにより、地盤Bの水平方向での地質に関する情報を取得することができる。即ち、地盤Bの局所的な地層の傾斜や断層を確実に把握することができる。
なお、本実施形態においては、杭孔PHを掘削する予定位置P1内に調査孔TH1を掘削する場合について説明したが、この位置に限定されるものではない。例えば、杭孔PH以外の箇所であって、杭孔PHと当該杭孔PHに隣接する杭孔PHとの間の調査孔TH2や最外殻の杭孔PHと敷地の外周縁との間の調査孔TH3を設けても良い。要は杭の施工現場の敷地内であれば何処でも良く、施主や設計事務所等と相談して決定される位置である。
なお、図12において、符号PCは、建て込まれた既製杭の杭頭に設置されるパイルキャップであり、符号BEは、パイルキャップPCとパイルキャップPCとの間に設置される梁である。
図12に示す実施形態では、調査孔TH1の直径は、約150mm以上約250mm以下である。
上記方法によれば、調査孔TH1の直径が約150mm以上約250mm以下であり、杭孔PHに対して調査孔TH1が十分に小さいので、杭孔PHを掘削する予定位置P1において、地質に与える影響を十分に小さくでき、地質の低下を招かずに済む。
図13に示すように、幾つかの実施形態に係る既製杭の杭孔施工方法は、調査工程S10の後に、掘削ロッド4の先端側から調査孔TH1にセメントミルクCMを吐出させるセメントミルク吐出工程S30を更に備える。
上記方法によれば、調査孔TH1にセメントミルクCMが充填され、硬化することで、調査孔が塞がれ、調査孔TH1に地下水が流入することが防止される。この結果として、調査孔周辺の地盤Bが緩むことを防止できる。
図13に示す実施形態では、調査工程S10において、杭孔PHを掘削する予定位置P1に調査孔TH1を掘削し、セメントミルク吐出工程S30で該調査孔TH1にセメントミルクCMを吐出させる。
上記方法によれば、杭孔PHを掘削する予定位置P1に調査孔TH1を掘削し、その後、該調査孔TH1にセメントミルクCMが充填され、硬化することで、調査孔TH1が塞がれ、調査孔TH1に地下水が流入することが防止される。この結果として、杭孔PHを掘削する予定位置P1に調査孔TH1を掘削しても、杭孔PHを掘削する予定位置(調査孔周辺)の地盤Bが緩むことを防止できる。
上述した既製杭の杭孔施工方法は、上述した掘削ロッド4により実施可能である。
すなわち、吐出口433からセメントミルクCMを吐出すれば、調査孔THから掘削ロッドを抜く際、調査孔THにセメントミルクCMを充填することができる。
本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
1 杭孔施工システム
2 杭打機
26 回転駆動部
3 掘削ロッド
31 オーガヘッド
32 スクリューロッド
4 掘削ロッド
41 ストレートロッド
42 ドリル
421 先端
422,422a,422b 螺旋状の溝
423 掘削刃
424 螺旋状の稜線
43 アダプタ
431 外筒
431a 嵌合筒部
432 内筒
432a 嵌合軸部
433 吐出口
434 内部流路
435 フリクションカット部
436 土砂採取室
437 採取口
44 弁体
441 ボルト
45 周方向係合部
46 軸方向係合部
47 ピン
48 溝
481 軸方向溝
482 第1の周方向溝
483 第2の周方向溝
5 施工管理装置
62 ドリル
622 羽根
622a 掘削刃
63 羽根
72 ドリル
722 羽根
73 羽根
722a 掘削刃
9 アダプタ
91 内筒
912 採取口
913 外窓
92 外筒
921 ドリル側フランジ
922 ロッド側フランジ
93 周方向係合部
931 突起
932 溝
B 地盤
PH 杭孔
P1 予定位置
TH1〜3 調査孔
DF 掘削液
CM セメントミルク
S10 調査工程
S11 指標計測工程
S20 土砂採取工程
S30 セメントミルク吐出工程
S40 掘削工程

Claims (13)

  1. 掘削ロッドが取り付けられた重機を用いて杭を建て込むための杭孔を掘削する掘削工程と、
    前記掘削工程の前に、掘削ロッドが取り付けられた重機を用いて前記杭孔よりも小径の調査孔を掘削する調査工程と
    を備え、
    前記調査工程は、前記調査孔を掘削しながら前記掘削ロッドが取り付けられた重機に作用する地盤からの抵抗に対応する指標を計測する指標計測工程を含むことを特徴とする杭の杭孔施工方法。
  2. 前記掘削ロッドで掘削された土砂を所望の深度位置で前記掘削ロッドの先端側に設けた土砂採取室に採取する土砂採取工程を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の杭の杭孔施工方法。
  3. 前記調査工程において、前記調査孔を掘削しながら前記掘削ロッドの先端側から前記調査孔の壁面に向けて掘削液を吐出させることを特徴とする請求項1又は2に記載の杭の杭孔施工方法。
  4. 前記調査工程において、前記杭孔を掘削する予定位置に前記調査孔を掘削することを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の杭の杭孔施工方法。
  5. 前記調査工程の後に、前記掘削ロッドの先端側から前記調査孔にセメントミルクを吐出させるセメントミルク吐出工程を更に備えることを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の杭の杭孔施工方法。
  6. 重機と、
    前記重機の回転駆動部に取り付け可能であり、杭孔を掘削可能な掘削ロッドと、
    前記重機の回転駆動部に取り付け可能であり、前記杭孔よりも小径で地質調査用の調査孔を掘削可能な掘削ロッドと、
    前記調査孔を掘削しながら前記掘削ロッドが取り付けられた重機に作用する地盤からの抵抗に対応する指標を計測可能な指標計測装置と
    を備えることを特徴とする杭孔施工システム。
  7. 前記掘削ロッドは、
    前記重機の回転駆動部に連結可能な掘削ロッドであって、
    円筒形状の平滑な外周面を有するストレートロッドと、
    前記ストレートロッドに接続されるドリルと
    を含むことを特徴とする請求項6に記載の杭孔施工システム。
  8. 前記ドリルは、先細り形状で外周に螺旋状の溝又は羽根を有することを特徴とする請求項7に記載の杭孔施工システム。
  9. 前記掘削ロッドは、前記ストレートロッドと前記ドリルとの間にアダプタを更に含み、
    前記アダプタは、
    前記ストレートロッド又は前記ドリルの何れか一方に接続可能な外筒と、
    前記ストレートロッド又は前記ドリルの何れか他方に接続可能であって、前記外筒と摺動可能に嵌合された内筒と、
    前記ストレートロッドの周方向にて、前記外筒に対する前記内筒の可動範囲の両側で、前記外筒と前記内筒とを係合可能な周方向係合部と
    を有し、
    前記内筒の内部には土砂採取室が区画され、
    前記内筒には、前記土砂採取室と外部とを連通可能であって前記外筒によって開閉可能な採取口が形成され、
    前記外筒と前記内筒の相対変位に応じて、前記採取口が開かれるように構成されている
    ことを特徴とする請求項7又は8に記載の杭孔施工システム。
  10. 前記ドリルは、先細り形状で外周に螺旋状の溝又は羽根を有し、
    前記採取口は、前記螺旋状の溝の延長線上又は前記螺旋状の羽根の軸線方向に隣り合う部分の中間線の延長線上に位置していることを特徴とする請求項9に記載の杭孔施工システム。
  11. 前記アダプタは、
    前記外筒の外周面に開口する吐出口と、
    前記アダプタの軸線に沿って前記アダプタの内部に設けられ、前記吐出口を通じて前記アダプタの外側と連通可能な内部流路と、
    前記吐出口を開閉可能であり、前記内部流路を通り前記吐出口に供給された液体の吐出圧で前記吐出口を開くように構成された弁体と
    を有することを特徴とする請求項9又は10に記載の杭孔施工システム。
  12. 前記掘削ロッドは、
    前記アダプタと一体に設けられ、前記アダプタよりも大径であって前記ドリルと同径以上の環状のフリクションカット部を更に有し、
    前記フリクションカット部は、前記ドリルと前記吐出口との間に位置している請求項9から11の何れか一項に記載の杭孔施工システム。
  13. 請求項6から請求項12の何れか一項に記載の杭孔施工システムに用いられる掘削ロッド。
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