JP6812232B2 - 杭孔の孔壁検査方法 - Google Patents
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Description
また、弾性波速度を利用して杭孔の孔壁の固さを判定するためのPS検層プローブ(PS検層用装置)を用いて、杭孔の孔底側の孔壁が支持層に達しているか否かを検査することも知られている(特許文献2参照)。
本発明は、杭孔の孔壁が杭の支持力を確保できる支持層に達したか否かを示す信頼性の高い検査結果を得ることが可能な杭孔の孔壁検査方法を提供するものである。
また、地盤に形成された杭孔の孔壁が支持層に達しているか否かを検査するための杭孔の孔壁検査方法であって、杭孔を形成するための掘削用のバケットに測定手段を取付けて当該測定手段を孔壁に押し付けて当該孔壁の地盤状態を検査するに際して、掘削用のバケットとして、杭孔を形成するためのドリリングバケットを用いるとともに、測定手段として、ドリリングバケットの外周面より外側に突出した状態、又は、ドリリングバケットの外周面より外側に突出しない状態に設定可能な測定手段を用い、掘削時においては、測定手段をドリリングバケットの外周面より外側に突出しない状態に設定し、ドリリングバケットを用いて地盤を掘削して杭孔を形成した後においては、測定手段をドリリングバケットの外周面より外側に突出させて孔壁に押し付けることにより当該孔壁の地盤状態を検査することを特徴とする。
本発明に係る杭孔の孔壁検査方法によれば、測定手段を杭孔の孔壁に押し付けて当該孔壁の地盤状態を検査することにより、孔壁の地盤状態を示す信頼性の高い検査結果を得ることが可能となる。また、測定手段を杭孔の孔壁に押し付けて孔壁が支持層に達したか否かを判定するため、杭孔の孔底側の孔壁の地盤状態を検査する場合でもスライム等の沈殿物が障害とならず、信頼性の高い検査を行うことができる。また、杭孔の孔壁全体を検査することが可能となるため、支持層に到達した孔壁の深さ位置がわかるようになって、当該深さ位置から杭孔の根入り深さを求めることができるようになり、杭底の位置を適切に決めることができるようになる。また、拡底バケット、又は、ドリリングバケットを使用して検査を行うことが可能となる。
また、孔壁の周方向に沿った複数の部分の地盤状態を検査するので、杭孔の孔壁の周囲全体が支持層に達しているか否かを判定できるようになり、杭孔の孔壁の周囲全体が支持層に支持された信頼性の高い杭を施工できるようになる。
また、測定手段を杭孔の孔壁の周方向に沿って移動させることにより、孔壁の周方向に沿った複数の部分の地盤状態を検査することを特徴とする。
また、掘削用のバケットを杭孔の上下方向に移動させることにより、測定手段で杭孔の孔壁全体を検査することを特徴とする。
また、測定手段が孔壁に押し付けられた際に当該測定手段が孔壁から受ける反力を孔壁に伝達するようにしたことを特徴とする。
また、複数の測定手段を設け、各測定手段がそれぞれ孔壁に押し付けられた際に他の測定手段が孔壁から受ける反力を孔壁に伝達するようにしたことを特徴とする。
実施形態1に係る杭孔の孔壁検査方法(以下「検査方法」と略す)は、杭孔の杭孔底側に拡幅部を形成するための拡底バケットを用いて地盤に形成された杭孔の杭孔底側の孔壁が支持層に達しているか否かを検査するために当該孔壁の地盤状態を検査する方法であり、以下、当該検査方法を実現するための実施形態1に係る杭孔の孔壁検査装置(以下「検査装置」と略す)について説明する。
そして、本体21に設けられた図外のウインチでワイヤー22を繰り出したり巻き上げることで、ドリリングバケット又は拡底バケット3が昇降可能に構成され、かつ、本体21に支持されたアーム24の先端に配置された回転駆動装置25によりケリーバー23を下方に押し込みながら回転させることで、ドリリングバケット又は拡底バケット3がケリーバー23の中心軸を回転中心として回転可能に構成される。
各拡幅翼40,40は、それぞれ上部拡幅翼41と下部拡幅翼42とを備える。
各下部拡幅翼42,42が、基部32を形成する円弧壁の周方向端部にヒンジ45を介して回転可能に連結されている。
また、拡幅時においては、各拡幅翼40,40の上部拡幅翼41,41及び下部拡幅翼42,42が、支柱30から離れる方向に移動するように構成される。
従って、拡底バケット3は、各拡幅翼40,40の上部拡幅翼41,41及び下部拡幅翼42,42を杭孔底で拡幅させながら支柱30を回転させることにより、杭孔底側に、支柱30の中心から拡幅翼40の上部拡幅翼41及び下部拡幅翼42の最外周位置までの距離を半径とした下部円柱状上部円錐状の拡底孔を掘削できる構成となっている。
ヒンジ52,54は、水平方向に回動自在なヒンジにより構成される。
掘削機2のケリーバー23の先端部に図外のドリリングバケットを取付け、当該ドリリングバケットを用いて地盤を掘削して杭孔を形成した後、ドリリングバケットを拡底バケット3に交換して、この拡底バケット3を杭孔の孔底側に設置する。その後、拡幅手段として油圧シリンダー55を作動させて各拡幅翼40,40を拡幅することにより、各拡幅翼40,40の各下部拡幅翼42,42の開翼時の最外部49,49に取付けられた測定手段4としての土圧計が孔底側の孔壁に押し付けられて当該孔壁の圧力を測定する。
即ち、油圧シリンダー55に油圧を供給することにより測定手段4が孔壁に押し付けられるので、当該油圧シリンダー55が測定手段4を孔壁に押し付ける押圧手段として機能する。
また、実施形態1の測定装置は、測定手段4を複数備え、各測定手段4はそれぞれ孔壁に押し付けられた際に他の測定手段4が孔壁から受ける反力を孔壁に伝達する反力伝達手段として機能することになる。
そして、杭孔底側孔壁の評価値が基準評価値に達した後、当該杭孔内に鉄筋籠を挿入し、杭孔内の泥水をコンクリートに置換して場所打ちコンクリート杭を施工することにより、杭底側の周面が支持層に確実に支持された信頼性の高い場所打ちコンクリート杭を施工できるようになる。
尚、下部拡幅翼42の変位量は、油圧シリンダー55のピストンロッド56の伸長量に対応するので、油圧シリンダー55のピストンロッド56の伸長量を図外の変位センサ(ストロークセンサ)や測距センサ等で測定することで求めるようにすればよい。
また、油圧シリンダー55に一定の油圧を供給してピストンロッド56を伸長させることで土圧計を地盤に押し付けた場合の圧力値を評価値として用いてもよい。
また、ピストンロッド56の先端に測定手段4としての硬度計を設けて当該硬度計を地盤に押し付けることによって、当該硬度計で測定された硬度値を評価値として用いてもよい。
また、測定手段4を杭孔底側の孔壁に押し付けて杭孔底側の孔壁が支持層に達したか否かを判定するため、スライム等の沈殿物が障害とならず、信頼性の高い検査を行うことができる。即ち、測定手段4を、スライム等の沈殿物が溜まっている孔底に押し付けるのではなく、孔壁に押し付けて検査を行うため、スライム等の沈殿物が障害とならず、信頼性の高い検査を行うことができる。
また、測定手段4を複数備え、各測定手段4,4は油圧シリンダー55,55でそれぞれ孔壁に押し付けられた際に他の測定手段4が孔壁から受ける反力を孔壁に伝達する反力伝達手段として機能するので、孔壁の周方向に沿った複数の部分の地盤状態を検査することが可能となり、杭孔の孔壁の周囲全体が支持層に達しているか否かを判定できるようになるので、杭孔の孔壁の周囲全体が支持層に支持された信頼性の高い杭を施工できるようになる。即ち、図2(b)に示すように、2つの測定手段4,4がそれぞれ油圧シリンダー55,55によって杭孔の径方向に沿った反対方向に押圧されて孔壁に突っ張るような状態となって、孔壁の互いに向かい合う2つの部分の地盤状態を一度に検査することが可能となる。従って、支柱30を少しずつ回転させて複数回検査を行うことによって、杭孔の孔壁の周囲全体が支持層に達しているか否かを判定できるようになる。
また、支柱30を少しずつ回転させて検査を行うことにより、孔壁の周方向に沿った各位置での地盤の状態が詳細にわかる。従って、孔壁の周囲の地盤全体が支持層に達していることや、孔壁の周囲の地盤の一定の部分が支持層に達しているが孔壁の周囲の地盤のある部分が支持層に達していないことがわかるようになり、例えば、支持層の境界が杭孔の周囲で斜めになっていることがわかるようになる。孔壁の周囲の地盤全体が支持層に達していない場合、孔壁の周囲の地盤全体が支持層に達するまで杭孔の底をさらに掘削し、孔壁の周囲の地盤全体が支持層に達した後、所望の根入り深さになるまで杭孔の底をさらに掘削することにより、杭を支持層に確実に支持させることができる杭孔を形成することが可能となる。
また、拡底バケット3を使用して検査を行うことが可能となり、経済的かつ効率的に検査を行える。
実施形態2に係る検査装置は、アースドリル機等の掘削機2と、掘削機2に昇降可能及び回転可能に取付けられるドリリングバケット6と、杭孔底側の孔壁に圧接することが可能なようにドリリングバケット6の外周面66よりも突出するように設けられて当該孔壁の地盤状態を測定する測定手段4と、測定手段4を孔壁に押し付ける押圧手段とを備える。
バケット本体61の中心軸と直交する直交軸(直径軸)と各油圧シリンダー70,70の中心軸とが一致するように、各油圧シリンダー70,70がバケット本体61に取付けられることが好ましいが、バケット本体61の中心軸と直交する直交軸(直径軸)と各油圧シリンダー70,70の中心軸とが一致しないように各油圧シリンダー70,70がバケット本体61に取付けられた構成であっても構わない。
尚、図3(a)に示すように、各油圧シリンダー70,70のシリンダー72,72同士を連結部材73で連結した構成とすることで、各測定手段4,4が油圧シリンダー70,70でそれぞれ孔壁に押し付けられた際に他の測定手段4が孔壁から受ける反力を孔壁に伝達する反力伝達手段として機能するように構成されている。例えば、バケット本体61の中心軸と直交する直交軸(直径軸)と各油圧シリンダー70,70の中心軸とが一致するように配置されて、各油圧シリンダー70,70のピストンロッド71,71がそれぞれ孔壁の周方向に沿った互いに180°離れた位置に突っ張るように各測定手段4,4を押し付けた際に、各測定手段4,4が孔壁から受ける反力を孔壁に伝達する反力伝達手段として機能するように構成されている。
即ち、測定手段4を複数備え、各測定手段4,4は油圧シリンダー70,70でそれぞれ孔壁に押し付けられた際に他の測定手段4が孔壁から受ける反力を孔壁に伝達する反力伝達手段として機能するように構成されている。
ドリリングバケット6を用いて地盤を掘削して杭孔を形成した後、各油圧シリンダー70,70を動作させて各ピストンロッド71,71の先端に設けられた土圧計を孔底側の孔壁に押し付けて当該孔壁の圧力を測定する。
実施形態2の場合、ドリリングバケット6を用いて地盤を掘削して杭孔を形成した後、そのまま連続して、杭孔底側孔壁の地盤状態の検査を行うことが可能となる。即ち、杭孔施工と杭孔底側孔壁の地盤状態の検査とを連続して行うことが可能となる。
尚、例えば、圧力を検出してから所定の圧力値が測定されるまでの地盤の凹み量を測距センサ等で測定し、この凹み量を地盤の剛性を評価するための評価値として評価してもよい。
また、油圧シリンダー70に一定の油圧を供給してピストンロッド71を伸長させることで土圧計を地盤に押し付けた場合の圧力値を評価値として用いてもよい。
また、ピストンロッド71の先端に測定手段4としての硬度計を設けて当該硬度計を地盤に押し付けることによって、当該硬度計で測定された硬度値を評価値として用いてもよい。
また、測定手段4を杭孔底側の孔壁に押し付けて杭孔底側の孔壁が支持層に達したか否かを判定するため、スライム等の沈殿物が障害とならず、信頼性の高い検査を行うことができる。
また、測定手段4を複数備え、各測定手段4,4は油圧シリンダー70,70でそれぞれ孔壁に押し付けられた際に他の測定手段4が孔壁から受ける反力を孔壁に伝達する反力伝達手段として機能するように構成されているので、孔壁の周方向に沿った複数の部分の地盤状態を検査することが可能となり、杭孔の孔壁の周囲全体が支持層に達しているか否かを判定できるようになるので、杭孔の孔壁の周囲全体が支持層に支持された信頼性の高い杭を施工できるようになる。
また、ドリリングバケット6を少しずつ回転させて検査を行うことにより、孔壁の周方向に沿った各位置での地盤の状態が詳細にわかる。従って、孔壁の周囲の地盤全体が支持層に達していることや、孔壁の周囲の地盤の一定の部分が支持層に達しているが孔壁の周囲の地盤のある部分が支持層に達していないことがわかるようになり、例えば、支持層の境界が杭孔の周囲で斜めになっていることがわかるようになる。孔壁の周囲の地盤全体が支持層に達していない場合、孔壁の周囲の地盤全体が支持層に達するまで杭孔の底をさらに掘削し、孔壁の周囲の地盤全体が支持層に達した後、所望の根入り深さになるまで杭孔の底をさらに掘削することにより、杭を支持層に確実に支持させることができる杭孔を形成することが可能となる。
また、ドリリングバケット6を使用して検査を行うことが可能となり、経済的かつ効率的に検査を行える。
回転駆動装置25を備えた掘削機2により、実施形態1又は実施形態2の測定手段4を杭孔底側の孔壁の周方向に沿って移動させて、当該孔壁の周方向に沿った複数の部分の地盤状態を検査する。即ち、測定手段4を杭孔底側の孔壁の周方向に沿って移動させる移動手段としての回転駆動装置25を備えたので、杭孔底側の孔壁の周囲全体が支持層に達しているか否かを判定できるようになり、底側の周囲全体が支持層に支持された信頼性の高い杭を施工できるようになる。また、孔壁の周囲の地盤全体が支持層に達していることや、孔壁の周囲の地盤の一定の部分が支持層に達しているが孔壁の周囲の地盤のある部分が支持層に達していないことがわかるようになり、杭を支持層に確実に支持させることができる杭孔を形成することが可能となる。
単に孔壁に押し当てられる手段、例えば、孔壁を押圧する押圧板等の押圧部により測定手段を構成した場合、油圧シリンダー等の押圧手段により押圧部を介して孔壁に所定の荷重を加えた場合の孔壁の変位量(油圧シリンダーのピストンロッドの伸長量)を評価値として用いればよい。即ち、支持層として必要な孔壁の条件として、予め、孔壁に加える所定の荷重と当該所定の荷重を加えた場合の孔壁の所定の変位量との関係を求めておいて、孔壁に所定の荷重を加えた場合に孔壁の変位量が所定の変位量よりも小さければ当該孔壁が支持層に達していると判定する。
尚、当該押圧部は、例えば、先端部を湾曲面状あるいは先端部を球面状等に形成して孔壁面に接触する面積を大きくすることで孔壁に貫入しにくいように構成されたものを用いることが好ましい。
また、単に孔壁に貫入する手段、例えば、孔壁を貫入する貫入棒等の貫入部により測定手段を構成した場合、油圧シリンダー等の押圧手段により貫入部を介して孔壁に所定の荷重を加えた場合の孔壁に対する貫入部の貫入量(油圧シリンダーのピストンロッドの伸長量)を評価値として用いればよい。即ち、支持層として必要な孔壁の条件として、予め、孔壁に加える所定の荷重と当該所定の荷重を加えた場合の貫入部の所定の貫入量との関係を求めておいて、孔壁に所定の荷重を加えた場合に貫入部の貫入量が所定の貫入量よりも小さければ当該孔壁が支持層に達していると判定する。
尚、当該貫入部は、例えば、先端部を円錐状、角錐状、先鋭状、柱状等に形成して孔壁面に接触する面積を小さくすることで孔壁に貫入しやすいように構成されたものを用いることが好ましい。
また、油圧シリンダー等の押圧手段を操作して上述した測定手段としての押圧部や貫入部を杭孔の孔壁の地盤に押し付けて当該地盤に所定の荷重を加えた場合の押圧抵抗や貫入抵抗を評価値として用いてもよい。この場合、支持層として必要な地盤の条件として、予め、地盤に加える所定の荷重と当該所定の荷重を加えた場合の押圧抵抗や貫入抵抗との関係を求めておいて、孔壁の地盤に所定の荷重を加えた場合に押圧抵抗や貫入抵抗が所定値よりも大きければ当該孔壁が支持層に達していると判定する。
上述した評価値としての孔壁の変位量(地盤の沈み込み量)、貫入部の貫入量は、測定器としての図外の変位センサ(ストロークセンサ)や測距センサ等で測定すればよい。また、上述した評価値としての押圧抵抗、貫入抵抗は、測定器としての油圧シリンダーへの油圧供給量、あるいは、上述した押圧部や貫入部の先端に設けた図外の測定器としてのロードセル等で計測される荷重値等で測定すればよい。
例えば、バケット本体61の外周面66に測定手段4を備えたドリリングバケット6を回転させて地盤を少しづつ掘削し、掘削後の孔の孔壁の状態を、測定手段4を作動させて検査することにより、杭孔の孔壁の状態を地上側から順番に検査していくことが可能となり、杭孔の孔壁全体を検査することが可能となる。この場合、支持層に到達した孔壁の深さ位置がわかるようになるので、当該深さ位置から杭孔の根入り深さを求めることができるようになり、杭底の位置を適切に決めることができるようになる。
6 ドリリングバケット、25 回転駆動装置(移動手段)、40 拡幅翼、
49 拡幅翼の開翼時の最外部、55,70 油圧シリンダー(押圧手段)、
66 ドリリングバケットの外周面。
Claims (7)
- 地盤に形成された杭孔の孔壁が支持層に達しているか否かを検査するための杭孔の孔壁検査方法であって、
杭孔を形成するための掘削用のバケットに測定手段を取付けて当該測定手段を孔壁に押し付けて当該孔壁の地盤状態を検査するに際して、
掘削用のバケットとして、杭孔の杭孔底側に拡幅部を形成するための拡幅翼を有した拡底バケットを用いるとともに、
測定手段を、拡幅翼の開翼時の最外部に設け、
拡幅翼の開翼時に測定手段を孔壁に押し付けて当該孔壁の地盤状態を検査することを特徴とする杭孔の孔壁検査方法。 - 地盤に形成された杭孔の孔壁が支持層に達しているか否かを検査するための杭孔の孔壁検査方法であって、
杭孔を形成するための掘削用のバケットに測定手段を取付けて当該測定手段を孔壁に押し付けて当該孔壁の地盤状態を検査するに際して、
掘削用のバケットとして、杭孔を形成するためのドリリングバケットを用いるとともに、
測定手段として、ドリリングバケットの外周面より外側に突出した状態、又は、ドリリングバケットの外周面より外側に突出しない状態に設定可能な測定手段を用い、
掘削時においては、測定手段をドリリングバケットの外周面より外側に突出しない状態に設定し、
ドリリングバケットを用いて地盤を掘削して杭孔を形成した後においては、測定手段をドリリングバケットの外周面より外側に突出させて孔壁に押し付けることにより当該孔壁の地盤状態を検査することを特徴とする杭孔の孔壁検査方法。 - 孔壁の周方向に沿った複数の部分の地盤状態を検査することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の杭孔の孔壁検査方法。
- 測定手段を杭孔の孔壁の周方向に沿って移動させることにより、孔壁の周方向に沿った複数の部分の地盤状態を検査することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の杭孔の孔壁検査方法。
- 掘削用のバケットを杭孔の上下方向に移動させることにより、測定手段で杭孔の孔壁全体を検査することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の杭孔の孔壁検査方法。
- 測定手段が孔壁に押し付けられた際に当該測定手段が孔壁から受ける反力を孔壁に伝達するようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の杭孔の孔壁検査方法。
- 複数の測定手段を設け、各測定手段がそれぞれ孔壁に押し付けられた際に他の測定手段が孔壁から受ける反力を孔壁に伝達するようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の杭孔の孔壁検査方法。
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