JP2018020795A - 容器 - Google Patents

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洋平 大和
真一朗 河野
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真一朗 河野
梓 中川
Azusa Nakagawa
梓 中川
満 武士田
Mitsuru Bushida
満 武士田
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Abstract

【課題】誘導加熱を利用した電磁調理器によって内容物を加熱する電磁誘導加熱調理可能な容器において、加熱性能が高い容器を提供すること。【解決手段】接地面として機能する接地面部43と前記接地面部43以外の非接地面部44とに区画される底面4を備える容器1Cであって、前記接地面部43は電磁誘導加熱可能なフィルムで構成されており、前記接地面部43の面積は80cm2以上900cm2以下である。【選択図】図10

Description

本発明は、電磁加熱調理可能な容器に関する。
誘導加熱を利用した電磁調理器によって内容物を加熱する電磁誘導加熱調理可能なパウチ(容器)が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のパウチは、パウチの内面にアルミニウム箔などによる発熱体を設けたことにより、電磁調理器での調理、加熱が可能であるとされている。
特開2007−296040号公報
誘導加熱を利用した電磁調理器によって内容物を加熱する電磁誘導加熱調理可能な容器においては、更に加熱性能を向上することが望まれている。
本発明は、誘導加熱を利用した電磁調理器によって内容物を加熱する電磁誘導加熱調理可能な容器において、加熱性能が高い容器を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく、鋭意検討を行った結果、容器の底面の接地面部の面積を最適化することによって上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
(1)接地面として機能する接地面部と前記接地面部以外の非接地面部とに区画される底面を備える容器であって、前記接地面部は電磁誘導加熱可能なフィルムで構成されており、前記接地面部の面積は80cm以上900cm以下である、容器。
(2)前記接地面部の面積は80cm以上300cm以下である、(1)に記載の容器。
本発明によれば、誘導加熱を利用した電磁調理器によって内容物を加熱する電磁誘導加熱調理可能な容器において、加熱性能が高い容器を提供することができる。
本発明の容器の実施形態としてのパウチ1Aを示す図であり、底面4が2つ折りされ、且つ、上部開口部51が開放された状態のパウチ1Aを示す図である。(A)は正面図、(B)は背面図である。 図1に示すA−A線端面図である。 図1に示すパウチ1Aについて底面4を前後方向D3に延ばした状態を示す図で、(A)は正面図、(B)は右側面図、(C)は底面図である。 図1に示すパウチ1Aを形成するフィルム6を示す図で、(A)は斜視図、(B)は右側面図である。 (A)は、図4に示すフィルム6の正面図、(B)は、図4に示すフィルム6の背面図、(C)は、図4(B)に示すC−C線断面図、(D)は、図4(B)に示すD−D線断面図である。 フィルム6の断面図である。 本発明の容器の実施形態としてのパウチ1Bを示す斜視図であり、底面4が立体的に形成され、且つ、上部開口部51が封止された状態のパウチ1Bを示す図である。 図7に示すパウチ1Bの正面図である。 図7に示すパウチ1Bの底面図である。 本発明の容器の実施形態としてのパウチ1Cを示す斜視図であり、底面4が立体的に形成され、且つ、上部開口部51が開放された状態のパウチ1Cを示す図である。
〔実施形態〕
以下、図面を参照して本発明の容器の実施形態としてのパウチ1(1A,1B,1C)について説明する。図1は、本発明の容器の実施形態としてのパウチ1Aを示す図であり、底面4が2つ折りされ、且つ、上部開口部51が開放された状態のパウチ1Aを示す図である。(A)は正面図、(B)は背面図である。図2は、図1に示すA−A線端面図である。図3は、図1に示すパウチ1Aについて底面4を前後方向D3に延ばした状態を示す図で、(A)は正面図、(B)は右側面図、(C)は底面図である。図4は、図1に示すパウチ1Aを形成するフィルム6を示す図で、(A)は斜視図、(B)は右側面図である。
図5は、(A)は、図4に示すフィルム6の正面図、(B)は、図4に示すフィルム6の背面図、(C)は、図4(B)に示すC−C線断面図、(D)は、図4(B)に示すD−D線断面図である。図6は、フィルム6の断面図である。図7は、本発明の容器の実施形態としてのパウチ1Bを示す斜視図であり、底面4が立体的に形成され、且つ、上部開口部51が封止された状態のパウチ1Bを示す図である。図8は、図7に示すパウチ1Bの正面図である。図9は、図7に示すパウチ1Bの底面図である。図10は、本発明の容器の実施形態としてのパウチ1Cを示す斜視図であり、底面4が立体的に形成され、且つ、上部開口部51が開放された状態のパウチ1Cを示す図である。
以下の実施形態のパウチ1の説明において、(1)底面4が2つ折りされ、且つ、上部開口部51が開放された状態のパウチ1を「パウチ1A」と呼び、(2)底面4が立体的に形成され、且つ、上部開口部51が上部シール部52により封止された状態のパウチ1を「パウチ1B」と呼び、(3)底面4が立体的に形成され、且つ、上部開口部51が開放された状態のパウチ1を「パウチ1C」と呼ぶ。「パウチ1A」、「パウチ1B」及び「パウチ1C」に共通する説明を行う場合には、適宜「パウチ1」と呼ぶ。
また、便宜上、まだ形成されていない部位、領域、折れ線などについても、適宜符号を付している。例えば、図1に示す状態では、上部開口部51に上部シール部52は形成されていないが、図7に示す状態で形成されている上部シール部52が予定されている領域について、図1に符号52を付している。また、図5に示すフィルム6には、各種の接合部は形成されていないが、接合部が予定されている領域について、図5に符号12,14,16,17,18を付し、予定されている折れ線について、図5に符号L6を付している。また、図2に示すパウチ1Aでは、収容部5は空間状に形成されていないが、収容部5が予定されている部分について、図2に符号5を付している。
図1〜図10に示すように、本実施形態のパウチ1は、電磁誘導加熱可能な一枚のフィルム6で構成され、表面2と、裏面3と、底面4と、収容部5と、を備えるパウチ1である。図1等に示すように、パウチ1の上下方向を「上下方向D1」と呼び、パウチの横方向(左右方向)を「横方向D2」と呼び、前後方向を「前後方向D3」と呼ぶ。
(パウチ1A)
(1)まず、底面4が2つ折りされ、且つ、上部開口部51が開放された状態の「パウチ1A」について説明する。図4及び図5に示すように、実施形態のパウチ1Aは、一枚の矩形帯状のフィルム6が所定箇所の折れ線で折り返され、所定箇所の接合部で接合されて形成される。具体的には、図1〜図5に示すように、矩形状帯状のフィルム6を、その長手方向に沿って、第1折れ線L1で山折り、第3折れ線L3で谷折り、第2折れ線L2で山折りするように3回折り返す。このように折り返すことにより、フィルム6は略W字状(逆M字状)に折り返された形態となる。第1折れ線L1と第2折れ線L2との間のフィルム6の部分が、底面4(底面シート40)となる。第1折れ線L1と第3折れ線L3との間の底面4(底面シート40)の部分が、第1底面部分41となる。第2折れ線L2と第3折れ線L3との間の底面4(底面シート40)の部分が、第2底面部分42となる。第1折れ線L1よりも外方のフィルム6の部分が、表面2(表面シート20)となる。第2折れ線L2よりも外方のフィルム6の部分が、裏面3(裏面シート30)となる。
つまり、フィルム6は、表面2を形成する長方形状の表面シート20と、裏面3を形成する長方形状の裏面シート30と、表面シート20と裏面シート30とを連設し且つ底面4を形成する長方形状の底面シート40とを備える。表面シート20と底面シート40と裏面シート30とは、連続的に配列している。
更に詳述する。表面2(表面シート20)と底面4(底面シート40)とは第1折れ線L1を介して連設されている。裏面3(裏面シート30)と底面4(底面シート40)とは第2折れ線L2を介して連設されている。底面4(底面シート40)は、第1折れ線L1を含む第1底面部分41と、第2折れ線L2を含む第2底面部分42とに区画されている。第1底面部分41と第2底面部分42とは、第3折れ線L3を介して連設されており、第3折れ線L3において収容部5に向けて凸に(上方に向けて凸に)、2つ折りにされている。
図2に示すように、表面2(表面シート20)は、裏面3(裏面シート30)に対向する第1表面部分21と、底面4(底面シート40)の第1底面部分41に対向する第2表面部分22とに区画されている。第1表面部分21と第2表面部分22とは、第1境界線L4により区画されている。
裏面3(裏面シート30)は、表面2(表面シート20)に対向する第1裏面部分31と、底面4(底面シート40)の第2底面部分42に対向する第2裏面部分32とに区画されている。第1裏面部分31と第2裏面部分32とは、第2境界線L5により区画されている。
なお、図3は、表面2(表面シート20)を第1境界線L4で折り曲げ且つ裏面3(裏面シート30)を第2境界線L5で折り曲げて、底面4(底面シート40)を前後方向D3に延ばした状態を示している。
表面2(表面シート20)と裏面3(裏面シート30)とは前後方向D3に対向して配置されている。収容部5は、表面2(表面シート20)、底面4(底面シート40)及び裏面3(裏面シート30)により包囲された空間である。上部開口部51については、開放されている状態、又は、後述するように上部シール部52により封止された状態のいずれにおいても、便宜上「上部開口部51」と呼ぶ。
表面2(表面シート20)の第1表面部分21と裏面3(裏面シート30)の第1裏面部分31とは、第1表面部分21の両側部11と第1裏面部分31の両側部11とをそれぞれ接合する一対の側部接合部12により接合されている。詳述すると、第1表面部分21の左側部11と第1裏面部分31の左側部11とは、左側の側部接合部12により接合されている。同様に、第1表面部分21の右側部11と第1裏面部分31の右側部11とは、右側の側部接合部12により接合されている。側部接合部12は、上下方向D1に沿って延びている。
表面2(表面シート20)の第2表面部分22と底面4(底面シート40)の第1底面部分41とは、側部接合部12の下端12Bから横方向D2の内方に向けて第1折れ線L1まで延びる一対の第1底部接合部14により接合されている。詳述すると、表面2(表面シート20)の第2表面部分22と底面4(底面シート40)の第1底面部分41とは、左側の側部接合部12の下端12Bから右斜め下方に向けて第1折れ線L1まで延びる左側の第1底部接合部14により接合されていると共に、右側の側部接合部12の下端12Bから左斜め下方に向けて第1折れ線L1まで延びる右側の第1底部接合部14により接合されている。
裏面3(裏面シート30)の第2裏面部分32と底面4(底面シート40)の第2底面部分42とは、側部接合部12の下端12Bから横方向D2の内方に向けて第2折れ線L2まで延びる一対の第2底部接合部16により接合されている。詳述すると、裏面3(裏面シート30)の第2裏面部分32と底面4(底面シート40)の第2底面部分42とは、左側の側部接合部12の下端12Bから右斜め下方に向けて第2折れ線L2まで延びる左側の第2底部接合部16により接合されていると共に、右側の側部接合部12の下端12Bから左斜め下方に向けて第2折れ線L2まで延びる右側の第2底部接合部16により接合されている。
第1底部接合部14及び第2底部接合部16の詳細について説明する。両者は、設けられている場所が異なるが、同様の構成を有しているため、一方に関する説明は他方に関する説明に援用される。第1底部接合部14及び第2底部接合部16は、本実施形態においては、等幅(延びる方向の幅が等しい)の直線状である。一対の第1底部接合部14の下端14B同士は、横方向D2に離れている。一対の第2底部接合部16の下端16B同士は、横方向D2に離れている。第1底部接合部14及び第2底部接合部16は、底面4の全幅に亘っては(横方向D2の全域に亘っては)設けられていない。つまり、底面4(底面シート40)には、横方向D2において、第1底部接合部14及び第2底部接合部16が設けられていない部分(後述の接地面部43)が存在する。
本実施形態においては、表面2(表面シート20)の第2表面部分22と底面4(底面シート40)の第1底面部分41とは、側部接合部12の下方に位置する第2表面部分22の両側部と第1底面部分41の両側部とをそれぞれ接合する一対の第1下方側部接合部17により接合されている。下方側部接合部17は、上下方向D1に沿って延びている。
裏面3(裏面シート30)の第2裏面部分32と底面4(底面シート40)の第2底面部分42とは、側部接合部12の下方に位置する第2裏面部分32の両側部と第2底面部分42の両側部とをそれぞれ接合する一対の第2下方側部接合部18により接合されている。下方側部接合部18は、上下方向D1に沿って延びている。
側部接合部12、第1底部接合部14、第2底部接合部16、第1下方側部接合部17及び第2下方側部接合部18は、例えばヒートシールにより形成される。
〔フィルム6の層構造〕
図6に示すように、電磁誘導加熱可能なフィルム6は、少なくとも外側から基材層61と、金属箔層62と、シーラント層63とがこの順に積層された積層体である。積層体には、他の層が設けられていてもよい。例えば、基材層61の外側にCPP(鉄粉入り)が設けられていてもよい(後述の積層体の具体例を参照)。
基材層61の素材の具体例としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリカーボネート、ナイロン6、ナイロン6・6、ナイロン12、ナイロン6・66共重合体等のポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィンなどの熱可塑性樹脂、紙などが挙げられる。基材層61は、例えば、熱可塑性樹脂の未延伸フィルム、1軸延伸フィルム又は2軸延伸フィルムからなる。基材層61が熱可塑性樹脂の場合、その厚みは1μm以上200μm以下、より好ましくは10μm以上120μm以下である。基材層61が紙の場合、その坪量は5g/m以上600g/m以下である。
金属箔層62は、導電層であり、電磁調理器による発熱体として機能する。金属箔層62の素材の具体例としては、アルミニウム、ニッケル、鉄、ステンレス、銅、これらの金属からなる合金、カーボンが挙げられる。なお、アルミニウムや銅などの非磁性材料は、ジュール熱損によって加熱されるが、鉄やニッケルなどの強磁性材料はヒステリシス損によっても加熱される。ヒステリシス損による加熱がなく、安価で加工性に優れるアルミニウムが好適に使用される。
金属箔層62の厚みは、その素材の種類によって適宜選択することができる。アルミニウムの場合には、その厚みは5〜120μm、より好ましくは10〜80μmである。この範囲であれば、面方向の渦電流によるジュール熱損によって電磁調理器用パウチを加熱することができる。
シーラント層63の素材の具体例としては、ナイロン6、ナイロン6・6、ナイロン12、ナイロン6・66共重合体等のポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリエステルエーテルが挙げられる。シーラント層は無延伸であることが好ましい。シーラント層63の厚みは1μm以上200μm以下、より好ましくは10μm以上120μm以下である。
積層体の具体例としては例えば以下が挙げられる。なお、「/」は、層を列記する場合に、層と層との境界を示す表記として用いている。層については、外側から内側に向かって記載する。すなわち最も右側に記載された層がシーラント層である。
レトルト用(カレー、おでん等)のパウチ1においては、
ポリブチレンテレフタレート(PBT)/アルミニウム箔/未延伸ポリプロピレン(CPP)
ポリエチレンテレフタレート(PET)/延伸ナイロン(ONy)/アルミニウム箔/未延伸プロピレン(CPP)
ポリエチレンテレフタレート(PET)/アルミニウム箔/延伸ナイロン(ONy)/鉄粉が添加された未延伸プロピレン(CPP)
などが挙げられ、
汁のある麺類用(ラーメン等)のパウチ1においては、
紙/アルミニウム/CPP
などが挙げられる。
基材層61と金属箔層62とシーラント層63とが積層された積層体からなるフィルム6は、シーラント層63同士を当接させた状態で、所定形状に折り返されると共に、所定箇所をヒートシールされる。これにより、側部接合部12、第1底部接合部14、第2底部接合部16、第1下方側部接合部17及び第2下方側部接合部18は形成される。
(パウチ1B)
(2)次に、底面4が立体的に形成され、且つ、上部開口部51が上部シール部52により封止された状態の「パウチ1B」について説明する。
図3に示すように、底面4(底面シート40)を平坦状にする。その後、表面2(表面シート20)と裏面3(裏面シート30)とを前後方向D3に離間させる。また、左側の第1底部接合部14の下端14Bと左側の第2底部接合部16の下端16Bとを結ぶ左側の第6折れ線L6を形成するように、底面4(底面シート40)を折り曲げる。同様に、右側の第1底部接合部14の下端14Bと右側の第2底部接合部16の下端16Bとを結ぶ右側の第6折れ線L6を形成するように、底面4(底面シート40)を折り曲げる。
底面4(底面シート40)は、接地面として機能する接地面部43と接地面部43以外の非接地面部44とに区画される。詳細には、底面4(底面シート40)には、横方向D2の中央部に、第1底部接合部14及び第2底部接合部16を含まない接地面部43が形成されると共に、接地面部43の外方(左側、右側それぞれ)に、第1底部接合部14及び第2底部接合部16を含む非接地面部44,44が形成される。図8に示すように、接地面部43は略平坦状であり、また、正面視において、非接地面部44は、第6折れ線L6において屈曲し、斜め上方に延びている。
接地面部43の幅W43(図9参照。横方向D2の長さ)は、例えば、90mm以上、300mm以下である。非接地面部44は、接地面部43を電磁調理器の載置面(図示せず)に載置させたときに、第1底部接合部14及び第2底部接合部16が載置面に実質的に当接しない形状を有することになる。
なお、非接地面部44についての「第1底部接合部14及び第2底部接合部16が載置面に実質的に当接しない形状」とは、収容部5に内容物が収容されておらず、且つ、底面4が立体的に形成された後述のパウチ1C(図10参照)において、第1底部接合部14及び第2底部接合部16が載置面に当接しないことを意味する。
また、収容部5に対応する表面2及び裏面3の形状は、上方に長方形が配置され、下方に下に窄まった等脚台形が配置されている略六角形状である。収容部5に対応する底面4の形状は、略六角形状である。詳細には、接地面部43は長方形状であり、非接地面部44,44は、それぞれ二等辺三角形状である。別の見方をすると、第1底面部分41は、前方に窄まる等脚台形状であり、第2底面部分42は、後方に窄まる等脚台形状である。
〔接地面部43の面積〕
接地面部43は、底面4の一部であるため、自ずと電磁誘導加熱可能なフィルム6で構成されている。接地面部43の面積の下限は80cmである。接地面部43の面積が小さ過ぎると、接地面部43を電磁調理器の載置面に載置しても、電磁調理器の加熱動作(磁力線の発生など)を許容するセンサーが反応せずに、加熱調理ができない。
電磁調理器の接地面部43の面積の上限は、900cmであり、好ましくは300cmであり、更に好ましくは200cmである。接地面部43の面積が大き過ぎると、接地面部43を電磁調理器の載置面に載置して、電磁調理器の加熱動作(磁力線の発生など)を実行可能であるが、容器の内容物に対する加熱効率が不十分となりやすく、内容物が昇温しにくい。
接地面部43の面積S43は、非接地面部44の面積S44(の合計)よりも小さいことが好ましく、非接地面部44の面積S44(の合計)の50%以下であることが更に好ましい。
なお、本実施形態のパウチにおいては、底面4を、第1底部接合部14及び第2底部接合部16を有する非接地面部44と、底部接合部を有しない接地面部43とから構成しており、底部接合部を有しない接地面部43を接地面として利用している。
〔収容部5〕
収容部5は空間状に形成される。収容部の上部の上部開口部51は大きく開口されるため、上部開口部51を介して収容部5に内容物を導入しやすくなる。収容部5に内容物が収容された後、図7〜図9に示すように、上部開口部51に上部シール部52が形成されることにより、底面4が立体的に形成され、且つ、上部開口部51が上部シール部52により封止された状態の「パウチ1B」が形成される。この状態において、収容部5の縁部は、上部シール部52、側部接合部12、第1底部接合部14、第2底部接合部16、第1底部接合部14の下端14B同士の間の第1折れ線L1、及び、第2底部接合部16の下端16B同士の間の第2折れ線L2により、構成される。
(パウチ1C)
(3)次に、底面4が立体的に形成され、且つ、上部開口部51が解放された状態の「パウチ1C」について説明する。図10に示すように、本実施形態のパウチ1Cにおいては、上部開口部51が解放されていてもよい。上部開口部51が解放された状態は、上部開口部51に上部シール部52が形成される前の状態と、上部開口部51に上部シール部52が形成された後に、収容部5から内容物を取り出したり、加熱調理する際に上部シール部52を開封した状態との両方を含む。
本実施形態のパウチ1は、以下のように加熱調理される。パウチ1の上部開口部51を開放し又は開放せずに、電磁調理器(図示せず)の載置面にパウチ1の底面4の接地面部43を載置する。その際、底面4の非接地面部44は、電磁調理器の載置面に当接しにくい。電磁調理器の載置面の下方に設けられた磁力発生コイル部に高周波が流されると、渦電流が電磁調理器の載置面上のパウチ1に(特に接地面部43に)発生する。パウチ1(特に接地面部43)は電気抵抗で加熱される。最終的に、パウチ1の収容部5に収容される内容物が加熱調理される。本実施形態においては、接地面部43は平坦状であるため、接地面部43は全面的に電磁調理器の載置面に当接しやすい。そのため、接地面部43は効率的に加熱される。
〔実施形態の効果〕
本実施形態のパウチ1によれば、例えば以下の効果が奏される。本実施形態のパウチ1においては、接地面部43は電磁誘導加熱可能なフィルム6で構成されており、接地面部43の面積は80cm以上900cm以下である。そのため、加熱性能が高いパウチ1(容器)を提供することができる。
また、本実施形態のパウチ1は、接地面部43と非接地面部44とを備え、第1底部接合部14および第2底部接合部16は、接地面部43には形成されておらず、非接地面部44に形成されている。底部接合部が接地面部43に形成されている場合、電磁誘導加熱調理をすると、底部接合部が過加熱され、パウチが溶融してしまうことがある。本実施形態のパウチ1は、接地面部43に接合部が形成されていないため、過加熱を抑制することができる。
以上、本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、種々の形態で実施することができる。底面の構成は、前記実施形態における底面の構成に制限されない。接地面部43の形状は、長方形に制限されず、例えば、円形、三角形、六角形でもよい。容器は、前記実施形態のようなパウチに制限されない。
以下に、実施例及び比較例により本発明を具体的に説明する。但し、本発明は実施例に限定されるものではない。
容器(パウチ)の接地面部の面積と内容物の加熱の可否との相関を確認し、最適な接地面部の面積を調査する実験を行った。
〔実験条件〕
容器として、図10に示す、底面4が長方形状の接地面部43と二等辺三角形状の2個の非接地面部44,44とを有するパウチを用いる。
電磁誘導加熱可能なフィルムとして、外側から、二軸延伸ポリエチレンテレフタレート(厚み12μm)/アルミニウム箔(厚み:12μm)/未延伸ポリプロピレン(厚み:30μm)のものを用いる。なお、「/」は、層を列記する場合に、層と層との境界を示す表記として用いている。
下記〔表1〕に示すように、接地面部43の面積を56cm〜1296cmに異ならせると共に非接地面部44の面積を28cm〜648cmに異ならせたサンプルを用意した。非接地面部44の面積は、2個の非接地面部44,44の面積の合計である。
容器の収容部には内容物として水を収容した。水量は、接地面部43の面積(cm×cm=cm)が289cm以下の場合には、300mlとし、それよりも大きいときには500mlとした。
電磁調理器(IHヒーター)として、三洋電機株式会社製 IH調理器(型番 IC−D10B)を用いた。出力は400Wとした。
〔評価項目〕
〔センサーの反応〕
容器の接地面部43を電磁調理器の載置面に載置した場合に、電磁調理器の加熱動作(磁力線の発生など)を許容するセンサーが反応するか否かについて確認する。センサーが反応した場合(=加熱可能)には「〇」、センサーが反応しなかった場合(加熱不能)には「×」と示した。
〔温度到達までの時間〕
接地面部43の面積ごとに加熱開始から水が80℃又は95℃に到達するまでの時間(秒)を測定した。
〔総合評価〕
以下のように総合評価を行った。
・「A」
6分以内に水を95℃以上に加熱できた。
・「B」
6分を超え10分以内に水を95℃以上に加熱できた。
・「C」
10分を超え15分以内に水を95℃以上に加熱できた。
・「X」
センサーが反応せずに加熱ができなかった、または、15分以内に水を95℃以上に加熱できなかった。
実験結果を〔表1〕に示す。表1によれば、例えば以下のことがわかった。
・接地面部43の面積が81cm以上の場合に、センサーが反応し、加熱が可能であった。
・接地面部43の面積が900cm以下の場合に、15分以内に水を95℃以上に加熱できた。
・接地面部43の面積が289cm以下の場合に、6分以内に水を95℃以上に加熱できた。
・接地面部43の面積が196cm以下の場合に、5分以内に水を95℃以上に加熱できた。
・接地面部43の面積が大き過ぎると、15分以内に水を95℃以上に加熱できなかった。
Figure 2018020795
1,1A,1B,1C パウチ(容器)
2 表面
3 裏面
4 底面
5 収容部
6 フィルム
20 表面シート
30 裏面シート
40 底面シート
41 第1底面部分
42 第2底面部分
43 接地面部
44 非接地面部
61 基材層
62 金属箔層
63 シーラント層

Claims (2)

  1. 接地面として機能する接地面部と前記接地面部以外の非接地面部とに区画される底面を備える容器であって、
    前記接地面部は電磁誘導加熱可能なフィルムで構成されており、前記接地面部の面積は80cm以上900cm以下である、容器。
  2. 前記接地面部の面積は80cm以上300cm以下である、
    請求項1に記載の容器。
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