JP2003325327A - 電磁調理器を用いる加熱方法及び加熱容器並びに加熱体 - Google Patents

電磁調理器を用いる加熱方法及び加熱容器並びに加熱体

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JP2003325327A JP2002135922A JP2002135922A JP2003325327A JP 2003325327 A JP2003325327 A JP 2003325327A JP 2002135922 A JP2002135922 A JP 2002135922A JP 2002135922 A JP2002135922 A JP 2002135922A JP 2003325327 A JP2003325327 A JP 2003325327A
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aluminum foil
heating
electromagnetic cooker
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Shunei Omagari
俊英 尾曲
Masakazu Ochiai
正和 落合
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GINPOO PACK KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内容物を加熱し得るよう電磁調理器を用いる
加熱方法及び加熱容器並びに加熱体を提供する。 【解決手段】 電磁調理器2に配置し得る非磁性の容器
本体7の底部に0.10μm〜100μmのアルミ箔8
を備える。これにより電磁調理器2から生じる渦電流に
よってアルミ箔8を発熱させるので、非磁性の容器本体
7であっても容器本体7の内容物4を容易に加熱し、調
理に適切に使用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁調理器を用い
る加熱方法及び加熱容器並びに加熱体に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ガス等の火のない場所では、近年、電磁
調理器が使用されるようになっている。而して、電磁調
理器は、載置面の下方に設けた磁力発生コイル部に高周
波を流して磁力線を発生させることにより載置面上の加
熱容器に渦電流を発生させ、加熱容器の電気抵抗により
ジュール熱で加熱容器を加熱するものであり、最終的に
は加熱容器に入れた内容物を電磁作用によって加熱する
ものである。
【0003】従って、電磁調理器を使用できる加熱容器
は、表皮抵抗の大きい磁性のステンレスや鉄の素材の容
器に限定されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
紙、プラスチック、耐熱ガラス、銅、土鍋、陶磁器等の
非磁性の容器を用いて内容物を電磁調理器で加熱するこ
とが求められているにもかかわらず、プラスチック等の
非磁性の容器では、電磁調理器による発熱現象は生じず
内容物の調理には使用できないという問題があった。
【0005】本発明は上述の実情に鑑みてなしたもの
で、内容物を加熱し得るよう電磁調理器を用いる加熱方
法及び加熱容器並びに加熱体を提供することを目的とし
ている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1は、電
磁調理器から生じる渦電流により0.10μm〜100
μmのアルミ箔を発熱させることを特徴とする電磁調理
器を用いる加熱方法に係るものである。
【0007】本発明の請求項2は、電磁調理器に配置し
得る非磁性の容器本体の底部に0.10μm〜100μ
mのアルミ箔を備えたことを特徴とする加熱容器に係る
ものである。
【0008】本発明の請求項3は、アルミ箔の厚さを
1.0μm〜70μmにした請求項2記載の加熱容器に
係るものである。
【0009】本発明の請求項4は、容器本体の底部を、
電磁調理器の載置面からアルミ箔までの距離が12.0
mm以下になる厚さにした請求項2又は3記載の加熱容
器に係るものである。
【0010】本発明の請求項5は、非磁性の容器本体
を、プラスチック容器、紙容器、耐熱ガラス容器、銅の
容器、セラミックスの容器、非磁性のステンレスの容
器、非磁性のホーロー鍋、土鍋、陶磁器から選択した請
求項2、3又は4記載の加熱容器に係るものである。
【0011】本発明の請求項6は、非磁性の容器本体の
底部に配置し得る0.10μm〜100μmのアルミ箔
であることを特徴とする加熱体に係るものである。
【0012】本発明の請求項7は、内側環状体の一側に
アルミ箔の張設面を交換可能に形成するよう内側環状体
の外周面と外側環状体の内周面の間にアルミ箔を挟み込
んで構成した請求項6記載の加熱体に係るものである。
【0013】本発明の請求項1、2、6によれば、非磁
性の容器本体に0.10μm〜100μmのアルミ箔を
備えることにより電磁調理器から生じる渦電流によって
アルミ箔を発熱させるので、非磁性の容器本体であって
も容器本体の内容物を容易に加熱し、調理に適切に使用
することができる。
【0014】請求項3に示す如く、アルミ箔の厚さを
1.0μm〜70μmにし、もしくは、請求項4に示す
如く、容器本体の底部を、電磁調理器の載置面からアル
ミ箔までの距離が12.0mm以下になる厚さにする
と、電磁調理器から生じる渦電流によってアルミ箔を迅
速に発熱させるので、非磁性の容器であっても容器本体
の内容物を一層容易に加熱することができる。
【0015】請求項5に示す如く、非磁性の容器本体
を、プラスチック容器、紙容器、耐熱ガラス容器、銅の
容器、セラミックスの容器、非磁性のステンレスの容
器、非磁性のホーロー鍋、土鍋、陶磁器から選択する
と、非磁性の容器本体を選択して使用し得るので、調理
に最適な容器本体を選ぶことができる。
【0016】請求項7に示す如く、内側環状体の一側に
アルミ箔の張設面を交換可能に形成するよう内側環状体
の外周面と外側環状体の内周面の間にアルミ箔を挟み込
んで構成すると、アルミ箔の張設面が破断した際にはア
ルミ箔の張設面を交換し得るので、繰返し利用すること
ができる。又、内側環状体と外側環状体によりアルミ箔
を容器本体の底部に配置し得るので、容器本体に内容物
を入れた場合であってもアルミ箔の浮遊を防止すること
ができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。
【0018】図1、図2は本発明を実施する形態の電磁
調理器を用いた加熱方法及び第一例の加熱容器を示すも
のである。
【0019】第一例の加熱容器1は、電磁調理器2の載
置面3に載置して内部に調理用材料や液体等の内容物4
を溜めるよう、周囲部5の下部に水平面の底部6を形成
した容器本体7を備えており、容器本体7の底部6の厚
さは、0.1mm〜12.0mm、好ましくは1.0m
m〜7.0mmで構成されており、又、容器本体7は、
ポリプロピレン系、PET系、スチレン系の合成樹脂等
のプラスチック容器、銅の容器、セラミックスの容器、
非磁性のステンレスの容器、土鍋、陶磁器等の如く、非
磁性の材質で構成されている。なお、図1、図2中の第
一例の容器本体7は、耐熱性プラスチック容器、又は耐
油及び耐水性紙容器を示している。
【0020】容器本体7の底部6の上面には、底部6を
覆うよう所定の大きさのアルミ箔8を着接しており、ア
ルミ箔8の厚さは、0.10μm〜100μm、好まし
くは1.0μm〜70μm、特に好ましくは15μm〜
50μmで形成されている。ここで、アルミ箔8は、1
00%アルミニウム、アルミニウム99.3%以上のア
ルミニウム合金(日本工業規格の合金番号1N30)、
アルミ箔8の厚さの範囲内で100%アルミニウム(も
しくはアルミニウム合金)の側面もしくは両面にポリエ
チレンテレフタレート(PET)等の樹脂フィルムを備
えたもののいずれかが好ましい。又、アルミ箔8の位置
は、容器本体7を電磁調理器2の載置面3に載置した際
に、載置面3からの距離が12.0mm以下になるなら
ば、容器本体7の底部6の上面に限定されるものでな
く、容器本体7の底部6の下面に備えてもよいし、底部
6の厚さ内部に配置してもよい。更に、アルミ箔8の面
積及び容器本体7の底部6の面積は、電磁調理器2の渦
電流が作用するよう径を約100mm〜200mmにす
ることが好ましい。なお、容器本体7に対するアルミ箔
8の着接は、内容物4に影響を与えないならば、接着剤
による着接、アルミニウム蒸着、容器本体7の突起によ
る掛止等どのようなものでもよい。又、アルミ箔8の組
成及び構成等は上記のものに限定されるものではない。
【0021】以下、本発明を実施する形態の第一例の作
用を説明する。
【0022】第一例の加熱容器1に内容物4を入れて電
磁調理器2により加熱する際には、調理用材料や液体等
の内容物4を入れた容器本体7を電磁調理器2の載置面
3に載置し、磁力発生コイル部(図示せず)の磁力線で
載置面3上の加熱容器1に渦電流を発生させることによ
りアルミ箔8を発熱させて加熱容器1に入れた内容物4
を加熱する。
【0023】ここで、アルミニウムは、表皮抵抗が鉄等
に比べて小さいため、ジュール熱となる渦電流損失の損
失量が少なく、発熱量は少ないとされてきたが、アルミ
ニウムを0.10μm〜100μmのアルミ箔8とした
場合には効率的に発熱することが実験により明らかにな
った。なお、非磁性体の容器本体7自体には、電磁調理
器2の渦電流で発熱する素材は含まれていない。
【0024】以下、電磁調理器2の渦電流によりアルミ
箔8が発熱することについて、アルミ箔8の厚さによる
加熱確認テスト(実験1)、電磁調理器2の載置面3
(プレート)からアルミ箔8までの距離による加熱確認
テスト(実験2)により明らかにした。
【0025】実験1 (a)容器(紙の内面をPPラミネート)に所定の厚さ
のアルミ箔8を両面テープを介して貼付し、300CC
の水を溜めて電磁調理器2で加熱することにより水温が
13.8℃から約90℃に達するまでの時間を測定し
た。この測定方法によりアルミ箔8の厚さを変えたもの
を逐次測定し、まとめたものを[表1]に記載した。な
お、電磁調理器2の載置面3からアルミ箔8までの距離
は約1.0mmとし、電磁調理器2はIHクッキングヒ
ータ200V(KZ−120A)を用いた。 (b)容器(ミクロレンの内面をOPPラミネート)に
所定の厚さのアルミ箔8を両面テープを介して貼付し、
400CCの水を溜めて電磁調理器2で加熱することに
より水温が約13.2℃から約90℃に達するまでの時
間を測定した。この測定方法によりアルミ箔8の厚さを
変えたものを逐次測定し、まとめたものを(a)の結果
と共に[表1]に記載した。なお、電磁調理器2の載置
面3からアルミ箔8までの距離は約2.5mmとし、電
磁調理器2はIHクッキングヒータ200V(KZ−1
20A)を用いた。
【0026】
【表1】 ここで、ALはアルミ箔を示し、PET12/AL15
/PET12は15ミクロンのアルミ箔の両側に12ミ
クロンのポリエチレンテレフタレートを備えたものを示
す。
【0027】[表1]の結果から、アルミ箔8は電磁調
理器2の作用(渦電流)により発熱することが明らかで
あり、アルミ箔8は薄くなればなるほど、効率的に発熱
していることが明らかである。なお、アルミ箔8が10
0μm(AL100ミクロン)までは加熱容器1として
の加熱に使用し得るが、100μmより大きいものは、
電磁調理器が作動せず、加熱容器1として使用できなか
った。
【0028】実験2 容器(紙の内面をPPラミネート)にアルミ箔8を所定
の高さにするよう両面テープを介して貼付し、300C
Cの水を溜めて電磁調理器2で加熱することにより水温
が13.8℃から約90℃に達するまでの時間を測定し
た。この測定方法によりアルミ箔8の高さ位置を変えた
ものを逐次測定し、電磁調理器が作動して発熱し得るも
のを◎もしくは高さの上限数値で[表2]に記載した。
なお、電磁調理器2はIHクッキングヒータ200V
(KZ−120A)を用いた。
【0029】
【表2】 ここで、ALはアルミ箔を示し、PET12/AL15
/PET12は15ミクロンのアルミ箔の両側に12ミ
クロンのポリエチレンテレフタレートを備えたものを示
す。
【0030】[表2]の結果から、アルミ箔8の厚さが
20μm(AL20ミクロン)以下ならば、電磁調理器
2の載置面3からアルミ箔8までの距離が12mm以下
で好適に使用でき、アルミ箔8の厚さが70μm(AL
70ミクロン)以下ならば、電磁調理器2の載置面3か
らアルミ箔8までの距離が7mm以下で好適に使用でき
ることが明らかである。なお、アルミ箔8の厚さにかか
わらず、電磁調理器2の載置面3からアルミ箔8までの
距離が12mmより大きい場合には、電磁調理器2が作
動せず使用できなかった。
【0031】このように、非磁性の容器本体7に0.1
0μm〜100μmのアルミ箔8を備えることにより電
磁調理器2から生じる渦電流によってアルミ箔8を発熱
させるので、非磁性の容器本体7であっても容器本体7
の内容物4を容易に加熱し、調理に適切に使用すること
ができる。又、アルミ箔8の厚さが1.0μm〜70μ
mの場合には、実験1(b)の結果に示す如く13.2
℃から約90℃へ加熱を5分(300秒)以内に行うよ
うアルミ箔8を迅速に発熱させるので、非磁性の容器本
体7であっても容器本体7の内容物4を一層容易に加熱
することができる。更に、アルミ箔8の厚さが15μm
〜50μmの場合には、実験1(b)の結果に示す如く
13.2℃から約90℃へ加熱を3分(180秒)以内
に行うようアルミ箔8を極めて迅速に発熱させるので、
非磁性の容器本体であっても容器本体7の内容物4を最
適且つ容易に加熱することができる。ここで、アルミ箔
8の厚さが、0.10μmより薄い場合には容器本体7
にアルミ箔8を着接することができず、アルミ箔8の厚
さが100μmより厚い場合には実験1の結果に示す如
く、電磁調理器2が作動せず、加熱容器1として使用で
きない。
【0032】又、加熱容器1はアルミ箔8の厚さを10
0μm以下にするので、加熱容器1の製造コストを低減
することができる。
【0033】容器本体7の底部6を、電磁調理器2の載
置面3からアルミ箔8までの距離が12.0mm以下に
なる厚さにすると、実験2の結果に示す如くアルミ箔8
の厚さが20μm以下のものでアルミ箔8を迅速に発熱
させるので、非磁性の容器本体7であっても容器本体7
の内容物4を一層容易に加熱することができる。又、電
磁調理器2の載置面3からアルミ箔8までの距離が7m
m以下であると、アルミ箔8の厚さが70μm以下のも
のまで好適に使用し得るので、アルミ箔8の厚さの自由
度が高くなり、加熱容器1を極めて容易に構成すること
ができる。ここで、電磁調理器2の載置面3からアルミ
箔8までの距離が15mmより大きい場合には実験2の
結果に示す如く、電磁調理器2が作動せず使用できな
い。なお、容器本体7の底部の厚さが12mm以下とい
う条件は、種々の容器、土鍋等の容の全ての容器本体7
における底部の厚さの条件を満たす。
【0034】非磁性の容器本体7を、プラスチック容
器、紙容器、耐熱ガラス容器、銅の容器、セラミックス
の容器、非磁性のステンレスの容器、非磁性のホーロー
鍋、土鍋、陶磁器から選択すると、電磁調理器2におい
て本来不適な非磁性の容器本体7を選択して使用し得る
ので、鍋には土鍋等の調理に最適な容器本体7を選ぶこ
とができる。又、図1、図2に示す如く、非磁性の容器
本体7としてプラスチック容器及び紙容器等を選択した
場合には、プラスチック及び紙等の素材により容器本体
7の製造コストを著しく低減し得るので、コンビニ、ス
ーパ、食品店等で内容物4を電磁調理器2により加熱し
て販売する際に最適である。
【0035】図3、図4は本発明を実施する形態の第二
例の加熱容器10を示すもので、図中、図1、図2と同
一の符号を付した部分は同一物を表わしている。
【0036】第二例の加熱容器10は、電磁調理器2の
載置面3に載置して内部に調理用材料や液体等の内容物
4を溜めるよう、周囲面11の下部に水平面の底部12
を形成した容器本体13を備えており、容器本体13の
底部12の厚さは、第一例の加熱容器1の場合と略同様
に、0.1mm〜12.0mm、好ましくは1.0mm
〜7.0mmで構成されており、又、容器本体13は、
ポリプロピレン系、PET系、スチレン系の合成樹脂等
のプラスチック容器、銅の容器、セラミックスの容器、
非磁性のステンレスの容器、土鍋、陶磁器等の如く、非
磁性の材質で構成されている。なお、図3、図4中の第
二例の容器は、耐熱性プラスチック容器、又は紙容器の
表面にラミネート14の加工を施したものを示してい
る。
【0037】容器本体13の底部12上面とラミネート
14の間には、容器本体13の底部12を覆う所定の大
きさのアルミ箔15を配置しており、ラミネート14の
膜を含むアルミ箔15の厚さは、0.10μm〜100
μm、好ましくは1.0μm〜70μm、特に好ましく
は15μm〜50μmで形成されている。ここで、アル
ミ箔15は、第一例の加熱容器1の場合と略同様に、1
00%アルミニウム、アルミニウム99.3%以上のア
ルミニウム合金(日本工業規格の合金番号1N30)を
備えたもののいずれかが好ましい。又、アルミ箔15の
位置は、容器本体13を電磁調理器2の載置面3に載置
した際に、載置面3からの距離が12.0mm以下にな
るならば、容器本体13の底部12の上面に限定される
ものでなく、容器本体13の底部12の下面に備えても
よいし、底部12の厚さの内部に配置してもよい。更
に、アルミ箔15の面積及び容器本体13の底部12の
水平面の面積は、電磁調理器2の渦電流が作用するよう
径を約100mm〜200mmにすることが好ましい。
なお、アルミ箔15の組成及び構成等は上記のものに限
定されるものではない。
【0038】以下、本発明を実施する形態の第二例の作
用を説明する。
【0039】第二例の加熱容器10に内容物4を入れて
電磁調理器2により加熱する際には、第一例の加熱容器
10と略同様に、調理用材料や液体等の内容物4を入れ
た容器本体13を電磁調理器2の載置面3に載置し、磁
力発生コイル部(図示せず)の磁力線で載置面3上の加
熱容器10に渦電流を発生させることによりアルミ箔1
5を発熱させて加熱容器10に入れた内容物4を加熱す
る。
【0040】このように、第二例の加熱容器10は、第
一例の加熱容器1と略同様な作用効果を得ることができ
る。又、容器本体13にアルミ箔15を備えてラミネー
ト14の加工をするので、容器本体13の耐久性及び耐
水性を向上させることができる。
【0041】図5〜図8は本発明を実施する形態であっ
て加熱体を示すもので、図中、図1、図2と同一の符号
を付した部分は同一物を表わしている。
【0042】加熱体20を用いる容器本体21は、電磁
調理器2の載置面3に載置して内部に調理用材料や液体
等の内容物4を入れるよう、第一例及び第二例の容器本
体7,13と略同様に、周囲面22の底部に水平面の底
部23を形成しており、容器本体21の底部23の厚さ
は、0.1mm〜12.0mm、好ましくは1.0mm
〜7.0mmで構成されており、又、容器本体21は、
ポリプロピレン系、PET系、スチレン系の合成樹脂等
のプラスチック容器、銅の容器、セラミックスの容器、
非磁性のステンレスの容器、土鍋、陶磁器等の如く、非
磁性の材質で構成されている。
【0043】一方、加熱体20は、所定の直径(100
mm〜200mm)を有する内側環状体25と、内側環
状体25より直径の大きい外側環状体26とを備え、内
側環状体25の一側にアルミ箔24の張設面24aを交
換可能に形成し、内側環状体25の外周面と外側環状体
26の内周面の間にアルミ箔24を挟み込むよう、内側
環状体25に外側環状体26を外嵌して掛止している。
ここで、アルミ箔24の厚さは、0.10μm〜100
μm、好ましくは1.0μm〜70μm、特に好ましく
は15μm〜50μmで形成されており、又、アルミ箔
24は、100%アルミニウム、アルミニウム99.3
%以上のアルミニウム合金(日本工業規格の合金番号1
N30)、アルミ箔24の厚さの範囲内で100%アル
ミニウム(もしくはアルミニウム合金)の側面もしくは
両面にポリエチレンテレフタレート(PET)等の樹脂
フィルムを備えたもののいずれかが好ましい。なお、ア
ルミ箔24の組成及び構成等は上記のものに限定される
ものではない。又、アルミ箔24を挟み込む内側環状体
25及び外側環状体26の外周形状は、円形に限定され
るものでなく、内側環状体25にアルミ箔24を挟んで
外側環状体26を外嵌し得るならば、四角形、三角形、
突起のある形状、動物やキャラクタ等の形状であっても
よい。
【0044】以下、本発明を実施する形態の加熱体20
の作用を説明する。
【0045】加熱体20を内容物4と共に容器本体21
に入れて電磁調理器2により加熱する際には、アルミ箔
24を張設した加熱体20を容器本体21の底部23に
配置すると共に、容器本体21の内部に調理用材料や液
体等の内容物4を入れ、容器本体21を電磁調理器2の
載置面3に載置し、磁力発生コイル部(図示せず)の磁
力線で載置面3上の容器本体21に渦電流を発生させる
ことによりアルミ箔24を発熱させて容器本体21に入
れた内容物4を加熱する。ここで、容器本体21の底部
23に配置されたアルミ箔24の位置は、電磁調理器2
の載置面3からの距離が12.0mm以下になってお
り、又、アルミ箔24の面積及び容器本体21の底部2
3の水平面の面積は、電磁調理器2の渦電流が作用する
よう径を約100mm〜200mmにすることが好まし
い。
【0046】このように、加熱体20を容器本体21に
用いた場合には、第一例の加熱容器1と略同様な作用効
果を得ることができる。
【0047】又、内側環状体25の一側にアルミ箔24
の張設面24aを交換可能に形成するよう内側環状体2
5の外周面と外側環状体26の内周面の間にアルミ箔2
4を挟み込んで構成すると、アルミ箔24の張設面24
aが破断した際にはアルミ箔24の張設面24aを交換
し得るので、繰返し利用することができる。又、内側環
状体25と外側環状体26によりアルミ箔24を容器本
体21の底部23に配置し得るので、容器本体21に内
容物4を入れた場合であってもアルミ箔24の浮遊を防
止することができる。更に、アルミ箔24を家庭用のア
ルミ箔24(厚さ6.0μm〜20μm)で使用し得る
ので、コストを低減することができる。
【0048】なお、本発明の電磁調理器を用いる加熱方
法及び加熱容器並びに加熱体は、上述の図示例にのみ限
定されるものではなく、加熱体は、アルミ箔の浮遊を防
止するようアルミ箔を容器本体の底部に沈め得るものな
らばどのような構成でもよいこと、その他、本発明の要
旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ること
は勿論である。
【0049】
【発明の効果】以上、述べたように、本発明の電磁調理
器を用いる加熱方法及び加熱容器並びに加熱体によれ
ば、下記の如き、種々の優れた効果を奏し得る。
【0050】I)本発明の請求項1、2、6によれば、
非磁性の容器本体に0.10μm〜100μmのアルミ
箔を備えることにより電磁調理器から生じる渦電流によ
ってアルミ箔を発熱させるので、非磁性の容器本体であ
っても容器本体の内容物を容易に加熱し、調理に適切に
使用することができる。
【0051】II)請求項3に示す如く、アルミ箔の厚
さを1.0μm〜70μmにし、もしくは、請求項4に
示す如く、容器本体の底部を、電磁調理器の載置面から
アルミ箔までの距離が12.0mm以下になる厚さにす
ると、電磁調理器から生じる渦電流によってアルミ箔を
迅速に発熱させるので、非磁性の容器であっても容器本
体の内容物を一層容易に加熱することができる。
【0052】III)請求項5に示す如く、非磁性の容
器本体を、プラスチック容器、紙容器、耐熱ガラス容
器、銅の容器、セラミックスの容器、非磁性のステンレ
スの容器、非磁性のホーロー鍋、土鍋、陶磁器から選択
すると、非磁性の容器本体を選択して使用し得るので、
調理に最適な容器本体を選ぶことができる。
【0053】IV)請求項7に示す如く、内側環状体の
一側にアルミ箔の張設面を交換可能に形成するよう内側
環状体の外周面と外側環状体の内周面の間にアルミ箔を
挟み込んで構成すると、アルミ箔の張設面が破断した際
にはアルミ箔の張設面を交換し得るので、繰返し利用す
ることができる。又、内側環状体と外側環状体によりア
ルミ箔を容器本体の底部に配置し得るので、容器本体に
内容物を入れた場合であってもアルミ箔の浮遊を防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する形態の第一例の加熱容器を示
す縦断面図である。
【図2】図1のIIの部分を詳細に示す拡大図である。
【図3】本発明を実施する形態の第二例の加熱容器を示
す縦断面図である。
【図4】図3のIVの部分を詳細に示す拡大図である。
【図5】本発明の加熱体を構成する状態を示す斜視図で
ある。
【図6】本発明の加熱体を構成した状態を示す斜視図で
ある。
【図7】本発明の加熱体の断面を示す概略図である。
【図8】本発明の加熱体を容器本体に用いた状態を示す
縦断面図である。
【符号の説明】
2 電磁調理器 7 容器本体 8 アルミ箔 13 容器本体 15 アルミ箔 20 加熱体 21 容器本体 24 アルミ箔 24a 張設面 25 内側環状体 26 外側環状体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3K051 AD35 CD43 CD44 4B055 AA09 AA50 BA34 CA02 FA02 FB02 4K044 AA03 AA06 AA11 AA12 AA13 AA16 AB10 BA10 BB01 BC14 CA13

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁調理器から生じる渦電流により0.
    10μm〜100μmのアルミ箔を発熱させることを特
    徴とする電磁調理器を用いる加熱方法。
  2. 【請求項2】 電磁調理器に配置し得る非磁性の容器本
    体の底部に0.10μm〜100μmのアルミ箔を備え
    たことを特徴とする加熱容器。
  3. 【請求項3】 アルミ箔の厚さを1.0μm〜70μm
    にした請求項2記載の加熱容器。
  4. 【請求項4】 容器本体の底部を、電磁調理器の載置面
    からアルミ箔までの距離が12.0mm以下になる厚さ
    にした請求項2又は3記載の加熱容器。
  5. 【請求項5】 非磁性の容器本体を、プラスチック容
    器、紙容器、耐熱ガラス容器、銅の容器、セラミックス
    の容器、非磁性のステンレスの容器、非磁性のホーロー
    鍋、土鍋、陶磁器から選択した請求項2、3又は4記載
    の加熱容器。
  6. 【請求項6】 非磁性の容器本体の底部に配置し得る
    0.10μm〜100μmのアルミ箔であることを特徴
    とする加熱体。
  7. 【請求項7】 内側環状体の一側にアルミ箔の張設面を
    交換可能に形成するよう内側環状体の外周面と外側環状
    体の内周面の間にアルミ箔を挟み込んで構成した請求項
    6記載の加熱体。
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