JP2018019834A - マグネット固定具 - Google Patents

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Abstract

【課題】固定具本体とフック体に負荷をかけることなく製造することができ、かつ、フック体が滑らかに回転するマグネット固定具を提供する。【解決手段】磁石2を装着してなる台座4、蓋部材7、台座4と蓋部材7の間に回転自在に保持されてなる一対の切欠部52を有する回転部材5とからなる固定具本体10と、フック部62とフック部6に連接された連結部65と連結部65内方に曲折された一対の係止部61からなるフック体6を有し、フック体6の係止部61は回転部材5の切欠部52内に配置されてなり、台座4と蓋部材7の間に回転部材5が保持された状態で、フック体6は固定具本体10に係止されるマグネット固定具1。【選択図】図4

Description

本発明はマグネット固定具に関し、特にフックを備えてなるマグネット式の固定具に関するものである。
マグネットを備えてなる固定具本体と固定具本体に接続されてなるフックを有するマグネット固定具は複数存在する(例えば、特許文献1乃至10)。
特許文献1所載の掛吊具は、取付面に対して固定される台座と、台座に対して回転可能に外嵌された回転部材と、回転部材の外周面に開口した軸受け凹部において回転部材に対して枢支されたフック体とを備え、軸受け凹部は、台座に対する回転部材の取付方向に開放されていて、台座には、軸受け凹部から前記取付方向へのフック体の脱落を阻止する鍔部が設けられている構成で、台座に回転部材を緊密に嵌め込み回転部材の離脱を防止する構造である。特許文献2所載のマグネットホルダーは、被着面に接着するマグネットと、当該マグネットを保持して当該マグネットと共に被着面に接着するホルダー本体と、このホルダー本体と被着面との間に位置するとともに、当該ホルダー本体に対して相対変位可能に設けられた中間部材と、前記ホルダー本体に相対回転可能に支持されるとともに前記中間部材に押圧力を付与する操作部材とを備え、前記操作部材は、前記ホルダー本体の周方向略半分領域を囲む略C字状の平面形状を備えたレバー状に設けられ、当該C字の中央部の操作領域に操作力を付与して前記操作部材の両側領域に設けられた作用点領域で前記中間部材に押圧力を付与したときに、前記ホルダー本体が角度変位して前記被着面から離れる構造である。特許文献3所載の磁性吊下具は、マグネットを取り付けたマグネット取付本体と、当該マグネット取付本体に、支軸を支点に回動自在に取り付けられると共に、吊下具を取り付けた吊下具取付本体と、前記支軸の上方に位置して、吸着時に前記壁面に近接するように前記吊下具取付本体に対して回転自在に設けられた壁当てとを備える構造で、吊下具取付本体に対して回転自在に設けられた壁当を備えている。特許文献4所載の磁性吊下具は本体の背面に上記磁石が固定され、上記本体の下部は切欠けを有し、当該切欠けの両側面は回転軸支持穴を有し、上記吊下げ部は、2本の回転軸と、フックと、を有し、上記吊下げ部は、上記2本の回転軸それぞれを上記回転軸支持穴に挿入することで本体に回転可能に支持され、上記押圧部は、操作部と、作用部と、上記2本の回転軸がそれぞれ挿入可能な空間である2つの回転軸挿入部と、を有し、上記押圧部は、上記2本の回転軸それぞれを上記2つの回転軸挿入部に挿入することで、上記2本の回転軸を中心に回転可能に当該2本の回転軸によって支持される構造であり、押圧部設置部を備えた構成となっている。特許文献5所載の掛止具は、裏面にホットメルト接着剤層を保持するベースと、このベースに設けられて被掛止物を掛脱可能に掛止するフックとを備える掛止具において、前記ベースの裏面にホットメルト接着剤層の一部を掴む凹所が備わっていることを特徴とする掛止具であり磁石を備えていない構造である。特許文献6所載の構造体及び掛吊具は第1部材と第2部材の間に回転部材を介在させてなる構造であるが、フックを、円周溝に径方向から入り込んで前記回転部材の回転を妨げることなく係合してなる構造である。特許文献7所載のマグネット付フリーフックは、固定部を形成する外側周縁部に囲み部を設け、且中心部に貫通孔を設けたヨークと、前記囲み部内に嵌挿する内側部位が中空状挿入部を有する磁石体と、裏面部より前方部にネジを設けた接続部を突設せしめたフランジと、左側壁面部と右側壁面部にフック体を構成する2本の係止部が嵌挿する対向状の凹部と、中心部に貫通孔を設けた回転体部と、ワッシャと、ナットとを別設してなる構成であり、ヨークの固定部を四辺形状にて形成し、且前記固定部の各隅部に止めネジを挿通する孔部を複数設けている。
特許第5215727号公報 特許第4734550号公報 特許第4525096号公報 実用新案登録第3189039号公報 実用新案登録第3171631号公報 特許第4674668号公報 実用新案登録第3124079号公報 実用新案登録第3156884号公報 意匠登録第1339137号公報 意匠登録第1208416号公報
一般的にフックを固定具本体に対して回転、回動可能にしたタイプのマグネット固定具は、フックを回転部材に設けた凹部や穴部に挿入する構造、フックを備えた回転部材を台座に嵌めこむ構造のいずれかであった。しかしながら、上記従来の構造はフックの撓みを利用してフックを回転部材に凹部や穴部に挿入する時やフックを取り付けた回転部材を台座に嵌め込む時など、回転部材やフック等いずれかの部品に余計な負荷をかけることとなり製造時における部品の破損原因となる。また、上記従来の構造はフックの回転、回動時に、フックと回転部材間、或いは、回転部材と台座間に、摩擦を起こさざるを得ない構造であるため、フックが滑らかに回転、回動するものではなかった。
そこで本発明は、固定具本体とフック体に負荷をかけることなく製造することができ、かつ、フック体が滑らかに回転するマグネット固定具を提供することを目的とする。
本発明によれば、磁石を装着してなる台座と、蓋部材と、前記台座と前記蓋部材の間に回転自在に保持されてなる一対の切欠部を有する回転部材とからなる固定具本体と、フック部と前記フック部に連接された連結部と前記連結部内方に曲折された一対の係止部からなるフック体を有し、前記フック体の前記係止部は前記回転部材の前記切欠部内に配置されてなり、前記台座と前記蓋部材の間に前記回転部材が保持された状態で、前記フック体は前記固定具本体に係止されてなることを特徴とするマグネット固定具を提供することができる。
本発明の他の形態によれば、マグネット固定具は、台座、回転部材及び蓋部材に軸通する軸部材により前記回転部材は台座と蓋部材に対して回転自在に保持されてなることを特徴とする。
また、フック体の係止部は、回転部材の切欠部内で回動自在に係止されてなることを特徴とする。
また、回転部材は、扁平円盤形状に形成されてなることを特徴とする。
また、蓋部材の回転部材に対向する面には支柱部が設けられてなるとともに、前記回転部材には前記支柱部より大径の孔部が形成されてなり、前記支柱部が前記回転部材の前記孔部に挿入されてなることを特徴とする。
また、係止部は、フック体の連結部内方の対向する位置に曲折されてなり、切欠部は回転部材の対向する位置に形成されてなることを特徴とする。
また、台座は、磁石収納部を有することを特徴とする。
また、台座の磁石収納部は、シート体で閉蓋されてなることを特徴とする。
さらに、シート体は、天然/合成ゴムまたは弾性類似素材にアルキド樹脂を主成分として硬化剤およびポリイソシアネートプレポリマーを混合して硬化させたウレタン系塗装剤を塗布したシートからなることを特徴とする。
磁石は、ヨークに収納された状態で台座に装着されてなることを特徴とする。
軸部材はネジであることを特徴とする。
本発明に係るマグネット固定具は、固定具本体に対してフック体を回転自在に保持するとともに、固定具本体とフックに余計な負荷をかけることなく製造することができ、かつ、フック体が滑らかに回転するマグネット固定具を提供することができる。
本発明の一つの実施の形態を示すマグネット固定具を示す斜視図である。 図1に示すマグネット固定具を垂直面に磁着した状態の側面図である。 図1に示すマグネット固定具を水平面に磁着した状態の側面図である。 図1に示すマグネット固定具を示す分解斜視図である。 図1に示すマグネット固定具を示す縦断面図である。 図1に示すマグネット固定具を示す横断面図である。 図1に示すマグネット固定具の蓋部材の上面斜視図である。 図1に示すマグネット固定具の蓋部材の下面斜視図である。 図1に示すマグネット固定具の回転部材の上面平面図である。 図9に示す回転部材のA−A断面図である。 図9に示す回転部材のB−B断面図である。 図1に示すマグネット固定具の回転部材の下面平面図である。 図1に示すマグネット固定具の回転部材の上面斜視図である。 図1に示すマグネット固定具の回転部材の下面斜視図である。 図1に示すマグネット固定具のフック体の斜視図である。 図9に示す回転部材にフック体をセットした状態を示す平面図である。 図1に示すマグネット固定具の台座の上面斜視図である。 図1に示すマグネット固定具の台座の下面斜視図である。 図17に示す台座に装着するヨークの上面斜視図である。 図17に示す台座に装着するヨークの下面斜視図である。 図19に示すヨークに収納される磁石の上面斜視図である。 図19に示すヨークに収納される磁石の下面斜視図である。 図1に示すマグネット固定具に用いられるネジの下面斜視図である。 図23に示すネジの上面斜視図である。 図1に示すマグネット固定具を為す、蓋部材、回転部材、台座及びシート体を示す断面図である。 図1に示すマグネット固定具を為す、蓋部材、回転部材台座及びシート体を重ねた状態を示す断面図である。 本発明の他の実施の形態のマグネット固定具を為す、蓋部材の上面斜視図及び下面斜視図である。 本発明の他の実施の形態のマグネット固定具を為す、回転部材の上面斜視図及び下面斜視図である。 本発明の他の実施の形態のマグネット固定具を為す、台座の上面斜視図及び下面斜視図である。 本発明の他の実施の形態のマグネット固定具を為す、蓋部材の上面斜視図及び下面斜視図である。 本発明の他の実施の形態のマグネット固定具を為す、回転部材の上面斜視図及び下面斜視図である。 本発明の他の実施の形態のマグネット固定具を為す、台座の上面斜視図及び下面斜視図である。
本発明に係るマグネット固定具の各種の実施例について図面を参照しつつ具体的に説明する。
図1及び図4に示すように、マグネット固定具1は、磁石2、ヨーク(継鉄)3、台座4、回転部材5、及び蓋部材7からなる固定具本体10並びにフック体6を備えている。また必要に応じて台座4を閉蓋するシート体9を備えている。マグネット固定具1は、固定具本体10をホワイトボード、パーテーション、壁及び天井などの磁性面に磁着した状態で、種々の物をフック体6に掛止する用途に用いられる。
マグネット固定具1は、磁石2を装着してなる台座4と、蓋部材7と、台座4と蓋部材7の間に回転自在に保持されてなり一対の切欠部52a,bを有する回転部材5とからなる固定具本体10と、フック部62とフック部62に連接された連結部65と連結部65内方に曲折された一対の係止部61a,bからなるフック体6を有し、フック体6の係止部61a,bは回転部材5の切欠部52a,b内に配置されてなり、台座4と蓋部材7の間に回転部材5が保持された状態で、フック体6は固定具本体10に係止されてなる構造である。
この項においては、説明の都合上、蓋部材7側を上方又は上面、反対側の磁石2装着側を下方又は下面と称するが、マグネット固定具1を磁着する向きはこれに限られるものではなく、図1乃至図3に示すように垂直面、水平面、その他さまざまな角度の磁性面に磁着することができる。以下、各部品の構造とその組立状態について詳細に説明する。
図4、図17及び図18を参照すれば、台座4は、合成樹脂材で形成され、下面が開放された有底の凹部を有する円筒形状に形成されており、台座4の凹部が磁石2を収納する磁石収納部を成す。また、台座面43の略中心には、後述する軸部材としてのネジ8挿通用の孔部41が開口されている。必要に応じて孔部41には支柱部72固定用のロック用切欠42が十字状に切られる。このロック用切欠42は、後述するようにマグネット固定具1の組立状態において蓋部材7の支柱部72に形成される十字状のリブ75が嵌合され台座4に対して蓋部材7が回転しないようにロックされる。また、台座4は下方に向けてなだらかな広がりを有する。
図4、図5及び図6を参照すれば、磁石2は、磁束漏れを抑制するための磁性体から形成されたヨーク3に収納された状態で台座4に収納される。図19及び図20に示すように、ヨーク3は、下面が開放された有底の凹部を有する円筒形状に形成されており、ヨーク天井面32の略中心部には、ネジ8挿通用の孔部31が開口されている。
図21及び図22に示すように、磁石2は、円盤状の永久磁石である。その略中心部にはネジ8のネジ頭部82が位置する孔部21が開口されている。尚、磁石2の形状は孔部21を有する円盤状に限られず、孔部に代えて凹部を有する円盤状、孔部を有さない単なる円盤状などヨーク3に収まる形状の磁石であればよい。
図5、図6に示すように、台座4、ヨーク3、磁石2は、磁石2が台座4に収納された状態において、台座4下部、ヨーク3下部、磁石2下面がほぼ面一となる大きさと形状に形成されている。尚、実施例1に示す台座4の開放下面は、シート体9により閉蓋される。そのため、台座4の下部の肉厚44はシート体9を接着可能な幅に形成することが好ましく、台座下部の外周縁にはシート体9の厚み程度の凸条が形成されている。
尚、台座4に磁石2を装着する方法は、磁石収納部への収納による装着に限定されず、円盤状に形成された台座に磁石2を埋設してもよいし、或いは円盤状に形成された台座に磁石を接着してもよい。
図4、図7、図8を参照すれば、蓋部材7は、合成樹脂材で形成され、蓋部材頂部から蓋部材外周縁にかけてなだらかな傾斜を有する曲面状に形成されている。蓋部材7の曲面の下面には、下方すなわち軸方向に突出する円筒状の支柱部72が形成され、この支柱部72は、後述するように、マグネット固定具1の組立の際に回転部材5の孔部51に挿入されて組立時の位置決め部材及び回転部材5の回転軸として機能する。支柱部72の壁部74に囲包された略中央部には、ネジ8挿入用の穴部73が形成され、マグネット固定具1の組立状態においてネジ8の雄ネジ部81が挿入され雌ネジとして機能する。尚、曲面外周部から壁部74に亘り、放射状のリブ76が形成され、壁部74から穴部73に亘り、放射状のリブ75が形成されて蓋部材7の強度を補強している。また、放射状に形成されたリブ75のうち十字状に位置するリブは、上述した台座4のロック用切欠42に対応するように、他のリブより高く形成されていて、マグネット固定具1の組立状態において、ロック用切欠42に嵌合される。
図4、図9〜図14を参照すれば、回転部材5は、合成樹脂材により扁平円盤形状に形成されている。回転部材5の略中央部にはネジ8挿通用の孔部51が開口されており、孔部51は、蓋部材7の支柱部72が挿入された状態で回転部材5が回転自在に保持されるよう支柱部72より大径に形成されている。また、回転部材5の対向する位置には外縁から孔部51方向に向かって一対の切欠部52a,bが形成されている。切欠部52a,bの内幅は、後述するフック体6の係止部61a,bが配置可能な内幅に形成されており、また、切欠部52a,bの切欠長は、フック体6の係止部61a,62bの配置長に対応して形成されている。すなわち、この切欠部52a,bは、マグネット固定具1が組立状態にない単体の回転部材5の状態では、上下及び外縁方向に開放されている。また、回転部材5の厚みは、マグネット固定具1の組立状態においてフック体6の係止部61a,bが遊びをもって揺動又は回動自在に係止される程度の肉厚に形成されている。尚、本実施例において回転部材5の円盤面53の下面には放射状のリブ54が形成され回転部材5の強度を補強している。
フック体6は、棒状部材から形成されてなり、一例としては一本の金属棒より折り曲げ形成される。フック体6は、フック頂部63を中心に対称に形成されており、フック屈曲部64よりフック頂部63に向けて上方に向けて延出されるフック部62と、フック屈曲部64を経て連接される連結部65と、連結部65内方に曲折されてなる係止部61a,bを有する。この係止部61a,bがマグネット固定具1の組立状態において、切欠部52a,b内に配置されて軸方向すなわち上下方向への移動を規制され固定具本体10に係止され、連結部65は内方に曲折されてなることから径方向への抜け落ちが規制される。また、係止部62a,bは切欠部52a,b内に遊びをもって配置され軸方向すなわち上下方向へ回動する。また、係止部61a,bの曲折位置からフック部62までの連結部65は回転部材5の円弧と同程度のアールに形成され、マグネット固定具1の磁着状態において、フック体6が下垂するとき、連結部65が固定具本体10の外周に沿って位置し、軸方向すなわち上下方向へ揺動又は回動可能になっている。尚、フック体6のフック部62には掛止物の滑り止め部材としてのシリコンチューブ(不図示)を被覆してもよい。
図23及び図24に示すように、磁石2、ヨーク3、台座4、回転部材5、蓋部材7を軸支する軸部材としてのネジ8は、ネジ頭部82と雄ネジ部81を有する。尚、軸部材は、ネジ8に限られず、回転部材5を回転自在に軸支できる部材であればよく、棒などであってもよい。
シート体は、台座4の磁石収納部を閉蓋できるシートであれば材料や材質は特に限定されないが、本実施例においては、天然/合成ゴムまたは弾性類似素材にアルキド樹脂を主成分として硬化剤およびポリイソシアネートプレポリマーを混合して硬化させたウレタン系塗装剤を塗布したシートから形成されており、固定具本体10を磁着したとき磁性面に対して高い滑り止め効果を発揮する。
尚、マグネット固定具1を構成する各部品の構造は、上記したものに限られない。他の実施例をいくつか示す。図27〜図29に示す蓋部材70、回転部材50、台座40は比較的小型のマグネット固定具に用いられる部品である。蓋部材70の支柱部702は、十文字状に凸部を有する筒状に形成され、支柱部702の内方には略中央部に形成されたネジ8挿入用の穴部703に向かって十文字状のリブが形成されている。回転部材50は回転部材5と近似する構成であり、樹脂成型時の型抜き用凸部505が形成されている。また、台座404も台座4と比較的近い構成であり、型抜き用凸部405が形成されている。この型抜き用凸部を組立時の位置決め部として用いることもできる。
また、図30〜図32に示す蓋部材700、回転部材500、台座400は比較的大型のマグネット固定具に用いられる部品である。蓋部材700の支柱部712は、円筒状内方向に十文字状に突出する凸部を有する筒状に形成され、支柱部702の内方には略中央部に形成されたネジ8挿入用の穴部703に向かって高さの異なる十文字状のリブが45°角度を違えて2つ形成されている。回転部材50は回転部材5と近似する構成であり、樹脂成型時の型抜き用凸部505が形成されている。また、台座404も台座4と比較的近い構成であり、型抜き用凸部405が形成されている。この型抜き用凸部を組立時の位置決め部として用いることもできる。
マグネット固定具1の組立状態について説明する。マグネット固定具1は、ヨーク3に収納されて磁石2が装着されてなる台座4上に、切欠部52a,b内にフック体6の係止部61が配置されてなる回転部材5が配置され、回転部材5上に蓋部材7が配置され、ヨーク3の孔部31から挿入されたネジ8は台座4の孔部41、回転部材5の孔部51を挿通しネジ8の雄ネジ部81が蓋部材7の穴部73に挿入螺合されこれらの部材はネジ8により軸支されている。よって、回転部材5は、台座4と蓋部7の間に、支柱部72を回転軸として回転自在に保持され、フック体6は、台座4と蓋部材7により軸方向すなわち上下方向への移動を規制される。また、図25、図26に示すように、マグネット固定具1の組立状態において、蓋部材7、回転部材5、台座4の側面は、蓋部材7から台座4下部に向かってなだらかな丸みを帯び角部やひっかかりを有さないため、固定具本体10の磁着状態が解除されマグネット固定具1が脱落する心配が少ない。
マグネット固定具1の組立方法の一例について説明する。蓋体7、回転部材5、台座4は合成樹脂材が型成形することにより成形され、成形後これらの部品について成形表面を清掃する。ヨーク3、台座4、図16に示すように回転部材5の切欠部52a,b内にフック体6の係止部61a,bをセットした回転部材5、蓋部材7を下から順に配置し、蓋部材7の支柱部72を回転部材5の孔部51に挿通した状態でのリブ75を台座4のロック用切欠42に嵌合し、各部材を組み立てる。次に、ヨーク3下面からネジ8を挿入して、ヨーク3、台座4、回転部材5、蓋部材7をネジ止めする。次にヨーク3に磁石2を吸着する。シート体9を台座4下面に接着する。必要に応じてシート体9に保護フィルム(不図示)を貼着する。よって、各部材に余計な負荷をかけることなく、マグネット固定具1が完成する。尚、各部品の成形方法は型成形には限定されず、組立順も上述したものに限られない。
マグネット固定具1のフック体6の動きについて説明する。回転部材5と蓋部材7の間に回転部材5を介して保持されたフック体6は、回転部材5の回転により、マグネット固定具1の径方向に360°回転するようになっている。よって、固定具本体10を垂直面に磁着したときフック体6は自重で径方向に下垂する。また、回転部材5の切欠部52a,b内で回動自在に係止されてなるフック体6は、係止部61a,bの回転により、マグネット固定具1の軸方向に揺動又は回動するようになっている。よって、固定具本体10を垂直面に磁着したときフック体6は自重で径方向に下垂し、水平面に磁着したときフック体6は軸方向に下垂する。
以上のような構造にしたことから、本発明に係るマグネット固定具1は、固定具本体10に対してフック体6を回転自在に保持するとともに、固定具本体10とフックに余計な負荷をかけることなく製造することができ、かつ、フック体6が滑らかに回転するマグネット固定具1を提供することができる。具体的には、回転部材5を切欠部52a,bを設けた扁平円盤形状にしマグネット固定具1の組立状態において蓋部材7と台座4がフック体6の脱落防止機構として機能することから、従来品のようにフック体の係止部を挿入するための穴部や凹部を別途設ける必要がなく、組立てやすく、組立時や使用時に破損の少ないシンプルな構造のマグネット固定具1を提供できる。また、回転部材5に対して従来品のようなフック体の係止部を挿入するための穴部や凹部を形成する必要がないことは、回転部材5を薄く形成することにつながり、固定具本体部10を薄く形成することができる。このことは、回転部材5に係止されるフック体6の係止位置と磁着面との距離を短くする効果を発揮し、台座下面すなわち磁着面に対するフック体6の後傾角度をゼロあるいは非常に小さくすることができる。よって、フック体6に掛止物を掛止したときフック体6は垂直に近い状態で下垂することからマグネット固定具1が脱落することなく掛止物の荷重に充分耐えうる。また、回転部材5が円盤状であるためフック6を係止した状態において回転部材5が楕円形に変形したりゆがんだりすることがない。また回転部材5を円盤状にしたことでフック6が抜け落ちて脱落することがない。さらに各部品にリブを設けてなることから使用する合成樹脂の分量を抑えながら強度の高いマグネット固定具1を提供できる。
切欠部52a,b内に係止部62a,bを組み合わせた状態で回転部材5を、台座4と蓋部材7間に軸支、保持させることにより、台座4と蓋部材7がフック体6の軸方向すなわち上下方向の動きを規制して脱落を防止しながら、回転部材5の径方向への滑らかな回転を可能とし、フック体6の上下方向への滑らかな回動を可能とする。よって、本発明のマグネット固定具1を磁性面に磁着し、掛止物を掛止した際には、固定具本体10がしっかりと磁性面に磁着された状態でフック体6が自重で滑らかに回転するとともに揺動又は回動するようになっている。
1 マグネット固定具
10 固定具本体
2 磁石
21 孔部
3 ヨーク
31 孔部
32 ヨーク天井面
4,40,400 台座
41 孔部
42 切欠
43 台座面
44 台座の肉厚
5,50,500 回転部材
51 孔部
52a,b 切欠部
53 円盤面
54 リブ
6 フック体
61a,b 係止部
62 フック部
63 フック頂部
64 屈曲部
65 連結部
7,70,700 蓋部材
71 曲面部
72 支柱部
73 穴部
74 壁部
75 リブ
8 ネジ
81 雄ネジ部
82 ネジ頭部
9 シート体

Claims (11)

  1. 磁石を装着してなる台座と、蓋部材と、前記台座と前記蓋部材の間に回転自在に保持されてなる一対の切欠部を有する回転部材とからなる固定具本体と、
    フック部と前記フック部に連接された連結部と前記連結部内方に曲折された一対の係止部からなるフック体を有し、
    前記フック体の前記係止部は前記回転部材の前記切欠部内に配置されてなり、前記台座と前記蓋部材の間に前記回転部材が保持された状態で、前記フック体は前記固定具本体に係止されてなることを特徴とするマグネット固定具。
  2. 台座、回転部材及び蓋部材に軸通する軸部材により前記回転部材は台座と蓋部材に対して回転自在に保持されてなることを特徴とする請求項1に記載のマグネット固定具。
  3. フック体の係止部は、回転部材の切欠部内で回動自在に係止されてなることを特徴とする請求項1又は2記載のマグネット固定具。
  4. 回転部材は、扁平円盤形状に形成されてなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のマグネット固定具。
  5. 蓋部材の回転部材に対向する面には支柱部が設けられてなるとともに、前記回転部材には前記支柱部より大径の孔部が形成されてなり、前記支柱部が前記回転部材の前記孔部に挿入されてなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のマグネット固定具。
  6. 係止部は、フック体の連結部内方の対向する位置に曲折されてなり、切欠部は回転部材の対向する位置に形成されてなることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のマグネット固定具。
  7. 台座は、磁石収納部を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のマグネット固定具。
  8. 台座の磁石収納部は、シート体で閉蓋されてなることを特徴とする請求項7に記載のマグネット固定具。
  9. シート体は、天然/合成ゴムまたは弾性類似素材にアルキド樹脂を主成分として硬化剤およびポリイソシアネートプレポリマーを混合して硬化させたウレタン系塗装剤を塗布したシートからなることを特徴とする請求項8に記載のマグネット固定具。
  10. 磁石は、ヨークに収納された状態で台座に装着されてなることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載のマグネット固定具。
  11. 軸部材はネジであることを特徴とする請求項2乃至10のいずれかに記載のマグネット固定具。
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