JP2018018915A - 抵抗器 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、より正確に電流値測定ができる抵抗器を提供することを目的とするものである。
【解決手段】本発明の抵抗器は、金属板で構成した抵抗体11と、前記抵抗体11の両端部に接合された一対の電極12とを備え、前記一対の電極12それぞれに溝部13を設けて前記一対の電極12それぞれに主端子14と電圧検出端子15を形成し、かつ前記電圧検出端子15間の前記抵抗体11に電流が流れる方向と交わるようなスリット16を複数形成するとともに、前記スリット16の幅を前記抵抗体11の幅より狭くしたものである。
【選択図】図1
【解決手段】本発明の抵抗器は、金属板で構成した抵抗体11と、前記抵抗体11の両端部に接合された一対の電極12とを備え、前記一対の電極12それぞれに溝部13を設けて前記一対の電極12それぞれに主端子14と電圧検出端子15を形成し、かつ前記電圧検出端子15間の前記抵抗体11に電流が流れる方向と交わるようなスリット16を複数形成するとともに、前記スリット16の幅を前記抵抗体11の幅より狭くしたものである。
【選択図】図1
Description
本発明は、各種電子機器の電流値検出等に使用される4端子の低い抵抗値の抵抗器に関するものである。
従来のこの種の抵抗器は、図7に示すように、金属板で構成された抵抗体1と、抵抗体1の両端部に接合された一対の電極2とを備え、一対の電極2にはそれぞれ溝部3が形成され、溝部3によって一対の電極2はそれぞれ、電流が流れる主端子3aと電圧検出端子3bに分割され、4端子の抵抗器としていた。
そして、主端子3aに電流を流し、電圧検出端子3bで電圧を検出して、主端子3aに流れる電流値を測定するようにしていた。
なお、この出願の発明に関する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
上記した従来の抵抗器においては、抵抗体1に電流が印加されると抵抗体1に電流が流れ、この電流は主端子3a間の電流密度の高い1aと電圧検出端子3b間の電流密度の低い1bの領域に分かれるが、実装状態によって電流が流れる位置が変動した場合、電流密度の低い1bの影響の度合いも変動するため、抵抗値が安定せず、これにより、正確な電流値測定ができない可能性があるという課題を有していた。
本発明は、上記した従来の課題を解決するもので、より正確に電流値測定ができる抵抗器を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するために、本発明は、金属板で構成した抵抗体と、前記抵抗体の両端部に接合された一対の電極とを備え、前記一対の電極それぞれに溝部を設けて前記一対の電極それぞれに主端子と電圧検出端子を形成し、かつ前記電圧検出端子間の前記抵抗体に電流が流れる方向と交わるようなスリットを形成するとともに、前記スリットの幅を前記抵抗体の幅より狭くした。また、電圧検出端子近くの抵抗体の厚みを電流端子近くの抵抗体の厚みより薄くした。
本発明の抵抗器は、電圧検出端子間に形成された電流が流れる方向と交わるスリットを形成しているため、電圧検出端子近くの電流密度の低い領域に電流が流れないようすることができ、これにより、抵抗値が安定し、より正確に電流値測定ができるという優れた効果を奏するものである。
以下、本発明の一実施の形態における抵抗器について図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の一実施の形態における抵抗器の上面図、図2は同抵抗器の側面図である。
本発明の一実施の形態における抵抗器は、図1、図2に示すように、金属板で構成された抵抗体11と、抵抗体11の両端面11aに接合された一対の電極12とを有している。また、一対の電極12それぞれに溝部13を設けて一対の電極12それぞれに主端子14と電圧検出端子15を形成し、かつ電圧検出端子15間の抵抗体11に電流が流れる方向と直交するスリット16を形成している。
上記構成において、前記抵抗体11は、ニクロム、銅ニッケル、マンガニン等からなる金属板で構成されている。
また、前記一対の電極12は、抵抗体11とは別体の金属板で形成され、前記抵抗体11より導電率の低い銅等の金属で構成されている。そして、抵抗体11と一対の電極12とは、抵抗体11の端面11aと一対の電極12の端面12aを互いに突き合わせた状態で接合されている。
そしてまた、抵抗体11の端面11aと一対の電極12の端面12aが互いに向かい合うように突き合わせた状態で接触させ、レーザ溶接またはろう付けによって接合されている。また、抵抗体11の厚みより一対の電極12の厚みの方が厚い。
さらに、前記溝部13は、一対の電極12それぞれに設けられており、溝部13によって一対の電極12それぞれに主端子14と電圧検出端子15が形成され、その結果、4端子の抵抗器となっている。
この溝部13は、電流が流れる方向と略平行に設けられ、その先端部は抵抗体11までは達していない。なお、2つの溝部13は、電流が流れる方向において一直線状に位置している。
また、主端子14は一対の電極12それぞれに1箇所ずつ、電圧検出端子15は一対の電極12それぞれに1箇所ずつ、合計でそれぞれ2つ形成されている。主端子14の面積は電圧検出端子15の面積より大きく、主端子14間に所定の電流を印加し、電圧検出端子15で主端子14間の電圧値を測定する。
さらに、前記スリット16は、電圧検出端子15間の抵抗体11に電流が流れる方向と直交するように形成されている。
このスリット16は、1本でもよいが、図1に示すように複数本とした方が、放熱の観点から好ましい。図1では2本としているが、3本以上でもよい。また、複数のスリット16の長さを変えてもよい。
そして、スリット16は、抵抗体11に形成されるが、図3に示すように、複数のスリット16のうち少なくとも1本を電圧検出端子15に形成してもよい。このとき、スリット16のすべてを電圧検出端子15に設けない。スリット16は溝部13とは連続しない。
複数のスリット16は、電流が流れる方向と直交する方向において抵抗器(抵抗体11)の中心に対して線対称に設けられている。
なお、複数のスリット16は、図4に示すように、線対称に形成しなくてもよい。この場合、抵抗器に方向性が生じるため、表裏や前後方向で方向判別可能となる。また、電流の流入側がペルチェ効果で発熱するため、電流の流入側にスリット16を形成すれば、熱分布を良好にすることができる。このとき、上述したように抵抗器に方向性が生じるため、電流の流入側にスリット16を形成することは容易である。
さらに、スリット16の先端部は溝部13の主端子14側の側面と一直線状にあるようにするのが好ましい。
そして、スリット16の幅は溝部13より狭く、かつ抵抗体11の幅(電流が流れる方向における長さ)より狭い。さらにまた、1本のスリット16が抵抗体11と一対の電極12の両方を跨がないようにする。抵抗体11と一対の電極12との接合性に悪影響を及ぼすからである。
ここで、スリット16を電圧検出端子15側に形成することによって、電流が流れる主端子14間の抵抗値に影響を与えない。抵抗値調整する必要が場合は、電圧検出端子15側と反対側の抵抗体11に抵抗値調整用トリミング溝を形成する。また、スリット16によって抵抗温度係数(TCR)を調整することも可能である。
なお、抵抗体11と一対の電極12とを接合した後、スリット16と溝部13とを同時にパンチングで貫通するように打ち抜く。
そして、少なくとも抵抗体11の下面、上面には保護膜17が形成され、保護膜17から露出する一対の電極12の少なくとも下面に実装用のめっき層18が形成されている。なお、図1、図3、図4、図5、図6では説明を簡単にするために保護膜17、めっき層18は省略している。
前記保護膜17は、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂等の絶縁材を印刷、乾燥して形成し、前記めっき層18は、電気めっき又はディップによってすずめっきを施して形成される。なお、保護膜17は無くてもよい。
そしてまた、このめっき層18と一対の電極12との間に必要に応じてニッケルめっき、銅めっき、金めっきを形成してもよい。さらに、実装用基板に一対の電極12を溶接して実装してもよい。
また、一対の電極12の両端部を下方に折り曲げて、抵抗器全体をU字状に構成してもよい。
上記した本発明の一実施の形態における抵抗器においては、電圧検出端子15間に形成された電流が流れる方向と交わるスリット16を形成しているため、電圧検出端子15近くの電流密度の低い領域に電流が流れないようすることができ、これにより、実装状態に
よって電流の流れる位置が変動した場合でも、電流密度の低い電圧検出端子15近傍の領域の影響を低減できるため、測定される抵抗値が安定し、より正確に電流値測定ができるという効果が得られるものである。
よって電流の流れる位置が変動した場合でも、電流密度の低い電圧検出端子15近傍の領域の影響を低減できるため、測定される抵抗値が安定し、より正確に電流値測定ができるという効果が得られるものである。
また、電圧検出端子15間に形成された電流が流れる方向と交わるスリット16によって抵抗器の表面積を広くすることができるため、発生した熱を効果的に放散でき、これにより、抵抗体11に大きな電流が印加されても、抵抗体11の発熱によって抵抗値が変動することを防止でき、この結果、正確な電流値測定ができる。
さらに、図5、図6に示すように、電圧検出端子15間の抵抗体11bの厚みを、主端子14間の抵抗体11cの厚みより薄くしてもよい。この構成においても、電圧検出端子15近くの電流密度の低い領域に電流が流れにくくすることができるため、同じ効果が得られる。なお、図6は図5のA−A線断面図である。
厚みの厚い抵抗体11bと厚みの薄い抵抗体11cとの境界は、溝部13の主端子14側の側面と一直線状となる箇所にある。さらに、厚みの厚い抵抗体11bの上面と厚みの薄い抵抗体11cの上面が面一になっている。
本発明に係る抵抗器は、より正確に電流値測定ができるという効果を有するものであり、特に各種電子機器の電流値検出等に使用される4端子の低い抵抗値の抵抗器等において有用となるものである。
11 抵抗体
12 一対の電極
13 溝部
14 主端子
15 電圧検出端子
16 スリット
12 一対の電極
13 溝部
14 主端子
15 電圧検出端子
16 スリット
Claims (8)
- 金属板で構成した抵抗体と、前記抵抗体の両端部に接合された一対の電極とを備え、前記一対の電極それぞれに溝部を設けて前記一対の電極それぞれに主端子と電圧検出端子を形成し、かつ前記電圧検出端子間の前記抵抗体に電流が流れる方向と交わるようなスリットを形成するとともに、前記スリットの幅を前記抵抗体の幅より狭くした抵抗器。
- 金属板で構成した抵抗体と、前記抵抗体の両端部に接合された一対の電極とを備え、前記一対の電極それぞれに溝部を設けて前記一対の電極それぞれに主端子と電圧検出端子を形成し、かつ前記電圧検出端子間の前記抵抗体に電流が流れる方向と交わるようなスリットを複数形成した抵抗器。
- 前記複数のスリットのうち一部のスリットを電圧検出端子に形成した請求項2に記載の抵抗器。
- 前記スリットを、電流が流れる方向と直交する方向において抵抗器の中心に対して線対称に位置させた請求項1、2のいずれかに記載の抵抗器。
- 前記スリットを、電流が流れる方向と直交する方向において抵抗器の中心に対して線対称に位置させないようにした請求項1、2のいずれかに記載の抵抗器。
- 前記スリットの先端部を、前記溝部の前記主端子側の側面と一直線状になるように配置した請求項1、2のいずれかに記載の抵抗器。
- 前記スリットが、前記抵抗体と前記一対の電極の両方を跨がないようにした請求項1、2のいずれかに記載の抵抗器。
- 金属板で構成した抵抗体と、前記抵抗体の両端部に接合された一対の電極とを備え、前記一対の電極それぞれに溝部を設けて前記一対の電極それぞれに主端子と電圧検出端子を形成し、かつ前記電圧検出端子間の抵抗体の厚みを主端子間の抵抗体の厚みより薄くした抵抗器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016146976A JP2018018915A (ja) | 2016-07-27 | 2016-07-27 | 抵抗器 |
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JP2016146976A JP2018018915A (ja) | 2016-07-27 | 2016-07-27 | 抵抗器 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2021100084A1 (ja) * | 2019-11-18 | 2021-05-27 | サンコール株式会社 | シャント抵抗器 |
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2016
- 2016-07-27 JP JP2016146976A patent/JP2018018915A/ja active Pending
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WO2021100084A1 (ja) * | 2019-11-18 | 2021-05-27 | サンコール株式会社 | シャント抵抗器 |
JP6956263B1 (ja) * | 2019-11-18 | 2021-11-02 | サンコール株式会社 | シャント抵抗器 |
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