JP2018017730A - 打音検査装置及びその使用方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】打撃手段と集音手段の両方を備えることにより打撃位置と集音位置との関係のバラつきを抑えることのできる打音検査装置を提供すること。【解決手段】打音検査装置は、ベースと、ベース上に設けられた第1支持部及び第2支持部と、第1支持部に支持されたソレノイドコイルと、ソレノイドコイル内に挿通されたシャフトと、ハンマヘッドと、前後方向においてハンマヘッドとシャフトの前端との間に挟まれた前側センサと、第2支持部に支持されたマイクとを備える。ソレノイドコイルに通電すると、シャフトは前後方向において前方に移動させられる。ハンマヘッドは、シャフトが前方に移動したときに、対象物に衝突する。前側センサは、少なくとも圧電素子を有しており、ハンマヘッドが対象物に衝突したときに当該衝突により受ける圧縮応力を検知する。マイクは、ハンマヘッドが対象物に衝突したときに対象物から生じる音を集音する。【選択図】図7

Description

本発明は、コンクリートなどの構造物の欠陥を打音によって検査する打音検査装置及びその使用方法に関する。
この種の検査方法は、例えば、特許文献1に記載されている。特許文献1の検査方法では、コンクリート系構造物を被測定対象とし、その被測定対象にインパクトハンマーのような打撃手段により打撃を加えた後、打撃手段から得られる加振力と被測定対象から生じた音とを計測して、被測定対象の品質を診断する。
特許第5666334号
打撃位置と集音位置との関係にバラつきがあると、診断方法が複雑になる可能性がある。従って、打撃位置と集音位置との関係のバラつきを抑えたいという要請がある。
そこで、本発明は、打撃手段と集音手段の両方を備えることにより打撃位置と集音位置との関係のバラつきを抑えることのできる打音検査装置を提供することを目的とする。
本発明は、第1の打音検査装置として、
ベースと、
前記ベース上に設けられた第1支持部及び第2支持部と、
前記第1支持部に支持されたソレノイドコイルと、
前記ソレノイドコイル内に挿通されたシャフトであって、前記ソレノイドコイルに通電することにより前後方向において前方に移動させられるシャフトと、
前記シャフトが前方に移動したときに、対象物に衝突するハンマヘッドと、
前記前後方向において前記ハンマヘッドと前記シャフトの前端との間に挟まれた前側センサであって、少なくとも圧電素子を有すると共に、前記ハンマヘッドが前記対象物に衝突したときに当該衝突により受ける圧縮応力を検知する前側センサと、
前記第2支持部に支持されたマイクであって、前記ハンマヘッドが前記対象物に衝突したときに前記対象物から生じる音を集音するマイクと
を備える打音検査装置を提供する。
また、本発明は、第2の打音検査装置として、第1の打音検査装置であって、
前記マイクは、前記前後方向と直交する横方向において前記ハンマヘッドと並んで配置されており、前記前後方向において前方に向いている
打音検査装置を提供する。
また、本発明は、第3の打音検査装置として、第1又は第2の打音検査装置であって、
前記ハンマヘッドには、前記前後方向において前方に向かって凹んだ収容部が形成されており、
前記前側センサは、前記収容部内において、前記シャフトと前記ハンマヘッドに挟まれている
打音検査装置を提供する。
また、本発明は、第4の打音検査装置として、第1から第3までのいずれかの打音検査装置であって、
前記シャフトには、前記前後方向に沿って延びる貫通孔が形成されており、
前記前側センサは、圧電素子と、前記圧電素子の後側に設けられた第1電極と、前記圧電素子の前側に設けられた第2電極とを少なくとも備えており、
前記第1電極に接続された第1ケーブルと前記第2電極に接続された第2ケーブルとは、前記貫通孔を通り、前記シャフトの外部まで延びている
打音検査装置を提供する。
また、本発明は、第5の打音検査装置として、第4の打音検査装置であって、
前記シャフトの後端に取り付けられる端部ブロックを更に有しており、
前記端部ブロックには、前記シャフトの前記貫通孔と連通した開口部が形成されており、
前記第1ケーブルと前記第2ケーブルとは、前記開口部を通って前記シャフトの外部まで延びている
打音検査装置を提供する。
また、本発明は、第6の打音検査装置として、第1から第4までのいずれかの打音検査装置であって、
前記シャフトの後端に取り付けられる端部ブロックを更に有しており、
前記端部ブロックには、後側センサとして振動センサが取り付けられている
打音検査装置を提供する。
また、本発明は、第7の打音検査装置として、第1から第4までのいずれかの打音検査装置であって、
前記シャフトの後端に取り付けられる端部ブロックを更に有しており、
前記第1支持部は、前側支持部と、後側支持部とを有しており、
前記後側支持部は、前記前側支持部の後方に位置しており、
前記シャフトは、前記前側支持部及び前記後側支持部に挿通されており、
前記前側支持部は、前記ハンマヘッドの後方に位置している
打音検査装置を提供する。
また、本発明は、第8の打音検査装置として、第7の打音検査装置であって、
前側ショック吸収部材を更に有しており、
前記前側ショック吸収部材の少なくとも一部は、前記前後方向において前記前側支持部と前記ハンマヘッドとの間に位置している
打音検査装置を提供する。
また、本発明は、第9の打音検査装置として、第7又は第8の打音検査装置であって、
後側ショック吸収部材を更に有しており、
前記シャフトが後方に移動したとき、前記後側ショック吸収部材は、前記ハンマヘッドが前記前側支持部と突き当たる前に、前記端部ブロックを受け止める
打音検査装置を提供する。
また、本発明は、第10の打音検査装置として、第9の打音検査装置であって、
前記ベースは、立設部を有しており、
前記立設部は、前記端部ブロックの後方に位置しており、
前記後側ショック吸収部材の少なくとも一部は、前記前後方向において前記端部ブロックと前記立設部との間に位置している
打音検査装置を提供する。
また、本発明は、第11の打音検査装置として、第1から第10までのいずれかの打音検査装置であって、
前記シャフトは、前側限界位置と後側限界位置との間で移動可能であり、
前記シャフトは、非磁性部材と、前記前後方向において前記非磁性部材の後方に位置する磁性部材とを有しており、
前記シャフトが前記後側限界位置に位置しているとき、前記非磁性部材と前記磁性部材との境界は、前記ソレノイドコイル内部に位置している
打音検査装置を提供する。
また、本発明は、第12の打音検査装置として、第11の打音検査装置であって、
前記シャフトに対して前記後側限界位置に位置するようにバイアスをかけるバイアス部材を更に備える打音検査装置を提供する。
また、本発明は、第1の使用方法として、上述した第11又は第12の打音検査装置の使用方法であって、
前記非磁性部材の全体が前記ソレノイドコイルの前方に出た後に、前記対象物に対して前記ハンマヘッドを衝突させる
打音検査装置の使用方法を提供する。
また、本発明は、第2の使用方法として、上述した第1から第12までのいずれかの打音検査装置の使用方法であって、
前記シャフトを前方に移動させた後であって前記ハンマヘッドが前記対象物に衝突する前に、前記ソレノイドコイルに対する通電を切る
打音検査装置の使用方法を提供する。
また、本発明は、第3の使用方法として、上述した第1から第12までのいずれかの打音検査装置の使用方法であって、
前記ソレノイドコイルに対して第1時間の間だけ第1通電を行った後、所定条件に応じて、前記ソレノイドコイルに対して前記第1時間よりも短い第2時間の間だけ第2通電を行う
打音検査装置の使用方法を提供する。
また、本発明は、第4の使用方法として、第3の使用方法であって、
前記所定条件は、前記第1通電の終了後に、所定時間が経過することである
打音検査装置の使用方法を提供する。
また、本発明は、第5の使用方法として、第3の使用方法であって、
前記所定条件は、前記第1通電の開始後に、所定時間が経過することである
打音検査装置の使用方法を提供する。
また、本発明は、第6の使用方法として、第3の使用方法であって、
前記所定条件は、前記第1通電の終了後の所定時間内に、前記駆動部が前記ハンマヘッドと前記対象物との間の衝突を前記前側センサからの信号によって検知することである
打音検査装置の使用方法を提供する。
また、本発明は、第7の使用方法として、第3の使用方法であって、
前記所定条件は、前記第1通電の終了後の所定時間内に、前記駆動部が前記ハンマヘッドと前記対象物との間の衝突を前記マイクからの信号によって検知することである
打音検査装置の使用方法を提供する。
また、本発明は、第13の打音検査装置として、第1から第12までのいずれかの打音検査装置であって、
前記ソレノイドコイルに対して通電を行う駆動部を更に有しており、
前記駆動部は、前記ソレノイドコイルに対して通電を行う場合、前記ソレノイドコイルに対して第1時間の間だけ第1通電を行った後、所定条件に応じて、前記ソレノイドコイルに対して前記第1時間よりも短い第2時間の間だけ第2通電を行う
打音検査装置を提供する。
また、本発明は、第14の打音検査装置として、第13の打音検査装置であって、
前記所定条件は、前記第1通電の終了後に、所定時間が経過することである
打音検査装置を提供する。
また、本発明は、第15の打音検査装置として、第13の打音検査装置であって、
前記所定条件は、前記第1通電の開始後に、所定時間が経過することである
打音検査装置を提供する。
また、本発明は、第16の打音検査装置として、第13の打音検査装置であって、
前記所定条件は、前記第1通電の終了後の所定時間内に、前記駆動部が前記ハンマヘッドと前記対象物との間の衝突を前記前側センサからの信号によって検知することである
打音検査装置を提供する。
また、本発明は、第17の打音検査装置として、第13の打音検査装置であって、
前記所定条件は、前記第1通電の終了後の所定時間内に、前記駆動部が前記ハンマヘッドと前記対象物との間の衝突を前記マイクからの信号によって検知することである
打音検査装置を提供する。
また、本発明は、第18の打音検査装置として、
ベースと、
前記ベース上に設けられた第1支持部及び第2支持部と、
前後方向において前側限界位置と後側限界位置との間で移動可能となるように前記第1支持部に支持されたシャフトと、
前記シャフトを前記前側限界位置に向かうようにバイアスをかけるバイアス部材と
前記シャフトが前記前側限界位置に向かって移動したときに、対象物に衝突するハンマヘッドと、
前記前後方向において前記ハンマヘッドと前記シャフトの前端との間に挟まれた前側センサであって、少なくとも圧電素子を有すると共に、前記ハンマヘッドが前記対象物に衝突したときに当該衝突により受ける圧縮応力を検知する前側センサと、
前記第2支持部に支持されたマイクであって、前記ハンマヘッドが前記対象物に衝突したときに前記対象物から生じる音を集音するマイクと
を備える打音検査装置を提供する。
また、本発明は、第19の打音検査装置として、
ベースと、
前記ベース上に設けられた第1支持部と、
前記第1支持部に支持されたソレノイドコイルと、
前記ソレノイドコイル内に挿通されたシャフトであって、前記ソレノイドコイルに通電することにより前後方向において前方に移動させられるシャフトと、
前記シャフトが前方に移動したときに、対象物に衝突するハンマヘッドと、
前記前後方向において前記ハンマヘッドと前記シャフトの前端との間に挟まれた前側センサであって、少なくとも圧電素子を有すると共に、前記ハンマヘッドが前記対象物に衝突したときに当該衝突により受ける圧縮応力を検知する前側センサと、
前記ソレノイドコイルに対して通電を行う駆動部と
を備える打音検査装置を提供する。
また、本発明は、第20の打音検査装置として、第19の打音検査装置であって、
前記駆動部は、前記ソレノイドコイルに対して通電を行う場合、前記ソレノイドコイルに対して第1時間の間だけ第1通電を行った後、所定条件に応じて、前記ソレノイドコイルに対して前記第1時間よりも短い第2時間の間だけ第2通電を行う
打音検査装置を提供する。
また、本発明は、第21の打音検査装置として、第20の打音検査装置であって、
前記所定条件は、前記第1通電の終了後に、所定時間が経過することである
打音検査装置を提供する。
また、本発明は、第22の打音検査装置として、第20の打音検査装置であって、
前記所定条件は、前記第1通電の開始後に、所定時間が経過することである
打音検査装置を提供する。
また、本発明は、第23の打音検査装置として、第20の打音検査装置であって、
前記所定条件は、前記第1通電の終了後の所定時間内に、前記駆動部が前記ハンマヘッドと前記対象物との間の衝突を前記前側センサからの信号によって検知することである
打音検査装置を提供する。
また、本発明は、第24の打音検査装置として、第20の打音検査装置であって、
前記ハンマヘッドが前記対象物に衝突したときに前記対象物から生じる音を集音するマイクを更に有しており、
前記所定条件は、前記第1通電の終了後の所定時間内に、前記駆動部が前記ハンマヘッドと前記対象物との間の衝突を前記マイクからの信号によって検知することである
打音検査装置を提供する。
また、本発明は、第25の打音検査装置として、第19から第24までのいずれかの打音検査装置であって、
前記シャフトの後端に取り付けられる端部ブロックを更に有しており、
前記第1支持部は、前側支持部と、後側支持部とを有しており、
前記後側支持部は、前記前側支持部の後方に位置しており、
前記シャフトは、前記前側支持部及び前記後側支持部に挿通されており、
前記前側支持部は、前記ハンマヘッドの後方に位置している
打音検査装置を提供する。
また、本発明は、第26の打音検査装置として、第25の打音検査装置であって、
前側ショック吸収部材を更に有しており、
前記前側ショック吸収部材の少なくとも一部は、前記前後方向において前記前側支持部と前記ハンマヘッドとの間に位置している
打音検査装置を提供する。
また、本発明は、第27の打音検査装置として、第25又は第26の打音検査装置であって、
後側ショック吸収部材を更に有しており、
前記シャフトが後方に移動したとき、前記後側ショック吸収部材は、前記ハンマヘッドが前記前側支持部と突き当たる前に、前記端部ブロックを受け止める
打音検査装置を提供する。
また、本発明は、第28の打音検査装置として、第27の打音検査装置であって、
前記ベースは、立設部を有しており、
前記立設部は、前記端部ブロックの後方に位置しており、
前記後側ショック吸収部材の少なくとも一部は、前記前後方向において前記端部ブロックと前記立設部との間に位置している
打音検査装置を提供する。
また、本発明は、第29の打音検査装置として、
ベースと、
前記ベース上に設けられた第1支持部及び第2支持部と、
前記第1支持部に支持されたソレノイドコイルと、
前記ソレノイドコイル内に挿通されたシャフトであって、前記ソレノイドコイルに通電することにより前後方向において前方に移動させられるシャフトと、
前記シャフトが前方に移動したときに、対象物に衝突するハンマヘッドと、
前記前後方向において前記ハンマヘッドと前記シャフトの前端との間に挟まれた前側センサであって、少なくとも圧電素子を有すると共に、前記ハンマヘッドが前記対象物に衝突したときに当該衝突により受ける圧縮応力を検知する前側センサと、
前記第2支持部に支持されたマイクであって、前記ハンマヘッドが前記対象物に衝突したときに前記対象物から生じる音を集音するマイクと
を備える打音検査装置であって、
前記第1支持部及び前記第2支持部の少なくとも一方は、前記ベースの一部である
打音検査装置を提供する。
また、本発明は、第30の打音検査装置として、
ボビン部材からなるベースと、
前記ベースに設けられた第1支持部及び第2支持部と、
前記第1支持部に支持されたソレノイドコイルと、
前記ソレノイドコイル内に挿通されたシャフトであって、前記ソレノイドコイルに通電することにより前後方向において前方に移動させられるシャフトと、
前記シャフトが前方に移動したときに、対象物に衝突するハンマヘッドと、
前記前後方向において前記ハンマヘッドと前記シャフトの前端との間に挟まれた前側センサであって、少なくとも圧電素子を有すると共に、前記ハンマヘッドが前記対象物に衝突したときに当該衝突により受ける圧縮応力を検知する前側センサと、
前記第2支持部に支持されたマイクであって、前記ハンマヘッドが前記対象物に衝突したときに前記対象物から生じる音を集音するマイクと
を備える打音検査装置であって、
前記第1支持部及び前記第2支持部の少なくとも一方は、前記ボビン部材の一部である
打音検査装置を提供する。
本発明によれば、打撃手段としてのハンマヘッドと集音手段としてのマイクとを一つの装置上に設けたことから、ハンマヘッドが対象物に衝突する衝突位置と、その衝突により対象物から生じる音を集音する集音位置との関係を少なくとも所定の範囲内に抑えることができる。
また、単一の装置上にハンマヘッドやソレノイドコイルなどの駆動装置、マイクを設けることとしたので、ドローンや比較的小型のカート上に搭載した状態で打音検査することも可能となる。
更に、ハンマヘッドの取り付けられたシャフトをソレノイドコイルで駆動することとしたので、ハンマヘッドの対象物への衝突による振動がマイクへ伝達されることを抑制できる。そのため、測定した音に基づく検査の信頼性をより高めることができる。
加えて、ハンマヘッドの対象物への衝突を圧電素子において圧縮応力としても測定していることから、音の測定結果と圧縮応力とを用いて対象物の欠陥の有無の評価を行うことができるため、評価精度を高めることができる。
本発明の実施の形態による打音検査装置を示す斜視図である。シャフトは後側限界位置にある。 図1の打音検査装置を示す正面図である。 図2の打音検査装置をIII−III線に沿って示す断面図である。併せて、前側センサとその近傍を拡大して示してある。 図1の打音検査装置を示す側面図である。 図4の打音検査装置に対応する図であって、制御基板などを省略した図である。 図5に対応する図であって、シャフトが前側限界位置にあるときの図である。 図1の打音検査装置を示す一部分解斜視図である。シャフトは前側限界位置にあり、シャフトの前側からハンマヘッドまでの部材が分解されている。 図1の打音検査装置を示す斜視断面図である。併せて、前側センサとその近傍を拡大して示してある。なお、シャフトは前側限界位置にある。また、バイアス部材は省略されている。 図6の打音検査装置の変形例を示す図である。 図9の打音検査装置を示す図であって、図5に対応する図である。 図1から図10までの打音検査装置におけるソレノイドコイルへの通電回路の一例を示す図である。 図11の通電回路のタイミングチャートを示す図である。 図5の打音検査装置の変形例を示す図である。 図6の打音検査装置の変形例を示す図である。 図5の打音検査装置の別の変形例を示す図である。 図5の打音検査装置の更に別の変形例を示す図である。ボビン部材の内部に形成された孔の輪郭を破線で描画している。
図1から図8を参照すると、本発明の実施の形態による打音検査装置1は、ベース10と、第1支持部12と、第2支持部14と、制御基板16と、ソレノイドコイル20と、ボビン部材22と、シャフト30と、ハンマヘッド40と、前側センサ50と、端部ブロック70と、バイアス部材80と、マイク90とを備えている。
本実施の形態のベース10は、水平面内(又は、XY平面内)に延びる金属製の平板からなる。具体的には、ベース10には、垂直方向(又は、Z方向)に貫通する複数の孔を形成されている。孔は、ネジ孔や、軽量化のための開口である。但し、本発明はこれに限定されるわけではなく、孔の有無や材料、主たる形状に関しては特に制限はない。
図1及び図3に示されるように、本実施の形態の第1支持部12は、前側支持部12Aと、後側支持部12Bの2つの部材からなる。図5及び図6から理解されるように、前側支持部12A及び後側支持部12B並びに第2支持部14は、いずれも金属製の板をL字状に曲げて形成されたものである。前側支持部12Aは、ベース10に対してネジ止めされており、後側支持部12Bと第2支持部14は、ベース10に対して溶着されている。但し、本発明はこれに限定されるわけではなく、第1支持部12及び第2支持部14の形状や材質については特に制限はない。
図1に示されるように、制御基板16は、ベース10上に取り付けられており、打音検査装置1の制御を行う。制御基板16には、各種ICや検査結果判定用のLED18などが搭載されている。
本実施の形態のソレノイドコイル20は、ボビン部材22上に巻回されている。ボビン部材22は、前後方向(又は、X方向)において、第1支持部12の前側支持部12Aと後側支持部12Bとに挟まれるようにして支持されている。換言すると、ソレノイドコイル20は、ボビン部材22を介して第1支持部12に支持されている。これにより、ソレノイドコイル20は、ベース10に対して相対的に位置決め固定されている。ソレノイドコイル20の巻軸は、前後方向と平行である。
図3、図7及び図8に示されるように、本実施の形態のシャフト30は、非磁性部材34と、磁性部材36とを有している。詳しくは、非磁性部材34の後端には雄ネジが形成されており、磁性部材36の前端には雌ネジが形成されている。これらの雄ネジ及び雌ネジを利用して、非磁性部材34は、磁性部材36に対して螺合されており、図3及び図8に示されるように、一本のシャフト30を構成している。また、この螺合により、磁性部材36は、前後方向において非磁性部材34の後方に位置している。非磁性部材34及び磁性部材36には、夫々、前後方向に延びる孔が形成されており、これらの孔は連結された際に1つの貫通孔32を構成している。貫通孔32は、シャフト30の前端から後端まで前後方向に沿ってシャフト30を貫通している。
図3及び図8に示されるように、本実施の形態のシャフト30は、ソレノイドコイル20の巻回されたボビン部材22内に挿通されている。即ち、シャフト30は、ソレノイドコイル20内に挿通されている。具体的には、シャフト30は、前後方向に沿って前側限界位置(図8参照)と後側限界位置(図3参照)との間で移動可能となるようにボビン部材22に保持されている。ボビン部材22が第1支持部12に支持されていることを考慮すると、シャフト30は、前後方向において前側限界位置と後側限界位置との間で移動可能となるように第1支持部12に支持されているとも言える。ソレノイドコイル20の巻軸の方向とシャフト30の長手方向は、いずれも前後方向である。本実施の形態のシャフト30は、ソレノイドコイル20に通電することにより前後方向において前方(又は、−X方向)に移動させられる。ソレノイドコイル20の通電によるシャフト30の動きについては、後述する。
ハンマヘッド40は、シャフト30が前方に移動したときに、対象物に衝突するものである。ここで、対象物は、例えば、特許文献1における「コンクリート系構造物」である。図3及び図8に示されるように、本実施の形態のハンマヘッド40は、若干丸まった先端を有しており、また、ハンマヘッド40には、前後方向において前方に向かって凹んだ収容部42が形成されている。収容部42の後半部には雌ネジが切られており、非磁性部材34の前端には雄ネジが形成されている。ハンマヘッド40は、これらの雌ネジ及び雄ネジを利用して、シャフト30の非磁性部材34の前端に螺合されて固定されている。そのため、シャフト30の前後方向に沿った移動に伴い、ハンマヘッド40も移動する。
図3及び図8に示されるように、前側センサ50は、前後方向においてハンマヘッド40とシャフト30の前端との間に挟まれている。特に、本実施の形態の前側センサ50は、ハンマヘッド40の収容部42内に収容されており、収容部42内においてハンマヘッド40の収容部42の奥壁とシャフト30の前端とに挟まれている。
前側センサ50は、圧電素子52と、圧電素子52の後側に設けられた第1電極54と、第1電極54の後側に設けられた第1絶縁体60と、圧電素子52の前側に設けられた第2電極62と、第2電極62の前側に設けられた第2絶縁体68とを備えている。圧電素子52は、リング状の形状を有している。第1電極54は、リング状の第1主部56と、第1主部56の内側に突出した第1端子58とを有している。第1絶縁体60は、リング状の形状を有している。第2電極62は、リング状の第2主部64と、第2主部64の内側に突出した第2端子66とを有している。第2絶縁体68は、リング状の形状を有している。本実施の形態において、圧電素子52、第1電極54の第1主部56、第1絶縁体60、第2電極62の第2主部64及び第2絶縁体68は、対応する形状を有している。このため、前側センサ50は全体として前後方向に貫通する孔を有している。この前側センサ50の孔は、シャフト30の貫通孔32と対応している。このような構成を備える前側センサ50は、ハンマヘッド40が対象物に衝突すると、圧電素子52を利用して当該衝突に起因した圧縮応力を検知する。圧縮応力は、第1電極54と第2電極62との間に生じた電圧により確認できる。これらの電圧は、第1端子58と第2端子66に夫々接続された第1ケーブル及び第2ケーブル(図示せず)を通じて測定される。
図1、図3及び図8に示されるように、端部ブロック70は、シャフト30の後端に取り付けられている。本実施の形態の端部ブロック70は、ナット72と、ナット72の後端に取り付けられた後側センサ76とを備えている。ナット72には、雌ネジが切られており、シャフト30の磁性部材36の後端には雄ネジが形成されている。ナット72は、これらの雌ネジと雄ネジを利用してシャフト30の後端に螺合されて固定されている。更にナット72には、開口部74が形成されている。この開口部74は、雌ねじまで達するスリットであり、シャフト30にナット72が固定された状態において、シャフト30の貫通孔32と連通している。本実施の形態においては、この開口部74とシャフト30の貫通孔32を通してて、第1電極54に接続された第1ケーブル(図示せず)と第2電極62に接続された第2ケーブル(図示せず)とをシャフト30の外部に引き出している。このように、シャフト30の内部を通してケーブルを引き出すことにより、シャフト30を駆動する際にケーブルが何かに引っかかって断線してしまうといった問題を避けることができると共に、ケーブルをシールディングすることができる。
本実施の形態の後側センサ76は、振動センサである。具体的には、振動センサは、片持ち支持された圧電体板を備えており、シャフト30の移動の加速度を検知することができる。
バイアス部材80は、シャフト30に対して後側限界位置に位置するようにバイアスをかけるためのものである。図1や図3から図6に示されるように、バイアス部材80は、後側支持部12Bと端部ブロック70との間に取り付けられている。具体的には、バイアス部材80は、コイルばねやヤング率の小さいウレタンフォームなどのクッション材のような弾性体からなる。本実施の形態においては、初期状態においてバイアス部材80の弾性体が少し圧縮されており、そのため、バイアス部材80は、端部ブロック70を後側支持部12Bから遠ざけるように端部ブロック70に対して力を加えている。但し、本発明はこれに限定されない。例えば、バイアス部材80の弾性体が伸びきった状態のときにシャフト30が後側限界位置に位置するように構成されている場合、初期状態においては、バイアス部材80からシャフト30には力は加えられない。
図1及び図2に示されるように、マイク90は、第2支持部14に支持されている。具体的には、マイク90は、第2支持部14に支持された基板に取り付けられている。このマイク90は、ハンマヘッド40が対象物に衝突したときに対象物から生じる音を集音するためのものである。本実施の形態のマイク90は、前後方向と直交する横方向(又は、Y方向)においてハンマヘッド40と並んで配置されている。また、マイク90は、前後方向において前方に向いている。ハンマヘッド40が前後方向のみに移動可能なシャフト30に取り付けられているので、マイク90とハンマヘッド40の横方向における相対位置は、一定である。そのため、ハンマヘッド40が対象物に衝突するときのマイク90とハンマヘッド40の相対位置のバラつきを抑えることができる。
図3から図5に示されるように、ソレノイドコイル20に通電する前、シャフト30は、バイアス部材80から後方(+X方向)に向かう力を受けており、後側限界位置に位置している。このとき、図3に示されるように、非磁性部材34と磁性部材36との境界は、前後方向において、ソレノイドコイル20内部に位置している。この状態で、ソレノイドコイル20に通電すると、磁界が生じ、それにより、磁性部材36がボビン部材22内部(ソレノイドコイル20内部)に引き込まれ、非磁性部材34が前方に押し出される。即ち、ソレノイドコイル20に通電すると、シャフト30は前方に移動させられる。このとき、対象物がハンマヘッド40の前方にあれば、ハンマヘッド40が対象物に衝突することとなる。特に、非磁性部材34の全体がソレノイドコイル20の前方に出た後に、対象物に対してハンマヘッド40を衝突させることとすると、衝突による反力がベース10に伝達されることを抑制することができることから、衝突のマイク90への影響を低減することができ、マイク90における集音の信頼性を高めることができる。同様の効果を得るため、ソレノイドコイル20に通電してシャフト30を前方に移動させた後、ハンマヘッド40が対象物に衝突する前に、ソレノイドコイル20に対する通電を切ることとしてもよい。
更に、本実施の形態の形態においては、衝突前後のシャフト30の加速度の変化を後側センサ(振動センサ)76にて検知している。即ち、本実施の形態の打音検査装置1は、圧縮応力を検知する前側センサ50と衝突時の音を集音するマイク90に加えて、後側センサ(振動センサ)76を備えていることから、検査精度の信頼性をより高めることができる。マイク90を省略して、シャフト30と後側センサ(振動センサ)76とを備える装置を構成してもよい。このような装置の場合もソレノイドコイル20をシャフト30の駆動に利用していることから、衝突時の反力がベース10に伝わらないので、ドローン等への搭載に向いている。
図5及び図6に示されるように、上述した実施の形態において、バイアス部材80は、第1支持部12の後側支持部12Bと端部ブロック70との間に位置していたが、このバイアス部材を前側支持部12Aの前側に設けることとしてもよい。
具体的には、図9及び図10に示されるように、変形例による打音検査装置1Aのバイアス部材80Aは、第1支持部12の前側支持部12Aとハンマヘッド40との間に位置している。バイアス部材80Aは、上述した実施の形態のバイアス部材80と同様のものであり、例えば、コイルばねのような弾性体からなる。
このバイアス部材80Aの位置の変更に伴い、シャフト30Aの構成も変更される。詳しくは、上述した実施の形態においては、非磁性部材34が磁性部材36の前側に位置していたが、本変形例においては、逆である。即ち、シャフト30Aにおいては、非磁性部材34Aが磁性部材36Aの後側に位置しており、ハンマヘッド40は磁性部材36Aの前端に取り付けられている。シャフト30Aは、上述した実施の形態と同様に、前後方向において前側限界位置と後側限界位置との間で移動可能となるように第1支持部12に支持されている。
バイアス部材80Aは、シャフト30Aに対して前側限界位置に向かうようにバイアスをかけている。即ち、図9の状態が常態である。この状態において、ソレノイドコイル20に通電すると、シャフト30Aの磁性部材36Aがソレノイドコイル20内に引き込まれ、図10に示されるように、シャフト30Aは、バイアス部材80のバイアスに抗って後側限界位置まで移動する。この状態において、ソレノイドコイル20に対する通電を切ると、バイアス部材80によりシャフト30Aは前側限界位置に向かって移動する。この移動時にハンマヘッド40を対象物に衝突させることができる。このような構成を採用すると、バイアス部材80Aの選定により、ハンマヘッド40の対象物に対する打撃力(衝突力)を容易に強くすることができる。
以下、上述した実施の形態及び変形例におけるソレノイドコイル20の通電制御について詳細に説明する。
本実施の形態の打音検査装置1、1A(図1から図10まで参照)は、図11に例示した通電回路を有している。図11を参照すると、制御基板16には、駆動部162が設けられている。駆動部162は、例えば、マイクロコンピュータ及び動作電源を含む電子回路である。駆動部162は、ソレノイドコイル20に接続されている。駆動部162は、駆動指示信号Sdに応じて、ソレノイドコイル20に駆動電流Idを供給し、これによりソレノイドコイル20を駆動する。
駆動指示信号Sdは、例えば、ハンマヘッド40が対象物に接近したときに、打音検査装置1、1A(図1から図10まで参照)の操作者が操作機器(図示せず)を操作することによって生成できる。操作機器の操作による操作者の指示は、打音検査装置1、1Aに対して有線伝送してもよいし、無線伝送してもよい。但し、本発明は、これに限られない。例えば、打音検査装置1、1Aは、ハンマヘッド40と対象物との間の距離を測定するセンサ(図示せず)を備えていてもよい。この場合、このセンサは、ハンマヘッド40と対象物との間の距離が所定値以下になったときに、駆動部162に対して駆動指示信号Sdを出力すればよい。また、駆動指示信号Sdは、時間をあけて複数回繰り返し生成してもよい。この場合、駆動指示信号Sdの生成回数や生成間隔を、ハンマヘッド40を対象物に衝突させる際に変更できるようにしてもよい。
上述したように、打音検査装置1、1A(図1から図10まで参照)は、駆動指示信号Sdを受けた際にソレノイドコイル20に対して通電を行う駆動部162を備えている。本実施の形態において、駆動部162は、制御基板16に設けらた電子回路の一部である。但し、本発明は、これに限られず、駆動部162は、制御基板16以外の部材に設けられていてもよい。
図11及び図12を参照すると、駆動部162は、ソレノイドコイル20に対して通電を行う場合、まず、ソレノイドコイル20に対して第1時間(T1)の間だけ第1通電を行う。即ち、第1時間(T1)の間だけソレノイドコイル20に駆動電流Idを供給する。図6及び図9を参照すると、この結果、ソレノイドコイル20が駆動され、シャフト30、30Aは、対象物に向かって前方に移動する。
図11及び図12を参照すると、駆動部162は、第1時間(T1)が経過すると、第1通電を終了する。図5及び図10を参照すると、この結果、シャフト30、30Aは、バイアス部材80、80Aが加えるバイアス力によって後方に移動する。このとき、シャフト30、30Aに、設計値よりも大きなバイアス力が加わる場合がある。加えて、ハンマヘッド40が対象物と衝突すると、ハンマヘッド40は、対象物から後方に向かう反力を受ける。このときの反力は、ハンマヘッド40と対象物との間の距離や、対象物の材質等の様々な条件によって異なり、予め大きさを想定し難い。
上述のバイアス力や反力によって、シャフト30、30Aが後側限界位置(図5及び図10に示された位置)を越えて後方に移動し、ハンマヘッド40の後端が前側支持部12Aと衝突するおそれがある。この衝突による衝撃によって、ハンマヘッド40内部の前側センサ50(図3参照)の誤動作や、前側支持部12Aの破損といった様々な障害が生じるおそれがある。
図11及び図12を参照すると、駆動部162は、上述の障害の発生を防止するため、第1通電を行った後、所定の駆動条件(以下、単に「所定条件」という。)に応じて、ソレノイドコイル20に対して第1時間(T1)よりも短い第2時間(T2)の間だけ第2通電を行う。即ち、第2時間(T2)の間だけソレノイドコイル20に駆動電流Idを再び供給する。図5、図6、図9及び図10を参照すると、この結果、シャフト30、30Aは、前側限界位置(図6及び図9に示された位置)から後側限界位置(図5及び図10に示された位置)まで移動する途中で、前方に向かう力を受ける。即ち、シャフト30、30Aの後方移動に対してブレーキがかかり、ハンマヘッド40と前側支持部12Aとの間の衝突が防止又は軽減される。
図11及び図12を参照すると、第2通電を開始するタイミングは、様々な方法で決定できる。即ち、第2通電は、様々な所定条件に応じて行うことができる。
例えば、第2通電は、第1通電の終了後に、所定時間(Ti:但し、Ti>0)が経過したときに行ってもよい。即ち、この場合の所定条件は、第1通電の終了後に、所定時間(Ti)が経過することである。一方、第2通電は、第1通電の開始後に、所定時間(Tb:但し、Tb>T1)が経過したときに行ってもよい。即ち、この場合の所定条件は、第1通電の開始後に、所定時間(Tb)が経過することである。上述の所定時間(Ti)や所定時間(Tb)は、バイアス部材80、80A(図5及び図10参照)のバイアス力や対象物から受ける反力等の様々な要因を考慮して設定すればよい。
図6、図9、図11及び図12を参照すると、ハンマヘッド40の前方に対象物が存在しない場合でも、例えば操作者の誤操作によって、駆動部162が駆動指示信号Sdを受ける場合がある。この場合、前方に移動したハンマヘッド40は、対象物に衝突せず、対象物から反力を受けない。従って、シャフト30、30Aを後方に移動させる力は、バイアス部材80、80Aのバイアス力のみであり、所定の誤差範囲内において予め想定可能である。即ち、ハンマヘッド40が対象物に衝突しない場合にシャフト30、30Aが後側限界位置を越えて後方に移動しないように、バイアス力を設定可能である。従って、駆動部162は、ハンマヘッド40が対象物に衝突しない場合に、無駄な第2通電を行わないように設定してもよい。
例えば、図11を参照すると、駆動部162を前側センサ50と接続して、衝突に起因する圧縮応力を駆動部162に通知してもよい。より具体的には、駆動部162を、圧電素子52の第1電極54及び第2電極62と接続して、ハンマヘッド40が対象物と衝突した際に第1電極54と第2電極62との間に生じる電圧信号(以下、単に「信号」という。)を駆動部162に通知してもよい。図11及び図12を参照すると、この場合、駆動部162は、前側センサ50からの信号の大きさが、第1通電の終了後の所定時間(Ti)内に所定値を超えたときに、第2通電を行えばよい。即ち、この場合の所定条件は、第1通電の終了後の所定時間(Ti)内に、駆動部162がハンマヘッド40と対象物との間の衝突を前側センサ50からの信号によって検知することである。
図11を参照すると、駆動部162をマイク90と接続して、ハンマヘッド40が対象物と衝突した際にマイク90が集音した音を電圧信号(以下、単に「信号」という。)に変換して駆動部162に通知してもよい。図11及び図12を参照すると、この場合、駆動部162は、マイク90からの信号の大きさが、第1通電の終了後の所定時間(Ti)内に所定値を超えたときに、第2通電を行えばよい。即ち、この場合の所定条件は、第1通電の終了後の所定時間(Ti)内に、駆動部162がハンマヘッド40と対象物との間の衝突をマイク90からの信号によって検知することである。
上述のように、前側センサ50やマイク90からの信号に応じて第2通電を行う場合、無駄な第2通電を行わないようにできる。この場合、第2通電は、前側センサ50からの信号及びマイク90からの信号のいずれか一方に応じて行ってもよいし、両方の信号を参照して行ってもよい。即ち、駆動部162は、前側センサ50及びマイク90の一方に接続してもよいし、両方に接続してもよい。
図11及び図12を参照すると、上述したように、本実施の形態においてハンマヘッド40を対象物と衝突させる場合、まず、ソレノイドコイル20に対して第1時間(T1)の間だけ第1通電を行う。その後、所定条件(所定の駆動条件)に応じて、ソレノイドコイル20に対して第1時間(T1)よりも短い第2時間(T2)の間だけ第2通電を行う。ソレノイドコイル20の駆動条件は、前述した4つの条件に限定されず、様々に変形可能である。
更に、打音検査装置1、1A(図1から図10まで参照)を使用する際に、対象物の材質等の様々な条件に応じて、ソレノイドコイル20の駆動条件を変更できるようにしてもよい。詳しくは、ハンマヘッド40を対象物と衝突させる際、ソレノイドコイル20の駆動条件を、上述した4つの条件を含む様々な条件から選択可能にしてもよい。更に、ハンマヘッド40を対象物と衝突させる際、第1時間(T1)、第2時間(T2)、所定時間(Ti)、所定時間(Ta)及び所定時間(Tb)の夫々の長さを変更可能にしてもよい。
上述した駆動条件の選択や変更を可能にする場合、例えば、駆動部162に駆動条件の変更機能を設けてもよい。この場合、操作者は、駆動部162の変更機能を使用して、例えば手動で駆動条件を変更すればよい。一方、制御基板16に、操作者がリモートコントロール可能な駆動制御部(図示せず)を設けて、駆動部162と接続してもよい。この場合、駆動制御部は、操作者からの駆動条件の選択指示や変更指示を有線又は無線で受信して、駆動部162の設定を選択又は変更すればよい。
図13及び図14を参照すると、ハンマヘッド40と前側支持部12Aとの間の衝突は、駆動部162(図11参照)による制御に加えて、又は、駆動部162による制御を行うことなく、別の方法によって防止できる。例えば、変形例による打音検査装置1C、1Dの夫々は、以下に説明するように、ハンマヘッド40と前側支持部12Aとの間の衝突を防止可能な構造を有している。
図13を参照すると、打音検査装置1Cは、前側ショック吸収部材82を備えていることを除き、打音検査装置1(図5参照)と同じ構造を有している。例えば、打音検査装置1Cにおいて、後側支持部12Bは、打音検査装置1と同様に、前側支持部12Aの後方に位置している。また、前側支持部12Aは、前後方向と直交する平板形状の前側挿通部122Aを有しており、後側支持部12Bは、前後方向と直交する平板形状の後側挿通部122Bを有している。前側支持部12Aは、全体として、ハンマヘッド40の後方に位置しており、且つ、ボビン部材22の前方に位置している。特に、前側挿通部122Aは、ハンマヘッド40から離れて後方に位置しており、且つ、ボビン部材22の直前に位置している。後側支持部12Bは、全体として、ボビン部材22の後方に位置している。特に、後側挿通部122Bは、ボビン部材22の直後に位置している。
前側挿通部122A及び後側挿通部122Bの夫々には、垂直面(又は、YZ平面)においてシャフト30よりも僅かに大きな孔が形成されている(図3参照)。シャフト30は、前側挿通部122Aの孔及び後側挿通部122Bの孔を通過して、前後方向に延びている。即ち、シャフト30は、前側支持部12Aの前側挿通部122A及び後側支持部12Bの後側挿通部122Bに挿通されている。
前側ショック吸収部材82は、スポンジやゴムなどの弾性体からなる。本変形例による前側ショック吸収部材82は、前後方向と直交する平板形状を有している。前側ショック吸収部材82は、前側挿通部122Aの前面に取り付けられている。前側ショック吸収部材82には、垂直面においてシャフト30よりも僅かに大きな孔が形成されている(図示せず)。シャフト30は、前側ショック吸収部材82の孔を通過して、前後方向に延びている。
本変形例による前側ショック吸収部材82は、前後方向において前側挿通部122Aとハンマヘッド40との間に位置している。詳しくは、シャフト30が後側限界位置(図13に示された位置)にあるとき、ハンマヘッド40の後端は、前側ショック吸収部材82と接触又は近接している。シャフト30が後側限界位置を越えて後方に移動した場合、ハンマヘッド40は、前側ショック吸収部材82に衝突し、前側ショック吸収部材82は、衝突による衝撃を吸収する。即ち、前側ショック吸収部材82は、前側支持部12Aの破損といった様々な障害を防止する。
上述の衝撃吸収効果を得るという観点から、前側ショック吸収部材82の構造や配置は、本変形例に限られない。例えば、前側ショック吸収部材82は、複数の部材から構成されていてもよい。また、前側ショック吸収部材82の少なくとも一部が、前後方向において前側支持部12Aとハンマヘッド40との間に位置していればよい。
図14を参照すると、打音検査装置1Dは、後側ショック吸収部材84を備えていること、及び、ベース10(図10参照)と異なるベース10Dを備えていることを除き、打音検査装置1A(図10参照)と同じ構造を有している。例えば、打音検査装置1Dは、打音検査装置1Aと同じ前側支持部12A及び後側支持部12Bを有している。シャフト30Aは、前側支持部12Aの前側挿通部122A及び後側支持部12Bの後側挿通部122Bによって、打音検査装置1Aと同様に支持されている。
本変形例によるベース10Dは、端部ブロック70を越えて後方に延びている。詳しくは、ベース10Dは、立設部102を有している。立設部102は、前後方向と直交する平面上を延びている。立設部102は、シャフト30Aが後側限界位置(図14に示された位置)に位置しているときにも、端部ブロック70の後方に位置している。
後側ショック吸収部材84は、スポンジやゴムなどの弾性体からなる。本変形例による後側ショック吸収部材84は、前後方向と直交する平板形状を有している。後側ショック吸収部材84は、立設部102の前面に取り付けられている。
本変形例による後側ショック吸収部材84は、前後方向において端部ブロック70と立設部102との間に位置している。また、端部ブロック70と後側ショック吸収部材84との間の前後方向における距離は、ハンマヘッド40の後端と前側挿通部122Aとの間の前後方向における距離よりも小さい。従って、ハンマヘッド40が後方に移動した場合、端部ブロック70は、ハンマヘッド40が前側挿通部122Aと突き当たる前に、後側ショック吸収部材84に衝突し、後側ショック吸収部材84は、衝突による衝撃を吸収する。即ち、後側ショック吸収部材84は、前側支持部12Aの破損といった様々な障害を防止する。
上述の衝撃吸収効果を得るという観点から、後側ショック吸収部材84の構造や配置は、本変形例に限られない。例えば、後側ショック吸収部材84は、複数の部材から構成されていてもよい。また、後側ショック吸収部材84の少なくとも一部が、前後方向において端部ブロック70と立設部102との間に位置していればよい。即ち、シャフト30Aが後方に移動したとき、後側ショック吸収部材84は、ハンマヘッド40が前側支持部12Aと突き当たる前に、端部ブロック70を受け止めればよい。後側ショック吸収部材84が、このように配置できる限り、立設部102を設けなくてもよい。
図13及び図14を参照すると、前側ショック吸収部材82及び後側ショック吸収部材84の構造や配置は、更に様々に変形可能である。例えば、打音検査装置1Cは、前側ショック吸収部材82及び後側ショック吸収部材84の両方を備えていてもよい。
上述した打音検査装置1、1A、1C、1D(図1から図14まで参照)は、以下に説明するように、更に様々に変形可能である。
図15を参照すると、打音検査装置1Eは、打音検査装置1(図5参照)のベース10(図5参照)と異なる金属製のベース10Eを備えている。ベース10Eは、横方向に沿って見たとき、U字形状を有している。詳しくは、ベース10Eは、1枚の金属板をU字状に折り曲げて形成されており、前側立設部(第1支持部、第2支持部)102Eと、後側立設部(第1支持部)104Eと、基部106Eとを有している。基部106Eは、水平面内に延びる平板形状を有している。前側立設部102Eは、基部106Eの前端に位置しており、前後方向と直交する垂直面内に延びる平板形状を有している。後側立設部104Eは、基部106Eの後端に位置しており、垂直面内に延びる平板形状を有している。
前側立設部102Eは、ボビン部材22の前端に固定されており、後側立設部104Eは、ボビン部材22の後端に固定されている。このように固定された前側立設部102E及び後側立設部104Eは、ソレノイドコイル20が巻回されたボビン部材22を、前後方向において挟むようにして支持している。換言すると、ソレノイドコイル20は、ボビン部材22を介して前側立設部102E及び後側立設部104Eに支持されている。これにより、ソレノイドコイル20は、ベース10Eに対して相対的に位置決め固定されている。この構造から理解されるように、本変形例において、前側立設部102E及び後側立設部104Eは、ソレノイドコイル20を支持する第1支持部として機能する。
前側立設部102E及び後側立設部104Eの夫々には、シャフト30に対応する孔(図示せず)が形成されている。シャフト30は、前側立設部102Eの孔を通過して前方に延びており、且つ、後側立設部104Eの孔を通過して後方に延びている。本変形例において、マイク90は、前側立設部102Eに支持されている。具体的には、マイク90は、前側立設部102Eの前面に取り付けられており、マイク90とハンマヘッド40の横方向における相対位置は、一定である。この構造から理解されるように、本変形例において、前側立設部102Eは、マイク90を支持する第2支持部として機能する。
上述したように、本変形例による打音検査装置1Eは、打音検査装置1、1A、1C、1D(図1から図14まで参照)と同様に、ベース10E上に設けられた第1支持部(前側立設部102E及び後側立設部104Eからなる構造体)及び第2支持部(前側立設部102E)を備えている。但し、打音検査装置1Eの第1支持部及び第2支持部は、打音検査装置1、1A、1C、1Dと異なり、ベース10Eの一部である。この相違点を除き、打音検査装置1Eは、打音検査装置1、1A、1C、1Dと同じ構造を有しており、打音検査装置1、1A、1C、1Dと同様に機能する。
打音検査装置1Eの第1支持部及び第2支持部は、その一方のみがベース10Eの一部であってもよい。例えば、ベース10Eに、前側立設部102Eを設けず、代わりに前側支持部12A(図5参照)及び第2支持部14(図5参照)を設けてもよい。また、ベース10Eに、前側立設部102E及び後側立設部104Eを設けず、代わりに第1支持部12(図5参照)を設けてもよい。この場合、マイク90をベース10Eの基部106Eの一部によって直接的に支持してもよい。即ち、第1支持部及び第2支持部の少なくとも一方が、ベース10Eの一部であってもよい。
図16を参照すると、打音検査装置1Fは、打音検査装置1のベース10、第1支持部12及び第2支持部14(図5参照)を備えていない。一方、打音検査装置1Fは、打音検査装置1と同様に、樹脂等の絶縁体からなるボビン部材22Fを備えている。例えば、制御基板16(図1参照)等の部材は、ボビン部材22Fに取り付ければよい。また、打音検査装置1Fをドローンに搭載する場合、ボビン部材22Fの下面をドローンに固定すればよい。
ボビン部材22Fは、打音検査装置1のボビン部材22(図1及び図3参照)と同じ基本構造を有している。詳しくは、ボビン部材22Fは、ボビン部材22と同様に、中間部(第1支持部)222Fと、前側部(第2支持部)224Fと、後側部226Fとを有している。中間部222Fは、前後方向に沿って延びている。前側部224Fは、中間部222Fの前端に位置しており、垂直面内に延びる平板形状を有している。後側部226Fは、中間部222Fの後端に位置しており、垂直面内に延びる平板形状を有している。ボビン部材22Eの内部には、ボビン部材22と同様に、中間部222F、前側部224F及び後側部226Fを前後方向に貫通する孔が形成されている。シャフト30は、前側部224Fの孔を通過して前方に延びており、且つ、後側部226Fの孔を通過して後方に延びている。
ボビン部材22Fの中間部222Fには、ボビン部材22(図3参照)と同様に、ソレノイドコイル20が巻回されている。換言すれば、ソレノイドコイル20は、中間部222Fによって直接的に支持されている。これにより、ソレノイドコイル20は、ボビン部材(ベース)22Fに対して相対的に位置決め固定されている。この構造から理解されるように、本変形例において、中間部222Fは、ソレノイドコイル20を直接的に支持する第1支持部として機能する。
本変形例において、マイク90は、前側部224Fに支持されている。具体的には、マイク90は、前側部224Fの前面に取り付けられており、マイク90とハンマヘッド40の横方向における相対位置は、一定である。この構造から理解されるように、本変形例において、前側部224Fは、マイク90を支持する第2支持部として機能する。
上述したように、本変形例による打音検査装置1Fは、打音検査装置1、1A、1C、1D(図1から図14まで参照)と同様に、基台として機能するベース22Fを備えている。加えて、打音検査装置1Fは、ベース22Fに設けられた第1支持部(中間部222F)及び第2支持部(前側部224F)を備えている。但し、打音検査装置1Fにおいては、ボビン部材22Fがベースとして機能する。換言すれば、打音検査装置1Fは、ボビン部材22Fからなるベースを備えている。また、第1支持部及び第2支持部は、打音検査装置1、1A、1C、1Dと異なり、ボビン部材22Fの一部である。上述の相違点を除き、打音検査装置1Fは、打音検査装置1、1A、1C、1Dと同じ構造を有しており、打音検査装置1、1A、1C、1Dと同様に機能する。
打音検査装置1Fの第1支持部及び第2支持部は、その一方のみがボビン部材22F(ベース22F)の一部であってもよい。例えば、ボビン部材22Fとは別体の第2支持部をボビン部材22Fの前側部224Fに固定してもよい。この場合、マイク90を、この第2支持部によって支持してもよい。即ち、第1支持部及び第2支持部の少なくとも一方が、ボビン部材22Fの一部であってもよい。
以上に説明した打音検査装置1、1A、1C、1D、1E、1F(図1から図16まで参照)の構造は、様々に組み合わせることができる。例えば、打音検査装置1Eは、打音検査装置1Cの前側ショック吸収部材82を備えていてもよい。
本発明による打音検査装置は、ドローンや比較的小型のカートなどに搭載して使用することができる。
1,1A,1C,1D,1E,1F 打音検査装置
10,10D,10E ベース
102 立設部
102E 前側立設部(第1支持部、第2支持部)
104E 後側立設部(第1支持部)
106E 基部
12 第1支持部
12A 前側支持部
122A 前側挿通部
12B 後側支持部
122B 後側挿通部
14 第2支持部
16 制御基板
162 駆動部
18 LED
20 ソレノイドコイル
22 ボビン部材
22F ボビン部材(ベース)
222F 中間部(第1支持部)
224F 前側部(第2支持部)
226F 後側部
30,30A シャフト
32 貫通孔
34,34A 非磁性部材
36,36A 磁性部材
40 ハンマヘッド
42 収容部
50 前側センサ
52 圧電素子
54 第1電極
56 第1主部
58 第1端子
60 第1絶縁体
62 第2電極
64 第2主部
66 第2端子
68 第2絶縁体
70 端部ブロック
72 ナット
74 開口部
76 後側センサ(振動センサ)
80,80A バイアス部材
82 前側ショック吸収部材
84 後側ショック吸収部材
90 マイク
Sd 駆動指示信号
Id 駆動電流

Claims (37)

  1. ベースと、
    前記ベース上に設けられた第1支持部及び第2支持部と、
    前記第1支持部に支持されたソレノイドコイルと、
    前記ソレノイドコイル内に挿通されたシャフトであって、前記ソレノイドコイルに通電することにより前後方向において前方に移動させられるシャフトと、
    前記シャフトが前方に移動したときに、対象物に衝突するハンマヘッドと、
    前記前後方向において前記ハンマヘッドと前記シャフトの前端との間に挟まれた前側センサであって、少なくとも圧電素子を有すると共に、前記ハンマヘッドが前記対象物に衝突したときに当該衝突により受ける圧縮応力を検知する前側センサと、
    前記第2支持部に支持されたマイクであって、前記ハンマヘッドが前記対象物に衝突したときに前記対象物から生じる音を集音するマイクと
    を備える打音検査装置。
  2. 請求項1記載の打音検査装置であって、
    前記マイクは、前記前後方向と直交する横方向において前記ハンマヘッドと並んで配置されており、前記前後方向において前方に向いている
    打音検査装置。
  3. 請求項1又は請求項2記載の打音検査装置であって、
    前記ハンマヘッドには、前記前後方向において前方に向かって凹んだ収容部が形成されており、
    前記前側センサは、前記収容部内において、前記シャフトと前記ハンマヘッドに挟まれている
    打音検査装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれかに記載の打音検査装置であって、
    前記シャフトには、前記前後方向に沿って延びる貫通孔が形成されており、
    前記前側センサは、圧電素子と、前記圧電素子の後側に設けられた第1電極と、前記圧電素子の前側に設けられた第2電極とを少なくとも備えており、
    前記第1電極に接続された第1ケーブルと前記第2電極に接続された第2ケーブルとは、前記貫通孔を通り、前記シャフトの外部まで延びている
    打音検査装置。
  5. 請求項4記載の打音検査装置であって、
    前記シャフトの後端に取り付けられる端部ブロックを更に有しており、
    前記端部ブロックには、前記シャフトの前記貫通孔と連通した開口部が形成されており、
    前記第1ケーブルと前記第2ケーブルとは、前記開口部を通って前記シャフトの外部まで延びている
    打音検査装置。
  6. 請求項1から請求項4までのいずれかに記載の打音検査装置であって、
    前記シャフトの後端に取り付けられる端部ブロックを更に有しており、
    前記端部ブロックには、後側センサとして振動センサが取り付けられている
    打音検査装置。
  7. 請求項1から請求項4までのいずれかに記載の打音検査装置であって、
    前記シャフトの後端に取り付けられる端部ブロックを更に有しており、
    前記第1支持部は、前側支持部と、後側支持部とを有しており、
    前記後側支持部は、前記前側支持部の後方に位置しており、
    前記シャフトは、前記前側支持部及び前記後側支持部に挿通されており、
    前記前側支持部は、前記ハンマヘッドの後方に位置している
    打音検査装置。
  8. 請求項7記載の打音検査装置であって、
    前側ショック吸収部材を更に有しており、
    前記前側ショック吸収部材の少なくとも一部は、前記前後方向において前記前側支持部と前記ハンマヘッドとの間に位置している
    打音検査装置。
  9. 請求項7又は請求項8記載の打音検査装置であって、
    後側ショック吸収部材を更に有しており、
    前記シャフトが後方に移動したとき、前記後側ショック吸収部材は、前記ハンマヘッドが前記前側支持部と突き当たる前に、前記端部ブロックを受け止める
    打音検査装置。
  10. 請求項9記載の打音検査装置であって、
    前記ベースは、立設部を有しており、
    前記立設部は、前記端部ブロックの後方に位置しており、
    前記後側ショック吸収部材の少なくとも一部は、前記前後方向において前記端部ブロックと前記立設部との間に位置している
    打音検査装置。
  11. 請求項1から請求項10までのいずれかに記載の打音検査装置であって、
    前記シャフトは、前側限界位置と後側限界位置との間で移動可能であり、
    前記シャフトは、非磁性部材と、前記前後方向において前記非磁性部材の後方に位置する磁性部材とを有しており、
    前記シャフトが前記後側限界位置に位置しているとき、前記非磁性部材と前記磁性部材との境界は、前記ソレノイドコイル内部に位置している
    打音検査装置。
  12. 請求項11記載の打音検査装置であって、
    前記シャフトに対して前記後側限界位置に位置するようにバイアスをかけるバイアス部材を更に備える打音検査装置。
  13. 請求項11又は請求項12記載の打音検査装置の使用方法であって、
    前記非磁性部材の全体が前記ソレノイドコイルの前方に出た後に、前記対象物に対して前記ハンマヘッドを衝突させる
    打音検査装置の使用方法。
  14. 請求項1から請求項12のいずれかに記載の打音検査装置の使用方法であって、
    前記シャフトを前方に移動させた後であって前記ハンマヘッドが前記対象物に衝突する前に、前記ソレノイドコイルに対する通電を切る
    打音検査装置の使用方法。
  15. 請求項1から請求項12のいずれかに記載の打音検査装置の使用方法であって、
    前記ソレノイドコイルに対して第1時間の間だけ第1通電を行った後、所定条件に応じて、前記ソレノイドコイルに対して前記第1時間よりも短い第2時間の間だけ第2通電を行う
    打音検査装置の使用方法。
  16. 請求項15記載の使用方法であって、
    前記所定条件は、前記第1通電の終了後に、所定時間が経過することである
    打音検査装置の使用方法。
  17. 請求項15記載の使用方法であって、
    前記所定条件は、前記第1通電の開始後に、所定時間が経過することである
    打音検査装置の使用方法。
  18. 請求項15記載の使用方法であって、
    前記所定条件は、前記第1通電の終了後の所定時間内に、前記駆動部が前記ハンマヘッドと前記対象物との間の衝突を前記前側センサからの信号によって検知することである
    打音検査装置の使用方法。
  19. 請求項15記載の使用方法であって、
    前記所定条件は、前記第1通電の終了後の所定時間内に、前記駆動部が前記ハンマヘッドと前記対象物との間の衝突を前記マイクからの信号によって検知することである
    打音検査装置の使用方法。
  20. 請求項1から請求項12までのいずれかに記載の打音検査装置であって、
    前記ソレノイドコイルに対して通電を行う駆動部を更に有しており、
    前記駆動部は、前記ソレノイドコイルに対して通電を行う場合、前記ソレノイドコイルに対して第1時間の間だけ第1通電を行った後、所定条件に応じて、前記ソレノイドコイルに対して前記第1時間よりも短い第2時間の間だけ第2通電を行う
    打音検査装置。
  21. 請求項20記載の打音検査装置であって、
    前記所定条件は、前記第1通電の終了後に、所定時間が経過することである
    打音検査装置。
  22. 請求項20記載の打音検査装置であって、
    前記所定条件は、前記第1通電の開始後に、所定時間が経過することである
    打音検査装置。
  23. 請求項20記載の打音検査装置であって、
    前記所定条件は、前記第1通電の終了後の所定時間内に、前記駆動部が前記ハンマヘッドと前記対象物との間の衝突を前記前側センサからの信号によって検知することである
    打音検査装置。
  24. 請求項20記載の打音検査装置であって、
    前記所定条件は、前記第1通電の終了後の所定時間内に、前記駆動部が前記ハンマヘッドと前記対象物との間の衝突を前記マイクからの信号によって検知することである
    打音検査装置。
  25. ベースと、
    前記ベース上に設けられた第1支持部及び第2支持部と、
    前後方向において前側限界位置と後側限界位置との間で移動可能となるように前記第1支持部に支持されたシャフトと、
    前記シャフトを前記前側限界位置に向かうようにバイアスをかけるバイアス部材と
    前記シャフトが前記前側限界位置に向かって移動したときに、対象物に衝突するハンマヘッドと、
    前記前後方向において前記ハンマヘッドと前記シャフトの前端との間に挟まれた前側センサであって、少なくとも圧電素子を有すると共に、前記ハンマヘッドが前記対象物に衝突したときに当該衝突により受ける圧縮応力を検知する前側センサと、
    前記第2支持部に支持されたマイクであって、前記ハンマヘッドが前記対象物に衝突したときに前記対象物から生じる音を集音するマイクと
    を備える打音検査装置。
  26. ベースと、
    前記ベース上に設けられた第1支持部と、
    前記第1支持部に支持されたソレノイドコイルと、
    前記ソレノイドコイル内に挿通されたシャフトであって、前記ソレノイドコイルに通電することにより前後方向において前方に移動させられるシャフトと、
    前記シャフトが前方に移動したときに、対象物に衝突するハンマヘッドと、
    前記前後方向において前記ハンマヘッドと前記シャフトの前端との間に挟まれた前側センサであって、少なくとも圧電素子を有すると共に、前記ハンマヘッドが前記対象物に衝突したときに当該衝突により受ける圧縮応力を検知する前側センサと、
    前記ソレノイドコイルに対して通電を行う駆動部と
    を備える打音検査装置。
  27. 請求項26記載の打音検査装置であって、
    前記駆動部は、前記ソレノイドコイルに対して通電を行う場合、前記ソレノイドコイルに対して第1時間の間だけ第1通電を行った後、所定条件に応じて、前記ソレノイドコイルに対して前記第1時間よりも短い第2時間の間だけ第2通電を行う
    打音検査装置。
  28. 請求項27記載の打音検査装置であって、
    前記所定条件は、前記第1通電の終了後に、所定時間が経過することである
    打音検査装置。
  29. 請求項27記載の打音検査装置であって、
    前記所定条件は、前記第1通電の開始後に、所定時間が経過することである
    打音検査装置。
  30. 請求項27記載の打音検査装置であって、
    前記所定条件は、前記第1通電の終了後の所定時間内に、前記駆動部が前記ハンマヘッドと前記対象物との間の衝突を前記前側センサからの信号によって検知することである
    打音検査装置。
  31. 請求項27記載の打音検査装置であって、
    前記ハンマヘッドが前記対象物に衝突したときに前記対象物から生じる音を集音するマイクを更に有しており、
    前記所定条件は、前記第1通電の終了後の所定時間内に、前記駆動部が前記ハンマヘッドと前記対象物との間の衝突を前記マイクからの信号によって検知することである
    打音検査装置。
  32. 請求項26から請求項31までのいずれかに記載の打音検査装置であって、
    前記シャフトの後端に取り付けられる端部ブロックを更に有しており、
    前記第1支持部は、前側支持部と、後側支持部とを有しており、
    前記後側支持部は、前記前側支持部の後方に位置しており、
    前記シャフトは、前記前側支持部及び前記後側支持部に挿通されており、
    前記前側支持部は、前記ハンマヘッドの後方に位置している
    打音検査装置。
  33. 請求項32記載の打音検査装置であって、
    前側ショック吸収部材を更に有しており、
    前記前側ショック吸収部材の少なくとも一部は、前記前後方向において前記前側支持部と前記ハンマヘッドとの間に位置している
    打音検査装置。
  34. 請求項32又は請求項33記載の打音検査装置であって、
    後側ショック吸収部材を更に有しており、
    前記シャフトが後方に移動したとき、前記後側ショック吸収部材は、前記ハンマヘッドが前記前側支持部と突き当たる前に、前記端部ブロックを受け止める
    打音検査装置。
  35. 請求項34記載の打音検査装置であって、
    前記ベースは、立設部を有しており、
    前記立設部は、前記端部ブロックの後方に位置しており、
    前記後側ショック吸収部材の少なくとも一部は、前記前後方向において前記端部ブロックと前記立設部との間に位置している
    打音検査装置。
  36. ベースと、
    前記ベース上に設けられた第1支持部及び第2支持部と、
    前記第1支持部に支持されたソレノイドコイルと、
    前記ソレノイドコイル内に挿通されたシャフトであって、前記ソレノイドコイルに通電することにより前後方向において前方に移動させられるシャフトと、
    前記シャフトが前方に移動したときに、対象物に衝突するハンマヘッドと、
    前記前後方向において前記ハンマヘッドと前記シャフトの前端との間に挟まれた前側センサであって、少なくとも圧電素子を有すると共に、前記ハンマヘッドが前記対象物に衝突したときに当該衝突により受ける圧縮応力を検知する前側センサと、
    前記第2支持部に支持されたマイクであって、前記ハンマヘッドが前記対象物に衝突したときに前記対象物から生じる音を集音するマイクと
    を備える打音検査装置であって、
    前記第1支持部及び前記第2支持部の少なくとも一方は、前記ベースの一部である
    打音検査装置。
  37. ボビン部材からなるベースと、
    前記ベースに設けられた第1支持部及び第2支持部と、
    前記第1支持部に支持されたソレノイドコイルと、
    前記ソレノイドコイル内に挿通されたシャフトであって、前記ソレノイドコイルに通電することにより前後方向において前方に移動させられるシャフトと、
    前記シャフトが前方に移動したときに、対象物に衝突するハンマヘッドと、
    前記前後方向において前記ハンマヘッドと前記シャフトの前端との間に挟まれた前側センサであって、少なくとも圧電素子を有すると共に、前記ハンマヘッドが前記対象物に衝突したときに当該衝突により受ける圧縮応力を検知する前側センサと、
    前記第2支持部に支持されたマイクであって、前記ハンマヘッドが前記対象物に衝突したときに前記対象物から生じる音を集音するマイクと
    を備える打音検査装置であって、
    前記第1支持部及び前記第2支持部の少なくとも一方は、前記ボビン部材の一部である
    打音検査装置。
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