JP2008185425A - 弾性波送波装置及び反射弾性波測定装置 - Google Patents

弾性波送波装置及び反射弾性波測定装置 Download PDF

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Yasunori Tsubakihara
康則 椿原
Tomio Tsuchiya
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Abstract

【課題】反射弾性波の測定を高精度に行うことのできる弾性波送波装置及び反射弾性波測定装置を得る。
【解決手段】コンクリート杭50における測定孔50Aの表面から弾性波を送波するに当たり、測定孔50Aの表面に一端部が当接され、当該当接部位に対する押圧力が変化されることにより当該表面に対して弾性波を送波する加振ヘッド42Aと、加振ヘッド42Aの一端部を前記当接部位に当接させるために加振ヘッド42Aの他端部を付勢するスプリング42Cと、測定孔50Aの表面における前記当接部位に対向する面に一端部が当接され、加振ヘッド42Aによる弾性波の送波に伴う振動の発生を軽減するダンパー42Eと、ダンパー42Eの一端部を前記対向する面に当接させるためにダンパー42Eの他端部を付勢するスプリング42Fと、を備え、加振ヘッド42Aとスプリング42Cによる固有周期と、ダンパー42Eとスプリング42Fによる固有周期をずらす。
【選択図】図2

Description

本発明は、弾性波送波装置及び反射弾性波測定装置に係り、より詳しくは、弾性波の送波対象とする杭に対して、当該杭の軸方向に形成された測定孔の表面から前記弾性波を送波する弾性波送波装置及び当該弾性波送波装置により送波された弾性波の反射波を測定する反射弾性波測定装置に関する。
近年、杭基礎の建物の建て替え時や、基礎免震改修時、あるいは新築時等において、コンクリート杭等の杭の健全性を低侵襲かつ高精度で評価することのできる技術が要望されている。
この要望に応えるために適用できる従来の技術として、特許文献1には、コンクリート杭に設けられた測定孔から弾性波を用いてパルスエコー法によりコンクリート杭の健全性を検査する技術が開示されている。
この技術は、本質的にソナーや超音波探傷と同様の超音波パルスエコー法を用いる探査技術であり、コンクリート杭の既設孔や掘削して設けた測定孔に弾性波を送波する送波器と受波器を挿入して、送波器から送波された弾性波を受波器により受波することによって得られた反射弾性波に基づいてコンクリート杭の品質状態を調査しようとする技術である。
特開2001−153638号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示されている技術では、弾性波の送波時に、送波器及び受波器を含んで構成された測定装置が当該弾性波の発生に応じて共振してしまう場合があり、この場合、測定装置自体の自励共振によって弾性波を精確に送波することができず、ひいては反射弾性波を高精度に測定することが難しい、という問題点があった。このことを、図面を参照しつつ説明する。
特許文献1に開示されている技術では、図11に示されるように、杭穴536内にソイルセメントを充填して既製杭539を埋設し基礎杭構造535が構築される。基礎杭構造535に測定穴542を穿設し、センサーユニット520を有する測定装置532を挿入し、固定ガイド505で測定装置532を固定する。センサーユニット520から孔壁543に垂直にP波を発振し、ソイルセメント540内を略水平方向・孔壁543に沿った方向に伝搬させる。孔壁543に沿って伝搬した直接波を受振し、測定位置でのP波の伝搬速度Vpを測定する。水平方向に伝搬して、ソイルセメント層の最外端(地盤とソイルセメント541との境界)545からの反射波を受振する。反射波到達時間と、伝搬速度Vpとから杭穴536の拡底部538の径Dを測定し、受振波形から断面の欠損等の品質を確認する。
ここで、本発明の発明者らは、以上のように構成された測定装置を用いて、実際に弾性波を送波し、その反射波を受波することを試みた。なお、ここでは、上記反射波を、相対粒子速度を時系列に測定することにより得るものとした。
図12には、このとき得られた反射波形の一例が示されている。同図に示されるように、当該反射波形は周期的に振動しており、この結果、上記測定装置に、弾性波の発生に伴って共振が生じていることが判明した。
このように、測定装置に自励共振が発生してしまう場合、弾性波を精確に送波することができず、ひいては反射弾性波を正確に測定することはできない。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、反射弾性波の測定を高精度に行うことのできる弾性波送波装置及び反射弾性波測定装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の弾性波送波装置は、弾性波の送波対象とする杭に対して、当該杭の軸方向に形成された測定孔の表面から前記弾性波を送波する弾性波送波装置であって、前記測定孔の表面に一端部が当接され、当該当接部位に対する押圧力が変化されることにより当該表面に対して前記弾性波を送波する送波部と、前記送波部の前記一端部を前記当接部位に当接させるために当該送波部の他端部を付勢する第1の弾性体と、前記測定孔の表面における前記当接部位に対向する面に一端部が当接され、前記送波部による前記弾性波の送波に伴う振動の発生を軽減する振動軽減部と、前記振動軽減部の前記一端部を前記対向する面に当接させるために当該振動軽減部の他端部を付勢する第2の弾性体と、を備え、前記送波部と前記第1の弾性体による固有周期、及び前記振動軽減部と前記第2の弾性体による固有周期がずれていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、送波部により、弾性波の送波対象とする杭の軸方向に形成された測定孔の表面に一端部が当接され、当該当接部位に対する押圧力が変化されることにより当該表面に対して前記弾性波が送波される。また、前記送波部の前記一端部を前記当接部位に当接させるために当該送波部の他端部が第1の弾性体により付勢される一方、振動軽減部により、前記測定孔の表面における前記当接部位に対向する面に一端部が当接され、前記送波部による前記弾性波の送波に伴う弾性波送波装置自体の振動の発生が軽減される。更に、前記振動軽減部の前記一端部を前記対向する面に当接させるために当該振動軽減部の他端部が第2の弾性体により付勢される。なお、上記第1の弾性体及び第2の弾性体には、ゴム等の各種弾性部材が含まれる。
ここで、本発明では、前記送波部と前記第1の弾性体による固有周期、及び前記振動軽減部と前記第2の弾性体による固有周期がずらされている。
このように、請求項1に記載の弾性波送波装置によれば、弾性波の送波対象とする杭に対して、当該杭の軸方向に形成された測定孔の表面から前記弾性波を送波する弾性波送波装置であって、前記測定孔の表面に一端部が当接され、当該当接部位に対する押圧力が変化されることにより当該表面に対して前記弾性波を送波する送波部と、前記送波部の前記一端部を前記当接部位に当接させるために当該送波部の他端部を付勢する第1の弾性体と、前記測定孔の表面における前記当接部位に対向する面に一端部が当接され、前記送波部による前記弾性波の送波に伴う振動の発生を軽減する振動軽減部と、前記振動軽減部の前記一端部を前記対向する面に当接させるために当該振動軽減部の他端部を付勢する第2の弾性体と、を備え、前記送波部と前記第1の弾性体による固有周期、及び前記振動軽減部と前記第2の弾性体による固有周期がずれているので、弾性波の発生に伴う自励共振の発生を抑制することができる結果、前記弾性波を精確に送波することができ、かつ前記弾性波に応じた反射弾性波を測定する際の当該測定を高精度に行うことができる。
なお、本発明は、請求項2に記載の発明のように、前記第1の弾性体及び前記第2の弾性体がバネであるものとしてもよい。これにより、送波部及び振動軽減部に対して十分な付勢力を簡易に与えることができる。なお、上記バネには、コイル・バネの他、板バネ、空気バネ等も含まれる。
また、本発明は、請求項3に記載の発明のように、前記振動軽減部がダンパであるものとしてもよい。これにより、前記送波部による前記弾性波の送波に伴う弾性波送波装置自身の振動の発生を、より確実に軽減することができる。
更に、本発明は、請求項4に記載の発明のように、前記送波部が、当該送波部の前記一端部が前記当接部位に接触したままの状態で前記弾性波を送波するものとしてもよい。これにより、送波部の機械的な移動がなくなる結果、装置の耐久性の向上、消費エネルギーの低減、装置の小型化、及び高速処理が実現できる。
一方、上記目的を達成するために、請求項5に記載の反射弾性波測定装置は、請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の弾性波送波装置と、前記測定孔の表面に一端部が当接され、前記送波部により送波された弾性波の前記杭の外周面及び内部からの反射波を受波する受波部と、前記受波部の前記一端部を前記測定孔の表面に当接させるために当該受波部の他端部を付勢する第3の弾性体と、を備え、前記送波部と前記第1の弾性体による固有周期、前記振動軽減部と前記第2の弾性体による固有周期、及び前記受波部と前記第3の弾性体による固有周期のうちの少なくとも2つの固有周期がずれていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、本発明の弾性波送波装置により、弾性波の送波対象とする杭に対して、当該杭の軸方向に形成された測定孔の表面から前記弾性波が送波される一方、受波部により、前記測定孔の表面に一端部が当接され、前記送波部により送波された弾性波の前記杭の外周面及び内部からの反射波が受波される。また、前記受波部の前記一端部を前記測定孔の表面に当接させるために当該受波部の他端部が第3の弾性体により付勢される。なお、上記第3の弾性体には、ゴム等の各種弾性部材が含まれる。
ここで、本発明では、前記送波部と前記第1の弾性体による固有周期、前記振動軽減部と前記第2の弾性体による固有周期、及び前記受波部と前記第3の弾性体による固有周期のうちの少なくとも2つの固有周期がずらされている。
このように、請求項5に記載の反射弾性波測定装置によれば、本発明の弾性波送波装置と、前記測定孔の表面に一端部が当接され、前記送波部により送波された弾性波の前記杭の外周面及び内部からの反射波を受波する受波部と、前記受波部の前記一端部を前記測定孔の表面に当接させるために当該受波部の他端部を付勢する第3の弾性体と、を備え、前記送波部と前記第1の弾性体による固有周期、前記振動軽減部と前記第2の弾性体による固有周期、及び前記受波部と前記第3の弾性体による固有周期のうちの少なくとも2つの固有周期がずれているので、弾性波の発生に伴う反射弾性波測定装置自身の共振の発生を抑制することができる結果、反射弾性波の測定を高精度に行うことができる。
なお、本発明は、請求項6に記載の発明のように、前記第3の弾性体がバネであるものとしてもよい。これにより、受波部に対して十分な付勢力を簡易に与えることができる。なお、上記バネには、コイル・バネの他、板バネ、空気バネ等も含まれる。
また、本発明は、請求項7に記載の発明のように、前記測定孔の表面における、前記送波部の前記一端部により当接される領域と、前記受波部の前記一端部により当接される領域とが、当該測定孔の表面における同一方向を向く領域であるものとしてもよい。これにより、より確実に反射弾性波を測定することができる。
一方、上記目的を達成するために、請求項8に記載の反射弾性波測定装置は、反射波の測定対象とする杭に対して、当該杭の軸方向に形成された測定孔の内部に固定された状態で前記測定孔の表面に弾性波を送波する送波手段と、前記送波手段と一体的に構成され、前記送波手段により送波された弾性波の前記杭の外周面及び内部からの反射波を受波する受波手段と、を備え、複数の固有周期を有すると共に、当該複数の固有周期のうちの少なくとも2つの固有周期がずれていることを特徴とする。
請求項8に記載の発明によれば、送波手段により、反射波の測定対象とする杭に対して、当該杭の軸方向に形成された測定孔の内部に固定された状態で前記測定孔の表面に弾性波が送波される一方、前記送波手段と一体的に構成された受波手段により、前記送波手段により送波された弾性波の前記杭の外周面及び内部からの反射波が受波される。
ここで、本発明は、複数の固有周期を有すると共に、当該複数の固有周期のうちの少なくとも2つの固有周期がずらされている。
このように、請求項8に記載の反射弾性波測定装置によれば、反射波の測定対象とする杭に対して、当該杭の軸方向に形成された測定孔の内部に固定された状態で前記測定孔の表面に弾性波を送波する送波手段と、前記送波手段と一体的に構成され、前記送波手段により送波された弾性波の前記杭の外周面及び内部からの反射波を受波する受波手段と、を備え、複数の固有周期を有すると共に、当該複数の固有周期のうちの少なくとも2つの固有周期がずれているので、弾性波の発生に伴う反射弾性波測定装置自身の共振の発生を抑制することができる結果、反射弾性波の測定を高精度に行うことができる。
本発明によれば、弾性波を精確に送波することができ、かつ反射弾性波の測定を高精度に行うことができる、という効果が得られる。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。なお、ここでは、本発明を、コンクリート杭の健全性の評価を支援する健全性評価支援システムに適用した場合について説明する。
まず、図1〜図6を参照して、本実施の形態に係る健全性評価支援システム10の構成を説明する。
図1に示すように、本実施の形態に係る健全性評価支援システム10は、当該システム10の中核となるパーソナル・コンピュータ(以下、「PC」という。)20と、測定装置30とを含んで構成されている。
同図に示されるように、測定装置30は、円筒状で、かつ長尺状とされた支持部32と、当該支持部32の一端部に設けられた測定ヘッド40を有しており、健全性の評価対象とするコンクリート杭50における軸方向に形成された測定孔50Aに対して測定ヘッド40が挿入された状態で、当該測定ヘッド40により、予め定められた波長(本実施の形態では、超音波の波長域を除く波長域の弾性波に含まれる波長)とされた弾性波を送波すると共に、これに応じたコンクリート杭50の外周面及び内部からの反射波を、当該反射波による音圧を時系列に検出することにより受波することによって測定するものである。
図2に示すように、本実施の形態に係る測定装置30の測定ヘッド40は、コンクリート杭50に対して上記弾性波を送波する送波器42と、上記反射波を受波する受波器44とを備えている。なお、本実施の形態に係る測定装置30では、同図に示されるように、送波器42が受波器44より測定装置30の先端部(同図下端部)側に設けられている。
送波器42は、加振ヘッド42A、保持部42B、スプリング42C、駆動コイル42D、ダンパー42E、及びスプリング42Fを備えている。
本実施の形態に係る保持部42Bは、スプリング42C及びスプリング42Fを保持するものであり、送波器42における支持部32の軸線位置に固定配置されている。また、本実施の形態に係る加振ヘッド42Aは円柱状とされており、その軸線方向が支持部32の軸線方向に直交する方向となり、かつ当該直交する方向(同図左右方向)に移動可能に送波器42に設けられている。更に、加振ヘッド42Aの支持部32側の端部は、一端部が保持部42Bに固定されたスプリング42Cの他端部が当接されており、加振ヘッド42Aは、スプリング42Cによってコンクリート杭50の測定孔50Aにおける表面(コンクリート杭50の内面)に向けて付勢されている。なお、本実施の形態では、加振ヘッド42Aとしてフェライト製のものを適用しているが、これに限定されるものではない。
また、本実施の形態に係るダンパー42Eもまた円柱状とされており、その軸線方向が支持部32の軸線方向に直交し、かつ加振ヘッド42Aの軸線と一致すると共に、当該軸線の方向(同図左右方向)に移動可能に送波器42に設けられている。また、ダンパー42Eの支持部32側の端部は、一端部が保持部42Bに対して、軸線がスプリング42Cと一致するように固定されたスプリング42Fの他端部が当接されており、ダンパー42Eは、スプリング42Fによってコンクリート杭50の測定孔50Aにおける表面(コンクリート杭50の内面)で、かつ加振ヘッド42Aが当接される面に対向する面に向けて付勢されている。
また、駆動コイル42Dは、供給された駆動用の電流の大きさに応じた力で加振ヘッド42Aを、その軸線方向に移動させるものであり、中心部が加振ヘッド42Aの軸線方向中心部より支持部32側に偏倚するように送波器42に対して位置決めされている。従って、加振ヘッド42Aは、駆動コイル42Dに駆動用の電流が供給されていない場合には、スプリング42C及びスプリング42Fによる付勢力により先端部が測定孔50Aの表面に押圧される一方、駆動コイル42Dに駆動用の電流が供給されることによって支持部32側に移動されるものとされており、駆動コイル42Dへの駆動用の電流の供給を周期的に行うことによって弾性波をコンクリート杭50に送波するものとされている。なお、本実施の形態に係る測定装置30では、弾性波の送波時には加振ヘッド42Aの移動は行わず、その先端部を測定孔50Aの表面に接触させたまま、当該表面に対する押圧力(当該表面の応力)を周期的に変えることにより、弾性波を送波するようにしている。
一方、受波器44は、一端部に音圧センサ44Aが設けられたセンサ部44B、保持部44C、及びスプリング44Dを備えている。なお、本実施の形態では、音圧センサ44Aとして、コンデンサ・マイクを適用しているが、これに限定されるものではなく、音圧を検出することのできる他のセンサを適用することができることは言うまでもない。
本実施の形態に係る保持部44Cは、スプリング44Dを保持するものであり、受波器44における支持部32の軸線位置に固定配置されている。また、本実施の形態に係るセンサ部44Bは円柱状とされており、その軸線方向が加振ヘッド42Aの軸線方向と同一の方向となり、かつ当該方向(同図左右方向)に移動可能に受波器44に設けられている。更に、センサ部44Bの支持部32側(音圧センサ44Aが設けられていない側)の端部は、一端部が保持部44Cに固定されたスプリング44Dの他端部が当接されており、センサ部44Bは、スプリング44Dによってコンクリート杭50の測定孔50Aにおける表面(コンクリート杭50の内面)に向けて付勢されている。
ここで、音圧センサ44Aは、センサ部44Bのスプリング44Dが当接されている面の反対側の面に設けられているため、音圧センサ44Aの音圧を検出する面がスプリング44Dによる付勢力により測定孔50Aの表面に押圧される構成とされている。
本実施の形態に係る測定装置30は、以上の構成により、加振ヘッド42A及びスプリング42Cの組み合せと、ダンパー42E及びスプリング42Fの組み合わせと、センサ部44B及びスプリング44Dの組み合わせとの各組み合わせ別に次の(1)式で示される固有周期Tを有する。なお、(1)式におけるMは各組み合わせのスプリング以外の部材(加振ヘッド42A,ダンパー42E,センサ部44B)の質量を表し、Kはスプリングのバネ定数を表す。
Figure 2008185425
ここで、上記各組み合わせ間で各固有周期が同一又は略同一である場合は、弾性波の発生に応じて共振が生じてしまう場合がある。
そこで、本実施の形態に係る測定装置30では、上記各組み合わせ毎の固有周期(ここでは、3つの固有周期)の全ての固有周期が互いにずれているものとされている。これにより、上記自励共振の発生を抑制することができる結果、反射波の測定を高精度に行うことができる。ここで、固有周期をずらすには、上記各組み合わせにおける質量M及びバネ定数の少なくとも一方を調整することにより行うことができる。
このように、本実施の形態に係る測定装置30では、上記各組み合わせの全ての固有周期がずらされているものとされているが、これに限らず、上記各組み合わせのうちの少なくとも2つの固有周期がずらされているものとすればよい。これにより、上記自励共振の発生を抑制する効果を得ることができる結果、反射波の測定を高精度に行うことができるようになる。
なお、測定ヘッド40における駆動コイル42D及び音圧センサ44Aは不図示の接続ケーブルによりPC20に電気的に接続されており、PC20は、駆動コイル42Dへの駆動用の電流の供給の制御を行うことができると共に、音圧センサ44Aにより検出された音圧波形信号を取得することができる。
また、加振ヘッド42A、ダンパー42E、及びセンサ部44Bには、一端部が支持部32の測定ヘッド40が設けられている側とは反対側の端部に露出されたワイヤーの他端部が、当接しているスプリングの軸線方向の内部を貫通させた状態で各々個別に取り付けられており、測定装置30をコンクリート杭50の測定孔50Aに挿入する際には、上記ワイヤーの一端部を把持して引いた状態とすることにより、加振ヘッド42A、ダンパー42E、及びセンサ部44Bを支持部32の軸線側に移動させた状態で、すなわち、測定ヘッド40の全体的な径を小さくした状態で挿入し、所定の測定位置に測定ヘッド40が位置された時点で上記ワイヤーを開放することにより、加振ヘッド42A、ダンパー42E、及びセンサ部44Bを、当接されているスプリングの付勢力によって測定孔50Aの表面に押圧させるものとされている。
本実施の形態に係る健全性評価支援システム10は、以上のように構成された測定装置30により、送波器42によって弾性波を送波すると共に、これに応じたコンクリート杭50の外周面及び内部からの反射波を、当該反射波による音圧を音圧センサ44Aにより時系列に検出することにより受波し、これによって得られた受信波に基づいてコンクリート杭50の健全性の評価を支援するための情報を表示するものである。
なお、図3には、本実施の形態に係る健全性評価支援システム10による測定装置30の使用例が示されている。
次に、図4を参照して、PC20の電気系の要部構成を説明する。
同図に示すように、本実施の形態に係るPC20は、PC20全体の動作を司るCPU(中央処理装置)20Aと、CPU20Aによる各種処理プログラムの実行時のワークエリア等として用いられるRAM20Bと、各種制御プログラムや各種パラメータ等が予め記憶されたROM20Cと、各種情報を記憶するための記憶手段として用いられる二次記憶部(ここでは、ハードディスク装置)20Dと、各種情報を入力するために用いられるキーボード20Eと、各種情報を表示するために用いられるディスプレイ20Fと、外部装置との間の各種信号の授受を司る入出力I/F(インタフェース)20Gと、が備えられており、これら各部はシステムバスBUSにより電気的に相互に接続されている。
従って、CPU20Aは、RAM20B、ROM20C、及び二次記憶部20Dに対するアクセス、キーボード20Eを介した各種入力情報の取得、ディスプレイ20Fに対する各種情報の表示、及び入出力I/F20Gを介した外部装置との間の各種信号の授受を各々行うことができる。なお、入出力I/F20Gには、測定装置30の駆動コイル42D及び音圧センサ44Aが接続されている。
一方、図5には、PC20に備えられた二次記憶部20Dの主な記憶内容が模式的に示されている。同図に示すように、二次記憶部20Dには、各種データベースを記憶するためのデータベース領域DBと、各種処理を行うためのプログラム等を記憶するためのプログラム領域PGとが設けられている。
なお、データベース領域DBには、コンクリート杭で用いられるコンクリートの物性を示す情報を記憶するためのコンクリート情報データベースDB1が含まれている。
本実施の形態に係るコンクリート情報データベースDB1は、一例として図6に示すように、評価対象とするコンクリート杭で用いられ得るコンクリートの種類を示す種類情報が記憶されると共に、コンクリートの種類毎で、かつ使用が開始されてからの経過年数毎に、弾性波速度及び体積弾性率の各物性情報が予め記憶されたものとして構成されている。
なお、上記弾性波速度は、対応する種類のコンクリートの、対応する経過年数における実測された弾性波速度の平均値を示す情報である。
また、上記体積弾性率は、対応する種類のコンクリートの、対応する経過年数における実測された体積弾性率の平均値を示す情報である。なお、体積弾性率に代えて、媒質密度を適用する形態とすることもできる。
なお、二次記憶部20Dには、測定装置30の送波器42により送波する弾性波を示す情報(以下、「弾性波情報」という。)も予め記憶されている。
次に、図7を参照して、本実施の形態に係る健全性評価支援システム10の作用を説明する。なお、図7は、ユーザにより、キーボード20Eを介して実行を指示する指示入力が行われた際にPC20のCPU20Aによって実行される健全性評価支援プログラムの処理の流れを示すフローチャートであり、当該プログラムは二次記憶部20Dのプログラム領域PGに予め記憶されている。また、ここでは、錯綜を回避するため、健全性の評価対象とするコンクリート杭50の測定孔50Aに対して、上述した手順によって測定装置30の測定ヘッド40が測定孔50Aの内部の被測定位置にセットされている場合について説明する。
同図のステップ100では、ユーザに対して評価対象とするコンクリート杭の条件を入力させるための初期画面をディスプレイ20Fにより表示し、次のステップ102にて所定情報の入力待ちを行う。
図8には、本実施の形態に係る初期画面の表示状態が示されている。同図に示すように、当該初期画面では、評価対象とするコンクリートの種類及び経過年数の入力を促す旨のメッセージと、これらの情報を入力するための矩形枠とが表示される。同図に示されるような初期画面がディスプレイ20Fに表示されると、ユーザは、評価対象とするコンクリートの種類及び経過年数を、対応する矩形枠内にキーボード20Eを介して入力する。これに応じて、上記ステップ102が肯定判定となってステップ104に移行する。
ステップ104では、初期画面上でユーザによって入力されたコンクリートの種類及び経過年数に対応する物性情報(本実施の形態では、弾性波速度及び体積弾性率)をコンクリート情報データベースDB1から読み出し、次のステップ106では、二次記憶部20Dから上記弾性波情報を読み出した後、測定装置30の送波器42による当該弾性波情報により示される上記弾性波の送波を開始すると共に、受波器44による上記反射波の受波を開始する。この処理により、これ以降、PC20には、測定装置30から反射波を示す音圧波形信号が時系列に順次入力される。
そこで、次のステップ108では、測定装置30から入力された反射波を示す音圧波形信号をデジタルデータに変換して二次記憶部20Dの所定領域に記憶し、次のステップ110にて、コンクリート杭50における健全性の評価を行うための期間として予め定められた期間(一例として、10ミリ秒間)が、上記音圧波形信号の記憶の開始時点から経過したか否かを判定して、否定判定となった場合は上記ステップ108に戻る一方、肯定判定となった時点でステップ112に移行し、測定装置30の送波器42による上記弾性波の送波、及び受波器44による上記反射波の受波を停止する。なお、上記ステップ108〜ステップ110の処理を繰り返し実行する際には、上記ステップ108において記憶される音圧波形信号の記憶アドレスを1データ分ずつインクリメントするようにする。
次のステップ114では、以上の処理によって二次記憶部20Dの所定領域に記憶された音圧波形信号の時系列データを用いて、予め定められた演算式を用いて、当該音圧波形信号を速度ポテンシャルのインパルス応答に変換する。なお、上記演算式としては種々のものが適用できるが、ここでは、逐次推定型の最小二乗法を適用している。
次のステップ116では、上記ステップ114により得られた速度ポテンシャルのインパルス応答と、上記ステップ104の処理によって読み出した物性情報とに基づいて、コンクリート杭50の健全性の評価を支援するための情報として予め定められた情報を導出する。
なお、本実施の形態に係る健全性評価支援プログラムでは、当該予め定められた情報として、次の(2)式により求められる情報を適用している。ここで、Vpは弾性波速度、tは伝搬時間、dは距離である。
Figure 2008185425
そして、ステップ116では、導出した情報に基づいて、当該情報をディスプレイ20Fにより表示するための画面情報を構成し、その後に次のステップ118にて、当該画面情報により示される画面(以下、「結果画面」という。)をディスプレイ20Fにより表示し、その後に本健全性評価支援プログラムを終了する。
図9には、上記ステップ118の処理によってディスプレイ20Fにより表示される結果画面の表示状態例が示されている。同図に示されるように、当該結果画面では、伝搬距離を横軸とし、縦軸を速度ポテンシャルのインパルス応答値とした図が表示される。ユーザは、このような結果画面を参照することにより、杭外周面までの距離や杭内部の亀裂等の欠陥等を容易に把握することができる結果、コンクリート杭50の健全性を容易かつ高精度に評価することができる。
図10には、本実施の形態に係る測定装置30により測定された反射波(音圧の時系列データ)の一例が示されている。
同図に示されるように、測定装置30により測定された反射波は、一例として図12に示される従来の測定装置により測定された反射波と異なり、周期性のあるノイズが入っていない波形となっており、測定装置自身の自励共振の発生が抑制されていることがわかる。
以上詳細に説明したように、本実施の形態では、反射波の測定対象とする杭(ここでは、コンクリート杭50)に対して、当該杭の軸方向に形成された測定孔(ここでは、測定孔50A)の内部に固定された状態で前記測定孔の表面に弾性波を送波する送波手段(ここでは、送波器42)と、前記送波手段と一体的に構成され、前記送波手段により送波された弾性波の前記杭の外周面及び内部からの反射波を受波する受波手段(ここでは、受波器44)と、を備え、複数の固有周期を有すると共に、当該複数の固有周期のうちの少なくとも2つの固有周期がずれているので、弾性波の発生に伴う測定装置自身の自励共振の発生を抑制することができる結果、弾性波を精確に送波することができ、かつ反射弾性波の測定を高精度に行うことができる。
また、本実施の形態では、弾性波の送波対象とする杭に対して、当該杭の軸方向に形成された測定孔の表面から前記弾性波を送波するに当たり、前記測定孔の表面に一端部が当接され、当該当接部位に対する押圧力が変化されることにより当該表面に対して前記弾性波を送波する送波部(ここでは、加振ヘッド42A)と、前記送波部の前記一端部を前記当接部位に当接させるために当該送波部の他端部を付勢する第1の弾性体(ここでは、スプリング42C)と、前記測定孔の表面における前記当接部位に対向する面に一端部が当接され、前記送波部による前記弾性波の送波に伴う振動の発生を軽減する振動軽減部(ここでは、ダンパー42E)と、前記振動軽減部の前記一端部を前記対向する面に当接させるために当該振動軽減部の他端部を付勢する第2の弾性体(ここでは、スプリング42F)と、を備え、前記送波部と前記第1の弾性体による固有周期、及び前記振動軽減部と前記第2の弾性体による固有周期がずれているので、弾性波の発生に伴う自励共振の発生を抑制することができる結果、前記弾性波を精確に送波することができ、かつ前記弾性波に応じた反射弾性波を測定する際の当該測定を高精度に行うことができる。
また、本実施の形態では、前記第1の弾性体及び前記第2の弾性体がバネであるものとしているので、送波部及び振動軽減部に対して十分な付勢力を簡易に与えることができる。
また、本実施の形態では、前記振動軽減部がダンパであるものとしているので、前記送波部による前記弾性波の送波に伴う振動の発生を、より確実に軽減することができる。
また、本実施の形態では、前記送波部が、当該送波部の前記一端部が前記当接部位に接触したままの状態で前記弾性波を送波するものとしているので、送波部の機械的な移動がなくなる結果、装置の耐久性の向上、消費エネルギーの低減、装置の小型化、及び高速処理が実現できる。
また、本実施の形態では、前記測定孔の表面に一端部が当接され、前記送波部により送波された弾性波の前記杭の外周面及び内部からの反射波を受波する受波部(ここでは、センサ部44B)と、前記受波部の前記一端部を前記測定孔の表面に当接させるために当該受波部の他端部を付勢する第3の弾性体(ここでは、スプリング44D)と、を備え、前記送波部と前記第1の弾性体による固有周期、前記振動軽減部と前記第2の弾性体による固有周期、及び前記受波部と前記第3の弾性体による固有周期のうちの少なくとも2つの固有周期がずれているので、弾性波の発生に伴う測定装置自身の自励共振の発生を抑制することができる結果、反射波の測定を高精度に行うことができる。
また、本実施の形態では、前記第3の弾性体がバネであるものとしているので、受波部に対して十分な付勢力を簡易に与えることができる。
更に、本実施の形態では、前記測定孔の表面における、前記送波部の前記一端部により当接される領域と、前記受波部の前記一端部により当接される領域とが、当該測定孔の表面における同一方向を向く領域であるものとしているので、より確実に反射波を測定することができる。
なお、本実施の形態では、本発明の第1〜第3の弾性体としてコイル・バネを適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、板バネや空気バネ、ゴム等の他の弾性体を適用することもできる。この場合も、本実施の形態と同様の効果を奏することができる。
また、本実施の形態では、反射波を、当該反射波による音圧を時系列に検出することにより受波する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、上記音圧に代えて、反射波による測定孔の表面の変位量、加速度又は粒子速度を時系列に検出することにより反射波を受波し、受波した測定孔の表面の変位量、加速度又は粒子速度を音圧に換算して適用する形態とすることもできる。なお、この場合、音圧センサ44Aに代えてレーザー変位計や加速度センサを用いることによって測定孔の表面の変位量、加速度及び粒子速度を検出することができる。この場合は、本発明の受波手段(ここでは、受波器44)の構成上の自由度を増加させることができる結果、本実施の形態に比較して、より簡易に本発明を実現することができる。
また、本実施の形態では、コンクリート杭の健全性の評価を支援する情報として、コンクリート杭の損傷状態を示す情報を適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、コンクリート杭の内部における鉄筋の配置状態を示す情報を適用する形態とすることもできる。この場合、コンクリート杭の内部における鉄筋の配置状態を容易に把握することができる。
また、本実施の形態では、コンクリート杭50の健全性の評価を支援する情報を、ディスプレイ20Fを用いて可視表示する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、プリンタ等を用いて永久可視表示する形態、音声合成装置等を用いて可聴表示する形態等とすることもできる。この場合も、本実施の形態と同様の効果を奏することができる。
その他、本実施の形態で説明した健全性評価支援システム10の構成(図1〜図5参照。)は一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能であることは言うまでもない。
また、本実施の形態で示した健全性評価支援プログラムの処理の流れ(図7参照。)も一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において、不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、処理順序を変更したりすることができることは言うまでもない。
また、本実施の形態で示した初期画面及び結果画面の構成(図8及び図9参照。)も一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能であることは言うまでもない。
また、本実施の形態で示したコンクリート情報データベースのデータ構造(図6参照。)も一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能であることは言うまでもない。
更に、本実施の形態で示した各種演算式((1)式〜(2)式参照。)も一例であり、他の演算式を用いたり、必要に応じて新たなパラメータを追加したり、不要なパラメータを削除したりすることができることは言うまでもない。
実施の形態に係る健全性評価支援システムの構成を示す概略図である。 実施の形態に係る測定装置の詳細な構成を示す側面断面図である。 実施の形態に係る健全性評価支援システムによる測定装置の使用例を示す側面断面図である。 実施の形態に係るパーソナル・コンピュータの電気系の要部構成を示すブロック図である。 実施の形態に係るパーソナル・コンピュータに備えられた二次記憶部の主な記憶内容を示す模式図である。 実施の形態に係るコンクリート情報データベースのデータ構造を示す模式図である。 実施の形態に係る健全性評価支援プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 実施の形態に係る初期画面の表示状態例を示す概略図である。 実施の形態に係る結果画面の表示状態例を示す概略図である。 実施の形態に係る測定装置の効果の説明に供するグラフである。 従来の測定装置の構成を示す図である。 従来技術の問題点の説明に供するグラフである。
符号の説明
10 健全性評価支援システム
20 パーソナル・コンピュータ
20A CPU
20F ディスプレイ
30 測定装置
40 測定ヘッド
42 送波器(送波手段)
42A 加振ヘッド(送波部)
42C スプリング(第1の弾性体)
42E ダンパー(振動軽減部)
42F スプリング(第2の弾性体)
44 受波器(受波手段)
44B センサ部(受波部)
44D スプリング(第3の弾性体)
50 コンクリート杭
50A 測定孔
DB1 コンクリート情報データベース

Claims (8)

  1. 弾性波の送波対象とする杭に対して、当該杭の軸方向に形成された測定孔の表面から前記弾性波を送波する弾性波送波装置であって、
    前記測定孔の表面に一端部が当接され、当該当接部位に対する押圧力が変化されることにより当該表面に対して前記弾性波を送波する送波部と、
    前記送波部の前記一端部を前記当接部位に当接させるために当該送波部の他端部を付勢する第1の弾性体と、
    前記測定孔の表面における前記当接部位に対向する面に一端部が当接され、前記送波部による前記弾性波の送波に伴う振動の発生を軽減する振動軽減部と、
    前記振動軽減部の前記一端部を前記対向する面に当接させるために当該振動軽減部の他端部を付勢する第2の弾性体と、
    を備え、
    前記送波部と前記第1の弾性体による固有周期、及び前記振動軽減部と前記第2の弾性体による固有周期がずれていることを特徴とする弾性波送波装置。
  2. 前記第1の弾性体及び前記第2の弾性体はバネである
    ことを特徴とする請求項1記載の弾性波送波装置。
  3. 前記振動軽減部はダンパである
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の弾性波送波装置。
  4. 前記送波部は、当該送波部の前記一端部が前記当接部位に接触したままの状態で前記弾性波を送波する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項記載の弾性波送波装置。
  5. 請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の弾性波送波装置と、
    前記測定孔の表面に一端部が当接され、前記送波部により送波された弾性波の前記杭の外周面及び内部からの反射波を受波する受波部と、
    前記受波部の前記一端部を前記測定孔の表面に当接させるために当該受波部の他端部を付勢する第3の弾性体と、
    を備え、
    前記送波部と前記第1の弾性体による固有周期、前記振動軽減部と前記第2の弾性体による固有周期、及び前記受波部と前記第3の弾性体による固有周期のうちの少なくとも2つの固有周期がずれていることを特徴とする反射弾性波測定装置。
  6. 前記第3の弾性体はバネである
    ことを特徴とする請求項5記載の反射弾性波測定装置。
  7. 前記測定孔の表面における、前記送波部の前記一端部により当接される領域と、前記受波部の前記一端部により当接される領域とが、当該測定孔の表面における同一方向を向く領域である
    ことを特徴とする請求項5又は請求項6記載の反射弾性波測定装置。
  8. 反射波の測定対象とする杭に対して、当該杭の軸方向に形成された測定孔の内部に固定された状態で前記測定孔の表面に弾性波を送波する送波手段と、
    前記送波手段と一体的に構成され、前記送波手段により送波された弾性波の前記杭の外周面及び内部からの反射波を受波する受波手段と、
    を備え、
    複数の固有周期を有すると共に、当該複数の固有周期のうちの少なくとも2つの固有周期がずれていることを特徴とする反射弾性波測定装置。
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